プロローグ
紅い月の照らす空の下、城下町『サクラウヅキ』のもう一つの世界『サクラヨミツキ』。
夜時間が長くなってしまった、『ヨミツキ』が全てを魅了する世界――。
「とんでもない事態になってしまったね」
「そうね……でもだからと言って、一日中外に出られないなんて、耐えられない」
夕暮れ時、辺りを夕陽が照らす時間帯。一組の男女が丘の先にある展望台に居た。
街並みからは少し郊外にあたり、ちょっとした名所でありデートスポットであるそこは、『恋人の丘』等と呼ばれ本来ならば多くのカップルで賑わっている場所のはずだった。丘の上には街並みを見渡せる望遠鏡が設置されており、朝晩を問わずそこから見える城下町『サクラウヅキ』の各所へ『ヨミツキ』が満開に咲き誇る景色は、街の者だけでなく多くの観光客達をも魅了してきた。また、この丘で愛を囁き合うと、生涯離れる事のない絆で結ばれる、等の言い伝えも残されている。
しかし『ヴェロニカ』の行使する『紅月』が出現してからは、こちら側の世界ではとんと人の営みを見かける事は無くなってしまった。いつ現れるか解らないオーガの脅威に怯え、町民達は皆自宅へ篭る事を余儀無くされており、最低限の買出しに出る人や、明るい時間帯稀に公園で遊ぶ子供達をほんの数時間見かける程度のものだろう。
だがそれでも、街に住まう人々はこうして存在している。見えづらくとも、多くの人の営みは続いていく。
「不安ね……私達もしかして、ずっとこのままなのかしら。お互いの家に行くのだって、ずっと化物の影に怯えなきゃいけない。寂しいわ」
「僕も寂しいよ……。だからほら、君をここへ連れて来たんだ。この丘で愛を囁き合えば、生涯を繋ぐ絆で結ばれるって言い伝え、君も知ってるだろう?」
「ええ、私もよく知ってる。……でも、そろそろ日が落ちるわ。暗くなる前に、帰った方が――」
丘に着くまでの小道には、歩いてほんの数分程度掛かる雑木林が存在する。その茂みからガサガサと物音がした事に気付いて、二人が振り返ると。
「きゃああっ!」
「や、野犬っ!? いやっ、これは――」
グルルル……と、低く唸り声をあげる焦げ茶色の獣たち。ざっと見渡すだけでも10匹ほど。外見は野犬のそれと変わらないが、頭部には小さな角がどの固体にも存在している。
『紅月』が支配するこの城下町に現れたそれらが、デミ・オーガ化している事は明白だった。
「サクラウヅキ――いや、『サクラヨミツキ』から救助要請が入った。現場は郊外、丘の上にある観光地。夕暮れ時、そこに居た男女二人組をデミ・オーガ化した野犬が襲撃した」
幸運な事に、事態を受けて見回りをしていたA.R.O.A.職員と付き添いのウィンクルムがその場は凌いだものの、何分多勢に無勢。倒すのではなく、退けるだけで手一杯だったらしい。
「丘へと続く雑木林にはまだ数匹『デミ・ワイルドドック』が存在していると思われる。確認しているだけでも十体。群れで動く習性を鑑みればそれ以上の数は今の所想定していないが、他の野犬に比べ一回りサイズの大きな固体を一体確認済みだ。おそらくそれが、群れのボスだろう」
彼らの出現により外出禁止令も強化され、丘へ近付く人間は居ないものの、幾ら郊外とはいえ万が一群れが街へ降りて来ては一般市民達はひとたまりもない。そうなる前に『恋人の丘』へ続く、雑木林に存在する『デミ・ワイルドドッグ』を全て打ち倒してほしい、と言うのが、今回A.R.O.A.本部へと寄せられた依頼だった。
解説
【目的】
雑木林に存在するデミ・ワイルドドッグを全て逃がす事無く倒すこと。
【現場】
雑木林内、及び『恋人の丘』と呼ばれる展望台。
【デミ・ワイルドドッグ】
野犬くらいの中型が9体、一回り大きな固体が1体。
9匹は低レベル1対1でも十分倒せるものですが、残る一体のボスは協力するか、中レベル~高レベルのウィンクルム一組で十分倒せるレベル、程度の固体。いずれも嗅覚に優れています。
暗くなり人気が少なくなるまでは姿を現しません。また、大人数で居ても警戒して姿を現しません。
プロローグにある状況を再現し【恋人の丘】で一般カップルを装ってもいいです。
【雑木林】
面積はそう広くありません。丘へ続く小道を人の手で拓いた、程度の規模なので、道を一歩外れると真っ暗な林の中です。そうした場が得意なら群れる敵を分散させ、あえて戦いの場に選ぶのもいいかもしれません。
【恋人の丘】
開けた広めの丘。木製の屋根がついた小さな休憩場所が一つと、街並みを見下ろせる望遠鏡が幾つか設置されてます。足場は悪くないのでまとめて一網打尽、という手もあります。
人が落ちない様バリケードが張ってありますが、敵の動きは読めないので万が一、丘の下へ落下させてしまうと、そのまま街の方へ逃げ遂せてしまう可能性もあります。落とさない様に仕留めて下さい。
プランに必要な情報
・どう連携を取るか、もしくは全員単独か。
・使いたいスキル、一般攻撃、など。
どう対応しても構いません。とにかく全部倒せば成功です。
なるべく、展望台や望遠鏡、林は破壊しない様に。
*デミ化した野犬さえ退ければ、紅月に照らされるヨミツキを堪能出来る『恋人の丘』と呼ばれるデートスポットです。
終了後のかけあい希望もありましたらプランへどうぞ。
ゲームマスターより
雑魚9+低レベルボス1とのアドベンチャーエピソードです。
そう難しくないとは思いますので、全部終わったら恋人の丘で眼下に広がるヨミツキを堪能してください。幸いサクラヨミツキの夜時間は長いです。ゆっくりしていってね!
ご参加お待ちしております。
リザルトノベル
◆アクション・プラン
アキ・セイジ(ヴェルトール・ランス)
囮になるセイリューを気をつけてなと見送る 俺達は一箇所に隠れ潜んで待つ作戦だな 犬や狼なら嗅覚に優れているから、せめて風下に位置しないか? 森の樹に潜み、見守るよ 敵が食いついたら交戦地へ駆け込む 杖の能力で周囲の植物を伸ばして敵を出来るだけ沢山絡めとろう そこに仲間が攻撃すれば一気に比較的安全に倒せるという考えだ 一回り大きな個体がボスか 奴とランスの間に位置取る ランスの魔法用意が出来るまで、杖を武器に相棒を守る ボス個体を倒した後、他にデミが居ないかをキッチリ確認 全てのデミを倒したと判断できたらやっとホッとして景色に目が行くよ 景色を見る時間はあるかな うん…戦いと違ってこういう時間はゆったりと流れてほしいよな |
セイリュー・グラシア(ラキア・ジェイドバイン)
夕暮れ時以降、恋人の丘へ向かう。 ビーフジャーキー齧りつつ行く。 オレ達の役割は敵を誘いだすための囮だ。 ラキアと2人きりになり敵出現を待つぜ。 敵が出たらトランス。 皆が合流するまでは基本的に防衛主体の動き。 どれがボスか敵の動きから見極める。 パラソルで敵を挑発しつつ攻撃を防ぐ。 ボスじゃない個体を狙い隙あらばソードで攻撃。 皆が来るまで1~2匹は減らしたいぜ。 灯り不足時はライトをベルトに引っ掛け前方を照らす。 合流したらボス個体を示し「アレかぜボスだ、先に倒そうぜ」と皆を鼓舞。近くの敵を積極的に攻撃するぜ。 オレ達は引き続き盾役、敵の注意を引きつけるのが役目だからな。 全部倒したら夜景を楽しもうぜ。綺麗じゃん? |
終夜 望(イレイス)
じゃあ俺らは大人しく雑木林に固まってセイリュー達を見守っておくぜ。 向こうが襲われて、暗くったって音で解るだろうから、皆と一緒に突撃するぜ! 俺は片手剣持ってるしデミ犬と斬りあってるかなあ、神人だって守られてばかりじゃないんだぜ? 兄貴のやる気が欠如してる上前に出せる体力してないから、ってだけだけど……。 万が一の打ち漏らしがあっても困るからな、一応戦闘が終わったら雑木林を探索するぜ。 丘から見えるヨミツキも興味あるけど、また誰かが襲われちまったらたまったもんじゃねーからな。 残ってても数体だろうし、俺らで対処できっだろ。 『あのなー。俺らは遊びに来たんじゃないんだからな。帰るまでが仕事なんだよ、一応な』 |
鳥飼(隼)
囮役にデミ・ワイルドドッグがかかるまで、他の皆さんと同じ場所に隠れます。 デミ・ワイルドドッグが囮にかかったら、トランス後に囮役のところへ急ぎます。 隼さん、僕が倒し切れなかった敵の対処をお願いしますね。 逃がさないように囲う形がいいでしょうか。手薄なところへつきます。 傘を広げ、やや下げて構えて。敵の攻撃を傘で受け止め、体勢を崩させてから叩きます。 吹き飛ばさないように、上から下にです。1体ずつ確実に倒します。 逃げた敵は、灯りをつけて捜索します。 討伐後: 「隼さん、お疲れさまでした」 夜桜を上から眺めるなんて、贅沢な気分です。紅い月でなければもっといいんでしょうけど。 「もう少し、眺めていてもいいですか?」 |
シムレス(ロックリーン)
事前に場所の配置図資料など調べ把握しておく セイリューさん達の囮役は了解済 他の皆と身を潜められそうな場所に隠れる 敵が囮に掛ったの目視や仲間の合図でトランス、恋人の丘に向う ロックとバリケード側にポジショニングしたい ドッグが公園下に落ちない様に対処を心掛け 隠密布纏う ここまでロックと共有 戦闘 ロックの傍に位置、彼より前に出過ぎない様にする ドッグが攻撃仕掛けてくるなら盾でいなしコネクトハーツで切り付けたい 避けると落ちる懸念があるので迎えうつ心構えで 無事討伐なら 攻撃を与える事ができた場合 手に残る感触に戸惑い 恋人の丘でヨミツキ見上げ 自分にこんな事が出来たのか と戦闘の余韻 声かけられ「…お疲れ 顔を見て少し安堵 |
●餌の臭い
「それ、美味しい?」
袋から取り出したオヤツをひと齧りしつつ隣を歩くセイリュー・グラシアに、笑いかけるのはラキア・ジェイドバイン。
「うん、めっちゃうまい」
「もう一袋開けたの……」
「ラキアとデートしてると、ただのお菓子も数倍美味いんだよなー」
けらけらと笑って、空になった袋を掲げカサカサと振ってみる。
夕暮れ時の僅かに冷えた風が頬を撫でていった。
まだ幾分空は明るいが、もうすぐ日が落ちる。先日、瘴気に侵された野犬が出たばかりだとされる『恋人の丘』へ続く小道。
そんな危険な場所だと言うのに二人はおかしいほど楽観的だ。
周囲に広がる雑木林は視界が悪く、野犬達にいつ襲われてもおかしくない。
挙句、獣臭さもない生身の人間二人ともなれば格好の餌であり、黒髪の青年が手にしているのはいかにも野犬が好みそうなビーフジャーキー。
丘へ到着すれば目前にはパノラマの夕焼け空。絶景である。開けた空から春風が大きく吹いた。
匂いが混じる。それは必然的に雑木林の方へと流れ、状況は直ぐに動いた。
林に身を潜める野犬達が現れるのに、そう時間は要さなかった。
「グルルルッ……!」
「! セイリュー!」
いち早くそれらの存在に気付いたラキアが相方を呼ぶ。
振り向きざまに、素早くトランスを済ませた。
「――かかったな!」
振り返り、ニッと笑った神人は、餌に食いついた筈の野犬をむしろ、獲物を待ちわびていた、という顔をし、挑発するかの様にパラソルを向ける。
群れで動く習性を鑑みて、自分達――野犬を食いつかせる為の囮は最小限で、という読みは当たっていた。
セイリューとラキアの二人は野犬に張った罠だ。すかさずラキアのスキル、シャインスパークが発動し空へと合図の光を放ち、野犬達の目を眩ませた。
そしてここから、殲滅する為の次の手が動く。
●囲い込み
「皆さん、囮に敵が掛かった様です!」
ロックと共に隠密布を被ったシムレスが、丘の先で発動したスキルの輝きから交戦した事を以って知る。
シムレスは事前準備として土地のマップを確認していた。
また隠れ場所として選んだのは、今回作戦を共にするアキ・セイジの、匂いで自分達の場所が勘付かれぬ様風下に隠れよう、と言う助言も取り入れての位置付けだ。
風は開けた丘から小道を通り町へと下り吹き抜ける。運も良く、絶好の日和だった。
「更なる混沌を」
「悔いなく歩もう」
「コンタクト」
「私の力はお前の剣と成り――」
「俺の身体はお前の盾となる!」
期に乗じ、それまでは光に気付かれぬ様、と言うヴェルトール・ランスの言葉にあやかり、施さず居たトランス、セイジとランスはハイトランスまで――を、全員手早く済ませる。
駆けつける間にも野犬の鳴き声が響く。
腕の立つ二人とは言え多勢に無勢。取り急ぎ現場へと駆けつけつつも、ランスは冷静に状況を判断する。
目視出来る個体が9体、先程セイリューと交戦したらしい一体は力尽きていた。
「待ってたぜ、一匹仕留めた! あとは――」
敵に背を見せない様、また取り漏らしが無い様にと、防衛主体の動きをしつつも隙あらば数を減らそうと務めていたセイリューに、また一匹食いかかる。
牙が彼を襲うとほぼ同時に光輪が野犬を弾き返した。ラキアのシャイニングスピアがセイリューを護ったのだ。
「セイリュー、よく見てて! 今は格好の餌なんだから!」
「ああ、さんきゅ!」
咄嗟に弾いた光輪のダメージはさほどでなく、弾き返された野犬は負傷しながらも俊敏に着地し、再びセイリューとラキアに向けて牙を剥く。野犬達の意識は未だ二人に向けられたままだ。
急ぎ駆けつけながらも事前の打ち合わせ通り、残りの八人は群れを囲う様にしてポジションを展開した。
セイジ、望は中心から前衛へ。隼と鳥飼のペアは手薄な左サイドへ。
イレイス、ランスは後方へ。シムレスとロックリーンのペアは右サイドのバリケード傍へ。
この展開は機材や周辺への被害を抑える為に、という隼の案でもあった。
「――絡めとってやる!」
第一波を繰り出したのはセイジの持つ封樹の杖。
彼の周りから蔦や幹が伸びて野犬の群れへと絡み付く。
完全に背後を突かれた三体がその身体を絡め取られもがく。
その機を逃さず、飛び出てきた望とセイリューが互いに片手剣で斬り付けた。
「ギャウンッ!!」
蔦ごと一刃に伏され二体の野犬が苦しみもがいた末に力尽きる。
「よしっ! もういっちょ――うおっ!?」
続けてもう一体へも切りかかろうと望が片手剣を振りかぶるも、背後から現れた大きなぬいぐるみ達が彼の脇をすり抜け、蔦に絡まれていない一体の野犬へと攻撃を繰り出す。
特攻の如く爆散し、敵もろとも爆風の煽りを受けて思わず望は態勢を崩した。
と同時に他の野犬が蔦を食い破り、捕らえていた内の一体は素早く拘束を抜け出し再度牙を剥く。パペットマペットに攻撃を受けた一体は戦闘不能となっていた。
「兄貴ッ! あぶねーだろっ!? 攻撃する時はするって――」
「私は私なりにやらせてもらうさ」
あくまでマイペースに、先程トリックスターのジョブスキルであるパペットマペットを繰り出したのは望の精霊であるイレイスだ。後方に位置してはいるものの、こちらの動きを考えてくれない攻撃といい、この期に及んでどうにもやる気を感じられず望は嘆息する。兄を自称する精霊の自尊っぷりは今に始まった事ではないのだが。
しかしそんな二人の様子を、サイドへ控える鳥飼が思慮深く見ていた。
「……今のは」
「主、来るぞ」
息の合わない仲間達に気を取られた瞬間を狙い、野犬の一体が鳥飼へと標的を定めた。
先程セイリューに放たれたそれと同じタイミングで、ラキアの発動したシャイニングスピアは隼にも施されている。
背後に付き従う隼の言葉で我に返る鳥飼。牙を剥き襲い掛かってくる一体の動きを、落ち着いた表情で見定める。
「逃がしま、せんっ!」
腰を据える様に、広げ構えた傘で一撃を受け止める。体当たりの衝撃に怯む事無く、態勢を崩させた所を上から下へと文字通り全力で叩く。万が一にも丘の下へ吹き飛ばしてしまわない様にと言う冷静な判断。
間髪いれず隼が追撃し、戦闘不能となった個体は五体目。
凡そ半数を失った事で僅かに野犬達は狼狽し始めた。一旦態勢を整え一箇所に固まる。
数が落ち着いた事によりボスではないか、と察せる程度に大きな個体を、セイリューがいち早く視認した。
「あれがボスだ、先に倒そうぜ!」
皆を鼓舞する様呼びかける。だが、鳥飼の後ろに控える隼は逡巡する。
「ボスを倒せば、群れの統率が取れなくなり逃げ出す個体が出る。最後に倒すべきだと考えていたが」
「隼さん、けど、」
「……ああ。統率が最後まで続くのも厄介だな」
セイリューの判断は尤もだ。だが取り逃がしを鑑みれば、残り半数のこの状況でどちらが、とは決して言い切れなかった。
この一瞬を逃さなかった野犬――中心に位置するボスが一鳴きすると、五体が一斉にある方向へと牙を剥いた。
「! シムレスさん、ロックリーンさん!」
標的となったのはバリケード側に位置していたシムレスだ。
万が一、仲間達の網を抜けてきた個体を逃さない様に。
窮地に追いやられた野犬達の考えも同じだったのだろう、崖を抜ければ逃げ遂せる――雑木林側は腕の立つウィンクルム達が完全に塞いでいる。逃げ道は一つだ。
「シムさん!!」
「来るなっ、迎え撃つ!」
絶対に通さないという強い意思の下、予めシャイニングアローを発動させていたロックリーンだが、彼が神人を庇えば確実に数体逃げられる。崖の下へ落とさせない為、彼には角度を意識させる必要もある。
咄嗟の判断で、シムレスは果敢にも前へ飛び出した。
それと同時に、ロックリーンの纏う光輪が三体の個体を前衛側の仲間に向かい弾き飛ばした。
「ギャウゥッ!!」
「ラキア!」
「わかってる!」
弾き返された一体をセイリューが斬り付け、駆けつけたラキアによる物理攻撃で再び向かってきた野犬を引き付ければ、タイミング良く発動準備を終えたランスのスキル『カナリアの囀り』が三体の野犬にまとめて炸裂した。
三体はまとめて戦闘不能となり、爆風が砂塵を撒き散らす中、襲い掛かってきた二体に苦戦を強いられるのはシムレス。
「ガウウウッ!!」
「っく……!」
一体の攻撃を短剣でいなした際に、野犬の爪先が掠って傷を負う。両手に力を込め構えた盾にもう一体を噛み付かせて耐えれば傷口が痛むが堪えた。
立ち上がる様にして食らい付く野犬の体は熊ほどもありそうで、自然にバリケードへと背を弓なりに押し付けられる形となり、その巨体の存在感を再認識する――噛み付いている個体がボスだ!
「ランス、頼むっ!」
「ああ!」
再び魔法を唱え始めたランスをセイジが鼓舞し、邪魔させないよう敵との間に滑り込めば、先程シムレスの短剣に弾き返された一体の態勢を整えさせる前に叩いた。
続けざまに入ったセイリューの追撃にこちらも地に伏せ動かなくなる。九体目。
「……通す、ものかっ!」
「ガゥッ……!?」
盾を持つ手の骨まで軋む様で、踵はジリジリと砂塵を蹴り後退するが決して怯まない。
見据えるシムレスの眼光に野犬は刹那気圧された。強きものに下る習性はデミ化していても残ったままだ。
ほんの一瞬力が弱まった隙を突いて、その巨体を押し出す様にし盾にぐっ、と全力を乗せる。
受け流す動きで振り払えば、その巨体を剣先が掠った――離れた!
「――それ以上させないっ!」
神人が巨体から解放された瞬間に、ロックリーンの本による物理攻撃が、その軽快な見た目に反し大きなダメージを与えた。二人の連携攻撃に呼応して、コネクトハーツの付加効果がボスに発動したのだ。
流石に怯み後ずさった所へ、最後の一手が炸裂した。
「待たせたなっ、『お日様と散歩』!」
「ギャアアウッ!!!」
頭上に出現した魔法陣からの熱線照射に野犬のボスはもんどりうつ。
万全を期して、と強力に放たれたそれから逃れる術は当然無く、術が切れる頃には体毛をブスブスと焼け焦げさせて、満身創痍となりつつも未だふらふらと雑木林に足を向けるボスに、すかさずとどめの一撃――隼の『グラビティブレイク』が叩き込まれた。
「ガ、ァッ……ッッ」
地に叩き伏せられ、ぴくぴくと痙攣した後、ついに動かなくなる。
すっかり日が落ち暗くなった空の下、暫し警戒を緩めず居たものの、それ以上の個体が姿を現す事は無かった。
●それぞれの想いとヨミツキと
「囮役を買って出て下さって有難う御座いました、セイリューさん、ラキアさん」
戦闘が終わり、流石にこちらは疲弊していたのか休憩所に腰掛けたまま、気遣って傍へ来てくれた二人のウィンクルムに礼を述べるのはロックリーン。
「いいんだよ、オレらは盾役なんだからさ!」
「そうだね。二人も沢山頑張ってくれたよ、おつかれさま」
野犬から受けたシムレスの傷を隣で癒しつつラキアが微笑む。
シムレスが礼を告げると、二人は並び合って丘へと向かう。隣り合う背中同士は余りにも自然だ。
戦闘中の連携すら美しく完成されていて、彼らの絆の深さを痛感する。
二人を見送ってからロックリーンはシムレスへ「おつかれさま」と声を掛けた。
「遣り遂げたね、シムさん」
「……。ああ」
どこか神人はぽかんと放心している様子で、膝に置かれた掌を見遣れば傷は癒えてもなお僅かに戦慄いている。
剣を振るっての本格的な戦闘は思えば初めてだった。精霊から見ても、いつになく高揚しているというか、戸惑っているというのか。
いつもと違う表情と震えを和らげる様に、ロックリーンはシムレスの手へ自分のそれをそっと重ねる。
「シムさん、連携、ばっちし決まったね! なんだかすごく嬉しかった」
先程のコネクトハーツの効力を思い出し、朗らかに笑いかければ。
「……ふふ、そうだな。俺も……少し、驚いたよ」
自然と浮かんだ穏やかな笑みをロックリーンへと返す。
掌のぬくもりに、いつの間にか癒されている。あたたかな精霊の笑顔が、今日は無性に胸を打つ。
自分にこんな事が出来たなんて、という戸惑いと、傍らにいつも変わらず着いていてくれるパートナーの存在感に。
ヨミツキを見下ろし、今はただその余韻に浸った。
「綺麗だね、ヨミツキ」
「ん、そうだなぁ」
今年何度目かになる桜を二人で丘から下を見下ろしてセイリューとラキアも一息付く。
オーガの力が増している事と、まるで比例するかの様に、紅月に照らされるヨミツキは妖艶で華やかだ。
見る人々を魅了し、取り込んでしまいそうなほどに。
「オーガの影響がなければ、より多くの人が安心して、この桜を楽しめるのに」
ただでさえ、春のほんの数週間しか人々と逢い見える事の出来ない満開の桜。
紅月の影響で、更にその華麗な姿を見れなくなってしまうのは寂しい事だ。
ここでなくとも別件で、ヨミツキの下に起こるギルティやオーガの被害も報告されている。
「そうだなあ。こんなに綺麗なのにな」
「セイリューもそう思ってくれる?」
「当然だろ? ……まあでも、ラキアや仲間達とこの景色を独占出来るのも」
オレは嫌いじゃないぜ、と浮かべられた笑みが、いつになく大人びて見えるのだから、ヨミツキの夜が放つ光は不思議なものだ。
「また来れたら良いな。来年も」
「うん。今度は、紅月の無い夜に」
穏やかに笑んで、夜空に浮かぶ紅月を二人で見上げた。
「隼さん、お疲れさまでした」
丘の先で、穏やかに精霊を労うのは鳥飼。
紅月の浮かぶ紅い空の下、眼下に広がるヨミツキの薄紅とのコントラストは、不気味すぎるほどに美しい。
「夜桜を上から眺めるなんて、贅沢な気分です」
紅い月でなければもっといいんでしょうけど、と苦笑する主人の言葉を、隼は黙って聞いていた。
一瞥すれば、夜風に薄い茶褐色を靡かせる横顔は紅月の明かりに煌々と照らされている。
一仕事終えた、という風な、どこか吹っ切れた様な表情だ。
その顔に、先日垣間見た弱さはどこにも見受けられず。
安堵する自分を不意に自覚する。
「? 隼さん?」
「……いや」
視線に気付き小首を傾げ何事かと問うが、無骨な精霊はそれ以上を何も告げなかったので、また夜空へ視線をもどす。
「もう少し、眺めていてもいいですか?」
鳥飼の問いかけに言葉を返しはしなかったが、肯定の代わりに同じ空の下、静かに散り往く桜を二人並び合い見下ろした。
「うっしゃ! やっとゆっくり出来るなー」
一息付くと共に背筋をのびのびと解放して、春の夜風を体に受け呟くランス。
丘の先で眼下を見下ろす相方の隣まで歩み寄り「セイジ、お疲れ様」と声を掛けた。
「ランスもな。お前の魔法は強力だし、いつも頼りにしてる」
「そりゃ、前衛の仲間が居るからさ。邪魔されちゃそもそも発動も出来ない」
エンドウィザードの魔法は範囲系にも対応しており強力だが、用意する間はどうしても無防備に等しくなる。相手が低レベルの敵でも攻撃を受ければ負傷だってする。ランスがいつも万全の状態で挑めるのは、ひとえに心を通い合わせ能力を引き出してくれて、護ってくれる神人が居るからだ、と、こんな時不意に自覚する。
「いつも前に出てくれて……守ってくれて、ありがとう」
ぎゅう、と背中から抱きしめれば艶やかな黒髪が頬に当たる。すり、と頬擦りしたらくすぐったいぞ、と文句が返るが、声音が甘ったるいし拒否もされないものだから、抱きついたまま心地よい春風に身をゆだねた。
「うん……戦いと違って、こういう時間はゆっくり流れて欲しいよな」
ひとつ呟いて、背中越しの落ち着く温度を感じなから、肩に預かる精霊の頭に回した手のひらで、柔らかなくせっ毛をひと撫でした。
「やれやれ。うちの神人様は真面目で困るな。少しくらいサボろうとは思わんのかねぇ」
他のウィンクルム達が丘で休息している間も、こちらは未だ雑木林を探索しているイレイスと望。
報告にあった数の殲滅はたしかに確認したが、だからといって敵がまだ潜んでいないとは言いきれない。また誰か襲われたら溜まったもんじゃねーからな、と林に足を向ける望に、悪態付きながらもイレイスは後を追った。
「あのなー。俺らは遊びに来たんじゃないんだからな。帰るまでが仕事なんだよ、一応な」
文句言うなら兄貴は待ってれば良いだろ、と探索しつつ言葉を続けるが、それでもイレイスは踵を返したりしない。
「正直放っておいても良いのだが、安定の迷子になられても困るのでな」
まったくお兄ちゃんは大変だ、等と相も変わらない憎まれ口なら返ってきたので、別に頼んでないだの手が掛かる弟だのと栓の無いやりとりを、結局捜索の間中ふたりは続けていた。
「――よし、林の中も安全そうだったし、俺らも帰……あれっ?」
無事雑木林の搜索を終えて林を抜けて来た二人を、仲間のウィンクルム達が待っていた。
「おかえりなさい、ふたりとも」
「なんだ、皆もう帰ったと思ってたのに」
「林にまだ敵が残ってないか探索してくれてるって聞いたから」
皆で揃って帰ろうよ、とラキアが笑う。サクラヨミツキの夜は長い。オーガの力が増している事もあり何が起こるか分からない以上、皆で固まって動くに越したことはないものの、帰りを待っていてくれた事が存外嬉しかった。
「まったく、だから言ったではないか。真面目すぎて困る、と」
「まぁまぁ。何も無かったし良いじゃないですか。……ああ、あと」
こそっと望の傍へ近づき、耳元に顔を寄せたのは鳥飼だ。
先ほどの戦いの事なんですけど、と、イレイスには聞こえない様配慮し密言する。
「パペットマペットが攻撃した野犬、望さんを狙って居たんですよ」
「えっ?」
あの時のそれはてっきり、事あるごとにこちらを小馬鹿にする気まぐれな精霊が、たまたま近くに居た個体を狙って放った攻撃だと思っていた。
「余計な事かと思ったんですけれど。よく見ていてくれる、良いお兄さんですね」
仲良くして下さいね、と悪戯っぽく笑って、前を歩く隼の隣へ小走りに戻った。
一瞬呆けてはっとして、最後尾からゆっくりと仲間に着いて歩くイレイス――兄を咄嗟に振り返れば。
「ん? なんだ望、暗くて怖いからお兄ちゃんに傍へ来てほしいのか?」
やっぱりあいかわらずの、こちらを小馬鹿にした様な白々しい笑顔に。
ちょっと見直した、等と一瞬でも思った自分を望は疎ましく思いつつ、理不尽に茹で上げられてしまった赤い顔のまま、恋人の丘に大きな声を響き渡らせたのだった。
「ちっげぇーよ! バカ兄貴ッ!!」
依頼結果:成功
MVP:
名前:鳥飼 呼び名:主 |
名前:隼 呼び名:隼さん |
エピソード情報 |
|
---|---|
マスター | 梅都鈴里 |
エピソードの種類 | アドベンチャーエピソード |
男性用or女性用 | 男性のみ |
エピソードジャンル | 戦闘 |
エピソードタイプ | ショート |
エピソードモード | ノーマル |
シンパシー | 使用不可 |
難易度 | 普通 |
参加費 | 1,000ハートコイン |
参加人数 | 5 / 2 ~ 5 |
報酬 | 通常 |
リリース日 | 04月08日 |
出発日 | 04月16日 00:00 |
予定納品日 | 04月26日 |
参加者
- アキ・セイジ(ヴェルトール・ランス)
- セイリュー・グラシア(ラキア・ジェイドバイン)
- 終夜 望(イレイス)
- 鳥飼(隼)
- シムレス(ロックリーン)
会議室
-
2016/04/15-23:59
プラン提出出来てるぜ。
敵討伐攻撃は皆が頼りだ。敵の気は引くので攻撃はヨロシク。
済んだら展望台で夜景見物だー!
発言とか見直していたらシムレスさんの名前間違えてたよ本当に申し訳ない。ゴメンッ!
相談とか色々とお疲れさまでした。
皆がうまく連携して敵をさっさと討伐できてるといいな。
-
2016/04/15-22:04
プランは提出できたよ。
うまく行っていると良いな。
75レベルで新魔法を覚えたので、それを使おうとセットしようとしたら、
どうやらまたもスキルの設定不具合のようで、その魔法だけセットできない。
仕方ないので他の魔法で行くよ。 -
2016/04/15-00:36
ロックリーン:
決まったんですね
囮はセイリューさん達
恋人の丘で戦闘
皆は1か所で隠れる
了解しました! -
2016/04/14-23:36
お。気がついたら話が盛り上がっていた。
セイリューは囮よろしくな。 -
2016/04/14-23:00
では、オレ達が囮になるぜ。
オレ達がデミ達を出来る限り引きつけるので
皆は上手く背後など敵の死角を利用して攻撃してくれ。
人数が増えたら逃げるやつがいるかもなので
敵をしっかり監視してもらえるとありがたい。
-
2016/04/14-22:45
わかりました。
皆さんの懸念はもっともですし、言っていた通りセイリューさん達にお任せしたいと思います。 -
2016/04/14-21:28
俺としても囮の数が少ない方が安心できるんだよな。
ただやっぱりみんながたどりつくまでの時間稼ぎを考えなきゃならねーと思うから、
そういう意味合いでは、俺はセイリューが囮になったほうが良いと思うんだよなあ。
盾役って事、纏めりゃそう言う話になるだろ?
万が一の打ち漏らしももっかい探せばいいだろうしさ。
俺は恋人の丘でセイリュー達が囮になって、
残りのメンバーは雑木林の恋人の丘近くの出入り口に潜めばいいと思ってる。
潜む場所を分散しちまったら、何のために囮を一組だけにしたのか解んなくなっちまうだろ?
あ、俺ら攻撃手段がパペットマペットな。 -
2016/04/14-19:36
連投ゴメン。後もう一つ案がある。
人数の割れには今回火力低めなので、そこを補うのであれば、
D:
鳥飼さん&隼さんの1組だけが囮になり、
他の4組は鳥飼さん達が襲われたら戦闘対応、ってパターン。
この場合オレ達はハイトランス使用して火力重視で敵を倒す事がメイン
(もちろん前に出て盾役になるけれど)
鳥飼さんたちが負傷していた場合(防御力的に大丈夫な気もするけれど)
サンクチュアリかファストエイドで真っ先に回復を、と考えてる。
-
2016/04/14-19:25
ラキア:
囮は自分達1組だけの方が良いかなって考えてる。
理由は以下の通り。
A:囮2人、他8人は囮が襲われるまでは固まって居て貰った方が
「人数の少ない方を襲いたくなる」って敵の気分を誘導しやすいと思う。
B:囮が2組になると4人と6人に分かれる場合
人数的に偏りが少ないため、囮の方を襲ってくれるか読めなくなる。
C:囮2人、2人に分散し別行動、他6人で纏まる場合は
敵出現の可能性が3カ所に増えるので
上記A・Bの場合より警戒すべき対象と範囲が広くなるため対処しづらい。
という事が考えられるんじゃないかなって。 -
2016/04/14-14:18
ロックリーン:
囮作戦は確定っぽい?
セイリューさん達と鳥飼さん達の2組の囮でも文句ないよ
囮して貰えるなんてありがたいから
見た目の美味しそう感はそこまで優先度高くないよね
ドックの警戒薄めるために2組は固まらず離れて位置するのがいいかなって思うよ
場所は恋人の丘で決定で特に問題ないですよね
他の皆
ドックが出るまで隠れて待機
合図か目視かで合流し戦闘になる流れかな
風上、風下は考えた方がいいよね
>隠れる場所
小さな休憩場所に1組潜む?
[12]で終夜さんが指摘してる様に雑木林に隠れる事になるのかな
合流まで時間がかかる可能性が心配だね
囮さん頑張って(汗)
潜む場所は正直どうするのがいいのかな
皆さんの考え聞きたいところ
と、ここまでの話でこんな感じでいいのかなと考えました
あー、僕のキャパ超えそうだ、仕切りたい訳じゃないんです
戦闘になったら
僕等はバリケード側に回り体張って設備守るのと落ちない様に
通せんぼメインに行動したいと思ってます -
2016/04/13-23:28
僕の『誰が固まっても』というのは、『見た目がどうであろうとも』という意味でした。
言葉が足りなくてすみません。
雑木林は真っ暗みたいですから、個人的には恋人の丘で戦いたいと考えてます。
サクラヨミツキという事なので、灯りとして一応マグナライトを持って行くつもりですけど。
囮役にもう一組必要なら、僕と隼さんで入ろうかと思います。
トランスを考えると、直ぐ近くに隼さんにいて欲しいので。
特に必要ないなら、囮役はセイリューさんとラキアさんにお任せしたいと思います。 -
2016/04/13-22:09
ロックリーン:
僕の提案はセイリューさんの[7]の提案ほぼそのままだよ
そこに、囮はウィンクルムでなくともいいのかも?という人選の条件を添えたものという感じです
もう少し皆さんのご意見聞いてます
では -
2016/04/13-21:18
んー、っと、一瞬何か俺らネタ枠にあがりそうだったけど、って所でさておき。
とりあえず囮作戦って事でいいのかな?
色んな囮作戦があるけど……ちょっと整理させてもらうぜ。
単純に囮に餌になって貰うってのがセイリューさんの案だよな。
一組囮として使って(比較的美味しそうに見える俺らか、防御の面で自身のあるセイリューさんか)
残りの奴らが少し離れた場所で潜んでおびき出せたら残りが飛び出す、って感じかな。
うーん、こっちは、恋人の丘で囮やるって事でいいんだよな?
ってことは残りの面子は少なくとも隠れられそうな……雑木林とかにいるって手筈になりそうだよな。
ちょっと距離あいちまうよな?……ってことは防御面で頑張れるセイリューさんの方が囮に向いてるかも。
鳥飼さん+ロッククリーンさんの囮作戦はそこにもうちょっと陣形を考えた感じかな?
デミわんわんに目をつけられやすい神人が1組組んで、
その神人の周囲に残りのメンバーを挟むように配置ってトコロかな。
ただこっちの作戦をとろうとおもうなら、雑木林で戦闘を行うほうがいいんじゃないのかな。
隠れられる場所とか、神人との距離を考えるとさ。
……どっちがいいんだろ、この場合。
狩りもらしが少なそうなのはセイリューさんの方の作戦かもしれない、けど……。
(のっそり白尽くめが出てくる)
『一番恐れるべきは、狩りもらしだろうな。
……一応此方ではデートほっぽって再探索のアクションをかけてみるつもりだが、はてさてどうなるかね』 -
2016/04/13-20:51
ロックリーンさんの言う囮役なら、オレ達がいけそう。
回復スキルもあるし、皆が駆け付けるまで
10体のデミ野犬相手なら耐えられると思う。
元々戦闘時は敵からの攻撃を受ける盾役のつもりだったので
「数が少なくていいじゃん」と敵がオレ達を狙ってくれることを祈ろう。
他にやりたい人がいなければオレ達が囮役をするよ。
皆が来るまでには、手下野犬の数を1匹でも減らせるよう頑張る。
デミ野犬は灯りの有無で有利不利はあまり変わらないだろうが、
オレ達は暗闇だと超不利になるから
ロムレスさんの言うように【恋人の丘】で戦うのが良さげだな。
設備備品を壊さないようにと、
敵を丘から落とさないよう確実に仕留めようぜ。
-
2016/04/13-13:37
ロックリーン:
あ、訂正
他は2組づつ両サイドに潜んでドック出てきたら囲む
じゃなくて
他は二手に分かれ両サイドに潜んでドック出てきたら囲む
です -
2016/04/13-11:17
ロックリーン:
出ている案参考にしつつ
僕も提案1つ
囮は1組
神人さまが二人で組んで囮というのでもいいと思うんです
万が一を考えて足がドックより速そうで防御か回避が充実していて美味しそうな人選がいいと思う
他は2組づつ両サイドに潜んでドック出てきたら囲む
戦闘場所は恋人の丘を希望
雑木林は分が悪すぎる気がするので
と、考えてみました -
2016/04/12-23:18
僕もセイリューさんと同じで、固まって行動だとデミ・ワイルドドッグは出てこない認識でした。
解説に『大人数で居ても警戒して姿を現しません』ともありますし。
ある程度距離を置いてなら、少しは油断してくれるかも知れないです。
セイリューさんの提案した囮作戦も、確実に倒すにはいい案だと思います。
その場合は、恋人の丘で戦うことになるんでしょうか。
あと囮作戦を採用する場合は、二組までなら誰と固まっても大丈夫じゃないでしょうか。
残りの三組に固まって少し離れた場所にいていただければ、少ない方を狙うと思うんです。 -
2016/04/12-21:50
敵の動きとかをじっくり考えてみたらさ。
単独OK、の説明で『敵の襲撃は分散もアリ』と思っちゃったけど。
(いきなりメタ発言ゴメン)
よく考えたら、野犬は群れで狩りをする生き物だろ。
群れ=数の暴力で、弱い者を襲うんじゃん。
だから、生物的に敵の行動を考えると、
数が自分達の群れより少ない、弱く見える相手を襲うんじゃないかと思うんだよ。
デミ達が分散してオレ達の頭数に合わせる必要は全く無いからな。
それよりデミ達は固まっている方が狩りをするのに都合がいい。
で、今回のメンバーの種族・ジョブ・外見を見渡すと。
高身長でマッチョ(見た目強そう)な鷹・ホワイトタイガーのテイルスや
狩り得意そうな狼テイルスとかは避けたい相手だよな。
オレ的には、この中でいちばん柔らかくておいしそーな獲物は、イレイスさん。
他神人にはゴツイ精霊が一緒に居るけど
終夜さんイレイスさんコンビにはそういう懸念が無い。
いっそ2人(と他柔らかくて美味しそうな人達何人か?)に囮になってもらって
襲われたら即駆けつける方が良いのだろうか、とも考えてみたり。
でもこれって[6]で終夜さんが言っている懸念のシチュそのままというか。
いっそその状況を作りだしてそれを利用するって言うか。
ただしこの方法だと連携戦になるけど敵の討ち漏らしも無くていいかなーと。
バトル1回で済むし?
どうだろう?
コレ、ただの一案なので、スルーして貰っても構わない。
-
2016/04/12-20:26
ちょっと挨拶遅れちまってごめんな。
俺、終夜 望。 で、こっちが精霊の兄……じゃねぇな、イレイス。
あ、クラスはトリックスターな。
俺はどうだろう……
最初はお互い固まって、雑魚敵をある程度散らしたら別れてしてボス探しとかじゃダメかなー、って思うけど。
最初単独で動いてて、1人の所に集まっちまったら手も足も出なくなっちまうだろ?
まあ、その分ボスが警戒しちまって出てこなくなっちまうかもしれないけど……
あ、セイリューの行動指針でも勿論構わねーぜ!
ただ、こういう考え方もあるってことで一つ。 -
2016/04/12-06:48
セイリュー・グラシアとライフビショップのラキアだ。
挨拶しそびれているうちに埋まってた。
見知った顔ばかりで心強いぜ。今回もヨロシク。
オレ達は連携でも個別対応でも、どちらでも多分大丈夫と思うけど。
皆でまとまっていると敵が警戒して寄ってこないかもだから
部分連携するにしても、そこも気をつけなくちゃだな。
最初は各組バラバラで敵を誘う方が良さそうか?
インカムか携帯で連絡しあって現在地把握、有事は速やかな合流を目指すとか。
最初は大体この辺にいるって担当地域を教え合っておくとか。
強いのと当たっちゃった時は他の人が来るまで耐える的な感じ?
敵をとりこぼさないように気をつけないと。
詳細は終夜さんの希望も聞いてからってトコかな。 -
2016/04/12-01:58
ロックリーン:
埋まった!
終夜さん、イレイスさん初めまして
改めて皆さんよろしくお願いします
連携、単独、どちらでもいいです、と、もしみんな言ったら決まらないですね
ボスと遭遇したらちょっと怖いので連携か、部分連携希望です
でも単独になっても構いません
わんこは生肉で釣れるかなとぼんやり考えてます -
2016/04/12-00:06
アキ・セイジだ。相棒はウイズのランス。よろしくな。
見知った顔ぶれなので気楽だったりする。
個別でも合同でもどちらでも構わないよ。あわせる。 -
2016/04/11-22:07
こんばんは。
僕は鳥飼と呼ばれています。それと、こちらはハードブレイカーの隼さんです。
はい、シムレスさんとロックリーンさんは初めまして。
セイリューさん、ラキアさんはネズミ捕り以来ですね。
ふふ、よろしくお願いします。
僕たちは、個別でも連携でもどちらでも大丈夫です。
個別の場合は、僕が盾役で引き付けてる間に。
隼さんに一匹ずつ倒して貰おうかなと思っています。 -
2016/04/11-21:51
ロックリーン:
シムレスと僕はライフビショップのロックリーンです
鳥飼さんと隼さんは僕は初めましてですね
みなさんよろしくお願いします
まだ出発まで日があるので人増えてくれそうな期待をして
ひとまずご挨拶だけ