プロローグ
●名前のない手紙
(月明かりに照らされる我が城は今日も美しい)
遠くに見える旧市街地、今や人が住むことのないその城の持ち主である貴族はうっそりと笑った。
彼の城が住居としての役割を果たしていたのは30年以上前のことで、彼の先代が活躍していた時代の話である。
流星融合と呼ばれる日を境に、この世界は大きく様変わりをした。もちろん彼を取り巻く環境も大きく変化し、今はミットランドの市街地に移り住んでいる。
彼は今の生活も気に入っている。新たに始めた商売も順調だ。
だが、時折恋しくなる。あの城にいた頃の何とも言えない高揚感は今では滅多に味わえないものだ。
そんな感情、最初から知らなければ欲しがることもなかったのかもしれない。だけど彼は知っていた。だから、欲するのも仕方のないことだったといえる。彼の城は、古びたとはいえまだその形を残しているのだから。
「あと三日……」
僅かに欠けている月を見上げて彼は呟いた。
と、同時に部屋の扉をノックする音が響く。「入れ」という言葉の後で顔を見せたのは屋敷の使用人の一人だった。
「失礼致します。……旦那様」
「なんだ」
「このようなものが……」
差し出されたのは一通の手紙だ。
「これがどうした」
「差出人が不明なのでございます。旦那様に心当たりがございましたらと」
「ない」
「左様でございますか」
真っ白な封筒に包まれた宛名のない手紙は、月見の為に照明を付けていなかった部屋の中で異様に光って見えた。
「開けてみろ」
「……はい」
恐る恐るといった手付きで使用人が手紙を開くと、中には一枚の紙が入っていた。
無言で開く様に促すと、使用人はゆっくりと折りたたまれた紙を開いていく。
「こ、れは……」
そこに書かれた文章に、使用人は息を呑んだ。
●波乱への招待状
「それで、これがその時に届いていた手紙だという訳ですね」
「はい……」
A.R.O.A.本部にやってきたその人、件の使用人は額に浮かぶ汗を拭きながら力ない声で答えた。
出された飲み物は既に空になっていて、もう一度出すべきだろうかと受付の男性は考えたが、この調子だと際限なく飲み続けられそうなので話を進める為にも経費削減の為にも彼が要求してきたら応えようと決める。
「犯人がわからない以上、オーガの介入も考えられるかもしれないと旦那様はお考えになりまして……、それでこちらにご相談に伺った次第です」
「成程」
テーブルの上には使用人の彼が持ってきた紙が一枚、所在なさげに乗っている。
その文面は至ってシンプルなものだった。
『仮装パーティーの夜、娘を頂く』
これだけである。
とどのつまり、挑戦状という名の脅迫状だ。
「この仮装パーティーというのは?」
「明後日開催することになっているのです。旦那様の持ち物である旧市街地の城で5年前から毎年開催している催しでして……」
「ハロウィンパーティーのような感じですか?」
「はい。そのように解釈していただければ」
「どのような方がいらっしゃるんです?」
「旦那様の古くから親交のある方が中心ですが、最近のお仕事で関わりのある方もお誘いしております」
「一般の参加は?」
「ありません。招待状をお送りした方限定でございます」
聞けば、この日に備えて使用人総出で城のメンテナンスを行ってきたのだとか。
使われなくなった城に大層なことだと受付の青年が思ってしまったのも仕方のないことだろう。
とにかく、招待状は配られておりパーティーに向けての準備も万端である事は伺えた。
「中止にすることは?」
「ありえません。旦那様はこの日を毎年心待ちにしていらっしゃいます。それに、中止という決断を下したのならここに私が使わされることもありませんでした」
「それはそうでしょうねぇ……」
自分の娘の危機であるにも関わらず、彼の旦那様の判断は脅迫状を送ってきた相手をなんとかするという一点だったらしい。中止だなんて考えは端から浮かんではいないのではないかと思われた。
「娘さんご本人はどのようなご様子で?」
「旦那様が中止を言い出さなかった事に最初は落ち込んでいらっしゃったのですが、すぐに切り替えていらっしゃいました。今回初めて、当日使う仮面のオーダーからドレスの注文までご自分で手配していらっしゃいましたし……。汚れた時の為にと同じドレスを二着用意するほどの徹底ぶりからしても、お嬢様もパーティーを楽しみにしていらっしゃるのではないでしょうか?」
「そうですか……」
使用人の話を聞く限り、どうやら彼女は中々に気丈な娘の様である。
さて、ここまでの話を聞き、受付の青年としては、
(いたずらの可能性もあるんじゃないか……?)
という印象を受けていた。が、それを口には出さず、更に話を掘り下げる。
「娘さんはどのような方なのですか? 狙われることに心当たりは?」
「どのような、ですか……? とても素敵なお嬢様ですよ。ピアノが得意で、笑顔の可愛らしいお方です。狙われることに関しては旦那様もお嬢様ご本人も身に覚えがないそうで……」
使用人のこの返答からして、彼女が特別な力を持っていることはないという予測が立った。だがそうなると益々ターゲットが貴族の娘一人など考えにくい。金銭目当てならそもそも予告などしてこないだろうし、 仮にオーガが犯人なのだとしたらターゲットを一人になど絞らず、もっと派手に暴れるだろう。
だが、もしオーガが絡んでいるのだとしたら、そいつは手紙を書いて送ることができるレベル、即ち知能がそれなりにあるということになる。セミオーガの関与の可能性も否定は出来ない。
(逆に、ただの脅しで済めば万々歳といったところか)
楽観視して断ってしまい、事件が起きてしまってからでは遅いのだ。
「今までの話からして、必要なのは城の警備と娘さんの護衛、状況に応じて犯人の退治ということでよろしかったでしょうか?」
「はい。護衛はお嬢様は自由に動けないからと渋っていらっしゃったのですが、了承はいただきましたのでそれでよいかと……。ただし、パーティーの趣を失わないよう、来ていただく方にも仮装をお願いしたいと思います」
「……わかりました。今回の件、お引き受けします」
「本当ですか! よろしくお願いいたします」
それから使用人は数枚の招待状を置いて帰って行った。警備は厳重に、それが旦那様の指示だと言い残して。
「パーティーねぇ……」
そっちに夢中になりすぎない人選をしなきゃなぁと、受付の青年は唸ったのだった。
解説
【目的】
●お嬢様を守ること
●犯人を探しあてること
【役割の内訳】
●お姫様のボディガード
●入口付近での不審者チェック
●客の中に紛れながらの屋敷内全般の警備
など。
【その他】
●仮装パーティーでの潜入捜査(警備)ですので、どのような仮装をしてくるか明言して下さい。
●観察力の有無が今回の事件の鍵になるかも。あなたが“何に気が付いた”かで物語の展開が大きく変わる可能性ありです。
ゲームマスターより
皆様の推理、そこからの行動がどのような形で展開していくのかすごく楽しみにしております。
よろしくお願い致します。
リザルトノベル
◆アクション・プラン
順花(ロビンフッド)
事前 会場の下見が出来ると良いな 屋敷の主に許可が取れたら出入りに使わないか所に罠を仕掛けたい 使用するのは許可されたものだぜ パーティーが終わったら撤去、希望があればそのまま残すぜ 俺らがどんな仮装するか依頼主達に伝えとくよ 服装 仮装イメージはシーフ 黒の半袖ハイネック 蒼のアームウォーマー 紺のジーンズ地の短パンに黒の二ーソ 腰にベルトでダガー風にウィンクルムソード装備 焦げ茶のブーツと黒の手袋 ベージュで薄手のノースリーブロングコート 当日 客に紛れて警備するぜ 動き回るってのもあって他との連絡役も兼ねるぜ 情報共有は大事だしな お嬢様が二着も同じドレスあるのが気になるな 背丈が同じくらいで入れ替われそうなの人も警戒するよ |
リチェルカーレ(シリウス)
事前に訪問し 屋敷の内外の様子や人間関係を確認したい 主人と令嬢だけではなく 屋敷で働く人とも話をする 立場が違えば見えるものも違うから 少しでも警戒を解いて貰う為 可能なら掃除等手伝う お金が目的ならわかりやすいけど そんな理由じゃない気がするの 仮装は砂の国の姫君風 水色のズボンに刺繍入りの上着 淡い色のベールを被って あまり顔が見えないよう 紋章を隠すため パンジャのような腕輪 当日は客に混ざって会場の警備 楽しんでいるフリをしながら 他と違う動きをしている人がいないか 騒ぎに乗じて事件が起きないか 注意して見ていく 仲間とさりげなく情報交換 連携して警備 誰かが傷つきそうな場面では反射的に庇う |
梨音(レリクト)
パーティー前 下見可能なら事前に関係者に話を聞いておきたいわ。 会話は苦手だけれど出来る事なら多くの情報を得ておきたいもの、 たとえどんなものであれ犯人特定のヒントになるかもしれないから。 パーティー中 入口付近で不審者がいないかお客様を観察するわ。 不審な行動や挙動があれば それとなく話しかけて相手の考えを探るわ。 入場の時はできるだけ多くの人と挨拶をしておきたいわね。 その時に不審な点があれば他の神人に連絡するわ。 仮装 イメージは姫騎士。 黒いドレスの上に鎧を。 手甲は付けないでドレスと同色の手袋。 髪はアップにして纏め上げておく。 顔の上半分を隠す白の仮面。 これなら剣を持ってもレプリカって思ってくれるかしら? |
フィーリア・セオフィラス(ジュスト・レヴィン)
動機 …仮装パーティーに、予告状…。…なんだか、物語みたい、ね。 …でも、これは、本物。 ……誰の、どんな、意思、なの…? 気になる事 お嬢様の様子で、 「最初は落ち込んで〜、すぐに切り替え」「今回始めて〜ご自分で手配」「同じドレスを二着」 というのが引っかかります。 なんだかパーティーが楽しみというより、予告状(に対する反応?)に対して動き出したような…? でもこれだけでは、お嬢様を狙う犯人に対してなのか、パーティーが中止にならなかったことに対してなのかが分からないので…。 その辺を下見の時とか、屋敷内全般の警備をしている時とかに偵察できればと…。 お嬢様がパーティー自体をどう思っているかとか…? |
シャノン・ファタリテ(ニコ・シックザール)
同じドレスを2着というのがどーもひっかかるんだよな… ひょっとしたら、お嬢様自身が誘拐について何かやらかすのかもしれない。考えすぎならそれまででちと警戒した方がよさそうです… 始まる前に使用人などに犯人の心当たりなどを聞けたら聞く 護衛のしやすさも考えて、なるべく一部屋に留まらせるよう周りの人も巻き込んで積極的に話題を振る 持ちこんだタロットで占いをしてみせるのもいいかもしれないです もしも着替えになったら一緒に部屋に入って傍に。トイレなどは先に中を確認すること お嬢様だけでなく周りの人の視線や会話も常に気を配る ・仮装 黒のドレスワンピに黒のレースをかぶる 目元は仮面で隠して怪しげ占い師風 手の紋章は手袋で隠す |
●深まる疑問
パーティーの前日、仮装と役割の詳細報告と同時に事前調査をと城を訪れた面々に、件の使用人は困った顔を見せた。
「申し訳ありません。前日という事で皆バタバタしておりまして……」
思いがけない拒絶の言葉。だが、ここでそうですかと大人しく引き下がるわけにもいかない。さて、どうしたものかと順花が思考を巡らせたところで、同じように考えたらしいロビンフッドが一歩前に出た。
「皆さんのお邪魔はしません。ただお城の中を見せてもらいたくって。明日の警護の為にも内部を把握しておくことは必要なものですから」
「ですが、ご案内できる者が―――」
「自分達で確認させてもらいますんで! ただ、見知らぬ輩が歩いていたら皆さん驚かれるでしょうから、ご挨拶だけはさせてもらいますね」
「そ、そうですね、わかりました。……ですが、これだけはお約束ください」
視線を上げた使用人は、じっと彼等を見渡す。
「立ち入り禁止の区域には絶対に足を踏み入れないで下さい。この城も老朽化が進んでおります。脆くなっている箇所もありますゆえ……」
「……わかりました」
今度は了承以外の答えを受け付けない―――そんな印象を受けた順花はそう答えるしかなかった。
使用人が立ち去るのを確認して、ロビンフッドがニンッと口角を上げる。
「というわけで城を歩き回る了承はもらった。自己紹介する上で、ついつい馬が合って話が弾むこともあるだろうけど、これは仕方のないことだよな」
順花が「ナイスだ!」と親指を立ててみせ、彼もまた、いたずらっ子の様な顔で親指を立てたのだった。
全員で行動するのは効率が良くないと別れて行動することになり、梨音とレリクト、そしてリチェルカーレとシリウスの二組は大ホールに行き着いていた。
飾り付けの最終チェックを行う使用人が数名見え、その内の一人とリチェルカーレの目が合う。驚きに目を見開く使用人にA.R.O.A.の者だと告げると、納得した様子を見せた。
「少しお伺いしたい事があるんですが……」
「はい、なんでしょう?」
気さくな返事をもらい、これなら気兼ねなく話を聞く事が出来るとリチェルカーレは小さく息をついた。
「今回の脅迫状の件を含め、最近気になることや気になる人物はいませんでしたか?」
リチェルカーレの言葉に使用人は困惑の表情を浮かべる。
「気になる、ですか? 私は特に……」
(嘘をついているようには見えない、が……)
黙ってその様子を見つめていたシリウスは、彼の言葉が必ずしも本当だとは限らないと思う。だが、見るからに落胆した様子のリチェルカーレはその言葉を完全に信じたようだ。
(お前が思うほど人は綺麗なものじゃない……)
だけど、どこまでも純粋に人を信じようとする彼女を見ていると、彼の言葉がどうか本当であって欲しいとも思うシリウスだ。
と、そこでメイドの一人が声をかけてきた。
「私共は旦那様のお仕事関係を全て把握している訳ではございませんが、有り得るとしたらそこが発端の嫌がらせということも……。現在の地位を守るために旦那様も色々と手を尽くしておられるようですから」
新たに出てきた発言に、梨音は恐る恐るといった感じで問いかけた。
「恨みを買う事も有り得た、と?」
「それはわかりませんが、そういった負の感情はどこでどう生まれるかわからないものですから……」
「………」
押し黙り、何かを思い出したかのように顔を顰めた梨音。人付き合いで苦しんだ彼女の過去を知るレリクトはそんな彼女の手を引き少しだけ距離を縮める。ビクリと身体を跳ねさせた彼女に、自分は彼女を傷つけないのだとわかって欲しいと、この細い手首に移っていく自分の体温でそれが伝わればいいと思いながら、レリクトは彼女に代わって口を開いた。
「恨みを買うような事をしたかもしれない旦那様の自業自得だと思ったことは?」
「そう思う方もいらっしゃいますでしょう。ですが―――」
続いてメイドが語った内容に、そこにいた全員が目を見開いた。
ちょうどその頃―――
フィーリア・セオフィラスとジュスト・レヴィン、そしてシャノン・ファタリテとニコ・シックザールの二組は視線を彷徨わせながら城を歩き回っている一人の女性を発見していた。
「あ、あの人……」
フィーリアが声を上げる。その姿には皆見覚えがあった。
招待状と共に渡された一枚の写真―――そこに写っていた女性。
「リリアお嬢様!」
シャノンが叫ぶと、彼女が弾かれたように顔を上げる。
「あなたたちは……」
少し怯えた様子の彼女に、ニコはこれが普通の反応だろうなと思う。自分が誘拐されるかもしれないという状況の中、見ず知らずの人間を見れば怯える。それが自然だろう。
(仮に演技だとしても、な)
そんな内心を微塵も見せない笑顔で、ニコはリリアに語りかけた。
「我々はA.R.O.A.の者です。あなたの警護に付く事になっています」
「……ああ、例の」
「本日はこちらの下見に。明日はよろしくお願いします」
「こちらこそ……」
どこか浮かない表情のリリアに、フィーリアはこの件を聞いた時から自分の中に浮かんでいた疑念をいよいよ拭いきれなくなってきていた。
(最初は、仮装パーティーに、予告状……。なんだか、物語みたいって、思った)
(でも、これは、本物で。誰かの……意思が、そこには、ある)
(誰の、どんな……?)
そんな問いを自分の中で繰り返した結果、どうにもリリアの行動が気にかかったのだ。パーティーが楽しみというよりも、予告状に合わせて動いている、そんな違和感を覚えずにはいられない。
(彼女は、今回の件、どう思ってるの……?)
そしてフィーリアが抱いた疑念を、今回の件に関わるメンバーは既に『共有』している。
リリアの感情を探る―――言葉にせずとも、リリアを目撃した時点で彼等の目的は既に同じだった。
「……折角のパーティーです。あまり騒ぎが大きくならないよう尽力します」
だからこそ、あくまで様子見でジュストが発した言葉。
だが、その言葉は思いのほか大きくリリアの感情を揺さぶったらしい。見る見るうちに彼女の表情が苦々しいものに変わる。
「それはお父様の指示ですの? 騒ぎになるようなことはするなと―――」
そこで言葉を切った彼女は、今度は悲しみをその顔に浮かべた。
「……いえ。僕がそうした方がいいと思ったまでです」
「だって、お嬢様も楽しみにしてるでしょう?」
ジュストに続く様にシャノンが言葉を重ねた。じっとリリアの目を見て、問いかける。
「この日の為に色々準備をされたと聞いているのですよ」
その言葉にリリアは何か言いたげに口をヒクリと動かしたが、結局口を閉ざした。
暫しの沈黙の後、口元に小さな笑みを浮かべて、
「……そう、ですね」
それだけ、小さく零したのだった。
■月夜のパーティー
パーティー当日。
入口警備担当の梨音とレリクトは早めにその位置に付いていた。
戦闘になった時のことを考え、剣を持っていてもおかしくない衣装をと梨音が選んだのは姫騎士の格好。梨音に合わせてレリクトは騎士の格好だ。同じタイプの仮面を付けていることで二人がパートナーであることは周囲にも伝わっているようで、いい牽制になるとレリクトは笑う。これで彼女に近づく不逞の輩もそういないだろう。
仮面のせいで客の表情は殆ど伺えない。表情が見えないというのは思った以上に相手の真意を隠す。そのことが不安にもなるが、相手にも自分たちの真意が伝わりにくいはず、と梨音は気持ちを奮い立たせた。
(出入りはここからでないと無理、なはず……)
他の入り口は封鎖しているし、万が一を考えて順花が主人に許可を取り、わざと目立つ位置に監視カメラも配置した。警戒してそこから入ってくる可能性は低いだろう。
だから、やはりここが『始まり』なのだ。ほんの些細な切欠でもいい、何か掴みたいと梨音は思う。レリクトと二人、挨拶を交わしながら来賓の観察を続けていた。
誰もが着飾り、楽しげに会場の中に吸い込まれていく。既に犯人は中に入ったのかもしれない―――焦りを感じながらもその場に立ち続けていた、その時だ。
「………」
「レリクト?」
レリクトが黙って、ある一点を見つめた。気になって視線の先を追うと―――
(黒い仮面……?)
夜の闇に紛れそうな黒い仮面を付けた男女が歩いてくるのが見えた。
「あれ、前見えてるのかな?」
「歩けてるから多分……。でも、目の部分まで黒かったから見えにくそうね」
その二人組は集団に紛れて梨音達から離れた場所を通り抜けていく。梨音がコクリと頷くと、レリクトは人の波に乗って城の中に足を踏み入れた。
シーフをイメージし、短パンという敢えて動きやすい格好を選んだ順花は、ロングコートに隠したウィンクルムソードの位置を確認しながら会場を身軽に動き回っていた。
先程、入口付近で会ったレリクトから一つの情報を貰った。少し気になる人物がいた、と。後を追うつもりだったらしいが、梨音を一人にしておくのも心配な様子だった為、人数の多いこちらで確認しておくと順花が引き受けたのだ。
例の二人組はこの人込みに紛れてしまったらしく、今探している最中である。お揃いの格好をしたロビンフッドにはメイン会場以外の警備に回っているフィーリア達に情報を伝えに行ってもらった所だ。
(どこだ……)
探しながら、他への警戒も怠れない。特に気になるのが、リリアと背格好の似た女性だ。
用意された同じドレスが二枚―――これが順花もロビンフッドもどうにも気になってしょうがない。
(二枚目は本当に自分の為か、それとも他の誰かに着せるためか……)
どちらになるかで大きく意味合いは違ってくる。だから、どちらの場合の警戒もしなければならない。
(でも、俺の中でもう答えは出てるのかもしれない……)
だからきっと、女性ばかりが目に留まるのだ。
そんな自分に、順花は気付いていた。
(皆、こんなに素敵な衣装を纏って楽しんでいるのに……)
確実に危険はすぐ傍に潜んでいる。そのことを実感しているリチェルカーレは、ほんの数時間前、砂の国の衣装に身を包んだシリウスに「似合うわ」と笑ったことを思い出した。赤くなった頬を隠す様に背を向けて「……馬鹿なこと言ってないで仕事するぞ」とぶっきらぼうに言った彼に笑みを深めたあの瞬間が、ひどく遠いことのようだ。
主催者にとっても参加者にとっても今日が『楽しい』ままで終わればいいと、リチェルカーレはそう思う。だから自分が、自分達が守りたいのだと。
シリウスは、パーティーを楽しむふりをしながらフッと表情を曇らせたリチェルカーレがそんな風に考えているだろうことを察していた。
(本当に、どこまでもお人好しだな……)
呆れながらも、やはり彼女にどうしても傷ついては欲しくなくて、その為には自分が動けばいいのだと、そう思う。
営利誘拐、狂言誘拐、悪戯……ありとあらゆる可能性は考えた。その内のどれであっても、そこには確かに『誰か』がいる。
そこを間違えなければ被害者が少なくなり、そうなれば隣に立つ彼女も傷つかずに済むのだと―――そう自分に言い聞かせて見渡した会場内に、彼は見つけた。
(黒い仮面……!)
徐に取り出した仮面を付けた人物は、だが先程順花から与えられた情報の二人組とは異なる。
だって、あそこにいるのは―――
「っつーわけだから、そいつら見かけたら警戒しといてもらえるか?」
「わかり、ました……」
「頼んだ!」
ロビンフッドが走り去っていくのを確認しながら、フィーリアは手に持った剣をキュッと握りしめた。怪しい輩がいると聞いて改めて戦闘になるのかもしれないという実感が湧いてくる。そんな不安から出た行動だった。そんなフィーリアを見てジュストは手にした魔法の杖で彼女の頭をコツンと叩く。
「気負いすぎ。落ち着けよ、女剣士さん?」
「う、うん……」
フィーリアから緊張が抜けたのを確認してから、二人は警備を再開する。
『……犯人、見つけるためには、お客様もだけど…、…使用人さんたちにも気を付けておいた方がいい、かな…? ジュストは、どう、思う…?』―――フィーリアのそんな発言から、二人は会場よりも裏方で動きまわる使用人達に目を向けることにした。
今の所怪しい動きを見せている者はおらず、次の場所に行くかと話した所で、一人の使用人が慌ただしく持ち場を離れていくのが見えた。
「……どう、したのかな?」
「……追うか」
その焦りようが気になり後をつけると、その使用人はとある部屋の中に入って行った。
扉を開ければ自分達がつけていた事がバレてしまう。だが、このまま扉の前で待っておくわけにもいかず、顔を見合わせてコクリと頷いた二人はバンッと扉を開け放った。
大きな音にビクリと身体を震わせた使用人。その瞬間、カチリと音がして彼が指をかけていたスイッチが落とされた。
(思っていたよりもずっと大人しいのですよ……)
それが、リリアの警護に付いているシャノンの正直な感想だ。
護衛しやすくするため、なるべく同じ場所に留まらせようと占い師風の仮装を生かし、周囲も巻きこんでタロット占いを披露しつつ、シャノンは思考を巡らせている。
シャノンはリリア自身がこの件に一枚噛んでいるのではと仮説を立てていたのだが―――
(トイレに付き添っても何も言わなかったし、こんなに近くにいても不満の一つも漏らさないのです……)
わざと着替えの機会を作るのではとも思ったがそんな様子も見られない。
(やっぱり考えすぎだったかなぁ)
占いに上がる歓声を聞きながら、シャノンは少し離れた場所に立つニコに視線を送った。
(どういうことだ……)
ニコはニコで、リリアを観察しながら思考を巡らせていた。
彼はこのパーティーが始まる前にリリアの部屋を確認した。特におかしな点はなかったのだが、一点引っ掛かった事がある。
彼女の部屋には、例の代えのドレス―――細身で、身体のラインがわかるデザインのそれが見当たらなかったのだ。
(着替えは別の場所でする予定とか……? だったら―――)
黒のローブを翻し、ニコはリリアに近付く。その様子を見たシャノンが不思議そうな顔をするのを、ジェスチャーで盛り上げてろと指示し、そっと後ろに回った。
程なくして目的を果たし、元の位置に戻った―――その直後だ。
バチンと音がして、会場が暗がりに包まれた。
しまったと、そう思ったのは全員同時だった。
一番最初に我に返ったのは、目の前でブレーカーを落とされた事を知ったジュストだ。
すぐに使用人を押しのけてブレーカーを上げるも数十秒のロスはあり、チッと舌打ちして使用人に掴みかかる。
「どうしてこんなことをした……!」
「え、演出の一環で……!」
「えん、しゅつ……?」
「サプライズを仕掛けるから、この時間に必ず照明を落として欲しいと―――お嬢様が!」
その言葉に、やはり彼女は共犯だったのだとフィーリアは悟った。
照明が付いた瞬間、一番リリアの近くにいたシャノンはすぐにその存在を確認した。
(よかった……。いる)
ホッと息をついた所で、ニコがズカズカと近づいてくる。
そして―――
「本物のお嬢様はどこだ?」
シャノンが存在を確認した、その人に向かってそう言った。
「ニコ……?」
シャノンは訳がわからず動揺する。照明が消えたのはほんの数十秒。着替えて入れ替わるなんて出来るはずもない。それにこの暗がりで動けるわけなんてないと。
「本物のお嬢様のドレスには、俺がさっき隠れて拝借したこのリボンがないはずだ」
ニコの手には目の前の彼女が纏っているのと同じ材質のリボン。だが、彼女のドレスにはほつれなど一つもない。
「あらかじめ渡されていたこのドレスの上にもう一枚着込んですぐ脱げるようにしてたんだろうが、詰めが甘かったな。さぁ、その黒い仮面をとってもらおうか」
暫しの沈黙の後、仮面の女はニイッと口角を上げる。
それだけで、シャノンは彼女がリリアではないと、そう悟った。
「お嬢様を追って!!」
シャノンの声が、会場に響き渡った。
シャノン達に二人組の情報が伝わる前だったのも遅れを取った要因だが、そもそもお嬢様のドレスは確認していても仮面は先程彼女が付けるまで確認しなかったのがまずかったと、シリウスは走りながら考える。
(目まで黒いあの仮面―――ある程度暗闇に目を慣らしていたのか)
この状況を想定していたのだとしたら、同じく黒い仮面を付けていた二人が犯人で、リリアは共犯ということだ。
(どこだ……!)
人波をかき分けながら探していると、不意に聞き慣れた声が聞こえた。
「落ち着いて! ここは安全ですから!!」
バッと声の方を見ると、急な停電と只ならぬ空気を察した客がこの場を後にしようと扉に押し掛けている。
混雑で正規の出口からは中々出られないと判断した人達は、来たのとは違うルートで外に出ようとしている。が、そちらは使用人が注意していた『危険区域』だ。
「だめ、こっちは危険なんですっ……!」
身体を張って人の流れを止めようとしているリチェルカーレ自身、押されてその区域に入り込んでしまっている。このままでは彼女も招待客も危ない。
シリウスは踵を返した。
(頼むっ……!)
残りのメンバーが、犯人を捕まえる事を信じて。
城の中が騒がしい―――そう感じたのは同時だった。
急に城中の電気が消えたかと思ったら続けてこれだ。梨音とレリクトはすっかり闇に支配された城の外で、何かが起こっていると身構えた。
音がする。バタバタと、確実にこちらに近付いてくる音だ。そして―――
「その二人を逃がすな!!」
奥から聞こえてきた、ロビンフッドの声。
同時に足音の主が姿を現した。
仮面のとれたその顔には見覚えがある。一人は昨日見かけた使用人の一人。そしてもう一人は―――
「リリアお嬢様……」
護衛対象だったはずの、彼女。
梨音の声に、リリアは力なく笑った。
「やっぱり、って顔してるわ」
「…………」
「ここを通して下さる?」
リリアの言葉に、梨音は静かに首を振った。
「あなたを『守る』のが私達の仕事―――最後まで全うします」
「……そう」
リリアが静かに呟いた、その瞬間―――ガキンッと大きな音が鳴る。
「レリクト!」
「大丈夫だ」
使用人の一人が剣を持って襲いかかり、それをレリクトが防ぐ。
後ろからやってきたロビンフッドが静かに声を出した。
「……4対2だ。勝ち目はねぇよ」
「……っ、」
「……そうね」
「お嬢様……!」
「いいの。ありがとう。あなた達には無理を言ってしまってごめんなさい」
リリアの声に、男は歯を食いしばりながら剣を下ろした。
もう抵抗はしないだろうと判断した順花が、静かにリリアに近付く。
「どうしてこんなことを……?」
「……私の事を見てくれないあの人の傍にいるのは、もう嫌だったから」
「あの人って―――あなたの、父親か?」
「……」
その沈黙が肯定だと、その場にいた全員が理解していた。
「何よりも地位や名誉を優先させるお父様に、私なんて必要ないのよ……!」
彼女の目からボロリと涙が落ちる。
「……でも、『家族』でしょう?」
「いなくなったら、すごく寂しいぜ……」
家族を失う恐怖を知っている梨音と順花の言葉が、確かな重みを持ってその場に響いた。
さらに順花は続ける。
「……俺は直接聞いたわけじゃないんだけどさ、使用人さんの一人が言ってたらしいぜ。あなたの父親は、これから先あなたが苦労することのないよう今の地位を必死に守ろうとしているんだって」
「そ、んな、嘘よ……! 今日のパーティーだって……!」
「確かに急にそんな事言われても信じられないかもしれない。でも、今あなたの名前を呼ぶ声は聞こえてるよな?」
城の中から聞こえてくるのは大声でリリアの名前を呼ぶ彼女の父親の声だった。形振り構わない、悲痛な叫び声。
「一度ちゃんと話してみな? いくらでも取り返しは付く。だって二人とも生きてるんだから……」
残りのメンバーが駆け付けた時、月明かりに照らされていたのは泣きながら抱き締め合う親子の姿だった。
依頼結果:成功
MVP:
エピソード情報 |
|
---|---|
マスター | うき |
エピソードの種類 | アドベンチャーエピソード |
男性用or女性用 | 女性のみ |
エピソードジャンル | 推理 |
エピソードタイプ | ショート |
エピソードモード | ノーマル |
シンパシー | 使用不可 |
難易度 | 普通 |
参加費 | 1,000ハートコイン |
参加人数 | 5 / 2 ~ 5 |
報酬 | 通常 |
リリース日 | 03月12日 |
出発日 | 03月21日 00:00 |
予定納品日 | 03月31日 |
参加者
- 順花(ロビンフッド)
- リチェルカーレ(シリウス)
- 梨音(レリクト)
- フィーリア・セオフィラス(ジュスト・レヴィン)
- シャノン・ファタリテ(ニコ・シックザール)
会議室
-
2014/03/20-21:49
ん、改めて皆よろしくな。
梨音のはそれで今のところは問題ないと思うぜ。 -
2014/03/20-21:27
梨音さん、順花さん、仮プランありがとうございます。参考にさせてもらいます。
もうすぐ出発ですけど、皆さんよろしくお願いします。 -
2014/03/20-11:29
一応仮プランができたから、マイページの方にURL貼っておいたわ。
指摘などあればお願いね。
時間ぎりぎりまでは修正とかできると思うから。
順花さんの方は、私は、問題ないと思うわよ。 -
2014/03/20-10:53
と、今日の深夜までにプラン提出だな。
仮プランできたんで、マイページにアドレス貼っておいたぜ。
問題あれば指摘してくれ、修正するぜ。 -
2014/03/19-13:11
警備希望箇所纏め暫定版になるかな?問題なければこれで行くことになるかと。
お嬢様の警護:一組(シャノン&ニコ)
入口付近の警護:一組(梨音&レリクト)
客の中にまぎれて(屋敷内全般)警護:三組
(順花&ロビィ、リチェルカーレ&シリウス、フィーリア&ジュスト)
お嬢様の警護
共犯でも完全に被害者でも、トイレとか使うところは先に護衛の人が確認は良案だと思うぜ。
まあ、いい顔はされないだろうけど、安全確認は大事かと。 -
2014/03/17-23:50
…えっと…。
…警護の希望は、屋敷内全般の警備、にすることに、します…。 -
2014/03/16-21:13
連投申し訳ないわ。
警護希望の纏めよ。意見が増えてたみたいだから更新させてもらうわね。
複数希望や表明してない人は未定票扱いよ。
お嬢様の警護:一組(シャノン&ニコ)
入口付近の警護:一組(梨音&レリクト)
客の中にまぎれて警護:三組(順花&ロビィ、リチェルカーレ&シリウス)
未定:(フィーリア&ジュスト) -
2014/03/16-21:11
バランスはそれでいいと思うわ。
今の希望状況ならだけれど、私は入り口を希望したいわ。
顔を見られて不都合がある人は仮面をするといいと思うわよ?
不都合がないならしなくてもいでしょうし。
顔を見られるのが苦手だから、私はハークレインマスク辺りを使用かな、とは思っているわ。 -
2014/03/16-21:03
バランスはこんな感じでどうだろうか?
お嬢様の警護:一組
入口付近の警護:一組
客の中にまぎれて警護:三組
まぎれて警護する人は動いてるってのもあるので、他との連絡役も兼ねる。
動いてる人同士でも情報共有したほうがいいし、たまに接触する感じで。
希望纏めるぜ。
複数希望や表明してない人は未定表扱いだ。
お嬢様の警護:一組(シャノン&ニコ)
入口付近の警護:一組
客の中にまぎれて警護:三組(順花&ロビィ)
未定:(梨音&レリクト、リチェルカーレ&シリウス、フィーリア&ジュスト)
服装
武器を持っていても違和感ない仮装はありだと思うぜ。
手袋もあるといいのは同意かな。
仮面は個人の自由で良いかも?仮面舞踏会ってわけじゃないし。 -
2014/03/16-20:57
私はお屋敷内の警備をさせてもらおうかしら。お客様に紛れて探る人もいると思うので…お嬢様視界に入るところで、何かあったら応援にいけるようにして。
パーティ会場にいるところを連れて行くのは大変そうですけど、お嬢様とか共犯者?に接触して誘き出すことはできるかもですよね。誰か一人はお嬢様に張り付くのと、下見の時に出入りするところは把握しておきたいかもです。
手袋や仮面、あった方が無難な気がします、ね。 -
2014/03/16-15:45
>配置
私たちは、どうしましょう…?
屋敷内全体の、警備?それとも、お嬢様の護衛に、回った方が、いい…?
屋敷内全体なら、時々、入り口とお嬢様のところも回って、皆で、状況を共有できるように、しようかと、思うけど…。
>共犯
…お嬢様の、入れ替わり、警戒するなら、トイレ、も…?
先に、誰もいないのを確認して、使ってもらう、ように…。護衛、だから無茶ではないと、思う、けど…。
>仮装
手袋、あったほうが、いいと思う…。神人も、精霊も。
…仮面は、いると思う…?招待客は、皆、だれかの関係者だし…。 -
2014/03/16-11:26
……共犯の可能性もありえたわね。
あらゆる可能性を想定して、出来る限りの対策をするべきね。
最悪、お嬢様に神人2人付けるとかも考えた方がいいのかしら。
仮装の方なんだけど、神人と知られないように手袋をした方がいいのかしら?
知られたら護衛がいるってばれて誘拐犯に警戒されるかもと思ったのだけど。
順花さんの言う様に、許可さえ取れれば下見の際に罠を仕掛けておくとかはいいと思うわ。
上手くいけば罠にかかってくれるかもしれないもの。
シャノンさんが言ったように人間関係の把握も必要よね。
事前に犯人が特定特定できればいいけれど、それが無理でも特定のための材料にはなるから。 -
2014/03/16-10:54
…お嬢様がお忍びで抜け出す可能性があるかも、だな。
お嬢様共犯も視野に入れるべきか。
てか、影武者みたいなの用意して入れ変わられたら、護衛で常に一緒に居ないとわからんかも。
着替えの時に入れ変わられたらアウトだな。
着替えの時、女性の方が同じ部屋じゃないと、その場合はまずいね。
純粋に誘拐犯がいるかもだし、お嬢様共犯説もありえるし、両方視野に入れるべきだな。
話聞いて人間関係把握も賛成だな。
犯人特定の為なら協力してくれる可能性はあるんじゃないかな。
純粋な誘拐犯はお嬢様好きか御主人に恨みがあるかお金が欲しいか、そのどれかじゃないかなぁ。
俺はそれ以外は時に思いつかないや。 -
2014/03/16-10:15
あ、先に言われたのです。
ボクも最初に話を聞いた時から「同じドレスを二着」の部分がどーしても引っかかって…
なので、お嬢様が誘拐の目的を知っている、もしくは共犯?であり、かつ「ドレスを汚すような何かをしようとしている?」という仮説から、積極的に話題などを振って一部屋から動かないようにさせようかなーと考えてるです。
考えすぎならそれまでだし、一か所に固めた方が護衛もしやすいからね。
順花の言う通り着替えになった場合はねらい目、ですかね。注意しておくことにするのですー
後はもし下見の際に話を聞けるならお嬢様と旦那様、あとは使用人ですかね?ここら辺に人間関係とかの聞き込みをしておくと犯人の特定がしやすいかも? -
2014/03/16-09:53
連投失礼。
シャノン達もよろしくなー。
そっちがお嬢様の警護に回るのなら俺は助かる、かな。
それと、ドレス二着ってことは着替えの時とか警戒した方が良いかもな。
お嬢様の護衛は神人(女性)は着替え中は同じ部屋の中、
精霊は部屋の外のドアの所で警護する必要はあるかと。
俺は客の中にまぎれて警護に回ろうかなって考えてるぜ。
動いてる方が性に合うんだよなー。
事前に下見も賛成です。
俺とロビィは屋敷の構造だとか把握してた方が動きやすいんで。
出入り口以外のとこ、例えば窓だとかから侵入・逃走も警戒したいので罠設置しときたいのだよな。
あ、パーティーが終わったら罠は解除するから、大丈夫だと思いたいなー。
-
2014/03/16-09:42
メンバー纏め更新でっす。間違いは指摘して下さいな。
これで全員になるかと。
梨音:闇・水
レリクト:ディアボロのシンクロサモナー、闇・水
順花:闇・火
ロビンフッド(ロビィ):ディアボロのトリックスター、闇・風
フィーリア:闇・水
ジュスト・レヴィン:マキナのライフビショップ、闇・土
リチェルカーレ:光・水
シリウス:マキナのテンペストダンサー、闇・風
シャノン:光・水
ニコ・シックザール:マキナのエンドウィザード、闇・火 -
2014/03/16-09:11
犯人の目的がお金かお嬢様自身なのかで動き方も変わりそうね。
どちらの可能性も警戒しておくに越したことはないと思うけれど。
私は自分から話しかけて会話するのは得意じゃないから、
できればお嬢様の護衛か、入口の警護の方に回りたいわ。
事前に下見ができれば、警護もやりやすくはなるわね。
屋敷の方や関係者から情報も得られるでしょうし、
出来ることは可能な限りやってみるべきなんでしょうね。
お金持ちの方って見栄とかを気にしたりしますし、
同じドレスに着替えれば汚れていないと装えるからかもしれないわね。 -
2014/03/16-07:01
(連投失礼します)
お嬢様の護衛と、入り口付近にひとり、ですね。シャノンさんたちが護衛をしてくれるのならありがたいって、私はそう思います。
誘拐、よく聞く話だとお家の人…この場合だとご主人かしら?に、恨みがあって、とか、お金目的ですけど。そうじゃないとしたら何が望みなんでしょう。お嬢様…だとしたら、その、お嬢様を好きな人が想いを募らせて…とか? -
2014/03/16-06:40
順花さん、纏めをありがとう。梨音さん、フィーリアさん、シャノンさんもよろしくお願いします。
動きやすい仮装…ですね?わかりました、がんばって考えてみます。武器を持っていても、あんまり怪しくない格好のが良いのかしら。
フィーリアさんの言う、事前に下見もしたいですね。お屋敷の様子とか、お屋敷の人に話をきくとか。やっぱり直接知りたいもの。 -
2014/03/16-00:44
…挨拶が、遅くなって、ごめんなさい…。
…フィーリア・セオフィラス、です。…その、よろしく、お願いします。
…動きやすい、仮装、ですね、わかりました…。どうしよう…。
…あ、でも、装備してる、ウィンクルムソードとかは、どうなるの…?…剣士の、仮装って言えば、いいのかしら…?
…あの、パーティーが始まる前に、会場の下見とかって…、できないのでしょうか…?
お屋敷の構造とか、それに、…お嬢様や、使用人の人たちにも、お話聞けたら、いいですし…。
…なんだか、お嬢様、同じドレスを二着、とか…。
…汚れた時の為、なら、違うドレスでも、いいのじゃないかって…? -
2014/03/15-22:53
ほう、ギリギリ間に合った…
シャノン・ファタリテなのです。属性は光と水。精霊はニコ、こちらは闇と火だよ。よろしくねー
ちょっと思うところあって、ボクらはお嬢様の護衛に回りたいのですが、いいですかね…? -
2014/03/15-21:51
連投失礼。
共通・仮装について
犯人を捕まえる時に戦闘になったらって考えると、動きやすい服(仮装)のが良いと思うぜ。
俺もロビィも動きやすい仮装にする予定でっす。
1.お嬢様の護衛
梨音に同意だぜ。
誰か一組は傍に常駐した方が良いと思う。
2.犯人捜し
入口付近は途中退出の人も出る可能性もあるんじゃないかな?
入口付近も一組常駐させた方が良いかなって思ったぜ。
客の中にまぎれて警護する人の方はそれで問題ないと思うかなー。
両方に言えることなんだけど、不審者を見つけたらそれとなく探ってみる方が良いと思う。
ただ、怪しまれたら結構危ない立ち位置になりそうだけど。 -
2014/03/15-21:42
メンバー纏め更新でっす。間違いは指摘して下さいな。
リチェルカーレ達もよろしく頼むぜ。
梨音:闇・水
レリクト:ディアボロのシンクロサモナー、闇・水
順花:闇・火
ロビンフッド(ロビィ):ディアボロのトリックスター、闇・風
フィーリア:闇・水
ジュスト・レヴィン:マキナのライフビショップ、闇・土
new!
リチェルカーレ:光・水
シリウス:マキナのテンペストダンサー、闇・風 -
2014/03/15-21:32
リチェルカーレと言います。私の精霊はマキナのテンペストダンサー、シリウスです。私の属性は光と水、彼は闇と風です。精一杯頑張りますので、皆さんよろしくお願いします。
-
2014/03/15-20:35
順花さん、纏めありがとう。
闇属性ばかりいるのね。すこし吃驚だわ。
共通事項
戦闘になったとしても違和感のない仮装の方がいいのかしら。
顔を見られたくない人は仮面をするとかの工夫も必要よね?
1.お嬢様の護衛
お嬢様の傍には最低でも一組は常駐していた方がいいわよね?
彼女が浚われる訳にはいかないわ。
2.犯人捜し
入口担当の人は招待客が全員来たら、
屋敷内全般の警護に加わる、で大丈夫かしら?
入口で犯人を見つけることができるれば1番いいわね。
客の中に紛れて警護する人は不審な点を発見した段階で
それとなく話しかけて、不審がっていることを気づかれないようにしつつ、
相手のことを探る、でいいのかしら? -
2014/03/15-12:59
メンバー纏め更新だぜ。間違いは指摘して下さいな。
フィーリア達もよろしくなー。
梨音:闇・水
レリクト:ディアボロのシンクロサモナー、闇・水
順花:闇・火
ロビンフッド(ロビィ):ディアボロのトリックスター、闇・風
new!
フィーリア:闇・水
ジュスト・レヴィン:マキナのライフビショップ、闇・土
(闇属性って多いんだろうかと目を疑ってるなう) -
2014/03/15-12:47
連投失礼。
目的と役割分担もきっちりしないと、かなと。
全員共通必須項目
・仮装(服装の明言)
1.お嬢様の護衛
・傍でボディガード
2.犯人探し
・入口付近での不審者チェック
・客の中に紛れながらの屋敷内全般の警備
※観察力の有無が今回の事件の鍵になるかも。
“何に気が付いた”かで物語の展開が大きく変わる可能性あり。
-
2014/03/15-12:30
現状のメンバー纏めだぜ。間違ってたら指摘してくれなー。
梨音:闇・水
レリクト:ディアボロのシンクロサモナー、闇・水
順花:闇・火
ロビンフッド(ロビィ):ディアボロのトリックスター、闇・風
今のところメンバー全員闇属性タイプとかェ -
2014/03/15-12:27
俺は順花、相方はディアボロ・トリックスターのロビンフッドだぜ。
よろしく頼むな。
俺は二回目のアドベンチャーパートだけど、推理は初だなぁ。
前の時は冒険タイプで、探索+討伐だったから、結構違う感じがする。
お嬢様の護衛方法は悩むなぁ、どうしたもんか。
犯人探しは、警戒しつつ探れればいいんだけど。 -
2014/03/15-10:30
梨音よ。よろしくね。
パートナーはディアボロ、シンクロサモナーのレリクトよ。
初めてのアドヴェンチャーエピソードで緊張するけれど頑張らせてもらうわ。
どうお嬢様を護衛していくか、彼女を誘拐されないよう頑張りましょうね。
犯人を捜しあてないと、同じ事件が起こるかもしれないし、そちらの方も気を付けなきゃよね。