プロローグ
●復活の時
棺が砕け散り、同時に禍々しい瘴気が溢れかえる。
その中から飛び出した『彼』は喜びの声をあげた。
「ついに……ついに目覚めたぞッ!」
●A.R.O.A.への宣戦布告
「やぁ、諸君。とうとう俺様、復活しちまったよ」
突然A.R.O.A.本部に現れた幻影は、職員たちを挑発するように語りかけてきた。
「俺様、ボッカ様の事はちゃんと記録に残っているよな?
いくら下等生物なお前らでもメモを取るくらいの事はできていただろ?
ま、俺様の強さは言うまでも無いだろうけどな」
幻影ですらも感じられるほどの瘴気と、圧倒的な威圧感。
『ギルティ』たる威厳を、その幻影は放っていた。
「なんか俺様の復活を邪魔しようとした奴らもいるみたいだけど?
おかげでまだ本調子じゃないんだよねぇ。
でも、ちょうどこんなところに温泉があるもんだから、ここで癒させてもらうぜ」
以前マントゥール教団が何かの復活の儀式を行っていたが、それはボッカを復活させるための儀式だったのだ!
ウィンクルムたちの手によって儀式は中断されたかと思ったが、まさか自分の力で封印を解いてくるなんて……
「あー、そうそう。俺様を慕って同胞たちが集まってきているみたいだからさ。
せっかくだから俺様の力が戻り次第、この国を乗っ取らせてもらうぜ。
まぁ、足掻くだけ足掻いてみるんだな。俺様は逃げも隠れもしないからよ」
そうして幻影は消えていった……
●迫る脅威と打開の一手
「ボッカはまだ、ルミノックスから外には出てきていません」
A.R.O.A.の偵察隊からの報告は、その一言から始まった。
「しかし、ルミノックス近辺には瘴気がどんどん広がっています。おそらくボッカが回復しつつあるためでしょう。
我々が手出しできないことを良い事に、ルミノックスで順調に力を回復させています」
ということは、ボッカ自身が言っていた、奴が弱っているという事は本当だったらしい。
ならば早急に対処せねば、ボッカが力を取り戻してしまう。
「それともう一点ですが、ルミノックスの扉の前に集まっていたオーガ達にも変化が見られました。
瘴気に当てられ、かなり殺気立っている様子です」
ルミノックスの近くにはテルラ温泉郷がある。
そこにはまだ、逃げ遅れた人々が大勢いると情報を得ていた。
「このままでは、いつオーガ達が暴れ出すかわかりません。
もしそうなれば、被害は……」
言いよどむ偵察隊のメンバー。
しかし、ルミノックスの扉を開けない限り、中にいるボッカを攻める手立てはない。
そこに朗報が入った。
ヒストリア調査団からの情報である。
「我々の調査によりますと、ルミノックスには裏道があることがわかりました。
その名も『月の道』。伝説によりますと、
『女神の湯から決められた日時に湯に映る月――テネブラへ、想い人と手を取り合って飛び込むと、ルミノックスへと辿り着く』
とありました。また、飛び込む時にはある呪文が必要であることもわかっています。
『開き隠せ ロザ・ルナ・テネブラ』
この道を使えば、ルミノックスに入ることが出来ます!」
攻める手立ては出来上がった。
そうと決まれば、すぐにでも部隊を結成すべきだと、A.R.O.A.の職員が答えた。
●上層部の決定と緊急報告
「では、ウィンクルムには3つの部隊に分かれて事に当たってもらおう」
A.R.O.A.の会議室で開かれた上層部の会議。
そこでは対ボッカ戦においての部隊の話し合いがなされていた。
「まず『正面攻撃部隊』。
彼らにはルミノックスの正面に陣を置いたオーガの集団の攻撃に当たってもらおう」
「では次に、『隠密潜入部隊』。
この部隊には『月の道』を使ってルミノックスに潜入し、裏側から閉ざされた扉を開けてもらう」
「最後は、『支援部隊』。
この部隊には、事態が収まるまで逃げ遅れた人々への炊き出しや怪我人の治療を優先してもらおう」
「では、この3部隊に任務を遂行してもらおう。それで良いな?」
淡々と進められた会議をその一言で終えると、会議室の全員が頷く。
そんな時だった。
「大変です!」
A.R.O.A.の偵察隊のメンバーの一声で、自体は急変していった……
●ウィンクルム部隊結成!
「これよりブリーディングを行います」
A.R.O.A.職員は冷静に、連絡を受けた現地にいるウィンクルム達に淡々と作戦内容を説明していく。
「まず、『正面攻撃部隊』。
現在、オーガ軍団の数は、ウィンクルム全体の3倍に達しています。
今入った情報では、バラバラだったオーガたちが、急に統率され陣形を作り始めました。
それも攻撃陣系です。
大部隊なため、時間がかかっていますが、完成すれば、数で劣勢なウィンクルム正面攻撃部隊は、一気に突撃され敗北するでしょう。
奴らを統率しているのは『魚類の様な頭部を持つオーガ』達です。
奴らを倒せれば、集団としての戦闘が取れなくなるはずです!
また、情報では『鳥めいた頭部をもつ、動きの速いオーガ』の部隊、秘密裏に迂回して我々の後方へ出ようとしている事がわかりました。
我々を無視して、直接タブロスを襲撃するつもりでしょう。
見逃すわけにはいきません!
作戦としては、部隊を統率しているオーガを叩く班と、別働隊のオーガを先に攻撃する班の二つに分かれて攻撃してもらいます。
ここで奴らを倒さねば、こちらの部隊はたちまちオーガに潰されてしまうでしょう。
戦いに慣れている、もしくは腕の立つウィンクルムに任せます」
『正面攻撃部隊』の作戦
1:『魚類の様な頭部を持つオーガ(ヤックドーラ)』を攻撃する
2:『別働隊のオーガ(ヤグアート)』を攻撃する
「次に、『隠密潜入部隊』。
ボッカやオーガに気付かれない様にして閉ざされた正面の扉を裏から開ける事が任務となります。
扉を開けるには、封印の間を探し出し、扉自体にかかっている魔法バリアを解除する必要があります。
後は、内側から押してやれば開きますが、この作業は別働隊が行います。
封印の間にある「封印の水晶」を破壊してください。
また、広いルミノックスのどこにボッカがいるのかを突き止めるのも役目の一つです。
現在は注意力散漫なオーガ達が目立つため、『月の道』から潜入するには絶好の機会です。
しかし、行動中にオーガやボッカに見つかれば、何らかの対策を取られてしまうでしょう。
奴らに対策を取られれば、勝機は無くなるに等しいです。あくまで隠密に、ボッカの不意を突く必要があります。
たとえ今が好機とはいえ、判断を誤って任務の途中で奴らに見つかってはなりません。
隠密行動ができる、または注意力が高いウィンクルムに任せます」
『隠密潜入部隊』の作戦
1:封印の間の水晶を破壊し、正面の扉を開ける
2:ボッカの居場所を突き止める
「最後に、『支援部隊』。
今入った緊急情報によると、ホテルエンプーサに200名近い民間人が隠れていることがわかりました。
命懸けで脱出してきた男が連絡してくれましたが、彼は見つかっていたようです。
数は多くありませんが、オーガがホテルへ向かっています。
救助に行ける距離にいるのは、支援部隊のみ!
他の部隊では距離的に間に合いません!
予定外の任務ですが、救援に向かってください。
ただし、支援部隊の主任務である、治療行為と炊き出し任務の人数が減りすぎてしまっては、戦闘自体に負けてしまいます。
自分がどちらで必要とされているか、よく考えて行動を選択してください。
熾烈な戦いです。
負傷者は大量に出ると予想されます。
また、王家の秘宝である『清浄のオーブ』を王家から直接借りる事ができたので、これを使って人々から瘴気を取り除いてください。
主に医療に関する知識がある、または料理に自信のあるウィンクルムに任せます」
『支援部隊』の作戦
1:ホテルに隠れている民間人をオーガから救い出す
2:炊き出しと怪我人の治療を行う
説明が終わると、連絡を受けていたウィンクルム達は自身の任務に戻ろうとした。
そこへ、最後に「ボッカ」に対する作戦の説明が端的になされる。
「ボッカは強敵で、大勢のウィンクルムで立ち向かわなければ太刀打ちできないでしょう。
まずは正面の扉を開ける必要があります。開いた後に『正面攻撃部隊』と『隠密潜入部隊』が合流。
その後ボッカを全員で攻撃してください。
また、ボッカを攻撃している間に『支援部隊』は『清浄のオーブ』で、
ルミノックスの中や外に溢れ返っている瘴気を除去する必要があります。
どの任務も危険が伴いますが、必ず成功すると祈っています」
全ての部隊の説明を終え、A.R.O.A.職員はウィンクルム達と通信を切った。
作戦を開始しようと動き出したウィンクルム達に、ヒストリア調査団からの連絡が受信された。
「ボッカの弱点についての記述が残っていたので、そちらの説明を手短にさせていただきます。
どうやらテルラ温泉郷の童謡がその内容である事がわかりました。
『その声と共に聞こえたのは、明朝を告げる鳥の声でした。
みるみるうちに大オーガの力が抜けていき、その場にへたり込んでしまいます』
この部分がボッカの弱点についての記述だとは思うのですが、それが何なのかは未だにわかっていません……」
ボッカの弱点のヒントは童謡に書かれているらしい。
それが一体何なのかは、ウィンクルム達が見つけ出さなければならない。
ボッカやオーガの脅威が迫る中、世界の命運はウィンクルム達に委ねられたのだった。
プランの書き方
ウィンクルムの皆様には、『正面攻撃部隊』『隠密潜入部隊』『支援部隊』の3つの選択肢から1つを選んで頂きます。
プランの書き方と致しましては、
「『正面攻撃部隊』の作戦
1:『魚類の様な頭部を持つオーガ(ヤックドーラ)』を攻撃する
2:『別働隊のオーガ(ヤグアート)』を攻撃する」
この様にそれぞれの部隊には2つの選択肢が御座います。
そのうちどちらか1つを選んで頂き、それに関するプレイングを書いて頂きます。
(例:1。特攻してオーガ達の注意を引き、隙を見て魚類の様な頭部を持つオーガを狙う)
褒賞アイテム
■王様からプレゼント?王家では、ルミノックスが王家の歴史と特別関係のある場所であるため、
今回の結果にウィンクルム達へ感謝の気持ちを込めて、王様が褒美を準備しているそうです。
褒賞アイテム
詳細に関しましては近日情報公開!
情報をお待ちくださいませ。
選択肢
●「正面攻撃部隊」を選択する ⇒結果を見る
●「隠密潜入部隊」を選択する ⇒結果を見る
●「支援部隊」を選択する ⇒結果を見る
●男性PC側参加者一覧はこちら ⇒参加者一覧を見る
【チラっと、女性PC側リザルト覗き見する場合はこちら】
●「正面攻撃部隊」を選択する ⇒結果を見る
●「隠密潜入部隊」を選択する ⇒結果を見る
●「支援部隊」を選択する ⇒結果を見る
●女性PC側参加者一覧はこちら ⇒参加者一覧を見る
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ライ・エルク
ギルティが復活したっすか・・・ -
ゼノン・シドウ
街中が厳戒態勢を敷いているようだな。無理もない・・・ -
ライ・エルク
大丈夫っす!こんな時の為のA.R.O.A.っす!
最近A.R.O.A.の戦力は増してきてるっすから、協力すれば向かうところ敵無しっす! -
ゼノン・シドウ
とは言っても相手はあのギルティだからな。絶対気を抜いてはいけないな。 -
ライ・エルク
気は抜かないっす!常に全力っす!
みなさん何かわからない事など御座いましたら、
ページ下部に御座います「ご質問受付・ご案内所」までお願いしますっす! -
ゼノン・シドウ
ギルティの有力情報が届いたようだ。
どうやらギルティ「イヌティリ・ボッカ」は鳴き声に弱いらしい。 -
ライ・エルク
それならオレの出番っす!「ワンッ」すね!? -
ゼノン・シドウ
いや・・・それがなライ、明朝に鳴く鳥の鳴き声がなによりも苦手だそうだ。 -
ライ・エルク
鳥っすか・・・どんな鳴き声っすか? -
ゼノン・シドウ
コ、コケコ・・・ -
ライ・エルク
・・・? -
ゼノン・シドウ
ま、まぁいい。確かに鳴き真似でも十分効果はありそうだな。
フェスティバルイベントって?
① らぶてぃめっとの世界で起こる大きなイベントです!イベント参加は無料!② イベントで自身が何をするか選択肢の中から一つ選び、さらにどんな行動をするかを短い文章で書いてみましょう!
③ プレイヤーが指定した、選択肢や、行動により後日、らぶてぃめっとの世界に変動が起きる!?
④ より大きな活躍をしたプレイヤーは、お名前や行動が後に発表される結果のストーリー中に登場するかもしれません!
今回のフェスティバルイベント
フェスティバルイベントは、誰でも無料で参加いただけます。通常のエピソードに参加中の方でも、参加可能でございます。
第2回イベントでは、ギルティとの戦闘任務にご協力ください!
作戦や、詳細は後日お知らせいたします。
A.R.O.A.の力を集結し、世界を守りましょう!
●関連エピソード A.R.O.A.では、ここ数週間にわたってルミノックスやマントゥール教団に関して調査してきました。 偶然、別件の事件を追っていて、手に入った情報もあります。 ここでは、そういった重要情報が得られたエピソードを閲覧できます。 <復活するギルティ>女性PC向けエピソード 【ギルティの復活】煌きの簒奪者(鷹折 曖 マスター) <ルミノックスの謎>女性PC向けエピソード 【ギルティの復活】調査資料を奪還せよ(巴めろ マスター) <入り口の謎>男性PC向けエピソード 【ギルティの復活】マダムはご機嫌ななめ(あき缶 マスター) <月の道>男性PC向けエピソード 【ギルティの復活】 Lunatic or(青ネコ マスター)■A.R.O.A.
女神とルミノックスの伝説
それは、遠い遠い、誰も知らない昔のお話です。 神々の世界に、スワロという娘がおりました。 地下の神の娘にして温泉の女神であるスワロは、心を暖かく包み癒し、時に情熱的な想いに沸き、人間と触れあう事が大好き な、そんな娘。 人の姿に化けては度々地上へ赴いていたスワロは、ある日、リベロという男と出会います。 数多の化け物を屠り、平穏な人心の為を尽くすリベロは『英雄』と称えられ、その称号に相応しい仁徳は、スワロの心を瞬く 間に熱し、射止めたのです。 スワロの情熱的な愛情もまた、リベロの心に沁み浸り。二人が愛し愛される仲となるまでは、容易で自然なことでした。 しかし、スワロは女神で、リベロは人。それが報われる事の無い恋であることは、誰よりもスワロが理解していました。 明日は天界へ帰ろう。私には兄神さまがいらっしゃる。明日こそは、明日こそは――。 思えど思えど、リベロと離れる決意に至らぬスワロを見かねた母は、満月の前夜、スワロへとこう告げました。 「貴女がこのまま戻らねば、兄神ケタルの怒りはミッドランドを滅ぼすでしょう」 リベロが愛し、守り続けた世界を、己の我儘な過ちで失うわけには行かない。心を決めたスワロは、ついに満月の晩、リベロ に別れを告げました。 「人と神は結ばれぬもの。どうかこの過ちは忘れ、人としての幸福を全うしてください」 武運を願い、感謝を込めて。スワロは万病に効く温泉地『ルミノックス』を贈り、天界へと帰りました。 リベロは悲しみました。けれど、引き留めることはしませんでした。 リベロは知っていたのです。スワロがリベロとミッドランドの為に決断したことを。 神々を敵に回す覚悟より、スワロの願いの為、スワロの加護を信じてミッドランドを守り抜く覚悟を決めたのです。 その後、スワロは天界にて兄神ケタルと結婚し、沢山の子孫をもうけます。 そうして、女神としての責務と幸福を全うしたのでした。 ……それでも、リベロへ託したルミノックスへと続く月の道を通り、星座の煌めきの元でリベロを見かけては、優しく優しく 微笑むスワロの姿があったという。 愛しい人を影ながら見守る一人の娘の姿は、誰にも見つかる事は無かったけれど。 スワロが見守る夜は、リベロもまた、見上げる星座の天井が一層煌めく気がしていたから。 「愛しい貴女の為に、この地を必ず守り抜きましょう」 そんな誓いを、囁いていたそうな。 こうして、叶わぬ恋に焦がれた女神と英雄の加護は、今もなお、ミッドランドを護り続けているのでした。 (錘里 マスター)
■ルミノックス 長いあいだ、おとぎ話のひとつとも思われてきた温泉地が「ルミノックス」です。 伝説によれば、女神が恋に落ちた人間の英雄のためにプレゼントした万病に効く温泉であったとか。 今回、その入り口が発見され、実在することがはっきりしました。 伝説どうりなら、ルミノックスは地下にある巨大な空洞の中に7つの温泉が湧き出しているはずです。 空洞の天井には、光る石で星座が描かれ、温泉に浸かりながら美しい星空を堪能できると言われています。 治癒能力がとても高く、悪用すればオーガの生命力を回復させることも可能です。 ■月の道の伝説 伝説に登場するルミノックスへ入れる秘密の抜け穴です。 地上にある女神の湯に映る月「テネブラ」へ、思い人と手を取り合って飛び込むと、 ルミノックスの中へ入ることが出来ると言われています。 魔法の抜け道は真夜中に開くといいます。 長年、飛び込むための呪文の文句が不明でしたが、記述された文献がみつかり、今まさに解読中です。 解読が成功すれば、使うことが出来るかもしれません。 ■狂信者マントゥール教団 オーガの存在が人類より優れているとして上級のオーガを神と崇める集団です。 早く人間はオーガに降伏し、オーガたちの慈悲にすがるべきだと考えています。 上級のオーガたちも彼らの利用価値を認めており、影で支援していると言われています。 ■マントゥール教団の世界観 彼らの考えでは、世界はオーガの始祖によって作られ、現在いるオーガ達は世界を支配するためにある存在です。 オーガの始祖を頂点とする多神教ですが、詳細はわかっていません。 人間はオーガの家畜として生まれた存在で、教団のメンバーは神に選ばれた特殊な人間であると考えています。 いずれ、世界はオーガが支配する正しい時代がやってきて、選ばれた人間だけが生存を認めらると説いています。 ■ギルティ・ボッカ 400年前、とある勇者によって倒され封印されていたギルティ級上級オーガ。 本名はイヌティリ・ボッカ、A.R.O.A.の記録によれば、数百のウィンクルムが彼を封印するために命を落とし、 戦いに巻き込まれて地図上から消えた村も数十にのぼる、と言います。 直接会って生き延びた者がほとんどいないため、ボッカ個人に関する情報はほとんど残ってません。 はっきりしているのは、現在のA.R.O.A.の総力をもってしても、完全なボッカには絶対に勝てないということです。 10分の1以下に弱っている現在でも、勝てる確率はあまり高くありません。 400年前、ある勇者がボッカの弱点に偶然気づき、封印することに成功したといいます。 しかし、その弱点については、記録に残っていません。 封印した勇者も、生死不明で名前すら記録にない有様です。 ただ、封印された地域には、風変わりな童謡が残されており、その中にヒントがあると言われています。 ■テルラ温泉郷に残る童謡 むかしむかし、この土地がテルラ温泉郷と呼ばれる前のお話。 大オーガが突然現れ、大暴れし始めました。 王様は大オーガを倒すべく、100万の軍勢を率いて戦いを挑みましたが、返り討ちに遭ってしまいます。 そこで立ち上がったのは、王子様とお姫様でした。 二人は大オーガからみんなを守るべく、大オーガに立ち向かいます。 しかし、大オーガの力を前に、二人はボロボロになってしまいました。 大オーガが拳を振り上げ、とうとう二人の最期が迫った時――大オーガは突然慌て始めたのです。 「あの声が……あの声が聞こえてしまう!」 その声と共に聞こえたのは、明朝を告げる鳥の声でした。 みるみるうちに大オーガの力が抜けていき、その場にへたり込んでしまいます。 この機を逃すまいと、王子様とお姫様は力を振り絞って、とうとう大オーガを封印することができました。 王子様とお姫様の愛の力が世界を救ったのです。 ■『清浄のオーブ』とは 王家の秘宝の一つ。 穢れを清める力があり、範囲100m以内で行われる医療活動や解毒などの効果を上昇させることができます。 また、瘴気を清める効果もあり、範囲100m以内の瘴気を少しずつ清めていきます。 今回、ルミノックス温泉の効果がボッカによって穢されてしまったため、 それを浄化するため、また人々から瘴気を取り除くためにと貸し出されました。 大きさは1m程。やや紫がかった水晶玉で、とても重たいです。 壊れやすいため、持ち運ぶ際には慎重に取り扱う必要があります。
オーガに関する事件が急増する中、対オーガを目的として発足した組織が
Anti the
Risk of
Ogre
Agency
通称「A.R.O.A.」です。
武力を保有するものの、警察、軍隊とは違い
国境を隔てることなく、全世界のすべてのオーガ関連の事件の調査、
解決を主な活動としております。
■ウィンクルム
契約した神人(プレイヤー)と精霊(パートナー)のことをウィンクルムと呼びます。
■ミラクル・トラベル・カンパニー
らぶてぃめっとの世界における観光会社。気軽なデートから、ゴージャスな旅行まで様々なコースを扱っている。
世界最大の巨大財閥の傘下であるため、各種コネクションが豊富でどんな大抵の企画は実行できると言われている。
■テルラ温泉郷
タブロスから送迎バスで2時間の場所にある温泉街です。
もともと2つあった温泉街がひとつになって現在はテルラ温泉郷と呼ばれています。