キャンペーン情報

8月イベント『フェスタ・ラ・ジェンマ』関連エピソード情報


(キーコ イラストレーター)

⇒関連エピソードイベントのTOPはこちら

⇒エピローグはこちら

◆関連エピソードプロローグ◆



●重なった幸運
「これは……太古の昔、ショコランドを走っていた『ムーン・アンバー号』ですな」
 ショコランドで一際老齢の妖精が、手に持つ文献と目の前にある一台の蒸気機関車を見比べた。
 
 ショコランドは以前、ギルティであるボッカとの戦いにより大きな被害を被った。
 悲劇的な事件ではあったが、復興も徐々にではあるが進んでいる。
 そのさなか、未開の遺跡の一つから一台の蒸気機関車が発見されたのだ。
 文献には『ムーン・アンバー号』という文字。
 お伽話の蒸気機関車と思われていたが、今回その蒸気機関車の実在が証明された。

 しかし妖精達やA.R.O.A.の協力があったものの、結局その蒸気機関車の動かし方や燃料の解明までには至ることが出来なかった。
 
 そんな発見があってから、数か月後。
「ねぇ、今年は4年に一度のジェンマ祭じゃない!今回、目玉として『ムーン・アンバー号』の展示をしてはどうかしら?」

 主催である、ミラクル・トラベル・カンパニーの職員のアイディアに、A.R.O.A.本部は勿論、ショコランド王国も復興を手伝ってくれているお礼に、と快く展示の許可が下りた。
 そしてショコランドの職人、スペクルム連邦の名うての職人が集まり、古びた蒸気機関車をまた綺麗な姿に戻すために整備をし始めたのだ。

 近づいて行く祭りの開催と共に、ムーンアンバー号も少しずつ輝きを取り戻していった。 


●フェスタ・ラ・ジェンマ
 近付く祭の気配に人々が沸き立つ。数年に一度に行われる愛の女神・ジェンマの感謝祭ともなればそれも当然。
 パシオン・シー、テルラ温泉郷、イベリン王家直轄領、ノースガルド。
 スペクルム連邦の全土で、それぞれの地方の特色を出しつつ祭の準備は進む。
 中でもバレンタイン地方では、つい最近発見された過去の遺産である蒸気機関車『ムーン・アンバー号』を目玉にしようと動いている。
 そんなある日、首都タブロスのA.R.O.A.関係者たちの脳内に若い男の声が届いた。
「A.R.O.A.の皆さん……聞こえますか?」
 その声を聞いたことのある者達はハッとした。
 ギルティガルデンのディルク砦を守る、ジェンマに使える大天使・ジュリアーノのものだったからだ。
 ディルク砦で何か良く無い動きでもあったといのだろうか、声を聞く者達に緊張が走る。
 それを感じ取ったのかジュリアーノは柔らかな口調で、悪い知らせではありません、と告げた。
「そちらではジェンマ様を称える祭が行われるそうですね。ジェンマ様はウィンクルムにとても感謝しておられ、今回の祭に協力したいと仰りました」
 嬉しい驚きにA.R.O.A.の関係者はどよめく。
 顔は見えないというのに、ジュリアーノが笑っている気配を感じた。
「最近、蒸気機関車が発掘されたそうですね。ジェンマ様はそちらに特別な力を与えられました。
 皆さんの馴染みある土地だけでなく、異世界へも旅立つことが出来ます。是非、祭を楽しんでください」


●ムーン・アンバー号
 大天使・ジュリアーノの言葉通り。
 ある夜、作業場に流れ星が落ちた。
 実際に星が落ちたわけではなく、暖かな光の粒が蒸気機関車に向かって注がれた。
「これは……」
 光の筋を発見した整備士が慌ててムーン・アンバー号に駆けよれば……輝く蒸気機関車。
 そして、いつの間に乗車していたのか、運転席から一人の天使が降りて来た。その身は、車掌のような制服を纏っている。
「列車を綺麗にしていただき、ありがとうございます。ジェンマ様のお力に寄り、祭りの期間だけですがこの列車を運行させていただきたいのですが……よろしいでしょうか?」
「ジェンマ様の加護……勿論、断る理由がありませんっ」 
 その言葉に天使は笑んだ。
「フィヨルネイジャに出発駅を作りました。この世界や異世界、全てにジェンマ様の加護を……」 
 そう言うと、天使は乗車席に乗り込む。
 そしてムーン・アンバー号は輝きながら空へと向かい出発したのだった。

 こうして、フィヨルネイジャ発、ムーン・アンバー号の運行は始まった。


●ショコランド
 ショコランドで女神ジェンマの感謝祭が執り行われるのはこれが初めてではない。
 しかし、ボッカ襲来から復興が進んで初めての大きな祭だ。
 お菓子で出来たショコランド三王国の活気は尋常ではなかった。
 今までは住人である妖精や小人達だけの祭であったが、今回はウィンクルム達を迎え入れることになる。
「ウィンクルムも楽しめる祭にしませんと」
「そうよね。今回は私達だけじゃないんだもの!」
「私達では不足する部分が出てくるでしょう。息子達の知恵を借りましょう」
 ショコランドの住人よりも一回り以上も大きな人々ではあるが、ウィンクルムはショコランドを救った恩人だ。
 彼らへの感謝も示せる祭にしたいと躍起になるのも当然だろう。
 マシュマロニア、クッキーラント、キャンディニアそれぞれの女王達が先頭に立ち、祭の準備は進んでいく――


(プロローグ:こーやGM


●紅月ノ神社
 異次元に続く道を通り辿りつく、紅月ノ神社。
 その名の通り神社の様相を呈しているその場所は、月の女神ムスビヨミの加護を受け、妖狐達によって管理されている。
 かつて、神社の周囲に広がる鎮守の森から多くの妖怪が現れては妨害工作を行われた紅月ノ神社の夏祭り。
 敵対していた炎龍王も滅び、人間と和解の道を歩んだ妖怪たちも加わって、今年もその祭りは行われた。
「ジェンマ様への感謝祭も兼ねているとあれば、大々的に行いたいものじゃな!」
 妖狐の長であるテンコが興奮気味の声で語る。
 淀みに満ちていた鎮守の森も、今では正常な空気が漂っている。今年はそちらにも出店したいと。
「妖狐だけでは、手が足りませんね」
「手伝ってくれる妖怪を大々的に募集するのじゃ!」
 テンコの補佐である青雪の言に、ぱたぱたと両手を広げるテンコ。
 くす、と微笑んで、青雪は続けた。
「では、折角ですので甕星香々屋姫にもご助力願いましょう。イベリン地方でのお祭では、粋な祝福を贈られたそうですから」
 女神の祝祭たるこの機にも、きっと手を貸して下さるでしょう。
 青雪の言葉に頷きながらも、何故だかちょっぴりいやーな予感が湧いたりする、テンコなのであった。


(プロローグ:錘里GM


●月世界ルーメン・ハーヴェストフェス in サマー  
 スペクルム連邦よりはるか上空、空に浮かぶルーメンとテネブラという二つの月。
 《明るい月》と呼ばれるルーメンにはうさぎが住んでいる……という逸話があったが、実はこの話が事実であると発覚したのが昨年の晩夏。
 紅月神社のムスビヨミから危機を救って欲しいと依頼されて向かった月世界、そこで暮らすLove-Bit(ラビット)と呼ばれる種族は精霊マキナの祖に当たると神格。故にその見た目はマキナに酷似している。
 昨年は突如現れたヴァーミンと呼ばれる瘴気を帯びた生物に生活を脅かされていたが、ウィンクルムに無事救出され……あれから約1年が過ぎた。
 ルーメン最深部に建つ神殿《ラビット・クレイドル》に住まう月の神・フィフスに呼び出された二人のラビット。
『ロップ、アーテル』
 遺跡らしからぬ、整備された神殿に鎮座する巨像を介してフィフスがホワイトラビットのロップ、ブラックラビットのアーテルに語りかける。
「フィフス様、なにかあったのですか?」
『愛の女神・ジェンマより地上の各地が祭を執り行うためウィンクルムに全国を巡られるよう準備したと言伝が届いた。このルーメンにも来られるように道を伸ばしてくれるそうだ、ラビットたちも祭に協力してくれまいか』
 ロップの言葉にフィフスは祭の協力をできないかと尋ねた。
「だったら、少し早いが収穫祭をやらないか?夏でも野菜や果物、美味い海鮮に肉もたくさん食えるしな」
「いいですね、バーベキューなども楽しい時期ですし!」
 アーテルの提案にロップも目を輝かせながら一足早い収穫祭のイメージを思い浮かべて目を輝かせる。
『では、他のラビットたちにも伝えなさい。ウィンクルムがやってくること、そして祭りの準備を』
 フィフスの言葉にロップとアーテルは大きく頷くとラビット・クレイドルから駆け出していく。
 一足早い収穫祭の話は瞬く間に広まっていきラビットたちは一斉に準備に取り掛かり始めた。


(プロローグ:木乃GM


●ギルティガルデンでの思惑
「忌々しいわね」
 不機嫌な表情を見せ、狼の尻尾を揺らす姿。
 吸血鬼により配下に置かれた異世界の一つ、ギルティガルデンの古城。
 その一室にて一人の狼女型ギルティ・ヴェロニカが憎々しげな表情を見せた。
 この世界全てをオーガのもの、いや、敬愛してやまない吸血鬼型ギルティ・ハインリヒのものに……そう願うものの、なかなか上手く事は運ばない。
『奪おうとすれば、直ぐに奪える。しかし、せっかくならば最高の場所、最高の音楽、最高の食器で食事を楽しみたいもんだろう。なぁ、ヴェロニカ』
 ハインリヒにそう言われてしまえば、ヴェロニカとしても無闇に手は出せない。
 しかし、彼女にとってウィンクルムはハインリヒとの幸せな時間を邪魔する目障りな虫のようなもの。
「ハインリヒ様のお口に合うものだけを……残せばいいわよね」
 そう言うと、ヴェロニカは手のひらを広げた。
 どこからともなく現れた一体の狼型オーガが、彼女の手に真っ白な林檎を乗せた。
「憎々しい祭りが始まるそうじゃない。マイアズアボム……さぁ、瘴気を浴びて苦しみながら舞い踊りなさい」
 そう呟くと、ヴェロニカはその真っ白な林檎に唇を寄せた。


 ミットランド、ショコランド、紅月ノ神社、ルーメン……スペクルム連邦だけでなく、異世界も含め女神ジェンマを祀った大祭が遂に開催される。
 フィヨルネイジャ発、ムーン・アンバー号の運行。
 しかし、そんな楽しい祭り、旅にはびこるオーガやマントゥール教団の脅威や、妨害。
 
 無事に祭りを成功と導けるのは、ウィンクルムの力にかかっている。


◆登場地域と登場人物◆


スペクルム連邦
 旧スペクルム連合王国の領土を引き継いだ世界国家、大陸の九割以上を領有し、五つの州に分かれた。
 さらに、107の行政区に分かれている、それぞれ議員を選出し連邦を形成している。
 実質的な行政、経済の中心地はミットランドである。

 ◆ミットランド
  古くから開けていた政治宗教の中心地で、スペクルム連合王国の首都タブロス(現連邦首都)が、最大都市である。人口170万人。
  ミットランドの人口構成は99%が人類で、精霊などを見かけることは稀である。
  全体人口は500万人程度、主産業は農業であったが、20年前より、工業やサービス業も盛んになっている。

  ・タブロス
   歴史の古い都市で、城壁に囲まれた旧市街などは 古代ビスチオ王国時代の、城塞都市の遺跡の上にある。
   スペクルム王国の首都として、成立したあとは、西部の湿地帯を埋め立てて市街地が発達した。
   そのため、旧市街と新市街では、標高差が平均で100m以上ある。
   タブロス中心部にはA.R.O.A.の本部があり、式典などが行われる白亜のゴージャスな旧館と、科学文明式の新館が建っている。

 ◆テルラ温泉郷
  タブロスから送迎バスで2時間の場所にある温泉街。
  もともと2つあった温泉街がひとつになって現在はテルラ温泉郷と呼ばれている。

 ◆イベリン王家直轄領
  タブロスの北方にあるイベリン王家の直轄地。
  タブロスからは自動車や電車で2~3時間の距離。
  王立音楽堂が再建されたため音楽活動が発展している。
  また、花畑などがあり、春先や初夏にピクニック等で人が多く訪れる地域。

 ◆ノースガルド
  タブロス市のあるミットランドの北にある雪深い地域の地域名称。
  ノースガルドの大半はスノーウッドの森と呼ばれる大森林地帯に覆われている。
  中心都市はホワイト・ヒル町で、冬の観光地として有名。

 ◆パシオン・シー
  タブロス市から自動車で1日の距離にある、南国の海。
  空港などのアクセスもあるが、ほぼ一日は移動日になる。
  海の色は鮮やかな、コバルトブルー。
  海岸沿いにはヤシ林が茂り、南国独特の極彩色の花々が咲き乱れている。
  透明度が極めて高いのも有名で、浅瀬で泳いでいると空中に浮いているように見える事がある。

 ◆バレンタイン地方
  ミットランド南方に位置する妖精が多く住む地域。
  常夏のパシオン・シーより少々北に位置するものの、紀行は温暖でカカオなどを中心に沢山のお菓子原材料の生産地になっている。
  大部分がバレンタイン伯爵の領土で、ほぼ中心にバレンタイン城と城下町そしてショコランドの木がある。

  ・バレンタイン伯爵領
   バレンタイン地方のほとんどがバレンタイン伯爵の領土で、スペクルム連邦内でも自治色が特に強い地域。
   伯爵領内では、連邦の法律以外に伯爵家が作った法令も同等の執行力をもっている。
   A.R.O.A.の活動には規制はないが、伯爵家には敬意を払うのはお約束。

  ・バレンタイン城
   バレンタイン地方の中心にあり、政治経済の中心地。
   城の周りには城下町が広がり、領内で豊富に取れるお菓子の原料からお菓子作りが盛ん。

 □主な敵
 ・オーガ
  通常の精霊が強烈な負の感情などに支配され、呪われることよって変質したものであると言われているが、実際のところは未解明な部分の多い存在。
  オーガは見境なく人畜を襲い、その魂を喰らう。
  行動の根源は自分たちを除く生物全てへの憎悪であり、魂を喰らうことは単なる栄養補給以上の意味があるようで、特に人間や精霊の魂を好んで食べる。
 
  オーガは通常の攻撃で傷を付けることが出来ず、倒すには契約済みでトランス状態になった神人と精霊が攻撃する必要がある。

  外見的な特徴として、真っ直ぐな角が頭部に生えており、一本のものもいれば、複数のものもいる。
  今のところ角の本数や長さと能力等の相関性は見られていない。

 ・マントゥール教団
  オーガの存在が人類より優れているとして上級のオーガを神と崇める集団。
  早く人間はオーガに降伏し、オーガたちの慈悲にすがるべきだと考えている。
  上級のオーガたちも彼らの利用価値を認めており、影で支援していると言われている。

 ・マントゥール教団の世界観
  彼らの考えでは、世界はオーガの始祖によって作られ、現在いるオーガ達は世界を支配するためにある存在。
  オーガの始祖を頂点とする多神教ですが、詳細は不明。
  人間はオーガの家畜として生まれた存在で、教団のメンバーは神に選ばれた特殊な人間であると考えている。
  いずれ、世界はオーガが支配する正しい時代がやってきて、選ばれた人間だけが生存を認められると説いている。


<<異空間>>

ショコランド
 バレンタイン城の裏の丘にそびえる巨大な樹木「ショコランドの木」から繋がったメルヘンワールド(異空間)。
 ショコランドの木の幹に空いた穴からショコランド世界へ入ることができる。
 このショコランドも名目上伯爵領なので、伯爵は連邦地図上に同土面積よりもずっと広い領土を持っていることになり、財政を潤してきた。
 今までこの世界へは、伯爵の許可を得た極僅かな者たちしか出入りが認められていなかった。
 ボッカの襲撃に会うも、ウィンクルム達の功績により撃退することが出来、またギルティガルデンへの道を発見した。

 □主な登場人物
 ・ショコランド三王子
  第一王子アーサー、第二王子ジャック、第三王子ヘイドリック
  異母兄弟の三人は次期伯爵の座を争っていたが、ウィンクルムとの共闘によりアーサーが伯爵に選ばれた。

 ・ボッカ   400年前、とある勇者によって倒され封印されていたギルティ級上級オーガ。本名はイヌティリ・ボッカ。
  A.R.O.A.の記録によれば、数百のウィンクルムが彼を封印するために命を落とし、 戦いに巻き込まれて地図上から消えた村も数十にのぼる、と言われる。
  直接会って生き延びた者がほとんどいないため、ボッカ個人に関する情報はほとんど残っていない。
  はっきりしているのは、現在のA.R.O.A.の総力をもってしても、完全なボッカには絶対に勝てないということ。
  10分の1以下に弱っている現在でも、勝てる確率はあまり高くない。
  400年前、ある勇者がボッカの弱点に偶然気づき、封印することに成功した。封印した勇者も、生死不明で名前すら記録にない。


紅月ノ神社  タブロス周辺にある謎スポットの一つで、異空間にある。
 祭りの期間だけゲート(鳥居が出現)が開いて入ることができるようになる。
 お祭りの間だけ、普段は月に住んでいる女神・ムスビヨミが降りてくる。

 ◆鎮守の森
  紅月ノ神社の裏にある不思議な場所で、紅月ノ神社で働いている者達でもめったに踏み込まない場所。
  過去、炎龍王の率いる妖怪軍団の本拠地になっていたが、現在は時空の歪みもなく清浄な空気が流れている。
  苔むした自然石の石畳の道が続く、森で、散歩するにはもってこいの場所。
  小さな小神たちの祠が、点在し、場合によってはちょっとした悩み事など相談相手になってくれる神様もいる。
 
 ◆初恋宮
  初恋の出会いとドキドキを司っている天界のお役所。
  甕星香々屋姫(みかぼしかがやひめ)が女神として新任した。

 □主な登場人物
 ・テンコ
  神社の宮司にして妖狐一族の長でもある子狐。
  先代が早世したため長を継いだ、今年8才の黒髪おかっぱの男の子。
  完全にお飾りだが、重要な会議やA.R.O.A.に妖狐の代表として依頼を出すときは姿を見せる。
  変身の術が未熟で、しっぽも耳も出っぱなしで、引っ込められない。

 ・青雪
  妖狐たちの頼れるリーダー格。人間の年齢にして27歳。
  青年期は先代の宮司(テンコ様の親)のもとに仕えていたため、実務の多くを任されている。

 ・妖狐
  お祭りの売り子から裏方までなんでもこなす狐の妖怪。
  変身能力がありますが誰にでも変身できるわけではなく、人での容姿は決まっている。
  男女両方いますが男性の方がやや多く、若干線の細いタイプの美形揃い。
  戦闘力はほとんどなく、暴れる妖怪を倒す力はない。

 ・甕星香々屋姫
  天界の「初恋宮」(はつこいぐう)に新しく新任した女神様。
  銀縁眼鏡の奥に見えるきりっとした眼が印象的な、和風人形のような10才の少女。
  地上の恋愛は破廉恥だと思い込んでいたが、ウィンクルムの活躍により
  そんな事は無いと気付いてイベリンを祝福した

 ・テネブラの女神ムスビヨミ
  見えない月・テネブラの女神。
  星融合の前夜、ウィンクルム達の夢枕に現れ、危険を警告してくれたおかげで被害を僅かに食い止めることができた。
  それにより、ムスビヨミへの信仰が高まった。

 ・テネブラ
  見えない月と呼ばれる。
  契約を行った神人と精霊にしか見えないようで、神的な力の作用によるものではないかと言われている。
  満ち欠けはせずに色が変化し、ちょうどルーメンが新月の時に明るい赤色になり、満月の時に暗い濃紺にまで変色する。
  また、テネブラは空を移動することなく常に北の空に見えており、太陽が沈むとゆっくりと姿を現し、昇る頃にゆっくりと姿を消す。


ルーメン
 明るい月と呼ばれる「ルーメン」は、見た目の大きさで(我々が住む現実の)地球の月とほぼ同じ大きさ、同じ色をしている。
 地球の月と同じく満ち欠けをし、東から出て西に沈む。

 テネブラと共に空に浮かぶ月「ルーメン」には地下都市が存在し「Love-Bit」(ラビット・うさぎ)と呼ばれるものたちが生活し、
 彼らはここでもう数千年も、日々平穏に、毎年の祭事を執り行いながら暮らしていた。
 ラビットたちの一年は神への奉仕の一年であり、祭事の中でも最も重要なのが「収穫祭」で、神の力の源である。

 ・Love-Bit(通称:ラビット・うさぎ) 
  ルーメンに存在する機会生命体。しかし彼らにその自覚はない。
  ホワイト:商業やサポートを主目的とするLove-Bit。 体外に露出する機械部分は白系統の色であり、目が赤いのが特徴。
  ブラック:農業や警備活動を主目的とするLove-Bit。 機械部分は黒系統の色であり、ホワイトに比べ体格が良いものが多い。

 □主な登場人物
 ・ロップ
  ルーメンでのウィンクルムの活動をサポートしてくれる少年Love-Bitホワイト。
  若い見た目に反して、他のホワイトより多くのサポート知識を有しており優秀なナビゲーター。
  機械部分が色褪せていることなどから、実際は相当の年数を過ごしていることがうかがえる。

 ・アーテル
  警備活動を務めるLove-Bitブラックのリーダー格。
  普段は掴みどころがなく昼行燈のようだが、現場に入ると鋭い眼光で的確な指示を飛ばす。
  角が生えた強力なヴァーミンに関する調査のため、妖狐たちとも連絡を取っていた。

 ・ルーメンの神・フィフス
  ルーメンの地下、最深部の神殿に住む月の神

 ・ヴァーミン
  ラビット・エデンの倉庫やつきうさ農区を荒らし、食材を奪い収穫祭の邪魔をするモンスター。
  柵から逃げ出し暴れている家畜から、角の生えたモンスター、火を吐くドラゴンの目撃情報も存在する。


フィヨルネイジャ
 100年に一度現れる、「ウィンクルムにしか視認できない天空島」。
 A.R.O.A.職員では視認できないが、イベント中はA.R.O.A.本部の上空10mくらいの場所に滞空している。
 フィヨルネイジャには、ウィンクルムが望めばワープで行き来できる。
 女神ジェンマの庭園だとされ、清浄な空気に満ちており、オーガやデミ・オーガは存在しない。
 大きな一本の大樹を中心とした島で、大樹を横切る小川が島の端から滝として流れおちて、空中で霧に変わっている。

 □主な登場人物
 ・ジュリアーノ
  六対の翼をもつ『結界術の天使』であり、ジェンマに仕えている。
  50年前の大敗で滅びかけたギルティガルテンの人を護るためにジェンマによって遣わされたが、
  迫りくるギルティやオーガの前に自身も力の殆どを失いかけた。
  ウィンクルムにより教会を復活させることができ、少しずつではあるが力を取り戻しつつある。

 ・天使達
  ジュリアーノを筆頭に、ジェンマに仕える天使達。


ギルティガルデン
 昔はゴシックエリアと呼ばれていた地域ですが、50年前にウィンクルムが敗北してからは
 ギルティの呪いにより永遠の夜が続いている。
 ヨーロッパのような針葉樹林帯です。
 人間の居住区は非常に狭く、人々は困窮した生活を強いられている。
 ギルティガルテンには地元のウィンクルムは居ません。

 ◆ディルク砦
  人間に残された居住区である廃墟の砦。
  杭をぎっしり並べたような木の城壁に囲われている。
  城壁には魔力がこもっていてオーガの侵入をかろうじて阻んでいますが、日に日に結界は弱まっている状況。
  人々はオーガに怯え、隠れ住むことを強いられている状態。
  唯一の希望であるウィンクルムに協力的ですが、食料や物資にとても困窮している。

 □主な登場人物
 ・ヴェロニカ
   狼女型ギルティ
   可愛らしい容姿と残忍な性格。ハインリヒに慕い敬っている。
   ボッカよりも立場は上。

 ・ハインリヒ
   吸血鬼男型ギルティ
   パイプオルガンを優雅に操り、ヴェロニカよりも立場は上。


◆基本情報◆



・フェスタ・ラ・ジェンマ
 愛の女神『ジェンマ』を祀った4年に一度の大祭です。
 祭りの期間はスペクルム連邦全土が各地域の特色を生かし祭りを盛り上げます。
 季節柄、夏祭りのような形態をとる地方が多いです。

・ムーン・アンバー号
 ショコランドで発見された、伝説の蒸気機関車です。
 動かすための燃料や方法が解明されなかったため、展示品となる予定でしたが
 ジェンマの愛の力によって、大祭の期間だけ空を駆け、時空も超える蒸気機関車となりました。
 光のレールをはじめ、イベリンでは花をモチーフにしたもの、また既存のレールなど一般人にも
 視認できるレールを使用し動きます。
 
・ストゥズ駅
 フィヨルネイジャに現れた駅で、ムーン・アンバー号の出発点です。
 今回は天使たちが車掌、また乗務員として従事します。


・敵アイテム『マイアズアボム』
 掌の乗る大きさの白い色をした林檎の形をした手榴弾。
 半径約3Mを瘴気で満たし、オーガの力を強めたり、人間や動物に影響を与える。
 また、枝葉の部分を回すことにより時限式にもなります。

・ウィンクルム
 契約した神人(プレイヤー)と精霊(パートナー)のことをウィンクルムと呼ぶ。

・A.R.O.A.
 オーガに関する事件が急増する中、対オーガを目的として発足した組織
 「Anti the Risk of Ogre Agency」
 通称「A.R.O.A.」です。武力を保有するものの、警察、軍隊とは違い国境を隔てることなく、全世界のすべてのオーガ関連の事件の調査、解決を主な活動としている。

・ミラクル・トラベル・カンパニー
 らぶてぃめっとの世界における観光会社。
 気軽なデートから、ゴージャスな旅行まで様々なコースを扱っている。
 世界最大の巨大財閥の傘下であるため、各種コネクションが豊富でどんな大抵の企画は実行できると言われている。


・愛の女神・ジェンマ
 スペクルム連邦全土のみならず異世界でも信仰される愛の女神。
 その姿は謎に包まれている。



PAGE TOP