プロローグ
その日、国王ヨーゼフⅦ世は全国放送で、今回のルミノックス発見とギルティとの戦いについて、ウィンクルムの活躍を賞賛し感謝の意を伝えた。
「余は、王家念願のルミノックスの発見と、オーガからの奪還を果たしたウィンクルム諸氏に対し……、万感の念をもって……余は……」
王の声は後半震え、頬を涙がつたった。
老王が壇上を去った後、侍従長が深々と頭を下げたあと、話をつなげた。
「今回のルミノックス発見とギルティの脅威に対してのウィンクルムの皆さんの活躍に、厚く感謝の意を表したいと思います。
もし、ギルティの横暴を許していたならば、数万も民が犠牲になっていた事でしょう。
王家では、感謝の印として、ルミノックスの初利用の権利と、凱旋式と称したパーティーを行うことで表したいと思います。
是非ともウィンクルムの皆さん、ご参加ください」
ここはタブロス市内の公園、テルラ温泉郷とルミノックスでの決戦の速報を伝えるために設置された大型モニターの前である。
「ウィンクルムありがとう!」
「A.R.O.A.よくやってくれた!」
王や侍従長の発表に合わせて、群集たちが歓声を上げていた。
タブロスからさほど離れていない場所でのギルティの復活は、一般市民を恐怖に染め上げるには十分であった。
あまりの急な出来事に、避難も間に合わず、ただひたすら市民は、モニターの前でウィンクルムたちの勝利を信じて祈るしかなかったのだ。
そして……多くの犠牲が払われ、人間側は勝利を収めた!
市民の歓声は続く! そして戦士達には休息の時がやってきたのだ。
(イラスト:みとIL)
「タブロス周辺地図」
タブロス市の周辺地域の地図です。
タブロス市、ルミノックス、そして王の宮殿(スペクルム王宮)の位置が示されています。
■ルミノックス開放のお知らせ
ギルティ・ボッカとの死闘の末、ルミノックスは解放されました。
ボッカの瘴気の駆除がやっと終わり、戦闘の際に破壊された施設も一部復旧しました。
そこで、ウィンクルムの皆様に「一番風呂」を楽しんでいただくことになりました。
現在ご利用できるのは、「曙の湯」「流星の湯」の二箇所です、凱旋式へ向かう前にひとっぷろ浴びて行ってください。
■凱旋式のお知らせ
王宮(夏宮)で、ルミノックス戦の凱旋式を王家が行うことになりました。
ルミノックスの温泉で疲れを癒した後、参加全ウィンクルムは車で送迎されます。
戦闘で活躍した各位に王より感謝を込めた品物が渡されます。
また、作戦に参加したすべてのウィンクルムに王より感謝の品が贈られます。
授賞式は「グリフォンの間」で行われ、王族や貴族、政財界の高官も列席します。
※王様からの感謝の品物の贈呈は、第2回での参加者全員 及び 第3回の参加者が対象となります。
■歓迎の宴
凱旋式の後は、王家主催の凱旋パーティーが行われます。
2つの会場に別れ、それぞれウィンクルムも参加するイベントが用意されています。
どちらか一方を選択してください。両方参加することは出来ませんので、途中で選択を変更した場合は最終的に選択した側となりますので、ご注意下さい。
今回の選択は「王宮の夜のダンスパーティ」か「会食と記念植林」への参加の二択となります
●王宮の夜のダンスパーティ
巨大な大理石と琥珀で飾られたホール「辺境伯の間」でのダンスパーティです。
前半は王や貴族たちが列席する中、伝統にのっとった社交パーティ形式で進められます。
やや堅苦しい内容ですが、豪華で長い歴史と文化を満喫することができます。
後半は、数分ずつですが、参加ウィンクルム全員にパフォーマンスタイムが与えられ、踊ったり歌ったり、何か芸をするなど自由に使うことができます。
内容が素晴らしいものは、テレビ局によってタブロス近郊にオンエアされます。(この内容がイベントリザルトノベルで描写されます)
ギルティの恐怖から解放された市民の皆さんも見ています。
平和が訪れてた事を実感させてあげましょう。
なお、会場がとても巨大であり、団体で参加したほうが有利になります。
仲間同士で誘い合って、歌ったり踊ったり、ちょっとしたショーにできると注目を浴びやすいでしょう。
なお、尺の関係上、全員は放映できませんのでご了承ください。
(パフォーマンスタイムは、いわば無礼講タイムです、形式張らず皆と自分も楽しみましょう)
●会食と記念植林
立食パーティは東西の美食を集めた豪華な内容になっています。
こちらは、音楽を聴きながらの静かな会食です。
なお、会食中にプレートが配られます。
これは、翌日行われるルミノックス戦記念植林で使用するプレートで、各自で植林した苗木の根元に設置するためのものです。
平和への願いや、個人的なメッセージなど、書き込んでください。
この植林が行われる森「記憶の森」は、王家が管理している古い森で、400年以上の歴史があります。
これからも王家が滅びない限り、森は管理され、メッセージは残されます。
植林できるのは、王家が門外不出にしている特別な樹木です。以下の3種類の中から選んでください。
・シルバームーン・オーク
とても長寿で、育ちの遅い木です。
1000年以上生きている老木も少なくありません。
また、成長に連れ、魔力を帯びて行き、魔法の道具などを作るのに向いています。
そのためか、トレントになる確率が高い樹木とも言われています。
・スター・アップル
断面に星型の模様が出るとても美味しい蜜たっぷりの実がなります。
幸運を呼ぶ果実としても知られ、流れ星に祈りながら食べると願いが叶うとも言われています。
また、栄養価が高く、病後の栄養食などとしても珍重されます。
・ミラクル・パイン
20年前の流星融合以前は、存在しなかった珍しい品種です。
一見地味な低木で、春に紫色の小さな花をつける以外は目立たない木です。
しかし、流星融合以来登場した科学文明が生み出す有害物質を分解する成分を根から分泌することが知られています。
自動車や工場が増えた未来、役立つ樹木なのかもしれません。
※どの樹木も成木になるには4~5年かかります。
プランの書き方
今回の選択は「王宮の夜のダンスパーティ」への参加か「会食と記念植林」への参加かの二択になります。まず、どちらにするかを決めてください。
選択後、それぞれのパーティで何をやりたいのかをプランに書いてください。
「王宮の夜のダンスパーティ」の書き方
パーティの中で行われるパフォーマンスタイムで何をやるのかをプランに書いていただきます。
チームを組んで参加する場合は、チーム名を、自分がチームのリーダーの場合はリーダーとも書いてください。
沢山の人が参加するパーティですので、あまり時間はありません。
複雑な内容は採用できない可能性があります。
例)「カエルの歌が聞こえてくるよ」の輪唱をします。私と精霊のジョンは一番最後を担当します。チーム「炭酸水」に参加。自分がリーダー
「会食と記念植林」の書き方
会食の際にプレートに書いてもらうメッセージをプランに書いてください。
また、どの樹木を植林したいのかも書いてください。
メッセージは参加者全員分イベントリザルトノベルに描写されます。
メッセージの文字数は30文字以内とします。
公序良俗、世界観などを考慮した文面にしていただきますようよろしくお願い致します。
例)プレートには「世界が平和になりますように、相棒に悪い虫がつきませんように」と書きます。植林の木はミラクルパインにします。
※プラン締切は6月22日23時59分です。
褒賞アイテム
■王様からプレゼント?王家では、ルミノックスが王家の歴史と特別関係のある場所であるため、
今回の結果にウィンクルム達へ感謝の気持ちを込めて、王様が褒美を用意してくれました。
⇒褒章アイテムはこちら
選択肢
●『王宮の夜のダンスパーティ』を選択 ⇒結果を見る
●『会食と記念植林』を選択 ⇒結果を見る
●男性PC側参加者一覧はこちら ⇒参加者一覧を見る
【チラっと、女性PC側リザルト覗き見する場合はこちら】
●『王宮の夜のダンスパーティ』を選択 ⇒結果を見る
●『会食と記念植林』を選択 ⇒結果を見る
●女性PC側参加者一覧はこちら ⇒参加者一覧を見る
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ゼノン・シドウ
ルミノックスの瘴気の除去が完了したらしいな。
王様の許可で、ルミノックスで身体を癒して良いそうだ。 -
ライ・エルク
ってことは一番風呂っす!ゼノンも一緒に行くっすー! -
ゼノン・シドウ
いやライ、ここは世界の平和を守ったウィンクルム達に
ゆっくり身体を癒してもらうべきだろう。
王様のご好意で、凱旋パーティーも開かれるようだぞ。
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ライ・エルク
・・・ジュル -
ゼノン・シドウ
ダメだ。
フェスティバルイベントって?
① らぶてぃめっとの世界で起こる大きなイベントです!イベント参加は無料!② イベントで自身が何をするか選択肢の中から一つ選び、さらにどんな行動をするかを短い文章で書いてみましょう!
③ プレイヤーが指定した、選択肢や、行動により後日、らぶてぃめっとの世界に変動が起きる!?
④ より大きな活躍をしたプレイヤーは、お名前や行動が後に発表される結果のストーリー中に登場するかもしれません!
●関連エピソード A.R.O.A.では、ここ数週間にわたってルミノックスやマントゥール教団に関して調査してきました。 偶然、別件の事件を追っていて、手に入った情報もあります。 ここでは、そういった重要情報が得られたエピソードを閲覧できます。 <復活するギルティ>女性PC向けエピソード 【ギルティの復活】煌きの簒奪者(鷹折 曖 マスター) <ルミノックスの謎>女性PC向けエピソード 【ギルティの復活】調査資料を奪還せよ(巴めろ マスター) <入り口の謎>男性PC向けエピソード 【ギルティの復活】マダムはご機嫌ななめ(あき缶 マスター) <月の道>男性PC向けエピソード 【ギルティの復活】 Lunatic or(青ネコ マスター)■A.R.O.A.
女神とルミノックスの伝説
それは、遠い遠い、誰も知らない昔のお話です。 神々の世界に、スワロという娘がおりました。 地下の神の娘にして温泉の女神であるスワロは、心を暖かく包み癒し、時に情熱的な想いに沸き、人間と触れあう事が大好き な、そんな娘。 人の姿に化けては度々地上へ赴いていたスワロは、ある日、リベロという男と出会います。 数多の化け物を屠り、平穏な人心の為を尽くすリベロは『英雄』と称えられ、その称号に相応しい仁徳は、スワロの心を瞬く 間に熱し、射止めたのです。 スワロの情熱的な愛情もまた、リベロの心に沁み浸り。二人が愛し愛される仲となるまでは、容易で自然なことでした。 しかし、スワロは女神で、リベロは人。それが報われる事の無い恋であることは、誰よりもスワロが理解していました。 明日は天界へ帰ろう。私には兄神さまがいらっしゃる。明日こそは、明日こそは――。 思えど思えど、リベロと離れる決意に至らぬスワロを見かねた母は、満月の前夜、スワロへとこう告げました。 「貴女がこのまま戻らねば、兄神ケタルの怒りはミッドランドを滅ぼすでしょう」 リベロが愛し、守り続けた世界を、己の我儘な過ちで失うわけには行かない。心を決めたスワロは、ついに満月の晩、リベロ に別れを告げました。 「人と神は結ばれぬもの。どうかこの過ちは忘れ、人としての幸福を全うしてください」 武運を願い、感謝を込めて。スワロは万病に効く温泉地『ルミノックス』を贈り、天界へと帰りました。 リベロは悲しみました。けれど、引き留めることはしませんでした。 リベロは知っていたのです。スワロがリベロとミッドランドの為に決断したことを。 神々を敵に回す覚悟より、スワロの願いの為、スワロの加護を信じてミッドランドを守り抜く覚悟を決めたのです。 その後、スワロは天界にて兄神ケタルと結婚し、沢山の子孫をもうけます。 そうして、女神としての責務と幸福を全うしたのでした。 ……それでも、リベロへ託したルミノックスへと続く月の道を通り、星座の煌めきの元でリベロを見かけては、優しく優しく 微笑むスワロの姿があったという。 愛しい人を影ながら見守る一人の娘の姿は、誰にも見つかる事は無かったけれど。 スワロが見守る夜は、リベロもまた、見上げる星座の天井が一層煌めく気がしていたから。 「愛しい貴女の為に、この地を必ず守り抜きましょう」 そんな誓いを、囁いていたそうな。 こうして、叶わぬ恋に焦がれた女神と英雄の加護は、今もなお、ミッドランドを護り続けているのでした。 (錘里 マスター)
■ルミノックス 長いあいだ、おとぎ話のひとつとも思われてきた温泉地が「ルミノックス」です。 伝説によれば、女神が恋に落ちた人間の英雄のためにプレゼントした万病に効く温泉であったとか。 今回、その入り口が発見され、実在することがはっきりしました。 伝説どうりなら、ルミノックスは地下にある巨大な空洞の中に7つの温泉が湧き出しているはずです。 空洞の天井には、光る石で星座が描かれ、温泉に浸かりながら美しい星空を堪能できると言われています。 治癒能力がとても高く、悪用すればオーガの生命力を回復させることも可能です。 ■王家について 旧スペクルム王国時代の王家で、王国が連邦化したあとは、政治的な実権はもたず象徴的な存在になっている。 現在は、タブロスの北、シビル湖の対岸イベリンに領地を持っている。 ・ヨーゼフⅦ世:現国王、89才、実務的なことからはすでに退いており、半隠居状態であったが、 今回の危機に凱旋式の開催を申し出た。 穏やかな性格で、国民の人気も高い。次期王位候補者は3名いるが、まだ最終的決定はなされていない。 ■月の道の伝説 伝説に登場するルミノックスへ入れる秘密の抜け穴です。 地上にある女神の湯に映る月「テネブラ」へ、思い人と手を取り合って飛び込むと、 ルミノックスの中へ入ることが出来ると言われています。 魔法の抜け道は真夜中に開くといいます。 長年、飛び込むための呪文の文句が不明でしたが、記述された文献がみつかり、今まさに解読中です。 解読が成功すれば、使うことが出来るかもしれません。 ■狂信者マントゥール教団 オーガの存在が人類より優れているとして上級のオーガを神と崇める集団です。 早く人間はオーガに降伏し、オーガたちの慈悲にすがるべきだと考えています。 上級のオーガたちも彼らの利用価値を認めており、影で支援していると言われています。 ■マントゥール教団の世界観 彼らの考えでは、世界はオーガの始祖によって作られ、現在いるオーガ達は世界を支配するためにある存在です。 オーガの始祖を頂点とする多神教ですが、詳細はわかっていません。 人間はオーガの家畜として生まれた存在で、教団のメンバーは神に選ばれた特殊な人間であると考えています。 いずれ、世界はオーガが支配する正しい時代がやってきて、選ばれた人間だけが生存を認めらると説いています。 ■ギルティ・ボッカ 400年前、とある勇者によって倒され封印されていたギルティ級上級オーガ。 本名はイヌティリ・ボッカ、A.R.O.A.の記録によれば、数百のウィンクルムが彼を封印するために命を落とし、 戦いに巻き込まれて地図上から消えた村も数十にのぼる、と言います。 直接会って生き延びた者がほとんどいないため、ボッカ個人に関する情報はほとんど残ってません。 はっきりしているのは、現在のA.R.O.A.の総力をもってしても、完全なボッカには絶対に勝てないということです。 10分の1以下に弱っている現在でも、勝てる確率はあまり高くありません。 400年前、ある勇者がボッカの弱点に偶然気づき、封印することに成功したといいます。 しかし、その弱点については、記録に残っていません。 封印した勇者も、生死不明で名前すら記録にない有様です。 ただ、封印された地域には、風変わりな童謡が残されており、その中にヒントがあると言われています。 ■テルラ温泉郷に残る童謡 むかしむかし、この土地がテルラ温泉郷と呼ばれる前のお話。 大オーガが突然現れ、大暴れし始めました。 王様は大オーガを倒すべく、100万の軍勢を率いて戦いを挑みましたが、返り討ちに遭ってしまいます。 そこで立ち上がったのは、王子様とお姫様でした。 二人は大オーガからみんなを守るべく、大オーガに立ち向かいます。 しかし、大オーガの力を前に、二人はボロボロになってしまいました。 大オーガが拳を振り上げ、とうとう二人の最期が迫った時――大オーガは突然慌て始めたのです。 「あの声が……あの声が聞こえてしまう!」 その声と共に聞こえたのは、明朝を告げる鳥の声でした。 みるみるうちに大オーガの力が抜けていき、その場にへたり込んでしまいます。 この機を逃すまいと、王子様とお姫様は力を振り絞って、とうとう大オーガを封印することができました。 王子様とお姫様の愛の力が世界を救ったのです。 ■『清浄のオーブ』 王家の秘宝の一つ。 穢れを清める力があり、範囲100m以内で行われる医療活動や解毒などの効果を上昇させることができます。 また、瘴気を清める効果もあり、範囲100m以内の瘴気を少しずつ清めていきます。 今回、ルミノックス温泉の効果がボッカによって穢されてしまったため、 それを浄化するため、また人々から瘴気を取り除くためにと貸し出されました。 大きさは1m程。やや紫がかった水晶玉で、とても重たいです。 壊れやすいため、持ち運ぶ際には慎重に取り扱う必要があります。
オーガに関する事件が急増する中、対オーガを目的として発足した組織が
Anti the
Risk of
Ogre
Agency
通称「A.R.O.A.」です。
武力を保有するものの、警察、軍隊とは違い
国境を隔てることなく、全世界のすべてのオーガ関連の事件の調査、
解決を主な活動としております。
■ウィンクルム
契約した神人(プレイヤー)と精霊(パートナー)のことをウィンクルムと呼びます。
■ミラクル・トラベル・カンパニー
らぶてぃめっとの世界における観光会社。気軽なデートから、ゴージャスな旅行まで様々なコースを扱っている。
世界最大の巨大財閥の傘下であるため、各種コネクションが豊富でどんな大抵の企画は実行できると言われている。
■テルラ温泉郷
タブロスから送迎バスで2時間の場所にある温泉街です。
もともと2つあった温泉街がひとつになって現在はテルラ温泉郷と呼ばれています。