プロローグ
●クーロの館にて
「……ふふふふ、ふはーっはっはっはー」
「博士、そんなに高笑いをしてどうされたのデス?」
高笑いをする白衣姿のクーロの声を聞きつけて隣の部屋でスリープ状態だったK2-DONE〈カツドン〉がキャタピラを滑らせて駆けつけ、クーロに問い掛ける。
「よくぞ聞いたカツドンよ。先の戦闘にて得た生のオーガのデータから戦闘シミュレーターを作ってみたのだ!」
「……おめでとうございマス」
「うむ。早速明日A.R.O.A.に持って行ってやろうではないか」
「了解しました。では私は自分の予備バッテリーの準備をしておきます」
学習する優秀なAIのお陰で、カツドンはクーロの次の行動を予測して即座に次の行動に移る事が出来るようだ。
●次の日のA.R.O.A.事務所
宣言通り、ドヤ顔で彼〈ディアボロの科学者クーロ〉はカツドンを引き連れてA.R.O.A.を訪れていた。
「そういう事でウィンクルム達を集めてくれ」
「そういう事ってどういう事っすか!」
若干泣きそうになるナカムラは割りと必死にクーロに抗議する。
まぁしかし。
「はぁ……君、物分かりが悪いねぇ……」
それがクーロに届く事はなかったようで、クーロは溜め息混じりに説明をし始めた。
解説
●目的
電脳空間にてオーガと模擬戦闘を行う。
もちろん勝つつもりで。
●対戦オーガ選択〈どれでも選べ、どれかを選べ〉
ヤグアート。
鳥頭のオーガ、背中に蝙蝠の羽があり滑空出来る。
ヤックハルス。
ハイエナ頭のオーガ、動きが早く、伸縮自在の鉤爪を持っており狡賢い。
ヤグズナル。
蝙蝠頭のオーガ、手の付け根に自分の骨片を撃ち出す空気カタパルトを持つ。
ヤックドロア。
爬虫類頭のオーガ、全身を鱗に覆われ分厚い装甲を持ち、自分の周囲に力場を作れる。
ヤグナム。
豚頭のオーガ、分厚い脂肪に覆われ、細長い腕を鞭のように扱う、聞いた者全員の神経に悪影響を与える雄叫びを上げる。
ヤグルロム。
鮟鱇頭のオーガ、頭部に触手状の突起があり先に光体が付いている、この光体の光は催眠効果がある。
ヤックルロア。
のっぺり顔のオーガ、過去に食べた動物に変形する事が出来る、今回は熊か鳥に変身する。
ヤックアドガ。
猪頭のオーガ、頭部に付いた巨大な角を突き出して猛牛のように突進してくる。
ヤグマアル。
蛙頭のオーガ、多少の知恵があり酸性雨を降らす魔法を使ってくる。
決してヤグアマルではない。
カツドン。
戦闘用ロボット、ワイヤー式のスタンガン、火炎放射器を搭載している。
●模擬戦場〈どれでも選べ、どれかを選べ〉
コロシアム。
森の中。
川辺。
町中。
ゲームマスターより
戦いたいオーガ、戦いたい場所を好きに決めて模擬戦闘をやろう。
1組で1体のオーガと戦うも良し、複数で複数のオーガと戦うも良しとなんでもござれ。
模擬戦だからやられても問題はないけど、油断はするな。
因みにカツドンを選択した場合は覚悟しろよ人間ども。
リザルトノベル
◆アクション・プラン
手屋 笹(カガヤ・アクショア)
5組参加複数戦 練習でオーガと戦えるとなると緊張はありますが、失敗してもかまわない状態なので試してみたかった事が出来そうですね。 実際のオーガ戦に活かす為に挑戦してみましょう。 わたくしは羽純さんの後方に他の神人さん達と集まって位置取ります。 盾とバトルフライパンを構えています。 対ヤックハルス ヒット&アウェイの要領でバトルフライパンでのスタン効果目的でしっかりと狙いを定めて攻撃を仕掛けます。 攻撃に集中しすぎて反撃されないように。 対ヤグアート ヤグアートが空中から滑空飛行で神人とレインさんの位置を狙ってきた場合、盾を持ってヤグアートの攻撃を受け止めます。 今のわたくしでどこまで耐えられるか試してみましょう。 |
八神 伊万里(アスカ・ベルウィレッジ)
敵の配置と位置関係の設定: 酸性雨を活かすため、他二体はこちらをヤグマアルに近づかせないように動いている そのため、こちらは二体を引き付けその間に攻撃役がヤグマアルに向かう状況を想定 シミュレーターでもトランスの動作が必要ならする 他の神人達と後衛に位置し、固まることによって酸性雨を使用される箇所を誘導し、町への被害を最小限に抑える 敵に接近されたらエムシで攻撃し防御力を下げる 接近された時点で当初の戦術は崩壊しているということなので、これは最終手段 シミュレーション終了後、今回の戦闘について話し合い今後に役立てる アスカ君の過去は『オーガに襲われ家族を失った』くらいしか知らなかった いつか話してくれたらいいな |
アイリス・ケリー(ラルク・ラエビガータ)
心情) 噂には聞いていましたけれど…こちらが本物のカツドンさんなんですね …なんだか、美味しいカツ料理が作れそうな気がします 戦場) 町中(小さな町の商店街)を想定 天候調整できるならば曇り 戦闘) 羽純の後方で他の神人達と一塊になる アートが予めいない場合 →攻撃は控え、頭上を警戒 建物の屋根や街路樹などを注視 姿を発見したならばアートのいる方へ矢を放ち、目をくらまして落としに掛かる 予めいるor出現後の場合 →射線が通っているのであれば弓でマアルへ攻撃 マアルへの攻撃が無理であれば、カガヤが相手をしているオーガへ攻撃 目を眩ませ、ハードブレイカーの攻撃を当てやすくすることが狙い また、マアルへ攻撃する為の移動は行わない |
桜倉 歌菜(月成 羽純)
敵の種類・数 →ヤグマアル、ヤックハルス、ヤグアートを各一体ずつ 初オーガ戦。色々試してみよう! ライフビショップである羽純くんと、私に出来る事は、仲間達を守る事 羽純くん、お願い!トランス化 私は他の神人さんと一緒に羽純くんの後ろへ 後ろから羽純くんに指示出し 羽純くんに見えていない敵の動きを、彼に叫んで伝える 神人さんを狙ったオーガの攻撃が来る場合、避けるべき方向を叫んで皆に伝える 羽純くんが守ってくれるとはいえ、完璧に守れる保証はないし、私に出来る事を 神人さんにオーガの攻撃が及びそうになったら、優先順以下で立ち回る 1後ろから引っ張って攻撃を避ける 2タックルで一緒に横に飛んで避ける 3前に出て剣で攻撃を受ける |
春加賀 渚(レイン・アルカード)
●全体目標 ・連携を意識した行動を取る ・市街戦を意識し町への被害を最小限に抑える ・敵を逃がすことなく討伐しきる ●個人行動 電脳空間とはいえ油断せずいこうね 私達はまだまだ新米だしここで色々と学んで実戦で生かせるようにしたいね すぐトランス レインより前、月成さんより後ろの位置に ヤグアートが滑空して向かってくるようなら弓で射って威嚇してみるね 当たらなくてもレインさんから意識が逸れればそれでよし 酸性雨が降ってきた場合は被さって守るよ だからレインさんは落ち着いて詠唱を完成させてね 特に何もないときは攻撃せず周囲の状況把握に務め情報伝達 酸性雨がきそうな時はヤグマアルに矢を向け威嚇しこちらに誘導し町への被害を減らす |
「……と言う訳で実戦に限りなく近い形での模擬戦闘が行えるのだ」
クーロの矢鱈と長い戦闘シミュレーターの説明を聞き終え、やや食傷気味のウィンクルム達はクーロに相槌を返した。
「噂には聞いてましたけれど、こちらが本物のカツドンさんなんですね(今ならなんだか、美味しいカツ料理が作れそうな気がします)」
カツドンを初めて見た『アイリス・ケリー』は動く重箱〈カツドン〉を眺めながらカツ料理の材料を頭に浮かべていく。
「……なぁアイリス。アンタ、何か変なコト考えてないだろうな?」
アイリスの表情から何処まで読み取ったのか、『ラルク・ラエビガータ』は全然緊張してない様子のアイリスを茶化す。
いよいよ模擬戦闘が始まるといった所でクーロはウィンクルム達に問い掛ける。
「それはそうと、電脳空間に行く際に頭に取り付ける装置を二通り用意した。電極タイプとヘッドギアタイプ、どっちが良い? 我輩的には電極タイプがオススメなのだが……」
そう言ってクーロはカツドンが運んでくる3ミリ程度の針が付いている電極の束とヘッドギアを指差す。
「なッ!? そ、それッ、頭に付けるのか!?」
あの針を自分の頭に刺す所を想像したのか、少し顔を青ざめさせた『レイン・アルカード』は電極タイプを指差しながら問う。
「……? そうだと言った筈だが?」
さも当然と言わんばかりのクーロ。
「ヘッドギア、ヘッドギアタイプでお願いしますっ!」
同じく『桜倉 歌菜』もそれを想像してしまったようで怯えた様子でヘッドギアタイプを指差した。
「ふむ、そうか……」
クーロ的には電極タイプを使って欲しかったらしく少しだけ残念そうに全員にヘッドギアタイプを渡していく。
全員がダイブ用に用意されたマットの上に寝転がってヘッドギアを装着、電脳空間への移行はすぐに始まった。
「それではダイブ開始だ。戦闘シミュレーター起動」
仰々しいクーロの文句の後、ウィンクルム達が見えていた景色がA.R.O.A.の会議室の天井から何処かの街道へと切り替わっていく。
石畳の道路に煉瓦造りの家が立ち並ぶ町中の景色に『アスカ・ベルウィレッジ』は少し感動したようで驚いたように感嘆の息を漏らした。
「おぉ、寝てた筈なのにちゃんと街の中に立ってるみたいに感じるな」
『そこで飛んだり跳ねたり怪我したりしても現実の君達の身体には影響はない、存分にこの電脳空間を堪能してくれ』
電脳空間をモニターしていたのかクーロの声が頭に直接響いてきた。
「アスカ君、アスカ君っ、ほらこれ、果物屋さんの林檎が持てるよ。これって食べられたりするのかな?」
場所は開けたアーケード〈商店街〉のような場所になっていて、箱に詰められた果物屋の林檎を持ち上げた『八神 伊万里』も電脳空間に興味津々のようだ。
試しに林檎を齧ってみたが、歯ごたえも味も全くしない。
『すまない。まだ味覚等のデータは入れてはいないので食べても味は感じる事は出来ない』
申し訳無さそうにクーロが答える。
「でも物は動かしたり壊したり出来るんだな……」
『月成 羽純』も改めてこの電脳空間が凄い技術で作られている事を再認識した。
「よっと! おぉ凄い、バック転の感覚もそのままだっ!」
早速その場でバック転をした『カガヤ・アクショア』も楽しくなったのか街路樹をするすると登って商店街の屋根に飛び移ったりする。
「ちょ、ちょっとカガヤ、恥ずかしいですから降りてきて下さい!」
「ふふふ、元気が良いんですねカガヤさん」
そんなカガヤを見て『手屋 笹』はあわあわと少し頬を赤らめ、『春加賀 渚』はくすくすと笑う。
「……どうやら和んでいられる時間は終わったようだ」
オーガの気配に逸早く気付いたラルクがアイリスを下がらせながら全員に呼び掛ける。
「ガルルゥ……」
「グェー」
鳴き声と共に商店街の奥の方からヤグアートとヤックハルス、更に後方にヤグマアルが姿を現す。
『場所町中、ウィンクルム5組とオーガ3体の複数戦。それでは戦闘開始だ』
クーロの言葉を聞き終える前に戦闘態勢を取った神人達はそれぞれのインスパイア・スペルを唱え始める。
「『猛き心を』ラルクさん、お願いしますっ!」
赤と黒の交じる暗い光を纏ったラルクは右手に手裏剣〈サクリティ〉を左手には仕込み刀〈時雨〉を持ち、敵の動きに対応出来るように姿勢を低く身構える。
「アイリスもあまり無茶はしないようにな……」
鉱弓〈クリアレイン〉を構えるアイリスに背を向けながらラルクは一言だけそう言った。
「『私達の全ては、ただ潰滅の為にある』」
オーガを発見するなり阿吽の呼吸でお互いに近付いた笹はカガヤに口付けをする。
二人の間を一陣の風が走り抜け、吹き荒れる嵐のようなオーラをカガヤは纏う。
「うおっし、行ってくるぜ笹ちゃん!」
「カガヤ、油断はしないようにお願いします」
「『茜さす』」
歌菜にとって初のオーガ戦、“大丈夫、作戦は頭に入っている”と自分に言い聞かせながら羽純の頬へとキスをする。
途端、茜色のオーラがオーロラのように二人を包み込む。
羽純は自分の体に滾る力を感じながら、自身の片手杖〈タートルワンド〉と仕込み刀〈時雨〉を油断なく構えて歌菜の前に出る。
「模擬戦だろうが手を抜くつもりはない」
「(わ、羽純くん……カッコいい)」
そんな凛々しい羽純の横顔に歌菜は見惚れてしまったようで、羽純はより一層気を引き締めなければと足を広くして後ろにいる歌菜を守るようにオーガ達の前に立ち塞がる。
「『運命を切り拓く』」
アスカは伊万里からのキスにより着火したかのように燃え盛るオーラを纏って重々しい大剣〈バーリー〉を軽々と持ち上げ、オーガ達の正面に立つ。
「(こいつがヤグアートか、俺の故郷を襲った『空飛ぶオーガ』の仲間かもしれない。シミュレーションだからコイツが仇って訳じゃない事は分かってるけど、心にケリを付けられるかもしれない……)」
憎悪からか自然と大剣を持つ手に力が入る。
「アスカ君、頑張って!」
後ろから声を掛けてくれる伊万里の声にハッとしたアスカは少し首を振る。
「(っと、仇かもしれないからって目的を忘れちゃ駄目だよな)あぁ、行ってくるぜ!」
「『夢がさめる前に』」
瞳に強い光を灯した渚からの口付けを受け、レインは温かい光のオーラを纏う。
「レインさん、電脳空間とはいえ油断せずいこうね。私達はまだまだ新米だしここで色々と学んで実戦で生かせるようにしたいね」
僅かに震えていたレインを元気付けるように渚はふわりと優しく笑い掛ける。
「ぁ……あぁ、そうだな(俺は後衛だから比較的安全なんだ……)」
渚の声掛けのお陰か体の震えが止まったレインは落ち着いて呪文の詠唱をし始める。
トランス状態への移行も無事に完了し、前方から接近してくるオーガ達を迎え撃つようにウィンクルム達は陣取る。
オーガ達の先頭はヤックハルス、その後ろに続くようにヤグアートが屋根上を飛び移りながら移動する。
ヤグマアルはその更に後方。
距離は互いの先頭同士が5mの所まで詰めており、一触即発の状況だ。
「はぁぁぁぁぁ!」
先に仕掛け、硬直状態を破ったのはカガヤ。
大剣〈バーリー〉を振り被りながらヤックハルス目掛けて走る。
だが、そんな見え見えの大振りが素早いヤックハルスに当たる訳がない、ヤックハルスは軽く後ろにステップをしてカガヤの攻撃を悠々と躱す。
「ガゥガゥ!」
嘲るような鳴き声を上げ、にやりと口元を歪めるヤックハルス。
しかし、カガヤの大振りが避けられる所まで作戦の内なのだ。
「ナイスだカガヤっ!」
事実、勝ち誇った表情のヤックハルスが道を空けたお陰でカガヤのすぐ後ろを走っていたアスカが障害〈敵の前衛〉にぶつかる事なく本命〈敵の後衛〉へと走り抜ける事が出来る。
「お前の相手は俺だぜッ!」
ヤックハルスがそれ〈作戦〉に気付いた時には既にカガヤが大剣を構え、道を塞ぐように立ちはだかる。
そのままアスカは一直線にヤグマアルの方へと駆け抜ける。
走りながら大きく振り被った大剣〈バーリー〉を腰溜めに構え、踏み込みと同時に振るう―――。
「グェロ!」
―――アスカが踏み込もうと地を蹴ろうとした直前、詠唱をしていたヤグマアルが口をモゴモゴとさせた後に口からドロリとしたものを吐き出す。
「ッ!」
寸での所で蹴り足の方向を変え、横っ飛びに切り替える。
ドロリとしたものはヤグマアルの異臭を放つ毒性を帯びた唾液。
もしそのまま真っ直ぐ飛び込んでいたら頭からアレを被っていただろう。
「っぶねぇ! コイツの攻撃って酸性雨だけじゃないのかよ!」
無理な姿勢での回避で態勢を崩したアスカはすぐに起き上がるが、再びヤグマアルが口をモゴモゴとさせ始めた為、懐に飛び込めず睨み合いへと移行する。
カガヤと対峙したヤックハルスは不用意に飛び込む事はせず、伸縮自在の鉤爪を使ってフェイントを掛けつつカガヤの間合いの外から攻撃を仕掛けてくる。
「くっ!」
細かい攻撃の所為で大きく踏み込む事が出来ないカガヤは防戦を強いられる。
大剣を斜めにし、剣の腹に左手を添え、大剣〈バーリー〉を盾にするようにしながらヤックハルスの変幻自在な鉤爪の攻撃を捌いていく。
ヤックハルスの後ろに音もなく近付いたラルクは逆手に持った左手の仕込み刀を突き出す。
「ガルゥ!」
不意打ちの刃は動き回るヤックハルスの背中に命中。
しかし、刺された瞬間に身を捩って鉤爪で薙ぐようにしてラルクの二の太刀を払い除ける。
手負いとなったヤックハルスはカガヤとラルクの二人から距離を取るように下がって行く。
カガヤとラルクがヤックハルスに向かったと同時に屋根の上に居たヤグアートが背中の蝙蝠の羽を広げて滑空を開始する。
狙いは一塊になった神人達、弾丸のような速度で滑空し、短刀のような足の鉤爪を広げて飛び掛ってくる。
「『シャイニングアロー』」
神人達の前に立ち塞がるように立つ羽純の左右に光の輪が浮遊する。
それらは羽純の両手に連動するように動き、ヤグアートの攻撃から神人達を守る盾となり、攻撃を反射する鏡となる。
滑空するヤグアートは羽純の頭上を越えて神人の先頭に立つ笹に狙いを定めて足の鉤爪を振るう。
「狙い撃ちます!」
きりりと鉱弓〈クリアレイン〉を引き絞ったアイリスは中空を滑空するヤグアートを狙って矢を放つ。
同じく渚も静かに木弓〈フェアリーボウ〉でヤグアートを狙う。
しかし、素直な射撃だった為か羽の角度を変え、ヤグアートが斜めに滑空しただけでアイリスと渚の矢は掠りもしない。
ヤグアートに狙われた笹も盾〈食いしん坊お化け〉を構えているとはいえオーガの攻撃を神人〈普通の人〉が受ければ一溜まりもない。
「危ないっ!」
笹の後ろに居た歌菜が叫ぶようにそう言って咄嗟に笹の肩を引っ張って後ろに下がらせる。
「グェェェ!!」
標的を下げられ、攻撃が空振りに終わったヤグアートは瞬時に標的を笹から歌菜に変える。
伊万里が意を決して儀礼刀〈エムシ〉を抜こうとした時。
「やらせるかっ!」
大きく後ろに下がって来た羽純が歌菜を庇うのが間に合い、左手に追従する光輪でヤグアートの鉤爪攻撃を防ぐ。
右足の攻撃を一度防がれた程度でヤグアートは止まらない、残った左足を逆方向から差し込む。
しかし、その程度の攻撃で羽純の守りを突破する事は出来ない。
右手に追従する光輪で正面から受け止める。
2度振るわれた鉤爪の攻撃を受け止めた光輪は攻撃者〈ヤグアート〉に同じ威力を以って攻撃を跳ね返す。
ざっくりと自分の鉤爪の威力をそのまま返されたヤグアートは着地と同時に羽を畳み、不利を悟ったのか傷口を抑えながら飛び退いていく。
「待てっ!」
あまりに迅速な行動に神人達は反応出来なかったが、羽純だけはそれ〈逃げるヤグアート〉を追っていく。
アスカとヤグマアルはじりじりと間合いを詰めては、唾液による攻撃で距離を取られ、という攻防を繰り返していた。
「唾液の出だしは分かりやすいから回避に専念すれば当たる事はないだろうけど、このままじゃ埒が明かないな……」
次第に焦れてきているアスカだったが仲間を信じてヤグマアルを抑える事に専念する。
その頃、レインは長い呪文の詠唱を行いながら、ちらちらと前方の様子を窺う。
本気の殺意を伴うオーガの攻撃に逐次ビクビクとするレインだったが、その度に精霊達や神人達が必死に戦う様を見せつけられ、自分も自分の役割を果たさないと、と杖を握る手に力が入っていく。
「(もうすぐで詠唱が終わる。狙うのはヤグマアル、少し遠いけど確実に……当ててみせる!)」
覚悟を決めたレインの瞳には信念の炎が燃え盛る。
「詠唱がもうすぐ終わる。ヤグマアルの足止め、任せたっ!」
最前線のアスカに聞こえるように大声を上げ、アスカの頷きを確認したレインは佳境に向かう詠唱に集中する。
レインの掛け声に合わせてアスカは一か八か姿勢を低くして一気にヤグマアルへと踏み込む。
案の定、ヤグマアルは迎え撃つように唾液を吐き出す。
限界まで姿勢を低くしたアスカの頭上スレスレをヤグマアルの唾液が通過していく。
虎穴に入らずんば虎児を得ず、分の悪い賭けに勝ったアスカがこの最大の好機を逃す筈がない。
「漸く間合いに……入れたっ『グラビティブレイク』」
低い姿勢から水平に薙ぎ払う一撃をヤグマアルの足に入れ、ヤグマアルが大きく仰け反ったのを確認して即座にその場から〈横っ飛びで〉離脱する。
「―――よし詠唱完了。燃えよ焦がせよ……『乙女の恋心』」
遂に詠唱を完了させ、レインの杖〈ダークブルー〉から最高のタイミングでエナジー〈熱線〉が照射される。
熱線は見事ヤグマアルの中心を射抜き、ヤグマアルを内側から焼き焦がす。
ヤグマアルは断末魔を上げることなく仰向けに倒れ、ピクリとも動かなくなる。
「よ、良し。ヤグマアルは倒した、なら次だっ!」
レインは止めを刺せた事に若干の喜びを感じるが、浮かれる事なく即座に次の目標への攻撃に移る為に再び詠唱を開始する。
神人への攻撃に失敗したヤグアートは羽純から距離を取ると同時に睨み合いになっているヤックハルス達の場所へと向かっていた。
常に周囲の警戒をしていたラルクは当然それを察知しており、振り向き様に手裏剣〈サクリティ〉を投擲する。
ヤグアートは回し蹴りでそれ〈サクリティ〉を払い除けるが真っ直ぐ飛来する手裏剣の影になるように投げられたもう一つの手裏剣が弧を描くように飛来し、ヤグアートの太腿に命中する。
「ギャギィィィ!!」
堪らずヤグアートは悲鳴を上げて膝を付く。
しかし、ラルクの意識がそちら〈ヤグアート〉へと向いた隙をヤックハルスは逃さない。
石畳の道路を滑るようにしてカガヤの懐に飛び込む。
「ッ!」
顔が触れる程の超至近距離、ヤックハルスの自慢の鉤爪が石畳を擦れさせながらカガヤの腹部を狙って振るわれる。
刹那の瞬間、これ以上なく集中した為にカガヤの野生の勘が働いたのか、カガヤは咄嗟の判断で刃を上に向けたままの大剣〈バーリー〉の柄でヤックハルスの眉間を打った。
ヤックハルスもまさかあの状態から反撃が来るとは思っていなかったのだろう、意識の外からの攻撃に怯んでしまい、身体が硬直する。
「『忍法霞』」
即座に印を結んだラルクが煙と共に姿を消し、身体を硬直させたヤックハルスの足元に移動する。
「隙ありっ!」
死角〈影〉から現れたラルクは仕込み刀をヤックハルスの足に突き刺し、ヤックハルスの身動きを鈍らせる。
「おぉぉぉぉぉ『グラビティブレイク』」
生傷だらけの身体に鞭を打ち、カガヤは渾身の振り下ろしをヤックハルスに入れる。
この一撃を入れられれば立てる者など殆ど居ないだろう。
それはヤックハルスも例外ではなく、土下座をするような形で石畳の上に崩れ落ちる。
ヤグマアルを倒した事で駆け付けてきたアスカも合流し、ヤグアートは4人の精霊達に囲まれる形となる。
「ふんっ!」
先ずはカガヤの振り下ろし、ヤグアートは横にステップをして躱す。
「でりゃっ!」
続く形でアスカの薙ぎ払い、ヤグアートは後ろに飛び上がって躱す。
「せいっ!」
更にラルクが手裏剣を投擲、ヤグアートは身軽な身のこなしで街路樹の方へ飛び、三角飛びの要領で街路樹の幹を蹴って精霊達の包囲を越えて再び空中を滑空し始める。
「しまったっ!」
羽純はすぐにヤグアートの狙いに気付く。
そう、手負いのヤグアートの狙いは飽くまでも神人、精霊達の事など欠片も考えてはいないのだ。
高速で滑空していくヤグアートをすぐに追うが流石に間に合う速さではない。
今度こそダメかという刹那。
「当たれぇっ!!」
最後尾に位置するレインからの魔弾が一直線に滑空してくるヤグアートの顔面に命中する。
「グゲェ!?」
ヤグアートは無様に声を上げ、仰け反ったままの態勢で石畳の上に落下する。
「一斉攻撃のチャンスですっ!」
笹の号令で防御姿勢だった神人達は武器を振り上げる。
火蓋を切ったのは笹のフライパン〈新婚さん〉の一撃、小気味よい音を鳴らし脳天を揺らすような一撃を入れる。
「え、えぇいっ!」
隙かさず歌菜が剣〈ウィンクルムソード〉を突き入れる。
しかし、突く瞬間に目を閉じてしまい脇腹を掠めただけだった。
「はっ!」
それをフォローするように伊万里は儀礼刀〈エムシ〉でヤグアートの脇を切り抜ける。
「今度こそっ!」
アイリスの鉱弓〈クリアレイン〉の矢は倒れたヤグアートを射抜く。
「それっ!」
最後に渚の木弓〈フェアリーボウ〉の矢がヤグアートの足に突き刺さる。
泣きっ面に蜂といった感じで満身創痍のヤグアートはもう動く力を残していない。
そこに駆けつけて来た羽純が仕込み刀〈時雨〉で止めを刺した。
『戦闘終了、だな。戦闘シミュレーターを終了する』
全てのオーガを倒すと同時にクーロの声が頭に響き、目の前の町中の景色からA.R.O.A.の会議室の天井に切り替わった。
「おつかれさん。中々な戦い振りだったな」
渡していたヘッドギアを回収しながらクーロは上機嫌にそう言った。
その後、ウィンクルム達は反省会を行い、各々の反省点を纏めてみた。
カガヤ。
重々しい一撃を繰り出す事が出来るが武器の性質上、攻撃を当てる事が難しい。
仲間と連携して敵の体勢を崩したりしてもらい攻撃を仕掛けていきたい。
羽純。
予想以上の光輪の効力に守り手としては申し分なかったが今回の敵はすばしっこい上に上空も行動範囲となっており、少し注意不足だったかもしれない。
レイン。
広い視野を持って全体の状況を把握し、仲間と連携は取れていた。
しかし、覚悟が足りなかった所為か、自分の出来る事を増やした方が良いだろう。
ラルク。
常に周囲の警戒を怠らず、素早く的確な援護攻撃を行っていた影の功労者。
だが、慎重になり過ぎで積極的に動ける場面がもっとあったかもしれない。
アスカ。
臨機応変に動けてはいたが、カガヤと同様単独で行動するより仲間と連携を取った方がその攻撃力を最大に活かせるだろう。
依頼結果:大成功
MVP:
エピソード情報 |
|
---|---|
マスター | うち |
エピソードの種類 | アドベンチャーエピソード |
男性用or女性用 | 女性のみ |
エピソードジャンル | 戦闘 |
エピソードタイプ | ショート |
エピソードモード | ノーマル |
シンパシー | 使用不可 |
難易度 | とても簡単 |
参加費 | 1,000ハートコイン |
参加人数 | 5 / 2 ~ 5 |
報酬 | 少し |
リリース日 | 11月11日 |
出発日 | 11月18日 00:00 |
予定納品日 | 11月28日 |
参加者
会議室
-
2014/11/17-23:37
-
2014/11/17-23:09
-
2014/11/17-23:09
-
2014/11/17-22:53
-
2014/11/17-22:53
-
2014/11/17-22:53
私に出来る事は少ないので、オーガの動きに注視して、
羽純くんの死角を補っての指示出しと、
オーガの攻撃が来る方向を叫んだりとかを、プランに入れてみました! -
2014/11/17-22:37
私はヤグアートの奇襲に備えようかと思っております。
頭上を警戒し姿が見え次第、ヤグアートのいる方へ向かってクリアレインで射掛けるつもりです。
その後は、射線が通っているならヤグマアルを、通っていないならカガヤさんが相手をされているオーガを撃って、あわよくば目を眩ませることができればくらいのつもりです。 -
2014/11/17-21:28
分担ありがとうございます。
自分だけ何も書いていないのがとても落ち着かないので無理やり考えてみました。
私は会議室の中であがっていた模擬を行うにあたっての全体としての目標あたりを書いておこうかなと。
だいたいこんな感じかな。
・連携を意識した行動を取る
・市街戦を意識し町への被害を最小限に抑える
・敵を逃がすことなく討伐しきる
>個人
レインさんは最後尾で詠唱するとして。
私は店売り品ですが弓を買ってきたので試してみるね。
命中がちょっとあれなことになってるけど。
基本はヤグアートが滑空して向かってきた場合に威嚇する感じで、あんまり積極的にはいかない予定。
とりあえずはレインさんから注意を逸らすのが目的かな。 -
2014/11/17-20:42
遅くなりました、拝見拝見。
渚さん図説ありがとうございます。
決めるべき事は一通り決まったでしょうか。
>渚さん
情報記載に関して「複数戦である事」記入しておきますね。
改めてカガヤは最初にヤックハルスを抑え、アスカさんのヤグマアル側への進行をサポート。
後、あるいはアスカさんに続く形で、ヤックハルス、ヤグアートとアスカさんの間にラルクさんと一緒に配置取り。
後はヤックハルスの素早さにHBでどれだけ挑めるかを試しつつ、斬りかかり。
わたくしは羽純さんの後方(渚さん図:神人の位置)に立ち、
場合によっては羽純さんと同じ程度に前に出てバトルフライパンのスタン効果を試します。
ヒット&アウェイで、オーガから攻撃されないように気をつけつつ。
となりそうです。
ヤグアートが高所から神人狙いで滑空してくる可能性を考慮して
他の神人さんの前に立ち、盾を持って攻撃を防ぎたいと思います。
ヤグアートの対処に羽純さんもラルクさんもいらっしゃる事を思うとほとんど無い気がしますが、
神人の能力でどの程度オーガの攻撃を凌げるか試してみたいですし書いておいてみます。 -
2014/11/17-16:25
再び書き込みが遅くなってすみません!(ずざざー)
配置は【29】の渚さんの図で賛成&了解ですっ
私も後衛で、敢えて酸性雨を誘導する案に乗っからせて貰おうと思います!
アスカさんがヤグマアルに接近、ヤックハルス&ヤグアートの後ろにラルクさんとカガヤさんが回る際も、
羽純くんにシャイニングアローで援護出来ないか、立ちまわって貰おうと思いますですっ
>伊万里さん
私もそれで問題ないと思います!有難う御座いますっ
>分担
では、私は『敵の種類・数』を受け持ちますね!
【ヤグマアル、ヤックハルス、ヤグアートを各一体ずつ】
で良いでしょうか
皆さんの作戦に脱帽です!
足を引っ張らないように頑張りたいと思いますっ -
2014/11/17-09:57
笹さん、御確認ありがとうございます。
他の報告書については一から探すしかないかと思っておりましたので、とても助かりました。
渚さんの図の形が良いかと思います。
渚さんの懸念に関しては、初手でアスカさんが足止めされる可能性はあると思いますが
カガヤさんとラルクさんが抑えにいけば、その後の突破は難しく考えなくて良さそうです。
先に張り付いて、抑えながらヤグアート&ヤックハルスとの位置を入れ替えるように動ければいいんじゃないかなと。
ラルクさんには忍法霞を使ってもらって、後ろをとるように動いてもらおうかと考えています。
>伊万里さん
大丈夫だと思います。
『酸性雨による町への被害を最小限に抑える』くらいでもいいかもしれません。
>分担
でしたら私は『場所』を受け持ちますね。
町中、小さな町の商店街を想定して、あと曇りであることも入れておきます。 -
2014/11/17-07:19
わわっ、遅くなってすみません。
配置は【29】の渚さんの図がよさそうです。
アスカ君はもし囲まれた場合ヤグアートやヤックハルスにも注意を向けざるを得ませんが
その場合はラルクさんとカガヤさんと連携で二体をかわしつつ、
ヤグマアルと二体を分断するような位置を取って
レインさんの恋心を確実に決められるように動いてもらうつもりです。
背後を気にする必要がなさそうなら、そのままガシガシ攻撃してもらいます。
ヤグマアルはそこまで防御力は高くないんですね。
それなら私は後衛に居ようかと思います。
神人で固まって、敢えて酸性雨を誘導する案賛成です。
>設定
そうですね…では私は
【敵の配置と位置関係】を書けたらと思います。
ええと、
・酸性雨を活かすため他二体はこちらをヤグマアルに近づかせないように動いている
・こちらは二体を引き付けその間に攻撃役がヤグマアルに向かう
…という想定で大丈夫でしょうか? -
2014/11/17-03:34
長くなったのでわけるね。
これって自分達で設定決めるわけだからプランに明記が必要だよね。
このあたり書くと文字数とられそうだし、重複して書いてたりすると勿体ないから分担できればなと。
・複数戦であること
・敵の種類・数
・場所(町の詳細)
・敵の配置とこちらの位置関係
だいたい必要そうなのはこんな感じ? -
2014/11/17-03:31
それぞれの対応人数もバランスいい感じだね。
私も配置は手屋さんの【23】と同じイメージだったよ。
弱いものを狙うにしても姑息属性も追加だと結構アスカさんが危険な位置だね。
他2体が振り向くと包囲されちゃう位置だから敵からしたらすごく狙い目かも。
ヤグマアル優先方針だから、アスカさんが背後を気にせずヤグマアルに対応できる状況下を作った方よさそう。
ヤグマアルは知恵があると明記されているし、密集した所に酸性雨を降らせてきそうだよね。
最終的には相手次第にしても、皆さんが言うように神人が固まっているのは狙い目そう。
でも逆に考えると、酸性雨を降らせる位置をこちらである程度コントロールできるかもと。
今回は町の中を想定しているから、町への被害を抑えるためにある程度は自分達で被る覚悟でいた方がと思ったよ。
手屋さんの図をお借りするね。
アイリスさんと桜倉さんの意見も加味するとこんな感じかな?
■←ヤグマアル
□←アスカさん
□ □←ラルクさん&カガヤさん
■ ■←ヤックハルス&ヤグアート
□←羽純さん
神人←未定。人による。
□←レインさん
月成さんの位置にもう1人来てもいいし、このあたりはもう少し相談かな。
神人は暫定で入れたけど、私は各自やりたい事を試してみていいと思ってるよ。滅多にない機会だしね。
私は特に武器もないので図の神人位置にいる事になるかと。
ヤックハルス&ヤグアートが神人側に来る可能性は高いけど、シャイニングアローがあるからすぐには突破できない。
ラルクさんとカガヤさんがいるから後ろから狙われたら、流石に前ばっかり見てるって事はないだろうし。
神人でも戦う手段はあるしやられっぱなしって事は早々ないだろうしね。
懸念としては素直に後ろに回らせて貰えるかというのがあるけど、アスカさんがヤグマアルに接近するのが前提の作戦なのでその時一緒に突破しちゃえばと思ったよ。
こちらはスキルは乙女の恋心をセットしていくつもりでいるよ。
小さな出会いなら2回使えるけど、使い切るのに4Rかかるしね。
乙女の恋心は1回しか使えないけど、早めにヤグマアルを倒せるようにという事で威力重視にしようかと。 -
2014/11/17-00:11
わわわ、皆さん、纏めや細かい提案や情報など、有難う御座います!
帰宅が遅くなって、書き込みが遅くなりました…!
ふむふむ、神人さん優先で狙ってくるならば、羽純くんには神人さん側に居て貰い、
ひたすらシャイニングアローで防御&反撃をするのもいいかもしれませんっ
動く盾として前にガンガン出てみたいと羽純くんも言ってますので、大歓迎です!
そうして引き付けた所を、後ろから、狩り取って貰うのはどうでしょうか?
…と、何だか作戦になっていないような思いつき発言ばかりですみません! -
2014/11/16-23:28
ヤグアートの登場する女性側のエピソード3つを再度確認しました。
狙える状況であれば一般人、神人を優先で狙い、
どうしても精霊に阻まれる場合は精霊を。という感じでしょうか。
ヤックハルスほど目立つ行動の仕方ではないみたいですが、
アイリスさんの仰るよう弱い者優先で狙う傾向はあるようですね。
滑空という飛び方の性質上、一度地面に降り切ってしまうともう飛べないようなので
その辺狙い目かもしれません。 -
2014/11/16-22:22
よろしければ参考までに。
過去にヤグアートが登場したエピソード一覧です。
読み切れるか怪しいですがいくつかわたくしも確認してみますね。
【女性PC】【ギルティの復活】絶望的希望論(久部 マスター)
【女性PC】【ギルティの復活】水際の戦い(はるた マスター)
【女性PC】雨に隠れて(うち マスター)
【男性PC】【ギルティの復活】意味など、なくても(錘里 マスター)
【男性PC】【ギルティの復活】診療所の攻防(木口アキノ マスター)
【男性PC】【アイノアカシ】『君』に捧げる(あき缶 マスター)
【男性PC】【タブロス防衛戦/アイノアカシ】防衛せよ(こーや マスター) -
2014/11/16-22:07
すみません、確認に時間がかかりました。
ヤグアート、やはり姑息な性格のようです。
男性神人の「【アイノアカシ】『君』に捧げる」の報告書で確認してきました。
『飛ぶ』ではなく『滑空』という表現と、過去の報告書から見た限りでは屋根や木などの土台が必要のように感じます。
町中ですと建物の屋根や街路樹などがあるので、直接神人への奇襲をしかけられやすいのではないかなと思います。
個人的には、下り過ぎない範囲で神人は分かれた方が良いかと思います。
ヤグマアルの酸性雨は広範囲に及びますから、数が多い方……一塊になった神人へ放たれるのではないかなと。
私も伊万里さんと同じように前に出たいと思っているというのもありますが……。
一塊となる場合でしたら、笹さんの解説図を元にさせていただきますね。
・ヤグアート&ヤックハルスの間にカガヤさん&ラルクさん&羽純さんが割って入る
・ヤグアート&ヤックハルスとカガヤさん&ラルクさん&羽純さんの位置を入れ替える
どちらかのように出来れば、いいんじゃないかなと思います。
アスカさんへの攻撃を邪魔しやすくなり、ウィンクルムだけが酸性雨に当たることになるリスクを減らせるんじゃないかなと。
後方のレインさんを中心にされた場合は神人とレインさんが浴びることになりますが、
カガヤさん&ラルクさん&羽純さんが中心となった場合はこの二体のオーガも巻き込めます。
羽純さんはシャイニングアローを試されたいとのことですから、神人側に移るのも手でしょうか。 -
2014/11/16-22:06
思いついたままに書いていたら3連投目…
連投失礼します。
[18]での渚さん発言の逃がさない為の算段も考えなくてはでしたね。
[23]で提示した図のアスカさんとヤックハルス&ヤグアートの間に
その2体対応のどなたかが挟む形で入った方がいいでしょうか。 -
2014/11/16-20:47
何となく今、配置はこのように考えていました。
ずれていませんように。
■←ヤグマアル
□←アスカさん
■ ■←ヤックハルス&ヤグアート
□ □ □←カガヤ&ラルクさん&羽純さん
神人
□←レインさん
とりあえず浮かんでいたのがこんな形だったので違っていましたら突っ込みお願いします。
小さな町の中のイメージとの事なのでわたくしの思っているイメージが違っている気がしていますので…
現在の所、わたくしはカガヤの後方で待機しヤックハルスに攻撃を当てる事を重視して
バトルフライパン「新婚さん」でスタン効果を狙えないか試そうかと思っていました。
この配置だと、ヤックハルス&ヤグアートがアスカさんの方へ方向転換する可能性もあるかもと思いましたので
その場合の対処も入れておきますね。 -
2014/11/16-19:56
>伊万里さん
聞き流しOKですのでわたくしの意見をば。
ヤックハルスの性質から考えると神人が狙われる可能性が非常に高いと思いますので、
ヤグマアルの討伐に防御ダウンがどうしても必要で無ければ神人は1箇所に集まっていた方がいいかなと思いました。
ヤグマアルは以前【雨に隠れて】でカガヤが護国坊を装備した状態の通常攻撃で一撃で倒したように描写されていました。描写上だったのかもしれないので実際に一撃だったかは不明です。
とはいえヤグマアルは特別防御が高いオーガではありませんし、バーリーで倒すのはそんなに時間がかからないと思いますので防御ダウンを狙わなくても大丈夫じゃないかなと予想します。
他の方もご意見ございましたらお願いします。 -
2014/11/16-13:07
ふむ…皆さんの配置希望が出ましたね。
まとめるとこんな感じでしょうか。
※敬称略
・二体の引き付け役
カガヤ、ラルク、羽純
・ヤグマアル攻撃役
アスカ、レイン
担当はきれいに分かれましたね。
向こうも連携を組んでくると想定すると、ヤグアート、ヤックハルスも
こちらを牽制に来るかもしれませんね。
後衛のレインさんはともかく、アスカ君は他二体に邪魔されないよう気を付けてもらわないと。
こちらはスキルはパッシブのインプロ―ジョンと、防御を下げるグラビティブレイクをセットしていく予定です。
>神人の動き
私は敵の防御力を下げる『エタム』を持っているので、これを積極的に使って攻撃役に加わるか
それとも後方で牽制役の二体の動きを見て動きを予測し、引き付け役のサポートをするかで、少し悩んでいます。
前衛に出ると他二体の的になりそうなので、今のところ後者寄りの気持ちなのですが…
他の方の意見も聞いて決めたいと思います。 -
2014/11/16-09:57
笹さんと歌菜さんの御様子を見る限り、連携はばっちりですね(くすっと笑い)
心強い限りです。
ヤグアートも姑息な性格だった気がします。
男性側の【アイノアカシ】のどこかでその記述があったはずなんですけれども……
すみません、うろ覚えなので改めて調べてみますね。
笹さんの二つの案でしたら、私も2の引き付け案に賛成です。
実際の町中であったならば、残り2体のオーガを放置すると住民を狙いかねないでしょうし。
私達は引き付け役に回ろうかと思います。
私は前に出つつ、距離を取るように見せかけながら動いて、ヤックハルスかヤグアートを誘き寄せつつヤグマアルから引き離しを図ろうかと。
ラルクさんに陽炎を使ってもらえば被弾も抑えられるかとは思うのですが、
一度酸性雨が降り始めてしまうとそちらで分身が潰されかねないので、スキルはもう少し考えて見ます。 -
2014/11/16-03:35
小さな町とヤグマアルからというの了解だよ。
酸性雨は広範囲で威力も高いらしいし早めに倒しておきたいよね。
小さい町となるとほとんどの人が範囲内にいる状況になりそうだから、なんとか妨害して発動前に食い止めたいね。
私も2のヤグマアル優先で他引き付けに賛成。
状況的にはヤグマアルが後衛で他2体が前衛な感じなのかな。
2体を引き付けている間にヤグマアル組が合間を通って接近する感じ?
こちらはエンドウィザードだし、引き付けには向いてないからヤグマアルを叩く組がいいかな。
その場合こちらは特に接近せずに全員の後方から攻撃って形になるかなと。
ヤックハルスは弱いものを狙うのなら、神人が近くにいたら狙ってきそうだね。
ちょっと危険だけど注意を引く際にはそのあたりを利用できれば楽になりそうかな。
訓練だし、そのあたりの匙加減を調べられるのもいいかなと思ってる。
ヤグアートは飛べるのが厄介だよね。
こちらが組み分けていても、空を飛ばれるとそれらを無視した行動が取れるし。
ヤグマアルを倒すまでの間はヤグアートを重視した方が安全かも。
ヤグマアルを倒せたら私もヤックハルス優先でいいと思うよ。
短距離滑走で相手も近距離攻撃手段しかないのならこちらに接近せざるを得ないしね。
そういえばそこそこ知恵があると不利になったら逃げ出したりするよね。
逃がさないための算段も立てておく?
そういえば天気とかも設定した方がいいのかな。
ヤグマアル調べていたら日光が苦手とあったから、訓練だし曇りとかにしておいた方がと思って。 -
2014/11/16-00:21
きゃーこちらこそ、タイミングがアレソレで…!(ぺこぺこ)
はい、ヤグマアル以外の2体を引き付けて、ヤグマアルを優先で倒す案に賛成ですっ -
2014/11/16-00:13
あら…歌菜さん発言被り申し訳ありません…
発言読ませて頂きました。
ヤグマアル以外の2体を引き付けの同じ考えで良さそうですね。 -
2014/11/16-00:06
エンドウィザードの方が攻撃できるまでに守らなくてはいけないのと、
オーガの中でもヤグマアルが酸性雨を降らせるまでに他のオーガが守るように動くのは事情が同じですわね。
ヤグマアルを最優先了解です。
ヤックハルスとヤグアートだけになったらその時はヤックハルス優先が良いかなと思います。
ヤックハルスは狡猾な性格で弱い方を狙うように動きますので、
引き付けもそれを前提に考えるとやりやすいかもしれません。
ヤグマアルを優先する為の手段はおおまかに2つでしょうか。
1.ヤグマアルを集中攻撃
他のオーガ達はひたすら後回しにしてとりあえず皆でヤグマアルを倒してしまう。
2.ヤグマアルを倒す為に他2体を足止め。
ヤグマアルの攻撃に当たる組、他2体の引き付け足止め組に別れ、
ヤグマアルの攻撃に当たる方はその攻撃に集中してもらう。
の2択でしょうか。
特別強い種類のものは居ないので2、伊万里さんの仰っていた2体を牽制した上でヤグマアルを優先して倒す案がいいかなと思いました。他の皆さんは如何でしょう。
2で行く場合はカガヤの希望もありますし、
ヤックハルスを抑える組になりたいと思っています。
適正な位置がありましたら移動します。 -
2014/11/16-00:04
小さな街で想定ですね、了解ですっ
ふむふむ…ヤグマアルをまず何とかした方がいいですね!
動きの早い二体を引き付ける囮役と
その間に、素早くヤグマアルを倒す組に別れるのはどうでしょう?
この場合、引き付け役をやってみたいなって思いました。
先に述べた通り、羽純くんのシャイニングアローがどこまでオーガに通用するのか、
反射攻撃でダメージ与えられるのか…テストしたいなって考えていて、
積極的に前に出て、オーガの攻撃を受けてみたいので!
消費MPの都合上、あと、今回は攻撃を反射する事に集中するので、
セットするのは【シャイニングアロー】になります。
【シャイニングアローⅡ】だと撃てるのが一発だけになっちゃうので(涙) -
2014/11/15-21:40
小さな街…確かにそうですね。
ではその想定で行きますね。
まずヤグマアルから、了解です。
酸性雨は私達だけでなく街にも被害が及ぶ可能性がありますしね。
そのためには、動きの早い他の二体を牽制しておく必要がありそうですね。
別件での報告書を読みましたが、ヤグマアルが酸性雨を使用する際の隙をカバーして
さらにこちら側の位置を把握してヤグマアルに伝えるという連携を取っていました。
その時とはオーガの攻勢は違いますが、
ヤグアートの滑空とヤックハルスの鉤爪攻撃でこちらの動きを制限しておいて
そこに打ち込まれるという可能性も考えられます。
これに対抗するには、さてどういう方法がいいでしょうか… -
2014/11/15-10:53
「町中」で「ヤックハルス」「ヤグアート」「ヤグマアル」の三体を相手に複数戦ですね。
私は小さな町の商店街くらいをイメージしています。
もっと建物が密集している場所でしたら、市街地という表現になる印象があるので。
町への被害を抑えることも考えれば、倒す順番も考慮すべきでしょうね。
広範囲に酸性雨を降らせるヤグマアルを先に倒せればなと思います。 -
2014/11/15-02:54
私もオーガはその3体で問題ないと思うよ。
動きが素早いのが2体と、魔法攻撃してくるのが1体だね。
こちらの構成的に、不得手なタイプの相手だから演習には丁度よさそう。
連携を生かせるよう頑張ろうね。
>模擬戦場
私も街中に賛成かな。
折角好きにシチュエーションを組める訳だし、機会が滅多にないはずの市街戦を体験してみたいかも。
自由度高いし町並みや規模も自分達で決めちゃって、目標を立ててやってみたらちょっと楽しそう。
ちなみに街中っていうのは大通りとかそのあたりのイメージで大丈夫かな? -
2014/11/14-22:48
成程…私も市街戦はまだ体験したことはありません。
もし本当にオーガが街に攻めてきたなら大変ですが、シミュレーターなら問題なく挑めますよね。
場所は街中に賛成します。
となると、オーガを倒すだけでなく、街への被害を抑えることも重要になってきますね。
今回はそのあたりのシミュレーションも頑張りたいですね。 -
2014/11/14-22:34
あ、わたくし自身の具体的な戦場の希望をば。
わたくしは森の中か街中でしたら「街中」を希望します。
というのも森の中のシチュエーションで、
今回のオーガ3体を倒す状況だと以前参加した任務【雨に隠れて】で、
出てきたシチュエーションとほぼ同じになってしまうのですよね。
(出現オーガがヤックドロア→ヤックハルスに変わっただけの状態)
折角なら出来るだけ違うシチュエーションに挑んでみたいと思いますので、街中希望です。
-
2014/11/14-21:57
オーガの数と種類、了解しました!
5組で3体のオーガを相手、問題ありませんっ
>模擬戦場
オーガが攻めてきたのを迎撃する防衛戦ですか!それなら『街中』を希望しておきますね!
障害物とかを考慮、街の建物の被害も考えつつ…の戦いを、是非練習してみたいなって思いました。
が、森の中でも↑は満たせるかなって思うので、皆さんのご意見に合わせたいなって考えてます。 -
2014/11/14-21:33
オーガの数と種類、私もそれでいいと思います。
>模擬戦場
森の中、だとこちらが討伐に出向く。
街中ならオーガが攻めてきたのを迎撃する防衛戦、といったシチュエーションになるでしょうか。
私もどちらでも構いません。
連携の取り方と、状況や周りの地形なども考慮に入れた作戦の立て方も考えなければいけませんね。 -
2014/11/14-21:16
一通り皆さんの希望が出ましたね。
そうしましたら
5組で3体のオーガを相手、で良さそうでしょうか。
連携の練習のつもりもありますのでオーガの数がこちらと同数になってしまうと
難しくなってしまいそうですしこの辺で良いかもしれませんね。
そうなると後は模擬戦場でしょうか。
今後の実戦で活かす事を思うなら少なくともコロシアム以外がいいかなと
わたくしは思います。
アイリスさん希望の森の中か街中が今の所候補でしょうか。
模擬戦場の希望箇所ありましたらお知らせお願いします~ -
2014/11/14-14:16
初めまして、アイリス・ケリーと申します。こちらはシノビであるパートナーのラルク。
どうぞよろしくお願いいたします。
私も複数対複数が希望ですね。
戦いたいオーガは、ヤグアマルといい間違えそうになるヤグマアルでしょうか。
一対一を五組できるということは、少なくとも5体までとは戦えそうですね。
今希望として挙がっているのは、この3体でしょうか。
・ヤックハルス
・ヤグアート
・ヤグマアル
模擬戦場は森の中か街中が希望ですが、絶対にここでなくてはという訳ではありませんので皆さんの御意見次第でかまいません。 -
2014/11/14-11:34
こんにちは!
桜倉歌菜と申します。パートナーはライフビショップの羽純くんです。
笹さん、伊万里さん、渚さん、またご一緒できて嬉しいです♪
アイリスさんは初めましてっ!
皆さん、宜しくお願い致します!
今回が初オーガ戦ですっ
なので、戦いたいオーガは何でも!なのです。
ただ、ライフビショップの羽純くんは、攻撃スキルがないので、
シャイニングアローがどこまでオーガに通用するのか、反射攻撃でダメージ与えられるのか
とか、テストしたいなって考えてます。
そんなカンジですので、複数組は歓迎ですっ
勿論、個人戦となっても↑を試しつつ頑張りますっ -
2014/11/14-09:27
おはようございます、八神伊万里とパートナーはハードブレイカーのアスカ君です。
初めての方も久しぶりの方もよろしくお願いします。
私達も実は通常のオーガとの戦いはあまり経験がなくて。
なので今までに戦ったことのないオーガを選択したいです。
アスカ君はヤグアートと戦いたいそうです。
それから一対一か複数かについては、私は複数で戦ってみたいです。
連携の勉強をしたいと思っています。 -
2014/11/14-03:00
春加賀 渚と申します。
パートナーはエンドウィザードのレインさんです。
今回はよろしくお願いします。
私としては、戦闘の経験自体が乏しいのでこれが実戦への糧になればいいなと思って。
先輩の皆さん方と一緒に戦えればなということで複数組が希望かな。
だからどのオーガがいいとかは特になし。あんまりこだわりはないよ。
とりあえず選択肢も一杯ある事だし、皆さんの意見も見てから考えていくね。 -
2014/11/14-00:40
手屋 笹です。
渚さんは初めましてですね。
お初の方もご一緒した事がある方もよろしくお願いします。
1組だけでも、複数組でもOKに場所も戦うオーガも選べるとなると
選り取り見取りで却って悩みますね…
訓練なので、負けても大丈夫の精神で色々試せると良いですね。
カガヤは希望として戦う相手にヤックハルスを選びたい
と思っているようですが、今回オーガと戦うのが初めてという方もいらっしゃるようですし、
必要そうであればご希望のオーガの相手で連携のお手伝いなども出来ればと思います。
ともあれ、他の方の希望もお伺いしてから詰められたらと思います。