【奪還】力持つ音(木口アキノ マスター) 【難易度:簡単】

プロローグ

 イベリン地方に、通称「笛の谷」と呼ばれる場所がある。
 地形と風向きの兼ね合いでいつも不思議な笛の音が流れており、その音は、武器から力を奪い、楽器に不思議な力を与える。
 そのため、平和を好む楽器マイスターたちが笛の谷に集まり、いつしか大きな楽器工房が出来たのであった。
 また、笛の谷の近くには、蝙蝠の巣やラットの巣があるのだが、工房が奴らに襲われたことは一度もない。それも、谷に流れる笛の音の影響ではないか、と言われていたのだが――。

 事件は、工房に2体のヤグズナルが現れたことから始まる。
 工房で楽器作成に勤しんでいたマイスターたちは、突然の闖入者に反応が遅れ、逃げ出すこともできず工房の隅に一塊になり震えるしかできなかった。
 ヤグズナルは、人?らしき何か?が描かれた紙を手に、マイスターたちの顔を1人1人、舐めるように眺める。
 キュル、キュルルという鳴き声を2体互いに発しながら、ついに、これだ!というように、「キュル!」と鳴いた。
 1体のヤグズナルは、若き女性マイスター、スティカの前で。もう1体は、彼女の先輩格にあたる男性マイスター、アークの前で。
 ヤグズナルどもが参考にしている絵は、男女の区別もつかないようだ。
 ヤグズナルはスティカとアークを捕獲すると、他のマイスターたちを追い払うように威嚇を始めた。
 さらに悪いことに、ヤグズナルが現れた影響か、ラットの巣から、大量のデミ・大ラットが押し寄せてきたのだ。
 マイスターたちは、仲間と、自分の大切な楽器たちを置いて逃げ出すしかなかった。
 工房長のネボラは、若きマイスターたちの救出を願うべく、A.R.O.A本部に急いだ。

「というのが、今回の事件のあらましです」
 依頼を受け付けたA.R.O.A職員が、任務にあたるウィンクルムたちに要点を説明する。
「目的は、スティカさんとアークさんの救出。
 敵はヤグズナル2体とデミ・大ラット多数。
 近くに棲息する蝙蝠も、ヤグズナルの影響を受けて狂暴化することも考えられますね。」
 問題なのが、と、職員は眉間に皺。
「笛の谷では、武器の力が大きく減少するそうです」
 では、敵の攻撃力も減少するのではないかと思えば、そうでもないらしい。
 なぜなら、ヤグズナルもデミ・大ラットも攻撃に使用するのは自らの身体。武器ではないのだ。
 自分たちの攻撃力は下がり、敵の攻撃力はそのまま。これは大きなハンデだ。
「しかし」
 職員は、改めて口を開く。
「イベリン領は現在、甕星香々屋姫の祝福を受けていて、音楽に祝福の力が宿っています」
 さらに!職員は語気を強める。
「笛の谷は元々音に力を与える不思議な場所。
 ウィンクルムが奏でる音楽が、オーガたちを退ける力に変わるだろう!と、ネボラさんが言っていました」
 どういうことだ?と一同は顔を見合わせる。
「つまり、音楽で敵を攻撃することができるということです!」

解説

 今回の事件では、武器による攻撃はほぼ効果がありません。
 スキルを用いても同様です。
 代わりに、楽器を使って攻撃してください。
 楽器は、ネボラさんがイベリンの街で経営する楽器店で借りられるほか、工房内にいくつかピアノなどの大きな楽器が残されています。
 アンプを使用する楽器には、携帯可能のミニアンプを付けて貸してくれるそうです。
 演奏スキルがなくとも、音を出せば攻撃可能です。
 大事なのは、「攻撃するぞ!」という心構えです。
 難点なのは、どんな音がどんな攻撃に繋がるのか、はっきりわかっていないところです。
 敵の攻撃をよけつつ、いろいろな音を試してみるほかないでしょう。
 また、歌唱スキルを持っている場合、歌でも攻撃可能です。

 工房の状態。
 大きな体育館のような、シンプルな長方形です。
 面積は、テニスコート8面くらいです。そこそこの広さですね。
 南側に正面入り口。
 西側に楽器搬出口。こちらは大きな出入り口で、シャッターが閉じられています。
 北側に裏口。今回、オーガたちはここから侵入したようです。
 内部は、鍵盤楽器、弦楽器、管楽器、打楽器の作業場が、高さ3メートル、幅2.5メートルほどのパーテーションをいくつも並べることによって大まかに仕切られています。
 南側、正面から入ってすぐの場所が鍵盤楽器。
 その奥は、東側が管楽器、西側が弦楽器の作業場。
 北西角が打楽器の作業場で、北東角に防音が施された10畳ほどの試奏室があります。
 スティカとアークはこの試奏室に閉じ込められているとのことです。
 それぞれの作業場には、パーテーションの隙間から移動できます。
 作業場には作りかけの楽器があちこちにあります。
 事件解決のためなら、損壊もやむなし、と、ネボラさんの了承を得ています。
 しかし残念ながら、すでにデミ・大ラットに齧り散らかされているでしょう。


ゲームマスターより

 今回のエピソードは、演奏で敵を倒そう!というお話です。
 ソロ演奏も素敵ですが、仲間とバンドを組んだりしても面白いかもしれませんね。
 どんな楽器を使用するか、プランに記載をお願いします。

リザルトノベル

◆アクション・プラン

アキ・セイジ(ヴェルトール・ランス)

  鍵盤→弦→打楽器の順に辿ろうか
アイちゃんと一緒だ
戦力分散は避けよう

蝙蝠や鼠に曲弾き攻撃して効果の強い曲を調べつつ進む

以下の順に演奏攻撃
俺は歌(スキル有)で合せる
勿論、悪魔よ退けという強い意志を持ってだ!

1.しっとりバラード
2.陽気なジャズ
3.攻撃的なロック
4.過激なヘビメタ
5.和音重視の聖歌(合奏合唱

皆の演奏は盾で庇う
ダメージにはならなくても防ぐ事なら多少は、な

で、一番効果が高い曲をスマホで録音
以降はこれもプラスで合奏だ!

攻撃で演奏が途絶えかけても音楽は続くだろ
あとは俺達が、平和を取り戻す意志を強く持って!

演奏を続けよう!

★戦闘後
ランスにしっとりバラードをリクエスト
もう一度聞かせてくれないか…



アイオライト・セプテンバー(白露)
  普通に楽器を演奏するのもいいけど、自前で用意してった方が安心だと思うの
だからパパ、メロディカ・ハンマー使わせてー(ぶんぶん

トランスは入る直前
正面から入って、鍵盤→弦→打楽器、に進んでいきたいな
なるべく他の人と一緒に進むよ
あたしねー、太鼓したい!
だから、鍵盤や弦はちろっと試して様子見るだけ
楽器よく分かんないから、適当にばんばんするね
太鼓に来たら本番、名付けて『ぱんつの唄』!
あるひーまっしろぱんつさんがーあそびにきたよー♪
楽しいなー
パパ、一緒に合わせよっ

いい演奏できたかな?

敵に隙が見えたなら、すぐ試奏室入って助け出さないと

パパの楽器人間が切れるようなら、もう一度叩くねっ
叩くたび音って変わるかな?


瑪瑙 瑠璃(瑪瑙 珊瑚)
  心情
・楽器を使って敵を攻撃する……か。
個人的にはトンコリを使いたいが、無ければバイオリンにしよう。

行動
・工房にはウィンクルムの皆さんと一緒に正面から入る。
鍵盤楽器→弦楽器→管楽器の順に触れて、敵に向けて試奏しよう。
演奏を聴いた際の敵の反応や効果の有無を皆さんに伝えます。

足場が暗い時は懐中電灯で照らそう。

戦闘時は敵の行く手を妨むように立ち塞ぎながら演奏。
場所が狭い場合、仲間や障害物の陰から奏でましょう。
(演奏スキル使用)

救出する場合、
敵の目を盗んでスティカさんとアークさんに静かに近づく。
名前を名乗った後、怪我はないか、立って歩けるか尋ねましょう。
怪我をしていた場合は、救急箱で簡易的に手当します。



ヴィルマー・タウア(レオナルド・エリクソン)
  ・初戦闘
俺もついてるから怖くない。
レオ、トランスするぞ。
挨拶で日常的にする地域もある、我慢しろ。
あぁもう、中で助けを求めてる奴が居るんだぞ!
…汚いものみたいな扱いはヘコむな…。

・デミ・ラット退治
俺らにできることから。
大量のデミラットをぶっ飛ばして道を開く!
…レオにいきなり大物相手させても、流石にかわいそうだしな。
楽器はからっきしなんだけどなぁ。
見よう見まねで音出してやるぜ!
カエルの歌だって立派な音楽だ!


永倉 玲央(クロウ・銀月)
  音楽で戦うだなんて、ファンタジーだよなあ・・・。
でも、何か楽しそうだからいいか!

・鍵盤楽器、弦楽器、管楽器を貸してもらう
・管楽器はミニアンプ付きで
・鍵盤楽器→弦楽器→管楽器のルートでデミ・ラットを追い払う
・なるべくバラバラにならないように行動する
・最終的に北側の出口を目指す
・鍵盤楽器、弦楽器の作業場ではクロウにメロディカ・ハンマーを使用し、楽器人間化
・自身は鍵盤楽器、弦楽器を演奏
・とりあえず音を鳴らしちゃえ!な感じで
「えーと・・・とにかく行っけーっ!」
・管楽器の作業場では歌唱スキル(レベル1)を使用して歌で攻撃(なるべく大きな声で)
「よし・・・歌います!」

※絡み&アドリブOK!


「楽器を使って敵を攻撃する……か」
 瑪瑙 瑠璃はネボラが経営する楽器店内を見回す。
(トンコリは、流石に無いか……)
「何だか面白い事になってきたよな!オレは三線を使いたいやさ!やしが、敵を攻撃出来るなら何でもいいぜ」
 瑪瑙 珊瑚が言うと、ネボラは
「うちでは作ってないけれど、輸入品のものが1本あるよ」
と、三線を持ってきた。
 瑠璃はトンコリの代わりと言ってはなんだが、弦楽器繋がりで、バイオリンを借りた。
「やっぱりギターはストラトキャスターかな。アンプは真空管が一番いい音だけど、持ち運び可能なサイズで真空管は難しいよな」
 ヴェルトール・ランスは慣れた様子でエレキギターと携帯用電源、アンプ2台を選ぶ。
 アキ・セイジは歌唱スキルで戦うつもりであるため、楽器は選ばなかった。
「音楽で戦うだなんて、ファンタジーだよなあ……。でも、何か楽しそうだからいいか!」
 永倉 玲央は陳列されている楽器を、どれにしようかな、と眺める。
「つまり、物理系は通用しないって事か。ぶっちゃけ戦うのはめんどくせぇからいいが、演奏すんのもめんどくせぇな……」
 溜息をつくクロウ・銀月に
「クロさんは年中めんどくさいだけでしょ……」 
と、玲央は呟いた。
「鍵盤楽器と弦楽器に、管楽器も必要かな」
 ショルダーキーボードにウクレレ、さらにトランペットにまで手を出そうとする玲央に、
「そんなに持ちきれるのかよ」
とクロウ。
「鍵盤楽器なら工房に置きっぱなしのがあるよ。そのほかにも、作りかけの楽器も使えるかもね」
 とネボラに言われ、玲央は楽器店からはアンプのみ借りることにした。
「楽器はからっきしなんだけどなぁ」
 ヴィルマー・タウアが頭を抱える。
 レオは?とレオナルド・エリクソンに問えば、彼もまた、静かに首を横にふる。
「はい?」
『レオ』の言葉に反応した玲央が声を発するも、自分のことではないと悟り、赤くなる。
「僕も玲央だから……レオナルドくんと同じ「レオ」繋がりだね!」
 玲央がにこっと笑う。
「そーかレオ繋がりか、よろしくな!」
 ヴィルマーも笑えば、レオナルドは会釈し、こそばゆそうに頬を掻く。
「おいレオ、もっと愛想よくしろよ」
 ヴィルマーは言うが、これでも今のレオナルドにとっては精一杯の愛想なのである。
 ヴィルマーとレオナルドはここでは楽器を借りず、工房に置いてある楽器を試すことにした。
 アイオライト・セプテンバーも、ここでは楽器を借りなかった。
「普通に楽器を演奏するのもいいけど、自前で用意してった方が安心だと思うの」
 と、もっともらしいことを言っているが。
「だからパパ、メロディカ・ハンマー使わせてー」
 ぶんぶん、とハンマーを元気に振り回す。これを使ってみたかっただけなのである。
 止めたって無駄だ。最初から諦めの心境の白露は、
「叩くなら、痛くしないでくださいね」
と、遠い目で言うのであった。


 笛の谷の工房前にて。
 くるりと踵を返し今来た道を戻ろうとするレオナルドの襟首を、ヴィルマーが引っ掴んだ。
「無理無理、怖い、無理」
 首を振るレオナルドに、ヴィルマーは一喝。
「俺もついてるから怖くない!」
 レオナルドとヴィルマーは、ウィンクルムとして初めての戦闘なのである。
「レオ、トランスするぞ」
 がっしりとレオナルドの両肩を掴むヴィルマーだが。
「キス?絶対嫌!」
「挨拶で日常的にする地域もある、我慢しろ」
 レオナルドはぷいと顔を背けたまま。
「あぁもう、中で助けを求めてる奴が居るんだぞ!」
 もういい、とヴィルマーはレオナルドを置いて1人で工房内へ行こうとする。
「……バカ、怪我するでしょ。1人で飛び込もうとするなんてありえないんだけど……!」
 レオナルドは慌ててヴィルマーの服の袖を引っ張る。
「じゃあ、いいんだな」
「……」
 レオナルドの無言を、了承の意と受け取って。
「共に道を切り拓かん。」
 インスパイアスペルを唱え、その唇に、口付けを。
「………」
 あれ?何も起こらない。
 きょろきょろと周りを見回せば。
「夜明け告げる鐘の音奏で鳴り響き渡れ!」
「ウィーウェ・メモル・モルティス」
「コンタクト」
 仲間の神人もそれぞれインスパイアスペルを唱え、口付けを落とす。精霊の、頬に。
「口じゃなかったのかーーーっ」
 ヴィルマー、頭を抱える。
 そして、汚いものを拭うかのように、自分の口元を手の甲でごしごし擦るレオナルドの姿を目にし、さらに凹むのであった。

 ハプニングはあったものの、ヴィルマーたちも無事トランスを済ませ、ウィンクルムたちは工房内に、正面から入る。
 白露はアイオライトを庇うように、前を歩く。
 背後では、アイオライトがメロディカハンマーの素振りをしている気配が。
 自分をぶん殴ろうとする気満々の神人を庇う……なんとも複雑な心境だ。
 オーガたちに乗っ取られた工房内は、薄暗かった。
 瑠璃がA.R.O.A本部から借りた懐中電灯で足元を照らせば、「ヂヂッ」と離れたところから鳴き声が聞こえたかと思うと、2匹のデミ・大ラットがこちらへ疾走してくる。
 はっとしてギターを構えるランス。
「パパごめんね」
 可愛らしい上目使いで白露の腕をメロディカハンマーで叩くアイオライト。
 クロウが、
「ちょっと試しに」
と言いつつ、足元に駆け寄ってきたデミ・大ラットに野太刀「護国坊」を打ち付ける。
 が、手ごたえは薄く、デミ・大ラットは「ヂッ」と鳴いて後ろに下がるも、ダメージは受けていないようだった。
「あらら……マジで効いてねーわ」
「クロさん、やっぱり音楽じゃなきゃ」
 玲央はメロディカハンマーで、申し訳なさげにこつんと軽く、クロウの頭を叩く。
 いってぇな、とクロウは言いたかった。
 だが、口から零れたのはシンセサイザーのような不思議な音。
「うわ!?ホントに声が楽器になってる!キモッ!」
 玲央、自分でやっておきながら、ひどい感想。
 しかし、クロウの口から生まれた「音楽」は、目の前のデミ・大ラットを射抜き、悶えさせた。
 楽器人間の攻撃は効果ありですね、言おうとした白露の台詞も笛の音のような音楽に変わる。
「パパ頑張って~」
 アイオライトを背に庇いながら、白露は笛の音の声で子守唄を歌う。歌に自信があるわけではないが、子供向けの歌ならよく知っている。
 すると、先ほどクロウの攻撃を受けたデミ・大ラットが、今度は痺れたように動かなくなった。
「いろいろな曲調で効果を確かめてみよう」
「じゃあバラードあたりから頼む」
 セイジが言うと、ランスがギターを爪弾く。日頃から人前でギターを弾く機会があるランスにとって、リクエストに沿った音楽を奏でるのは容易である。
 しっとりとしたバラード。紡がれる歌は、恋人への深い愛と強い想い。
 その歌声に、セイジは胸を打たれ赤面してしまうが、聞き入っている場合ではない。
 音の響きにダメージを受け弱りつつも、デミ・大ラットがランスに牙を剥く。
 演奏中のランスを守らなければ。
 セイジは盾となるべくデミ・大ラットとランスの間に立つ。
 そして、封樹の杖を盾がわりに掲げ、デミ・大ラットの牙を受ける。
 しかし、周囲に草木のない場所では植物の協力は得られず、また、盾そのものではないため、防御効果も薄い。
「セイジ!」
 デミ・大ラットがセイジの手に歯を立てる。ガントレットの装備がなければ、ダメージを受けていただろう。
「ランス、演奏を続けて!」
 ランスが再び演奏をすれば、デミ・大ラットは力を失い床に落ち、次第に弱り最後にぴくりと痙攣すると、動かなくなった。
 もう一匹のデミ・大ラットも、白露とクロウ、2人の楽器人間からの攻撃を受け、同様に倒れる。
「いきなり襲ってくるとは」
 ヴィルマーが呟く。
デミ・大ラットはあちこちに潜んでいるのだろう。いつどこから襲ってくるかわからない。
 瑠璃と珊瑚は目を合わせ頷くと、トランスへと移行した。
 瑠璃が懐中電灯で周囲の検索を再開すると、電灯のスイッチを見つけたので、灯りを付ける。
 バサバサっと羽音がし、工房に入り込んでいた蝙蝠たちが一斉に天井の梁の裏へと隠れた。
 工房内は、パーテーションや作りかけの楽器、作業台など障害物が多い事が改めてわかる。
 そして今、自分たちがいるところは、入口からすぐの鍵盤楽器の一角であった。
「チッ」「ヂヂヂ……」
 四方からデミ・大ラットの鳴き声が聞こえる。ウィンクルムたちは慎重に足を進める。
「うわ……っ」
 レオナルドが小さく叫ぶ。
 作業台の下から、デミ・大ラット4匹が這い出てきたのだ。
「よーしっ」
 アイオライトが、手近にあったピアノをバンバンと叩く。
「なるほど」
 ヴィルマーもそれにならって、ピアノをバンバン。
 音に撃たれたように、デミ・大ラットは後方に弾かれるが、パーテーションの上から、楽器の下から、湧き出るように次々とデミ・大ラットが出て来る。
「こいつらぶっ飛ばして道を開く!」
 ヴィルマーは大量のデミ・大ラットを前に気迫充分だ。
 自分たちはまだ強敵には立ち向かえない。ならば、自分たちにできることから……そう、デミ・大ラットをブッ飛ばすことからやってやるのだ!
 鍵盤に手を叩きつければ、脚に齧りついてくるデミ・大ラットが音に押しつぶされるように這いつくばる。
(怖い……けど、倒さなくちゃ襲われる……!)
 レオナルドも、ヴィルマーの隣で震える手で鍵盤を叩いた。
 ヴィルマーは歌唱スキルを持っていなかったが、少しでも力になれば、と歌も歌い始める。
「か~え~る~の~う~た~が……」
 すると、レオナルドが耳を押さえてうずくまってしまった。
「なんだよ、カエルの歌だって立派な音楽だ!」
 文句あるのか、という顔でレオナルドを見下ろせば、
「ヴィル歌うの禁止!」
と、レオナルドはヴィルマーを睨むのだった。
 問題なのは選曲じゃなくて音程なのかもしれない。
「カエルの歌か、面白い」
 ランスはにやりと笑うと、即興で「カエルの歌陽気なジャズアレンジ」を弾き始める。
 目には見えぬはずの音が、弾丸さながらにデミ・大ラットにぶつかっていくのを皆は感じた。
 瑠璃と珊瑚は、ランスの攻撃の邪魔にならぬよう作業台の陰に身を隠すと、そこからそれぞれの楽器で、メロディーラインを追って奏でる。
 作業台の陰に隠れることによって、敵の攻撃も防げた。
「カエルの歌なんて歌うの、何年ぶりだ?」
 言いつつセイジはランスの演奏に合わせて歌う。
 音の攻撃範囲は一段と広がり、デミ・大ラットの群れを蹴散らしていった。
 セイジと同じく歌唱スキルを持つ玲央も、歌おうとしたが躊躇する。自信の無さが、そうしたのか。
 代わりに玲央は近くの作業台に放置されていたアコーディオンを手にとるとアンプと繋ぎ、
「えーと……とにかく行っけーっ!」
と音を鳴らす。
 楽器人間2人も、カエルの歌に追随。クロウに至っては、グローブ「スペースキャプテン」を装備した手を振り回し、SFチックな音を出してみたりもしている。
「あらかた片付いたな」
 視界から、動き回るデミ・大ラットがいなくなり、ランスは演奏の手を止めた。
「歌での攻撃ってどうやっているの?」
 玲央が、セイジに訊く。
「勿論、悪魔よ退けという強い意志を持ってだ!」
 堂々と答えるセイジに、なるほど、と玲央は唸る。ここまで自信を持って歌うなんて、自分にできるだろうか。
「何人かで同じ曲を演奏した方が、効果があったみたいだ」
「音の大きさも攻撃力に関係ありそうだぜ」
 瑠璃と珊瑚が言うと、ランスも
「ノリのいい曲の方が、攻撃の手数が増えた気がするな」
と、戦闘の感想を述べる。
「次は攻撃的なロックとか試してみようか」
 セイジの言葉に、ランスは頷く。
「三線でロックいーんぬも、新鮮でゆたさんや」
 珊瑚がそう言って笑った。

 瑠璃と珊瑚はパーテーションに半身を隠しつつ、次に行く方向を窺う。
 そこは弦楽器の作業場。
 デミ・大ラットたちがそこかしこに放置された弦に齧りついている。
 2人は一つ頷くと、少し身を乗り出しそれぞれの楽器を鳴らす。
 手前にいたデミ・大ラットがヂヂッと鳴いて身を伏せたり後退したりする。
 その隙をついて、他のメンバーが弦楽器作業場になだれ込む。
 ランスがロック調の曲を奏でれば、セイジがそれに即興で歌をつけていく。
「弦楽器なら弾いたことある……」
 レオナルドは作りかけのコントラバスを自分に引き寄せると、低音を響かせる。
「パパ、もういっかい頑張ってね」
 アイオライトがメロディカハンマーを振るえば、白露から発する音が今度はブルースハープのような音色に。
 そしてアイオライトはアコースティックギターを見つけると適当にじゃかじゃかかき鳴らしてみる。
 ヴィルマーは弦が半分まで張られていたハープを鳴らすと、再びカエルの歌を歌おうと大きく息を吸い込むが、レオナルドにじっとりと睨まれたので、歌はやめることにした。
 玲央はエレキベースを見つけると、今度はそれにアンプを繋いだ。
 クロウが何か言うが、それは機械的な音に変換される。
 だが、音程で何を言っているかだいたいわかった。
『歌わねぇの?』
 玲央は、何を言っているかわからなかったフリをして、ベースの弦を弾いた。
 全員で演奏していても、音撃をかいくぐって反撃してくるデミ・大ラットは少なからずいる。
 セイジは身を挺して奏者をデミ・大ラットの攻撃から守る。多少の傷も厭わない。
 やはり大きな音、激しい音楽であるほど効果が高い!と実感したランス、曲調は徐々にへヴィメタ調へ。
「へヴィメタ三線……新しいジャンルやさ!」
 珊瑚は楽しそうだ。
 弦楽器作業場のデミ・大ラットを一掃すれば、一同はほっと息をつく。
「次はどちらに進みましょうか」
 白露が言うと、
「あ、パパ、メロディカハンマーの効果が切れたの?」
と、アイオライトが再度ハンマーを振り上げる。
「それは、戦闘直前にしてくださいね」
 白露はやんわりと制止した。
「あたしねー、太鼓したい!でも、なるべく誰かと一緒に進みたいな」
 アイオライトがそう訴えると、セイジが優しく微笑む。
「じゃあ、俺たちはアイちゃんと一緒に行くよ」
「狭いスペースに全員で押し入っても身動きが取れないかもな」
 瑠璃がそう言い、他のメンバーは管楽器作業場へ向かうことにした。
 
 ランスがギターを鳴らしデミ・大ラットを威嚇すると、その隙にアイオライトはティンパニーの前に立つ。
「ここからが本番だよ!」
 どおん、とティンパニーを響かせる。
 もちろん、白露を楽器人間化することも忘れていない。
「『ぱんつの唄』、いっくよ~!」
♪あるひーまっしろぱんつさんがーあそびにきたよー♪
「楽しいなー。パパ、一緒に合わせよっ」
 白露は、遠い目をして歌詞を考えまいと努力しつつアイオライトの歌に合わせて音を発する。今度は、車のクラクションのような音が出た。
 ランスはぱんつの唄にへヴィメタ調の伴奏をかぶせてくる。
 へヴィメタぱんつの唄。ちょっとカオス。
 その演奏に、デミ・大ラットが悶えるのはもちろん、天井からこちらを窺っていた蝙蝠たちも身を隠したり落ちて来たり。
 なかなかの破壊力だ。
 一方、管楽器作業場では。
「これ、どうやって音出すんだ?」
 クエスチョンマークで頭がいっぱいのヴィルマーに、
「マウスピースやリードを使う楽器は初心者には難しいよ」
と冷静に言うレオナルド。
 瑠璃と珊瑚の演奏、楽器人間クロウの音だけでは、攻撃力が圧倒的に足りない。
「……どうしよう」
 玲央は焦る。とりたてて得意な管楽器もない。持てる武器は……。
「よし……歌います!」
 腹を決めた。
 玲央は誰もがクリスマス時期に聞いたことがあるような讃美歌を歌い始めた。セイジの言葉を思い出しながら、心を込めて。
 デミ・大ラットが明らかに力を失い、天井の蝙蝠が逃げ出す。
 瑠璃と珊瑚は顔を見合せ、讃美歌に合わせる演奏に切り替える。
「ほう……」
 クロウの口から、感心したような声が漏れる。それで、クロウは自分のメロディカハンマーの効果が切れたことに気付いた。
 クロウは作業台に放り出されていたフルートに手を伸ばすと、適当に息を吹き込んでみた。
 他にも楽器はあったのだが、フルートが一番、玲央の歌に合うような気がしたのだ。
 讃美歌は、打楽器作業場にいたセイジの耳にも届いた。
 ぱんつの唄で敵の数はかなり減ってはいたが、決定打にはあと一歩。
 管楽器作業場と打楽器作業場の両方から攻撃をしたら、もしかして。そんな期待が生まれた。
 セイジも讃美歌を歌い出し、気付いたランスも徐々に演奏をへヴィメタから荘厳な曲調に。
「パパ」
 アイオライトはまたもやハンマーを振るう。そうすれば、音色が変わると思ったから。
 荘厳な讃美歌に合うような音へ。
 数回叩くと、白露の口からパイプオルガンの音が響くようになった。
 工房内に、讃美歌が響き渡り、デミ・大ラットたちは撃ちぬかれたように動かなくなり、蝙蝠たちは身じろぎもしない。
 何かを思いついたらしいセイジが、スマホを取り出し操作している。
 異変を感じたのか、1体のヤグズナルが姿を現す。様子を見に来たようだ。
 だが、管楽器作業場と打楽器作業場の両方から響く讃美歌に耳を塞ぎ、走り去る。
「逃がすか!」
 ヤグズナルに気付いたセイジがその後を追い、他の皆もそれに続く。
 ヤグズナルは、工房奥の試奏室に逃げこむ。
 ヤグズナルに鍵をかける知能が無かったのが救いだ。
 ウィンクルムたちは次々と試奏室に駆けこむ。
 ランスはすぐに試奏室の中を見渡し、囚われた2人が無事であることを確認すると、セイジに2個のアンプを部屋の左右に置くように頼む。
 室内にはヤグズナル2体がいたが、ランスは臆することなく宣言する。
「魂ごと貴様らを落としてやるぜ!俺達の歌を聴け!!」
「わあ、かっこいいね!」
 見惚れている玲央の脇腹を、クロウがつつく。
「あんたが歌うんだよ」
 見回せば、皆が期待の籠った目で玲央を見つめている。
「う……」
「それなら俺がカエルの歌を……!」
 ヴィルマーが玲央を勇気づけようとしてかそう言うが、
「やめて」
と、レオナルドの冷たい言葉に止められる。
「じゃああたしがぱんつの――」
 白露は無言でアイオライトの口を塞いだ。
 アンプの設置を終えたセイジが、ぽん、と玲央の肩を叩く。
「平和を取り戻す意志を強く持って、歌おう!」
 セイジが再びスマホを取り出し、再生機能を起動させる。
 先ほどの讃美歌演奏を録音していたのだ。
 セイジと玲央は頷きあうと、同時に讃美歌を歌い始める。
 それに合わせてランスが演奏を始めると、ヤグズナルは悶えながら、反撃を試みる。
 が、楽器人間白露の発した音に撃たれ、がくりと膝をつく。
 皆がヤグズナルと戦っている間、瑠璃と珊瑚はそっと囚われのスティカとアークに近づく。
「安心して。自分たちはウィンクルムです」
「立てますか?怪我は?」
 瑠璃と珊瑚が小声で訊けば、囚われの2人は頷き立ち上がる。怪我はないようだ。
 その様子を目の端で見て取った白露が、「オ・トーリ・デコイ」を放った。
 ヤグズナル2体はデコイに目が釘付けになる。
 瑠璃と珊瑚はその横をすり抜け、スティカとアークを試奏室から脱出させ、共に北の出入り口を目指す。
 作業台やパーテーションにうまく身を隠しながら進み、それでも襲い来るデミ・大ラットがいれば演奏で退け、無事に工房の外へ。
「ギギっ」
ヤグズナル2体は2人に逃げられたことを悟るも、セイジが設置したアンプによって音楽空間と化した試奏室の中、ウィンクルムたちの讃美歌に四方から撃たれ、音の圧力に潰されていった。
「まあ、ブラボーな感じだったわ」
 歌い終えた玲央に、クロウがパチパチと拍手する。
「ちょっ、恥ずかしいからやめて!」
 玲央は赤面するが、今回の戦闘で、彼にわずかばかりでも自信が生まれたのは確かであろう。

 ヤグズナルが倒れたことにより、デミ・大ラットは逃げ出し、蝙蝠たちは攻撃性を失い、工房には再び平和が訪れたのであった。
 任務終了後、セイジが頬を染めながらランスに言う。
「あのさ……最初に歌ってたバラード、良かったら今度、ゆっくり聞かせて欲しいな」
「なんなら一晩中、聞かせてやるぜ」
 と、ランスはにやりと笑った。



依頼結果:成功
MVP
名前:瑪瑙 瑠璃
呼び名:瑠璃
  名前:瑪瑙 珊瑚
呼び名:珊瑚

 

メモリアルピンナップ


エピソード情報

マスター 木口アキノ
エピソードの種類 アドベンチャーエピソード
男性用or女性用 男性のみ
エピソードジャンル イベント
エピソードタイプ ショート
エピソードモード ノーマル
シンパシー 使用不可
難易度 簡単
参加費 1,000ハートコイン
参加人数 5 / 2 ~ 5
報酬 通常
リリース日 06月15日
出発日 06月23日 00:00
予定納品日 07月03日

参加者

会議室

  • [16]瑪瑙 瑠璃

    2015/06/23-00:01 

    遅れましたが、
    自分達は鍵盤楽器→弦楽器→管楽器と探索させていただきます。

    正面は皆さんと同行しますのでよろしくお願いいたします。

  • [15]瑪瑙 瑠璃

    2015/06/22-23:59 

  • [13]アキ・セイジ

    2015/06/22-22:17 

    >なるべく一緒
    ではそんな感じで。
    今からプランに盛り込んでくるよ。

  • パーテーションがあるみたいだから、完全に固まってはスペース的に無理かもしれないね
    でも、それは向こうさんも同じだと思うから、「なるべく一緒」ぐらいかな?
    プランにも「なるべく他の人と一緒に進む」って入れてみたよ

    わーアキさんと一緒だー
    あたし、太鼓が本命ーー☆
    出口はとりあえず北側にしてみたよ
    変えた方がいいなら、教えてね

    というわけで、プラン中です…

  • [11]アキ・セイジ

    2015/06/22-19:54 

    ええっと、中はオーガがいてデミラットが沢山居るんだよな。あと蝙蝠。
    バラバラにならずにみんな一緒に動くって思って良いのかな?

    とりあえず俺はアイちゃんと同じルートの「鍵盤楽器→弦楽器→打楽器」の予定で居るよ。
    メロディカハンマーは任せた(笑)
    俺は普通の楽器で普通にいくよ(うまく扱えるかわからないし)

    あと、スマホに録音して再生するってのもやってみる予定。
    音が大きいほうが効果あるかもって思うので、スマホの再生音楽が伴奏に使えるかな、なんてな。
    敵に効く音楽が何か分かったら、録音してそれを伴奏にさらに演奏を重ねるってことな。
    生音には敵わないにしても、ちょっとは音量と発生音源数の底上げになるからさ。

  • [10]瑪瑙 瑠璃

    2015/06/22-13:18 

    最後の一枠で参加させていただきます。瑪瑙瑠璃です。
    よろしくお願いいたします。

    具体的な事は、まだ決めていないのですが、
    正面から入り、どの楽器がオーガに有効なのか演奏して確かめたいと思います。

    ひとまず、失礼します。

  • あたし、おんなのこでーす♪(保護者の目線はスルー
    わーい永倉さんもメロディカ・ハンマー使おうよー
    精霊が話しできなくなる欠点あるけどーなんとかなるなるー(ハンマーぶんぶん

    あたしの今のところの予定は、鍵盤楽器→弦楽器→打楽器のコースかな
    正面から入って建物の西側に沿って進むかんじ?
    でも、全部の楽器は試さないかもしんない
    ちょっと遠回りになるけど、いろいろ試したいから
    ヴィルマーさんもアドバイスありがとっ♪
    おもちゃのピアノで練習しようかなー(悩)

  • [8]永倉 玲央

    2015/06/21-23:29 

    アキさん達はお久しぶりです!
    アイちゃん達は初めまして。
    可愛い女の子・・・じゃなくて男の子!?(驚愕)

    メロディカ・ハンマーなら僕も持ってるよ。
    クロさんの楽器人間化・・・ちょっと面白そうかも・・・。

  • [7]ヴィルマー・タウア

    2015/06/21-10:29 

    ワリィ!精霊の分抜けてた!改めてクロウさんも宜しくな!
    アキさん、白露さん、アイオライトさん、ランスさんも宜しく!

    俺も楽器はからっきしだから見よう見まねだ!
    鍵盤は叩けば一応音なるだろ!
    レオ「マウスピースやリードで吹かなくちゃいけないもの以外は音は鳴らせるんじゃないかな…。」

    なるほど、正面から入って効果的な演奏の仕方を試しながら進むのは名案だな!
    ボスステージ前までにレベルを上げて殴るやつだな!
    道中でそれぞれ好きな楽器を拾って演奏するのも楽しそうだ。

    レオ「あ…本当だ…「レオ」繋がりだね…(頬をかく)なんだか…こそばゆい…」

  • >敵
    オーガは、北口から北東の試奏室あたりのどっかにいそうかなって思う
    どっちにしろ、閉じ込めた人達からそんなに遠く離れてない…のかな?

    正面から入ると、真っ先にあるのは鍵盤楽器かー
    一番難しそうなやつだなーやっぱりメロディカ・ハンマーが……(精霊をぶんなぐる準備

  • [5]アキ・セイジ

    2015/06/20-00:18 

    アキ・セイジだ。相棒はウイズのランスだ。よろしくな。

    敵の親玉は北口近くに居る感じなのかな。
    だとしたら皆して正面から入って、
    「どんな音がどんな攻撃に繋がるのか」を演奏によって解明しつつ進みたい。
    オーガと出会う頃にはそれが分かってたら、狙う攻撃もしやすくなると思うんだ。

    ロックとかポップスとかクラッシクとかジャズとか、の種類なのか、
    ハ長調とかニ単調とかそういう違いによるものなのか。
    ソロも合奏もいろいろやったほうがいいのかな?

  • 連続でごめんなさい。
    もうちょっとだけ(ほんとにちょっとだけ)整理してきました。

    いろいろ入口あるみたいだけど、みんなで一緒のところから突入したほうが安全かな?
    とすると、やっぱり正面?

    オーガやデミはべつに全滅させなくてもいいんだよね(多分)
    とすると、誰かは救出に急いだほうがいいのかな
    パパが楽器人間するから、移動しながらできると思うし、あたし達行っても大丈夫?
    …スキルないけど

  • メロディカ・ハンマーを使うチャンスだと聞いて!(ガラッ

    こんにちはー、アイオライト・セプテンバーとパパの白露でーす。
    はじめましてーよろしくですっ。
    メロディカ・ハンマーは本当に使うかどうか分かんないけど。

    レベルそこそこあるけど、あたしもパパも歌唱も演奏もできないんだよねー(ダンスはできる)
    うーん、だとしたら打楽器が一番楽そうかな?
    ぽんぽんすればいいんだし。
    もうちょっときちんと考えたら、また書き込みに来ます。

  • [2]永倉 玲央

    2015/06/18-17:55 

    ヴィルくん、レオナルドくん初めまして!
    永倉玲央とパートナーのクロさんです。
    僕も玲央(れお)だから、レオナルドくんと同じ「レオ」繋がりだね!

    歌もOKみたいだね。
    僕はレベル1だけど歌唱スキルを持ってるから、歌で対応しようかな?
    クロさんはどうしよ・・・。

  • [1]ヴィルマー・タウア

    2015/06/18-03:34 

    はじめまして、神人のヴィルとトリックスターのレオ…。
    永倉さん、それとこれから参加する人、よろしくお願いします…。

    あ…オーガと…デミ・オーガが一杯…。
    その、僕達はまだまだ経験が少ないから、デミ・ラットの相手をしたいかな…。
    レベルがどれだけ影響するかわからないけどね…。
    北口はオーガの侵入口…ヤグズナルが居る可能性が高そう…気をつけて。

    楽器は同じ楽器の種類なら複数選べるのかな…?
    僕は弦楽器なら弾いたことあるかな…。
    ともあれ建物の中に入らなくちゃいけないから、
    僕たちは正面玄関から入って鍵盤楽器→弦楽器→管楽器のルートでデミ・ラットを追い払いたいな…。


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