プロローグ
夏も終わりに近づき、収穫の秋を目前とした残暑。
A.R.O.A本部に飛び込んできた農夫が涙ながらに訴えた。
「おらの作物が、全滅だ!助けてくれぇ」
受付が落ち着くようになだめると、彼はごしごしと袖で涙を拭きながら事情を説明する。
「おめぇよ、おらが一生懸命育ててた野菜がよ?今朝見てみたら一晩でだめンなっちまってたんだ。凍っちまったのよ」
凍った?日中気温が20℃を越しているというのに?驚いて聞き返すと、なんと彼が丹精込めて作った作物がすべて一晩のうちに、あっという間に凍ってしまったらしい。これでは都市へ出荷することもままならない、と農夫は項垂れる。農夫は、その証拠に凍りついてしまった野菜の数々をカウンターに置いた。
その原因を問うと、農夫は心当たりがあるという。
「北にある洞窟だぁな」
「北の洞窟といいますと……」
男が住む村の話を聞くと、その村の北にある洞窟は美しい水晶が採れる最高の採掘場らしい。今では村の過疎化が進み、若者が都市へ流出していることもあって従事者が減ってしまったことからさほどの収入はないらしいが、その自然の恵みは知る人ぞ知る絶景となっているとのことだ。
「おらの知り合いの坑夫がな、昨日かな、いつもどおり水晶を採りにいこうとしたんだけんど、寒ぐって奥まで進めねがったっつんだ」
なるほど、と受付はうなずく。
「でな、おらの野菜も凍っちまったのは特にその洞窟に近い方にあった畑のモンなんだよ」
「普段からその洞窟は寒いというわけではないんですよね」
「そらな、洞窟だから多少ひんやりはしてっさ。けどよ?凍っちまうほどでぁねぇよ?そんで、おらがそいつから聞いたとこによると、洞窟の中がところどころ凍ってたってゆうでねえか」
受付は男の言う情報をメモに取りながらうーんと唸った。
「怪奇現象って思うべ?そんだけじゃねえんだ」
「はい?」
「そいつが言うにはよ、奥の方からウゥゥゥウ、ってな獣の唸り声を聞いたってんだ」
ぴくり、と受付の眉が動いた。
「それって」
「ああ、オーガの声なんでねぇかなって村のモンは言ってる」
「姿は見ていないのですか?」
農夫ははぁ、とため息をついて返した。
「おめ、地面が凍ってて先に行けねがったんだ。まあ、行けだとしてもおっかなぐて……」
わかんべ?と農夫は縋るような目で受付を見つめる。
「もしオーガ相手じゃおら達なんもできね。あんたらに頼めば何とかなんだろ?この通りだ!頼む!」
手を合わせ、拝むように頭を下げられて受付も困惑の表情を浮かべた。
すぐに端末でその洞窟のことを調べてみると、その地を訪れたものが登録した観光情報が表示される。
「あ、これって!」
「んだ、ここはデートスポットとしても地味~におすすめなんだぁ」
美しい水晶の鉱床に、心地よいひんやりとした洞窟内部。薄明りの中のアドベンチャーとして、カップルにも人気があるのだという。現在は依頼通り原因不明の冷気と氷に包まれているため、封鎖されてしまっているが、本来ならこの時期なら穴場の観光スポットとして通な観光客が訪れるというのだ。
「おらも、カミさんとよぐここでデートしたんだぁ……」
少し照れくさそうに頬を掻いてそんなことを言うが、そこからは思い出の場所を失いたくないという気持ちがひしひしと感じとれる。
受付は静かにうなずき、次の情報に目を通す。
「水晶の採掘体験イベント……」
「ん。体験型イベントもあったんだ。けんど、この状況じゃぁよ……」
もともとそんなに人は来なかったんだけどな、と残念そうに農夫は笑う。
そして農夫は、依頼料については貧しい村なのであまり出せないが、水晶や野菜の現物も支給するからこのとおり、ともう一度頭を下げ、なけなしの金を麻袋に詰めて受付に差し出した。その軽さが、この村の財政難をありありと物語っている。
その必死な様子に受付もどうか頭を上げてほしいと頼んだ。
「わかりました、ウィンクルムたちに依頼を出しますので、ご安心ください」
敵がオーガである可能性が排除できない以上、このまま農夫や坑夫に調査をさせるのは危険だ。誰かが凍りついてしまってからでは遅い、と洞窟に近寄らないよう村民に伝えてほしいと受付は農夫に告げ、端末の情報を更新した。
解説
目的:洞窟に住み着いたデミ・オーガ化したと思われるシロクマの討伐。
及び、洞窟内部の冷気の吹き出し口を塞ぐこと
A.R.O.A職員がこの洞窟について調査したところ、
昔移動動物園から逃げ出したシロクマがここに住み着いたとの噂が。
冷気の正体は、この洞窟の奥にある吹き出し口。
太古の昔、非常に寒かったこの地域の冷気を古の魔術師が洞窟に封じ込めたのだが、その封印の蓋をシロクマが蹴飛ばしてしまったのか、
何らかの衝撃で開いてしまったらしい。吹き出し口をもう一度塞がない限り、冷気は収まらないだろう。なお、最近になって洞窟に入るものに威嚇の唸り声を響かせるようになったシロクマはデミオーガ化している可能性が極めて高い。
☆デミシロクマ討伐のヒント
寒さに強いので、洞窟の中は彼(?)に有利な環境。
氷点下に及ぶ鼻水も凍る勢いの洞窟内では苦戦を強いられるでしょう。なんらかの寒さ対策を。
☆吹き出し口の蓋の位置?
調査したわけではないので正確な位置はわかりませんが、村人たちも知らない吹き出し口であるため、洞窟の中に住む生き物、シロクマが蹴飛ばしてあいてしまったとしか考えられないので、シロクマの活動圏内と思われます。
☆洞窟内は薄暗いですが、採掘エリア(入口付近のみ)は灯りがともっています。
奥に進むに当たってはA.R.O.A本部より懐中電灯の貸し出しがありますのでご利用ください。
☆一部床が凍りついていますので足元注意
☆水晶の資源がありますので、破壊しないようご留意ください
ゲームマスターより
しろくまさんです。でもかわいくはないです。
水晶の美しい洞窟を、皆さんの手で取り戻してあげてください。
且つ、お野菜価格の高騰を食い止めろ……!
リザルトノベル
◆アクション・プラン
ミサ・フルール(エミリオ・シュトルツ)
村の人達が一生懸命作った作物をこれ以上無駄にしたくないもの、精一杯任務に挑むよ 仲間が用意してくれる防寒具を有難く使わせてもらうよ ロジェさん、どうも有難う 洞窟に向かう途中、仲間に温かい飲み物を配ります これを飲んで少しでも体を暖めてほしいな(コーヒー・紅茶スキル使用) 戦闘前にエミリオさんとトランス 懐中電灯【マグナライト】を使って精霊さん達が戦いやすいように周囲を照らしつつ、微力ながら私も攻撃に参加するよ 精霊さん達の邪魔にならない位置で魔法弾で敵を攻撃、神人の皆や水晶が危ない時はバリアーで守るよ 攻撃する際は敵をよく見て狙い、他の仲間や水晶に当てないよう十分に気を配ります、あと滑らないよう足元も注意! |
リヴィエラ(ロジェ)
リヴィエラ: 所持品…懐中電灯 ・洞窟侵入前に坑夫さんに話を聞いておく(『会話術Lv2』) 内容は『洞窟内の構造』『獣の唸り声はどの辺りから聞こえたか』『洞窟の中で蓋を見た事があるか、そしてそれは魔力的な物であるかどうか』 可能であれば地図も描いて貰う。 ・洞窟に入る際にトランス。 ・シロクマとの戦闘中は後方に待機し、懐中電灯で精霊の足元を照らし戦いやすいように。 ロジェ様のMPが切れたら『ディスペンサ』でMP補給。 お野菜は好きなので、お値段高騰は嫌です… 水晶が美しい洞窟だったという事ですもの、村の方たちの為にも頑張りましょう! |
ガートルード・フレイム(レオン・フラガラッハ)
・心情 (トランスのキスを避けてきたが) トランスしなければならないか(諦め) ・行動 村で坑夫に話を聞き、可能なら地図を入手 洞窟手前でロジェさんから防寒具とカイロをもらい、装備して進入 …想像以上に寒い。しかしきれいだな… 足下に気をつけ、コンパスと地図で位置を確認し進む(地理学スキル使用) 両手が塞がってるので他の人の明かりを頼りにする ・シロクマ 発見したら即トランス 戦闘中は地図しまい懐中電灯で精霊たちの足下を照らして応援 ・蓋 寒さがより厳しい方へ行く 坑夫に心当たりがあればその付近を探し、なければ見つけにくい細い道など中心に捜索 見つけたら地図に蓋の位置を描く ・その後 村人に蓋の場所を伝え管理してもらうよう頼む |
ユミル・イラストリアス(ドクター・ドレッドノート)
【支給要請】 懐中電灯 しろくまさん…可哀想ですけど、デミになってしまったのなら 仕方がないですね…やるしかありません。 洞窟へ行く道すがら、枝と新聞紙を確保 枝の先端に新聞紙を巻き付けて、そこに師匠(属性:火)の魔法弾を当ててもらいます。 松明ですね…私が持って隊の中央を歩けば、少しは暖がとれるのではないでしょうか。火を見てるだけでぽかぽかすると思いますし。 照明の効果については、懐中電灯のほうが頼もしいです。 ほかの方に懐中電灯を持っていただきますね。 戦闘中、足元がおぼつかなくなるかもしれません ブーツを履いていても転ぶときは転びます… 松明用の枝のほかに、杖になるような枝も探せればよいのですが。 |
都 天音(チハヤ・スズアキ)
もともと寒い地域だったのならこれも自然の摂理なのでしょうか が、野菜高騰はとんでもないので頑張って吹き出し口を塞ぎましょう 懐中電灯と防寒着借りる 暗いとこれやりたくなりますね(下から懐中電灯 洞窟探索は単独行動せず固まって進む 戦闘中は後方で真面目に照明役 水晶に被害がでそうならもうちょっとあっちでと位置を指示 終了後は村の人に蓋の場所を教えて管理を頼みます まあ、貧しそうだろうと仕事なので報酬は頂きます どう使うかは私の自由ですよね ではこれは先行投資という事で。畑の資金にあててください 結局出回らなければ高騰に変わりありませんし 安くて美味しくて安い野菜を楽しみに待ってます あ、スズアキさんの分の事を忘れてました |
●情報収集
「うーん、こんなもんでいいかい?」
坑夫は、リヴィエラが差し出した紙にさらさらと洞窟内部の略地図を描く。
「ありがとうございます」
リヴィエラと共に坑夫の家を訪れたガートルード・フレイムは、小さく頷いて地図を眺めた。
「ええと、唸り声が聞こえたのはどのあたりですか?」
リヴィエラがそう尋ねると、坑夫は記憶をたどるようにううん、と唸って地図のある地点を指さす。
「このT字路になってるとこだ。でも、洞窟内部は反響すっからな……俺もどっからかはわかんねぇんだ」
「じゃあ、冷気が吹き付けてくるのはどちら側からかわかりますか?」
ガートルードの問いに答え、彼はT字路の右側を指さした。
「いけばわかるとは思うが、こっち側の通路が凍ってんだ」
「冷気とクマがいる位置が関係している可能性が高いですから、唸り声もこちらからかもしれませんね」
「んだな、もともと左の方は行き止まりンなってんだ。奥に行くなら右っ側だしな」
「あの、こちらの調査で分かったことなのですが、洞窟の奥になにやら“蓋”があるという話……ご存知ですか?」
リヴィエラの問いに、坑夫は首をひねる。
「ふた?」
「ええ、その冷気の原因は蓋が開いてしまったことらしいんです。洞窟内でそれらしきものを見たことはありますか?」
「んにゃあ、俺ァかれこれ30年は坑夫やってっけど、見たことァねぇな」
「そうですか……」
リヴィエラが考え込んでしまうと、彼はこう付け足す。
「すまねェな、そんな暗ぇ顔しないでくれ。ああ、このT字路の奥なんだけどよ」
坑夫は地図を指さす。緩やかに曲がりくねった道。不自然にぶつりと途切れて、それ以降描かれていなかった。
「ここ、ここより先は俺も行ったことがねぇんだ。鉱床として使ってんのはここより手前だから、これより奥には村の誰も行かねんだよ」
ガートルードはペンでしるしをつけると、大きく頷いた。
「なるほどな」
●いざ、洞窟へと
「あ!帰ってきたぜ!」
村の広場で待っていたメンバーは、ガートルードの精霊であるレオン・フラガラッハの声で戻ってきたガートルードとリヴィエラに目をやる。
「おかえり。どうだった」
リヴィエラの精霊であるロジェは立ち上がり、リヴィエラに尋ねる。
「地図も描いていただきましたし、道については大丈夫だと思います」
にこっと笑う。と、次の瞬間。
「っくしゅっ」
「大丈夫か?」
「はい……冷えますね」
広場から洞窟までは歩いてほんの数十分の距離。小さな村だから無理もないが、もうここまで冷気が来ている。よく見れば、集ったメンバーは皆ロジェが配った防寒具を身にまとっていた。
「ほら、リヴィーも着てくれ」
ロジェは優しくコートをリヴィエラの肩にかけてやった。ガートルードが手渡した地図を受け取り、都天音が尋ねる。
「このしるしは?」
「ああ、坑夫がこの先には行ったことがないと言っていたところだ」
納得したように都は頷く。彼女の精霊、チハヤ・スズアキがすかさず提案した。
「入ったことないエリアとか明らかに怪しいよな?」
地図のT字路右側にはガートルードが水色のペンでつけたしるし。
「ふむ、この水色は?」
浅黒い肌を持つディアボロの男、ドクター・ドレッドノートは目ざとくそれを見つけ、指さした。
「こちら側から凍ってきているらしいんだ」
「なるほどな。……情報は揃ったな」
すっと立ち上がると、彼の神人であるユミル・イラストリアスも一緒に立ち上がり、新聞紙を差し出した。
「これ、道すがら枝を拾って巻きつけてたいまつにしましょう!暖も取れますし……火は師匠の魔法でお願いしますね」
静かにドクターが頷くと、一同は洞窟へ向け歩みを進めた。歩きながら、赤い瞳のディアボロの青年、エミリオ・シュトルツが声をかける。
「ああ、歩きながらで悪いけどこれ、ミサが淹れたお茶。みんなで飲んでいこう」
彼の神人であるミサ・フルールが保温容器から暖かい飲み物を振る舞うと、自然と皆の顔から緊張が解きほぐれるような気がした。
「芯から温まるー!美味いっ。ありがと、ミサちゃん!」
レオンがにっこりと笑うと、ミサも笑みを返した。
「寒さ対策も万全ですね」
都がそういうと、一同頷く。ユミルは枝を拾いながらうーんと唸っていた。
「これ、火つきますよね?」
「ん!大丈夫。十分だよ。乾燥度も油分も上々だろう」
レオンはサバイバルの知識を駆使してユミルを手伝いながら進んでいった。ややしばらく歩いていくと、ひときわ寒さが増してくる。洞窟の入り口だ。
「はぁ、カイロ貼って正解だったな」
チハヤがそう言いながら洞窟内部へ一歩足を踏み入れると、神人はコンパスと地図を持ったガートルード、松明を持ったユミル以外懐中電灯を携える。ユミルの松明で暖を取るため、一同はユミルを中心に固まり、もしもの時のために神人をかばうように精霊で囲って移動することにした。
「のわぁ!?」
と、その時チハヤの声が上がる。
「どうした!?」
ぼぅっと暗がりに浮かぶ白い顔……。
「暗いと、これ。やりたくなりますね」
そこには顎の下から懐中電灯の光を顔に当てた都が。
「お前……本当に緊張感とかないよな……」
あきれ顔のチハヤをよそに、ロジェとリヴィエラはトランスの体制に入る。万一クマが奇襲をかけてきても安心だ。T字路を抜けるとガートルードの地理学の知識で、一同は地図に従いコンパスを見ながら慎重に内部を冷気が強い方へ向かって進んでいく。
「想像以上に寒いな……ックシュ」
ガートルードが小さくくしゃみをひとつ。そして、呟いた。
「……しかし、綺麗だな……」
もとより設置されている薄明りと松明の炎に照らされ、氷と水晶の鉱床がキラキラときらめいている。
「ああ、綺麗だな。ロマンを感じるよなぁ、こういうの!」
レオンが能天気に笑う。
「思ったより内部が複雑じゃなくてよかったですね」
ユミルがホッと息をつくと、どこからか低い唸り声が聞こえ始めた。
「気をつけろ、ユミル」
すっとドクターがユミルに寄り添う。
「っ……仕方ないトランスするか」
トランスのキスを避けてきたガートルードだが覚悟を決めてレオンの傍に。
「やたっ久しぶりにガーティーからキスしてもらえる♪」
「レオン、思ってること全部出てるぞ。……カルミナ・ブラーナ」
インスパイアスペルを唱え、半ばやけくそでレオンの頬に口づけると紅い炎のオーラが広がり、洞窟内の冷気に煽られるように蒼く変化していった。
「足跡がある。クマはすぐそこだ!」
タッとレオンが駆け出す。ガートルードは地図とコンパスをしまい、懐中電灯で先を照らした。これより先は鉱床として使われていないため、灯りが無い。レオンはガートルードに礼を込めて目くばせした。
「都、俺たちもだ」
「了解。……なせばなります」
顔色一つ変えず、都もチハヤの頬に口づける。オーラが広がると、チハヤもレオンの後ろに続いた。都も後に続きながら見守るように懐中電灯で彼の足もとを照らす。
「レオンの言うとおりだ……この先から獣の匂いがする」
サバイバルスキルのあるエミリオがそう告げると、ミサはインスパイアスペルを唱えて頬に口づけ、トランスに入る。
「エミリオさん、どうか気を付けて」
「うん。大丈夫だよ。しっかり照らしていて」
ユミルも、同じようにドクターの頬に顔を真っ赤にしながら唇を寄せる。
「っ、さようなら」
インスパイアスペルを紡いで口づけると、ドクターはふっと微笑んだ。
「師匠!」
ユミルは枝を差し出す。
「杖の代わりに使ってください。ブーツでも、転ぶときは転びますし……足もとにどうか気を付けて」
無事を祈ると、ドクターは静かにうなずき、後方から部隊を追いかけた。ロジェも、レオンを追ってその後方に付く。リヴィエラはマグナライトと懐中電灯を使用し、その視界を確保してやった。
●デミシロクマ戦
レオンが向かう先から、唸り声が聞こえる。それはどんどん大きくなっている。
「いた!あそこか!」
レオンのいる位置より少し小高くなった岩場から、デミ化したと思われるシロクマがこちらを睨んでいた。その背後には水晶の鉱床が見える。神人達に呼びかける。
「あまりこっちに来るな!いま俺がいる地点が開けているからここに誘導する!」
「了解!」
その声にシロクマは『ウゥウウゥゥ』と威嚇の声をあげる。
「いいか!?」
レオンが問いかけると、その背後のチハヤとロジェ、さらに後方にいるエミリオ、ドクターが頷く。先に示し合わせた通り、配置についた。『アプローチⅡ』でレオンはシロクマに近寄り、おびき寄せる。そのオーラに引き付けられたシロクマは、まんまと開けた場所まで誘導されてくる。離れた場所からは神人達が真剣な眼差しで光を送り続けていた。
チハヤはマジックブックを構え、その力を使う。効果は『目眩』シロクマは先ほどまでの俊敏な動きを止められ、のったりとその巨体を揺らした。隙を狙ってロジェが『ラピッドファイア』を乗せた『ダブルシューターⅡ』を放つ。シロクマの両サイドから弾丸が迫り、その足元を撃ち抜いた。移動手段を奪われたシロクマはその場でもがき始める。
「当たったか!?」
「ああ、効いてる!」
レオンはロジェにグッと親指を突き立てた。ロジェもよし、と頷く。痛みにもがくシロクマはやみくもにその手足を振り回す。チハヤは寸でのところでそれを避け、後方へと下がった。代わって脇に控えていたエミリオが躍り出る。『スタッカート』で素早く突きを繰り出せば、眩暈を付与されたシロクマはそれを避けることもできずただその場で翻弄される。加えてミサのステッキ『タムタム』から繰り出される魔法弾が当たるものだから、移動するなど無理なことだろう。ここにシロクマをとどめるのは理由があった。神人に手を出させないため、そして……。
「ドクター!準備は!?」
エミリオがそう叫ぶと、ドクターは薄く微笑んでスッと杖を構え『小さな出会い』を発動した。ソフトボール大のプラズマ球がシロクマ目がけて飛んでいく。シロクマの顔面に命中して弾けると、シロクマは悲痛な叫びをあげてその場にどさりと倒れこんだ。
「息はあるか?」
ドクターがそう問いかけると、エミリオはシロクマに近寄り、その生死を確認する。頭部に致命傷を負ったシロクマはすでに息をしていなかった。確認のため、一度小太刀でその頸部を突き刺す。反応はない。
「大丈夫だよ」
その言葉に神人達も精霊に駆け寄る。ドクターはユミルを呼び止めると、こう告げた。
「ユミル。ナイフを貸せ」
「え?は、はい」
ユミルがナイフを手渡すと、ドクターはその刃をシロクマに突き立てた。
「師匠!?何を……」
もうシロクマは死んでいる。これ以上亡骸に傷をつけるのかと、ユミルはドクターに縋り付いた。
「何って……剥いでるんだよ、錬金術の素材の研究になるかもしれん。こいつはこのまま朽ちていくだけ、今後の役に立つようにしてやるのがせめてもの情けだ」
淡々とそう諭し、ドクターはシロクマの毛皮や歯を収集した。ユミルは納得はできたが少しいたたまれない気持ちでそれを見つめる。……死を無駄にしない、か。
「おい、やっぱりあのクマがいたところ。怪しいぞ」
チハヤが声を上げる。その方向を見やると、冷気が白く立ち込めていた。
●吹き出し口
一同がチハヤに続いて歩みを進めると、足場は一段と悪く、冷気も一層強くなる。やはり、ここか。シロクマが居たあたりの足もとに、ぽっかりと穴が開いていた。ちょうど落とし穴のような、女性が一人はいるか入らないかの直径である。そこから冷気が立ち上っていた。ユミルは杖をつきながら、なんとかついてきていたが、危うく足を滑らせそこに落ちそうになる。
「ひゃっ」
「気をつけろ」
ひやりとしたところで、ドクターの腕がユミルの華奢な腕を引き上げ、立ち上がらせた。分厚いレンズの眼鏡がずる、とずれる。
「すみません、ありがとうございます」
眼鏡を直しながら頭を下げると、ドクターは耳元で囁いた。
「氷漬けになられては困るからな」
大切な心臓をここで失うわけにはいかない。裏にそんな意味を潜めながら。そんなことは知る由もなく、ユミルは心臓を高鳴らせ、顔を赤く染めた。
「さて、問題は蓋だけど」
エミリオがきょろきょろとあたりを見回す。
「……もしかして、これ、かな?」
ミサが指さした先にはマンホールほどのサイズの大きな鉄製の“蓋”。
「え……」
「蓋ってこんな原始的なモンだったのかよ!」
チハヤが頭を抱えると、ドクターが蓋に歩み寄って手をかざし、何やら調べ始めた。
「……本当に、ただの蓋のようだな」
蓋自体にはなんの魔力もないらしい。
「とりあえず塞いでみましょうか」
リヴィエラが苦笑いをすると、精霊たちは頷き、蓋に手をかけた。
「んっ、かなり重たいな」
ロジェが眉を顰めると、エミリオが反対側に手を添えて答える。
「こっちは俺が持つよ。腕力には自信があるんだ。……っと!」
二人分の力が加わり、ようやく蓋がしっかりと持ち上がる。残りの二名も、重さを分散させるべく手を添えた。ドクターは足を滑らせないよう、的確な位置を指示しながら全員を誘導する。吹き出し口の周りに配置づいてしゃがむと、エミリオが合図を出した。
「せーので手を放すよ。いい?……せーの」
息ぴったりで手を放すと、どすん、と重たい音を立てて穴がふさがれた。心なしか、寒さが和らいだ気がする。最後に、この蓋の位置を地図に書き込んで終了だ。ガートルードは素早く地図の不自然に途切れた道にこのルートを書き足し、蓋の位置に赤いペンで×印をつけた。
●帰還
洞窟入り口に戻ると、先ほどまでの寒さが嘘のように一帯の気候は穏やかになっていた。
「よかった、これで畑も安心ね」
ミサがホッと胸をなでおろすと、前方から農夫と坑夫が走ってきた。
「おおーい!お帰り!」
「まぁ!お迎えに来てくれたんですか?わざわざ……」
リヴィエラが頭を下げると、農夫は嬉しそうに笑った。
「顔上げて!お礼をいわせでくれ。ほれ、厚着しねぇでもここまでこれた」
「確かに。これ貼ってると暑いな」
ばり、と音を立ててチハヤがカイロを剥がす。全員コートを脱ぐと、顔を見合わせ笑った。
「蓋の位置が分かったのでお知らせします」
ガートルードは地図を取り出し、二人に差し出した。
「ふた?」
農夫は地図をじっと見つめる。
「ああ、話すの忘れでた。なんかな、寒さの原因は冷気が出る穴で、その蓋が開いちまっでたことなんだとよ」
坑夫がそう言うと農夫も頷く。
「なるほどな。そんで、この蓋、あんたらが戻してくれたんだぁね」
「そうです。ただ、放っておくとまた何らかの衝撃で開く可能性もあります。定期的に様子を見に行ってください」
都がそう言って頭を下げると、二人は頷いた。
「わがった。鉱床として開発しでねぇがらあんまこっち側いかねがったけど、俺も行くようにする」
坑夫が任せろと言わんばかりに胸を叩くと、レオンが笑う。
「その蓋の付近にも水晶の鉱床があったぜ。開発する価値はあるかも」
「おお!そんなとこまで見でくれたんか!ありがとなぁ」
「そんで、礼金なんだけど、えーアール……おーえ?の本部さんに支払っといたんだ。すくねぇけんど、もらってけぇ」
農夫が頭を下げると、都が切り出した。
「まあ、貧しそうだろうと仕事なので報酬は頂きます。どう使うかは私の自由ですよね」
ん?という顔でチハヤは都の顔を見やった。都は財布から少額取出し、農夫に渡そうとする。
「ではこれは先行投資という事で。畑の資金にあててください。結局出回らなければ高騰に変わりありませんし。安くて美味しくて安い野菜を楽しみに待ってます」
農夫は首を振って受け取りを拒否した。
「んやんやんやんや、受け取れね!それはねェちゃんが持っててけれ!」
「んだ、投資なんていいんだ。俺たち出せる範囲しか出してねェし、畑のことは足りてっから。でな、俺は水晶を掘り出す。こいつはうめぇ野菜作ってきっとおめぇさん達に届けるし、よければ……またこの村に来て、今度はうめぇ野菜と綺麗な水晶の細工、買ってっでくれよ」
照れくさそうに笑うと、チハヤは都の肩を叩いた。
「大丈夫だってさ」
「あ、提案したはいいけどスズアキさんの分のこと忘れてました」
「素で忘れてたのかよ!」
チハヤの突込みにも動じずに涼しい顔で都は農夫に告げた。
「……出回った野菜は必ず買います。必ず、出荷してくださいね」
「もちろんだ!ありがとな、ねぇちゃん」
リヴィエラとミサも頷いて続ける。
「私も、お野菜好きなので値段高騰は嫌です……。たくさん、おいしい野菜を作ってくださいね。約束です」
にっこり笑うと、横でロジェも頷き、一人暮らしの家計を守ってくれと請う。
「私も、お料理に使わせてもらいたいな。ね」
エミリオを見やるとエミリオは少し複雑そうに微笑んで頷いた。
(野菜は苦手なんだけどな……)
「エミリオさん?人参でスイーツも作れるよ?」
察したミサの言葉にほんの少し瞳を光らせ、今度は力強く頷いた。
「美味しい人参を頼むよ」
そうして、数週間後には。A.R.O.A本部にお礼の野菜、水晶が届き、市場にもとびきり新鮮でおいしい野菜が並んだという。もちろん、例年とほぼ同等の価格で。
依頼結果:大成功
MVP:
エピソード情報 |
|
---|---|
マスター | 寿ゆかり |
エピソードの種類 | アドベンチャーエピソード |
男性用or女性用 | 女性のみ |
エピソードジャンル | 戦闘 |
エピソードタイプ | ショート |
エピソードモード | ノーマル |
シンパシー | 使用不可 |
難易度 | 普通 |
参加費 | 1,000ハートコイン |
参加人数 | 5 / 2 ~ 5 |
報酬 | 少し |
リリース日 | 08月31日 |
出発日 | 09月06日 00:00 |
予定納品日 | 09月16日 |
参加者
- ミサ・フルール(エミリオ・シュトルツ)
- リヴィエラ(ロジェ)
- ガートルード・フレイム(レオン・フラガラッハ)
- ユミル・イラストリアス(ドクター・ドレッドノート)
- 都 天音(チハヤ・スズアキ)
会議室
-
2014/09/05-23:53
私のほうもプラン完成しました
一応こちらで懐中電灯要請しておきますね -
2014/09/05-23:34
一応「状況見つつアプローチⅡ」と言うことにしておいた。(笑)
寒さの厳しい方にいく、は確かにそうだな。プランに加えといたよ~
ガーティー地図とコンパスで両手塞がってるから他の人の明かりに頼るんでよろしくな。 -
2014/09/05-22:43
満員ですね。
改めてよろしくお願いします。
これはなかなか準備も対策もばっちりな感じですね。
特に何も思いつかないのでほぼ手ぶらで行く気満々の私達もいますが気にしないでください。
そういえばすごい時間間際な上に私が言いだしっぺなのであれなんですが、泳がせて範囲絞るのいらないかもしれませんね。
吹き出し口から冷気が出ていて、凍結している床がまだ一部なら現在進行形で凍結していってる訳ですよね。
素直に寒さが厳しいほうや凍結が進んでいる方に進めば見つかるかもしれません。
なのでさくっと誘導に入って戦闘してしまって探索に時間を当てるのでいいかもと。 -
2014/09/05-21:30
エミリオ:
俺達もプラン書き終えたよ。
出発時間ギリギリまで起きているから何かあれば知らせてほしい。
>レオン
うん、エミリオでいいよ。
俺もレオンって呼ばせてもらうね。
ロジェ、ドクター、チハヤも改めてよろしく(一礼)
-
2014/09/05-21:00
レオン:
リヴィエラちゃん、質問付け加えてくれてサンキューな!
奇遇だね! 俺も今ちょっと手直しし終わったところだよ!(キラキラ)
(自分の神人無視も甚だしい精霊が一人。背後で神人が「いい加減にしろ…」とつぶやいていたとか)
そんなわけでよろしくな~! -
2014/09/05-20:52
リヴィエラ:
プランを書き終えました~!(嬉しそうに手をぶんぶん)
分かりましたレオン様、封印の蓋の事についても、もう少し深く聞いてみますね。 -
2014/09/05-12:01
レオン:
うわぉっ! 何この強力パーティー(笑)
わーいミサちゃん久しぶり! 今日も可愛いね!(手をぶんぶん) エミリオさんもよろしくな。エミリオでいいか?
ユミルちゃんとドレッドノートさんのペアとは夏祭りでもよく顔あったよな! よろしくな。
・封印の蓋
>村の人に場所を伝えて、問題ないかどうか今後も定期的に点検してもらうと安全
(手をぽん)天音ちゃんそれ名案だわ!
いやさ、セメント持ち込むとか考えたんだけど、セメントってどう考えても日用品じゃねぇしな。
村の人に管理してもらえたらそれが一番じゃね?
ドレッドノートさんが調べてくれるのもいいと思う、俺じゃどう調べてもわかんねーからな。
・松明
確かに懐中電灯よりもあったけーな! そしていかにも探検してる雰囲気が出る(どうでもいい)
一応、洞窟内の探検が長期化したときのために懐中電灯も持って行くな。
・坑夫に話を聞く
リヴィエラちゃん、あとさ、それまで洞窟になんか変わったもの(封印の蓋的なもの…)がなかったかとか、聞けないかな?
そんなに重要なものという認識はなかったにしろ、村人が存在を知っていた可能性もあるからさ。
村人が存在すら知らなかったなら、結構見つかりにくいところにあるってことだよな。
・デミシロクマ討伐
>敵の正面にレオンさん、後方にロジェさん、中衛にスズアキさんなら、エミリオさんには側面から攻撃
オッケー。そういう認識で行動するな。
ドレッドノートさんは中衛か後衛かな? こんだけ戦闘員いればMP温存してても大丈夫な気もするが、まあ流れで。
なんつーか、デミシロクマかわいそうっつーくらいのメンバーだな(笑)早く楽にしてやれるからいいか。
・コーヒー・紅茶
いいね! 楽しみにしてるよ。 ガーティーにもそういう芸があれば!
五人集まるといろんな知恵が出て本当、おもしろいな。
そんな感じでプラン書くけれども、変更は随時反映するので言ってくれな。 -
2014/09/05-01:34
途中参加失礼します。
ミサ・フルールとパートナーのエミリオさんは【テンペストダンサー】です。
どうぞよろしくお願いしますっ(ぺこり)
作戦の流れ確認しました、私もその流れに沿って書いていきますね。
>寒さ対策
私がスキル【コーヒー・紅茶】があるので、移動中皆さんに温かい飲み物を配ろうかなと思っています。
気休めにしかならないかもしれないけど、戦闘前に少しでも暖まってもらえたらなと思って(微笑み)
>デミシロクマ討伐
寒さに強いなら暑さに弱いんじゃないかと思ってエミリオさんの火属性の攻撃に期待しています。
敵の正面にレオンさん、後方にロジェさん、中衛にスズアキさんなら、エミリオさんには側面から攻撃してもらおうかなと考えています。
敵を包囲してしまえば、シロクマが水晶の資源の方に行く心配もないですよね。
指摘大歓迎なので何か問題がありましたら教えてくださると嬉しいです。
今日はもう遅いのでプランを書いてから寝ますね。
また朝になったら覗きに来ます。 -
2014/09/05-01:06
飛び入りの参加すまない
私はドレッドノートという、神人はユミル・イラストリアス
宜しく
そうだな…私の属性が火であるから
道すがら枝を拾い、それに新聞紙を巻きつけ松明を作るのはどうだ?
松明は神人に持たせて、隊の中心を歩かせれば少しは暖は取れると思うが。
しろくま戦では私の組は後衛になるな
レベル1スキルの「小さな出会い」ならば3発くらいは使える。
が、まだレベル的にも心もとないと考えているから
小さな出会い自体をデコイにしたほうが良いだろうか。
蓋に関しては…何と言ったら良いか、封印をする為だった物なんだろうが
そんなに簡単に外せて良いものなのか…少し調べてみたい気はするな
封印の魔力が切れて…とかなら、私はMPを温存しておきたい、まあ推察の域を出ないが。
-
2014/09/05-00:15
スズアキさんが「呼び方は何でも構わない」って言ってました。
私も別に何でもいいです。
では地図と防寒具はみなさんにおまかせしますね。
頼りになります。よろしくお願いします。
シロクマ戦ではこちらはとりあえず中衛あたりの位置ですかね。
マジックブックの困惑と錯乱の効果で妨害しつつ援護って形になるでしょうか。
回復は適宜しにいく感じになると思います。
蓋は固定はできるのならしてしまいたいですが、どういう原理なんでしょうね。
話を聞いてると魔術師とか出てきてますがシロクマがどうにかできたと考えると物理でも大丈夫そうですし。
吹き出し口が壁側なのか地面にあるのかで変わってきそうですが重しあたりしか思いつきませんね。
あとはガムテープ固定とかもよぎりましたが見栄え的にも耐久的にも少し不安要素があります。
ああ、あとは村の人に場所を伝えて、問題ないかどうか今後も定期的に点検してもらうと安全かもしれません。 -
2014/09/04-15:23
リヴィエラ:
うふふ、はい、眼鏡のお坊ちゃまの時以来ですね♪
は、はわわわ…っ(レオンさんの勢いに真っ赤になって慌てる)
わ、わわわ私、か、可愛くは…
ロジェ:
こら、レオンさ…あ、いや、レオン、と呼んでも良いのか…?
嬉しいな。ありがとう。勿論俺の事もロジェと呼んでくれ(照れたように視線を逸らす)
リヴィエラ:
天音様とチハヤ様は初めまして、どうか宜しくお願い致しますね(笑顔でお辞儀)
分かりました! 洞窟に入る前に私、坑夫さんにお話を伺いますね!
その時に
・洞窟内の構造
・レオン様の仰られた、『獣の唸り声はどのあたりから聞こえたか』
を重点的にお聞きしますね。地図も描いて頂けたらありがたいですもの。
でもやはり、洞窟内での実際の捜索は『地理学』のある
ガートルード様の地図を読む力に頼る事になりそうですね。
ロジェ:
分かった、人数分の防寒具の用意は任せてくれ。
カイロか! それは良いな、思いつかなかった。カイロも人数分用意させて貰うよ。
少し泳がせて様子を見るのも了解した。
蓋は、男手が3人いるから動かせると信じたいな。
あとはシロクマ戦だが、
『アプローチ』でレオンが引き付けている後方から
俺は視界の悪い所では撃てない『スナイピング』ではなく
『ダブルシューター』を撃つようにするよ。
水晶源を破壊しないよう、誤射に気を付けないとな…
一応命中率を補う意味で、『ラピッドファイア』もセットしていくつもりだ。 -
2014/09/04-13:07
レオン:
おー、お二人さん!(ロジェさんとリヴィエラさんに向かって手をぶんぶん)
久しぶりー♪ えーと確か、めがねの似合う坊ちゃんの件以来か?(残念記憶力)
俺はレオンでいいよ。ロジェさんもロジェって呼んでいいかね?
そしてリヴィエラちゃん…!(キラーン) また逢えて嬉しいよ! 相変わらず今日もかわいい(台詞の途中で神人に殴られた)って~なんだよ。
ガートルード:
すまないな、こういうやつで…(二人に頭下げた) 改めてよろしくな。
ロジェさんに防寒具用意してもらえるなら助かるよ。
懐中電灯はA.R.O.Aから貸してもらえるなら、全員持っていった方がいいだろうな。
戦闘中、神人が精霊の足下を照らした方がいいかもしれないな。
私は話術は苦手だし、リヴィエラさんが坑夫に話を聞いてくれるならとてもありがたいよ。
(「リヴェエラちゃんから話してもらえるなら坑夫も大喜びだと思うぜ!」とレオン)
坑夫に地図描いてもらえたらそれもありがたいし、どの辺からうなり声が聞こえたとか、いろいろ事前に情報拾っておかれたらいいよな。
で、あ、そうか、蓋がその辺に転がっているのか。
大きいものかもしれないが、男も三人いるし、みんなで運べば大丈夫そうかな。
レオン:
あ、で、そっちの二人は初めましてだな。よろしくな♪ 都 天音ちゃんと、スズアキ…でいいかね?
うん、野菜の値上げは家計を直撃するからな!(しみじみ頷いた一人暮らし長い&収入不安定男)
カイロいいと思うぜ! コンビニで売ってそうだしな。
少し泳がせてみるのな。そだな、懐中電灯で照らしてるからこっちの存在ばれてる可能性もありだが、
いきなり誘い出さずに少し様子を見てみるってのもいいと思うぜ。
ガートルード:
二人ともよろしくな。
できればまたなにかの理由で吹っ飛ばないように固定したいものだが、形状もわからないのであれば難しいかな…。 -
2014/09/04-02:19
飛び入り失礼します。都 天音です。
パートナーはライフビショップのスズアキさんです。
よろしくお願いします。野菜高騰、断固阻止です。
今の所レベル1でしてスキルはこれのみです。
2回しか使えませんが回復は可能です。
ファストエイド
瞬時にHP3を回復します。
対象は一体、回復したい相手に触れ、技を発動します。
今までの流れは確認しまして異論なしです。
防寒着も地図も大変ありがたいです。
あとはカイロとかもどうですかね。貼るタイプとかもありますし邪魔にはならないかと。
蓋に関しては私もシロクマが蹴飛ばしただけで存在すると考えてました。
シロクマの活動範囲内にありそうという事なので、見つけたら即誘き出しではなく少し泳がせて行動範囲を絞ってからにしてみるのはどうでしょうか。それなら討伐後も探しやすくなるかと思います。
蹴っ飛ばしたのなら、シロクマの移動の邪魔になる場所に蓋があったのではないかなと。
運べるかどうかは私もわからないですね。
シロクマって結構力あるそうですし、それで外れたのかもしれません。
でも人間の作ったものなのでそこまで重くないのかも、とは少し。 -
2014/09/03-20:41
ロジェ:
ん、ちょっと待てよ…?
依頼書を良く読んでみたら、『穴を塞いでいた蓋』は、元々は存在していたのか。
それをシロクマが蹴飛ばしてしまったという事は、辺りを良く探せば
まだあるかもしれないな。
問題はその蓋の大きさが、何人ならば動かせるレベルなのか、くらいか…? -
2014/09/03-20:05
ロジェ:
途中参加失礼する。俺はプレストガンナーのロジェ。
パートナーはリヴィエラだ。今回はどうか宜しく頼む(深く頭を下げる)
レオンさん…と呼んでも良いだろうか?
俺はレオンさんの案に大いに賛成するよ。
俺はレベル1だが、『サバイバル』スキルを持っているから
防寒具を人数分用意していけたらと思っているんだ。
後は…そうだな。洞窟内は薄暗いようだが、懐中電灯をA.R.O.Aで
貸し出してくれるみたいだな。
それと洞窟内の探索だが、レオンさんの言う通り
ガートルードの『地理学』でのマッピングが頼りになりそうだ。
頼りきりになってしまい、申し訳ない。
リヴィエラ:
リヴィエラと申します。ガートルード様、レオン様、宜しくお願い致します(お辞儀)
あ、あの、もし坑夫さんに話を聞きに行くのであれば…
私、『会話術』レベル2がありますので、もし良ければお話をお伺いできればと…
穴の塞ぎ方は…うぅ、ごめんなさい、私も考えてみますね(しゅんと俯く) -
2014/09/03-15:43
レオン:
あ、おまけ。
依頼人の話だとシロクマ奥の方にいるらしいが、俺がハンティングレベル2を持ってるから足跡付けたりはできるかもだな。
まあレベル2じゃ趣味に毛が生えた程度みたいだけどなー。
と、あとガーティーが地図書くよりも、依頼人の農夫の知り合いの坑夫とかってやつに地図描いてもらってもってったほうがいいわな。最初に話聞きに行こうぜ。
あとどうやって穴塞ぐかって問題もあるけど、おいおい思いついたら~。
(削除再投稿失礼!) -
2014/09/03-15:25
レオン:
どーも、ロイヤルナイトのレオンと連れのガートルードだ、俺はガーティーって呼んでるけどな。
なんかすげー久々に普通のアドベンチャーに参加した気がする(笑)
そだな、ほかに来るメンバーのスキルとかにもよるけど…
・コート、マフラー、手袋、冬用ブーツで防寒し進入
・シロクマの鳴き声とか気配が聞こえたら「アプローチⅡ」を使い、足場のしっかりした、水晶資源を傷つけない場所におびき出して討伐
・洞窟内を探索(ガーティーが地理学レベル2なのでコンパス使ったり地図マッピングしたりするといいかも)吹き出し口を塞ぐ
…みたいな感じかなぁ。とは思っているんだが。
まあ、他の人が来るまで少し休むぜー♪