プロローグ
「おめでとう、可愛い女の子だよ!」
その朝、小さな田舎の村にある屋敷で産婆が取り上げた女の子の手の甲には、ウィンクルムの紋様が浮き上がっていた。
「まぁ……」
疲れ切った様子の母親は、重たい瞼を懸命に開いて娘に挨拶をする。
「私の所に来てくれて、ありがとう」
誰もが喜びに溢れた日。その日の夜遅くに、その女は訪れた。
チャイムが、鳴る。玄関へ出てきたのは、その娘の父親だった。
「はい、どちらさ……」
ヒュッと息を飲み込む。たっぷりとした長く美しい黒髪の女が微笑んでいる。その額には、短い角。この暑いのに、首にはぐるぐると厳重にスカーフを巻きつけている。
「こんばんは。この家で、赤ちゃんが生まれたと聞きましたの」
お祝いを。女は、マスクを外すとひび割れた頬を晒してニタリと笑う。傍らの痩せぎすの男が、女に問うた。
「ルベルム様、ごはん。ごはん、まだ?」
すんすん、と鼻を鳴らし、男は首をかしげる。
「ああ、ジョン、もう少しお待ち。ごはんはね、この人達にかかっているんだ」
「か、か、帰ってくれ……」
震える声で、精いっぱい男は絞り出すように告げる。頼む、帰ってくれ、と。その時、痩せぎすの男、ジョンの姿が突如変容した。
「ゴ、シュジンサマに、酷イ、コト言うナ!」
「ヒッ……!」
弾けんばかりの筋肉に、大きな体。毛むくじゃらの身体に狼の耳、そして、尾。明らかに『ヒトではない』形を取った『ジョン』に、男は尻餅をつく。
女は可哀想なものを見るような目で男を見つめ、そしてフッと微笑んだ。
「ええ、今日は帰りますわ。だって、満月ではありませんもの」
「……?」
訝しげに女を見ると、女はジョンの背を優しく撫でながら下がりなさい、と指示する。
「……ハい、ゴシュジン、さま」
ジョンはおとなしく後ろへ下がると、ちょこんとお座りをした。
「これはプレゼントですわ。どうぞ」
手渡されたのは、馬酔木の花とメッセージカード。
「赤ちゃんをどこかに預けるなどという馬鹿な事はなさらない事ね。必ず居場所を突き止め、問答無用でこの子の餌にしますわ」
女はにっこりとほほ笑むと、どうするかはあなた次第ですわね、と去って行った。
――赤子の泣く声が、屋敷にこだまする。
メッセージカードに書かれていたのは一言だった。
『次の満月の夜、神人の命を捧げよ』
次の日、A.R.O.A.に飛び込んで男は懇願した。
「助けてください、娘の命を、助けてください!」
「落ち着いてください、何があったのですか」
職員は男が手に握っている馬酔木の花とメッセージカードをよくみせるよう促した。
「神人の、命……」
「娘は、昨日生まれたばかりなんだ、これから、楽しい事も嬉しい事もたくさんあるだろうに、なんだっていきなり殺されないといけないんだ……!」
頭を抱え、しゃがみ込む男に、職員はかけることばを見つけられない。
「娘が、顕現してしまったばかりに……!」
その言葉を言った後、聞いた後で二人は無言になった。
忘れてはいないだろうか。――これから、その『娘』を救うのもまた、『顕現した者』なのだという事を。男は俯くと、辛そうに、絞り出すように言った。
「……危険は承知しています、助けて、ください……」
「ルベルム様、神人、来るかな」
「来るだろうね。A.R.O.A.は困っている一般市民を放っておけないんだ。……たとえ他の神人が危険にさらされようとね」
「ルベルム様、さすが。赤ちゃん、おとりにたくさん、神人!」
くつくつ、と女は喉の奥で笑った。
そう、あのときだってそうだったんだよ。
「あのとき? ルベルム様、悲しい事、あったの?」
きょとんと首を傾げ、ジョンはルベルムの顔を覗き込む。
「良いんだよ、お前は、気にしなくて」
優しく頭を撫でてやると、ジョンは目を細めてその手にすりすりと擦り寄った。
「満月の夜が、待ち遠しいね」
解説
目的:生まれたばかりの神人とその家族を守れ
ジョンの討伐
・満月の夜、田舎の村の屋敷前にてルベルム、及びジョンと交戦して頂きます。
以下はA.R.O.A.職員がまとめた情報です。そのままウィンクルムの皆さんの周知事項としてください。
●ジョン(ライカンスロープ・オーガ)
Cスケールオーガ。
普段は痩せぎすの男の姿を取ってるが、本人の意思で戦闘時2mの筋肉質な体躯の狼男へと変貌する。満月の夜に凶暴化し、攻撃が激しくなる性質を持つため今回『満月の夜』を指定してきたと見られる。
ルベルムの事を慕っており、彼女のいう事ならばなんでも聞く。
テンペストダンサーのような身のこなしで、引っ掻いたり噛みついたりが主。
遠吠えによる衝撃波を放つことも。銀製の武器での攻撃は、通常の二倍ダメージとなり、その傷はいかなる場合でも完治しなくなる。
●ルベルム(デミギルティ)
女デミギルティ。今回はジョンをけしかけてくる。
赤子の神人を囮に、神人をたくさん食わせてやる算段。
冒頭の通り、A.R.O.A.に遺恨がある。
どこかに『黄金の鱗』を持っており、それを破壊することにより弱体化するが、
戦闘力はAスケールオーガそのもの。
(何やら考えがあるらしく、ジョンとの戦闘中にウィンクルムに手出しをするつもりは一切ないようです)
理性はしっかり残っており、今回は対話にも応じる様子。
●状況
屋敷の中には生まれたばかりの子供とその両親がおりますが、ライカンスロープ・オーガを屋敷の中に入れなければ無事と考えてください。特に何もなければ出てきません。
*重要
今回は、ライカンスロープ・オーガの弱点である『銀の武器』として、希望者に銀の塗料を配布します。剣に塗ったり、弾丸に塗ったりしてつかってください。
(直接オーガに触れるものにお使いください)
このエピソード以降では銀は剥げてしまいますし、塗料もお返し頂きますので
このエピソード限定とご了承ください。
ゲームマスターより
狂った『演習』の続編ですが、前回参加の有無は気にしなくて大丈夫です。
前作を読まなくても、今作のみ読んでいただければOKです。
今作は、特例がありますので(銀の塗料)
使用したい方はプランにどうぞ。文字数を圧迫するので、
「銀」で伝わります。
デミギルティとの会話は可能、討伐も可能といえば可能です(討伐となるとかなり難易度が跳ねあがります)
それでは、よろしくお願いいたします。
リザルトノベル
◆アクション・プラン
リチェルカーレ(シリウス)
銀 敵の姿が見えたらトランス 精霊の囁きに瞬きひとつ 大丈夫 あなたこそ、気を付けて 戦闘時は前衛 右側に布陣 記載無い部分は仲間に準拠 ルベルムには仕掛けない ジョンの攻撃は基本回避 後衛へ攻撃がいきそうな場合は盾で防ぐ 後衛や屋敷内へ向かわせないよう戦線の維持 仲間と連携 敵死角になる位置からの攻撃を 精霊のMPが10を切ったらディスペンサ ルベルムと視線が合えば 前回も今回も 貴女はアロアを、わたしたちの反応を確かめようとしているみたい どうして? 冷静に応対 返事がどうであっても 馬酔木の花言葉思い出しながら ウィンクルムでなくても わたしは困っている人を助けたいと思うわ 戦闘後 赤ちゃんと家族に笑顔 もう大丈夫 元気に大きくなってね |
手屋 笹(カガヤ・アクショア)
銀 トランス、ハイトランスを行います。 Cスケール… 以前よりも強い相手の目撃を聞くことが多くなりましたね… ルベルムに関してはお話したい方にお任せ。 気にしないわけにもいきませんが ご家族をお守りする事を考えましょう。 【戦闘】 配置:後衛 お家の前を守ります。 呪符を手に、距離を取ってライカンスロープオーガに対峙します。 動きが素早いという事ですし ジョンに向けて呪符を飛ばし、他の方の攻撃をサポートします。 (昇龍桜を使用し、命中アップを図ります) 防げるか分かりませんが、遠吠えの衝撃波は護符を展開させ防ぎます。 防げなかった場合次の攻撃から回避優先。 ルベルムは動かない、あるいは撤退するようなら無闇に手出しはしません。 |
アイリス・ケリー(ラルク・ラエビガータ)
銀 狙いが神人だから正面からなのでしょうね …偽りはないのでしょうが、他に思惑がありそうですね ライトを腰に下げておきます トランス後、ハイトランス 屋敷を背に、ジョンに対して前衛と中衛Vの字状に布陣 私はV字の中心で中衛として行動 仲間の攻撃の補助に主眼を置きます 大振りな仲間の攻撃後の隙を狙わせない、倒れた仲間への追い打ちの妨害など 積極的にしかけることは避けます 戦闘不能者が出た場合はアタッカーとして前に出ましょう ルベルムへは会話のみとして手は出しません 万が一相手から仕掛けてきた場合、足止めに向かいます リチェルカーレさんが気にされていた花言葉…『犠牲』 何か、身に覚えでもあるのでしょうか? |
瀬谷 瑞希(フェルン・ミュラー)
屋敷前、月が出たらトランス。 ジェンマの杖に銀使用。 陣系は紫月さん案のV字で。フェルンさんは前衛右。私は後衛。 フェルンさんのMP低下時ディスペンサを使用。 暗くて視界不良ならマグナライトで照らす。 ジョンの動きを良く見て気がついた事は皆へ知らせ注意喚起。 戦闘中デコイでジョンの気を逸らす。 デミ・ギルティは精霊が元だとの噂あるけれど。 神人でもそうなる可能性があるのでは、とルベルムを見て思う。 愛情と憎しみは表裏一体。 期待が大ければ裏切り等で大きな失望を味わいその好意は悪意へと転化する。 隙を見てスマフォでジョンとルベルムを撮影する。記憶スキルでも覚える。 後でアロアの資料と突き合わせたら何か判るかも。 |
紫月 彩夢(神崎 深珠)
前衛左に配置 防御寄りの構えでこちらを狙ってきた時に反撃出来るように 来ない場合は少し前に出て釣るけど、包囲が崩れないよう、突出には注意を 魔守のオーブで自衛、ホーリーナイトの閃光効果も試していきましょ 攻撃時はなるべく低い位置で剣を振って、足に当たれば儲けと思おう 可能なら機動力を削ぐこと、神人として注意を引くことを主とし、 精霊の攻撃が当たりやすくなるように配慮 MP切れのディスペンサ時は防御専念 神人って、未契約より契約済みの方が成熟してそうよね まぁ、弱いオーガは、未契約しか狙えないんでしょうけど 煽って意識を赤子から遠ざけるわ ルベルム参戦等、撤退が必要になるほどの不測の事態あれば、家族の保護を優先に動く |
月が、明るく夜空を照らす。瀬谷 瑞希は、フェルン・ミュラーの頬に口づけ、トランスに入った。
「皆を、護って」
インスパイアスペルが、いつもより重々しく響く。『ジェンマ』に銀を塗ろうか瑞希は悩んだが、直接オーガに当てるものではないので、思いとどまった。
手屋 笹とカガヤ・アクショアは自分の得物に銀を吹き付け終えると、互いに顔を見合わせてうなずき合う。
「Cスケール……以前よりも強い相手の目撃を聞くことが多くなりましたね……」
オーガ達もこちらの殲滅にちからを入れてきているのか……? 不安になりそうな気持をかき消すように、カガヤはきゅっと口角を上げる。
「Cスケールのライカンスロープ・オーガか。相手にとって不足なし!」
いつ来てもいいよ、とばかりに双龍を握りなおす。
「ええ」
必ず守って見せましょう、と頷いた笹は、カガヤの頬に口づけた。続けて、カガヤの手の甲の紋章へと口づけ、ハイトランス・ジェミニへと移行する。この先の戦いを鼓舞するように、二人の周囲を風が吹き荒れた。
「狙いが神人だから正面からなのでしょうね」
アイリス・ケリーは、淡々とつぶやいた。傍らでラルク・ラエビガータはあきれたようにため息をつく。
「餌っつーか囮っつーか、えらくまだるっこしい真似をしやがるもんだ」
雲が、月を隠し、また、流れる。
「……偽りはないのでしょうが、他に思惑がありそうですね」
マグナライトを腰に下げて、明かりをつける。
「猛き心を」
アイリスは、敵が近づいていることを予感し、トランス、そしてハイトランス・ジェミニを済ませた。
紫月 彩夢は、神崎 深珠とトランスを済ませると屋敷を背に左前へと歩み出る。仲間たちと決めたとおり、ジョンをV字に包囲するためだ。
前方から、すらりとした二つの影が見えた。
――来る。
リチェルカーレは、シリウスの腕を引き寄せ、インスパイアスペルを唱えた。
「この手に宿るは護りの力」
そして、頬へと口づける。シリウスは『神人の命を捧げよ』のメッセージを思い出して、眉を顰めた。
――無茶をするなよ
頬からリチェルカーレの唇が離れたとき、低く囁く。彼女は、ぱちくりとひとつ瞬きをして、それからしっかりとシリウスの瞳を見つめ頷いた。
「大丈夫 あなたこそ、気を付けて」
答えにうなずき、淡く微笑むとシリウスはリチェルカーレとともに、右前方へと出た。
「まぁ、皆さんお揃いで」
恭しく頭を下げて、額に角がある女は艶やかに微笑んだ。
傍らでは、やせぎすの男が嬉しそうに神人たちを見つめている。
「すごいねぇ! ほんとにきた! すごいねぇ!」
ウィンクルムたちは、張り詰めた空気の中、じっとルベルムとジョンの動きを見つめる。
「ねぇ! ルべルム様、食べていい!? みーんな食べていいの!?」
ジョンの体が見る間に狼のそれへと変わってゆく。
「あぁ、残さずお食べ」
ルべルムの露わになった唇が、ニィと三日月形に歪んだ。
彩夢は、すかさず魔守のオーブで力場を展開する。
瑞希が、オ・トーリ・デコイをジョンの視線の先に投げる。
「ジャマ! こんなノ、いらナい!!」
パァン、と音を立て、ジョンは前足でオ・トーリ・デコイを弾き飛ばす。
「やってやる!」
カガヤはジョンの前へと躍り出る。しかし、今が攻撃の機会ではないということを彼はわかっていた。大振りで隙ができやすい攻撃を、今すべきではない。武器を握りしめたまま、隙を伺う。フェルンは、プロテクションで己の防具を白く輝かせた。シリウスのウェルテックス・ギアから、風の音楽が流れる。アナリーゼのステップで機動力を高め、シリウスは舞うような動きで魂絶と両断を振った。
「ギャッ」
悲鳴を上げ、ジョンは唸る。毛皮の奥の皮膚が裂け、どくどくと血が流れ落ちた。銀を塗った剣の一撃は、何をもってしても癒すことはできない。それでも、ジョンは逃げることなくまっすぐにリチェルカーレへと爪を振り下ろした。
「リチェ――!」
「ッ!!」
地を転げるようにして、直撃を免れるも、その爪がかすったところからはうっすらと血がにじんでいる。
(――強い)
「お前の相手は俺だ」
フェルンの声が響く。アプローチⅡのオーラがぶわりと広がった。ジョンは牙を剥き、地を蹴る。
大きく開いた赤黒い口の中が見えた。
フェルンが避ける余裕を与えず、飛びかかったジョンはその牙をフェルンの肩口に深く食い込ませる。
「うっ、っ……ぐ」
獲物を食いちぎる動きで頭を左右に振るジョン。フェルンは激痛に声を漏らす。
「フェルンさんっ……!」
瑞希の悲鳴が響く。イージスの盾を使用していたため致命傷は免れたものの、その傷は深い。しかし、そこでできた隙を見過ごすようなウィンクルムたちではなかった。深珠はエトワールの動きで軽くジョンを切り付け、そしてオスティナートを繰り出す。フェルンから牙を離し、ジョンは後方へと飛んだ。
「オなか、すいた……、神人、はや、ク!」
ウィンクルムが包囲網を敷いているのにも関わらず、ジョンは強引に屋敷へ向かって走り出す。真正面で待ち構えていた笹の手から、神符「水龍宮」が放たれた。札の力が及び、ジョンを水流が襲う。身じろぎする間もなく追撃するのは、ラルクの両手から放たれた手裏剣『紙吹雪』による挟撃だ。ジョンは違和を感じた。手裏剣は己に飛んできたのではないのだ。背後で、アイリスがチカ、とマグナライトを照らすのが見えた。
――それがなんであるのかを悟る前に、ジョンはその場に倒れ伏す。影法師を発動させたラルクの一撃は、通常よりも重い。ジョンは思いもよらぬ場所から己を苛む痛みに悲鳴を上げるしかなかった。それでも、そこいらのオーガと一緒にされては困るとばかりにジョンは立ち上がる。先に、進もうと地を蹴った。そのとき。
「神人って、未契約より契約済みの方が成熟してそうよね」
彩夢が大きな声で独り言を言う。
「……まぁ、弱いオーガは、未契約しか狙えないんでしょうけど」
鼻で笑うようにして煽ってやれば、ジョンはまんまと術中にハマる。
「そんなコと、ナイ……っ」
ルベルムは、片眉を吊り上げた。
(……なるほど。やるじゃない)
屋敷へ向かおうとしていたジョンは、くるりと体を反転させると次は彩夢と深珠を睨み付ける。
気づいてはいないのだろう。すでに自分が追いやられ、ウィンクルムに囲まれているということに。
彩夢は、自分に向かって走ってくるジョンの足元を薙ぐようにコネクトハーツを振った。ジョンはというと、己の背後から迫るラルクの双葉を受け、その脚の勢いを弱めていた。そこへ、非力ながらも彩夢が突き出した刃がねじ込まれる。痛みに目を剥くと、次は彩夢の被っていた『ホーリーナイト』がまばゆく光った。一瞬だけ、目を閉じる。
――今だ。
カガヤが双龍を振り下ろす。インプロージョンで凶悪なまでに引き上げられた破壊力が容赦なくジョンへと遅いかかった。地が砕け飛び散るほどの衝撃が、カガヤの手にも伝わる。肩で息をしながら双龍を引くカガヤへ、反撃をすべくジョンはよろりと立ち上がった。
「させませんよ」
冷たく言い放ち、銀を纏った妖刀・恋慕をジョンの背に突き立てる。
「ッガアアァッッ!」
唾液をまき散らしながら、ジョンはその場にぐったりと頽れた。
しかし、まだだ。油断はできない。隙はできたものの、まだ、始末しきったわけではない。アイリスは剣を抜きながら、視線をシリウスへと送る。素早く移動してきたシリウスは、オスティナートでジョンの脚を切りつけた。
瑞希は、すかさずスマートフォンを掲げてカメラを起動する。ジョンとルベルムの姿を記録しようとしたのだ。持ち帰り、資料と照合すれば何かわかるかもしれない。――その時だった。ジョンがぐいっと首をもたげる。フェルンは咄嗟に、傍らにいたリチェルカーレの腕を引いて自分のフォトンサークルⅡの中に入れた。
「喰らってはやるが、ただでとはいかねぇぜ?」
何が来るのか。もう悟っているラルクはその身に忍法霞龍の龍をまとい、口の端を吊り上げる。
「アオオオォォォォ……!!!!」
ジョンが、高く、高く吼える。その遠吠えは、空気を切り裂く衝撃波となりウィンクルムを襲った。
「きゃあぁっ!」
瑞希は、スマートフォンをその場に取り落とす。まったく防御の構えをとっていなかったこともあり、彼女の体は衝撃波に容赦なく切り付けられた。不幸中の幸いは、【聖衣】ショコラ―タによる回避能力の上昇によって急所を免れたことであろうか。
笹は、護符「水龍宮」を己の周りに展開する。それがバリアの役割を果たし、事なきを得た。
カガヤには、それを防ぐすべはない。それでも、なんとか武器を杖代わりにその場に両足で立つ。鋭く抉るように彼の頬を真空波が切り裂き、一筋の血の跡をつけた。
「彩夢ッ」
魔守のオーブで守られているといっても、それだけでは不安が残る。深珠は激しい衝撃波の前に躍り出ると、その背に彩夢を庇った。自然、二人で魔守のオーブの加護を受けることになる。圧倒的な力に、深珠は小さくうめき声を漏らした。
「深珠さん……!」
振り返った深珠の目は、しっかりしている。大丈夫だ。確信して、彩夢はジョンへと視線を移した。
「……彩夢、ディスペンサを」
ちょうど後ろに下がっているタイミングだ。今なら、と深珠は屈んで彩夢へとディスペンサを促す。
ひとつうなずき、彩夢は深珠の額へと口づけた。
その間、ジョンへと襲い掛かるのは、ラルクが見せる幻影の竜。ラルクは傷つきながらも、不敵に笑った。
ほぼ同時に、シリウスのユニゾンがジョンへと命中する。
「……こいつらは、お前の餌じゃない」
切れた唇の端から血を流し、それを拭いながらシリウスは低く宣言した。
「グルルルルル……」
悔し気にジョンは唸る。
ずるり、ずるり、と何かを引きずる音が聞こえた。
「これ、で、最後だあぁぁ!」
引きずっていたのは、双龍、その声の主はカガヤだった。
最後の力を振り絞るようにして、カガヤは双龍を何とか持ち上げる。そのまま、自重で叩き潰すようにして下せば、ただで殺されてなるものかとジョンの爪がカガヤの胴を抉った。
「っぐ、あ」
「ガアァァッ」
互いに、痛みに目を見開く。そのまま、カガヤはその場に倒れこんだ。
はぁはぁと肩で息をするカガヤに駆け寄りたい気持ちを抑え、笹はその場に立ちはだかり続ける。
もし、ジョンが立ち上がったなら。ここに自分が立っていなければ容易く突破されるからだ。
ずり、と足を引きずりながら屋敷へ近づこうとするジョンへ、深珠はオスティナートで切りかかる。
たまらず、ジョンは再度地に体を打ち付けた。
ウゥゥ、と低く唸る獣の声。それに終止符を打つのは、アイリスの剣だった。
胸をえぐるように差し込まれた剣に、ジョンはすぅっと半分人の姿に戻る。
力を、失ったのだろう。
「ど、して……」
ぼろり、とジョンの瞳から涙がこぼれた。
「……」
表情一つ変えず、アイリスは己の血と返り血とを拭う。
「るべるむ、さま、タスケて……、まだ、しにたく、な、よぉ」
かはっ、と血を吐き出し、ジョンはぐったりと地に体を横たえる。
コツコツとヒールを鳴らし、ルベルムが近づいた。
ウィンクルムたちの間に緊張が走る。
襲い掛かってきたときのために、意識のないものを除いては皆一様に防御の構えをとった。
ルべルムは何をするでもなく、静かに首を横に振る。そして、ジョンのそばまでやってくると、静かにしゃがみこむ。
「さようなら、可愛い子」
「ど、して? 神人、たべ、たラ、げんき、なれ……る」
はぁはぁと苦し気な呼吸の合間に尋ねる。ルべルムはジョンの頭を優しくなでると、もう一度言った。
「さようなら、ジョン。あなたは、負けた。変えられないこと。だから、眠りなさい」
「お、ねが、キライ、にならな、……で」
「大丈夫、最期まで、大好きだよ、ジョン」
「……う」
ジョンは、一滴だけ。オーガとは思えないほどきれいな涙をこぼし、そして薄く目を開いたまま息をしなくなった。そっとその瞼を閉じさせて、ルべルムは立ち上がる。
(デミ・ギルティは精霊が元だとの噂あるけれど。神人でもそうなる可能性があるのでは……)
その様子を見て、瑞希は漠然とそんなことを考えた。
(愛情と憎しみは表裏一体。期待が大ければ裏切り等で大きな失望を味わいその好意は悪意へと転化する……)
想像が、膨らんでいく。この人にどんな悲しい過去があったのかと。
しかし、その真相は瑞希の予想を裏切った。
顔を上げたルべルムと視線が合ったリチェルカーレが尋ねたのだ。
「前回も今回も貴女はアロアを、わたしたちの反応を確かめようとしているみたい……どうして?」
ルベルムはわずかに目を見開く。
「なんだ、そんなことを気にしていたのかい」
リチェルカーレがこくり、と頷くと、ルべルムは静かに答えた。
「……お前たちに、オーガを、『ギルティ』を殺せるのか、見てみたかったんだよ」
「え……?」
瑞希は小さく首をかしげる。
「お前たちは『ウィンクルム』様だ。困っている人は放っておけない。そもそも、A.R.O.A.が放っておかないだろう? お前たちの都合など気にせず、ただ、一般市民を守るため、お前たち神人は、精霊は食いつぶされるんだ」
「ウィンクルムでなくても わたしは困っている人を助けたいと思うわ」
リチェルカーレの言葉に、ルベルムはおかしそうに笑って首を横に振る。
「できやしないよ。オーガを淘汰できるのはウィンクルムだけだ。お前たちも知っているだろう?」
お前たちはA.R.O.A.に利用される生贄なんだ、と吐き捨てるように呟くルべルム。
馬酔木の花言葉が、リチェルカーレの胸をよぎる。
――犠牲。
剣の血を払い、鞘に納めてアイリスは問うた。
「……何か、身に覚えでもあるのでしょうか?」
犠牲という、花言葉に。
ルベルムは悲しげに顔をゆがませる。
「……私の片割れは、『犠牲』になった」
片割れ? 瑞希はやっぱり、と思った。けれど、神人ではなく、精霊が?
その疑問に、ルべルムは自ら答える。
「あのころ、私は『精霊』だった。最愛の『神人』を殺されたのさ。……A.R.O.A.にね」
「殺された……?」
彩夢は刺激しないように、真剣に話の続きを促す。
「あの時、僕は退けと言ったんだ! なのに、彼女は、『ルベルム』は逃げなかった。A.R.O.A.も撤退を許さなかった。誰一人として、『ルべルム』を守ってくれなかったんだ!」
初めてルべルムが感情をさらけだす。
その日のことを如実に思い出したのだ。
「あの日の僕は非力だった。彼女もまた、非力だった。あの頃は、ジェンマとやらは僕たちに今日お前たちが使ったような力なんて授けてくれていなかったからね! なにも、わからないまま。ただ、対抗手段は君たちだけだと、縋られ、持ち上げられて、何人の神人が死んだか! だから、僕はA.R.O.A.が憎い……!」
ルベルムの赤い瞳がギラリと光る。瑞希は、背筋を走る悪寒や、じわりとこちらへ侵食する殺気に耐えながら、必死にその容姿を記憶しようとした。この記憶を持ちかえれば、絶対に役に立つはず、と。
「ジョンは……良かったのですか」
笹が、カガヤの代わりに尋ねる。
「……その子も化け物になり果てた哀しい子なんだ。お前たちに葬ってもらえて、やっと眠れるだろうよ」
まさか。はじめからそれが目的だったのか……?
いや、結果論だろう。ウィンクルムを倒せていたならば、今もジョンは生き続けて神人を食らい続けたことだろう。
深珠は、どこか引っかかった。
その子『も』……?
つまり、ルベルムも、そうなのだろう。
恨み、憎み、呪い続けた結果、体は愛していた神人である『ルベルム』に限りなく近づき、『彼』は消えた。そして、デミ・ギルティへと成り果てたのだ。性別が変わるなどと、俄かには信じがたいことだが、現に目の前にいる者が、そうなのだ。
ラルクがこの空気を終わらせるようにあっけらかんとした口調で問う。
「にしてもこの暑い中、よくもまあそんなもんつけてられるな」
スッと指さした先は、ルベルムが首に巻いているスカーフだ。
「金色の何かを隠す為とかか? そうなら笑えるな。逆に目立ってんだからよ」
ハッ、と鼻で笑ってやると、ルべルムは同じような笑いを返し、そしてスカーフを取り払う。
「その通りだよ。逆に気付いてもらえなかったらどうしようかと思った。……どうする? 壊すかい?」
こつ、こつ、と静かにラルクに歩み寄り、喉元にある金の鱗を指さした。
仲間たちは、消耗している。
立てない者もいるし、傷が深いものも。
ラルクは首を横に振った。
「いーや、分が悪いな」
くすり、とルべルムが笑った。
「っふふ、本当に、賢明だね、お前たちは」
大丈夫だよ、もう何もしない。そう告げると、ゆっくりと後ずさり、ルべルムは月を見上げる。
「ねェ、こんな月の日にまた会いたいものだね。聡明なウィンクルムたち」
悲しげに、笑う。
「お前たちなら、あるいは……」
ふわりと、夜に紛れるようにルベルムは姿を消すのだった。
ウィンクルムたちは、屋敷の戸をたたく。
おびえたような顔で出てきた父親に、オーガを退けたことを伝えると、父親はへなへなとへたり込み頭を深く深く下げた。
「ありがとうございます……! なんとお礼を申し上げればいいのか……!」
赤子を抱いた母親は、涙を流して礼を口にする。
「ご無事で、何よりです」
笹は、カガヤに肩を貸しながら夫婦にやさしく微笑みかけた。
この子も喜んでいるわ、と赤子の顔をこちらへ向け、母親は安堵の笑顔を見せる。
リチェルカーレは、心から嬉しそうに笑いかけると、赤子へと語りかけた。
「もう大丈夫。元気に大きくなってね」
「んゅ」
むにむにとした赤子のほっぺたが、ふわりと笑ったような、そんな気がした。
依頼結果:成功
MVP:
名前:アイリス・ケリー 呼び名:アイリス、アンタ |
名前:ラルク・ラエビガータ 呼び名:ラルクさん |
エピソード情報 |
|
---|---|
マスター | 寿ゆかり |
エピソードの種類 | アドベンチャーエピソード |
男性用or女性用 | 女性のみ |
エピソードジャンル | 戦闘 |
エピソードタイプ | ショート |
エピソードモード | ノーマル |
シンパシー | 使用不可 |
難易度 | 難しい |
参加費 | 1,000ハートコイン |
参加人数 | 5 / 3 ~ 5 |
報酬 | 多い |
リリース日 | 08月05日 |
出発日 | 08月15日 00:00 |
予定納品日 | 08月25日 |
参加者
会議室
-
2016/08/14-23:58
-
2016/08/14-23:58
主語が…主語がどっか行ってる…
ルベルムが家の方向かうなら立ち塞がり、
動かなかったり撤退していくなら手出ししない。です。
>家のほうに向かうようなら立ち塞がるけど、
動かなかったり撤退していくなら手出ししない方針で。 -
2016/08/14-23:44
残りも文字数も埋めましたっと。
俺達も結局撤退には触れず。
家のほうに向かうようなら立ち塞がるけど、
動かなかったり撤退していくなら手出ししない方針で。
お疲れ様でした。 -
2016/08/14-23:21
ルベルム参戦時のことはもともとぶっこんであるんで、撤退まわりのことはノータッチで。
悪い、調子が良くないんでこっから先は見れても対応はできねぇと思う。
一足お先にお疲れさん。 -
2016/08/14-23:03
あまり発言できなくて申し訳ないです。
先の自分の発言内容を中心にプラン提出してあります。
陣形は盛り込みました。
私もジョンやルベルムと話す内容が無くて。何も意見出せず、済みません。
後の事を考えると彼女の弱点が具体的に判ったほうがいいのですが、
彼女の過去の事も含めて、上手く聞き出せる程の話術が私にありません。
撤退に関してもあまり全員が言及してしまうと
その事態を招きかねないので、私は言及しておりません。
これが原因で足を引っ張ってしまったら申し訳ございません。 -
2016/08/14-22:25
俺も笹ちゃんも30字くらいまだ書けそうという状態まで埋まったよー。
正直、ルベルムに何か言いたい事あるわけじゃないし、
ルベルムがジョンが倒された後どうするつもりなのか見当が付かなかったしで、
撤退も意見出来なくて申し訳ない…。
ジョンに食わせることが目的ならジョンが倒されたらそれで終わっちゃいそうな気もしてたんだけど、どうだったんだろう…。
文字数はまだ少し余裕があるから何かあれば入れられるかと。
何かあったら教えてください。 -
2016/08/14-22:12
ラルクさん、彩夢さん、ありがとうございます。
とりあえず不足の事態には抑えに 赤ちゃんと家族は逃すの文を入れました。
犠牲、気になりますね。私たちが赤ちゃんの犠牲という意味なのか、ルベルムか彼女の大切な人が過去何かの犠牲になったのか?
今回はそこまでつっこめませんでしたが…。
このまま出発となりそうでしょうか。
皆さん、どうぞよろしくお願いします。
うまく赤ちゃんを守れますように。 -
2016/08/14-01:49
あたしも今日はゆっくり構えてられるか怪しいから、現状でほぼほぼ纏めてしまいたいと思ってるわ。
で、撤退に関しては共通項としてじゃなくて、各自で万が一の対処として入れれ無いかしら
「ルベルム参戦時は抑えに付き、赤子を逃がしてもらう」
「不足の事態あれば赤子だけでも逃がす」
とか一文だけでも良いと思うの。ないよりは。
綿密な打ち合わせがいる作業じゃないと思うのよね。想定したくない事態だし
備えあれば憂いなしってことで、とりあえずあたしは逃がすのについてく方向で一言添えるつもり。 -
2016/08/14-01:02
最終日だな。
俺もこまめに書き込めにこれるか怪しいし、今の時点で意見もあまり出てない状況でぶっこむのは負担がデカすぎる。
こうなったら撤退はノータッチでいいんじゃないかね。
アイリスは、リチェルカーた中だと「犠牲」の花言葉がなんとなく気になったとか言ってたな。
それはそれとして、俺はマフラーについて聞いてやろうかと。
隠そうとして逆に目立ってるパターンな気がしてなぁ…。 -
2016/08/13-23:47
(何度も連投失礼します)
背後の事情で明日14日はほとんど会議室に書き込めなさそうです。現時点までのお話で仮プランを一応、あげてあります。
掲示板はのぞけるので、何か変更や指示がありましたら従います。
最終日に申し訳ありませんが、よろしくお願いします。
撤退…ルベルム参戦且つジョンを倒せる見込みがない場合撤退
護衛班と引きつけ役に分かれて 護衛対象の離脱を最優先に
くらいしか思いつきませんでした…。
もし分けるのであれば、わたしたちは引きつける方に希望しておきますね。人数や作戦によっては護衛に。
一応、現時点では50字くらい余裕を持っていますので…もし誰かが共通項にというのであればやってみます。
撤退については触れないのであればそのように。 -
2016/08/13-21:40
(連投失礼します)
とりあえず わたしが聞きたいこと
前回も今回も 貴女はアロアの、わたしたちの反応を確かめようとするのは何故?
(返事があってもなくても)ウィンクルムでなくても、わたしは困っている人を助けたいと思います
という文を入れたいと思います。
後半部分、挑発にはなってないと思う…のですが。やめた方がいいかしら?危なそうなら質問だけにしますね。
そういえば「馬酔木」の花言葉を気になったので調べてみました。
犠牲、献身、清純な心、二人で旅をしよう
…だそうです。どんな意味でルベルムは馬酔木を渡してきたのかしら。プランや相談とは関係ないかもですが、考えています。
-
2016/08/13-21:22
ええと、それでは陣形は彩夢さんが先にあげてくれた
前衛右:シリウス、フェルン、リチェルカーレ
前衛左:カガヤ、深珠、彩夢
中衛:アイリス
後衛:笹、ラルク、瑞希
になりそうでしょうか?
わたしたちにも異存なく。よろしくお願いします。
成功条件も「ジョンの討伐」は必須ですし…もしもの場合はラルクさんたちに足止めをお願いして、わたしたちはなるたけ早くジョン討伐をいう形にしても良いでしょうか?こっちの方が、ということがあれば教えてください。
撤退条件、合図を決めておいて…というのがわかりやすいですね。その状況になったら逃げ切るの、難しそうですが。
ええと
ルベルム参戦且つジョンを倒せる見込みがない場合
合図(笛とか?)で裏口へ 護衛対象と落ち合い撤退
引き付け役と護衛役に分かれ 引きつけ役が一定時間敵と戦闘
護衛役はその隙に…
…文字数取りますね。何とかまとまらないでしょうか… -
2016/08/13-00:22
陣形案は分かりやすいしうまく分かれてるな。
俺はその案に賛成で。
アイリスには弓持たそうかとも思ってたが、中衛なら火力出せる刀もいけるかね。
一組で相手すんのは厳しいが、デミ・ギルティに割く人数が増えるとその分ジョンとの戦闘が長引くのがネックだな。
相手はするが、まともにやりあうんじゃなく回避に重点をおいて足止めに専念くらいでいこうかと。
それに『手出しする気は一切ない』ってくらいだし、保険は最少ですましとくのがいいだろうよ。
なに、単独の夜の耐久戦ならシノビの得意分野だ(からから笑い)
神人も殿にいた方がいいってのは同意。
予め合図を決めておいて、合図に合わせて(あるなら)裏口までおりてもらう。
んでそこで護衛につく奴と合流して離脱。
殿も一定時間戦闘して離脱…って出来りゃいいんだがな。
…殿と護衛が合流しようが別個に逃げようが、追い付かれたら終わりだろうってことには目を瞑るしかないな。
撤退についてはある程度共通項でしばっても文字数がかなり食うだろうから、さらっと入れるか、撤退そのものを綺麗さっぱり考えないかのどっちかが無難かね。 -
2016/08/12-21:37
連投失礼します。
ごめんなさい、陣形について。フェルンさんのアプローチを忘れていました。敵が寄ってくるなら最初に彩夢さんが言ってくださった方がいいのかも…。フォントサークル、隣りじゃなくても大丈夫ですものね。ごちゃごちゃ言って申し訳ないです。さっき上げたのは無かった方向で…。 -
2016/08/12-21:02
ラルクさん、返答ありがとうございます。答え期待しない感じで、質問だけ投げてみようかなと思います。
デミ・ギルティへの備えは彩夢さんやラルクさんが仰るような感じでいいと思います。警戒しないという訳には、いきませんものね。
陣形については彩夢さんの上げてくださったもので…あ、でも、ロイヤルナイトのフェルンさんに彩夢さん達の方に入っていただいた方が良くはないでしょうか?雀の涙的な差ですが、わたしたちの方が防御と回避、ありますし。
撤退時…ええと、ごめんなさい確認を。撤退する場合、護衛対象の赤ちゃんとご家族への対応はどうしましょう。抑えのメンバーがデミ・ギルティ達を足止めしている間に、残りメンバーが家族を連れて逃げる感じでしょうか?それだと押さえにも人数入りますよね。わたしたちもそちらへ回った方がいいかしらと。赤ちゃんより神人が沢山いる方に敵も残るかなあ、と。 -
2016/08/12-19:56
あ、連投ごめんなさい。
デミギルの対応については、ラルクさんが言ってくれてるのでいいと思うんだけど…
その場合、抑え一組で大丈夫かしら。
まぁ、正直あっちが戦闘する気になったら総力戦じゃなきゃやってられないと思うから、
一組も二組も変わらないかもしれないんだけど…
火力的な期待値は高くないし、エトワール使えそうなら深珠さんもそっちに行った方がいいのかなって。
塵も積もればなんとやらでジョンに注力してくれって言うなら、素直にそっち頑張るんだけど。 -
2016/08/12-19:52
アイリスさん、いいの?ありがとう。
えっと、それだったら、
前衛右:シリウス、フェルン、リチェルカーレ
前衛左:カガヤ、深珠、彩夢
中衛:アイリス
後衛:笹、ラルク、瑞希
って感じでどうかしら。V字だし、真ん中に来る人がいるだろうから、
その位置を中衛としてアイリスさんに入ってもらうのは可能かしら。
左右の配分としては、神人・引き付け役・テンペストダンサーを均等に分けたらどうかな、と。
右と左は適当に。記号としての意味合いでしかなくて、特に何も考えてないわ。
叩き台として、調整必要そうなところあればご指摘いただければ幸いよ。
デミギル相手に、今のところ話したいこととかは無いのよね。
思いついたらここに一回提出してから盛り込むかもってところ。 -
2016/08/11-23:36
だな。デミ・ギルティは彩夢があげた対応が限界だろう。
んー、ならアイリスを後ろにさげとく。
デミ・ギルティが襲ってきたときは俺らがとりあえず応戦。
その時点でジョンを短時間で倒せる見込みがなけりゃ撤退、倒せそうなら俺らが時間稼ぐってのでどうだろうか。
素早いってのもそうだが、Cスケールとなると一発もでかいだろ。
ロイヤルナイトっつっても一人で受け続けるのはやばそうだ。
俺も複数に分散するようにってのがいいと思う。
デミ・ギルティとは話したいこと話しゃいいんじゃなかろうか。
挑発は論外だが、気になることがあんなら聞けばいいんじゃないかね -
2016/08/11-23:29
あまり提案出来そうな事が思いつかなかったのでとりあえず。
>呪符に銀
恐らくメタな話、他の武器と比べて不利がないように
呪符にも銀を塗れるだろうと判断しました。
皆様ご意見ありがとうございます。
このまま後衛で行かせて頂きますね。
素早い敵へのカガヤの対応ですが、
以前別のCスケールオーガを相手にした時素早い相手ではなかったのですが、
カガヤが回避しきれなかったのですよね。
カガヤは相手の攻撃が当たる事を前提に防御重視で防具を考えて行こうかと思います。
-
2016/08/10-21:32
ちょっと遅くなっちゃった。ごめんなさい。
紫月彩夢と、テンペストダンサーの深珠おにーさん。
どうぞ、よろしくね。
んと、デミギルティは放置、の方向なのよね。
ジョンの方への対処を優先するのは賛成だけど、無視ってわけにも行かないのかなって思う。
まぁ、向こうが襲ってきたら応戦、状況次第で撤退戦ってくらいにしかならないと思うんだけど。
警戒ぐらいは、してもいいのよね?
あたしと深珠さんは一緒に前衛になるかなー。あたし後衛武器持ってないし
V字で囲むってことは完全包囲じゃないんだよね。
それなら多少前衛多くても大丈夫かな。
素早い敵ってことだから、直接的な対処として銀の塗料塗るのは深珠さんだけにしようかなって思ってる
塗った上で、エトワールで回避上げつつ防戦寄りって感じかな。
積極的に攻撃するのは追撃とかの時だけにして、フェルンさんのアプローチの補佐に回ってもらえたらと思ってる。
ダメージ少ないほうがいいだろうし。引きつけ役は一人より二人のほうが、攻撃も分散するかなって。
あたしはコネクトハーツだから、とにかくかするだけでも当てたいとは思うんだけど…序盤は、無理しないでおく
スキルはディスペンサ…かな。サクリファイスとも迷うけど、なるべく喰らわない方針で、行こうかと。 -
2016/08/10-21:26
5組揃いましたね。あらためてよろしくお願いします。
今のところ、前衛神人はわたしとアイリスさんですね。アイリスさんと反対側にわたしは行く感じでしょうか…?お屋敷と赤ちゃんの方に注意がいかないよう、頑張りますね。攻撃力はあんまりですが回避はそこそこできるはずです(ぐっと握りこぶし)。
ハイトランスは毎回のことながら悩みます…シリウスの攻撃力が落ちてしまうんですよね。ルベルムが参戦してくるならともかく、こちらから仕掛けなければ彼女は考えにいれなくてよさそうですし。わたしはハイトランス無しでもいいかなぁと。わたし:引きつけ役と後衛への盾、シリウス:攻撃担当かなと思ってます。
瑞希さん、明かりをありがとうございます。とても助かります。デコイもいいですね。撹乱できるものがあるといいと思います。
>ルベルムと会話
ちょっとしてみたい、気も。彼女がこんなにアロアにこだわる理由が聞いてみたいです。…教えてもらえないかもしれない、けど。ちょっと思っただけなので、聞かない方がよさそうならやめますね。あと、首周り隠してますよね。…やっぱり弱点かしら。 -
2016/08/10-19:27
こんばんは、瀬谷瑞希です。
パートナーはロイヤルナイトのフェルンさんです。
最終枠への飛びこみ参加で失礼いたします。
アドベンチャーエピソードの経験が少ないので、
皆さま、ご指導の程、よろしくお願いします。
フェルンさんが銀塗料使用で前衛へ。
アプローチⅡで敵の気を引き、こちらのV字陣形からの敵離脱を阻止。
プロテクションを使用し、高攻撃力であろう敵からの攻撃対象を引き受けます。
遠吠えによる衝撃波攻撃対処に、駄目元でイージスの盾を使用。
衝撃波に指向性があるならば、飛来物扱いでもしかしたら効果があるかも?
(これは気休め程度にお考えください)
近接の仲間へはフォトンサークルⅡを使用し防御力を上げます。
私は前衛に適した武器も所持しておりませんし、
フェルンさんのMP減少に備えてディスペンサを準備します。
万一に備え武器への銀配布は施しますが、後衛に入り屋敷の扉を護ります。
マグナライトとオ・トーリ・デコイを準備しました。
何か抜けやおかしな部分があればご指摘ください。 -
2016/08/10-13:43
お、増えてるな。
リチェルカーレとシリウス、紫月妹と深珠はよろしく。
>布陣
今んとこの希望だけ纏めとく。
前のめりっぽいんで、俺は後ろからで。
前衛:カガヤ、シリウス、リチェルカーレ、アイリス
後衛:笹、ラルク
V字で行くとして、前に出る神人は出来るだけ左右均等に分かれるのがいいかね。
偏らせるとそっち側に集中攻撃が来るかもしれねぇし。
そいや、今回はデミ・ギルティの弱点について示唆されてるな。
手は出さないっていう前提ではあるが、会話で探ってみるのはありじゃなかろうか。
エンドウィザードの魔法弾あたりは怪しいが、弾丸もいけるみてぇだから呪符もいけんじゃねぇかね?
試して損はないと思うぜ。 -
2016/08/10-00:47
飛び込みで失礼します。リチェルカーレです。パートナーはテンペストダンサーのシリウス。
アイリスさん、ラルクさん、笹さん、カガヤさん、よろしくお願いします。
デミギルティは放置の方向で、わたしも良いと思います。
赤ちゃんの命がかかっていますものね。お屋敷に入れないようにV字でというのも了解です。
シリウスは前に。わたしも武器がトランスソードですし、今のところ前に出たいと思っています。
ジョンが神人狙い?なら、囮になれるんですが…。
銀はふたりとも塗っていきますね。
お札にスプレーみたいに薄くかけるとか…刃の付いている武器限定とは報告書に書いていないし、いけるんじゃないかなぁと…思うんですが…?(首かしげ) -
2016/08/09-21:19
あいさつ遅くなりました。
手屋 笹とカガヤです。
アイリスさん、ラルクさん、今回もよろしくお願いします。
敵の数が多いわけではないですし、
ルベルムに関しては放置してもかまわないのなら
そこまで難しく考えなくても大丈夫そうでしょうか?
Cスケール、デミギルティである以上油断はしませんが
頭数が居ないのが気楽な所ですね。
銀の塗料はわたくし達も使用するつもりです。
V字状囲み、承知しました。
カガヤが前に出て、ジョンに対峙。
わたくしは後衛に立ち、呪符で離れて攻撃できればと。
…銀って呪符にも塗れるのでしょうか… -
2016/08/09-15:34
ちょこちょこ進めてくかね。
んー、前に見たやつだと衝撃波は遠距離まで届く範囲攻撃って感じか。
これに関しては避けるか、どうにかして防御するしかないのでこの際おいといて、だ。
テンペストダンサーのようなとなると、素早いってことか。
囲い込んである程度向こうの動きを制限したいところだが…
いかんせん、それをやるとジョンの突破を許しかねないってのが厄介だな。
『赤子の神人を囮に、神人をたくさん食わせてやる算段』ってあるあたり、屋敷よりも目の前の俺らを優先してくれそうな気はするが。
これから増える面子次第だが…前衛でV字状にジョンを囲み、後衛が扉の前に立ちはだかるように陣取るのがいいかと思った。
銀の塗料は俺もアイリスも借りる。あとは念の為、明りを用意しとくのがいいかね。 -
2016/08/08-15:34
ういっす。
シノビのラルクとアイリスだ。よろしく頼む。
屋敷に入れることなくジョンを討伐ってのが理想だな。
んでデミ・ギルティもいるが…参加人数に限らず今回も放置でいきたいと思う。
話したいことがあるなら個人で好きなようにしていいだろうが、Cスケールとデミ・ギルティを同時に相手するってのは厳しいからな。
アイリスは前に出すつもりだが、俺はこの後に来る面子次第で前に出るか後ろから仕掛けるかを決めるつもりだ。
しょっぱなからあれこれいうとややこしいんで、ひとまずこんなところかね。