始まりは誓いの口付けから

契約適性がある神人と精霊は、最初に「契約」を交わします。

契約の方法はシンプルで
精霊が神人の前にひざまづき、神人の証である手の甲の文様に口付けを行います。
すると神人の文様が変色し、精霊の手の甲にも同じ文様があわられ、契約が完了となります。

文様の色は、契約前は青、契約後には赤に変色します。

契約のあれこれ

契約適性がある(適応しあう)同士でなければ、契約は成立しません。
適性自体は、契約時の愛情や信頼などのメンタル的な因果関係はないとされており、
対オーガ機関「A.R.O.A.」では、契約適性の判定、マッチングに関するノウハウを確立していますが、
部外秘情報としてその情報は公開されていません。

『ヴァルハラ・ヒエラティック』に記載されていた碑文により、
前世で深い愛に包まれていたり、深い愛を与えていたり、
愛に飢えていたりと愛に関係している者は神人として力を目覚めさせ、
神人と深い愛を持ち、愛を誓い合っていた者は、
その神人の精霊として顕現する可能性が高くなるということが判明しました。
前世で愛し合って生涯を終えた者、前世で愛を誓い合ったが結ばれる事なく生涯を終えた者、
そういった者達も、同じくしてウィンクルムとして顕現する可能性が高くなるのだと言います。

不思議なことに、神人1人に対して、複数人の精霊が適応する例は多いのですが、
精霊1人に複数人の神人が適応した例は報告がありません。
これはかつての神々と精霊との契約において、
神々が上位にあったことと関連すると見られていますが、詳細は不明です。

また、神人は顕現率の問題で個体数が圧倒的に少なく、戦闘能力もないため、
1人の神人に複数の精霊が契約するケースが比較的多くなっています。

神人へ向けられる新たな愛

基本的にウィンクルムは神人と精霊の一対一でのパートナーですが、
稀に神人への適応因子を持つ精霊が複数存在することがあります。

近年行われた「ラドの壁画調査団」の報告によれば、古い時代に一度確立され、忘れ去られた複数精霊契約の秘儀があった事がわかりました。
A.R.O.A.では、後に研究を進め、秘儀の実用化に至ります。

現在は、適応因子を持つ精霊である必要がありますが、神人がその精霊の存在を認めれば、複数の精霊と契約することができるようになりました。

複数の精霊との契約を持つウィンクルムが増えつつあります。

契約までの期間

神人と精霊の契約までには、さまざまな手続きが必要とされています。
A.R.O.A.では顕現した者の調査や適合者の選定などが行われていますが、契約するまでの期間は状況により異なります。

基本的に市街地では警備が行われているため危険は少なく、郊外や危険地域に踏み込まない限りオーガの脅威はありませんが、
最近ではマントゥール教団などの暗躍による被害もあるため、都市部にも危険は潜んでいるかもしれません。

そういった状況から契約までの間は、戦闘力はないがオーガなどに狙われる可能性が高いという最も危険な状態であるため、
月に数回ほどA.R.O.A.からの安全確認が行われたり、遠方であれば支部のウィンクルムが訪問なども行われており、
希望があれば専用の施設に入居できるなど、可能な限り現在の生活に合わせたうえで安全を確保できるよう配慮されています。

契約によって繋がった2人

契約を交わすと、相手の気持ちが少しだけわかるようになります。

これは「今楽しそうだな」「怒ってる気がする」程度のものですが、これから一緒に戦い、生活していくうえでは重要なものとなります。
また、片方が強い感情を持っていると、もう片方がそちらの感情へ引っ張られやすいということもあるようです。

また、契約しただけでは、オーガを倒す力は発揮されません。
オーガへダメージを与えるには、一定の儀式を行うことで発動出来る「トランス状態」となっている時に
攻撃を加える必要があります。

シンパシーについて

シンパシーは本格的なオーガの戦いのために女神ジェンマがウィンクルム達のために用意した新しい力です。
古代の伝承によると、女神はオーガと人間達の戦いを憂慮して、この力を生み出したと言われています。
女神は等しくウィンクルム達にこの力を与えたとされています。
しかし、長い年月この力は使われることなく、存在も忘れ去られてしまっていました。

近年、オーガ勢力の活発化に伴いその存在が再発見され、A.R.O.A.の調査によって新たな情報が判明しました。
シンパシーは神人・精霊の強い気持ちに共感して、
『エロス』『ルダス』『マニア』『アガペ』『プラグマ』『ストルゲ』
の6つからなる『愛の形』として、神人・精霊の思考・行動へ影響を与えることがあるとのことなのです。
『愛の形』には5段階のランクがあり、シンパシーの共感値によりランクが決まります。

『愛の形』という形で、ウィンクルムによる行使が可能となりましたが、研究は未だ続けられているようです。

◆6つの『愛の形』について
『愛の形』の形態によって、神人・精霊に現れる影響は以下の通りとなります。

●エロス(情熱的な愛)
自分が愛されているという自信を持つようになり、パートナーを束縛したりしないようになります。
肉体的な接触を好む欲求が強くなり、想うほうが強く、想われたいという欲求が薄くなっていきます。

[ハピネス]
1.他の人とパートナーが楽しげに話していても嫉妬せず、積極的に身を寄せるようになります。
2.他の人とパートナーが身体が触れるような距離で話していても嫉妬せず、積極的に身を寄せるようになります。
3.他の人とパートナーが手を繋いでいても嫉妬せず、積極的に身体接触を好むようになります。
4.他の人とパートナーが軽い肉体的な接触をしていても嫉妬せず、積極的にハグなどの身体接触を好むようになります。
5.他の人とパートナーがキスなどをしていても嫉妬せず、積極的に大胆な行動をしようとします。

[アドベンチャー]
1.トランス以外の場面でもキスをしたがります。
2.トランス時のキスが長くなります。
3.敵を攻撃する際に、劇がかったかっこいい動きをすることがあります。
4.回避行動をする際に、手を引いたり腕を引いたりすることが多くなります。
5.回避行動をする際に、肩を抱いたり、腰を引いたり、抱きしめたりします。

●ルダス(遊びの愛)
浮気性が表れるようになり、複数の女性・男性と交際できる社交性が身に着くようになります。
恋心を非常に理解し、想った分だけ、想われたい願望が表れるようになってきます。

[ハピネス]
1.パートナーをドキドキさせることを少々心得ています。他の女性・男性と稀に遊びます。
2.パートナーをドキドキさせること、満足させる手法を少々心得ています。他の女性・男性とたまに遊びます。
3.パートナーをドキドキさせること、満足させる手法に優れています。他の女性・男性とそこそこ遊びます。
4.パートナーをドキドキさせること、満足させる手法にかなり優れています。他の女性・男性との遊ぶ時間が多くなります。
5.パートナーをドキドキさせること、満足させる手法は申し分ありません。他の女性・男性とかなり深い遊びをします。

[アドベンチャー]
1.他の異性の神人や精霊に話しかけることがあります。
2.危機的状況でのアドリブ対応がややうまくなります。
3.パートナーをときめかせる行動をし、パートナーのやる気を上げることが出来ます。
4.トランスの際のキスが上手くなります。
5.危機的状況において、優れたアドリブ対応が出来るようになります。

●マニア(熱狂愛)
極端にパートナーから愛されようと熱望するようになります。
常にパートナーからの愛を欲しており、愛されていることが確認できないと不安が表れます。
独占欲、束縛的、嫉妬心が強くなり、とても大胆な行動を取るようになります。

[ハピネス]
1.パートナーが、異性と話していると嫉妬します。
2.パートナーが、異性と話していると嫉妬し、話に割り込んだりするようになります。
3.パートナーが、異性と話していると嫉妬し、話していた相手に悪戯などをするようになります。
 何をするにでもパートナーのことを考えるようになります。
4.パートナーが側にいない時間が多いと、不安な気持ちが強く湧きあがり、普段しないような行動をしてしまうことがあります。
5.パートナーが常に一緒に居ないと、発狂するように悲哀的な感情が巻き起こり、束縛的な行動に出ることがあります。

[アドベンチャー]
1.パートナーへの愛を戦闘中にも囁くようになります。
2.パートナーのみとの行動をするようになります。
3.パートナーのみとの行動を好むようになります。
4.パートナーの次の動きを予測し、自分の考えたパートナーの動きに合わせるようにして行動する事が出来るようになる。
5.パートナーと一定距離離れると、何が何でもパートナーの元へ向かおうとすることがあります。
 また、トランスの際に顔を赤くしてしまうことがあります。

●アガペ(隣人愛)
パートナーのためなら、自己犠牲をいとわないような愛が芽生え始め、
パートナーから想われたいという願望がなくなり、相手を深く想うようになります。
その愛し方もパートナーのことを想ってはいますが、自分のためには行動しなくなっていきます。
また、パートナーをとても甘やかす傾向が表れます。

[ハピネス]
1.パートナーのために尽くします。
2.パートナーのために尽くし、パートナーのお願いならば、あまり断りません。
3.自分の持っているものが必要ならば、喜んでパートナーに与えようとします。
4.パートナーに嫌われてでも、パートナーを守るように行動します。
5.パートナーに何をされても、全て許します。パートナーに危害が加わる場合はすべて引き受けようとします。
 パートナーにのみ、慈悲の心を持つようになります。

[アドベンチャー]
1.パートナーに後方へ下がるよう呼びかけます。
2.パートナーを後方へ下がらせます。積極的に守る行動をします。
3.自分が危機的な状況に置かれていても、パートナーを守る為に行動します。
4.自分が深手を負っていても、パートナーを優先的に守る為に行動します。
5.パートナーが重症を負うような攻撃を向けられるとき、身を挺してパートナーを守ります。

●プラグマ(実利的愛)
恋に関して、かなり慎重になります。
様々な角度から相手を見て、理想などを求めるわけではなく、堅実に将来のことを考えて行動するようになります。
嫉妬・束縛は人並みに表れるようですが、気になるほどではありません。

[ハピネス]
1.パートナーの人柄等を再度しっかりと確認するようになります。
2.パートナーとこれからのことを真剣に検討するようになります。
3.パートナーの気になる点はすべて伝え、逆に自分が言われた部分は直そうと努力します。
4.パートナーの自分への気持ちを積極的に確認するようになり、パートナーへの気持ちを優しく話すようになります。
5.パートナーと生涯共にいることを誓い、そのために尽力し、パートナーをとても大切にします。

[アドベンチャー]
1.敵の動きを慎重に分析するようになります。
2.対峙している敵以外にも何か罠や敵が居ないかと、警戒心が強くなります。
3.パートナーに迫っている危険を小言のように逐一報告するようになります。
4.博打的な作戦ではなく、現実的な作戦を遂行することが得意になります。
5.パートナーに起こりうる危険を、すべて排除してから行動しようとします。

●ストルゲ(友愛)
友達のようにパートナーと接するようになっていきます。
粗雑な扱いが目立つようになりますが、愛情があってこそのもののようです。
信頼関係が強くなってゆき、裏切られる心配をする必要がなく、とても友好的な関係となっていきます。

[ハピネス]
1.パートナーと友達のように接してくれるようになります。
2.パートナーと友達のように趣味を共有するようになります。
3.パートナーとなんでも一緒に楽しみながら行動するようになり、遠慮などがなくなってきます。
4.パートナーへ思ったことをそのまま言うようになります。
5.パートナーの趣味を完全に把握し、楽しむようになります。関係に遠慮はありません。
 また、長くこの関係を続けたいと考えるようになります。

[アドベンチャー]
1.パートナーに合わせるように行動しようとします。
2.パートナーの次の行動を考えながら行動をします。
3.パートナーの動きをなんとなく把握し、敵の行動に対応するようになる。
4.パートナーにあわせて行動する事が出来るようになります。
5.パートナーとの息があった、華麗な連携ができるようになります。

◆使用方法
 エピソード出発時にキャラクターごとにシンパシーを消費し、
 1つの好きな『愛の形』をの5段階まで選択することができます。
 消費されるシンパシーの数値は以下のようになっております。
 
 1段階「1」
 2段階「3」
 3段階「5」
 4段階「7」
 5段階「10」
 
 選択された『愛の形』の種類、段階、詳細に関しましては、
 プランページの各キャラクター【ステータス・装備】欄下部に表示されます。
 また、シンパシーがご利用いただけるエピソードと、ご利用いただけないエピソードがございます。
 ご利用いただけないエピソードに関しましては、
 プラン提出時に「このエピソードでは『愛の形』が反映されません」との記述がございますので、ご確認くださいませ。
 
 シンパシーの消費は、エピソード出発時に行われます。
 その際にシンパシーが何らかの理由で不足していた場合は、『愛の形』の影響は発生せず、消費したシンパシーが返還されます。
 
 
 神人精霊で、別の『愛の形』が行使されている場合の一例です。
 
 例)
 ハピネスエピソードにおいて、
 神人Aがマニアに5、精霊Aがルダスに7を選択している場合。
 
 精霊Aは神人の嫉妬している姿を見るために、わざと他の異性(もしくは同性)と仲良くします。
 それを見ている神人は嫉妬から、精霊の手を引っ張り寄せ、その異性(もしくは同性)を警戒します。
 
 
 
 あくまでも、『愛の形』による変化は、キャラクターの個性や特徴を残した上で、
 『エロス』『ルダス』『マニア』『アガペ』『プラグマ』『ストルゲ』といった形態の特徴が現れるようになります。
 
 また、付与される効果に関しまして、その段階以下の効果を得ることが出来ます。
 例えば、5段階まで数値が割り振られている場合、5段階目を含め、1段階目、3段階目の効果を得ることが出来ます。
 
 ※『愛の形』に関しましては、極稀に影響しないことがございます。