進む者、導く者(こーや マスター) 【難易度:とても簡単】

プロローグ

●導く者
「……えーと、確認させてくださいね。
この草原にて四体のオーガを発見。ヤックドロア・アスが一体。残り三体がデミ・ワイルドドッグ」
「草原というか、そいつらがいる所をぐるっと木が囲んでてる原っぱ?広場?そんな感じの場所かな。
特に障害になるようなものは無かったかな」
 渋面の受付娘とカウンター越しに向かい合う赤毛の女。
唇を人差し指で叩きながら頭の中の情報を整理、提示しているようだ。
 その様子を見届けた後、受付娘はペン尻を額に押し当て大仰な溜息を吐いた。
「で、これはどういうことですか?」
「どういうことって?」
「どうして貴方達が、カロリーナさんとダリオさんが依頼人として受付に来てるのかってことです!」
 じろりと受付娘が睨みつける。
カロリーナが肩を竦めれば、その隣に立つ男――ダリオが茶化すなと言わんばかりに小突く。
二人の左手の甲には同じ赤い紋様があるということは、つまり、ウィンクルムだ。
「本来、俺達ウィンクルムがオーガを発見したらA.R.O.A.に報告し、希望者を募った上で任務として派遣される。
そこはよく分かってるんだ。ただ、いい機会だと思ってな」
「どうしてもさ、経験の少ないウィンクルムってオーガじゃなくてデミ・オーガの討伐から入りがちでしょ?
それはそれでいいのよ。だって危険な任務に飛び込んで大怪我するよりかは地道に経験積む方がいいもの」
 しかし、いつだってデミ・オーガの討伐や危険度が低い任務がある訳ではない。
それにオーガとの戦闘に慣れていきたいと言うウィンクルムもいるだろう。
かといって、経験の少ないウィンクルム達をオーガ討伐に急き立てる訳にもいかない。
危険すぎる。
「だから、こうやって依頼することで私達が同行できる形にしたらいいんじゃないかと思って。
大丈夫そうなら手出ししなきゃいいし、危なそうならその場で私達が手を出せばいい。
この任務を受ける子達を必ず無事に帰して見せる」
「俺達には、それが出来る」
 カロリーナの言葉を引き取ったダリオが静かに言い切る。
油断も傲慢も無く、ただ単純なる事実を指摘しているような物言いだ。
 受付娘は二人を見ながら、彼らの言葉を吟味した。
変則的ではあるが、彼らは経験の少ないウィンクルム達の指導――というよりも監督を引き受けようと言っているのだ。
万が一は起こさせないとも言外に含んでいるし、実際、彼らなら出来ることを受付娘は知っている。
それだけの経験を持ったウィンクルムだ。
こんな機会はそう無いだろう。ならば、答えは決まっている。
「……分かりました。お二人からの依頼として扱います。どうかお願いしますね」
「この場合、お願いしますはこっちの台詞。でも、そうだね。任せといて、がいいかな?」

解説

●目標
オーガとデミ・オーガの討伐
カロリーナ&ダリオが介入したかどうかは成功判定には影響しません

●敵
ヤックドロア・アス×1
非常に硬いオーガです
10m四方内の仲間を守る力場を形成します
この力場による防御補正は非常に高いです
攻撃力もDスケールオーガとしては高い部類です

デミ・ワイルドドッグ×3
野犬がデミ化したものです
嗅覚に優れていますが、その他には気をつけなくてはいけないような能力はありません

●カロリーナ&ダリオ
とても経験豊富なウィンクルム
ダリオのジョブ及び、彼女達の行動は参加者の皆さん次第で変化します
指定も指示もできませんが、彼女達に作戦を伝えるという行動は不要です

例:
全員がライフビショップなら、ハードブレイカーやシンクロサモナー等の高攻撃力型前衛職
全員がシンクロサモナーならば、ライフビショップなどの後衛型としてフォローに専念

●相談について
問:何を話し合えばいいの?
答:倒す順番だったり、どういう布陣で挑むかだったり
ぶっちゃけ、一番大事なことは『作戦の大筋についての意見を述べること』
作戦を立てるのが苦手ならば他の人に頼ってもいいんです
ただ、賛成か、反対か、どちらともいえないか。そこははっきり表明しましょう
これを怠って、自分がしたいことだけを言えば進む相談も進まなくなります

●プランについて
オーガとの戦闘なので『トランスする』ことだけは忘れないように
相談で決めた事をベースに、自分がしたいこと、自分に出来ること、向いてることを組んでいくと良いです
今回は純戦なので、心情を入れる余裕もあると思います

●その他
初心者さん向けです
そこんとこよろしく

ゲームマスターより

ヤックドロア・アスとかいれてるくせに初心者向けと言い張る……それが私の潔さだ!(どやぁ)

冗談はさておき、カロリーナ&ダリオが助けてくれますが、
だからといって絶対大丈夫!と油断すると成功判定が下る要因になります。
ふぁいとー、おー!

リザルトノベル

◆アクション・プラン

ニッカ=コットン(ライト=ヒュージ=ファウンテン)

  デミ・ワイルドドッグと闘うのだって怖いのに、ヤックドロア・アスだなんて、私には未知の存在なのよ
どうしよう、どうしようって緊張して頭真っ白になってたら
いつもの調子でライトに突っ込まれたわ
そうだ、そうよね、スペル詠唱してトランスしなきゃ!
跪くライトの頬に口付けしたわ、私も少しかがんだわよ
ちょっとかがんでくれたら届くのに、跪くのはきっと忠誠の証なのね

今回は護られるだけになっちゃったわ
レベル上げて飛び道具装備出来るようになったらあたしもダメージ与えてやるんだからね!

強い敵だし、不安で自分の手握りしめてたら
あたしをちらっと見たライトが少し笑ったように見えたの
だから不安を振り捨てて応援することにしたの!


ペディ・エラトマ(ガーバ・サジャーン)
  オーガらしいオーガと対峙するのははじめてです
相手の姿を見て、子供の時の事を思い出しますが、ガーバに声を掛けられて、ガーバに助けられたことも思い出します
「大丈夫よ。ガーバがいるから」

広場の手前でトランスをします

ガーバ達がデミ・ワイルドドックと戦っている間は神人達でまとまって待機します
デミ・ワイルドドックがガーバシャイニングアローを通り抜けてきてしまった場合には小刀で応戦

ヤックドロア・アスとの戦いが始まったら、神人達でまとまって離れた場所で待機
戦っているガーバを見ていて、神人として頑張ることはガーバを危険にさらすことだと気づき心配になります

戦いが終わったらガーバの元へ
「お疲れ様。怪我は?大丈夫?」



リセ・フェリーニ(ノア・スウィーニー)
  現場についたらトランス
どうして方法がキスなのかしら。気に入らないわね

戦闘中はデミ・ワイルドドッグをひきつけてくれるライトさんたちの側の後方に待機

基本的には戦闘に積極参加はしないけど
デミを相手にしている人たちにもしヤックドロア・アスが攻撃をしようとしていたら
気づいていない場合は声を出して注意を促す
神人のいるところまで一気に間合いを詰められないくらい十分な距離が保てていれば
弓で攻撃して多少でも足止めにならないか試してみる

もし積極的に神人を狙ってくるデミがいれば応戦する
何もしないでやられるなんて性に合わないもの

離れていてあまり良く見えないけど、ノアはちゃんと働いてるのかしら
終わったら問い詰めなくちゃ


瀬谷 瑞希(フェルン・ミュラー)
  現場への移動時にヤックドロア・アスがどんな敵か皆で情報すり合わせ。元々防御力が高く、半径5m程度の防御力場を形成でき(効果は数分続き再使用可)攻撃は爪や牙による近接攻撃。正直強敵ですね。
皆の行動指針も移動時に確認しておきましょう。
オーガは怖いです。戦いも苦手です。
だからこそ、先に対応を考えておかなくては。
皆無事に戻る事が任務の基本。

現場に着いたらトランスします。
ミュラーさんはロイヤルナイトなので、仲間に攻撃が行かないよう盾役を引き受けます。
私は杖ジェンマを持ってきました。少しでもミュラーさんの役に立ちたくて。
戦闘時は他神人さん達と一緒に後ろに引き
デミの動きをよく見て精霊達へ伝え、死角をカバー。



●武器
「あの、カロリーナさん」
「ん、なぁに?」
 瀬谷 瑞希の呼びかけにカロリーナは振り返った。
視線が合うと、瑞希は人見知りゆえに目を泳がせて仕舞うものの、言葉をそのまま途切れさせることは無かった。
「ヤックドロア・アスについて、なんですが。
元々防御力が高くて、半径5m程度の防御力場を数分間形成出来る。しかも再使用が出来て……攻撃は爪や牙による近接攻撃、で、合ってますか?」
「お、自分でも調べたんだ。やるじゃん!それに間違いないよ」
 カロリーナは目を丸くし、大きな音が出ないよう小さく拍手した。
仲間への情報共有だけでなく、瑞希が独自で調べた部分に間違いがないかの確認にもなっていることをカロリーナは指摘した。
「情報はね、技量に関わらず使える武器だよ。与えられた以上のことを調べるのは手間だけど、絶対に無駄にならない」
 それから瑞希の提唱の下、全員で行動の擦りあわせを始めた。
ニッカ=コットンは自分がどこにいるべきか戸惑いを見せたものの、他の神人達と一緒にいるのが無難だと纏まった。

 戦場が近づくにつれ、ニッカの頭が真っ白になっていく。
デミ・ワイルドドッグと戦うことすらまだ怖いというのに、ヤックドロア・アスなんて彼女にとっては未知の存在。
上手くやれるかという不安が募る。
 どうしよう、どうしよう……胸の内の言葉が、知らず知らずのうちに口から出ていたらしい。
「お嬢さん、また忘れていますよ」
 ライト=ヒュージ=ファウンテンが言うと、僅かな時間の末にニッカはトランスのことだと思い至った。
「そうだ、そうよね!……太陽の華、大地の盾」
 ニッカがインスパイア・スペルを唱えている間にライトは跪く。
頬に届くようにする為ならば屈むだけで充分だが、跪くのは忠誠の表れなのだろう。

「どうしてトランスの方法がキスなのかしら」
 気に入らない、とリセ・フェリーニは鼻を鳴らす。
ノア・スウィーニーが「俺からしたら役得」と言うのを一瞥し、呆れたようにリセは息を吐いた。
 トランスをするのは初めてではないが、やはり気になるものは気になる。
とはいえ、手段が嫌だからとリセが目的を否定することはない。
「勝利の美酒を私に」

「皆を、護って」
 唱えたインスパイア・スペルは瑞希の心中を表していた。
震えそうな唇を感じながらも懸命に堪え、フェルン・ミュラーの頬に押し当てる。
 守りに特化したロイヤルナイトであるフェルンは、皆で立てた作戦の下、やはり『守り』の役割を担っている。
とはいえ、『攻め』を捨てることとは違う。
 愛の女神の名を持つ杖は、二人の絆に応じて精霊へ加護を与える。
少しにしかならないかもしれないが、その少しにでもなればいいと瑞希はその杖を用意してきた。
オーガは怖い。戦うことも苦手だ。だけど、だからこそ。先に対応をしなくてはいけない。
「やれるだけのことはやるさ」
 フェルンが瑞希を安心させるように言う。
ぎゅっと杖を握り締め、瑞希は頷いて見せた。

 ウィンクルムとしてオーガと対峙するのは、これが初めて。
木々に遮られて距離はあるものの、ヤックドロア・アスの姿を目にしたペディ・エラトマの顔が青ざめる。
初めての対オーガ戦闘だからという訳ではない。徐々に蘇ってくる子供の頃の記憶がその理由。
「大丈夫か?」
 ガーバ・サジャーンの呼びかけで我に返る。
知らぬうちに呼吸が不規則になっていたせいで、息苦しい。深呼吸をしてペディは息を整える。
気丈にも微笑みを浮かべているが、どこかぎこちない。
「大丈夫よ。ガーバがいるから。……ラムズ・タアーコド」
 ベティ自身に言い聞かせているようだと思いながら、ガーバは頬に口付けを受ける。
頬からは、緊張ゆえに冷えた唇の感触が伝わってくる。
 ガーバは屈めていた身を起こし、しっかりとペディと目を合わせた。
やはり、まだ青ざめたままだ。
「必ず無事に帰す」
 その言葉で全ての緊張が解れるわけではないけれど。
ペディの硬い微笑みが、ほんの少し本来のものへと近づいた。

「準備はいいみたいね」
 トランスが終えた四組をカロリーナが見渡す。
カロリーナとダリオもハイトランスまで終えており、二人は既に武器を構えていた。
カロリーナは弓。手裏剣と短剣をダリオ。
「危ないところはこちらでフォローする。自分達を試すといい。強敵と戦って、知ることもある」
 黙って頷くウィンクルム達。
硬く唇を食いしばった者、顔を青くしている者、一見すると気負いの無い者と、反応は様々だが、覚悟は決まっていることには変わらない。
「じゃあ、行こうか」



●攻防
 デミ・ワイルドドッグが唸り声を上げている。
その嗅覚ゆえに、先にウィンクルム達を察知したようだ。ヤックドロア・アスの視線も既にこちらへ向けられている。
「私がお相手します」
 ライトが気迫を込めた言葉を、小さな声で唱える。
しかし、期待していた反応は得られずライトは眉を顰めた。
デミ・ワイルドドッグは嗅覚にこそ優れているが、聴覚は他のデミ・オーガ達と大差ない。
 一瞬迷ってから、ライトは駆け出した。
もう一度試して、失敗しては元も子もなくなってしまう。左手の盾を構えながら、二体のデミ・ワイルドドッグに斬りつける。
 その間にフェルンも走った。
デミ・ワイルドドッグは無視し、真っ直ぐにヤックドロア・アスへと向かう。
突きを繰り出すも、固い鱗が剣先を阻む。それは承知の上。
 フェルンは盾を構えなおし、オーラとは別の青白い光を身に纏う。
自身の防御力を向上させ終えると、すぐさまフェルンは盾を構えたままヤックドロア・アスへと突進した。
剣を振るうつもりはない。歯を食いしばり、自身の全体重を盾に乗せてヤックドロア・アスへとぶつかる。
「っ!」
 渾身の体当たりに、ヤックドロア・アスは半歩後退る。
予測していた衝撃だった為、フェルンが立ち直るのは早かった。すぐさま体勢を整え、ヤックドロア・アスへと視線を向ける。
狙っていた程の効果は得られなかったが、ヤックドロア・アスの瞳にはフェルンへの敵意。それで一先ずは充分だろう。
「どうせなら女の子がいいんだけどっと!」
 そのフェルンの後ろにぴたりとノアが張り付いた。片手杖を掲げ、バリアを展開する。
ヤックドロア・アスが腕を振り下ろすが、盾を介してフェルンへと伝わった衝撃はささやかなもの。
それは、強敵を引き受けるべく二人がかりでより長く耐え抜く為の布陣を整えたことの証明に他ならない。
あとは信じて待つのみ。

「ふっ!」
 デミ・ワイルドドッグ達の牙や爪による攻撃を盾で凌ぎながら、ライトは三体目に斬り付ける。
自身達を攻撃するライトを完全に敵と見なし、衝動のままに攻撃しているのは間違いない。
 ライトは攻撃の手を止め、後退を始めた。
今はまだヤックドロア・アスは防御力場を展開していないが、展開されれば厄介だということは間違いない。
それならば、予めヤックドロア・アスと引き離してしまえばいいこと。
 敵―デミ・ワイルドドッグの聴覚が優れていると見誤ったことは痛手ではあるが、まだ取り返しは効く。
「今度こそ、お相手します!」
 再び発した気迫の言葉は、眼前のデミ・ワイルドドッグのみに作用する。
一瞬前よりも強い敵意がライトへ向けられた。ならば、とライトは大きく後退を始めた。
 ガーバは冷静に様子を見ながら、ライトが下ってくるのを待っていた。
後ろにはペディだけでなく、リセ、ニッカ、瑞希も控えている。ペディは小刀を鞘から抜き、いざというときには応戦する構えだ。
 リセがヤックドロア・アス目掛けて矢を放った。それと同時にガーバは複数の光輪を呼び出し、ライトの下へと駆け出す。
ガーバの体が滑るようにデミ・ワイルドドッグとライトの間に割り込む。
 標的の前に立ち塞がったガーバをデミ・ワイルドドッグは邪魔者と認識した。
低く吠えながらガーバに飛び掛る――が、光輪がそれを阻むべく、デミ・ワイルドドッグを切り裂く。
ライトの攻撃で既に弱っていたデミ・ワイルドドッグには耐えられる訳もなく、息絶える。
「ライトさん、右です!」
 注意深くデミ・ワイルドドッグ達の動きを観察していた瑞希が叫んだ。
ライトはすぐに視線を右へ向け、盾をかざす。盾が牙を拒み、不快な音が響く。
もう一体もガーバに襲い掛かるも、やはり光輪に守られているガーバに届きはしない。
攻撃を遮った光輪がその体を裂き、着地と同時に体勢を立て直したデミ・ワイルドドッグをさらに一本の矢が貫いた。
 ギャンと耳障りな悲鳴を上げ絶命する姿がライトの視界に入り込む。
誰が射たかを見てはいないがカロリーナだろうと断じ、ライトは足を大きく踏み出して剣を振るう。
「もう少しだ」
「ええ!」
 最後の一体を倒せば、耐えている二人の下へ行ける。
ライトは一瞬だけ、ちらと後ろを振り返った。ニッカの緑色の瞳がこちらを見ている。
緩く、笑みを浮かべる。大丈夫だと告げるように。


 近くの攻防―デミ・ワイルドドッグはじきに片付く。
リセは詰めていた息を吐き出しながら、矢筒から矢を引き抜いた。
ヤックドロア・アスの足止めの役に立てばいい、その考えから時折矢を放っている。
射られる限り射てしまえば注意がこちらに向いてしまうかもしれない為、積極的に仕掛ることが出来ないのがもどかしい。
「そういう加減、大事だよ」
 リセが突然の言葉に驚いて横を見れば、いつのまにかすぐ傍にカロリーナが立っている。
ニッとリセに笑いかけると、カロリーナは神人達の前へ向かう。
不安から自身の手を握り締めていたニッカの視線は、自然とカロリーナの背を追いかけた。
「私達は相方に比べれば非力だし、出来ることは少ない。特に経験が浅いうちはね。
でも、自分の身を守る構えだったり、相方達の『目』になったり。そんなちょっとしたことでも、積極的にやろうとするのって大事だと私は思うよ」

「ぐっ!」
 重い衝撃が盾越しにフェルンへ伝わる。
盾を握る手に痺れを感じるものの、構ってなどいられない。有効打にならないことを承知の上でフェルンは突きを繰り出す。
防御力場を展開したヤックドロア・アスの鱗にうっすらと傷跡を残すことが精一杯だ。
それも、瑞希の持つ杖の加護が無ければ怪しかっただろう。
 そろそろか――ノアは杖を一振りし、半球状のエナジーフィールドを展開した。
暖かな癒しの力がフェルンの傷に作用する。プロテクションとノアのバリアにより目立つ外傷こそは無いものの、やはり肉体にはダメージがあるのだ。
とはいえ、二人に焦りはなかった。
 ノアの隣から二枚の手裏剣が投じられる。ダリオの技だ。
経験豊富なウィンクルムとはいえ、シノビである彼の一撃は決して重くない。しかし、それを補う手数で着実にダメージを与えていっている。
 加えて、リセのサポートがある。
時折放たれる矢が煌き、ヤックドロア・アスの視界を僅かな間奪い、攻撃の機会を奪っているのだ。
今もまた、目が眩んだヤックドロア・アスは見当違いの方向へ腕を振り下ろす。
 フェルンのプロテクションは徐々に効果が薄れているとはいえ、まだ耐えられる。
そしてノアの魔力にはまだ余裕がある。残る魔力で後一回、そしてオーブより魔力を引き出せばさらに一回、癒しのフィールドを設置できる。
余力は充分にあると言えるだろう。さらに――
「待たせた」
「それほど待ってないよ」
 後ろから聞こえたガーバの声に、ノアは振り返りもせず答える。
すぐにライトがダリオの横を通り過ぎ、フェルンに並ぶ。ガーバはライトとフェルンの後ろ、ノアの横へ。
 ずっと続いている攻防ゆえ、ヤックドロア・アスの注意は完全にフェルンへと向いている。
守りを固めるつもりだったライトだが、フェルンが作り出した好機を逃がす意味は無い。
片手剣を振るうと共に茶色の髪が踊る。刃は弾かれたが、構わずに再度切りつける。
 ヤックドロア・アスに自身を攻撃しろと言うかのごとく、フェルンも攻撃の手を緩めない。
切っ先が鱗を掠める度に柄を握りなおし、次の一撃を繰り出す。
 二人のロイヤルナイトの後ろでガーバは再び光輪を呼び出した。
動くことなく、その場に留まろうとするガーバだったが――
「ガーバ、前へ出るんだ」
「だが
「シャイニングアローは術者への攻撃にしか反応しない。攻撃するつもりで使ったんなら、前へ出る方がいい」
 先程がまさにそうだったことにガーバは気付いた。
直接ガーバを狙ったデミ・ワイルドドッグにはカウンターが発動したが、ライトを狙ったデミ・ワイルドドッグに光輪は反応しなかった。
 ガーバは意を決し、フェルンの前へと躍り出た。察したフェルンが一歩、後方へ下る。
光輪がガーバに従って移動し、手裏剣がそれを追い越してヤックドロア・アスの影に突き刺さる。
浅い。が、幾度にも渡る攻撃で確実にヤックドロア・アスの体力を削っている。
「行ける……!」
 ノアの小さな呟きに確信の色が満ちた。
フェルンとライトだけでなくガーバも、先に使ったジョブスキルの効果で高い防御力を保っている。
これならば――ノアは再びエナジーフィールドを展開した。
 直後、ヤックドロア・アスがガーバへと襲い掛かる。
複数の光輪が即座に反応した。いくつかが爪を阻み、残った光輪全てがヤックドロア・アスの体めがけて飛来する。
目立った傷は無い。が、鉄壁を誇るヤックドロア・アスの攻撃を無力化したことにこそ意味がある。
 自分達だけの火力でヤックドロア・アスを撃破出来ないと、四組のウィンクルム達は分かっていた。
なら、どうするか?導き出した答えは一つ。
耐えて、耐えて、耐えて。与えられた一矢で、報いるのみ。
「ロイヤルナイトが二人にライフビショップが二人。持久戦なら、俺達だって負けはしない。
そうだろう?」
 フェルンが不敵に笑う。
皆からの返事の代わりのように、一陣の風が木の葉と共に吹き抜けて行った。



●結果
 ドサリ。ヤックドロア・アスの体が沈む。
小刻みに痙攣している姿を見ても、誰も警戒を緩めなかった。徐々に痙攣の間隔が長くなり、ついには全ての動きが止まる。
「はい、おつかれー」
 陽気なカロリーナの声が響き、ようやく四組のウィンクルムは緊張から解放された。
それぞれ大きな怪我こそ無いものの、長時間に渡る戦闘で疲労の色が濃い。
 フェルンとノアはその場に座り込み、ライトとガーバは汗を拭い、呼吸を整えている。
神人達がそれぞれのパートナーの下へ駆け寄る。

「お疲れ様。怪我は無い?」
「大丈夫だ」
 それなら良かったと、ペディはほっと息を吐いた。
彼女の顔に血の気があまり戻っていないように見えるが、気のせいにも見える。
やはりオーガとの戦闘で不安だったのだろうかとガーバは考えたが、ペディの不安は違うところにある。
ガーバがヤックドロア・アスの前へ躍り出たのを見たとき、ペディは気付いてしまったのだ。
神人として尽力するということは、パートナーであるガーバを危険に晒すことでもあるのだと。
 今、ガーバに目立つ外傷は無い。
けれど、もっと危険な状況だった場合は……?ペディの胸にそんな不安が巣食っているのであった。

「ノア、ちゃんと仕事したの?」
「あ、酷い。仕事はちゃんとこなすよ?カッコ悪いとこ見せられないしさ」
 離れていた為、ノアがしっかり動いているかリセにはよく見えなかったのだ。
怪しいと言いたげな視線を向けるリセだが、ダリオが取り成す。
「ノアのサポートはとても的確だった。
ノアとフェルンでヤックドロア・アスを引き止めるという役割からすれば、最良の行動だったように思う」
「ほら、ね?」
「自分で言うものじゃないと思うわよ」
 にへらと笑うノアに、やれやれとリセは溜息をついた。
そのやり取りが皆の笑いを誘う。ダリオも緩く笑みを浮かべ、フェルンへと視線を向けた。
「ノアだけでなくフェルンもだな。フェルンだけが攻撃し続ければ、ヤックドロア・アスの注意はフェルンに行く。
当たり前といえば当たり前だが、そこを理解した上でのプロテクションが上手い。
それとシャイニングアローを使ったガーバが前に出たとき、下ったのも良かった」
 シャイニングアローが発動するよう、ガーバが攻撃される状況を作るのは大事だとダリオは言い添えた。
「それと、間違えちゃいけないのがカウンターは『跳ね返す』技じゃないってこと」
 ダリオの隣に並んだカロリーナが、左手で円を作った。
シャイニングアローの光輪をイメージしているようだ。
「殴られたから殴り返すイメージだね。シャイニングアローは術者を守ってもくれるけど、馬鹿力で殴られたら光の輪の守りも貫かれちゃう。
今回はそういうことも無かったけど、ここの認識間違えると別のときに困るからね。覚えといた方がいいよ」
 カロリーナは右手で左手の円をぺしんと叩き、円を崩す。
けれど崩された左手が、今度は右手を叩いた。痛っ、小さくカロリーナが零す。
どうやら力加減を間違えたらしい。
「戦いの前にも言ったけど、情報は武器だよ。それは敵のことだけじゃない。
仲間のジョブスキルとかもしっかり把握しておけば、どう動けばお互いの能力を活かせるかも見えてくるようになるよ。
そういう意味でもリセとノア、瑞希とフェルンはすごく良かったと思う」
 さて、と呟いてカロリーナが手を打ち鳴らす。
驚いたニッカの目が丸くなり、同じように驚いた瑞希がフェルンの後ろにこそりと隠れた。
「さて、依頼はしっかりこなしてもらったわけだし?ここで依頼人としては、皆の働きに報いたいと思いマス」
「それって?」
 カロリーナの笑みから察しを付けたノアが身を乗り出す。
ペディは「もしかして?」と唇に手を当て、ガーバはその隣で腕を組んでいる。
「A.R.O.A.への報告が終わったら、ご飯といこうじゃないの。勿論、私達持ち!」
 四組のウィンクルム達から歓声が上がる。
食事という生きる為に当たり前のことが、ふいに強敵との戦闘から生還したのだという実感をもたらした。
 ああ、そうだ。
帰って、温かい食事を摂って、笑って。柔らかな布団に包まれて眠りに着いて、この経験を血肉に変えて。
そして、先へ進むのだ。



依頼結果:大成功
MVP
名前:リセ・フェリーニ
呼び名:リセちゃん
  名前:ノア・スウィーニー
呼び名:ノア

 

名前:瀬谷 瑞希
呼び名:ミズキ
  名前:フェルン・ミュラー
呼び名:フェルンさん

 

メモリアルピンナップ


エピソード情報

マスター こーや
エピソードの種類 アドベンチャーエピソード
男性用or女性用 女性のみ
エピソードジャンル 冒険
エピソードタイプ ショート
エピソードモード ノーマル
シンパシー 使用不可
難易度 とても簡単
参加費 1,000ハートコイン
参加人数 4 / 2 ~ 5
報酬 通常
リリース日 03月21日
出発日 03月30日 00:00
予定納品日 04月09日

参加者

会議室

  • [29]瀬谷 瑞希

    2015/03/29-23:48 

    プラン提出完了しました。
    戦闘など苦手なので、これで大丈夫か不安です。
    ヤックドロア・アスにかかりきりで
    ミュラーさんが全然攻撃力として役にたてず申し訳ないです。

    相談お疲れさまでした。
    では皆さん、ご武運を!

  • [28]リセ・フェリーニ

    2015/03/29-23:35 

    大枠了解だよ。ありがとねみんな。
    俺結構みんなの名前を間違えて呼んじゃってたみたいだ…混乱させてごめんね。
    ともあれ、当日は頑張っていこうか。改めてよろしくね~

  • [27]ニッカ=コットン

    2015/03/29-23:08 

    プラン提出、完了よ!

  • [26]ニッカ=コットン

    2015/03/29-23:07 

  • [25]ニッカ=コットン

    2015/03/29-22:52 

    なんとかカタチになったかしら!
    顔を出すのが遅くなってしまってゴメンなさいね

    あたしたちも、急いでプランをまとめるわね
    また一緒に戦える日を楽しみにしてるわ
    頑張りましょうね

  • [24]ペディ・エラトマ

    2015/03/29-22:36 

    発言のタイミングがかぶってしまったわね。
    瀬谷さん、まとめをありがとう。
    これに沿ったプランを出してくるわね。
    悲しいけれど、メンバーのジョブ的にも、カロリーナさん達の攻撃力が頼みね。

    これ以降は会議室を確認するのが難しくなるから、先にご挨拶しておくわね。
    ご一緒できて嬉しかったわ。上手く行くといいわね。

  • [23]ペディ・エラトマ

    2015/03/29-22:30 

    あら……ららら?
    ごめんなさい。混乱してきたわ

    ノアさんはデミ・ワイルドドックは相手にせずに、
    ヤックドロア・アスをひきつけているフェルンさんの側で回復を担当するということでいいのかしら?
    ノアさんもデミ・ワイルドドック側にいるのかと思ってしまっていたわ。
    ごめんなさいね。

    そうね。
    ライトさんの言ってくれているので良いと思うわ。
    ひきつけて飛び掛ってきた初手をカウンターで返して、
    弱ったところをライトさんにお任せする感じね。

    ヤックドロア・アス戦の配置もライトさんの言ってくれているのでいいと思うわ。

  • [22]瀬谷 瑞希

    2015/03/29-22:28 

    遅くなりました。
    大雑把にですが、ざっとまとめてみます。

    ライトさんがアプローチを使い
    デミ・ワイルドドックを引きつける。

    その間にミュラーさんがヤックドロア・アスに接近し
    プロテクション使用、盾を使って突き飛ばす、剣での通常攻撃で
    敵がデミを防御力場へ入れないように距離を保つ。
    ノアさんはミュラーさんの後方につき回復スキルやバリア使用。

    ガーバさんとライトさんがデミ・ドック対応。
    (シャイニングアロー攻撃時は、ガーバさんが前で
    少し下がってライトさん、アロー使用後は前へ。
    神人4人はその後ろ離れた所にまとまって待機)

    デミ・ワイルドドックを全滅させたら
    精霊は全員ヤックドロア・アス対応へ。
    前衛はロイヤルナイト2人、その後ろにライフビショップ2人。
    ミュラーさんはそのまま敵攻撃の引き受け。
    (ガーバさんがシャイニングアローで敵を攻撃する場合は少し下がる予定)
    全員で協力して倒す。

    というような感じでしょうか。
    ヤックドロア・アスの堅い装甲(と防御力場)を破れるのは
    カロリーナ&ダリオさん達でないと正直難しいでしょうが
    私達は私達にできる事を頑張りましょう。

  • [21]ニッカ=コットン

    2015/03/29-21:52 

    遅くなってしまい、申し訳ありません

    スウィーニーさんの回復とバリアはとても心強いですね
    ミュラーさんとスウィーニーさんが一緒に行かれる、ということで賛成です

    エラトマさんの提案について、上手く答えられておらず大変失礼を致しました。
    エラトマさんやスウィーニーさんのおっしゃるように、デミ・ワイルドドッグ×3の戦いで
    サジャーンさんがシャイニングアローを使い、敵にダメージを与えることについては賛成です
    その間のポジションについてなのですが、サジャーンさんが一番前、その後ろに私、そして更に後ろに神人という陣形で合っていますか?
    イメージとしては、サジャーンさんのシャイニングアローの攻撃が済み次第、私と入れ替わり、私が一番前、という感じでしょうか。

    デミ・ワイルドドッグが片付き次第、全員、もしくは精霊のみでミュラーさんとスウィーニーさんのところへ駆けつけヤックドロア・アス戦に参加。
    その時の陣形はミュラーさんと私が前衛、サジャーンさんとスウィーニーさんが後衛という感じでしょうか。

  • [20]リセ・フェリーニ

    2015/03/29-20:27 

    デミを倒したあとはヤックドロア・アスをひたすら殴るしか手がないよね。
    俺としてはミュラーは最初からシャイニングアローを使っていって
    まだみんなの体力に余裕があるうちになるべく多く敵の頭数を減らすのがいいかと。
    MPが尽きてしまったら杖や本でバリアを張って神人や他のメンバーを守ってあげるとかさ。
    本来前に出るのは向いてない職業だからね、できる範囲で頑張ろう。

  • [19]ペディ・エラトマ

    2015/03/29-18:43 

    ノアさん、ありがとうございます。
    私の考えとしてはシャイニングアローで神人を守りたいのだけれど、
    デミ・ワイルドドックに対してシャイニングアローを使用するうようにすると
    ノアさんが【16】で言ってくれているように、ヤックドロア・アスへの対応が難しいわね。

    デミ・ワイルドドックを倒した後のヤックドロア・アスについての対応が
    今のままでは、どうプランを書けばいいか分からなくて…。

    ミュラーさんはそのまま引き付けに残るのよね?
    そしてリセさんは回復役。
    【13】でも言っているのだけど、ライトさんのアプローチでこちらに引きつけて、
    ガーバが受けた攻撃を跳ね返すというのについては、ライトさんはどう感じるかしら。
    問題はあまり長くはもたないこと、接近戦なので難しいこと、カウンターでどれくらい効くかということ。
    ただ、これをしないと私たちにできる攻撃の手段は無くなってしまうわ。

    ライトさんが前衛に出て敵の攻撃をひきつけ、攻撃はカロリーナさん達に任せるならば
    ガーバはシャイニングアローは使わず、何とか隙を見て通常攻撃を狙ってみるわ。

    どちらにしろ、カロリーナさん達の攻撃を期待するしかないのが悔しいわね。


    ヤックドロア・アスを倒している間は神人達は離れたところで待機で良いかしら?

  • [18]リセ・フェリーニ

    2015/03/29-16:37 

    攻撃の手数が多いに越したことはないから、シャイニングアローを使うのもいいんじゃないかな。
    神人はオーガに狙われやすいと聞くから、前に出て戦うなら戦う、後ろで守るならそれに徹する
    どちらかに絞った方がいいと思うけどね。
    全員が前に出てしまうと、そこを突破して敵が神人を狙う可能性もあるから
    戦力を集中して突破されないように前衛を厚くして速攻で倒す
    長期戦を見越して前衛と神人の間に回復・補助役を入れておく、っていうのは
    もう好みの問題っていう気もするね。

  • [17]ペディ・エラトマ

    2015/03/29-16:01 

    そうですね。
    デミ・ワイルドドックを倒す間、ヤックドロア・アスはミュラーさんにお願いしますね。
    ミュラーさんをノアさんが回復してくれるのも心強いですね。

    デミ・ワイルドドッグの倒し方については、スキルではなく直接攻撃を考えていました。
    3頭いるから、私を含めた神人を
    ガーバにシャイニングアローで守ってもらおうと思っていたのだけれど…
    戦闘に自信のない神人は、少し後ろに下がって、精霊3人対3頭で戦ったほうが良いのかしら。
    ガーバのMPならば、シャイニングアローは2回まで使えるから
    デミ・ワイルドドックで1回使っても、ヤックドロア・アスでもう1回だけなら使えるわ。
    神人の護衛をするか、ヤックドロア・アスに向かうために温存するか
    みなさんの考えも聞かせてもらえると嬉しいわ。


    ミュラーさんについては、プロテクションの効果が切れた場合には、
    一度下がってノアさんに回復してもらったほうが良いかもしれないと思うけれど、難しいかしら?

  • [16]リセ・フェリーニ

    2015/03/29-12:19 

    間があいちゃってごめんね。
    シャイニングアロー、今のところ相手にダメージを与えられる唯一のスキルなんだけど
    正直近接戦闘ばかり仕掛けてくる相手には使いづらいと思うんだよね。
    前衛職の人が二人も来てくれたわけだし、サンクチュアリかファストエイドを持って
    敵を引きつける行動を取ってくれるロイヤルナイトの二人を
    少しでも長く戦えるようにしてあげたほうがいいんじゃないかと。

    あと、ヤックドロア・アスを一人で対応するのはさすがに危ない。
    デミの方の相手をしようにも前に行かなくちゃいけないし、大したダメージも入れられないだろうから
    俺はミュラーの回復に回ろう。スキルを使わなくてもバリアは張れるし、持ちこたえられる可能性も上がると思うよ。

  • [15]ニッカ=コットン

    2015/03/29-03:10 

    もうあまり時間がないので、ヤックドロア・アスの方をミュラーさんにお任せする形に賛成して
    プランを進めさせていただこうと思います。
    ミュラーさん、攻撃力・防御力、共に私の方が頼りなく、危険な方をお受けできず申し訳ありません。
    デミ・ワイルドドッグが片付き次第、全力で駆けつけます。


    では先日提案させていただいた通り、広場の端、木のある辺りからデミ・ワイルドドッグに聞こえるであろう程度の小さい声でアプローチをかけてみます。
    こちらに引き付けられて来たところを、私が前衛に立ち応戦したいと思います。
    他の精霊の方はライフビショップですね?
    瀬谷さんのおっしゃるようにMP切れの可能性もありますから、ヤックドロア・アス戦に備えて、シャイニングアローは使わず後衛から通常攻撃をしますか?

    ニッカ=コットンは防御力も攻撃力もありません。
    後衛に置いても飛び道具も装備出来ないため、何も出来ないかもしれません。
    何かお役に立てるようもう少し考えてみますが・・・

  • [14]瀬谷 瑞希

    2015/03/29-02:26 

    色々とご意見ありがとうございます。
    デミ・ワイルドドックを引きつけるのは
    立案者であるライトさんにお願いしたいと思います。
    その間、ヤックドロア・アスを引きつける役目は
    ミュラーさんが担当します。
    スキルのプロテクションを使用し、防御を上げて対応。
    通常攻撃で敵からの注意を引き
    盾で防御しつつ敵を突き飛ばすなどして
    敵防御力場にデミ・ワイルドドックが入らないようにするつもりです。
    (その間にダリオさん達が敵HPを削ってくれると良いのですが)
    ミュラーさんのプロテクションは1回限りなので、
    敵の力場が1回切れる頃にはミュラーさんのスキルも切れそうです。
    こちらは再使用がが出来ないデメリットがありますが
    ワイルドドック対応が済むまでは
    誰かがヤックドロア・アスを抑えられる可能性を高めた方が良いと判断します。
    これなら「アプローチがデミだけに効奏」しなかった場合でも対応できるかと。
    ただし、デミとの戦闘に参加できない事と、
    ミュラーさんの攻撃力では
    ヤックドロア・アスへダメージが入らない可能性が大きい事、
    皆さんご承知おきください。
    デミ殲滅まで耐えられるかも確約致しかねます。
    デミ殲滅の戦力的には役にたてず
    皆さんにご迷惑をおかけする事になります。申し訳ないです。
    ライフビショップのお2方は
    デミへの攻撃方法はどのようにされるのですか?
    シャイニングアロー使用ですか?

    プロテクション効果が切れた後もHPが残っていれば、
    ミュラーさんはそのまま、通常攻撃で敵の注意を引きつつ
    ヤックドロア・アスからの攻撃を引きうけるつもりです。
    ただ、シャイニングアローでカウンター攻撃する場合
    ミュラーさんのこの行動が邪魔になるかもしれません。
    ヤックドロア・アスの攻撃手段は牙と爪による近接攻撃のようです。
    シャイニングアロー術者の方は前衛として前に出て
    敵の攻撃を受けていただかなくてはならない。
    敵攻撃力によっては負傷する可能性があります。お気をつけて。
    (デミとの戦いでスキル使っていたらそもそもMP的に厳しい?)

  • [13]ペディ・エラトマ

    2015/03/28-23:05 

    私もあまり得意とは言えないわ…。
    いつも皆さんに迷惑をかけてしまっているもの。

    本当、ミヤさんの言う通りね。
    ヤックドロア・アスを引きつける人がいなければ、デミ・ワイルドドックを力場から誘い出せない可能性があるわね。
    カロリーナさん達が担当してくれれば助かるけれど、必ずしもそうしてくれるとは限らないものね。

    でも、ライトさんかミュラーさんのどちらかがヤックドロア・アスを引きつけてくれた場合、
    他の人たちがデミ・ワイルドドックを倒すまでの間、ヤックドロア・アスの攻撃に耐えられない可能性もあると思っているわ。


    ガーバはアプローチは使えないから、決定は瀬谷さんかニッカさんにしてもらいたいと思っているけれど…
    私はライトさんかミュラーさんがヤックドロア・アスを引きつける方に賛成をするわ。
    カロリーナさん達が居なくても成立する作戦にした方が良いと思うから。
    精霊2人で3頭のデミ・ワイルドドックを倒すことにはなってしまうけれど、
    何とかなると思ってしまうのは楽観的すぎるかしらね?

    ヤックドロア・アスは身体が大きいようだから、アプローチで引きつけた後は一旦木立の中に逃げ込むのも手かもしれないわね。
    あとは、プランの字数が許すなら2つのパターンを書いてしまってもいいかもしれないわ。



    そろそろプランも書き始めなくてはならないから、
    上手くデミ・ワイルドドックを殲滅できた後のことも話していきたいわね。

    瀬谷さんが言ってくれている「敵からの攻撃を引きうける」というのは良い案だと思うわ。
    私達は全員攻撃スキルがないから、いっそ相手からの攻撃を利用してしまえばいいと思うの。
    ガーバとノアさんのスキル、シャイニングアローなら敵の攻撃が跳ね返せるから、
    ライトさんとミュラーさんのアプローチでこちらに引きつけて、
    受けた攻撃を跳ね返せれば、何とかダメージを与えることはできないかしら?

  • [12]ニッカ=コットン

    2015/03/28-13:54 

    エラトマさんも瀬谷さんも しっかりしていて格好いいわね
    尊敬しちゃうわ
    自分で作戦を考えたりするのは あたしにはまだ難しいけれど、今疑問に思ってることを言うわね
    教えてくれると嬉しいわ

    デミ・ワイルドドッグをアプローチで引きつけて、味方の力は分散させずに一気に殲滅させる作戦よね?
    その時、ヤックドロア・アスの力場にデミ・ワイルドドッグが入らないように引き離すって言ってたのはどうやってやるの?
    ヤックドロア・アスと闘うときにロイヤルナイトであるライトに盾になってもらうのは賛成だわ

  • [10]瀬谷 瑞希

    2015/03/28-11:31 

    こんにちは、瀬谷瑞希です。
    パートナーは、ロイヤルナイトのミュラーさんです。
    ニッカさんは今回もお願いいします。
    ペディさんとリセさんは初めまして。
    こういう事は得意ではないので、皆さま、よろしくご指導ください。

    以前の依頼資料を紐解いて見たのですが、
    敵の防御力場は何分か続きそうで、
    効果が切れてももう1度くらいはまた力場形成が出来そうです。
    持久戦になると、MPの低さや神人が狙われるなどあり
    私達には不利な状況になってゆくと考えた方がいいかもしれません。

    デミ・ワイルドドックとヤックドロア・アスへ
    別々にアプローチを使用する場合、
    「ガーバさんが神人の護衛・他精霊3人がデミを倒す」という作戦は
    成立しづらいかも。
    ヤックドロア・アスに廻ったロイヤルナイトは
    他の人達がデミを倒す間
    敵からの攻撃を凌がなくてはなりませんが
    敵は近接戦闘力も高そうです。
    ダリオさん達の行動をこちらが指定できない事もありますし
    自分達の攻撃力を考えると
    精霊達を分散させるよりも
    纏まって敵に当たった方が前提の安全は大きくなるのではないでしょうか。
    なのでアプローチでデミの注意を引くのは良いと思いますが、
    別ロイヤルナイトが同時期に
    ヤックドロア・アスへアプローチを使う必要もないかと思います。

    敵への攻撃をカロリーナさん達に任せるのはどうかと思いますので、
    ミュラーさんに前衛としての役割をお願いするつもりです。
    ただ攻撃スキルもありませんし
    どう頑張ってもヤックドロア・アスに
    ダメージが入りそうにありません。
    すると私達の役目は
    先ず早急にデミを全滅させること、
    ヤックドロア・アスとの交戦中は敵からの攻撃を引きうけること
    (防御系スキルはそのためにあると考えます)
    今漠然と考えているのはこのぐらいです。

    先輩方のお話をよく読んで
    もう少し良い行動が出来ないか考えてみます。

  • [9]ニッカ=コットン

    2015/03/27-18:04 

    ええ、よさそうですね。
    瀬谷さんとミュラーさんはつい先日ご一緒しましたね。
    今回もよろしくお願いします。
    今回は私も使えるようになりましたので、二人でアプローチが使えますね。
    デミ・ワイルドドック3体とヤックドロア・アスにそれぞれアプローチをかけ
    両端に誘導するというのはどうでしょうか。
    まずデミ・ワイルドドックだけに聞こえるよう遠くからアプローチをかけ
    向かってくる3体をすり抜けて、ヤックドロア・アスにアプローチをかけに
    もう一人が走るというイメージでしょうか。
    攻撃力を分散しない方がよければまた案を考えなければならないですね。

  • [7]ペディ・エラトマ

    2015/03/27-10:23 

    人が増えましたね。嬉しいわ。
    私はペディ。パートナーはライフビショップのガーバよ。
    ニッカさん、ライトさん、瀬谷さん、フェルンさん、よろしくお願いします。

    ライトさんのアプローチはとても役に立ちそうですね。
    デミ・ワイルドドック3体を一気に殲滅→ヤックドロア・アス
    という順番も賛成です。

    力場は10m四方ですから、広場の真ん中にヤックドロア・アスがいたら、
    広場全体を力場が覆ってしまう可能性はあり得るかもしれませんね。
    でも、前にノアさんが仰ってくれたように、
    デミ・ワイルドドックとヤックドロア・アスを広場の両端に誘導することができれば、
    まず大丈夫だと考えています
    5m四方以下の広場では、これだけの人数の戦闘は困難ですから…。

    広場の端ギリギリのところか、すぐに広場に出られるくらいの木立の中から
    アプローチでデミ・ワイルドドッグを引き付けて、皆で一気に叩きましょう。
    私はその…戦闘とか、あまり激しいとこは得意ではないですし
    他の神人さんにもそういう方がいると思いますから、
    デミ・ワイルドドックを倒す間は、ガーバが戦うのは苦手な神人の護衛に回ろうと思います。
    そして、デミ・ワイルドドックを精霊さん1人1体担当する感じでどうかしら?

  • [6]ニッカ=コットン

    2015/03/27-08:01 

    言い忘れましたが、倒す順番は
    引きつけてからデミ・ワイルドドック3体を一気に殲滅
    そしてヤックドロア・アスという順番でしょうか
    私たちだけでは難しいでしょうから、カロリーナさんとダリオさんの力もお借りして全員でかかりましょう

  • [5]ニッカ=コットン

    2015/03/27-01:49 

    初めまして、ニッカ=コットンよ。
    こっちはライト、ジョブはロイヤルナイトよ。
    よろしくね。
    戦闘に参加するのは2回目になるわ。
    まだまだ分からないことだらけだし、恐怖心もあるけれど
    出来ることを頑張るわね。


    ライト:
    先日の戦闘によりレベルが上がったので、アプローチが使えるようになりました。
    アプローチで、デミ・ワイルドドックの注意を引き付けるのはいかがですか?
    デミ・ワイルドドックだけに言葉が聞こえるように気合いの声を放てば役に立つでしょうか。
    デミ・ワイルドドックは犬だけに耳が良いはずですから、多少小さな声でも聞こえるのではないかと思います。
    そして更に足も速いはず。
    一気に走らせてこちらに引き付ければヤックドロア・アスの力場の範囲から出すことが出来ると思うのですが・・・戦闘範囲はそんなに広くないのでしょうか。
    力場は確か、10m四方でしたね?

  • [4]ペディ・エラトマ

    2015/03/26-17:46 

    はじめまして。ノアさん、リセさん、一緒になれて嬉しいわ。
    本当、ライフビショップが二人ね。
    (くすっと笑い)そうね、(PL的には)楽しまないと損ですね。

    なるほど。
    ヤックドロア・アスが力場を展開していない時を狙うのはいい案だと思いました。
    力場が無ければ、レベルの低い私達の攻撃でも何とか届くでしょうね。
    ただ非常に硬いオーガだと書かれていますから、
    神人の私の弓では、例え当たったとしても、有効といえる攻撃にはできないと思います。
    それどころか…私には相手に矢を当てられる自信さえないわ(苦笑)

    ライフビショップの得意な武器は杖や本だし、
    遠距離で攻撃できるスキルもない以上、
    後方からの攻撃もなかなか難しいと私には思えるわ。
    得意な武器を無視して、ガーバが弓を装備してみるというという方法もあるとは思うけれど、どうかしらね。

    力場が消滅した隙を狙うなら…
    ノアさんとガーバが一緒になってヤックドロア・アスに近づく。
    その際、どちらかがシャイニングアローを使って盾の役割を担って
    もう片方が…スキルでは無理でしょうから、通常攻撃を加えるのはどうでしょうか。
    シャイニングアローで跳ね返すのは大変かもしれませんが、
    跳ね返した攻撃でも、ヤックドロア・アスにダメージを与えることもできるかもしれません。


    デミ・ワイルドドックについて、ノアさんの案はとても良いと思うわ。
    相手は3頭ですから、固まって来られてしまったら大変かもしれないけれど、何とか頑張りたいわね。
    可能なら、私達とノアさん達は一塊になって、
    反対側にはカロリーナさん達が行ってもらえると、より安全かもしれないわね。
    一塊になれるなら、ノアさんかガーバのどちらかがシャイニングアローを展開して
    私達神人を守るようにした方が良いかもしれないわ。

  • [3]リセ・フェリーニ

    2015/03/26-15:36 

    と、長々書いてから気付いたんだけど
    遠距離攻撃、カウンターだから思ってるタイミングで使えないね…。
    神人さんたちの弓攻撃とかなら当たるかな。
    ともあれ隙を見てなんとか有効な攻撃を当てたいよね。

  • [2]リセ・フェリーニ

    2015/03/26-14:25 

    ライフビショップのノアだよ。パートナーのリセちゃんともどもよろしくね~。
    入ってから気づいちゃったんだけどライフビショップかぶっちゃったね。
    それはそれで面白そう?ということにしてがんばろうか。

    問題は力場の件だよねー…。
    ヤックドロア・アスについて詳しくわからないんだけど
    力場って戦闘中ずっと展開してられるのかな?
    俺達のサンクチュアリでいうと4Rっていう制限があるよね。
    強力なものとなればMPだって結構消費して、連発できない…かもしれない。
    戦闘開始と同時に展開してくるかもわからないよね。

    だからもし力場を展開していないタイミングがあれば、俺達もヤックドロア・アスを狙ってみない?
    攻撃手段がどうなってるのか解説がないからわからないけど
    俺達は幸い後衛職だから、前に突っ込んでいってとまで無理しなくてもやれそうだしさ。

    力場にデミ・ワイルドドッグを入れないようにするとなると
    多分後衛が下がりに下がって引きつけてギリギリ外れるかってところだろうね。
    ヤックドロア・アスもきっと前進してくるだろうから
    今の人数でやるなら、俺達はそれぞれ反対側に距離を取って立って
    どちらかに寄って行って力場が戦場の中で偏ったところで外れた敵がいれば叩く、とか?
    どっちを狙えばいいのかわからない!ってなって、敵の攻撃の分散を狙わなくちゃいけないから
    今の人数だと結構難しいかもしれないけどね。

  • [1]ペディ・エラトマ

    2015/03/25-10:29 

    こんにちわ。私はペディ。パートナーはライフビショップのガーバよ。
    他の人も来てくれたときのために、私が考えていることを話しておくわね。

    ガーバはライフビショップだから、あまり有力な攻撃のスキルは持っていないわ。
    デミ・ワイルドドックならスキルじゃなくて通常攻撃でも倒せるかもしれないし
    私達のレベルでヤックドロア・アスを相手に何ができるかって考えると、
    ヤックドロア・アスはカロリーナさん達に任せて、
    本来ならばデミ・ワイルドドックを担当するべきなんでしょうね。
    でも依頼の趣旨を考えるなら、何とかヤックドロア・アスに挑戦する手段も見つけてみたいと思っているわ。

    あと、ヤックドロア・アスは仲間を守る力場を展開できるそうだから
    デミ・ワイルドドックをその中に入れないような工夫が必要かもしれないわね。
    心配なのは、力場が結構大きいから広場を多い尽くさないかというところだけど……。


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