プロローグ
●夜のタブロス
「ハァ……ハァァ……が足りない」
よろよろとした辿々しい歩き方で、男は真っ黒なコート姿で夜の街を歩く。
その瞳はやや血走っており、しかし唇は罅割れ、肌からは血の気が失せているように感じられる。
顔面蒼白、息切れにも似た動悸の中でゼルメキアは見る人によっては不安を覚えるような憔悴した薄ら笑いを浮かべながら路地裏の端で壁に手を付く。
そこに調度良く通りがかったのは若い男女、仕事を終えたウィンクルムである精霊の『ナギ』と神人の『ミズホ』。
あからさまに具合の悪そうな男にミズホは「大丈夫ですか?」と声を掛ける。
男は項垂れていた頭を少しだけ上げ、ミズホの顔を血走った眼球でギロリと見た途端、歪んでいた口元を更に歪ませ、だらりと下げられていた右腕が俊敏に動かし、何処から取り出したのか分からないが短刀を逆手に握り締め、ミズホの首目掛けて奔らせる。
ナギが逸早くそれ〈短刀の攻撃〉に気付けたのはナギがテンペストダンサーだったからではなく、お人好しのミズホと違い、ナギは最初から路地裏で様子のおかしい男の事を警戒していたからだ。
殆ど偶然とも言える幸運が重なり、ナギの双剣は男の短刀を弾く事に成功した。
「な、」
にをする、と続ける間を与えず、男は弾かれた筈の短刀を流れるように奔らせ、体勢を立て直したかと思うと、遠心力を乗せて返す刀でナギの胸を切り裂く。
「ぐ、ぅあッ!!」
苦悶の声を上げるナギ、しかし彼も歴戦のウィンクルム、男からの攻撃を受けながらも武器〈双剣〉を持つ手を緩めず、反撃を仕掛ける。
双剣による2連撃、男は攻撃後の硬直でナギの間合いから抜け出す事は出来ない。
しかしあろう事か男は短刀を振り抜いた方向に身体を傾けさせ、否、態と体勢を崩してナギの決死の反撃を避けたのだ。
「ッ! きゃああああああああ!」
遅れてミズホの悲鳴が響き渡る。
そのまま男はするりとナギの間合いから離れ、短刀に付着したナギの血をベロリと舐める。
「あぁ、不味い……渇きは潤ったが、不味いな……」
死んだような目に生気が戻り、男は長い揉み上げから繋がった顎鬚を嬉しそうに撫で付けながら男は悲鳴を上げるミズホに視線を向け、にたりと嗤い、流れるような動作で短刀を―――。
「何だ何だ!?」
「あっちから悲鳴が!」
ナギやミズホと同じ任務を受けていたウィンクルム達が近くを通り掛かっていたらしく、ミズホの悲鳴を聞きつけて路地裏に走ってくる。
「……チィ、良い所だったモノを!」
そう言い残して男はその場を去っていった。
と、その場に残されたナギとミズホは駆けつけて来たウィンクルム達に事の一部始終を伝えた……。
その情報からA.R.O.A.のデータベースを参照してみるとその男の名前は『ゼルメキア』、マントゥール教団に所属し、オーガになる為に人の血を求めて彷徨う幽鬼のような男らしい。
解説
●目的
狂気の怪人ゼルメキアを倒せ。
●場所
恐らくまだタブロスの路地裏の何処かに潜んでいる筈だ。
●ゼルメキア
黒のロングコートの羽織った寂れた男。
短刀を手足のように扱い、精霊すらも凌駕する瞬発力と変幻自在の技量を持っている。
●注意点
今回のナギとミズホの場合は突発的な戦闘になってしまったが、次にゼルメキアと対峙する時はゼルメキアも一人ではないだろう。
ゼルメキアを慕うマントゥール教団の部下達が『優秀な護衛』を呼び寄せているかと思われます。
1対1ではゼルメキアに叶わないかもしれない、しかもゼルメキア側も増員してくる可能性もあり大変危険を伴います。
しかしウィンクルム同士で連携を取れればどんな敵でも戦える筈です、なんとか協力して彼を打倒してください。
ゲームマスターより
はじめましての人ははじめまして、お久しぶりの人は本当にお久しぶりです『うち』です。
ちょっと色々バタバタしていて離れていたら軽くスランプになってます。
なのでリハビリがてら純戦エピです。
がっつり戦闘、相手は強敵、前回ゼルメキアが出た『鮮血に染まる』を読んでもらえると分かるかもしれませんがゼルメキア単体で恐ろしく強いです。
あとは参加者次第で厄介な護衛が増えます。
路地裏のどういった場所で戦うのか、どうやってこのへんた……じゃなくて超人を倒すのか、色々考えて会議して下さい。
※本当に久し振りなので判定厳しめですが、手に汗握るような戦闘を皆さんと一緒に楽しめたら幸いです!
凄く久しぶりなので何か抜けてるような気がする……。
因みにゼルメキアさんは私の過去エピである『鮮血に染まる』に登場してます(一応
リザルトノベル
◆アクション・プラン
手屋 笹(カガヤ・アクショア)
路地裏のどこにゼルメキアが居るのか分かりませんので、 囮作戦を決行ですね… わたくしとカガヤもかのんさん達と共に囮となります。 準備後、路地裏のミズホさんとナギさんが襲われた辺りへ向かいましょう。マグナライトで照らしてかのんさん達と路地裏を散策します。 囮の間は通常通り。 トランス&ハイトランスジェミニは敵を視認してから 行います。 敵から距離を取りカガヤの後方に位置取ります。 こちらの人数以上に敵が居れば 強力なオーガ等で無い限り 誰も対応できていない敵を優先に神符を飛ばして攻撃します。 常に護符を展開させ守りを固めます。 ゼルメキアへ 誰かと交戦中でしたら隙を作る為相手の眼に マグナライトの明かりを向けましょう。 |
かのん(天藍)
ライト借用 護符を扱う腕に紐で縛り手は空ける 本部で地図を借りナギ達がゼルメキアと遭遇した周辺の路地裏をノートに記録し記憶 道が交差する位置や分岐のない一本道の場所を把握 地図から敵を誘き出す場所と潜伏組の位置、囮の動線確認 囮 他の方と一緒に行動した方が良かったのではないでしょうかと周囲見渡し不安そうなふり 怪しい姿が遠目に見えたら警戒しトランス 敵遭遇から潜伏組へ状況連絡 ハイトランスへ移行 敵に攻撃の先手を取られた際は一旦防御後に行う 天藍の死角をカバーできる場所で護符を使い防御 上空・側面からの攻撃と飛び道具等遠距離攻撃を行う者がいないか、防御の態勢のまま周囲を警戒 不審な者を見つけた際は声を上げ周囲に注意喚起 |
ひろの(ルシエロ=ザガン)
心境: またルシェが怪我したらって思うと、怖いけど。 怖いままじゃ駄目、だよね。 申請:インカム人数分、事前に配布。 潜伏: 静かに隠れて連絡を待つ。奇襲に警戒。 明りは戦闘までつけない。 トランス: 囮側の合図か、潜伏中に敵に発見されたらトランス。 続けてハイトランス。 直ぐできるように、ルシェの左手を握っておく。 戦闘:後衛 不意打ち、増援に警戒。 不意を狙われた味方に回避方向を伝える。 ゼルメキアが見えたら、なるべく目を逸らさない。 攻撃は味方の邪魔をしないように回避。 前衛を抜けて来た敵を攻撃。 避けたら味方に当たる時は盾で防御。 乱戦は、味方が攻撃してる敵を優先攻撃。 影が見易いように、できたら斜めから敵の足元を照らす。 |
アイリス・ケリー(ラルク・ラエビガータ)
再び逃がすわけにはいきません 確実にここで討たなくては… ●事前準備 誘き出し地点は可能な限り複数箇所を地図で確認 その中でも身を隠せる場所がある地点を選択 マグナライトは腰に下げる ●誘きだし 陽が沈んでから決行 先に見つかってしまうと面倒です 黒いマントと帽子を着用し、目立たないようにしてから潜伏 潜伏中は照明はつけず、インカムでの応答は最小限にして待つ ●戦闘 合図があればトランスし、即ハイトランス 照明をつけ、ルシエロと並び前に出る 囮を出す以上、分断は避けられません であれば挟撃するつもりでいきましょう 攻撃対象はルシエロと合わせ、無理なら眼前の敵を狙う 信者やオーガを減らし、包囲を縮め逃げにくくしたいところです |
●ウィンクルム囮作戦
件の事件後、A.R.O.A.の対応が早かったのはこの事件の犯人には一度辛酸を舐めさせられた事が原因だろう。
「ゼルメキア、ね……」
その“前回”を経験した『ラルク・ラエビガータ』は件の敵〈ゼルメキア〉の事を考え、少しだけ口元を歪める。
「……再び逃がすわけにはいきません。確実にここで討たなくては……」
ラルクの神人『アイリス・ケリー』もまた前回の事を思い出してか、やや表情が硬い。
そんなアイリスの横顔を目聡く見つけたラルクはニヤリと意地悪く顔を綻ばせるとアイリスの肩を無言で後ろからポンポンと叩いて、
「どうしましたラルクさ―――」
振り向いたアイリスの柔らかい頬にぷにっと人差し指を突き立てた。
ラルクの意地悪そうな笑みと突き立てられた人差し指を見て誂われた事に気付いたアイリスは溜め息を吐いた。
「アイリス、別に特別な任務ってワケじゃない。そんなに気負い過ぎんなって」
ラルクに励まされた事に気付いたアイリスは無意識の内に握り締めていた拳をそっと開いた。
今回の任務の作戦は路地裏に潜伏し、潜伏組がフォロー出来る位置に囮組を配置して敵〈ゼルメキア〉を誘き出す、と言った作戦だ。
アイリス達と同じく前回の事件を経験した『ひろの』と『ルシエロ=ザガン』も顔が割れていると言った理由から潜伏組である。
ラルクから暗がりで目立ちにくくなる偽装を施して貰い、犠牲者〈ナギ達〉が敵〈ゼルメキア〉と遭遇した周辺〈ゼルメキアを誘き出す場所〉を見渡せる位置に潜伏する。
「(またルシェが怪我したらって思うと、怖いけど。怖いままじゃ駄目、だよね)」
すぐ隣で屈んで隠れているルシエロの横顔に視線を向けながらひろのは気を引き締める。
潜伏組が配置に付いたのを、予めひろのが申請して全員に配っていたインカムでそれを伝えて暫くして今回の作戦の要である囮組が路地裏〈ゼルメキアを誘い出す場所〉に到着する。
囮組を担当するのは『手屋 笹』と『カガヤ・アクショア』、そして『かのん』と『天藍』だ。
念の為に敵の急襲に備えてカガヤは笹の手をしっかりと握り、潜伏組が隠れている周辺を歩く。
力強く握られたカガヤの手に笹は少しだけ高揚しつつも、カガヤに握られていない方の手でマグナライトを持ち、行く手を照らし周辺の探索を始める。
笹達のすぐ後ろを歩くかのんと天藍は周辺を警戒しながら慎重に歩を進める。
この作戦は相手〈ゼルメキア〉がこの誘いに乗ってくれない事には始まらない、やや博打に近い作戦ではあったが、当の本人〈ゼルメキア〉はそんな事を気にした様子など微塵もなくあっさりと囮組の前に現れた。
路地裏の角から蜜に誘われる蜂のようにゆらりと現れたゼルメキアは怪しげなフードを被った大小二人の従者を引き連れている。
そして―――笹とかのんに血走らせた目を走らせ、にやりと笑う。
「ウィンクルム……神人……!」
ゼルメキアの様子が変わったのを小さい従者の方が気付き、静止するよう行く手を塞ぐように手を広げるが、そんな従者の事を意に介さずと言わんばかりにゼルメキアは脇を抜けて囮組〈笹とかのん〉目掛けて疾走し始める。
「なッ!?」
従者に取っても予想外の行動だったようで驚きの声を発している。
「ッ! 『こいつらが!』」
すぐにカガヤがインカムが拾うように予め決めていた合言葉を大声で叫び、笹の手を引く。
「『私達の全ては、ただ潰滅の為にある。』」
切羽詰まった状況だった為、笹のインスパイアスペルの後、カガヤは笹の後頭部を抑えて自ら笹に顔を差し出した。
大胆なカガヤに驚きつつも緊急事態だと言う事は理解していた為、笹に動揺はあまりなかった。
温かく包み込むような風のオーラを纏い、カガヤは両手剣〈スチームウィールソード〉を構えて笹の前に立つ。
「『共に最善を尽くしましょう』」
笹達を追うようにかのんもインスパイアスペルを唱え、隣で待つ天藍に口付けをする。
力が波紋となって全身を伝わるようなオーラを発しながら天藍はすぐに武器〈双子のラミナ〉を取る。
本来であるならハイトランスにそのまま移行するつもりだったが、予想以上にゼルメキアの接近速度が早く、トランスを終えたカガヤと天藍は神人を後ろに下げながら接近してくるゼルメキアに対応する。
最初の攻撃はゼルメキア、足元を薙ぎ払うように短刀を振るう。
「『ユニゾン』」
天藍は双剣〈双子のラミナ〉に水のオーラを纏わせ、ゼルメキアの短刀を弾く。
しかし、弾かれる事を予想していたかのようにゼルメキアは弾かれたことによって崩れた態勢のまま更に身を捻り、天藍に背を向けるように少しだけ屈む。
―――次の瞬間、更に身体を捻り回転するように再び短刀を振るう。
遠心力を利用し、振るわれたゼルメキアの斬撃は先程よりも重く、今度は天藍の双剣が弾かれる。
ゼルメキアはニィと笑みを浮かべ、返す刀で天藍の肩目掛けて短刀を振り下ろそうとして―――隣からのカガヤの攻撃への対応が遅れた。
肩で背負うように持ち上げられた両手剣〈スチームウィールソード〉を構えたまま前進したカガヤは振り下ろしに備えて防御姿勢を取ったゼルメキアの短刀を狙って両手剣の柄を引っ掛け、自分の肩を使って両手剣を梃子のように使いゼルメキアの武器を叩き飛ばす。
まさか武器〈短刀〉を狙われるとは思っていなかったようで武器を飛ばされたゼルメキアは驚愕したようでその動きを止めた。
「『エトワール』」
これを好機と見た天藍はカガヤとゼルメキアを挟めるように円の動きで回り込み、双剣〈双子のラミナ〉で攻撃を仕掛けようとして―――後ろから銃撃を受ける。
「ぐッぅ!」
「外れたッ!?」
フードを被った従者の小さい方が放った銃弾は天藍の脇腹を掠め、天藍は苦悶の表情を浮かべながらも片手だけでもゼルメキアに攻撃を行い、ゼルメキアの背中を袈裟懸けに斬り裂いた。
「ぅガぁぁ!」
「あーもぅ、ジェム!」
小さい方の従者がそう叫び、蹌踉めくゼルメキアの元に駆け付けるように大きい方の従者がフードを脱ぎ捨てながら背中に背負っていた黒い巨大剣を抜いてゼルメキアと同じく蹌踉めいている天藍目掛けてその巨大剣を振り下ろす。
辛うじて自動反撃スキル〈ユニゾン〉の効果で振り向き樣に防御するが、受け切る事が出来ずに天藍はカガヤが立つ方に弾き飛ばされる。
ゼルメキアに近い二人を引き離すと同時に小さい方の従者にジェムと呼ばれた全身鎧〈フルプレートアーマー〉を装着した男はゼルメキアを軽々と抱えて後方に下がろうとするが。
「待てジェローム、まだ下がるナ。まだ私の渇きが潤っては居らんのだぞ!」
ゼルメキアの声に小さい方の従者の元まで下がったジェローム〈ジェムと呼ばれた男〉はピタリと動きを止めて。
「……それで、これからどうするんだマリーベル?」
小さい方の従者に指示を仰ぐように視線を向ける。
マリーベルと呼ばれた小さい方の従者も被っていたフードを脱ぎ捨て、右手に持つ剣付き〈バヨネット〉回転式拳銃〈リボルバー〉をカガヤ達に向けながら左手で頭を抱える。
「あぁ、もぅ! 久々に高額の仕事かと思ったらとんだ貧乏くじだわ!」
「そりゃあ、そういう仕事だから高額なんだろうよ」
ボソリと愚痴るジェロームはマリーベルにキッと睨み付けられ、口を噤む。
「はいはい、分かりました。でも次は助けられませんからね?」
それから黙ったジェロームの担いだゼルメキアに視線を向け、溜め息混じりにそう言ってジェロームにゼルメキアを降ろさせ、短刀の代わりにと軍用ナイフ〈アーミーナイフ〉を手渡す。
ここで漸くアイリス達潜伏組が既にトランス状態へと移行した状態で駆け付けて来た。
「『猛き心を』」
走りながら2度目のインスパイアスペルを唱えたアイリスはラルクに口付けをして、ハイトランス状態へと移行する。
ボッとオーラを点火させたラルクと透き通るようなオーラを纏ったアイリスはそれぞれ武器を取る。
「『誓いをここに』」
同じく走りながらインスパイアスペルを唱えたひろのもルシエロに口付けをする。
二人の周囲を荒々しい黄金色のオーラが吹き付ける。
アイリス達潜伏組が現れたのは笹達囮組の反対側、つまり挟撃に成功と言う事になる。
今までの状況はインカムを通じてかのんが潜伏組にも伝えていた為、ラルクとルシエロを中心に潜伏組は迷う事なく遠距離武器を持つマリーベルを狙って攻撃を行う。
「『双葉弐式』」
ラルクは両手で手裏剣〈六翅の琥珀〉を放る、綺麗な弧を描きながらマリーベルへと飛来する。
ラルクの放おった手裏剣に少し遅れてルシエロも一気に敵との距離を詰める。
双剣〈双子のラミナ〉を交差させるように構え、全力で駆ける。
その後ろをカバーするようにアイリスが大刀〈鍔鳴り〉を持ち、全力でルシエロの後に続く。
ひろのは全体を見渡せるようにラルクの後ろに付いて何が来ても良いように盾を構えて冷静に戦況を見据える。
マリーベルへの攻撃に反応したのは巨大剣を抱えたジェローム、マリーベルを庇うように前に出て巨大剣を縦にしてラルクの手裏剣を叩き落とそうとする。
しかし、マリーベルに向かっていたラルクの手裏剣は直前で真下に弾道を変える。
そう、元よりラルクの狙いは影、シノビのスキル〈影法師〉による影への攻撃だ。
そんな予想外の攻撃を防ぐ事は出来なかったようで、ラルクの手裏剣はマリーベルの影に命中し、傷を庇ったマリーベルは構えていた銃を下ろす。
「痛ぅ!」
それに続いて距離を詰めたルシエロが双剣を交差させる。
先程は意表を突かれて防ぐ事は出来なかったが次のルシエロの攻撃はジェロームの巨大剣に防がれる。
「『アルペジオⅡ』」
のだが、双剣を弾かれながらもルシエロの剣は加速し、二合、三合と続け、高回転の攻撃を繰り出してジェロームの足を止める。
「やぁっ!」
その隙を逃さず、アイリスの大刀による刺突攻撃を入れる。
「ぐ、このッ!」
すぐに全身鎧の篭手に振り払われるがジェロームを退かせる事に成功した。
潜伏組の攻撃で敵に隙が出来た事で囮組は少し後退し、ハイトランス状態へと移行する。
「天藍さん、あまり無理はしないでくれよ」
「大丈夫、掠り傷だ」
天藍の傷を気遣ってカガヤを先頭に囮組もゼルメキア達との距離を詰める。
潜伏組の方はジェロームとマリーベルに任せたゼルメキアはマリーベルから受け取った軍用ナイフを軽く振りながら囮組の方へゆっくりと歩を進める。
「これで足止めが出来るとは思いませんが……」
最初に動いたのは笹、神符〈水龍宮〉を狭い路地裏の横幅いっぱいに広げてゼルメキアを迎え撃つ。
しかし、すぐにゼルメキアは横っ飛びをして路地裏の壁を蹴り、三角飛びで笹の神符を避け、前進するカガヤと天藍目掛けて急降下する。
「空中なら避けられないだろ! 『フロントアタック』」
迎え撃つカガヤは真っ直ぐに走りながら大きく構えた両手剣をゼルメキアが落下してくるタイミングで振るう。
「ムゥッ!」
カガヤの全力の攻撃をゼルメキアは軍用ナイフで受けるが流石に踏ん張りの効かない空中では逸らす事も出来ず、ゼルメキアは叩き落とされる。
それでも空中で体勢を立て直され何事もなかったのように着地されてしまう。
「……」
いや、流石にゼルメキアも無傷と言う訳ではなく、カガヤの両手剣を受けた右腕に痺れが来ているようだ。
忌々しそうにカガヤを睨みながら、次に迫る天藍に視線を移す。
「『トーベント』」
間合いの手前でタイミングをズラした天藍は一気にゼルメキアへと接近し、最速の斬撃を繰り出す。
意表を突いた筈の攻撃を、ゼルメキアは軍用ナイフ一本で迎撃するが、痺れた腕では天藍の攻撃全てを受け切る事は出来なかったようで、次々と生傷を作っていく。
堪らず距離を取って再び壁蹴りを行いカガヤと天藍を抜こうとするがカガヤも天藍もそれだけはさせないとゼルメキアを通さない。
そして邪魔なカガヤや天藍を狙うと今度は後衛のかのんが護符〈水龍宮〉を構えてプレッシャーを与える。
一方、潜伏組と護衛達の戦いはゼルメキア達の戦いほど激しくはないものの一進一退の攻防が続いている。
前衛のルシエロとジェロームが機を見て剣を振ろうとすれば、後衛であるラルクとマリーベルが援護をしようと動く。
更に潜伏組には中衛のアイリスもルシエロの後ろに控えており、ジェロームが下手に動く事は出来ない。
つまりこれは後衛同士の牽制合戦と相成っている。
ラルクが手裏剣を放てば、ジェロームがそれを弾き返し、連携を取って動こうとするルシエロにマリーベルが銃弾を放つ。
ルシエロは回避行動を取るしかなく、その間にアイリスが攻撃を仕掛ける事も出来るが、アイリスの単独の攻撃ではジェロームが揺らぐ事はなく、逆にジェロームの反撃で不利になってしまう可能性がある為、軽々には動けない。
本来であるならマリーベルは後衛であるラルクやアイリスを狙えば良い事なのだが、後衛への攻撃を警戒してひろのが盾を構えており、それを行ってしまえばマリーベルの援護が受けられなくなったジェロームに一気に攻撃を畳み掛けられてしまう為、マリーベル側も軽々には動けないのだ。
そう言った理由で散発的に後衛の攻撃が行われるだけだが、精神だけが削られるような戦場となっている。
ここで漸く後ろの戦況が硬直していると見たゼルメキアはカガヤと天藍に突撃するかのように見せて一気に反転、蜘蛛のように地べたを跳ねながら潜伏組の方へと駆ける。
「しまった!」
カガヤの速度ではゼルメキアには追いつけない、天藍も後ろの神人を守ろうと身構えてしまった所為で出遅れてしまいゼルメキアを止める事が出来なかった。
最初に気付いたのは中衛で全体に注意を払っていたアイリス、目を見開いて全員に聞こえるように叫ぶ。
「ゼルメキアがこちらに来ますっ!」
場馴れした傭兵であるマリーベルとジェロームの対応の方がウィンクルム達よりも少しだけ早かった。
好機と見たジェロームはルシエロにダメージ目的の攻撃ではなく、体勢を崩す事を目的とした大振りの攻撃を仕掛ける。
それに合わせた訳ではなかったが、マリーベルもまたラルクに牽制するように銃撃を行う。
ラルクを襲う銃弾はひろのが盾で防ぎ、ルシエロも自動反撃スキル〈ユニゾン〉を発動させ難なく防ぐ。
しかし、今回の攻撃はこれだけでは終わらない。
戦闘域に乱入したゼルメキアはジェロームやルシエロを飛び越えてアイリスに襲い掛かった。
「血ィィィィィィ!」
大刀で防御しようとするがゼルメキアの動きの方が早い、大振りのフェイントを入れて上に防御を構えたのを見計らったゼルメキアは恍惚とした表情で下からの振り上げに切り替える。
「させっ―――かよっ!!」
一気に前まで出てきたラルクはゼルメキアとアイリスの間に入って小剣〈リーンの棘〉でゼルメキアの軍用ナイフを受け止める。
漸く女神人の血にありつけると思っていたゼルメキアはギリリッと戦場全体に聞こえる程の歯軋りをし、間に入ったラルクを物凄い形相で睨み付ける。
対するラルクは殆ど無表情だったが、そのゼルメキアの顔を見て鼻で笑う。
戦局が動き、一気に劣勢になったのはゼルメキア側だ。
遅れてやってくる囮組に挟撃される形になり、ここに来て人数差が如実に出てくる。
「(こいつら〈ウィンクルム達〉を正面から崩す事は出来そうにない)」
マリーベルは冷静に戦況の分析をし、ジェロームにアイコンタクトを送る。
そして迷わず上空に何かを放り投げた。
全神経を集中させていたウィンクルム達は即座にそれに反応し、マリーベルが放おった物に視線を向ける。
回転しながら飛ぶのは筒状の何か―――そこまでウィンクルム達が分かった所でマリーベルは投げた筒状の何かに向けて銃の引き金を引いた。
がぎぃぃぃぃぃぃん。
次の瞬間、薄暗い路地裏を眩い光が照らし、耳を劈くような音が響く。
マリーベルが投げたのは閃光発音筒〈スタングレネード〉、ウィンクルム全員がそれを直視してしまい、一時的だが視力と聴力を失う。
その隙にマリーベルとジェロームはゼルメキアの手を引いて離脱を図る―――が、肝心のゼルメキアの手は目が眩んでいるカガヤにガッチリと掴まれ、ゼルメキアを連れて行く事が出来ない。
マリーベルは瞬時にゼルメキアを切り捨てる事を決断し、直ぐ様ジェロームと一緒にその場から離脱した。
光と音が止み、傭兵〈マリーベル〉達に逃げられてしまったが、ゼルメキアだけはカガヤが逃さずに捕まえている。
「お、おのれぇ……」
ウィンクルム達同様に閃光発音筒で視力と聴力を失っていたゼルメキアはこの敵に囲まれた絶望的な状況を瞬時に理解しつつも、最後の抵抗と言わんばかりに軍用ナイフを振り被り、腕を掴んでいるカガヤに襲い掛かった。
上から下への大振りを敢えてカガヤに後ろに下がる事で避けさせ、屈むと同時に右足を軸に身体を捻って左足を使ってカガヤの胸を蹴り穿つ。
「ぐ、はっ」
まさかの反撃を受け、カガヤは吹き飛ばされるがゼルメキアが背を向けた事でルシエロの双剣による斬撃、ラルクの手裏剣を受け、ゼルメキアは軍用ナイフを落としてゆっくりとその場に倒れた。
●後日談と言う名の結果報告
無事、ウィンクルム達はゼルメキアを倒し、捕らえる事に成功した。
ゼルメキアは逮捕と言う形で警察に引き渡されたが、マントゥール教団に所属していた経歴も有り、日を改めてA.R.O.A.で事情聴取をする事となるだろう。
この任務に参加したウィンクルム達も無傷とはいかなかったが、比較的軽傷で済んだようだ。
依頼結果:成功
MVP:
名前:手屋 笹 呼び名:笹ちゃん |
名前:カガヤ・アクショア 呼び名:カガヤ |
エピソード情報 |
|
---|---|
マスター | うち |
エピソードの種類 | アドベンチャーエピソード |
男性用or女性用 | 女性のみ |
エピソードジャンル | 戦闘 |
エピソードタイプ | ショート |
エピソードモード | ノーマル |
シンパシー | 使用不可 |
難易度 | とても難しい |
参加費 | 1,000ハートコイン |
参加人数 | 4 / 2 ~ 5 |
報酬 | 通常 |
リリース日 | 10月26日 |
出発日 | 11月02日 00:00 |
予定納品日 | 11月12日 |
参加者
会議室
-
2015/11/01-23:59
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2015/11/01-23:59
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2015/11/01-23:58
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2015/11/01-23:56
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2015/11/01-23:56
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2015/11/01-23:18
お待たせしました。
プラン埋めましたのでご報告です。
アイリスさんは無理せず大事になさって下さいね…。
おおまかに
笹
囮作戦・囮役側
マグナライトを持って散策
敵を視認後トランスハイトランス
・戦闘
敵から距離を取り神符を使用して
誰も対応できていない相手を優先に攻撃。
護符を常に展開。
隙があればゼルメキアへマグナライト目眩し。
カガヤ
囮役
すぐ引いたり出来るように囮中は笹と手を繋ぐ。
・戦闘
基本近接武器攻撃。
防御の高い個体が居た場合のみスキル攻撃。
ゼルメキアの攻撃、移動スピードに対応しきれない場合、
攻撃をあえて受け、ナイフを持った手を捕まえる。
カガヤ:
HBに回避や移動スキルなんて無かった!
という事でスキルはインプロージョン以外は高火力が必要な相手が出た時だけ。
装備は回避<<<防御仕様にしておいたよ。
あまり時間無いけど突っ込みあれば可能な限り対応します。 -
2015/11/01-21:43
すみません、仮プランは心情を抜いてそのまま張り付けさせていただきますね
【アクション】
●事前準備
誘き出し地点は可能な限り複数箇所を地図で確認
その中でも身を隠せる場所がある地点を選択
マグナライトは腰に下げる
●誘きだし
陽が沈んでから決行
先に見つかってしまうと面倒です
黒いマントと帽子を着用し、目立たないようにしてから潜伏
潜伏中は照明はつけず、インカムでの応答は最小限にして待つ
●戦闘
合図があればトランスし、即ハイトランス
照明をつけ、ルシエロと並び前に出る
囮を出す以上、分断は避けられません
であれば挟撃するつもりでいきましょう
攻撃対象はルシエロと合わせ、無理なら眼前の敵を狙う
信者やオーガを減らし、包囲を縮め逃げにくくしたいところです
【ウィッシュ】
●事前準備
露骨な誘いにも応じそうではあるが、念のため偽装しとくか
囮役のインカムを見つけにくいよう、髪やマフラーで隠すのを手伝う
●戦闘
同じ潜伏側のひろの組と近い場所に身を隠す
黒いマントと帽子を着用
ルシエロ、アイリスの後ろから攻撃
他の精霊と狙いを合わせ、数を減らす
弱っている>範囲攻撃か範囲防御技を持つ>防御力が低い
を優先順として攻撃
可能な限り影を狙う
さっさと他を片付けんと消耗が酷くなるんで、ジョブスキルはゼルメキア以外に使用
少しでも動きを止めればカガヤがやりやすくなるだろう
ゼルメキアは動きをおさえる為に下半身を狙う
可能なら捕縛したい -
2015/11/01-20:29
了解。
ならこっちはアイリスを前に出す。
んで悪い、ちょいと体調がよろしくない。
ここの様子はぎりぎりまで見てるが、仮プレを出しにこれるかどうかが怪しい。
高難度依頼で、悪いな。 -
2015/11/01-20:25
ルシエロ=ザガン:
ヒロノはそうだな。
前に出させる気は無い。
前衛を抜けた敵には対処する必要があるが。
不意打ちと、増援への警戒。
ゼルメキアが見える範囲にいた場合、可能な範囲で目を逸らさない。程度だ。
ジェミニも、半分はヒロノの防御上げを目的にしている。 -
2015/11/01-20:14
悪い、今更気づいた。
誘きだしは夜に絞ってやるつもりでいた方がいいんじゃなかろうか。
前も夜だったし、昼からうろうろし続けるのもと思ってな。
とりあえずこっちでぶっこんでおくが、問題があれば消すんで言ってくれ。
ルシエロはインカム申請助かる。
ひろのは前に出ないって認識で問題ないか?
-
2015/11/01-18:44
カガヤ達が来る前に悪いんだが、今の所の行動予定はこんな感じにしている
今回、認識違いをしているのは怖いので、何かあったら指摘して貰えると有り難い
事前準備
ライトの借用
地図から潜伏場所の位置と囮の動線確認
囮
カガヤ達と分断されないよう離れすぎないように行動
ナギとミズホがゼルメキアから遭遇した場所から潜伏組がいる場所まで移動
(↑この間、自分達ウィンクルムの存在を強調)
不審な影を見かけた時点でトランス
戦闘
スキル
・ハイトランス・ジェミニ
・エトワール(回避)
・ユニゾン(カウンター)
・アナリーゼ(一定確率で攻撃+2)
・トーベント(急接近で不意を打ち急所を攻撃)
かのんはこちらの死角のサポートと、上空・遠距離攻撃が無いか周囲の確認を考えてる
ゼルメキアに関しては、自分が大振りの攻撃をして隙を作ったりしないようにと、他の奴相手にする時もゼルメキアの位置は把握しておくようにするくらいしか今の所思いついていない
ゼルメキア達の誘き出しがこんな感じで良いのか、正直自信が無いんだよな(苦笑) -
2015/11/01-17:45
ルシエロ=ザガン:(連投すみません)
ああ、そうだ。
事前の地図と位置の確認は言い出したのはオレだ。
これも此方で記載する。
---
申請:インカム人数分、事前配布
事前:打ち合わせ、地図があれば見て確認
条件:開けた場所または幅の広い一本道、身を隠す場があればなお良し
---
簡潔に書いたが、こんな内容で記載する予定だ。
ヒロノとオレで分担して書く。此方の文字数は気にしなくていい。 -
2015/11/01-16:48
ルシエロ=ザガン:(誤字につき再投稿)
囮側の分断か。いや、気にするな。
オレが読み取れなかっただけだ。
>合図
インカムを使うなら此方でまとめて申請して配布しよう。
その方が文字数の削減になる。
>スキル
『ユニゾン(カウンター)』
『アナリーゼ(パッシブ、偶に攻撃回数+2)』
『アルペジオ2(連撃)』
をセットしていく予定だ。
出来るだけ躱すつもりではあるが。
ユニゾンは、ゼルメキアが囮側ではなく潜伏側に来たときの保険だ。 -
2015/10/31-21:51
うお、纏めようと思ったら天藍がすでに纏めていた。
エスパーか。助かる。
とりあえず、急ぎ言っておいた方がいいとこだけ追加しとく。
>潜伏
俺は事前に打ち合わせた上で、先行して隠れるつもりだったな。
囮との合流方法は、インカムだとかの類、もしくは何かしらの合言葉を叫ぶだとかかね。
合言葉なら叫んでもおかしくないようなもの…例えば「こいつらが!」だとかそういうのだな。 -
2015/10/31-21:46
>囮
ああ、俺も異論無い。
とりあえず、囮二組、潜伏二組でいいかね。
もしこの後、もう一組来たとしたら、出来れば潜伏側にまわってもらいたいと希望を言っておく。
んで、俺達は変装で誤魔化せる自信あるんで囮役でも潜伏役でもいける。
かのんとひろのが戦闘時、二人とも前に出るつもりなら俺達はひろのとルシエロの潜伏側を希望。
そうでないなら皆の希望にあわせる。
最低でも二人、欲を言えば三人が並んで戦える場所を選びたいが、路地裏だからな。
前後衛のバランスは整えた方がいいと思う次第。
>場所
俺も一本道に賛成だな。
出来るだけ幅が広く、それなりに身を隠す場所があるところを選びたいな。
んで、昼だとしても路地裏で暗いかもしれないんで、マグナライトは用意するつもりだ。
いい加減、まっとうに夜戦をしたいシノビ26歳としては夜であることを祈りたい。
>ルシエロ
や、囮が分断されるってのは、
囮と潜伏側が分断されるってことじゃなく、囮役の二組が分断させられるんじゃないかってことだ。
囮役同士は離れない方がいいって意味だな。悪い、言葉が足りなかった。 -
2015/10/31-21:28
ひとまず現状出てきている話・案はこんな所か
と、気になった事を添えておく
とりあえず、囮で誘き出しするんなら、囮がどこでゼルメキア達を誘き出すのか、潜伏はどこで隠れているのかは決めないとな
>囮(挙手)
笹・カガヤ、俺・かのん
・どこで誘き出すか?(ナギ・ミズホとゼルメキアの遭遇箇所?)
>潜伏
ひろの・ルシエロ、アイリス・ラルク
・[16]ラルクの話だと、囮がゼルメキア誘き出す場所と同じ場所で身を隠しているんだと思っているが、間違いないだろうか?
・↑の場合、どのタイミングで潜伏する?(先行するか、囮がことさら自分達に注意を向けさせるような事をしてその隙に隠れるか?)
・潜伏場所の選定条件
・潜伏中にゼルメキア側からの攻撃の可能性に対する対処?
・囮との合流方法?
>戦闘
○場所
・ナギ・ミズホとゼルメキアの遭遇箇所から近い、開けた場所または一本道?
(事前に地図確認・位置を決めて全員の共通事項としておく?)
○神人~ハイトランス・ジェミニ使用
・トランス、ハイトランスとなると間があくが、その間攻撃される危険性について
こっちは、かのんは護符での守りをメインにして、武器はジェンマで目減り分の攻撃力の補填を考えている
○倒す優先順位
・ゼルメキアか教団員か護衛か
・立ち位置的に選択の余地が無い場合は1体毎に攻撃を集中させる?
ちなみに、
今回の一件の時間帯は夜って事で良いんだろうか?
ナギ・ミズホの一件とは日が異なっているとは思うんだが、ゼルメキア達が真っ昼間から姿を現すとも思えなくてな -
2015/10/31-19:48
カガヤ:
前回発言から間が開いちゃってるのでとりあえずの反応をば。
>囮で誘き出し
うん、俺はその認識で居るよ!
顔を合わせてない人が囮するのも、
知られている人がやるのもどちらもアリっぽそうだなとは思ったんだけど…
俺は顔を合わせてない人がやる方に挙手で。
ゼルメキアがどこまで深読みしてくるかなんだけど、
顔を合わせてない人相手なら、
人の気配を察知→ゼルメキアと判断されるまでに間が出来て急襲しやすいって思われるかなと。
そんでもって囮が2組要るなら面識無い組で俺達もやるよ。
笹:
>神人の準備
わたくしは武器は神符、そしてハイトランスジェミニ使用予定です。
呪符でしたら飛び道具扱いで遠距離攻撃も可能になりますので活かしていければと思います。 -
2015/10/31-19:01
ルシエロ=ザガン:
各個撃破が怖いのは確かだ。
2組毎で行動するのも、囮作戦も此方としては問題無い。
だが、既に敵が潜伏してる路地裏でCとDが潜伏というのは、潜伏中に敵に出くわす可能性の方が高くはないか?
囮を立てる以上、分断されるのはほぼ確実と考えた方が良い。
路地裏が何処まで続いてるかも不明だ。
今回ゼルメキアが発見された場所と付近の地図があれば事前に確認する予定でいる。
その時に、戦いながら誘い込める場所の目星をつける。
少しでも開けた場所があればそこが良いんだろうが。
なければ、[5]でラルクの言っていた中では一本道をひとまず上げておく。
理由は、見易い。という一点だけだ。
ただデメリットとしては敵も此方を見易い上に、遠距離攻撃を躱したら後ろの味方に当たる可能性が高い事か。
トランス:
ハイトランス・ジェミニの予定だ。
持続時間は50分にも満たない。トランスが切れる前に片をつけたいところだな。 -
2015/10/31-11:34
細かい部分はさておき、ひとまず囮を使って誘き出すって所は、全員共通認識って事で良いか?
誰がやるかになるが、面が割れて無い方が良いんなら、俺とかのんが囮になろうか?
ナギとミズホの件があるから、ゼルメキア側もウィンクルムが来るって事は織り込み済みだよな
囮はいっそ、A.R.O.A.から派遣されたウィンクルムで、周辺警戒中に独断専行して路地裏に入り込んだみたいな感じでも、数が少なければあちらさんは食いついてきそうな気もしているんだが、どう思う?
(トランス済みはやり過ぎだろうが、↑の感じなら武器や防具は隠さず装備してても不自然じゃ無いかと思った) -
2015/10/31-10:56
>囮
んや、完全に2組で一塊になってる感じだな。
距離を離すと囮が分断されかねない。
それで1組ずつ潰されるっつうのは避けたいな。
なんで、天藍が言う『1』に賛成。
奴さん、出くわした時はウィンクルムと分かっていたかどうかは知らないが、
やりあって、ウィンクルム側に応援がくるまで逃げなかったあたり、見え透いた囮でもいけそうな気はするな。
不安なら髪を隠すなり、遠目から見て分かりにくいようにすりゃいいんじゃないかね。
まあ、ここは希望者待ちだな。
>戦闘
そうだな…近接組は、手近な奴で攻撃を集中できるならってのが限界だろうな。
無理なら目の前の奴の相手ってなるだろう。
となると、うちは一番弱ってる奴とかに狙いを定めていくのがいいかね。
うちはするつもり、だな。
ただ、アイリスが持ってるハイトランス武器はどれも近接用なんだよなぁ…。
火力を落とすことになるが弓を持たせて後衛とするか。
あえて近接武器を持たせて、俺らの背中側にいる奴がいればそちらの相手をさせるか、道の広さに余裕があるなら前衛として送り出す…ってとこだな。 -
2015/10/31-07:22
連投すまん、昨日の発言が自分で見直しても分かりにくいんで補足
1は、先にCDが潜伏している所を、あとから来たABが歩く
2は、Aの後ろをCが、Bの後ろをDが尾行するような形
をイメージしてた
で、挟撃って事なら1の方になるんだろうかと
連投ついでに聞きたいんだが、神人達は戦闘時どうする?
かのんはハイトランスジュニアかけて能力の底上げしつつ、俺の死角部分をカバーする形で守りを固めてもらおうかと思っているんだが -
2015/10/30-22:30
すまん、どうも考えがばらばらで無駄に長い
>囮
前回は神人が先行していたんだったか?
今回はあちらさんも待ち構えているだろうから、神人危険にさらすわけには行かないよな
となると、囮はウィンクルム単位になるか
ラルクが[12]で言っているのは、一直線上に距離置いて2組が囮になる感じか?
下の1か2のどちらかか、またはお互いの位置関係は詳細に指定しないかのどれかなんだろうなは思ったんだが、どうだろうか?
※1・2ともに上から路地を見下ろした図
AとBの組~囮
CとDの組~物陰等に潜伏して挟撃を図る組
ぜ~ゼルメキアと護衛
1
-------------------------
Dd
ぜ A b
a B ぜ
Cc
-- -----------------------
2
-------------------------
Dd
ぜ A b
a B ぜ
Cc
-------------------------
1はゼルメキア達が左右から出てきた時点でAとBが合流しやすいかと何となく思った
とはいえ、AとBの間に敵が入られないような距離感が前提になるし、更にC・Dの後ろから攻撃された場合には目も当てられないが
ここまで書いてなんなんだが、ゼルメキア達がどこから出てくるかわからない以上、位置関係にあまりこだわらない方が良いような気もしてきた
護衛が上から滑空してくるかどうかはさておき、あちらもウィンクルムの動向警戒しているんなら、教団員が高見から周辺警戒してたりする事もあるんだろうか?
潜伏する組が、どうやって奴らに気付かれないように潜伏するのかも考える必要があるか
>攻撃する優先順
目安は持っておきたいんだが、ラルク以外は近付いて攻撃するしかないんだよな
路地で回り込めるだけのスペースがなかったら、目の前の奴から対応するしかないような気もしている -
2015/10/30-21:19
ルシエロ=ザガン:
>捕縛
意見は解った。
行動不能を念頭に置くとしよう。
>護衛
ゼルメキアの近くに全て揃っているとも限らない。
ヤックドーラがいるなら挟み撃ちをしてくる事も考えられる。
まあ、ラルクの言うように事細かな対策は字数が足りん。
ある程度はまとめて対策を書く必要があるか。
>ゼルメキア
後回しにすることになったとしても、目は離さない方が良い。
隙をついて神人の血を狙って来る可能性が高い。
精霊だろうと男の血は不味いと感想をいただいているからな。
>囮
前回至近距離で互いに顔を見ている。
気取られないようにというならオレはやめた方が良さそうだな。
見え透いた囮にするというなら、オレ達でも良いが。 -
2015/10/30-13:27
悪い、ミスがあったんで削除した。
>捕縛
倒すどうのこうのの言い回しは個人の好みの範疇だろ。
甘いとは思わねぇよ。
とりあえず、『倒す、可能ならば捕縛』でよさそうかね。
>囮・戦闘
誘き出し方と場所次第でこっちの戦い方も変わってくるな。
1、2組を囮に立てるんなら残りは近くで潜伏。かかったところを挟撃。
路地裏っつうからには狭いわけだし、囮と潜伏側の即座の合流は厳しいだろう。
こっちのメリットは全員が攻撃しやすいって所か。
大振りの武器でも道の狭さをなんぼか気にしなくていいだろう。
デメリットは神人が狙われやすいことと、各個撃破されやすいことだな。
囮を立てる前提でいくなら、俺達は笹とカガヤのいる側に回ろうかと思う。
俺は後ろからでも攻撃できるんで、カガヤも動きやすいだろ。
先の発言で全員で迎え撃つなら半円陣、とか言ってはいるが…攻撃に加われないのも出てくる可能性があるだろうから、正直厳しいと思ってる。
>護衛
んー、この際、具体的にどいつがいるかとか予測立ててもどうしようない気がする。
一々そいつらの対策を立てても追いつかないだろ。
いつでもどこでもうざいヤックドロア・アスと、壁をよじ登って滑空してくる可能性のあるヤグアートだとかは考えとくに越したことは無いが、それ以外はなぁ…。
どいつから片付けていくかってことのが必要だと思うぜ。
真っ先にゼルメキアを狙うか、取り巻きの部下もしくはオーガを先に狙うか。
先にゼルメキアを狙うなら誰か抑え役がいるだろうし、
部下やオーガを狙うならどういうやつ…動き回る奴かそれこそヤックドロア・アスとかの敵全体に影響与える奴から狙うか、だとか。
具体的なことはあとにしても、俺はゼルメキアは後回しのがいいと思う。
さっさと落としたいところだが、部下やオーガの邪魔も入るだろうしな。 -
2015/10/30-01:05
カガヤ:
前回依頼確認完了!
警戒しているTDでさえ反応が遅れる速さって本当に人間技なのかな…
あとさすがに前回依頼から1年前後時間が経ってるから折れてたっぽい右腕は治って…るよね…
(だらりと下げられていた右腕が、の描写に微妙に自信が(
>捕縛に関して
倒すように言われている以上、捕縛<<<倒すなのは同意。
ゼルメキアがどういう状態
(本当に人間ではない何かになってしまったのか、
所謂吸血行動をするだけの人間であるのか)
なのかが具体的に分からない以上殺す、は抵抗はあるけどね…
ただゼルメキアによる被害を止める為に全力で挑むのは承知だよ。
戦闘不能(気絶や自力で動けない)に留めて捕縛出来たらいいね。
>優秀な護衛
少なくとも教団員は居るだろうとして(人数は不明)
邪眼のオーブを使ってデミやオーガも居たりするかも、な感じかな…?
とはいえ体躯が大きく路地裏の道を塞ぎそう、
路地裏でこそっとするような細かい動きができなさそうな個体はたぶん居ない気がする…。
たぶん(強調)。
居そうなのはこの辺かなと。
Dスケール:ヤックハルス、ヤグアート、ヤグズナル
デミ:トロール、ボア以外
>囮
相手の場所がはっきり分からない以上囮での誘き出し作戦に同意だよ。
恐らく戦闘開始時の状況に関わるだろうから慎重に考えたいね。
ゼルメキア自身、騒ぎを起こしてしまって路地裏周辺が警戒されてそうだとか、
もしそんな状況で路地裏に人が入ってきていたら
高い確率でウィンクルムだろうとかは思ってそうかな…
うーん、色々考えすぎな気がしてきたのでとりあえずこの辺にしておくね… -
2015/10/29-23:43
頻繁にすまない
甘い、とか、覚悟が足りないとか、単に言葉遊びだろうと言われそうだが、殺す前提ではなく倒す、で、あえて生死に関してはぼかしておきたいなと個人的には思ってる
手加減するつもりも勿論ないが
全力で今回の件にあたりゼルメキアを倒し、あわよくば身柄押さえて然るべき機関に引き渡す
文章にしてしまうと、こんな感じににしかならないんだが
オーガじゃないのを殺すって言い切るのはどうも、な、と俺が個人的に思うというだけなんだが
あと、かなり蛇足なんだが、
狭い通路に固まっている所にヤックアドガに突っ込まれてきたらとか
教団員と相対している間にその後方からヤグズナルの骨片とか、ヤグマアルの魔法とか手が届かない所から遠距離攻撃しかけられるのも厄介だな、とか
一番タチの悪い想像が、ゼルメキアもどきの教団員が2~3人出てきたらたまらんなとか
護衛って可能性にこだわりすぎかな(苦笑) -
2015/10/29-22:16
>捕縛
俺も天藍と同じ意見だ。
倒すっつうか殺す前提で、捕縛は可能であればくらいにしておきたい。
無理に捕縛を狙って逃がしたときのが厄介だろうしな。
>戦闘
そうさな、分散させられると厄介だ。
となると問題は誘き出しだな。
話を聞いた感じではこっちが1組か2組くらいなら釣れそうだが…全員纏まってると乗ってくるか怪しいな。
確実に誘き出すならこちらが分断させられるのは覚悟しとかにゃならんと思う。
逆に分かれておいてこちらから挟撃しにいくって考えた方がいいかもしれん。
全員纏まって動くなら、神人を中心に壁を背に半円陣になるのが資格はカバーしやすいと思う。
問題は天藍がいってるように、路地裏の狭さだな。 -
2015/10/29-20:50
お、人数増えたんだな
かなり漠然とで悪いんだが、現時点で思った事を幾つか
>捕縛
どうなんだろうな?
正直、前回の報告書や今回の一件見る限り、手加減のきくような相手ではなく、こっちも全力で行くつもりでいないと自分達の身が危ないような気もするんだが
先々考えれば捕縛の方が良いんだろうとは思うけどな
実際に見た事はないが、並みの人間じゃないだろ、アレは
個人的には、できれば身柄を確保する位で良いんじゃないかと今の所は思ってる
>戦闘
俺自身があっち側ならどうするかなと考えたんだが、なるべく小人数に分散させて各個撃破するかなと思った
あちらに地の利があるんなら、一部突出させて挟撃なんかもできそうだしな
それと、優秀な護衛がヤグアートあたりで、屋根の上から滑空してきて攻撃でもされたらたまらないなとか
路地裏って言うからには幅がないよな、普通
先に誘き出された教団員や護衛に俺達が対応している隙に、ゼルメキアが神人狙ってきそうな気もするんだよな
(路地の隙間から出てくるとか、それこそ壁使って背後に回り込まれるとか)
お互いの死角を補いような形は取った方が良いんだろうなと思ってる
どういう形を取れば、俺達が戦いやすくなるんだろうな -
2015/10/29-20:00
ルシエロ=ザガン:
テンペストダンサーのルシエロ=ザガン。
それとヒロノだ。よろしく頼む。
倒すと言っても、最終的には捕縛という認識であってるか?
吸血鬼染みてるとはいえ人間の括りではあるだろう。
ゼルメキアを相手にするなら2人以上で当たるべきだろうな。
あの男の動きは速い。死角はフォローできた方が良い。
これはただの印象だが。
路地裏と聞くと、ゼルメキアが壁を蹴り上がって頭上から攻撃して来そうだ。 -
2015/10/29-19:26
シノビのラルクとアイリスだ。
見知った顔ばっかだな。
まずゼルメキアが出没しそうなあたりを絞り込んで誘き出し、んでもって戦闘ってとこかな。
路地裏になるのは間違いないが、一本道かT字路か曲がり角がいいかも考えた方がいいだろう。
とりあえず、ナギとミズホが歩いていた辺りに向かって1、2組を囮に立てて誘き出し…今んとこ思いついたのはこんくらいだな。
細かいところはまた後で言いに来るが、よろしく頼む。 -
2015/10/29-06:33
-
2015/10/29-06:33
久し振り、神人かのんとパートナーの天藍だ
ゼルメキアも難敵だが、他の輩が何かしらいるって辺りも厄介だな……
教団員とデミか、オーガか?
想定は厳しめで考えてた方が良いんだろうな
具体的な話はこれから皆で詰めていけたらと思っている -
2015/10/29-00:55
改めまして手屋 笹とHBのカガヤです。
今回もよろしくお願いします。
まだ何も考えられていないので、
とりあえず前回依頼を拝読してきましょう。
カガヤ:
ゼルメキアの動きに付いていけるか不安だけど、考えるしか無いか…
よろしくお願いします!
-
2015/10/29-00:53