試される二人の絆、トランス状態

オーガに対しては、通常の状態で攻撃を加えても一切ダメージを与えることが出来ません。
しかし、契約した神人と精霊が突入する「トランス状態」での攻撃であれば、オーガにダメージを与えることが出来ます。

このトランス状態は、神人が自らに眠る神の血と精霊との契約をバイパスして、神々の力を精霊に貸与することによって突入する
と言われており、バイパスしている神人自身もその恩恵を受けることが出来ます。

これは人間(神人)と精霊が唯一オーガに対抗出来る手段であり、基本的にオーガとの戦闘は「トランス状態」で行うことになります。

「インスパイア・スペル(触神の言霊)」の取り決め

トランス状態に入るためには、神人と精霊の間で事前に「インスパイア・スペル(触神の言霊)」を定めておく
必要があります。

インスパイア・スペルの文言には特に決まり事はなく、神人と精霊双方が納得して承諾をし、覚えていることが条件です。
ただし、あまり長い文言であるとどちらかが覚えていられなかったり、急場の時に不利になったりするため、
比較的短めの簡潔な言葉である必要があります。

また、トランス状態に入る際に口に出して唱える必要が有るため、他の人が聞いても不快にならないような内容である必要もあります。
公序良俗に反するような文言が入る、あるいは誤解されやすい文言が入る場合など、他の住民などからA.R.O.A.に苦情が来ることもあり、
事前に修正を求められるケースもあるようです。

口付けが戦いの合図となる

トランス状態は、事前に取り決めたインスパイア・スペルを神人が唱え、契約した精霊の頬に口付けすることで発動します。
契約を結んだばかりの神人と精霊は戸惑うこともあるかもしれませんが、これ以外にトランス状態に入る方法は
現在のところ確認されていません。
また、トランス状態への移行時には「不思議な光に包まれる」、「突如として風が巻き起こる」など様々な現象が確認されています。

傍目から見ると、トランス状態になった二人は自らの周り(体や衣服、装備品など)に薄いオーラのようなものを
纏っているように見えます。
このオーラのようなものは、自らでコントロールしたり、何かの形を成したりすることは出来ませんが、
ウィンクルムにより色が異なる場合があることが確認されています。

トランス状態への移行時に起こる不思議な現象や、身に纏うオーラのようなものは、詳しくは解明されていませんが、
一説によると『神人と精霊の親愛度』や『二人の大切な思い出』など神人と精霊の関係に影響を受け変化すると言われています。