砂漠の花(あご マスター) 【難易度:普通】

プロローグ

「花をな、見つけて欲しいんじゃ」
A.R.O.A本部を訪れた老翁はそう言うなり、革袋をひとつ、どさりと受付カウンターに置いた。
ぱんぱんに膨れた革袋の中では、何か硬い物がじゃらりと音を立てている。
受付嬢が恐る恐る中を覗くと、袋の中には大量のジェール金貨が詰まっていた。

A.R.O.Aへの一回の依頼額の優に3倍はあるだろうその量に驚いた受付嬢は、
まずは詳しいお話を伺ってからと一旦その袋をお返しし、
落ち着いて話せる様に椅子と温かいお茶を用意してから、しっかりと腰を据えて老翁と向き合った。

「儂は南の砂漠の近くの村の村長をやっとるんじゃが、最近妻の腰の調子が悪くてなぁ。
痛い、痛いと言うて、畑の世話も家事もできなくなってしまったんじゃ。
医者や整体師を呼んでも、一向に良くならん。
占い師が言うには、月待草の花を煎じて飲むと良いんじゃと」

 村長と名乗った老翁はよく見れば、年季は入っているが仕立ての良い上品な服を着こなしているし、
立派に蓄えられた髭は貫禄がありそうだ。

「月待草は砂漠の真ん中に咲く花なんじゃが、その名の通り、
夕刻陽が沈んで月が昇り始めてから中天にかかるまでのほんの3、4時間程の間しか咲かぬ。
砂漠の夜に月待草の花弁は月色に輝き、それはそれは美しいとか。
咲いている時間が短いゆえ、なかなか見られん珍しさから、花を見た者は幸運に恵まれると村では伝えられておる。

その花を、妻の腰を治すために採ってきてほしい。
本来であれば儂が行きたいところなのじゃが、この年になって砂漠をラクダで渡るのは難儀での。
少々きな臭い話も聞こえてきているし、ここはひとつウィンクルムの皆様のお力をお借りしたいと思った次第じゃ」

温かなお茶を飲み一息ついたのか、落ち着いた声でこれまでの経緯と依頼内容を細かに話す老翁の言葉。
その中に、ひとつ気になる言葉があったのを、受付嬢は聞き逃さなかった。

「きな臭い話、とはいったいどのようなお話でしょう?」

 砂漠に花を取りに行くだけならば、A.R.O.Aに依頼を出さずとも、他の誰かに頼んでも良いはずだ。
どうしてもA.R.O.Aを通してウィンクルムたちに依頼を出さなければならない理由があるに違いない。
受付嬢の問いに、老翁はうむ、と一つ頷き、声のトーンを少し落として先を続けた。

「実は……儂は見ておらんのじゃが、最近砂漠にウルフの群れが住み着いたらしくての。
5〜6頭程のウルフに追いかけられた者もおるとかで、周辺の村の若い衆は怖がって砂漠に近づくのも嫌がるのじゃよ。
しかも、リーダー格の一頭が普通のウルフとはちと毛色が違うらしい。
1番凶暴で、力が強く足も早いと聞いておる。
おかげで砂漠の向こうに荷物を届ける事もままならん。
あいつらに勝てるのはウィンクルムの方々しかおらんと言う事で、ここへ来たんじゃ。
月待草を採ったついでで構わんが、余力があればウルフへの対応もお願いしたい」
「なるほど、そのリーダー格の一頭がデミ・ウルフ化している恐れがありますね。」

確かに、ただの村人ではウルフの群れを追い払うのは至難の技だろう。
しかも、デミ・ウルフが混じっているとなればなおさらだ。
移動中に襲われでもすれば、砂漠の真ん中で立ち往生してしまうし、いつ村自体が襲われないとも限らない。付近に住む人々は気が気ではないだろう。
できれば周辺住民の身の安全のためにも、ウルフも討伐しておきたいところだ。
受付嬢は老翁の言葉を書き留め、引き続き砂漠探索のための情報を聞き出して行く。

「砂漠を渡るために準備するものなどはありますか?」
「そうじゃの、昼は暑く夜は寒い砂漠じゃから、暑さ寒さ対策くらいかの。
砂漠を渡るためのラクダは村にいる2人乗りのものを使えば良い。
水と食べ物は村で調達できるし、他に必要なものがあれば、すぐに儂が用意しよう。
儂らの村は、砂漠を渡り他の村に荷物を届ける事で生計を立てておる。
村内の者に尋ねれば、砂漠を渡るに必要な心得も教えてくれるじゃろ」

 書類の備考欄に、情報収集可、と書き加えてから、受付嬢はさらに質問を続ける。

「ウルフについては、どれくらいの情報があるのでしょう?」
「ふむ、それに関してはここに村の若い衆の証言を書きつけてきておる。
これをお渡しすればよいかの?」
 そう言うと老翁は懐から葉書サイズのメモを取り出し、受付嬢に手渡した。
メモには、箇条書きで村の住人から聞き出したのであろうウルフの目撃証言が書いてあり、
受付嬢はそのメモをひとつひとつ読み上げていく。
「えーっと、
・頭数は5~6頭。
・うち一頭が異常に凶暴で力が強く、足も早い。
・鋭い牙と爪がある
・砂漠での生活に慣れたためか、砂上でも足を取られることなく、素早く走ることが出来る。
・火を嫌う
……この、火を嫌う、と言うのは?」
「うむ、村の者に、たまたま持っていたランタンを投げつけて助かったものがおってな。
どうも砂漠の中で火を見ない生活が長いせいか、たき火や松明の火は酷く苦手の様じゃと聞いておる。
ただし、日中は太陽の光が強いせいかあまり効果はないようじゃ」
「なるほど、良くわかりました。ご依頼の件確かに承知いたしました」
 受付嬢が依頼書の控えを手渡すと、老翁が足元から例のジェール金貨が詰まった袋を持ち上げた。
「宜しく頼みましたぞ。……して、依頼料はいかほどかの。
何せ辺鄙な村の出身で、都会の相場はからっきしわからんのじゃ。
これだけあれば足りるかのう?」

 大量の金貨を袋ごと差し出す老翁を押し留めその袋の中から必要な分を受け取り、
残りを老翁に返すと、受付嬢は「奥様によろしくお伝えくださいませ」とだけ伝えて、
ウィンクルムたちに招集をかけ始めた。

解説

●目的
 1.太陽が沈んでから、月が中天にかかるまでの間にしか咲かない月待草を探し、
   村長に渡す。(必須)
 2.砂漠に住み着いたウルフを退治しましょう。(任意)
●場所
 昼は焼けるように暑く、夜は凍えるほど寒い砂漠です。
 必要な物があれば申請して、しっかり準備をしていきましょう。
●乗り物、荷物
 村長が二人乗りのラクダを貸してくれるようです。
 砂漠を渡るのが楽になる上に、荷物も詰めて一石二鳥!
 ただし、あまり重たいものはラクダがバテてしまうので、必要最低限で行きましょう。
●敵
 5~6頭のウルフの群れが、砂漠を渡る旅人を狙っているそうです。
中の一頭がデミ・ウルフ化しているかもしれないとの噂がありますが、定かではありません。
 倒せれば、この先村の皆さんが困らずに済みますね。
 砂に足を取られずに動ける代わりに火を使って怯ませることが出来るようです。

ゲームマスターより

プロローグをご覧いただきありがとうございます。

毎日暑いですね~。
そんな暑さをウィンクルムのみなさんにも味わっていただくエピソードになります。
初のアドベンチャーエピソード、がんばります!
みなさんも熱中症には気を付けて!

リザルトノベル

◆アクション・プラン

コカコ(ポヴァラ)

  ●「…できれば、村の人に安心して砂漠を歩いて欲しい…です」

砂漠や長い外歩き自体初めてで戸惑うも砂漠の広く美しい天に感動

●村に着いたら注意点や地方特性・オアシスの場所など道中の流れを聞き
ラクダや必要な荷物
(地図・コンパス・食料・水・毛布・外套、フード/帽子/サングラス等・ランタン・松明・油や火種)
を借りる


●花が咲く時間に着けるよう出発
荷物を分担して持ちオアシスをチェックポイントに花へ向かう
(水や食料の配分に注意)


●ウルフに出くわしたら戦闘
夜なら松明を投げ怯ませ
(花の近くならランタンと目印を置き踏ませない注意を)

逃がさないよう全体を囲み優先的にリーダー格を攻撃、逃がした場合は深追いせず


リーヴェ・アレクシア(銀雪・レクアイア)
  目的:花の入手及びウルフの撃破
心情:月夜に咲く花か、美しいだろうな
手段:
到着した村で長老に挨拶すると共に全体方針を改めて確認し、準備を行う。
可能であれば、花の写真や群生地(または最後に見かけた場所)を聞いてから、村を発つ。
花の捜索の際、体力配分に気をつけると共に仲間の状態にも注意を払う。具合が悪そうな者がいたら、すぐにフォロー出来る体制を(慣れない環境下である為、想定外を想定して動く。単独行動はしない、させない)
戦闘は取り巻きのウルフへの攻撃を担当。足中心に攻撃し、攻撃の手数を減らす。逃亡された場合は深追いせず、逃走方向を確認の上、後日討伐が行えるよう報告しておく。
花の状態に気を払い、帰還。


楓乃(ウォルフ)
  ■事前準備
・村の人に地図を借り、オアシスの場所、花までの時間を確認し出発時間を決めるなど、道中の流れをチェック
・荷物をコカコさんから受け取る

■行動
・事前準備で確認した時間に出発
・地図のオアシスをチェックポイントにして花へ向かう
(オアシスで水を補給。休憩も。)
・花を見つけたら目印用に付近にランタンを置き、周囲を警戒。安全確認が取れたら花を摘み、村へと戻る。
・ウルフ遭遇時は、襲われないように松明やランタンの火を使って怯ませて身を守る。
火に限りがあるので、周囲の神人の状況も確認しつつ行動。

■心情
砂漠なんて初めて。ウォルフはこうゆう所で育ったのね…。不思議な所…
砂漠に咲く花…ウォルフと見れたらいいな。



クリスタル・スノーホワイト(キース・ゴルドリオン)
  動きやすいパンツルックに、日除けのフード付外套をすっぽり被り
子供用の日焼け止めを塗る

情報収集
月待草を見た事があるという村人に詳しく植物的特徴等を聞いておく

「砂漠は本当に暑いです……」
気温差で人同士でくっついていた方が、暑さも寒さもしのぎやすいので
移動中も休憩中もキースににぴったり密着

一緒に火の番をする時は
夜の冴えた空気に宝石をばらまいたように広がる星を見上げ
「あれが女神座で、あれはラクダ星」
とキースに説明

戦闘
キースに守られながら
ランタンの火を向けるのに効果があればかざして牽制


夜の砂漠をラクダの背に揺られて渡りながら見上げる二つの月は
なんだか不思議。
地上でその光を弾いて輝くのは月待草の花ですか?


エメリ(イヴァン)
  わずかな時間にだけ咲く月色のお花かぁ
なんだかわくわくしちゃう

慣れない場所に出向くため事前準備はしっかりと
花に辿り着くまでに掛かる時間を確認
咲く時間帯に着けるよう出発時間を調整

荷物を使って昼は日差し夜は寒さ対策
水と食料は大事にし一同纏まって行動
オアシスでは休憩しつつ水分補給し水を満タンにする

任意とはいっても今後のためにもウルフは退治してしまいたいね
無茶は厳禁だけど出くわしたら逃げられる前に倒してしまいたいな
神人側に来る場合はランタンの灯りを掲げて怯ませてみるよ

夜に輝くのなら見つけやすいね
お花を植え替えられるよう植木鉢か代わりになりそうなもの持っていこうかな
これできっとお婆さんの腰もよくなるよね


一行が辿り着いた熱砂に囲まれた村は、
暑く乾いた厳しい気候の中でも、穏やかな人の心の潤いを残した村だった。
荒涼としながらも心を揺さぶられる風景は、自然の雄大さを感じさせる。

A.R.O.Aの命を受けすぐに出立し夕刻過ぎに村に到着した面々は村の住民に諸手を挙げて歓迎され
一番涼しい高台にある村長の屋敷内の、一番風通しの良い部屋へ滞在することとなった。
村の住人が貴重な飲み物食べ物を持参しては、奥方様の事をよろしくお願いしますと頭を下げていく。

奥方の体調への不安と、快癒のきっかけとなるウィンクルムへの期待が見て取れ、
人情に篤く礼儀正しい村の住民の安全な暮らしを確保したいと願うのはごく自然な流れだろう。


住人の来訪も途切れ、床に車座になり全体の方針を相談をしようとする室内は、
4名のメンバーを欠いていた。
風が昼の熱を失い始め備え付けの暖炉に火を入れる頃、
リーヴェ・アレクシアが銀雪・レクアイアを伴い戻ってきた。

「すまない、村長に挨拶がてら話を聞いていた」

「なにかわかりましたか?」

 床に腰を下ろしたリーヴェにクリスタル・スノーホワイトが尋ねる。
隣に座るキース・ゴルドリオンも先を促すようにリーヴェに視線を向けた。
肯定の返事すると、リーヴェが傍らに控える銀雪の名を呼ぶと、応じて銀雪は口を開いた。

「じゃあ俺たちが聞いた情報を話すね、まず、」

「ちょっと待った!」

 ‶記憶‶を使って覚えた情報を銀雪が話そうとした時、けたたましい音を立てドアが再び開く。

「ウォルフ、そんな開け方は良くありません」

 両腕に筒状に巻かれた羊皮紙を抱えたためドアを足で開けたウォルフを
楓乃がやんわりとたしなめたが、ウォルフは気にした風もなく座ったメンバーに羊皮紙を配り始める。

「地図か。手際の良いことだ」

 羊皮紙を広げたキースの感心した声にウォルフは得意げに鼻を鳴らした。


改めて、砂漠の全景を確認しながら今後の動きを確認することにし、
思い思いに地図に書き込みをしながら、情報をすり合わせていく。


地図によれば、砂漠は縦に長い太めの楕円形
南端の村から北端まで砂漠を横断する線が引いてあり、4日の記載。
線の途中に黄色い花の絵、水溜りの絵が描かれていた。

「この黄色いお花の絵、たぶん月待草だろうな。右側に1日って書いてある」

「では、こちらの水溜りの絵はオアシスでしょうか、半日と書かれています」

 エメリと楓乃の言葉に、銀雪が村長との会話の‶記憶‶から地理の詳細を補完していく。

「地図の線は村の人が使うルート、絵の横の数字はそこまで片道にかかる日数のことなんだ。
陽が昇って沈むまでが一日、行って戻ってくるには最短で記載の日数の倍、
条件によってはもっとかかる」

 地図は荷運びが生業の者が書いた物だ。不慣れな者の多い一行に重い沈黙が下りる。


沈黙を凛とした声で打ち破ったのは、リーヴェだった。

「最悪を想定し、想定外も想定して入念に準備をすればいい。ウォルフもいるのだし」

 話を振られたウォルフは、おう、と元気よく返事をし、一枚のメモを取り出した。

「必要そうな荷物の一覧を書いておいた。今日のうちに調達して、明日は陽が昇る前に出発。
涼しい時間にペース早めで距離を稼げば、本格的な暑さになる前にオアシスにつけるだろ。
補給を兼ねて休憩して一番暑い昼を凌げば、体力の温存にもなる」

「で、では、荷物の調達は私が、……っポヴァラさん、手伝っていただいても、いい、ですか?」

 コカコが荷物の調達係を引き受けるが、メモの内容が思いの外充実しており
パートナーに助けを求めると、ポヴァラは勿論ですよと頷いた。

「あ、私たちも手伝ってもいいかな?」

 ポヴァラの助力にほっとした表情を見せたコカコに、エメリとイヴァンが話しかける。
突然話しかけられたコカコは、内心動揺しながらも会話に応じた。

「え、あの、いいんですか……?」

「お花を植え替えられる植木鉢か何かを持っていこうかなと思って」

「僕はラクダの扱い方を聞きに行きたいんです。
ウォルフさんがご存じでしょうが、知っているに越した事はないでしょう」

 二人の言葉にコカコはありがとうございます、と笑顔を見せた。



「次にウルフについてだな」

「できれば、村の人に安心して砂漠を歩いて欲しい……です」

 リーヴェの言葉にコカコはおずおずと意見を出した。

「私も、任意とはいっても今後のためにもウルフは退治してしまいたいね。
無茶は厳禁だけど出くわしたら逃げられる前に倒してしまいたいな。
ただ、時間的な事を考えるとあまり戦闘に時間はかけられないから難しいかな?」

 コカコの言葉に呼応するようにエメリも自分の意見を述べる。


「慣れない土地を長距離移動した後の戦闘だ。
体力的にも厳しいだろうし、倒すのに異存はねぇが、短期決戦でいきてぇな」

 一行の中でも、まだ体力的に幼いパートナーを気遣うキースは複雑な面持ちだ。

「荷物にも限りがありますし、お花の状態もわかりません、
全員で囲い込んで、リーダーを優先的に倒すのがいいのではないでしょうか。
輪を狭めて接近戦に持ち込めば、ウォルフも戦い易くなりますし」

 楓乃の提案にウォルフがうんうんと頷く。

「一か所にウルフを集めて囲む方法が問題ですね。餌で誘き寄せる、とか……?」

 クリスがウルフの誘導方法に関して考え始めるとリーヴェが助け船を出した。

「銀雪のアプローチⅡでひきつけてしまえば退路を封じやすいのではないかと思う。
その上でリーダーを狙っていくつもりだ」

「ではそれまでの牽制は俺がしよう。囲む前に一点突破されては元も子もない」

 キースの意見に、一人で複数のウルフを相手取る事に緊張していた銀雪は少し安心した。

「銀雪さんにアプローチで引きつけて貰って、遠距離からキースさんに牽制してもらう。
囲い込んだらリーダーを優先的に狙っていく。決定だね」

 エメリのよろしくお願いします、という言葉で作戦会議は終わりとなり、
それぞれに与えられた役割を果たすべく部屋を出て行った。

コカコ、ポヴァラ、エメリ、イヴァンは荷物の手配に、
楓乃とウォルフがラクダを迎えに行くと部屋を出たのを見て、
クリスが追いかけようとするが、キースに止められた。

「キースおじさま、なんで止めるんですか。私も何か手伝いたい」

「駄目だ。明日は早いし暑い中を歩くんだから、お前は早めに休んでおけ」

 不満げなクリスだが、明日途中で倒れるわけにいかないことはわかっている。
キースが住民からの贈り物の中から有用な植物や果実を分ける隣でしぶしぶ横になった。


銀雪が荷物を纏める準備をする横で、地図を眺めて作戦を再確認していたリーヴェが
窓の外を見上げると、銀色に輝く月が砂漠を照らしていた。

「月夜に咲く花か。美しいだろうな」

 言葉は、砂を渡る風に運ばれていった。






翌朝、夜が明ける前に起きた一行は荷物をラクダに括り付けると、
村民たちに見送られながら地図を頼りに北へ向けて出発した。

太陽が中天にかかるのが先か、一行がオアシスに到着するのが先か。
出発時には寒かった気温は黄金の太陽が顔を出すにつれ上昇し、ラクダに乗った一行の体力を奪った。


「砂漠は本当に暑いです……」

 キースにぴたりとくっつき、フードの下からクリスがうんざりしたように呟いた。
気温差よりも体温差の方が過ごしやすいため、暑さを凌ぐためキースに張り付くことにしたのだ。
当のキースもターバンにサングラスをかけ、日差し対策は万全である。
クリスに水筒を持たせ、定期的に水分を取るよう促し脱水症状にならないよう気を配っていた。


「砂漠なんて初めて。ウォルフはこういう所で育ったのね。不思議な所……」

 広大な砂漠に圧倒された楓乃は感動を隠しきれずにいた。

「砂漠か……。ここに来るといろんな事を思い出すな」

 砂漠出身のウォルフは、故郷を思い出したのか複雑そうな表情で地平線の方を眺めていた。

「あの時無理やりA.R.O.A.に連れてかれて、仲間たちにちゃんと別れも告げられなかった……。
最初は恨んだけど……今はこんな俺にも守れるものがあることを知れて、感謝してんだ」

 遠くを見て呟くウォルフの言葉の意味に、楓乃は砂漠に咲く花をウォルフと眺めたいと願った。


「わずかな時間にだけ咲く月色のお花かぁ。なんだかわくわくしちゃう」

 暑さや照りつける太陽にも負けず陽気に話すのはエメリだ。
その後ろでイヴァンがパートナーの呑気さに呆れながら釘を刺す。

「物珍しいとは思いますが観光に行く訳ではないので気を付けてくださいね。
はしゃぎすぎてはぐれないようにしてください」

 はーいと返事をした声は緊張感の欠片もなく、イヴァンは溜息をつきラクダの手綱を握り直した。


リーヴェと銀雪は絶え間なく目を走らせ、ルートの確認、
砂漠の状態や生き物の気配、仲間の体調にも気を配っていた。
不調者が出た場合には、すぐフォローに入るつもりでいる。

「リーヴェ、あれ」
 銀雪に示された先には、コカコ達のラクダ。コカコの顔色が少し悪いようだ。


「熱中症……ではなさそうだな、ラクダ酔いか。様子を見て辛そうなら相談しよう」


 そのコカコはリーヴェの予想通り、慣れないラクダの揺れに軽い嘔気を感じていた。

「コカコさん、辛かったら俺に寄りかかっていいですよ。その方が楽でしょう」

 そう声をかけるとありがとうございます、と素直にポヴァラの胸に凭れるコカコ。
普段と違う態度に表情には出さないが、内心若干の不安を感じつつ、
まだ見ぬ月待草に思いを巡らせたり、砂漠の風景の美しさを話したりして、コカコの気を紛らわせた。
ポヴァラが何度目かに周囲を見渡すと、地平の果てにちらりと砂色以外の何かが見えた。





それはオアシスだった。
近づくほどに緑色が見えるようになり澄んだ水を湛えた池と、
池の周囲のヤシの木や芝生は、体力を削られた一行には魅力的に思えた。
太陽は東の空を駆け抜け、中天を目指しラストスパートをかけているところのようだ。

「じゃあ太陽が少し傾いてくるまで、このオアシスで休憩と補給にしようぜ」

 ウォルフの言葉を合図にラクダを下り、ある者は水分補給、ある者は池から水を汲み、
ある者はオアシスの美しさを褒め称えるなど、様々な方法で休憩を取り始めた。
キースは選り分けた植物や果実を切り分けると皆に配り、水分と栄養の補給ができるようはからった。



太陽が西の地平線へと進路を取り始めた頃、一行は休憩を終え再度砂漠へとラクダを進めた。
コカコの酔いも良くなったようで、背を伸ばしてラクダの揺れに身を任せる姿に、
ポヴァラやリーヴェ、銀雪はほっと胸をなでおろした。

徐々に暑さが和らぎ、次いで風が冷たくなる時間。
日除けの外套は防寒用の毛布に代わり、ラクダの鞍にはランタンが吊るされた。
引き続きキースにぺったりと張り付いたクリスは夜空の星を眺め、
あれが女神座で、あれはラクダ座、とキースに説明をしながら周囲を見回していた。

「夜の砂漠をラクダの背に揺られて渡りながら見上げる二つの月は、なんだか不思議」

 月に魅入られたような口調でクリスは続けた。

「地上でその光を弾いて輝くのは……」

 視線を月から地上へ移したクリスの瞳が、うっすらと光るものを捉えた。
月明かりに慣れた目が、青い砂の上を見られるようになると、
それがぼんやりと光る花であるとわかる。

「月待草の花、ですか?」

 その言葉に反応して、全員がクリスの視線の先を追った。
目が慣れると、砂の山に囲まれた窪地に暗闇に浮かびあがる月色の花が見えた。



砂の山を下り窪地の底に到着すると、月の光を受けて輝く花々が夜風を受けてゆっくりと揺れていた。
範囲は広くはないが、闇を吸い込んで濃紺に沈む砂漠に輝く月色の花々と
砂上の星空を思わせるような幻想的な光景に、一行は息を飲んだ。

「これは……なんと幻想的な」

 ポヴァラが熱に浮かされたように呟き、彼がコカコを伴って砂上に下りたのを見、
ランタンを手にゆっくりとラクダを下りた一行は
離れ離れにならないようにしながらしばし月待草の美しさを楽しんだ。


ふと見ると、エメリとイヴァンが大きな黒い布の袋に砂漠の砂を敷き、
月待草を数本丁寧に掘り起こして植え替えていた。

「あら、植木鉢は止めたんですか?」

 エメリは植木鉢を探しに行くと言っていた。
周囲の音に耳を澄ませているウォルフの邪魔にならないよう、小さな声で楓乃が尋ねると、
イヴァンが手を止めて答える。

「植木鉢もあったんですが、植物運び専門の店の人が言うには、
植木鉢は傾いて中身が零れやすいため、運搬は技術が必要とのことで」

 イヴァンの言葉の後を月待草を植え替え終えたエメリが引き取る。

「袋ならラクダの鞍に結び付ければ中身は零れないし、
口を結んで真っ暗にすれば一日位は月待草の光を閉じ込められるってことだったの。
だからおばあさんにも幸運のおすそわけ。これできっと、おばあさんの腰もよくなるよね」

 そう笑ってエメリが黒い袋をラクダの鞍に括り付けた時、唐突にウォルフが声をあげた。

「来たぜ!気をつけろ!」



 今下りてきたのとは反対側の砂山の上、燃え上がる赤い眼で睨む5頭の獣が見えた。


「出たか。……その光は剣となれ、その光は盾となれ」

 リーヴェが傍の銀雪にくちづけを施し、彼らの周囲を淡い金の光が包むのを皮切りに、


「ネオ・インスパイア」
 照れているのか、少し頬が赤い楓乃がウォルフに、

「標となれ」
 戦いとくちづけに緊張した表情のエメリがイヴァンに、

「くちづけは、誓い」
 クリスはキースに片腕で抱えあげられながら、

「二人の、一人きりの為に」
 コカコは顔を近づけてきたポヴァラにぎゅっと目を瞑り、


それぞれくちづけを交わし戦闘に備えた時、砂山にもう1頭の獣の姿が現れた。

他のウルフより一回り大きい体躯に、ごわごわした毛皮。
煌々と輝く金の双眸の間、眉間のあたりに小さな角が見えた。

「デミ・ウルフだ……群れのリーダーだね。キースさん、援護お願いします」

 イヴァンが‶シャイニングアロー‶の詠唱を始め、
さらに銀雪が‶アプローチⅡ‶を発動すると、
銀雪の全身を覆う強いオーラにウルフ達の眼が向けられた。
じっと距離を測るように睨んでいたが、デミ・ウルフの一鳴きを合図に一斉に砂の山を駆け下りる。


銀雪に向かってくるウルフ達の動きを警戒しつつ、キースが‶ダブルシューター‶を使う。
月明かりを反射して煌めく銃弾がウルフ達の足元に突き刺さる。
キースの足止めが功を奏し、動きが鈍ったウルフ達を全員で囲みこむことができた。

火を掲げるとウルフ達が怯み後ずさるのを利用し徐々に輪を狭めると、
遠距離からはキースが、近距離からはリーヴェやウォルフ、ポヴァラが攻撃を行う。

普段の戦闘とは違い、踏み込んだ足がずぶりと砂に埋まる砂漠では
砂漠出身のウォルフ以外は機動力、攻撃力、命中率が安定しない。、
素早く逃げるウルフ達に傷は負わせるが、決定的なダメージは与えていなかった。



逃げようとしたウルフをランタンで追い立てたエメリが、不意にバランスを崩してよろめいた。
その隙を狙った赤目の1頭がエメリめがけて飛びかかる。

「エメリさん!」

 すぐにイヴァンが駆け寄りエメリとウルフの間に立って‶シャイニングアロー‶を発動した。
イヴァンの杖に嵌め込まれた貴石が輝き、周囲に光の輪が浮かびウルフの攻撃を防ぐ。
同時に牙の一撃と同じだけのダメージがウルフに与えられ、弾かれたウルフは砂上に落ち動かなくなった。



キースは少し離れた場所から全員の動きを把握しつつ、
クリスに危険が及ばないよう注意を払っていた。

作戦の遂行のためとはいえ、戦闘の最中にクリスの傍を離れるのは
保護者として心苦しいため、危険が及べば駆け付けるつもりでいた。

クリスはランタンを掲げてウルフを牽制しているが、疲れが見え始めている。
集中力が途切れたと思った瞬間、ランタンを持っていない腕側から赤目のウルフが飛びかかる。
急いで向けた銃口の先で砂上に炎がぱっと舞い上がった。


クリスの身に迫る危険にコカコが気付いたのはキースと同じ頃。

クリスの方に駆けながら咄嗟に松明を投げ、一瞬ウルフを怯ませた。
砂上に火の粉が舞い上がり、ウルフがきゃいん、と声をあげ怯む。

クリスを背に庇い立ち塞がるが、その手に松明はない。
衝撃から立ち直ったウルフが襲ってくると判断したクリスがランタンを掲げたが、
それはウルフが地を蹴った後だった。

(間に合わない!)

 クリスとコカコは痛みに備え目を閉じようとしたが、
それより早く、ポヴァラが‶アルペジオ‶でウルフに切り付けた。

ポヴァラのダガーの刃が走る軌跡が松明の光を受けて銀の線となり、
気付けばウルフはスライスされていた。

「大丈夫ですか、二人とも」

 二人の安全を確認しようと一瞬意識をそらしたポヴァラの後ろで、
ぐるる、という唸り声と共に砂を蹴る音がし、はっと振り返った視界には
一対の赤い目が迫ってくるのが見えた。

態勢が整わないまま反射的に防御の姿勢に構えたダガーに、鋭い爪が届いた瞬間、
銃声と共に目の前に迫っていたウルフが吹き飛んだ。

銃声が聞こえた方を見ると、
‶ダブルシューター‶を発動したキースが月明かりに照らされニヤリと笑った。


デミ・ウルフは赤目のウルフ達より賢いようで、残った2頭の影に隠れたり、
囲い込みの輪の中央に逃げ込んだりして巧みに攻撃をかわしていた。
集中力を使う夜間戦闘に、少しずつ皆の疲労の色が濃くなる。



赤目のウルフ達の狙いは‶アプローチⅡ‶を発動中の銀雪に向かった。
距離を取り様子を伺っているデミ・ウルフはそのままに、2頭同時に銀雪めがけて飛びかかる。

「今だ!」

 銀雪の合図と共に、ウォルフとリーヴェが踊り出て、
ウォルフの‶トルネードクラッシュⅡ‶が左からの1頭を叩き落とし
リーヴェの剣が右からの1頭を真っ直ぐに刺し貫いた。
足場が不安定なので力が入らない分、飛びかかってきたウルフの勢いを利用したのだ。



赤目の2頭がやられたと見るや否や、デミ・ウルフは素早く身を翻し砂漠の北側へ走り出した。

「待ちなさい!」

 声をあげたのは楓乃だ。
咄嗟にランタンを投げつけ、デミ・ウルフの足止めを試みるが、
楓乃の予想よりもウルフの速度がわずかに速く、眼前に落ち足どめとなるはずだったランタンは、
きれいな放物線を描きそのままデミ・ウルフを直撃した。

ランタンのガラスが割れ、流れ出した火と油がデミ・ウルフの固い毛皮に燃え移る。
ぎゃいん、と悲痛な叫び声を上げながら、しかしデミ・ウルフは倒れることなく、
進路を変えずに速度を上げて駆けて行ってしまった。



「逃げちゃいましたね。追いかけますか?」

「いや……止めた方がいい」

 クリスの問いかけにウォルフが答えた。

「この先の砂漠を渡りきれる装備は持ってきてねぇし、今の戦いで消耗したしな」

 短期決戦を目指し慣れない足場と暗闇の中を全力で戦ったため、体力やMPの消費も激しい。
特に‶ダブルシューター‶を2度も使ったキースはMPが底を尽きかけていた。

仮に今デミ・ウルフに追いつけても、苦戦を強いられるだろう事は想像に難くない。

「お花も採取してしまったから、お花を届けることを最優先にした方がいいよね」

 あくまで今回の目的は月待草の採取と再確認するエメリに続いて、

「楓乃のおかげで、デミ・ウルフもダメージは追っている。
幸い他のウルフは倒せているし、デミ・ウルフの傷が癒えるまでに
追撃部隊の編成をA.R.O.Aに進言しよう」

 そうリーヴェが分析し、
一行はそのままラクダに乗って後ろ髪を引かれつつ村へと帰る道を選択した。


花の入った袋を渡すと村長は涙を流さんばかりに喜んだ。
占い師から薬の作り方を聞いていた医師の手により奥方の腰も治り、二人は何度も一行に礼を述べた。
デミ・ウルフを取り逃したことも伝えたが、それでも村からの一行への評価は変わらず、
住民も彼らが村を出る日は横断幕まで作って見送ってくれた。

ウィンクルム達は、優しい村人たちに手を振りながら、村を後にした。




依頼結果:普通
MVP
名前:コカコ
呼び名:コカコさん
  名前:ポヴァラ
呼び名:ポヴァラさん

 

メモリアルピンナップ


エピソード情報

マスター あご
エピソードの種類 アドベンチャーエピソード
男性用or女性用 女性のみ
エピソードジャンル 冒険
エピソードタイプ ショート
エピソードモード ノーマル
シンパシー 使用不可
難易度 普通
参加費 1,000ハートコイン
参加人数 5 / 2 ~ 5
報酬 通常
リリース日 08月02日
出発日 08月09日 00:00
予定納品日 08月19日

参加者

会議室

  • [24]コカコ

    2014/08/08-23:50 

    はわ…っ肝心なときに戻りが遅くてごめんなさい…っ

    今更ですがキースさんにお願いする牽制は楓乃さんの言うような形で…いいと思います、
    皆さんの発言も取り入れて最終調整をして提出してきました。

    わ、わたしも始めての砂漠で…緊張や不安もいっぱいなんですけど…
    景色はすばらしいって、聞きます…、みなさんと、砂漠と咲いてるお花を
    見れたら嬉しい、です…っ、気をつけていってきましょう…、

    会議おつかれさまでした、です…っ

  • プラン提出した。ですよ。

    キースおじさまは銃で牽制にしましたけど、作戦の内容については
    行動に齟齬が出たらいけないかな?と思って、他の人の行動に合わせる
    ってしておきました。

    あと、夜間戦闘になったときは、夜の砂漠だと視野が確保できない(銃撃が無効になる)
    可能性あるかな?って、その時は松明とかの火に効果がありそうなら
    そっちを投げるってしておきました。ですよ。

  • [22]エメリ

    2014/08/08-21:37 

    コカコさんまとめありがとう。
    荷物の詳細もすっごく助かる!

    牽制は私も『群全体を牽制しつつ特にリーダーを注意して抑える』かな。
    ちょっと負担が多いと思うけど、一番視野を広く持てるのって遠距離のキースさんだと思うからよかったらお願いしたいな。

    あと少しで出発だね。
    改めてよろしくお願いします。みんなで頑張ろうね。

  • コカコ、まとめてくれてありがとう。
    分かりやすくて、とても助かる。

    戦闘は、『群全体を牽制しつつ特にリーダーを注意して抑える』かな、私も。
    銀雪がアプローチⅡで意識をそちらに引き付ければ、退路に関しては封じやすいのではないかと思う。
    その上でリーダーを狙おうと思ってる。
    私はそれを邪魔されたくないので、取り巻きのウルフの足を攻撃して攻撃の手を減らすことで援護する予定。

    私も調整可能の状態でプランは提出しておくよ。

    皆、頑張ろう。

  • [20]楓乃

    2014/08/08-08:58 

    コカコさん、取りまとめありがとうございます。
    流れがわかりやすくてとても助かります。
    そして荷物の詳細のプラン記載もありがとうございます。

    ウルフと遭遇した場合は、囲い込んで退路を塞いで戦闘ですね。
    承知いたしました。
    囲い込みで守りが分散してしまっているのもありますし、敵に一点突破されないよう、
    牽制は『群全体を牽制しつつ特にリーダーを注意して抑える』がよいかと思います。

    牽制している間に少しずつ囲い込みの輪をつめていけば、
    接近戦のウォルフも戦闘に参加することが出来ると思うので…!

    本日出発日ですし、取り急ぎのプランをまとめて提出しておきますね。
    変更点などの細かい修正はまた夜に行いますので…!

    改めまして、みなさんよろしくお願いいたします。(ぺこっ)

    (”ウォフルお兄さん”のフカフカ響きが可愛くて訂正しませんでした(笑)
     ウォルフでもウォフルでもモッフル(?)でも、お好きにおよびくださいませ(笑))

  • まとめありがとう。ですよ。

    キースおじさまが牽制役OKって言ってます。
    1つ『牽制の対象は狼の群全体なのか、リーダーを優先するのか
    もしくは、群全体を牽制しつつ特にリーダーを注意して抑えるのか?』
    っていう質問あったですよ。

  • [18]コカコ

    2014/08/08-01:11 

    えっと…えっと…(手元でまとめていたメモをおずおず差し出し)
    ここまでで、反対の出ていない意見をまとめてみました…っ。

    ●村での事前準備
    ・地図を借り注意点や地方特性・オアシスの場所など道中の流れを聞く
    ・ラクダと、必要な荷物を借りる
    (地図・コンパス・食料・水・毛布・外套、フードや帽子・ランタン・サングラス・松明・油や火種)
    (※荷物の詳細はコカコがプランに書きますので皆さんは省略してOKです)

    ●道中
    ・花が咲く時間に着けるよう出発
    ・荷物を分担して持ちオアシスをチェックポイントに花へ向かう
    (水や食料の配分に注意)
    ・できるだけ別行動を取らない

    ●ウルフ
    ・出くわしたら戦闘(内容については省略します)
    ・夜ならランタン・松明を投げ怯ませる
    ・凶暴なリーダー格を優先的に狙う


    戦闘以外だけでもちょっと多いですがそれぞれ必要な部分をプランとすればなんとか、でしょうか。
    見落としや間違っている所などあったら教えてください…っ


    今日の夜、出発ですが…会議に戻れるのがギリギリに、なってしまうと、思います…。
    確認が取れないと進まない相談事とかがあれば、他の皆さんで決めちゃってください…っ

  • [17]コカコ

    2014/08/08-01:03 

    お二人とも、確認、ありがとうございました、
    もちろんわたしも咲いてる所を見てから摘めたら一番、と…思っています。
    例えばお花を見つけた所でウルフが…なんて時に、お花に目印して
    ウルフに対応したら、もしもお花が閉じてしまっても安心、かなと思います…っ

    【出発時刻】をお花が咲く時間…か少し前に着くように調整する案、
    とてもいいと思います…っ、村近くまでウルフは来ていないようですし、
    ウルフに出くわすのもお花の近く…で、夜になる可能性が高そうですね。
    火が効果的なのも夜ですし、ちょうどいいと、思います。

    確かに知らない土地ですし、深追いは…ええ、そうですね…。
    わたしも逃げにくいよう囲む程度で考えていたのですが、
    エメリさんの作戦、有効そうなので、銀雪さん、キースさんに協力してもらえると…
    特にキースさんの役目は危険もあると思いますし、よ、よければですが…っ

  • [16]エメリ

    2014/08/07-22:41 

    >花
    私も読み返してみたけど、摘む自体はいつでもできそうな感じだね。
    でも今回この中にその花を見たことある人がいないから、咲いている時間に行って目で確認して摘んだ方が安心かも?
    光るんだったらちょっと迷っちゃっても遠目で見つけられるかもしれないしね。

    あ、事前準備で村から花までどれくらいの時間が掛かるのか聞いておくのもいいかも。
    それで時間ぴったりとか余裕を持って、とか出発時間を決められるんじゃないかな。

    >逃がしてしまった場合
    多分逃がしてしまったらまた遭遇するのは難しいと思う。
    向こうもこちらを警戒し出すだろうから、また襲ってくるか微妙そうかなって思うよ。
    逃げる選択肢を取った以上、向こうは手負い済みで慎重になりそうかなってイメージが。

    なので逃がさない方針で作戦を組むのがいいんじゃないかなと思ってるよ。
    ぽんと思いつくのだと、
    ・銀雪さんにアプローチで引き付けて貰ってその間に囲い込んで退路を塞ぐ
    ・遠距離からキースさんに牽制してもらう
    とかかな。
    ざっくり目の提案なので何かあったら遠慮なくいってもらえれば有難いなと。

  • >コカコおねえさま
    花が咲いた状態じゃないと、みつけにくいのかもしれないですね。
    (すごく花の背が低いとか、明るい内は砂色のはっぱの下に蕾が隠れてるとか)

    あと、咲いてるところがみられたら『花を見た者は幸運に恵まれる』
    っていわれてるみたいですし……せっかくだし、見てみたい。ですよ。(もじもじ)

    なんとなく夜間に移動するイメージもあったので、あんまり暑さが厳しかったら
    昼間は日陰をつくって体力おんぞんして、夜にいどうするのもいいかも。ですね。
    ふたつの月がぽっかり浮かんでる夜の砂漠も綺麗かもです。
    あと夜の移動は、ラクダにランタンをくくりつけてだったら、ウルフがあんまり
    ちかづいてこないかも?って思った。ですよ。

    (ウォルフお兄さんを、ウォフルお兄さんって
    フカフカしてそうな感じに言い間違えてごめんなさい)

  • [14]コカコ

    2014/08/07-07:41 

    ……はっ あ、あれっ
    連続で、すみません…っ

    わ、わたしもしかして勘違い、してたかもしれないんですが、
    『花が咲くのは3、4時間』と聞いて咲いている間に摘むつもりだったんです…け、どっ

    依頼主さんの言葉を整理してみたらそうは言っていないんです、ね…
    夜じゃないと月待草かの区別が付きにくそうですけど、どの花かわかったら
    多少時間がズレても摘める、って考え直しちゃっていいんでしょうか…?

    えっと今更ですみません、ここ、認識がズレてると作戦に関わるかなと思うので…
    もしおかしかったら教えてもらえるとうれしいです。

  • [13]コカコ

    2014/08/07-07:29 

    5組で取り掛かれて、頼もしい…です。改めてよろしくお願いします、ね…っ
    今更ですけど、わたし達も、好きに呼んでくださいね。

    必要なものの確認、みなさんありがとうございます。
    オアシスの場所を基点に…なるほど、すごく勉強に、なります。
    銀雪さんのスキル…、頼もしいです、頼らせて、いただきます…っ。

    【ウルフ】はみなさん討伐・退治の方向で一致、ですね…怖いですけど、頑張ります。
    わたしもできるだけバラバラにならない方がいいと思っています。
    それと…デミ・オーガでも、そうでなくても、
    異常に凶暴という事なのでリーダー格を優先的に狙うに賛成です。

    【逃がしてしまった場合】ですか…。うーん……。
    わたしは1晩立ち往生して次の日の夜を待ってでも花とウルフの討伐の両立ができたら、
    一番いいなという気持ちなのですが…依頼の外の事なのでさすがにやりすぎ、でしょうか…。
    も、もちろん、村の人の案内にない遠い所まで行かれたら諦め、ますけど…っ
    その場合はウルフの件が片付いてからお花を摘む、のイメージです。

    他のみなさんは、いかがでしょう…?

  • [12]エメリ

    2014/08/07-01:50 

    あ、満員になったね。改めてよろしくね。
    私達も呼び捨てでも大丈夫だよ。

    持って行くもの了解だよ。
    結構一杯必要になるね、忘れないように気をつけなくちゃ。
    そっか、なるほど。オアシスに寄るって手もあるんだね。
    こまめに水も補給できそうだし、目に見えて安心できるポイントがあるのはいいよね。

    討伐は私も全員であたるのに賛成かな。
    土地勘のない場所だしばらばらに行動するのはちょっと怖いもんね。
    見た感じ職のバランスもいいし全員で掛かれば善戦できると思うよ。

    他のウルフが逃げた場合は、私は花優先かな。
    倒せるのが最善だと思うけど、深追いするよりは早く花を届けてあげたいなって。
    逃げられないように囲い込むっていうのもあるけど、
    時間的な事を考えると戦闘にあんまり時間を掛けられないから難しいかな…。
    リーダー格のデミっぽいのさえどうにかできれば統率は崩れるんじゃないかなぁとは思うけど。

  • ウォフルお兄さん、僕……じゃないや、私は呼捨てでかまわないですよ。

  • 5組そろったですね。よろしくお願いします……!です!

    砂漠に必要なものみんなのお話しでわかりました、あとお水は大事に飲む。ですね。
    遊びじゃないのは分ってるけど、お話しでしか聞いた事がないオアシスとか
    夜の砂漠とか、どんな場所なのかちょっぴりわくわくもします。

    ウルフは全員で。がいいとおもいます。
    一頭様子の違うウルフに、もしも角がはえていたらそれを集中的に狙うです?
    もしも、ボスを倒して他のウルフが逃げるようなら
    追って倒すか、花を届けるの優先するか……どっちがいいでしょう?

  • 話し合いがかなり進んでいるので、少々躊躇ったが…、最後の一枠だし、思い切って申し込んだよ。
    私は、リーヴェだ。
    パートナーはロイヤルナイトの銀雪。
    よろしく頼むよ。

    会議室の内容は読んで把握した。
    銀雪が地理学と記憶をスキルとして習得しているので、地図の読み込みなどについては役に立てるのではないかと思っている。
    ウルフは討伐に一票。今後の脅威は排除しておきたい。
    私も全員で倒した方がいいと思う。砂漠という普段とは異なる場所でのことだ、想定外を想定して動きたいかな。

  • [8]楓乃

    2014/08/06-08:46 

    ウォルフ:
    発言が遅れちまってすまねー。
    ちょっと落ち着いた時間がとれなくて。

    お。コカコナイス案だな!
    あー。俺、基本呼び捨てで呼んじまうんだけど…皆いーかな?
    気に障ったらごめんな。

    砂漠で必要なものは、皆が言っているもんがあれば大丈夫そうだぜ。
    コンパス、地図、毛布、ランタン、松明、油と…帽子やサングラス、外套な。
    こんくらいならラクダ1頭いりゃ大丈夫だ。ランタンはラクダの腰とかに設置でいけるぜ。

    あとはそーだな…。
    昼は暑いけど肌がやけないようにフードのようなもんを羽織ってた方がいいと思う。
    中は薄着でいいからさ。
    んで、夜はもってきた毛布で寒さを凌げば何とかなると思う。

    後は依頼人から事前にオアシスの場所を確認しておいて、
    そのポイント、ポイントを基点にして動くといいんじゃねーかな。
    いきなりぶっ通して歩くのは難しいからな。

    ウルフは…そうだな。俺もできれば退治しておきたいと思ってる。
    ただ月待草を見つけた後に遭遇したとなるとちょっと厄介だな。
    戦闘で時間をかけるわけにもいかねーから…。

    となると、月待草を届ける班と戦闘班に別れて対応するか、
    全員で一斉攻撃してウルフを蹴散らして先を進むかのどちらかか?
    あんまりバラバラに動くと危ないから、まぁ、後者で考えてた方がいいか。

    事前準備で、村の人達に地方特性を聞く。な!りょーかい!
    あとは各所の位置確認もしておきてーな。
    村長が暮らしている村の位置と月待草が咲くと思われる場所の位置、
    オアシスとかの休憩ポイントの位置確認。
    …事前準備としてはこんなとこかな?

  • [7]コカコ

    2014/08/06-02:57 

    えっと、【移動】は砂漠ですしラクダに賛成です。
    二人乗りのラクダを必要数貸し出してもらえる、という解釈でいいと思います…っ
    砂漠の荷物運びで生計を立てている村らしいですし、きっとそのつもりで言ってくれてるのかな、と…。

    【荷物】ですがクリスさんエメリさんの提案に加えて、外套などで日差しと夜の寒さを
    遮ろうと思っています。
    それと、戦闘にしろ出くわしたにしろウルフに脅しのランタンを投げてしまうと
    その後困るかな…、と思うので、私達のための明かりは下げるか設置でどうにかして、
    投げつけるものとしてはたいまつや予備のランタンを使うのがいい、かな…

    …とか、とか…出発前の砂漠対策はウォルフさんに確認してもらったら心強い、ですっ
    (楓乃の方を見やりながら)
    後は地図もそうですがそこの地方の特性もあるかもしれません、
    【事前準備】として村の人達に聞きたいです。

  • [6]エメリ

    2014/08/06-01:34 

    あれ、私勘違いしてたかも。ごめんね。
    全体でラクダ1匹かと思ってたんだけど、制限数は特にないのかな?
    それだったら1組につき1匹、移動もラクダで、荷物は分担してつめばそれで大丈夫かも。

  • あ、それなら移動用とべつに
    荷運び用のラクダも借りたらどうでしょう?
    一人でラクダに乗れる人がいれば、だいじょうぶかも。ですよ。

  • [4]エメリ

    2014/08/05-23:01 

    初めまして、エメリです。
    パートナーはイヴァンくんだよ。
    今回はよろしくね。

    私もできるならウルフは退治しておきたいな。
    そのほうが村の人達も安心できるよね。
    どちらにせよ遭遇する可能性がある以上、対策はしっかり立てておいて損はないと思うよ。

    持物に関してはクリスさんがあげているものでいいんじゃないかな。
    花の咲いている場所が砂漠の真ん中みたいだから方角がわかるものは持っていきたいよね。
    後はちょっと調べてみたけど日差し対策に帽子やサングラスがあるといいみたいだよ。

    移動は多分徒歩になるのかな?
    ラクダは二人乗りとはいえ水と食料がかさ張りそうだから乗れなそうかも。
    結構歩くだろうから靴は砂が入らなそうなものにした方がよさそうだね。

  • 挨拶遅くなりました。
    クリスタル・スノーホワイトです、クリスと呼んでくださいですよ
    となりの大きい人は、キースおじさまです。
    よろしくお願いする。です。

    私も、一番の目的はお花を見つけてくることだって分かってますけど
    できれば、デミ化しウルフはどうにかしたいです。ね。

    砂漠は初めてですけど、まずは何をもっていけばいいんでしょう?
    水と食料とラクダは、依頼人のおじいさまが用意してくれるみたいですけど
    コンパスとか地図とか、案内人(は無理そうですよね)とか、毛布とか
    あとはランタンと油とかでしょうか?

    あと、砂漠はどうやって移動しますか?

  • [2]コカコ

    2014/08/05-11:28 

    あ、の…はじめまして、コカコといいます。パートナーは…こちらのポヴァラさん…です。
    えっと、えっと……、ご、ご迷惑おかけしないように、頑張ります…っ!

    一応先に…、今回の依頼への、わたしの考えですが…、
    砂漠に出るというドッグ、わ、わたしとしては…ど、どうにかして、
    村の人達がまた安心して砂漠を渡れるようにしたい、です…。

    それを踏まえて…えっと、お花が咲いている時間はほんの3、4時間という事なので、
    自分はこの依頼に数日かけてもいい、と思ってます。

  • [1]楓乃

    2014/08/05-08:31 

    はじめまして。楓乃を申します。
    こちらはパートナーのウォルフです。

    今回は砂漠の国からの依頼との事で、
    私は不慣れなんですが、ウォルフはちょうどそういった土地に慣れているようなので、
    色々ナビゲートできるかと思います。

    皆さん、どうぞよろしくお願いいたします。


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