プロローグ
『ウェディング・ラブ・ハーモニー』の開催で、活気づくイベリン王家直轄領。だが、その賑わいにまぎれ、誘拐事件も頻発していた。
今日も今日とて持ち込まれた依頼を見て、男性職員は深いため息をつく。
依頼は簡単にまとめると、『結婚を誓った彼女が攫われたからと助けてほしい』というものだ。
敵はデミ・ワイルドドックが三体。攫われた場所はイベリン王家直轄領の隅にある、寂れた洋館ということもわかっている。敵も、助けに行く場所も明確だ。これだけ見ると、それほど難しい依頼には見えない。
だが、イベリンの地がうけた祝福の力が作用しているせいで、少し、悩む展開となっていた。
依頼主の恋人が攫われた洋館は、音楽が流れているらしい。
その音楽の効果が――
「『好意を持つ相手と一緒にいると、動きが鈍くなる』か……」
正確には、『好きな人を見つめていたくなる』という効果を持つらしい。だが、戦闘中に特定のものしか目に入らなくなるということは、つまりそういうことだ。
厄介な、と職員は目を伏せる。それも、強い絆で結ばれていればいるほど、効果は大きくなるというのだから、たまったものではない。
強い絆で結ばれたウィンクルムが赴けば、すぐにカタは着くだろう。だが、そんな彼らだからこそ、本来の動きをとれず、思わぬ怪我をしてしまうかもしれない。
だが、だからといって出会ったばかりのウィンクルムだけを向かわせるのにも不安があった。出会って間もない頃は、連携がうまくとれず、それほど強くない相手にも苦戦することがある。
「どうしたものかな」
そう言いながらも、救助へ向かわないわけにはいかない。
職員は眉間に刻まれたしわをもみほぐしながら、ウィンクルムたちへ助けを求めに行くのだった。
解説
●成功条件
デミ・ワイルドドック三体の撃退
被害者の救出
●デミ・ワイルドドックについて
洋館を守るように周囲をうろついています。
近づくものには容赦なく攻撃を繰り出しますが、遠目から見る分には威嚇をするのみです。
●戦闘の可能性がある場所について
・洋館の庭
雑草が生い茂る、広い庭です。
庭の隅に生えている「一本の大きな木の根元」に、音楽を流している『蓄音機』があるようです。
戦いやすい場所ではありますが、雑草はぼうぼうと伸び放題で、デミ・ワイルドドックの姿を隠してしまいます。
気づかれないうちに近づかれていた、ということにならないよう気を付ける必要があります。
・洋館の中
割れた窓やぼろぼろになった家具等が散らばっているため、足場が悪く、戦いにくそうです。
ただ、「二階へと続く階段の踊り場」と「攫われた女性が閉じ込められている部屋」の二か所に蓄音機があるようです。
※すべての蓄音機をとめる、もしくは壊すかすれば、本来の力で戦うことができるようになります。
●音楽の効果について
親密度が高ければ高いほど、うまく動けない確率が上がります。
目安としては、「30以下は影響なし」「31~60は3回に1回攻撃を受ける」「61~90は3回に2回攻撃を受ける」「91以上は相手しか目に入らない」くらいです。
ですが、音楽に意識が向きかけた時に仲間に声をかけてもらう等、音楽から意識をうまく逸らすことができれば一時的に音楽の効果をなくすことができます。
※耳栓を使うという手もありかもしれませんが、仲間との連携、物音から敵や蓄音機の位置を判断等の対応が難しくなりますので、使用の際はお気を付けください。
ゲームマスターより
仲が良ければ良いほど戦いにくくなる、というちょっと厄介な場所での戦闘になります。
まじめな人が戦闘中にぽーっと相手を見つめたり、意識してないはずなのについつい見つめてしまったり、逆に意識してると思ってたけどなんてことなくてちょっと落ち込んだり……なんていう光景が広がったりするのかも?
戦闘自体はそれほど難しくないので、初心者の方も、もちろん上級者さんも大歓迎です!
では、よろしくお願いします。
リザルトノベル
◆アクション・プラン
アキ・セイジ(ヴェルトール・ランス)
高い親密度が仇になるとはなぁ…(困った ◆ トランスして館に入る 俺達は建物に入る担当だな 音楽に気を取られないようにシリトリしながら進む 多少は緩和になる…といいな 「行くぞ、ランスのス!」 ランスに気が取られそうになったら自分で両頬をぶっ叩く しっかりしろ俺 それでも無理なら俺だけ耳栓だ 「ランスは俺の声だけ聞いてくれ」と曲の効果を逆手に取る 俺を見るって事は俺の声は聞くよな? 「右手から敵だ。そいつらは俺を殺そうとしてる。俺のために戦ってくれ!」てな感じだ 俺はランスの後ろをついて行く ランスの動きを見て皆の動きと逸れないようにする仕組みさ ★蓄音機 止めようと試みる 無理なら壊すが、事後《修理》 だって勿体無いじゃないか |
セイリュー・グラシア(ラキア・ジェイドバイン)
オレ達の役目はデミ・ワイルドドッグを始末する事だ。 現場に着いたらトランス。 音楽に気を取られたら自分の頬をパシパシ叩いて気を引き締める。 ラキアがぼーっとしてたらデコピンだ。 ハンティングスキルも活用してデミを探すぜ。 敵を見付けたらハイトランス。 ラキアと2人で敵の気を引きデミと戦うぜ。 終夜さんの所へ敵が行かないように刀で攻撃。 敵は早めに始末するぜ。 的に攻撃されたら音楽から我に返るだろ。 オレ達が敵を引きつけている間に終夜さんに蓄音機を探してもらうぜ。 蓄音機は修理技能の知識も使い止めてみる。 止め方が判らないなら壊すしかないけど出来れば壊したくないな。 敵を倒した後は退路確保のため玄関扉近くで待機するぜ。 |
蒼崎 海十(フィン・ブラーシュ)
デミ討伐組が気を引いてくれている間に、洋館の中へ 女性の身柄確保を第一に迅速に まず蓄音機を止める為、その音を頼りに、音がする方向へ進む フィンに意識が向いている所をイレイスさんにツッコミして貰い、雑念払う み、見てない!大丈夫です 蓄音機は成る可く壊したくない 悪い物ではない筈 手動で停止出来れば…出来ない場合は壊す 敵が現れたら、フィンと前に出る 【ハートフル・ウォール】で防御しつつ、 フィンの攻撃で出来た隙を狙い、脚を斬り付け機動力を奪いたい フィンがMP不足になる場合は【ディスペンサ】で回復を 女性救出後、女性が自力で歩けない場合はおぶるか肩を貸す 急ぎ庭に居る仲間と合流 女性を守りながら、オーガ達を殲滅したい |
終夜 望(イレイス)
(突入前にトランス済みです) 俺は庭でデミ・ワイルドドッグと対峙するグループだぜ。 基本的には同行した二人のツッコミ役……に、なるかな。 お互い気を取られてるみたいだったら、間に割り込んだり、服とか引っ張って邪魔したりするかな。 言っとくけど、物理的手段は行わないぜ。 何かすげー非モテの嫉妬みたいになってるけど、気にしないようにするぜ……! で、敵の数が少なくなったか殲滅出来たら蓄音機をどうにかしに行く。 道中は何があってもいいよう、周囲を伺いながら進むぜ。 もしも、だけど敵が室内に入り込みそうだったら、身体を多少犠牲にしてでも止めに行くさ。 『だから、見つめ合ってる場合じゃないって!正気に戻ってくれよ!』 |
●いざ、館へ
デミ・ワイルドドックを倒し被害者を救出するべく、ウィンクルムたちは女性が攫われたという洋館へとやってきた。
その外観を見た『セイリュー・グラシア』は、思わずというように呟きをこぼす。
「うわあ、すっごいボロボロ……」
「こんなに広い庭が……もったいないなぁ」
『ラキア・ジェイドバイン』はきちんと整備すればきれいな庭になるだろうに、と残念そうに肩を落とした。
「こんな場所に攫われるなんて、女性もさぞ嫌な思いをしているだろうな」
「だな。早く助けてやらねーと」
『アキ・セイジ』と『ヴェルトール・ランス』の言葉に、『蒼崎 海十』と『フィン・ブラーシュ』、オーラを纏った『終夜 望』と『イレイス』が頷く。
彼らの耳には、すでに音楽が聞こえていた。ゆったりとした、恋愛映画にでも流れていそうな曲だ。けれど、あちこちから響いてくるせいで、不協和音のような、不気味なものになっている。だが、不思議と「彼」を見つめていたくなるような――。
「見つめあってる場合じゃないぜ!」
「ふむ、なかなか強力なようだな。いや、彼らの仲が良すぎるせいか?」
望のツッコミとイレイスの冷静な分析に、うっとりしかけていた六人はハッと我にかえった。
「ご、ごめんなさい」
「はは、たしかにこの音楽、なかなか厄介だね。イレイスさん達のお世話にならないと、無事に救出はできないな」
海十とフィンに、イレイスは「任せておけ」と胸を張る。そんな彼を心配しながら、望は「じゃあ、時間も惜しいしささっと済ませよう」と先を促した。
こうして、道中固めていた作戦通りにそれぞれ動き出すのだった。
●嫉妬じゃない、仕方がない
事前の情報から、一向は「庭でデミの討伐にあたる班」と「洋館に突入し、蓄音機の破壊および女性の救出を担当する班」の二組に分かれることを決定していた。
庭でデミの討伐にあたるのは、望、セイリュー、ラキアの三人だ。望とイレイスはウィンクルムとして活動をはじめてから比較的日が浅く、唯一音楽の影響が出にくいという立場を活かし、一人ずつ班に入ってもらうことになっている。突入前にトランスを済ませていたのはこのためだ。
『滅せよ』
インスパイアスペルを唱えたセイリューが、ラキアの頬へ口づけを贈る。それが合図となり、二人はトランス状態へと移行した。
「ラキア……」
「セイリュー、しっかりして……って……」
「見つめあってる場合じゃないぜお二方ー!」
さすがというべきか、すでにいくつもの任務をともにしているセイリューとラキアが二人の世界へと突入しようとするのを、望が間に割り込むことでなんとか阻止する。
「……ごめん」
セイリューはぱしぱしと自分の頬を叩いて気を引き締め、ラキアも必死に音楽から意識を逸らそうと試みる。
そんな二人を見ながら、望は考えていた。自分は、任務が終わるまでお互いしか目に入らなくなった二人の間に割り込んだり、服を引っ張って邪魔したりする、ツッコミ役だ。
だけど、こう、なんというか……
――何かすげー非モテの嫉妬みたいになってるけど、気にしないようにするぜ……!
爆発しろ! と思っているわけじゃないし、物理的手段はとらないと望は自分で決めていた。だが、なんとも言えない感情が胸に広がって仕方ないのであった。
さて、館内はというと。
外観を裏切らず薄暗く、あちこちにかつて使用されていたであろう棚や調度品は埃やクモの糸で覆われていた。
「仲の良さが仇になるとはなぁ……」
「変になったら殴ってくれな」
トランス状態へと移行し、オーラを纏いながらも困惑を隠し切れない様子で呟いたアキと、頭をさげたランスにイレイスは頷いた。
「私は非力なので物理的手段に訴えるしかない。音楽に意識を持っていかれ、見つめあう事態になったら、この本で精霊の顔をこう、ばしん、と。一発かますつもりなので、心してほしい。神人でないだけありがたく思え」
非力……? と疑問符を浮かべた海十たちだが、宣言にはこくりと頷いた。
と、早速隣を歩くランスに気を取られそうになったアキは、勢いよく自分の両頬をはたいた。
(しっかりしろ、俺)
ぱあんという派手な音に肩をびくつかせたランスに、アキはこう提案する。
「ランス、音楽に気をとられないよう、シリトリでもしながら進むか」
「そうだな、やれることはやろうぜ」
苦笑いのアキの提案に和みながら、ランスは了承する。
「多少は緩和になる……といいな。行くぞ、ランスのス!」
「ス……好きだセイジのジ」
「実力見せろよ」
「よっしゃ任せな」
……と、単語ではなく会話で器用にシリトリをこなすアキたちとは対照的に、フィンは海十に熱い視線を送っていた。
(海十の事が気になって……目が離せなくて困る)
「早速か」
宣言通り、イレイスは割と容赦なく本の表紙でフィンをたたいた。
「た、助かります」
イレイスはちらりと海十を伺う。
「み、見てない! 大丈夫です」
実を言うと、フィンの視線に応えたくなったのだけれど。自然と頭に浮かんだその考えを頭を振って追い払い、必死に音楽から意識を逸らす。
「そういうのは家に帰ってからゆっくりやれ。……先に言う。3回目からは角にランクアップするぞ」
「そうだよ、無事任務が完了してから……思う存分見ればいいよね」
「……」
「……冗談だから。海十、そんな顔しないの」
半分以上はホンキだけど。フィンは続きを飲み込んで、「集中集中!」と声をあげた。蓄音機の音に混ざって、他の物音を聞きもらさないよう注意する。
だが、蓄音機の位置を探るため、音を頼りにしなければいけないのが厄介なところだ。
「アキ……」
「お、おい、ランス、シリトリは……!」
「任せろ」
ごすっ。
「……悪い、助かった」
気付けば二人の世界にどっぷり入ってしまいそうになるベテランウィンクルムたちに、イレイスが本を振るったのは片手で足りるほど、で済むことはなく。
次から角に昇格したランス、その一歩手前のフィンと、交戦前から負傷しながらも音源を目指し、一向はぼろぼろの家具や割れた窓ガラスが散らばった床を進んで行く。
●祝福されし音楽と強襲
敵襲に気を配りながら、音源へ――階段の踊り場へとやってきた一向は、蓄音機を見て眉を寄せた。
「蓄音機はなるべく壊したくない。悪い物ではないはずだし……」
海十の考えに、反対する者はいなかった。だが、皆難しい顔をしている。なぜなら、その蓄音機の動力がいまいちわからなかったからだ。
蓄音機は通常、人の手がなければ延々と同じ曲を流し続けることは不可能である。だが、目の前の蓄音機は音楽が止まることなくなり続けているうえに、アームをどかそうにもうまくいかなかった。何か不思議な力が働いているのは間違いない。
海十の提案は、「手動で停止できれば」という前提があってこそ成り立つ。だが敵がいて、助けを待っている人物がいるこの状況で仕組みを探っている時間はない。それに、音源の近くにいるせいで、一部深刻な被害が出そうなのだ。イレイスの本がうなりをあげるのも時間の問題である。
名残惜しく思いながら蓄音機を破壊した、その時だった。
――グルルルル……
低い、うなり声。
「出てきたな」
「ああ。デミとはいえ状況が状況だ、油断するなよランス」
「海十、準備はいい?」
「当たり前だろ」
気合いを入れる一向の後ろで、イレイスは一言。
「ツッコミは任せてもらおう」
……いまいち緊張感に欠けるものの、戦いが始まった。
●館内での攻防
『共に往く、共に生きる』
インスパイアスペルを唱え、海十とフィンはトランス状態へと移行した。
フィンはホルスターから銃をひきぬくと、一気に攻撃へと移った。≪ファスト・ガン≫だ。しかし、途中ちらりと海十へ意識が向いてしまったのか、デミの胴をかするに終わる。
海十はハートウォールでとびかかってくるデミの牙から身を護りつつ、護身刀「紅月」を振るった。狙うは足だ。敵の機動力をそぐ!
「ギャウンッ!」
デミが悲鳴をあげて後退する。隙を逃してなるものかと、フィンは≪ガン・アサルト≫で追い打ちをかけた。
――皆が攻撃できる隙を作れたら。
「撃つと思った? 残念キックでした!」
しかし、離れたところから聞こえる音楽に――そして海十に、どうしても意識が向いてしまいそうになる。イレイスのツッコミでなんとかやり過ごしているものの、もどかしくて仕方がない。
一方、アキが耳栓を装着していた。シリトリや頬を叩く等の対策は効果があった。だが、わずかな間だけだ。音楽が完全に鳴りやまない以上、戦闘中にどんな影響が出るかわからない。
しかし、音が聞こえなくても、不思議な効果があったとしても、戦い方はある。
「ランス。ランスは俺の声だけ聞いてくれ」
ランスの意識が、まっすぐアキへと向く。戦いの場に相応しくない熱っぽい瞳で見つめられ、アキはぐっと言葉を詰まらせそうになるものの、彼への指示を口にした。
――俺を見るって事は俺の声は聞くよな?
「あそこで人を襲っているのは敵だ。あいつは俺をも殺そうとしてる。俺のために戦ってくれ!」
相手を見つめていたくなるというこの曲の効果を逆手にとった、見事な作戦だった。「おお」とイレイスが感心したように声をあげる。アキは自分のセリフを思い出し赤面しているが――効果はてきめんだったようだ。
アキの指示に、ランスは素早く反応した。反射的に、と言ったほうがしっくりくるかもしれない。
フィンに気をひかれていたデミに対し、ランスの≪乙女の恋心Ⅱ≫が炸裂する!
体の内を焼かれたデミは苦しそうにうめいた後、ゆっくり、地面へと倒れ伏した。
「セイジには恋心だが、敵には攻撃魔法の≪恋心≫だぜ! なんてな」
耳栓を付けているため、ランスがなんて言ったのかはわからないが――ろくなことは言っていないだろう。広い背中をぱん、とたたく。
しかし、これで終わりではない。倒したデミは一体だけだ、また現れる可能性もある。それだけじゃない、女性を助けに行かなくては。
と、再び歩き出した一向は、音が聞こえる部屋へと辿り着いた。
扉に手をかけるも、あかない。鍵がかかっているようだ。しかし、体当たりをすればあきそうだった。
「せーのっ!」
ランスとフィンは掛け声にあわせ、扉に体当たりをした。「おわっ!?」「わあっ」勢いよく開いた扉と一緒に、二人はどたんと部屋の中へとなだれこむ。
海十とアキ、そしてイレイスが部屋を覗くと、そこには後ろ手に縛られた一人の女性と、蓄音機が目に入った。
蓄音機の作りは、踊り場にあったものと同じようだ。残念な気持ちになりながら、同じように破壊する。
すると、海十やフィンは動きやすくなったことに気が付いた。ランスはアキに耳栓をとるよう促す。
ランスは女性を縛る縄をほどくと、医学の心得を活かし診察を開始した。
犯人や敵対する者の気配がないか、イレイスは神経を尖らせる。直接犯人が見えていれば、≪パペットマペット≫をけしかけようと思っていたのだが……人影は見当たらない。だが、今こうしている間にデミの襲撃を受ける可能性もある。気をひきしめ、周囲の警戒にあたる。
「ボッカの探し人と間違えられたかな?」
ランスが思わずつぶやくと、女性は「……みたいです。『ボッカ様が探してるのは』って話をしていたので」と小さな声で答えた。
「結局、髪型が違うじゃないかって放置されてしまったんですけど」
「ひどい話だな……」
「でも、命があるだけよかったと思います。こうして助けに来ていただけましたし」
ほっとしたようにほほ笑む女性。と、イレイスが心底不思議そうな声をあげた。
「なんだこの落書きは」
洋館に似合わない、真新しい紙によくわからない絵が描かれたものだ。
ランスたちは背後から覗きこみ……絶句する。
「まさか、これが『似顔絵』?」
「いや、まさか……」
「あ、そうみたいですよ。私とその紙を何回も見比べてましたから」
ええ~……。
ウィンクルムの心が一つになる。だって、だって、それくらいひどい落書きなのだ。そもそもこんな似顔絵で人を捜せるわけがない!
「……とにかく、出ようか」
アキの提案に、全員が頷いた。
「あれ? アキさんたち、蓄音機を持っていくんですか?」
「ああ。修理できるかもしれないしな。だって勿体無いじゃないか」
「セイジが直せたら、年代物だし博物館に寄付しようぜ」
ランスの明るい提案に、海十とフィンも思わず笑顔になる。壊さずに止めることはできなかったけれど、修理できるのなら嬉しい。
「和んでいるところ悪いが、まだデミがいるかもしれないからな。気を付けていこう」
イレイスのもっともな忠告に、一向は再び気を引き締めた。
蓄音機が二つ止まったことで、随分楽になった。
残る蓄音機は、一つ。庭はどうなっているだろうか。
●切ないお仕事
「だから、見つめあってる場合じゃないって! 正気に戻ってくれよ!」
望の悲痛なつっこみに、セイリューとラキアは再びハッとした。
お互い、ぼーっとしてたらデコピンをしたり、肩を叩いて意識を逸らそうとしたり、いろいろと試してはいた。けれど、最終的に望の声で我にかえるということが続いている。
突入してそう時間はかかっていないはずなのに、望はすでに疲れを感じていた。
――これがオレの仕事なんだ、嫉妬みたいになってるなんて気にする必要ないんだ……!
それぞれが葛藤を繰り広げていると、植え込みに目を光らせていたラキアががさり、と不自然な動きを発見した。それだけじゃない。ラキアが見ている方向とは逆側から、何かが迫ってくる気配がある。
デミだ。挟み撃つように、二体!
ラキアは自分に≪シャイニングスピア≫を展開した。光に輪に囲まれたラキアは、デミが望に近付けないよう間合いを測る。
デミの意識が二人に向いている間に、望は蓄音機をどうにかしようと動きだした。音は、大きな木の根本から聞こえてくる。迷わず駆けつけ、音を止めようとする。が。
「……どうやって止めるんだこれ……?」
針をどかそうとするが、うまくいかない。思考錯誤を繰り返すも、音が止まる気配はなかった。
そこで、望は音が減ったことに気付いた。館内の皆が蓄音機を一つ、壊してくれたのだろう。
「お……りゃっと!」
セイリューの大刀「鍔鳴り」が、デミの喉元を引き裂いた。薄刃で反りの浅いその刀でとどめを刺し、残るは一体となる。
だが、横目にうかがったセイリューとラキアは、まだ苦戦しているように見える。音楽はまだ止まりきっていないのだ、当然だろう。
早くなんとかしないと。壊すしかないのだろうか。
「ないんだろうなぁ」
望が武器をふりあげた、その時だった。
ひょこり。
背中に透明は羽根を携えた、小さな小人――妖精が、姿を現したのだ。
驚き固まる望に、妖精は「音楽を止めればいいの?」と尋ねる。こくこくと頷くと、妖精の指先に光が集まり――
「とまった……」
どうやら、この蓄音機は妖精の力を動力としていたらしい。
「セイリュー、行ったよ!」
「ああ! 任せてくれって!」
ラキアに攻撃をしかけても光輪が攻撃を反射されること、そして本で殴られることを学習したデミは、セイリューへと攻撃の矛先を変えた。しかし、セイリューはいくつもの修羅場を超えてきた猛者だ。油断さえしなければ、デミ・ワイルドドックに負けるわけはなく。
斬、と。
デミの胴を切り裂いた!
「……ふう。これで二体は倒せたな!」
「残るは一体か。……って、セイリュー、腕怪我してるよね?」
「あ? あー……うっかりラキアに気が向いちゃったから、その時に? でも、おかげで正気に戻れたんだぜ」
「言い訳しなくていいから。……はい、治ったよ」
「さんきゅ」
ラキアに≪サンクチュアリ≫で怪我を治してもらったセイリューは、笑顔でお礼を告げる。息のあったやりとりに、望はなんともいえない気持ちになる。
「と、そんなこと考えてる場合じゃないな」
軽く頭を振って、蓄音機を止めてくれた妖精に向き直る。
「あれ、その子は?」
「蓄音機を、あー……止めてくれた妖精?」
望が疑問符をつけながら話すと、妖精は静かに説明をはじめた。
いつの間にか、完全に音楽は鳴りやんでいた。
●解決へ
「無事に助けだせたんだな!」
館から出てきたアキたちを、玄関扉の近くで待機していたセイリューは笑顔で出迎えた。残る一体のデミも無事討伐できた聞いて、ほっと胸をおろす。
女性は海十の肩を借りていた。敵に囲まれる生活を送っていたことで、精神的に疲れているようだ。小さな怪我がいくつか見受けられるが、命に別状はないようである。
アキとランスは、それぞれ一つずつ蓄音機を手にしていた。それを見て、望の肩に乗っていた妖精が「あっ!」と嬉しそうに声をあげる。館内にいた彼らは突然現れた妖精を見て、驚いたように目を丸くした。
それも当たり前だよね、とラキアは口元をほころばせると、事の次第を説明する。
「この館の主がいなくなってから、彼女たち妖精が遊びに来ていたんだって。蓄音機もその時に魔法をかけて、かなり長い時間鳴るようにしてたんだけど……女性が攫われてきて、しかもデミまで来ちゃったから止めようにも止められなくて困ってたみたい」
なるほど、だから止まることがなかったのかと納得する。
「あの、ご迷惑をおかけして、すみませんでした」
ぺこりと頭を下げる妖精に、フィンは「気にしないで」と声をかける。
「そういうわけなら、この蓄音機はどうしようか?」
アキが尋ねると、妖精は「置いていっていただけるとありがたいです」と恥ずかしそうにはにかんだ。「これで聞ける音楽が、すごく好きだから。私達で直そうと思います。……あ、でも、どうしても必要なのであれば、持っていってください」
「いや、どうしても必要というわけではないから、置いていこう」
アキが快諾すると、妖精は「ありがとうございますっ!」と嬉しそうに笑った。
「ちょっと残念かもね」
「……フィン?」
「冗談だよ」
何気ないやりとりを交わしながら、ウィンクルムは女性を無事に送り届けるべく歩き始める。
と――
「……音楽が止まってから、なんだか頭がすっきりした気がします。あの、頭に角が生えた男性……確認に来た人を見た時は、なんだかぽうっとしてしまったのに」
不思議そうな女性の言葉に、察しのいい彼らは頬をひきつらせた。
――音楽の効果は、言わないでおこう。
さりげない爆弾を落とされながらも、一向は帰路につく。女性と依頼主が幸せになるといい、なんて考えながら。
こうして、事件は無事幕を下ろしたのだった。
依頼結果:大成功
MVP:
名前:終夜 望 呼び名:望 |
名前:イレイス 呼び名:兄貴 |
エピソード情報 |
|
---|---|
マスター | 櫻 茅子 |
エピソードの種類 | アドベンチャーエピソード |
男性用or女性用 | 男性のみ |
エピソードジャンル | イベント |
エピソードタイプ | ショート |
エピソードモード | ノーマル |
シンパシー | 使用不可 |
難易度 | 普通 |
参加費 | 1,000ハートコイン |
参加人数 | 4 / 2 ~ 5 |
報酬 | 通常 |
リリース日 | 06月16日 |
出発日 | 06月25日 00:00 |
予定納品日 | 07月05日 |
参加者
- アキ・セイジ(ヴェルトール・ランス)
- セイリュー・グラシア(ラキア・ジェイドバイン)
- 蒼崎 海十(フィン・ブラーシュ)
- 終夜 望(イレイス)
会議室
-
2015/06/24-23:49
プランは提出できた。
ハイトランスで早めに敵を倒しその後は退路の確保な予定。
屋外からどの窓から音が聞こえるか聞いて、
中の人達の携帯へメール入れると書いておいた。
後は上手くいきますように。
相談その他いろいろとお疲れさまでした。
良い結果になると信じてる!
女性救出は皆が頼りだ。 -
2015/06/24-22:47
-
2015/06/24-22:47
蓄音機は修理技能あるんで修理を試みていると思う。
シリトリしあって音楽に集中しないようにしてみたりもするけれど、効果のほどは分からない。
なので、ヘンになったら遠慮なく殴ってOKだ。バコンとな。バコンと。
おもいっきりやっていいからな。
最悪俺だけ耳栓して正気に戻るとかも視野に入れてみたよ。
「俺の声だけ聞いてくれ」とか…、無理かな(汗
色々やれるだけ頑張るしかないよな。
とりあえずプランは出来たよ。 -
2015/06/24-21:56
プラン提出済です。
万一、救出した女性が動けない場合は、肩を貸す・おぶる旨を追加と、
蓄音機を破壊しなかった場合、回収する旨を思い付いたので追加しました。
何かあれば、ギリギリまで掲示板はチェックしますので、お気軽に仰って下さい!
相談お疲れ様でした! -
2015/06/24-21:54
-
2015/06/24-00:26
望さん、イレイスさん、有難う御座います!
そうですね!女性の身柄確保を第一に、迅速に行きましょう(ぐっ)
蓄音機の音を頼りに、踊り場の蓄音機をまず止めるか破壊するかして、
女性の居る部屋へ突入する…と。
もし戦闘になる場合は、フィンが前に出ると言っています。
フィン:
遠距離攻撃はイレイスさんとランスさんにお任せして、
ファスト・ガンからのガン・アサルトで敵のペースをかき混ぜちゃうよ!
海十:
今迄出た意見を参考に、プランを書き進めますね。
何かあればお気軽に仰って下さい。
フィン:
リア充って何だか良い響き…(いい笑顔)
海十:
!? -
2015/06/23-21:36
連書き込み失礼。プランを書いてるにあたって気づいたことがあるんだ。
これあれだ、私らすごい勢いでリア充爆発しろって叫んでる醜い喪男みたいな事になるな。
(黒いのが出てくる)
『……そ、そりゃそーだけど、連書き込みしてまでいう事か……!?』
-
2015/06/23-21:28
――ん、兎に角これで大体の案は出揃った感じだよな。
俺は庭でツッコミ担当か……。
兄貴のツッコミはいっつもやってるけど、他の人達も同じように!ってわけにはいかないしな、なるべく気を引く感じでやってくかな。
『じゃあ私は水を差しに行こう。2組も面倒を見なければならないのが面倒だがね』
お、おう。程ほどに、だからな、兄貴。
で、探索についてだけど……正直全部の部屋見回る必要性ってあんま無さそう……なんだよな。
『何故誘拐したかはわからんが、少なくとも女が攫われて、相手に何も要求していないのだろう。
そうならば、女性自体――もしくは誰かを攫う事に価値があると考えていい。愉快犯の可能性もあるが。
……超次元観点だが、女性自体に何か外傷を追わせているような気がしない所を見ると、愉快犯の可能性は薄そうだ。
よって、女性自体に価値があると思える、つまり――』
兄貴は長々喋るの止めようぜ。
単純に言っちまうと『女の人が犯人にとって多分大事だから多少のごり押しが通りそう』だろ?
そうだな、奇襲だけ最低限警戒して、踊り場の蓄音機をどうにかした後で捕えられてる部屋に突入するとかな。
『……やれやれ。短気は損気だぞ、弟。兎に角、私達はあまり時間をかけずに手早く進む事を勧めよう。
ドアも物理的破壊でどうにでもなる。1発スキルをお見舞いしてやれば吹っ飛ばせそうだがね』
んじゃあ……
+前提+ 既に両者トランス済
望:ツッコミ担当。蓄音機の破壊を明記。必要に応じたデミ・わんわんの足止め行動を明記。
イレイス:ツッコミ担当。攫われた女性を救出するための行動を主体に。及び室内に対しての警戒。
……って感じでプラン書くかな。まあツッコミ重視で警戒もしつつ、って感じになりそう。
俺は蓄音機の破壊について書くけど、兄貴は特に明記しないぜ。文字数的にもギリギリだろうしな。
『ま、どうしても探索が必要だと言うのならば変更する。あと扉の物理破壊も誰かに任せるぞ』
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2015/06/23-00:49
やった四組目!
アキさん、ランスさん、よろしくお願いします!
纏めも有難う御座います!
>グループ分け
フィン:
イレイスさんは容赦なく俺達にツッコミを入れてね!
>館内の探索
そうですね。「相手しか目に入らない」状態をイレイスさんにツッコミを入れてもらい回避する必要がありますので、皆で行動した方がよいかと!
蓄音機の音を頼りに、自然と二階へ向かって行く…という流れになるでしょうか?
それとも、一階から丹念に探索するか…しかし、そうすると時間が掛かってしまいます(悩)
なお、「攫われた女性が閉じ込められている部屋」とあるので、女性が居る部屋の扉は鍵が掛かっていたりするかもしれないですね。
人数も揃っていますし、いざとなれば体当たりで破る事も出来そうかなと。
>蓄音機
なるほど…アキさんのご意見ご尤もです。
簡単に止まってくれないなら、壊すしか無さそうですね…
「成る可く壊さないが、止められない場合はやむを得ず壊す」とプランには記載しようかなって思います。 -
2015/06/23-00:31
四組目の参加だ。
神人はアキ・セイジ。相棒はウィズのランス。よろしくな。
今の所、精霊と神人は基本的には一緒に行動なんだな。
館の中に追加で何かが現われる可能性がゼロではないことと、
館の間取りが今いちわからないので、館内部の担当に名乗りを上げておくよ。
一応館の中でもバラけない予定だけどそれでいいのかな?
●現在の分担
・デミ討伐・庭の蓄音機破壊
→セイリュー・グラシア ラキア・ジェイドバイン 終夜 望
・女性救出・踊り場・部屋蓄音機破壊
→蒼崎 海十 フィン・ブラーシュ イレイス アキ・セイジ ヴェルトール・ランス
蓄音機って普通はレコード一枚再生し終わったらそこで終わってしまう。
なのにずっと鳴り続けているのだとしたら、魔法の蓄音機とかのたぐいなのかもしれないな。
一枚終わったら最初からまたかかる。電源も謎の魔法で供給される。そんな不思議な蓄音機。
魔法の蓄音機だとしたらアーム(針がついてる棒状のアレ)をどけさせてくれないかもしれない。
そしたら、壊すしかないな。勿体無い。 -
2015/06/22-22:25
>グループ分け
ふむふむ。じゃあ、第1案の方向で!
ディスペンサが使える方が安心だものな。
では終夜さんはびしばしと
オレ達にツッコミをヨロシク。
>蓄音機
歴史的・美術的に価値のある品だったら
壊してしまったら大変だ。
じゃあコレも壊さず止める方向で考えるぜ。
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2015/06/22-22:08
お二人共、有難う御座います!
1案と2案、どっちもいいですね…!
俺はどちらでも大丈夫ですが…敢えて選ぶなら1案を推します。
理由は「ディスペンサ」が使用出来るからと、
『お互いの事が気になって注意散漫状態』になるよりは、
『気になる相手が傍に居て目が離せない』方が、望さんとイレイスさんが気付きやすく、ツッコミで気を逸らして頂けるかなって。
でも、絶対にそうじゃないと駄目という訳でもないですので…一つ、意見として受け取って頂ければ…!
それと、これも一つ提案なのですが、
「すべての蓄音機をとめる、もしくは壊すかすれば、本来の力で戦うことができるようになる」ので、
蓄音機は敢えて壊さなくても良いんですよね?
蓄音機には罪はないので、止める事で何とかなるなら、壊したくないかな…って思いました。
こういう事態でさえなければ、きっと悪いものではない筈…ですし。
勿論、壊すのが一番な場合は、壊す方向で…!
フィン:
外で遊ぶグループとお部屋で遊ぶグループ……!(ふるふる)
うん、楽しいね♪ -
2015/06/22-21:42
確かに、神人と精霊を別行動にしても
『お互いの事が気になって注意散漫状態』になる可能性はあるな。
1案、2案どっちも面白そうだ。
1案の場合はデミWD対応が基本的に近接戦になる。
オレは近接武器だしラキアは敵攻撃を受けての
カウンター攻撃でないと敵にダメージ入れられないからな。
その代わり敵の気を引くのがオレとラキアの2人で、になるから
終夜さんの身の安全を確保しやすい
→終夜さんが蓄音器を捜す流れになると思う。
2案の場合は、デミWDをフィンさんの射撃
+ラキアのカウンタースキルで対処する事になる。
遠距離からの攻撃が可能になる分
3匹の敵の注意をラキア1人で受け持てないかもなので、
この案の場合はフィンさんへシャイニングスピアを使用し、
敵に狙われても少しは大丈夫なようにするよ。
精霊2人で敵の気を引くので、蓄音機対応は終夜さんが頼り。
と、屋外の対応はこんな感じになるか?
オレはどちらでも大丈夫だけど、皆はどう? -
2015/06/22-19:37
あ、俺ら別に分かれて行動でも大丈夫だぜ。ていうかそういう前提で動くつもりだったし。
ただ、兄貴のストッパーが出来ないだけがこころばかりで……!
……行くなら俺がデミ側行きたいけど……兄貴に任せたほうが、いいんだろうなあ……。
『そうでもないぞ?外に居るのは3匹、だが中に何があるのかは明記されていない。
セイリューの言うとおり、室内での戦闘を前提とするのであれば私を救出側に置いた方が得策だろう』
……あ、そっか。じゃあ俺デミ側行こうかな。
『あと、めっちゃメタ会話だが。神人と精霊を離して行動させた場合……
曲のおかげで『お互いの事がやたら気になる』から『目が離せなくなる』という裁定の場合、
精霊と神人、二人を離しても意味が無さそう、という事も前提としておくべきだな』
さ、裁定ってなんだよ……まーた兄貴はそういう意味わかんねー事を言う。
『ついでに下に私らの名前追加して整理しておくぞ、箇条書きになるから敬称は略させてもらおう』
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1案:精霊と神人セット販売
デミ討伐・庭の蓄音機破壊
→セイリュー・グラシア ラキア・ジェイドバイン 終夜 望
女性救出・踊り場・部屋蓄音機破壊
→蒼崎 海十 フィン・ブラーシュ イレイス
2案:精霊と神人分別
デミ討伐・庭の蓄音機破壊
→ラキア・ジェイドバイン フィン・ブラーシュ 終夜 望
女性救出・踊り場・部屋蓄音機破壊
→蒼崎 海十 セイリュー・グラシア イレイス
-------------
『所で庭でデミと遊ぶ奴は庭の蓄音機も破壊してくれる前提で書いたが、構わなかっただろうか。
そうなると外で遊ぶグループとお部屋で遊ぶグループと明記した方が良かったかもしれん』
……やめてくれ、一気にほのぼのしちまうから。
-
2015/06/22-14:03
連投失礼します!
望さん達が別れて行動頂けるならば、以下のような分け方もアリかなと
デミ側:セイリューさん達
女性と蓄音機:海十達
望さんとイレイスさんが別れて、上記どちらか
色々抜けが多くて申し訳ないです…! -
2015/06/22-00:50
>神人と精霊の別行動
トランス化後の別行動なら、問題ないんですね!(メモメモ)
セイリューさん、有難う御座いますっ
それならば、
女性救出に、望さんとイレイスさんにセイリューさんと俺
デミ対処にラキアさんとフィン
でどうでしょう?
イレイスさんがいらっしゃれば、屋内に敵がいた場合に対処頂けるかなと。 -
2015/06/22-00:38
>神人と精霊の別行動
トランス後の別行動は問題ないと思う。
トランス状態も持続されると思うし。
ディスペンサ使用に支障出そうかな。
だからこの案もなかなか魅力的だとおもう。
その場合は神人が女性救出で、
精霊がデミ対処というところ。
屋内に予定外の敵がいたら大ピンチだけど。
どっちの案がいいかな? -
2015/06/21-23:57
フィン:
そうだね、仲良しって良いことだよね♪
うんうん、敢えて胸に飛び込まない所に愛を感じるね。
いやぁ、海十も恥ずかしがり屋だから……もががっ
海十:
こほん。
えーっとフィンの事は置いといて…
お二人共、ご意見有難う御座います!
>敵の数
セイリューさんのご意見ご尤もです!
他に敵が居る可能性も考慮して、警戒していきましょうっ。
>神人と精霊で別行動
好きな相手を視界から居なくする…!成程(目から鱗)
一つ懸念点があるのですが、神人と精霊が分かれて行動した場合、トランス化の効果ってどうなるんでしょう?
持続するのなら良いと思うのですが…!相手はデミ・オーガですし、トランス無しでは心配なので…(むむむ)
皆さんのご意見、頂戴したいです。問い合わせした方が良いでしょうか?(悩)
>分かれて行動
神人と精霊が分かれないと仮定した場合、ですが
セイリューさん達がデミ側に回って下さるなら、女性救出(できれば蓄音機も)を望さん達にお任せし、
俺とフィンもデミ側に回ろうかと。
その際、俺のみ『耳栓』を付けます。
そして、フィンとセイリューさん達に声掛けをしようと考えました。
音への警戒はできなくなりますが、そこはフィンに頑張って貰います。
フィンは、セイリューさんとラキアさんの後方から、銃で攻撃して貰うつもりです。 -
2015/06/21-20:39
えっ、仲良しなのは違いないだろ。
……俺、何か変な事言ったか?(ほっぺた掻き掻き
『私ら仲良しって言うかなんかもう爛れた関係だからなあ。ほら望、この兄の胸に』
飛びこまねーからな?
……ともかく、囮役を始め別々に分けちまうって言うのも有りだよな。
所で気になったんだけどよ、蓄音機の効果が『好きな人を見つめていたくなる』んだよなあ。
その好きな奴が視界からいなかったら、どうなっちまうんだろ。
『……二人の意見を統合したうえで、私的には
犬を引き付ける役・蓄音機の破壊及び女性救出と2チームに分ける様に分断するべきだろう。
蓄音機が全て破壊されるのと女性救出は同じタイミングで成すべきだと考えるぞ。
望のアホ理論を試すのであれば、いっそのこと神人と精霊を別に振り分けても面白いかもしれん。
そうでないなら、私達が別れれば戦闘継続の為に気を引く役をやってやろうではないか』
……俺、兄貴がつく方すげー心配になるんだけどな!
なんかこう、余計な事したり言ったり茶化したりしそうで火にガソリンばらまくような……。
『ははは、まさか。お前が傍に居ないのに、そんな事をして一体何の意味があるというのだね』
俺が傍に居たらやるんかい!……じゃなくって、話を戻すぜ。
3チームに分けるんだったら、俺らが女性救出に回った方がよさそうだよな。
蓄音機の破壊があんまり重要視されねーぶん、気楽に動き回れるしさ。 -
2015/06/21-19:43
仲良し…!(ちょっと嬉しい)
>敵の数
確実なのはデミ・ワイルドドックが3匹というだけで、
「3匹しか居ない」訳じゃないかも、と思ったんだよな。
デミ・ワイルドドックが女性を攫って監禁したのではないだろうし、
屋外でその3匹を始末できた場合、
女性を助けだす障害が
「蓄音器」(お互いの事しか目に入らない)『だけ』ってのも
怪しいというか、胡散臭いと思ってさ。
勿論、敵の数は少ないに越したことはないから、
デミ・ワイルドドック3匹だけですむなら大歓迎だ。
>分かれて行動
「庭でデミ・ワイルドドックを引き付ける役」
「蓄音機を止めに行く役」「女性を救出する役」(これは兼任OK)
はなかなか良い案かも。
これは終夜さんの意見も聞いてからどうするか決めたい。
もし分かれて行動する場合、分担としては
オレ達はお互いしか目に入らないので
蓄音器を止める役は不適任だ。
防御力だけは高いから、デミ・ワイルドドックを引きつけるぜ。
幸い皆は遠距離攻撃系だから、
オレ達の後ろから魔法でも射撃でも躊躇なくしてもらえると助かる。 -
2015/06/21-17:55
ああ、本当に連投すみません!
大事なことが抜けていました。
何故「別れて行動」を提案するかと申しますと…
屋敷に入る人をデミ達は警戒していると思いますので、こっそり潜入は難しそうという事、
また、蓄音機の音が止まれば、デミ達は異変に気付いて行動すると思う事、
この二点からです。
ご意見あれば、是非是非お願いします! -
2015/06/21-17:50
フィン:
発言が途中で切れちゃった。連投ゴメンね!
超メタ発言すると、
ボッカ様親衛隊の誰かの命令で、ボッカの想い人の可能性がある人として、女性を攫ったんだろうなぁ…なんて(関連エピソードプロローグを見つつ) -
2015/06/21-17:43
な、仲良し…(照れた)
こほん。
「攫われた女性が閉じ込められている部屋」に蓄音機があるようですし、
蓄音機の音を頼りに行けば、女性の所へたどり着けるかなと思いました。
(思い切りPL情報だと思いますが、本来の力を出す為、蓄音機を止めながら進むのはアリかなぁと…!)
なので、音が出ている場所を探して、蓄音機を止めながら進むのに賛成します。
ただ、セイリューさんの仰るとおり、外で戦闘になる事で、万一女性の傍に居る犯人を刺激したくないですよね…。
しかしながら、今回は『敵はデミ・ワイルドドックが三体』とA.R.O.Aに依頼があった時点ではっきりしています。
またメタな発言になり恐縮なのですが、『デミ・ワイルドドックは洋館を守るように周囲をうろついている』との事ですので…
庭に三体デミ・ワイルドドックが居るのが分かれば、洋館の中に敵は居ないと判断出来そうです。
勿論、立ち回り次第では、デミ・ワイルドドックが屋敷の中へ戻る可能性も高いですので、注意は必要と思います。
望さんのご指摘とおり、「デミ・ワイルドドックは遠目から見る分には威嚇をするのみ」状態ではありますが、
攫った女性が救出されそうになったら、妨害は必ずしてくると思うんです。
女性が取り戻されないよう、屋敷の周りをうろついているんだろうですし。
(再びPL情報ですが、戦闘となる可能性のある場所に屋敷の中も含まれているので、妨害してくるのは間違いないかなと)
そうなると…『纏まって行動』と最初に提案した事と矛盾して申し訳ないのですが、
「庭でデミ・ワイルドドックを引き付ける役」「蓄音機を止めに行く役」「女性を救出する役」
(蓄音機と女性を救出する役は兼任でもいいかも)
に別れた方が効率的な気がしてきました…!
けど、そうすると蓄音機の影響が凄くネックです。
蓄音機を探す組は音が聞こえない事には、お話にならないですし…(むーん)
もう少し色々考えてみますね!
纏まりのない意見で申し訳ないです…!
フィン:
どうして攫われたのか、気になるよね。
デミ・ワイルドドック達に命令した誰かが居るのかな?
依頼によると、デミ・ワイルドドック達以外は屋敷には居ないと受け取れるけどねぇ…(悩) -
2015/06/21-10:53
……お、おおう。二人とも精霊と仲良しなんだな。
うーん、俺はあんまり頭良くないから全部回ってぶん殴って行けばいいんじゃね、と思うけど。
ワイルドドッグは遠距離とれたら先手で対処できそうだし、
こっちを遠目で見つけたら威嚇してくるってんならずっと隠れてる感じしないんだけど。
俺ら音楽の影響を悲しいほど受けない(親密30未満)から、最悪俺ががんばれば……!
(白いのがのっそりでてくる)
『まあそこの黒いアホの戯言はさておき。
セイリューの言うとおり、蓄音機を破壊して回るのも手だとは思うがな。
蓄音機→女性→犬くらいの順序で、優先順位をつけて動いた方が得策ではないかね』
うーん、それにしても攫われた女性が気になるよな。
なんで攫われちまったんだろ。他に誰かが居るって事だろうけど、一体何の目的で……
『実は別の男がその女性に好意を寄せていたりして、蓄音機の効果で動けなくなってたら笑い話だな』
……そ、そんなまさか。
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2015/06/21-09:57
セイリュー・グラシアとライフビショップのラキアだ。
終夜さんは初めまして。
蒼崎さんは今回もヨロシク!
俺も「ラキアの事しか目に入らない」状態だな。
皆で一緒に動くのには賛成だ。
『蓄音器』は屋外にひとつ、屋内にふたつの合計3個。
デミ・ワイルドドックは屋外に居る可能性が高いけれど、
蓄音器が屋内にもあるから屋敷内にも敵が出る可能性あるよな。
窓が割れているから敵も出入り自由だろうし。
女性の居る部屋でも蓄音器が動いていて、
彼女がそれを止めていないから、
攫われた女性は縛られていて身動きできない状態か
誰かが一緒に部屋にいて自由に動けない状態、という事も考えられる。
先に屋外の蓄音器を止め、次に屋内の方を何とかしたいな。
敵が屋内にいる可能性を考えると、
あまり外で暴れたくはないんだよな。
警戒されるだけじゃなく女性の安全が脅かされるかもじゃん?
皆はどう思う?
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2015/06/20-01:12
蒼崎海十です。
パートナーはプレストガンナーのフィン。
望さんとイレイスさんは初めまして。
セイリューさんとラキアさん、またご一緒出来て嬉しいです。
宜しくお願いいたします!
俺とフィンは「相手しか目に入らない」状態になりそうです。
音楽から意識を逸らす方法、考えないといけないですね。
お互いに声を掛け合うよう、バラバラには行動せず、皆で一緒に動くのが良いかと思いますが、どうでしょうか(悩) -
2015/06/20-00:01
えーっと、俺の名前は終夜 望。
まだ他に誰もいねーけど、増える事を願って先に挨拶をさせてもらうぜ。
……何だか厄介な音楽が鳴ってるみてーだけど、俺と兄貴には殆ど影響がない、のかな?
これ以上考えるのは、他の誰かが来てからでも問題ねーのかな?
ま、よろしく頼むぜ。