プロローグ
●庭園にて
「上手く咲きそうですね、店長!」
タブロス郊外にある庭園、<さつきのきつさ>。店員のミユキは、併設されている喫茶の裏手に並べられた鉢植えに、満面の笑みを浮かべた。
並ぶ鉢植えは布が被せられ、中の植物は見えない。この植物は傷つきやすいため、扱いには慎重を期すのである。
『店長』と呼ばれた白髪混じりの紳士然とした男性は、同じく鉢植えを眺めて相槌を打った。
「そうですね。今回は一斉に咲いてくれるかもしれません」
しかし、と眉を寄せる。
「人出が欲しいですね……」
ミユキもまたううん、と唸った。
「そうですね。しかも今年は、悪い妖怪がいっぱい出てるって話ですし」
さて、困ったぞ。
しばし2人で首を傾げて、何やら思いついたかミユキがぽんと手を叩いた。
「店長」
「なんでしょう?」
「ここはやっぱり、困ったときのA.R.O.A.さんじゃないでしょうか?」
ここにA.R.O.A.担当者が居たなら、こう言っていただろう。
『うちはよろず屋じゃないんです(´・ω・`)』……と。
●A.R.O.A.本部にて
A.R.O.A.本部は、夏祭りの話題で持ちきりだ。それはプラスの話題だけではない。
年に一度だけ訪れることが出来る、テネブラの神の領域『紅月ノ神社』。ウィンクルムにのみ見える紅い月『テネブラ』をシンボルとし、友情や愛情を司るという。
今年は遊びに行くだけではなく、領域に現れる『妖怪』という存在への物理的対処が任務に組み込まれている。警備、に近いだろうか。そのため、差し迫った任務のないウィンクルムたちが本部の大会議室へ集められ、神社よりの要請や一般参拝者からの依頼など、任務や役割の通達が為されている。祭りの手伝いや、悪意ある妖怪の討伐任務。気を抜いているだけ、とはいかないようだ。
通達を行っている女性職員が、新たな依頼書を手にした。
「続きまして、神社への奉納物の警備依頼です」
依頼者はタブロス郊外にある庭園、<さつきのきつさ>の店長。
依頼内容は、『紅月ノ神社』のお社へ奉納する花を守ること。
「すでにお伝えした通り、今年は例年にも増して妖怪たちの妨害が激しいものとなっています。祭りの熱気と幸福なエネルギーは、テネブラ神の力の源。奉納される物品1つとっても、大きな力となることは間違いありません」
奉納品を守ることは、総じてテネブラ神の力を守ることにも繋がる。
<さつきのきつさ>店長の話によると、今回の花は傷つきやすいらしい。
まずは、人でごった返す祭り会場を、社まで花を傷つけること無く運ぶ必要がある。
「また、夜半に花が咲くまで、花を守らなければなりません」
今回の花は一夜しか咲かない品種だそうだ。咲く前に蕾が傷つけられてしまえば、奉納品としての意味がなくなってしまう。
「<さつきのきつさ>が奉納する花は、参拝客の恒例の楽しみでもあります。花が開くまで守り通せば、幸福エネルギーの増幅も見込めますね」
ウィンクルムを守る神の力は、自分たちを守る力となる。力を尽くした分だけ返ってくる、というわけだ。
「ちなみに、花が咲くのは祭りの屋台がすべて閉じる22時以降だそうですよ」
奉納品の花が、その蕾を咲かせるまで守り抜く。
ーーー夏の一夜にしか咲かぬ花。
それは守り抜いた者たちへ、美しい姿を魅せてくれることだろう。
解説
タイトルは「奉りもの(たてまつりもの)」と読みます。
合わせて8つの鉢植えを、花が咲くまで傷つかぬように守る任務です。
以下の順に、任務の内容が推移します。
1.祭り会場入り口からお社まで、花を無事に運び込むこと。
鉢植えは全長50〜70cm、植木鉢の直径は20cm。重さは大人の女性でやや重く感じる程度です。
会場入り口からお社までは、200m程あります。8つの鉢植えを一気に運ぶか分けて運ぶか、それはお任せします。
ただし、運ぶ人間に店長とミユキの2名は必ず入れて下さい。
2.お社に並べた花が咲くまで、あらゆる妨害から守ること。
本来は社の縁側に置いておくだけで良いのですが、人間たちに対する憎しみを募らせた妖怪たちが潜んでいます。
彼らはテネブラ神に味方する者を狙ってきます。突然攻撃してくるかもしれませんし、人に化けて油断させて来るかもしれません。
また、店長とミユキは花の世話のためにどちらか、もしくは両名がその場に居ることになります。
鉢植えと一緒に2人も守りましょう。ある程度の怪我であれば、2人とも許容範囲です。肝が座ってる……。
花について
・人の間に挟まってむぎゅ、となると、花茎が折れたり蕾が潰れて駄目になります。
・無事な鉢植えが6つ未満になると、任務は「失敗」となります。
・社に置いた後、妖怪たちの攻撃で社が壊れる分には構いません。社は直せるのでセーフです。
その他
・鉢植えを社へ運び込んだ後は、交代で祭り会場へ行っても構いません。食料調達とか。
食料や飲み物の調達に会場へ戻る場合は、ミユキが同行します。
・味方となってくれる妖怪も居ますので、そこまで難しい任務ではありません。
妖怪たちも、美しいものを愛でる心を持っています。
ゲームマスターより
キユキと申します。
初めましての方もそうでない方も、エピソードをご覧下さりありがとうございました!
<さつきのきつさ>が、まさかのアドベンチャーになりました!(お菓子になりました!のノリで)
夏の一夜に咲く花を守れば、きっと美しい光景が見られることでしょう。
喫茶のパズルはどこ行った、と私自身も思うところですが、作戦練るのもパズルの内と申します(※言いません)
店長とミユキさんは毎年この祭りに来ているので、顔見知りの妖怪が結構居るようですよ?
花を守る方法は、公序良俗に反しなければ意外となんでもアリです。
皆さまが使う道具や方法によっては、しっとりしているはずの中身がギャグに変わるかもしれません(笑)
リザルトノベル
◆アクション・プラン
ミサ・フルール(エミリオ・シュトルツ)
花を見るのを楽しみにしている人達の為にも頑張って運ばなきゃ せっかくのお祭りだもの、なるべく穏便に済ませたいよね 私は浴衣と猫耳カチューシャ(茶色)で『猫娘』の仮装をするよ 悪意がある妖怪達の目を誤魔化せるといいな ・鉢植え運搬 運搬前にトランス 8個の鉢植えを2回(5個、3個)に分けて運ぶ 私は1回目に鉢植え運搬 2回目に人員整理 鉢植え運搬時は花を傷つけないよう慎重に行動 妨害の気配がないか周囲の状況をよく確認 危険を察知したら一旦止まるよう他の仲間に呼び掛け 花が危ない時は身を盾にして守る ☆持ち物 普通の台車(植木鉢運搬台車が用意できなかった時用、5台) ホイッスル、ライト(人員整理時使用、担当者分用意して配布) |
篠宮潤(ヒュリアス)
・お祭り雰囲気に紛れるよう猫娘姿(浴衣・猫耳) ・親の趣味で盆栽あるから、植木鉢運搬台車があった気がするっ? (5個⇒エミリオさん車で運搬) (店長達のあればそっちで) どんな方法で運ぶにしろ、店長さんとミユキさんの花への注意、に 全力で従う、よっ ●社 着いてからトランス 2回目運搬組戻るまで縁側から少し離れた位置にロープ張り 「ご、ごめん、ねっ。花が咲くまでもう少し待って」 参拝客が見たがっても断る(妖怪が化けてても気付かず断る) …動きづらい 花を背に守りながら裾たくし上げ(足元はスニーカー) 「スパッツは、履いてる、よ?」 「花に、水とか…要るかな?」 必要あればミユキさんと買出し 花…僕も、咲くの見てみたいな… |
フィーリア・セオフィラス(ジュスト・レヴィン)
「…奉納の、お花…、どんな、お花、かしら…?…きっと、綺麗、ね…」 鉢植えの運び込みは二回に分けて(一回目5個、二回目3個)だそうで。担当は、 一回目:人員整理をして道を開く(お花のために頑張ります) 二回目:鉢植えを運ぶ(そうっと…) 運び込みの時、普通の台車しかないとか、使わない方が良い場合は、鉢植え一つが丁度入るくらいの段ボール箱(中で鉢が動かないよう固定して…。できればギフト用の鉢植えを入れて荷物として送る時みたいな?)にそれぞれ入れて、紐もかけておくと多少は衝撃を防げるかもですし運びやすくもなるかも。 箱に出し入れする時に十分気をつけないとですが、そこは店長とミユキさんにお手伝いを…。 |
久野原 エリカ(久野木 佑)
心情: 妖怪……か。 実在するものなんだな。 (少し興味があるようです) ひ、人がいっぱい……!(少し人見知りモード 行動: 私は主に一回目の人員整理と社に残っての鉢植えの護衛だな。 いつもの服(ゴスロリワンピ)に黒い猫耳カチューシャで仮装……変じゃ、ないだろうか。(ちょっと照れてる 人避け用のロープを張るのも手伝う。 ……力仕事に自信はないが。 社でも警戒を怠らないようにしないと。 ……主に油断させてくる相手には。 メンバーと店長達以外の人が近づいてきたら警戒、だな。 「道を……開けてくれないだろうか……」 (おずおずと声かけ。大丈夫かこの小娘) 補足: トランス移行時、距離が近くなるので顔真っ赤に。目をきつく瞑る。 |
フィオナ・ローワン(クルセイド)
事前準備 ・店長さん&ミユキさんに、顔見知りの方に声をかけて 協力をしてもらえるよう、お願いしてみます ・仮装用の衣装の用意と着用 (浴衣一式&猫耳&尻尾) 髪はアップに結い上げます ・必要ならトランスも 運搬 一回目:台車積み込みの際にはお手伝いを お社へと運ぶ際は十分注意したうえで、移動 二回目:できるだけ丁寧に 回りの協力を仰ぐように人員整理 運搬者たちから、一定の距離を置いてもらいます 設置後 精霊とともに注意をして周囲を見張ります 一定の距離から社(&花)に 他人を寄せないように留意 開花の際、精霊とともにその麗しさに感動 「こんな素敵なものを拝見できるだなんて…」 と、呟いてしまうかも? |
●来たれよ祭り
【紅月ノ神社】祭り会場の入り口で、<さつきのきつさ>店長とミユキが待っていた。
「皆さん、本日はお手数を掛けます」
「よろしくお願いします!」
挨拶を交わし、早速『ミサ・フルール』が鉢植えを運ぶ手順を説明し、ついでにメンバーへホイッスルとライトを手渡していく。彼女は藍色に花火の描かれた浴衣姿だ。
「あのぅ、その猫耳は?」
そして茶色の猫耳カチューシャ。他の神人たちも着けているそれに首を傾げたミユキへ、ミサは少し照れる。
「えっと、妖怪のフリをした方が相手も油断するかと思ったんです」
なので、皆で猫娘の格好にしてみました。
すると店長は感心した様子で頷く。
「……なるほど、良いアイデアです」
私たちもやれば良かったですねえ。
「去年も来ましたから、すでに面が割れちゃってますよ店長」
ほのぼのとした店長の呟きに、物騒な単語を使ってミユキがツッコミを入れる。
「では、鉢植えを運びましょうか。運ぶための台車はこちらで用意してますので」
『篠宮潤』が植木鉢運搬台車を用意しようとしたのだが、実家には見当たらなかった。やはり、餅は餅屋だ。
「1つずつ置けば、良いか、な?」
「はい。お願いします」
潤は『ヒュリアス』と共に、台車へ鉢を注意深く積む。
『フィーリア・セオフィラス』が念のため用意したダンボールは、使わずに済みそうだ。ロープは鉢植えを守るために使うので持っておく。
布に包まれたままの鉢植えを見つめ、フィーリアは口元を綻ばせた。
「奉納の……お花、どんな、お花、かしら……? きっと、綺麗、ね……」
彼女の服装は浴衣ではなく、白い猫耳カチューシャだけだ。
(浴衣、着て、ちゃんと……動ける、自信ない……から……)
運ぶメンバーを護衛する役割を担う『ジュスト・レヴィン』は、店長へ尋ねる。
「店長さん。敵意を向けてきそうな妖怪に、心当たりはありますか?」
「そうですねえ……」
店長の話を聞くに、昨年は特に妨害を受けたことがないそうだ。
「屋台が被害を受けていた、と」
ジュストの話を聞いていた『エミリオ・シュトルツ』が、屋台のある側へ足を向ける。
「ちょっと店の人へ話を聞いてみるよ」
年に一度だけの祭りだ。楽しい雰囲気を台無しにしたくない。
「ミユキさん。協力して頂けそうな妖怪に、心当たりはありますか?」
『フィオナ・ローワン』の問いに、ミユキが思案の様子を見せる。
「ううん……。テンコ様、って云うんだっけ? あの子には去年、店長が会ってたんですけど……」
フィオナは黒地に紅薔薇柄の浴衣を着て(帯は紅だ)、黒い猫耳と尻尾を着けていた。『クルセイド』はそんな彼女を見つめる。
(髪もアップスタイル……うん、目の保養だ)
黒猫の耳と尻尾はご愛嬌か。
フィオナはそんな彼の視線には気づいていない。
店の関係者へ話を聞きに行っていたエミリオが戻ってきた。
「『炎龍王』というのが首謀者らしいが、誰が配下なのか、というのは分からないそうだ」
彼の話に、ミサは眉を寄せる。
「そっか……。分からないからこそ、被害が広がっているのかな」
A.R.O.A.が組織として協力するのは、背景が込み入っている所為かもしれない。
『久野原エリカ』は屋台の店主が狐の耳を持っているのを見て、正直驚いた。
(妖怪……か。実在するものなんだな)
それにしても、人が多過ぎる。人並みに慄いた彼女は隣に立つ『久野木佑』の服の裾を掴んでいるのだが、当人は無意識だ。
彼女は普段のゴスロリワンピースだったが、やはり黒の猫耳を装着済みで。
(……変じゃ、ないだろうか)
服を掴まれている佑は、にこにことエリカを見下ろしている。内心では、事前に仮装は要らないと彼女に言われて少し落ち込んでいるのだが。
「お花楽しみですね、エリカさん!」
それに仮装、可愛いです!
彼の発言にカッと赤くなったエリカは、己の右足を思い切り彼の左足へ振り下ろした。
「いったぁ?!」
涙目で佑がエリカを見れば、彼女の様子がおかしい。
「? エリカさん? 顔赤いですよ? 大丈夫ですか?」
「な、なんでもない!」
次には脛を蹴られ、佑は悶絶した。
ミサがエミリオの頬へ口付ける。
「『絆を繋ぎ、想いを紡ごう』」
2人の周りで透明な薔薇が舞い、赤と青の光が飛び交う。
「花を見るのを楽しみにしている人たちの為にも、頑張って運ばなきゃ」
一方でエリカは強く目を瞑り、屈んだ佑の頬へ口付けた。顔が真っ赤になっているのが自分でも分かる。
「『炎獣の加護を』」
(は、恥ずかしい……!)
頬が熱くて堪らない。エリカは羞恥を抑え込むのに精一杯だ。
そしてフィオナは些か緊張しながら、クルセイドの頬へ口付ける。
「『遥に遠き満月に帰命す、招福あれ』」
以前に比べれば、少しは慣れたような、と思うのだけれど。
ともあれ、トランスも完了。
全員の準備が整ったところで、運搬を開始した。
●運べよ鉢植え
わいわい、がやがや。
「道を……開けてくれないだろうか……」
「あ、あの……通して、頂けません、か……!」
人員整理を担うエリカとフィーリアが道を塞ぐ人々へ声を掛けるのだが、祭りの喧騒に負けてしまっている。すると佑がエリカの隣へ立った。
ピピーッ!
人でごった返す中、ホイッスルの音が響く。
「すみませーん! 荷物通りますんで、道開けてくださーい!」
彼が声を張り上げると、人々が台車と運ぶ面々へ気付いて屋台側へと身を引いた。
「手馴れているのだな」
感心したヒュリアスに、佑がにかりと笑う。
「護衛なら本業なんで、任せて下さい!」
(そ、そうか……笛はそうやって使うのか)
エリカは首に下げたホイッスルに、光明を見出したようだ。
社の領域は奥に本殿、手前に拝殿。本殿にはテネブラの神とその眷属しか近づけないため、花は拝殿に置くのだという。
祭り会場から本殿のある林の並木道へ入った瞬間、異様な空気が一同を襲った。
「止まってくれ、何か来る!」
エミリオの声に、ギクリと身体が強張る。台車を押すミサたちは鉢植えの前に立ち、構えた。
ヒュパンッ!
「…っ?!」
フィーリアとエリカの服の裾が、鋭利な何かで切り裂かれた。サッと青褪めたパートナーに、2人は首を横へ振る。
「怪我……は、ない、から!」
「バカ犬、大丈夫だ!」
皆が手持ちのライトで周囲を照らすが、相手の姿は見えない。
ヒュパッ!
クルセイドの眼前を鋭い何かが過ぎ、咄嗟に身を捩った。剣を抜くべきか、否か。
と、不意に一行の背後から突風が吹いた。
「てめぇっ! 鎌鼬っ!!」
小学生くらいの少年が、皆の目の前へ踊り込む。ミユキが目を見開いた。
「風狸くん?!」
「ふうり?」
格子柄の浴衣を着た少年は耳と尻尾が獣のもので、妖怪らしい。また風を切る音が鳴り、頭上から切り落とされた枝がバラバラと降ってくる。
「危ない!」
ゴウッと少年から風が巻き起こり、降ってきた枝が周囲へ振り落とされる。危なかった。
「お前ら! ミユキに怪我させたら承知しないからなっ」
一行を振り向くなりそう言い放った少年は、くるんと宙返る。そこに在ったのは少年ではなく、仔狸のような獣。彼は林を見るなり駆け出す。
「待ちやがれ!」
少年は風のように木々の間を駆け抜けていった。息をつく暇もない。
ほぅ、と息を吐いて、ミサがミユキへ尋ねた。
「お知り合いですか?」
「はい。去年会ったんですけど、懐かれちゃったみたいで」
子どもの妖怪らしく、元気が良いのだと云う。
「彼はかまいたち、と言っていたな」
ジュストの言葉に、潤が首を捻った。
「えっと、風……で物を切る、鼬の妖怪……か、な」
遠い異国の文献に、妖怪の載っているものがあった故だ。潤は史学科を専攻しているので、多少はそちらの知識に明るい。
「不味いな……。風は目に見えん」
ヒュリアスが唸り、対処を考え首を捻る。しかも、こちらから相手は目視出来ていない。
「今のうちに運びましょう」
フィオナの言に頷き、皆は道を急いだ。
拝殿の縁側へ、鉢植えが5つ並ぶ。林の木々に遮られ、まだ月は見えない。
(動きづらい……)
潤は萌黄に朝顔の描かれた浴衣を着て、焦げ茶の猫耳を着けている。スニーカーなのは致し方ない。それでなくとも普段と違う格好で、動き難いのだ。
そこで名案とばかりにひょい、と浴衣の裾をたくし上げ結んだ潤に、ヒュリアスが目を剥く。
「……ウルよ」
しかし彼女は何でも無いように告げた。
「スパッツは、履いてる、よ?」
そういう問題だろうか?
(抜けてるのか準備がいいのか……)
まあ良い。
「『バイス・エル』」
うろうろと視線を彷徨わせつつ潤はヒュリアスの頬へ口づけ、トランスが完了する。
フィーリアから人避けに使うロープを受け取り、エリカは佑と共に人避けのロープを張った。
「こちら側も引っ張った方が良いか?」
「えっと、もうちょっとです」
エリカはあまり力が強くないのでやや手間取ったが、ロープは無事に張ることが出来た。
「上からの妨害にも留意しておいた方がいいかもしれない」
「分かりました!」
再度護衛へ向かうクルセイドの助言に頷き、佑は拝殿の屋根や木々の上方を見遣る。
ロープを張った為か何かあるのかと通りすがりに覗いてくる一般客が増え、拝殿に残った面々は特に妖怪の特徴を持つ人物には要注意、と意識を向ける。
「いろんな妖怪が居るな……」
数多くの本を読んできたエリカだが、妖怪に関する本はあっただろうか。
2度目の運搬は、1度目の反省を踏まえる。
「すみません、台車通ります!」
「ご協力ありがとうございます」
ミサとフィオナがそれぞれにホイッスルで注意を引き、店長とミユキに倣ってフィーリアが鉢を運ぶ。
1度目の運搬時よりも祭り会場には人が増えており、クルセイドとエミリオ、ジュストは人を押し返すのに苦労した。
並木道では、先刻よりも警戒を強めた。
(今回は何もなし、か?)
「……あれは?」
林へライトを向けたジュストが、ゆらゆらと揺れる火の玉を見つけた。ひとつ、ふたつ、みっつ。赤かったり、青かったり。
「あれは鬼火です。こちらから負の感情を向けなければ襲ってきませんよ」
店長の言葉に、そういうものかと納得する。
「鬼火は、死んだ人の無念が集まったものと言います。祭りが羨ましいのかもしれませんね……」
誰も、返す言葉が見つからなかった。
●守れよ奉納花
拝殿の縁側に、8つの鉢植えが並んだ。布を取り払われた植物は、大きな蕾を付けた月下美人。中には1鉢に2つの蕾を付けているものもある。
「店長はん」
しゃなり、と衣擦れの音。
「わ……!」
白と藍の浴衣を来た、色白の美女が立っている。その美しさに、ミサは思わず見惚れてしまった。が、人を近づけてはいけないのだと我に返る。
しかし一同の危惧を余所に、店長は穏やかに声を返した。
「これは蛟さん。1年ぶりです」
(みずち…?)
女性は色白と云うより肌が白色で、頬や手の甲に鱗模様が浮いている。彼女は銀青の長い髪を靡かせ、ころころと微笑った。
「息災で何よりやねえ。そちらのお嬢さん方は護衛どすか?」
「ええ。今夜咲く花ですから」
水棲妖怪なのだろう、彼女の足元は濡れている。
「ほんなら、うちも微力ながらお手伝いしましょ」
ふわりと白い指先が空(くう)を描くと、微かに白い靄のようなものが漂った。靄は拝殿一帯へ広がり、さらりと冷たいものに肌を撫でられ皆が目を瞬く。
「これ……霧?」
フィーリアが自分の掌で靄を翳せば、蛟が頷いた。
「月下美人はサボテンの仲間どす。水遣りはややこしいんよ」
それにこれはうちの結界、何かあったらすぐにお知らせ出来ますさかい。
「それはありがたい」
ジュストが黙礼すると、彼女はまたころころと微笑った。
ミユキが一同へ声を掛ける。
「祭り会場へ行きたい方、いらっしゃいます?」
ご飯とか飲み物、買ってきますよ。
「じゃあ俺が」
エミリオが手を挙げた。
(ミサ、射撃の景品のうさぎのぬいぐるみを欲しそうに見てたな。こっそりプレゼントしよう)
ミサの喜ぶ顔が見たい。
「あ、僕も行く、よ!」
潤も手を挙げ、3人が祭り会場へ戻ることになった。
たこ焼き、ベビーカステラ、棒飴各種、えびせん。
簡単にシェア出来る屋台の食べ物とドリンクで、それぞれが交代しながら腹を満たし、喉を潤す。
今のところ問題はない。今のところは、だが。
刻々と時間は過ぎ、もう店じまいも近い。すでに話が広まっているのか、境内には人が集まりだしている。
「ご、ごめん、ねっ。花が咲くまでもう少し、待って!」
「すまんが、それ以上は立入禁止だ」
潤とヒュリアスが制止する横で、エリカと佑が周囲を見回す。
「大丈夫そうだな」
「さっきみたいな妨害が無ければ良いですね……」
拝殿の裏側へ回ったフィオナとクルセイドの前に、ぴょこんと仔狸が姿を現した。
「狸……?」
ぽん! と軽い爆発で姿が人へ変じ、今度は目を見張る。
「さっきの風狸って妖怪だな」
風狸は焦った様子で忙しなく周囲を警戒していた。
「おい、こっちでイタチ野郎見てねえか?」
「いや、見てない」
答えてから、クルセイドはフィオナと顔を見合わせた。
「まさか、また……?」
ピィヤァァァー!!
突如甲高い声が頭上で響き、ハッと拝殿の屋根を見上げる。蛟が声を張り上げた。
「青鷺火(あおさぎのひ)や。あちらさんの『知らせ』妖怪どす!」
青白い光を纏う五位鷺が、ぎょろりとこちらを睥睨する。
林の中へライトを向けていたエミリオが、ほんの僅か掠めた生き物を捉えた。
「エトワール!」
拝殿に程近い林の中。一気に間合いを詰めたエミリオの眼前に、小型犬ほどの大きさの細長い生き物。それはくわりと口を開いて、毛を逆立てていた。
「!」
エミリオの両脇を鋭い風が抜ける。
(不味い!)
ヒュパパンッ!
「危ない!」
風の刃が拝殿とその周囲を襲う。
「ローズガーデン!」
茨の蔓がヒュリアスの身体を覆い硬化し、彼は見えぬ攻撃を受け止めた。
「くっ……」
「ヒューリ!」
潤の声が響く。
みしっ、ばきばきばきっ!
鉢植えを置いていた縁側を風が貫き、木組みの床が崩れ落ちる。
「鉢が……っ!」
端に置いてあった鉢植えがぐらりと傾ぐのを見て、フィーリアは咄嗟に両手を伸ばした。
「リアっ!」
植木鉢を抱え後ろへ倒れ込んだ彼女を、間一髪でジュストが支える。
「だ、大丈夫……」
フィーリアはジュストを見上げ、微笑んでみせた。鉢を見れば、土が少し零れただけで蕾や花茎は何とも無さそうだ。
「皆さん、伏せてください!」
クルセイドが一般客の前へ飛び出し、一喝した。
「まだ終わってない!」
拝殿の屋根から、青鷺火の姿は消えていた。
エリカは店長とミユキと共に、他の鉢植えが落ちないよう奥へと避難させる。
ヒュパンッ!
彼らのすぐ傍で、再び空気を切り裂く音。佑は剣を抜く。
風の刃は明後日の方角へ飛んだか、離れた場所で枝の落ちる音が聞こえた。
「兄ちゃん、ナイスブロック!」
鎌鼬の矛先を惑わせていたエミリオに、風狸の声が届く。彼の声に鎌鼬が気を取られた隙に、エミリオは剣を抜いた。
「アルペジオII!」
剣の切っ先が鎌鼬の身体へと伸びるが、ヒュパンッ! と反撃の風刃(ふうじん)が剣を弾きエミリオを掠める。
「兄ちゃん伏せろっ」
エミリオが身を屈めたその位置を、突風がゴウッと吹き抜けた。鎌鼬の身体が林の奥へと吹っ飛ばされ、遠くで木のぶつかる音が届く。
「おととい来やがれ、イタチ野郎!」
威勢の良い啖呵だ。立ち上がったエミリオは、ちょうど良い位置にあった風狸の頭を撫でた。
「助かったよ、風狸」
揃って拝殿へ戻ると、ミサが真っ先に駆け寄ってくる。
「エミリオさん、怪我は?!」
「大丈夫だよ、ミサ」
笑んでみせれば、彼女は安堵したように肩の力を抜いた。
「ミユキっ、無事か?!」
風狸は月下美人の様子を案ずるミユキへ飛びつく。
「うん、無事無事。ありがとね〜風狸くん!」
ごろごろと彼女へ懐く風狸に、フィオナはくすりと笑みを零す。
「蛟さんも、大丈夫ですか?」
「ええ、おかげさんで」
蛟の所作はフィオナが生業としている歌舞に通じているものがあり、学べるものがありそうだ。
●咲くや月下
「蕾はすべて無事です。これから咲き始めますよ」
店長の言葉に、いよいよか、と誰もが息を詰める。
気づけば月も天頂。周囲は真っ暗で、誰もが手持ちのライトや携帯電話を仕舞い暗闇を増やす。
きらり、と何かが光ったような気がして、フィーリアが鉢植えを覗き込んだ。
「あっ」
驚いてその場から退く。
月下美人の綻び始めた蕾から、きらきらと光の粒が上がった。満天の星を集めた天の川のように、光の粒がすべての蕾から昇ってゆく。
ふ わ り
音も無く一斉に咲き綻んだ白の大輪。その中に閉じ込められていたのか、光の粒子がぶわりと解き放たれた。
「うわ、あ……!」
ここだけが、昼間のように明るい。
「ミサ、君の身体から光が……?」
「エミリオさんも……」
不意に自分たちの身体から同様の粒子が上がっていることに気づき、誰もが目を丸くした。
「な、んだろ、これ……?」
潤たちが周りを見れば、なんと見物の一般人や妖怪たちからも同じように光が立ち昇っている。
人々から上がった光は月下美人から放たれた光に引かれ、テネブラの月の元で混ざり合う。渦を巻き、小さな球体へ。
集まった光が、翼のように羽ばたいた。
「あ……!」
光の鳥は拝殿より舞い上がり、さらに奥、本殿へと飛び去る。そうして遠く本殿の屋根へ舞い降りると、一条の光となってその姿を消した。
ーーー微かな余韻は天へ昇り、テネブラの紅に一筋の輝きを添えて。
後に残るのは、咲いて佇む月下美人。
その名の通り月の元、夏の一夜にのみ咲く月光花。
「……ふむ。これは良い報酬、だろうかね」
光らなくなった花を見下ろして、ヒュリアスが感嘆の息を吐く。守った甲斐があったというものだ。
「こんな素敵なものを拝見できるだなんて……」
もちろん、開いた月下美人も美しい。けれどあの光景は、この神社の領域だからこそだろう。フィオナは見ることの出来た幸運に感謝する。
「皆さんが守ってくださったおかげですよ」
店長の言葉は、誰もの心に染み入った。
End.
依頼結果:大成功
MVP:
エピソード情報 |
|
---|---|
マスター | キユキ |
エピソードの種類 | アドベンチャーエピソード |
男性用or女性用 | 女性のみ |
エピソードジャンル | イベント |
エピソードタイプ | ショート |
エピソードモード | ノーマル |
シンパシー | 使用不可 |
難易度 | 普通 |
参加費 | 1,000ハートコイン |
参加人数 | 5 / 2 ~ 5 |
報酬 | 通常 |
リリース日 | 08月05日 |
出発日 | 08月13日 00:00 |
予定納品日 | 08月23日 |
参加者
- ミサ・フルール(エミリオ・シュトルツ)
- 篠宮潤(ヒュリアス)
- フィーリア・セオフィラス(ジュスト・レヴィン)
- 久野原 エリカ(久野木 佑)
- フィオナ・ローワン(クルセイド)
会議室
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2014/08/12-23:23
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2014/08/12-23:23
プラン最終確認終了しました!
あ、あと、【人員整理】をする時に【ホイッスルとライト】があると便利かなと思って持ち物に追加しておいたよ(担当者分用意して配布しますね)
出発の時間が迫ってきたね。
潤、フィーリアちゃん、エリカちゃん、フィオナさん、改めて・・・ -
2014/08/12-22:24
>妖怪仮装
えっ……あっ……じゃあ……猫耳カチューシャ、用意する……。
名前は……好きに呼んでいい……(まだ目を合わせられない人見知り。
あ、仮装は私だけで。
……うん、そのままでいいな。無理に仮装するよりも。
(佑U´・ω・)<?
(きょとんとした顔のわんこ) -
2014/08/12-22:07
>妖怪仮装
…面白そう、だけど…、私、浴衣着て、普通に、動く、自信ない、から…。ごめんなさい…。
…でも、猫耳カチューシャ…、だけなら、大丈夫、かも…?
>箱
とりあえず、書いてみた、けど…、…ちゃんと、書けてる、と、いいな…。
…えっと、呼び方…、…呼びやすい、ように、呼んで…? -
2014/08/12-21:57
エミリオさ、ん、了解だ。
文字数はたぶんいけると思う、よっ
・・・・皆で、猫娘……
(どこか期待している約1名)
僕の方、ヒューリ、も、仮装しなそう……;
まぁ、うん、狼男、でいけるんじゃないかなと……(妖怪?) -
2014/08/12-21:39
>ミサ さん
仮装の用品について、
色々と、お気遣いと、補足に感謝いたします
最近、ホームセンターで浴衣売ってるのですね
仮装用の耳&尻尾あたりなら、パーティグッズで見たことあるんですが…
メタな話ですが。黄色い袋のドン・○ホーテで、浴衣を見かけましたが
あそこがホームセンターの範疇になるかどうか不安でしたので…
少々、用心してしまいました
ご助言を考慮の上、プランを書きなおしてみますね
色々と、ありがとうござました -
2014/08/12-21:30
>潤
エミリオ:
うん、【台車を車で運ぶ件】は俺のプランの方に書いておいたよ。
大丈夫だとは思うけど、文字数に余裕があるのなら念の為 篠宮の方も書いておいてくれないかな。
協力どうも有難う(お辞儀)
>妖怪仮装
ミサ:
ふふ、よかったらエリカちゃん(そう呼んでいいかな?)も猫娘やろうよ(微笑み)
なんなら黒のゴスロリワンピに猫耳カチューシャでもいいんじゃないかな。
和服を着たことがないのならそれに挑戦してもいいだろうし。
アイテムはね、【コンビニやホームセンターで買える程度の物】ならプランに書けば用意できるみたい(浴衣もホームセンターで売ってるよ)
自分やパートナーが仮装するかしないか、どんな服装にするかは各自お任せします。
>箱
フィーリアちゃんって呼んでいい?
うん、普通の台車しか用意できなかった場合に備えて箱の用意もお願いします(ぺこり)
>運搬終了後
依頼書に【鉢植えを社へ運び込んだ後は、交代で祭り会場へ行っても構いません。食料調達とか】
って書いてあるから各自自由でいいんじゃないかな・・・?
私はプラン(精霊の方)に【仲間と交代で祭り会場に行く】って書いたよ。
なんかエミリオさんが見回りついでに行きたい場所があるんだって。何だろ・・・? -
2014/08/12-20:12
【植木鉢運搬台車】が、用意、できるなら…、箱は、無くても、良さそう…?
箱は、普通の台車、しか、無いか…、台車が、使えない時には、って、ことで、書いて…おく、ね…。
分担は、計画の通りに、する、ね…。
…お花を、全部、お社に運んだ後は…、周囲の、見回りとか、した方が、いいの、かしら…? -
2014/08/12-19:46
発言に間が空いてしまって申し訳ありません
担当については、承知いたしました
最初は鉢を運んで、二度目は先ぶれ(人員整理)ですね
妖怪の仮装ですが…仮装をしたほうが良いようでしたら
私は浴衣姿で猫娘の仮装に乗らせていただこうかと思ってはいます
ただ。アイテムとかで浴衣一式揃える必要があるようなら
そう言った品を持ってないので…不可能なんですが…
護衛につくことになる精霊は、仮装なしになるかと思います
(アイテム準備を気にしなくていなら)浴衣姿で、とか思いましたが
テンペストダンサーですので、攻撃の際、浴衣で宙返りとかなるかも、なのです
…やはり浴衣で宙返り…は、少々…(ほんのり赤面して明後日をむいた)…
何だか、ぎりぎりになって変なことを言いだして、申し訳ありません
こんなタイミングですが…オフィシャルに問い合わせしてみようかと思っています
(暗黙のお約束で、そこまで気にしなくていい、とかだったらすみません)
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2014/08/12-17:41
ある程度プランは書き終えた、が……。
さて、妖怪の格好について、どうするか……(乗り気なものの、普段ゴスロリなので合うものがわからない小娘。
私も、無難に猫娘にするべきだろうか……(そわそわしだす人見知り。 -
2014/08/12-09:22
(み、ミサ…さ、ミサ……、さん…orz)
(友達がろくにいない残念な成人女性。自分も……っ、と思ったがしばし練習が必要なようだ)
車で運んでもらえるなら助かる、よっ。
エミリオさん、お手数だけ、ど、よろしく、だ。
…エミリオさんの方のプランに入る、感じかな?
一応僕の方でも、書いた方がいい、かな。
……戦う任務、が、久しぶりすぎて……
準備の仕方(=プラン書き方)戸惑ってる僕がいる、よ・・・;;(独り言) -
2014/08/11-22:51
そうなんだよね、時間の経過って早いよね。
それじゃあ潤って呼ばせてもらうね、ありがとう♪
>【植木鉢運搬台車】
助かるよ、潤。
なら台車の数は5台用意してもらえるかな?
2回目運搬時にその中から3台貸す感じで。
エミリオさんもね、運転スキル1だから大丈夫!
【植木鉢専用】なら園芸用品の分類に入って用意できるんじゃないかなと思うの。
何事もチャレンジ! チャレンジ!
(潤、巻き込んじゃってごめんねっ;;
本当は言いだしっぺの私が用意できればいいんだけど、スキル持ってなくて)
それでね、潤1人で5台もの台車を会場まで持ってくるの大変だと思うから、
【潤が用意してくれた台車をエミリオさんの車で運ぼう】と思ったのだけどどうかな。
>妖怪仮装
わ、嬉しい! 潤とお揃いだ♪
うん、私も浴衣と猫耳にしようかなって思ってたよ。
明日も朝から仕事だからプランの仕上げに入るね。
時々会議室を覗いて皆の意見を聞きながら調整しようと思うよ。 -
2014/08/11-21:47
い、意外と時間、ない、んだね……っ(今気付いた)
みんなも、いつでもプラン、書ける時間あるわけじゃないと思うし
今日中にはほぼまとまれば、いいな……っ
>【植木鉢運搬台車】
れれれれレベル1、で良ければ……;;
僕、用意してみよう、か?
自分分として用意してみて、2回目は運搬組みに貸す、って形でよいかな?
ほ、他にもいらっしゃる、かなっ(キョロキョロッ)
へぁっ?!も……もちろん、いいよ……!(どきどき)
(盛大に照れて変な声出た)>『潤』呼び
>妖怪仮装
準備、も、楽かな…という点もあり、僕の方、は、ミサさんとお揃いで
猫娘、やらせてもらう、よ。
……浴衣、に、猫耳、でいい・・・のかな……(ぽそ)
(意外と仮装は楽しむ気満々のようだ) -
2014/08/11-07:39
>台車
私ね、台車は普通の台車じゃなくて、【鉢植え専用の台車(ヤフー検索でヒットする植木鉢運搬台車 テコラー みたいなの)】があるんじゃないかなって思ってたの。
鉢植えを溝に入れて固定して、1個ずつ運ぶタイプのやつ。
年に一度とはいえ毎年やってるお祭りみたいだし、特殊なお花だから店長さん達 使ってそうだなって。
でもそういう特殊なアイテムって用意できない可能性が高いよね。
台車自体用意できるかも分からないし。
一つ提案なんだけど、このメンバーの中にもし【ガーデニングスキル】持ちの方がいたら、プランに【植木鉢運搬台車】って書いてくれませんか?
過去の任務で 運転スキル持ちのエミリオさんが車を用意したことがあるので、スキル繋がりで特殊なアイテムを用意できないかなって思って(最終手段)
私は普通の台車(人数分)のことをプランに書くので、フィーリアさんはダンボールと紐の用意をお願いできますか?
どんな結果になっても対応できるように3段構えでいこうと思ったんですが皆さんどうでしょう?
>店長とミユキさん
潤さん・・・『潤』って呼んでいい?
教えてくれてありがとう。
なら1回目の運搬については私が書いた【6】で、【社に残り鉢植え(5個)を守る人達】と2回目の運搬については潤さんが訂正してくれた【9】でいこう!
ジュストさんは当初の予定通り2回目も鉢植え運搬の護衛についてくれますか?
>妖怪仮装
猫娘の他に私が思いついたのは・・・【雪女】 【座敷童】 【雨降り小僧】 【花魄】 【送り狐】・・・くらいかな?
もし猫娘をやりたいって方がいたら一緒にやりましょう♪
全員が違う格好する必要ないと思うし、何なら神人5人全員猫娘でも楽しいと思うの♪
あ、あのね、私、仮装したら楽しそうかなって思って提案してしまったところもあって(真剣な任務なのにごめんなさい)もし気が乗らなかったりしたら遠慮せず言ってね。
私他の人の意見聞くの大好きだから、何か思うことがあったら気楽に言ってほしいの。
反対の意見や違う意見が出るのも当然だと思うし、私そういうの気にしないよ。
むしろ意見を言ってくれて嬉しい、有難いって思う。
皆の思ってること知りたいな(微笑み)
ごめんなさい、私これから仕事なので家に帰ったらまた会議室に来ますね。
失礼しました! -
2014/08/10-23:04
そういえばフィーリア、さん、とは、お寺で店長探す時に、ご一緒した、ね。
また会えて、嬉しい、よ(こちらも、若干恥ずかしそうにしつつ、精一杯頑張ってみる人見知り)
>2回目運搬
一つ気になった、んだけど…
鉢植え運搬時は、たぶん店長とミユキさんが必ず居てもらわないといけないっぽい…?
(資料:『運ぶ人間に店長とミユキの2名は必ず入れて下さい』見ながら)
たぶん、お花の世話は、全て運んだ後、のことなのかな…と。
(実は僕も…ここが最初分からなくって、一度発言して消したとこだったり;)
そしたら2回目運搬の時も、店長とミユキさんが居ることになる、かなって。
1回目は、うん、僕もミサさんの案でOKだよ。
えと、そしたら……こ、こう?;(ビクビクもので提案)
【社に残り鉢植え(5個)を守る人達】
・ヒュリアス ・久野木
・潤 ・久野原
+味方してくれる妖怪達
(計4名)
☆運搬2回目(鉢植え3個)※敬称略
【鉢植えを運ぶ人】
1:フィーリア
2:店長 3:ミユキ
(計3名)
【護衛する人】
・エミリオ ・クルセイド・ジュスト
(計3名)
【人員整理をして道を開く人】
・フィオナ ・ミサ
+味方してくれる妖怪達
(計2名+?)
どんどん修正意見、おくれね・・・・orz
>プラン(すごいメタるよゴメン;;)
2回目以降、は特に、自分の担当箇所について書く、って感じで…大丈夫、かな?
【台車】は、ミサさんが引き受けてくれた、から、書かなくて平気かなぁ…って思うけど
ミサさんも、字数、きつかったら言って、ねっ。手伝う、から!
>ロープ張る
フィーリアさんっ、ステキ案、助かる…よ!
僕、社で5個のから守る側、なのに…全くまだ何も浮かんでなかった、よ;
そしたら社に残る神人組、で、ロープ張ってよう、か?
…5個守る、の、精霊二人で…平気…かな;
2回目運搬組が戻ってくるちょっとの間なら……、うん、ヒューリ、頑張って…!
(何か言いたそうだが仕方なさそうにしている狼がいる)
>妖怪仮装
猫娘なミサさん……(想像して、ぽわ~ん☆)
う…ぼ、僕、どうしよう、かな…
さ、先に決まった人いたら、それ聞いてから考え、るっ(=全然浮かばない←) -
2014/08/10-22:26
…えっと、その、…フィーリア・セオフィラスです。
パートナーは…、ジュスト・レヴィン、ライフビショップ、…です。
…ご挨拶が、遅れて…、ごめんなさい…。
…えっと、二回に分けて、運ぶ、のね…。
分担は…、えっと、…二回目の護衛には、ジュストに、どっちに行ってもらうように、お願いすれば、いい…?
…あ、あの…、ちょっと、思ったの、だけど…。
鉢植えを運ぶとき…、ちょうど入るくらいの、段ボール箱とかに、入れてみたら、どう、かしら…?
台車に並べるとき、鉢植え同士が、絡まったり、しなくて…、済むかも、しれないし…。
台車が無くて、運ぶときは…、紐とかかけたら、運びやすい、かも…?
痛みやすいお花だから、箱に、入れるときと、出すとき、気をつけないと、いけないのが、大変かも、だけど…。
…あ、それと…。
お社に運んだ後…、鉢植えを置くのは、縁側、なの、ね…?
結構、人が、近づきやすい、所みたいな、気が、するから…。
花が咲くまでは…、ロープとか張って…、立ち入り禁止、の札とか、というか…。
空間、開けて…、人が近づいたら、分かりやすい、ように…、したら、どう、かしら…?? -
2014/08/10-19:31
……挨拶が遅れてすまない。久野原エリカだ。こっちのバカ犬が、久野木佑。シンクロサモナーだ。
はじめましての人は、はじめまして。よろしく……(人見知りな小娘、精霊の後ろに隠れる)
>台車
確かに、あったほうがいい。力仕事は自信がないからな……台車については、全員プランに記載必須、だろうか? 私も書いたほうがいいのか、気になったから。
>分担
私の方はその分担で問題ない。
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2014/08/10-15:21
フィオナさんとは 『水際の戦い』 でご一緒しましたね。
改めて今回もよろしくお願いします(微笑みながらお辞儀)
>台車
あると便利だよね、女の子の力でも楽に運べるだろうし。
プランに書いてみるよ。
潤さんが言ったように道がデコボコしていて 【花が傷つく危険性があったら台車は使用しない】とも書いておくね。
>妖怪の仮装
もしするとしたら、私は猫娘の格好をしたいなって思ってるよ。
エミリオさんは…わざわざ仮装する必要ないと思うな。
本物の角あるし、怒るとおっかないし(小声)
エミリオ:「・・・ミサ、何か言った?」
ミサ :「な、何も言ってないよー(棒読み)」
うんうん!
潤さん、私も護衛が減る分、運ぶ鉢植えを減らす考えいいと思うよっ(にこにこ)
フィオナさんの味方してくれる妖怪さん達に協力してもらう考えもいいと思うな!
じゃあ、1回目と2回目の役割分担はこんな感じはどうかな?
私の独断で勝手に振り分けてしまったから、もし、『もっとこうすればいいんじゃないかな?』 って意見とかあったら遠慮せず教えてくれると嬉しいな。
目 的:8個の鉢植えを守りながらお社まで運ぶ
失敗条件:無事な鉢植えが6個未満になる
☆運搬1回目(鉢植え5個)※敬称略
【鉢植えを運ぶ人】
1:ミサ 2:潤
3:フィオナ 4:店長
5:ミユキ
【護衛する人】
・エミリオ ・ヒュリアス
・クルセイド ・久野木
・ジュスト
(計5名)
【人員整理をして道を開く人】
・フィーリア ・久野原
+味方してくれる妖怪達
(計2名+?)
【社に残り鉢植え(5個)を守る人達】
・ヒュリアス ・久野木
・店長(※花の世話) ・ミユキ(※花の世話)
+味方してくれる妖怪達
(計4名+?)
☆運搬2回目(鉢植え3個)※敬称略
【鉢植えを運ぶ人】
1:ミサ 2:フィーリア
3:久野原
【護衛する人】
・エミリオ ・クルセイド
・ジュスト
(計3名)
【人員整理をして道を開く人】
・潤 ・フィオナ
+味方してくれる妖怪達
(計2名+?)
以上です。
私の文 分かり辛かったらごめんね(汗
社での護衛は店長とミユキさんも守らなきゃだから、もし社の方に重点的に人数を置くとしたら、片手杖でバリアーを張れるジュストさんに行ってもらうのもいいかもしれないね。
さっきも言ったけど別意見&指摘大歓迎! なので何かあったらどしどし言ってくださいね(にこ)
長文失礼しました! -
2014/08/09-22:03
わっ……(抱擁にどぎまぎしつつはにかみ ぎゅぅ)>ミサさん
【台車】聞いてみる価値、はある気がする、ね。
お社までの道のりが、デコボコしてないと…いいんだけど…
妖怪の格好!僕、いいと思う、よっ(後ろで狼が、『なぬ』という顔をした)
少しでも、襲ってくる妖怪が戸惑う要素はあっていいんじゃない、かなっ
>運搬・護衛
フィオナさんのお言葉で、気付いた、よ……;
2回目で護衛が減る、となると……、
1回目で鉢5個、2回目で3個とか、で、
護衛が減る分を考慮、して、2回目は鉢、減らした方がいい…のかな…っ
ど、どう……?(おそるおそる)
顔見知りの妖怪さんたち、声がけはやっておいても良さそう、だねっ。
襲ってくる妖怪の攻撃に巻き込まれちゃったらあれだから…あんまり無理はしない方向、で。
>護衛分担
1回目は全員で運搬・護衛に分かれる、として…。
2回目はどんな感じが、いいかな?
僕、としては、細やかで素早く動けそうなテンペストダンサーお二人には
2回目の運搬時の護衛に居て欲しい、かな、って思うけど…
他にも一般のヒトや、楽しんでるだけの妖怪さんがいるなら、あまり派手にやり返すと
巻き込んじゃいそうで……
とにかく花を無事に運んだ方がよいだろう、から、ジュストさん、にも
運搬護衛に回ってもらう、とか…?
社を襲ってくる妖怪たちをシンクロサモナーたちで受け持つ、と…な、なんか、偏っちゃう、かな?; -
2014/08/09-13:28
ご挨拶が遅くなり、申し訳ありません
フィオナ・ローワンです。精霊はクルセイドと申します。
ミサさんは、ご無沙汰いたしております
そして、初めましての方は、初めまして、です
>運搬
分割で運ぶ案は、承知しました 二回に分けてになるんですね
店長さん、および、ミユキさんは、顔見知りの妖怪さんも見えるらしいので
運搬をする際、顔見知りの妖怪の方々に声をかけてもらって
運搬の際に道を開けていただく、人員整理をお願いするなどして、
運搬の協力を頼む、ということは可能でしょうか?
何しろ、傷みやすいお花みたいですから…
>護衛
二回に分けて運搬する場合ですが
最初運搬したもの(4つ)は、お社に置いておくことになりますよね
そうなると、二回目の運搬の際には、何人かお社に護衛に残る必要がありそうですね
(文面からしましたら)敵となる妖怪の襲撃は、お社のほうであるみたいですから
「・社に置いた後、妖怪たちの攻撃で社が壊れる分には構いません。社は直せるのでセーフです。」
と言うのが、少々心配です。かなり激しい攻撃もありうるってことでしょうか。 -
2014/08/09-10:01
ミサ・フルールです! 挨拶が遅れてごめんなさいっ(息を切らせ)
相方のエミリオさんは【テンペストダンサー】です。
初めましての方は初めまして!
私のことは気楽にミサって呼んでくれると嬉しいです。
潤さんとヒュリアスさんはお久しぶりです、また会えて嬉しいっ(潤にぎゅっと抱きつき)
皆さんどうぞよろしくお願いします(ぺこり)
>運搬方法
潤さん、分けて運ぶ方法、賛成です!
その方が安全でいいと思うな。
しっかりがっちりガードしないとね!
鉢植えを運ぶのに 【台車】 って用意できるのかな・・・?
各精霊さん達の職をまとめてみたよ(敬称略)
エミリオ&クルセイド:テンペストダンサー
ヒュリアス&久野木:シンクロサモナー
ジュスト:ライフビショップ
一つ提案なんだけど、私達 【妖怪の格好】 して運搬&護衛するのはどうかな?
せっかくのお祭りなんだもの、なるべく穏便に済ませたいよね。
だから少しでもカモフラージュできないかなって思ったんだけど皆の意見を聞かせてほしいな。 -
2014/08/09-00:41
初めましての方、初めまして、だ。
篠宮潤(しのみや うる)、精霊はヒュリアス、というよ。どうぞよろしく、ね。
ミサさんとエミリオさん、お久しぶり(嬉しそうに)
ごめんっ;一度疑問と一緒に挨拶、させてもらってたんだ、けど…
うん、自己完結、した気がする、から……(消させてもらった、よorz ←申し訳なさのあまり心の声に)
えと、鉢植えは8個、みたいだね。
いっぺんに……も人数的に出来なくはなさそうだ、けど……
人にぶつかった、ちょっとの衝撃で折れちゃいそうなのが…怖い、ね;
店長とミユキさんにも持ってもらって、2回くらいに分けて(4個×2回)
しっかり回りガードする役割の方に、人数割きたい気がする…かな。
…エミリオ、さんの、スピードあるスキル、妖怪からガードするのはとても頼もしそう、だね。