【夏祭り・鎮守の不知火】惑わされた狐(瀬田一稀 マスター) 【難易度:普通】

プロローグ

 紅月ノ神社の夏祭りは、ウィンクルムにとって年に一度の楽しみだ。
 赤い鳥居をくぐると神社へ至る石畳が続いている。左右には提灯に照らされたたくさんの夜店。売り子は人に化けた狐たちだ。
 しかし誰もが楽しむ祭りの夜にも、事件は起こってしまった。

 その日、A.R.O.A.に依頼を持ち込んだのは、祭りを運営しているはずの妖狐の二人だった。彼らは本来の狐の姿から青年の姿へと化けており、一人は青い浴衣を着、もう一人は紫の浴衣を着ていた。
「あの……僕の彼がいなくなってしまったようなんですが……妖怪と一緒に」
「妖怪と?」
 職員が聞き返す。青い浴衣の方の青年がうなずいた。しかしそのわりに、全然慌てた素振りがない。
「どうしてそんなに落ち着いているんですか?」
 職員が尋ねれば、
「だって僕といるのに美人について行ってしまうなんてひどくないですか? 放置しようとも思ったんですけど、こいつが」
 こいつ、と指し示された、もう一人の紫の浴衣の妖狐がずいっと前に顔を出す。
「犯人はぜったい濡女子(ぬれおなご)です! 俺の友達も連れてかれました!」
「濡女子? それはどんな女子なんですか?」
「濡れた髪をした美人の妖怪です。彼女は微笑みかけて、男を誘惑するんですよ。男が笑顔を返すとつきまとわれるんです。きっとうまいこと言われて、くっついてったんですよ、あいつ! こんな良い夜にどうしてあの美人は濡れた髪をしているんだろうって俺も見ていたんだ、間違いない!」
 力いっぱい叫んだからか、妖狐からはぴょこんと尻尾が飛び出す。
「……結局あなたも惑わされているんじゃないですか」
 そんな職員の冷静な突っ込みなど、まったく気にしない。
「わたしも自分の仲間が惑わされたというのは心苦しいものがある。そこで貴方達にぜひ救助を依頼したいのじゃ」
「えっ!?」
 職員はびくりと肩を揺らした。ここにいるのは青年妖狐二人ばかりだと思っていたのに、突然別の声が聞こえたのだ。
 声の主を探して、下方に目を向ける職員。そちらから声が聞こえた気がしたのだが……。
「子供!? 耳! 尻尾! かわいいっ!!」
 A.R.O.A.職員は思わず大きな声を出した。そこには狐耳に狐尻尾のおかっぱの少年が、青年妖狐の後ろからひょこりと半身を出していたのだ。
「いきなり失礼な奴じゃ!わたしはテンコ。妖狐の一族の長をしておる。って、おい、離れろ! うわっ、苦しい、ちょっと! やめてっ!」
 しゃがみこんだ職員に思いきり抱きしめられ、テンコはばたばたと両手両足、両耳尻尾を震わせた。
「……離してあげてください、テンコ様、一応長なので」
 青い浴衣の青年が言う。職員は渋々テンコの体を離した。
 テンコはげほげほと咳き込んでいたが、すぐに難しい表情をつくってみせた。
「仲間は祭り会場に姿は見えなかった。もし本当に濡女子がさらったのだとしたら、鎮守の森に連れて行かれた可能性がある」
「鎮守の森とは?」
「我々でもめったに踏み込まない森じゃ。そこに隠れている妖怪が人間に化けて、祭りに紛れ込むのじゃ」
「……かなり危険な場所ということですね? 濡女子はその森のどの辺にいるとかは……わかりませんよね?」
 職員は狐の三人を見た。しかし三人は、申し訳なさそうに首を振るばかり。
 うーんと腕を組む職員。そんな彼の前で、青い浴衣の青年が一言。
「……美人に目がくらむから悪いんですよ」
「そんなことを今更言ってどうにでもなることはあるまい」
 テンコは低い位置から、A.R.O.A.職員を見上げた。
「我々の仲間は戦う力を持たぬゆえ、貴方たちの力を借りねばならぬ。妖怪が紛れ込んでいる可能性も考えず、美人に目がくらんだ阿呆な二人を助けてやってくれ」
 職員はじとりとテンコに目を向けた。
「……テンコ様もあいつらしょうもないって思ってるんじゃないですか」
「お、思ってはおらんぞ、そんなこと」
「ほんとですか? 嘘つくとぎゅうってしますよ」
「え? ちょ、やめ、やめろっ! やだ尻尾! 尻尾握らないでっ!」

解説

妖怪 濡女子(ぬれおなご)にさらわれた妖狐の男性二人を助け出してください。
濡女はエピソードに記載した通りの方法で男性を誘惑し、つきまといます。
森のどこにいるかはわかりません。
攻撃力はありません。濡女子を説得するか、できなければ強引に妖狐を連れ帰ってきてください。

※実際はわかりませんが、この濡女子は普通に会話ができます。
※濡女子はお祭りを邪魔してはいますが、さらった妖狐たちに危害は加えておりません。浴衣の片肌ぐらいは脱がされているかもしれませんが。

鎮守の森とは、異空間の中でも特別な場所で、狐たちもめったに踏み入らない謎多き森です。今は多くの妖怪たちが集まっているようです。
空間がゆがんで迷路のようになっています。
トランス状態のウィンクルムが入っていくことができます。

今回は鎮守の森の中に、『鬼火』と『ぬりかべ』と『ぺとぺとさん』が登場します。
この妖怪たちは、ウィンクルムたちが森を進むのを、全力で邪魔します。

鬼火はウィンクルムを見かけると追いかけてきます。囲まれたりもします。近寄ると燃えます。大きさは様々です。
ぬりかべは突然目の前に現れて、ウィンクルムが前に進めないようにします。
ぺとぺとさんは後ろからウィンクルムについてきます。足跡が聞こえますが、振り返っても姿は見えません。

ゲームマスターより

邪魔者の多い鎮守の森をいかに通り抜けるかということがメインのエピソードです。
濡女子のイメージは「追いすがる女子」です。
濡女子を倒して妖狐を連れ帰るというのもありですが、攻撃能力がない相手を一方的にやっつけたとなると、連れ去られたとはいえ、妖狐はいい思いはしないかもしれません。
そこまで悪意のある妖怪ではありませんので、なるべくなら倒さない方向でお願いします。

ちなみにぬりかべは足元を木で払うといなくなると言われています。
ぺとぺとさんは道をあけてあげて「お先にお越し」と言うと通り抜けていくそうです。
……が、このエピソードではどちらも何度でも出現します。
追い払う方法は記載しましたが、それがいつも使えるとは思わないでくださいね。

それでは、任務の成功をお祈りします。

リザルトノベル

◆アクション・プラン

木之下若葉(アクア・グレイ)

  大き目のタオルとペットボトルの水と懐中電灯
ショルダーバックにでも詰めて持って行こうか

森内では団体行動を心がけ
臨機応変、皆で協力
森に入る前にトランスをするよ

鬼火が近づいて来たらタオルを濡らしてばさっと被せる
倒したい訳じゃ無いから
水気を怖がって逃げてくれればいいのだけれど
万が一火傷してしまった時にも使えるしね、水

ぬりかべは通りますよーって
ほら、足元こちょこちょー(木を持って


やっと見つけた
無事で何よりだよ

相方さん達が心配のあまり拗ねたり怒ったりしていたよ
馬に蹴られたくは無いけれど
戻ったらちゃんと謝って大丈夫って言ってあげてね
(狐さんの方を見ながら)

濡れ女さんも理由は何であれ
お誘いは一言添えてから、ね



アイオライト・セプテンバー(白露)
  鎮守の森ってなんだかおもしろそう♪

トランスしたら皆と一緒に行くよ
妖怪はどうやって切り抜けよっかな
普通の方法も試すけど、それでも駄目だったら…
全力全速匍匐前進(ごろごろ)!
スキル「フェイク」でフェイント(ずざっ)!
(で、転ける)
いざとなったら、パパに「ここは俺に任せて先に行け!」してもらおっと
『え?』

見付けたら、濡女子さん達は他の人に任せて…
妖狐さん達の目を醒まさせないと
「大切な彼氏が待ってるよ」って普通に声をかけてみようかな
「早く帰らないと、デートの時間がなくなるよ」って
あと、ちょっと質問したいことがあるんだよ
濡女子さんってどんな人だった?って
参考にさせてもらうの
めざせ色っぽい将来の悪女ーー☆



柳 大樹(クラウディオ)
  やっぱ精霊ってイケメンだね。(まじまじと見た後、頬にキス

先頭に立つけど、何か気づいたら言ってね。
偶に皆いるか確認。

適当な木の棒を入り口付近で拾う。ぬりかべ対策。
濡女子さんに近づいて来たときに出たら、ぬりかべの足元ら辺を木の棒で払う。

それ以外は、事前に用意できたらスプレー缶でぬりかべに落書き。花とか?
どけないと、もっと落書きするよ?
用意が無理なら、面倒臭いからクロちゃんGO。

濡女子さんには、脅かさないように声かける。
メンタルヘルスで様子見て、妖孤さん達を返してくれないかお話。
そして、こっそりと妖孤と濡女子さんの距離を離す。
てか、この妖孤さん達のどの辺が良かったの?
祭り妨害する理由も知りたいかな。



城 紅月(レオン・ラーセレナ)
  初めての戦いになるのかな。
それよりも…
初めてのキスになる。
頬にキスしようとしたら大人のキスされたっ
「…?!…や、やめっ」
恥ずかしいよバカァ!(殴

トランスは「芍薬色のオーラと桜の花弁。彼の髪の色と同じ金の羽根」
溶け合うのは…俺のせい

攻撃方法は、嗜んでいる居合の間合いや身のこなしを応用して、素早く足元を狙ったり。
相手の苦手そうな行動をよく観察して攻撃するよ。
戦いに慣れてる人たちを先に行かせて、俺は妖怪さんが皆の邪魔しないようにカウンターを狙いたい。
妖怪さんにはずっと疑問だったことを言いたいな。
「なんでなの?」
どうして?

一生懸命戦ってくれたレオンに、「この前の…答え。順番が逆だけど」って、俺からキス



西園寺優純絆(ルーカス・ウェル・ファブレ)
  アドリブOK

水鉄砲
女の子用和ゴス

きつねのお兄ちゃんを助けるんですの?
は~い(ニコニコ)

(ルーカスに抱っこされてトランスする)

行動
・鬼火と水鉄砲鬼ごっこ
・ぺとぺとさんとだるまさんが転んだ

ユズは逃げるがわですの!
鬼火さんに向かって発射なのだよ!
火傷した人がいたら水鉄砲の水で冷やしてあげるですの!
ユズは止まるですの、負けないですの!
勝つのはユズですの!
ルカさまから離れない様に皆と遊ぶのだよ

濡女子お姉ちゃんの所にたどり着いたらお話するのだよ
お姉ちゃん勝手にお兄ちゃん達を連れて行っちゃメッ!なのだよ?
そういう時は一緒に遊ぼうって言うのだよ~
だからお姉ちゃんユズと遊ぼ?

もしはぐれたら涙目で大声で呼ぶ



 妖狐たちも立ち入らないという鎮守の森は、黒々とした木々に覆われていた。日の光など到底差し込まぬと思うほどの深い森。しかしその入口から中を覗けば、きらきらと輝く橙色が見えた。風もないのに枝が揺れ、耳にしたことのない音が鼓膜を震わせる。

 アイオライト・セプテンバーは青い瞳を輝かせた。
「鎮守の森ってなんだかおもしろそう♪ パパ、一緒にデートしよっ♪」
 その両手にはこの場に似合わぬチョコバナナが二本握られている。
「アイ、これもちゃんとA.R.O.A.のお仕事だってわかっているんですか?」
 白露は叱るように言ったが、その大きな手にもチョコバナナがあった。正直、緊張感はまるでない。
 ねだられたのだ。妖怪さんたちにあげたら道譲ってくれないかな? という理由とともに。そのくせアイオライトは今、食べているのだが。
「ねえ、パパも食べようよ? みんなで食べるとおいしいし。あ、でもその前にトランスしなきゃだね」
 そうですね、としゃがみこんだ白露の頬に、アイオライトの唇が触れる。チョコレートの甘い香りがするから、きっと。
「ウィーウェ・メモル・モルティス」
 インスパイアスペルの後に、案の定アイオライトは困った笑みを見せた。
「ごめんなさい。パパのほっぺにチョコついちゃった」

 そんな二人の隣では、木之下若葉がショルダーバックを探っていた。
「大きめのタオルと、ペットボトルの水とビニール袋。よし、ちゃんと入ってる」
「それでどうするんですか?」
 アクア・グレイが首を傾げる。
「鬼火がいるっていうから、この水でタオルを濡らしてかぶせちゃえばいいかなって思って。アクア、鬼火触っちゃだめだよ」
「ワカバさん、僕いつも家事してるんですよ? 火の怖さくらい知ってます」
 アクアはぷうっと頬を膨らめた。その頭に手を置いて、背中を丸め。若葉はアクアの頬にキスをする。
「トランスしないと森に入れないみたいだからね。……貴方の思い、お借りします」

「狐のお兄ちゃんを助けるんですの?」
 高い声で尋ねるのは、西園寺優純絆だ。
「えぇ、そうですよ。狐のお兄ちゃんたちを助けに行くんです。ユズ、怪我には気を付けて頑張りましょうね」
 ルーカス・ウェル・ファブレの言葉に、優純絆は「は~い」と小さな手を上げた。親子と言っても過言でないほど年の離れた二人の会話はどこか微笑ましい。ルーカスに優純絆が抱き上げられているという体勢だから、なおさらだ。
「ルカさま、ちゅってしてもいいですの?」
「えぇ、お願いしますよ」
 優純絆はくんと首をのばして、ルーカスの頬に口づける。
「優しき絆の元へ……」
 二人の周りには、桃の花が舞い散る薄紫色の光が生まれる。それはルーカスの袂をはためかせ、優純絆の髪をかきまぜた。

「やっぱ精霊ってイケメンだね」
 柳 大樹はまじまじと自身の相棒、クラウディオの顔を見つめていた。
「……別段珍しいものでもないだろう」
 クラウディオは真面目な顔でそう言うが、いやいや、なかなかに珍しいものである。なにせクラウディオは、いつも口を布で覆っているのだ。見える目の周り部分だけでもなかなかの男前だとは思っていたが、外してみたらやはり、である。意味がわからんと不思議な顔をするクラウディオの頬に、大樹は唇をくっつける。
「在るがままに在れ」
 ふわりと下から風が吹き、クラウディオは白銀のオーラをまとった。

 スムーズに進んだ二人の横で、焦れている二人があった。城 紅月とレオン・ラーセレナである。
 ……初めての戦いになるのかな。ああそれよりも、初めてのキスになる。
 トランスする方法は、パートナーの頬にキスをすること。それ以外はないと知ったときは驚いた。しかしないのならば、するしかない。ウィンクルムの誰もが通る道なのだ。
 心臓がばくばくと鳴っている。せめてハグならいいのに。
 黙って立ってくれているレオンの隣で、紅月は少し背伸びをした。意を決してその頬にキスをしようとしたところで――。
「このチャンスは逃しませんよ」
 ごく近い場所でほほ笑んだレオンが、紅月の頬に手を置いた。
「えっ?! ……や、やめっ!」
 鼻先が触れる距離。こちらを向いたレオンの唇が近い。だめだ、くっついてしまう、俺の……唇と。
 紅月は慌てて大きく身を引いた。体中の血液が一気に頭に集まって、顔が熱を発したように熱くなる。
「ふふ、頬を染めて……やっぱり可愛い反応です……ごふッ!」
 レオンは腹を押さえた。そこに紅月の拳が埋まったからだ。
「恥ずかしいよ、バカァ!」
 紅月が叫ぶ。しかしそれでも頬にはキスをしなければならない。渋々、苦虫をかみつぶしたような顔で、紅月の唇はレオンの頬をかすめる。
「光刀を捧げ、始源の神の御前に永遠を誓う。我、魔を断つ者なり」
 芍薬色のオーラの中に、桜の花弁が舞い散って、さらに金の羽根が二人を彩る。
 艶やかなトランス。しかし以降、拗ねないでくださいとレオンがいくら言っても、紅月は言葉を発しなかった。

 ※

「俺が先頭に立つけど、何か気付いたら言ってね。みんないるよね?」
 大樹の確認が、濡女子を探す道のりへのスタートになった。
 いざ中に入ってみると、森は思ったよりも暗くはない。外から見えた橙色、すなわち鬼火が辺りを照らしているからだ。
「寄って来なければ放置でいいか」
 大樹は足元に落ちている枝を拾って、ぺしぺしと草をはたいた。よし、これくらいの強度なら大丈夫だろう。ぬりかべ対策である。
 アイオライトはチョコバナナを食べながら進んでいた。
「ねえパパ、妖怪出たらどうやって切り抜けたらいいと思う?」
「このチョコバナナをあげるんじゃないんですか?」
 白露はアイオライトに渡されていた、妖怪用とされたチョコバナナを見た。しかしアイオライトは「あたしの終わっちゃったから」と手を伸ばしてくる。
「甘いものばかりそんなに食べて……それに妖怪にはなにをあげるつもりですか」
「うーんと、そしたらパパに『ここは俺に任せて先に行け!』してもらうっ」
「え? ……まあ……できなくはないと思いますけど」
 白露はリボルバー『スペーラ』へと手を伸ばした。しかし敵は攻撃をしてこないと聞いているから、なるべくは使いたくないところではある。
 そのとき、後ろからぺたぺたと足音が聞こえてきた。集団の一番後ろを歩いていたアクアが、何者かと目を向ける。しかしそこに見えるものはない。
「ぺとぺとさんでしょうか?」
 並ぶ若葉の服の裾を引けば、若葉が後ろを振りかえる。
「なにもいないけど」
「でもぺとぺとって聞こえます。なんかピコピコサンダル履いた足音みたいで、楽しいですね」
 アクアはにっこりと笑った。足音が聞こえるだけなら害もないし、放っておいてもいいだろう。そりゃないだろう、俺のアイデンティティは……とぺとぺとさんが思ったかどうかはわからないが、ぺとぺとの音は、次第に数が増えていく。
「集団?」
 そうなるとさすがにちょっと気味が悪い。しかしそこに、にこにこと小さな優純絆が飛び込んでいく。
「ユズ、ぺとぺとさんと『だるまさんが転んだ』がしたいですの!」
「おや、それは楽しそうですね」
 止めるのかと思いきや、ルーカスがおっとりとほほ笑む。
「では私が鬼になりますので、ユズはちゃんと止まるんですよ」
「ユズは止まるですの、負けないですの!」
「……どうですか? みなさんも一緒に」
 ルーカスはウィンクルム一同に視線を向けた。

 そこがちょうど広場だったこともあり、一行は横一列に並んでいる。
「行きますよ~!だーるーまーさんが……転んだ!」
 その場でぴたりとみんなが止まり、ぺっ、と足音も止まる。
「おや、ぺとぺとさん強敵ですね」
「っていうか俺、前に進めないんだけど!」
 大樹が声を上げた。その瞬間、大樹の前には、大樹の倍ほどの高さの壁のようなものが姿を現した。
「え? これってぬりかべっ?」
 誰も見たことがないからわからない。でもすごく壁っぽい。大樹はさっき拾った木の枝で、ぬりかべの足――そう、その壁には二本の足があったのだ――をはたいた。すると壁は一瞬にして消え去った。
「うわ、本物だったんだ……」
「じゃあまた次をやるですの!」
 優純絆の言葉に、ルーカスはまたも「だるまさんが」と続ける。すると今度はアイオライトが「前行けないよ!」と叫んだ。
「パパ、チョコバナナ!」
「さっきアイが食べたじゃないですか」
 そうだったと言いながら、アイオライトは前に進もうとしているが、ぽよんと何かに弾き返されてしまう。そのうち、先程と同じ巨体が姿を現した。
「わかった、この足の下を通ればいいんだ!」
 アイオライトは体をかがめ、地面にぺたりと腹這いになった。もぞもぞと両手両足を動かす姿勢は、いわゆるほふく前進である。
「踏まれたらどうするんですか!」
 白露はアイオライトに走り寄ろうとした。しかしそんな彼の前にもどーんとぬりかべが現れる。一体何体いるのか。思わずぎょっと身を引けば、近くにいた若葉が拾った木で、その足元をくすぐってくれた。消え去る壁。アイオライトは相変わらず地面の上に這いつくばっている、が。
「あ~、やっぱり進めない!」
 白露は銃を抜いた。とりあえず驚かしてみよう。ぬりかべ本人(?)に向けてアイオライトが踏まれても困るので、天に向かって一発。ガウン、と響く銃声。と、途端。
「うわあっ!」
 ウィンクルムから悲鳴が上がった。妖怪が驚いて逃げるなんてとんでもない。見えないままそこにいたぬりかべたちが、一斉に姿を現したのだ。あっちに壁、こっちに壁。前に壁、後ろに壁。
「これはすごいね……」
 圧倒され、ため息をつきながら、大樹は持ち込んでいた色のつくスプレー缶を取り出した。屋台の輪投げで偶然輪が引っかかったものだが、まさに今が使い時。
 自分に一番近いぬりかべの前に立ち、ぼうっとしている相手の腹に、花模様を描いてやる。ぬりかべはずいぶん派手になった自分の腹を見。
「……笑った?」
 ぶわん、と姿を消した。
「え……嬉しかったの?」
 首を傾げる大樹の横で、クラウディオが手裏剣『紅葉』を手に持った。
「こんなに邪魔をするのなら、倒したほうが早くはないか?」
「じゃ、やってみる?」
 クラウディオはぬりかべの足元に向けて、手裏剣を投げた。しかし巨体でのっそりしているわりに、ぬりかべはいざとなると俊敏だった。大きく跳ねて、攻撃を避けてしまう。その後ろでぺたぺたと逃げ回る足音がした。どうやら手裏剣に追われたぺとぺとさんが走り回っているらしい。しかしこちらの姿は見えない。
 無害だと思っていたぬりかべとぺとぺとさんが満載のこの仕打ち。手裏剣は大木の根元に刺さったが、それは鬼火の真上だった。人の顔程度の大きさのそれは、あるいは怒ったのかもしれない。ごおおおっと大きな音を立てながら、一直線にクララウディオに向かってきた。周囲に点在していた他の鬼火たちも、ふよふよとウィンクルムを取り囲む。
「これは……まずい気がするよね」
 若葉は濡れタオルで目の前の小さな鬼火を包み込む。じゅっと音がして火が消えたかと思ったが、タオルは浮いたまま。どかしてみると、鬼火は爪の先ほどの炎となって、空高くに逃げて行った。効果はあったようだが、多少の罪悪感がするのはどうしてだろう。
 なんとなくそれを見送る若葉の横で、アクアは一瞬で乾いてしまったタオルに水をかけている。
「妖怪さん、攻撃するとびっくりして姿を現しちゃうんですね」
「うーん、そうみたいだね」
 ここで水鉄砲をとり出したのが、レオンである。
「紅月、危ないですから私の傍を離れないでくださいね」
 森に入って以降、レオンは何度も紅月に話しかけているが、全て無視されている。あのキス未遂が悪かったのは明らかで、だからこそ無理に答えを求めることはしなかった。しかしこの場では話は別だ。
 警戒して傍に寄ろうとしない紅月の手首を掴み、自分の近くへと寄せる。夜店で購入したウォーターガンには水がいっぱいだ。鬼火の一匹を狙ってやれば、それはあっという間に小さくなって、どこかへ舞っていく。
「ユズも水鉄砲鬼ごっこする! 鬼火さんに向かって発射なのだよ!」
「鬼ごっこですか……。ユズ、火傷には気を付けてくださいね。それと遠くに行かないように」
「は~い」
 優純絆はルーカスから、夜店で買った水鉄砲を受け取り、小さな鬼火に水をかけている。ルーカスは傍らで、優純絆に近づく鬼火に狙いを定めた。大きな一匹が小さく形を変え、去っていく。鬼火が向かうのはどこなのだろうとなんとなく目で追った、その一瞬だった。
 ふと視線を下げると優純絆がいない。
「ユズ?」
 鬼火のせいで明るくなっている周囲を見渡すも、相変わらずぬりかべがひしめき合っているから視界は決してよくはない。
「ユズ!」
 ルーカスは叫んだ。そして向こうでは同じように「アイ!」と呼んでいる声がする。
「白露さん、どうされました?」
「アイがいつの間にかいなくなってしまって……そちらは?」
「ユズが、見えなくなってしまったんです」

 二人は、少し離れた場所にいた。鬼火に誘導されるがままに場所を移動するユズを、見咎めたのがアオイライトだったのだ。連れ帰るつもりで追いかけたのだが、いつしか鬼火が消えた森は暗く、気付けば道に迷っていた。
「ルカさまあっ」
 泣いて呼ぶ優純絆と、「おーい」と仲間を探すアオイライト。
「もう、濡女子さんが早く出てこないからこんなことになっちゃうんだ!」と思わず言えば。
「呼んだ?」
 しっとりと髪を濡らした美女、濡女子が姿を現した。

「きゃああっ!」
「ルカさまああっ」
 二人の悲鳴に、鬼火やぬりかべと戯れていた年長者一行ははっと顔を上げた。
「ユズ!」
「アイ!」
 相棒たちが同時に走り出す。が、ぬりかべが邪魔だ。このままでは二人を助けに行くまでにはかなりの時間を要してしまうだろう。
 仕方がないと白露は銃を、ルーカスはロングソードを手に握る。
「攻撃をしてこない相手に攻撃をするのは気が引けますが」
「ユズをこれ以上泣かせるわけにはいかないのです」
 しかし彼らがそれぞれの武器を敵に向けてすぐ、アイオライトと優純絆が走り込んできた。
「パパ!」
「ルカさま!」
「アイ、無事でしたか!」
「ユズ!」
 子煩悩の二人はパートナーを抱きとめ……すぐに顔を上げる。
「あらあ、本当にいい男」
 濡女子の、美しい声が聞こえたからだ。

「あのね、濡女子さんがあたしたちを連れ去ろうとしたんだけど、あたしパパと離れるの嫌だったから、あっちにかっこいい男の人がいっぱいいるよって言ったの!」
「そうしたら濡女子さんが一緒に行くって言ったんですの。ここまで連れてきてくれたんですの!」
 アイオライトとユズは交互に言った。それはこちらのウィンクルムで釣ったということであり、連れてきてくれたというより、狙われているということでは。
 濡女子が「おやめっ!」と高く響く声で命令すると、ぬりかべは姿を消し、ぺとぺとという足音が消え、鬼火は中空に静止した。
「濡女子さん、私はルーカス。こちらはユズキです。ユズを連れて来ていただき、ありがとうざいました」
 とりあえず礼儀は大事。ルーカスは深々と頭を下げた。隣では白露がアイの頭を手で押さえながら、自身も頭垂れている。
「……で、妖狐さんたちはどこですか?」
「ああ……あの子たちね。いるわよ」
 ぱちりを指を鳴らす濡女子。その手首にはブレスレット状の鎖があり、その先は、姿を見せた妖狐二人の首につけられた、黒い首輪に繋がっていた。
「お姉ちゃん、あんなことしたら首が苦しいのだよ。勝手にお兄ちゃん連れて行くのもメッ!なのだよ?」
 優純絆は小さな胸をはり、濡女子に言った。しかし彼女は聞く耳持たず、はっと小さく笑っただけだ。
「なぜあなたはこの人達を連れて行ったのですか? この人の連れに許可を得ましたか?」
 ルーカスの言葉に、濡女子は背後の妖狐二人を見やる。
「許可? この子たちが勝手についてきたのよ? せっかくくっついてきたから、私は逃げないように繋いだだけ」
「それはいけませんね。彼らにも連れがいたのだから、許可をとらないと」
「無事で何よりだけど、相方さんたちが心配のあまり、拗ねたり怒ったりしていたよ。馬に蹴られたくはないけれど、戻ったらちゃんと謝って、大丈夫って言ってあげてね」
 若葉が後方の狐たちに顔を向ける。二人はしゅんと肩を落としてうなずいた。
「ねえ、濡女子さん。この妖狐さんたちのどの辺が良かったの? もしよければ、返してほしいんだけど」
 大樹が優しく語りかけるが、濡れ女子はつんとそっぽを向いてしまう。
「嫌よ。あなたが代りになってくれるのなら別だけど」
 クラウディオが、濡女子に目を向ける。相棒の危機、と、今にも攻撃しそうな勢いだが、大樹はそれを腕で制した。
「どうしてそんなに、男の人を連れて行きたいの?」
「だあって、憧れの炎龍王様は相手をしてくれないし、ここにいるのはこんなぬりかべとかばっかだし? さみしいじゃない。ま、あんたたちは祭りで騒いで楽しそうだけど」
「それって、嫉妬してるってこと?」
 紅月が尋ねるが、それはあまりに直球だった。濡女子は一気に顔を赤くして、そんな紅月をぎろりと睨む。
「私は別にあんたを連れてってもいいのよ? 余計なことをお言いでないよっ!」
 その言葉に、レオンが紅月の前に立ちふさがる。
「私の紅月を渡すわけにはいきませんよ」
 紅唇を舌の先でぺろりと舐めて噛みしめて、濡女子はぶるぶると頭を振った。
「……あんたたちそういう仲なの。まったく、どいつもこいつも」
 着物の胸元から取り出した小さな鉄製の鍵を、妖狐二人に投げつける。
「はっ、人のものなんか構っても楽しくないわ! そんなこととうにわかっていたのよ! もうあなたたちに用はないし! 行きなさい!」

 ※

 ウィンクルムと妖狐たちの帰り道は、実に静かなものだった。ぬりかべたちは邪魔をせず、鬼火は上空から照らすのみ、ぺとぺととと鳴る足音は消えていた。
「ワカバさん、さっきの馬ってなんですか? みなさん狐さんですけど」
 平穏の中で、アクアは相棒を見上げた。馬? と若葉は首を傾げるが、すぐに自分が言ったことを思い出す。
「人の恋路を邪魔する奴は、馬に蹴られて死んでしまえっていう言葉があるんだよ」
「そうなんですか! なるほど、だからワカバさんが馬に蹴られるんですね!」
 アイオライトは興味津々に妖狐たちに話しかけている。
「ね、濡女子さんどんな人だった? あたし、参考にしたいの!」
「どんな人って……鎖でつながれはしたけど、別に悪い人じゃなかったよな」
「ツンツンしてて、口もよくないし……見た目は悪女って感じだけど、何も強要はしなかったもんな」
 たぶん本当に、さみしかったのだろう。さらわれた手前、そこまで擁護することはできないけれど。
 それをふんふんと聞いていたアイオライトは、最後の言葉にされない内容には気づかず、ポンと手を打った。
「そっか、悪女になればあんなにきれいになれるんだ! よし、めざせ色っぽい将来の悪女ー☆」
「アイ、それは違うと思いますよ」
 白露はアイオライトの肩に、すかさず手を置いたのだった。

 列の最後尾で、紅月はレオンと並んで歩いていた。無言である。でも胸に思うことはある。さっきレオンがかばってくれたことについてだ。
 いつだってレオンの愛情はまっすぐで、それはすごく恥ずかしいけれど、決して嫌ではない。……でももっとゆっくりしてくれたら、なんて。
 言えばわかってくれるだろうか。ああ、でもその前に、この前の告白の返事を伝えなくてはいけない。
「レオン、この前のことだけど」
 紅月はゆっくりと口を開いた。しかし次の言葉が出てこない。レオンは目を細め、すうっと細い息を吐く。
「ねえ、紅月。紅月と同じ名前の神社があって、そこに二人で来られるなんて、運命を感じませんか」
「……運命」
「ええ、だから答えは急ぎませんよ」

 ここは紅月ノ神社の鳥居が見える場所。依頼人の妖狐たちが、走ってこちらへと向かって来ていた。



依頼結果:成功
MVP

メモリアルピンナップ


エピソード情報

マスター 瀬田一稀
エピソードの種類 アドベンチャーエピソード
男性用or女性用 男性のみ
エピソードジャンル 冒険
エピソードタイプ ショート
エピソードモード ノーマル
シンパシー 使用不可
難易度 普通
参加費 1,000ハートコイン
参加人数 5 / 2 ~ 5
報酬 通常
リリース日 08月05日
出発日 08月12日 00:00
予定納品日 08月22日

参加者

会議室

  • [34]城 紅月

    2014/08/12-00:00 

    こちらこそ、ありがとう~。
    皆さんもありがとうございました(礼<ぺこっ

  • あと少しだし、このスタンプの出番。
    おはなししてくれて、

  • はぐれないのが一番だけど、妖怪さん達相手にしてたら、わーってなっちゃうかもーって思って
    手を繋ごうかと思ったけど、そしたら行動も制限されちゃうかなーって
    難しいよねー…
    だから「おーいおーい」しか思い浮かばなかったの……

    >城さん
    ちゃんと「チョコバナナをみんなで食べる」プランにしたよーー♪
    (そういうことだけは、思い浮かぶw)

  • [30]城 紅月

    2014/08/11-22:52 

    とりあえず、「皆を手伝う」とか。
    「事件解決したら皆で妖怪さん含めて花火しよう」とか書いておいたよ。
    もうそんなことしか思いつかないや。
    ごめんね。

    >アオちゃん
    チョコバナナちょうだい♪←
    俺、最後尾を行こうかと思ってる。サポメインだし。
    何かあったら反応できるんじゃないかと思いたいな。

  • [29]西園寺優純絆

    2014/08/11-22:50 

    優純絆:
    ふぇぇっ遅れてごめんなさいですの~!(うっすら涙目)

    >帰り道
    そうでしたの…忘れてたですの…
    ユズのプランも帰りの事書けてないですの(オロオロ)
    でもっもしかしたら濡女子のお姉ちゃんやよーかいさん達が案内してくれるって思ってるですの…
    だけど帰りの事迄書けないですの~っ!(アタフタ)

    >はぐれたら
    はぅぅコレも、たいさくしてないのですよ!
    どっどうしたら良いですの~(アタフタ)
    皆でおてて、繋ぐとか……?

    >紅月お兄ちゃん
    どう致しましてですの!

  • [28]木之下若葉

    2014/08/11-22:29 

    >集団からはぐれたら
    声出してもらえれば、勿論答えるけれど。
    うーん……逸れない対策もした方がいいのかな?
    近くの人とは一定距離以上離れない、とか。

  • [27]木之下若葉

    2014/08/11-22:25 

    >大樹
    ならたっちゃんって呼ぶよ。
    よろしくね、たっちゃん(ぐっと頷き

    帰り途は狐さん連れて……来た道、戻れるかな……?
    いやね。初め木に印し付けて戻ろうかと思ったのだけれど
    空間がゆがんで迷路のようになっているのなら
    かえって混乱するかな、と思ってさ

  • >妖怪対策
    いろいろ悩んだけれど
    「お祭りでチョコバナナ買って、それで釣って、妖怪さんの気を反らす」
    になりました
    ……あたしが食べたいだけじゃないよ、ほんとだよ? ちょっと嘘だけど

    こんな時間になんだけど、集団からはぐれたらどうしよう?
    プラン書いてる最中に思い付いたんだけど……ごめんなさい
    おーいおーいって声出していい?

    >城さん
    いいよ-。好きに呼んで♪
    あたしも勝手に城さん呼んでるし
    それに、あたしも実はまだよくトランス分かってない気がするしー(汗)

  • [25]柳 大樹

    2014/08/11-21:59 

    >若葉

    じゃあ、若葉って呼ばせて貰うよ。
    呼び捨ては全然おっけー。たっちゃんと呼んでくれてもいいよ?


    ところでさ。
    俺、帰りのこと書くスペース無くなっちゃって。
    帰りも迷路戻るんだよね?

  • [24]城 紅月

    2014/08/11-21:41 

    こんばんは。

    アオちゃん、返事ありがとうね。
    ここのまにゅある、何度読んでもぜんぜんわかんないんだよ。
    とにかく何かは書いておきたいな。
    (愛称、勝手につけてごめんね。ずっと(後で)アオちゃんって呼んでたから(あ;

    >柳さん
    ごめんね。
    焦る気持ちはわからないでもないよ。
    でもね、このゲームの前提って「みんながいる。一緒にやる事」じゃないかな。
    やっぱり相談が一番だと思うし。
    そうじゃないと、やっぱり…すごく寂しい(気持ち的に。

    反対意見はないよ。
    やりたいことややることを宣言した人間が先になるべきだから。
    で、本当にやれること何一つないんだ^^;
    白紙で出すのはあれだから、ハピの内容でも書いておくね。

    >優純絆ちゃん
    色々とありがとう。


  • [23]木之下若葉

    2014/08/11-21:40 

    >柳さん
    あ、若葉でいいよ。
    ん。それなら俺も大樹って呼ぶかな。言いやすいしね。
    嫌じゃ無ければ、だけれど。

    なら鬼火は少し対応してみるよ。
    焦げないように気を付ける。
    水鉄砲に鬼ごっこはみんなやっていいんだよ?
    きっと鬼火いっぱい居るだろうし。それこそ、タオル対応も。

    >城さん
    大丈夫、皆で迷子になりつつ逃げつつ対峙しつつ森を進む感じだから。きっと。
    森の前提がトランス状態のウィンクルムが入って行けるとあるから
    トランスはしなくちゃだけれどね。
    西園寺さんも言ってる感じで城さん一人じゃないし、
    皆で森に入る前に一斉にやるだろうし勢いも付くよ。

    鬼火に対しては俺の行動は本当に初期消火レベルだし。
    PL情報の妖怪さん方に対して消火の対応でいいのかっていまだに悩んでるよ。
    アイオライトさんが言うように俺達(神人)の能力値上がる訳じゃないしね。


    さて、俺も他の妖怪に対しても頭捻りながら書いてみるよ。
    何かやって欲しい事等あったらどしどし言ってね。

  • [22]柳 大樹

    2014/08/11-12:59 

    期日が迫ってるのに、全然対処方法が浮かばなかったから焦ってたみたい。
    話を強引に進め過ぎたね。ごめん。

    こっちで勝手に担当とか割り振っちゃったけど。
    別のことやりたくなったら、言ってね。
    23時ぐらいまでなら、俺は変更が利くから。

    俺も進行役とか初めてだからさ。って、これは言い訳だね。

    紅月くんが言うとおり、相談だからさ。
    俺の方で全部決めるってのはしたくなかったんだ。
    反対意見があるなら、遠慮せず言って欲しい。

    色んな意見があると思うんだ。
    俺のやり方が間違ってると思ったら、がつんと言ってくれていいんだよ。

  • [21]西園寺優純絆

    2014/08/11-10:44 

    優純絆:

    >紅月お兄ちゃん
    だいじょーぶですの!
    ユズもトランス初めてなのですの
    スキルも無いですの…
    でもユズは出来る事をせーいっぱいやるだけですの~(ニコニコ)
    お兄ちゃん達と一緒に頑張るですの!

  • [20]柳 大樹

    2014/08/11-07:12 

    >紅月くん

    クロちゃんが大事な人?
    会ったばっかりで、そんなこと考えたこと無かったな。
    ウィンクルム組んで今回でハピエピアドエピ含め、5回目だけどね。
    まだ、なんとなーくしかこいつ(顎でクラウディオを示す)のことわかってないし。

    ウィンクルムの関係性なんて人それぞれだよ。
    紅月くんの気を悪くさせたならごめんね。

  • >城さん
    スキルのことはあまり気にしなくていいと思うよー、あたしも全然スキル使うような行動の予定ないし
    ……と思ったけど、一般スキル「フェイク」は使えるかも。具体的な考え、なんにもないけど
    鬼火に耐性がないのもみんな一緒だし(神人はトランスしても特に能力上がるわけじゃないので)
    トランスが初めてなら、この機会にいろいろ試すのも、おもしろそうだよね♪
    あたしも迷路ちょっと愉しみたいな

    みんな、なにか妖怪の担当あるんだね。
    あたしは特に○○の妖怪って決めず、どの妖怪にも通じるような作戦考えてみるよ-。
    今から……〆切までには、なんとか。

  • [18]城 紅月

    2014/08/10-23:58 

    こんばんは。

    話がまとまって決まったようだね。
    俺はスキル無いので、できるとすると…というか、したいことが「なんでなの?」って質問なので、そこまでたどり着けないからできることがないんだ。
    もう役割決まっちゃったしね。ただの疑問符として書いておくよ。
    鬼火にも耐性が無いから(回避ができない、もしくは初経験なので能力の把握・意識ができない)、未トランス経験なのでハピ程度のことを書いておくね。

    >柳さん
    まずはありがとうと言っておくね。
    でもね、ちょっと悲しいんだ。
    「妖怪にしたいことあったらやっていいよ。クロちゃんにフォローさせるから。」と言ってくれたことは、親切心からの本心だと思ってるけれど。
    それなら、【一緒にやろうよ】って言って欲しかったな。
    言葉が独りぼっちな感じだね。

    俺はね、そのクロちゃんって大事な人でしょ?って思ったんだ。
    フォローさすっていうのはちょっと、悲しい。
    俺は、レオンにそんなこと言えない。
    ここは相談の板なのはわかってるけれど。

    もし、一緒にやろうって思ったら声を掛けて。

  • [15]西園寺優純絆

    2014/08/10-22:35 

    優純絆:

    >大樹お兄ちゃん
    わぁ!まとめありがとうですの!
    分かりましたですの!
    ルカさまから離れないようにしますの☆
    えへへ~頑張るですの~(ニコ)

  • [14]柳 大樹

    2014/08/10-21:29 

    おっけ。んじゃ、情報を更新して。っと。

    -----
    濡女子さんと対話:
     柳大樹、西園寺優純絆
    連れてかれた妖孤と対話:
     アイオライト・セプテンバー、木之下若葉


    各妖怪にしたいこと:
     ぬりかべ→落書き
     鬼火→水鉄砲、鬼ごっこ、濡れタオルで消火
     ぺとぺとさん→だるまさんが転んだ、無視

    対処法は、濡女子さんに近くに来たかな? ってとき。


    固まって行動する。
    -----

    濡女子さんは、森の何処にいるかはわからないからね。
    声が聞こえたとか、音がするとかで判断かな?

    >若葉くん
    若葉くん……、同い年だし。若葉って呼んでいいかな?
    鬼火は任せていい?
    水鉄砲や鬼ごっこは別にしなくてもいいから。

    >優純絆くん
    ぺとぺとさんは、優純絆くんが「だるまさん」やりたいんだっけ?
    ぺとぺとさんと遊んで貰えるかな。
    ルーカスさんからあんま離れないようにね。

    俺は塗り壁の落書き……、じゃなかった。
    ぬりかべ対処の方に回るから。
    木の棒も、拾っとくよ。


    濡女子さんとの話は、一応メンタルヘルスLv1だけどあるから。
    使いながらお話してみるよ。


    紅月くんも、妖怪にしたいことあったらやっていいよ。
    クロちゃんにフォローさせるから。


    後は……。
    そうそう、配置だけど。
    ぬりかべって進行方向に出現すると思うから、俺が先頭でもいいかな?

  • [13]木之下若葉

    2014/08/10-20:31 

    まとめ有難うだよ。
    遅くなって申し訳無い。

    そうだね、鎮守の森って謎多き森らしいし
    固まって行った方が安心かなって思うよ。

    鬼火に対しては一応、ペットボトルの水と大き目のタオルは持って行くつもりかな。
    近づくと燃えるらしいから。
    濡れタオルを自分達に寄ってきた鬼火にばさっと被せて消火。
    あわよくば鬼火達が危険を察知して逃げてくれないかなーって淡い思いも込めてさ。

    妖怪に対してタオルがすり抜けでもしたらまた話は別だけれどね。
    火傷してしまった時の応急処置にもなるし使えるかな、って。

    ん。じゃあ俺もアオライトさんと妖狐方に話でもしようかな。
    黙って居なくなったから心配して相方さんぷんぷんしてるよーって。

  • じゃ、みんなで固まってく?
    それなら、いざとなったら「俺にかまわず先に行け」もやれるし♪(しつこい)
    あんまり役に立たないかもしれないけど、うちのパパにはジョブスキル「ガン・アサルト」セッとしてもらって回避スキルあげるつもり。これで逃げられるといいんだけど。

    濡女子さんかー。どうして連れ去ったか理由を聞ければ、対処できるんだけど。攻撃力は大してことないってなら、こっちからもあんまり攻撃したくないし。
    そのへんはユズくんとか柳さんにお任せしてもいい?

    鬼火は……ごめん、思い付かないや。

  • [11]西園寺優純絆

    2014/08/10-19:05 

    優純絆:
    遅くなってごめんなさいですの!
    えっと、めいろになってるなら、わかれて探すのは危険な気がしますですの
    それに、みんなで遊んだほうが楽しいと思いますの!

    鬼火さん、熱いですの?
    火傷に気を付けないと!!

    ルーカス:
    横から失礼します
    GM様からの対処法は取り敢えず目的地が近づいた時にやればどうでしょう?
    目的地周辺迄は皆様がおっしゃった対処法で行くとして…
    濡女子さんがいる目的地間際だったら直ぐ濡女子さんですから…

  • [10]柳 大樹

    2014/08/10-17:04 

    んー、と。

    濡女子さんと対話:
     柳大樹、西園寺優純絆
    連れてかれた妖孤と対話:
     アイオライト・セプテンバー

    各妖怪にしたいこと:
     ぬりかべ→落書き
     鬼火→水鉄砲、鬼ごっこ
     ぺとぺとさん→だるまさんが転んだ、無視

    今出てるのはこんな感じ?


    ゲームマスターからの言葉にある対処法を、何処で使うかも考えなきゃね。
    ぬりかべようの木の棒は、まあ「鎮守の森」ってぐらいだから。
    そこら辺に落ちてると思うんだよね。

    ぺとぺとさんには言うだけだし。

    鬼火が問題だよね。下手すると火傷だし。
    囲まれるぐらいで大きさ様々ってあるから、それなりに数もいると思うんだ。



    濡女子もどこにいるかわからないし。
    二手に分かれて探すか、一塊で探すかも問題だよね。
    ただ、迷路になってるから。
    二手に分かれた後、帰りに合流できるのかも問題かな。
    携帯か、インカムが使えれば連絡取れるけどさ。



    あー、どうにも良いのが浮かばないなあ。
    そうそう、皆も何か思ったことあったら言ってね?
    使える案があるかも知れないしさ。

  • [9]城 紅月

    2014/08/09-22:20 

    こんばんは、城紅月だよ。
    とりあえずあいさつだけでもと思って。
    やりたいことは決まってないな。
    初のアドべだし、トランス未経験なんだよね。レベルも1だからやれることがわからないんだ。
    スキル無いしね。

  • あたしは濡女子さんに引っ掛かった妖狐さんとちょっと話してみたいかなあ。
    濡女子さんってどんな人-?って(人じゃなかった)

    >水鉄砲とか落書きとか
    おーなるほどー
    あたし、パパに威嚇射撃してもらうぐらいしか思い浮かばなかったや
    あと「俺にかまわず、先に行け!」ってフラグを立てるとか
    匍匐前進とか

    ………これでも一生懸命考えたの

  • [7]西園寺優純絆

    2014/08/09-19:02 

    優純絆:
    水鉄砲ですの!?
    ユズやってみたいですの!
    んーと、ぺとぺとさんとだるまさんが転んだしてみたいんだもんね!
    鬼火さんと鬼ごっこも!!
    それと、濡女子お姉ちゃんとお話もしてみたいですの!
    かってにきつねのお兄ちゃんを連れて行っちゃメッ!っていうですの~(ニコ)

  • [6]柳 大樹

    2014/08/09-18:55 

    俺は、濡女子さんと話してみたいなーって思ってるんだけどさ。
    皆は何か、やりたいことの希望とかある?

    俺のやりたいことって、濡女子さんと話したいことがメインだけど。

    他には、
    ぬりかべに落書きしてみたいなー、とか。
    鬼火に水鉄砲借りれるなら、水かけてみたいなー、とか。
    ぺとぺとさん無視し続けたらどうなるのかなー、とか。
    まあ、そんな感じ?

  • [5]木之下若葉

    2014/08/08-23:08 

    お久しぶりですと初めまして。
    木之下とパートナーのアクアだよ。
    揃って宜しくお願い致します、だね。

    さて。狐さん方がかどかわされてしまったんだってね。
    ぺとぺとさんとか凄く無害な感じだし、
    何より少し邪魔だけれど悪い事してる訳じゃないよね、多分。邪魔だけれど(

    ん、俺もなるべくなら撒いたり、退かしたりして
    濡女子さんに辿りつけたらな。なーんて

    くすぐったりしたら退いてくれればいいんだけれどね。塗り壁

  • スタンプ使いまくり浮かれまくりでお馴染みの、アイオライト・セプテンバーです。
    初めましての人が多いね、よろしくっ☆

    うーん、どうやって妖怪かわそーかなー。
    弾幕シューティングゲーみたいだねっ♪ ←
    倒しちゃうのもかわいそうだし、というか、倒せるか分かんないけど。

  • [2]西園寺優純絆

    2014/08/08-16:45 

    優純絆:
    皆さん、初めましてですの!
    しんじんウィンクルムなのですの!
    ユズは、西園寺優純絆(サイオンジユズキ)と言いますの!
    宜しくなのですの!!(ニコニコ)

    ルーカス:
    初めまして、ユズのパートナーであるルーカス・ウェル・ファブレと申します
    ジョブはハードブレイカーです
    以後お見知りおきを…(ペコリ)

    優純絆:
    レベル低いけど、頑張りますですの♪
    えっと、お兄ちゃんたちを連れて帰ればOKですの?
    トランスして~よーかいさんたちにじゃまされないように?
    おいしー物あげれば、だいじょーぶです?

  • [1]柳 大樹

    2014/08/08-08:04 

    やっほー。
    柳大樹です、よろしくー。(ひらひら手を振る
    こっちはウィンクルム組んでる、シノビのクロちゃん。

    えーと、今回は濡女子さんから男二人の回収ね。
    また男回収しに行くのか。

    トランスしてから森に入って。
    鬼火と、ぬりかべと、ぺとぺとさんが妨害に来る、と。

    濡女子さんはともかく、妨害に来てる妖怪には何してもいいよね。


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