プロローグ
●迷宮探索、再び
A.R.O.A.本部、会議室。
「なあ、いつまでここにいればいいんだよ? オレだってヒマじゃないんだ」
イライラ、と眦を吊り上げているのは少女だった。
年の頃は12ほど、勝ち気な瞳が相手を強く見据えている。その身なりは、お世辞にも綺麗とは言えなかった。
何度も着回されているのが分かる、襟ぐりが緩んだシャツ。歩みを邪魔しないよう、紐で足首部分を縛ったズボン。髪はざっくりと肩で切られて、錆の浮いたピンで前髪を留めている。
彼女の名はシオン。タブロス新市街の南部に暮らす、いわゆるストリート・チルドレンだ。
「今から始める説明が終わったら戻っていい。報酬はちゃんと払ったろ?」
1歩分の間を開けて立っている、40歳前後であろう男が彼女を宥めた。気の良い笑顔は、相手の警戒心を和らげる。
彼はA.R.O.A.諜報部に属するベテランであり、シオンをここへ連れて来たのも彼だ。
会議室の扉が開き、今回の任務の参加者たちが全員集まる。ムスッとした顔のまま、シオンは口を閉じた。
参加者たちを連れて来たA.R.O.A.職員が話しだす。
「さて、今回の任務だが。端的に言うと『旧市街の地下水路調査』だ」
一般人の立ち入りを禁止している、旧市街の地下空間。ここは現政府にもほぼ把握出来ていない未知の世界だ。
縦横無尽に走る上下水道と通路はかつての臣民たちの避難所であったとか、王族の隠し通路であったとか、諸説ある。かつての地上……都市あるいは街……であったことは確かなようだが、時代が移り変わりかつての地上が地下となっても、地下水道は埋もれることなく残っていた。これは今でもタブロス旧市街、並びに新市街の重要なインフラだ。
そこまで話して、職員は咳払いをひとつ。
「以前にもうちで地下を調査したが、今回の依頼元も前回と同じ水道局だ」
旧市街の地下水路にて作業を行っていた水道局員が、『歌』と共に現れた『何か』に襲われ、命を落とした。
それが以前の依頼に関わる事実であり、ゆえに水道局員たちが地下へ降りることを拒むのは何らおかしなことではない。しかし以降も地下で例の『歌』を聴いたという証言が多く、一部の区画で水道管の整備作業に支障を来してきたのだという。
それから、と職員は続ける。
「目撃……というより、歌に遭遇した局員に話を聞いてみると、ちょいと気になることがあってな」
全員に、印刷された地図が配られた。
前回の調査結果を元に、水路や通路が新たな色で追加されている。
「☆マークの部分が、前回こちらが『歌』を聴いた地点だ。●は遺品を発見した地点だな。職員たちが『歌』を聴いたのも、やはり地図の左側……西だな。こちらばかりだった」
地図には赤い点線で『依頼区域』と四角枠が書いてあった。
「この『依頼区域』の地図を完成させる。それが今回の任務だ」
●協力者
ここでようやく、不機嫌を隠さぬ子どもへ視線が集まる。職員から視線を受けたベテランが、ひとつ頷き立ち上がった。
「このレディはシオンって名前でな。今回の調査に協力してくれることになった」
当人はふんっ、とそっぽを向いて、まったく協力的な感じではないが。
「何で彼女かっていうと、彼女とその仲間が旧市街の地下を熟知してるからだ」
誰もが目を見開く。ベテラン職員は続けた。
「お前ら、新市街の南部って行ったことあるか? 治安が悪くて、特に最南端なんかひでぇんだが。シオンはそこで、他のガキどもと徒党を組んで暮らしてる」
「おいおっさん! 人聞きのわりぃこと言ってんじゃねえよ!」
シオンがベテラン職員へ噛み付いた。
「オレたちがこんな暮らしなのは、お前ら新市街の連中のせいだろ?!」
敵意剥き出しの野犬に似た様相のシオンを、彼はじっと見据えた。
「シオン。俺はお前に仕事を依頼した。お前は引き受けた。俺相手なら構わねえが、他にもその調子じゃ困る」
「……っ」
諭され、彼女は押し黙った。ベテラン職員は仕切り直す。
「悪いな。で、熟知っつったら言い過ぎだが、少なくとも今回の依頼範囲は知ってる。新市街の南部と繋がる地下道があるらしいんでな」
つまり、だ。
「シオンを案内役に、地図を作り上げてくれ」
説明が終わるや否や、シオンは扉へ向かった。
「約束の時間に遅れたら、二度とテメェらの話なんか聞かねえぞ」
「ああ、それで良い」
ベテラン職員の返答を聞くなり、小柄な姿は扉の向こうへ消える。……不安だ。
そんな顔色を見透かして、ベテラン職員は苦笑した。
「大丈夫だ、根は素直だからな。アイツより年下のガキが多いから、どんな理由でもアイツが折れるわけにゃいかねえんだろう」
待ち合わせ場所は旧市街の一角。路地裏に地下への入り口があるらしい。
シオンとの待ち合わせ日時を書き留めたウィンクルムたちへ、ベテラン職員はもうひとつ、と声を投げた。
「今回の依頼範囲を知ってるってことは、例の『歌』も知ってるってことだ」
けれど彼女やその仲間は、歌う『何か』に襲われたことがほとんど無いという。
「緊張した状態の方が、話せることもある。上手いこと『歌』についても聞き出してほしい」
旧市街地下の地図の作成と、『歌』についての情報収集。
どうやら簡単に終わる依頼ではなさそうだが、やるしかないだろう。
解説
作戦立案がものを言う、低レベルのメンバーだけでも『大成功』可能なエピソードです。
成功した暁には、新たなエピソードが解禁されます。
1.依頼区域の調査
シオンを案内に立て、地図を作成します。範囲外を調べることももちろん可能です。
ですが、依頼区域内はおおよそ埋めることが出来るように調査してください。
2.シオンについて
新市街南部の貧民街で、盗みを筆頭とした方法で生きている少女。それでも自分に誇りを持っています。
そう簡単にはこちらを信用してくれませんが、ちゃんと仕事はしてくれます。
ただし彼女の機嫌を著しく損ねるようなことをしたり言ったりすると、財布をスられたりするかも。
『歌』について、何か重要なことを知っている……?
装備:刃渡り10cm程のバタフライナイフ
服装:使い古しの上下服と靴(防御力はないと思ってください)
特徴:身長130cmで痩せぎす。逃げ足が速く、夜目が効く。
他、注意事項
・シオンが重傷を負うと、早急に病院へ連れて行かねばならないので依頼は『失敗』となります。
軽傷(治療可能で、貧血等の別の症状が出ない)であれば許容範囲。
・歌う『何か』が現れるとは限りませんが、現れた場合に戦って見極めたりすることは可能。
目的はあくまで「調査・地図の作成」です。自分たちが迷ってしまわぬよう、お気をつけください。
全員の安全を最大限に考慮し、任務へ挑みましょう。戦略的撤退もまた、作戦のうちです。
地図は以下となります。存分にご活用ください。
ゲームマスターより
キユキと申します。明けましておめでとうございます。
初めましての方もそうでない方も、エピソードをご覧下さりありがとうございました!
『地下迷宮のローレライ』、新エピソードとなります。今回は頼もしくも厄介な協力者が一緒です。
前作『地下迷宮のローレライ』を参考に、持ち物を考えていただくと良いかもしれません。
さて、シオンから話を聞き出すにはどうすれば良いのでしょう? ベテラン職員との会話もキーとなります。
前回同様、この話はリトライ可能です。難しく考えず、王道のダンジョン探索をお楽しみくださいませ!(*^^*)
リザルトノベル
◆アクション・プラン
かのん(天藍)
持ち物 記録用紙:方眼用紙に既存地図を事前に書き取り蛇腹に折る 調査範囲の空白部分を広げ現地の状況を書き込み 筆記用具 付箋:分岐の記録用紙に示した番号を記し床に貼る 濡れた壁にも書けるチョーク ジェンマは剣の様にホルダーで固定 西側空白地外周を直進その後南下 脇道は随時奥まで確認し外周の通路へ戻る シオンには仕事相手として他の仲間に対する対応と同様 物腰言葉遣いは丁寧に 集合の際は本日はよろしくお願いしますと挨拶 ここはデミオーガの出現も確認されていますがシオンさんは危険な目に遭ったりしてはいませんか?と尋ねる 調査の後半歌を聴いた事があるか尋ねる 天藍の斜め後ろを進み敵と遭遇時は宝玉を使い隊列中央のシオンの身を護る |
七草・シエテ・イルゴ(翡翠・フェイツィ)
女の子を護衛しながらの依頼は、私にとって今回が2人目。色々な意味で緊張します。 事前に耳栓をし、片手で懐中電灯を持つ。 懐中電灯は、足元以外にも左右や奥の壁、 天井もピンポイントで照らします。 照らした先に何か見つかったりしたら、 皆さんに連絡したり、シオンさんに尋ねましょう。 小さな事でもいいので思い出して欲しいのです。 散策で並ぶ位置は、翡翠さんとシオンさんの間。 シオンさんに対しては子供扱いせず、 かといって難しい言葉を使わずに接します。 彼女にお願いをする際は、簡潔な理由を添えて頼んでみます。 基本的にはシオンさんの傍を離れないように護衛に入ります。 帰る際は、予め壁に引いたチョークを辿りながら帰りましょう。 |
アイリス・ケリー(ラルク・ラエビガータ)
準備) ペン(赤、黒、青) 地図 耳栓×9 照明は腰に下げる 集合時にシオンへ挨拶し、耳栓を全員に配布 心情) また誰かが命を落とす事がないように、調査を進めなくては 移動) トランスは地下道に入った際に行う シオンを中心に前後を神人で固め、さらにその前後を精霊で固める 私はシオンの背後を守る位置につく 簡潔にペンでマッピング 黒で道を描きこみ、敵の出現地点には赤で☆印 青は歌が聞こえた地点やその他のメモに 遅れないように注意 敵) 交戦時はシオンを通路の端に立たせる 接近してきた敵以外への手出しは控え、シオンの盾になることを優先 逃走時の経路はシオンの判断を優先 シオン) 歌が聞こえた後、以前に成人男性の遺体を見なかったか質問 |
ユラ(ルーク)
準備: マグナライト、救急セット 行動: 全員で行動、隊列の後方を担当 地図上で入口から西側に向かって依頼区域へ 前回同様目印を付けつつ調査 時々周囲も照らして確認 脇道はその都度奥まで入る 戦闘: 精霊達の足元を照らしつつシオンが前に出ないよう注意 怪我人が出たら応急手当(医学スキル シオン: 子供扱いはしない あくまで対等な立場として接する 信用してもらうには、まずこちらが信じなくちゃね 話すときはなるべく目を見て 歌が聞こえたらすぐに移動 その後シオンに何か知っているか聞く 正体か対策か知ってそうだけど、断られたら引き下がる でも話したくなったら教えてね …どうして歌うのかなぁ ちゃんと聞いたら何か意味のある歌だったりするのかな |
●地下へ
待ち合わせは旧市街の裏通り。すでに来ていた『かのん』と『天藍』に、シオンは驚いたようだった。
「早いな、あんたら」
「大事な任務ですから」
にこりと告げたかのんに、そんなものかとシオンはきょとんとする。程なくして、他のメンバーも集まってきた。
一通り名乗った後、『ラルク・ラエビガータ』が口を開く。
「装備と地下での動き方を確認するぞ」
隣の『アイリス・ケリー』が頷いた。
「私とラルクさんは、地下へ降りたらトランスします。私は地図の書き込みをして、ラルクさんは後方の警戒。地下では全員で隊列を組み、シオンさんは万一に備えて中央にお願いします」
私たちの配置は後方です、と目線を合わせてきたアイリスに、シオンは分かったと頷く。
(また誰かが命を落とすことがないように、調査を進めなくては……)
アイリスの脳裏に、前回の調査の光景が思い浮かぶ。
「俺たちは前だな。俺は壁にチョークで線を引いて、かのんは地図の書き込みになる」
天藍が話せば、次に『七草・シエテ・イルゴ』も身を屈めてシオンへ続けた。
「私と翡翠さんも前になります。私はシオンさんの護衛役ですね」
『翡翠・フェイツィ』が、そのシエテの肩を叩いた。
「案内は頼むぜ、シオンの嬢ちゃん」
シエ、ネイチャーやオーガの退治は俺たち精霊がするから、シオンの嬢ちゃんの護衛と地図の作成は任せたよ。
彼に首肯するシエテ。言われたシオンは当然だと返す。
(やっぱり、子ども扱いじゃなくて対等に接すれば良いんだね)
『ユラ』もまた、小さな案内人と視線を合わせた。
「私とルー君は後ろだから、背後の心配はいらないよ!」
軽い怪我なら応急処置をするから、と安心させるように笑う。
(信用してもらうには、まずこちらが信じなくちゃね)
シオンにじっと見上げられた『ルーク』は、大丈夫だと言うに留めた。
(いちおう、年齢的には俺が一番近いのか。ま、それだけで心を開くとは思えねぇし)
そういうことは、得意そうな奴に任せよう。
ネイチャーやオーガとの交戦については、シオンの安全を再優先とすることで一致していた。
交戦時は神人の面々がシオンを護衛し、敵の数が少数なら殲滅、多数なら退却。天藍と翡翠が前衛、ルークとラルクは挟撃の警戒と共に後衛だ。
ラルクが地下への入り口であるマンホールに手を掛けた。天藍も手を貸し、2人で重たい蓋を脇へずらす。
「ネイチャーやオーガに遭わないことを祈りたいな」
ぶわり、と生ぬるい風が吹き上げてきた。
「では皆さん、シオンさん。本日はよろしくお願いします」
かのんの朗らかな挨拶で、任務は開始を告げた。
●地下水路
梯子を降り切ると、申し訳程度の電灯が頼りない明かりを灯していた。
「『猛き心を』」
「『共に最善を尽くしましょう』」
アイリスとラルク、かのんと天藍のトランスが完了する。後者の2人はハイトランスも可能だが、それは戦闘直前と決めていた。
武器のジェンマとマグナライトを肩に固定して両手を空けたかのんは、自前の記録用紙を取り出した。方眼用紙に既存の地図を事前に書き取っており、蛇腹に折れば書き込みたい箇所だけを表に出来る。マグナライトを肩に固定したのは天藍も同じだ。
シエテと翡翠は事前に耳栓をする。武器を取れるよう、懐中電灯は利き手と逆だ。
「シオンさん、先に大まかに状況を教えて頂けませんか?」
かのんの頼みに、子どもの指先が記録用紙をなぞった。
「こっちに行くと左右に道が分かれて、左に少し行くと右に奥まで行く道がある」
まず向かうべきは西か、とコンパスを確認したラルクが呟く。
「そこで右じゃなくて真っ直ぐ行ったら、しばらくはずっと道が続く」
シオンの言葉を注意深く聞きながら、ユラは天藍からチョークを受け取った。彼とは反対側の壁に目印を描く予定だ。
かのんがさらに尋ねる。
「ここはデミ・オーガの出現も確認されていますが、シオンさんは危険な目に遭ったりしてはいませんか?」
「んー、面倒なゴロツキとか、野犬とか出るけど」
天藍が尋ね返した。
「どうやって対処するんだ?」
「逃げればいい」
シオンの答えはそっけない。他に教えてくれる気配はなさそうだ。
シエテは懐中電灯を左右へ向けた。水路はない。
(女の子を護衛しながらの依頼は、私にとって今回が2人目。色々な意味で緊張します……)
任務を果たし、無事に地上へ戻らなければ。
「行きましょう。まずは西へ」
初めに確認した通りに隊列を組み、一行は地下道を進み始めた。
左手の壁から水音が聴こえて来る。
「水路はこの壁の向こうで、まっすぐだ。あの曲がり角で、道と同じように二又になってる」
シオンが指差す正面へ翡翠がライトを向ける。最初の分岐点だ。
かのんは記録用紙に記した分岐へ番号を振り、付箋にも同じ番号を書いた。分岐地点まで来て、番号を書いた付箋を地面へ貼る。
これで、チョーク以外にも迷い道防止が出来た。
「次は左ですね」
自身の地図に黒のペンで書き込んでいたアイリスが顔を上げる。黒は道、敵の出現地点には赤で☆印。青は歌が聞こえた地点やその他のメモに使う予定だ。ラルクは分岐の度にコンパスで方角を確認し、彼女の補助を行う。もちろん、後方の警戒は怠らない。
「分岐だが、依頼範囲は南だ。左で良いか?」
翡翠の意見に誰もが同意を示し、左へ進路を取る。
「よくこの地下道を使うって話だけど、いつも1人なのかな?」
前をゆくシオンへ、皆の足元を照らしながらユラが何気なく問い掛ける。返答には間が空いた。
「3人が多い」
「シオンさんの他にも、詳しい方がいらっしゃるんですね」
「……まあな」
続けたシエテに対しては、少し顔を逸らされた。言い難いものがあるのか、照れたのか。
ひたひた、と湿気に濡れた地面が足音に水音を混ぜる。
「次の分岐だ」
天藍の声に、アイリスが僅かだけ目を見開いた。道は右手と正面に分かれている。
「ここは……」
「真っ直ぐ行くと、前の調査地点になりそうだな」
彼女の言葉の続きを、ラルクが継ぐ。彼女のマグナライトでも先までは照らせない。
(歌の主の尻尾を掴みたいところだが、上手くいくかね)
ラルクとしては、二度目であるがためにそんな思いがある。
空白地点を埋めるため、一行は右へ進路を取った。右手の壁が途切れ、ジャンプでは届かない幅で水路が走っている。その水路も80m程歩けば二手に分かれた。一方は北へ流れている。
シオンがちょうど目の合ったシエテへ告げた。
「この先は行き止まり」
「え?」
「本当は行き止まりじゃないけど、橋が沈んでて渡れない」
聴いたシエテへ首肯した翡翠のライトが、右へ曲がる壁を照らした。両側が壁だ。
「他に、今までに気づいたことはありませんか?」
小さなことでも良いので、思い出して欲しいのです。
シエテの頼みに、シオンは眉を寄せた。
「……扉があったかも」
「えっ!」
驚きの声が反響する。それを、前方を注視していた天藍が咎めた。
「シッ、他に明かりが動いている」
右へ曲がったずっと先、遠い水音の向こうに辛うじて道が見える。そこに繋がる奥まった別の通路で、確かに人為的な光が揺れていた。
「全員、明かりを消して壁際に寄るんだ」
翡翠の合図に全員が明かりを消した。
揺れる明かりが2つ、通路へ出てきた。ゲラゲラと笑う声に、どちらも男であることが分かる。
「バカ、橋が沈んでんじゃねーか!」
「知るかよ。無視すりゃいい」
声を反響させながら、男たちは通路を北へ消えていく。その明かりと話し声が聴こえなくなるまで、一同は息を潜め続けた。
「あいつら、盗賊だ」
もう良いだろう、と皆が息を吐いたところでシオンが呟く。
「ああいうロクでもないのが、地下を使うんだ」
「シオンさんは、私たちの依頼に応えてくださっていますよ」
だからロクでもないなんて、ありません。
暗闇でも夜目の効くシオンは遠回しに褒めたかのんを正面から見上げてしまい、ぷいと横を向いた。その脇へしゃがんだルークは、彼女へこそりと耳打ちする。
「大人連中に話しにくいことがあるなら、聞くぜ」
ルークを改めて見上げたシオンは、彼が一番若いと気づいたらしい。小さく頷く。
先を行く翡翠が道の途切れた箇所を照らした。橋がないため、水路が十字路になっている。
「橋が沈んでるが……これは落ちたのか、落とされたのか」
石畳の橋が、壊れる程の衝撃を受けたのだろうか?
天藍はシエテが照らし出した扉を押してみる。びくともしない。ルークも手を貸したが、結果は同じ。
「その扉は開かねーぞ?」
シオンの言うとおりだ。そもそも取っ手も何もなく、扉らしい凹凸があるだけだ。
♪Lu ……
天藍の代わりに扉周辺へチョークを引いたユラが、ビクリと水路を見遣った。
「今、歌が……!」
全員で顔を見合わせ、事前の打ち合わせどおり耳栓を付ける。シオンにも渡し、彼女にも付けてもらった。
「ちょっと大きめの声で話せば聞こえるぜ」
その通り話してみせたルークに、シオンは納得したのか目を瞬いた。
急ぎ足で来た道を引き返す。水路が壁に消える地点まで来ると、耳栓を外しても歌らしきものは聴こえなかった。翡翠とシエテは念の為に外さない。
「以前に、成人男性の遺体を見ませんでしたか?」
アイリスの問い掛けに、シオンは首を傾げた。
「いたいって、死体のことか? 血の匂いのする方向なんか行かねーよ」
じゃあ、とユラが問いを替えた。
「あの歌ってる何かについて、何か知ってるかな?」
シオンは答えない。言いたくないのか、それとも。
(……どうして歌うのかなぁ。ちゃんと聴いたら、何か意味のある歌だったりするのかな?)
答えは得られないが、仕方がない。
話したくなったら教えてね、と伝えて引き下がる。
「歌う何かがどの辺りに居るか、検討がつかないか?」
ラルクの問いには、指先が上がった。
「あっち」
指されたのは壁だが、彼女が言わんとすることは判る。
ーー南だ。
●水と歌
分岐地点まで戻り、進路を南へ進むと左の分岐があった。
「ここ、真っ直ぐ行って突き当たりを左に行けば、入ってきた梯子のとこに戻る」
「情報、ありがとうございます」
かのんは記録用紙を順調に埋めていく。
「この先は、以前に水道局の方の遺体を発見した場所ですね」
「先で『歌』が聴こえたな」
南側を見据え、アイリスとラルクは前回調査を思い出した。ジャケットを見つけた地点だ。
シオンが程なくして現れたT字路の右を指差した。
「そっちは行き止まりだ」
彼女の証言した右の分岐は、確かに行き止まりだった。すぐに引き返し、左へ。ひとつ曲がり角を越えれば、道はまた二又に分かれた。ここを、とシオンは正面を示す。
「まっすぐ行ったとこも行き止まり。けど、すごく広い」
翡翠が皆を振り返った。
「正面の道で良いか?」
全員が頷き、西へそのまま進んだ。
突然に、暗闇に慣れた視界が開けた。在ったのは、小規模だがオペラでも催せそうな広さの空間。シエテが天井へ懐中電灯を向けると、天井も随分と高い。
「ここはいったい……」
全員で周囲を照らし空間の端を歩けば、四角い部屋のようだ。そして周りは水。水流は四方に2箇所ずつ開いている水門、東側から入り西の4箇所へ流れ込んでいた。
中央付近を照らすと、誰かの明かりに地面の模様が映り込む。
「紋章……でしょうか?」
貴族の家紋に似た模様だ。かのんが紋章の形を手早くスケッチする。
他には何もなさそうだ。
四角の空間を出ると、先刻通り過ぎた分岐を南へ折れた。
水路を越える橋を渡ってすぐ、分岐は正面と東に。この橋は以前に書類を発見した地点で、東の道は地図の前回調査分と重なる。正面の道は右手に水路を伴い続いていた。
「なあ、地図見せて」
シオンの要望に応え、アイリスが自身の地図を広げた。ラルクがランタンで手元を照らす。
「こっちの道、」
前回調査時に引いた道……指輪を見つけた付近……から、シオンは指先をJの字に動かした。
「こう、ここの真っ直ぐな道と繋がってるんだ」
ここ、というのは今正面にしている道のことだ。ならば行くべき方角はひとつ。
「正面を進もう」
今回の依頼の元は、地図の西側で歌がよく聴こえること。
「なあ、シオン。どんくらいの頻度で歌が聴こえるんだ?」
何気なく尋ねてきたルークに、シオンは首を捻る仕草を見せた。
「水の傍に行くと聴こえる」
そこであ、とシオンが思い出したように足を止めた。
「どうしました?」
シエテが視線を合わせると、彼女は真っ暗に見える道の先を指差す。
「もっと先だけど、そこででかいネズミの群れに追っかけられた」
「でっかい、っていうと?」
「こんくらい」
ユラに手幅で表された大きさは、ゆうに30cmはあるか。子どものシオンには更に大きく感じることだろう。
「デミ・オーガかな。地図の距離感で、どの辺りか分かる?」
「……この辺?」
現在地より200mは南下する地点を指摘し、何を思い返したか彼女は鳥肌を立てた。
シエテと翡翠の照らす正面に、分かれ道が現れる。水は北から南へ流れ、途切れない。
「橋ですね」
「水路が渡れるな」
依頼区域で埋まっていないのは南西部分、西へ曲がれるのなら好都合だ。
「右で良いか?」
「ああ」
翡翠へ頷きを返した天藍は、他のメンバーを先導する。ラルクは地図に書き込むアイリスの足が止まっていることに気づいた。
「おい、アイリス。行くぞ」
「はい。ごめんなさい」
彼の呼び掛けにハッとして、アイリスは一行へ追いつく。橋を渡ると、道は南北に分岐した。
「ここは右……北だな」
ラルクがコンパスを確かめた時だ。
♪Lu La La ...
唐突に『歌』が響いた。それも非常に近くに。
ザザザ、と水流とは別の水音も聴こえる。
♪Lu La La ... Lu La La
壁を1つ2つ超えた、すぐそこ。そのような位置で歌が流れてくる。
だが見通しの悪い暗闇、何も見えない。
♪O k o s a n i M i k o r i S a h u k u y i c o
「これは、言葉……?」
シエテの耳栓を擦り抜けて聴こえる歌声が、何かの言語を為した。
「どこから……っ?!」
くらり、と。
剣を抜いた天藍が、突然頭を抑えふらついた。
「天藍?!」
かのんが彼へ手を伸ばす。
「ルーク?!」
「ラルクさん!」
同時に、武器を抜いたルークとラルクもくらりと上体が傾ぐ。ユラとアイリスは目を見開きパートナーへ寄る。
「これは……魅了の歌?!」
精霊たちに影響を及ぼし、神人である面々には影響がない。閃いた事象に、シエテは慌てて翡翠を見遣った。彼は眉を顰めながら、しかし口角を上げ笑ってみせる。
「俺はまだ大丈夫だ。たぶん、耳栓する前に聴いた所為だ」
くそ、歌の本体はどこに……!
耳栓でも完全には防げない。長時間『歌』を聴かされると、本格的に不味そうだ。
♪Lu La La ...
『歌』が近づいて来るのが判る。異質な水音も大きくなった。
「天藍、爆竹だ! 音で『歌』を掻き消せ!」
耳栓である程度持ち直したラルクが天藍へ叫ぶ。
その手があったか、と天藍はコートのポケットから爆竹とライターを取り出した。
「かのん、下がってシオンを頼む」
「っ、はい!」
翡翠が声を張り上げる。
「道を引き返すぞ! さっきの分かれ道を左だ!」
守るべき最優先はシオンだ。
♪I j e r u F i n i k a s i b u Y-y-e-e-m-m-u-u-Y-y-i-i-o-o-a-a-
全員が退いたことを認め爆竹に火を付けようとした天藍は、耳を疑った。
(今、)
『歌』が二重に聴こえたような。
南に続く道を睨んだシオンが、唇を戦慄かせる。
「何か来る……?」
ラルクが彼女の前へ出て視界を塞いだ。アイリスのマグナライトには、複数の小さな何かが反射する。
(目……?)
以前に遭遇した野犬のようなものとは違うようだ。キィキィ、と耳障りな声が幾つも聴こえる。
「退却だ、急げ!」
パン! パパァンッ!!
天藍の投げた爆竹が鋭い音で弾けた。彼が橋をこちらへ北に駆けたことを確認し、ラルクは南側へ向かってスキルを発動する。
「忍法霞!」
バシュン! と一帯が白い靄に包まれた。時間稼ぎにはなるはずだ。
♪Lu La La ...
まだ歌が聴こえる。時折くらりと脳を揺らすそれに、ルークは奥歯を噛み締めた。
「単純に考えれば、正体はラミアとかになんだろうけど……」
しかも歌には、言葉があった。
(ただのネイチャーってわけじゃないのか? 誘ってるのか、誰かを呼んでるのか、あるいはこちらへの警告か……)
「シオンさん、駄目です!」
全員で走る中、前に出ようとするシオンをシエテが片手を広げ抑える。その腕を避けようと、シオンは彼女を睨んだ。
「バカ言うな! これ以上近づかれたら、『アイツら』に喰われる!!」
誰もの眼差しが驚愕を乗せ、シオンへ集まる。1つ前に渡った橋が見えてきた。
♪I h o n i r o d i M e g a k o n i s o H a h o s
歌が水路で大きく増幅され、響き渡る。異質な水音は、『何か』が水流に逆らい泳ぐ音だ。
シオンが唐突に橋の上で足を止めた。
「おい、シオン! 止まるな!」
「だから! これ以上近づかれたらダメなんだよっ!」
咎めたルークへ言い返し、シオンは水路を振り返る。
彼女を置いて行くわけにはいかない。一同は戦闘の隊形を取った。
「『最善を尽くせ』」
ユラとルークは素早くトランスを行う。ランタンをユラへ渡し、ルークは剣を構えた。かのんは『魔法のオーブ』の力を発動させようとする。
だが、こちらへ向かっているのだろう『歌』に対し、シオンは誰もの予想を越える行動を取った。
「ーーー」
彼女の口から紡がれたのは、旋律。
それもただの歌ではない。水路から響く『歌』と同じ言葉を、同じ音を発して。
「♪ O k o s a n i M i k o r i S a h u k u y i c o
I j e r u F i n i k a s i b u Y e m u Y i o a
I h o n i r o d i M e g a k o n i s o H a h o s ♪」
『何か』の水路を遡る音が、消えた。
♪La Lu La ...
1小節、シオンの歌に応えるようなハミングが返ると、今までの喧騒が嘘のように水路が静寂に包まれた。
誰もが、狐につままれたように唖然とするばかり。
「早く! 今のうちに!」
シオンに急かされ、北へと道を急いだ。チョークを辿り、曲がり角の付箋を辿り、北へ、北へ。
「シオン! さっきの歌は何だ?!」
後ろから投げつけられたラルクの問いに、シオンは叫ぶように答えた。ギリ、と唇を噛み締めて。
「アレの歌ってる歌だよ! 聴きすぎて覚えちまったんだ!」
●歌とシオン
何とか全員で入り口の梯子まで戻ってきた。天藍が先に昇り、地上の安全を確かめる。
「アレの歌、女には効かねーよ。男はダメになる」
あと、女と分かる声のヤツが歌わないと向こうも引いてくれねえ。
シオンの言葉に、皆は困惑した。
「言語を解するってことか?」
「それとも、歌に反応しているだけでしょうか……」
歌い返すと引くということは、仲間だと勘違いするのか。
かのん、翡翠、シエテ、ユラ、ルーク、アイリス、ラルク。全員が地上へ出たことを確かめ、2人掛かりで地下への蓋を閉める。
街の喧騒が耳に届いて、誰もが大きく息を吐いた。
「聞かせてくれるかな? あの歌のこと」
問うたユラを見つめ返し他の者を順に見上げ、シオンはぽつりと零した。
「オレの仲間とか、ホームレス? とか。もう何人も襲われてる」
彼女の告白は、明るい地上を地下と錯覚させる程の事実だった。
「地図のこの辺に、下に水が流れてくとこがあるんだ。あいつら、たぶんあそこから昇ってくる」
シオンが示したかのんの地図を、皆で覗き込む。今回、唯一踏破出来なかった部分だ。道はこうなってる、というシオンの申し出をありがたく地図へ書き込む。
翡翠が呻いた。
「『アイツら』って言ったな、嬢ちゃん。歌う奴は複数居るってことか?」
「たぶん、2匹」
天藍は片手を側頭部へ当てる。
「歌が二重に聴こえたのは、2匹居た所為か」
それよりも、とアイリスが深刻な表情で声を発した。
「被害報告が上がってこないことの方が、問題です」
どれだけの被害が地下に埋もれているのだろう。
一同には地下だけでなく、明るい街の裏側も垣間見えた気がした。
End.
依頼結果:大成功
MVP:
エピソード情報 |
|
---|---|
マスター | キユキ |
エピソードの種類 | アドベンチャーエピソード |
男性用or女性用 | 女性のみ |
エピソードジャンル | 冒険 |
エピソードタイプ | ショート |
エピソードモード | ノーマル |
シンパシー | 使用不可 |
難易度 | 普通 |
参加費 | 1,000ハートコイン |
参加人数 | 4 / 2 ~ 4 |
報酬 | 通常 |
リリース日 | 01月04日 |
出発日 | 01月12日 00:00 |
予定納品日 | 01月22日 |
参加者
- かのん(天藍)
- 七草・シエテ・イルゴ(翡翠・フェイツィ)
- アイリス・ケリー(ラルク・ラエビガータ)
- ユラ(ルーク)
会議室
-
2015/01/11-23:59
アイリスさん、意見ありがとうございます。
私からは帰り道の際のチョーク引きとシオンさんが勝手な行動を防ぐ為に傍にいる事。
翡翠さんからもシオンさんの万が一の避難をお願いしています。
それでは明日はよろしくお願いします。 -
2015/01/11-23:55
-
2015/01/11-23:51
-
2015/01/11-23:44
-
2015/01/11-23:39
-
2015/01/11-23:39
時間が迫ってきましたね
こちらは調査ルートと脇道の扱い、記録用紙持ち込む手前マッピングをすることは簡単に書き込んでいました
敵からの逃走時に爆竹投げ込み、逃げる機会を作る事を盛り込んでみました
こちらもぎりぎりまで確認しますが、どうぞよろしくお願いします -
2015/01/11-23:24
了解です。
それでは、こちらはラルクさんの分のみ申請しますね。
ランタンが最後列のお二人のみなので、シオンさんの分は悩みましたが…
夜目が利くそうなので不要だと言われるかもしれない為、申請はしない方向でプランを出してあります。
いった風に調査するかは皆さんにお任せすることになってしまったのですが
マッピングについてはこちらで盛り込んであります。
それと、逃走時の進路はシオンさんの判断を優先するようにとも入れてみました。
ぎりぎりまで確認していますが、一先ずはこれで。
それでは皆さん、改めてよろしくお願い致します。 -
2015/01/11-22:23
こんばんは。
明りについてはルークにもランタンを申請するつもりでしたので、大丈夫です。
お気遣いありがとうございます。
隊列の補足についてはアイリスさんよろしくお願いします。
あともう少しで出発ですね。皆さん、頑張りましょう! -
2015/01/11-21:56
すみません、間違いがありましたので削除いたしました。
では、お言葉に甘えさせていただいて、シオンさんへの入り口での質問はかのんさん達にお願いします。
>シエテさん
詳細は書かなくとも大丈夫かなと。
前後さえ合っていれば、左右は違っても問題ないでしょうから。
シエテさんがシオンさんの前、翡翠さんが隊列の最前列……という風に認識しております。 -
2015/01/11-21:51
ごめん、何か解釈違いしてた。
前回のチョークは、入口に戻れる為のじゃなくて、別々の道に分かれた時に合流する為の物だったね。 -
2015/01/11-21:42
遅ればせながらただいま、プランを練っておりますが、
皆さんの陣形の配置が詳しく把握出来ずにいます。
それと、これは念のためですが、前回の報告書を読むにあたり、
入口に戻れるよう目印をつけるものを持って行きたいのですが、必要ないでしょうか?
ちなみに前回はチョークを持ってきています。 -
2015/01/11-21:37
こんばんは、アイリスさん
はい、地下道入って奥に進む前に、シオンさんに地図を見て貰いながら通路の事を尋ねる予定でいます(字数の都合上、行うのは天藍ですが)
隊列の補足良いですね!プランでは簡単に書いてしまっていますので是非お願いします -
2015/01/11-21:27
申し訳ありません、遅くなりました。
かのんさんが地下道に入ってすぐ、シオンさんに通路のことを尋ねられるということで問題ないでしょうか?
同じことを盛り込むよりかとは思い、こちらでは移動時の隊列について下記のように補足を入れております。
(シオンを中心に前後を神人で固め、さらにその前後を精霊で固める)
全方位を照らせるように、ラルクさんの分はランタンを申請するつもりです。
シエテさんと翡翠さんは懐中電灯を用意されるそうですが、ルークさんはいかがなさいますか?
必要であればこちらからまとめて申請いたしますが。 -
2015/01/11-20:46
こんばんは、今日が明けたら出発ですね
こちらは[15]、[18]をベースに作成したプランを提出しています
今晩は時間まで会議室確認できますので、何かありましたらお知らせくださいね -
2015/01/11-02:48
こちらこそ、解釈を誤っていただけにすみません。
ちなみに私は、ユラさんが言っていたように
天藍 ルーク
かのん ユラ
← シオン
シエテ アイリス
翡翠 ラルク
という認識でした。
かのんさんのイメージですと、1か2の配置を希望してますね。 -
2015/01/11-00:07
えーと、ごめんなさい
これは最初に示した私の図が説明不足でしたね
私の中では、
↑進行方向で、
1精霊 2精霊
1神人 2神人
シオン
3神人 4神人
3精霊 4精霊
と考えていました
改めてこの隊列で良いか確認頂ければ
この図だと、天藍と私は1か2の位置取りを考えていました -
2015/01/10-23:59
シエテさん翡翠さん、改めてよろしくお願いします。
>隊列
私達の位置は別に拘りないから、皆さんに合わせます。
えーと…確認なんだけど…
シエテさんの陣形イメージって進行方向は←になるのかな
かのんさんのイメージを見たとき勝手に↑が進行方向だと思っちゃってて…
理解力がなくてごめんなさい。
>歌とシオン
「何か」にしろデミにしろ交戦は少ない方がいいと思うから、歌が聞こえたら移動する方針に賛成です。
あとはシオンの行動次第かな。
襲われたことがないのなら、正体なり対策なりを知っていると思うから
歌が聞こえた後に何か知っているか聞いてみたいとは思ってるよ。 -
2015/01/10-23:32
シエテです。大変遅ればせながら今までの内容は確認しました。
陣形については、下記のイメージで把握しているのですが、よろしいでしょうか?
かのんさん、恐れ入りますが、陣形のイメージをお借りします。
天藍 ルーク
かのん ユラ
シオン
シエテ アイリス
翡翠 ラルク
あくまでも確認ですので、意見がありましたらその都度対応します。
私からも会議室の発言が遅れた事を大変お詫び申し上げます。
一先ずこれまでの会議室内容を基に仮プランを仕上げさせていただきます。 -
2015/01/10-23:18
-
2015/01/10-23:17
遅れてすまない、翡翠・フェイツィだ。
ユラの嬢ちゃんとルークの兄さんは初めましてだね、よろしく。
えーと、ごめん。今までどう動くか決められなかったんだ。
シオンの嬢ちゃんに関しては、些細なことでもいいから思い出してほしいって念を押す予定。
明かりは俺とシエで懐中電灯を持って行く。陣形は、かのんの姉さんの案で賛成するよ。
位置は、生意気言ってすまないんだが、先頭を希望してる。
天藍の兄さん達とラルクの兄さん達の間になるな。 -
2015/01/10-23:00
タイミングが揃ってしまいましたね
>歌が聞こえた時
現時点で歌を歌っているのが何者かわかりませんし、[17]でラルクさんが言われるとおり、影響回避のため耳栓付けてその場から離れるのが良いと思います -
2015/01/10-22:39
悪い、被った。
・隊列
手数多い奴と火力が高い奴で並ぶ感じがいいか。
んじゃ俺は後ろにつく。
隊列に関してかのんが上げた奴のが良さそうだな。
悪い、俺の隊列案は無視してくれ。
・シオン
歌のことは、歌から逃げた後に『何か』はどのあたりにいるか知らないかを聞くつもりだ。
その他には、ちょいと嫌な話だが前回の被害者の遺体を見なかったか、だな。
・歌
……んで肝心なことを忘れてたな(頬をかき)
敵は数が多けりゃ逃げる、即殲滅が出来そうなら交戦って話だが、歌が聞こえたときはどうする?
俺は耳栓つけてすぐに移動、もとい逃げるつもりでいた。
シオンがいる以上、歌う『何か』との交戦は避けた方がいいように思うんでな。 -
2015/01/10-22:23
いや、気にするな。
選べる手段はあれこれ検討してからの方が分かることもある。
・調査
分岐は[7]で言った通りだな。[5]の天藍の発言での「2」になるか。
無難だと思っただけなんで、深い意味合いはない。
ただ、どちらにせよ、西の奥を埋める前にヘルメットが見つかった通路と、今回の入り口から通路の繋がりを先に確認しときたいとは思う。
なんとなく繋がる気はするんだが、一応確認しといた方がマッピングする上でも通路を把握しやすいんじゃないか。
・移動
↑進行方向
●●
○△○
○○
●●
●精霊
○神人
△シオン
こんな隊列でどうだろう。
案内役である以上、シオンにはある程度隊列の前にいてもらわにゃならんだろうから
二列目にする代わりに神人で挟み込んで、いざというとき守りやすくしてみた。 -
2015/01/10-22:21
こんばんは、度々お邪魔します
シエテさん達のお話が聞けていないのですが、相談期間も今日と明日ですよね
現在までの皆さんのお話しをから、全体の流れイメージしてみましたが、思い違いをしていないか確認させてください
・調査
地下水路に入った時点で、シオンさんに地図を見せ調査区域について話を聞く
今回は4組纏まって行動
入口から入り、西側から調査を始め南下
脇道は依頼区域内の場合、その度に奥まで確認する
・敵との遭遇時
区域内では交戦、殲滅、数が多い時は逃走、他のルートから調査を行う
区域外での遭遇時は逃走(ラルクさん:忍法霞、爆竹使用)
・持ち物
マグナライト:アイリスさん、ユラさん、天藍、かのん
ランタン、耳栓、地図、ペン、コンパス:アイリスさん、ラルクさん
救急セット:ユラさん、ルークさん
記録用紙、筆記用具、道路マーカー、爆竹、ライター:かのん、天藍
・シオンさん
皆さんどのような事をシオンさんに尋ねる予定でしょう?
私はデミオーガ等が出るこの地下水路で危険な目に遭った事がないか聞いてみようかと思っています
あと、歌を聴いた事があるかと直接聞いても良いものかと考えている所です・・・
・移動の隊列
シオンさんは危険のない中央が良いかと思うのですが、私達の隊列はどうしましょうか?
とりあえずシオンさんを中央にと考えて模式図にするとしたらこんな感じでしょうか?
精霊 精霊
神人 神人
シオン
神人 神人
精霊 精霊
天藍は殺気感知の効果があるアイテム装備していますので、どのような隊列であれ、先頭歩こうかと言っています -
2015/01/10-13:14
>調査
確かにシオンの心証を考えると別行動は良くないかもしれないね
そこは考えてなかったな…了解です
今回は安全第一ということで、全員で纏まって行動するようにします
えーと…そうなると分岐があった場合、どうする?
横道も順番に調べていくのか、それともまずは外周を埋めて帰りに調べていく形にするか
>救急セット
言い出しっぺがアレだけど、私も医学スキル1しか持ってない…ごめんね。
でもまぁ、ないよりはマシということで一応持っていく事にするよ。
>トランス
調査にどれくらい時間がかかるか分からないから、私達は戦闘になりそうならするって感じになるかも -
2015/01/10-12:21
言い出した当人がころころ意見変えて申し訳ないんだが、一晩考えて今回は4組纏まって行動する方が良いように思うに至った
ラルクが言っているシオンの護衛もそうなんだが、もう1つの懸念として、シオンは案内役という立場になるので、シオンの案内を伴わない別行動を取る組がいるのは心証を悪くする可能性があるんじゃないかと思ってな
今回の件が俺達だけの行動なら調査効率の方を重視したいんだが、
シオンから歌の事を聞く必要もあるし、こちらから彼女の機嫌を損ねる要素は出さない方が良いような気がする
そんなわけで、2組に分かれる提案に賛成してくれたユラ達にはすまないが、纏まって行動する方向を選択したい
(結局思いつきの発言で、場を引っかき回す形になって申し訳ない)
・ハイトランス
言われてみればそうだな、トランスの継続時間に準拠するんじゃないかと勝手に思い込んでいたんだが
よくよく確かめたら、親密度x1Rだな・・・
持続時間考えたら戦闘直前で使わないともたなさそうだ、指摘ありがとな、助かる -
2015/01/10-09:49
・調査
俺は[1]で言った理由で全員纏まるのを推す。
二手に分かれるとなると2:2になるだろう、そうなるとシオンを守りきるにはちょいと心許ない。
挟まれた時に2組だけっていうのは厳しいだろうし、[11]で天藍が指摘してる通り回復主のいない攻撃色が強い面子だからな。
もし分かれるっていうんなら、挟撃対策に天藍と俺がシオンと同行した方がいいと思う。
攻撃回数が多い分、突破しやすいだろうからな。
んでユラが言ったように、インカムは必須か。
合流のタイミングは行き止まりにぶつかるか、インカムでの通信が途絶えてから5分後に別れた場所に戻る、くらいかね。
・アイテム
救急セットは用意していいんじゃないか?
一応、アイリスが医学のマニュアル本を持ってるが焼け石に水程度だろうから
医学スキルを持ってるんなら、悪いが持ってる奴に任せたいな。
・トランス
俺は入ったときにするつもりだ。
んで、ちょいと野暮な質問になるんだが、天藍達のハイトランスはどのくらい持続するんだ?
地図を埋める作業ってことを考えると、早く見積もっても1時間はかかると思う。
1時間以上持続するっていうんなら問題ないだろうが、そうじゃないならハイトランスは敵の気配を察した時がいいんじゃないか。 -
2015/01/10-00:44
翡翠達が来る前に頻繁に発言してしまってすまない
どうも思いつくと黙っていられなくてな・・・
[7]でラルクが言っている戦闘について
基本は俺もそれで良いと思う
ただ、今回の面子だと怪我した場合の回復手段がないんだよな
精霊が怪我してその後の行動が辛くなる状況は避けたい所だ
調査区域内でもそれなりの数が来た時は逃走、別の方角から空白地帯へのアプローチを図るというのもありかと思った
[8]について
[1]でラルクが言うとおり、シオンの身の安全を最優先にするなら全員でまとまって歩く方が間違いはなさそうなんだよな
少し前まで、2組4人で何とかする事を考えてたんで、人数も倍になった事だしと、調査効率優先する方法を1つの案として提示してみた
正直どちらが良いか悩んでいる所はある、分かれた後、合流のタイミングをどうするかってのもあるしな
>救急セット
使う機会がない方が良いが、もしもを考えたらあった方が良いよな
・・・ところで、皆はトランスどうするつもりでいるんだろうか?
俺達は能力値の底上げができるんで、入口入って中の探索をはじめる前にハイトランスにしておこうかと思っているんだが
※すみません、意味のわかりにくい部分があったので一旦削除し再投稿しています -
2015/01/10-00:03
どうも、ユラと相方のルークです。
シエテさん翡翠さんは初めまして。
皆さん、よろしくお願いします。
とりあえず前回の報告書と会議の流れには目を通してきました。
せっかく集まったのだから、2組に分かれて調査した方が効率的だと思います。
そうなるとインカムも必要になるかな。
マグナライトは私も持っているので装備していく予定です。
あと救急セットとか持って行った方がいいかなぁと思ったんだけど、どうだろう…?
怪我しないのが一番だけど、万が一の場合に備えて。
他の持ち物も分担した方がいいよね。 -
2015/01/09-12:20
お、人数最大で出発できるな。
改めて皆、よろしく頼む。
さて、こうなると、2組に分かれて進むかってことの相談も必要か。
シオンと一緒に調査範囲の外周回って、歌のことを聞く組と、調査範囲の中の分岐をしらみつぶしで調べる組に分かれても良いような気がするが。
爆竹は、こちらの持ち物に含めていこうと思う。 -
2015/01/09-09:46
お、埋まったか。
ユラとルーク、シエテと翡翠、よろしくな。
・調査
細い脇道は、依頼区域内であればそちらも片っ端から調査。
区域外であれば無視してメインの通路を優先ってとこが無難かと思う。
・戦闘
こっちはどうすっか。
今回は調査区域内の地図を作るのが目的だってことを考えると、
調査区域内では交戦、殲滅。区域外は逃走、あたりでどうだろう。
シオンを通路の端、壁のそばに立たせて囲んでやると守りやすいか。
・シオン
お、いいんじゃないか。
地図を読めるかどうかの問題もあるかもしれないが、多少なりとも道を把握できればこちらも進みやすいだろうしな。
・その他
一応、逃走時は忍法霞で敵の視界を遮るつもりだが、爆竹はあっていいと思うぜ。
逃げた先にまたネイチャーがいた時なんかにも使えるだろうし、シオンから注意を逸らすのに打ってつけでもあるしな。 -
2015/01/08-22:50
・・・すまん、1つ忘れていた
案内役のシオンなんだが、中に入って直後にこちらの地図を開いて、彼女が知っている道や水路等について1度説明を聞くのはどうだろうか? -
2015/01/08-21:57
・・・調査行程なんだが、西側に進むとして、
1、一度調査範囲の際奥まで進み南下する(途中の分岐は脇道の入り口5mほどチェックの上、通り過ぎ、南の調査後帰路に調査)
2、西側に進みつつ、分岐があった場合は逐一脇道の奥まで調査し、その後西側へのルートに戻り調査範囲際奥へ、その後南下する
3、その他
西に向かうにしてもその後南下するにしても、途中で出てくるであろう分岐の脇道の扱いをどうするかって事なんだが、ラルク達の認識はどうだろうか?
歩き方はお互いの間で齟齬がない方が良いと思うので聞いておきたいと思った
・シオン
そうなんだよな、まだ子供だが今回は子供相手の対応ではなく、大人の仕事相手に対する対応と同様にした方が良いのかもしれないな
・持ち物
装備アイテムとしてマグナライト×2
記録用紙、筆記用具、道路マーカーはこちらで用意するつもりだ
ラルク達が良いのであれば、ランタンと耳栓をシオン含めた全員分、そちらに頼んでも良いだろうか?
前回はネイチャーの牽制用に爆竹も持ち込んでいたようだが、今回はどうする?
必要そうならこちらで用意しようかと思っているが
調査中の作業もあるし、何かあった時にすぐ武器が持てるよう両手は空けておきたいんだよな
マグナライトは肩口にでも固定していこうかと考えている -
2015/01/08-16:43
来てくれたか、助かる。
かのん、天藍、よろしく頼む。
・調査
そうさな、西を埋めてから南がいいと思う。
まだ情報が少ないからなんともいいきれんが、前回遺品が見つかった水路と通路は歌が聞こえる可能性大と見ておくのが無難か。
分岐はとりあえず「西側から進んでみる」「右側から進んでみる」ってな感じにしておくとスムーズになると思うが、どうだろう。
西側から地図を埋めることを考えれば、分岐は西側から進んでみて地図を埋めていく方がよさげかね。
・シオン
だな、調査後半が良さそうだ。
ベテラン職員との会話もキーだって話しだし、聞くとしても仕事だってことを踏まえるのがいいかね。
・その他
マグナライトは一方向しか照らせないんで、ランタンは申請しときたいかな。
とはいえ、マグナライトもあるわけだし、何人かが腰からぶら下げとくくらいでいいと思う。
耳栓もいるな。
シオンの分も忘れんように申請しないとな。
俺らは地図と、ペン、コンパスを用意するつもりだ。 -
2015/01/08-07:37
連投すまない、前回の報告書を確認した
それをふまえて
・依頼区域の調査
今回の入口すぐ入ったら、地図上は白いんだな
地図の作成(白い部分をの探索)を考えるなら梯子下りた後、西の奥まで進み、その後南に向かう感じにになるのか?
分岐する場所の確認もいるよな
とりあえず、今の所2組に別れられるほどの人手もいないし、1組で調査の流れと手法を考えた方が良いか
・シオン
何か聞くにしても、会ってすぐより調査後半だろうな・・・
何をどの程度聞くのか、正直悩ましい
↑の調査の行程も考えると、今回の依頼区域の右下の星印あたり目指して歌を微かにでも耳にしてから尋ねる感じかとも思うが・・・
・事前の用意
光源は必須だよな
耳栓も魅了の可能性を考えるのならこちらも必須だろう
記録用のメモ用紙と筆記具
案内役がいるとはいえ、前回使っていた道路マーカーもいるか(道順の確認的に)
ネイチャー等の対応も考えておかないとな・・・
まだ時間はあるし、色々意見交換していけたらと思っている -
2015/01/08-00:15
ラルク達とは炎龍王の分身以来か、よろしくな
とりあえず詳細は前回の報告書見直してからになるが、今話せる事だけ伝えておく
・明かり
俺とかのん、それぞれマグナライトを持って行けるんで、2つは確保できる
・シオン
何かあってからじゃ遅いからな、俺達で囲んで中央にいてもらうなりの対応が必要だと思う
調査手法等については、すまないがもう少し考えてから改めて顔出すのでその時にでも -
2015/01/07-11:11
ラルクとアイリスだ。
っていっても、今んとこ俺達だけだな。
とりあえず詰めてかなきゃならんところだけあげておくか。
1:依頼区域の調査について
前回は二手に分かれたが、今回はシオンがいることを考えるとまとまって動くのが得策だろうか。
歌が聞こえるポイントをどうするかってのも考えにゃならんな。
緊張した状態の方が聞き取りやすいだろうって話だから、あえて進んで歌を聞きいてシオンから情報を聞き出す
…ってのも手だろうが、多少なりとも信用させてからの方がいいか。
既に分かってる歌のポイントから他に聞こえそうな場所を割り出そうにも、いかんせん情報が少ないのがネックだな。
2:シオン
地下道を知ってる案内役とはいえ、一人で先導させるのは不味そうだな。
戦闘時にシオンを守りやすいor逃がしやすい陣形に即座に移行できるように、移動時の陣形も考えとかなきゃならんか。
3:その他
全員が考えなきゃならんことだと、明かりか。
前回はライト付きのヘルメットを借りれたが、あれは水道局のもんだし今回はあてにしない方が良さそうか。
無難はランタンかね。うちはそれとは別にアイリスがマグナライトを持ってるな。
インカムは、二手に分かれるか集団で動くか次第だろうか。
耳栓は頼んどくといいだろうな。