プロローグ
見事な秋晴れの日に、彼はA.R.O.A本部に駆け込んできた。
「助けてください!レーナが目を覚まさないんです!」
カウンターに勢いよく手をついて、彼は頭を下げる。目にはうっすらと涙が浮かんでいた。
「落ち着いてください、状況を……」
受付嬢が説明を促すと、彼はぽつりぽつりと話し始める。
「失礼いたしました……。私はアレン。海辺の町から来ました。レーナというのは私の婚約者なのですが、先ほど彼女の家を尋ねましたところ玄関先に倒れていまして、何度声をかけても起きないのです」
はた、と受付嬢はメモを取る手を止める。近頃報告されている事例と同じ、そう。
「トラオム・オーガ……かしら」
「はい?」
「いいえ、続けてください。何か彼女のそばに落ちていませんでしたか?」
「そのことですが、これを……」
彼が取り出したのは『人魚姫』やはり……。
「トラオム・オーガの仕業ですね……」
「なんですか?それは」
「ハロウィンにかこつけて人を夢の世界へ陥れるオーガです」
「レーナは!?レーナはどうなってしまうんですか」
アレンは取り乱してカウンターに身を乗り出す。
「このまま彼女の見る夢がバッドエンドになれば石化してしまいます……」
「それって……!?」
「彼女が“何を悪夢と感じるか”に寄りますね……」
ぱらり、とめくった本の挿絵には、アレンとそっくりな王子、そして……。
「この人魚姫、レーナによく似ている……」
いとおしそうにアレンが人魚の絵を指先でなぞった。
「彼女は今、自分が人魚姫で王子があなたという配役の夢を見せられています」
「人魚姫の結末は……!」
「そう、想いを遂げられなかった姫は最後の最後に姉妹たちから短剣を渡される」
今なら戻れる。王子の心臓を一突きにしてその血液をつま先にかけるのだ、と。そうすれば人魚に戻り、海で幸せに過ごせる。
「しかし、姫には出来なかった。愛しい王子を殺せなかった。結果、姫は海の泡となる……」
「嫌だ……!レーナ、レーナ!」
顔を覆ってアレンはその場に頽れた。
「落ち着いてください、方法はあるんです。その本を媒介して夢に入り、物語を彼女にとってのハッピーエンドに変えるか、その“夢”に潜むオーガを倒すか、どちらか……。ウィンクルムにならできます」
婚約者さんは絶対に助けます。受付嬢の言葉にアレンはようやっと顔を上げ、頷いた。
「お願いします。レーナは私の大切な人。誰よりも愛しい人。何もできないのが悔しい……」
受付嬢もただ唇をかみしめて俯く。
「……夢の中に何か物を持っていくことはできますか?」
「手に持てる物なら」
アレンは短剣を取り出し、受付嬢に渡した。
「これは私の護身用の短剣です。彼女もこれの存在を知っていますし、きっと私の物だとわかってくれるはずだ」
世界に一つだという証、彼の署名とグリフォンの家紋が柄に刻まれている。
「そして、夢の中の彼女に伝えてほしい。私、アレンが愛しているのはレーナただ一人だと。その夢の中で私の姿をした誰かが他の女性を抱きしめていたとしたなら、それは私ではないと」
確かに言付かりました。そう返すと、受付嬢は情報をまとめて発信した。アレンは、レーナの家に戻り、眠ったままの彼女を見守るという。
挙式を目前とした二人を、どうか救ってほしい。
解説
●目的「レーナの夢をハッピーエンドに導くor夢に潜むオーガを倒す」
【情報】
・落ちていた本は『人魚姫』
登場人物
レーナ(人魚姫)王子(アレンに似ているが、別人)隣国の娘(王子の婚約者)
本の中に入る際には神人側はアレンの短剣を持った状態で人魚姫(レーナ)の姉妹として夜に海面から船の上のレーナに呼びかける場面に飛ばされます。(レーナは邪魔になった自分は消えるべき、と諦めて船から人間の姿のまま海へ飛び込もうとしています)
精霊は船の乗組員として警備している体で船に乗っている状態。王子(アレンのそっくりさん)の部屋及び部屋の前の警護を仰せつかっている身分です。何かあればすぐに部屋に突入可能。
王子には原作人魚姫通り婚約者がおり、その娘との婚礼を翌日に控えています。基本的に娘は王子のそばを離れません。
バッドエンドパターン→レーナの死亡・隣国の娘と王子が婚礼を迎える・レーナが王子をアレンだと認識したままアレンが死んでしまう
【レーナの状態】
原作通り、歩くたびに足に激痛が走る為上手に歩けないうえに声がでません。が、表情豊かな娘なので表情である程度は伝わります。アレンを深く愛していて、アレンの姿をした王子を殺すことはできないと思っています。皆さんが夢に入る以前の物語を経ていますが、そこは原作通りです。(王子を嵐から救うが、人違いで王子が隣国の娘を愛してしまう)
☆ヒント
・隣国の姫は中々にやり手……。あやしいです。どうにかして尻尾を出さないものか?
人間の“愛情”に疎いので、そこをつつけばボロが出るかも。
・その王子は本当にアレンか?レーナに説明できると良いですね。
補足・人魚姿の補足を頂けましたら描写致しますので、プランにどうぞ!
ゲームマスターより
童話大好き!寿です。
いつかこういった童話絡みを書きたいと思っていたので今回はわくわくしております。
皆さんの真心のこもったプランお待ちしております。
レーナとアレンを幸せにしてやってください。
リザルトノベル
◆アクション・プラン
ミサ・フルール(エミリオ・シュトルツ)
☆心情 レーナさんとアレンさんには幸せになってもらいたい その為に自分ができることを全力で頑張る ☆事前に ・本に入る前にアレンさんにレーナさんの手を握って名前を呼び続けてほしいことを頼む ☆レーナを説得 「お願い、その姿のまま海に飛び込むのはやめて 姉さん…ううん、レーナさんっ 貴女が消えてしまったら悲しむ人がいるの 王子じゃない、貴女には将来を誓いあった大切な人がいた筈 ねぇ、『レーナさんが』愛したのは本当にあの王子だった? 皆貴女が消えることを望んでなんかいない、レーナさんの幸せを願っているの お願い、仲間の声に耳を傾けて(スキル:会話術使用)」 ☆人魚姿 長い髪を薔薇の髪飾りでツインテール 胸元の貝殻と尻尾はピンク |
篠宮潤(ヒュリアス)
・髪色と同じ濃い紫色の尾ひれ ●説得時 言葉紡ぐの皆に任せ 自精霊がトランスに来た気配(パートナーの絆とかで←)察知すれば 海へ潜りレーナの立つ甲板の反対側へ 縄梯子(持参出来なければ周囲探し) 「登れる、かな…いや何とか、しない、と…っ」 力業で上がるの試みたら精霊に引き上げられ レーナの傍、樽裏などに下ろされ隠れて待機 うっかり船の揺れや、オーガの意図でレーナが落ちそうになったら 巨大芋虫もとい尾ひれ捻りバネのように跳ねるよう即座に抱きつき引っ張り戻す 「思い、出して…君は、大好きなヒト、と、幸せになれる未来…待ってるん、だっ」 引っ張る全力に感情昂ぶり思わず涙目涙声 目覚めた時全身筋肉痛かもしれない |
テレーズ(山吹)
人魚姫というと悲劇のイメージですね レーナさんとアレンさんにはそんな結末は迎えて欲しくないです 笑顔溢れる未来のために!頑張りましょう 夢の中に入ったらレーナを説得 メンタルヘルス3で少しでも感情を落ち着けてもらえればと思います 声を出せないのは大変ですね 表情豊かだそうなので、何を考えているかは頑張って見極めてみます その時々にレーナさんが望む答えをあげられたらいいなと 否定する事は投げず全部受け止めてあげたいです きっとレーナさんもつらい思いをしてここまでやってきたのでしょうから 全部杞憂で、何も不安な事はないよって伝えてあげたいです 精霊さんは怪しい人じゃなくて味方ですよ 見かけても驚かないでって伝えておきます |
アイリス・ケリー(ラルク・ラエビガータ)
夢の中とはいえ、自在に海の中を泳ぐという感覚は不思議なものですね レーナさん、思い出してください 貴方を見つめるアレンさんと王子の目は一緒ですか? 短剣と共に託された言葉を、嘘だと思えますか? 説得しつつ、彼女が飛び込まないように注意します 彼女が説得を受け入れられたのなら、さらに声をかけます 「もう少しだけ、このまま待っていて下さい すぐに本当のアレンさんと会えますから。夢から、すぐに解放してみせます」 ラルクさんが来たらすぐに船の側まで泳いで行きトランス トランス自体はなんとも思わないんですが…抱きつく形になってしまうのが、ちょっと…苦笑い 悪い夢から覚めて、アレンさんと会えた気分はいかがでしょうか…? |
ジェシカ(ルイス)
どうすればハッピーエンドなのかしら… もうトラオム・オーガをぶっ飛ばしてどうにかするしかないわね! 短剣所持 アレンからの言葉と共に提示 レーナに王子はアレンではないと伝える とりあえず落ち着いて 深呼吸よ深呼吸 冷静さを欠いた時に思考するのは危険よ 悪い方にばっかり考えちゃうから さっき伝えた言葉は本当よ 王子はただのそっくりさん 本当のアレンさんは貴方が目を覚ますのをずっと待ってるの そこまで愛されてるのって羨ましいわ アレンさんのこと、もっと信じてあげて ルイスが来たら引き上げられトランス あとはレーナさんに夢に覚める前に聞きたいの レーナさんにとってのハッピーエンドは何かしら 手に文字で書いて欲しいわ 貴方はどうしたい? |
深い闇の色をした海の中、神人達は人魚の尾びれで漂っていた。夜空には零れてこんばかりの星々、そして頭上には大きな豪華客船。この豪華客船に今回の被害者が乗っている。テレーズは客船を見上げてこの夢の主人公であるレーナの姿を探した。一方、彼女の精霊である山吹は客船内の王子の部屋の警護に当たっている。彼と同じように室内に配備されているのは、アイリス・ケリーの精霊であるラルク・ラエビガータとジェシカの精霊であるルイス。皆一様に神人から引き離され、少し心配な気持ちはあったが静かに事を進めるべくラルクが口を切った。
「このたびはおめでとうございます殿下」
普段とは違う丁寧な口調で頭を下げると、王子はソファから立ち上がりにこりと微笑んだ。
「ありがとう。君たちも遅くまで警備してもらってすまないね。助かっているよ。ありがとう」
「お心遣い感謝いたします」
山吹とルイスが頭を下げると、隣にいた姫が首を傾げた。
「どうしたの?エリカ」
王子が不思議に思い問いかけると、エリカと呼ばれたその姫はぽそりと呟いた。
「警備をするのがこの者たちの仕事でしょう?当たり前のことに礼をいうのは不思議だと思いましたの」
「エリカのいた国ではこういう時お礼を言わないのかい?仕事とはいえ、こんな時間までずっと守っていてくれるんだ。お礼は言いたいよ」
「ふぅん……」
いまいちピンとこない、という顔で彼女はソファから彼を見つめた。続けて、ルイスが口を開く。
「そういえば、お二人はどこでお知り合いになったのですか?」
「えっ、そんなこと聞くのかい?なんだか照れるな」
王子はえへへと頭を掻きながら頬を染めた。
「この方が海辺に倒れておりましたのでわたくしが介抱して差し上げましたの」
姫が事実のみをさらりと告げる。
「うん、彼女は僕の命の恩人なんだよ」
そこでラルクが丁寧に、言葉を選びながらゆっくりとこう尋ねる。
「夫婦仲にはささやかでも相手からの愛情を振り返ると良いと聞きます。御成婚はまだですが、姫様は殿下のどういったことに愛情を感じられましたか?」
「あい……じょう?」
わずかに姫の表情が強張る。
「そういえば聞いていなかったね、ねぇ、僕のどんなところに君への愛情を感じ取ってくれているの?」
とても嬉しそうに、姫の言葉を待つ王子。言葉を探し目を泳がせる姫。異様な雰囲気が船内を包んだ。
一方、甲板ではレーナが星空をみあげていた。目には大粒の涙が光っている。大好きだった歌も歌うことは出来ない。愛しい王子も今は手の届かないところに。全てを諦め、眼下の水面に目をやったところで優しい声を聞いた。
「お願い、その姿のまま海に飛び込むのはやめて、姉さん……ううん、レーナさんっ」
長く美しい髪を薔薇の髪飾りで高く二つに結い上げたまだあどけなさの残る顔の。これは、私の妹……?ではない。レーナはその少女の言葉に自分と彼女に血のつながりがないことに気付いた。
少女の名はミサ・フルール。精霊のエミリオと共にこの童話の中にやってきた神人の一人である。薄桃色の尾びれを必死に動かして、レーナから見えやすい位置に移動し、さらに言葉を紡いだ。
「貴女が消えてしまったら悲しむ人がいるの」
胸元の薄紅色の貝殻が月光に照らされ白く光っていた。海の世界に帰ればレーナも人魚としてまた生活できる。そのことは知っていたのか、レーナは静かに首を横に振る。
(だってどちらにしても王子に愛されずこの場にとどまれば死んでしまう。それならば泡になる方がいい)
ジェシカがスッと短剣を取り出し、レーナに向かって掲げた。レーナは何かを悟って息をのみ、首を横に大きく振る。事前に人魚に戻る方法を海の魔女から聞いていたのだ。それは、王子の心臓を一突きにし、その血液を足にかけること。姉妹たちが刃物を持ってきたのはそういうことだと感じとり、必死に拒否する。
(出来ない)
声の出ない彼女は必死に唇を大きく動かし、そのことを伝えようとした。
「ううん、王子を殺せっていうことじゃないんですレーナさん」
テレーズが察してそう言葉をかけると、不思議そうにレーナは首を傾げた。
「王子じゃない、貴女には将来を誓いあった大切な人がいた筈。ねぇ、『レーナさんが』愛したのは本当にあの王子だった?」
ミサの言葉に、レーナは考え込む。ジェシカが短剣をよく見せようと大きく背伸びした。
「これは、あなたの婚約者であるアレンさんから預かってきたものよ」
(アレンは王子よ)
レーナの唇がそう動く。
「これは悪い夢なの。確かに王子はアレンさんにとてもよく似ているわ。でも、本物のアレンさんは現実の世界であなたが目覚めるのを待っているの」
(王子はアレンではなくて、本当のアレンがいて?)
レーナは少し混乱しながら神人達の言葉を必死に聞いた。
「皆貴女が消えることを望んでなんかいない、レーナさんの幸せを願っているの。お願い、仲間の声に耳を傾けて」
ミサがそう告げると、静かにレーナは頷く。
「アレンさんがあなたに伝えてほしいって。『私、アレンが愛しているのはレーナただ一人。その夢の中で私の姿をした誰かが他の女性を抱きしめていたとしたなら、それは私ではない』……」
ジェシカが短剣の紋章を見せながらそう告げると、レーナの瞳から涙が零れ落ちた。
(でも、王子の姿は確かにアレンの姿なのに)
心がグシャグシャに描き乱される。テレーズはそっとレーナによびかけた。
「つらい思いをなさったでしょう。大丈夫、全部杞憂です。心配なことなんてないんですよ。目覚めればすべてが良い方向に向かいます」
レーナは次から次へとつたう涙を拭いもせず、話を聞き続けた。
その間に、ミサは先ほどから黙って横で相槌を打ちながら真剣な瞳で祈るように見つめていた篠宮潤の手を引き、トランスのためにレーナがいる反対側の位置へ泳ぎだした。そろそろ打ち合わせておいたパートナーのエミリオ、ヒュリアスの両名がこちらへと向かっていることだろう。
反対側の水面から顔を出すと、そこには縄梯子を伝って降りるエミリオの姿があった。
「エミリオさん」
レーナのいる側には聞こえないよう、呼びかけるとエミリオがニッと笑う。
「部屋の前の警護は予定通り俺とヒュリアスだよ。今はヒュリアスが一人で見ていてくれてる」
「うん、ありがとう。……絆を繋ぎ、想いを紡ごう」
インスパイアスペルを口にして頬に口づけると青と赤の光が舞う。レーナの位置からは見えないが、水面に反射してキラキラときらめいた。潤はというと、こちらにレーナが気付かぬようキョロキョロとあたりを見回している。
「それじゃあ、俺は部屋の前に戻るよ。くれぐれも気を付けて、ミサ」
「うん、エミリオさんも」
する、と縄梯子を上り、エミリオは王子の部屋の前へと急いだ。
「ヒュリアス、俺の準備はできたから……」
「わかった、すぐ戻るが、そのあいだは頼んだよ」
ヒュリアスは潤の元へと向かう際レーナに気付かれぬよう静かに、けれど迅速に移動した。その頃、潤も縄梯子に手をかけ、何か必死にもがいていた。
「登れる、かな……いや、何とか、しない、と……っ」
されど彼女の足は今やその髪の色と同じ深い紫色をした尾びれと変わっているため梯子を上ることなど到底できない。腕の力だけで上ろうと試みる彼女をミサはハラハラしながら見つめていた。
「ウル、それは無理だと思うが」
優しい声に顔を上げると、縄梯子を掴んでヒュリアスがそれをぐいっと引き上げる。しがみついていた潤も一緒に引きあげると、彼女を抱え、トランスを促した。
「バイス・エル」
トランスのオーラを帯び、ヒュリアスは潤を甲板の樽の裏に下した。
「くれぐれも無茶はしないように」
「うん、わかった……よ」
潤はそこで静かに精霊たちを待つこととした。ヒュリアスが部屋の前へと戻ると、何やら話し声が聞こえる。
「エミリオ、何があったかわかるか?」
「中から声が聞こえる。……皆がいろいろ聞いてくれてるみたいだけどなかなか尻尾を出さないみたいだね」
ヒュリアスがその大きな耳をそばだてると、中から狼狽した女性の声が聞こえた。
「あいじょう、ね、ええと、結婚しようって言ってくれたとき?かしら」
その発言に山吹がうんうん、と頷きながらも辛辣な言葉を返す。
「それは愛の告白ですね、それも素敵ですが、もっとエピソードが聞きたいです」
「え、えぴそーど」
うんうん、と王子が次を促すように頷くと、姫は狼狽しながらラルクに尋ねる。
「そ、そういうあなたは心に決めた方はいらっしゃいますの?どんなところに愛情を感じますの?」
「え……?」
自分自身何かに愛情を感じた経験も少ないしなぁ、とラルクは少し困った表情を見せた。
「残念ながら、俺には心に決めた人はまだいないんですよ」
「あ、あら、そうですの」
続いて、ルイスが質問を投げかける。
「では、王子のどのようなところがお好きなのですか?」
「え?」
「僕にも幼馴染がいるのですが、女心がよくわからず。女性は男性のどこに惹かれるのかな、なんて」
明らかに姫の目が泳いでいる。
「や、やさしいところ、かしら」
姫は自分でも言っていて鳥肌が立つのを感じた。顔が引きつる。優しさも、愛も知らないから。
「確かに、殿下はお優しいですよね。でも、優しいというだけではやはり。何が決定打だったのですか?」
山吹がさらに尋ねると、いよいよもって彼女はイライラしはじめたのかほんの少し声を荒げた。
「全く!人の恋路にそうやってズカズカと土足で踏み入る行為頂けませんわね!私が彼のどこを好きだろうと関係ありませんでしょ!?」
「エリカ、そう怒らないでよ。僕も聞きたいんだ。君は僕のどこに愛を感じてくれているのか。せっかくだし……」
「ああもう!みんなみんなうるさいですわ!」
彼女の額からギュッと角が出た。
「!!」
王子が驚いて一歩下がる。
その様子に尻尾を出してしまったことに気付いた姫は不気味に笑い出した。
「なんだ、バレては仕方ないね……!」
精霊は同時に姫を睨みつけた。明らかに、オーガだ。山吹は出入り口の扉を開き、外の二人を招き入れた。
「なんだいぞろぞろと。せっかくうまくいきそうだったのに、邪魔な奴らだね」
「悪いけど、お前が考えている悪夢にはさせないよ」
エミリオがトライデント・テラーを構えると、ラルクは手裏剣を放ってオーガの動きを牽制した。山吹もマジックブックを用いて眩暈を付与させる。その隙に、ルイスが王子の手を取り、部屋の外へと誘導した。
「あれはなんなんだ!?」
「見ての通りの化け物です。あなたと、……レーナさんを陥れるためにやってきたオーガという化け物」
「僕も戦う」
王子が剣を抜こうとすると山吹が制止した。
「いえ、おやめください。安全のためには下手に動かない方がいい。私たちにお任せください」
キュッと唇をかんで剣を収めると、王子はハッとした顔で尋ねた。
「レーナは……!?」
「大丈夫、甲板の方で今頃は私たちの仲間が保護しているはずです」
「……よかった」
「あの、ひとつお伺いしたいのですが。レーナさんのことをどのように思っておられますか?」
山吹の問いに王子は少し考え込んでから答えた。
「とても可愛い、妹のような存在だよ。けれど、言葉が発せない。しかも、足が悪いようなんだ。……守ってあげたいんだ。いずれは素敵な人と結婚が決まるといいな、と思っている」
甲板の方では、アイリスがレーナに呼びかけていた。
「レーナさん、思い出してください。貴方を見つめるアレンさんと王子の目は一緒ですか?
短剣と共に託された言葉を、嘘だと思えますか?」
ふるふる、と首を横に振る。その短剣には見覚えがあったから。何処か遠く、その記憶の彼方に。そのとき、レーナの耳に懐かしい声が聞こえてきた。
『レーナ、目を覚まして、早く私の元に戻ってきて、レーナ』
愛しいその声は。夢に入る前にミサに提案され、ずっと諦めずに眠るレーナに呼びかけていたアレンの声だった。
『レーナ、私はここにいるよ。王子ではなく、アレンは君をずっと待っているから、安心して目覚めておいで』
(アレン……、アレン!)
次から次へと記憶が戻る。アレンの声に涙が止まらず、レーナはその場にしゃがみ込んで泣きじゃくった。
「アレンさんの声が聞こえたのかしら」
反対側から戻ってきたミサがホッとしたように呟いた。
「本当のアレンさんは貴方が目を覚ますのをずっと待ってるの。そこまで愛されてるのって羨ましいわ。アレンさんのこと、もっと信じてあげて」
ジェシカが声をかけると、レーナは涙でぐしゃぐしゃの顔のまま立ち上がり、海の下の人魚たちに向かって何度も頷いた。
「もう少しだけ、このまま待っていて下さい。すぐに本当のアレンさんと会えますから。夢から、すぐに解放してみせます」
アイリスの言葉に、レーナは頷き、首を傾げた。
「今頃私たちの仲間が夢を解くために頑張っています。見かけない男の人たちが通るかもしれないけれど、怪しい人たちではないので怖がらないでくださいね」
テレーズが説明すると、レーナはこくり、と頷き、王子の部屋の方へ視線をやった。遠くてこの場所からではよく見えないが、祈るように。
それから数分とせずに精霊たちが神人の方へと走ってくる。ラルクは縄梯子を伝ってアイリスの元へ降りると、トランスを促した。
「……?アイリス?」
「あ、……猛き心を」
トランスの赤と黒の光が舞う中、アイリスはぽそ、と呟いた。
「さすがに、抱きつく形になるのは……」
「え、アンタでも抵抗あるのか」
いくらラルクが縄梯子から屈んでもそれだけでは届かない。自然とアイリスの両腕は彼にしがみつくようになる。その態勢にほんの少しだけ戸惑う。
「……はい」
「……意外だな」
いつも淡々とことを運ぶアイリスらしくもない、とラルクは笑い、縄梯子を上って戦闘へと戻った。
「ルイス!」
ルイスが甲板へと到着すると、投げ込んだ縄にジェシカがしがみつく。それを強く引っ張り上げ、甲板へとジェシカを運び上げた。彼の華奢な体躯からは想像もつかない力だ。ジェシカがルイスの頬に口づけ、トランスが成立するとすぐにルイスも戦闘へと戻っていった。祈るような気持ちで見守る神人達を背に、精霊は走っていく。
王子の部屋の中では唸りを上げたオーガがじりじりと精霊ににじり寄っていた。一定の距離を取りながら、一同はオーガに攻撃を与える。ラルクは後方から手裏剣でその動きを鈍らせ、ヒュリアスはオーガの繰り出す爪を大剣で受け流す。エミリオのヒット&アウェイ戦法で相手の体力を削り、ルイスはタイミングを見ながら距離を測っていた。少しずつオーガが弱り始める。
「……クソ、お前たちのせいで……!まだ、まだだ、終わらせない!」
いきなりオーガが部屋の外目がけて全速力で駆け出した。
「!外に!」
狙いはレーナだ。彼女を殺してしまえば、この夢はバッドエンドになる。精霊たちは急いでそのあとを追い、適宜攻撃をあてにかかる。オーガは攻撃を受けながらも最後の力を振り絞り、甲板へと躍り出た。そこで、レーナを睨みつける。
「あんたも終わりだよ!」
ヒュッとレーナが息をのんだ。精霊たちが何かするより前に、オーガが地団太を踏んで船を大きく揺らす。
「!!」
レーナは声にならない叫びをあげ、その場に倒れこんだ。異常な船の揺れに彼女の体が跳ね上がる。そこに、潤が飛び出てきて彼女を抱きかかえた。
「思い、出して……君は、大好きなヒト、と、幸せになれる未来……待ってるん、だっ」
自らの体も魚の下半身でうまく動かないのに、必死に潤はレーナを抱きしめて空中に浮いてしまった彼女を甲板に戻す。ドサリと潤の上に降ってきたレーナは涙をこぼして何度も頷いた。その唇が、何度も何度も、『ありがとう』と動く。潤も高ぶった感情と彼女を抱きかかえた時の衝撃でいっぱいいっぱいになり、なんども言葉をつまらせながら瞳に涙を浮かべて頷いた。
「だい、じょうぶ、守る……から!」
「忌々しい魚だよ!なにやってるんだい!?」
オーガが怒鳴りながらこちらに近づいてくる。うまく動けない潤はそれでも必死にレーナの前に両手を広げて盾となり、オーガの前に立ちはだかった。
「ッは、その尾びれで、あたしの攻撃を避けられると思ってるのか」
「わから、ない。でも、守る……んだ!この人は、幸せに、ならないと、だからっ」
ヒュッとオーガの長い爪が降りかかろうとした。そのとき。
「ぅあ!」
オーガの背中にルイスの攻撃が命中した。どうやら、これが最後の一撃だったよう……。ドン、と大きな音を立て、オーガのその体は船に叩き付けられた。
「大丈夫か。あれだけ無茶はするなといったろうに」
潤にヒュリアスが近づく。
「ごめ、ん」
「……彼女を守ることも大切だが、ウルが傷ついて戦えなくなったのでは元も子もないのだよ」
潤が動きづらいその体で奮闘しているのを見ていたヒュリアスはそっと諌める。それは彼女を心配してのこと。
王子が後方から駆けつけてきた。
「レーナ!無事かい?」
レーナは静かに頷く。その王子の顔はアレンに似てはいるが、別の人。
「良かった……可愛いレーナに何かあったらと気が気ではなかったんだ」
するりと王子の手がレーナの髪を撫でる。レーナは優しく微笑んだ。
テレーズが水面から王子に呼びかける。
「いきなりすみません、ええと、説明が難しいのですが、実は彼女には帰る世界があり、そこに彼女を待っている人がいるんです」
「……君は?」
「今は人魚の形をとっていますが、私のパートナーです」
山吹が伝えると、王子は突然のことに少し混乱しながらも話を聞いてくれた。これは実は夢の中で、レーナは先ほどの化け物に殺されかけていたということ、そして、現実世界ではレーナは目覚めを待っており、婚約者との幸せな未来を控えているということ。
「……そうだったのか、君たち、大変だったんだね。……この世界を救ってくれてありがとう」
王子は優しく微笑み、頭を下げた。
「本当はね、レーナの世話を続けていこうと思っていたんだ。けれど、彼女には幸せになる未来がちゃんと待っているんだね?」
そう問いかけると、一同は頷く。
「なら、よかった。幸せにおなり、レーナ」
レーナは少し戸惑いがちに頷く。オーガが倒されてなお夢が継続しているのは彼女が少し戸惑っているから……。
「夢から覚める前に聞きたいの。レーナさんにとってのハッピーエンドは何かしら」
ジェシカがスッとレーナの前に手のひらを差し出す。すると、レーナはこう綴った。
『王子も、幸せになって』
それを王子に伝えると、目に涙を浮かべて彼も頷く。
「本当に優しい子だね、レーナ。大丈夫。僕は僕の幸せを見つけるから、どうか気に病まないで。……本当の“アレン”とずっと幸せにね」
その言葉と共に世界は白み、夢は消えていった。
「……ナ、レーナ!」
目を覚ますとそこには愛しい顔。たまらず彼の腕に抱かれれば、そこには懐かしい感触があった。
「ずっと、夢を見ていた。あなたの声が聞こえたよ」
そしてウィンクルムたちを見回し、レーナはとびきりの笑顔を見せた。
「ありがとう、私と、彼と、そして、夢の中の“彼”を救ってくれて」
彼女の優しさゆえの戸惑いを解き、そして王子に正しく事情を説明してくれたこと。それに感謝し、レーナはその後無事に予定通りアレンとの挙式を迎えたのだという。何処か遠くの、アレンそっくりの“王子”の幸せを願いながら。
依頼結果:成功
MVP:
名前:篠宮潤 呼び名:ウル |
名前:ヒュリアス 呼び名:ヒューリ |
エピソード情報 |
|
---|---|
マスター | 寿ゆかり |
エピソードの種類 | アドベンチャーエピソード |
男性用or女性用 | 女性のみ |
エピソードジャンル | イベント |
エピソードタイプ | ショート |
エピソードモード | ノーマル |
シンパシー | 使用不可 |
難易度 | 普通 |
参加費 | 1,000ハートコイン |
参加人数 | 5 / 2 ~ 5 |
報酬 | 通常 |
リリース日 | 10月10日 |
出発日 | 10月17日 00:00 |
予定納品日 | 10月27日 |
参加者
会議室
-
2014/10/16-23:54
-
2014/10/16-23:53
アイリスさん、頭を上げてくださいっ(あわあわ)
こちらこそ飛び入り参加で出発直前にバタバタしてしまって申し訳ないです…!(ぺこぺこ)
そろそろ時間だね。
任務の成功を祈って、 -
2014/10/16-23:32
私もプラン提出してきたわ。
みんなありがとう、相談楽しかったわ。
これならきっと成功するわよね!
-
2014/10/16-23:29
大丈夫そうでしょうか。では、頑張って護衛してもらってきます!
なのでラルクさんとルイスさんは気にせずトランスに行っていただければと。
しかし私も言うのぎりぎりすぎですね!すみません。 -
2014/10/16-23:28
潤さん、テレーズさん、ミサさんが来てくださってとても頼もしく思います。
むしろ、私こそ申し訳ありません(頭を下げ)
なんどもミスをしてしまって……。
こちらもプラン提出済みです。
改めましてよろしくお願いします。
-
2014/10/16-23:26
-
2014/10/16-23:25
テレーズさ、ん、護衛とても助かる、よ!
僕も、異論ない、よ
山吹さん、よろしく、だっ
ジェシカさ、ん、アイリスさん、
出発直前参加、で、いっぱい戸惑わせちゃって、本当に、ごめん、だ…;
皆、頑張ろう、ねっ
そんなわけで、僕、も……、 -
2014/10/16-23:22
できた、プランできたよ…っ(ぜえはあ)
説得に色々悩んでいたらこんな時間に…!
>テレーズちゃん
その考えいいね!
王子の護衛、是非よろしくお願いしますー!(頭を下げる) -
2014/10/16-23:21
>トランス
私も【31】の認識だったわ。
というか見落としてたわ、ごめんなさい!
ルイスが押さえてラルクさんが手裏剣で~ってのはあの時2組しかいなかったから提案してみた作戦なの。
今の人数ならささっと交代しちゃっていいと思うわ。
>王子の守り
私は特に問題ないと思うわ。
よろしくね! -
2014/10/16-23:19
-
2014/10/16-23:17
ああ、そっか王子を警備員に引き渡して守ってもらうんですね。
それなら山吹さんがその役目をして王子の守りをしても大丈夫でしょうか?
部屋中で戦闘なら広さ的にも4人くらいの方が動きやすいかもしれません。
事情を知っている人のほうが臨機応変に対応できそうかなっと思ったんですがどうでしょう? -
2014/10/16-23:13
>アイリスさん
私も外待機組みは【31】の流れだと思ってたよ。
私の認識間違いだったらごめんなさいー!(あせあせ) -
2014/10/16-23:07
ああ、ごめんなさい。
王子とオーガと話している間でしたね。
御指摘、ありがとうございます。 -
2014/10/16-23:07
>潤
はーい!
エミリオさんが先だね、了解ですー! -
2014/10/16-23:04
>アイリスさん >トランス
トランスは、本に入った直後。
戦闘前の、部屋内組が会話している最中、の予定、だよ(エミリオさんとヒュリアス)
トラオム・オーガが正体見せた頃には、エミリオさんもヒューリもトランス完了、してるから
戦闘開始直後は、二人で時間稼ぎ、
その間、部屋内にいた精霊さんたちが外へトランスに。
…だと、思ってる、けど…
ち、違ったらごめん、だ…っ; -
2014/10/16-22:51
あ、ジェシカさんがレーナさんとお話されたいんでしたら、
ルイスさんに王子を誘導していただいてから、そのままトランスに向かっていただくほうが良いでしょうか? -
2014/10/16-22:41
ちょっと段取りが変わることになりますので、確認させてくださいね。
戦闘開始:山吹さんと部屋に飛び込んだヒュリアスさんがオーガを抑えている隙に、ラルクさんも手裏剣による牽制を行いつつ、ルイスさんと一緒に王子を部屋から出す。
その間にエミリオさんがトランスの為に移動。
↓
エミリオさんが戻り次第、ヒュリアスさんもトランスの為に移動。
ルイスさんとラルクさんはレーナさんのいる方に近づかないようにしつつ、他の警備の人を探す。
↓
合流後、また誰かがトランスに走る?
と言ったところでしょうか?
王子を警備の方の下へ連れて行くのは一人でも大丈夫かと思いますので、
ルイスさんかラルクさんのどちらかもそのまま部屋で応戦し、ヒュリアスさんにもトランスへ走っていただくのも良いかなと。 -
2014/10/16-22:35
わわ、間が開きまくってすみません!
諸々確認です。
交代でトランスに走るのも了解ですよ。
王子達と会話の際には、愛情系の話題はラルクさんとルイスさんにお任せしまして、山吹さんには怪しまれたら誤魔化して話を引き伸ばすっていう感じでフォローにまわってもらおうと思います。
退出の際にはマジックブックで目くらまししてサポートしますね。
縄についても外の人が持っていれば特に怪しまれないと思いますし丁度いいと思います!よろしくお願いします。 -
2014/10/16-22:25
結構精霊には走り回ってもらう事になりそうね。
まあ、神人の人魚姿が見れるのはここだけ!って思えばなんとかなるわよね(拳ぐっ
>短剣
誰が持つとか完全に忘れてたわ(
じゃあ私が持つ感じでいいのかしら?プランに入れておくわね。
>王子
私もその対応でいいと思うわ。
状況的にルイスとラルクさんが先導して警備員達を探す感じかしら。
頑張ってきてもらうわね。
>縄
私はちょっとレーナさんに聞きたいことあるから引き上げてもらうわね。
言葉は喋れないみたいだけど文字は書けるだろうから手のひらに書いてもらおうかなって思ってるわ。
ああ、聞くことは結局ハッピーエンドの見当がつかなかったからもう人魚のうちに本人に聞いちゃおうって奴よ。
じゃあちょっとプラン書いてくるわ。
成功させられるようみんなで頑張りましょうね! -
2014/10/16-22:11
ごめんなさい、遅くなったわ。
先にお問い合わせ内容おいとくわね。
じゃあちょっと会議室読んでくるわ。
【ハロウィン・トリック】系のエピソードの事で質問です。
Q.夢に入り込むとの事ですが、事前にトランスして夢の中に入った場合トランス状態は継続されるのでしょうか?
▼夢の中の時間の流れはかなりあやふやです。
突然、翌日になってしまったり、場合によっては数年たってしまうこともあります。(夢の中だけの現象ですが)
現在夢の中の情報はほとんどありませんので、事前にトランスをして夢にはいった場合、トランス状態が継続されるかどうかはわかりません。
継続する場合。
Q.効果時間に影響はでますか?
▼効果時間は夢の中の時間進行に支配されますので、影響が出ます。
継続しない場合。
Q.通常だと再トランスには時間が必要ですが、夢の中でもそれは当てはまるのでしょうか?
夢に入ったらトランスが途切れる場合、すぐにトランスしようとしても出来るのか否か。
▼夢の中での時間進行によります。
例えば、トランスして、夢に入ったものの最初の1日には、戦闘になるような事件は起きず、トランスの効果時間が終わってしまっても、夢の中で翌日になれば、またトランスが行えます。 -
2014/10/16-21:56
あっ、うう、ん!
レーナさんの横で引き上げちゃう、と、レーナさん刺激、しちゃうかもしれない…からっ
ヒューリには、甲板出たらレーナさんに見つからないよう、レーナさんの立つ反対側に来てもらうつもり、だよっ
だから、エミリオさんが先、でも、特に問題ない、よっ
少しでも早く、トランス済の精霊さん、戻った方がいいと思う、から、
エミリオさん、先で…お願いしま、す…! -
2014/10/16-21:49
(誤字発見の為訂正しました)
おおっと!
書き込む前に書き込みが!
潤がヒュリアスさんに引き上げてもらうってことは、早めにヒュリアスさんが来た方がいいね。
前の22で「エミリオさんが先にトランスに走って~」と言ったけれど、ヒュリアスさんの後にするよ! -
2014/10/16-21:42
>潤
そだね、そんなにすぐに正体を現さないと思うけど念には念を入れて交代でトランスに走ろうか!
ならエミリオさんが先にトランスに走っても平気かな?
持ち前の素早さで「シュバッって行って、シュバッと帰ってくるよ!!」ってエミリオさんがゆってた!(親指ぐっ)
エミリオ:
…俺そんなにテンション高くないから(頭抱え) -
2014/10/16-21:36
…っていうか、僕……
トランスに走ってきたヒューリに、引っ張り上げてもらえば、いい…んじゃない、かな…;(独り言)
(よし。そうしよう、と隅っこで一人頷いている)
(そしてその隣で、とても面倒そうな顔をしている狼一匹) -
2014/10/16-21:27
僕は…説得、役立たず、だから…;
せめて…挑めることは、やっておこうと思う、よ…っ
わっ…(ミサさんのぎゅぅに顔真っ赤←)う、うんっ、ありがと…気をつける、ねっ
アイリスさんも…うん、無茶はしない、よっ
>王子
隠れさせる方向、だねっ(頷)
>ジェシカさん
うわ!お問い合わせ、ありがとう、だ!
ん……そうすると、やっぱり本の中、入ってからトランスが安全、ってことだ、ね。
じゃ、部屋内で会話している間に、エミリオさんとヒューリで交代でトランスに走ればいい、かな?
それとも、二人同時に扉から離れても…平気、だろうか…
そ、そんなにすぐには…トラオム・オーガも、正体見せないと…思う、んだけど…
ジェシカさん、お疲れ様、だっ。無理ないように、ねっ
>縄梯子
ぼ、僕も見落として、た…;ごめんよっテレーズさんっ;
登るの挑むの、僕、だし、ヒューリに縄梯子を本の外から、持参してもらってみる、ね!
持ち込めたなら、探す手間も省ける、し。
…うん、持ち込めなかった、ら、頑張って探す、よっ -
2014/10/16-21:14
>アイリスさん
そうですね、他に警護する人がいない場合は王子には一人で動かないよう待っていてもらいましょうか。
あとは精霊さん達が早めに敵を倒してくれれば・・・!
>ジェシカちゃん
問い合わせどうもありがとう!
そっかートランスの継続ができるか否か曖昧なのかー
なら安全の為に事前にトランスするのはやめて、エミリオさんには本に入った直後にトランスに来てもらうことにするよ -
2014/10/16-21:09
ジェシカさん、遅くまでお疲れ様です。
お問い合わせもありがとうございます。
そうですね、そういうことでしたらトランスは夢の中で行う前提の方が良さそうです。
とりあえず、そのつもりで書き直しますね。 -
2014/10/16-20:26
まだ出先なので用件だけ失礼するわね。
夢の中でのトランスについてお問い合わせしてみたんだけど、夢の中は時間の流れが違うからトランスが継続するかはわからないらしいわ。
中が会話している間に外がトランスに走った方が確実かも。
再トランス不可の時間帯に引っ掛かるとあれだし、まっさらな状態で行った方がいいかもしれないわ。
帰ったら全文張るわね。多分22時ぐらい。 -
2014/10/16-20:04
ごめんなさい、見落としが続いていますね。
落ち着かないと(深呼吸)
縄梯子は……足が使えませんものね、腕の力だけになりますし
下から押し上げてお手伝いするというのも、微力にしかならないでしょうね。
御無理はなさいませぬよう。
王子に関してはミサさんが仰る通りでよいかと思います。
他の警護の方が見つからないようであれば、決して部屋の前から動かないように固く言い含めておくくらいでしょうか?
部屋から少し話したほうが良いかとも思うのですが……難しいですね。
少なくともレーナさんと私たちの会話が聞こえない場所がいいでしょうね。 -
2014/10/16-19:29
潤、まとめどうもありがとう!
あと縄梯子登るの気をつけてね、怪我しないでねっ(潤をぎゅううと抱きしめる)
>短剣
説得の内容から私も短剣はジェシカちゃんが持つと思っていたよ。
>王子
レーナさんと王子が鉢合わせることによって話がややこしくなるなら、王子には隠れててもらった方がいいと思ったよ。
神人の誰かが護衛に…と言いたいところだけど私達人魚の姿だもんね…(遠い目)
王子という身分なら精霊達の他にも警備員(もしくは従業員)がいると思ったんだけど、その人達に王子を見ててもらうのはどうかな? -
2014/10/16-15:26
続けて失礼します。
そういえば、短剣はどなたが持たれますか?
ジェシカさんが持たれるんだろうと思っていたのですが、確認していなかったことに気付きまして……。
ジェシカさんが文字数的に厳しいようでしたらこちらで持ちますので。
それと見落としてしまって、ごめんなさい。
ラルクさんは手裏剣を使いますので、ジェシカさんが仰るような形でよいかと思います。 -
2014/10/16-09:31
あら、いつの間にか満員に。
アイリスです。どうぞよろしくお願いいたします。
先にトランスしてから夢の中に入ることが出来るのでしたら、ジェシカさんが仰る流れが良いかと思います。
ふと思ったのですが、私たちは船上に引き上げられてもほぼ移動ができませんし
引き上げていただくよりも、縄を伝って降りていただくか飛び込んでもらうかした後で
縄を伝って船へ戻っていただく方が早い気もするのですが、いかがでしょうか?
>[5]ジェシカさん
自分でトランスについて触れておいてすみません……
そうですよね、トランスしていなければスキルは使えませんよね。
御指摘頂き、ありがとうございます。 -
2014/10/16-09:21
わ、人数いっぱいで、心強い、ね!
またよろしく、ねっ、ミサさ…えっと…その、み、ミサ……、っ(ごっつ照れた)
テレーズさ、ん、初めまして、だ。どうぞよろしくっ
>トランス
了解、だよ!じゃあ、ヒューリも、事前にトランスし、て、エミリオさんと一緒に、
【部屋の外待機】に、しておく、よ。
>外と中で入れ替わる
うん、OK、だ。
この組み分けで問題なけれ、ば、流れとしては…
王子と会話組:ルイスさん、ラルクさん、山吹さん が会話誘導でトラオム・オーガの正体を暴く
⇒ トラオム・オーガが正体見せたら、エミリオさん、ヒューリが中に飛び込んで時間稼ぎ
⇒ その隙に会話組は、王子連れ出しつつ神人たちの元へ走りトランス。戻る
⇒ 全員で戦闘
こんな、認識で…あ、合ってる、かな?;
>王子
連れ出した王子、は…どうしよう、か。
隠れててもらう、か、…神人たちの所へ一緒に連れてくと、レーナさんと鉢合わせる…よね…
神人たちにバトンタッチし、て、王子も込みでレーナさん説得続行…?
短剣持ってるの、は…誰、かな。ジェシカさん、かな?(説得内容から)
僕、は、皆が説得している間、何とかして縄梯子登るの…挑んでみよう、かな…
保険で、レーナさんがうっかり飛び込もうとする、か、船の揺れで落ちそうになったら、
背後から抱きついて、引っ張れれば、と…
…人魚の状態だ、と…キツイ、かなぁ…;(腕の力コブ、にぎにぎ…) -
2014/10/16-06:03
テレーズちゃん、今回もどうぞよろしくお願いします(ぺこり)
>トランス
指摘どうも有難う!
なら私達はあらかじめトランスしておいて、いつでも突入できるよう【エミリオさんには部屋の外で待機】しておいてもらうよ。
>外と中で入れ替わる
賛成です!
今の人数ならそれが可能だよね。
王子もその方が安全なんじゃないかな。 -
2014/10/16-01:09
わ、ちょっと目を離した隙に満員になってる。
すっごく、心強いわ。みなさんよろしくね!
>トランス
あ、本の外からでもトランスって継続できるの?
それなら走らなくても問題なさそうね!
ただ、確かうろ覚えなんだけどトランス中って何かオーラとか出るんじゃなかったかしら?
正体現す前にウィンクルムだとばれちゃうと警戒されちゃうかもなって。
やるのだったら部屋の外組はトランス済み、中組はしないで分けちゃった方がいいと思うわ。
縄も持ち込めそうな感じかしら?
それならオーガが正体を現したら外と中で入れ替わって中の組がトランスに走るとかはどうかなと思ったわ。
その時王子も一緒に連れてっちゃえば安全確保もできそうかなと。 -
2014/10/16-00:50
こんばんは。
直前の参加ごめんなさい。
ミサ・フルールと相方は【火属性:テンペストダンサー】のエミリオさんです。
アイリスさん、ジェシカちゃん、潤、どうぞよろしくお願いします(お辞儀)
皆さんの作戦読ませていただきました。
トラオム・オーガを倒す方針、了解です。
頑張りますね(ぐっ)
>トランス
本に入った瞬間 神人と精霊とでバラバラになってしまうのなら、【トランスしてから本に入る】というのはどうでしょう? -
2014/10/16-00:49
ずさー!です。同じく飛び込み失礼します。
テレーズと申します。パートナーはライフビショップの山吹さんです。
よろしくお願いしますね。
今までの流れは把握しました。
私もその作戦にそって行動させて頂きますね。
役割的にはスキル的にとりあえず部屋の中組に混ぜていただけたらなーと。
もちろんトランスに走っても問題ありませんので、何かありましたらご指摘くださると嬉しいです。
あと気になったのですが、プロローグで手に持てるものが持ち込めると短剣を渡されていますね。
それなら、最初からロープなり縄梯子なりを持ち込むことも可能かもと。
探す時間が短縮できるのでは、と思いました。 -
2014/10/16-00:34
滑り込み、で、直前も直前参加、…本当にごめん、よ!;
篠宮潤(しのみや うる)という、よ。パートナーはヒュリアス、だ。
よろしく、ね!
一通り、作戦目を通してきた、よっ
お二人の案に乗っからせてもらう形で、申し訳ない…;
僕たち、は、じゃあ、引き上げてトランス、の役回りにいっていい、かな?
……ヒューリ(精霊)、口、いい方じゃない、から…王子たちとの会話、混ざらない方がいい、かなと思うけど…
トランス後、やっぱりすぐ駆けつけた方がいい、かな?(その場で戦闘になった時を考えると)
神人は、レーナさんの説得、だね。
ぼ、僕、説得…お役に立てるか…分からない、けど、急いでっちょっと考えてみる、ね!(ぴるぴるぴる←極度の人見知り) -
2014/10/15-23:39
とりあえず暫定でまとめてみたわ。
何か認識違いあったら指摘してもらえると嬉しいかも。
■方針
トラオム・オーガを倒す。
→レーナに王子≠アレンを理解させるので、しっくりくるハッピーエンドが浮かばないため。
■神人
レーナを説得し身投げ阻止。
王子はアレンではないと気づかせる。
→アレンの短剣と共に彼の言葉を伝える。
説得方法の細部は各自で。
■精霊
初期位置は王子の部屋の中。トランスは諦めた方がいい。
王子と姫と会話。
→話を誘導してぼろを出させトラオム・オーガの正体を暴き退治する。
正体を表すまでは騒ぎを起こさないようにし、怪しまれないように注意。
戦闘は王子を巻き込まないように。できれば部屋から出したい。
■3組以上の場合
1組~が神人の元に向かい、引き上げてトランス。
→配置は部屋の外が望ましい?戦闘が始まったら中に入る感じかなと。 -
2014/10/15-23:01
>引き上げ
あ、そうね。あんまり時間はなさそうだしその精霊の神人だけでよさそう。
何人も引き上げた所で神人が移動できなそうだから、結局他の組はトランスできなさそうだものね。
>王子
そうね、忍法霞なら安全に王子を逃がせると思うわ。
けど、ジョブスキルだとトランスしないといけないのがつらいわね…。
何か最初に思ってたよりはるかに難しい状況ね、これって。
ラルクさんの武器は手裏剣でいいのかしら?
それなら、ルイスが前に出て攻撃して引き付け。
ラルクさんが手裏剣で威嚇しつつ王子を部屋から出しちゃうとかそんな感じかなと思ったわ。
>愛情
そうね、愛情といっても一杯種類があるだろうし思いつく限り色々と聞いてみていいと思うわ。
きっとどこかでぼろを出してくれるはずよ。
こっちは王子と姫にお互いのどこが好きかとか、馴れ初めとか聞いてみようかと考えてるわ。 -
2014/10/15-10:46
あっ、ごめんなさい。
緑の食堂で御一緒させていただきましたね、失礼しました。
改めまして、よろしくお願いいたします。
そうですね……あと一組か二組来られたら縄梯子で引き上げてもらうのが良いと思いますが
全員をとなると時間がかかりますので、その際は引き上げ役の方のみがトランスするくらいがいいかもしれません。
あと、戦闘は王子を巻き込まないようにしないといけないでしょうか?
ラルクさんが忍法霞を使い、煙が消えるまでの間に部屋から出てもらう……くらいしか思いつきませんでした。
ハッピーエンドが私も見えてこないので、ジェシカさんが仰るようにトラオム・オーガを倒す方向でいいと思います。
そうなりますと、私たちはいかにレーナさんとの話を長引かせるか、もしくはその場にとどめおくのかを重点的に考えたほうが良いでしょうか?
正体を現すまでは会話誘導がいいでしょうね。
いきなり襲い掛かってしまうと、王子が他の警備を呼んでしまうかもしれませんし。
先に向こうが正体を現してくれたなら王子が他の警備を抑えてくれるでしょう。
愛情……例えば、愛情のこもった手作り料理や家族の話などの話がいいでしょうか?
すみません、こちらはもうちょっと考えて見ます。 -
2014/10/14-22:45
あら、アイリスさんお久しぶりね。
よかった、人数揃うか不安だったのよ。よろしくね!
>トランス
そうね、デミ・オーガならまだ戦いようはあるわね。
一応方法としては船だし調達できるかは別として縄梯子とかはあると思うのよね。
ただ神人は下半身魚だと自力で登るの難しそうだし、引き上げて貰うにもレーナさんじゃ無理だろうし。
人数多いなら精霊を1人こっちに向かわせて引っ張り上げて貰うって手もあるけど2組じゃ無理ね。
大人しくトランスはなしの方向で考えた方がよさそうだわ。
>ハッピーエンド
昔絵本で読んだ事あるけど、子供心にも泡になって終わりの展開には絶句したわね…。
正直レーナさんを説得した場合のハッピーエンドの展望が全く浮かばないわ。
なんかオーガ倒した時点で夢から覚めるみたいだから、トラオム・オーガを倒すの方向でいいんじゃないかしら?
>説得
私もその方法でいいと思うわ。
まあ最悪もし身投げされてもこっちは人魚だし、抱きかかえる事はできそうよね。
水に触れた時点で泡になりますとかだとアウトだけど。
>精霊
ええ、2組なら私も両方部屋の中の警備でいいと思うわ。
騒ぎになると他の警備の人がくるかもしれないし正体を表すまではなるべく静かに済ませたい所ね。
怪しまれないように地道に会話誘導とかしていくしかないかしら。 -
2014/10/14-09:35
初めまして、アイリス・ケリーと申します。
こちらはパートナーのラルク(後ろのラルクを示し)
どうぞよろしくお願いいたします。
ジェシカさんが仰っているようにトランスが難しい状況なのがネックですね。
トラオム・オーガはデミ・オーガなので、トランスせずとも倒せるというのが不幸中の幸いでしょうか。
レーナさんが王子をアレンさんではないと認識した場合は……どうするのが最上なのか、悩みますね。
泡となって消えない為には、王子を短剣で刺すか王子と結ばれるかのどちらかでしょうから。
それともアレンさんでないと気付いた上で泡となったのならバッドエンドにならないのか……バッドエンドのパターンにないのが気になります。
神人はレーナさんをどう説得するか。
こちらはアレンさんから預かった短剣と共に彼の言葉を伝えるのが良さそうに思います。
精霊はいかに隣国の姫を引き離すか、もしくは王子と一緒にいる場で会話し、姫の「愛情」の疎さを王子に認識させるか、でしょうか。
部屋及び部屋の前の警護とありますから、部屋の中と外にいるというこだと思いますが……
今の人数だと二人とも部屋の中の警護に回ったほうがいいかもしれません。 -
2014/10/13-23:01
まだ私だけだけど、とりあえず挨拶しておくわね。
私はジェシカで、パートナーはハードブレイカーのルイスよ。
ハッピーエンドかオーガを倒すかはともかく何とかレーナさんの事を救いたいと思ってるわ。
バッドエンド回避のために行うことはこんな感じかしら?
・レーナさんに王子はアレンさんではないと理解させ身投げ阻止
・神人が人間になれるか不明なので、陸に付く前に片をつける
・王子の身を守る
ただレーナさんに王子はアレンさんじゃないって事を理解させた場合ってハッピーエンドがどうなるのかよね。
別人と理解した場合、王子とレーナさんが結ばれるのってハッピーエンドじゃないわよね…。
その場合はトラオム・オーガを倒して夢から覚めた方がいいかもしれないわ。
一番下はレーナさんを説得できたら不要かもしれないけど、後味悪いし守ってあげたいわね。
ただ、難点は状況的に神人と精霊の距離があるからトランスが難しそうな所ね。
人魚から人間になれるとは特に書いてないし、神人は夢が覚めるまで人魚のままかしら。
船に上がれたとしても移動は難しそうね。
あとは解説読む限りとトラオム・オーガは隣国の姫っぽいわね。
まあ、まだそこらへんはノープランね。