ちゅーちゅー大パニック!(巴めろ マスター) 【難易度:簡単】

プロローグ

●パン屋さんは見た!
『三日月兎』は、首都タブロスの市街地に位置するベーカリーだ。店構えはそう大きくはないけれど、主人はこだわりを持って日々おいしいパンをせっせと焼いていて、店には毎日沢山のお客さんが訪れる。夕方には、いつもパンが売り切れてしまって早仕舞いをするくらいだ。
「ああ、今日もいい一日だった」
それが『三日月兎』の主人の口癖で、その日も主人は、仕事が終わるとうんと伸びをして、店の外に出た。店の裏手には運河がゆったりと流れている。仕事終わりにその風景を見るのが主人の日課だった。
「……ん?」
ふと視界の端に見慣れないものを見たような気がして、主人は『それ』を目で追った。
『それ』は、小型犬ほどの大きさのねずみだった。頭部には、出来損ないの角みたいなものがちまっと生えている。
「っ……!」
主人は息を飲んだ。角の生えた大ねずみの話は、聞いたことがある。確か、とても危険な生き物であるという話だった。あの恐ろしいオーガと関係があるのだとか。
幸いなことに、大ねずみは主人には気付かず、ひげをひくひくさせながらめったに人の立ち寄らない廃屋の方へと消えていった。

●1匹見かけたら大量にいる類の
「デミ・大ラットが、タブロス市を流れる運河の近くで目撃されたという情報が入った」
A.R.O.A.職員の男は、厳つい顔に渋い表情を乗せてそう切り出した。
「目撃者であるベーカリーの主人によると、デミ・大ラットは付近の廃屋の方へ向かっていったらしい。……デミ・大ラットの習性は知っているか?」
デミ・大ラットはその名が示す通りねずみがデミ・オーガ化した存在のことだ。体長は30センチほど。そして、肝心の彼らの習性はというと……。
「群れるんだよ。集団で行動するんだ。1匹で行動している場合は大抵そいつは偵察係。巣に行けば10匹……20匹……いや、下手をすると30匹はいるかもな……」
遠い目になって男が呟く。体長30センチもあるねずみが30匹もわらわらわらわら……。なるほど、想像するだにおぞましい、鳥肌の立つようなシチュエーションだ。
「デミ・オーガを見つけた以上、A.R.O.A.としては放ってはおけまい。幸い、デミ・大ラットの体力は低く、攻撃力も高くはない。駆逐にそれほど苦戦することはないはずだ。ともあれ、油断は禁物。気合を入れてねずみ駆除してきてほしい。数の暴力に対抗する策を、用意していくのもいいかもしれないな」
ともあれ頼んだぞと、実はねずみ嫌いのA.R.O.A.職員は、どこかすがるような目をしてウィンクルムたちに声を掛けた。
「あ、それと」
思い出したように再び口を開いた男の表情が、僅か和らぐ。
「デミ・大ラットを目撃したベーカリーのご主人から、店のすぐ近くに恐ろしい化け物がいると思うとどうにも落ち着かない。退治してくれた際には、感謝の気持ちを込めてウィンクルムの皆さんに自慢のパンを楽しんでもらいたいとの申し出だ」
ベーカリーにはちょっとした飲食スペースもあるので、その場で好きなパンを楽しむことができるだろう。任務の後に食べる美味しいパンは、きっと格別な味がするに違いない。

解説

●目的
タブロス市内の廃屋に巣食うデミ・大ラットの群れの駆除。
廃屋の中は戦闘に支障のない広さです。

●敵
デミ・大ラットの群れ。
1匹ずつは強くありませんが数の暴力に注意。
また、敵の死骸はA.R.O.A.の専門の職員が後ほど処理いたします。

●戦闘後は……
任務完了の暁には、ベーカリー『三日月兎』のイートインスペースにて、お好きなパンを楽しむことができます。
食べたいパンがございましたらプランにてご指定を。
こだわりのコーヒー(苦手な人にはオレンジジュース)もパンのお供にどうぞ。
パートナーや友人と楽しい時間を過ごしていただけると幸いです。
(同行の方との絡みは、両者のプランに記載があった場合のみ描写いたしますことをご了承ください)

ゲームマスターより

お世話になっております、巴めろです。
このページを開いてくださり、ありがとうございます!

デミ・オーガ退治という名のねずみ駆除。ばっさばっさとなぎ倒しちゃってください。
敵の数は参加者様の人数やレベル等で多少変動するかもしれませんが、わらわらと出てくることは変わりません。
といってもそんなに強い敵ではありませんので、戦闘後のお楽しみにある程度プランの文字数を割いていただいても問題ないかと。
但し、描写の割合は全体のプランを見てバランスを取らせていただきますのでご了承くださいませ。
皆さまに楽しんでいただけるよう力を尽くしますので、ご縁がありましたらよろしくお願いいたします!

また、余談ではありますがGMページにちょっとした近況を載せております。
こちらもよろしくお願いいたします。

リザルトノベル

◆アクション・プラン

リチェルカーレ(シリウス)

  周辺に住む人たちも不安でしょう
がんばって退治しなくっちゃ

段ボール等 出入口を塞げるものと連絡用にインカムを人数分用意
現地で小麦粉と水で トリモチを作り板に塗る
他の神人たちと協力
先に遠くからある程度目星をつけ すばやく作業
ぺたりと貼る感じで 玄関以外のの出入口を塞ぐ

トランス時 彼からの言葉に瞬いて
「ラット退治の方が危ないでしょう?気を付けてね」

連絡取り合って タイミングを合わせ精霊たちに合図

封鎖後は 玄関で壁になるように立ち懐中電灯で中を照らす

戦闘後 詰めていた息を吐いてシリウスに駆け寄る
怪我はない?心配そうに

クルミ入りのパンを頬張る
美味しいとにっこり笑顔
今度はお客としてきますね と店主に



夢路 希望(スノー・ラビット)
  準備:
懐中電灯
殺鼠剤入りチーズ
ベニヤ板か段ボール、ガムテープ

行動:
先に敵の出入り口になりそうな穴を確認
一度廃屋の中へ入り餌を撒いておく(中が暗ければライトを使用

神人は2~3人に分かれ分担して外から穴を塞ぐ
方法は相手の方のをお手伝いするか、穴部分に板か段ボールを当ててテープで目張り
付近に使えそうな物があれば利用する

精霊とは別行動
トランスは事前に陰で
戦闘中は外で待機
非常時には剣を


三日月兎:
パンは兎モチーフのものを
飲み物はジュースで

…お店の名前を聞いた時ユキが浮かんだんです
お礼に美味しいパンを頂けるとも聞いて
…不純な理由で受けてごめんなさい
怒らないんですか?
…ありがとうございます
「美味しい、ですね」


フィーリア・セオフィラス(ジュスト・レヴィン)
  「…デミ・大ラットが、たくさん…。
 …ちょっと、怖いけど…、被害が出たら、いけないし…。
 …、私にも、できること、…ある、かしら…?」

作戦の流れは、『廃屋の中に餌→デミ・大ラットの出入り口塞ぐ→玄関から一気に踏み込んで戦闘』だそうで。
神人たちで『デミ・大ラットの出入り口を(外側から)塞ぐ』部分を担当するということなので、お手伝いします。
あまり物音や時間がかかっても、中のデミ・大ラットに気付かれてしまうかもですし、ベニヤ板や段ボールを張るとかガムテープで止めるとか分担を決めておくといいかも…?

その後は、足手まといになってもいけないので待機でしょうか。
玄関の辺りか、それ以外の所を見張れるような…?


テレーズ(山吹)
  ねずみがうじゃうじゃ…
ちょっとぞわっとしますが頑張りましょうね!

持物:首掛け式ライト、ガムテープ、ダンボール

事前に店長さんや付近の人に廃屋の事について聞いてみますね
見取りやラットが出入りできそうな穴の場所が把握できたら楽になりそうです

廃屋内に餌を設置したら少し待ちます
偵察役が外に出ているかもしれないので確実に廃屋内に集めてしまいたいですね
頃合を見て神人が2、3人でわかれてラットの出入り口を塞ぎに掛かります
一時的に逃げ道を潰せれば充分です、頑張りますよ!

みんなで頑張った後に食べるパンの味はきっと格別ですよね
私はオレンジジュースとおすすめのパンがないか聞いてみます
また来たくなる味ですね、美味しい


向坂 咲裟(カルラス・エスクリヴァ)
  ●心情
初任務ね
他のウィンクルムの足を引っ張らない様に頑張るわ

●行動
中のネズミを刺激しない様に少しだけ廃屋の扉を開けて
部屋の中央辺りに転がる様に毒餌を投げ入れるわ

逃げ道を絶つ為に皆と協力して穴を塞ぐわ
高い位置の穴も忘れずにね

デミオーガはトランスしていなくても倒せるそうだけれど
数の暴力には個の力と聞くわ
おじさん、屈んでね?

精霊が突入したら扉の前で待機よ
おじさん達頑張ってね

あら、パンが頂けるのね。とっても美味しそう
飲み物は結構よ。パンに良く合う牛乳を持ってきているの
なぁに、カルさん。何か言いたそうよ
…牛乳が良かったの?

●所持品
毒を仕込んだ餌(数個)
折り畳み式梯子、首掛けライト、牛乳



●鼠退治の下準備
「……デミ・大ラットが、たくさん……」
フィーリア・セオフィラスが呟いた通りに、廃屋にはデミ・大ラットの群れが巣食っている。故に戦闘前の準備――トランスは、敵に察知されないよう少し離れたところで済ませておくこととなった。
「……ちょっと、怖いけど……、被害が出たら、いけないし……。……、私にも、できること、……ある、かしら……?」
フィーリアが不安顔で首を傾げれば、パートナーのジュスト・レヴィンは金の瞳をフィーリアへと向けた。
「何もないということはないだろう」
ジュストが淡々と返せば、フィーリアの顔にほっとしたような笑みが浮かぶ。
「……そう、ね。……私にできることを、頑張る」
言って、フィーリアはスペルと頬への口づけを零した。
「ノゾミさんは外で待っていてね」
建物の影にて、戦闘時のことを思いパートナーの夢路 希望に柔らかく言い含めるのはスノー・ラビット。
「わ、わかりました。あの、無理はしないでくださいね」
「うん、大丈夫。ありがとう、ノゾミさん」
にっこりとしつつ、スノーは胸の内に思う。
(死骸の山なんてあまり見せたくないし……ね)
優しい思いを抱えるスノーの耳に、
「『あなたに、力を』」
力呼ぶスペルが聞こえ、頬には密やかなキスが落ちた。
「鼠がうじゃうじゃ……ちょっとぞわっとしますが頑張りましょうね!」
ぐっと両手を握って、テレーズはやる気も元気もいっぱいだ。そんなパートナーを見て、山吹は目元を柔らかくする。
「はい、頑張りましょう。ですが、どうか気をつけて」
そっと背を屈めれば、そのまま零される願い込めたスペルと頬への口づけ。テレーズが明るく笑む。
「任せてください! 山吹さんも、気をつけてくださいね」
曇りのない笑顔と手渡された言葉の温かさに、山吹は知らず口元を緩めた。
「早めに駆除しないと後々まずいな……」
ねずみ算的にラットが増える様を想像し、シリウスは僅か眉を顰める。が、
「周辺に住む人たちも不安でしょう。頑張って退治しなくっちゃ」
と、パートナーのリチェルカーレは気合十分だ。これは危険なことをしないよう釘を刺しておかなくてはいけないなと、シリウスはため息を漏らす。
「『この手に宿るは護りの力』」
力呼ぶ言葉を溢れさせ儀式を済ませれば、2人を包むは柔らかく暖かな風と光。光の欠片が、ちらちらと煌めきながらふわり2人の足元へと舞い落ちた。
「危ない時は呼べ。無茶はするなよ」
端的な、けれど優しい言葉にリチェルカーレは瞬きひとつ。
「ラット退治の方が危ないでしょう? 気を付けてね」
「……お前は」
逆に身を案じられて、シリウスは痛む頭を抑えた。
「全く、初仕事が鼠退治とはね」
オールバックにしたキャメルの髪を撫でつけるようにしながら、カルラス・エスクリヴァは重いため息をつく。けれど、こちらもパートナーの方は微塵も怯む様子はなく。
「初任務ね。皆の足を引っ張らないように頑張るわ」
気負いなくそう宣言する向坂 咲裟を、カルラスはやや呆れたように見やる。振り返った咲裟と、ばちり目が合った。
「デミオーガはトランスしていなくても倒せるそうだけれど、数の暴力には個の力と聞くわ。おじさん、屈んでね?」
「はいはい」
やれやれと苦笑を零しつつカルラスが身を屈めれば、
「『盾となり等しく耐えよ』」
降るは、力ある言葉と頬への軽い口づけだ。戦いの準備は、整った。
「――それじゃあ、行こうか」
柔らかく零されたスノーの言葉に、一同は頷きを返す。リチェルカーレが事前に配ってくれていたインカムを、全員が装着した。さあ、鼠退治の始まりだ。

件の廃屋の周りはひっそりとしていた。この場所の密やかなのはデミ・オーガが巣食っているという話が近隣に知れ渡ったせいではないらしく。
「廃屋に詳しい人がいればいいなぁって思ったんですが」
「残念ながら、以前からここに近寄る人はほとんどいなかったようで細かなことはわかりませんでした」
集合前、『三日月兎』の主人や近隣の住民に話を聞きにいった山吹とテレーズだったが、元よりめったに人の立ち寄らない場所であるので詳しいことはわからないと、皆に申し訳なさそうに眉を落とすばかりだった。
「それじゃあ、あの、先に敵の出入り口になりそうな穴を確認してきますね」
おずおずと名乗りを上げた希望に万一の際の護衛役としてスノーがついて、2人は廃屋の周りを注意深く一周する。穴を見つける度にインカムで皆に位置を説明し、全員が全ての穴の位置を把握した。間もなく、希望たちが一行の元へと駆け戻ってくる。
「……その、……お疲れさま、です。……ありがとう、希望さん」
引っ込み思案のフィーリアが、きゅ、とジュストの服の裾を掴んで、それでも僅か微笑んで言う。希望は目をぱちぱちとして、それから照れたように笑み返した。スノーが、そんな希望を柔らかな眼差しで見守っている。
「次は、ラットを一か所に集めなくっちゃですね」
「任せて。サキサカサカサはこの作戦に全力を尽くすわ」
リチェルカーレの言葉に応じた咲裟の手には、口を開けた袋に入れた毒入りの餌。ほんの少しだけ廃屋の扉を開けて、咲裟はそれを部屋の中央へと投げ入れる。毒餌が、ぱらぱらと辺りに散らばった。殺鼠剤入りのチーズを用意していた希望も、中へ踏み込むのは危険だと判断してそれに倣う。間もなく、鼠たちが集まってくるだろう。
「それじゃあ、少し待ちましょうか」
のんびりと笑んでテレーズが言う。待つのは、外に出ているかもしれない偵察役まで、確実に廃屋内に集めるため。念のため少し離れて、待つこと暫し。1匹のデミ・大ラットが、先ほど確かめた穴の一つから廃屋の中へと入っていった。
「……そろそろ頃合いでしょうか」
山吹の言葉が合図となって、神人たちが動き始める。それぞれの手には段ボールやガムテープ。リチェルカーレがこの待ち時間に小麦粉と水で作ったトリモチも準備はばっちりだ。神人たちが穴を塞ぎ終え次第、玄関から精霊たちが中に突入するという作戦である。つまりここからは、パートナーとは別行動。神人たちはリチェルカーレ・咲裟のA班と、テレーズ・希望・フィーリアのB班にわかれることになった。
「おじさんたち、頑張ってね」
咲裟の言葉にカルラスは苦笑する。
「おじさんたち、ねぇ」
「あら? ……じゃあ、言い直し。頑張ってね、カルさん。応援してるわ」
笑みかけられて、カルラスは年若い相棒に柔らかく微笑を返した。
「……気をつけてな、サキサカのお嬢さん。互いの武運を祈ってるよ」
次いで口を開いたのはリチェルカーレだ。
「シリウス、怪我しないでね。無茶は駄目よ。えっと、それから……」
こんな時でも、ひたむきに自身ではなく人の身を案じているリチェルカーレ。ため息一つ、シリウスはリチェルカーレの頭にぽすんと手を乗せた。リチェルカーレが驚きに目を瞠る。
「その言葉、そっくりそのまま返す」
つまり、怪我も無茶もするなという意味だ。リチェルカーレは、ふわりと花開くように微笑んだ。そうして咲裟とリチェルカーレは、廃屋へと再び向かっていく。
「山吹さんたちがいますから、一時的に逃げ道を潰せれば充分です! 頑張りますよ!」
「頑張るのはいいのですが……無茶は厳禁、ですよ」
「了解です!」
溌剌としたテレーズの笑顔に、山吹も釣られて僅か微笑みを浮かべる。そんな山吹の表情を見て、テレーズはますます笑みを明るくした。
「……えっと、……その、……気をつけて、ね……」
「わかってる」
懸命に紡がれる言葉に、短く返して。ぽん、とジュストはフィーリアの頭を軽く叩く。
「……無理はするなよ、リア」
「……うん、……大丈夫、だから。えっと……ありがとう、ジュスト」
はにかむように、フィーリアはそっと笑みを零した。
「ノゾミさん、絶対に無茶はしちゃダメだよ」
「は、はいっ……」
希望が頷けば、スノーの顔には王子様の笑顔。
「そしたら、約束、だね」
差し出された小指に、希望も自分の小指を絡める。スノーの笑顔が、真っ直ぐに希望へと向けられた。
「それじゃあ、また後でね」
スノーに柔らかく送り出されて、希望はテレーズとフィーリアと共に廃屋へと向かうのだった。

●鼠退治の時間です
神人たちの静かな戦いが終わるのを、精霊たちはじりじりと待つ。2手に別れた神人たちは、事前に調べた穴を、段ボールとガムテープを使って次々に塞いでいった。やがて、インカム越しに、神人たちの声が精霊たちへと届く。
『A班、穴を塞ぎ終わったわ』
『B班です! こっちも準備はばっちりですよ』
それぞれ、咲裟とテレーズの声だ。
『了解』
とジュストが応じて、精霊たちは目配せ一つ、廃屋の入口へ。僅か扉を押し開ければ――餌に釣られた鼠たちがわらわらと集まっているのがよく見えた。
「ああ、うじゃうじゃと……これは気が滅入る」
カルラスがため息を漏らし、シリウスは眉を寄せ不快感を露わにした。鼠の数は30ほどだろうか。毒餌にはデミ・オーガの命を奪うほどの威力はなかったものの、中には動きの鈍った個体や、ふらふらと様子のおかしい個体も見られる。くいと首掛けライトを調節して、精霊たちは扉を開け放ち、一気に廃屋の中へと足を踏み入れた。そして、鼠たちが動き出す前に攻撃を畳みかける。
「援護します!」
山吹が手にしたマジックブック『癒手』が、海の色を帯びて輝く。迸る光は薄暗い廃屋での光源となると共に敵の目を眩ませて。生まれた隙をついて、シリウスとスノーが走った。
「逃がさない」
「ここで終わらせるよ」
2人はエトワールを発動させ、流麗な剣舞のごとき動きで鼠たちを翻弄する。風のように部屋の奥へと回り込んだシリウスと玄関側を担当するスノー。2人は目配せ一つ、自分たちが生み出す円の中へと鼠たちを閉じ込める。シリウスのダブルダガー『パールアイ』が真珠の煌めきを零し、スノーの双剣『アジンドゥバ』は、デミ・オーガを倒さんと唸りを上げて。毒に光に蝕まれ弱った個体が、成す術もなくその刃に倒れていった。
それでもなお、闖入者たちに一矢報いようとする鼠は後を絶たない。開いた扉の向こう、光の世界にか弱き者たちがいることを鼠たちは本能で悟っている。入り口から懐中電灯をこちらへと向け気丈に立っている少女――リチェルカーレに、戦う力がないことを知っている。牙を剥いた鼠たちが、テンペストダンサーたちが作り出した攻勢の陣を掻い潜って扉を目指せば――立ちはだかるのはカルラスとジュストだ。
「さて――出番かな」
手にした盾で鼠たちを円の中へと弾き飛ばし、それでもなお精霊たちの包囲網を突破しようとする個体へは容赦なくメイスを振り下ろして、カルラスは不敵に笑む。一心に外の光を目指す鼠が進路を塞ぐジュストへと体当たりを食らわそうとして、彼の周りをふわりと舞う幾つもの光輪に自身の渾身の一撃を反射され、パシン! と飛んで床に落ちた。
「ここから先は通さない」
幾重にも施された攻撃の陣に、デミ・大ラットたちの数は次々と減らされていくばかり。
――キィィィ!
少し身体の大きな個体が、甲高い声で鳴いた。
「そいつから倒すぞ!」
司令塔と思しきその個体を確認し、シリウスが仲間へと呼びかける。応じたスノーが舞うように『アジンドゥバ』で切りつければ、既に幾らかのダメージを負っていたボスらしき個体は呆気なく絶命した。しかし。
「敵の動きが変わりました! 穴から外へ出るつもりです!」
戦況を見据え状況を把握することに努めていた山吹が、いち早く鼠たちの動向が変わったことに気づき仲間たちへと知らせる。先ほどのボスの鳴き声は、一旦ここから脱出せよとの指示だったらしい。生き残りの鼠たちが一斉に穴があるはずの場所へと殺到するが、穴は全て事前に神人たちによって塞がれており――ついでにトリモチも仕掛けられている。どの穴も、最初に向かった個体がトリモチに動きを封じられたことで、ぎゅうぎゅうの押し合いへし合いだ。
「はは、こりゃあ楽勝だねぇ」
自分は玄関の扉を油断なく守りながら、カルラスが笑った。
「神人の皆さんの頑張りのおかげですね」
と山吹もマジックブックは構えたままで僅か表情を緩ませる。ジュストも、言葉こそ口にしないものの山吹と同じ気持ちのようだった。間もなく、スノーとシリウスが全ての個体を絶命せしめる。
「終わったね」
「ああ。任務完了、だ」
血に濡れた武器を仕舞って、2人は視線を交わした。
「シリウス!」
ずっと詰めていた息をふぅと吐いて、リチェルカーレがぱたぱたとシリウスの元へと駆け寄ってくる。
「怪我はない?」
「俺は大丈夫だ。危なっかしいのはお前だろう」
心配の色を映した青と碧の瞳にじぃと見上げられて、シリウスは苦笑を漏らした。
「さあ、外へ出ましょうか。きっと皆さん、待ちくたびれているでしょうし」
山吹の言葉に異を唱える者はなく。6人は、神人たちの待つ光降る世界へと足を向けたのだった。

●貴方とパンと幸せ時間
「パン、どれもとっても美味しそうね」
『三日月兎』にて。テーブルに着き、ふくふくと丸い粒あんパンと睨めっこをしながら、咲裟は口元に笑みを浮かべる。『三日月兎』の定番だという三日月形のクロワッサンを前にして、カルラスも機嫌良く目元を柔らかくした。パートナーを得るのは光栄だと嘯きながらも、胸の内では面倒だとも考えているカルラスなのだが。
(面倒は面倒だが……まあ、それだけでもない、か)
偶には面倒ごとに首を突っ込むのも悪くはないかと、カルラスは髪を撫でつけた。と。
「お飲み物は何にしましょうか?」
『三日月兎』の主人が、柔和な笑みを浮かべてカルラスに問う。
「ああ、私にはコーヒーを。お嬢さんにはオレンジジュースを……」
「あ、飲み物は結構よ。パンに良く合う牛乳を持ってきているの」
言って、咲裟は持参していたミニクーラーボックスから牛乳瓶を取り出した。思わず絶句するカルラスを見て、咲裟は不思議そうに首をことりと傾げてみせる。
「なぁに、カルさん。何か言いたそうよ」
「いや……」
呆れ返るカルラスをじぃと見つめて、咲裟はますます不思議顔。
「……牛乳が良かったの?」
的外れな心遣いに、カルラスは乾いた笑みを返すのだった。

小動物のように胡桃入りのふんわかパンを頬張って、リチェルカーレは幸せ顔。緩く香り立つコーヒーを口に運びながら、シリウスはそんなリチェルカーレを見やって僅か表情を柔らかくした。
「あのね、シリウス。このパン、すっごく美味しい! ふかふかでふわふわなの」
パンを食べる手と口を休めて、リチェルカーレがシリウスへにっこりと笑みかける。
「そうか。良かったな」
リチェルカーレがあまりにも嬉しそうだから、思わず口からそう言葉が零れ出た。リチェルカーレの笑顔が、陽だまりのようにふんわりとなる。
「シリウスのパンもとっても美味しそう、ね」
シリウスの皿には、上等の蜂蜜とバターが添えられたバケットが2切れ。シリウスは口元に手を遣って少し考えた後、リチェルカーレの皿にバケットを1切れ乗せる。
「……シリウス?」
「美味しそう、と言っただろう」
だから食べたらいい、ということらしいと察して、リチェルカーレは「ありがとう」と微笑んだ。蜂蜜とバターを乗せて口へ運べば、香ばしい美味しさが口に広がる。
「お味はいかがですか? お嬢さん」
通りがかった主人が、優しく笑んで尋ねた。慌ててもぐもぐごっくんとして、リチェルカーレは主人へと笑みを向ける。
「すごく美味しいです。今度はお客としてきますね」
楽しそうに言葉零すリチェルカーレを見やって、シリウスは密か口元に優しい笑みを浮かべるのだった。

「みんなで頑張った後に食べるパンの味は、きっと格別ですよね」
にこにことそう言って、テレーズは主人へとお勧めのパンはないかと快活に尋ねる。勧められたのは、オレンジピールを練り込んだココア生地のベーグル。夏限定のそれは甘さは控えめで、コーヒーにもオレンジジュースにもよく合うという。テレーズが、ぱああと顔を輝かせた。
「山吹さん! 夏限定だそうですよ! しかもとっても美味しそうです!」
「そうですね、私も食べてみたいなと思いました。すみません、それを2つ頂けますか?」
飲み物と一緒に注文を済ませれば、間もなくテーブルに運ばれてくるとっておきのパンたち。軽く温められたそれは、ふわり良い香りを漂わせていて。
「美味しそう……いえ、これは絶対に美味しいです! いただきましょう、山吹さん」
山吹に笑いかけて、「いただきます」の挨拶一つ、テレーズは良い匂いのするベーグルをぱくりと口に運んで――見る間に表情を蕩けさせた。
「ふわぁ……また来たくなる味ですね、美味しい」
幸せそうにパンを頬張るテレーズを、山吹は微笑ましく見守る。ふと、その視線に気づいて、テレーズが小首を傾げた。
「山吹さんは食べないんですか?」
冷めちゃいますよ、とどこか真剣な顔で言い足されて、山吹もパンを口に運ぶ。口の中に広がるオレンジとココアの風味。
「これは……美味しいですね」
「はいっ! ふふ、一緒に美味しい物を味わえるのって、何だか幸せな感じですね」
嬉しいですと笑み零すテレーズと一緒に、山吹もその顔に柔らかな笑みを乗せた。

シンプルなトーストには、バターと手作りのジャムを添えて。さくりと頬張れば、中からふわっふわの生地が顔を出す。
「わ、……美味しい。……ね、ジュスト……」
フィーリアにゆるりと微笑まれて、「そうだな」とジュストは短く返す。そんな彼のいつもながらの無表情の中に僅か厳しい色を垣間見たような、そんな気がして。フィーリアは暫し考えた後――ジュストのコーヒーへと愛らしい角砂糖を落とした。
「……? おい」
「そ、その……疲れに、効くかと思って……」
ジュストを見る黒の瞳には、心配と労わりの色が滲んでいた。ため息を零し、ジュストはフィーリアを真っ直ぐに見る。
「……疲れたのは、リア、君の方だろう」
今回神人が果たした役割は、中々に危険なものだった。下手をすれば、精霊と離れたところでデミ・オーガと遭遇するかもしれない。そんな中で作業に打ち込むのは、本人も知らぬうちにどれほどの精神的な負担を彼女に与えただろうか。
「……よく頑張ったな。リア、君は強かったと、思う」
手渡された言葉に、フィーリアは目を見開く。何だか居心地が悪いような気がして視線を落とし、ジュストはフィーリアのコーヒーへと角砂糖を静かに沈めた。
「……ジュスト?」
「こうしたら、疲れが取れるんだろう?」
互いを思い合って甘さ溶かしたコーヒーは、柔らかで幸せな味がした。

希望とスノーの前には、グラスに汗をかいたオレンジジュースが2つ。兎を模したクリームパンは幸せな味がするのだけれど、希望の表情は何故か曇っていて。
「ノゾミさん、どうしたの?」
スノーは優しい。だからこそ、こういう時にはとても鋭い。心配顔で優しく問われて、希望はぽつぽつと言葉を零した。
「……お店の名前を聞いた時、ユキが浮かんだんです」
スノーが、僅か目を見開く。
「それに、お礼に美味しいパンを頂けるとも聞いて。……不純な理由で依頼を受けて、ごめんなさい」
しゅんと俯く希望の耳に――スノーの、くすぐったいような笑い声が届く。顔を上げれば、スノーは目元を柔らかくして希望を見ていた。
「……ふふ。確かに『兎』で一緒だね」
「怒らないんですか?」
目をぱちくりとする希望に、スノーは首を横に振ることで答える。
「怒らないよ。戦うことで力も付いて、困ってる人の役にも立てた上に、一緒に美味しい物を食べられるんだから」
僕は寧ろ嬉しかったよ、と希望を見るスノーの瞳は、どこまでも優しくて。希望は、はにかむように笑んだ。
「……ありがとうございます。その……美味しい、ですね」
「うん。とっても美味しいね」
またいつか来たいねと笑って、スノーは林檎がたっぷり入ったシナモン風味の渦巻きパンを口に運んだ。



依頼結果:成功
MVP
名前:テレーズ
呼び名:テレーズさん
  名前:山吹
呼び名:山吹さん

 

メモリアルピンナップ


エピソード情報

マスター 巴めろ
エピソードの種類 アドベンチャーエピソード
男性用or女性用 女性のみ
エピソードジャンル 戦闘
エピソードタイプ ショート
エピソードモード ノーマル
シンパシー 使用不可
難易度 簡単
参加費 1,000ハートコイン
参加人数 5 / 2 ~ 5
報酬 通常
リリース日 07月25日
出発日 08月05日 00:00
予定納品日 08月15日

参加者

会議室

  • [27]向坂 咲裟

    2014/08/04-23:57 

    連投ごめんなさい。
    下記の内容を入れてプランを提出したわ。

    ラットを殲滅するため、改めて頑張るわね。

  • [26]向坂 咲裟

    2014/08/04-23:45 

    ギリギリでごめんなさい。
    毒入りの餌はプランに記入したのだけれど、ワタシがそのまま配置させるのでいいかしら?
    またその場合、静かに投げ入れる形でいいのかしら…?

  • [25]リチェルカーレ

    2014/08/04-22:34 

    向坂さん、フィーリアさんお返事ありがとう。
    じゃあ、最初に言っていたように私は玄関で頑張ってみますね。
    シリウスに睨まれているけど、精霊の皆さんの後ろで玄関を塞いでいるだけだもの。
    大丈夫よ。

  • >玄関の開閉
    …私も、開けておいた方が、いいかもと…、思います…。
    理由は、咲裟さんと同じ…。出入り口塞いでも、あまり、強度は持たないかも、ですし…、あちこちから、逃げられるよりは…?

  • [23]向坂 咲裟

    2014/08/04-22:10 

    >玄関の開閉
    いえ、開けていた方が良いかもしれないわ。
    完全な密室よりも逃げる事ができる可能性を残しておいた方がデミ大ラットの動きが分かりやすくなるかもしれないから。
    どうかしら?

    餌は私が受け持とうかしら。…スキルも無いからまだ字数があるもの。

  • [22]リチェルカーレ

    2014/08/04-21:26 

    もうすぐ出発ですね。無事成功できるよう、がんばりましょう。
    出入口をあらかた塞ぐのと突入を合わせるのなら、何か連絡とれるものがあった方が良いのかしら、とぎりぎりに思いつきました。
    時数なんとかなりそうなので、トリモチとインカムはプランにねじ込もうかと思います。
    これでタイミングを合わせられないかしら…。
    餌だけ時数が少し難しそうなので、どなたかにお願いできたらと。

    玄関は開いている、と勝手に思っていましたがそうですよね…精霊の皆さんが突入した後、閉めるのかしら。
    だったらお邪魔になるので、周りで逃げ出してくるものがいないか見張っていようかな。
    とりあえずの足止めくらいなら、できないかしら。

  • [21]夢路 希望

    2014/08/04-20:44 

    反応が遅くなってしまってすみません。
    ……締め切り、昨日だと勘違いしていました。


    >材料
    リチェルカーレさんもありがとうございます。
    なるほど……段ボールも手ですね。
    ベニヤ板か段ボール、と。調達できた方で対応できるよう書きたいと思います。
    あと、こちらは字数制限で入れられなかったのですが、
    トリモチの案、とてもいいと思います。

    >塞ぐ
    分かれての行動、了解です。
    もし、どなたかご一緒になった時は、宜しくお願いします。

  • …私も、相談に参加できずに…、ごめんなさい…。
    作戦に沿って…、動くように、します、ね…。

  • [19]向坂 咲裟

    2014/08/04-18:16 

    中々顔を出さず、ごめんなさい。

    流れについては了解したわ。
    好物でデミ・大ラット達の気を引き付け、その間に神人がベニヤ板とトリモチで逃げ道を塞ぎ、精霊が突入して戦闘開始…ね。

    穴を塞ぐ時、高い場所に出入り口がある可能性もあるかしら。
    …一応折り畳み式の梯子なんかを持っていくことにするわ。

    外でみんなが待機するなら、おじさんには出入り口の近くに居てもらった方が良いかしら。
    リチェルカーレさんが灯り係をするというのなら、倉庫のドアは開いているという事よね。
    デミオーガというものは神人へ反応するらしいから、用心するに越した事はないわよね。

  • [18]テレーズ

    2014/08/04-00:31 

    あ、追記です。
    2:3でわかれるのは誰と誰がって具体的に決めるわけではなく
    2、3人でわかれて分担して穴を塞ぐって感じで曖昧に書いちゃって、GMさんにおまかせの形でいいんじゃないかなと。
    明日出発ですし。

  • [17]テレーズ

    2014/08/03-23:29 

    >材料
    なるほどー、ダンボールという手もありましたね!
    こっちならベニヤ板よりも手に入りやすそうです。
    トリモチも以前持ち込めたのなら問題なさそうですね、設置しちゃっていいと思います。
    あと、出入り口の認識も問題なかったようでよかったです。

    >塞ぐ
    そうですね、流石に穴だらけだー!って事もなさそうなのである程度固まって行動するのもありだと思います。
    塞ぐ前にでてきちゃったりとかでデミと鉢合わせしちゃったりもありかもですし。
    それだと2:3あたりでしょうか?

    あ、スキルについては悩んでいたんですが、シャインスパークにしますね。
    踏み込んだ時に使って、まだ毒がまわってないラットの目くらましになればいいなということで。

  • [16]リチェルカーレ

    2014/08/03-21:47 

    「材料」私もテレーズさんと同じようなイメージです。ベニヤ板があれば一番いいし、なかったらダンボールとか…強度は足りないだろうけど、とりあえず塞いで一気に逃げ出すのを防ぐ感じ。精霊の皆さんも家の中で包囲する形で戦うのなら、二重に囲めるので安心かな、と。
    内側の方にトリモチとかべたっとつけておいたらもう一歩逃げにくくなるかしら?
    トリモチは以前、他の依頼で作れたので用意できると思います。

    「流れ」私も皆でするイメージです。その方が早いし、確実ですものね。
    正直、できることは私もそのくらいなのですけど…一応、塞いだらドアの方に戻って灯り係をしようかなと思っています。が、この辺は各自の動きで良さそうな気がします。
    出入り口=ラットが出入りできそうな所
    と私も考えていました。

  • [15]夢路 希望

    2014/08/03-17:54 

    >材料
    ありがとうございます。
    深く考え過ぎて行き詰まっていたので、助かりました。
    ガムテープはコンビニでも手に入りそうです。
    ベニア板は調達できれば持って行きたいと思います。

    >流れ
    ……です、ね。
    逆に襲われる可能性もゼロではないので、穴は外から塞ぐ方がいいかな?と思います。
    ……一人だと少し心細いので、一緒に行動できるならしたいな、と。
    手分けして当たった方が早くは済むかもしれませんが。

    ……できること……。
    明かりはあるだけあった方がいいかな、と思っていたのですが、
    ラビットさんに待っているようにお願いされてしまったので
    私も外で待つことにします。
    懐中電灯は一応準備しておいて、
    餌を置きに中へ入った時に明かりが足りなかったら使おうかと。

    出入り口に関しては、私もテレーズさんと同じ認識でいました。

  • [14]テレーズ

    2014/08/03-14:08 

    >材料
    んー、私もあまり詳しくないですがベニヤ板あたりでしょうか?
    一時的に逃走を防止できればいいかなと思うので強度は一旦度外視で扱いやすいものがいいかなぁと。
    いざとなったらガムテープをべた張りという手段も。
    塞げるぐらいの箱系は持ち込めなそうなので現地調達できればラッキーかなと思ってました。

    >流れ
    個人的には外から塞ぐで、神人一同で行うなイメージでした。
    内部にいるとデミが警戒して寄ってこないかもと思ったので。

    私はデミに対して出来る事が思いつかなかったので外で待っていようかなと。
    何かやりたい事がある場合は、穴がどうにかなったら中に入っちゃっても大丈夫じゃないかなと思います。

    私も結構思いつきであげているのでそれはちょっと…とかありましたら遠慮なく突っ込んで頂ければと!

    あと私も認識確認なのですが、出入り口=ラットが出入りしている穴でよかったでしょうか?
    玄関以外の場所から出入りしていると思ってこう考えてましたので。
    イメージ的には神人達で穴を塞いでまわって、精霊が玄関から突入な感じで考えてました。

  • [13]夢路 希望

    2014/08/03-09:51 

    ……あ。
    そうですね、現地に穴を塞ぐのに使えそうな物が無かったら困ります。
    ……うーん。
    例えばどんな物がいいでしょうか。
    お勧めがあれば、教えていただけると助かります。

    ……あ、あと……少し確認したいことが。
    『中に餌→出入り口塞ぐ→一気に踏み込んで戦闘』の流れですると、
    出入り口を塞ぐ工程は……内側からでしょうか?外側からでしょうか?
    また、神人一同協力して行うという解釈でいましたが、合っていますか?
    ……た、尋ねてばかりですみません。自分の解釈に自信がなくて。
    それから、精霊さん達が中に踏み込んで行った後、私達はどうしましょう。
    明かりが精霊さん達だけで何とかなりそうということであれば、
    外で待機していた方が邪魔にならないでしょうか?

  • [12]テレーズ

    2014/08/03-00:47 

    なるほど、首掛け式のライトなら両手もあきますね。
    いいと思います!

    廃屋については見取りなり出入り口になりそうな場所を知らないかな?って事で
    目撃者さんだったり近くの人に先に話を聞いてみたいなと思ってます。
    知らない可能性もありますが、だいたいどの辺りと目星をつけられば多少は楽になるかなと。

    明かりも精霊だけでなんとかなりそうですし、私も出入り口塞ぐのは神人だけでも問題ないと思います。
    探してみてなかったとなると困りますし、ホームセンターにある安価なものなら
    準備できるとの話を聞いた事があるので塞げそうなものを準備しておくのも賛成です。
    大工なみの完璧な仕事が求められる訳ではないですし女の子だけでもきっと大丈夫です!(ぐっ

    そうすると順番としては中に餌→出入り口塞ぐ→一気に踏み込んで戦闘 がいいかなって思います。
    偵察役もいるようで、もしかすると外をうろついているデミがいるかもしれないので
    中に餌を置く事でもし外にデミがいたらそれが室内に戻っていくんじゃないかなと思いまして。
    餌を置いても集まるまでは多少時間差があるかなと思うので、
    出入り口塞げる目処ができたあたりで精霊が踏み込んでしまえばいいんじゃないかなと。

  • [11]リチェルカーレ

    2014/08/02-11:50 

    巣の中に踏み込む形に、なりそうでしょうか?
    先に外から見える範囲で出入りできそうな穴を探しておいて、一気に塞いじゃいたいですね。
    近くにも板とか箱とかありそうな気もしますが…現地でない!とかなると悲しいので一応用意していくと良いのかしら。

    懐中電灯、精霊は首かけ式の持ってもらうのいいと思います。両手使えるし、高原確保でしるし。

    出入り口塞ぐ→中に餌→一気に踏み込んで戦闘 な感じでしょうか。
    出入り口塞ぐくらいなら、精霊いなくても(神人だけ)でもできるかな?
    そうするとラットが怪しむ前に、一気に屋敷に入れるかしら…とか思ったりしました。
    思いつきあげているだけなのでおかしかったらごめんなさい。

  • [10]夢路 希望

    2014/08/01-05:05 

    私も、廃屋に踏み込んでしまうのがいいかな、と思います。
    テレーズさんの仰るように、取り逃がしてしまった時が大変かな、と。
    出入り口を塞ぐ案は、いいなと思います。
    塞ぐのに使う物は、廃屋の中か外で探す感じでしょうか?

    好物に毒……用意できれば、市販の殺鼠剤を仕込んだチーズを準備して行こうと思います。

    トランスは……わ、私達も、一応……しておこうかな、と。
    デミ・オーガはトランス状態にならなくても倒せる、と聞いていますが……ね、念のため。
    お願いするスキルはちょっと迷っています。
    複数から狙われた時を考えて、エトワールで回避率を上げてからの通常攻撃か。
    攻撃は最大の防御で、アルペジオか。(むむむ)

    あ。明りは、懐中電灯を準備して行きますね
    ……精霊さん達はどうしましょう?
    特に前衛型のテンペストダンサーは
    私達から少し離れての行動になると思うので、
    首掛け式のライトを用意できれば、していた方がいいのかな、と。

  • [9]テレーズ

    2014/07/31-01:58 

    確かに灯りはあった方が便利そうですね。
    神人は手があきそうなので照らしていければ見やすくなりそうです。

    出入り口塞いじゃうの賛成です。
    外に誘き出すとうっかり取り逃がしてしまった時が大変なので
    個人的には廃屋に踏み込むのがいいんじゃないかなって思います。
    廃屋もそれなりに広いようですしエントランス的な場所に
    餌でも仕掛けて一箇所に集められたら目視もしやすいですし楽じゃないかなと。

    好物なら確か前にデミ・大ラットと戦った時は
    毒入りチーズにつられていたのでそちらも充分効果があると思います。

    あ、今のところスキルはシャイニングアローかシャインスパークにする予定です。
    前者はそのままカウンター狙いでのデミ退治。
    後者はスキル効果の回復、目くらましに加えて明かり代わりにも使えそうかなと思ったので。

  • [8]向坂 咲裟

    2014/07/31-00:03 

    改めて、よろしくお願いするわね。

    おじさんは盾を持っているからライフビショップの二人に近い位置に居た方が良さそうね。
    円陣を組む場合はジュストさんと山吹さんの間に。
    壁を背にする場合は二人の前で構えておこうと思うわ。

    廃屋に踏み込む場合はリチェルカーレさんの言うとおり、逃げられない様にするべきだと思うわ。
    箱か何かを置けば大丈夫かしら?

    廃屋の外に誘き出す時は、煙か何かを焚いて炙り出すのはどうかしら。
    あら、でも…それだと怒っちゃうかしら。
    …好物で誘き出す方が何かと良いかもしれないわね。

  • [7]リチェルカーレ

    2014/07/30-13:19 

    敵の数がわからないところがちょっと不安ですけど、10~30ということなので多めで予想しておいた方が良いですよね…とってもたくさん(眉を下げ)。

    廃屋(巣)の中に入り込んで退治 もしくは 廃屋(巣)からおびき寄せて退治のどちらかですよね。
    壁に背を、ということは廃屋に踏み込む形になるでしょうか?
    戦闘に支障はない広さということですし、事前に逃げ出しそうな穴とか、私たちの出入口を除いて防ぐことができたら楽かも。

    ネズミの好きそうなものだと、チーズとか植物の種とか、でしょうか?
    毒餌を撒くとか、トリモチとかでひっつけて動けなくするとか…今思いつくのはその辺りですが、設置する方法が難しいかしら…。

  • [6]夢路 希望

    2014/07/30-04:00 

    ……ん、と。
    敵の数を考えると、なるべく集団行動を取る方が安全、でしょうか。
    ……あ、あと。
    廃屋ということなので、念のために明かりの準備もしていた方がいいのかな、とか。

    円陣形や壁を背にする案は、いいなと思います。
    背後からの不意打ちは、防げるかな、と。

    巣に隠れている場合は……何か餌があれば出てきて、くれないでしょうか……。

  • [5]夢路 希望

    2014/07/29-11:16 

    す、すみません……挨拶が遅くなってしまいました。
    夢路希望、です。
    パートナーは、テンペストダンサーのラビットさん、です。
    お久しぶりの方も、初めましての方も、宜しくお願いします。
    ……パン、楽しみです。

    と、取り急ぎご挨拶まで。
    案については、また後程。

  • [4]テレーズ

    2014/07/29-02:07 

    こんばんは、テレーズと申します。
    パートナーはライフビショップの山吹さんです。
    今回はよろしくお願いしますね。

    デミ・大ラットがいっぱいいるみたいですが、パンを楽しみにしつつ頑張りますね!
    巣に隠れているのなら開けた所に誘い出した方が楽かなーと思ってます。

  • …あの、…フィーリア・セオフィラス、です。
    パートナーは、ジュスト・レヴィン、ライフビショップ、…です。
    その…、よろしく、お願いします…。

    …えっ、と、その…私も、あまり…、戦いの経験ない、ですけど…。
    デミ・大ラットが、たくさん、だから…。
    …戦うときは、…みんなで円陣とか?壁を背に、とか?、…したほうが、いいの、かしら…?

  • [2]リチェルカーレ

    2014/07/28-18:23 

    リチェルカーレといいます。パートナーはマキナのテンペストダンサー、シリウスです。
    はじめましてな方も、お久しぶりな方も、どうぞよろしくお願いします。

    サキサカさんは初陣おめでとう。
    デミ大ラットがたくさんいるみたいだけど、一緒に頑張りましょう。

  • [1]向坂 咲裟

    2014/07/28-00:28 

    はじめまして。ワタシは向坂 咲裟(サキサカ サカサ)よ。
    パートナーはロイヤルナイトのカルラスおじさん。

    実はワタシ達、これが初任務なの。足を引っ張るかもしれないけれど、
    サキサカサカサは全力をもってネズミ退治にに挑むわ。よろしくね。


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