【夜桜】妖・消える若木(叶エイジャ マスター) 【難易度:難しい】

プロローグ

「公園からヨミツキを持ち去られているという報告があります」
 そう言ったA.R.O.A.職員自身、釈然としない様子だった。
 『サクラヨミツキ』での、オーガによる事件は後を絶たない。そのいくつかの事件で、オーガたちの奇妙な行動が目撃されているのだ。
「公園に植えてあったヨミツキの若木をどこかに運んでいるようなんですよね」
 ヨミツキが傷つけられたり、若木が引き抜かれて消えてしまっている話があった。最初は知能の低いオーガの行動と思われていたが、その割には同様の被害が何度か報告されているらしい。
 神聖視されているヨミツキが被害に遭うのは、人々の不安が増す事件だろう。
 だが同時に、どうしてオーガが、という疑問もわく。
「若木の中でも傷つけられているものがあるみたいで、実際のところ意図があるのか、ただの場当たり的な行為かよく分かっておりません」
 今回の依頼は一応、公園に現れるオーガの撃退である。
 ただ、必要と感じたならオーガを泳がせ、若木を持ち去ってどこに向かうのか調査することも可能だと、職員は言った。

 オーガを撃退した場合は、被害は確実に防げる。だが根本的解決になるのか、それは現時点で不明である。
 反対に尾行や調査する場合は、確実にヨミツキの何本かに被害が出るし、オーガに気付かれないよう慎重に行動する必要がある。加えて、オーガを追った先でどのような危険が待ち受けているか分からない。
「判断はみなさんにお任せします。ですが、どちらか一方に決めて行動してくださいね」
 とはいえ、何か良い解決策があるなら話は別。どちらかの行動をベースに、工夫などしてより良い結果が得られるのなら、それにこしたことはない。
「オーガは二体確認されています。みなさんどうかご無事で」
 と、その職員は言った。

解説

・舞台は夜の城下町、サクラヨミツキ
城下町「サクラウヅキ」固有の桜、『ヨミツキ』が夜の桜として咲き誇る時間の町の名前。
いまはギルティによって二つに分けられた城下町のうち、夜の多い城下町を指す言葉。
空には紅い月が輝いている。

【状況】
サクラヨミツキでは現在、活発化したオーガによる被害が報告されている。
今回の事件も、その一つのようだが、どうもヨミツキの若木を持ち去るオーガがいるらしい。
撃退するか? それとも原因を調査するのか? が今回の話となります。

【できること】
・オーガの討伐。

・オーガにあえてヨミツキの若木を運ばせて、その様子や観察したり、尾行するなどして原因を突き止めること。

以上が二大方針となります。
リスクなどの情報はプロローグ内準拠です。

オーガはクマのような、毛むくじゃらの個体が二体です。どうやら二体で一本の若木を持って運んでいるようです。
鋭い爪や牙を武器に、腕力に任せた攻撃や突進を行ってきます。
若木は、人の背丈を少し超えるほどまで成長した桜、をイメージしてください。
オーガは、成熟した木や若木の一部は傷つけたりもするようです。
現状、持ち去られている木と、傷つけられている木の違いはよく分かっておりません。

ゲームマスターより

こんにちは、叶エイジャです。
サクラヨミツキでの事件となります。

プレイヤー情報:今回のエピソードにて、公園にオーガは必ず現れます。

大まかにどちらの方針をとるか、参加者様の間で決めておいてください。
討伐せず尾行する場合は、その場でオーガとの戦闘は起こりませんが、尾行の最中や辿り着いた先で戦闘が起こるかもしれません。
プラン等の表記は難しくなると思いますが、決断して対処していただければと。

それでは、皆様のご参加お待ちしております。

リザルトノベル

◆アクション・プラン

ひろの(ルシエロ=ザガン)

  暗色のマントを着て、公園内に隠れてオーガを待つ。
持ってくのと、傷をつける違いは何だろう。匂いかな。
それとも、信仰の対象らしいから。その関係かな。

声は出さないで、距離を置いて後を追う。
2体で運ぶなら、丁寧に扱わないといけないのかも。

見つかったら後衛で待機して、片方が逃げるなら方向を確認。
灯りは探すときに最低限使用する。

目的地に着いたら、隠れて様子を見る。
若木の数と、オーガの数と種類も確認。
人は、本当に人かオルガスコープで確認する。
戦闘は後衛。
護符を展開して戦況確認。近くの味方を支援する。

撤退は護符を維持して、神符で牽制攻撃。

倒せたら。
若木が瘴気に侵されてたらトランス状態のまま触れ、払えるか試す。


紫月 彩夢(神崎 深珠)
  尾行追跡作戦
公園内への出入りが把握出来る場所で待機
暗い色のマントを用意して潜みながら移動
マグナライトは見失った際周囲の痕跡探しに使用
指示している人間でも居るのなら捕まえたい。ロープ用意しておこう

拠点ではすぐに仕掛けず状況把握に努める
オーガ二体だけなら、アヒル特務隊でなるべく若木から離れた所に誘き寄せたい
デミとか人間がいるなら、それも含めて引きずり出す
戦闘になるなら、トランス

戦闘時は前衛
あたしの優先はデミ>人間>オーガ
魔守のオーブで自分の保護しつつ、コネクトハーツで深珠さんの援護
ホーリーナイトの閃光効果も使っていきたい

深珠さんが倒れたらサクリファイス
もうちょっと頑張って
あたしは防御寄りに行動する


アイリス・ケリー(エリアス)
  桜で一体何を…?

黒いフード付きのマントを着用
落ちている桜の花をこすりつけて体臭を隠す
マグナライトは腰に下げておき、尾行中は消灯

公園では物陰に身を隠しておき敵を待ち、尾行
距離を取りつつ物陰に隠れながら移動
敵の特徴が分からない為、会話は控える
敵拠点に到着後、オーガ・ナノーカを放ち様子を探る

敵がこちらに気付くか、目的が分かり次第トランス
ライトを点灯し前に出る
オーガ相手には防戦を意識
デミオーガや人間がいればそちらを抑えに向かい、積極的に仕掛ける

下記のどちらかを満たしたら即撤退。それまでは粘る
・ルシエロと深珠のMPが枯渇+エリアスの残MPが天の川一回分になって勝機がない
・デミギルティの発見


 公園のヨミツキたちは、満開の威容を持ってウィンクルムを迎えた。
「この桜で、一体何を……?」
 咲き誇る夜の花を見ながら、アイリス・ケリーは解けぬ疑問に首を傾げる。
「狙いは何だろ。読めないな」
 同じ疑問を口にして、精霊のエリアスが隣に立つ。答えの出ない問いはやや気まずいものを両者にもたらしかけたが、近くにいたひろのが話の流れに応じた。
「持っていくのと、傷をつける違いってなんだろ。信仰の対象だから、その関連かな? それとも……匂いかな?」
「匂いですか……」
 今度はアイリスが考え込む。かがむと、落ちていた花びらを手に取った。
「そういえば、花の匂いで体臭は消せるでしょうか?」
「良さそうだな」
 ひろのの精霊、ルシエロ=ザガンも花びらを拾う。自らと、暗色マントを着たひろのに桜の匂いをつけていく。
「匂いと言えば、瘴気って匂いはあるのかな……?」
 エリアスもアイリスに倣って桜の花を拾いつつ、呟いた。
「例えば瘴気を使った実験の材料にするとか」
「ヨミツキを?」
 聞いたのは、ファータの神崎 深珠だった。白い髪の下、青の瞳が興味深げに細まる。
「そう。そういった上位オーガの儀式? とか。いや、まさかとは思うけど」
「当たってほしくない想像ね」
 深珠の神人、紫月 彩夢はひろのと同じく暗色のマントを身に着けていた。黒髪のせいか、はたまた紅い月のおかげか、そうすると赤い目がより際立って見えた。
「とはいえ、マントゥール教団みたいに指示している人間だっているかもしれないのよね」
 彩夢はその対人戦闘も想定して、ロープを用意している。
 今回の任務は――彼女たちが決めたのは――若木を持ち去るオーガと、その意図や背後関係を調査することだ。
「以前、アイリスは別の公園でオーガを倒したのよね?」
「ええ。毛むくじゃらの熊というか、黒い雪男というか」
 彩夢の疑問にアイリスは記憶を探って応える。つい最近のことだ。
「こちらも以前、似た雰囲気のオーガと戦った」
 ルシエロは言うのは先日、商家を襲っていたオーガのことだ。
「この辺りに多い種別かもしれないな」
 三組のウィンウルムは、公園への出入りが把握しやすい場所に潜伏する。A.R.O.A.の調査は正しかったようで、しばらく待っていると二体のオーガが姿を現した。
『――!』
『――』
 時おり、唸り声のようなものを発してヨミツキに近づくオーガ。幾本かの桜に傷をつけていた二体の動きが、あるヨミツキで止まる。
 エリアスはその木を注視した。別段、ほかのヨミツキと変わったところは見られない。小声で神人に聞く。
「やっぱりよく分からないな……アイリス、オーガは以前のと?」
「ええ、同じです……そろそろ行きましょうか」
 オーガは若木を引き抜いて、公園の外へ向かって動き出していた。凶悪なオーガがよたよたと木を運ぶ様子は、どこか妙なものがある。
「先頭は任せてくれ」
 深珠が先行し、彩夢がその後から続く。最後尾についたルシエロは、「なるべく身を隠せよ」と前を行くひろのに言って、尾行を開始する。
 ――道中、何もなければいいが。
 無事にたどり着くことを願いつつ、三組のウィンクルムはオーガの後を追った。


 紅い月が出ているとはいえ、サクラヨミツキを支配するのは夜の闇だ。オーガを目視で追うにも限界がある。
 オーガたちの歩みが遅いのが幸いだったが、どこまで近づいていいのかは悩みの種となっていた。足音はもとより、オーガの聴覚がどれほどのものか分からないため、会話も簡単にはできない。あまり距離が開くと、見失ってしまいそうだ。
 城下町の入り組んだ場所を行かないかだけ、心配だ。
(ずっと南下してる)
 彩夢は深珠の背越しにオーガを確認して、周囲の街並みを見る。
 徐々に中心部から遠ざかり、家の数自体は少なくなってきている。
(ひと気のない場所かぁ……若木集めて何したいんだろう。オーガが二体で済めばいいんだけど)
 さすがに上位オーガが出てくると現在の戦力では心もとない。教団員が邪眼のオーブで複数体を操っている可能性だってある。教団員なら首謀者も捕まえておきたいところだが……最悪、撤退方法は事前に詰めてあるので、うまく動いて帰還できれば御の字だ。
 その時、深珠が立ち止まった。押し殺した声で言う。
「急にわき道に曲がった」
「……気付かれた?」
「分からない」
 深珠の目には不自然さはなかった。素早くエリアスと、最後尾のルシエロに怪しい気配がないか目配せする。返事は『否』。他のオーガがいないか探ってはいたが、大丈夫らしい。
 奇襲や挟撃の心配もない。ならば大丈夫だろう。
 それでも待ち伏せがないか、深珠は曲がり角の先を慎重にのぞき込む。
「――――なに?」
「どうしたの?」
 深珠の動揺した声に、彩夢が同じ場所をのぞき込む。一本道だった。高い塀で左右を挟まれたその道は、十メートルも歩いたところで行き止まりとなっている。
 オーガの姿はなかった。

 ウィンクルムは一本道を足早に進んだ。壁ばかりの、なんの用途に使うのか分からない道。突き当りまで進んでも隠れた道などはなく、六人は壁を前にして歩みを止めざるを得なかった。
「どういうことでしょうか?」
 アイリスが首を傾げる。さすがに想定外だ。エリアスが壁を触るが、硬い感触が返ってくるだけだ。
「どこかに隠し扉があるのかな?」
「……塀を跳んで乗り越えた?」
 ひろのが三メートル近い壁を見上げる。ルシエロが肩をすくめた。
「とんだ軽業師だな」
 そもそも若木だって結構な重さがある。オーガたちも運ぶのに難儀していたはずだ。
(一路見間違えたのかしら?)
 綾夢はエリアスの言を受けて、左右の壁に手をつき確かめる。心の焦燥が現れたのか、壁のひんやりとした感覚の中に、汗を感じていた。
 もたもたしていると、捕捉するのは不可能になる。
「どうしよう深珠さん……深珠さん?」
 深珠は突き当りの壁にしゃがみこんで、地面をじっと見ていた。
「彩夢、ライトで照らしてくれないか」
「?」
 言われた通りにライトをつけると、白っぽい土の地面が露わになる。
 その中に黒っぽい土が少し落ちていて、深珠はそれに触れた。湿ってひんやりしている。
「たぶん、これは若木の根に残った土だ。オーガたちは間違いなくここを通っている」
「やっぱり隠し扉かな?」
 エリアスが壁をたたくが、やはり妙な音はしない。
「あ、ちょっと待って」
 ひろのもライトをつける。地面を更に照らすと、土は壁際で大量に落ちているようだった。まるで土を叩き落としたかのように、それまでとは量が違う。
「……なんだか不自然に落ちてますね」
 アイリスが悩ましい表情をする。だが、ルシエロの「壁にでもぶつけたか?」という声にはっとして顔を上げた。
「……なんでそこで俺を見るのかな?」
「私がエリアスさんを見るのは、自由だと思いますが」
 言いつつ暗に『GO』とほのめかしている気がしないでもないエリアス。意図は分かったし、失敗を考えれば、それは精霊がやったほうがいいことだとも思う。
(でも堅そうなんだよな……)
 なまじさっき触った分、疑問や少しの恐怖もある。
 しかし意を決して、エリアスは壁に向かって突撃した。さすがに激突の瞬間は目をつぶってしまった。
(くっ……!?)
 硬い感触がエリアスに返って――こない。
 途中から柔らかな膜のような感触になって、思わず目を開けたエリアスは、自分が地面に倒れようとしていることに気付いた。
「わっ!?」
 慌てて受け身を取るが、衝撃に身体が痺れる。
 顔をしかめて立ち上がり、周りを見れば――そこは暗い森の中だった。
 森の中にできた一本道。真上に紅い月があるから視界は確保できているが、そもそもさっきまでいた場所は城下町のど真ん中だ。
「転移……した?」
 振り返れば、そこは一本道の終点。ただし空間が不自然にゆらめいて見える。
「一体誰がこんな仕掛けを」
 そこまで言って、嫌な予感を覚える。
 誰が仕掛けたかといえば、十中八九オーガたちの裏に潜んでいる存在に違いないからだ。
「これは心してかからない――と?」
 突然、空間の揺らぎから石が飛んできた。不意打ちを胸にくらってエリアスが呻く。
「いったい……?」
 口に出したが、そちらの方も答えが分かった気がした。しばらくして、アイリスが現れる。エリアスと同様倒れようとするところを、慌てて支えた。
「すみません、エリアスさん」
「……さっきの」
「え?」
「さっきの石、アイリスが投げたの?」
「え……あ、はい。安全を確かめようと」
「普通、逆じゃないかな?」
 精霊と、石の順番が。
 アイリスはしばらく視線を外してさまよわせると、おもむろに言った。
「エリアスさん、人は壁にぶつかることで成長します」
「うん。まずは目を見て会話しようか」


「オーガは見えないが……道なりに進んだとみて間違いないな」
 一本道の奥を見据えて、深珠がそう結論する。
 六人の移動が行われ、一方通行でないことも何度か行き来して確認した。撤退時はここを使って問題ないだろう。
「離された分は急げばいいが……森にも警戒して行くか」
 ルシエロがそう言って、六人は再び追跡時と同じ隊列で歩みを再開する。
「ルシェ、あれ……」
 しばらく歩いた時、ひろのが指差した。木々の隙間から、夜目にも美しいヨミツキが姿をのぞかせている。
「こんなところにもあるんだな」
 そう返してから、思わずルシエロはそのヨミツキを見返した。
 離れているのに、ずいぶん大きく見えないか?
「大きいな」
 深珠も気付いたらしい。
「あれだけ大きいなら、町で有名になっていそうだが」
「そういえば、そうね」
 綾夢はそう言って遠くの夜桜を見つめていたが、不意に眉をひそめる。
「なんだかあれ、不気味」
「不気味?」
 深珠の不思議そうな表情に、彩夢はうなずく。
「うん。見ているとなんだか、不安になってくるわ」
「彩夢さんもですか?」
 アイリスが私も実は、と言い出す。ルシエロはひろのを見た。
「ヒロノもか?」
 うなずく神人に、ルシエロはこの一本道がどこに向かっているか、想像してしまった。
 予想通り、道は巨大なヨミツキの方へと続いていた。

「オーガは見当たりません」
 そのヨミツキは巨大な木だった。夜空に張った枝の先には星のように桜の花が咲き、血の雨のように花びらを降らせている。木の周囲は広場となっていた。綺麗ではあったが、神人たちの感想から、六人は極力ヨミツキにも近づかないように動き、遮蔽物などに身を隠していた。
「ヨミツキの前に、若木や苗木が置いてあるみたいですね」
 アイリスが画面を見て報告する。こちらに来て起動させたお役立ちアイテム『アヒル特務隊「オーガ・ナノーカ」』である。小型カメラを搭載したアヒルを移動させて、周囲を観察する。
 ちなみにオーガやそのほかの存在がいた場合は、『アヒル特務隊「オ・トーリ・デコイ」』を持った彩夢が用い、おびき寄せる予定だ。
 アヒルさまさまである。
「……これは」
「どうしたの?」
 アイリスが指差した映像を、エリアスが見る。
 ヨミツキの大樹の幹が映し出されていた。そこには胴から下と、肘の先を幹に取り込まれる形の――あるいは、生まれ出るような形の――男の姿を確認できる。精霊たちに勝るとも劣らぬ美丈夫で、長い黒髪が風に揺らしていた。
 しかし眠ったように目を閉ざしている男の額には、撒かれた包帯と角がある。
「デミ・ギルティか……?」
 映像を確認した深珠が表情を険しくさせる。本当に上位オーガが出てきたのだから、当然の反応だろう。彩夢はじっと見つめて、口を開く。
「生きているの?」
「分からないが……ヒロノ、スコープは使えるか?」
「うん、でも」
 ルシエロの言葉にひろのが言い淀む。
 敵の強さを測れるオルガスコープだが、相手が戦闘をしていないと正確なところは分からない。
「かといって戦うわけにもいかないな」
 ルシエロが嘆息する。安全な位置からデミ・ギルティらしき存在を確認できた。それだけでも僥倖だ。
「深入りは禁物ですね。速やかに撤退しましょう」
 アイリスの言葉に反対意見は出なかった。
「じゃあ、帰ろ――」
『誰だ』
 エリアスが言おうとした瞬間、広場に声が響いた。
 潜伏場所で全員の身体が硬直する。
 

『ほぅ、ウィンクルムか』
 居場所が知られたかと思ったが、次に聞こえてきた声は六人に対してではない。
『なるほど。思ったより気付くのが早かったと褒めるべきか――』
「……どういうこと?」
 彩夢が首を傾げる。状況が分からない。アイリスがカメラを操作し、何が起きてるか判明した。
「別のウィンクルムが来ているようです」
「まずいな。彼らもこちらと同じくらいの人数だ」
 画面には、数名の精霊や離れた場所にいる神人が映っている。知人も何人かいる。
「……あ、スコープが」
 おそらく、ヨミツキが濃密な瘴気を纏い出したせいだろう。スコープが反応しだした。電子音とともに出た判定はA。何度か変動し、時おりSになりかけてはAになる。
「Aスケールで、儀式。結果次第ではSスケールのギルティになるかもしれないのか」
 エリアスも、まさか最悪の方で予想が当たるとは思っていなかった。聞こえてくる男の声は虚栄心が混ざっているようだが、人類にとっては脅威でしかない。
「名前は『妖満月(ヨミツキ)の君』か。どうやって助ける?」
 ここまで来たら、男と対峙したウィンクルムは戦闘不可避だ。現に配下のオーガが八体、逃げ道を塞ぐ形で地中から現れている。
「真正面から戦ったら、両方の力を合わせても全滅するな……」
 ルシエロが苦い声を出す。あの包囲網を崩して全員で脱出するには、デミ・ギルティの不意を突くぐらいの奇襲でないといけない。
 デミ・ギルティは、余裕なのかオーガには襲わせず、自らの分身のようなものを作って戦い始めている。
 油断している今がチャンスだが、戦闘中のウィンクルムに負傷者が出始めている。何が効果的なのか。タイムリミットまであと少ししか時間がない。
「ルシェ」
 ひろのがルシエロの袖を引っ張った。
「トランスオーラで瘴気に触れたら、少しは払えるかな?」
「それは……」
 ウィンクルムがサクラウヅキで活動することで、瘴気を浄化する力が生まれる。
 トランスオーラならば、ある程度の瘴気には耐えうるだろう。
 しかし払うことはできるのか。
「分からないが、瘴気が弱まれば攻撃が通りやすくなるか」
 ひろのの視線をルシエロは追った。分身体に意識が集中しているのか、ヨミツキの大樹は瘴気を纏ったまま沈静化している。
「本体に打撃を与えれば、不意を突けるかもしれないな」
 他に有効な手立ても思いつかないし、何より時間がなかった。三組のウィンクルムがその方針で作戦を組み立てる。
「じゃあ、ルシエロたちがデミ・ギルティに攻撃したと同時に、こちらもオーガを攻撃ということで」
「二人とも、気をつけて」
 エリアスと深珠に見送られ、ひろのとルシエロは足早に『妖満月の君』の本体に近づく。
 やはり戦闘に集中しているせいか、近寄っても反応はなかった。根や幹に直接触れないよう気をつけながら、二人は幹の近くにまで行きトランスの準備をする。
「ヒロノ」
「うん」
「やつを刺激したら、たぶん注意がこっちに向く」
「うん」
「逃げられない可能性もある」
「うん」
「その時は俺が頑張るから、気にせず逃げろ」
「……。ルシェ」
「うん?」
「カッコつけ」
「おい」
「でもそういうところ、好き」
「……」
 どっちがカッコつけだ。
 殺し文句を逆に決められた気分で、憮然となるルシエロ。ひろのは少し笑って、彼に口づけをした。
 ――誓いをここに――
 黄金オーラを纏ったひろのが、幹に近づく。
 触れた直後に最大級の攻撃をたたき込むべく、ルシエロが双剣を構える。
『バカな! やめろ、我に触るな!』
 妖満月の君の声が響く。殺意が圧力となって二人に押し寄せた。
「くぅ……!」
 プレッシャーと間近な瘴気に、苦しげな表情のひろの。しかしデミ・ギルティの言葉に「効果がある」と確信したらしい。強く踏み込んで幹に触れる。
 直後。
 爆発が生じ、ひろのが巻き込まれた。
「な――」
 冗談のように、衝撃で吹き飛ばされる神人。ルシエロが血相を変える。
 同時に爆煙の中から、ごっそり削られた大樹の幹が現れた。そこから輝く球体が飛び出してきて、思わず彼はそれを手にした。
「なんだ……?」
 脈動する黄金の球体にルシエロが珍しくうろたえた、瞬間。
 ヨミツキの大樹に鳴動が起こる。根が地面を割って突き破り、あてもなくのたうち回る。
「ひろの!」
 バランスをとって、倒れたひろのの元へ向かう。抱き上げるとひろのは薄く目を開けた。
「大丈夫か!?」
「……生きてる?」
「当たり前だ」
 外傷や内出血がないか、大慌てで見ていく。なんか無事だった。とりあえず奇跡にしておく。
「空を飛んだ、ような」
「爆風でな」
 意識を失ったひろの片腕に抱え、もう一方に輝く球体を持つ。さっきからずっと殺気が突き刺さってくる。生きた心地がしなかった。ルシエロは全力で走って退却する。


 一方、機をうかがっていた二組のウィンクルムも動き出していた。
 ――至高の存在の為に――
 ――運命を、願おう――
 アイリスとエリアス、彩夢と深珠のトランスが完了する。
「加勢する、今のうちに退避を!」
 潜伏場所から飛び出し、エリアスが「小さな出会い」を発動する。ソフトボール大のプラズマ球が杖から発射され、背を向けていたオーガに命中し弾けた。
(手間取っていると数で押されてしまう)
 アイリスが傷ついたオーガへと、「妖刀・恋慕」を振るう。見た目以上に切れ味鋭い刃がオーガの身体を斬り裂き、続く彩夢が接近する「間」を作る。
 斬――!
 裂帛の気合で彩夢が短剣「コネクトハーツ」をオーガに突き立てる。斬撃自体に攻撃力はないが、トランスを応用して作られたこの武器は、パートナーである深珠の攻撃を増幅する。
 双剣の軌跡がオーガに滅びを与えた。
 ダイアモンドダストと銘打たれた双剣が弧を描き、疾駆した深珠が油断なく構えなおす。瞬く間に頭数を減らされ、オーガに動揺が走っているのが分かった。
『何をしているオーガども、こいつらを殺せ!』
 デミ・ギルティがわめく。オーガたちは動き出すが、連携がバラバラだ。
「少し粘って、引きつけるわ」
 彩夢が岩場や木々のある場所を走る。オーガは見え隠れする彼女を追うが、突然足元でけたたましい音が生まれ、たたらを踏む。
 アヒル特殊部隊「オ・トーリ・デコイ」だ。
 注意のそれたオーガへと、神人と精霊の攻撃が集中する。損耗を与えながらヒット&アウェイを繰り返し、元来た道を徐々に後退していく。
「回り込まれた!?」
 アイリスが一本道に入ろうとして、現れたオーガに足を止めた。突進してくるオーガに、深珠が双剣を重ねて受け止めた。受けたダメージを押し殺して、反撃の刃を振るう。オーガが爪で受けようとするが、それをかいくぐって双刃が閃き、オーガに致命傷を与えていく。
 ついには斜面まで追い詰め、重い斬撃がオーガの巨体を吹き飛ばした。
「突破口くらいは切り開いてみせるさ」
 眼下でもがくオーガを尻目に、神人と精霊は一本道へと入っていく。ルシエロがそこで追いついた。
「ヒロノが気絶した。これを頼む」
「これは……?」
 渡された黄金の球体を、深珠は双剣を納めて受け取る。
「分からない。中から出てきた。A.R.O.A.に持っていって聞くしかない」
 この球体が、デミ・ギルティの儀式に必要不可欠な力の源であり、妖満月の君が細心の注意を持って制御していたものだと分かるのは、帰還した後のことである。
 また瘴気をトランスオーラが弱めたことで、制御に乱れが生じ、この『種子』と呼ばれる存在が内側から爆発を引き起こしたと知るのもまた、少し経ってからのことだ。
「ここから先は通さないよ」
 エリアスが「天の川の彼方」の詠唱を終え、追いかけてくるオーガたちとの間に魔法による障壁を生成する。
 天の川のごとく、キラキラ光る壁。
 それが足止めをしている間に、ウィンクルムは森を駆け抜けた。



依頼結果:成功
MVP
名前:ひろの
呼び名:ヒロノ
  名前:ルシエロ=ザガン
呼び名:ルシェ

 

メモリアルピンナップ


エピソード情報

マスター 叶エイジャ
エピソードの種類 アドベンチャーエピソード
男性用or女性用 女性のみ
エピソードジャンル 推理
エピソードタイプ ショート
エピソードモード ノーマル
シンパシー 使用不可
難易度 難しい
参加費 1,000ハートコイン
参加人数 3 / 2 ~ 5
報酬 通常
リリース日 04月08日
出発日 04月15日 00:00
予定納品日 04月25日

参加者

会議室

  • [21]アイリス・ケリー

    2016/04/14-23:15 

    彩夢に便乗して俺もごめん。
    朝霧と天の川を両立するにはMPが足りなかった…。
    退却のことを考えて天の川は外したくないし、それと小さな出会いで行くよ

  • [20]ひろの

    2016/04/14-23:10 

  • [19]紫月 彩夢

    2016/04/14-21:30 

    …ごめんなさい。
    あたし、深珠さんとだったらディスペンサにまだ足りてないの忘れてた。
    予定変更して、サクリファイスで保険にしておく。
    深珠さんのスキルは少し控えめ、コネクトハーツの後を目安にって感じになる。

  • [18]紫月 彩夢

    2016/04/14-21:22 

    彩夢:食べる。

    深珠:
    …早いな。
    アイリスは纏めありがとう。
    一先ず彩夢のスキルをディスペンサにして纏めを参考に抜けが無いよう纏めてくる。

    最初は公園内に潜んで待機、で認識に相違はないな。
    隠れられる場所は、少し早めに見繕っておいた方が良いか。
    公園への出入りが把握できる場所…としておけば、気付かない内にということはないだろう。
    公園に現れて、邪魔もないのに若木を持ち帰らずに帰るということはないだろうし。

  • [17]アイリス・ケリー

    2016/04/14-21:20 

    すみません、抜けてました…。
    ルシエロさんが仰るように、オーガを待つ間は公園に潜伏で問題ないかと。
    ご指摘ありがとうございます。

    オーガナノーカと撤退条件のあたりはこちらで盛り込みました。
    現状、私の戦闘行動が弱いので、もう少し調整してみます。

  • [16]ひろの

    2016/04/14-20:47 

    ルシエロ=ザガン:(カステラを一口溜飲後
    確認を忘れていた。
    最初は公園内で身を潜め、オーガが現れるのを待つ。という事で良かったか?
    尾行するにも、運ぶ前に見つかっては意味が無いからな。

  • [15]ひろの

    2016/04/14-20:05 

    ルシエロ=ザガン:
    まとめか、助かる。
    これに沿う形で動くとしよう。

    献上品か。なら有難くいただこう。
    ヒロノ、食べるか?

    ひろの:(こくりと頷く)
    あの。お菓子、ありがとうございます。

  • [14]アイリス・ケリー

    2016/04/14-13:46 

    纏めてみました。
    抜けているところ、間違えているところがあればご指摘いただきたく。

    ■方針
    敵を尾行して原因究明

    ■尾行
    暗色のマントを着用
    照明は見失った時に最低限の使用で
    落ちている桜の花をこすりつけて体臭を隠し、会話は極力控える
    敵との距離はなるべく一定にし、物陰に身を隠しながら移動

    見失った場合は、若木についていたであろう土や足あとなどを頼りに追跡
    道中で見つかった場合は一体ずつ集中攻撃し、残りの敵が逃げる余地を残しながら戦闘
    逃げなかった場合は殲滅に切り替え

    敵の拠点到着後、潜伏しつつオーガ・ナノーカや目視などで様子見し敵の狙いを探る

    ■戦闘
    気付かれるか敵の狙いが判明次第、戦闘開始
    撤退条件を満たすまで粘る

    オトーリ・デコイで若木から引き離してから仕掛ける
    彩夢、アイリスはデミや人間がいた場合、そちらに対応

    ■撤退条件
    『ディスペンサ分を含めたルシエロと深珠のMPが枯渇+俺の残MPが天の川一回分』になって勝機がない場合
    デミ・ギルティを確認した場合

    ■お駄賃
    黄金色の菓子(カステラ)

  • [13]アイリス・ケリー

    2016/04/14-13:24 

    今日は俺、暇だし夜までの間に纏めだとかあれこれあげておくよ。

    彩夢、食べるかい?
    たくさんあるから召し上がれ。
    …あ、アイリス。君は人の分まで食べないようにね。

    アイリス:失礼ですね。他の方の分は食べません。エリアスさんの分だけです。

    俺の分もダメだよ…?

  • [12]紫月 彩夢

    2016/04/14-13:18 

    わ。人増えてた。深珠さん、やったね、憧れの先輩よ。
    ひろのさん、ルシエロさん、お久しぶりです。今回はよろしくお願いします。

    方針はほぼ変わらないわよね。撤退が少し踏ん張れる、くらいで。
    んと、あたしはディスペンサにしとくわね。
    ルシエロさんがいてくれるなら、移動の時慌てなくても良くなりそう。
    深珠さんは、正直火力に自信あるわけじゃないから、ルシエロさんの攻撃を確実に当てれるようサポート寄りに動いてもらうわ。

    あたしもこの後は夜になる、かな。
    これ以上は人が増えても、あたしたちの動きは大きくは変わらないと思う。
    …黄金色のお菓子…(じーっ)

  • [11]アイリス・ケリー

    2016/04/14-12:42 

    >撤退
    人が増えたから変更しとこうか。ここを変更できるのは嬉しいなぁ。
    素直に
    ・『ルシエロと深珠のMPが枯渇+俺の残MPが天の川一回分』になって勝機がない場合
    でいいかな。
    とりあえず撤退条件はこっちでプランにいれとくよ。

    お言葉に甘えて殿はルシエロに任せるとして、俺は撤退するときに天の川貼ってから離脱するよ。
    それで時間稼ぎにはなったらいいなぁってところ。

  • [10]アイリス・ケリー

    2016/04/14-09:17 

    来てくれたんだ、すごく助かる!
    あ、先に挨拶だったね。
    ひろの、ルシエロ久しぶり。俺とは、えーと…下着店、以来、かな…?
    いや、あのことは忘れよう、うん、今は関係ないし。
    この黄金色の菓子(カステラ)は献上品ということで(机の上にもそっと)

  • [9]ひろの

    2016/04/14-09:10 

    ルシエロ=ザガン:
    菓子など用意せずともだな。
    テンペストダンサーのルシエロ=ザガンと、神人のヒロノだ。
    残り時間が少ない中で悪いが、依頼を受ける事にした。
    よろしく頼む。

    行動方針は大凡把握した。
    もしたどり着いた先で敵の数が多く、撤退になる場合には殿を務めよう。

    次に来れるのは夜になりそうだ。ここの内容はなるべく確認しておく。

  • [8]アイリス・ケリー

    2016/04/14-08:50 

    >尾行
    土か、いいね。
    うん、照明のこと含めて見失ったときはそれがいいと思う。

    >戦闘
    出し惜しみせず使っていくならディスペンサ分も含めて、でいいんじゃないかな。
    俺が火力抑え気味になるし、ジョブスキルの使用回数を増やしてもらえる方が助かるよ。

    彩夢が警戒してるのはマントゥール教団かな。
    うん、そっちはお願いする。
    ディスペンサするときのことも考えて、アイリスもいかせるよ。

    戦力増えると嬉しいね。
    お菓子でも用意しておいたら誰か来てくれるかな…。

  • [7]紫月 彩夢

    2016/04/14-06:56 

    尾行】
    あ、桜の花びらかぁ…それもありね。落ちてる奴拾って集めながら行こうかしら
    あと、見失った時は灯り使って、若木についてるかもしれない土とか足跡とかを探すようにしようと思う。
    トランスは、戦闘時から。うん、そんな感じで。

    戦闘】
    引き際、深珠さんのMP枯渇にするなら、ディスペンサ使わない方がいい?
    一応今オスティナート3回丁度で空っぽになる計算なの。
    ディスペンサとサクリファイスどっちが良いだろうって悩んでたんだけど、
    スキルたくさん使えたほうが良いかしら。

    オーガ以外が居たら、あたしはそっち対応しようかなって思ってる。
    ホーリーナイトの閃光効果もちょっと試してみたい。
    他の、いるとしたらデミとか人間とか?
    流石に上位のオーガが居たらもう戦うどころじゃないと思うから…撤退で、良い、わよね?

    出発までに戦力が劇的に増えるなら頑張ってサポートするけど。

  • [6]アイリス・ケリー

    2016/04/14-01:54 

    >尾行
    あと思いついたのは、落ちてる桜の花をこすりつけて体臭を誤魔化すくらいかな。
    クマのような見た目ってだけかもしれないけど、嗅覚や聴覚がいい可能性もある気がする。
    他に思い浮かんだのは、トランスは気付かれるまでは回避ってことくらい。

    うん、ナノーカは成果があがればいいなーくらいの気持ちの方が良さそうだ。
    確かに持って行った若木をそこで集めててもおかしくない。
    オトーリは有効だと思うよ。
    そうなるとナノーカとオトーリは分担した方がいいね。
    オトーリの方は任せてもいいかな?

    >戦闘
    最低2体いるってことくらいで、数は分からないのがネックだよね。
    俺達も出来るところまでやってしまいたいと思ってる。
    撤退条件を決めておいて、そこまで粘るって感じでどうだろ。
    「深珠のMPが枯渇+俺の残MPが天の川一回分」になって勝機がない場合、とか?

    本当、2体で済んでくれたらいいんだけど。
    無差別なら、ヨミツキは神格化されてるっていう話だから嫌がらせかなと思えたんだけど…若木だけっていうのが気になるよね

  • [5]紫月 彩夢

    2016/04/14-00:37 

    ん、と。じゃあ、一先ず若木を持って行かせる感じで動きましょうか。
    距離はなるべく一定に。灯かりは最小限で、暗い色のマント。
    …うん、それ以上思い付かないわ。

    拠点でナノーカを使うのは賛成なんだけど、あれ、暗い所あんまり見えないみたいだから、頼り過ぎない程度がいいわよね。
    ん、戦闘も視野に入れてるなら、敵の数次第ではオトーリの方も使って見たらどうかしら。
    辺に狭い所とかだったり、若木が一杯あるところだったりしたら、ちょっと外に出てもらいたい。

    戦闘】
    あとこれ、どこまで頑張る?
    エリアスさんが天の川と朝霧使うなら、いざって時の撤退は頑張れそうな気がするし、
    結構深追いしても良いのかなーって思ってる。

    とりあえずあたしと深珠さんも前にでるタイプだから…前で頑張るわ。
    あたしはコネクトハーツと魔守のオーブでヒットアンドアウェイスタイル
    深珠さんはアナリーゼにスタッカートで手数重視かな

    若木集めて何したいんだろうね。オーガが2体で済めばいいんだけど…

  • [4]アイリス・ケリー

    2016/04/13-21:57 

    尾行は確定として、途中で気付かれた時のことも考えといた方がいいか。
    途中で気付かれたら、1体だけに攻撃を集中させてもう1体に逃げる余地を与えてみるか、諦めて殲滅のどちらかになるかな。
    前者は彩夢が、最初の作戦としてあげてくれたものの流用になるね。
    俺は前者を推す。

    ジョブスキルは悩んでるところ。
    小さな出会い、天の川の彼方、朝霧の戸惑いのどれにしようかってところ。
    アイリスは前に出るつもりみたいだ。

  • [3]アイリス・ケリー

    2016/04/13-12:10 

    そうだね、後から人が来てもいいようにだいたいの方針と流れは固めとこう。
    よし、彩夢達も根本解決を目指したいってことだし、そっちで行こう。

    俺は素直に若木を運ばせる方がいいかと思う。
    逃げなくてそのまま討伐ってなると消化不良だし。

    オーガは2体で一本を運ぶ訳だから、道中で他の敵と遭遇しないかぎりは見失う可能性は低いかな。
    とりあえず、追う時は照明は無しかできるだけ抑えて、暗色のマントが用意できればそれを着用したいね。
    オーガ・ナノーカは追跡には向かないだろうし、使うなら向こうの拠点に着いてからかなぁ。

  • [2]紫月 彩夢

    2016/04/13-00:59 

    紫月彩夢とテンペストダンサーの深珠おにーさんよ。
    アイリスさんは、お久しぶり。エリアスさんとは、お仕事一緒にするのは初めてよね。
    どうぞよろしく。

    出発までそんなに長く時間があるわけじゃないし、方針だけでも早めに決められたらと思ってるわ。
    あたし個人の希望としては、尾行での根本的解決の方向を頑張ってみたい
    尾行した後の敵の状態とかがわからないのがちょっとネックだけど、
    若木を集めてなにかしようとしてるのなら見過ごせないし…。

    一応、尾行方針だとしても、若木を運ばせて尾行するか、
    一体倒して敢えて逃がすか、の二通りくらいは作戦として選べると思う。
    一体倒しての方は、結局逃げる素振りがなくて討伐しちゃうことになるか、逃げた先が外れって可能性もあるけど…
    その辺も含めて、決めれたら良いなと思ってるところよ。

  • [1]アイリス・ケリー

    2016/04/13-00:54 

    エンドウィザードのエリアスとアイリスだよ。
    彩夢も深珠も久しぶりだね。よろしく。

    具体的な話はまた昼にするとして、俺達は尾行寄りとだけ表明しとく。、


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