精霊には五つの種族が存在しますが、この五種族間には明確な能力差は存在しません。
外見特徴や、考え方や風習、趣味趣向などに関して種族ごとに傾向の違いがあるくらいで、
それも個人差に拠ってまちまちです。
また、一般的に見られがちなイメージと実態が異なってる場合もあります。
下記では、一般的な傾向やよく見られがちなイメージに基づいた種族の紹介をしてまいります。

ポブルス

「人霊族」とも呼ばれます。
見た目が人間とよく似た種族で、角もしっぽもなく、一見すると人間と見分けがつきません。

穏やかな性格の精霊が多く、人とも精霊とも協調性を大切にします。
堅実、誠実というイメージの強いこの種族は、人間や他の精霊種族からの信頼も厚く、
交渉事や外交などの場で、よく姿を見かけます。

また、手先が器用な精霊が多いことも特徴で、それをいかした仕事についている精霊も多く、
その活躍の場は多岐に渡ります。

また、伝説では、このポブルスを手本にして人間が作られたとも伝えられています。

ディアボロ

「魔性族」とも呼ばれます。
我々の世界でいうところの悪魔めいた丸まった角と、尻尾を持つ種族で、角があるのは、
オーガを除いてこの種族だけです。
オーガにも真っ直ぐな角がありますが、ディアボロの角とは本質的に異なるもののようです。

気が強く、頭の回転が早いという印象の強い種族ですが、逆に信頼する相手には
とことん依存することもあるようです。
また、神人への独占欲が強い傾向があるという報告もあります。

自身の主張を臆せずぶつけられるような気質のためか、政治家などによく見られる種族です。

テイルス

「獣心族」とも呼ばれます。
獣のような耳と尻尾をもつ種族で、様々な獣に似た種類があるようです。

一般的に熱血漢で、行動的、考えるより早く体が動くという印象を持たれる種族です。
やや喧嘩っぱやいタイプが多く、酒場などで喧嘩があると、乱闘騒ぎに関係ないテイルス達が
いつの間にか加わっているという光景がしばしば見られます。

また、正しいと思ったならば、どんな困難なことにも自らを顧みずに飛び込んでいくようなところがあり、
この種族ではそういった行動が出来ることを美徳と考える向きがあります。

らぶてぃめっと世界では、治安や警護といった、人を守る仕事で出会うことが多い種族です。

ファータ

「妖精族」とも呼ばれます。
我々の世界でいうところの空想種族「エルフ」によく見られる、長い耳が特徴の種族です。
しっぽはありません。

おとなしく森や自然を愛する彼らは、長らく自然と森の番人として知られてきました。
都会で、彼らをよく見かけるようになったのはつい最近です。
おかげでちょっと世間ずれをしているイメージが強くありますが、争いを好まず、友好的な種族なので
愛嬌として捉えている人が多いようです。

らぶてぃめっと世界では、やはり都会的なところよりも山林などの管理や保護といった場面で活躍する
ことが多いようです。

マキナ

「機巧族」とも呼ばれます。
耳の部分が機械のような形になっている種族です。
昔は、感情より理論を優先することが良いとする風潮があった種族で、今も多少その傾向は残っています。

体が機械で出来ているわけではなく、生体機構そのものは他の種族と変わらず、
耳の部分も人工的に作られたものではありません。
クールな性格の精霊が多いですが、当然すべてのマキナが無表情、無口というわけではありません。

正確なデータ処理や精密な作業といったものが求められる分野で活躍しているイメージがあります。

流星融合の際、新しく融合した世界文明の中に、マキナの耳の部分の作りによく似たものを
人工的に作り出す技術が合ったため、大変驚かれたことは記憶にあたらしい出来事です。