かつて存在した神々の血を継ぐと言われる存在

人間の中に、ごく一部ですが神の血を継いでいるとされる者がおり、
その力に目覚めることを「顕現(けんげん)」と言い、顕現した者を「神人(かみうど)」と呼びます。

顕現していない神人と通常の人間を見分ける術や、顕現に至るメカニズム、条件などは未だに解明されておらず
多くの神人候補は、自身の力に気付くことなく、普通の人間として一生を終えていきます。

顕現のキッカケについては、精神的なショック、物理的・魔法的なショック、その両方(過酷・苛烈な体験など)といった、
何らかの負荷がトリガーとなっているものと見られていますが、極稀に本人も気づかないうちに顕現していた
というケースの報告もあり、詳細には解明されていません。

神人の性別については現在、男性と女性の両方の顕現が確認されており、
性別問わず神人としての力に目覚めるようです。

顕現した神人の宿命

顕現した場合、左手の甲に独特の文様が浮かび上がる他は、外見的に普通の人間と変わりません。
ただ、精霊やオーガには感覚的に判別出来る事が多いようです。
また、身体・魔法・知力などの能力も人間と変わりませんが、お互いに適応することが出来た精霊と契約を行い、
オーガに対抗する力を与えることが出来るようになります。

ただ、戦闘能力が、精霊・オーガに比較してほぼ皆無に等しいことと、上記の能力を持つために
オーガに狙われやすく、顕現した瞬間から常に命を狙われる宿命を背負っています。

なお、顕現した神人がその力を消失する事例は、現在のところ確認されていません。

古の神々から受け継がれた愛と力

神人の能力は、契約した精霊へオーガを倒す力を与えるものであり、自分自身は人間と変わらない非力な存在です。
能力を鍛えても、自分自身の力にはさほど効果はありません。

神人の鍛えられた能力は、契約した精霊に力を与えることで初めて発揮されます。
つまり、神人が自分を鍛えれば鍛えるほど、契約した精霊の能力に更なる力を与えることが出来るのです。

神人と精霊の契約は、かつて神々と精霊との間で結ばれていた契約に基づくものと言われています。
それは、単純な主従契約という性質のものではなく、信頼や情愛などを根源としたものでした。
そのため、神人と精霊の契約においても、その二人の間にある愛の強さで契約の結びつきを強化することが出来ます。

契約の結びつきが強くなれば、精霊への力の供給が効率的になり、より強い力を与えることが可能となるわけです。

神の如き力を持つ存在、セイント

ギルティと対を成す存在であり、神人が成ることが出来るとされている存在です。
セイントとなった神人は、人を超越した存在となって長い年月を生きることがわかっています。
セイントと同じく、精霊もセイントとなった神人と近くに長く居ることで、
神掛ったチカラを得るようになっていき、セイントとして完全な段階になった神人と共に居た、
精霊は『テソロ・ペルソナ』として物質の創造を行うというチカラを得ると言います。
セイントには段階があり、完全にセイントとなった者は、
ジェンマに使える天使として天界へ導かれるのだと言われています。