プロローグ
「大変!」
十二時を告げる鐘の音に、王子様と踊っていた少女は叫んだ。
「どうしたんだい、美しい方。さあ朝まで踊り明かしましょう」
「ごめんなさい。私はもう行かなければいけないの!」
走り出した少女の背に、王子は声をかけます。
「それは、君にかけられていた魔法が解けてしまうからかい?」
「えっ!」
驚いた少女の前に、継母と二人の姉が現れます。
「悪い子ね。留守番しろって言ったじゃない」
「魔法を使って王子様に近づくなんて、何を企んでいるのかしら」
「この者たちの密告で助かった。そなた、身分の低い身で城に忍び込んだ挙句、汚らしい手で私に触るとは許せない。ここで手打ちにしてくれる!」
武器を持った兵士たちが階段を駆けあがってきます。少女は怖くて、声も出ません。
震える彼女に、武器が振り下ろされました。
ガラスの靴は、綺麗な赤に染まりましたとさ。
ああ、こわいこわい。
「皆様はもう、鳩公園に出現した巨大カボチャの話はご存知でしょうか?」
その女性職員は、「すぐそこのことですから、もう見たかもしれませんね」と苦笑した。
「公園に10メートルくらいの巨大カボチャがあるんです。調査により、このカボチャは何らかのデミ・オーガらしいことが分かりました。問題は重火器どころか、ウィンクルムの攻撃を持ってしても傷一つつかず、それどころか徐々に大きくなってるみたいなんです」
そしてその事実は、市内で起きている「とある事件」と関連性があることが判明した。
「眠ったまま起きない人が大量に出現し、徐々に弱っているんです。困ったことに、衰弱の進行と巨大カボチャの成長がリンクしているようなのです」
どうやら、「トラオム・オーガ」というオーガが人々の昏睡状態を引き起こし、人に悪夢を見せているようだ。そして生命エネルギーを吸い取り、巨大カボチャに供給しているとのこと。
つまり、昏睡中の人々を助けることで、巨大カボチャの件も解決するかもしれない!
「ハロウィンのイベントを活発にすることでも効能はありますが、今回私の方からは、直接昏睡中の方を助ける依頼をご紹介しますね」
職員が話したのは、数日前に昏睡状態となった若い女性の件についてだ。
彼女は今も自宅で眠っており、その傍らには一冊の童話の本が置かれているという。
「トラオム・オーガは童話の本を媒介に悪夢を見せるといわれています。被害者の方が衰弱して死ぬ前までは、その本を媒介にウィンクルムも夢の世界に行けますよ」
悪夢の世界は、その童話の話に則したものだという。
「情報では、灰かぶりという名の少女が、魔女の力で城の舞踏会に入り、王子様と恋に落ちるという話ですね。有名な話でしょうか」
ところが本の内容はオーガの力によって書き換えられ、城で主人公の少女は死んでしまう話になっている。
「みなさんが夢の中に入った後話が進み、主人公が死んでしまうとこの女性も死んでしまうでしょう。逆に元の話になるよう頑張れば、被害者の方は助かります」
この物語のヒントになりそうな部分を抜粋しましたと、職員はメモを手渡してきた。
結果的にハッピーエンドで終わるならば、夢の中なら死んでしまっても大丈夫らしい。
「助け出せるかは皆さん次第です。どうかよろしくお願いしますね」
――こわいこわいを、めでたしめでたしな話に変えて下さい。
解説
【メモ】重要な点は以下のようになる。
結果的にハッピーエンドで終わるならば、夢の中なら死んでしまっても大丈夫。だが、バッドエンドで終わると生命力を吸われ石になってしまうので、行動には最大限注意すること。
・本物の王子様は薬を盛られ、自室で眠っている。そのため舞踏会の王子はオーガである可能性が高い。
・オーガを倒せれば良いが、王子の権力で武装した衛兵が敵となるだろう(それでも頑張れば倒せる)。
・衛兵を止めるには、本物の王子が現れなければいけない。
・主人公の少女は舞踏会にいるので、客として舞踏会に潜入すれば守りやすいだろう。
・王子様の部屋までは、衛兵が見回りをしている場所があるので、少人数で行動したり、機敏な動きができる者がいればより有利だろう。
・このバッドエンドの話の中で、確実に味方と言えるのは年老いた優しい魔女と、眠っている王子様である。特に魔女は話の展開上、最初の方しか登場しないが、変身魔法を授けてくれる。王子様は味方にすればかなり有利になると思われるが、探すのに手間取る可能性と、ちゃんと動いてもらえるよう説得する必要がある。
・王子様は「いつか素敵で可愛い女の子が、城にやってくるだろう」という、主人公と結ばれるために必要な思考回路が出来上がっている。設定として。彼は悪くないが、部屋に来た神人を「その人」だと勘違いする可能性もあるので、説得の際には要注意。
・魔女の変身魔法は一人一回掛けてもらえる。服装や身分、乗り物になど自由度は高いが、「鳥になって直接王子様の部屋の窓に向かう」等の場合は失敗する可能性が高い。
物語に直接有利に影響しない範囲なら、馬車→元の姿→馬車といった一時的な変身能力も可能だと思われる。
主人公が死なずに、舞踏会を抜け出せれば最低限のハッピーエンド。そのためには少なくともオーガを撃破しなければならない。
ゲームマスターより
こんにちは、叶エイジャと申します。
なお、王子様を味方にした場合でも、舞踏会での戦闘はあります。
・王子様を探す場合
スポーツ系のスキルを持ってたり、1ターンあたりの攻撃回数が多いジョブの方がいるほど早く見つかります。人数が多いと有利ですが、衛兵に見つかる可能性があり、探索する人は舞踏会での戦闘に最初参加できません。また王子の説得も早い方が良いでしょう。
・探さない場合
舞踏会で主人公を守りつつ戦います。衛兵がやってくる上、少々手強いです。それでも全員で頑張れば偽王子であるトラオム・オーガを倒し、城を脱出できるでしょう。王子を探す場合でも、人数が多いほど戦闘は有利です。
・魔女の変身魔法
主人公が馬車で城に行った後、話せば掛けてくれます。12時の鐘が鳴り終わるまで(鳴り出してから10分間)。
便利すぎるものはごめんなさい、マスタリングするかもです。
皆様のプラン、お待ちしております!
リザルトノベル
◆アクション・プラン
リチェルカーレ(シリウス)
舞踏会にいても 違和感のない格好に変えてもらう 参加者を装って主人公を探す すぐに庇えるように できるだけ近くに 偽王子が本性を現したら 主人公の側に駆け寄る 他の皆と協力して 壁側 無ければ 階段の端に半円形の陣形 「王子様は こんなひどいこと仰らないわ 悪者なんかに負けないで 一緒にがんばりましょう」 一番内側の主人公に優しく声をかけた後 トランス 気をつけて と小さくシリウスに囁いて 精霊達の後ろから弓で援護射撃 衛兵達の足元を狙って 階段下から上ってくるのを妨害 主人公と敵の射線上に位置取り もしもの時は盾になって庇う 本物の王子が現れたら 「見て、本物の王子様だわ!」 衛兵達の気を逸らすよう 大きな声で |
ハロルド(ディエゴ・ルナ・クィンテロ)
【役割】 説得役のテレーズさん山吹さんを連れ王子捜索 【魔女への変身魔法依頼】 神人→給仕(男性の格好で) 精霊→給仕 【使用スキル】 スポーツレベル4 【手段】 城内への侵入の前に、魔女に魔法で王子の部屋の場所がわからないか(周囲の風景とか)頼んでみます。 小動物になったテレーズさん、山吹さんをポケットに入れて王子の部屋の捜索をします。 給仕の変身をしているとはいえ、城内の者が身内同士の顔を覚えているのかもしれない可能性を考慮し 衛兵、とくに同じ給仕が多くいる場所を避け、早足かつうつむき気味に移動します。 何故ここに居るのかと問われたら 自分たちは新人で舞踏会の仕事ではなく城内の仕事を仰せつかったと説明します。 |
テレーズ(山吹)
やっぱり物語はハッピーエンドが一番ですよね 正しい結末に導けるよう頑張りましょう! 王子を探す 変身:鼠 王子探索時は変身してハロルド達に運んでもらう 道中は邪魔にならないよう静かに できるなら周辺確認 王子が目覚めたら説得 王子から目視できる場所に位置する 適度な所で変身を解いて人間に戻る 基本は山吹がメインで説得 説得中は両者が落ち着いて会話できるようサポート(メンタルヘルス3) その人と誤解された場合 魔女の魔法で人間になっているだけで本性は鼠 貴方の運命の人は今舞踏会に来ていると根気よく説明 それでもダメなら先約済みですと出まかせいいつつ山吹の背後に隠れる 王子の説得が完了したら先にトランスしておきすぐに会場に向かう |
出石 香奈(レムレース・エーヴィヒカイト)
舞踏会参加者に変身 地味だとかえって目立つかしら…いかにも地位目当ての成金風にするわ 偽王子と踊ってる主人公を見張り 扇子で口元を隠して、値踏みでもするかのように見せかけながら 継母や姉がどこから来るか、どこにいるか探す 例の場面が来たら、継母達に向かって おかしいわね、貴方達あの子より先に舞踏会に来たのでしょ どうして魔法使いのことを知っているのかしら? 多分この程度では誰も真実に気付いてはくれない でも一瞬でも時間が稼げれば後は階段端か壁際等に主人公を庇うように立つ というか知らないはずのこと知ってる時点で継母達もグルよね 倒さなきゃいけないかしら? 確かこの童話、彼女達が悲惨な目に遭うバージョンがあったような… |
アイリス・ケリー(ラルク・ラエビガータ)
変身) 舞踏会の客に きちんとしたドレスになる範囲で、可能な限り軽いドレスになるように頼みます 武器は靴下留めに挟んでドレスの下に隠す 舞踏会) 主人公の護衛を務めます ラルクさんとダンスのパートナーを装います 他の護衛役の方々の位置は絶えず把握 戦闘) 鐘が鳴り、継母とオーガが動きを見せ次第、 ラルクさんがオーガを抑えてる隙に、ドレスの裾をたくし上げて主人公の下へ駆け寄ります 近くの壁際か手摺へ移動し、主人公を中心に半円陣で囲みます 囲み次第、ドレスの下から武器を取り出し防戦 精霊達を突破してきた衛兵のみ相手にします 階段の手摺なら弓による狙撃を警戒 王子到着後、戦闘の余波を受けない場所まで主人公を連れて移動 |
●
りっぱな馬にひかれ、カボチャの馬車はおしろへとむかいます。まどから少女がかおを出し、おれいをいいました。
「おばあさん、ありがとう!」
小さくなっていく馬車に、手をふりかえしながら、魔女のおばあさんは心配そうでした。
ケタケタケタケタケタケタ!
森や、夜のやみから、あくまたちのわらい声がなりひびきます。
魔女は少女のお母さんのお母さん、そのお母さんよりもずっとずっととおい、お母さんでした。でもまま母たちも魔女のとおいとおい子どもたちでした。それにおしろには、こわいこわいオーガがいると、云われていました。
「なにもなければ、いいけれど」
森へかえろうとしたおばあさんは、そのとき、よびとめられました。
ウィンクルムでした。
やさしくて、ゆうかんな、五くみのウィンクルム。おしろのオーガをたおすため、魔女にたすけてもらおうと、おもったのです。
はなしをきくと魔女はこころよくうなずき、ウィンクルムたちはまほうをかけてもらうのでした。
舞踏会場である広間に入ると、ささやき声が聞こえてきた。どうやら先に着いた少女が早くも注目されているらしい。アイリス・ケリーは、煌びやかな照明を見ながら呟いた。
「童話の中なのに、現実味がありますね」
「余計な部分も生々しいけどな」
精霊のラルク・ラエビガータは好色な声や、嫉妬のこもった声に辟易と返す。昏睡する女性の人生経験からか、オーガの力によるものか、「夢の世界」は確たる存在感をもっていた。話の性質上、周囲の関心は主人公役の少女が一身に集めている。警戒もゆるい。魔女に「舞踏会の参加者としての姿」を頼んだ三組のウィンクルムたちは、詮索されることもなく会場内に入り込めていた。
「大勢の方がいますね。灰かぶりさんはどこに……?」
会場内を見回していたリチェルカーレの傍らで、シリウスは静かにため息をついた。翠の瞳を不快げに歪める。
――やはり、慣れないな。
服がいつもと違うためか、余計な気を遣ってしまう。さらにマキナの耳も人間と同じものに変えてもらったので、妙な感覚だ。
(仕事のためだ。仕方ないが……)
諦念のように再び吐息を漏らしたシリウスは、ふと人混みの向こうに目的の人物を見つけた。
「……リチェ、いたぞ」
「え、どこ?」
「こっち――」
身長差で見えないリチェルカーレに示そうとし、シリウスは神人の着る魔法のドレスを見た。どことなく以前見たスイーツドレスやウェディングドレスの特徴がある――そこまで思ったところでリチェルカーレが彼を振り向き、シリウスはそれ以上の思考を放棄した。今は任務中だ。
「見つけました。シリウス、頑張ろうね」
柔らかく微笑む彼女に、精霊は小さく頷いた。
そのとき。
「お美しい方、私と踊っていただけますか?」
よく通る声が聞こえ、ついでざわめきが大きくなる。王子が――偽の王子が現われ、少女をダンスの相手に誘ったのだ。
「途中で、上の階に行くようね」
出石 香奈は扇子で口元を隠しながら、踊りだした二人を見る。それは王子と踊りだした闖入者を値踏みでもするかのような仕草で、実は周囲に目を走らせていた。香奈の衣装は『地位目当ての成金風』――大商人の令嬢といった装いで、仕草もそれらしい。
「左右の階段に、衛兵が一人ずつか」
精霊のレムレース・エーヴィヒカイトも脅威の確認を始めていた。継母たちの姿はまだ見つからない。レムレースも人のものにしてもらった耳に一度触れると、香奈と歩み出す。手はずではこの後、衛兵と階段の間に割り込めるよう動くことになっている
王子が踊る相手を定めたことにより、舞踏会場に軽快な旋律が流れだしていた。ウィンクルムたちは怪しまれないようにさりげなく、事前に決めた通りの場所へ移動を始めた。
●
遠くから楽曲の聞こえる通路を、巡回する兵が進んでいく。
「……行ったね」
兵士が通路の先へ消えてから数秒後、通路の扉のひとつが開き、中から男物の給仕服に身を包んだハロルドと、同じく給仕服姿のディエゴ・ルナ・クィンテロが出てきた。ディエゴは廊下の先をじっと見ると、神人に告げる。
「ハル、この先が怪しそうだが隠れる場所がない」
「……ん、わかった」
ハロルドは抑揚の乏しい声で頷くと、膨らみのあるポケットの口を広げる。
「テレーズさん、山吹さん、いざという時はお願い」
――任せてください。
ポケットから出てきたのは二匹の鼠。魔法で変身したテレーズと山吹だった。
――物語を正しい結末に導けるよう、頑張りましょう!
――周辺の確認、任せて下さい。
ネズミたちは鳴いてるだけだが、夢の世界の住人ではないハロルドたちには、しっかりとその意図が伝わる。
ハロルドたちが給仕になって城内を歩き王子の部屋を探索。テレーズらが小動物になることで行動人数を見かけ上少なくし、いざという時は人目につきにくいその身で周囲の確認を行う。今のところ危なげなく進んできたが、そろそろ巡回する兵士を避けるのも厳しくなってきていた。ディエゴが廊下を進みながら呟く。
「おそらくこの奥のどこかに王子の部屋があるはずだ」
「うん」
彼の声にハロルドも頷く。来る前に魔女に頼み込み、王子の居る場所を限定してもらっている。もう探索していないのはこの奥だけだった。
「――いた」
廊下の突き当たり。豪華そうな扉があった。灯りが扉と通路を照らし、佇む二人の衛兵が見える。部屋の番だ。そのやや手前には、左右に扉があった。
「鍵が掛かってるおそれもあるな……どうする、ハル?」
「……手前の部屋、小さいけど扉に隙間があるね」
目を凝らしていたハロルドは、淡々と呟いた。
「……貴様ら、何者だ!?」
廊下を歩いてきた男女の影に、衛兵たちが色めき立つ。武器を構えた彼らに対し、二つの人影は左右の扉のうち左の方を開け、入っていく。
「バカな、あの部屋はカギが掛かっていたはずだ」
「いいから追うぞ!――こっちの部屋はどうだ」
「大丈夫だ」
衛兵は右の部屋を確認すると、二人の後を追った。暗い室内へ慎重に入っていったところで、入れ替わりに二匹のネズミが静かに出てくる。その姿が扉の僅かな隙間から反対側の部屋へ入った瞬間、通路の暗がりから音もなくハロルドたちが飛び出してきた。右の部屋の扉が静かに開き、二人が滑り込んだ直後に閉まる。
「これでよし、と。ネズミの姿だと事前に調べられていいね」
人の姿に戻った山吹が鍵をかける。テレーズが部屋の外を示した。
――王子の部屋には、バルコニーから壁伝いにいけそうです。あと少しですね
●
おうじさまは、しんだように、ねむっていました。
ディエゴがはなしかけました。
「王子、王子!」
「うぅ、ん」
ゆすりました。
「王子!」
「あぁん」
「なんで色っぽい反応なんだ……」
――声もなんだか、セクシーですね。
山吹と、ネズミのままのテレーズが苦笑する。
「じい、そんなに料理出されても食べられない」
「……その夢ちょっと羨ましい」
そして主人公に少し同情するハロルド。乙女の夢が少し壊れた気がする。
「見る夢がベタすぎだろう」
王子の鼻先にディエゴがブランデーの瓶口を開け、近付けた。
「フオッ!? おお!?」
飛び起き――そしてベッドから落ちる王子様。
「痛い!? すごく痛い!?」
四人がこの国の将来を心配する中、王子が立ち上がった。ハロルドは後ろに下がり、代わりに山吹が前に出る。
「王子様。いきなりですが、私たちは王子を助けにきた味方です」
「鼻とお尻が痛いんだけど? 狼藉?」
「誤解です。順に説明しますね」
妙な頭痛を感じながら山吹は状況の説明を始めた。舞踏会と偽物の話。そして――
「君たちが魔女の助けを借りて来たって?」
意外にも騒がず話を聞いていた王子様。でもさすがに疑いの目を向けてくる。
「証拠は?」
「……これならどうですか?」
山吹の声に頃合いと、テレーズは王子の前に進み出た。変身の魔法を解き、元の姿に戻ると、王子は目を丸くしていた。
「これは……!」
「信じていただけましたか?」
テレーズの言葉に、王子が何度も頷いた。そして彼女の前に片膝をつく。
「結婚して下さい」
「!?」
早い。山吹とディエゴが呆気にとられる中、テレーズがやんわり首を振った。一応こういう状況を見越し、対応は考えてある。
「えっと、私は魔法で人間になっただけで、本来はネズミですよ?」
「なら君と僕で人とネズミのかけ橋になろう!」
「……貴方の運命の人は、今舞踏会に来ていて困ってるんです」
「即断即決、運命は自ら掴め! まだ見ぬ美少女より目の前の美少女!」
「……」
だんだん王子にムカついてきたウィンクルム。この国の将来など知ったことではないが、早く舞踏会場に行かねばならない。
「お気持ちは嬉しいですが、もう将来を誓い合った方がここに」
先約済みですと、山吹の背に隠れるテレーズ。山吹は頷きながらも彼女の表現に驚き、ついで王子の凄まじい視線に気圧される。
「……マジで?」
「……はい」
「運命の人、その娘より可愛い?」
背後のテレーズが僅かに反応。山吹は表現に迷いながら「相性は抜群ですよ」と返した。
「貴方の力で、運命の人の窮地を救ってください」
「わかったよ、任せてくれ!」
ようやく説得が成功した。自然と溜息が出てくる。
しかしそこで、王子はハロルドに気付いた。
「そういえば、君は?」
「!」
顔を見ようとする王子の動きに合わせ、ハロルドは顔をうつむける。更に見ようとする王子から、さらに顔を背ける。
これ以上のタイムロスは避けたい。
「王子、ぐずぐずしてると手遅れになる」
「おお、そうだな!」
ディエゴが広い背で彼女を隠し、ようやく神人は安堵の息を吐いたのだった。
そこで、十二時の鐘が鳴り響く。
●
――流れていた曲が終わりを告げる。
何曲かが終わっていた。やがて偽王子は灰かぶりの手を取ると、二階へ続く階段をのぼっていく。数組のペアが後を追って二階に上がっていった。
「あたしたちも行きましょう」
香奈とレムレースは他のペアに紛れて二階に向かうが、階段の前で衛兵が立ちはだかり止めた。
「ここから先は貴賓の方のみとなります。御遠慮下さい」
どうやら身分の高い者しか上の階には行けないらしい。新たな曲が流れだした。十二時直前の曲だ。
「どうしましょうか……?」
同じく止められたリチェルカーレとシリウス、そしてアイリスとラルクも合流し、話し合う。
「できるだけ近い位置をと思いましたが、少し難しくなりましたね」
神人の言葉に、ラルクとシリウスはいま一度上階を見て口を開いた。
「そんなに高い場所じゃないし、移動だけならすぐできる」
「危険なのは鐘が鳴ってからだ。そのタイミングなら」
まだ機先を制し、望んだ展開にもっていくことができる。
「継母たちは、上に行くようね」
香奈の視線の先では、エスコートされ階段をのぼる継母たちの姿があった。身分の高い者にとり入った……というところだろうか。
「階段の近くから、一気に駆け上がろう。しんがりは任せてくれ」
レムレースがそう言ったところで、曲が止んだ。踊り終わったのだ。同時に大きな鐘の音が舞踏会場に響いてくる。
「先、行くぜ」
階段へラルクが走り、跳躍。衛兵が気付いた時には、その頭上を飛び越え着地し、駆け上がっていた。
「ま、待て――!?」
声を上げようとした衛兵はシリウスの手刀を首筋に受け、くずおれた。彼に続き神人たちが階段をのぼる。その途中で香奈は立ち止まり、レムレースの頬に口付けをした。
「やってやろうじゃない」
光り輝く剣のようなオーラが現われ、二人を包み込む。騒ぎに気付いたほかの兵が集まりつつある。それを視界に収めながらレムレースはレイピアと盾を構えた。
鐘が鳴る。
上ではバッドエンドになろうとしていた。
「魔法を使って王子様に近づくなんて、何を企んでいるのかしら」
「この者たちの密告で助かった。そなた、身分の低い身で城に忍び込んだな!」
勝ち誇る継母や姉、そして本性をあらわした偽王子。糾弾され、灰かぶりは怯えてしまっていた。
「おかしいわね。貴女たちその子より先に舞踏会に来ていたはずでしょ」
誰も逆らう者がいないはずのその場所に、疑問の声が投げられた。香奈の声と現れたウィンクルムに偽王子たちが驚く。その隙にラルクが偽王子へと肉薄し、上着の内ポケットから仕込み刀[時雨]を抜き放った。
「おのれ、私の命を狙う賊か!」
偽王子は剣を抜き放ち、ラルクの刀を迎え撃つ。火花が散った。反応速度、膂力共に人の域ではない。間を与えては危険と、ラルクは間断なく刃を撃ち込んだ。彼がトラオム・オーガを抑えている間に、アイリスはドレスの裾をたくし上げ灰かぶりのもとに駆け寄った。隠していたライラック護身小刀を取り出す。
「安心して下さい。貴女を助けに来ました」
「え? え?」
「あの王子は、偽物です」
混乱気味の少女に、リチェルカーレは優しく告げた。
「本当の王子様は、あんなひどいこと仰らないわ。もうすぐ本物が現れるから、悪者なんかに負けないで一緒に頑張りましょう」
神人たちは少女を守れるよう、壁を背に半円形に囲む。その完成と同時にラルクの身体が煙に包まれた。忍法霞で後退した彼を睨み、偽王子は声を張り上げる。
「無礼な奴らめ。衛兵、衛兵! ここにいる賊どもを叩きのめせ!」
「んー、思ったよりぞろぞろと――というか、やっぱり貴女たちもグルなのね」
階下から集まってくる武装した兵士たち。それとは別に、香奈は逃げもせず棒などを掴んでにじり寄ってくる継母たちを見据えた。
「その娘に幸せになられたら、仕返しされるに決まってるからね! 悪いけど――」
「あーはいはい。全部言わなくても分かったわ」
ウィンクルムソードを手にし、香奈は継母の振った棒を避けた。長い黒髪が遅れてなびく。
「シリウス、気をつけて」
この手に宿るは護りの力――口付けと共に宿った契約の力が、リチェルカーレとシリウスの間に柔らかい光と暖かな風を生み出す。
「任せろ」
弓を構える神人にそう言い、テンペストダンサーは走った。その手の双月双剣は、レムレースを襲おうとしていた剣をはじき返す。階段を登ってくる兵らを食い止めるのも、ロイヤルナイト一人では荷が重くなっていた。
「すまない」
レムレースが衛兵数名を階下に蹴落とす。それをかわし迫ってきた兵の鎧を武器で突き、足をシリウスが払って階下へ転がす。敵はタフだが、高い位置をとっていること、そしてアプローチによりレムレースを狙いに来ている者が多く、まとめて防衛がしやすい。
それでも、反対側の階段からまわってきた幾名かの兵が増援として迫ってくる。ラルクが数人を受けもち、リチェルカーレが矢で牽制する。抜けてきた兵をアイリスが担当する――と見せかけ、しゃがみ込む。 棒を振り回していた継母の一撃が横合いから兵士を殴り飛ばす。アイリスは容赦なく、フラフラになっている継母のドレスを掴んで引っ張った。足をもつれさせた継母は、悲鳴を上げながら兵士たちを巻き込み階下に転がっていく。香奈もそれを見て、姉の一人を掴んで同様のことを試してみる。ボウリングのように兵たちが倒れた。
そんな一幕もあり、戦いはウィンクルムたちの優勢に見えたが――
「使えぬ者どもが」
偽王子が再び剣を手にラルクを強襲した。突き出された剣を刀で受け止めるが、勢いは殺せない。刀の刃の上を剣の刃が滑り、擦過音と火花が散る。急所を狙う切っ先をラルクは身体を傾げることで避け、よろめく。飛沫く血は肩口からだ。偽王子が邪悪に笑い、剣を引き戻しつつ前進。ラルクは舌打ち。後退しながら、同時に懐から朱で染まった手裏剣を数枚、投じた。
精霊の目が、見開かれる。
一閃――旋回する偽王子の一撃が手裏剣を薙ぎ払い、ラルクの胴を両断せんと迫った。
飛び散る、火花。
寸前でシリウスが駆け付け、双剣で斬撃を受け止める。ラルクがさらに手裏剣を投げ、リチェルカーレが矢を放つことで、偽王子は後退した。
「手強いな」
シリウスの不機嫌な顔が軋む声をもらしていた。双剣を持つ手が震えている。精霊一人でトラオム・オーガと対峙するのは厳しかった。偽王子が嗤う。
「男二人は私が受け持つ。お前たちは両面攻撃を続けろ」
「少しまずいかしら」
香奈がそう零した通り、指示された兵たちの勢いが増した。自動的にレムレースの負担が増し、徐々に押され始める。助けようにもラルクとシリウスは偽王子の前進を止めながら他の兵を受け持たねばならず、やはり後退せざるを得ない。兵も倒れ始めているが、それ以上のペースで壁際に追い詰められていく。半円の規模がどんどん小さくなっていった。
「行け、一気に仕留めよ!」
「全員、直立不動ォ!」
勝利を確信した声と、よく通る凛とした声――異質な同じ声は二カ所から聞こえた。
●
後者の凛とした声に、攻撃を仕掛けようとしていた衛兵までもが即座に止まり、姿勢をただす。
「あれが、本物の王子様……」
一瞬で静かになった会場で、そんなリチェルカーレの声がやけに大きく響く。
こちらに歩いてくるのは本物の王子だろう。姿かたちは偽物とそっくりだ。加えて遠目からでも気品と威厳を感じさせる。
「諸君、君たちが襲っているのは私の恩人だ。そしてそこにいるのは私の偽物。包囲し待機、逃がすな」
静かな声に、立っていた兵は一斉に偽王子へ向く。アイリスは思わず呟いた。
「さすがは童話、でしょうか」
あまりにも早い展開は、元の話に戻りつつあるためか。王子に続いて現れたハロルドやテレーズたちが挟撃をするべく上がってくる。山吹が魔本を介しサンクチュアリを詠唱、ラルクやシリウス、レムレースを半球のエナジーフィールドが包み、傷を癒していく。
「クソ、あと少しで……」
「形勢逆転だな――行くぜ」
ラルクが刀と手裏剣を手に間合いを詰めた。牽制の手裏剣をオーガは打ち払い、ラルクと切り結ぶ――寸前、慌てて後ろに飛び退く。側方からシリウスが迫り、迎撃を潰すための斬撃を放っていた。敵が一体だけとなった今、二人の高速機動がいかんなく発揮されている。
「援護を開始する」
ディエゴが蔦の絡まった両手銃を構え、風属性を凝縮した魔法弾を放った。偽王子の掲げた剣が折れ、着弾の衝撃にたたらを踏む。そこへハロルドが飛び込み、一打を打ち込んだ。
「スカルナイトの拳か、厄介な」
歯軋りする偽王子は、即座に踵を返した。跳躍し兵たちを飛び越えると、アイリスの護る灰かぶり目がけて折れた剣を突き入れた。
「諦めろ、夢の中のオーガ」
剣を盾で防いだレムレースが、レイピアでオーガの中心を貫く。
ギャアアアアアアアアアアア!
耳を弄する叫び声を上げ、黒い瘴気となって消えていく偽王子。瘴気は上空でわだかまると、やがて小気味いい音と共にはじけた。
降ってくるお菓子が、戦いの終末を告げた。
●
「大変!」
何回目かの鐘の音に、少女は叫んだ。
「私、もう行かないと」
「待った、待って、待つんだ!」
王子が神速の動きで立ち塞がった。
「ごめんなさい王子様、私はもう行かなければ」
「それは、君にかけられた魔法が解けてしまうからかい?」
「えっ!」
驚く少女の前に、継母と二人の姉が現れた。兵にしょっぴかれている。
「素性から家の住所まで全部ばれてるわよ」
「この者たちの証言で助かった。そなた、身分の低さや見た目など気にするな。即断即決、掴んだ運命は離さぬ。どうか私と結婚しておくれ」
「王子様……」
「何の茶番だ」
「見た目と随分印象が……」
待機組のウィンクルムが急展開に呆気にとられる。捜索組はやっぱり、という顔。ハロルドが呟いた。
「あれでもかなり、猫かぶってるよね」
「まあ、物語はハッピーエンドが一番ですよ」
テレーズがそう言ったところで、周囲の光景が揺らいでいく。
悪夢が消え、ほどなく夢は醒める。
――二人はいつまでも幸せに暮らしましたとさ。
お約束の一文を思いながら、ウィンクルムたちは帰還したのだった。
めでたしめでたし
依頼結果:大成功
MVP:
エピソード情報 |
|
---|---|
マスター | 叶エイジャ |
エピソードの種類 | アドベンチャーエピソード |
男性用or女性用 | 女性のみ |
エピソードジャンル | 戦闘 |
エピソードタイプ | ショート |
エピソードモード | ノーマル |
シンパシー | 使用不可 |
難易度 | 普通 |
参加費 | 1,000ハートコイン |
参加人数 | 5 / 2 ~ 5 |
報酬 | 通常 |
リリース日 | 10月07日 |
出発日 | 10月14日 00:00 |
予定納品日 | 10月24日 |
参加者
会議室
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2014/10/13-23:47
こちらもプラン提出完了ですよー。
成功させられるよう頑張りましょうね! -
2014/10/13-23:10
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2014/10/13-23:09
こちらも軽くではあるが戦闘についても記載した
宜しく頼む -
2014/10/13-22:22
なんとか階段端か壁かって文字数に収まった…
挟撃についても一言だけど入れられたわ。
というわけでこちらはプラン提出完了よ。
まだ少し時間はあるから、何かあったらギリギリまで調整はするわね。
皆改めてよろしく。 -
2014/10/13-19:05
私も香奈さんが言うように階段上からのスタートかと思っていました。でもアイリスさんが言うように壁があれば壁側に、なければ階段端に、としておくと安心ですね。そのようにプランに書いておきます。
オーガの抑えはラルクさんが行ってくださるので、シリウスは衛兵の方にまわりますね。
衛兵たちは階段を下から上ってくる…のかしら?
12時少し前(偽王子が本性を出す前)には会場にいられるようだし、早いうちに主人公を探してすぐ助けに入れるようにしておきたいと思います。 -
2014/10/13-17:44
こちらこそすみません。
こちらはシンデレラの物語上、主人公が階段を駆け下りてる最中だと認識していました。
駆け出したとありましたし、主人公が靴を落とすことになるのが階段だったと思うので。
会場であれば壁まで、階段ならば端へとしておきます。
さすがに舞踏会の会場の階段に手すりが無いということはないと思うので、
[22]で触れたように、階下からの弓矢に気をつけつつというくらいでよいかなと。 -
2014/10/13-17:11
あら、ごめんなさい、少し認識のずれがあったみたい…
あたしは主人公を階段途中までは下ろさずに、
階段の手前で壁がある場所まで引っ張って庇うつもりでいたのね。
階段登りきったところで衛兵をせき止めようかと思ってて。
段差があるよりは平らな方が足場を気にせず戦えるし、
それに階段に壁や手すりがあるか、解説では分からなかったから。
もしなかったら、主人公が落ちちゃうかもしれないでしょ。
それ以外については、ラルクの言った通りに認識してるわ。
精霊一人がオーガを足止めする件については了解よ。
衛兵への足止めは、レムが他の精霊より少し衛兵側に出てアプローチをかけるつもり。 -
2014/10/13-16:08
悪い、香奈の話を見落としてたな。
客に変身する護衛組は、継母とオーガの後ろから割り込んでいくことになるから
一人がオーガを足止めし、その隙に他の精霊や神人が階段を駆け下りる。
さらに残りの精霊が衛兵達を足止めしている間に神人達が階段の端へ主人公を誘導し、
精霊達も徐々に下っていき、主人公を二重の半円陣で……という形だろうか?
オーガへの足止めは必須として、衛兵への足止めをどうするかだな。
城の階段だからそれなりの幅があるだろうから、ともすれば衛兵達に囲まれて精霊が下れないかもしれんのが気になるな。
俺は最初からオーガを抑える精霊以外は、全員で主人公を囲みにいった方がいいと思う。
気にしすぎだったらいいんだが。
オーガの抑えは俺がまわろう。
攻撃スキルを捨てることになるが、忍法霞なら主人公の近くまでさがりやすくなるだろ。 -
2014/10/13-16:07
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2014/10/13-15:49
>真王子説得後の戦闘
あくまでオーガを倒すのはあたしたちの役目なんだし、
説得組と護衛組で挟撃する形にして、衛兵たちには邪魔にならないように
オーガの退路を断つような場所に動かしてもらえればと思っているわ。
戦闘エリアの外側を囲む形になるかしら…
[19]の図から発展させるとこんなイメージよ。
----壁---
◎ ●(主)○
◎(継・オ) ○【階段】
(兵) (兵)
(兵)(兵)(兵) -
2014/10/13-14:36
お問い合わせありがとうございます。
テレーズさんの変身解除は王子が目を覚ましてから
さらにいえば山吹さんが変身を解除してからだと良いかと思います。
衛兵からの攻撃がなくなり次第、私は主人公と下がるつもりです。
とはいえ、その後の展開のためにもあまり離れすぎないようにしようかと。 -
2014/10/13-14:07
ではそれ系の小動物にしておきますね。
頑張りましょー。
ついでに動物でも喋れるか気になったので。
戻らなきゃっぽいので王子が目を覚ましてから目の前で変身とく事にしときますね。
お問い合わせありがとうございます。
叶エイジャマスターより返答がありましたのでお知らせいたします。
以下、内容です。
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内容:
「魔女の変身魔法で姿を変えられるようですが、動物や、馬車などの無機物に変身した場合も人の言葉は話せるのでしょうか?」
回答:
夢の中の世界なので、神人や精霊の間では問題ないものとします。
厳密にいえば「話せる」のと同じレベルで意志の疎通ができる、テレパシーのようなイメージでしょうか。
夢の中の住人(例えば王子など)に対しては、動物の鳴き声などにしかならないため、変身を解いて戻るか、
ほかの会話可能な神人や精霊を介しての会話となるでしょう。
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2014/10/13-02:41
ああ、ありがとう、よろしく頼む
動物のサイズは、そうだな…ポケットに入れていく予定だから掌におさまる動物だろうな
ハムスターとかネズミとかな。
>王子
そうだな、神人は後ろに下げておく -
2014/10/13-01:28
私達が小動物に変身してハロルドさん達に運んでもらう方ですね。了解ですよー。
ちなみに小動物で思いつくのがネズミやハムスターやフェレットあたりかなと思ってますが、どのくらいのサイズなら運びやすいでしょうか?
>説得
ではこちらは説得中心でプランを書くことにしますね。
主人公と結ばれるために必要な思考回路は出来上がっているそうなので、そこらへんを盛り込んでいく感じになりそうです。
「その人」だと誤解されるのを避けるのであれば、私は変身をとかずハロルドさんにも目覚める前に隠れてもらって女の子を視界に入れない方が説得は楽かな?と思ってます。
(メタい事いえばこっちは女性側なので男性を「その人」と認識はしないと思ったので)
ん、そういえば動物に変身しても人の言葉は喋れるんでしょうか…。
そのまま喋れれば魔女の使いですとかそういう路線でもいけそうな気がしましたが。
>説得後
なるほど、挟み撃ちも可能そうですね!
あとは真王子が衛兵を止められるのなら、自由に動かす事もできるかもですね。
衛兵にオーガを囲ませたり入り口を封鎖してもらったり継母達を押さえて貰うなり色々と役にたってくれそうです。
そこらへんは護衛班の動きやすい感じに決めちゃっていいんじゃないかなと思います。 -
2014/10/13-00:55
うむ、大体のプランはまとまった
俺としては、テレーズの案の「テレーズ達が小動物に変身して自分たちが王子の部屋まで送り届ける」案でいきたいと思っている。
王子の部屋までの行程と、王子を起こす手段はこちらで書く予定
王子の説得はテレーズ達に任せても良いか?…状況説明以外にかける言葉がまだ見つからない。
もちろん、まだこうしてほしいという所があれば遠慮なく言ってほしい。 -
2014/10/13-00:26
二重の円陣と言うわけですね。
良いかと思います。
一応、階下からの弓矢による攻撃にも警戒するようにいれておこうかと考えております。
説得組の方は階段の上、オーガの後ろからかと思っておりました。
衛兵の攻撃が止み次第、すぐに挟撃の形がとれれば理想的ですね。
逃走の阻止にもなりますし。 -
2014/10/12-23:28
香奈さん、纏めをありがとうございます。
壁側に半円形で主人公を守るわけですね。わかりやすいです。
可能なら内側で神人がもう一重に守れると一安心、かしらと思ったり。
挟みうちにできると良いですね。
衛兵さんたちが武器を下ろしてくれたら1番いいし、無理でもディエゴさんが言うように士気は下がると思います。 -
2014/10/12-21:20
ふと思ったんだが…
戦闘突入時に説得組は怪談方面から現れる事になるんだろうか?
そうだとしたら、挟み撃ちにしたい所ではあるな
殲滅するわけじゃあ無いが、もう一人の王子を連れて背後に立たれたら誰だって動揺するだろうし士気も下がる。 -
2014/10/12-10:04
護衛側も少し詰めておかないとね。
文章だけだと主人公達とあたし達、階段と衛兵の位置関係が分かりづらいから…
(継)(オ)(主) ←(兵)【階段】
あたし達の介入がない場合はこんなイメージかしら。
ここに入るとすれば、主人公を囲むように三角形になって
オーガ側に一組、衛兵側に二組(敵の数から見て一組だと衛兵たちを抑えるのが大変そうなため)
(1)
○
(継)(オ)●(主) 【階段】(兵)
○
で、オーガ側の一組が、オーガの隙をついて主人公を連れて壁際に下がらせる
衛兵組の一組は階段前で衛兵が上ってくるのをせき止める
(2) ----壁---
●(主)○
(継)(オ) ○【階段】(兵)
●…オーガ側の組
○…衛兵側の組
最終的には[13]で出てた『階段の端の方を利用して半円状』に陣形を組むのがよさそう。
ずれたり分かりづらかったらごめん。 -
2014/10/12-03:24
成程…
アイリスの案ならば
俺たちが騒ぎを起こして衛兵をかく乱しテレーズ達の探索をスムーズにしようかと。
テレーズの案も良いな
俺たちは身軽な動きができるが交渉はできない、しかし話術があるテレーズ達と一緒に部屋まで到達できるのならばそれが最善かと思う。
と、なると俺たちは給仕に変身した良いか… -
2014/10/12-02:23
>内部か外部
こちらは内部から探る予定です。
>変身
そういえば思いついたので。
スキル的には王子の部屋を探すのはハロルドさん達の方が向いていると思います。
身軽に動けるようにと考えると私達は小動物に変身して、運んでもらうなりして一緒に行動するとかもありますね。
今回は説得含みですので、早急に2組とも王子の部屋に辿りついているのが理想でしょうし。
普通に行くのなら以前言った通り使用人系で行こうと思ってます。
アイリスさんの言うとおりお城となるとそれなりに規模が大きいと思いますので新入りですとかでも誤魔化せるかなと。
追求される可能性もありますが、見つかってまずいのは何に変身しても同じかなと考えています。
見つからずに済むのが一番と考えていますので、変装は保険として基本はこっそり忍び込む予定ですよ。
騒ぎを起こすのは衛兵が多いなど忍び込むのが難しそうでどうしようもない場合を想定していまして、基本は行わなくても済むようにと思っています。 -
2014/10/11-21:18
私は大丈夫だと思います。
大きな舞踏会を開催できる規模の城でしたら、100人や200人を超える城仕えの人間が居るでしょうから。
衛兵に扮するよりも侍女や従僕に扮したほうが良さそうではあると思います。
ただ、ディエゴさんの懸念を軽視してはいけないとも思うので……
あえて城仕えに扮する方と、そうでない方に別れてはいかがでしょうか?
先のテレーズさんの案を組み合わせる形になりますが、
そうでない方がやや前方を先行、城仕えに扮する方がそのすぐ後を追うように隠れつつ部屋を目指し、
城の方が多いor気付かれた場合は、城仕えに扮していない方が騒ぎを起こし、その隙に城仕えの方が奥に進む、というのでいかがでしょうか。
外部の方が「迷った」となると、本来の目的地まで案内するのが普通かと思いますので
それで人を引き離せるのではないかなと思います。 -
2014/10/11-20:36
すまんまた言葉が抜けていた
外部の者が城の内部に入り込んでいたら「迷った」で通る可能性はあるが
もし、場内のものがお互いの顔を覚えていた場合
見慣れない者が自分たちの制服を着て城内を歩いていたら、余計におかしいと思うのではないかと考えたからだったんだ。 -
2014/10/11-19:56
場内のものに変身するのであれば、給仕より衛兵の方が怪しまれないと思うが
俺が懸念していたのは場内のものがお互いの顔を覚えていた場合の時のことだ。
まあ、衛兵と衛兵同士がお互いの顔を覚えているかどうかは怪しいが、城を守る以上身内の顔を知っているんじゃないかと。 -
2014/10/11-16:51
リチェルカーレさん、シリウスさ、、どうぞよろしくお願いいたします。
香奈さんと同じ認識をしております。
自分で言っておいてなんですが数の差がかなりのものになるでしょうから、リチェルカーレさんが仰るように主人公を囲んでしまうほうがいいかもしれません。
壁側……というよりも階段の端の方を利用すれば半円状に囲むこともできますね。
王子側は、私も城内の方に扮する方がよいかと思いました。
それ以外でしたら不審者扱いですぐに追い出されてしまいそうな気がしますので。
テレーズさんが仰った、あえて騒ぎを起こす形でしたら、お城勤めじゃない風に変身させてもらうのもいいかもしれませんけれど……。
耳は……そうですね。
念の為に、耳も変えていただくようお願いしたほうが良いでしょうね。 -
2014/10/11-09:31
飛び込みで失礼します。
リチェルカーレと言います。パートナーはマキナのテンペストダンサーのシリウス。
はじめましての方も見知った方も、よろしくお願いします。
ここまでの流れを見させてもらいました。
私たちは護衛組の方に入る感じですね?
舞踏会にいても怪しくない格好をお願いしようと思います。
香奈さんが言っているような形で戦闘開始な気がします。
オーガと主人公の間に割り込んで、円形に囲むか1番後ろにさげて守る感じでしょうか? -
2014/10/11-07:58
よろしく頼む
それでは内部から王子の部屋を探るという事で良いか?
部屋の特定に魔女が一役買ってくれないものかと、魔法か何かで大体の位置を教えてもらうとか。
城側の人間に成りすますのはなんとなく危険な気がして避けていたが…
使用人や衛兵の事までは詳細に書かれていないし大丈夫かもな。 -
2014/10/11-02:29
おお、満員ですね。
リチェルカーレさん、香奈さん方もよろしくお願いしますね。
5組になりましたので私も王子2組に護衛3組でいいと思います。
こちらは見つかっても誤魔化せるように使用人系の服装にしようかなと考えています。
衛兵も王子は舞踏会にいると思い込んでいるなら今のうちに掃除してますとかも通じるかなーと。
舞踏会をやっている訳ですし、身分高そうな人はそっちに流れている雰囲気かなと思いまして。
王子の部屋となるとわりと警備の行き届いた奥の方にありそうな感じがしますね。
部屋数は多そうな気がしますが、しらみつぶしだと見つかる危険が増えますし難しいですね。
夢の中ですしお城の備品をわざと大きな音を立て壊して、衛兵などをつり出して一気に奥へ進むというのもありでしょうか。
勿論退路は確保しておいて割ったらすぐに逃げる感じですね。
まあ騒ぎを起こさず目的地までたどり着けるのが一番だとは思いますが。
そういえばふと思いましたが、夢の中ですが精霊の耳とかってどんな扱いになるんでしょう?
珍しい扱いになるのなら耳も人間と同じ感じにしてもらった方がいいかもですね。 -
2014/10/10-22:58
んー…護衛側、どのタイミングで戦闘が始まるのかちょっと確認…というか、
自分が分かりやすいように書いておくわね。
12時の鐘が鳴りだして、継母たちが現れオーガと共に主人公を処刑しようとする…
それから衛兵も主人公を捕えようとして階段を駆け上がってくる、と。
そこから戦闘開始って認識でいいのかしら?
それまで主人公はオーガを王子だと思って一緒に踊っているのよね。
あらかじめ会場でオーガと主人公の位置と、衛兵の上がってくる階段の位置取りを把握して
主人公を庇える立ち位置にいるようにしたいわね。
それから、あたし達も変身魔法は舞踏会の参加者にするわ。
何とか衛兵から主人公を庇えるような位置を取って、探索組合流まで衛兵たちを抑えておこうと思うの。
あたしとレムの二人では複数いる衛兵全部を足止めするのは難しいかもしれないけど、
アプローチで釣れるかやってみるわね。
そうそう、一瞬でも時間稼ぎをと思って、オーガや継母たちに
「先に出発したのにどうして魔法使いのことを知っているのか」とか何とか言ってみようかと思ってるわ。
まあどうせオーガと継母たちはグルでしょうから、一瞬でも動きを止めたところを
主人公と引き離す手段に…くらいの心づもりでいるわ。
で、衛兵を担当する予定だから、その後迅速に主人公と階段の間に入って庇う、と。
とりあえず今考えているのはこんな感じ。
他にも良い案とか、ツッコミなんかがあれば遠慮なく言ってね。 -
2014/10/10-20:47
香奈さん、レムレースさん、どうぞよろしくお願いいたします。
そうですね、5組揃っても探索側はこれ以上増やさないほうがいいと思います。
とりあえず私たちは主人公の近くいるようにしておきます。
護衛組は、トラオム・オーガが衛兵を動かすのを待たなくてはいけない……ということでしょうか。
オーガが階段の上、階段の下からは衛兵が来るので危険かとは思いますが
王子が来るまでの間はオーガを抑える側、衛兵を抑える側と分かれるといいかもしれません -
2014/10/10-18:32
わるい、補足を忘れていた
茶色の装束は、外から王子の部屋に侵入する場合の希望だ。 -
2014/10/10-18:21
よろしく頼む
5組揃ったとしても護衛3組の探索2組で良いと思う
王子の説得が失敗に終わったとしても、もうひとつの条件とて主人公の生存とトラオムオーガの討伐があるからだ
説得組は出遅れるが、3組いるなら主人公を囲むように迎撃していれば
不足をとる可能性は低いように思う。
その可能性も踏まえ、俺達の組へ変身魔法希望は
神人→身分の高い少年の服装か、茶色の動きやすい装束(黒だとてかりがあるため逆に目立つ)
精霊→馬(王子搬送または緊急合流用)か、上記と同じ装束
身軽な動きを求められるのならば、テレーズの組を補佐する
ライフビショップである山吹が三回行動できるようなのでなんとかなるかもしれないが。 -
2014/10/10-14:11
はじめまして、出石香奈とロイヤルナイトのレムよ。
皆よろしくお願いするわ。
舞踏会での護衛の手が足りないようだし、あたしたちはそちらに回らせてもらおうかしら。
もちろん、どちらかに絞るというならそれに従うわ。 -
2014/10/10-09:55
ラルクだ。こっちはアイリス(後ろの神人を親指で示し)
よろしく頼む。
現状なら王子に二組、護衛に一組の方がいいと思うな。
ジョブスキルで衛兵を撒いたりは出来るが、それくらいだな。
偽装1を持ってるが、テレーズ組のが向いてそうだ。
とりあえず、参加者に変身して護衛で考えとく。
気付け薬は俺も厳しい気がする。
パーティ会場なりどこかで酒をかっぱらって持っていくか
体を揺するなりひっぱたくかだな。
睡眠薬を飲んでても、体が大きく揺れるとどうしても目が覚めるもんだしな。 -
2014/10/10-02:06
テレーズと申します。
パートナーの山吹さんともどもよろしくお願いしますねー。
定員揃ってるならばらけてもよさそうかなって感じですが、現状の人数なら一箇所集中が安定しそうですね。
もしくは王子に2組、護衛に1組あたりでしょうか。
私もやるのなら王子様を探すほうですね。
どちらにせよ舞踏会での戦闘はあるようですし、ちゃちゃっと探してしまって衛兵をどうにかして貰えればと。
ちなみにこちらは私がメンタルヘルス3、山吹さんが会話術1と接待4なので説得ではお役に立てるかもしれません。
気付け薬については無理そうかなという気もします。
夢の中が舞台ですし、薬に限らず持ち込み自体が難しそうかなと。
うーん、薬で眠らされているといってもどのくらいの効き目なんでしょう。
揺すったり叩いたりしたら起きてくれたら楽なんですが。
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2014/10/10-00:39
うむ、今のところは顔なじみのメンバーのようだ
宜しく頼む。
俺の考えとしては、王子を探し出したい
スポーツスキルがいるのならばハロルドが4、俺が3で役に立てると思う
薬で眠っているのが気になるが…気付け薬などは持ち込めるんだろうかな…
まだメンバーがそろっていないので何とも言えないが
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2014/10/10-00:17