【悪夢】遠い遠い『ママ』の記憶(寿ゆかり マスター) 【難易度:普通】

プロローグ

■見たことのない顔
―彼は、気付くとひとりぼっちで洋館のホールに立っていた。
 ここはどこなんだろう、きょろきょろとあたりを見回す。
「坊や、こんなところにいたのね」
 優しげな女性の声。振り向くと、そこには若い女が立っていた。
「ぼう、や?」
 5歳半ばの彼は首を傾げる。
「リック!」
 反対側から焦りを含んだ女性の声が聞こえた。そこにいたのも、若い女。
「リックよね?どうしてこんなところにいるの……?」
 震える声で彼女は彼―リックに駆け寄った。
 その行く手をもう一人の女が阻む。
「ちょっと待って頂戴、リックに勝手に触れないで」
「え……?」
 栗色の髪の女は、駆け寄ろうとした赤毛の女を睨みつける。リックは栗色の髪の女の後ろで狼狽えた。
「えっと、おばちゃんたち、どうして喧嘩するの?やめて、喧嘩はよくないよ」
「おばちゃんだなんて、そんな……」
 そこまで言いかけて、赤毛の女はハッと息を飲んだ。
「……リック、わからないの?ママよ」
 栗色の髪の女が両腕を広げる。
「ま、待って……リック、わからないかもしれないけれど、私がアンナ、あなたの母親よ」
 赤毛のアンナは慌てて名乗る。
「あら、あなたもアンナという名前なのね」
 栗色の髪のアンナはリックに近寄り、そっと抱きしめた。
「……ま……ま?」
 リックは何が何だかわからず、もう一度首を傾げた。
 ママ、が二人?
「もう、これからはずーっと一緒ね」
 栗色の髪のアンナは優しくリックの髪を撫でる。
 その時、柱時計がボーンと鳴った。時刻は夜の6時……。
 ガタン!こんな時間に郵便受けに何かが届いた。

■眠れるこの子
「……どうか、リックを助けてください」
 孤児院の神父がいつまでたってもリックが起きてこないので部屋に見に行ってみると床に倒れて眠っていたのだという。傍らに、クリスマス用のプレゼントボックスを転がして昏々と眠るリック。
 どんな夢を見ているのか、時折唇が動き、「まま……まま」とうなされている。
「この子はママの記憶なんてないんです……二歳の頃に母親も父親も亡くなっているんですよ」
 村をオーガに襲われて、全てを失いこの孤児院に来たのだと神父は言った。
リックのフワフワした赤毛が、うなされるたびに揺れる。
「うぅ、まま……?」
 かすれた声で夢の中に登場した「ママ」を呼ぶ。
「ママの夢を見ているのでしょうか?……彼はママを覚えているんでしょうか……」

 固く閉じられた彼の瞳に映る“ママ”はどちらが本物なのか……。

*******
 ポストに届いた手紙を開けて、赤毛のアンナがヒッと息を飲む。
「なに……これ……」
『こんや 12時 やわらかい肉から たべてやるからな』
 手紙を取り落しそうになるアンナに栗色の髪のアンナが走り寄る。
「……やわらかい、肉!?リックは渡さないわ!!」
 ギュッと抱きしめる腕に力が入った。
「ママぁ、苦しいよ……」

解説

目的:偽物のママ=オルロックオーガの討伐。
舞台:古びた洋館。なぜかそこにママ×2とリック、
   そして皆様方が幽閉されております。
   皆さんはポストに殺害予告の手紙が入った直後にこの世界に飛ばされます。
   
部屋はいっぱいあるけど、鍵がかかっています。不思議な力で全員ホールに監禁されてる
状態です。唯一開いてるのは厨房及び食堂の鍵。この厨房でママは夕飯を作るようです。

*本文の中に本物のママを見分ける要素はガッツリでてます。深く考えすぎずにどうぞ。
*本物のママはリックが二歳の頃に亡くなってそれから意識を封印されていたので、リックの最近の事情は知りません。リックが二歳の頃までのことしかわからないです。
*偽物のママ=オーガはここ一年間のこの子供の事をなぜか知っています。代わりに過去の事などはわかりません、ましてや彼を産んでいませんのでそこらのことは何もわかっていません。
*ママ達は皆さんの到着後少ししたらお料理を作る模様……?
 何か手がかりにならないかな?
(お料理中にリックやアンナ、ウィンクルムを襲うことはありませんし、毒も仕込みません。一応見張りは付けると良いと思いますが、必要以上の警戒はしなくてOKです)。
 その後、皆さんで夕食→会話。ここが聞き込みのチャンスです。
*皆さんはアンナが不気味な手紙を受け取った直後にいきなりホールに召喚されます。
 不思議な力で現れた皆さん方に、アンナたちはびっくりすることでしょう。
 なんとかして不信感を拭ってあげたいところ。
 武器は隠しても隠さなくても良いのですが、
 殺人犯と疑われる可能性は排除できないので、いい感じに誤魔化すなり説得するなりしましょう。
*リックはどちらがママなのか、わかっていません。
 食事中&食後の会話で彼に本当のママがどちらなのかうまく誘導してあげましょう。
*オーガはリックが本物のママを見抜けば本性を表します。

12時までに暴けなかった場合、失敗です。

ゲームマスターより

小さい頃の記憶は大きくなるにつれて忘れちゃうそうですね。
でも、寿は小学校あがるまでは生まれた時の事覚えてたそうです。
分娩台のライトの色が見えたって言われてカーチャンはぶったまげたそうな。
今?今は全然おぼえてませんよ!でも、何か引き金があるとフッと思い出しますね。
匂いとか音とか色とか景色とか……。

リック君も二歳までの記憶は全くないと思われがちですが、何かが引き金になるかもしれないです。
リックを寝かしつけるのにどうしたのかな?とか、リックが生まれたとき……とか
色々考えてアンナに聞いてみましょう。

ママとリックの心を踏みにじるオーガを皆さんの手で葬ってください。

リザルトノベル

◆アクション・プラン

ニッカ=コットン(ライト=ヒュージ=ファウンテン)

  短剣コネクトハーツはブーツの中に隠す

子どもの頃の記憶って案外覚えてるわよね
忘れてるつもりでも繰り返ししてもらったことなんかは特に覚えてると思うの

だから食事中に、リック君が小さい頃の怖かったものがなかったか、その時どうしたら安心したかを聞いてみたいわ
毎日の寝るとき、本物のアンナさんが子守唄を歌っていたのであればみんなの前で歌ってくれるようにそれとなくお願いしてみるわ
(歌いやすいようにニッカが母親に歌ってもらってた子守唄を歌ってみたりする)
そして歌を聞いてるリック君を観察してみるわ


戦闘

ライトの前に立ち、一撃をくらわせたら背後に回る
いつでも攻撃できるよう目を逸らさずに剣を構えたまま戦闘に参加する



フィーリア・セオフィラス(ジュスト・レヴィン)
  「…私も、お母さんの、こと…、あまり…、覚えてない、けど…」

自分も母親がいないだけに、リックくんの本物のママを見つけてあげたいと思っています。

自分たちがいきなり現れたことについては、
(孤児院の)神父様に頼まれてリックくんを探してたら、なぜかここ(洋館)に来ちゃった
という感じに言ってみます。神父様の知り合いですというような…?
神父様のことで、主にリックくんに、警戒緩めてもらえるかもですし。
片方のママは神父様のことは知らないだろうから、質問にもなる(ママ達に知識の差がある事も分かる)かも?

武器は神人は持って行きません。
戦闘では、リックくんと本物のママを守るようにと、邪魔にならないようにしています。


ルン(テヤン)
  (どう説明しよう。あたし達、侵入者に思われてるよね)

武器はブーツの中に入れておく。
リック君達が信じてくれるかわからないけど、
正直に丁寧に話そう。
あたし達は、教会の神父さんに頼まれて
リック君を探しにここに来た事を。

夕食の時、赤毛のお母さんに話を聞く。
「あの、もしよろしければ、
リック君がお腹の中にいた頃の思い出を聞きたいです」
小さな事でもいいので、話してくれませんか?

この事は後でリック君も覚えているか尋ねてみよう。
他の人達への情報としても話す。
これを基に本当のお母さんを導き出そう。

戦闘時は、
リック君と本物のお母さんを部屋の隅に避難させ、
テディとトランス。
オルロック・オーガを、斬るように攻撃するわ。



水田 茉莉花(八月一日 智)
  武器は物騒だから見えないようにしてっと…
ほづみさんは厨房に行って貰えるかしら
あたしはリックと遊んで待ってるわ

(小声で)お姉ちゃん達ウィンクルムなんだけど
ママのご飯が出来るまで
いっしょにお絵かきして遊ぼうか?
(保育スキル使用)

リックが今好きな食べ物ってなあに
神父様の所に来る前に、覚えてるご飯ってある
って、リックに食に関する質問をするの
それ以外にも、今できるようになった事を聞いてみるの

覚えているご飯を作った方が『ママ』
最近の好物なら『偽ママ』って区別ができるわ
今できるようになった事も
『ママ』に披露できるといいな…

戦闘時はリックを護るように動くわ
折角再会できたんだもの
最後の時までいい思い出にしたいな


水瀬 夏織(上山 樹)
  武器は布で包むなどして隠します。

二人のママには、リック君を生んだ時の事を聞いてみようと思います。
出産は、とても大変なことのはずです。とても大きな思い出になっているでしょうから。

殺人犯と疑われた場合は、自分たちも突然ここにいて驚いているのだとつたえます。必要であれば、ウィンクルムであることも伝えて信用を得るよう努力します。

戦闘については、急いでトランスした後リック君と本物のアンナさんを後ろにかばい、剣を構えて警戒します。
上山さんの半歩後ろに下がった位置です。
オーガが近付くようであれば、上山さんのシャイニングアローで敵が怯んだすきをついて剣をつき出します。


「なんなの、この手紙……」
 震える声でそうつぶやいた赤毛のアンナ。その時、背後に気配を感じる。
 振り返るとそこにはウィンクルム達が佇んでいた。
 水瀬夏織は二人に気付かれる前にウィンクルムソードを布か何かに包もうと思ったが、状況を知らずに転送された夢の世界で布らしきものはテーブルクロスくらいしか見当たらず、その剣は鞘に収めたまま腰に携えていた。精霊の上山樹は丸腰の女性二人と子供にワンドを見せないように、その長くゆったりとしたローブの中に40㎝ほどの「ダークアイ」をサッと隠した。
 ニッカ=コットンはここに着いた瞬間、すぐにブーツの中に「コネクトハーツ」を落とす。精霊のライト=ヒュージ=ファウンテンは、こういった依頼の際に誰かに怪しまれることがないようにと予め装備は小型盾と、身にまとったマントの中にショートソード。できる限り武装していないように見せる。
 フィーリア・セオフィラスは武器の類は手にしていない。その横に佇む精霊、ジュスト・レヴィンの少し後ろに控えるようにして……。ジュストの手にはマジックブック。閉じた状態のそれは少し大きめの辞典のようなものなので、一般人であるアンナたちに武器と認識されることはなさそうだ。
 ここに来て水田茉莉花はあたふたしていた。
(武器は物騒だから隠して……って思ったけどどうしよう!?どこに隠す!?)
 八月一日智も腰に携えたダブルダガーを隠すこともできずやばい、と冷や汗を垂らす。
 ルンは怪しまれると瞬時に判断し、コネクトハーツをブーツの中にサッと仕込んだ。
精霊、テヤンはもとより服の中に手裏剣を仕込んでいたので、パッと見武装している風
ではない。
 それでもズラリといきなり背後に並んでいた男女を見て、二人のアンナは驚きを隠せな
かった。
「……?あなたたち、一体どこから」
 赤毛のアンナがそっと訪ねてくる。
(どう説明しよう。あたし達、侵入者に思われてるよね)
 ルンが少し考えて、素直に口を開いた。
「あたし達は、教会の神父さんに頼まれてリック君を探しにここに来たんです」
 彼女のキッパリとした口調に赤毛のアンナは首を傾げる。
「……神父、さん?」
 続いて、夏織が困ったような表情で告げる。
「そう、小さな男の子を探すように言われたんですが、私たちも突然ここに来て驚いて
るんです」
 栗色の髪のアンナが夏織を睨みつけた。
「その、お腰に下げた長物は何かしら」
「これは……」
 隠せなかった武器を指摘されたことに夏織は言い淀む。
「そっちの御嬢さんもなんだか大きなナイフを持ってるのね?」
 隠したつもりで居た『マシュマローン』を指摘され、茉莉花はう、と声を詰まらせる。傍らの智もまずい、といったように眉間にしわを寄せた。
 リックがおろおろと一同の顔を見る。
「お姉ちゃんたち、戦う人、なの?」
 なんか、怖い、強い?と大きな瞳をくりくりさせながらリックはアンナ二人を見上げる。
「ええと、今、ポストにおかしな手紙が届いたんです、それでちょっと不安で……」
 赤毛のアンナはひらりと手紙を開いて一同に見せた。
『こんや 12時 やわらかい肉から たべてやるからな』
 不穏な言葉、歪な筆跡。
 一同が息を飲む。
「貴方たちのうちにこの手紙の差出人がいるんじゃないの?もしくは、この女ね!」
 栗色の髪のアンナが赤毛のアンナを一瞥した。
「そんな……」
 ライトが意を決したようにそっと口を開いた。
「……まず、神父様に言われてリック君という少年を探しに来た、それは真実なんです」
「ごめんなさい、神父様って……?」
 赤毛のアンナはもう一度確認するようにライトの瞳を見つめる。
「神父さま!?」
 リックが表情を明るくして顔を上げた。
「お兄ちゃんたち、神父様を知ってるの?」
 その声にフィーリアは頷いた。
「はい……神父様に頼まれてリック君を探してたら、なぜかここに来ちゃったんです。リ
ック君、ですよね?」
「うん!僕がリックだよ。お姉ちゃんは?」
「私は、フィーリアです。神父様がリック君が急にいなくなったのを心配して、私達に探すように依頼されたのです」
 リックはそっかぁと頷く。
 神父様に会いたいな、と呟くと、栗色の髪のアンナは優しく微笑んだ。
「……すぐ会えるわ。エリオット神父様はきっと待っててくれるわよ」
 フィーリアはすぐにピンときた。
(リック君が孤児院に引き取られる以前に亡くなっているお母さんが、神父様の名を知っているはずはないですね……)
「リック、今は神父様と一緒に暮らしてるの?」
 事情が分からず赤毛のアンナはリックに直接尋ねる。
「うん!神父さんといっしょ!」
「アンナさんが亡くなった後、リック君は孤児院でお世話になっているんですよ」
 ライトがそう説明すると、赤毛のアンナはほっとしたように微笑んだ。
「そうなんですね、ありがとう。よかった、リックは神父さんと一緒にいて楽しい?」
「うん!とっても!」
 屈託のない笑顔でリックは答える。そして、ちょっとさみしそうな顔でこう付け足した。
「パパとママに会いたいなって、おもうけどね、僕、顔あんまり覚えてないから……」
 ママならここにいるじゃない、と栗色の髪のアンナが優しく寄り添った。
「それより、貴方たちが持ってる物騒なモノ。神父様のところから派遣されてきたのはわ
かったけど、ただの人探しでしょ?なんでそんなもの持ってるのよ?」
 栗色の髪のアンナの視線が突き刺さる。
「ええと、私達ウィンクルムなんです」
 夏織が突然告げた。赤毛のアンナが驚いて聞き返す。
「ウィンクルム?」
 その時、テヤンが己の手の甲を確認し、そして小さくため息をついた。
 ……やはり、無い。夢の中では消えてしまうのだ。
「信じてもらえねェと思うけど、ウィンクルムなんだよな……」
 ニッカがぐい、とライトの腕を引く。そして頬に口づけるも、オーラは光らず。
(……!前の夢の中と同じなのね)
「本物のウィンクルムなら紋章とオーラがあるはずよねぇ?」
 ますます怪しいわ、と栗色の髪のアンナは眼光をさらに鋭くした。
「でも……神父様に依頼されたというのは間違いなさそうだし、皆さんお仲間さんなのよね?」
 赤毛のアンナが不安そうにだが、静かに問いかける。
 一同が真剣な眼差しで頷くと、彼女は困り顔で微笑んだ。
「じゃあ、何か危なそうなものを持っている方……ええと、剣を持っているあなたと、あなた、それから、お兄さん、剣を部屋の隅にでも置いてくれたら嬉しいわ」
 夏織と茉莉花、智を手のひらで上品にさし示し、申し訳なさそうに赤毛のアンナは懇願
した。
「リックに刃物を見せたくないの……」
 その願いに答え、三人は静かに武器を部屋の隅へと別々に置きに行った。
「もしもの時に守れなくなるかもしれません。それでも?」
 茉莉花の問いかけに赤毛のアンナは頷く。
「リックは命に代えても私が守るわ。……もう私はリックの傍にはいられないのだけれど」
 苦笑するアンナにその場の全員が言葉を詰まらせた。
 もう一度死の苦しみを味わってでも、息子だけは守りたいという母親の痛切な願いがひしひしと伝わってくる。栗色の髪のアンナさえ、何も言えずその強いまなざしを見つめていた。とりあえずは物騒なモノは持っていないと認識し、二人のアンナは10人の来訪者を容認することとした。

「あの、僕おなか空いちゃった」
 きゅる、とリックのお腹がなった。柱時計は六時半を示している。
「じゃあ何か作らなきゃね」
 栗色の髪のアンナがサッと立ち上がった。
「私も手伝うわ」
 赤毛のアンナもそれに続く。
「おれも手伝うぜ」
 智がそれに続こうとすると、栗色の髪のアンナがキッと睨みつける。
「武器を持ってた人と厨房に入れっていうの?」
 ルンとテヤン、フィーリアが立ち上がった。
「それじゃあ、私達も監視のため厨房に入ります。どうですか?」
 丸腰の三人なら入っても良いだろう、という提案に、二人のアンナは小さく頷く。
(信用されてねェもんだなー)
 当然と言えば当然だが、少し傷つきながら智は苦笑した。
 二人のアンナに続いて厨房に行こうとするリックに茉莉花が小さく声をかける。
「お姉ちゃん達ウィンクルムなんだけど、ママのご飯が出来るまでいっしょにお絵かきして遊ぼうか?」
「うぃんくるむ?」
「うん、悪い奴をやっつけるお仕事よ!」
 グッと拳を前に突き出してヒーローのようなポーズをとると、リックは笑った。
「かっこいい!じゃあ、ヒーローごっこしよ!」
 その時、栗色の髪のアンナが叫ぶ。
「待って、貴方武器持ってたわよね!?」
「もう置きましたよ!?」
 それでも初めに武器を持っていた人間一人にリックを任せるなんてできないと彼女は鼻息荒くまくしたてる。
「じゃあ、僕達が一緒ならいいですか?武器は持っていませんし」
 樹が提案すると横にいたジュストも小さく頷いた。
 その場に残る者達でリックを見ているということになりそうだ。
「みんなが見張り合っているならいいんじゃないかしら」
 赤毛のアンナがそう告げると、栗色の髪のアンナはリックを厨房に連れて行けないことにいらだちを見せながらもしぶしぶ承諾した。

 トントンと包丁の小気味よい音が聞こえる。
 智はジャガイモの皮をむきながら、二人のアンナにふと問いかけた。
「そーいやさ、後学のために聞いとくんだけどさ、離乳食喰わせてて困った事とかあったか?」
「え?」
 同時に二人のアンナが振り返った。そして、赤毛のアンナが思い出したようにふっと微笑む。
「タイミングが難しいのよねリック、おなかすき過ぎでも食べてくれないし、ちょっとおっぱいあげてからって思ったらおなかいっぱいってスプーンを舌で戻しちゃうの」
「そ、そうそう」
 話に乗ろうとして栗色の髪のアンナは会話をつづけられなかった。
「離乳はゆっくりでいいかなってマイペースにやってたけど、私がいなくなって寂しかったかなぁ、リック……」
 切なそうな顔に、ルンもテヤンも胸がきゅっと締め付けられる。
 フィーリアは母の事はほとんど覚えていないが、きっと自分の母も苦労したのだろうと小さく感謝した。
 ふと人参の皮をむく赤毛のアンナの手が止まる。
「……どした?」
 智に問われて、今のリックは何が好きなのかしらと呟いた。
「ま、旦那と3人で喰ってたモノ作ればいんじゃね?」
 そうね、と微笑んで、彼女はピーマンに手を伸ばした。夫の好物だった物、リックはもう食べられるかな?なんて笑いながら。

「どーん!うぃんくるむ!びーむ!」
 リックと一緒にウィンクルム一同がポーズをとった。
「わー、やられた~」
 茉莉花がちょっと大げさにひっくり返ってみせる。そして、じゃれついてきたリックを抱きしめてやると、二人は声を上げて笑った。一しきり遊んでふぅ、と座り込んだリックに、ジュストが優しく問いかけた。
「面白かったね。リック君は、孤児院に来る前から持ってる玩具とか今持ってる?」
「ううん、おいてきちゃったみたい。くまさん」
 思い出して少しさみしくなったのか、リックは眉をハの字に寄せる。
「ちっちゃいころから、一緒なの」
「そっか、帰ったらいっぱいぎゅってしてあげなきゃね、くまさん」
 ジュストが頭をぽんぽんと撫でると、リックは大きく頷いた。
「良い匂いしてきたね、リック君、今好きな食べ物ってなあに?」
「んーとね!カレー!おイモさんがいっぱい入ってるのがすき!」
 茉莉花の問いに、にぱっと笑った顔。
「じゃあ、神父様のところに来る前に食べてたものって覚えてる?」
「へ?……んー、あんまり覚えてないけど、あ、でもね、人参のあまーいの、好きだった!」
「そっか、今日作ってくれてるといいね」
「うん!あ、あとねえ、ピーマン食べれるようになったんだよ!ちょびっとだけ」
 誇らしげに胸を反らせるリックに、一同はふと優しい笑顔になった。

 夕食の支度が整い、一同が食堂に集まる。
 全員で大きなテーブルを囲む。そこには、大なべに入ったカレー。みんなで頂きます、と挨拶をすると。
「わぁ、カレーだ!僕カレー大好きなの!」
 わかるなんてママさすが!とリックが喜ぶと、栗色の髪のアンナはにっこりと笑った。
「たくさん食べてね」
 赤毛のアンナは少しさみしそうに微笑む。
(リック、カレーが好きなんだ……)
 そして、リックは端の方にあった柔らかく煮崩した人参のグラッセを見つけ、目をくりくりさせながら言った。
「人参の、あまいの!」
「リック、覚えてたのね」
「うん!もちろん、ずーっと食べたかったの!」
 フォークで美味しそうに人参を頬張るリック。その表情はあの頃となんら変わりない。
 リックの目に留まったのはピーマンの肉詰め。
「……」
(やっぱり子供にはピーマンは無理だったかな?昔は嫌いだったものね)
 挑戦してみたけど、と赤毛のアンナは苦笑しかけた。その時。
「僕ね!最近ピーマンも食べれるようになったの!」
「!」
 ひょい、とフォークで刺して、口元へ。
 カリ、と端の方だけ齧ってちょっとしかめ面をするリックに、食卓の空気が和んだ。
「やっぱちょっと苦いねぇ」
 人参のと、カレーの方が好き!とリックは口直しを始める。そこに、樹がそっと話しかけた。
「本物のママは二歳の時いなくなっているはずなのに最近の事を知っているのはおかしいんじゃないかな」
「ふぇ?」
「カレーが食べれるようになったのは、孤児院に来てからだよね?」
「うん」
「本物のママは孤児院にいることも、カレーが好きってことも知らないはずなんだ」
 子供にしては理解の早いリックは、そっか、と神妙な面持ちになった。
「ちょっと、変なこと言わないでよカレーは子供の好きな料理の定番でしょ!」
 慌てて栗色の髪のアンナが刺さりこんでくる。
「そういえば」
 ジュストが二人のアンナに語りかけた。
「リック君、あのぬいぐるみ大切にしてるそうですよ」
「あの……?」
「くまさんのことかしら。一歳の誕生日の時に、パパが買ってくれたくまさん」
 寝る時もごはんも、お風呂まで一緒に行くって聞かなかったのよ。と赤毛のアンナが笑う。
 現在は孤児院に来てから寄付されたぬいぐるみもリックの部屋にある。どれだか、偽物のママにはわかっていないだろう。
 夏織が続けて尋ねる。
「……出産のときのことで覚えていることはありますか?」
「な、何よ!いきなり」
 栗色の髪のアンナはそんなプライベートなこと聞かないでとそっぽを向いた。
「あんまり話すと長くなっちゃうけど……一番はやっぱりあれかなぁ。リック、へその緒が首に巻き付いてたの」
「!」
 その情報は、家族か取り上げた医者、話を聞いた者にしか知りえないこと。
「締まりかけてて危ないって言われたときはどうしようかと思ったわ。何事もなくてよかったけど」
「僕、生まれてくるの大変だったの?」
 リックが興味津々で身を乗り出す。
「うん、でもね、リックの顔を見たらそんなの吹っ飛んじゃったのよ」
 赤毛のアンナがいとおしそうにリックの髪を撫でる。
 ルンが続けた。
「おなかの中にいるときは?どんな感じだったんですか?」
 栗色の髪のアンナが答えた。
「ぽこぽこって蹴るのよ」
 赤毛のアンナが続ける。
「音楽が好きでね、アップテンポなのを聞いてたらリズムに合わせて蹴るの。ピアノの静かな曲を聞いてるといつの間にか静かになっちゃったのよこの子」
「僕、音楽好きだよ!今もね、眠れないときは神父さんにピアノをちょっと弾いてもらうんだ」
 ルンは確信した。
 否、その場にいたウィンクルム一同、皆が本当の母親を割り出した。
 けれど、相手が尻尾を出さない。

「ごちそうさま、お皿を洗ってくるわ」
 栗色の髪のアンナが立ち上がろうとするのをテヤンが制止する。
「ごちそうしてくれたお礼に、食器を洗いてぇんだ。お姉さんは、椅子に座って休んでもらっていいか?」
「あら、いいの?じゃあ、お願いしようかしら」
 善意で申し出たように見せかけ、テヤンは台所で凶器になりそうなものがないか探る算段だった。……が、調理場にナイフや鈍器の類があるのは当たり前のこと。包丁、肉叩き、なんでもかんでも出てくる。それを突きつけるのも違う気がしたので、素直に皿洗いに従事することにした。

 食事後のちょっとまったりとした時間。ニッカが切り出した。
「リック君が小さい頃の怖かったものってなあに?」
「え!?」
 リックは怖いものを思い出そうとしてふる、と震えた。
「おばけ」
「ちょっと、なんでこんな時に怖いものを思い出させるのよ」
 栗色の髪のアンナはリックを抱き寄せようとする。
「ごめんね、……どうしたら、安心した?」
 それでもニッカは問い続ける。
 リックはこの状況と相まって幼いころからよく見る怖い夢を思い出し、縮こまって震え始めた。咄嗟に赤毛のアンナが立ち上がる。そして、そっと抱きしめた。
「大丈夫、怖い夢はぜーんぶママが食べちゃうから」
「ほんと?」
「うん!ぱくぱく~!リックも!ぱくぱく~!」
 彼女がリックの頬を挟んで口をパクパクさせて見せた。合わせてリックもぱくぱくする。
「ね、いなくなった!」
「……うん」
 ふにゃっとリックが笑う。
 小さな声でニッカが歌い始めた。
「おねえちゃん、そのおうたは?」
 リックの問いかけにニッカが微笑む。
「私のママが歌ってくれた子守唄。なんか、懐かしくなっちゃって」
 いいなぁ、リックがそう呟くと、アンナはリックを抱きしめたまま背中をトントンと叩きながら静かに歌を紡いだ。
―リックはいい子、優しい子、おやすみリック明日も遊ぼう……お日様が来るまですやすや 星も歌ってる おやすみリック……。
 ふわ、とリックが小さなあくびをした。
 わが子のぬくもりに、赤毛のアンナは切ない位優しい微笑みを浮かべる。
 その時。
 栗色の髪の女の額ににゅっと禍々しい角が見えた。
「モウ、頃合イかしらねェ!?」
 アンナの隣に座っていたルンが咄嗟に立ち上がり、その腕を引いて部屋の隅へ駆け出す。
 茉莉花と智も自分の武器を取りに走った。ジュストと丸腰のフィーリアはアンナとリックを守るように二人を追いかける。夏織は急いでトランスを済ませ、樹と共にオーガの前に躍り出た。武器を持たぬ夏織には何もできないが、樹がその目の前でシャイニングアローを展開した。
「逃がさなイよ、絶対ニ、食ウ!」
 オーガが立ち上がり樹を薙ぎ払おうとするも、シャイニングアローにはじき返される。その背後をニッカは逃さなかった。コネクトハーツでその背を突き刺した。ニッカの左手を握っていたライトがその手を強く引き、己の背後にニッカを隠す。
「……ナニ、シテクレタ!?」
 変形した大きな爪がライトを襲う。その盾で攻撃をはじけば、次の手が襲ってくる。
 部屋の隅ではアンナとリックが震えている。
 騒ぎを聞きつけて飛んできたテヤンがルンとトランスした。
「いくぜぇ!」
 テヤンがオーガと対峙するライト、ニッカ、夏織、樹に声をかける。が、遠すぎて手裏剣の射程範囲ではなかった。走って射程内に入るも、その間でライトの剣がオーガの胸に突き刺さったらしい。
「ア゛ァァア!」
どさり、とその場に倒れこみオーガが動かなくなる。

「皆さん、ありがとうございました」
 アンナがリックを抱いて駆け寄ってきた。少し息が上がっている。
(昔より、重たいな)
 遅れて到着した茉莉花達にも、頭を下げる。
「リック君が無事でよかった」
 夏織と樹が微笑むと、リックも微笑み返した。
「お姉ちゃん、お兄ちゃん、ありがと」
 ぎゅう、とアンナに抱きつき、胸元に縋る。
「ママ、はやく気付けなくてごめんね」
「ううん、皆さんがたくさんヒントをくれたおかげでリックに気付いてもらえてうれしかった」
 アンナの目からぽろ、と涙がこぼれる。
「もう一緒にいられないけど、オーガの企みで会えたなんて皮肉だけど」
 これからはきっと天国で見守ってるから。そう言って、アンナは子守唄を歌い始めた。
 静かな歌声に微睡みながら、アンナ以外は現世へ帰っていく。

 目を覚ましたリックの目にはうっすらと涙。
 そして、ウィンクルムに笑いかけた。
「ありがとう皆。ホントのママに会えたよ」
 きっとその様子を、アンナも見守っていることだろう。



依頼結果:大成功
MVP
名前:ニッカ=コットン
呼び名:お嬢さん
  名前:ライト=ヒュージ=ファウンテン
呼び名:ライト

 

名前:水瀬 夏織
呼び名:水瀬
  名前:上山 樹
呼び名:上山さん

 

メモリアルピンナップ


エピソード情報

マスター 寿ゆかり
エピソードの種類 アドベンチャーエピソード
男性用or女性用 女性のみ
エピソードジャンル 推理
エピソードタイプ ショート
エピソードモード ノーマル
シンパシー 使用不可
難易度 普通
参加費 1,000ハートコイン
参加人数 5 / 2 ~ 5
報酬 通常
リリース日 04月23日
出発日 04月30日 00:00
予定納品日 05月10日

参加者

会議室

  • [18]ルン

    2015/04/29-23:48 

    遅くなりましたが念の為、簡易的にまとめてみました。
    追加したい事、訂正してほしい事があったら、可能な限り直します。

    1:アンナさんへの説明
    ・神父さんに頼まれて来た(フィーリアさん、ルン)

    2:聞き込み

    栗色のアンナさん
    ・調理場で今のリックの好きな食べ物(智さん)
    ・夕飯後の食器洗い手伝いと殺害道具探索(テヤン)

    赤毛のアンナさん
    ・リックに歌ってあげた子守唄(ニッカさん)
    ・お腹の中にいた時の思い出(ルン)

    リック
    ・今、本人が好きな食べ物(茉莉花さん)
    ・赤毛のアンナさんがお腹にいた頃の思い出を聞いた後、その出来事を覚えてるかどうか(ルン)

    誰に尋ねるか未定
    ・リックが孤児院に来た時に持っていたもの(フィーリアさん)

    3:オルロック・オーガ(トランス済み前提)

    ・前衛に立ち、攻撃を防ぐ(ライトさん)
    ・後衛で戦闘態勢のまま待機(ニッカ)

    ・リックと本物のお母さんを危険な目にあわさないよう、
    部屋の隅に避難させた後、前衛で敵に剣を振る(ルン)
    ・後衛で双葉を発動し、手裏剣で攻撃。前に人がいた場合、後退するよう声がけ(テヤン)

    今のところ、こんな解釈です。
    自分の戦闘シーンだけ変に長いですが、今でもどう立ち回るか悩んでます……。

    他にこういうジョブスキル発動した等の旨があれば、プランも出来るだけ合わせます。

  • [17]水田 茉莉花

    2015/04/29-23:04 

    あたし達も武器は隠すようにして
    リックには直接ウインクルムだって言っちゃう事にしたわ
    …小声だけどね

    折角ママに会えたってのに、ブチ壊すオーガは許せないから
    最後まで綺麗に終わらせたいわよね

    もーちょっとでプランは完成するので、ちょっとまってね(あせあせ

  • [16]ルン

    2015/04/29-23:00 

    テヤン:

    こっちもプランは出したでぃ、今なら直す事も出来っから出発するまで練ろうな!

    ニッカ、お節介ですまねぇ。
    確かに今回、プロローグにも解説にも
    トランスの際のオーラがないとか、文様がないとかは書いてねぇ。

    けど、今までの報告書では
    「夢の中ではトランスしても、文様もオーラもない」事になっている。
    今回、書いてないからといって、
    トランスしたら、文様もオーラもあるかは、よくわからねぇかも。

    なので念の為、
    おいらのプランには「本当にウィンクルムと証明する為に
    「左手の甲に文様があるかどうか」皆に聞いている旨を書いた。

    ……まぁ。
    もし、修正していたら、そこの個所は他のアクションに裂くから。

  • …えっと、プラン…、一応、書きました。
    …前に、言った、最初の言い訳(神父様に頼まれて〜)、とか…。
    それから、聞くこと…、リックくんが、孤児院に、来る前から、持ってる物、とか…。
    あったら、それに、ついても、聞いて、みようって、思って、る…。

    …武器は、私は、持って、行かなくて…。
    ジュストは、マジックブック、だから…、誤摩化せる、と、思う…。

  • [14]水瀬 夏織

    2015/04/29-22:09 

    会議にあまり参加できていなくて、申し訳ありません。

    私たちも武器は隠していようと思っています。

    コットンさんやセオフィラスさんの言うとおり、二人のママの違いを頭に入れてプランを練るようにしたいと思います。

  • [13]ニッカ=コットン

    2015/04/29-15:34 

    一応、プランを提出しました。

    ・武器は隠す
    ・聞き込むこと
     (リックくんが怖いものは?安心する方法は?子守唄は?)
    ・食後に聞き込み、自分が先に歌うなどして歌っていた子守歌を歌いやすい状況を作る。その歌を聞いたリックくんを観察する
    ・アンナさんが亡くなった後、リックくんは孤児院で神父様のお世話になっていることなど、経緯をきちんと説明する、それでも疑われるようならトランスを見せ信じてもらう

    ・戦闘について
     (ライトは前衛で盾となり攻撃を防ぐ、ニッカは後衛で戦闘態勢のまま待機)

    という内容を書いています

  • [11]ニッカ=コットン

    2015/04/29-15:23 

  • [10]ニッカ=コットン

    2015/04/29-08:22 

    ライト:

    言い忘れましたが、武器は隠そうと思っていますので小さめの武器を装備していきます。
    トランスしてみたら手の甲に印が出るでしょうから分かってもらえるとは思うのですが。
    (書かれていないようなので、きっと出ますよね)

    本物のアンナさんはご自身が亡くなられていることは分かっているのでしょうか・・・
    経緯を説明してトランスする所を見せれば信じてもらい安くなるかもしれないですね。

  • [9]ニッカ=コットン

    2015/04/29-08:15 

    セオフィラスさんの言うとおりよね
    本物のアンナさんに信じてもらえなきゃ動きづらいから
    身元をはっきり証明できるといいのだけど

    神父さんの所にいるってことは、本物のアンナさんは知らなくて偽物は知ってるってことよね。
    中々ややこしいけど、本物のアンナさんは2歳頃までしか分からなくて、偽物はここ1年のことを知ってるってことを頭に入れてプラン練らなきゃいけないわね。

  • …あ、…聞くこと、今のことでも、いいの、ね…。

    …あの、私たち…、洋館に、いきなり現れて…。
    リックくんや、ママ達に、びっくりされて、しまうみたい、だけど…、…言い訳とか、どう、しましょう…?
    あと、武器、とか…。

    …その…、神父様に頼まれて…、リックくんを、探しに、来た、とか…、言っても良い、と、思う…?
    …それとも、なぜか、分からないけど…、洋館に、来ちゃった、とか、言ったほうが、いいの、かしら…?
    リックくんも…、いつのまにか、洋館に、いたみたい、だし…、でも、神父様のことでも、警戒、緩めて、もらえるかも、だし…。
    …ママ達の、片方は、神父様のこと、知らないだろうから…、言って良いなら…、質問にも、なる、かも…?

  • [7]ニッカ=コットン

    2015/04/28-04:37 

    挨拶が中途半端だったわね、ごめんなさい。
    精霊はライトよ、ロイヤルナイトなの。

    ルンさんとまた一緒に戦えるのね、とっても心強いわ。
    セオフィラスさん、水田さん、水瀬さん はじめまして、よろしくね。


    私も赤毛のアンナさんが本物だと思うわ。
    リックも赤毛ちゃんだもんね。

    怖いものだったり、好きな歌だったりってどんどん変わっていくわよね。
    あたしはそこら辺を聞いてみようかなって思ってるわ。
    小さい頃に聞いた歌って覚えてるんじゃないかしら?
    眠るときにママが歌ってくれた子守唄なんかってすごく特別よね。
    怖くてもその歌を聞いたら安心して眠れるもの。

  • [6]水田 茉莉花

    2015/04/27-21:58 

    おっとっと、出遅れちゃったわね。
    水田茉莉花です、パートナーはマキナのほづみさん。ジョブはテンペストダンサーよ。

    さて、あたし達はほづみさんが料理に詳しいから、
    ほづみさんには、調理場で『偽ママ』をあぶり出すために、料理関係の質問をしてもらうわ。
    多分、『偽ママ』は今の好物を的確に答えられて作るでしょうけど
    本物だったら離乳食とかしか作れないでしょうから。
    離乳の時の困った思い出とかを、聞いてみるのも手かもしれないわね。
    同時展開で、あたしはリックから今の好物を聞くの。
    それを作ってきた方が『偽ママ』って事だものね。

    あたし達はこの辺りを重点的にプランに書いてみるわ。
    他のみんなも、何について聞いてみるか決めた?

  • [5]ルン

    2015/04/27-21:07 

    ルンとシノビのテディです、よろしくお願いします。
    ニッカさん、この間はお疲れ様です。
    フィーリアさん、茉莉花さん、夏織さんは初めまして。

    髪の色からすると、あたしも赤毛のアンナさんがリック君のお母さんだと思います。

    聞きたい事……。
    リック君がお腹の中にいる時の思い出は、どうでしょうか?

    本当は村での楽しかった思い出も聞きたいのですが、
    オーガの事まで思い出しそうなので、ちょっと不安になっています。

  • [4]水瀬 夏織

    2015/04/27-20:16 

    私も、赤毛の女性が本物のお母さんなのではと思っています。

    確かに、本当のお母さんしか知っていない事を聞くのは良い方法だと思います。
    どんな事を聞けばいいのか、まだ思いつきませんが……

    他にも、本当のお母さんは知らない事を聞いて、上手く答える事が出来た方をオーガと判断する事も出来るかもしれません。

  • …えっと、…、フィーリア・セオフィラス、です。
    …パートナーは、…ジュスト・レヴィン、…ライフビショップ、ね。
    …その…、よろしく、お願い、します。(ぺこり)

    …本物の、お母さんは、…赤毛のひとの、ほう…?
    …えっと…、本当の、お母さんだったら…、知っていそうな、事、聞けば…、いいの、よね…。
    どうしよう、かしら…。

  • [2]水瀬 夏織

    2015/04/26-20:26 

    水瀬 夏織と申します。
    パートナーは、ライフビショップの上山さんです。
    どうぞよろしくお願いします。

  • [1]ニッカ=コットン

    2015/04/26-18:50 


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