怪木の芽吹きと夢の囁き(木口アキノ マスター) 【難易度:簡単】

プロローグ

「ふぅ」
 私は、ヒメリンゴの木の冬囲いを外す作業を一旦止め、息をつく。
 ヒメリンゴの木に囲まれたフラワーガーデンの中を見回すと、あちらこちらで妖精たちもそれぞれの作業をしている。
 ここは私が祖父から引き継いだフラワーガーデン。「花の夢を集める妖精」が住み着いていることから、いつの間にか人々から「フェアリーガーデン」と呼ばれるようになった。
 雪解けを迎え、私たちは冬囲いを外したり、土の手入れをしたり、種や苗を植えたりと、今年の開園に向けた作業に追われている。

「今年のお花は去年より、もっと素敵な夢を見ると思うの」
 一緒に冬囲いを外す作業をしていた妖精が私に微笑む。
「どうして?」
「去年、たくさんのウィンクルムさんたちが来てくれたの。ウィンクルムさんたちから溢れる『夢』の力がね、この土の中に染みこんでいるからなの」
 と、なぜか誇らしげに言う妖精だった。


「う~ん」
 植物の芽の前で、2匹の妖精が考え込んでいる。
「どうしたんだい」
「昨日植えたばかりの種が、もう芽を出したの」
 このフラワーガーデンに植える植物のほとんどは、私が購入しているものだが、ひと区画だけ、妖精たちの好きにさせている場所がある。
 そこには、妖精たちが買ってきたものの他、貰ってきたり拾ってきたりした種を植えている。
「昨日?」
 私が聞き返すと、妖精2匹は頷く。
 しかし、この一画には妖精たちがいろいろな種を植えている。昨日植えたものと別の種を勘違いしているのではないか。
「う~ん、少し、様子を見てみようか」
 私はそう言って、妖精たちをとりあえず納得させた。
「ところで、何の種を植えたんだい」
 訊くと、2匹は口々に答える。
「金木犀だと思うの」
「西の方に、金木犀がたくさん自生している森があったの」
 なるほど、そこから拾ってきた種のようだ。

 その芽は日に日に大きくなった。普通の植物にはあり得ない速さで。
 そして一週間で成人男性ほどの大きさの木になった。
 形は確かに金木犀に似ているが、通常の金木犀よりもいやに幹の太いものだった。
 同種と思しき芽もその隣に2つほど顔を出している。これらもすぐに大きくなるのだろう。
「なんの木だろうね、これは」
 私と妖精たちが木の前で訝しんでいると。
 わさわさわさ……っ。
「!!」
 まだ細く短い枝が風もないのに動き出した。
「逃げよう!」
 危険を察知し私たちは管理人小屋に逃げ込んだ。

 小屋の窓からは、信じられない光景が見えた。
 動く木は、ゆっくり移動しつつ、辺りの植物を引き抜き、倒していく。
「デミ・トレントの種だったの……」
 妖精が悲しげな顔で呟いた。
 このままではフラワーガーデンの植物が皆枯れ果ててしまう。
 私は、獣避けとして小屋に置いていた猟銃を手にし、デミ・トレントに向けて発砲した。
 デミ・トレントはそれに恐怖したのか、植物たちに手を出すのをやめ、ゆっくりと移動しフラワーガーデンの向こうに消えていった。

 しかし、所詮獣避け、威嚇用の銃だ。十分な威力はない。
 一晩明けるとまた、デミ・トレントは庭に戻って植物を荒らしている。
 それを再び銃で追い払う、その繰り返し。そうしている間にも、デミ・トレントはどんどん成長していく。
 芽吹いていた他のデミ・トレントも成長したらしく、2体、3体と庭を荒らすデミ・トレントが増えていき、加えて新たに2つのデミ・トレントの芽が出ていた。
「あの種はいくつ植えたんだい?」
 妖精たちに訊くと、7個植えたらしい。
 ということは、いま大きくなって動き回っているもののほかに、今、芽のものも含めあと4体、増える可能性があるということか。
「土から『夢』の成分がなくなっていっているの……」
 落胆した表情で妖精たちが嘆く。
「きっとデミ・トレントたちは『夢』の成分が美味しいから、何度もこのフラワーガーデンに戻って来てるの」
 このままでは植物はおろか、『夢』の成分まで全て荒らされてしまう。
 私は急ぎ、A.R.O.Aに助けを求めることにした。

解説

●目的1 デミ・トレントの駆除(必須)●
 成長したデミ・トレント3体。現在、うち1体は2メートル、2体は1.5メートルほどの大きさ。能力はその大きさに比例すると思われる。
 デミ・トレントの芽2本。まだ動かないが、土中の『夢』の成分を吸い取っていると思われる。
 デミ・トレントの種2個。今(依頼申請当時)は無害だが……。
 なお、デミ・トレントはいずれも絶賛成長中。早急な対応が求められる。

●目的2 土中の夢の成分を補う(任意)●
 デミ・トレントのせいで失われた、このフラワーガーデン特有の土の成分『夢』を補給する。
 方法は、土に『夢』(夜に見る夢ではなく、将来の夢や希望など)を聞かせること。
 自分1人で、精霊と共に、どちらでも可。人に聞かせたくないのでこっそり1人で行うのも可。


 任務にあたって必要なものは、A.R.O.A.本部から借りられるものもあります。
 ただし、A.R.O.A.本部からは、
1、武器、防具、特殊効果のある装備品は借りられません。
2、高価すぎるもの、大きすぎるもの、希少価値の高いもの、生き物などは借りられません
3、消耗品、汚損するものは実費がかかります(医療品はかかりません)
とさせていただきます。

ゲームマスターより

 花の夢を集める妖精、3度目の登場です。
 今回はハピネスではなくアドベンチャーです。
 フラワーガーデンの危機を救ってあげてください。
 花の夢を集める妖精に4度目の登場があるかどうか、このエピソードの成否にかかっています!

リザルトノベル

◆アクション・プラン

かのん(天藍)

  ノート持参
デミの処分に火を使う事が可能な場所、芽と種の特徴、植えた場所を確認
依頼人に聞き取りその場で園内の見取り図作成
種を植えた場所と火を使っても良い場所等を図示
デミの芽と種の特徴聞きスケッチ、妖精達に形の間違いがないか確認
仲間内で情報共有

待ち伏せ時トランス
デミ出現後ハイトランス
宝玉で天藍の背後への攻撃を防ぎつつ隙を見て攻撃

夢の補給
デミの被害があった場所に手を当て
私も妖精さんが訪れたいと思ってくれるような庭を造りたいと、
いつか青い薔薇をこの手で咲かせたいと
思っている事をそっと伝える
他の人達も補給を行うのであれば被害のあった場所の全てを網羅できるように手分け

時間が許せばガーデンの修復作業を手伝う



フィーリア・セオフィラス(ジュスト・レヴィン)
  「…フラワーガーデン、って…、前に…、夢を、集めるのを、手伝った…、ところ、よね…?」
「…ガーデンの、植物たちが、荒らされる、なんて…、やだ…」

【事前準備】
ガーデンの中を回って、様子をざっと確認。
妖精さん専用区画は、あまり近づかないように。
もし、芽と種がもう動き出しているなら、音くらいは聞こえる?

【戦闘】
デミ・トレント対処組。
トランスした後は邪魔にならないようにしています。

【夢】
「…フラワーガーデンが、…また、お花で、いっぱいに、なりますように…」
「…また、…ジュストと、一緒に、来れますように…」
二つ目のは小さな声で…。



ガートルード・フレイム(レオン・フラガラッハ)
  万一の事態が心配だ
管理人さんと妖精さんには安全になるまで小屋に避難願おう

■事前(ABCは精霊と共有)
小屋にて
管理人さんに以下を質問
A戦闘に向いた場所
B特に死守する場所
Cデミがやってくる方向

簡単な見取り図を作り、皆に説明

■戦闘
両手杖で敵がB地点に行かないよう牽制
討伐後はデミの残骸をゴミ袋に集め焼却地へ

■焼却地
レオンが焼却地から離れる時は、残骸を見張る

燃やす直前
妖精さんに間違いないか確認してもらい
マッチで火をつける
きちんと燃えたか杖でつついて確認

■夢
精霊には内緒

レオンといろんな所に旅をして
楽しい事も辛い事も、共に分かち合って
親友になりたいな…
恋人と親友は両立するよな

■その後
レオンの夢、気になるな



アイリス・ケリー(ラルク・ラエビガータ)
  聞き込み班が依頼人から情報収集している間、精霊と共に小屋の外で見張り
デミ・トレント襲来及び芽・種の動きがあれば、小屋の中へ声をかける

情報共有が終わり次第トランス
デミ・トレントを他の組に任せ、芽・種の駆除を行う
船長している芽から順に引き抜き、剣で根を断つ
芽の対処が終わり次第、種へ
潰した芽と種はハンカチに包み、倒し終えたデミ・トレントと共に処理
全ての種・芽を駆除し終えたなら、デミ・トレントの討伐に合流

将来の、夢、ですか
強くなりたい…というのは違いますよねと苦笑い
ああ、そうだ
綺麗な花を咲かせたいです
姉様が好きだった菖蒲の花を、沢山…これも少し違う気が…
…ラルクさん?
何か、言いましたか?


菫 離々(蓮)
  ご縁のあったガーデンがまた素敵な花を咲かせられますよう。

到着後トランス
依頼人への聞き込み中、周辺警備です。
来たことはありますが今一度場所の確認と
躓きそうな物があれば一旦端に除けさせて頂いて。

デミ・トレント対処を担当
情報をもとに迎え撃ち、誘導後戦闘へ。
3体同時来襲ならそのまま戦闘
バラバラに来たら索敵を続行し見つけ次第連絡

剣は構え自衛しますが後方にて周囲状況を確認
連携を取られないよう全体の動きも見て
必要あれば仲間に警戒を促します

討伐、処理後は園内の片づけお手伝い
『夢』、ですか
では将来の夢を……絵本画家に、なりたいです
少々美意識に難有り、とは指摘されますが
小さな頃夢中になった世界に関わってみたいなと


 任務に当たるウィンクルムたちが続々と「フェアリーガーデン」に集まってくる。
「……この、フラワーガーデン、って……、前に……、夢を、集めるのを、手伝った……、ところ、よね……?」
 フィーリア・セオフィラスが呟くと、ジュスト・レヴィンも頷いた。2人は昨年、ここで花の夢を集めるイベントに参加している。
「……ガーデンの、植物たちが、荒らされる、なんて……、やだ……」
 変わり果てた様子のガーデンに胸を痛めるフィーリア。
 それは菫 離々と蓮も同様だった。
「ご縁のあったガーデンがまた素敵な花を咲かせられますように」
離々たちは、フィーリアとはまた別のイベントで、ここを訪れている。
 ガートルード・フレイムは、馴染みの顔を見つけて声をかける。
「アイリスさん!今回もよろしく」
 アイリス・ケリーも微笑み、
「ええ、先日のパーティーでも……」
と言いかけるが。
「サー、今日モ仕事仕事!」
ラルク・ラエビガータが棒読みで遮る。
「早くフラワーガーデンを助けないとな!」
レオン・フラガラッハも不自然に大きな声で話を逸らそうとする。
 先日のパーティーで、何かあったのだろうか。
 不思議そうな顔をしつつ、天藍が
「早速、任務にとりかかろうか」
と皆を促し、頷くかのん。
「私たちは、依頼人に聞き取り調査を行いますね」
 かのんたちと共に、ガートルードとレオンも聞き取り班に。
「ではその間、管理人小屋の外で見張りをしていますね」
「聞き込み中にデミ・トレントどもに襲われちゃたまらないからな」
 と、アイリスとラルク。
「私たちは、周辺警備にあたります」
 離々と蓮にとって、ここは以前訪れている場所であるため、だいたいの配置はわかっている。
 ただし、記憶違いもあるだろうから、今一度場所の確認、そして、戦闘において障害になりそうな物があれば取り除くいう作業を兼ねての周辺警備だ。
 同じく二度目の来訪となるフィーリアとジュストは、園内の確認にあたることに。
「手折る由を。」
 離々の唇が蓮の頬に触れると、2人の姿がオーラに包まれる。
 いつ、デミ・トレントがガーデンに戻ってくるかわからない。前もってトランスして備えておくのだ。
「デミ・トレントに会ったら、木こりのように伐採してやります」
 蓮がバトルアックス「シーラビリンス」の柄を肩に乗せる。
「気をつけてな。何かあったらすぐに連絡してくれ」
 ラルクが言うと、
「了解です」
 と、返事をする蓮と、心得たと頷くジュスト。彼らは神人と共に、それぞれの持ち場に向かった。



「任務にあたって、いくつか確認させてください」
 管理人小屋で、かのんはノートを広げ、管理人と妖精たちに問いかける。
 まずは、園内の配置を。
「敷地は約1.5キロ平方メートル。外側に姫リンゴ、内側にツツジの植え込み、ですね」
「入口から入ると、内部は右前、左前、中央、右奥、左奥、さらに一番奥と、6つのエリアがあり、通路によって分けられている、と」
 かのんとガートルードは管理人の供述にそってノートに見取り図を作成する。
「種を植えたのは『一番奥のエリア』ですね」
「デミはガーデンの北側2キロ先にある森からやってくることが多い……
敷地周辺と森の間はクヌギがまばらに生えている程度の平坦な地なので、そこが戦闘しやすそう……
園内なら中央エリア付近が比較的開けている……と」
 ガートルードは聞いた情報を元に、見取り図に書き込む。
「デミ・トレントを退治できたら、燃やして処分したいのですが……戦闘と同じく、敷地と森の間の平坦な場所なら、やりやすそうですね」
 と、かのん。
「特に死守したい場所はないか?」
 ガートルードが訊くと、
「入口に近い場所にはまだ、夢の成分が残っているの」
 と、妖精たち。
「残された夢を守らなければな」
 ガートルードは「ココ死守!」と見取り図の入口付近に書き込む。
「種は3センチメートル大の球形……1か所小さな棘のような突起……ですか。
芽は初期はひょろりとしているけれど、20センチメートルを超えるころには、多数の枝と葉をつける。そして、どんどん太くなっていく、と」
 かのんは、妖精からデミ・トレントの芽と種の特徴を聞きとり、スケッチした。

 小屋の外では、アイリスが園内、ラルクが園外に、それぞれ注意の目を向けている。
「今んとこ、デミらしき姿は見えないな」
 外にいるデミ・トレントならその姿から来襲はすぐにわかるだろう。
 問題は、未だ成長しきらず園内にある芽や種だ。
「小さなうちは、他の苗や種に紛れてしまいそうですから、些細な変化も見逃さないようにしましょう」
 アイリスはじっと目をこらした。

 蓮と離々は外周に植えられたヒメリンゴの木の外側を、警戒しながら歩く。
 ところどころ、根っこが掘り返されたようになっている。
「園外のほうが広くて戦闘しやすそうですね」
 蓮が言う。
「お嬢たちにはこの植木の陰に隠れていてもらいましょうか」
 離々は首を横に振る。
「もしもの時には、私も戦いますよ」
「……無理しないでくださいね」
 その「もしも」が来ないようにしなければ、と蓮は思うのだった。

 フィーリアとジュストは耳を澄ませながら園内を歩く。
 もし、芽と種がもう動き出しているなら、音くらいは聞こえるのではないか。
 しかし、園内は静寂に包まれていた。あちこち掘り返され、荒れた様子がまた、静寂と相成ってもの悲しかった。
 フィーリアたちは、一番奥が妖精専用の区画だということを知っている。今回デミ・トレントの種が植えられたのもそのあたりだろう。
 一番奥には特に警戒し、離れて偵察するにとどめておこう。
「芽のようなものは見えないな」
 ジュストが目をこらす。
「……もしかしたら、移動した……かも?」
 ジュストは頷く。報告によればデミ・トレントの成長は早いらしいから、その可能性も大きい。
 園外にいるのか、園内のどこかに潜んでいるのか。
「要注意、だな」

 警戒班が戻ってくるころ、聞き込み班の情報収取も終了したようだ。
「デミ・オーガの駆除が完了するまで、小屋を出ないようにな」
 ガートルードは管理人たちに言って、小屋を出た。
 そして、ウィンクルムたちはそれぞれ得た情報を共有する。
「デミ・トレントは北側からやってくるそうだ」
「園外北側で迎え撃つのが良さそうだな」
 ガートルードとレオンが説明する。
「植木の近くは、掘り返された根っこに足を取られるかもしれません。離れた方がいいでしょう」
 と、蓮が付け加えた。
「芽が見当たらない。移動している可能性が高い」
 ジュストが報告する。
「芽と種は、こんな形らしいです」
 かのんが見せたスケッチを皆で記憶した。
「じゃあ俺たちでちゃっちゃとそいつら潰してくるか」
 ラルクは、アイリスにトランスを促す。
 他のメンバーは、北側でヒメリンゴの植木に隠れ、デミ・トレントを待ち伏せすることに。
 芽や種に異変が起こり、さらに神人の気配がするとなれば、デミ・トレントもすぐに行動を起こすに違いない。
 ガートルード、フィーリア、かのんはそれぞれトランスをして、デミ・トレントの襲撃に備えた。



「種ならまだ、土の中に埋まっていそうですね」
 トランスを済ませたアイリスとラルクが、一番奥の区画へ急ぐ。
 そこにデミ・トレントの芽は見当たらなかったが、不自然に荒れていない場所が一か所。
 種はそこに埋まっているとアイリスは直感した。
 2人で注意深く、その周辺の土を掬う。
「痛っ」
 手甲に覆われていない指先に刺激を覚え、アイリスは手を引く。
「大丈夫か!」
 人差し指に、ぷっくり赤い血が膨らむ。
「このくらい、お裁縫で失敗したようなものです。それに、おかげでデミ・トレントの種を見つけました」
 土の中に、かのんのスケッチによく似た種。アイリスの指を傷つけたのは、種の突起だ。
 アイリスが注意深く種を拾い上げる。
「近くに他の種もあるな」
 と、ラルクは種を探す。
 ようやくもう一粒、種を見つける。
「さっさと潰しちまおう」
 ラルクは通路と花壇を隔てる縁石の上に2粒の種を置き、片手鈍器「シュタット・ブルグ」ですり潰した。
 アイリスはそれを丁寧に拾い、ハンカチに包む。
「あとはデミの芽だな」
「形状から考えて、外周の植木に紛れているかもしれません」
「じゃ、植木を端から確認していこう」

 植木の陰に隠れたウィンクルムたちは、緊張した面持ちで北側の森を見据えていた。
 風に揺れる木々。
「……来た!」
 天藍は殺気を感知した。
 よく見ると、明らかに風の流れに合っていない動きの木が紛れている。
 太い幹に無数の細い枝を従えた奇怪な形のデミ・トレントが3体、姿を現した。
 3メートルほどの大きなデミ・トレントが1体。他2体は2メートル弱。皆、報告時の大きさよりも成長している。
 天藍はかのんの口づけを待ち、ハイトランス・ジェミニを発動させる。
 デミ・トレントたちが充分に森から離れたところで、レオンが立ち上がり、植木を飛び越え、走る。
 その後に、天藍とかのん、蓮が続く。
 ジュストもマジックワンド「スネークアイ」を掲げると、植木の外へ。
「私も……!」
 同じくワンドを掲げ飛び出たガートルードだが、あまり前へ出ないようにと、ジュストに手で制される。
 それからジュストは、神人と精霊たちとの中間距離を保つ位置へと移動する。
 離々も剣を構え植木から身を乗り出すが、あくまで役割は自衛と警戒。
 離れた場所から敵の動きを観察し、デミ・トレントたちが連携をとらぬよう配意する。
「ジュスト……皆さんも、どうか無事で」
 フィーリアは邪魔にならぬように植木に隠れ、祈った。
 3体のデミ・トレントがアプローチⅡの範囲に入ったと判断したところで、レオンはスキルを発動する。
 デミ・トレントたちの意識はレオンに引きつけられた。
「まずはこいつからだな!」
 その隙をついて天藍は、一番大きなデミ・トレントへと切りかかる。
 かのんは宝玉「魔守のオーブ」を用い、天藍の背後を守る。
 天藍の双剣「ツインマシュ」がデミ・トレントの幹に食い込む。
「硬い、な」
 天藍が食い込んだ武器を離そうとする間に、デミ・トレントはゆっくりと枝を振り上げる。
「遅い遅い!」
 枝攻撃を、レオンが盾「パヴィス」で防いだ。
「気分は木こり、です!」
 天藍がデミ・トレントから離れたところで、ウルフファングにより人狼の牙のパワーを憑依させた、蓮のバトルアックス「シーラビリンス」が唸りをあげてデミ・トレントの枝を襲う。
 その攻撃は狙う場所を若干外れ、思ったほどの成果は出ない。
 しかし斧の命中率が若干劣るのは元より承知。蓮は再度斧を振り上げた。
 その間、天藍はデミ・トレントの幹を数か所切りつける。
 敵の意識を引きつけているレオンが、中型2体をも相手にしているため、天藍と蓮で大型を集中的に狙うことができた。
「もう1体来ます!」
 離々が声をあげる。
 森の中から、1メートルほどの小型デミ・トレントが姿を現した。報告時には芽だったものが成長したのだろう。
「デミ・トレントの成長は早いんだな。……ここの土のせい、か?」
 ジュストは険しい表情だ。
 小型デミ・トレントは真っ直ぐに神人たちの元へ移動する。
「……簡単には通さない」
 ジュストは杖に意識を集中させた。

 遠くから聞こえる戦闘の物音を捉え、ヒメリンゴの植木にデミ・トレントの芽が混じっていないか確認して歩いていたラルクの耳がぴくりと動いた。
「デミ・トレントが現れたようだな」
 早くこっちを片付けて加勢しなければ。
 そう思っている矢先。
「ラルクさん、あれを!」
 アイリスが指さす方向には、ヒメリンゴとは違う葉を携えた木の芽。
 正体を見破られて焦っているかのように、身をくねらせている。
「恨むなよ」
 ラルクはずかずかとそれに近づき乱暴に引き抜くと、地面に放り投げ、その上から鈍器を振り落した。
「あと1つはどこにあるんでしょう」
 アイリスは動かなくなった木の芽を拾い、種と同じようにハンカチに包んだ。
 2人は植木に沿って園内を回る。北側に近づくにつれ、戦闘の状況が見えてきた。
「あと1本は、成長しちまったみたいだな」
 戦線に目をこらしたラルクが舌打ちした。

「自分たちの身は、自分たちで守ります……!」
「妖精さんたちが守りたいといった場所には行かせないからなっ」
 離々とガートルードは、武器を握る手に力を込める。
 神人へと向かう小型デミ・トレントの前に、ジュストが立ちふさがった。
 邪魔な障害物たるジュストを弾き飛ばそうと、小型デミ・トレントは枝を振り上げる。
 が、その攻撃が当たる直前、ジュストのシャイニングアローⅡが発動する。
 ジュストを弾き飛ばすはずだった枝は、逆に弾き飛ばされた。文字通り木端微塵に。
 大半の枝を落とされたデミ・トレントはそれでも悪あがきで神人たちへの移動を続ける。障害物ジュストには、もう手を出さないと決めたようだ。
 ジュストはデミ・トレントの幹に杖を打ち付け気を引こうとするが、効果はなかった。
 そこへ。
「待たせてすまん!」
 現れたラルクが、走り込みざまにデミ・トレントへ一撃。
 小型のデミ・トレントは通常のものより生命力も弱いのだろう、ジュストのシャイニングアローⅡを食らっていたこともあり、その一撃でこと切れた。

「木こり、頑張りますよ!」
 蓮が斧を振るうと、今度の攻撃は見事、大型デミ・トレントを捕えた。元から属性の相性が良かったのか、予想以上にダメージを与え、大型デミ・トレントの枝がごっそり切り落とされる。
 中型2体に対しては、レオンの属性が有効だったようで、こちらも1対2の割りに相手に大きなダメージを与えている。比べてレオンが受けたダメージは枝先で引っ掻かれた傷数か所のみだ。
 もはや攻撃する枝を失った大型デミ・トレント。あとはその幹を斬り倒してやるだけだ。
「集中、です」
 天藍が幹につけてくれた無数の傷。一番ダメージを与えていると思われるあたりに向けて、蓮は斧を振り下ろす。
 コーン!と芯を捕えた音が響く。
 それでもまだデミ・トレントは動いている。
「もう一撃!」
 その攻撃は狙った位置を外れたが、衝撃でデミ・トレントは倒れ、伐採された木材のように動かなくなった。これまでの攻撃が効いていたのだろう。
 後はレオンが相手している中型デミ・トレント2体だ。
「加勢する」
 天藍が戦線に加わり、かのんもその援護でついてゆく。
中型デミ・トレントは大型デミ・トレントに比べて能力はやや劣るようだった。
 天藍が枝葉を切り落とし、レオンが幹を狙う。 
 2人がかりになるとあっという間に2体の中型デミ・トレントは木材の切れ端と化した。
 


 デミ・トレントが全て動かなくなった後も、まだ仕事は残っている。
 管理人小屋へ行きデミ討伐終了を報じると、戦闘を行った場所へ戻り、デミ・トレントの残骸を一か所に集める。
 ジュストが管理人から一輪車を借り、遠くまで散らばった切れ端を集めて回った。
 ガートルードとレオンは妖精たちと共に水の入ったバケツを持って戻ってくる。
「襲ってきたデミ・トレントはこいつで間違いないか?」
 デミ・トレントの残骸を前に、ガートルードが問う。
「う~……ん、多分、そうだと思うの」
 枝が切り払われ、幹が削がれ、かなり形状が変わっているので、妖精たちも悩んだようだが、おそらく間違いはないとのことだ。
 確認がすむと蓮はまた斧を振るう。
 倒したデミ・トレントを切断し小さくするためだ。
 レオンと、管理人から手斧を借りた天藍もそれを手伝う。
 残るメンバーは、細い枝を折る。
 山のように積み上がったデミ・トレントの残骸の上に、アイリスはハンカチから取り出した種と芽の残骸を加える。
「さすがに木材にも肥料にもするわけには行きませんからね」
 デミ・トレントの残骸を眺め息をつく蓮。
「火をつけるから、注意してくれ」
 ガートルードがマッチを擦り、残骸の山に放り投げる。
 それだけでは火の気が足りない様子だったので、天藍は短く折られた枝を1本引き抜くと、ライターで火をつけ、残骸の山に突っ込んだ。
 ゆっくりと、デミ・トレントたちが燃えてゆく。昇る火の粉は、奴らが食い荒した土中に眠る夢の、最後の輝きのようでもあった。
 充分に燃えた後は、バケツの水で消火。
「もはや消し炭だな」
 ガートルードが杖でつつき、デミ・トレントが燃え尽きたことを確認した。



 ウィンクルムたちはガーデンに戻り、荒れた園内の片づけを手伝いつつ、その土に夢を聞かせることにした。
「夢を聞かせると土が良くなるの?」
 レオンは訝しげな顔。
「……俺、夢なんてあったかな」
 そんなレオンをよそに、ガートルードは彼から離れ、ひそひそと土に話しかけていた。
「私の夢はだな……レオンといろんな所に旅をして、楽しい事も辛い事も、共に分かち合って……親友になりたいな……」
 言ってから、頬が微かに紅潮する。
 恋人と親友は両立するよな。思いつつレオンを見やると、彼も何事か、地面に向かって呟いている様子だった。
「レオン、どんな夢を聞かせたんだ」
 ガートルードが近づくと、慌ててレオンは顔をあげる。
「えーと、そうだな。かわいいって言われたくない……なんてな」
「真面目に答えろ」
「内緒」
「いいじゃないか」
「内緒ったら内緒!」
 知らずにいるほうが幸せかもしれない。
『あいつを泣かせずに済む事。なおかつ、好き勝手に生きる事』
 そんな相反する夢を彼は大真面目に語っていたのだから。この男、ガートルードと両想いでありながら恋人認定してもらえない原因は何か、未だ理解していないようだ。

「……フラワーガーデンが、……また、お花で、いっぱいに、なりますように……」
 囁くフィーリアをちらりと見てから、ジュストは呟く。
「夢、か。……まあ、笑っている人が多い方がいいかな」
 笑顔あふれる未来。それを想像したとき、真っ先に、フィーリアの笑顔が浮かんだ。
 ジュストは気付かなかった。フィーリアがごくごく小さな声で、二つ目の夢を囁いたことに。
「……また、……ジュストと、一緒に、来れますように……」

「将来の、夢、ですか」
 アイリスは考え込んでしまう。
「強くなりたい……というのは違いますよね」
 苦笑いする彼女の隣で、ラルクは
「俺の希望はアレだ。アンタの俺の扱いがマシになるように……まあ、冗談だ」
 ちらりとアイリスに睨まれ慌てる。
「ああ、そうだ。綺麗な花を咲かせたいです。姉様が好きだった菖蒲の花を、沢山……ああ、これも少し違う気が……」
「……俺は、アンタが本当の意味で笑えるのが当たり前になるようにってとこかね」
「……ラルクさん?何か、言いましたか?」
「いいや、何も」
 ラルクは笑ってごまかした。

 かのんは、デミ・トレントに荒らされた土にそっと手をあてる。
「私も妖精さんが訪れたいと思ってくれるような庭を造りたいです。そして、いつか青い薔薇をこの手で咲かせたい、です」
 囁くかのんの隣に天藍も膝をつき、彼女と同じように手を置いた。
「俺は、瘴気とネイチャーのデミ化の関連を調べ、望まずにデミ化した動植物を元に戻す方法を探していきたい」
 かのんが見上げた天藍の顔は真剣だった。
 自然を愛する心は2人一緒。心強さを感じ、かのんはそっと、天藍に寄り添った。

「『夢』、ですか」
 離々は土を馴らしながら考える。
「では将来の夢を……」
 しゃがみ込み、土に向けて囁く。
「絵本画家に、なりたいです」
 少々美意識に難有り、と指摘されることもあるが、小さな頃夢中になった世界に関わってみたいと思う気持ちは本物だ。
 しかし改めて口に出すと少し恥ずかしい。
 離々は急いで立ち上がり、恥ずかしさを誤魔化すように土馴らしに集中する。
(お嬢、絵本作家になりたかったんですね)
 聞こえてしまった離々の夢。蓮は、聞こえなかった振りをすることにした。
 しかし。
 離々が土を馴らしながら離れると、こっそり屈みこみ、土に語る。
「俺も、絵本作家、目指してみようかな」
 離々と共に絵本を作っている自分の図を想像する。
(だけどその前に、ゆっくり夢を叶えられるような、平和な世界にしたいですよね)
 荒れたガーデンを見回して、蓮は決意を新たにするのであった。



依頼結果:大成功
MVP
名前:菫 離々
呼び名:お嬢、お嬢さん
  名前:
呼び名:ハチさん

 

メモリアルピンナップ


エピソード情報

マスター 木口アキノ
エピソードの種類 アドベンチャーエピソード
男性用or女性用 女性のみ
エピソードジャンル 戦闘
エピソードタイプ ショート
エピソードモード ノーマル
シンパシー 使用不可
難易度 簡単
参加費 1,000ハートコイン
参加人数 5 / 2 ~ 5
報酬 通常
リリース日 03月28日
出発日 04月05日 00:00
予定納品日 04月15日

参加者

会議室

  • [30]菫 離々

    2015/04/04-23:46 

    蓮は木をきる。

    毎度々々ギリギリにしかプラン仕上げられない勢ですが
    ちゃんと書いてきました。
    トランスも書いた。スキルもセット。武器に両手斧OK。

    というわけで今回はきこりやってます。
    ラルクの旦那の分もひたすら木を打ってきますね。

  • [29]菫 離々

    2015/04/04-23:46 

  • [28]かのん

    2015/04/04-23:38 

    プラン提出済みだ
    無事に今回の依頼、済ませることが出来ると良いな

    ラルクの予言に関しては、「何か」がこう宜しくない方向のものじゃないことを祈るばかりだ(苦笑)

  • [27]かのん

    2015/04/04-23:36 

  • [26]アイリス・ケリー

    2015/04/04-21:51 

    悪い、遅くな……(皆の目を見て回れ右、したところを神人がストールを引っ張って連れ戻す)
    天藍にもいつか、いつか何か起こると俺は予言しとく。

    レオンがまとめてくれた流れと同じ認識だ。
    いつも細かいところまで助かる。
    んで蓮がきこりに転職してくれるんならあり難い。
    俺はもぐら叩きは出来てもきこりにはなれそうもなくてな…(わざとらしく悔しそうな表情を浮かべ)

    夢なぁ…。
    …歌われるとかコワイ。
    いや、大丈夫だと、信じよう、うん

  • (追記的な←)
    ラルクさん!(目をキラキラ)
    情熱の赤いドレスがとてもよく似合って…むぎゅっ(精霊にどこかに無理矢理連れていかれた)

    レオン:「そ、そんなわけで、お疲れさーん!;;」(逃亡)

  • プラン書けた―。
    ん、「燃やす直前に妖精に確認してもらう」は俺のプランに入ってるから、大丈夫だぜ。
    皆どんな夢を持ってるんだろうな。楽しみにしてる。

    …王様の耳はロバの耳、みたいに植物が後で歌ったりしないだろうな…(想像して恥ずかしくなった)

  • [23]かのん

    2015/04/04-20:18 

    (某所を見てこれのことかと納得、2人の心情慮りこの件については、口を噤む事にした)

    いよいよ今夜出発だな

    レオン、まとめありがとうな
    ん、俺達の認識と違いは無い
    字数的にこちらのプランでは、処分の前に妖精に確認して貰うこと書き込めていないことを伝えておく

    蓮達とジュスト達が以前ここを訪れているっていうのは、心強いな
    種を蒔いた所とか、聞き取りをした内容の伝達が楽そうだ

    ・・・夢、か、何を土に聞かせたものかな(思案顔)

  • …orz(伝統のパーティの様子(レオン的に悪夢)が帰ってきた模様)
    き、気を取り直して、今夜出発だよな?!(がばっ)

    かのんちゃんペアのハイトランスに異論はねえぜ。頼りにしてる。
    おう、蓮、一緒に木こりになろーぜー♪

    えと、作戦を大雑把にまとめるとこんな感じ?(敬称略)
    見張りが二組いるので、俺も聞き込みすることにした。

    【事前準備】
    かのんペア、ガートルードペアが依頼人と妖精に聞き込み
    デミ対応組、芽と種組それぞれに見取り図作成
    芽と種はスケッチ作成

    アイリスペア・離々ペアは小屋の外で見張り
    フィーリアペアはガーデンの様子を見回り

    【デミ・芽と種対応】
    かのんペア、離々ペア、フィーリアペア、ガートルードペア→デミ対応。待ち伏せて戦闘可能場所に誘い込み一網打尽
    アイリスペア→芽と種対応。植えた場所から動く可能性も考慮し捜索

    デミ対応完了後、残骸は焼却可能な場所に運び適当な大きさに切断
    この時点で芽と種の捜索が完了していなければ、皆で手伝う

    【処分】
    芽と種・残骸全て集めて、燃やす直前に妖精に確認してもらい、焼却

    【夢を土に聞かせる】
    各自で行う

    ひとまず、こんな感じで寝オチが怖いんでひとまずプラン書いてくるわー。

  • >二手
    …私たちも…、デミ・トレント対処組、かしら…。

    …聞き取りの間は…、ガーデンの、中の、様子、…見てこよう、かしら…?
    …その、…簡単に、しか、見れないと、思うし…、妖精さん、専用区画は…、離れたところから、に、なりそう、だけど…。
    私たちも、前に来たことが、ある、ので…、大体の、位置関係は、分かる、と思い、ます…。

  • あ、すまん、成長したデミは3体だったな(依頼書よく読め)

  • [19]菫 離々

    2015/04/03-21:57 

    蓮:
    おおっと。あまり来れていなくてすみません。
    内容は取り落としの無いよう確認させて頂きやす。
    ……かわいくないよりはいいんじゃないですかね、と呟きつつ。

    俺のところは聞き取りの最中、外周警戒してようかと。
    来たことはあるんで建物の配置ぐらいはわかりますし。

    >二手
    そのままデミ・トレント対処組にまわろうかと考えていますが、
    戦力バランス等考慮して別のことしてた方がよければそっちに移動します。
    ここら辺は遠慮なく仰って頂ければ。
    ちなみに今回役立ちそうなスキルの持ち合わせはありません。

    簡単には倒れなさそうな相手×3ですし、短期決戦の意味でも
    戦力は多いに越したことは。あと俺あんまり強くn
    そんなわけで、かのん姐さんハイトランス歓迎勢ですぜ、と。

    >斧
    伐採しやすそうですよね……。
    俺、両手斧できこりになってもいいですかね……。

  • [18]かのん

    2015/04/03-21:08 

    (2組の精霊と神人の様子見ながら、隣で小首傾げるかのんを眺めつつ、まぁ、良いかともれなくスルーすることにした)

    >聞き取り
    ん、じゃ、かのんは
    ・処分にデミ・トレントを燃やしても良い場所
    ・芽と種の特徴
    ・当初植えた場所
    を確認するようにするな

    で、芽と種の特徴は聞きながらスケッチ書いてみて、形状に間違いが無いか妖精に確認するつもりらしい
    合わせて、見取り図で種を蒔いた場所を明示する感じになるか

    >斧
    こっちも手持ちはないので武器はいつもの双剣になる
    字数に余裕があれば、装備武器としてではなく、倒したデミの処理用に手斧持ち込むか依頼人に借りれないか聞いてみようかと思っている

    >二手に分かれるについて
    こちらも二手案異論は無い
    それとデミ・トレントの方だが、デミが堅かった場合の攻撃力の補填としてハイトランス使って俺は勿論かのんもデミ・トレントに対応するつもりでいるが、構わないだろうか?

  • ビクッ(なにか不穏な雰囲気を察した模様)
    (後ろで神人がうんうん頷きながら、「可愛かったよ、本当に似合っていたんだよ」と呟いている)
    (後ろを振り向き)だから男でこの歳で「かわいい」って言われても嬉しくないの!(涙目)

    >依頼人に聞き取り
    あ、かのんちゃんが一緒に行ってくれると助かるよ。
    そしたら、俺達はアプローチⅡと関わりが深そうな、

    ・戦闘に向いた場所
    ・特に死守する場所
    ・デミがやってくる方向

    を中心に聞こうかな。
    とくに植物の特徴については、かのんちゃんが聞いた方が良いだろうし。

    んじゃ、デミ対応組と、芽と種組で、それぞれ見取り図を書いてもよさそうだな。
    ガーティーはデミ対応組用の見取り図を描くことにするな。

    >芽と種
    絵を描くのは良いアイデアだな!
    オッケー。二人の懸念はよくわかったぜ。

    これでもしメンバーに植物系のスキル持ちがいなかったら、
    芽と種が俺らが来た時点では大人しくしていた場合、
    妖精がいないと、他のよく似た植物の芽と種と間違える恐れもあるって思ったんだが…
    今回は、植物に詳しい人がいるから間違えることもないだろうしな。
    あと、燃やす直前の段階で念のために妖精に確認してもらえたら万全かなって思った。

    >斧
    そんなに命中落ちるのか。
    まあ、俺が手裏剣投げても3割も当たる気はしないからな←
    斧ならシノビが持っててもまあ良いかな、という気もするが…

    >トランス距離とか
    オッケー。あ、そういやなんか裏方的な都合で、
    神人と精霊の別行動はできない場合があるって聞いたことあるな。
    デミ四体だし、高レベルの人もいるから、二手に分かれても問題ないだろう。
    そんなわけで二手案、とくに異論はないぜ。

  • [16]アイリス・ケリー

    2015/04/03-09:24 

    試しに斧を持ってみたんだが、笑えるくらいに命中が落ちたんで、斧を持つか云々は無かった方向で。
    適正ジョブじゃないとはいえ、命中が30までおちるとは思わなかった…。
    流石にヤバイんで、潰すように片手鈍器にしとく。

  • [15]アイリス・ケリー

    2015/04/03-09:05 

    …かのんが物騒なことを考えている気がする。
    いや、気のせいか、気のせいだな、間違いない(目を逸らし)

    >依頼人
    聞く内容はレオンが上げた分で充分だろう。んで、複数組で行った方がいいと思う。
    かのんが言ったように、分担もできるようになるしな。
    小屋で待機しといてもらえばいいだろう。

    >芽と種
    俺は妖精への危害もそうだが、芽と種が歩き回れば荒される場所が増えるってのが気になってる。
    んでかのんの懸念も尤もだと思う。
    ってな訳で、やっぱり同時討伐を推したい。

    >処分
    斧優秀だな!
    俺も攻撃系ジョブスキルを使わなきゃ斧でも支障ないか。
    パッシブスキルも手裏剣限定じゃねぇし…こっちでも検討してみる。

    >距離
    広さ的にはなぁ…過去エピ見た感じでも、俺もそこまで広くはないと思う。
    ぶっちゃけ、神人と精霊が姿が見えない距離で完全別行動してもトランスが持続してる例もあるし。
    トランスの持続距離を理由に別行動予定が一緒に行動させられたのは俺達だったりもするが。
    ただまあ、デミ・トレントと、芽・種で同時に対処する前提でいくなら、念の為に芽・種側に精霊が一人はいた方がいいだろう。
    小屋にいる依頼人のところに向かわないって保証は無いしな。

  • [14]かのん

    2015/04/02-21:12 

    (レオンさんは顔立ち整っているし、化粧映えしそうだから実際可愛かったのではないかしら?と思いつつ、[13]の前段は聞こえなかったことにした模様)

    >依頼人に聞き取り
    私も一緒に依頼人の方にお話伺っても良いでしょうか?
    何人かで手分けすれば、聞き取りの項目が多くても何とかなると思いますし

    >見取り図
    ガートルードさんと同じ事考えていました(ちょっと嬉しい)
    芽と種探しに行く人とデミ・トレント対応する人とで複数枚あっても良いかなと
    あと、芽と種の特徴を聞いた時に絵を描いてみて、妖精さんに認識に間違いがないか確認したいなと思っています

    >依頼人さん達
    デミ・トレントがいる間は小屋に避難して頂いていた方が無難かと
    万が一であってからでは遅いですし

    >芽と種
    レオンさんが言われている心配と、
    デミ・トレント退治と平行して対応する場合で、既に芽が動き回っていたら所在確認に園内くまなく探す必要があるのかもという懸念を持っていました

    >処分
    レオンさん斧装備されているんですね
    それなりの大きさにして燃やせるのなら、その方が良いかなと思います

    >デミ・トレント
    ラルクさんとアイリスさんが宜しかったら、デミ・トレントの対応と平行して芽と種を先に駆除できた方がスムーズですよね
    ウィンクルムの単位で動けば、芽が思いの外育っていてもトランスした上で、精霊さんのジョブスキルで対応出来ますし

  • (ぷいっと顔を背け)天藍は、天藍は知らないんだ。
    26歳にもなって空色のかわいいドレスを着せられて、しかも「美人だ似合ってる」と大喜びされる男の気持ちを(涙)
    (↑言ってるうちにどんどん落ち込んできた)

    >事前に聞く内容
    ・戦闘しても被害が少ない場所
    ・逆に特に死守してほしい場所
    ・デミを燃やしても良い場所
    ・デミがやってくる方向
    ・芽と種の特徴と植えた場所

    でOK? 結構聞くことあるな。
    ガーティーが簡単な見取り図を作ると言ってる。
    俺は聞き込み中は小屋の外で見張りつつ待ってるかな…。

    >芽と種
    そうだな、成長したデミを退治してから、芽や種を植えた場所まで妖精を連れてくるのが早いとは思うけど…
    ラルクや天藍の「動くかも」って不安は、成長した芽が妖精に危害を加えるかも、ってのもあるんだよな?
    そう考えると…かのんちゃんが植物に詳しいし、事前に特徴を聞いておけば、
    妖精には安全が確保されるまで小屋で待機してもらっていても大丈夫かな、と思うぜ。

    >処分方法
    燃やして良い場所まで持って行って、適当な大きさに切るなり折るなりする感じ、でOK?
    斧なら申請せんでも持ってるぞ。(片手斧取り出す)

    >トランスの距離
    依頼書に「ヒメリンゴの木に囲まれたフラワーガーデンの中を見回す」とあるので、
    そんな大規模な庭園ではなさそうな気もするぜ。

  • [12]アイリス・ケリー

    2015/04/02-16:35 

    …なあ、レオンよ。
    天藍のあの余裕、俺達にはないな。羨ましい限りだ(どこか遠くを見ながら)

    >場所
    俺も事前に聞くに賛成だな。
    天藍のデミが来る場所も合わせて聞いて置きゃスムーズにいくだろう。
    んで、芽と種の位置も一緒に聞けばいいか。
    感じからして依頼人や妖精は小屋にいるみたいだが、全員で聞きにいかずに
    何組かは外で警戒しとけば、話を聞いてる間に何かっても対処できると思う。
    フィーリアが心配してる点は、案内は無し、話を聞くだけにすりゃいいんじゃないか。

    >デミ・トレント
    同感だ。
    流石に種はまだ歩き回っちゃいないだろうが…芽は「まだ」ってあたりがちょいと怪しい気がする。
    天藍が気にしてる点もあるし、同時に対応するんなら俺は芽と種の駆除にまわろうか?
    燃やすまではあれだが、潰すまでしてからデミ・トレントの方に合流するってのも手だと思う。

  • …、あの、…遅くなって、ごめんなさい…。
    …フィーリア・セオフィラス、です。
    パートナーは、ジュスト・レヴィン…、ライフビショップ、…です。
    …その、…皆さん、どうぞ、よろしくお願い、します…。(ぺこり)

    >デミ・トレント
    …待ち伏せて、撃破で…、いいと、思います…。

    >芽と種
    …場所を…、聞くためには…、えと、…妖精さんたち、にも…、近づいて、もらうことになる、かも、しれないし…。
    もし、芽と種、動きそうなら…、デミ・トレントと、同時でない、ほうが、いい、かも…?

  • [10]かのん

    2015/04/01-20:16 

    遅くなった
    ([8]と[9]の2人の会話が端で聞く分には面白いよなと思いつつ)

    >戦闘場所
    こちらも待ち伏せて撃破に賛成する
    場所だが、[9]でレオンが言っているが、先に依頼人に確認するのが良いと思う
    場所が私有地だしな、この辺は死守して欲しいという希望もあるのかもしれないし
    で、戦闘場所と燃やしても良い場所を聞くついでに、デミが出てくる場所も聞いた方が、アプローチⅡで引きつけて戦闘場所まで誘導するには良いかと思ったんだがどうだろうか?

    >処分方法
    芽と種は燃やすで異論はない
    デミ本体もとなると概ね2mの本体×3本、鋸か斧で切り分けてって話になるか?
    幹の太さがどの位かにもよるんだろうが、それなりに細切れにするのか聞いておきたいと思った
    本部に後処理任せるって手も一瞬考えたんだが
    とは言っても、可能なら全部燃やした方が後腐れはないような気がする

    >デミ・トレント
    日に日にでかくなっているんだよな、これ
    依頼申請時には種でも俺達が現地に行った頃には芽が出ている、芽だったのが動き出しているかもしれないと思うのは気にしすぎだろうか

    サイズが小さければ俺達が3本の相手をしている間に、目の届く範囲で神人に残りの2本と2個の対処して貰う方が良いのかもなとは思う
    ただ、戦闘場所と種蒔いた所の位置関係によっては、後回しにせざるを得ないかという気もする
    (あまり神人と精霊が離れると、トランスの維持ができないって話もあるらしいしな)

  • かのんちゃんと天藍、アイリスちゃんとラルクもよろしくなー。
    …伝統のパーティーだと?! そんなものに参加した覚えはないっ(記憶を拒絶する精霊一人)
    …ま、まぁ、お互いパートナーには苦労させられるよな(ぽそり)
    かのんちゃんはプロのガーデナーだから、植物の扱いには詳しそうだな。頼もしいぜ。

    >開けた場所
    うむ、確かに春先のこのシーズンでは、植物が植わってない場所探す方が大変かもな。
    開けてると思ったら、種が植えてあったりしそうだ(汗)

    依頼人がフラワーガーデンの管理人みたいなので、
    暴れても被害が少ない場所を事前に教えてもらったらいいかな、と思った。
    デミを燃やしても良い場所も合わせて聞く感じでどうかな。
    (雑草や枯れ葉は燃やすといい肥料になるので、燃やす場所はあるんじゃないかと思っている)

  • [8]アイリス・ケリー

    2015/04/01-08:31 

    見知った顔ばっかだな。
    ラルクとアイリスだ。
    フィーリアはバザー・イドラ、かのんは旧市街、
    離々は象、ガートルードんところは伝統の…ウッ、ズツウガイタイ。
    という冗談はおいといて、よろしく頼む。

    >デミ・トレント
    待ち伏せて撃破に賛成。
    植える前の場所よりも、すでに荒らされた場所はどうだ?
    依頼人があとで手を入れなきゃならん部分も多少は減らせるんじゃないかと思う。

    >芽と種
    割るなり裂くなりしてから燃やす、かね。
    急いだが方が良さそうだし、デミ・トレントを精霊が相手してる間に神人が対処ってのが無難か?
    種の方にある「今は無害」ってのが気になるっちゃ気になる……。

  • [7]かのん

    2015/04/01-00:22 

  • [6]かのん

    2015/04/01-00:22 

    飛び込み参加失礼する
    かのんが庭が痛むのに黙っていられないみたいなんでな
    ジュスト達とは初めましてかな
    挨拶だけですまない、進んでいる話を確認の後でまた顔を出せたらと思っている

  • 俺からも挨拶をー。あ、離々ちゃん、蓮、よろしくな。
    よかったガーティーがぼけてるんじゃなくて(笑)
    フィーリアちゃんとジュストも初めましてかな。どうぞよろしくな。

    >デミ・トレント
    待ち伏せて撃破、に賛成だ。
    フラワーガーデンの中は他にも植物が植わっているみたいだから、
    なるべく開けた場所(まだ植物を植える前のスペースとか…)
    にアプローチⅡで誘い込もうかな、と今のところは考えてるよ。

    >芽と種
    あ、そうか、芽は見分けがついているのか。
    じゃあ妖精に聞けばわかるかな。

    そだな、芽と種、あとはデミ・トレントの残骸もだけど、
    できれば焼いてしまえれば安全だと思う。
    トレントの残骸も含めるのは、金木犀って挿し木で増えるらしいので、
    金木犀のデミなら、枝が残ったりするとそこから増えないかな、と…。
    ただ、焼くスペースがフラワーガーデンにあるかな?
    あればまとめて焼いてしまいたいところだがな。

  • [4]菫 離々

    2015/03/31-22:40 

    蓮:
    こんばんは。
    スミレ・リリ嬢と、俺はシンクロサモナーのハチスといいます。
    初めまして、で合っていますよ。どうもどうも。

    デミ・トレントってことは動きは鈍くも耐久そこそこってところですかね。
    俺はひたすら攻撃係になると思います。
    どこに行ってるのかは謎ですが、庭にはまた戻ってくるようなので
    待ち伏せて撃破、でよいでしょうか。

    芽と種。
    「デミ・トレントの芽」と認識しているようなので
    見分け付いてるんじゃないかな、とも思うんですが。
    種の方は妖精さんに埋めた場所聞いて、掘り返すしかないですかね。
    種らしきもの発見したら確認取って対処、と。
    ……処分方法ちょっと悩んだんですが、潰したり燃やしたり?

  • [3]菫 離々

    2015/03/31-22:39 

  • こんにちは。離々さんと蓮さんははじめまして、だったかな?
    すでにご一緒していたら済まない…記憶が怪しいもので(汗)
    ガートルードと、パートナーはロイヤルナイトのレオンだ。よろしくな。

    成長したデミ・トレントはアプローチⅡで引き付けて倒せば良さそうだが、芽と種が厄介だな。
    妖精さんに特徴をよく聞いて、地道に探すしかないかな…。


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