リザルトノベル
◆アクション・プラン
ニーナ・ルアルディ(グレン・カーヴェル)
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※夕方ムーングロウへ散歩に出かけたその後
いつの間にか夜になってましたね…
本当に道光ってます!何処に続いてるんでしょうね?
…はい、今度はちゃんとゆっくり気をつけて歩きます…
海岸まで出てきちゃいましたね。
林で月明かりが差し込んでくるのも素敵でしたけど、
何にも遮られずに見る月も凄く綺麗です…!
ずっと手は繋いでもらってますけど、
何だか今はもう少しくっついていたいです…
こんなこと急に言って困らせたりしないでしょうか?
あ、あの…っ、ぎゅってしてもいいですかっ!
散歩してる時からずっと幸せだな、グレンのこと好きだなって頭の中がふわふわした感じで…
もっと前から言いたかったんですけどなかなか言い出せなくて…
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神人名前 ニーナ・ルアルディ
精霊名前 グレン・カーヴェル
●今だから、つたえられること
夕刻、ムーングロウへ散歩に出かけることにしたニーナ・ルアルディとグレン・カーヴェル。二人は、景色を楽しみながらこの与えられた貴重な夏休みを満喫していた。
なかなか休まることのない生活なのだ。たっぷりとこの夏休みのリゾートを満喫したいなと互いに思いながら、2人は手をつないでさくさくと足を運んでいく。
気になった場所では足をとめて色々見たり、調べたり。
このうえもなく穏やかな時間と空気が2人を包んでいた。
「大分歩いたな……疲れてはないか?」
そうグレンが問えば、ニーナも足を止めて思わず周囲を見渡す。そういえば随分と長い時間歩いていた。そう、時間を忘れるくらいには。
つい近ほど、気持ちをたしかめあったばかりの2人。
今は、どんな場所にいても本当に幸せで、時間が過ぎるのもあっという間だ。
「いつの間にか夜になってましたね……。あ、疲れてはいないです……」
少し控えめなニーナの声だったが、グレンが顔色を見る限り本当につかれきってはいないようだ。ならこの辺りを少し散策していくか、と提案するとニーナもすなおに頷く。
しばらくすると、さあっと月明かりが道を照らし、ニーナは目を見開いた。
上を眺めてみれば、月がのぞいている。
ガイドに書かれたとおり、夕暮れにはわからなかった道の新しい姿、月明かりに照らされて、ヤシ林の間を道が光り輝きながら照らしている。
見回してみると、今まで自分達の目に見えていた道以外にも違う道もあるようだった。
「本当に道光ってます!何処に続いてるんでしょうね?」
月明かりに照らし出される道にはしゃいで歩くニーナの体がぐらついた。
「きゃ……!」
「おい、ニーナ!」
慌ててグレンが繋いでいた手を引き寄せると、倒れそうになったニーナの体を支える。危うく転んでしまうところだったからだ。
「だからちゃんと前見ろって、はしゃぐなって何度も……」
グレンに睨まれ、ニーナの肩が少しちぢこまる。
「……はい、今度はちゃんとゆっくり気をつけて歩きます……」
少ししゅんとしてしまったニーナに、あまり気にするなと言わんばかりにグレンの手がぽんぽんと頭を軽くなでる。
「さっきみたいに転びかけたら……今度は人目があろうと無かろうと問答無用で抱えていくからそのつもりでな?」
グレンの言葉に、一気にニーナの頬が赤くなる。
そう、すっかり忘れていたが、今は自分達の周囲をカメラクルーが遠巻きに囲んで撮影しているのだ。撮影OKを出した以上仕方のないことなのだが、クルー達がいるという事を忘れてしまうぐらいには、ニーナは今、彼と過している時間が幸せだったのだ。
だが……さすがに、人前でお姫様だっこで抱えられるのはあまりにも恥ずかしい。
ちゃんと歩かなければ……と気をひきしめるニーナの手を再びグレンがつないで、二人はまた月明かりに光る道を歩いていく。
そうこうしているうち、光る道を歩いていると2人の視界が大きく開けた。
「海岸まで出てきちゃいましたね」
月明かりに光りながら、静かな波音が寄せては返している。カプカプビーチと呼ばれるその小さな海岸は、なんだかとっても景色がよかった。
「暫くこの辺りで休憩しとくか。」
グレンの提案に、ニーナも頷く。
どこか休憩できる場所を……と探してみれば、砂浜に転がっているなめらかな流木があった。
「あそこで休むか」
ニーナを連れて、グレンはその流木をベンチがわりに腰を下ろす。
一緒に座って、ふう、と一息つくと、ニーナは今まで自分達が歩いていたムーングロウの方向を眺めた。そして、視線を戻して自分達が今いる海岸を見渡す。
白い砂浜に、月明かりが反射して、月光に照らされた海もとても幻想的だった。
そして何より、2人を見守るように輝くまるいまるい満月。
「ヤシ林で月明かりが差し込んでくるのも素敵でしたけど、何にも遮られずに見る月も凄く綺麗です……!」
そうだな、と頷いてくれるグレンの手は、ニーナの手を散歩をはじめた時から、変わらずずっと握ってくれている。
あまりにも幸せな空気に、けれど……とニーナは思う。何だか今は、こう……もっと一緒にいたい。彼の存在を感じていたいと思うからだ。手をつないでいるよりも、もっと。
(何だか今はグレンともう少しくっついていたい……でも……こんなこと急に言って困らせたりしないでしょうか……)
自分のことを、もっともっと受け入れてほしい。でも迷惑だと思われたくない。嫌われてしまうのが怖い……でも、自分の気持ちはおさえられなくて。
いつの間にかグレンの顔を見ることもすっかり忘れ、思案をはじめてしまったニーナの横顔をグレンはまじまじと見つめる。
(こいつ、何か考えてたり迷ってる時ってホント分かりやすいな……)
じいっと見つめているこちらの視線も気づかず、ニーナの横顔に輝く大きな瞳は思案で頭がいっぱいなのか、くるくると忙しなく動いている。
砂浜に下ろした小さな足も、どこか落ち着きがなくモジモジとせわしなく小さく動いている。落ち着いて座ろうと腰を下ろしたはずなのに、これは明らかになんだか状況がおかしいのは明白で。
「どうした?何かあったか?」
落ち着きがなさすぎるだろう、とモジモジしているニーナに内心苦笑しつつ、グレンが喋ってみるように促してみると
唐突にニーナは顔を真っ赤にしつつ、がばりと顔を上げた。
「あ、あの……っ、ぎゅってしてもいいですかっ!」
「……は?」
海岸に結構大きく響いたニーナの声に一瞬尾ほろいてグレンの目が見開かれる。一瞬の沈黙が浜辺を流れた。
……が、イヤがられるのかもしれないと一瞬にして不安そうになるニーナの目線にグレンは慌てて手を振った。
「あ……いや、別に嫌じゃない。ホラ、来いって」
に、と安心させるように笑顔を見せて腕を広げると、安心したのか、そっとニーナは腕の中におさまるように身を寄せた。
そして、腕に包まれると、そっとニーナは自分がずっと思っていた事を口にしはじめる。
「散歩してる時からずっと幸せだな、グレンのこと好きだなって……頭の中がふわふわした感じで……」
腕の中でカメラクルーに聴こえるか聴こえないかの出会った頃から考えると随分と大胆になったニーナの行動になんだかグレンは感慨深いものを感じる。
「そんなこと言い出すなんて珍しいな……暗い場所が急に怖くなったか?」
そう言うと、ニーナはふるふると首をふってグレンを見上げ、みつめた。
「もっと前から言いたかったんですけどなかなか言い出せなくて……」
そのまっすぐな告白に、一気にグレンの顔が真っ赤になる。恋人にそんな事を言われるなんて……それは。
「……何でこの状況でそういうこと言い出すかな……反則だろ……」
お返し、とばかりに恥ずかしさで目をそらしたニーナの顔をこちらに向けようとする。
が、ニーナは照れて顔を隠してしまった。耳まで真っ赤なのでバレバレなのだが。
「やられっぱなしでいられるか、オイこっち向けって、かーくーすーな!」
もうすっかり、周囲にカメラクルーがその様子を撮影しているなんて2人の脳内にはないようだ。
夜の美しい海岸で、仲むつまじいカップルの様子を、クルーたちのカメラはきっちりと記録していたのだった。
依頼結果:大成功