


雪の降る寒い日、ルミノックスのとある温泉施設の前に張り紙が一枚。
『家族風呂始めました』
番台のおじさんに張り紙のことを尋ねると
「あ、あれ?まーなんていっても冬だからね!」
キラリと歯を光らせるおじさんの横でパソコンをいじっていた青年が冷たい視線を送り、盛大な溜息の後、説明を始めた。
「温泉嫌いな方で他人に裸を見られるのが恥ずかしいからだ。という方が多いという記事を先週見つけたんです。それなら、知らない人に見られずに温泉に入れる家族風呂ならいいんじゃないかと、親……あ、いえ店長が言い出したんです」
「柚子もあるよ。冬だからね!!」
「はいはい。そうですね」
大小様々な柚子の入った籠の横には小さなメニュー表。石鹸や、おじさん推しの柚子の他にも飲み物が書かれている。
「うちの家族風呂、休憩室併設なのでそのまま休んでいけるんです。オススメは温泉饅頭ですかね、定番ですけど。もし良かったら入っていきませんか?」
メニュー=====
入浴料……1人300jr
(タオル2枚、バスタオル1枚付)
柚子1つ……10jr *期間限定だからね!*
しぼりたて牛乳……100jr
珈琲……100jr
緑茶(ポット)……150jr
*湯呑みで2杯分になります。湯呑みが2つ必要でしたら仰って下さい。
温泉饅頭(1つ)……50jr


・概要
パートナー様と温泉でゆっくりお過ごし下さい。
基本的に個別描写となり、全年齢指定範囲での描写になります。
・家族風呂
小さな露店風呂と休憩室が続く小さな離れに案内されます。
露天風呂か休憩室、どちらで主に寛ぐかお選び下さい。
そちらの描写がメインになります。
・ジェール
入浴料としてお一人300jr必ず発生致します。
お風呂セットをご注文の際はタオルと一緒に番台で渡してもらえます。
飲食物はお風呂から上がると休憩室に置かれています。
こんにちは。龍川那月と申します。
日に日に寒くなり、温かいものが恋しくなる季節ですね。
もうすぐ冬至もありますので柚子湯など如何でしょうか?
おじさんの口調はお気になさらず、のんびりお過ごし下さい。


◆アクション・プラン
セイリュー・グラシア(ラキア・ジェイドバイン)
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露天風呂メイン 露天風呂で家族タイプなんて豪華じゃん。 寒い時は熱い風呂が一番だ。 豪快に飛びこむ…前に。しっかり体を洗って。 気を取りなおし。 ざっぱーん!と勢い良く入ろう。 家族風呂じゃなきゃ、こんなこと出来ないじゃん? 行儀悪いのはわかってるけど、やってみたくて。 「何してるの」な顔してるラキアに 手で水鉄砲つくってぴゅっぴゅっと飛ばしてやる。 家族風呂でも広くてキモチイイ。伸び―。 「湯の中でストレッチするといい感じ?」 あちこちの筋肉をじっくりほぐすぜ。 足を伸ばしたり肩を廻したり腰を捻ったりするんだ。 ゆっくり行うのがコツだ。 筋肉がリラックスしてるとイメージするとさらに良し! ラキアにも指南。2人で腕伸ばす。 |
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きゃーいっしょのお風呂なんてパパのえっちー(でも、なんだか嬉しそう パパが1人で寂しがるといけないから、仕方がないし、一緒に入ってあげるけどー ねー、パパお風呂からあがったら、あたし牛乳呑みたないな 半分こしよっ♪ …ちぇ、見付かっちゃった (で、お風呂) パパ、あたしのほうをじろじろ見ちゃダメだよ、えっち ………… (抱きつきっ)わーん、パパ、やっぱりあたしのこと無視しちゃやだーお話ししてー だって折角一緒のお風呂なのにつまんないんだもんっ そうだ、あたしの髪を洗ってよ ね、パパ、いいでしょ? えへへー、あたし、つやつやの美人になっちゃったー ね、ね、パパ、湯上がりのあたしもかわいい? ほっぺも桃色でかわいくない? |
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家族風呂か。なら柚子を20個使おうかな。 「うん? ああ、お店の湯は汚しては駄目ということか。わかったよ」(頷いて返す 柚子湯にする為に、柚子を丸ごと湯に入れる。 のんびり髪を洗ってから、体を洗う。 ううん、洗うのも体力を使うね。(3徹明けで、仮眠を数時間取っただけ 「いい湯だねえ。そう思わないかい」 「そんなつもりはないけれどね。お風呂は体力がいるから」(欠伸 「んー、そう、だねえ……」 案外、面倒見がいいのだね。(肩を借り、半分寝てる 休憩室に横になって休憩。 「牛乳が飲みたいなあ」 「僕はこんな状態だからね、適材適所というやつさ」 「え、まさか研究室のことでは無いだろうね」(飛び起きる 言い逃げはずるいよ、ノクス。 |
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ルミノックスの湯は怪我や病気に効く温泉と聞く 先のノースガルドの件での戦闘で怪我をしたロックの為に訪れた 柚子を2つ浮べ湯を楽しむ 「家族風呂で良かったか? 柚子を1つ彼に流してやる テイルスだからというのもあるが 筋肉隆々の体見て (人目を集めるのはやはり肉体のインパクトだろうな…見事なものだ(若干羨ましい 「今日は気にせず楽しめる 怪我も疲れも十分に癒して欲しい(微笑 寛いだ頃 「歌を…歌ってもいいぞ 彼の歌唱の技量は知っている 柚子の香りを楽しみながら優しい旋律を目を閉じて聞く 時折目を向ければいつもの優しい眼差しと目が合い 俺の為の歌でもあるのだなと感じる 歌い終わりに小さく拍手を送る 休憩室 緑茶で一息 楽しめた |
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・心情 お風呂たのしみ! ・行動 ユズを二個買って、お風呂へ 「はい、マオも一個」 なんだか視線を合わせてくれないけど、あんまり気にせず一緒に入れるの凄く嬉しい 「いい香りだね」 のんびりこうやってはいるのも楽しいね ユズの香り楽しんだり、お肌にこすってみたりして、匂い付けてみたり 「ね。どう?」 腕を差し出すね ユズって、この時期になるとうちではいっぱい使うけど、お風呂に入れるってあんまりないねぇ ちょっと楽しい 「家でかーお父様達におこられないかな?」 でも、マオがそういうのなら大丈夫だね 楽しみだよ |
●親子の湯(アイオライト&白露 編)
「きゃーいっしょのお風呂なんてパパのえっちー」
言葉とは裏腹にきゃっきゃっと楽しそうなアイオライト・セプテンバーの声が、脱衣所に響く。
「パパが1人で寂しがるといけないから、仕方がないし、一緒に入ってあげるけどー」
仕方ないし。を強調し、あくまでも自分ではなく白露の為にと言った口振りだが、声が一緒に入れて嬉しい。と全力でアピールしている。
「………………アイは本当に元気ですね。さっさとお風呂に入って温まりましょう。柚子ももらいました、きっといい匂いになれますよ」
言葉と声の違和感に突っ込もうかと数秒考えた白露の言葉は結局そこに触れなかった。これからやって来る入浴タイムの期待に比べれば違和感を気にするのも勿体無いといったところだろうか。
「ねー、パパお風呂からあがったら、あたし牛乳呑みたないな。半分こしよっ♪」
「牛乳の半分こは勿論かまいません」
そう言いながらアイの腕の中にある衣類の中から器用に自分のパンツを取り出す。
「だから脱いだ衣服を片付けるふりをしながら、私のぱんつを隠さないでください」
「…ちぇ、見付かっちゃった」
(さて、久しぶりにアヒルさんも持っていきましょうね)
拘りのお風呂グッズの頂上にお気に入りのラバー・ダックをちょこんと乗せ白露ははしゃぐアイの後ろを追いかけた。
「パパ、あたしのほうをじろじろ見ちゃダメだよ、えっち」
「はいはい、わかりました。私はこっちでアヒルさんと遊んでますから」
腕で胸元を隠すアイに白露は溜息をついて背を向ける。
湯の中で足を伸ばし深く息をつく。お風呂好きの彼にとって静かに湯を楽しむこの時間は幸せな時だった。
「こういうお風呂もたまにはいいものですね…って、わ!?」
「わーん、パパ、やっぱりあたしのこと無視しちゃやだーお話ししてー」
急に抱きつかれ驚く白露の目に飛び込んだのは、今にも泣きそうなアイの顔。
「まったく…アイは仕方ない甘えん坊ですね」
「だって折角一緒のお風呂なのにつまんないんだもんっ」
後ろから構ってオーラを出しながらアイがじっと見つめていた事に気がついていた白露は苦笑しながらアイの髪を撫でる。
「そうだ、あたしの髪を洗ってよ。ね、パパ、いいでしょ?」
「髪を洗ってあげますから、代わりにあとで私の背中を流してください。それなら貸し借りなしでしょう」
他人の体を洗ったりすることも好きな白露は快諾して、お気に入りのシャンプーで金の髪を丁寧に洗っていく。同じボディーソープで洗いあった体に柚子をこすればいつにも増してツヤツヤの肌が出来上がる。
「えへへー、あたし、つやつやの美人になっちゃったー。ね、ね、パパ、湯上がりのあたしもかわいい?ほっぺも桃色でかわいくない?」
脱衣所で自分の肌を撫でながら笑うアイ。
「はいはい、かわいいから、髪を拭いてあげます」
父親が子供にするように、大きなバスタオルでアイの頭を覆うと丁寧に髪から水分を取っていく。
「静かにしててくださいね。牛乳が待ってますよ」
その言葉にタオルの中の声が止まりアイが大人しくなった。どうやら牛乳という単語に反応したようだ。牛乳が楽しみなのは白露も同じ。湯冷めしないように早く拭いて牛乳のところへ行かなくては。
そう白露は思い止めていた手を再び動かし始めた。
●微睡みの湯(ラティオ&ノクス 編)
「お風呂セットを2つ」
「家族風呂か……じゃあ、柚子を20個使おうかな」
竹籠に入った柚子を受け取るラティオ・ウィーウェレの前にノクスの腕がすっと伸びる。
「うん? ああ、お店の湯は汚しては駄目ということか。わかったよ」
お風呂セットを受け取り頷くラティオ。
「また篭って出てきたばかりだろう。隅々まで洗ってから湯に浸かれ」
強く言い聞かせたが、洗うところを見るまでは安心出来ないと言わんばかりのノクスの鋭い視線。しかし、気にしていないのか、気付いていないのかラティオはダバダバと柚子を丸ごと湯に入れると、のんびり髪を洗い始める。
その様子に息を吐くとノクスも隣で髪を洗い始める。
「シャンプーとリンスか」
「ん?どうしたんだい?」
「いや」
(都の連中は、用途を細かく分けるのが好きなようだ)
そう、心の中で呟きながらも体を洗っていくノクス。
「ううん、洗うのも体力を使うね」
3日も徹夜した体は数時間の仮眠では回復出来ないようで、少し洗っては手を止め一呼吸。そしてまた洗いはじめる。を繰り返している。
「いい湯だねえ。そう思わないかい」
「柚子を放り込んだときはどうかとおもったが、悪くない」
お湯の温かさに体がほぐれてきたのか、肩まで浸かったまま気持ちよさそうに目を閉じる相棒にノクスの目が眇められ、鋭いつり目がいつも以上に鋭くなる。
「おい。貴様、此の場で寝る気か」
「そんなつもりはないけれどね。お風呂は体力がいるから」
欠伸をしながら返ってきた返事は、かなり眠そうである。
「ならばそろそろ上がれ」
「んー、そう、だねぇ……」
途切れ途切れのその声。微睡み始めているのか下がった前髪がもう少しで湯に着きそうになっているのにも気がついていないようだった。
そのままでは湯に落ちる。そう判断し、ラティオに肩を貸すと風呂を出るノクス。
(全く、手間のかかる……!)
(案外、面倒見がいいのだね)
苦虫を噛み潰したようなことを思うノクスとは対照的に、彼に肩の鱗に頭を預けながらラティオはうつらうつらしていた。
休憩室。
横になるラティオを置いて買って来た珈琲に口を付けるノクス。その口元へぼんやりしたままラティオは視線を投げると
「牛乳が飲みたいなあ」
呟くように、ぼやくように動いた。
「我を小間使いにする気か」
「僕はこんな状態だからね、適材適所というやつさ」
横になったまま起こした腕はパタンと小さく音を立てすぐに倒れる。動けないという意思表示のようだ。
「……ほう? ならば、引き換えに貴様は部屋を掃除するのだな」
「え、まさか研究室のことでは無いだろうね」
片側だけ口角を上げそう言って部屋を後にするノクスの背中を、ガバッと飛び起きる音と慌てた様なラティオの声が追いかけるがノクスの足が止まる事はなかった。
●ほぐしの湯(セイリュー&ラキア 編)
「露天風呂で家族タイプなんて豪華じゃん。寒い時は熱い風呂が一番だ」
ラキア・ジェイドバインが長く赤い髪をくるくると結い上げながら、セイリュー・グラシアの方へ視線を投げると露天風呂に今にも飛び込みそうな勢いでテンションが上がった彼の目はキラキラと輝いている。
(豪快に飛びこむ…前に。しっかり体を洗って)
今すぐにでも飛び込みたい気持ちを抑え、綺麗に体を洗っていくセイリュー。 身についている家柄に見合った礼儀作法が彼をそうさせるのかもしれない。
ラキアはセイリューがそのまま飛び込まないかとヒヤヒヤしていたが体を洗う姿に一安心。自分もと湯船に背を向け体に湯を流す。
「ざっぱーん!」
声と共に聞こえる勢いよく飛び込む音に遅れて溢れた湯が足元へやって来た。見なくてもわかっていたが、それでもと浴槽を見ると楽しそうにセイリューが湯船の中で笑っている。
「ホントに声出して勢いよく湯船に突入するなんて。お子様なんだから」
「家族風呂じゃなきゃ、こんなこと出来ないじゃん?行儀悪いのはわかってるけど、やってみたくて」
苦笑するラキアに、セイリューが少しばつが悪そうに笑う。
(『行儀悪いの判ってるけどさぁ』って顔が微笑ましいけどね)
もともと怒っているわけでもないが、そんな顔をされたら例え怒っていたとしても許してしまうだろうな。とラキアは思う。
体を綺麗にしお湯に入ろうと湯船に近づくと、指を組んでセイリューが何かしているのが見えた。何してるの?と不思議そうに首をかしげるラキアの顔にお湯がかかる。
手でつくった水鉄砲から発射されたお湯が命中したのだ。
「水鉄砲!前もされたのに油断した。お湯飛ばしてなくても、俺だってすぐに入るよ」
そう言いながら湯に体を沈めるとやられたままではいられないとばかりに水鉄砲をつくりセイリューに向かって、お湯を飛ばす。
「家族風呂でも広くてキモチイイ」
ひとしきり遊んだ後、大きく伸びをするセイリュー。
「もっと広かったら、君、絶対泳いでるよね」
そう言いながらもとても気持ちよさそうに体を伸ばす相棒を真似て足を伸ばしたり肩を廻したりするラキア。
「湯の中でストレッチするといい感じ?」
笑いながら足を伸ばしたり、肩を廻したり、腰を捻ったりとあちこちの筋肉を2人でじっくりほぐしていく。
「ゆっくり行うのがコツだ。筋肉がリラックスしてるとイメージするとさらに良し!」
ラキアに指南しながら2人で腕を伸ばす。触れる肌は温泉のせいかいつもより柔らかく心地よい。
「いつもより関節柔らかくなったみたい」
ラキアの驚きが混ざった嬉しそうな声にセイリューの顔が綻んだ。
●恥じらいの湯(セツカ&マオ 編)
「はい、マオも一個」
「ありがとう」
マオ・ローリゼンと自分のタオルの上にそれぞれ柚子を1つずつ乗せセツカ=ノートンが楽しそうに足を進めていく。
「あんまり動き回っちゃだめだよ」
そういうマオの視線はなかなかセツカとは合わない。
視線が合わないと言うだけで、危ないところは手を貸してくれたり注意して、怪我がない様に気を配ってくれるマオの気持ちがセツカには嬉しい。
(なんだか視線を合わせてくれないけど、あんまり気にせず一緒に入れるの凄く嬉しい)
セツカ14歳。周囲に人の目があると色々気になってしまうお年頃。故に家族風呂に彼を誘ったのだ。
「いい香りだね」
お湯で温まった柚子を顔に近づけ香りを楽しんだりしているセツカをチラリと見ては視線を逸らしてしまうマオ。セツカの肌が他の人の視線に晒されないのは素直に嬉しいし良いと思えるのだが、色々なものが試されている様な気もしてしまう。
「……………良い香りだね」
同意するその一言を言うまでにニヤつく口元を抑えたり、ドキドキしすぎて早口にならない様に気を付けたりした結果間が空いてしまった。
「のんびりこうやってはいるのも楽しいね」
そう微笑みながら楽しそうに肌にこすって香りを移すセツカ。
「ね。どう?」
柚子の香りがするほんのり桃色になった腕を差し出され良い香りだね。と同意するしか出来ないセツカ。
心拍数の上昇の大半はセツカのせいで温泉効果とは関係ない事は自覚しているマオ。
(セツカはまったく自分のこと意識してないんだから、ちょっと辛い気もするね)
「ユズって、この時期になるとうちではいっぱい使うけど、お風呂に入れるってあんまりないねぇ。ちょっと楽しい」
「あぁ、そうだね……和菓子に沢山つかうものね」
お菓子屋を営むセツカの家で柚子は珍しいものではないが、皮も使うため湯に入れる習慣がない。
「家でもやってみる?」
思いついたように提案するマオにセツカの反応はイマイチ。
「家でかーお父様達におこられないかな?」
家族の反対する姿が容易に想像できたのだ。
「大丈夫、俺がちゃんと説明するよ」
セツカの家に仕える一族であるマオが説明してくれるのなら家族も許してくれる気がしてセツカはまた嬉しくなった。
「マオがそういうのなら大丈夫だね。楽しみだよ」
「ふふ、楽しみだね」
家ではこんな風に一緒に入れなくとも、柚子の香りが湯上りの相棒からする度に、若しくは柚子湯に浸かる度今日の事を思い出すだろう。
それはそれでとても楽しみだなぁと思いながら2人は顔を見合わせ笑い合った。
●癒しの湯(シムレス&ロックリーン 編)
ルミノックスの湯は怪我や病気に効く温泉と聞いて、シムレスはロックリーンを誘った。先のノースガルドの件での戦闘で怪我をしたロックを気遣ってのことだ。
「ソドリーンは用事を済ませてご飯時には合流予定って言ってたね」
(僕の怪我を気遣って温泉旅行に誘ってくれて嬉しい)
自分より先に契約している精霊ソドリーンに申し訳ないと思う反面、ロックは心からそう思っていた。
シムレスの前で2つの柚子がぷかりぷかりと湯に浮いている。
「家族風呂で良かったか?」
隣に柚子を一つ流しながらシムレスが呟くように言った。
柚子受取りあははとロックが頬をかく。
「うん、公衆風呂は好きだけど人目がいろいろ大変でね。子供に尻尾の付け根悪戯される事もあるし」
「人目を集めるのはやはり肉体のインパクトだろうな…見事なものだ」
テイルスだからということもあるだろうが、筋肉隆々のロックの体がスレンダーな体型のシムレスには若干羨ましい。
「今日は気にせず楽しめる。怪我も疲れも十分に癒して欲しい」
「ありがとうシムさん、気遣って貰えるの本当に嬉しいよ」
そう微笑むシムレスの視線を感じながら、ロックは少し切ない笑顔で応える。神人の優しさに少しだけ目が潤んでしまう。
暫く寛ぎ体がほぐれた頃
「歌を…歌ってもいいぞ」
ポツリと、シムレスが言った。
キョトンとするロックの口が、声こそ出さないがえ?と動く。
(シムさんの前で歌ったことはなかったはずだけどお風呂で歌ってるのを聞かれたのかな)
「いいの?」
戸惑いながら尋ね視線を送ると無言でシムレスの頭が縦に動く。
「では……」
ロックの低い落ち着いた声が浴場に広がる。ジェンマ様を讃える聖歌は音量も抑揚も声質もその全てが彼とシムレスの心を解放し、癒すための歌。
彼の歌唱の技量は知っているシムレスはその優しい旋律に目を閉じる。時折目を開け視線を向ければロックの優しい眼差しがこちらに向けられていることがわかる。
(俺の為の歌でもあるのだな)
歌に込められたロックの思いをそんな風に受け取ったシムレスは歌と柚子の香りに集中した。
伸ばされた音がすぅっと息を吐く音に変わり歌が終わると、シムレスから小さく拍手が送られた。
無表情ながらも少しだけ微笑んでいるように見えるシムレスの表情にロックはえへへと照れながらも嬉しそうに笑った。
休憩室に戻るとテーブルの上に急須に入った緑茶と湯のみが2つ用意されていた。今しがた入れられたものなのか、急須からは細く湯気が出ている。
それぞれの湯飲みに緑茶を分け一息つく。
温泉とは違った癒しにほっこりしながらロックの顔を見れば入る前より随分とほぐれた表情。来た甲斐があったとシムレスの口角が少しだけ上がった。
●ありがとうございました
体の芯まで温まりほっこりした表情で温泉施設を後にするウィンクルムを見送りながらおじさんがはっはっはと豪快に笑っていた。
「何笑ってんの、親父。つか頭下げて」
深々と頭を下げお見送りしていた青年が冷たい視線を投げる。
「家族風呂、良いだろ?なんて言っても冬だからね」
「はいはい。親父の冬推しはもうわかったから早く仕事して」
溜息をついて仕事に戻る青年におじさんはもう見えなくなったウィンクルムの姿を思い出しながら心の中で呟く。
(寒いと人肌恋しくなるからね。一緒にあったまるといつもより距離が近くなるものなんだよ)
「それも冬の楽しみだからね」



エピソード情報 |
|
|---|---|
| マスター | 龍川 那月 |
| エピソードの種類 | ハピネスエピソード |
| 男性用or女性用 | 男性のみ |
| エピソードジャンル | ハートフル |
| エピソードタイプ | ショート |
| エピソードモード | ビギナー |
| シンパシー | 使用不可 |
| 難易度 | とても簡単 |
| 参加費 | 1,000ハートコイン |
| 参加人数 | 5 / 2 ~ 5 |
| 報酬 | なし |
| リリース日 | 12月03日 |
| 出発日 | 12月10日 00:00 |
| 予定納品日 | 12月20日 |

2016/12/09-19:55
2016/12/09-18:10
シムレスとロックリーンだ。
よろしく。
2016/12/09-00:09
2016/12/07-23:54
僕はラティオ・ウィーウェレ。
それと精霊のノクスさ。よろしく頼むよ。
2016/12/06-19:30
セツカと、精霊のマオだよ。よろしくね!

