リザルトノベル
◆アクション・プラン
ミサ・フルール(エミリオ・シュトルツ)
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場所:夜、リゾートホテルの自室にて(精霊と同じ部屋、ダブルベッドに腰掛けながら会話)
今日もすごく楽しい1日だったねー!
カプカプも見れたし・・・エミリオさんに、だ、抱きしめてもらっちゃったし、とても幸せだったよ(はにゃーん)
う、うん!
そ、そうだね、よ~し、寝るぞー!(緊張でカチコチ)
うう、だって恥ずかしいんだもん・・・!(赤面)
お、お邪魔します・・・(精霊の近くによる)
エミリオさんってばまた私を子供扱いして・・・!
・・・でも頭撫でてもらうの気持ち良いな(目とろん)
ねぇ、エミリオさん
これからもこうやって楽しい思い出たくさん作っていこうね
ずっと、ずーーっと、一緒、だ・・・よ・・・(夢の世界へ)
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●思い出の場所へ
ミラクル・トラベル・カンパニーによるウィンクルム向けの夏の旅。
その旅行に参加したミサ・フルールとエミリオ・シュトルツは、パシオン・シーでの一日を満喫していた。
二人は、昨年もこのパシオン・シーに訪れている。
ゴールドビーチではエミリオがビーチバレーに興じ、嫉妬の効果も手伝ってか秘めていたミサへの想いを伝えることができた。
夜のビーチではアンティークランプと共に、静かな海を見ながら想いを確かめた。
そして、泊まったホテルの部屋。
一つの部屋、一つのベッドで共に過ごす夜。
緊張と戸惑いがミサの胸を占めていたが、バルコニーから見える花火の美しさは二人の距離を近づけ。
遂に、ミサもエミリオへの想いを伝えることができた。
あれから一年。
二人が想いを確かめた合った場所に、今年は恋人同士として。
二人は喜びを感じながら、真夏の一日を堪能するのだった。
●変わらぬ緊張、変わらぬ想い
ミサが柔らかなダブルベッドに、ぽふりと腰を下ろす。その反動で、彼女の柔らかで明るい栗色の髪も揺れ動く。
両手を上に伸ばし、うぅんと背伸びをし。そんなミサの表情は充足感に満たされていた。
昼間のカプカプビーチでの出来事を思い出してはニコニコと楽しそうな笑みを浮かべるミサ。
「今日もすごく楽しい一日だったねー!」
「あぁ、思い出が増えた」
ミサの笑顔にエミリオもつられて頬を緩め、頷く。そしてそっと彼女の隣へと腰かけた。
二人は既に夕食も入浴も終え、夢のような一日が終わりを告げようとしている。
昼間の喧騒とは違い、部屋は静かで穏やかな空気に包まれている。
開けた窓からは柔らかな波音がBGMのように部屋を満たし、心地良い子守唄のようだ。
ミサは波の音に耳を傾けながら、瞳を閉じる。
「カプカプにも出会えたし……それに……エミリオさんに……」
閉じた瞼に浮かぶ一日の思い出を堪能し、そっと瞳を開く。
隣にいる愛しいエミリオを見上げれば、彼と視線が合う。
小首を傾げ、ミサを見つめ。
笑みを浮かべながらその先の言葉を待つ表情は穏やかに見えるが、ミサの口から全てを伝えさせたいと願うようにも思え。
ディアボロ族特有の妖しさを孕んでいるようでもあった。
「……エ、エミリオさんに、だ、抱きしめてもらっちゃったし……とても幸せだったよ」
此処は二人きり。
素直に想いを伝えても咎められない空間で。
とろけるような笑顔で、照れつつも想いを伝えるミサの甘い声と表情にエミリオは目を細めた。
「ふふっ、抱きしめただけで幸せを感じるの?」
「も、勿論だよ」
エミリオの顔がミサに近づく。
彼の艶やかな黒髪はサラリと揺れ、その赤い両の目はどこか悪戯な炎を浮かべているようにも見える。
鼻腔をくすぐる爽やかなシャンプーの香りに距離の近さを感じ、ミサの心拍数は一瞬にして跳ね上がった。
彼女のそんなドキドキが伝わってくるようで。
「おまえって、本当に可愛いね」
クク、と笑みつつ囁くエミリオ。
更にエミリオの身がミサの傍に寄せられれば、ミサは昨年の記憶が蘇る。
(そういえば、去年はこのまま……)
ベッドの上に、抑え込まれた。
柔らかなベッドの感触と、真剣な瞳。
あの日は結局、緊張して朝まで眠れなかったな、と思い出す
そして、その後の春の旅行でも、二人は一つの部屋で過ごした。
柔らかく、そしてエミリオの深い愛情を感じさせる熱い口づけ。
その記憶だけでも、ミサの顔は赤く染まっていく。
エミリオは、彼女がそんな回想に耽っているとは知らず。
「ミサ、日焼けした?ちょっと顔赤くなってる」
クスリと笑みつつ、エミリオはミサの頬に手を伸ばす。
そっと撫でれば、その頬は熱を帯び。
「たくさん遊んだから疲れたんじゃない?そろそろ、寝ようか?」
彼女を気遣うエミリオの言葉は限りなく優しい。
「う、うん!そうだね、よ~し、寝るぞー!」
これから眠るとは思えないような気合の入った声と、どこかギクシャクとした動きを見せるミサ。
(やだ、私つい色々思い出しちゃった……)
自分の思考を悟られないように、エミリオにくるりと背を向け、昨年と同じくベッドの隅っこへと移動しようとすれば。
「……こら。何隅っこに移動しようとするの。もっとこっちにおいで」
エミリオはベッドの真ん中からやや横を位置取り、ミサを手招く。
「うう……だって恥ずかしいんだもん……」
赤面どころか緊張で涙ぐみそうな彼女の姿は可愛らしく。
エミリオがポムポム、と己の枕元を軽く叩けば、観念したようにミサはエミリオの元へと近寄った。
「お、お邪魔します……」
未だぎこちなさの残る恋人。
至近距離にいるのに、体温を感じる程に傍にいるのに、彼女の瞳は恥ずかし気に伏せられたままで。
その長い睫毛に見入るのも愉しいことではあるけれど。
「ふっ、いい子だね。大人しく、素直で……」
エミリオは妖艶な笑みと共にミサへ囁く。
その言葉にミサの栗色の瞳から視線が送られ。応えるように彼はミサの頭を柔らかく撫でた。
それは恋人と言うよりも、どこか兄妹を感じさせる優しい手の温もりで。
「エミリオさんってば、また私を子供扱いして……!」
頬を少し膨らませ抗議する彼女。
(だって、こんなに可愛いミサがいけないんだ。つい悪戯したくなっちゃう)
「……大人の扱いにしてほしい?」
余裕の笑みを浮かべるエミリオが、ミサの頭から手を離し。
エミリオの指はまたも彼女の艶やかな頬に触れ、そのまま彼女の白い首筋をツツッとなぞる。
思わず零れそうになる声を押し殺し、複雑な色を見せるミサの瞳。
困惑の色の方が強そうだ、とエミリオは悟れば。
「……大丈夫、お前が困るようなことはしないから、安心して」
ミサの髪へと手を戻し。優しさと愛を込めた手つきで彼女の柔らな髪を楽しんだ。
「もうっ、エミリオさんの意地悪っ」
またも頬を膨らます彼女は愛らしく。
その柔らかな頬を指でつつきたいのを、今は我慢した。
そして彼は、枕元のライトをパチリと消し、ミサと共にベッドの中に潜り込むのだった。
●夜の闇と温もり
波音をBGMに、二人は会話を楽しむ。
尚もエミリオの手はミサの頭を優しく撫で続け、ミサもエミリオの身体に身を寄せる。
他愛のない会話とエミリオの手の温もりで、ミサの緊張はするりとほどけて行く。
「頭を撫でてもらうの、気持ち良いな……」
ミサの瞳がとろん、と心地よさに緩まれば、その表情を満足げに眺めるエミリオ。
「ミサが眠るまでずっと頭を撫でてあげるから……」
エミリオの整った唇から囁かれる言葉の一つ一つが子守唄のようにミサの心へ溶け込んでいくのだった。
昨年の夏、二人の想いが通じ合ってからも様々な思い出が出来た。
ウィンクルムとして過ごす二人だから、勿論楽しい思い出ばかりではない。
命がけで敵と戦い、時に血や涙を流す。
それも、仕方のないこと。
だがそれ以上に、目を瞑れば二人には様々な楽しい思い出が蘇る。
どれも忘れたくない、幸せな思い出。
「ねぇ、エミリオさん」
ん?と視線をミサに合わせれば、今にも眠りの世界へ導かれそうな天使が笑む。
「これからも、こうやって楽しい思い出たくさん作っていこうね」
「あぁ……でも、そんなこと言ったら……一生離してあげないよ」
エミリオの赤い瞳が、口元が。僅かに歪む。その狂気はきっと、目を閉じ行くミサには見えなかっただろう。
なんてね、と呟くエミリオに
「ずっと、ずーーっと、一緒……だ、よ……」
彼女の甘い声、そしてスゥスゥと寝息を立てるのをエミリオは見届けた。
長い睫毛、可愛らしい唇。
そして何よりも自分を愛してくれる、清らかな存在。
彼女の寝顔をしばし堪能し、
「……ミサ、寝たの?」
そっと声をかけてみるが、反応はない。
「ふふ、可愛い寝顔」
エミリオはそのしなやかな指でミサの頬をつつく。
弾力のある頬の感触を楽しめば、彼女の愛らしい顔がくすぐったそうに笑んだ。
「……おやすみ、いい夢を」
エミリオは囁き、ミサの額へと柔らかなキスを落とした。
「ミサ、愛しているよ」
囁き、その身を両腕でしっかりと包み込めば、反応するように彼女の小さい手もエミリオの身体をキュッと掴んだ。
眠っていても自分を受け入れてくれる喜びに、エミリオの胸は幸せで満たされるのだった。
柔らかな波音と、ミサの寝息。
そして己の胸に感じる、彼女の鼓動。
この瞬間の幸せが、永遠となりますように。
エミリオはそっと瞼を閉じた。
依頼結果:大成功