


●ルミノックス温泉 執筆:わかまつ白月 マスター
●ルミノックス温泉
ルミノックスには「曙の湯」という大きな湯船がある。
西方向の壁が夕焼け空のように光る石でモザイクになっていて美しい。
曙の湯に浸かったウィンクルムたちはリラックスできた。
「流星の湯」は真上に一筋の流星が流れている。微かに湯船の底が光っていて幻想的である。
ウィンクルムたちは珍しそうにしながら浸かっていた。
アリシエンテはタオルで体を隠すようにしながら流星の湯に浸かっている。
エストが近寄ってくると、
「ち、近づいたら痴漢と叫ぶわよ……!」
と、警戒をする。
これには、エストは苦笑いをするしかなかった。
「一番風呂ー♪」
ファリエリータ・ディアルは曙の湯で、一番風呂を楽しむ。
ヴァルフレード・ソルジェも一緒に一番風呂を楽しんでいる。
温泉の成分のおかげか、ギルティとの戦いでの疲れがとれていくように感じる。
温泉に浸かりながらぼーっと過ごすのも悪くないと感じるのだった。
カスミとリクトは流星の湯に浸かっていた。
真上にある流星を眺めながら、温かい湯に浸かってのんびりと過ごす。
神人と精霊で一緒に風呂に入るというのも悪くないもので、親睦が深まったように感じた。
●パーティ会場
5つある王宮宮殿の一つ、夏宮は宮殿の一番南にある。
周囲は針葉樹林の森で静かな場所だ。
窓から見える風景は複数の異なったテーマの庭が見ることができる。
孔雀の間に通されたウィンクルムたち。
王様が入室してくると、少しざわついた後、鎮まった。
マイクに向かって王様がいう。
「勇敢なるウィンクルムの皆さん、この感謝の宴に集まってくれてありがとう。
余は、皆さんが楽しんでくれる事を願いします。
思い起こせば、多くの犠牲を出した……ルミ、ルミ……ううう」
感極まって泣き出す王様を従者は抱え、退席していく。 マイクを持った別の人物がいう。
「本日は大変お忙しい中、お越し頂きありがとう御座います。
ギルティ、ボッカ相手に勝利を収めることができたのはみなさまのおかげで御座います。
ささやかでは御座いますが、食事を用意させて頂きました。
楽しんでいって下さい」
すこし堅苦しい感じもあるが、立食パーティーが始まった。
「ワォ、豪華な会食!」
クロスとオルクスは取り皿に食事をとると一口食べてみる。とても美味であった。
「さあ飯だ飯だ!」
ガートルード・フレイムとレオン・フラガラッハはテーブルいっぱいに広げられた食事を好みの物から、取り皿にとっていき食べるのであった。
「ご飯、美味しいですわっ」
マリーゴールド=エンデとサフラン=アンファングは食事に舌鼓を打った。
どのメニューも美味しく味付けがされているし、食材もよい物が使用されていた。
「せっかくだから味を覚えてレパートリー増やしたいな」
リーヴェ・アレクシアと銀雪・レクアイアはしっかりと味を確認しながら食べていく。
静かに立食パーティーを楽しむ二人がいた。
順花とロビンフッドである。
「会食なんてがらじゃないですけど、お嬢と一緒ならたまには良いですね」
ロビンフッドはいった。
ものすごい勢いで全メニュー制覇を目指すペシェの姿がある。
フランペティルが他の女の子にちょっかいを出しているのが気に入らないらしい。
楓乃は雰囲気に緊張していた。
ウォルフはというと特に気にした風でもなく、もりもりと立派な食べっぷりであった。
楓乃はウォルフの食べっぷりを見て笑い、緊張が解けるのだった。
東瀬 澄とディオは静かに食事をしていた。
久しぶりに人に作って貰った食事なので美味しく感じる。
マナ・リトナーとヴィディルは楽しく会話しながら食事を楽しむ。
この機会にお互いに親睦を深めようと、いろいろな話をした。
悲しみが癒えずにふさぎ込んでいるイチイをアカザは励ます。
暗い顔は似合わないとアカザはイチイに優しくいった。
采女 澪とヴァーリ=ウルズは果物メインのデザートだけ食べていた。
甘い物は美味しい。特に、この場に並んでいる果物はどれも美味しかった。
「うわーっ、すごいご馳走ねっ」
ミヤ・カルディナは豪華な食事に感激する。
ユウキ・アヤトはお皿いっぱいに食事を持ってきてはミヤに差し出すのだった。
「チェスター。あっちからサラダをてきとうに持ってきてくれ!」
班目 循はチェスターに食事を取りに行かせている。
サラダを持ってくると、
「次はうーん、そうだね。スープを……美味しそうだなと思うヤツを見繕ってくれ」
と忙しなく動かしていた。もちろんお礼は忘れない。
ディーネ・アストラとエリック・ヴァッセルは食事に夢中だった。
美味しいのでたくさん食べることができた。
●植林
「書けた」
「オルクは何書いた?」
プレートを書くに当たってクロスとオルクスの会話が弾む。
寝息を立てるアスカ・ベルウィレッジ。八神 伊万里は、
「本当にお疲れ様でした、今日はゆっくり休んで下さいね」
と、語りかけるのだった。
「今回のことで決めたんだ。世界のために全力で戦おうって」
油屋。はサマエルにいった。
「俺も同じ覚悟を持って戦いに挑むことをここに誓おう」
サマエルは油屋。の決意に敬意を示した。
ひろのはルシエロ=ザガンの隣にべったりとついていた。
ひろのが書いた文を見て、ルシエロは感心していた。
「ねぇねぇ、ねぇねぇ晃ちゃん、あたしと同じ事書いたでしょぉ♪」
「みゆ、なんでわかったん!?」
吉坂心優音と五十嵐晃太は楽しそうにしている。
「……なんて書こうかしら」
「悩むなら一緒に書くか?」
そんなやりとりが、ミオン・キャロルとアルヴィン・ブラッドローの間で躱されている。
かのんは苗木に祝福のキスを贈り、祈りを込めて植樹した。
力仕事は天藍が行う。
リヴィエラとロジェはスター・アップルを植樹する。
「みんなが幸せでいられるように、私はこれからも戦います」
「俺がも守ってみせる」
自分たちが戦うことで、もう誰も死なせたくないと二人は思う。
「この子が育てば、いずれフランの魔法に役立ちますからね」
ペシェはそう言ってシルバームーン・オークを選んでいた。
フランペティルと仲良く植樹した。
「植樹なんて、なんだか照れくさいですね」
「同感だ」
淡島 咲とイヴェリア・ルーツはそういいながらも、これが絆を形にするように感じていて嬉しかった。
「願掛けみたいなものよ?」
「いつまでもメッセージが残るんだね」
梨音とレリクトはシルバー・オークを植樹した。
ユキノとユーリルはスター・アップルを選んで、仲良く植樹する。
過酷だったギルティとの戦いを経験して、平和を願って丁寧に植えていく。
元気に育ちますようにと願いを込めて、結城 早耶とキイ・カムイは植樹した。
成木になる頃の未来に思いをはせながら、楽しくできた。
「スター・アップル、お家に持って帰って食べられたらいいなぁ」
桃原 空音は植樹を志田 朝陽と一緒に行っている。
「成木になって実がなったら、食べさせてもらえないか聞いてみるか」
朝陽はいった。
マナは不安そうにヴィディルを見た。ヴィディルはマナを心配させないようにと、側にいる。
スター・アップルを選ぶと仲良く植樹するのであった。
イチイとアカザはスター・アップルを選んだ。
真剣に作業をするイチイ。アカザはイチイの頭を撫でる。
「この樹は幸運を呼ぶ。願いが叶うよう、これに書いておけ」
アカザはいって、イチイにプレートを渡すのであった。
澪はシルバームーン・オークを選び、ヴァーリに植樹させている。
「私の仕事はプレートの文字を書くことのみだぞ。力仕事は任せた」
ヴァーリは苦笑いしながら作業をしている。
高司・珠希とミースはスター・アップルを選んだ。
「何書いた?」
「……別に何でもいいじゃねえか」
そんなやりとりが二人の間にあった。
香我美はシルバームーン・オークを選び、仲良く植樹している。
聖のほうはミラクル・パインを植えていた。
それぞれに今回の戦いで思うところがあったようだ。
日向 悠夜と降矢 弓弦はミラクル・パインを選択した。
流星融合によってもたらされた珍しい植物に、知的好奇心が刺激されたのだ。
月泉 悠はシルバームーン・オークを選び植樹した。
エードラム=カイヴァントはミラクル・パインを選んで植樹している。
とにかく目立ちたくないというのが二人の共通意見だった。すこし緊張気味だ。
エメット・ルルニティスとゼオナイル・グレスジィンは二人でスター・アップルを植樹している。
ゼオナイルがりんごが好きでこれがいいといったので決まった。
リリコ・ゲインズブールとイーヴォ・ルミヤルヴィはミラクル・パインを選択した。
一見地味だけれど、蔭でみんなを支えてくれるような所が気にいったのだ。
フェリエリータとヴァルフレードは植樹にミラクル・パインを選んで植えた。
脅威にさらされた世界が、無事であったことを喜びながら楽し植樹ができた。
アマリリスとヴェルナーはシルバームーン・オークを選び植樹している。
一緒の作業がことのほか楽しかった。
成木になったらプレートを見に来たいと思っている。
リーリア=エスペリットとジャスティ=カレックはシルバームーン・オークを選んでいる。
長生きする木なので成木になった後も、見守ってくれたら嬉しいとの願いを込めている。
アンナ・イスフェルトとウィリアム・ダーレスはスター・アップルを植樹している。
両手を組んでお祈りを捧げるアンナ。神様への感謝とみんなの幸せを願ったのだ。
「植林会に参加しませんか?」
そんな音無淺稀の一言から、フェルド・レーゲンと二人、ミラクル・パインの植樹をしている。
何十年先の未来で木が役に立ってくれたら嬉しいと思いながら作業を続けた。
カスミとリクトはミラクル・パインを植樹していた。
「花が可愛いから」
カスミはそういったが、花の色がリクトの髪と同じ色だったのが理由だ。
竹上 架波と緋真珠はスター・アップルを選んだ。
服装が普段着なので目立っているのではないかと頻繁に気にしている。
仲良く植樹し、楽しい時間を共有した。
夢路 希望とスノー・ラビットはスター・アップルを選択している。
いつか成木となり果実をなしたら食べてみたいと思うのだった。
あみとヴォルフガングはスター・アップルを選んで植樹している。
「……何を書くか、……これは少し……いや、なんでもない」
あみを気にしながらヴォルフガングはプレートに何かを書いた。
二人で協力し、上手に植えることができた。
テレーズと山吹はミラクル・パインを選択した。
どんな紫色の花を咲かせるのだろうと思う。花が開花する時期になったら見に来たいと思う。
ロア・ディヒラーとクレドリックはシルバームーン・オークを選んでいる。
ロアはプレートに何か書いたあと、クレドリックの願いが見えて、急遽、書き直した。
シルバームーン・オークにはトレントのように立派に育って欲しいと思った。
テーマ・セルケトとメティはスター・アップルを植樹している。
「スター・アップル……王に捧げたかったな」
温室で植物を育てている光景しか知らなかったので、新鮮に感じた。
ハンナ・ノイエンドルフとアーベル・シュナウファーはミラクル・パインを植樹することにした。
アーベルはスター・アップルがいいと意見したが、ハンナは譲らなかったのだ。
それでも楽しく植樹ができた。
上巳 桃と斑雪はミラクル・パインを植樹した。
立派な木に育って欲しいと願いを込める。
劉 碧華と范 銀龍はシルバームーン・オークを選択した。
穴を開けたときの土をちょっとだけ袋に詰める。持ち帰って記念にしたいのだ。
碧華は人が多い場所が苦手なので、銀龍から離れようとしない。
平和を願いながらシルバームーン・オークを植えるのだった。
ニーナ・ルアルディとグレン・カーヴェルはスター・アップルを植樹している。
服装を気にし、じゃっかん緊張しいるニーナ。ニーナはこれからもグレンと仲良くやっていきたいと思いながら作業を進める。
楽しく二人で作業をした。
七草・シエテ・イルゴと翡翠・フェイツィはミラクル・パインを植樹した。
「何をお願いしたのですか?」
七草が翡翠に尋ねると、翡翠は笑ってごまかした。
二人は植林が終わったらワインを飲もうと考えながら作業を進めていく。
植林作業でウィンクルムたちは楽しく時間を過ごすことができた。
ここに植えられた植物が、いずれ成木となり力強く育っていくと信じてウィンクルムたちは場をあとにするのだった。



