呪われし存在

オーガは、通常の精霊が強烈な負の感情などに支配され、呪われることよって変質したものだと判明しました。
詳細に関しては、現在未解明な部分の多い存在です。

オーガは見境なく人畜を襲い、その魂を喰らいます。
行動の根源は自分たちを除く生物全てへの憎悪であり、魂を喰らうことは単なる栄養補給以上の意味があるようで、
特に人間や精霊の魂を好んで食べるようです。

オーガは通常の攻撃で傷を付けることが出来ず、
倒すには契約済みでトランス状態になった神人と精霊が攻撃する必要があります。

外見的な特徴として、真っ直ぐな角が頭部に生えており、一本のものもいれば、複数のものもいます。
今のところ角の本数や長さと能力等の相関性は見られていません。

オーガの種類

オーガの中でも、上位種、下位種のようなものが存在しています。
対オーガ機関「A.R.O.A.」では、長年の観察、研究で、能力や知性に応じたランク分けを行っています。
このランクは「オーガスケール」と呼ばれ、「D~S」のスケール分けがされています。

現在に至るまで発生していたオーガ事件のほとんどは、最下位種「Dスケールオーガ」によるものです。
Dスケールオーガは、獣や虫などの姿をしており、知性もその程度のレベルしかありません。

しかし、数は少ないものの、かなり高い知性と能力を持ったオーガも存在し、特にA~Sスケールの大物で、
Sスケールオーガ、Sスケールオーガに近いAスケールオーガをA.R.O.A.は「ギルティ」と呼称しており、
それよりもやや力の弱いAスケールオーガを「デミ・ギルティ」と呼称します。
基本的に、現在確認されているギルティはSスケールオーガのみとなっておりますので、
Aスケールオーガのほとんどは、デミ・ギルティと呼称されております。

彼らは、精霊と外見特徴が酷似しており、角さえ隠してしまえば通常の精霊と区別がつかないほどです。
通常は仲間意識を持たず、連携などしないオーガ達ですが、
これら上位種の統率の元では組織化されているケースも複数確認されており、かなり危険な存在と言えます。

特に、Aスケールオーガ・Bスケールオーガと戦闘となった際には、
高い戦闘能力を有する為『弱点』を突かなければ倒す事はほぼ不可能となっています。

苛烈な戦いが予想されますが、彼らを討伐しなければ被害が拡大してしまうことでしょう。
世界の命運は、あなた達ウィンクルムの双肩にかかっています。

デミ・オーガ

オーガの呪いによって生まれた、オーガのなりかけの状態の生物です。
オーガのなりかけの状態であるため、デミオーガの状態であれば、トランス状態にならなくとも討伐が可能です。

ネイチャー

らぶてぃめっと世界で、種族として人間側にもオーガ側にも組していない中立的な立場にある生き物の総称です。
一般的には野生動物をさしますが、ある程度知性のあるゴブリン族やオーク族のような亜人、
またはユニコーンやドラゴンなどもこの範囲です。 なお、デミオーガ化した場合は、元の動物の種類にかかわらずネイチャーとは呼ばなくなります。

ネイチャーとの戦闘ではトランス状態にならずとも、普通にダメージを与えることができます。
なお、オーガのように絶対的敵対種族ではありませんので、
戦闘以外でも彼らとのトラブルを解決する方法があるかもしれません。

魂のありか

オーガを最終的に倒すには、魂を滅ぼす必要があります。
魂が器の方にある状態で、体を倒しても器の中の魂が残っている限り数か月程度で、体は復活します。
体に魂がある状態で倒すか、器を壊して魂を戻してから体ごと倒すか、体を破壊した後、器を破壊すればオーガの魂は滅びます。

滅ぼされた魂は輪廻転生の輪を抜けて消滅してしまいます。
しかし、強い絆で結ばれたウィンクルムの場合は例外が存在するといわれており、
オーガとなり堕ちた精霊の魂は、契約している神人に倒される事、
もしくは精霊の魂が強い神人への想いがあった場合輪廻転生が出来ることがあるそうです。

Aスケールオーガ(デミ・ギルティ)、Bスケールオーガの特性について

Aスケールオーガ(デミ・ギルティ)、Bスケールオーガは桁外れの能力を持つ代わりに、以下の特殊な弱点を持ちます。
「黄金の鱗」・「心の器」という、2つの弱点タイプがありますが、A、Bスケールは必ずどちらかの弱点を持っています。

・「黄金の鱗」
 1cm四方程度の金色の鱗で、この鱗が弱点となっています。
 鱗は特別丈夫なものではなく、破壊することは難しくありません。
 力が強いキャラなら素手でも、女性でも万年筆などの先で強く突くことで容易に破壊することができます。
 破壊されると再生には72時間かかると言われています。

・「心の器」
 オーガは自分の魂を自分の体の中以外に隠していることがあります。
 器は、壺などの容器、自分を描かせた絵画、または飼っているペットの体の中などに隠されています。
 大抵それらは巧妙に隠されており、発見することが難しい場合が多いですが、
 これを破壊されると、魂は一瞬のうちに本体に戻り、戻る際にオーラをかき消してしまいます。
 容器をもう一度決めて、再度隠すにはやはり72時間の時間が必要になります。
 また、器から500m以上離れてしまうと魂が抜けて本体に戻ってしまうので、移動するときなどは一緒に持っていきます。


また、Bスケール以上のオーガは、「黒いオーラ」と「絶望色のオーラ」と呼ばれるオーラを身に纏っており、
通常の防御力とは別に、この二つのオーラによってさらなる防御力を得ています。