多くの命が住む世界、らぶてぃめっと世界(ステージ)

神代の昔、神の創りし五種の精霊と人間は六つに分かれたそれぞれの世界に暮らしていましたが、
神々がその姿を見せなくなる頃から、世界は一つに融合し、精霊と人間が同じ世界に共存するようになったと言われており、
これを「(神代の)大融合」と呼び表しています。

現在、この世界には精霊五種族と人間(神人)が暮らしており、異質な種としてオーガが存在しています。
その他に様々な動植物が生きていますが、現段階では概ね現実の地球と同じようなものがあると
認識していただいて差し支えないかと思います。

また、陸や海の形などは異なるものの、この世界は現実の地球によく似ており、例えば気候だけに関して言えば、
皆さんが直接らぶてぃめっと世界へ行ったとしても、今お住まいの場所と似た気候帯の場所が存在しますので、そこでなら
およそ違和感なく暮らすことが出来ることでしょう。

ステージを照らす二つの月

この世界では、月が二つ存在します。
一つは明るい月と呼ばれる「ルーメン」は、見た目の大きさで(我々が住む現実の)地球の月とほぼ同じ大きさ、同じ色をしています。
もう一つは、見えない月と呼ばれる「テネブラ」で、契約を行った神人と精霊にしか見えないようで、
神的な力の作用によるものではないかと言われています。

ルーメンは、地球の月と同じく満ち欠けをし、東から出て西に沈みますが、テネブラは満ち欠けはせずに色が変化します。
ちょうどルーメンが新月の時に明るい赤色になり、満月の時に暗い濃紺にまで変色するようです。
また、テネブラは空を移動することなく常に北の空に見えており、太陽が沈むとゆっくりと姿を現し、昇る頃にゆっくりと姿を消します。

20年ほど前の「流星融合」

世界中が一斉に紫色の霧に包まれるという怪現象が発生し、それと同時に世界のあちこちで、あるところは円形に、
あるところは不定形に、地面が見た事もない場所と入れ替わるという異常事態が起きました。

入れ替わった後にそこに現れたのは、これまでらぶてぃめっと世界の住人が触れたことのない文明を持った都市や集落、
そして住んでいた人々(人間)でした。

当時はお互いに何が起こったかわからず、かなり混乱が起きたものの、現在では「大融合」という前例があることから、
異世界同士が融合した現象であったと認識されています。
この時の融合は「大融合」と区別するために、流星のように複数の世界が降り注ぐように現れたという点から「流星融合」と
呼ばれています。

モザイクのような文明模様

流星融合で、かなり異質な文明同士が隣接するようになったりしたことから、現在のらぶてぃめっと世界は、
まるでモザイクのような文明模様になっており、細い川一つ越えただけで、全く違う世界に迷い込んだような印象を
受ける地域も多くあります。

ただ、流星融合の混乱が収まった後、融合前後の文明や人々の交流が活発になり、らぶてぃめっと世界にも新しい技術や様式が
多く入るようになり、当初は少なくなかったわだかまりや誤解も次第に解消されて来ています。
新しいものが広く普遍的になっていくのはまだまだこれからですが、見たことはなくても、聞いたことくらいはある、という
ものはだんだん多くなって来ているようです。

また、文明は非常に似ていますが、神人が男しかいない地域、逆に神人が女しかいない地域が世界には存在します。
これらの地域は互いに干渉し合えないほど遠い場所に存在し、
オーガに対する作戦や日常生活に関して、目標は同じくしつつも、別々に活動しています。

スペクルム連邦

旧スペクルム連合王国の領土を引き継いだ世界国家、大陸の九割以上を領有し、五つの州に分かれ
さらに、107の行政区に分かれている、それぞれ議員を選出し連邦を形成している。
実質的な行政、経済の中心地はミットランドである。

ミットランド

古くから開けていた政治宗教の中心地で、スペクルム連合王国の首都タブロス(現連邦首都)が、最大都市である。人口170万人。
ミットランドの人口構成は99%が人類で、精霊などを見かけることは稀である。
全体人口は500万人程度、主産業は農業であったが、20年前より、工業やサービス業も盛んになっている。

ウィンクルム

オーガを討伐する、神人と精霊のペアのことをウィンクルムと呼び、
文明世界では広く一般的に知られている呼び名である。