謳うシルバーウルフ(蒼色クレヨン マスター) 【難易度:普通】

プロローグ

●騒ぐ森

 月が漆黒の頂点に差し掛かる。

『それ』は突如、薄煙をまき散らし暴れ出したのだった。
それまで清らかな静寂に満ちていた森たちは、風以外の何かを感じ取りざわつき出した。

眠りを妨げられた鳥や虫たちは、ただただ『それ』から距離をとり見守っているしか無かった。


●依頼

「デミ・シルバーウルフが出たそうだ」

 ウィンクルムたちを集めた会議室内で、資料をめくりながら男性職員は少々重々しく口を開いた。

「知ってる者もいるとは思うが……
 ここから車で約1時間程いった南西の地に、貴重な動植物たちを保護するための区画された森林がある。
 ほぼジャングルといえる程のな。
 森一体を広く鉄柵で囲って、外側には諸々センサーを付けて外敵が入れんよう、警備の者たちも
 毎日数度見回っていたらしいんだが……」

 男性職員は一度ため息をついて言葉を続ける。

「見回りの警備員の一人がその異変に気付いたそうだ。
 いつもは静かな鉄柵の中の森が、急に騒がしくなったと思ったら森の中から突然動物たちが飛び出してきた。
 その後ろを真っ白に近い、グレーの巨体がすごい速さで動物たちを追うように横切っていったそうだ。
 
 そこの地域では何種類か、数が減っちまった狼も保護していたからな……
 おそらく、その群れのボスであった狼がデミ・オーガ化してしまったのだろう。

 その周辺では今までオーガの気配は無かった様子なんだが……本当に……早くデミ・オーガ化の法則なりが解明されりゃいいのに……」

 最後は独り言のように呟いてから、机の上に資料を置いた男性職員はしっかりと周囲を見つめ。

「今回はそのデミ・シルバーウルフの討伐だ。今のところ1体のみ。
 今はまだ動物たちも上手く逃げてくれているが……
 もはやいつ犠牲が出るか分からん状態だ。鉄柵もそのうち突破され周辺の村々にまで被害がいくかもしれん」

「ただ気を付けろ。
 普通のデミ・ウルフと違って、完全に単独行動で知能も他のウルフより高い。
 人間が集団で来たと分かれば身を隠しちまうかもしれん。

 そこで一計なんだが……

 その保護地区の見回り担当者たちの話によると、何でも対象のボス狼はちっこいときに
 一度民家で飼われていたことがあるそうでな。
 珍しい品種とあとから分かったもんで、区画で保護することになったわけなんだが。

 で、そのちっこい時に飼われていた先の習慣ちゅーか、育てられたときの環境ちゅーか。
 歌が好きな女性に育てられたようでな。
 保護されてからも、見回り警備員が鼻歌歌ってると姿をひょっこり見せていたそうだ。
 それが女性警備員なら鉄柵超しに近寄ってきたときすらあった、と。

 デミ・オーガ化したとはいえ、まだその習性が残ってるかもしれん。
 そこを上手く利用して誘き出せる……、……かもしれん、と」

 ……最後、目が泳いだのは気のせいではないはず。

「デミ・シルバーウルフ相手だ。本物の女性にそんな危ないマネさせるわけにいかんだろ!?
 ……ま、そういうことだ。あくまで一計、だぞっ」

 重々しい口調だったのが若干先ほどより軽い。
何か討伐の大変さ以外にイヤな予感がする、とそこの会議室にいたウィンクルムの何組かが気づいたとか。

解説

●目的
 デミ・シルバーウルフの討伐
 
●資料による事前情報
 ・デミ・ウルフと違い、群れから離れ単独で行動する。
 ・攻撃的でありその上慎重。かなり警戒心が強く、人が近付けば姿をくらます可能性あり。
  背後や真横から突如襲われたらひとたまりもない。ウィンクルムの単独行動は控えた方がいいかもしれない。
 ・幼いころの記憶や習性によると、歌に反応して姿を見せる可能性あり。
  遠吠えが聞こえたら近くまで来た証拠。
  それが女性ならば姿をよく見ようとするかの如く、近寄ってくることすらあるとか。

●森林までは車で送迎あり。
 唯一の鉄柵内への扉をくぐれば、そこは保護されているとはいえ野生動物たちの世界である。
 正面に平原が広がり、左右どちらもすぐの距離に深い森がある。

ゲームマスターより

初めまして!
新米GMの蒼色クレヨンと申します♪プロローグを閲覧頂きありがとうございます!

戦闘であるにも関わらず、作戦よっては、若干おいしい役回りアリな内容をご用意させて頂きました。
一人、が寂しければ誰かを巻き込んで二人でも、人数によっては有りかとゲフンッ
(作戦でその役目になっちゃった方スイマセンッ ←
 勿論、他の作戦を考案してもヨシです!)

それ程苦戦することはない、とは思いますが
作戦は十分に練って、一丸となった攻撃をオススメします。

リザルトノベル

◆アクション・プラン

セイヤ・ツァーリス(エリクシア)

  えと、狼さん、倒しちゃうのは可哀想だけど……それでもオーガになるまえに倒さなきゃ、です、ね。

ぼくは囮になってみようと思う、です。
出発前に担当の職員さんへは狼さんが飼われていたのはどんな姿をした女の人だったのか聞いてみたい、です。黒髪なのか別の髪の色だったのか、長さは短いのか長いのか。
髪とお洋服で誤魔化せるかな…なるべく目を閉じて歌いたいと思います。見詰め合って歌が止まったら逃げちゃうかも、だから。
後は、えっと大まかで良いので狼さんに遭遇した警備員さんからどんな感じの歌を歌っていた時に会ったのかきいてみたいの。

詳しい作戦の方向性はみんなと合わせます、です。
単独行動はなし、ですから、ね。


神木 悠夜(ヴェルデ・ヴィオーラ)
 
[行動]
囮は囮役に任せ自分は登れる木があるようならそれに登る
木は左右ある森の内、セイヤ・ツァーリアスとは逆の方のを選ぶ
無ければ茂み等に身を伏せ、又土等を体に擦り付けてできるだけ匂いを消し敵にばれないようにする

敵が罠にかかったら仲間とタイミングを合わせて全員で攻撃
上手くかからないようなら様子を見て罠に誘導できるように追い立てる



アキ・セイジ(ヴェルトール・ランス)
  「引き受けた依頼には最善を尽す。それがポリシーだ」

外延部各所の樹上に網紐で吊るした罠を、ハンティング技能も生かし左右どちらの森にも複数設置
*囮と逆や風下を移動し察知防止
*事前に風呂にも入り臭い消す

1つの罠に頼るほど俺は浅くない
策は多く張るのが成功のコツだ

罠を張り終えたら囮に携帯連絡
俺が潜む樹に向かい誘導を依頼し気配を消し待機

ウルフが来たらポケットの小石を遠投し、音反応した瞬間紐を切り網を落とす
俺も奴に向かい飛び降りる
網の上には奴の爪も牙も深くは届かないので、落ち着いて魔法完成まで足止め
*逃げられても焦らずに次の罠に追いかける形で誘導

魔法が決まった一瞬を逃さずにトドメの剣だ
「悪く思うなよ…っ!」



栗花落 雨佳(アルヴァード=ヴィスナー)
  女物を着て歌を歌うの?
僕、着ても良いですよ。家庭の事情で結構いい歳まで女物着ていたので、あんまり抵抗ありませんし…
ふふ、皆でやれば怖くない…かな(苦笑)

取り敢えず、まずはそのシルバーウルフを小さい時に保護していた女性に話を聞けないかな
直接本人でなくとも、その女性とシルバーウルフを知っている人とか…シルバーウルフがどんな歌に強く反応するのか分かるといいのだけど

ふふ、こんなに長い髪も久しぶりだな…どう、アル。似合う?
というか、こんなに可愛い子たちがやるなら僕必要無かったかもね。
腰までの長い黒髪ウィッグ
白のワンピースに紺のボレロ
清楚系
うっすら化粧で儚げな雰囲気に拍車が掛る

…ごめんね、せめて、安らかに



●事前調査と下準備

「ええと……確か黒髪、で……」
「長かったと思いますよ。ええ」

件の森へ到着しては、足早にそれぞれが役割分担を決めていた。
囮役を自ら買って出た、セイヤ・ツァーリスと栗花落 雨佳は森を囲むフェンスから少し離れた場所にある小屋にて、
管理人や見回り担当者たちに話を聞いている最中であった。
あのシルバーウルフがここへやってきた当時からいた管理人は、思い出すように顎に手をやる。
同じく当時も見回りをしていた中年女性警備員が、横で助け舟を出すように答えていた。

「良かった。僕が持ってきたウィッグがちょうど良さそうです」
「そもそも持ってることにビックリしたけどな……」

 雨佳のパートナー精霊・アルヴァード=ヴィスナーは、ここへ来るまでに諸々準備をしていた雨佳の様子を
思い出しては未だに怪訝な表情を浮かべている。

「何でも安請け合いしてほいほい受けてきやがって……」
「大丈夫。家庭の事情で結構いい歳まで女物着ていたから、抵抗ないからね」
「そういうことじゃねぇ」
「えっと。心配させてゴメン、かな?」
「そ……ちが……っ」

「頼もしいですね。
 栗花落様、セイヤ様の着替えなどはこちらで用意したので、よろしくお願いします」
「あの……エリク、あんなに沢山の女の子の洋服、どこから……」
「スイマセン。セイヤ様に似合いそうな物を選んでいたら、つい増えてしまいまして……」
「僕、今回だけ、だから……ねっ?」

 焦るアルヴァードの反対方向で、自分の精霊であるエリクシアが若干活き活きとしている様に、どことなく不安を覚えるセイヤの姿があった。
不安はまだ拭えないものの、セイヤは続けて質問を口にする。

「えっと……どんな感じの歌、歌っていた時、狼さんと会い、ました、か?」
「特に意識して無かったですからねぇ……鼻歌ですし……
 ああでも。大抵明るい感じの歌ですよ」
「私は静かな感じの、というか……子守唄みたいなのが多かったかなぁ。
 ほら。子育て終わった年になると、何となく昔を懐かしんで出てきちゃってねー」

 管理人と女性見回り員は笑顔で回答する。それを聞いた雨佳もついと言葉を発した。

「そのシルバーウルフを昔飼っていた女性には会えないですかね?
 直接、歌っていた歌を教えてもらえればその方がいいかなと思うのですが」
「スイマセン……病で亡くなった、と2年ほど前に聞いています」
「そう……なんですか」
「じゃあ、やっぱり僕たちで……頑張るしかない、です、ね」
「セイヤ様。子守唄、教えておきましょうか……?」
「ぅぅ……後で、お願い。エリク……」
「あっ。でもそういえば………………」


 管理人、女性見回り員から一通り話を聞き終えれば、持ってきた衣装類を手に抱え雨佳は動き出した。

「そうしたら、そろそろ僕たちは着替え始めましょうか。
 罠を張ってくれている組から連絡が来る前に」
「あ、はいっ。その……雨佳、さん……よろしくお願い、します」
「ええ大丈夫ですよ、セイヤ君。可愛くしてあげますからね」
「……どうなんだお前そのセリフ……」

 セイヤを連れて意気揚々と別室へ移動する雨佳の背中へ、アルヴァードの複雑そうな言葉が呟かれたのだった。



 フェンスに取り付けられた唯一の扉をくぐった先。
正面に広がる平原から視界を移動させて存在する、左の森外延部にはアキ・セイジとそのパートナーであるヴェルトール・ランスが、手際よく紐で吊るされた網罠を取り付けていた。
 日中は余程のことがない限り、自ら姿を見せることはないという管理人たちの話によって、
警戒はしつつも網を張り木の上で待機する組を左右の森に分けたのだった。

「ランス、本当にこの辺りでいいんだろうな」
「あぁ。森の中へなんて入ったら、シルバーウルフのテリトリーだろうから。
 誘き寄せるなら、この森入口付近が妥当だろうね。
 囮役も、平原を背にした方がいざという時回避行動しやすいと思う」
「ん。分かった」
「っていうかセイジ。……罠、いくつ作ってきたの?」

 木上で4つ目の網を吊るすセイジの隣りで、ランスはその網をつまみながら素朴な疑問を口にした。

「1つの罠に頼る程俺は浅くはない。策は多く張るのが成功のコツだ。
 引き受けた依頼には、最善を尽くさねばな」
「ああそれで……」

 言葉を返した矢先、ランスはセイジの髪に鼻をうずめた。
唐突なその行動にあわや落下の一歩手前で踏みとどまったセイジは、怒鳴りたくなったのを抑え、
それでも小声ながらもランスへ掴みかかるいきおいで言葉をぶつける。

「ランス……っ何のマネだ……!」
「いやだって……セイジから何かイイ匂いがしてきたから」
「無香のはずだ……っ」
「ぶっ……な、何でもない。って、そうじゃなくてさ。
 お風呂入ってきたんだなって。狼に気づかれないように?」
「当然だろう……!万全を尽くして何が悪い……っ」
「なんで俺怒られてるの……?」

 完全に素の行動だったらしいランスは、かっくんと首を傾げた。
どうしてくれようコイツ……という顔で睨み付けるも、任務中だ任務中なんだ……っ、と
呪文を唱えるかのごとく反芻しながら、セイジは赤みを帯びた顔を隠すように作業に戻って行った。


「ゆーちゃーーーんっ。網、このくらいの高さでいいかしらーっ」
「馬鹿者!声が大きい……!!」
「だってこれくらいは出さないと聞こえないかと思ってぇ」
「その図体から出される肺活量を考えろ……っ」

 アキたちとは反対側、扉を入った右手の森で罠を張っているのは神木悠夜、主に木上で作業をしているのは
彼の精霊であるヴェルデ・ヴィオーラであった。
地上で己の服に土や草をかけて匂いを消しながら、悠夜はヴィオーラのいる木の根元へと寄っていく。

「ヴィオーラ、やはり僕もやった方が……」
「いいのよー。こんなことしてて、ゆーちゃんが木から落ちちゃったら大変じゃない」
「僕はそんなにどんくさくないぞ……。
 ……うむ。さっきアキたちの罠張りを見せてもらったが、大体そのくらいの位置で大丈夫だと思う」
「はーい」
「それよりヴィオーラ。お前そろそろどこに隠れるか考えた方がいいんじゃないか?
 その図体、上手く隠れられるのか?」
「失礼しちゃうわーっ。かくれんぼは得意なのよ?あ・た・し☆」
「…………」

 着々と罠を設置しながら、ウィンクで悠夜の心配を粉砕するヴィオーラに溜息しか出ない悠夜がいた。


●作戦開始

「げ……」
「これは凄い……姉妹にしか見えませんね」

 程なくして着替えを終えた雨佳とセイヤが、すでに小屋の外で待機していたエリクシアとアルヴァードの下へと姿を見せた。
正反対とも言える反応を示す2人に、雨佳はクスクスと笑みを漏らしながら歩み寄る。
白のワンピースにボレロ、腰まで長い黒のウィッグを付け薄っすらと化粧までされた雨佳は、すっかりと清楚な女性そのものとなっていた。

「ふふ、こんなに長い髪も久しぶりだな……どう、アル。似合う?」
「お前その質問……似合う、って言われて嬉しいのかよ……」
「美人さんですね、栗花落様」
「ありがとうございます、エリクシアさん」

 似合う・似合わないで問われれば似合うとしか言いようがないっ、と思っていたアルヴァードが、
口にするか否か葛藤している間にあっさりとエリクシアによって賛辞が贈られていた。

「でも、こんなに可愛いコがやるなら僕は必要なかったかもね」
「……セイヤ様……」

 斜め後ろから隠れるように歩み寄ってきて、オズオズと前に出てきたセイヤに微笑を浮かべ視線を向ける雨佳。
その姿にエリクシアは改めて瞳を瞬かせた。
淡い水色のワンピースにレースのショールを羽織り、頭には控えめなリボンの付いた真っ白なフレアハットを被ったセイヤは、周囲の視線にすっかり萎縮していた。

「黒髪、ということでしたが、ウィッグを被るよりそのままのセイヤ君の方が可愛らしい気がして。
 帽子で隠れていれば、色などほとんど分からないでしょう」
「ぁぅ……雨佳、さん……やっぱりぼく、どこか変じゃ……」
「大変愛らしいですセイヤ様」

 戸惑うセイヤの言葉を食い気味にきっぱりと述べるエリクシア。
それはそれで……と耳を赤くし俯くセイヤ。
もはや口をあんぐりと開けたまま言葉も無いらしいアルヴァード。

 そこへ、満足気な微笑みをずっと湛えていた雨佳の表情が、携帯のバイブ音によって次第に薄らいでいった。
全員がそちらへと集中したのが分かった。

「セイジさん、悠夜さんからそれぞれほぼ同時の連絡ですね。
 あちらも準備が整ったとのことです」
「えと、ぼくは、アキさんの待機している方の、左の森、だよね?」
「ええ、セイヤ様。どうかお気を付けて……必ず、すぐに駆けつけられる距離で控えておりますので」
「ありがとうエリク。うん……ぎりぎり、まで……がんばるっ」
「僕は悠夜さんたちが控えている右の森ですね。
 じゃ、アルもそろそろあっちに待機していて」
「……無茶はすんじゃねーぞ?」
「大丈夫。アルを、皆を信頼しているから」

 それぞれが意を決するように視線と視線を絡ませ、各々の位置へと移動していく。
最後に、お互いが左右に分かれる瞬間、雨佳がセイヤに声をかける。

「セイヤ君。あれは持ったかな?」
「あ、はい。合図用のあれ、ですね。持って、ます……っ」
「うん。じゃあ気を付けて」
「雨佳、さんも……!」


 平原を挟むように、お互いを背にするように、雨佳とセイヤはそれぞれの森の入口付近をゆっくり歩きながら、それぞれが歌を口にする。
それは決して大きくはないが、森へ、シルバーウルフへ語り掛けるような、どこか遠くまで聞こえているような歌声だった。
作戦が開始されたのを確認し、悠夜は雨佳の見える木上で耳を澄ませ周囲の音を探る。

「それにしても、二人とも可愛いわねー」
「おいヴィオーラ……静かにしろ」
「ゆーちゃんだって絶対似合ったと思うのよねー」
「聞いているのか……っ」

 3本程先の悠夜のいる高さよりもう一段程高い位置から一応小声で聞こえるその声に、悠夜は何度も注意をかけるハメになっていた。
一度深く息をついて、悠夜は再び落ち着いた声色に戻って口を開く。

「この際だから言っておくぞ、ヴィオーラ……
 この任務中で優先すべきは僕の安全じゃない。
 優先すべきは決して逃がすことなく、確実に敵を仕留めることだ」
「あら。ゆーちゃんが立派」
「茶化すな」
「……分かってるわ。了解よ」
「本当だな」

 なんて言っても怪我なんてさせる気ないんだけど、というヴィオーラの心中の
聞こえるはずのないその言葉に反応したかのように、悠夜の声が響いたのはその瞬間だった。

「おいっ、なんだ?向こう側……セイヤ?」
「わっビックリした……え?なぁに?」
「あっち!セイヤが何か青いものを振っていないか!?」

 木上で二人が視線を交わしたとき、別の声が耳に届いた。

「悠夜さん!ヴィオーラさんっ、いますか?!あちらに現れたようです……!」

 それは先ほどまで囮役をしていた雨佳の声だった。


 悠夜とヴィオーラが木上から飛び降りるわずか5分前。
セイヤの歌が始まってから間もなくのこと、ランスが後方森の奥の一点を見つめていた。
気配を殺し五感を研ぎ澄ませていたセイジも、すぐに同じ方向の違和感に気づきランスへと視線をやる。

ウォォォオン……

と、まるでセイヤの歌に声を合わせるかのように遠吠えがまさにその時聞こえたのだった。
遠吠えが聞こえたらシルバーウルフが近くまで来た証。
管理人たちのその話がすぐさま脳裏を過ったセイジは、携帯で雨佳に連絡を入れようとした。
しかしそこで、視界に入ったセイヤが歌声を続けたまま青いハンカチチーフを取り出しては、
反対側の森方面へと振っているのに気付いたのだった。

(なるほど。考えたな……)

 セイジはすぐにそれがあちらへの連絡手段だと察知した。
確かにこれくらいの距離ならば、それがハンカチチーフだとは分からなくとも、色と動きは判断出来るだろう。
デミ・シルバーウルフ相手だ、まだ距離はあるかもしれないとはいえどんなわずかでも音の出るものは使わない方がいい。
携帯をしまうと、セイジはずっと警戒の空気を纏っているランスのそばへと移動し小声で耳打ちをする。

「トランス、するぞ……」
「うん。了解」
『コンタクト』

 躊躇うことなくされた頬への口づけにより、淡い光が二人を包み込んだ。

「……なんだ」
「いやー……セイジも成長したなぁってしみじみ実感しちゃって。最初の時なんて……」
「この行為に戸惑わない神人がいるか……っ。いいから集中しろ。お前の魔法が頼りなんだぞ」
「お。信じてくれてるんだ?」
「当たり前だ」
「それは期待に応えなくちゃね」

 はにかんだ表情を浮かべるも、すぐに魔法発動準備へと空気を一変させたパートナーから離れると、
セイジは網罠の一つへと太い枝を渡り移動した。
セイヤが合図も終えまだ歌い続けてくれている。ならば、自分たちの存在が気づかれていない限りは、必ず現れるはずだ。
そう確信したセイジの直感は、すぐに当たるところとなった。


●謳うシルバーウルフ

(……来た……っ)

 おそらく左手の森に居た全員が、その存在感ともいえる気配にほぼ同時にその姿を確認したであろう。

 決して警戒を解いているわけではない。しかし明らかにデミ・ウルフとは違ったその威圧感ともいえる気配に、
その場には一気に緊張が走った。
それは一歩、また一歩とセイヤのいる方向へと歩みを進めていく。
デミ・ウルフより一回り以上大きな体格をし、その首の毛の周りは僅かばかり逆立っている。
いつもの森と何かが違うとすでに本能のみで気づかれているのだろう。
常に視界を動かし耳や鼻で辺りを窺っているその様子に、木上の誰も動くことが出来なかった。
微かにでも動けば気づかれる、たとえ空気を切る音さえも……そうハッキリと分かっていたのだ。


(もう……近くまで来てる、のかな……)

 木々の隙間、遠目にその白い姿を確認してからは、セイヤは両の瞳を閉じて歌を続けていた。
シルバーウルフと目があったら、歌い続ける自信が無かった。
その迫力に無意識に歌が止まってしまうと自分で感じていたから。

(だいじょうぶ……きっとエリクが助けてくれる……っ)

 見えないが故に感じる恐怖感から震えそうになる体を、のどを、振り絞って
セイヤはたどたどしくも澄んだ旋律を紡ぎ続けた。

シルバーウルフはその瞳にセイヤの姿をハッキリと捉えていた。
逆立っていた首の毛が僅かに落ち着いたようにも見える。
セイヤをじっと見つめてから、その前足を更に進めようとしたその瞬間、ほんの一瞬のシルバーウルフの警戒の隙間をセイジは見逃さなかった。

「今だ……!!」

バサッ!という網の落ちる音と、ウォオンッ!というシルバーウルフの怒りの声、そしてセイジの叫ぶ声はまるでほぼ同時に聞こえた。
網の中でもがくシルバーウルフに向かい飛びかかったセイジは、すぐ様シルバーウルフへと剣を突きつける。

「セイジ……無茶するな……!」
「いいからお前は集中してろ!」

 一人で向かっていくとはさすがに思っていなかったランスは、危うく詠唱が途切れそうになったのを立て直す。
しかし一刻の猶予もない。網にかかったとはいえいつそこから逃れ襲い掛かるかもしれない。
ランスの焦りを感じ取ったように、エリクシアが木から飛び降りてきては一度ランスの横を通り過ぎて言葉を放つ。

「私が足止めしますから……!」
「……頼む!」

 真っ直ぐセイヤの下へ駆けつけようとするエリクシアに、意外な程早くセイヤの姿が視界に飛び込んできた。
セイヤもまた、セイジの叫び声によりエリクシアの下へと走り出していたのだった。

「セイヤ様!トランスを……!」
「うん!エリク!」
『絆の誓いを貴方に』

 跪いたエリクシアの頬へとセイヤが口づけると、光を纏ってダブル・ダガーを抜けば踵を返してシルバーウルフへと向かう。
しかしシルバーウルフもそのままでいるはずはなかった。
デミ・オーガ化により更に並外れた感覚により、網が落ちてきた瞬間僅かに身を引いていたために、後ろの両足には網が掛かっていなかったのだ。
すでに冷静さを取り戻していたシルバーウルフは、ひたすら体を屈めて後方に下がりほぼ網が外されかかっていた。

「くっ……エリクシア頼む!そっちにある罠に誘導してくれ……!」
「分かりました!『アルペジオ!!』」

 セイジが指示した方向を確認したエリクシアは、シルバーウルフが自由になったと同時に一気に距離を詰め斬撃を繰り出した。
1撃目、2撃目、とその攻撃を体に受け罠のある真下一歩手前まで追い詰められたシルバーウルフ。
だが次の瞬間、最も最速である3撃目を体を捻らせ刃がかするに留めたのだ。

「な……っ?!」
「マズイぞ!」

エリクシアとセイジが慌てて追撃をしようと駆け出すも、シルバーウルフはやはり身を隠そうと後方へとすでに反転していた。

逃げられる……!

その場にいた全員がそう思った次の瞬間。

「アルペジオ!!」

 シルバーウルフの真正面の茂みから飛び出したヴィオーラが、完全に虚を突かれたシルバーウルフめがけ技を繰り出したのだ。
直撃を受けたシルバーウルフは、背中から地面に落ち身悶える。
その隙をセイジは見逃さず、木の根元にあった紐を掻っ切った。2つ目の網がシルバーウルフの体に覆い被さる。

「スイマセン!回り込んでいたら遅くなりました……!」
「いや助かった……!!ランスいけるか……?!」
「今OKになった!!」
「アルもいけるねっ?」
「いつでもいいぜ……!」

 ヴィオーラが飛び出してきた茂みから、シルバーウルフの逃げ場を塞ぐように現れた雨佳とアルヴァード、悠夜にセイジは安堵顔を向け。
セイジと雨佳はパートナーへと声をかける。
そして……

「乙女の恋心Ⅱ!!」
「カナリアの囀り!!」

 二つの魔法発動で辺りは大きな光に包まれた。

身動きの取れなくなっていたシルバーウルフは避けようもなく、その光に飲み込まれるように体が浮き。

体が灰になる刹那、その瞳に皆の後ろで顛末を見守っていたセイヤの姿を映し、
牙の隙間から歌のような、何かを懐かしむようなそんな短い遠吠えが聞こえた気がした。


●夕暮れの墓標

「ごめんね……せめて、安らかに」

 管理人の許可をとり、森の入口の片隅にシルバーウルフの墓が立つ。
そのそばに跪いて、手を合わせたまま歌を口ずさむセイヤの後ろで、雨佳も静かにその墓へと言葉をかける。

「最後…何か言いたそうじゃなかった……?」

 魔法を放つ直前垣間見えたシルバーウルフの表情がよぎって、ランスも呟いた。
その問いに、雨佳が再び口を開く。

「推測ですが……
 見回り員の方が言っていました。飼っていた女性は亡くなったそうですが……何でも当時、子供がいたそうです。
 その子供と幼かったシルバーウルフ、一緒によく子守唄を聞かせていたそうですよ。
 そのお子さんももう一人立ちしていて行方は分からないそうですが……
 セイヤ君のその姿が、もしかしたら似ていた、のかもしれませんね。自分と一緒に歌を聴いていた、その子供に」
「そう……なんでしょう、か。でも……うん。目が合ったとき、なんだか、優しそうなお顔してた気が、します」
「そうか。……今頃、会っているかもしれんな……」

 雨佳の話を聞いて納得したように頷くセイジは、橙色に染まった空を見上げた。
それに続くように、全員が顔を上げ……静かに、祈りを捧げるのだった。



依頼結果:成功
MVP

メモリアルピンナップ


エピソード情報

マスター 蒼色クレヨン
エピソードの種類 アドベンチャーエピソード
男性用or女性用 男性のみ
エピソードジャンル 戦闘
エピソードタイプ ショート
エピソードモード ノーマル
シンパシー 使用不可
難易度 普通
参加費 1,000ハートコイン
参加人数 4 / 2 ~ 4
報酬 通常
リリース日 04月23日
出発日 05月01日 00:00
予定納品日 05月11日

参加者

会議室

  • [26]栗花落 雨佳

    2014/04/30-23:51 



    ううう、相談が煮詰まらないまま出立して仕舞うのは不安ではありますが、
    僕の方も何とか修正して提出しました……。

    無事に物事が進むよう祈るばかりです。

    皆さんよろしくお願いします。

  • [24]アキ・セイジ

    2014/04/30-23:32 

    ああ、昼間なのか。
    狼の活動時間としてはどうなんだろう。
    昼間からはじめて、うまくいったら昼間のうちに片が付き、
    最悪夜に雪崩れ込む…って感じかな?

    っと、もう時間か。
    間際だけど、色々話せて細かい部分が明らかにできて良かったと思う。有難う。

  • [23]栗花落 雨佳

    2014/04/30-23:14 



    広い森(というかジャングル)だと虫の声や夜行性の動物などの自然音も結構なもので、しかも、歌が得意で無くはずかしがっているタイプで鼻歌で良い?と言っている位の歌声が聞こえるのか疑問ですが……。

    あ、それは僕もそう思ってました。
    勿論、罠に誘導するのが目的で歌を歌います。
    それに中々近づいてこなかったら攻撃で誘導、という形になりますが、この時点でシルバーウルフに自分たちが敵だということはばれますので、早いの合流が肝心になります。

    なれないジャングルでの移動、途中で草原を挟んで反対の森へとなると、時間が掛りそうですが…

  • [21]栗花落 雨佳

    2014/04/30-23:07 

    あと、作戦の決行って夜なんですか?
    てっきり昼間にやるものだと思っていたのですが……(汗)
    昼間のうちに罠を張って夜に行動開始という流れですかね?

    資料によると背後・真横からの攻撃は強力で、ウィンクルムの単独行動は避けた方がいいとの事だったので、分散するより的を絞った方がいいかと思ったのすが…。
    …まぁそれは兎も角、分かれるとして罠もそんなにいっぱい張れる余裕があるかどうか…
    大きさはそんなに大きくないイメージですかね…?

  • [20]アキ・セイジ

    2014/04/30-22:58 

    狼が出たら歌声が大きくなるとかでわからないか?
    それが聞こえてきたら出た合図だと思う。
    言葉足らずで誤解させたのはすまん。

    そこから罠の下に誘導して貰うと確実かなと思うんだよな。
    誘ってその場でとびかかると多分野生動物だから逃げられてオワリだと思うんだ。

  • [19]栗花落 雨佳

    2014/04/30-22:55 

    あれ、何だか歌を歌う作戦の時点で認識にずれが……。

    歌を歌って誘きだすんだと思ってました。
    人の姿を見たら逃げてしまうかもという事だったので、歌でおびき寄せて姿を見せた所でーっと思っていたのですが……(汗)

  • [17]アキ・セイジ

    2014/04/30-22:49 

    罠を設置する場所は最初に全員頭に入れておくといいかな
    誘導は俺の相棒にも頼んでみる
    魔法唱えるまでヒマそうだし、その方が挟み撃ちで追い立てられるだろうしさ

    複数設置するのは、ウルフの力が強くて途中で罠から逃げられた場合の第二手の意味合いもある
    1つがダメでも次の策が有れば慌てずに済むだろ

    夜は音が遠くまで届く
    ウルフを見つけて歌うのだろ?
    歌声が聞こえてきた方がビンゴ(笑

    離れてたら戦ってる間に合流…かな

  • [16]神木 悠夜

    2014/04/30-22:39 

    ……少々、忙しくてな。相談に顔を出せなかった事、すまない。

    罠と囮、か。
    ならば、雨佳が言った「上手く罠にかからなかった場合に誘導する」役目は僕と僕の精霊が請け負おう。
    作戦に関して、何もできなかったからな。せめても、だ。

    森の左右は……出来るだけ均等に配分したいが、まぁそうも言っていられないか。
    最悪、僕とセイヤが別れればいいだろう。
    同職で固まるなんて愚を犯すのは避けたいからな。

  • [15]栗花落 雨佳

    2014/04/30-22:36 

    ふむ…。
    分散してどちらかに現れた場合、現れなかった方が現れた方と合流するのは大変かなと思ったのですけど…。
    現れたときの合図とかも音が出るようなものは警戒されますし、携帯みたいなのも森で電波があるかどうかわかりませんし…。

    時間がないので、別れるとしたらどちらに誰が行くのか、現れたときの合図はどうするのか早急に決めないと。


    罠の設置はお手伝いしますよ。

  • [14]アキ・セイジ

    2014/04/30-22:25 

    片方の森にキメウチして、逆の森に現われたら元の木阿弥だとは思わないか?
    「どちらにも現われる可能性がある」のだから、両方の森に設置するのがベストだよ

    囮として動く前に手がすいている人は罠の設置を手伝ってもらえると助かるんだけどなぁ

  • [13]栗花落 雨佳

    2014/04/30-22:03 


    うーん、森の方は目撃情報が多い方に的を絞った方がいいんじゃないかなと思いますが、どうでしょう?
    戦力を分散して逃げられてしまうのは避けたい所ですが…

  • [12]神木 悠夜

    2014/04/30-21:47 

    ……少々、忙しくてな。相談に顔を出せなかった事、すまない。

    罠と囮、か。
    ならば、雨佳が言った「上手く罠にかからなかった場合に誘導する」役目は僕と僕の精霊が請け負おう。
    作戦に関して、何もできなかったからな。せめても、だ。

    森の左右は……出来るだけ均等に配分したいが、まぁそうも言っていられないか。
    最悪、僕とセイヤが別れればいいだろう。
    同職で固まるなんて愚を犯すのは避けたいからな。

  • [11]セイヤ・ツァーリス

    2014/04/30-18:53 

    ふあっ
    ……き、気が付いたらプランの締切日でした……。
    の、覗きに来るの遅れちゃってごめんなさい……

    えっと、作戦的には罠と囮で二つに分かれる感じ、でしょうか……。
    どんな歌がいいか聞いてみるのは良いかも、です、ね。
    明るい歌が良いのか静かな感じの歌が良いのかくらいでもよい、ですし。
    あとは、んと……。
    左右に森があるってことだから木に登るなら左右のどちらに登るかも確認しといたほうがいいかも、です?
    あ、その、やらなくてもだいじょうぶかもしれないけど……。

  • [10]栗花落 雨佳

    2014/04/29-10:49 


    アルもサバイバル知識があるから何か奴に立つかもしれません。

    ……上手く罠に掛ってくれると良いですね。
    木登りも、落ちたり怪我をしなよう気を付けてくださいね?

  • [9]アキ・セイジ

    2014/04/28-23:54 

    こんばんは。

    では、そんな形を目指してみる。
    ちなみに俺の相棒はウイズなので後ろで待機、俺が木登りの予定(汗
    ハンティング技能が役に立てられるよう努力するよ。

  • [8]栗花落 雨佳

    2014/04/28-23:34 


    アキさんこんばんは。

    >罠

    網を張るのは悪くないと思います。

    囮の歌で警戒心なく近づいてくれればいいのですけど…。
    一応、それで様子を見てあまり警戒心が無いようでしたらそのまま網を落とすのは良いかもしれません。
    もし、近づいて来たとしても周りに対して敏感なようであれば、囮の僕達の他にもう一つ囮……罠に誘導すると言う手もアリだと思います。
    テンペストダンサーの方の方が有利だと思いますが、網を張ったポイントに攻撃で誘導して網をおとしたり…。

  • [7]アキ・セイジ

    2014/04/28-23:00 

    書いていたら書き込まれていた…orz

  • [6]アキ・セイジ

    2014/04/28-22:31 

    うわ。出遅れてすまない。アキ・セイジだ。

    囮の人は危険な役目有難う。
    相手がそれなりに頭がいいから、うまくいくかどうか少し不安はあるんだが、
    木の上に網を大きめに張って、
    そこに誘き出された所で綱を切って網を落とすことで動きを封じたり逃亡を阻害する
    …というのは出来ないだろうか?

    その上で、網の上に栗花落さん提案のように一気に攻撃を仕掛けたら、
    成功率が上がるかなと思うんだ。

  • [5]栗花落 雨佳

    2014/04/28-22:28 



    ……えーっと……。
    あんまり協力して討伐って雰囲気じゃないのかな……。


    アキさんがまだお見えになってませんが、相談日数は有限なので今会議室に集まっている人達だけでもある程度作戦を決めておいた方がいいと思うのですが、何かありますか?

    個々で何かやりたい事があれば尊重しますし、お手伝いできることがあれば協力しますが、取り敢えず全員で共同戦線を張る所は張っておかないと痛い目を見そうかなと思うのですが…。

  • [4]栗花落 雨佳

    2014/04/27-01:12 


    僕もそんなに得意な方ではないので、鼻歌くらいで何とかなると良いのですけど(笑)
    そのシルバーウルフを小さい時に育てていた女の人と接触、或いは知っている人の話が聞ければ、どんな歌に反応するのか分かるかもしれませんね。

    テンペストダンサー×2にエンドウィザード×2……か。
    割と偏ってますね(笑)

    テンペストダンサーの方に注意を引きつけて貰ってエンドウィザードが一気に型を付けるのがセオリーでしょうけど、頭のいい子の様ですので、気を引く前に逃げられてしまう可能性もありますからね…。
    …うーん、森の中ですから、木の上で待機して現れたら上から一気に攻撃を仕掛けたり…?

  • [3]セイヤ・ツァーリス

    2014/04/26-09:01 

    セイヤだよ。よろしくね。

    えと、いちお、僕は歌えます、けど……うまくはないです、よ?
    (歌唱:1レベル)
    でも警備員さんの鼻歌にもよってくみたいだから
    きちんとした歌でなくても大丈夫、かなって思う、けど。
    それに女の子の服、です……か。えと……うーん。
    いや、うん、作戦だもんね。その時は頑張るねっ。

    でも近づいてきた後はどうしよう?
    狼さんは逃げる時の動きも早いと思うから
    なんらかで足止めできればよいんだけど……。

  • [2]神木 悠夜

    2014/04/26-01:34 

    神木悠夜だ。宜しくしてもしなくても、どっちでもいい。

    作戦か。そうだな。どんなに馬鹿げて見えようが、作戦は作戦だな。
    作戦、なんだよな……。

    ……僕としては、反対する理由はない。
    そうするだけで向こうから来てくれるというなら、確実且つ楽だしな。
    視界の悪い森の中、当てもなくうろつくよりはよほどマシだ。

    人員は自己申告があったからいいとして、歌はどうする?
    それに反応して寄ってくるんだろう。
    誰か歌えるのか?僕は歌えんぞ。

  • [1]栗花落 雨佳

    2014/04/26-01:06 



    こんばんは。栗花落雨佳です。皆さん今回もよろしくお願いしますね。

    ……さて、作戦ですが……僕、AROAの方から提示された作戦に乗っても良いですよ。
    家庭の事情で結構な歳まで女性物を着ていたので、あまり抵抗在りませんし……。


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