プロローグ
『今日も勝負だぜ、兄弟』
『おう、ちゃんと付いて来いよ』
紅月ノ神社には、今日も沢山の人々が集まり、祭りを楽しんでいました。
色とりどりの浴衣が目に鮮やかです。
その中を、突如ヒュッと一陣の風が過ぎ去ました。
瞬間。
「「きゃああああああああああ!!」」
悲鳴が響き渡りました。
舞い散る布切れ。
そして、突如全裸となってしまった人達。
羞恥にしゃがみ込んだり、鼻血を出したり、その場は大騒ぎとなります。
『俺の方が、多く服を切り刻んだぜ!』
『分かってないな、兄弟。俺の芸術的な切り裂き具合の方が上だ!』
騒然となっている人間達を、近くの家屋の屋根上から、二匹の妖怪がケタケタと笑って眺めます。
両手に鎌のような巨大な爪を生やしたイタチのような姿です。
『これで、今日も爺さん、喜んでくれるかな?』
『あれだけ楽しそうに大騒ぎしてるんだ。きっと喜んでくれてるさ!』
「あれは【鎌鼬】じゃ」
【紅月ノ神社】の宮司にして妖狐一族の長、子狐のテンコ様は眉のハの字に曲げて、そう言いました。
二匹の鎌鼬が突如現れては、祭りに参加している人達の服を切り刻み、全裸にしてしまう。
幸い怪我人は出ていませんが、神社へは苦情が多数寄せられ、テンコ様は頭を痛めていました。
「あの二匹の鎌鼬を、更生させて欲しいのじゃよ」
テンコ様は鼻息荒く、大きな鏡をウィンクルム達の前に出しました。
「この、1000年鏡でな」
1000年鏡とは、時間を遡れる特殊な鏡です。
この鏡に姿が映る妖怪は、まだ心が悪に染まっておらず、過去の道を踏み外した事件を解決できれば、更生できる可能性が残っているのです。
「鎌鼬達はこの鏡に姿が映った。更生の余地があるのじゃよ。調べた所、あの鎌鼬達は、とある人間の為に、あの行為を行っているらしいんじゃ」
テンコ様が指を鳴らすと、妖狐たちの頼れるリーダー格である青雪が、巻物のようなものを持って来ました。
青雪によって広げられた巻物は、一枚の絵でした。
絵の中では、一人の老人と二匹の鎌鼬が楽しそうに笑っています。
「この老人が絵の作者らしい。青雪」
「はい。この老人は『春恋(はるこい)』。今から300年ほど前に活躍した、春画絵師です」
「鎌鼬達が、あんな行動をするのは、この春恋の影響の可能性が高いのじゃ。
そこで、1000年鏡で時を遡り、鎌鼬達がこんな事をしないよう、何とかして来て欲しいのじゃよ」
テンコ様はそこまで言うと、コホンと咳払いします。
「ただし、鎌鼬達に近付くと、いかにウィンクルムとはいえ、奴らに服を引き裂かれるのは避けられんじゃろう。そこで、じゃ」
テンコ様の絶妙の間に合わせ、青雪がガラガラと何かを押してきます。
それは、台車の上にポーズを取って鎮座する男のマネキン人形でした。
人形は、銀色に光り輝くブーメランパンツを身に着けています。
「このパンツは特別製で、特殊な呪いが掛けてある。故に鎌鼬には絶対に斬れない!」
テンコ様はエッヘンと胸を張りますが、ウィンクルム達は無言で首を振りました。
こんな恥ずかしい格好をしていられるか!と叫ばなかっただけ、彼等は大人です。
「ムムム……けど、全裸になるよりはいいだろー!」
テンコ様が手足をバタバタして抗議します。
「一応、こんなものもあります」
青雪が再び台車を引いてきました。
そこには、金色の甲冑に身を包んだマネキンが立っていました。
「これなら完全に守り切れるでしょう。ただし、凄く重いから気を付けてください」
いや、ちょっとっていう重さじゃないから!
身動き取れないレベルだから!
甲冑に触ってみたウィンクルム達は、益々微妙な表情になっています。
「兎に角、鎌鼬達をこのままにはしておけん。とっとと行ってくるのじゃー!」
テンコ様は、びしっとウィンクルム達を指差したのでした。
※
今から遡ること、300年ほど前の出来事。
他の妖怪との縄張り争いで傷付いた二匹の鎌鼬を、一人の老人が救いました。
『何で、俺達妖怪なのに、助けてくれるんだ?』
「んー? 何か言ったかの? 儂には生憎と、お前さん達の言葉は分からんな~」
絵筆を手に持った老人は、明るく笑います。
「けど、何となく分かるぞ。助けた理由なんてホレ、困ったときはお互い様ってヤツじゃ」
それから暫くして、老人の手当てで、鎌鼬二匹はすっかり元気になる事が出来ました。
『爺さん、お礼に何かして欲しい事はないか?』
「んー? そうじゃのう……お礼なんて、別に無くてもいいんじゃが」
すっかり意志疎通が出来る程、仲良くなった老人と鎌鼬二匹。
老人は少し悩んだ後、こう言ったのです。
「敢えて言うなら、春画のモデルとなる美人が欲しいかの~。最近、裸でモデルになってくれる人が居なくてな~」
解説
1000年鏡で時を遡り、困った行動をしている【鎌鼬】を更生させる事が目的のエピソードです。
皆さんは、300年前の世界へ行き、老人や鎌鼬に接触し、鎌鼬に服を斬るのを止めさせるよう、行動してください。
なお、プロローグ後半(※以降)の情報は、すべてPL情報となります。ご注意ください。
300年前の世界に滞在できる時間は1時間で、時間切れになった場合は、自動的に現在へ強制送還されます。
スタートは、老人の住む家の近くです。
なお、鎌鼬達に近付くと、問答無用で服を斬られる可能性が高いです。
そのため、テンコ様が用意した、ブーメランパンツか、甲冑を借り受ける事が出来ます。着替えも持って行くことをお勧めします。
ただし、甲冑を着た場合、重さにほとんど動けない状態となりますので、ご注意ください。
以下、300年前の地に出てくる登場人物です。
・春恋(はるこい) :人気の春画絵師の老人。お人好しで、エッチなのが玉に瑕。最近スランプらしい。
・鎌鼬 :二匹の兄弟です。春恋の願いを叶えようと行動しています。
ゲームマスターより
ゲームマスターを務めさせていただく、『時代劇だいすき!』雪花菜 凛(きらず りん)です。
時を遡り問題解決いただくエピソードとなります。
豪快に服を斬られてみるのもよし、老人と鎌鼬を説教するもよし、自由に行動いただき、鎌鼬兄弟を更生させてください。
皆様の素敵なアクションをお待ちしております!
リザルトノベル
◆アクション・プラン
スウィン(イルド)
まずPL情報をPC情報にするため動く 鎌鼬の居場所が分からないため近くの家(春恋の家)に行く 春恋と会えたら 怪しまれないよう未来云々は伏せたまま簡単に自己紹介し質問 「鎌鼬を知らない?皆の服を切って回っていて困ってるのよ」 服を切るのは自分のせいだと春恋が気付いて その理由を話してくれたら 「でも無理やり裸にするのは駄目よね 止めるよう説得してくれないかしら?」 と協力を求める 拒否されたら鎌鼬共々説教 春恋と鎌鼬が最初から一緒にいた場合 どうして服を切るのか聞く 鎌鼬と言葉が通じない場合春恋に通訳を頼む 止めるよう説得→駄目なら説教 鎌鼬が他の一般人を狙う場合盾になって守る 服を切られそうになったら防御・回避を試みる |
アキ・セイジ(ヴェルトール・ランス)
時間旅行か、一度体験してみたかったんだよな けどこの場合タイムパラドックスはどうなるんだ? ◆行動 甲冑の片手籠手部分だけを外して装着 これならさほど重くない 万一の場合は盾に使うつもりだ(外してたら掴んで掲げる 聞かれたら「利き手なんですよ」と答えになって無い答えで流す予定 家を訪ね、旅の者だとして周辺の民間伝承や祭等を聞く 瓦版の記事の材料や、世間に広める隠された絵師を探す旅なのだと説明 道中はまだ妖怪の噂を聞いたくらいで…と鎌鼬の話に自然に誘導したい また絵は美人画や風景画を探していると話す その中で、春画も良いが「仲良きことは美しき哉」と和気藹々とした群像画も良いと話そう モデルになれと言われたら え、俺達!? |
セイリュー・グラシア(ラキア・ジェイドバイン)
着替は持って行く。最初にトランス。 鎌鼬との真剣勝負、小細工なしで行くぜ。 その方が話聞いてくれそうな気がする。 攻撃されたら頑張って避ける。 スポーツスキルもフル活用して。 鎌鼬達へ主張したい。 全部脱がせるより少しだけ脱がせて服ある方が モデルとしては優秀だろ、って事だ。 この俺の素っ裸を目の前にしたら解るだろ? (全裸上等) 見えそうで見えない方が色々と想像かきたてられる。 あの服の下はどうなってるんだ、とか。 例えばあのアイちゃん。 全脱ぎだと男だって確定しちゃうだろ。 服で一部隠されてるからこそ女の子か男の子かって迷い楽しむ事が出来る! モデルにはそれが大事。 だから脱がせ過ぎてはいけないんだ! チラリズムこそ正義! |
アイオライト・セプテンバー(白露)
ブーメランパンツなんてダサいし、やだもんやだもん 変な甲冑も、やだもんやだもん だからあたし、いつもの恰好で行くよ パパ、あたしのてーそー(←分かってない)守ってね☆ 一応着替えは持ってくけど 春恋さんへのお話は他の人に任せて、あたし鎌鼬を止めに行こうっと 春恋さんと一緒にいたらいいけど、いなかったら、春恋さんに心当たりを聞いて探しに行くの 甲冑を台車に乗っけたままで過去に行けるかな? それを動く壁にして鎌鼬に近付けるかも 出来なかったら…パパが壁役♪『えっ』 「えっちぃのはだめだよーっ」 過去の人に被害出ちゃったら、現在でもイヤな噂たっちゃうでしょ? 春恋さんって絵師さんなんだよね どんな絵か、後で見せてもらおうっと |
天原 秋乃(イチカ・ククル)
更生の余地があるっていっても、人の服を切り刻むなんて…悪趣味な奴らだな 甲冑の部分着用が可能なら、胴と腰に。 無理なようなら全身着込んで、動けない時はイチカに運んでもらう。 イチカは全裸なろうと気にしない変態のようだが、俺は違うからな…。 鎌鼬に接触して、なんでこんなことしてるのか理由を聞いて「無闇やたらと人を襲うな」と説得。 説得が難しいようなら「そんなに服を切りたいなら、俺の服を切ってみろ」と挑発。 甲冑だし、たやすく切ることはできないだろうから、鎌鼬の気を引きつつ足止め。 その後のことは、イチカや他のみんなに任せるぜ。 そういえば、着替えのことイチカに任せてたんだった。 あいつちゃんと持ってきてるかな。 |
●1.
「キュッキュッキューッと♪」
「アイ、ぱんつにアヒル隊長を落書きするのはやめましょうね」
銀色の光り輝くブーメランパンツに、マジックで絵を描いていたアイオライト・セプテンバーは、パートナーの制止の言葉に唇を尖らせた。
「折角かわいくしてあげたのにー」
パンツの後ろに、可愛らしい帽子を被ったアヒルが描かれている。
「このパンツに可愛さは要らないと思いますよ……」
白露はじっとパンツを眺めた。
神々しい。
無駄に光り輝いている。
「別に男に見られる程度なら全裸でも恥ずかしくないけど、ブーメランパンツだけ借りるね」
イチカ・ククルは、何の抵抗もない様子でそのブーメランパンツを手に取った。
天原 秋乃は、そんなイチカを思い切り半眼で眺める。
「全裸にならないなら、恥ずかしくないし……って待って、僕変態じゃないからね。勘違いしないで!!」
イチルがハッとなって弁解するが、秋乃は思い切りスルーの構えで、金色に輝く甲冑に触れた。
「部分着用って、出来るのかね?」
「大丈夫です。ご自由にお使いください」
「ならば……」
青雪の言葉に、アキ・セイジは早速の甲冑の片手籠手部分だけを外してみる。
ずっしりと重いが、これなら身動きを取れないという程ではない。
「俺は、こっちだな」
秋乃は、胴と腰部分を装着してみた。
「……やっぱり重い。けど、動けない程じゃない、かな?」
「おっさん達は、パンツと甲冑、両方とも借りましょうか♪」
スウィンはブーメランパンツを二つ取ると、イルドへ一枚手渡す。
「仕方ねぇな……」
イルドは裸になるよりマシと、渋い表情ながらもパンツを受け取った。
続けてスウィンは、甲冑の腰部分だけ、これもイルドの分と一緒に拝借する。
「ランスはどうする?」
「俺もセイジと同じにしておくぜ。あと、コレな」
ヴェルトール・ランスはパンツを手に取ると、クルクルと指で回した。
「見せても減らないけど、そこは隠しドコロだろ?」
「素っ裸で人の前に居るのは無理だよ」
ラキア・ジェイドバインは大きく頷くと、パンツを胸に抱く。
「俺は小細工なしで行くぜ」
セイリュー・グラシアは、パンツも甲冑も手に取らなかった。
「え? セイリュー、ホンキ?」
ラキアが目を丸くして、パートナーを見つめる。
「頑張って避ける」
セイリューはVサインでそれに答えた。
(何だか嫌な予感がするのは、俺だけかな……)
「着替え、持っていくよ」
ラキアはふるふると首を振って予感を振り払い、セイリューと自分の浴衣をしっかり準備する。
「これ、台車ごと持っていってもいい?」
アイオライトは、甲冑を着たマネキンが乗っている台車を指差した。
「えぇ、構いませんよ」
青雪は笑顔で頷く。アイオライトは万歳をした。
「やったー! パパ、よろしくね☆」
「えっ?」
「だって、ブーメランパンツなんてダサいし、やだもんやだもん。変な甲冑も、やだもんやだもん」
胸の前できゅっと両手を握り、アイオライトは全力で主張する。
「だからあたし、いつもの恰好で行くの。パパ、これで、あたしのてーそー守ってね☆」
「……仕方ないですね」
白露は頭痛がするのを感じながら、台車を見遣ったのだった。
それから。
「アヒル隊長が輝いてるっ」
「うお、眩しい!!」
「すっごいピチピチ!?」
「誰だ、これデザインしたの!!」
「何だ、このフィット感!?」
「セクシー過ぎない!?」
などの感想が有りつつ、一部のウィンクルム達は、ブーメランパンツを衣服の下に着用したのだった。
かくして、ウィンクルム達の時を遡った戦い(?)が始まる。
●2.
瓦葺き屋根の建物が並んでいる。
ウィンクルム達は、周囲の風景に目を奪われた。
彼らがやって来たのは、商家が建ち並ぶ町中のようだった。
道行く人々は皆着物姿で、華やかな活気に満ちている。
「きゃあああああああああああっ」
その中を、絹を裂くような悲鳴が響き渡った。
ウィンクルム達は顔を見合わせて、声の方向へと走り出す。
狭い路地を抜け、大きな通りに出た所で、騒ぎは起きていた。
「居た、鎌鼬!!」
セイリューが指差した先、二匹のイタチのようなそれが駆け抜けていく。
通りでは、服を切り裂かれた人々が、隠したり悲鳴を上げたり鼻血を噴いたりと大騒ぎだ。
「追い掛けるぜ!」
「行くぞ、イチカ!」
「パパ、ごー!」
セイリュー、秋乃、アイオライト達が、パートナーと共に鎌鼬を追う。
ガラガラと台車を引きながら、白露がスウィンとセイジ達を振り返った。
「春恋さんの所は、頼みます……!」
「任せて!」
スウィンは手を振って、セイジは頷いてそれに答える。
遠ざかる白露達の背中を見ながら、スウィンはパシッと掌に拳を当てた。
「さて、春恋の家を探しましょうか!」
「春画絵師なら、ある程度知名度もあるだろう。聞き込みしてみようか」
「そーいう事なら……なぁ、ちょっといいか?」
セイジの言葉に、即座にランスが、騒ぎを聞き付けて集まってきた野次馬の一人に声を掛けた。
「春恋っていう春画絵師の家、この近所にない?」
「ああ、近所っていうか、直ぐそこの長屋に住んでるぜ」
野次馬は即答し、目の鼻の先にある長屋を指差した。
「一番右端の部屋だったかな?」
「助かった!」
「サンキュ」
ランスとイルドが野次馬の肩を叩いてお礼を言い、一同は長屋へ向かう。
「表札があるわ」
長屋の木戸(共同玄関)に、住人の名前が書かれた表札が取り付けられていた。
その中に『春恋』の名がある。
木戸を潜り中へ入ると、教えられた通り、右端の部屋へ向かった。
部屋の表札にも、『春恋』とはっきりを書かれている。
「ごめんくださーい」
スウィンは軽く引き戸を叩いて、声を掛けた。
「……」
しかし、応答はない。
「お留守かしらね?」
「春恋さん、いらっしゃいませんか?」
セイジも声を掛けるが、やはり反応はなかった。
「ちょっと待て」
「何か音がする」
イルドとランスがそう言うと、耳を澄ませた。
微かに中から物音がする。誰か居る事は間違いないようだった。
「失礼します」
セイジは引き戸に手を掛けると、思い切って引く。
鍵などは掛かっておらず、スムーズに開いた。
「居るじゃねーか」
イルドの言葉通り、そこには一人の老人が居た。
老人は、一心不乱に絵筆を動かしている。
どうやら集中しているらしく、全くウィンクルム達に気付く様子もなかった。
その姿は、テンコ様の所で見た絵の老人と同一人物に間違いない。
「春恋さん、よね? ちょっといいかしら」
仕方無く家に上がり、老人の背後に回って声を掛ける。
声を掛けながら、スウィンは老人が描いている絵に、まぁと瞬きした。
何とも艶っぽい女性が、ボロボロに切り裂かれた服を押さえて恥じらっている絵だ。
イルドと顔を見合わせ合う。
イルドの真っ赤になった頬を指で突いてスウィンは笑った。
セイジとランスは頷き合うと、ランスがそっと老人の絵筆を持つ手を掴んで止める。
「!!!?」
老人がびっくりして跳ね上がるのを、イルドが支えた。
「ごめんね、お仕事中に」
「少し、お話をお伺いしたいのですが」
笑顔で言うスウィンとセイジに、老人は大きく瞬きしたのだった。
●3.
『追われてねーか? 兄弟』
『そうみたいだな』
鎌鼬の兄弟は、自分達を走って追い掛けて来る奇妙な集団を、訝しげに振り返った。
『どうして追っかけてくるんだ?』
『わかった! もしかして、俺達に服を切って欲しいんじゃないか?』
『成程!』
鎌鼬達は、走るのを止めて振り返った。
「止まった?」
先頭を走っていた、セイリューとイチカが足を止める。
瞬間、鎌鼬の鎌のような巨大な爪が燦めいた。
「えっちぃのはだめだよーっ」
アイオライトの言葉と共に、後ろから白露が台車で突っ込んで前に出る。
キン!キン!キン!
乾いた音を立て、無数の斬撃を金色の甲冑が弾いた。
『全部、弾いた……だと!?』
驚愕する鎌鼬達。
「パパ、かっこいー☆」
アイオライトがピョンピョンと跳ねて、白露は満更でもなさそうに頭を掻く。
「何でこんな事してるんだ?」
思わず動きを止めている鎌鼬達へ、秋乃がそう尋ねた。
「ニンゲン、ハダカ、ヨロコブ」
辿々しい人の言葉で、鎌鼬が答える。
「ハダカ、イッパイ、ジーサン、コマラナイ」
「人間が裸を喜ぶ?」
「じーさんっていうのは、春恋さんの事ですか?」
秋乃と白露が首を傾けた。
「ダカラ、ミナ、ハダカ、ナル」
「オレタチ、オテツダイ」
鎌鼬達はそう言うなり、再び両手を上げた。
無数の斬撃がウィンクルム達を襲う。
「うわっ……!」
「秋乃、危ない!」
台車を避けて放たれたそれが秋乃を遅い、咄嗟にイチカは彼を突き飛ばした。
はらり。
イチカの服が見事に切り裂かれ、銀色に輝くブーメランパンツ姿になる。
『何で、あの銀色のだけ切れないんだ?』
鎌鼬達は驚きの表情でイチカを見た。
「残念だけど、このパンツ、切れないよ……!」
腰に手を当ててキメ顔を見せるイチカだが、銀色のアレのせいで色々台無しな気がする。
秋乃は軽く頭痛を感じた。
「秋乃、アレお願い」
トランス化を促してくるイチカへ、秋乃は少し抵抗を感じながらも、仕方ないとばかりに彼の頬へ口付けた。
『力よ集え』
二人の体を淡い光が覆う。
「ちょっと、待ってください……!」
白露が前に出て、真っ直ぐに鎌鼬達を見つめた。
「貴方達は、何か誤解をしているようです。人間は裸になりたくないから、服を着ているんです」
白露の言葉に、鎌鼬達は顔を見合わせる。
「「ウソダ!!」」
「う、嘘じゃありませんよ!」
問答無用とばかりに、鎌鼬達の爪が唸る。
「あぁ~……」
「パパー!」
太陽の光に輝く、銀色のアヒル隊長(のパンツの絵)が顕になった。
「止めろ! そんなに服を切りたいなら、俺の服を切ってみろ!」
秋乃が白露の前に出ると、びしっと鎌鼬達を指差す。
「ヨシ、キタ!」
挑発を『脱がして欲しい』と受け止めたらしい鎌鼬達が、秋乃へ向け爪を振るった。
「させない!」
咄嗟に、ラキアの【シャインスパーク】が炸裂する。
その眩しさに鎌鼬の動きが鈍った。
「秋乃は駄目だって!」
そこへイチカが秋乃の前に出て、ダブルダガーで鎌鼬達の爪を弾く。
防ぎきれなかった斬撃が、僅かに秋乃の服を切り裂いた。
「これだよ、コレ!」
その様子を見て、突如声を上げたセイリューが前に出る。
「オマエモカ」
鎌鼬達はセイリューに向けて、服を切り裂く斬撃を放った。
「セイリュー!?」
ラキアの驚愕の声を後ろに、セイリューは仁王立ちで斬撃を受け止める。
テンコ様が用意したパンツも甲冑も身に付けていなかった彼の服は全て切り裂かれ、当然の如く、彼は生まれたままの姿になった。
「何やってるの……!」
直ぐ様着替えの浴衣を取り出そうとするラキアを、セイリューは手で制す。
「全部脱がせるより、少しだけ脱がせて服がある方が、モデルとしては優秀だろ、って事だ」
セイリューは胸を張りそう言うと、上半身だけ僅かに服の切れた秋乃と自分を指し示す。
「この俺の素っ裸を目の前にしたら解るだろ?」
バーン!
そんな効果音が鳴りそうなポーズで、セイリューは主張した。
●4.
「いやぁ、面目ない。久し振りに女人の裸体を拝んだせいで、創作意欲が湧き上がってしまってなぁ~」
春恋はそう言って頭を掻いた。
「久し振りに?」
スウィンの問い掛けに、春恋は大きく頷く。
「何だか分からんが、ラッキーじゃった。突然、目の前で女人の服がすぱーっと無くなってな。スランプが吹き飛んだわい」
スウィンとセイジは顔を見合った。
「俺達は、瓦版の記事の材料や隠れた名絵師を探す旅をしているんです」
セイジがそう切り出した。
「噂に聞いたのですが、最近、この辺りに妖怪が出るとか……」
「ん~? もしかして、うちで世話をしてた子達の事かの?」
「それって、鎌鼬?」
ランスの問い掛けに、春恋は頷いた。
「そうじゃ、鎌鼬の兄弟じゃ。怪我しておったんで、暫くここで面倒をみていたのじゃよ。
誓って悪い子ではない。出来れば記事にはして欲しくないんじゃが……」
「それは少しおかしいですね」
「今、鎌鼬が皆の服を切って回っていて困ってるのよ」
セイジとスウィンの言葉に、春恋は目を丸くした。
「服を? ……なら、あの女人の服が無くなったのも、あの子らの仕業じゃったのか!?」
そこまで言って、春恋は頭を抱える。
「儂のせいじゃ! 最近、裸でモデルになってくれる人が居ない等と言ってしまったからじゃ!」
「では、鎌鼬達は貴方の願いを叶える為に?」
「きっとそうじゃ! 儂が冗談で『いっその事、皆裸だったら、モデルにも困らない』とか言ってしまったからじゃ!」
「そういう事だったの」
スウィンは優しく春恋の背中を撫でた。
「でも、無理矢理裸にするのは駄目よね。止めるよう説得してくれないかしら?」
「お願いします」
「俺達が、鎌鼬の所まで案内してやるぜ」
「止めようぜ、一緒に」
イルドとランスが手を差し伸べ、春恋はその手を取ったのだった。
●5.
「見えそうで見えない方が、色々と想像が掻き立てられるもんだ。あの服の下はどうなってるんだ、とか」
セイリューは熱く語る。
紫の瞳は蘭々と燃えていた。
ただし、全裸だ。
「例えばあのアイちゃん」
白露の後ろで、パンツのアヒル隊長に夢中だったアイオライトを指差す。
「あたし?」
「全脱ぎだと、男だって確定しちゃうだろ。服で一部隠されてるからこそ、『女の子か?男の子か?』って、迷い楽しむ事が出来る!」
「成程」
「いや、イチカが納得する所じゃねーだろ」
びしっと秋乃はイチカの背中にツッコミを入れた。
「モデルにはそれが大事。だから、脱がせ過ぎてはいけないんだ!」
セイリューは拳を握る。
「チラリズムこそ正義!」
パチパチパチ。
アイオライトとイチカの拍手が響く。
鎌鼬の兄弟はお互いの顔を見合った。
「ラキアも全脱ぎより半脱ぎの方が色々想像できて……」
「ちょっ、待って!」
真っ赤になったラキアが、セイリューに持ってきた浴衣を羽織らせ、その口を手で押さえて止める。
「君は、全裸で何を主張しているのかな!?」
自分の事……いや、それ以上に恥ずかしい。
(分かってくれたか?)
セイリューは、ラキアに口を押さえられたまま、笑顔で鎌鼬の反応を待った。
「「オレタチ、イミ、ワカラナイ」」
「つ、伝わらなかった、だと……!?」
浴衣を羽織ったセイリューが、ダメージによろりと体を傾けた。
「オレタチ、ジーサンノ」
「ネガイ、カナエル!」
鎌鼬達が、再び爪を構えたその時、
「お前達、待つのじゃ!!」
老人の声が響いた。
「「ジーサン!」」
鎌鼬達が一斉にそちらを振り向く。
「もう止めるんじゃ。人の服を切ってはならん。儂の願いは間違っておった!」
老人、春恋は鎌鼬達に駆け寄ると、その体を抱き締めた。
「儂の願いを訂正する。お前達、どうか末永く儂の傍に居ておくれ。それが願いじゃ」
「「ジーサン」」
鎌鼬達はしっかりと春恋の体を抱き返す。
「だから、もう人様の服を切るなど、するんじゃないぞ」
「ウン」
「ヤクソク」
「めでたし、めでたし、ね」
後ろからその様子を眺め、スウィンが微笑む。
「もう一仕事あるだろ」
ランスがニッと口の端を上げた。
「春恋さんのスランプも、解消してあげなきゃな」
●6.
「モデル? 面白そう! 秋乃、やろうよ」
着替えの浴衣に腕を通しながら、イチカは笑顔で秋乃を見遣る。
「ハァ?」
「いいから、いいから」
同じく浴衣に着替えた秋乃の腕をイチカは引っ張った。
「必要なら、あたし脱いでモデルになるよ?」
アイオライトは、もじもじしながらそう言った。
「いりません。向こうでもきっとお断りです」
白露は着替えて人心地つきながら、きっぱりと返す。
「えー。将来の絶世の美女を……勿体ない。今のうちなのに」
「何が今のうちですか」
「じゃあ、皆がモデルになってる間に、春恋さんの絵を見せて貰おうっと」
「いけません、アイっ」
白露は教育のため断固阻止と、アイオライトから絵を取り上げるのだった。
「あと十年若かったらねぇ」
全然残念そうじゃない様子で、スウィンはニコニコと笑う。
「他の奴に任せた」
イルドはヒラヒラと手を振る。
自分のヌードも冗談じゃないが、スウィンのヌードはもっと冗談じゃない。
もし、スウィンがやるとか言い出したら……想像もしたくない。
「なーに怖い顔してんの?」
「べ、別に普通だッ」
「モデル? やってもいーけど」
「セイリュー。それより話があるから。正座して」
「へ? 正座?」
床を指差すラキアに、セイリューは首を傾ける。
「君には羞恥心ってものがないの? 少し話をしよう」
「アレ?」
心なしかラキアの表情が笑顔なのに怖い。
「え、俺達でモデル!?」
「うん。春恋さんに、見えない所にある美って奴を見せてあげたいと思うんだよな」
ランスはニコニコとセイジを見つめる。
「だから、手伝ってくれるよな?」
「ぬ、ヌードモデルじゃなければ……」
戸惑いつつセイジが頷くと、ランスは満面の笑顔を浮かべた。
「当たり前だ。俺がセイジをヌードモデルにする訳ないだろ?」
「俺達、男だけどいーのかよ?」
秋乃は、半ばやけくそ気味に尋ねた。
イチカはブーメランパンツ姿、秋乃は上半身だけ脱いで、春恋に言われるまま床に座ってポーズを取る。
「衆道も需要は沢山あるからの~。全然問題ないぞ」
春恋は絵筆を取ると、凄まじい勢いで二人の姿を絵にしていった。
時間がないため、ラフまでという約束だ。
一方、ランスとセイジは。
「恥ずかしいんだけど、ランス!」
「少し我慢して、セイジ。大丈夫だって、裸にはしないから」
ランスがセイジの服に手を掛け、するすると脱がしていた。
「浴衣の首の所とか、足首とか、仕事の後のネクタイを緩める所とか。そういうのって、良いよな」
「成程、勉強になるのう」
春恋はランスの主張に頷きつつ、熱心に絵筆を動かす。
「恥らうセイジが初々しかろ?」
「ら、ランス!」
抗議の眼差しを向けるセイジの耳元に唇を寄せ、ランスは囁いた。
「俺がセイジにときめくのは、そういう見えないけどドキリとする時だからな」
かくして時間が許す限り、秋乃とイチカ、セイジとランスは、絵のモデルとなったのだった。
「そろそろ時間ね」
スウィンが時計を見つつ告げ、ウィンクルム達は、春恋と鎌鼬達に向き合った。
「色々、有難うな。これでスランプも脱出出来そうじゃ」
「アリガト」
「イイヤツ」
春恋と、その両脇に並んだ鎌鼬達がお礼を言う。
「もう、服を切るなんて真似すんなよ」
「良い絵が書けたらいいね」
秋乃とイチカが笑みを見せた。
「末永く仲良くね」
「人様に迷惑掛けるんじゃねーぞ」
スウィンとイルドが鎌鼬兄弟の頭を撫でる。
「あっちに戻ったら、春恋さんの絵を見てみるね☆」
「アイ、年齢制限があるのは駄目ですからね」
瞳をキラキラさせるアイオライトに白露がしっかり釘を刺した。
「チラリズムこそ正義! 忘れるなよっ」
「そこは忘れてもいいんじゃないかな?」
熱く拳を握るセイリューの頬を、ラキアが軽く抓る。
「見えない所にある美、そんな絵を是非描いてくれよな」
「良い作品が出来る事をお祈りしています」
ランスが満面の笑顔で、セイジが僅かにまだ照れつつ、そう言った。
そこで、周囲の風景が色褪せていき、暗くなっていくのをウィンクルム達は感じる。
「お前さん達、身体が透けておるぞ!」
春恋と鎌鼬達が驚きの声を上げる。
「三人仲良く、達者で」
その言葉を残し、ウィンクルム達の姿は煙にように消えたのだった。
●7.
「皆、ご苦労じゃった。ホレ、あれを見てみるといい」
現在に戻ったウィンクルム達を迎えたテンコ様は、窓の外を見るよう促してきた。
「あー!」
窓から外を見たアイオライトが明るい声を上げる。
そこには、お年寄りの荷物を持つのを手伝っている、二匹の鎌鼬が居た。
「『春』と『恋』と、名乗っているそうです。きっと名前を貰ったんですね」
青雪の言葉に、ウィンクルム達は瞳を細める。
「あたし、挨拶してくるーっ」
アイオライトを先頭に、鎌鼬達の元へと走っていった。
300年振りの再会まで、後少し。
余談だが、春恋の晩年の春画は、所謂チラリズム的なモノや、衆道モノが多かったという。
Fin.
依頼結果:大成功
MVP:
名前:セイリュー・グラシア 呼び名:セイリュー |
名前:ラキア・ジェイドバイン 呼び名:ラキア |
エピソード情報 |
|
---|---|
マスター | 雪花菜 凛 |
エピソードの種類 | アドベンチャーエピソード |
男性用or女性用 | 男性のみ |
エピソードジャンル | イベント |
エピソードタイプ | ショート |
エピソードモード | ノーマル |
シンパシー | 使用不可 |
難易度 | 普通 |
参加費 | 1,000ハートコイン |
参加人数 | 5 / 2 ~ 5 |
報酬 | なし |
リリース日 | 08月09日 |
出発日 | 08月16日 00:00 |
予定納品日 | 08月26日 |
参加者
- スウィン(イルド)
- アキ・セイジ(ヴェルトール・ランス)
- セイリュー・グラシア(ラキア・ジェイドバイン)
- アイオライト・セプテンバー(白露)
- 天原 秋乃(イチカ・ククル)
会議室
-
2014/08/15-23:05
>アイオライトさん
うん。多分期待に沿った方向になりそうな。
でも言っている事は、真面目な主張なんだ。
鎌鼬の2人もこの俺の真剣具合を解ってくれる事を祈っているぜ。
-
2014/08/15-22:42
プランたぶん終了っ
前にも言ったみたいに、春恋さんのほうは他の人に任せて、鎌鼬を止めに行ってみたよ♪
>セイリューさん
全裸勝負(なにかを期待している) -
2014/08/15-21:59
セイリュー・グラシアだ。今回もヨロシク。
どうしようかとあれこれ迷っているうちにこんな時間に!
皆、一応、着替えは持って行った方がいいかも!
ぱんつ一枚で帰りたくは無いよな?
オレ達は呪われた(笑)ブーメランパンツ借りるつもり。
呪われてるから外せないとかそんな事は・・・。
全裸勝負でも良いのだが
最大の弱点が敵の前で無防備に曝されるのはヤバイよなぁ。
妖怪と人間では羞恥心の基準とかも違うだろうし、
その辺の話を鎌鼬と出来ればとか思っている。
鎌鼬達の刃ってシャインスパークで命中率落とせるかな・・とか。 -
2014/08/15-16:44
「甲冑」ときくと西洋風だと思い込んでいたが、そういや武士の鎧も同じ「甲冑」だよな。
確かに日本風のが違和感なさそうだ。
甲冑もブーメランパンツも、数は全員分あるだろ、きっと。
部分着用が可能なら、ある程度着込んだ状態で鎌鼬に接触して「この服を切れるものなら切ってみろ」みたいに挑発して足止めをしようと思う。
全身着用でもいいんだが、その場合鎌鼬のとこまで誰かに運んでもらわないとな。イチカの野郎にでも頼んでみるか…。 -
2014/08/15-09:18
ああ、全員分あれば楽だな。そうかもしれない。
じゃあ心置きなく腕一本もらっておこう。
あと、鎧は日本風だと思うよ。多分。
理由?妖怪も日本風だし…?(笑 -
2014/08/15-02:30
おっさんも、甲冑とブーメランは全員分あると思ってるけど、どうかね。
甲冑は西洋風だと思い込んでたけど、そう言われると日本風の方が違和感ない気がする。
甲冑の部分着用ができるなら、腰というか下半身というか…
最低限のとこ死守するために使いたい気もするけど、さすがにそれは重そうか -
2014/08/15-00:44
あ、あたし、いろいろ勘違いしてたかも。
甲冑って全員分あるのかと思ってた。ぱんつは全員分あるのかな?
甲冑って、日本風と西洋風とどっち想像したほうがいいのかな? -
2014/08/15-00:18
史実にある全身鎧の重量は30から50kg
身動きが取れないという感触から最大値の50kgと仮定すると幸せになれるかもしれない。
特別せいだから60kgくらいあるかもしれないが(笑
動きにくいのは「全身に重さが掛かるから」でもあるので、肘から先ならそれほどでも無い。
重さもせいぜいが5kgというところだろうし、戦闘という短い時間なら十分ふりまわせると思う。
そう俺はふんでいるよ。
勿論、長い時間ふりまわしたら腕が重たくなってくると思うので無理は出来ないけれども…。 -
2014/08/14-23:58
俺もまだまだ考えがまとまっていないんだが、鎌鼬中心に動くことにするよ。
とりあえず、鎌鼬に接触して説得だな。
スウィンの言うように意志疎通ができないかもしれないから、その時は一般人に被害が及ばないように二匹をくい止められればいいかな
甲冑の部分着用か…なるほど。
それなら確かに動くことは可能かも。とはいえ、全身着用の場合で「身動きとれないレベルの重さ」なわけだから、部分着用でもある程度動きは鈍るんだろうな。 -
2014/08/14-22:20
こんばんは。アキ・セイジだ。
では俺は春恋さんを中心とした行動をしてみるよ。
>アイオライトさん
壁に使うことは可能だと思う。
けど、よかったら「右腕(ヒジから先だけでも良い)」だけは俺が借りたいと思ってる。
盾の替りにするつもりなんだ。
全身だと動けなくても、腕の肘から先だけなら、多分いけると考えたんだ。
同様に、スネの部分も腕に通せば使えるだろうとも思う。
胴体だけハラマキのようにするとかもアリかもな。
全身鎧は内側からバラすことが可能だから、そういう使い方も有りなんじゃないかってな。 -
2014/08/14-13:43
まだ、ぜーんぜんまとまってないけど。
あたし、鎌鼬を中心に動いてみても大丈夫?
もし春恋さんと一緒にいなかったら、探しに行くってかんじで。
で、説得するまえに被害がでないようおさえられたらいいなって。
甲冑着るつもりはないけど、台車毎持ってくことってできるかなー。
壁にできないかなあ? -
2014/08/13-22:26
天原はお初ね。スウィンよ、よろしくぅ。
今回のメンバーは
ハードブレイカー1
テンペストダンサー1
プレストガンナー1
ライフビショップ1
エンドウィザード1
ね。
綺麗に書けないから、思った事をつらつらっと…長くてごめんねぇ。
■プロローグ後半(※以降)はPL情報だから、PCとしては分からない。
それをPC情報にするために動きたいわね。
スタートが春恋の家の近くだから、鎌鼬の居場所が分からない俺達は
「とりあえずあの家に行ってみよう」となるかね。
そこで春恋と会う。鎌鼬は春恋と一緒にいるのか、後で会う事になるのか…。
■春恋と鎌鼬は、仲良くなるまで意思疎通ができなかった(言葉が通じなかった)
俺達も鎌鼬と意思疎通できないのかしら?
鎌鼬は人間の言葉が分かる?俺達は妖怪の言葉が分からない?
天原の言うとおり、春恋にお願いして鎌鼬を説得してもらうのがよさそうかね。
■鎌鼬と春恋が一緒にいた場合、俺達は問答無用で服切られるかね?
「どうしてこんな事するんだ」ってきいたら、服を切る理由をPCとしてきけるかも。
先に春恋とだけ会った場合、未来云々は言わないで
「鎌鼬を知らないか?皆の服を切って回っていて困っている」と言ったら
「ワシのせいかも…?」って話してもらえるかも。
■ブーメランと甲冑は…まあ、おっさんとイルドは仕方なくブーメランを選ぶかね…。
春恋の言う「モデル」が男でもいい場合、
春恋の前でブーメラン・全裸になった人は、モデルになってって言われたりして。
…誰かモデルになっても、いいのよ?(ちらっ) -
2014/08/13-02:01
アイオライトとスウィンは初めまして、だな
天原秋乃だ、よろしくな。俺のことは好きに呼んでくれ
鎌鼬達をどうこうするよりも、春恋さんを説得するほうが手っ取り早いか?
とりあえず身動きがとれなくなることを考えると、俺は甲冑よりブーメランパンツのほうがマシかなって思ってる -
2014/08/13-00:47
いつもお世話になってます&天原さんは初めまして♪
アイオライト・セプテンバーですっ。
とりあえず「ブーメランパンツはパパが着る」だけしか決まってないです☆彡
……どうしよっかなー。 -
2014/08/13-00:42