プロローグ
その悪夢のはじまりは、不思議なギフトボックスを開けてしまった事による。箱を開けた者は眠りに落ち、夢の中では陰鬱な世界が繰り広げられていた。
それは、オルロック・オーガが見せる悪夢。閉鎖された空間で、被害者は命を狙われ――夜の訪れと共に、悪夢は現実となってしまうのだ。
その前に何とかして、夢の住人に成りすましたオルロック・オーガを暴き、これを倒さなくてはならない。被害者の夢の中に赴いたウィンクルムたちは、決意を胸に惨劇へと立ち向かう――。
その悪夢の舞台は、雷鳴轟く森にそびえる物々しい洋館。昼なお暗いその屋敷では、急死した主の遺産を巡る争いが、今まさに勃発しようとしていた。
「こんな小娘が、遺産を全て相続するだと! 馬鹿馬鹿しい!」
悪鬼のような形相で少女を睨み付けるのは、彼女の叔父であるヴィンス。剥き出しの憎悪をぶつけられ、主の一人娘である少女――被害者であるシャーロットは、びくりと身を竦めた。
「ああ、シャーロット。叔父さんの言う事なんか気にしなくていいよ。それよりも、僕を快く思っていなかった君の父上が亡くなったんだ。これでもう障害はない、僕のプロポーズを受けてくれるね?」
と、そんなシャーロットを抱きとめるように、気障な青年が両手を広げる。彼はセドリックと言い、シャーロットの従兄に当たるのだが――どうやら彼女に、一方的に言い寄っているらしい。
「……お嬢様から離れなさい。首なし騎士の伝説を忘れた訳ではないでしょう。戦で首を刎ねられた初代当主が、当家に災いをもたらすものに裁きを与えると言う伝説を……!」
そこに立ちはだかったのは、黒髪の凛々しいメイドだった。主人であるシャーロットを守ろうとする意志の強さを感じさせる乙女は、曰くありげな伝承を持ち出して周囲の男たちを牽制した。
「ふん! あんなお伽噺、今更誰が信じていると? 例え居たとして、騎士が首を刎ねるのはその小娘だろうよ!」
「叔父上。お言葉ですが、貴方も財産狙いが見え見えです。シャーロットを不幸にする存在は貴方でしょう!」
「若造め、貴様も一方的に言い寄って随分と煙たがられてると言う話ではないか!」
口々に互いを罵り合う叔父と従兄を見つめ、シャーロットは溜息を零した。其処へメイドのアメリアが、熱い眼差しで彼女の手を握る。
「お嬢様、ご安心を……あのような男どもの好きには致しません。わたくしだけは貴女の味方ですから」
――だが。此処に居たのは、彼らだけでは無かった。ぽつん、と黒い頭巾を被った謎の人物が、広間で醜い争いを見守っていたのだ。
「……クク、首ナシ騎士ノ呪イガ、貴様ラニ襲イ掛カル……何人タリトモ、コレカラ逃レルコトハデキヌ」
「ええい、誰だ貴様は!」
「アヤシイ者デハナイ」
「あのう、ものすごく怪しいんですが!」
「危険ですお嬢様! ああ、何だか凄く嫌な予感が致します……本当に首なし騎士の呪いが降りかかるような……!」
「やめろ! そんな事を言うと現実になるぞ!」
「ああ、もう誰も信じられない!」
――と、ウィンクルムたちが居合わせたのは、正に修羅場と化した洋館の広間だった。今までの状況を整理すると、館の当主が急死し、遺産を一人娘のシャーロットが相続。しかし、そこに色々と問題が立ちはだかり、彼女が狙われている――と言う感じだ。
被害者となるシャーロット以外の、怪しい人物は以下の通り。この中にオルロック・オーガが紛れ込んでいるようだ。
先ず、叔父のヴィンス。遺産狙いでシャーロットを目の仇にしていると言う、大変ストレートな悪人である。直球過ぎるが、こう言うタイプが最初に死にそうな気もする。
次に、従兄のセドリック。シャーロットに一方的に求婚しているらしい。可愛さ余って憎さに転じ……と言う展開も考えられるが、何か噛ませ犬に終わりそうな気もする。
そして、メイドのアメリア。シャーロットの唯一の理解者であり、伝承を恐れている。自分だけが味方だと言い聞かせて実は……というパターンも考えられるが、最初の犠牲者になりそうな役柄でもある。
最後に、謎の黒頭巾。何で居るのかさえ分からない。片言の台詞といい実に怪しい。ああ、こいつで決まりでいいかなとも思うが、実は何でもないただの人と言うオチも考えられるので恐ろしい。
で、この館には『首なし騎士の呪い』と言う伝説があるようだ。首なし騎士が、当家に災いをもたらす者に裁きを与える――これが殺人に使われる可能性が大きい。
と、そこで、一行の頭に天啓のように響く言葉があった。
『オルロック・オーガは、ルールを順守する』
つまり、敵はサスペンスのお約束、つまりベタな展開に忠実に従うと言う訳だ。『殺人犯となんか一緒にいられるか!』と、あからさまに死亡フラグを立てればそれを狙わずにはいられない。お約束行動を行う事で、敵の注意を逸らしたりも出来る筈なのだ。
逆に『首なし騎士』の伝説を此方で利用して、敵をおびき寄せたりも出来るかもしれない。夢の世界が夜を迎えると、オーガは本性を現し被害者を食べてしまう――その前に何とかして、この事件を解決するのだ!
解説
●成功条件
被害者のシャーロットを守り、オルロック・オーガを倒す。
●舞台
雷鳴轟く森にそびえる洋館。当主が急死し、一人娘に遺産を託した事で争いが勃発。疑心暗鬼に駆られる中、一人娘のシャーロットに危険が迫る……と言う流れ。
●タイムリミット
オルロック・オーガは夢に取り込んだ被害者を食べようとしていますが、夢の世界が夜にならないと食事が行えません。夜になる前にオーガを見つけ出し、被害者を救いましょう。
●注意事項
ウィンクルムも舞台に居合わせた登場人物になります。お互いは味方だと分かっているのですが、被害者などの他の人物を信用させるのは難しい状態です(夢の中では紋章が消え、ウィンクルムだと認識して貰えません)。
●登場人物
・シャーロット(被害者)
・ヴィンス(被害者の叔父)
・セドリック(被害者の従兄)
・アメリア(被害者のメイド)
・???(謎の黒頭巾)
●お約束
曰くありげな『首なし騎士』の伝説が伝わってます。また、この夢のオルロック・オーガはお約束の展開に弱く、ネタを振られると乗って来る習性があります。これを利用するのが鍵かもしれません(死亡フラグをわざと立てたりして混乱を誘ったり、など)。
●難易度とか
一応、事件の情報量が結構ありますので『難しい』となっておりますが、内容をきちんと把握した上でお約束に乗っ取って愉快に動けば、解決はシビアなものではありません。敵もあんまり強くないです。存分に雰囲気を満喫するような、楽しい立ち回りをするのが上手いプラン、と判定します。
●お願いごと
今回のエピソードとは関係ない、違うエピソードで起こった出来事を前提としたプランは、採用出来ない恐れがあります(軽く触れる程度であれば大丈夫です)。今回のお話ならではの行動や関わりを、築いていってください。
ゲームマスターより
柚烏と申します。2時間もののサスペンス、特にベタな奴が大好きなので趣味に走らせて頂きました。
理詰めで動くよりノリ重視、如何に雰囲気を盛り上げるかが成功に繋がります。死亡フラグなんかのお約束などでゴシックホラーな悪夢を満喫してください。それではよろしくお願いします。
リザルトノベル
◆アクション・プラン
ハロルド(ディエゴ・ルナ・クィンテロ)
…この設定は…ッ! 恋愛推理小説「どす恋!名探偵だぞえ、サニー女史」シリーズの「家政婦は二度消ゆ」そっくり!(わくわく) …事件おきてないじゃないですか(がっくり) 館の構造や伝承等、情報収集に動きます (主に館に詳しそうなメイドに) 押しを強く、諦めないのが基本ですよ 集めた情報は皆さんで共有しますね 事件が起きた後は、「現場を調べる、すぐ戻るから一人で大丈夫」といって現場へ これを犯人が逃すとは思えないですよ! 現場についたらオーブを発動し備える 現場には生き返ったアモンさんがスタンバってくれてるので大丈夫かもですが 罠にかかりましたね お前のことは…すべてずばっとお見通しだ!(指さし) 一回やってみたかった |
テレーズ(山吹)
役割:シャーロットの従姉 遺産なんて興味ありませんな風体だが真意は不明 怪文書に興味を示し面白い事になりそうですねと余裕気 誰が犠牲になるのでしょうかと呟きつつ広間退出 少し時間が経過したらヴィンスの部屋を訪ね部屋にいるのか確認する 首なし騎士の話が聞きたいとの名目 →最年長のヴィンスが一番詳しそうだったから 偽装事件が発覚するまでは部屋で待機 アリバイ作らず犯人候補に含まれるようにしておく 第一発見者役の合図が聞こえたら合流 怪文書通りですね 呪いを受けるのは一人だけですむのでしょうか ヴィンスが部屋にいなかった場合追求 登場人物の不安を煽る オーガが正体を現したらトランス 夜になる前に必ず行動を起こし特定する |
リオ・クライン(アモン・イシュタール)
これはまるで推理小説の世界だな。 全員怪しい気がするが・・・。 とにかく、今は役割を演じる事に集中しよう。 <行動> ・通りすがりの旅行者の一人という設定(道に迷って、たまたま洋館にたどり着いたという設定) 「突然で申し訳ありませんが、一晩だけ泊まらせてはいただけないでしょうか?」 ・セドリックの動向を見張り、なにか怪しい動きがあったら他の人に報告 ・首なし騎士の呪いの話を聞き「もし、その話が本当なら・・・」と怯えるふりをする ・出ていったアモンを心配して探しに行く 「少し連れの様子を見に行ってきます」 ・死体のふりをしたアモンを発見して悲鳴を上げる アドリブOK |
上巳 桃(斑雪)
私とはーちゃんは、好奇心旺盛な村の子…みたいな 少年探偵団ごっこの最中に黒頭巾を追い掛けて、お屋敷に迷い込んだ…的な? 無邪気な☆村の子だから、童歌とか知ってまーす 「ひとーつ秘密の赤頭巾、ふたーつ、不思議な青頭巾」 『主様、黒頭巾は?』 九番に出てきたかもしんない(多い お屋敷で殺人事件が発生だって!?(棒 しかも、撲殺で頭が真っ赤って、きっと童歌による暗示だよっ(棒 とか、煽っちゃう そしたら、怪しい人が動いてくれるかも はーちゃんが尾行してくれてるあいだ、私は一眠り…他人の夢で寝ちゃいけないか オーガが特定できそうなら、童歌使って、オーガをシャーロットから話した場所に誘き寄せたいな やっぱり最後は崖の上だよねっ |
ユラ(ルーク)
アドリブ歓迎 メイド役希望 できる限り、被害者の傍に控えておく(事件発生以降は特に) 最初に呪いを言い出したのがアメリアさんだから、ちょっと怪しい気がするんだよねぇ 被害者の一番近くにいるし、なるべく彼女の動向も気にかけておきたいかな 呪いに怯えてくれるのは結構だけど、被害者に悪影響なら、そっと忠告 対シャーロット: 状況に応じてお茶を淹れたり、お話して気分が落ち着くように努める(スキル:メンタルヘルス) オーガに肩入れしないよう、味方の何人かは信用できると進言 理由?それは…秘密です こんな状況じゃ疑心暗鬼にかられるのも仕方ないけれど、 貴方を「本当に」守りたいと思っている人が確かにいることも、忘れないで |
●惨劇の舞台に役者は集う
オルロック・オーガの悪夢に囚われた被害者を救う為、ウィンクルムたちは陰謀渦巻く惨劇の館へと降り立った。曰くありげな伝説――首なし騎士の呪いが伝わる彼の地で、急死した当主の遺産を巡り、住人たちは疑心暗鬼に駆り立てられていく――。
「……この設定は……ッ! 恋愛推理小説『どす恋! 名探偵だぞえ、サニー女史』シリーズの『家政婦は二度消ゆ』そっくり!」
神秘的な青の瞳を瞬かせ、ハロルドは雷鳴を背にぐっと拳を握りしめていた。怜悧な相貌の裡で、彼女は感激に打ち震えており――同じく恋愛小説好きのリオ・クラインも、「うむうむ」と言う様子でハロルドに同意する。
「あの作品は私も読んだ。まさか、似たような舞台に居合わせる事が出来るとは……!」
「……でも、事件起きてないじゃないですか」
がっくり、と肩を落とすハロルドに、彼女の精霊であるディエゴ・ルナ・クィンテロは生暖かい眼差しを送り――いや、起きてたらまずいからと言うツッコミを必死に呑み込んでいた。
「ええと、貴方がたは……どなただったかしら」
夢の世界では、亡くなった当主の一人娘である被害者――シャーロットが、不安そうに此方を見つめている。そんな彼女にディエゴは、紳士的な物腰で自分たちの役柄を説明した。
「俺は医者だ。何かあっても対処はできると思う。ハロルドは……えーと、売れない手品師だ……」
と、そこでようやくリオも我に返り、今は役割を演じる事に集中しようと決意する。そして彼女は、精霊のアモン・イシュタール共々、館の人々に向き直った。
「あー、オレとリオは、通りすがりの旅行者だ。この嵐で道に迷って、たまたまこの洋館に辿り着いた」
粗暴な口調ではあるが、不思議と愛嬌のあるアモンの佇まいに、館の者も気分を害した様子は無いようだ。その事に安堵しながらリオはスカートの裾を揺らし、皆に向かって優雅に一礼をした。
「突然で申し訳ありませんが、一晩だけ泊まらせてはいただけないでしょうか?」
「……よろしいのではありませんか、叔父様?」
そんなリオたちの後押しをするように藤色の瞳を細めたのは、シャーロットの従姉に扮したテレーズだった。その儚げな風貌は正に深窓の令嬢と呼ぶに相応しく、彼女は違和感なく館の中に溶け込んでいる。そして、テレーズの召使となった山吹も、柔らかな物腰で主に従った。
「う、うむ。だが、見ての通りこの館は立て込んでいる最中でな! 不審な動きをしたら問答無用で叩き出すからな……っと、お前は何と言ったか?」
「ユラですよ、ご主人様」
「うむ、その時は頼むぞユラ」
はーい、とのんびりとした雰囲気で、メイド服を着たユラが手を挙げる。居丈高なシャーロットの叔父、ヴィンスに対しても物怖じせず――のらりくらりと追及をかわすその態度は流石だなぁ、と仲間たちは思った。
「ああ、それにしても今日は客人が多いようだ。君たちは……近くの村の子かい?」
と、そこで気障な態度で格好よくポーズを決めながら、従兄のセドリックがぱちんと指を鳴らす。正直、その仕草はあんまり決まってないと思いつつ――それでも上巳 桃は、眠たげな貌をきゅっと引き締めて、こくりと頷いた。
「うん。私とはーちゃんは、少年探偵団ごっこの最中にここに迷い込んだんだよ」
「ですです、拙者と主様は謎の黒頭巾を追いかけ……いやげふんげふん」
好奇心旺盛な子供ですよとアピールをする桃に、精霊の斑雪も勢いよく同意したのだが。館の中に溶け込む謎の黒頭巾について言及しかけ、彼は慌ててそのつぶらな瞳を伏せたのだった。
(……ふむ、これはまるで本当に、推理小説の世界だな)
広間に集った関係者一同を見渡し、リオがゆっくりと吐息を零す。ざっと確認してみても、全員怪しい気がするのだが――この中のただ一人が、オルロック・オーガなのだ。
「館の者はこれで全員……いえ、まだ他に誰か居ましたかしら」
不安そうに辺りに視線を巡らせるメイドのアメリアだったが、突如として乱暴に開け放たれた扉に、びくりと身をすくめた。足音も荒く駆け込んで来たのは、ユラの精霊であるルーク。彼は館の使用人の筈なのだが、その相貌にはありありと動揺が浮かんでいる。
「……おい、こんなものが届いていたんだが」
震える手で彼が皆の前に差し出したのは、館の便箋に書かれた謎の文章だった。利き手ではない手で書かれたと思しき、歪んだ文字を見た一同の表情が――そこで見る間に凍り付く。
『災いをもたらす者に裁きを 首なし騎士』
――そこには確かに、これからの惨劇を予感させるような言葉が書かれており。かくして、残酷な運命の歯車はゆっくりと回り出したのだった。
●立てられた死亡フラグ
首なし騎士――それは、この館に伝わる不気味な伝説である。戦で首を刎ねられた初代当主が、当家に災いをもたらす者に裁きを与える――その話を改めて聞いたリオが、眉根を寄せて呟いた。
「もし、その話が本当なら……」
微かに震える声は、彼女が怯えている証だろうか。その一方で、正に伝説通りの怪文書を目にしたテレーズは、興味を示したかのようにゆっくりと微笑む。
「これは……面白い事になりそうですね。誰が犠牲になるのでしょうか」
それはまるで、この状況を楽しむかのように――余裕を見せて呟く彼女の姿に、突如激昂したのはヴィンスだった。
「何が面白いものか! はっ……そう言っておいて、貴様も遺産を狙う腹か!」
「叔父上、何を狼狽えておいでで? これは性質の悪い悪戯と考えるのが自然でしょう」
意外と冷静に対応するセドリックは、怪文書を持って来たルークに疑いの目を向けたようだ。しかし、そうなる事も予想済みだったようで、ルークは堂々とした態度でそれを否定した。
「自作自演だと思うのは結構だが、そんなことして俺に何のメリットがあるんだ?」
ふぅむと、ルークの言葉に納得する一同。そんな彼らの顔色を山吹はそっと確認したのだが、皆一様に驚いている様子だ。互いの顔色を窺い、何とも居心地の悪い空気が広間に満ちた時――勢い良く立ち上がったアモンが、苛立たしげに叫んだ。
「くそ! 冗談じゃねぇ、こんな所にいられるか!」
そのまま足音も荒く、彼は広間から出て行って。見事な死亡フラグを立てたアモンに、リオは心の中でぐっと親指を立てた。
「……私も失礼させて頂きます。あぁ叔父様ご安心を、私は遺産など興味ありませんので」
続いてテレーズも、真意を窺わせない微笑を浮かべて静かに退出し、山吹も彼女に続いて広間を出て行った。この一連のやり取りで、皆も広間に居るのがいたたまれなくなったようで――各々は割り当てられた客間へと戻って行く。
(さて。では皆さん、作戦開始です)
そう、怪文書も死亡フラグも、そして不安を煽るのも全てウィンクルムたちの作戦だったのだ。首なし騎士の殺人事件をでっち上げて、犯人のオルロック・オーガをおびき寄せる――その為に、ハロルドたちは行動を開始した。
「失礼致します……少しお時間を頂いてもよろしいでしょうか」
先ず、叔父のヴィンスの元へ向かったのはテレーズと山吹だった。その部屋には『金』と書かれた額縁が飾られており、彼は机の上でじっくりと金を数えている所だった。何て分かり易い金の亡者、とは当然口に出さず、テレーズは彼の在室を確認してにっこりと微笑む。
「よろしければ、お茶をお持ちしても?」
ヴィンスの気分を損ねないよう、完璧な接客をする山吹に、彼は満足そうに頷き声を掛けた。
「お前は随分と有能な執事のようだな。どうだ……私に仕えてみる気はないか?」
「お気持ちは嬉しいですが、私はお嬢様の執事ですので」
やんわりとヴィンスの申し出を断りつつ、部屋を出たテレーズと山吹は顔を見合わせる。どうやらヴィンスは金を数えるのに夢中で、何か行動を起こすと言う感じではないようだ。彼の動向を確認したふたりは、手に入れた情報を仲間に伝えるべく、静かにその場を離れたのだった。
(黒頭巾様になんだか親近感……衣装がシノビっぽいからですね!)
一方、斑雪はと言えば、如何にも怪しい黒頭巾を尾行している所だった。探偵っぽいです、と彼は瞳をきらきらさせながら、それでもいざとなれば忍法霞を使って物陰に隠れる事も忘れていない。
(でも主様は、黒頭巾はオーガには思えないと仰ってましたね……)
主の桃曰く、「ダーイチ・金のミステリだと、正体不明の登場人物はヒロインを影から見守っているのがお約束」らしい。で、実は生き別れの兄とか、離れ離れになった幼なじみだったりする――そう言い切った桃を見て、斑雪は流石の洞察力です、と感心したのだった。その主様は、現在夢の中だと言うのにひと眠りの最中のようだが。
(ならば拙者、黒頭巾様が一人になったら、シャーロット様へ本当のことを伝えるよう、説得しますよっ)
既に、黒頭巾はヒロインを見守るヒーローなのだと決めつけて、斑雪は彼が入っていった部屋を覗いた。良かった、彼は一人だった――のだが、彼は何故か部屋の柱を使って相撲のテッポウを行っていた。
「あ、あの黒頭巾様っ!」
しかし、実直な斑雪は野暮なツッコミをする事はせず、勇気を出して彼に真実を告げて欲しいと説得を行う。
「……今ハ話セナイガ、ソノ時ガ来タラ」
――そして黒頭巾は動揺する素振りも見せずに、そんな思わせぶりな言葉を斑雪に返したのだった。
●首なし騎士の影
そんな中、渦中のシャーロットは広間に残ったままだった。彼女の傍らにはメイドのアメリアとユラが控え、二人はシャーロットにお茶やお菓子を用意し、少しでも気分が落ち着くようにと努める。
(うーん……最初に呪いを言い出したのがアメリアさんだから、ちょっと怪しい気がするんだよねぇ)
確か彼女が最初に呪いの話を持ち出し、嫌な予感がすると不安を煽るような事を言っていた――その事を思い出したユラは「ふむ」と頷き、彼女の動向を気にかけておこうと決意した。被害者の一番近くに居る事だし、何かあってからでは遅いのだから。
「あのね、呪いに怯えてくれるのは結構だけど、余り騒ぎ立てると、シャーロット……様に悪影響が出ると思うよ」
やんわりとユラはアメリアに忠告をしたのだが、アメリアは感傷的に「きっ」とユラを睨み付け、感極まったように拳を握って反論した。
「わたくしはお嬢様が心配なだけです……! このような状況ですもの、用心するに越した事はないでしょう?!」
「あのっ……二人共喧嘩は止めて。私はアメリアもユラも、頼りにしているから」
と、言い合いになりそうな二人を止めたのは、シャーロットその人だった。訳も分からず、悪夢の世界に居る彼女を想い――ユラはシャーロットの手を握って、優しく語りかける。
「味方の何人かは、信用できるから」
「……? 味方と言うのは?」
しかし、シャーロットには『味方』が誰を指すのか、いまいち分かっていないようだ。オーガに肩入れをしないようにと願っての事だったが、シャーロットにはウィンクルムもオーガも関係なく他人なのだ、と言う事にユラは今更ながら気付く。
――だから彼女は、シャーロットを安心させようとこれだけは言っておいた。
「こんな状況じゃ疑心暗鬼に駆られるのも仕方ないけれど、貴女を『本当に』守りたいと思っている人が確かにいることも、忘れないで」
「……ええ、ユラ。貴女の言う事なら、信じられる気がするわ」
そして最後に。セドリックの動向を見張っていたリオであったが、彼は別な意味で怪しかった。セドリックは部屋にこもって謎のポエムを朗読したり、部屋にやって来たリオを見てぶんぶんと首を振り「いけない、僕にはシャーロットと言うひとが!」などと大仰に天を仰いだりしていたのだ。
(自意識過剰も、ここまで来ると清々しい……だろうか)
それでもじっと彼の奇行に耐えていたリオは、犯行に繋がるような動きは無いと判断した。と、ふと時計を見ると、広間で解散してから結構時間が経ったようだ。
「少し連れの様子を見に行ってきます」
捨て台詞を残して広間を出て行ったアモンは、どうなっただろうか――厭な予感が膨らんできたリオは、其処で彼の部屋の扉が薄らと開いている事に気が付いた。
「居るのか、アモ……」
部屋を覗いたリオの声が、そこで不意に途切れて。一呼吸おいて、館全体を震わせるように彼女の悲鳴が響き渡った――。
●童歌は殺人を招く
リオの悲鳴を聞いて駆け付けた館の住人たちは、そこで変わり果てた――アモンであった死体を発見した。直ぐに医者だと言ったディエゴが脈を取り、やがて静かに首を振って。彼はユラに死体を覆う為のシーツを頼みつつ、皆へ死体の検分の結果を伝える。
「死因は撲殺だ。頭部を鈍器のようなもので一撃、と言ったところだな」
「……ああ!」
本当に、首なし騎士の呪いが現実のものとなった事にシャーロットは青ざめ、彼女の手をひしとアメリアが握りしめた。まさか、本当に――もしや首なし騎士は、我らを一人ずつ殺していくのでは。そんな空気が一行の間に漂っていく。
(ああ? オレが死体役かよ。まあ、しょうがねぇからやってやるが……上手くフォローしてくれよ)
――が、死んでいる筈のアモンは、床に突っ伏しながらそんな事を考えていた。そう、実はこの殺人事件こそ、ウィンクルムたちが計画したものであったのだ。
先ずディエゴが医学知識を活かして偽装工作をし、生きた死体と偽の殺人を作る。血糊をぶちまけつつ、脇に挟んで脈を止める為の玉を調達し、死体役のアモンに持たせ――そして、彼が死体の振りをして皆を誤魔化す、と言う訳だ。
(しかし、用意いいな、ディエゴ先輩……)
そんな訳で、ものの見事に殺人現場を作り上げたディエゴに、アモンは感嘆しきりである。と、そこでタイミングを見計らったように、リオが床に書かれた血文字を見て声を上げた。
「これは、アモンの遺したダイイングメッセージか」
そこには、こう書かれてあった――『ずきん かぞえうた』と。
「あ、これは村に伝わる童歌の事だよきっと」
無邪気な村の女の子である桃はそう言うと、不気味な童歌を歌いだした。
「ひとーつ秘密の赤頭巾、ふたーつ、不思議な青頭巾」
「ああ、なるほど! 赤頭巾が見立てになってるんですね……赤、血の赤……死体は、赤い頭巾を被ったみたいに頭を殴られています!」
興奮した面持ちで斑雪が続け、ちらりと黒頭巾を見つめながら桃に尋ねる。
「主様、黒頭巾は?」
「……九番に出てきたかもしんない」
「長いなその歌! しかし、もしそうだとすると……」
一行は一斉に黒頭巾を見遣り、ごくりと唾を呑んだ。ならば――殺人はまだまだ続き、黒頭巾もこの殺人に関係しているのではないか?
「怪文書通りですね。呪いを受けるのは一人だけですむのでしょうか」
――そして。何時までも死体のある部屋に居られない、と一行は館の広間に戻って来たのだが。機を見計らったかのような絶妙のタイミングで、テレーズが意味深な呟きを零して皆の不安を煽っていく。
誰かと一緒に居たりなどして、アリバイがある者も居るが――何時殺人が起きたのか分からない現在、確かなアリバイを持つ者は居ないのだ。
「何故……一体どうなっているの……こんな、こんな事が起きる筈が……」
うわ言のようにそう繰り返すアメリアに、その時ハロルドが微かに反応をした。真剣に考えこむその姿は、何かを掴みかけたのだろうか――何気なく彼女の顔を覗き込んだディエゴが、びくっと身をすくめる。
「ハロルド……どうした。って、なんだその目? 怖ッ」
何と彼女の目は爛々と輝き、瞳孔が開き気味であった。
(はっ……もしかしてこれは、推理が冴えている時の表情?)
「……現場を調べてきます。すぐ戻るから一人で大丈夫」
すっとハロルドはその怖い目のまま立ち上がり、アモンの死体のある部屋へと向かう。そう、この機会を犯人が逃すとは思えない――正に身体を張って、ハロルドは死亡フラグを立てたのだ。
「そう言えば、あの凶器って……」
と、何と山吹も何かを思い出した感じで、テレーズと一緒に広間を退出したではないか。え、やだこわいと皆がそれぞれに騒ぎ立てる中、彼らの動向をチェックしていたルークは『その存在』に気付いた。
(もしや……あいつが……!)
――そして運命は加速していく。アモンの殺害現場へとやって来たハロルドは、背後に不審な気配を感じて持っていた魔守のオーブを発動させた。
「ッ!!」
瞬時に展開された半透明の力場がハロルドを守り、彼女を狙う何かが怯んだのが分かる。その何か――真犯人であるオルロック・オーガを指差して、ハロルドは毅然と言い放った。
「罠にかかりましたね。お前のことは……すべてずばっとお見通しだ!」
●夢の終わりに
ああ、一回やってみたかった――とハロルドがこっそり思っていたのはさておき、険しい表情で彼女を睨み付けていたのは、メイドのアメリアであった。
「……く、夜を待って娘を喰らう筈が……予想外の事件ばかり起きてどうなっている?! このままでは安心して食事ができぬ!」
その瞳に宿るのは狂気。アメリアの姿を取ったオルロック・オーガは腕に仕込んだナイフを閃かせ、ああと言うように天を仰ぐ。
「これ以上の邪魔が入る前に、お前を先に殺す……ってか、こんな美味しい事件が起きて黙って見ていられる訳がなかろう!」
――ああ、やっぱりこのオーガはお約束が大好きで、うずうずしていたらしい。これで此処が崖だったら言う事はないのだが、流石に館の中に崖は無かった。
「ははは、命がけの死亡フラグを早速回収してやろう!」
と、嬉々としてオルロック・オーガはハロルドへと飛び掛かったのだが――その隙を狙ってオーガを取り押さえたのは、死体の演技を止めたアモンであった。
「あー、やっと動けるか。おい、覚悟は出来てんだろうな?」
言うや否や、アモンの魔人を断つと言う両手斧が振り下ろされ、オルロック・オーガの身体から血飛沫が上がる。だが、戦いに赴くのは彼だけではない――既にトランスを終えた山吹が、テレーズの見守る中幾つもの光の輪を浮遊させ、敵の攻撃に備えたのだ。
「あ。オーガのこと、忘れかけてました」
そうして、次々と仲間たちが戦いに加勢していく。斑雪が手裏剣を次々に放つと――ルークは重厚な斧を振るい、大地を斬り裂くような強烈な一撃を放った。
「……さあ、悪夢の終わる時間だ」
ひらりと身を翻し、跳躍と同時にディエゴは背中のベルトに挟んでいた銃を抜く。薔薇の装飾が施された銃身から、銀の弾丸が立て続けに放たれて――その銃弾をまともに喰らったオーガは瞬く間に消滅していった。
――それは、悪夢の終わりを告げる閉幕の銃声であり。シャーロットを無事に守りきった彼らは、夢の世界の消滅を感じ取っていた。
「そう言えば、結局犯人はアメリアさんだった訳だけど。あのいかにもな黒頭巾は何だったのかな」
「あ、それはですね……」
首を傾げるユラに、どう言ったらいいものかと斑雪が苦笑して。そこに黒頭巾が遠くから駆け寄り、勢いよく頭巾を脱ぐのが見えた。そこに在ったのは――ダンディなおじ様の顔だ。
「皆ありがとう! 実は私は、亡くなった事になっていた先代当主なのだよ! どうも一族の者に不審な動きを見せる者が居たのでね、彼らをあぶり出す為に今回の死をでっちあげた、という訳だ!」
――最後の最後で明かされた、衝撃の事実に皆は絶句して、やがて力一杯絶叫した。
「「「なんちゅう傍迷惑な親父だあああ!!」」」
「ふっ、真に恐ろしいのは首なし騎士の呪いなどではない、それは人の心なのだ……!」
「いや、そんなもっともらしい台詞で締められても、納得いかないから!」
ああ、正に事実は小説よりも奇なりなのだと実感しながら――それでも彼らは、事件を無事に解決して夢から覚めたのだった。
依頼結果:大成功
MVP:
名前:ハロルド 呼び名:ハル、エクレール |
名前:ディエゴ・ルナ・クィンテロ 呼び名:ディエゴさん |
名前:ユラ 呼び名:ユラ |
名前:ルーク 呼び名:ルーク、ルー君 |
エピソード情報 |
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マスター | 柚烏 |
エピソードの種類 | アドベンチャーエピソード |
男性用or女性用 | 女性のみ |
エピソードジャンル | 推理 |
エピソードタイプ | ショート |
エピソードモード | ノーマル |
シンパシー | 使用不可 |
難易度 | 難しい |
参加費 | 1,000ハートコイン |
参加人数 | 5 / 2 ~ 5 |
報酬 | 通常 |
リリース日 | 04月10日 |
出発日 | 04月20日 00:00 |
予定納品日 | 04月30日 |
参加者
会議室
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2015/04/19-23:59
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2015/04/19-23:58
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2015/04/19-23:58
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2015/04/19-23:19
完全に忘れてました…<第一発見者
それじゃ、よろしくおねがいでーす
なわけで、どうにかプラン提出しましたーぜいはぁ -
2015/04/19-23:06
…そういえば第一発見者が必要だったな
すまないが、頼む -
2015/04/19-22:41
どうもー、被害者役のアモンでーす。(棒)
第一発見者役がまだ決まっていなかったら、自分がやりたいってお嬢様が立候補してきたぜ?
出ていったオレを探しに行って、死体になったオレを見つけた設定だとよ。
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2015/04/19-22:12
>ダイイングメッセージ
アモン君のアドリブに期待☆彡
って投げっぱなしじゃ申し訳ないから…特定の誰か一人を当て擦ることが出来るような方が、面白いかもと思うの
自分で↓に書いてた謎の数え歌適当にでっちあげてるけど、
「ひとつ、秘密の赤頭巾♪
ふたつ、不思議な青頭巾♪」
我ながらなんだこれは(赤頭巾が撲殺の暗示で、黒頭巾が九番目に出てくる予定
止めたほうがいいなら、消します… -
2015/04/19-22:09
では私はヴィンスさんに接触してみますね。
役割としては私はセドリックさんとはまた別の従妹、山吹さんはその使用人な感じになってます。 -
2015/04/19-21:57
>桃
なら、私がセドリックを見張っておこう。
・・・ダイイングメッセージで希望とかあるか? -
2015/04/19-21:19
ヴィンスかセドリックを見張ってる人いないんだっけ?
じゃあ、黒頭巾ははーちゃん担当で、私はセドリック見張ろうかなあ
で、なにか怪しい動きがあったら他の人に連絡ってことで。
というわけで、まだプラン書いてます… -
2015/04/19-21:08
まだ仮の段階だが、私とアモンは通りすがりの旅行者ということにしようかと思っている。
道に迷って、たまたま洋館にたどり着いた・・・という感じで。
「こんな所にいられるかor馬鹿馬鹿しい」と警告を無視して退場 ・・・というフラグを建てやすいと思って。
どうだろう? -
2015/04/19-20:47
俺の方もプランは完成した
NPCについてはハロルドがメイド中心に聞き取りをしている
俺は特にNPCには関与していない
ざっとプラン内容
ハロルド:調査・現場に犯人を誘う
ディエゴ:死体の偽装(その為の物資を調達しアモンさんに渡します)・偽装死体の検分 -
2015/04/19-20:24
一応プランは完成してまーす。
予定通り私はメイド、ルー君は使用人の役にしてます。
被害者の近くにいるってことで、ついでにアメリアさんの動向は注意しておくようにしてあるよ。
ルー君の方も気をつけるようにしてあるけど、さらっとしか書けてないから、それぞれ担当できる人がいたらよろしくお願いします。
というわけで、桃さん黒頭巾よろしくです。
頭巾が剥ぎ取れるのを期待してます(笑)
これ以降発言できるか分からないけど、チェックはしてるので何かあれば書き込んでください。
では、楽しく成功できるようがんばりましょう♪ -
2015/04/19-19:46
いいなー双子の姉妹いいなー
って、来られなくて、ごめんなさい。寝てました。
私でなくうしろの人が()
ええと、最初に撲殺事件を偽装するんだよね。
で、アモン君が被害者役。
みんなが思い思いに、思わせぶりな妙な手掛かり残していったら、何が何だか混乱しておもしろそう
あ、アモン君には、ダイイングメッセージ期待していい? ←
被害者だけじゃなく、それとなく他のNPCにも気を配っておいたほうが、いっかな。
オーガを早めに特定できたら、それに越したことはないだろうし。
私とはーちゃん、好奇心で乗り込んできた少年探偵団の役で、黒頭巾追い回してもいい?
(ギャグにしかならない予感が、ひしひしとします) -
2015/04/19-17:08
>リオ
そうか、ありがとう
ハロルドが館の構造や伝承を調べる、ということだった
神人が調査、と固定はしなくていいと思う
ノリでいこう、ドラマの役者になった気分で…
調査するからには、現場に誘い込むのはハロルドにした方がいいかもしれない、か…
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2015/04/19-15:59
>ディエゴ先輩
いえ、大丈夫です!
被害者役で構いません。(アモンが)
神人が調査役(探偵?)でいいんですよね?
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2015/04/19-14:39
>リオ
「遺産を狙う信用ならない人物」は=被害者(死体)という意味で言ったんだ、わかりにくかったならすまん
上記の人物が狙われるのはわりと約束の展開だしな
もし嫌であれば他の役でもいいと思うぞ -
2015/04/19-10:15
アモンが死体役ですか・・・。
本人は不服そうです、力的に適任そうですね。
私は異論はありません、ディエゴ先輩の案に従います。 -
2015/04/18-22:59
首なし騎士連想ですし、一目で他殺と分かるものの方がよさそうだと思います。
ちょっと強引でも、今回はこちら側が「呪いだ!」って騒いで先に雰囲気作りをしてしまえば誘導できそうですし。
殺人現場に登場人物を集めるには、手堅く第一発見者役が悲鳴を上げるのが手っ取り早そうですね。
誰がオーガかわからない以上、全員に事件現場を見せなければならなそうですし。
お約束的に考えると、こんな感じでしょうか?
事件発生→全員広間に集めアリバイ調べし疑心暗鬼な空気に→フラグ(殺人犯と~など)
>被害者
何があるかわかりませんし、誰かしら傍にいた方が安全そうですね。
アメリアさんが付きっ切りな雰囲気ですので、同じくメイド役のユラさんなら適役だと思います。
>役割
スキル的には対人関係で有利に立てそうなので、登場人物に絡みにいけそうなもので考えています。
とりあえず他の方の役割も見て、必要そうな役が余っていたらそこに入ろうかと。 -
2015/04/18-21:54
頭の傷の深さと凶器によるな
ただ、頭や顔は血流が多く、少しの傷でも大量出血になる可能性が高いと思う
出血が多く…となるとケチャップの量、というか匂いが気になるな
どちらにせよ、現場は暗ければ暗いほどいい
こちらはトランスは始めからしておく
武器は片手銃でセーフティをかけベルトに挟む(コートのポケットに銃を入れたままいじるのは良くないと、犯罪界のナポレオンが言っていた)
後は連絡手段を絶つ、現場に誘い込む、現場つくりの為の道具調達をする人が必要だな
現場に誘い込めたら死体役(今のところアモン?)が取り押さえれば奇襲にもなるし良いんじゃないか? -
2015/04/18-14:14
提案者として怪文書は私が準備するね。
テレーズさんの言うとおり、始まってすぐ解散な気がするので、その時間に書いてみる。
内容はプロローグにあるように「災いをもたらす者に裁きを 首なし騎士より」みたいな簡単なのしか思いつかないけど。
なので、役割?役柄?的にはメイドさんを勝手に名乗ろうかと。
郵便物をチェックしてたら、こんなの届いてましたけどーって怪文書持っていきます。
自作自演を疑われても、それを逆手に死亡フラグ立てれるし←
殺人は・・・個人的には撲殺の方が好きだなぁ。
一目見て「他殺」と分かるし、可能ならキッチンからケチャップとか拝借してきて、血みどろを演出しておけば普通の人は近づかないからバレにくい。
・・・いや、撲殺ってそんなに血出ないんだっけ・・・?
ところで誰かは積極的に被害者の警戒心を解いて、傍にいてあげたほうがいいと思うんだけど、どうなのかな?
誰もいなければ、怪文書はルー君に任せて私が傍にいるようにするけど・・・ -
2015/04/18-00:31
一応、仮のプランでは
神人が館の構造や伝承の詳細ち調査し皆さんに共有する役割
(話術は無いですが、これもノリというかセント・メアリー・ミード村に住んでるお婆ちゃん探偵よろしく首をつっこんでけばいいかなーと)
俺は医者…で、もし殺人を偽装する際のアシストの役割で書いている
最初は手紙や不気味な童歌?から始め、不穏な空気を作る
中盤で偽装殺人を起こし
終盤でオーガの誘い込み…という流れになるだろうか
もし殺人を起こす方向であれば
偽装しやすい灰皿での撲殺…か首吊りになると思う
揃えなければいけない物的に、首吊りの方が簡単だが
-
2015/04/17-22:26
事件模造面白そうですね。私も賛成です。
ノリ重視でベタな展開に忠実のようですし、こちらの望む状況に持ち込みやすそうなのは嬉しいです。
死亡フラグも色々と種類があって面白いですよね。どんな状況になるのか楽しみです。
初期位置は登場人物全員が広間に揃った状態の昼、でしょうか。
この状況のままだと登場人物はすぐ解散して自由行動しだしそうなので、この間に準備だったりをできそうですね。
夜になったらアウトとなると、わりと時間はシビアそうでしょうか。
順序よくいかないと時間切れになりそうなので、事件はあまり量を盛り過ぎない方がよさそうかと思いました。
役割も自由度が高そうなので考えるのも楽しいですね。
一応探偵や警察といった他者の行動に口を出せそうな役割の人がいれば若干進行が楽になりそうな気がします。
事件があった部屋には入らないで、○○だから一旦広間に集まってなどの指示役をしても不自然にならないかと。
状況によっては登場人物が死亡フラグを立ててしまうかもしれませんので、強引にでも留めさせられる役割の人がいればと思いました。 -
2015/04/17-17:36
>桃さん
私は犯人は「メイドの双子の姉か妹」線を推しますね…
姉が皆に伝承を信じさせ疑心暗鬼にさせて、影で妹が動く…
双子は共犯、これひゃくぱーです
ディエゴ:
全世界の双子に謝れよ -
2015/04/17-08:24
他の【悪夢】エピを読んだのだが…
事件を起こすにしてもユラのいうような怪文書から始めたほうがよさそうだな
ある程度こちらへの警戒心も解いておかないと、先にも言った通りオーガに肩入れされるとまずい
制限時間もあるし、警戒を解く・事件の準備、の時間割が必要か。
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2015/04/16-23:03
死亡フラグって色々あるよねぇ。
ぼんやり考えてたのはこんな感じ。
首なし騎士を彷彿させるような怪事件を起こす
一人で行動するのは危険と提案
↓
「犯人見つける為に調査してきます」とか言って広間から退場 ←フラグ①
「こんな所にいられるかor馬鹿馬鹿しい」と警告を無視して退場 ←フラグ②
「実は私・・・犯人or重要事項を知ってます!でも恐ろしくて言えないわ!」と広間から飛び出す ←フラグ③
私のもディエゴさんの【1】に近いかな。
最初の事件は怪文書とか目撃証言とか簡単なのを考えてたよ。
「窓の外に人影が・・・!」みたい感じで「犯人=首なし騎士」+「恐怖心を煽る」ことができればいいかなーって。
ベタな犯人なら、きっと一人になった所を狙うだろうから、フラグ乱立しても実際には囮になる人だけが
一人きりになるようにしておけば誘き出せるんじゃないかな。
囮を探そうとしてくれれば、こちらも犯人の目星がつきやすくなるかもと思ったけど甘いかなぁ。
うーん、考えれば考えるほど色んな案が出てくるねぇ。
皆の案も楽しそうだし、今からどんな感じになるのか楽しみ♪ -
2015/04/16-12:42
役割とか勝手に名乗っちゃっていいんだよね。
「どうもー、通りすがりの無名の名探偵(謎)です」とか。
私の提案は、ディエゴさんの【1】に近いかなー。
某キンダイチなヨコミゾっぽく地元に伝わる謎の子守歌とか数え歌とか(せめて、マザーグースにしたほうがいいかもしれない)でっちあげて、それに沿ってこちらから先ず事件を起こしていけば、犯人が振り回されてくれるかもしれないなって。
「オルロック・オーガはお約束の展開に弱く」ってあるから、こうすると、犯人は多分2番か3番の歌詞のとおりに、事件を起こそうとするだろうから、こっちも現場を取り抑えやすいかと思ったの。
ちなみに、この場合、謎の黒頭巾の正体は、シャーロットを心配する幼なじみ(引っ越しで離れ離れになった)あたりになりそう(笑)
でも、これはちょっといろいろ面倒かな? -
2015/04/16-11:13
すまん、少し訂正する
偽装事件に犯人役は設定しない方が良いかもしれないな
というのも、いざオーガと敵対することになった時
館の面々がオーガに肩入れするかもしれない
だから、現場に誘い込むのは犯人ではなく、調べたいことがあるといって一人で調査に行ってしまう人…とかになるかな -
2015/04/16-02:04
テレーズとパートナーの山吹さんです。
どうぞよろしくお願いいたします。
取り急ぎ挨拶まで。
内容についてはまた後ほど。 -
2015/04/16-00:31
ディエゴ先輩方、引き続きよろしくお願いします!
テレーズさん達もお久しぶりです。
【1】の「シャーロットが襲われる前に殺人事件を偽装する」 の場合「遺産を狙う信用ならない人物」を演じるのならば、うちのアモンが適任かと。
フェイクスキルと元ゴロツキ時代の経験を生かして振る舞えばそう見えるかと。 -
2015/04/16-00:07
ディエゴ・ルナ・クィンテロとハロルド、着任した
宜しく頼む
とりあえず自分の考えを・・・長文失礼する
「当家に災いをもたらすものに裁きを与える」
推理もののお約束として、オーガはこういった言い伝えをなぞらえて事件を起こすものと推測する
そこを利用したいな
二つくらいアイディアがある
【1】「シャーロットが襲われる前に殺人事件を偽装する」
1・誰から見ても「遺産を狙う信用ならない人物」を誰か一人が演じる
2・その者が騎士に裁かれてもおかしくないような雰囲気を言い争いをする等して作る
3・1の人物の殺人現場を偽装、医者を名乗る者が脈をとり死亡している事を全員に伝える
これが上手くいけばオーガは犯人を割り出し接触しようとするだろう
犯人役は現場に戻ればオーガを誘いだせる(・・・かもしれない)
被害者役・犯人役・医者役以外の人物は
館の外部への連絡手段を絶つ、事件の偽装の為の舞台づくり、(オーガが正体を現すシーン用の断崖絶壁を探す)←
と、それぞれの役割があると思う
ただ・・・この依頼を解決するのに犯人側のような行動をとってしまっていいものかという心配があるな。
【2】「ウィンクルム全員がフラグをたてオーガを混乱させる」
疑心暗鬼によって関係者全員が余計な言動や事件につながる行動をとってしまい
その結果全員が犯人になってしまうという・・・これがお約束かどうか疑問だが
ちょっと難しいプランだが、考えるのが楽しそうな感じ
楽しさ>解決 になってしまってはいるが -
2015/04/15-23:16
お久しぶり・・・だな。
リオ・クラインとアモンだ。
今回は推理小説の様な世界だな・・・。
被害者以外は何か全員怪しいし・・・私達もウィンクルムと認識されないみたいだしな。 -
2015/04/14-22:36
どうも、ユラです。こっちはパートナーのルー君。
よろしくお願いします。
ざっと読んだだけで、私もまだ何も考えてないんだけど・・・
とりあえずフラグ立てる人は絞っといた方がいいのかな?
全員で立てたら、オーガも迷いそうだよね~それはそれで楽しそうだけど(笑)
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2015/04/14-09:07
成立だー、やったー。
いつも眠い上巳桃と斑雪です。よろしくおねがいしまーす。
で、どうしよう(一足先に入ったくせに、まだ全然決めてなかった・汗