プロローグ
●その化け物の名前は
『地下迷宮のローレライ』
とある自然科学雑誌にてそう呼称された生き物は、旧市街の地下に生息している。
ーー美しい歌を謳う、うつくしき化け物。
一般に知れ渡ったそれは人々に恐怖を植え付け遠ざけると同時に、人々の好奇心に火を着け無用な被害を増やした。
無論、A.R.O.A.とて手をこまねいているわけではない。
だが『ローレライ』の討伐許可は、未だに出ていなかった。
●前哨戦へ
これっぽっちの情報では、『ローレライ』を確実に討伐することは出来ない。
それが幾度となくオーガ、そしてギルティとの戦いに身を投じたベテランウィンクルムの判断だった。彼らは『作戦』がどれだけ任務に影響を及ぼすのか、痛いほど知っている。その上でこう言った。
「『ローレライ』は人語と思われる『歌』を謳う。ゆえに人語を解すると仮定すれば、それは知能があるということになる」
つまり、学習能力があるということだ。
「1度失敗すれば同じ手は使えなくなる。また、相手もそれだけ狡猾になる可能性があるな」
前回までの状況を踏まえて行動するのは、人間も動物も変わらない。そう告げる。
「討伐作戦は1回きりと考えるべきだ。そのためには、最低限この情報が必須になる」
さらさらとホワイトボードに書き出されたのは、以下のような項目だった。
1)ローレライの生態についての推測
2)ローレライの正体の確認
「Nature Geographicのカマエ氏か、同じ種別の記事を書いている記者に聞けばある程度解るだろう。写真も雑誌に掲載されたあの1枚だけじゃないはずだ。写真を見た限りではラミア…あるいはデミ・ラミアに見えるが、これもただの推測だ」
3)ローレライの出現範囲の聞き取り
4)ローレライの歌の詳細
「頻度的に水道局の職員と、ストリートチルドレンの……シオン、だったか。歌の聴こえる範囲と姿を見せる範囲が重ならない場合もある。可能なら、襲われて生還した職員にも話を聞いてみたいが……」
5)ローレライ出現範囲の裏付け
6)実地による討伐作戦の計画立案
「1〜4までの情報の裏付けも含めて、地図の西側の実地確認と、討伐時に障害となりそうなものの事前排除が必要だな。ネイチャーは出たその場で対処するしかないだろうが、明かりを増やすくらいなら出来るだろう」
一度に全部は無理だな、と呟きが追加される。
こつこつ、とマーカーでホワイトボードを叩きながら、ベテランウィンクルムは皆へ向き直った。
「探して集めて考えるべきことは多いが、相手はオーガではないように思える。となるとただのナイフでも有効だし、一般人でも反撃が出来る。罠も張りやすい」
他に、聞き出せる話はどんなものでも集めるべきだ、と彼らは言う。
「たくさん集めた情報の中から取捨選択すれば、有用なものが多く残る。それに、どうでもいいような世間話がヒントになることだってザラじゃない」
デミ・オーガは、永い時間を経てオーガ化すると言われている。もし『ローレライ』がデミ化したネイチャーであるなら、放っておけばオーガにならないとも限らない。
「A.R.O.A.として、『ローレライ』を討伐しないという選択肢はない。まずは足で集める情報が鍵になる」
頼むぞ、という激励に、皆は大きく頷いた。
解説
旧市街地下の化け物、通称『ローレライ』を討伐するための情報を集めるエピソードです。
集めた情報の精度で、来たる討伐戦の難易度が変動します。行き先は以下のとおりです。
1.新市街中央部にあるNature Geographic本社(A.R.O.A.本部から徒歩で30分・地下鉄で10分/電車賃22Jr)
『ローレライIII』協力者のカマエがいるかは五分五分です。
2.新市街最南端のスラム街(A.R.O.A.本部から地下鉄で40分/電車賃34Jr+徒歩15分)
『ローレライII』協力者のシオンや彼女の仲間を捜し、聞き取り調査。この地域は治安が悪く、官憲の目も届いていません。スリ、ひったくり、脅し、騙り、等々なんでもあり。油断していると老若男女からカモにされます。大抵の子どもはシオンのことを知っていますが、素直に教えてはくれません。彼女のグループと仲の悪い子どもだと敵意を向けられるかも。また、タダでは教えてくれませんので、支払う謝礼の額も考えておきましょう(支払いはA.R.O.A.。II時は1200Jrを依頼料として支払った模様)
3.水道局(A.R.O.A.本部から徒歩20分・市電で8分/電車賃16Jr、旧市街との境目)
『ローレライI』で重傷となった職員に話を聞けるかは五分五分。また、メンバーが局内に居るとは限りません。
以上を手分けして情報を集めましょう。「何を聞かないといけないのか」「何が分かれば討伐戦に有用か」、そして聞き方が鍵かもしれません。
旧市街地下の地図は以下となります。存分にご活用ください。
ゲームマスターより
キユキと申します。
初めましての方もそうでない方も、エピソードをご覧下さりありがとうございました。
真面目すぎて申し訳ないくらいに真面目なエピソードで本当に申し訳ない…!(落ち着け)
行き先すべてが手分け可能ですので、今までこのシリーズに参加したことのない方も、あっこの地域行ったことないという方も、お気軽にご参加くださいませ。
地下が書きたいくせに地下になってないという体たらくのGMがここにいます_(:3」∠)_
リザルトノベル
◆アクション・プラン
ガートルード・フレイム(レオン・フラガラッハ)
ギルティ遭遇時の事を初めて語る決意 所持:ノート、ペン ★襲われた職員に会えたら 最初に私が話す 話術は得意ではないが、誠実さと丁寧さを心がける まず会ってくれた事に感謝しお礼を述べる 尋ねてきた理由を告げ 相手の様子を見つつ 最初にギルティに遭った時の話をする 親族が何人も殺されたが 自分は右目を失っただけで助かった なぜか知らないが敵に殺す気がなかった その日以来 私はなぜ自分が生かされたか考えている その後は外出も怖かったが、隣の青年が支えてくれて、今はオーガと戦っている 貴方にも、生き残った意味があると思う これ以上犠牲を出さない為 貴方が知っている事を教えて欲しい 言うのが辛い部分は無理に話さなくてもいい できる範囲で |
アイリス・ケリー(ラルク・ラエビガータ)
筆記具・メモを持参 各組で分かれる前に何を尋ねるか確認 私達はNature Geographic本社を担当 事前にアポを取る ウィンクルムであることを明かし、ローレライの件でカマエと会いたいこと、 カマエと会えないのであれば、同じ種別の記事を書く記者に話を聞きたいと告げる カマエ本人と会えるのであれば出来るだけ都合は合わせる 時間短縮の為、往復共に電車利用 雑誌に掲載されなかった写真も見せてもらい、下記の事を尋ね、メモを取る ・ローレライの正体についての推測 ・ラミアもしくはデミ・ラミアならば、その生態について ・水際から離れないと見た方がよいのかどうか ・ローレライの角の有無 帰還後、皆で集めた情報を照らし合わせ整理 |
ユラ(ルーク)
担当:シオン 所持:メモ、ペン、携帯 AROAベテラン職員を探し、シオンとの連絡の取り方を確認 無理ならスラムに移動 シオン:「久しぶりだね、会えて良かった」 以前と同じく対等に接することを念頭に 前回の協力に感謝を伝えた後、事情を説明し、また協力して欲しいと依頼 報酬は前回の半額を提示 ・歌が聞こえた場所 ・実際遭遇した範囲 ・いつ頃から被害が出たのか ・可能なら歌を録音させてほしい ・歌以外で2匹だと思った理由があるか、また見分けることができるか ・他にも歌える人がいるか、聞き込みできるか ・他に何か気づいたこと 以上を確認 時間があれば、スラムでも情報収集 シオンに案内を頼めるか(報酬上乗せ 調査終了後、携帯で仲間に連絡 |
●任務
A.R.O.A.本部会議室の1つを借りて、3組のウィンクルムが打ち合わせを行っている。
「私たちはNature Geographic社(以下NGG社)でカマエさん、あるいは同じ種別の記事を書く方に聞き込みをします。主に『ローレライ』の正体や生態について尋ねる予定です」
『アイリス・ケリー』の発言に、『ラルク・ラエビガータ』が続けた。
「カマエ本人に会えるなら、化け物の歌と旧王朝についても訊いてみる予定だ」
前回の協力者だ、話も聴きやすいだろう。
2人の言葉に頷き、『ガートルード・フレイム』も口を開く。
「私とレオンは水道局へ行く。出来れば、被害に遭った職員に会いたい」
「会えない場合でも、他の職員に水道局の作業範囲や被害範囲を訊こうと思ってる。旧市街地下の噂話とかな」
『レオン・フラガラッハ』がガートルードの言葉を補足した。
話の切れ目で『ユラ』も話し始める。
「私とルー君は旧市街だね」
「前に協力してくれたシオンって女の子に、歌関連と実際の遭遇範囲を中心に訊くつもりだ」
全員の聞き込み内容を洗い出したが、それぞれに不足は無いだろうと意見は纏まる。
「街中だから、武器は見えないようにした方が良いだろうな」
剣は上着に隠すか、とレオンは装備を考えた。ラルクも賛同を示す。
「話をしてもらうのに武器を見せるのは、礼儀に反するしな」
スラム街に向かうユラとルークは、見えてしまっても問題ないだろう。牽制にもなる。
「よし。それじゃあ手分けして行くぞ」
「ええ」
「何かあったら携帯電話で連絡してくれ」
皆はそれぞれに行動を開始した。
●水道局
市電に乗って約8分。ガートルードとレオンはタブロス市水道局へやって来た。受付でアポイントを取っていることを話せば、応接室へ通される。
まもなくやって来た男性職員は、旧市街地下、特に『ローレライ』の出現する範囲を保守担当に持つ部署のリーダーだと名乗った。
「被害に遭い生還した職員ですが、今は休職扱いとなっています」
電話でアポイントを取った際には、『会えるかどうかは本人次第』という回答を貰っていたが。
(やはり難しいか……)
レオンは小さな溜め息を吐く。
しかし。
「ただ、本人が話せそうな部分だけならと言っておりまして」
「えっ?」
ガートルードとレオンは思わず顔を見合わせる。リーダーの職員は眉尻を下げた。
「1人生還したことの罪悪感を、誰にも話せずずっと抱えていたようです。ならば話す相手は、私や担当医ではない方が良いでしょう」
それにA.R.O.A.であれば、これ以上の被害を防ぐことも可能だから、と。
「途中、取り乱すことがあるかもしれませんので、注意だけはしておいて頂けますか?」
もちろんだ。
ガートルードとレオンは即座に首肯し、本人を呼んで来ますと立ち上がった彼を見送った。
「具体的な話が聞けそうだな」
「……ああ」
「ガーティー?」
ふと考え込んだ彼女はレオンの呼び掛けに僅かな迷いを乗せ、返した。
「最初に私が話す」
瞠目したレオンが言葉を発する前に、ノック音が響いた。
「お待たせしました」
30代後半に思えるその職員は右肩から先が無く、ジャケットの袖が寂しげにひらりと揺れている。
(実際に会うと、思った以上に……)
ぐっと息を飲み込み、ガートルードは立ち上がると頭を下げた。
「あの、今回は聞き込みにご協力頂き、ありがとうございます」
隣でレオンも頭を下げる。相手は微かだが笑みを浮かべ、首を横に振った。
「いいえ。上手く話せるかは、解りませんが……」
ソファへ腰を下ろし、レオンはノートとペンを出すと聞き役に徹することにした。ガートルードは慎重に言葉を選ぶ。
「今日は、旧市街地下の歌う『化け物』についてお聞きしたくて」
「はい」
「言うのが辛い部分は、無理に話さなくてもいい。私も……」
彼女の口を突こうとしているのは、今まで誰にも話したことのなかった過去。
「……私も、1人だけ生き残った辛さは、少し判る」
職員だけでなく、レオンもまた驚いた。見遣った彼女の苦しげな表情を認めて、胸が騒ぐ。
(ガーティー、大丈夫かね)
緊張しているのかガートルードの話し言葉から敬語が取れ、また彼女はレオンの表情に気づかない。
「私はかつて、オーガの最上位種であるギルティに遭った」
親族が何人も殺され、けれど自分は右目を失っただけで助かった。なぜだか分からないが、敵には殺す気がなかったらしい。
「その日以来、私はなぜ自分が生かされたか考えている。あの後は外出も怖かったが、隣の青年が支えてくれて、今はオーガと戦っている」
ちらりとレオンを見てから、彼女は職員を真っ直ぐに見つめ返した。
「貴方にも、生き残った意味があると思う。これ以上犠牲を出さない為にも、貴方が知っていることを教えて欲しい」
出来る範囲で。
話し切ったガートルードが深く息を吐き、強ばっていた身体から力を抜く。レオンは旧市街地下の地図を取り出し、机の上に広げた。
「ガーティーも言ったが、話したくないことは話さなくて良い。頷くとか首を振るとか、それだけでも構わない」
だから、と。
出来る限りの誠意を込めて告げれば、固い表情ながらも職員は声を絞り出す。
「何を、話せば良いでしょうか……?」
ガートルードとレオンはホッと表情を綻ばせ、言葉を選びながら問い掛けた。
「ではまずーー」
話を聴き終え、丁寧に礼を言って場を辞した後。レオンはガートルードの頭をそっと撫でた。
「頑張ったな」
辛い過去を、勇気を持って話したこと。
それを労ってくれたのだと解って、ガートルードはレオンへそっと寄り添った。
「最重要って感じの情報は無かったが、他のメンバーにもざっと連絡を入れておくか」
「ああ」
レオンは携帯電話の番号をプッシュした。
●スラム街
ユラとルークは以前にシオンを連れて来た職員を捜し出し、彼女の居場所を聞いてからA.R.O.A.を出た。
地下鉄で40分は、中々に長い。
「私、こっちの方は初めて来たよ。ルー君は?」
「俺も初めてだ」
電車を降りて、南へと歩く。
歩けば歩くほど喧騒の種類が変わり、建物がコンクリートから煉瓦造りへ、木造からさらにはバラックやテントに変わっていった。
擦れ違う人がじとりとこちらを見、また観察するような視線が絡みついてくる。
「ユラ、気をつけろ」
小声で彼女に囁いたルークは、不自然にならぬ程度に警戒を強めた。
(確かシオンが居るのは、『川が傍にあって、壊れた塔みたいな煉瓦の建物の近く』)
柄の悪い男や草臥れた服装の老人、痩せた子どもたち。そんな姿が目立ち始める。こちらを窺う子どものグループを見つけ、2人は彼らに近づいた。
「なあ、お前ら。シオンって女の子知らねえか?」
ルークが問えば、1人が答える。
「あ? シオン? 何の用だ?」
「前の礼をしたいんだよ」
礼、と聞いた1人が口許を歪めた。
「へえ、あいつ何かやらかしたの?」
お礼参りとでも思われているようだ。もっとも、わざわざ否定してやる義理もない。
「そんなとこだ。どこにいるか知らねえか?」
「さあ? アジトにいるんじゃね?」
コインを1枚チップ代わりに弾いてやれば1人が素早く掴み、子どもたちはあっという間に駆けて行った。隣でユラがくすりと笑う。
「ルー君、やるね」
途端に気恥ずかしくなり、ルークはユラから目を逸らした。
さらに南へ進めば、川が傍にあり上部が崩れている塔がある。そこで見つけた子どもに、ルークはもう一度声を掛けた。
「おい、シオンって女の子知らねえか?」
するとあからさまに警戒の目を向けられる。
「シオンねーちゃんに何の用だよ?」
これは、とルークはユラと顔を見合わせた。彼女が首を縦に振るのを見て取ると、彼は子どもと目線を合わせるためにしゃがんだ。
「以前、シオンに仕事で世話になったんだ。その礼をしに来た」
どん!
不意に後ろからぶつかられたユラがたたらを踏む。その脇を駆け抜けたのは別の子どもだ。ローブの片側の重さが減っていることに気づき、ユラはハッと先の子どもを見る。
「スられた!」
ルークが追い掛けようとしたそのとき、彼と話していた子どもから叱咤の声が飛んだ。
「ばか! シオンねーちゃんの客だぞ!!」
ギクリ、と走り去ろうとした子どもが足を止めた。
「まじ?」
ユラとルークは大きく頷く。
「マジだ」
「マジだよ」
案内されたバラックには、見知った顔が確かに居た。シオンだ。
「オレの弟分が悪かったな」
開口一番謝ってきた彼女に、ユラはふるりと首を振る。
「返してもらったし、大丈夫だよ」
それよりも、と少し身を屈めて目線を合わせた。
「久し振りだね、会えて良かった。前は本当に助かったよ」
ありがとうと笑顔で告げれば、おう、と少し照れたような反応が返ってきた。可愛らしいところもあるようだ。
「それで、オレに何か用か?」
事情を話し前回の半分程度となる報酬額を掲示すると、彼女は是と答えた。
あまり長居するのも彼らの邪魔になってしまうので、メモに纏めていた質問を手早く訊いていく。
もっとも、シオンがすべてに頷いてくれたわけではなく。
「歌の録音? そいつは別料金だな」
レコーダーを取り出したルークは、思わず笑ってしまった。
「足元見るな、このやろう」
「したたかって言えよ」
軽口を応酬する2人は、ちょっと楽しげだ。ユラは携帯電話の通話ボタンを押して、あっと声を上げる。
「ここ、電波入らないみたい」
シオンの話の中に気になることがあり、他のメンバーへ伝えようと思ったのだが。
残念そうなユラを、シオンは呆れたなとばかりに見上げた。
「そんな上等なもんが、ここで使えるわけねーだろ」
電気もマトモに整備されてねーのに。
彼女が何でもないように吐いた言葉は、地下とは別の意味で市街の『闇』を表わしているような。そんな気がしてならなかった。
(ううん。今考えることはそれじゃない)
ユラはふるりと首を振り、その思考を振り払った。
●NGG社
前回の協力者であるNGGカメラマンのカマエは、夕方に帰社するそうだ。その時間に合わせてアポイントを取り、アイリスとラルクは他のメンバーよりも遅くに本部を出た。
地下鉄で10分。A.R.O.A.本部から少し離れた地区に、NGG社の建物はある。
「ラルクさん、電話が鳴ってますよ」
「ユラからだな」
重要そうな情報があれば、携帯電話で連絡を取り合うことにしていた。ラルクは道の端へ避け、電話に出る。
「ラルクだ」
『もしもし、ユラだよ。もしかして聞き込み中だった?』
「いや。今NGG社に向かっているところだ」
『良かった。ちょっと気になることをルー君が聞き出してくれて』
ほんとはもっと早くに連絡したかったんだけど、スラムは電話が通じなくて。
気になることとは何だろうかと、ラルクは黙ってユラの言葉を待った。
『シオンちゃんがね、同じ歌を謳えば『ローレライ』が去るってこと、別の人に聴いたんだって』
「別の人間に……?」
『うん。地下で会った女の人が言ってたって。そのことガートルードちゃんにも連絡したんだけど、向こうはもう聞き込み終わっちゃってて』
「分かった。情報、感謝する」
通話を終えたラルクへ、アイリスが尋ねた。
「何か分かったのですか?」
「歌を謳えば『ローレライ』が去る。そのことだが」
「はい」
「シオンはそれを、地下で会った別の女から訊いたと」
「別の女性から?」
どうも、話がややこしくなりそうだ。
NGG社の受付へ行くと3階のカフェへどうぞと言われ、2人はエレベーターで3階へ登った。
「おっ、来た来た!」
こっちこっち! と呼ぶ声は聞き込み対象であるカマエのもので、相変わらずテンションが高めの人物だ。
「2人ともコーヒーで良いかい?」
1台のタブレットと1台のカメラ、そして幾つかの分厚い茶封筒が彼女の座っていたテーブルに存在する。黙礼して、向かいの椅子へ座った。
「さぁて。ご所望の品は何かな?」
先手を打たれ、アイリスは遠慮なく話した。
「では、雑誌に掲載されなかった『ローレライ』の写真を見せて頂けますか?」
タブレットを渡され、アイリスとラルクは画面を覗き込む。カマエはあの探索の間だけのものだと言うが、相当な量の写真が保存されていた。
そのカマエは頬杖をつき、溜め息を吐く。
「この間の旧市街地下特集でさ、久々にクレーム件数が多かったよ。『危険なものを載せるんじゃない!』って」
知らなかったら防げないってのにさあ、人間って面倒な生き物だよねえ。
(まあ、気持ちは判る)
ラルクは心の中でだけ同情した。下手に口に出すと、マシンガントークが返りそうなので。
写真の確認には時間が掛かりそうだ。写真をラルクに任せ、アイリスはカマエへの質問に切り替える。
手際よく聞き込みを行う彼女に、これまた手際よくカマエは己の考えや推測を返した。アイリスのメモ帳はどんどん文字で埋まっていく。
「ねえねえ。私深く考えずに質問に答えてたけど、これって何のための情報収集?」
アイリスの質問がひと通り終わったと見るや、カマエが尋ねてきた。
「『ローレライ』討伐のためだ」
素直に答えたラルクには、キラリとカマエの眼差しが光ったことが見えた。比喩ではない。
「それ! それ私も同行させてよ! 今度は動画も撮るからさ!!」
『ローレライ討伐作戦』! イイ響きだよね!!
彼女のスイッチが入ってしまった。隣のアイリスは困ったように眉を下げるだけで、答えない。
仕方がないので、ラルクはまた口を開いた。
「俺たちは現場の人間なんでそこらへんの決定権は無いが。貰える情報に有力なものが多ければ、そこら辺の便宜を図るための材料に出来る」
もっともだ。実にもっともらしいが、フェイクである。
はたとラルクを見返したカマエが、にまりと笑った。
「おや、意外と交渉事のキモを知っているねえ」
じゃあ、こんな話はどうかな?
彼女が再び話し始めたので、アイリスはペンを持ち直した。
●レポート
<アイリス・ラルク> 回答者:NGG社カマエ
・ローレライの正体についての推測
→小さい角が後頭部寄りの左右にあるから、十中八九デミ・ラミアだろうね。
・その生態について
→おそらくは匂いで我々を感知しているね。試したけど寄ってこないところがあっただろう? あれは『縄張り外』だからだと思う。
・水際から離れないと見た方が良いのかどうか
→ラミアは水棲だから、大方は。
・前回渡した歌詞について
→ラミアって、知性がそこそこある生き物だと思うんだよねえ。デミ化すると凶暴になるんだっけ? 歌は残された知性の欠片、ゆえに意味がある。……なんてね! 前のハロルド・ディエゴペア以上の推測は持ってないよ。
・旧王朝の情報
→私もちょっと調べてみたよ。この地図の階を地下1階とするなら、地上の基礎とほぼ同意だ。関係するとしたら地下2階以降だろうね。あ、博物館に行ってみたら良いんじゃないかな? ケント伯爵コレクション。
<ガートルード・レオン> 回答者:水道局職員
・遭遇時の様子を可能な範囲で具体的に
→水道管の点検と、電灯の交換をしているとき、でした。女性の声が聴こえた気がして、最初は気のせいかと思って……。ですがそれが、段々近づいてくるようで。気になって2人で歌の聴こえた方へ近づいたんですが……。……すみません、これ以上、は。襲われた、とだけ。物凄い力で、引き摺られ、て……。
・水道局で作業時に回る区域の範囲
→地図はお持ちですか? ええ、こちらからお渡ししたもので……。この区域は、あの地図の範囲だけです。
・水道局員の間に妙な噂話はないか、あればいつ頃からか
→旧市街の地下にある水道管は、日常的に使われているものではないんです。1ヶ月に1度の点検時しか降りませんから、噂は特には無いと思います。
・それまでにその範囲内で被害はあったか
→稀にワイルドドッグやデミ・大ラットに遭いましたが、それもこちらが大きい音を出せば寄ってきませんから。方法ですか? 工具で水道管を時々叩けば良いんですよ。
・彼自身が疑問や不審に思う点
→そう、ですね……。気のせいだとは思いますが、水路の水量が増えてきているような……? 少なくとも1年前よりは、確実に増えている気がします。
<ユラ・ルーク> 回答者:シオンとその仲間
・歌が聞こえた場所、実際遭遇した範囲
→(地図を指さして)ここ。ここからここまで。あとこことか。他のヤツにも後で訊いてやるよ。
→(他からの回答も、大体シオンの回答と重なる)
・いつ頃から被害が出たのか
→地下を使い始めた頃から、歌のウワサはあったな。2年以上前? 時期は分かんねえ。
→(他からの回答:聴こえ始めたのはここ1、2年っぽい)
・可能なら歌を録音させてほしい
→追加料金寄越せよ。
(追加料金を払って録音させてもらった)
・歌以外で2匹だと思った理由があるか、また見分けることができるか
→髪の色がなんか違う。その2匹しか見たことない。他にもいるかもしれないけど。
・他にも歌える人がいるか、聞き込みできるか
→オレとあと2人。1人はもうここ出てったけどな。出てったとこ? 市街のヤツに引き取られたよ。
・他に何か気づいたこと
→別に。
・歌に覚えがあるか、地下以外で聞いたことは
→ないな。
・歌えば引くことを知ったきっかけ
→地下で会った女の人が教えてくれた。あれ以来見掛けたことないけど。え、どんな……? うーん、と、なんか全体的に真っ白だったような気が。わるい、覚えてねえ。
・歌や実際会った時、時間帯や行動に何か共通点はあるか
→ここ、この地下に水が落ちるとこ。ここに近づくと怒ったみたいに襲ってくる。
・被害者はやはり男が多いのか
→知らない。
ひと通りまとめ上げたレポートに、皆で目を通す。レオンがふむ、と顎に手を当てた。
「水道局の方は、今までの情報の確認って感じだな」
「ええ。ですが、『水量が増えた』というのは少し……気になりますね」
アイリスは自身のメモに気になる点を書き出す。
「そういえばシオンが、地下で暮らしてる連中も居るみたいなことを言ってたな」
聞き込みに使用した地図を開き、ルークがそれらしい地点を指した。この地図では未踏の部分だ。
その地図を、ラルクが横から覗き込む。
「地下に水が落ちる地点は、確かめた方が良いな」
デミ・ラミアの出現地点というのは、以前にも聞いていた。裏付けにもなるだろう。
ガートルードはレポートの文字を再度読み直す。
「シオンという少女が言っていた『別の女の人』は、何なんだろうな……?」
「うん……。歌のことを教えてくれたってことは、このデミ・ラミアのことを知ってたってことだもんね」
ユラが首を捻るが、この段階ではどうしたって答えは出そうにない。
現時点で集められる情報は、集まった。
だが『ローレライ』は、はたして単純に討伐して済むものなのだろうかーーー?
僅かな疑念を胸に仕舞い、皆はレポートを提出するため会議室を後にした。
End.
依頼結果:大成功
MVP:
エピソード情報 |
|
---|---|
マスター | キユキ |
エピソードの種類 | アドベンチャーエピソード |
男性用or女性用 | 女性のみ |
エピソードジャンル | 冒険 |
エピソードタイプ | ショート |
エピソードモード | ノーマル |
シンパシー | 使用不可 |
難易度 | 普通 |
参加費 | 1,000ハートコイン |
参加人数 | 3 / 2 ~ 5 |
報酬 | 通常 |
リリース日 | 04月19日 |
出発日 | 04月27日 00:00 |
予定納品日 | 05月07日 |
参加者
- ガートルード・フレイム(レオン・フラガラッハ)
- アイリス・ケリー(ラルク・ラエビガータ)
- ユラ(ルーク)
会議室
-
2015/04/26-23:30
(かりんとうに夢中になってる神人を横目に)
ハムスターか・・・なるほどな(納得
っと、もうすぐ出発だな。やり残したことはないと思うが・・・ま、あとは祈るしかないか
ともあれ、お疲れ様だ。成功を目指して、お互い頑張ろうな! -
2015/04/26-22:59
いやいや、俺の方こそすまん、と言えば謝罪合戦になるか。
ふむ、んじゃあれだな。また今度呑みに付き合ってくれや。
近頃、アイリスからの扱いが酷すぎて、精神的な疲労が半端無くてな…。
かりんとうを食べるユラ……どこかで見たことあると思ったらアレだ。
向日葵の種を頬張ってるハムスターだ。道理で癒し効果があると思った。
っと、いかんいかん。内容の追加助かる。
他は問題ないと思うぜ。
俺もまだ覗いてはいるが、今ん所、追加はなさそうか。
参加組は少ないが、不安はない。頼もしい限りだ。
んじゃ、成功を祈る。 -
2015/04/26-18:25
レオン:
おつかれさーん!
ああ、いや、すまんなこちらこそ。こだわってしまって。<携帯
結局俺に合わせてくれたみたいでありがとう。
そんで、交通手段・電車はど忘れしてた(笑)
天気よかったら散歩がてらに歩くのもいいが、まあ情報は早く取得するにこしたことはねぇしな。
こちらも盾は外して、武器は目立たなくして、市街地でも違和感の少ない衣装にしておいた。
そんで、今までの流れも特に異論なし、だ。
また出発前にのぞくと思うが、お疲れさま、うまくいくといいな。
-
2015/04/26-14:42
ぽりぽりぽりぽりぽりぽりぽりぽり・・・・・・はっ!
え、えーと・・・とりあえず仮プランは提出済みです。
ラルクさんの発言を受けて、
・歌以外で2体だと思った理由があるか、見分けることができるか
・歌えば引くと知ったきっかけ
・被害者はやっぱり男が多いのか
なんかを追加してます。
こちらもあからさまな敵意を見せないよう、でも自衛の為に武器は短剣にしておくつもり。 -
2015/04/26-13:57
現時点での仮プランは下記のようになっております。
所持品)
アイリス:メモ・筆記具
ラルク:携帯電話
行動)
聞き込み先はNature Geographic本社。
身分を明かし、ローレライの件でカマエと面会したいと申し込む
無理ならば同じ種類の記事を書く記者に会えないか依頼
カマエと会えるのであれば、本人の都合に合わせる
各組で分かれる前に、何を聞くか確認。
聞き込みの際、他組の調査範囲と被る部分を入手したら協力者と面会後に連絡
往復で電車利用。
雑誌に掲載されなかった写真も見せてもらいつつ、メモを取りながら下記の事を確認
・ローレライの正体についての推測
・ラミアもしくはデミ・ラミアならば、その生態について
・水際から離れないと見た方がよいのかどうか
・ローレライの角の有無
・前回渡した歌詞のカマエの考察
・また、ローレライの件で関係がありそうな旧王朝の情報
他にはカマエさんが言い出しそうなことへの対策や、各行動の細かいことを仕込んであります。
情報収集の理由を聞かれた場合には素直に答え、同行を申し込まれたりした場合にどう逃げるか等。 -
2015/04/26-13:08
そうかそうか、つられたわけじゃないんだな、うんうん(どばどばかりんとう追加)
>シオン
んー…ああ、そうだ。
何体いるかっていうのに、シオンは二体だと思うって答えてくれたんだが、その理由を聞いてみてもらえないか?
疑ってるとかではなく、歌に歌を返しているのを聞いた以外に何か得られるものがあればいいと思ってな。 -
2015/04/26-10:52
べべべつに、かりんとうにつられたわけじゃないからね(ぽりぽりぽりぽり)
そして夜に来るつもりが、すっかり寝ちゃってた・・・(背後が)
てことで、プランはこれらから詰めるんだけど、以下のことは最低限いれるようにするね。
①ベテラン職員を探してシオンとコンタクトとる方法を聞く
無理そうなら、スラムに赴いて探す(「前の礼」案使用)
②シオン及び仲間に聞くこと
・歌が聞こえた場所
・実際に遭遇した範囲
・いつ頃から被害がでたのか
・可能なら歌を録音させてもらう
③時間があれば、シオンの案内で他におかしなことがないかスラムで情報収集
あとプランに入れそうなら、聞いておきたいこと
・歌に聞き覚えがあるか(地下以外で聞いたことは?)
・他に歌を歌える人がいるか(いるなら、聞き込みしたい)
・時間帯や行動に共通点があるか
これくらいかなぁ・・・?
他に思いついたら入れるけど、「これ聞いてきて!」っていうのがあったら教えてください。
>携帯
最南端でも使えるか試してみたいから、私も持っていくね。
何もなくても聞き込みが完了したら連絡するよ~。
>謝礼
お二人とも回答ありがとう!
それじゃあ、そんな感じで書いておく。 -
2015/04/26-10:30
>携帯
確かにここで揉めてもしょうがないな
どうしても利便性の高い電子機器の類はマスタリングされるっていう認識が抜け切れなくてな。
確かにキユキGMは持ち込みに厳しい印象は無いし、そこに賭けるか。
レオン達だけが持っても効果は薄いし、こっちでも持つように入れておく。
引っ張ってすまない。
>カマエ
ラミアもしくはデミ・ラミアであるかどうかはっきりさせる為に、ローレライの正体の推測を聞く。
その上でラミアの生態について教えてもらう。
奴さん、水路を使って移動してるんで水に強いのは間違いないが、それがどの程度のものなのか。
何があっても水際から離れないのかどうかも知っておくと討伐時の作戦が練りやすくなると思う。
んでもって他の写真を見せてもらい角の有無や全長なども確認し、カマエが見た分で他に気づいたこと。
それと前回渡した歌から何か分からないか、ついでに旧王朝について。
ってあたりを考えてる。
>武器
んでもって、アイリスは武器無し、俺は念の為にって程度でメイン武器の手裏剣のみにしとく。
俺らが行くのは新市街中央だし、向こうは俺らがウィンクルムと分かっているとはいえ、礼儀として見えるように持っとくのはあまりよくないかと思うんで。
俺の武器も隠すつもりだ。
>謝礼
悪い、見落としてた。
相場は分からんが、ユラの考えで妥当だと思うぜ。
前回はシオン自身にも危険が伴うからこそのあの金額だろうし。
>レオン
もし入れていたら悪いんだが、徒歩か電車かの選択を入れておいた方がいいんじゃないか。
それ以外は問題ないと思う。 -
2015/04/26-05:50
こちらのプランは以下のような感じですでに提出してる↓
変更には対応するので。
聞き込み先:水道局
所持:ノート、ペン、携帯、地下の地図
★事前に電話でアポ撮る
AROAの調査で
・怪物に襲われた本人に話が聞きたい
・本人がいなければ会える場所を教えて欲しい
・無理なら他に事情を知る人を待機させてくれること
を頼む
★襲われた職員に会えたら
相手の感情には最大限配慮する(詳細は省く)
・遭遇時の様子を可能な範囲で具体的に
・水道局で作業時に回る区域の範囲
・それまでにその範囲内で被害はあったか
・水道局員の間に妙な噂話はないか、あれば、いつ頃からか
・彼自身が疑問や不審に思っている点
新たな重大な発見があれば即AROAや皆に連絡
>謝礼
ユラちゃんの考えているような感じでいいんじゃないかな?
相場っていっても俺もよくわからないし。
AROA持ちだからいくらかかってもこちらの財布は痛まないが(笑)
あまり気前よくしてカモられるのも、その後の事を考えるとよくなさそうだし。
>持ち込み
キユキGMは過去依頼で「狩猟用罠のトラバサミ」「蛍光塗料(スプレー)」の持ち込みを認容してるぜ。
何しろこのゲームの初期の頃の依頼なんで、今は方針が変わっているかもしれないが、
そんなに持ち込みに厳しいタイプのGMじゃなさそうな感じはする、とだけ。 -
2015/04/26-00:47
と、携帯持ち込んでみたいもう一つ理由があるのが、このローレライはシリーズものだよな。
次回の討伐で全てが解決すればいいが、ストーリー展開によっては続きが発生する可能性がある。
そうなった場合、また市内での聞き込みなどがあるかもしれない。
その際、今回の事例以上に聞き込み時の連携が重要なケースも考えられる。
そういう「今後の事例」に備えて、
あらかじめこのGMがタブロス市内での携帯電話使用を認めてくれるか、試しておいてもよくはないかね。
チョークにしたって、持ち込みの前例があるから、後の冒険に安心して持っていかれてるわけだろ?
…という視点から俺は携帯持ち込みをやってみるが、その辺は各自の判断に任せる、ということで。 -
2015/04/26-00:00
レオン:
>携帯
夜神GMの見てみたけど、場所が「人里離れた風力発電所」だったから、
持ち込んでも使えない事例だったし、
他の事例も、場所がタブロス市内じゃなかったんじゃないかね…。
今回はタブロス市内であることが明記されているので問題なさそうな気もするが。
まあ、そこでもめるのもあまり意味ない気がするし、
俺は持って行くが、持ち込むかどうかは各人の判断ってことでどうかね。
場所についてはりょーかい。
んじゃ、水道局でプラン書くわ。 -
2015/04/25-23:28
っと、先のはユラとタイミングが被ってたか。悪いな。
誰か来るように会議室の入り口にかりんとうとねこじゃらしを置いといた甲斐があったもんだ、うむ。
>携帯電話
コンビニで買えるってのは、正確に言うと雑貨や消耗品の範囲内ってことだと思う。
バイク類の質問だったんだが
「Q.一般の人が所持できる範囲の普通車やバイクは私物として持ち込み可能でしょうか。
▼エピソードへのアイテムの持ち込みは、日常的な雑貨のレベルまでとなります。
一般的な家にある雑貨や衣装などか、または、普通のコンビニで購入可能なレベルの物が対象になります。
キャラクターの家の環境は、殆どの場合、自由設定によって決められています。
自由設定はキャラクターの個性のスパイス的な要素ですので、それによってエピソードに有利不利があっていけません。
そのため、上記のような措置とさせていただいております。」
ってあたりから携帯は怪しいラインだと思うぜ。
夜神GMと他にもいたと思うが、携帯が持ち込めないこともあったし。
個人的には、被る部分は確かにあるが、それぞれで聞く内容とその素材自体はあるし、
持ち込めるかどうか判断しかねるもの頼りにしてまで連絡を取り合う必要はないように思う。
最終的にはA.R.O.A.で情報を纏めあうことになるはずだろうし。
>担当
んじゃユラ、シオンのところを頼むな。
後は水道局とカマエのとこか。
先にレオンが言ってた理由もあるし、水道局はそっちに頼んでいいか?
カマエは俺達が行こうかと思う。 -
2015/04/25-14:22
レオン:
あ、よかったこれで一組ずつ分担できるな!
ユラちゃんとルークとはクリスマスデートでちょっとすれ違ったか。助かるよ、よろしくな。
確かに年齢的には、シオンに近いものな。
取り急ぎ、以下の要件だけ。
>携帯
少し前まではプリペイド式携帯電話はコンビニで売っていたぞ。
(調べたが、今は電話機自体はコンビニでは販売されていないらしい。だが過去には売っていた)
俺はよく本業(何でも屋)で重宝していた。
それと、以前携帯に関する質問があったが…
「Q.携帯はどの程度普及しているのでしょうか。現代のように大抵の人は所持している状態でしょうか?
▼存在しますが、普及率は現代と比べると高くありません。
理由としては、通話可能圏の狭さにあります。
タブロス市内と限られた大都市のみで使用が可能で、タブロスでも少し市外へ離れてしまうと通話できなくなります。
これは通信衛星がないことと電話ケーブル網が、まだ完備(流星融合後布設開始されましたが、まだまだ国中を網羅していません)されていないためです。」
というわけで聞き込み先は全部新市街なので問題なく通話可能かと。
ほとんどの依頼で連絡にインカムを使っているのは、郊外の森など電波の届かない地域だからだしな。
あと、別のGMの依頼だが、「オーガ・ナノーカのカメラ映像を見るためにスマホを持ち込む」というのがあった。
確かに、オーガ・ナノーカの機能は、カメラ映像を確認できる機器との連携を前提にしているとも読める。
コンビニ販売も一応クリアしてるし、携帯持ち込みは十中八九問題ないかと思うぞ。
※何度も削除再投稿済まん。微妙に間違いがあってなorz -
2015/04/25-10:40
>希望
私達もこだわりがあるわけじゃないんだけど・・・うーん、それじゃあシオンの所希望してもいいかな?
難易度高そうだけど、ここまでの提案を活用させてもらえば、とりあえず会うことはできそうだし、
一応知り合いってことで警戒心は解いてもらえやすいかなーと。
あと悩むのは謝礼に関してくらいかな。前回を基準にして、シオンから話を聞くだけなら半額くらい。
スムーズに彼女に会えて、かつシオンの協力のもとスラムの人達からも情報収集できたら、
もう少し色つけようかと考えたけど、普通はどれくらいなのかな・・・?
こんなこと考えたこともないから、まったく検討がつかないんだけど・・・
>携帯
この辺はGMによって対応変わるから、どうなんだろうねぇ。
本部から貸し出しとかないのかなぁ。
持ち込めなかったら、各自終わったら本部に集合か、連絡して言付けしておくとか?
さて、私もこれから出かけてしまうけど、夜にはまた戻ってきます。 -
2015/04/25-09:41
お、人が増えた。
ユラとルークか、助かる。今回もよろしくな
>シオン
歌だけじゃなくて、水道局員の逆も聞いてみっといいかね。
地図の大体どのへんで歌が聞こえたか、やつと遭遇したか。
歌の詳細聞きだしはこっちだし、覚えてる限り全部聞くか。
>携帯
持ちたいんだが…これが一番持てるか怪しい。
一応、ガイドで保障されてるのはコンビニで買える範囲の代物だからな。
チョークだとかは前例があったんで気にせずいってたが…
ちょいと今は時間がなくて遡れないんだが、キユキGMで携帯を持ち込めたアドがあるか調べてみる。
悪い、取り急ぎこんだけで。
ユラ達はどこにいきたいとか希望あるか?俺も取り立てて希望は無いんで、そっちにあわせる。 -
2015/04/25-09:30
呼ばれた気がして(呼んでない)
ギリギリに飛び入り参加失礼します。
どーも、ユラと精霊のルークです。
ローレライⅡに参加してたので、一応シオンとは面識があるけど・・・どこへ向かっても大丈夫。
ということで、希望順としてはこんな感じ?
水道局 → ガートルードさん&レオンさん
記者 → ユラ&ルーク
シオン → アイリスさん&ラルクさん
変更はいつでも対応可能です。
とりあえずよろしくお願いします。
-
2015/04/25-06:02
レオン:
少々事情があって早朝に目が冴えてるんで、少し考えたんだが…
>役割分担
このまま二組で出発することになった場合だが、
ラルクペアが一組で一番重要そうなシオンの聞き込みにいって、
俺らが水道局と記者を2カ所回る…というのもありかな、と思って。
これなら、シオンのところに行く際の待ち合わせや合流に使う文字数を省くこともできる。
ガーティーが以前ギルティに襲われて片目を失ってるんだよな。
その辺の体験談をこちらから話すようにすれば、隻腕の水道局の人とも話しやすいんじゃないかと思った…というのと、
シオンと話す際、初めましての俺達が混ざっているより、一度会ってるラルク達とだけ話した方が、警戒心を解きやすいんじゃないかと思って。
ほら、最初のうちはかなり警戒していただろう。一見さんに。
その点、水道局の職員とはラルク達は直接は話していないから、そういう意味では俺らと条件的には近いんだよな。
もちろん、ラルク達は実際に地下に降りてローレライとも遭遇してるから、そういう意味ではやはり、ラルク達がいった方がいいんだが…。
しかし、二人で2カ所もきついかもしれないんで、少々悩んでいるところ。
どちらがいいと思う?
まあ、3組目が来てくれれば無問題なんだけどさ~。
そしたら3組目には好きな方を選んでもらい、俺らは残ったどちらでも対応可能だ。 -
2015/04/24-23:50
レオン:
>カマエ
ああ、勿論前回撮った全ての写真の提出をお願いしたり、ラミア以外の生き物である可能性と、その候補も聞かないとな。 -
2015/04/24-23:36
レオン:
にゃー!(びしっ←ねこの手のおもちゃでツッコミ)
>カマエ
なるほど、動物には詳しくても、下手にいろいろ引っかき回されるとまずい、ってことだな。
スラムにカマエを連れて行くのがまずいっていうのはわかったぜ。
おう、歌詞については聞こうと思ってる。
あとは、ローレライであると推定される生き物の生態、
特に行動範囲(縄張り)や食性、デミかどうか(ネイチャー状態でそんなに何度も人を襲うことがあるのか?)
弱点、何年くらい生きるのか、どの程度の知性があるのか、
とか、かなぁ、今のところ思いつくのは。
>聞く順番
そだな、情報誌と水道局は物理的にA.R.O.A.本部から近いっていうのもあるしな。
まあ、解説文の趣旨からしても、最初から三組以上で手分けすること想定してる雰囲気があるので、
聞く順番はそこまで気にしなくてもいいのかもしれん。
もう一組増えたら、順番は気にせずに各自持ち場で聞き込んだ方がいいだろうな。
>携帯
各自携帯を持って行って、聞き込みが完了したらまめに連絡を取り合った方がいいだろうな。
>合流するか各自で動くか
うーん、過去依頼見ても、最終的には三組以上人が入っているし、取り敢えず保留にしておいて人こないか様子みるか?
それぞれに方法論があるなら、手分けをしてさきにシオンにたどり着いた方が他の組に携帯で連絡入れるのも手だし、
たしかにアイリスちゃんのいうとおり、あまり大勢で探しても、というのもあるし。
まあ二組なら、大勢というわけでもないとは思うが…
>水道局
「彼らが作業時でまわらなくてはいけない区域の抜き出し。
それと、その範囲内での被害の有無(歌が聞こえたかどうかは抜きにして)、など」
うん、賛成だ。
水道局に関しては過去依頼読んでもあまりアイデアが浮かばなくてな…。
遺品回収に関わったアイリスちゃん達が携わるのは、相手の心情から考えてもいいと思うぜ。
>後から来る人へ
あ、俺別に、聞き込む相手こだわらないし、後から来る人の希望によっては水道局の方に回ってもかまわねーから。
そうなったらそうなったでなんとか詭弁を弄してみせるぜ(ぇ)
-
2015/04/24-21:41
>聞く順番
そうですね、順番が重要になりそうです。
私は…水道局とカマエさんのところを先に、その後でスラムへ向かう方が多くの情報を持ち帰る目算が高いと思います。
アポイントを取るのでしたらスラムでどれだけの時間がかかるか読めないので、
場合によってはシオンさんに会えないまま次へ向かわなくちゃいけないかもしれません。
そこが気にかかるので、スラムは後回しにしたいです。
ただその場合、現地で合流するかどうかも考えてく必要がありますね。
現地で別行動を取れば、人手を割く分、シオンさんの元に辿り着きやすくなるかとも思いますが…
複数の人間が別々にシオンさんを探しているという話が流れてしまうと、逆にシオンさんに行き着くことが出来なくなるかもしれません。
合流は時間を決めておいて、スラム街の最寄り駅で待ち合わせれば大丈夫でしょうが…
合流するか各自で動くか、どちらがいいか考えがまとまらず…申し訳ありません。
>シオンさん
事前に職員の方から聞いておくことには賛成です。
聞き出せればそれを参考にすればいいですし、駄目な場合に備えて別の手段を用意しておけばいいかなと。
私が考えていたのは…意味深に笑って見せて
「ウィンクルムだが、シオンに『前の礼』をしたい。どこにいるか知らないか?」
と聞いてみてはどうかなと。
シオンさんと敵対している方であれば、シオンさんがウィンクルムに何かやってしまい、その報復もしくはシオンさんの逮捕?のようなことをしにきたと解釈。
親しい方であれば、ウィンクルムもといA.R.O.A.からの依頼を受けたこと知ってらっしゃるでしょうから、『前の礼』を好意的に解釈してもらう。
それで案内してもらえないかなと、思っております。
>水道局員
そうですね、歌を聞かせるのは危ないかと思います。
彼らが被害にあったときは、「歌が聞こえた為、気になったから歌のする方へ向かった」と。
そして、彼らが調整していたのは「比較的新しい水道管で、元からあったものではない」
まず、彼らが作業時でまわらなくてはいけない区域の抜き出し。
それと、その範囲内での被害の有無(歌が聞こえたかどうかは抜きにして)、などを聞くとよいでしょうか。 -
2015/04/24-20:50
相変わらずノリがいいよな。
…惜しい。あとちょっとだったんだが…悪いな、ガートルード。
俺が上手く引き付けられなかったばかりに(猫耳失敗をわざとらしく残念がるが、こっちにも忍び寄る猫耳)
>カマエ
こう、よく言えば猪突猛進、悪く言えば他が見えなくなるというかなんというか。
歌の録音といえば…前回、歌の解析した歌詞を渡してるんだよな。
そっちについての見解を求めちゃどうだろうか。
編集長の許可取るためのこじ付けだったとはいえ、記事には旧王朝と関連付けてたんでそっから何か得られるかもしれん。
スラムにカマエを連れて行くのは…リターンを考えると賛成したいが、カマエ自身の性格からして厳しい気がする。
興味を持ったら一直線なんで、悪目立ちしてシオンと会えずじまいになりそうでな…。 -
2015/04/24-20:20
>シオン
と、彼女はその辺の子供達のリーダー格というか、「大抵の子どもはシオンのことを知っています」というから、
割と有名なガキってことになるな。
…探し方として最初に思いついたのは、
一人がわざと隙だらけで子供達の近くを歩いてスリやひったくりを誘発し、残りメンバーが取り押さえて、
「警察に突き出すつもりはない。代わりにシオンのところに連れていって欲しい」かね。
あるいは、シオンとアポイントを取ったベテランのA.R.O.A.職員を先に探し出して、
どうやってシオンとコンタクトをとったか聞く方がよいか。
手法としてはこっちの方が手堅くはあるな。
俺が思いつくのはそんな程度なんだが、他にいいアイデアあるかな? -
2015/04/24-19:58
レオン:
にゃ!にゃーっ(ねこじゃらしに向かって手を伸ばす)
…って俺ネコじゃねぇし!!(びし!っとラルクにツッコミ)
後ろのそこも!勝手にネコ耳とか付けねぇ!
(背後振り返り。※神人がワクワクしながらネコ耳カチューシャを手に忍び寄っていた)
んで、さっき、1から3までざっくり読んできたぜ。ローレライシリーズ。
それで思ったんだが…カマエ、めっちゃ使えねぇか?!
動物学スキルレベル5に匹敵する知識と分析力持ってるんじゃねぇかな。
「相手はオーガではないように思える。」ってベテランの推測もあるし、
ネイチャーなら尚更ネイチャー・ジオグラフィックの出番だと思うぜ。
あと…シオンは歌えるんだよな、ローレライの歌を。
カマエが音程に注目していたな。
テープレコーダー持って行って、シオンの歌を録音して、カマエに分析を依頼できねえかな。
むろん資料としちゃローレライの生歌が一番だが、ストリートチルドレンにローレライの生歌収録お願いするのは色々問題がありそうだし←
…水道局員のところに持って行って聞かせるのは、地雷か。
>聞く順番
そんなわけで、聞く順番大事かと思った。
まずカマエに話を聞いて、ローレライの種族や生態にアタリをつけてから聞き込みを行うのがいいのか。
それとも水道局やストリートチルドレンの情報収集を行い、
最後にカマエに収集した情報全部持っていって、情報の分析協力を依頼するのがいいのか。
…本当はカマエに聞き込みに同行してもらえれば一番だと思うが
(情報誌ってことは、それこそ聞き込みのプロでもある)
電話でアポ取りは大賛成だが、うーん、どうしたもんかね。 -
2015/04/24-09:39
ぃよーう、レオ……(察した)
あー、元気出せ、な?ねこじゃらしいるか?(ねこじゃらしを振りながら)
とにかく、よろしく頼む。
>情報収集
そうだな、現地の情報を持ってるのはシオンだろうし、ここが一番あれこれ考えにゃならんだろうから二組行くのがいいと思う。
そうなると、まずは水道局とカマエの所に分かれて行って話を聞いてから、それぞれスラム街へって流れになるか。
んじゃうちは水道局→スラムに電車で行くかね。 -
2015/04/24-00:36
レオン:
また明日、といいつつも←
正直、あまり俺もガーティーも聞き込みのスキルは高いとはいえねぇ。
ただ、強いていうなら路地裏の連中に関しては俺が職業上、若干「慣れ」がある。
そういうわけで、このまま2組のパーティで行くなら、
俺らは今のところ、聞き込みの難易度が比較的低そうなカマエ(情報誌本社)とシオン(スラム)街の2カ所を希望、だな。
シオンのところが情報が多そうなら、二組で連携して情報探るのもよいかと。
人数が増えるなら、また考えるな。
-
2015/04/24-00:14
レオン:
フフフ…にゃんこ(遠い目)
いや、何でもねえんだ。
そんなわけで、ロイヤルナイトのレオンと神人のガートルードだ。
ラルク、久しぶり。ローレライシリーズはこれが初めてなんで、なにかと世話になると思う。よろしくな。
んーと、これで出発はできるわけだけど…現状では2組で3カ所を手分けしねえといけねえな。
なんとか3組になって、1組ずつ手分けできるようになるといいんだが…。
まあ、具体的な話はまた明日にでも。 -
2015/04/24-00:12
-
2015/04/23-09:21
んで今ん所ローレライについて分かってる情報がこんなところか。
ちょいと抜けもあるかもしれんが、思い出したらまた追加する。
・行動範囲
地図西側、水路を移動
陸にも上がれる。匂いに反応している
・歌
人の言語で歌う。この歌は男性に悪影響、女性には効果なし
距離があるうちは耳栓で防ぐことが出来るが、近いほど効果は薄くなり影響を受ける
水辺に近寄った時に聞こえることが多い
また、女性の声で同じ歌を歌えばローレライは退く
・数
推定二匹(シオン談)
こんなところかね。
とりあえず、俺らは地下の情報を一番持っているシオンのところに行こうかと思ってる。 -
2015/04/23-08:53
とりあえず今んところ思ったことだとか考えたことをあげとく。
>情報収集
んでそれも話を聞きたい相手が確実にその場にいるわけじゃないと。
情報が多いに越したことはないんでばらけていかにゃならん。
どの相手も性格や立場を考えて話を切り出さないとな。
カマエ(情報誌本社)はローレライの話をしたいであっさり食いついてくれる気はする。
シオン(スラム街)はあくまでもビジネスで、話を聞くだけだと言っておくのがいいか。
問題は水道局の職員だな…。
直接被害にあったことで、以前(ローレライ1作目)は錯乱状態に陥ることもあったって話だ。
刺激しないよう配慮したい。
「Nature Geographic本社(出来ればカマエ)」と「水道局(出来れば被害者職員)」は電話でアポを取ってみるといいかもしれん。
本人がいなくとも他に事情を知ってそうな人間を待機させといてくれることを期待したい。 -
2015/04/23-00:07
一番乗りですね。
アイリス・ケリーと申します。パートナーはシノビのラルク。
まずは挨拶だけで。
朝になったら考えをまとめていこうと思っております。