プロローグ
●歌う女
明後日で一年。その日は女にとって忘れられない日だった。
ある意味合いにおいては大切な日。正しい意味で言えば、彼女が愛した人を失った日。
あれから一年経った。
完全に立ち直れたかといえば否。
けれど、ゆっくりとではあるものの現実に向き合って生きようと思えるようにはなった。
背中に流した金の髪が歩くたびに揺れる。夕日に彩られている為か、仄かにオレンジがかって見える。
バスから降りた女は真っ直ぐに故郷へ向かおうとした、が。
「聞いたか?ホーマー村にまたオーガが出たらしい」
「本当かよ。物騒だな……ウィンクルムには頼んであるんだろうな?」
「そう聞いたぜ。村の避難は終わってるらしいし、近日中には討伐されるだろ」
そんな男達の話が聞こえ、女は立ち止まる。
ホーマー村は女の故郷だ。オーガが出たということは、村へ向かう交通手段は機能していないだろう。
それは困る。どうしても明後日には村に行かなくてはいけない。
女は少し考えた末、行き先を変えた。
その足は真っ直ぐと、パシオン・シーのA.R.O.A.支部へと向かっていた。
●女の願い
「あの……ホーマー村にオーガが出たと聞いたんですが……」
ああ、ホーマー村に用事があるんだろうな――そう判断した受付娘はにこやかに、けれど気の毒に思っている色を声音に乗せて答えた。
「はい。明後日にはウィンクルムを派遣して討伐しますので、それまでお待ちください」
受付娘の返答に女はコバルト・ブルーの瞳を暫し泳がせる。
女は肩にかけた大きな鞄の持ち手をぎゅっと握りしめ、顔を上げた。
「……それに、私もご一緒させて頂けないでしょうか」
「……なんですって?」
予想外の申し出に受付娘は目を見開く。
どう見ても女は一般人で、戦闘には不向き。せつせつと語る姿を見ても、ただの好奇心とは思えない。
「明後日は、恋人の命日なんです。どうしても……セイレーン岬に行きたいんです」
女は自身が無理を言っていることを理解しているのだろう。
お願いしますと頭を下げた女の鞄を握る手が震えている。
受付娘はペンを持つ手を口元に当て思案した。
この様子からすると、ここで断れば一人ででもホーマー村に向かいかねない。
女に同情心を抱いたというのもあるが、それ以上に被害を未然に防ぐべきだと受付娘は判断した。
「分かりました。ただし、必ず同伴のウィンクルムの指示を聞くと約束して頂けますか?」
「それは勿論……!」
ぱっと顔を上げた女を見て、そういえば名前を聞いていなかったことに受付娘は思い至った。
ホーマー村のオーが討伐任務の書類を取り出しつつ、確認する。
「お名前を教えて頂けませんか?」
「あ……ごめんなさい、忘れてました。シレーヌと、言います」
解説
●目的
シレーヌの護衛
全てのオーガの討伐
●敵
ヤグナム×1
分厚い装甲、神経に悪影響を及ぼす奇声をあげる
この奇声には敵の命中と回避を下げる効果と、自身の防御力を上げる効果があり
鞭のようにしなる腕で攻撃し、それによるカウンター攻撃も
デミ・コボルド×3
犬の頭部を持った二足歩行するネイチャーがデミ化したもの
姑息な性格してますが、レベルが低めの精霊でも大きな脅威にはならない
●同行者
シレーヌ
過去のエピソード『~曲』及び『赤く、彩る』に登場した女性
穏やかな人柄で、ウィンクルムの指示には従います
ホーマー村のすぐ近くにあるセイレーン岬に行くことが彼女の目的です
●戦場
ホーマー村のすぐ近く、セイレーン岬の手前です
木々がちょっと生えているくらいで、邪魔になるようなものは何もありません
昼間です
●その他
アイテム申請は一切通しません
ゲームマスターより
ヤックドロア・アスGMを名乗りたいので、本当は出したかった
でも難易度調整の為に諦めた
しょぼんぬ
リザルトノベル
◆アクション・プラン
ニッカ=コットン(ライト=ヒュージ=ファウンテン)
☆シレーヌの護衛に参加 護衛陣とシレーヌさんを囲むように立ち、オーガから護るわ 人生初の戦闘だから、実はすごく緊張してるんだけど、出来るだけ(無理かもしれないけど)表に出さないように頑張るわ! もしライトとミュラーさんの盾からすり抜けてデミ・コボルトが向かってきたら、取り合えず剣を振り回すわね!! 無事に戦闘が終わったらシレーヌさんに何故そこまでして岬に行きたいのか聞いてみたいわ せっかくだし、岬まで送るついでにでもね またライトにお小言言われちゃうかしら・・・ もし言われたら「ほらね、やっぱり言った」って顔してやるわ ※命日だという話が聞けた場合、道すがら咲いている花を手折って亡き人へ捧げ冥福を祈る |
月野 輝(アルベルト)
セイレーン岬のシレーヌさん…… 以前の討伐の報告書で名前だけは知ってたわ きっと送り届けてあげるわね ■準備 サイバーヘッドのスイッチを切り耳栓代わりに ■戦闘 オーガ発見次第トランス ハイトランス後、女性陣の護衛としてRKの二人と反対方向で女性陣の護衛 RKの二人が相手をしてないデミを狙いオ・トーリ・デコイを放つ 敵がそちらに気を取られてる隙に女性陣の方へ敵が行かないように回り込みつつ攻撃 一体討伐後、まだデミが残ってれば応援に向かい 残ってなければ再び女性陣の傍に戻り、周囲を警戒 伏兵がいないか気を配っておく ■討伐後 シレーヌさんを護衛して一緒に岬へ向かう 少し離れた場所で見守り手を合わせた後、精霊の手をぎゅっと握る |
ひろの(ルシエロ=ザガン)
(命日にどうしてもって気持ちは、わからないけど) (すごく大切な事なんだろうな、って) (それぐらいは、わかる) 耳栓は、買えたらルシェの分も買う。出発前にルシェに渡す。 敵を発見したらトランス。その後に耳栓をする。 何かあったときに困るから、右の耳栓は浅くつける。 効果、半減しないかな。 シレーヌさんを中心に、護衛役が四方を固めて周囲を警戒する。 私は盾で、味方を抜けて来た敵の攻撃を防ぐ。 味方の支援が無理そうなら、盾を後ろに引いて敵がバランスを崩したところを杖で叩く。できれば頭を狙う。 囲まれてないなら、相対した敵を引き受けてシレーヌさんは他の味方に任せる。 なるべく全体の動きを見て、近くの敵以外にも注意する。 |
エリー・アッシェン(ラダ・ブッチャー)
心情 シレーヌさんとは、二度目の対面になりますね。 行動 シレーヌさんに行動の流れを説明します。神人と共に後方にいること。三体のデミ・コボルトは接近してくる可能性があること。ロイヤルナイトの精霊さんが応戦し守ること。奇声をあげる敵がいるので耳を塞ぐことを推奨。 目的地に到着したらトランス。 全ての敵を視認してから、自分のちり紙を耳に詰めておく。その余裕がなければ耳栓は断念。 後方でシレーヌさんを神人達で囲み護衛。 デミ・コボルトによる罠がしかけられていないか、地面と木々を目で確認します。姑息とされているデミ・コボルトの動向には注意を払います。周囲の仲間に何かを伝える必要がある時は、声だけでなく身振りも併用。 |
瀬谷 瑞希(フェルン・ミュラー)
先輩方の意見を参考に耳栓をしていくわ。 無ければテイッシュを詰めて。 シレーヌさんを中心にして神人4人で囲って護衛。 敵遭遇まではミュラーさんは近くに居てね。 オーガが出たら怖いな、と思ってて アレコレ喋る精神的余裕ないです。緊張してます。 敵遭遇時にトランス。 ホントに敵に遭っちゃった、どうしよう。 ううん、先輩方も居るし。 深呼吸で気持ちを落ち着かせる。 敵の動きをよく見て、デミ・コボルトの死角に入るように意識しながら動くわ。シレーヌさんを護らなきゃ。 死角から「オ・トーリ・デコイ」を放って敵の気を逸らし、精霊達や月野さんが敵を攻撃する隙を作ります。 誰か攻撃されそうな時は叫んだり引っ張ったりして知らせます。 |
嗚呼、どうか、どうか
愛しい貴方、波になど攫われないで
優しい夢で私を待って頂戴
そうしたら私はいつか貴方と出会えるから
貴方の為に歌うから
迷わず貴方の元へ辿り着けるように歌うから
嗚呼、どうか、どうか
●金の髪
「我侭を言ってしまってごめんなさい。……どうかよろしくお願いします」
さらり、シレーヌの金の髪が音を立てる。
エリー・アッシェンとシレーヌの対面はこれで二度目。
一度は生気が無かったシレーヌ。今はそうではないということは一目見て分かった。
そのことを感じ取ったのはエリーだけではない。彼女の隣に立つラダ・ブッチャーもそうだ。
一度目の遭遇では顔を合わせることはなかったものの、インカム越しに聞こえたシレーヌの声はとても悲痛な印象を受けた。
けれど、まだ悲しげではあるものの心が落ち着いているように見える。
「オーガの脅威は取り除きたいよねぇ……」
シレーヌにとって重要な日だからと、ラダは小さく零す。
聞こえたのはエリーだけだが、彼女は返事をしなかった。ただラダの意向を尊重すると言わんばかりに、黙ったままだった。
以前の任務の報告書を読んだ為、月野 輝はシレーヌの名前を知っていた。
とはいえ知っているのは書類上のことだけ。既知の間柄ではない以上、親しげに接することは無い。
けれど――
「きっと送り届けてあげるわね」
輝は力を込めて言ったつもりは無いが、想いは込めた。
察したシレーヌの目が細める。
その瞳が潤んで見えたのはアルベルトの気のせいではないだろう。
「輝、護衛のことでちょっと」
アルベルトは相談する体を装って輝の注意を逸らした。
シレーヌの涙に気付けば、我慢強くて意地っぱりの彼女はきっと余計な気を負ってしまうと分かっていたから。
左に一度、右に一度。
ゆるりゆるりとひろのは首を傾げる。
命日にどうしてもというシレーヌの気持ちは、正直なところ分からない。
しかし、彼女にとって大切なことだということは分かる。それぐらいは、分かる。
だから、出来る事をしようと思う。
その為に赤髪のパートナー、ルシエロ=ザガンを見上げた。
分かっていると言わんばかりに肩を竦めて見せた彼に、小さく頷きを返す。
それだけで充分だった。
瀬谷 瑞希は不安そうにそわそわとあたりを窺っていた。無理も無い。
オーガ討伐の任務はこれが初めてなのだ。ましてやオーガに囚われたこともある。
緊張して当然。
対してフェルン・ミュラーは気楽だった。正確に言えば瑞希と比べれば、だ。
守るべき対象は神人達だけでなくシレーヌも含まれている。
気を引き締めて任務に当たる心構えだが、そこに瑞希のような不安さはない。
「皆がついてる、大丈夫だよ」
フェルンが励ますものの、瑞希はぎこちなく小さく頷いたような仕草の末、視線を逸らしてしまった。
オーガと相対するという事実の上に、見知らぬ人間が多いというのも彼女の不安に拍車をかけているのだろう。
人見知りだということは承知していたフェルンだが、どうしてやればいいかも分からない。
今は困ったように笑うしか術はなかった。
一同がA.R.O.A.職員が運転する車から降りた。ここはホーマー村の手前だと言う。
まだオーガの姿は見えないが、オーガがいるとされる場所の説明は受けてあるし、土地勘のあるシレーヌもいる。
シレーヌを四人の神人が囲み、その前をライト=ヒュージ=ファウンテンとフェルン、輝が。そしてさらにその前をラダ、アルベルト、ルシエロが並ぶ。
避難済みだという村は人気が無く、潮騒と海風ばかりが耳を突く。
「耳栓が用意出来ればよかったんだけど」
「仕方ないよぉ。耳栓をして仲間とやり取り出来ない方が問題あるからねぇ」
輝の小さな呟きに、ラダが首だけ振り返って答える。
護衛対象がいる以上、その護衛対象と意思疎通出来ない状況は決して作るべきではない。
『アイテム申請は一切通しません』、この点についても楽観視すべきではなかったと添えておく。
ニッカ=コットンはちらちらと隣を歩く女を見る。
気になることがあるというその仕草を数度繰り返したところでシレーヌが視線に気付いた。
「どうしたの?」
「う、ううん、なんでもない!」
視線が重なり、問い掛けられれば弾かれたようにニッカが目を逸らす。
何か言いたげな様子だが本人がなんでもないと言うのなら、と追求することなくシレーヌはコバルト・ブルーの瞳を前方へ向けた。
「……いた」
油断無く周囲を警戒していたフェルンが呟くと同時に、ひろのと輝、エリーが動き出す。瑞希も強張る体を懸命に操り、フェルンの下へ向かう。
今はまだ小さくしか見えないが、交戦開始までの時間はあまりない。
彼女達の行動の意図が分からず首を傾げるニッカをライトが呼ぶ。
分からぬまま近づいた彼女の横で瑞希がインスパイア・スペルを唱えた。
「皆を、護って」
固い声音で唱え終え、フェルンの頬に口付ければ二人の身から輝きが噴出する。
ウィンクルムがオーガに抗する力を引き出す行為――トランスだ。
オーガに傷を与えるだけでなく、ジョブスキルを行使する為にも必須。
「太陽の華、大地の盾」
失念していたニッカが慌ててインスパイア・スペルを口にする間にライトは身を屈める。
そうしなければニッカが背伸びをしても頬に届かないのだ。
●獣の目
怖い。
血走り、敵意に満ちた目。それは同時に『捕食対象』を見る目でもある。
瑞希の唇が震える。
オーガの討伐任務である以上、遭遇することは分かっていた。
分かってはいたが、本当に遭遇してしまったという不安がどうしても膨れ上がる。
けれど、近くにはフェルンがいる。すでにいくつもの経験を積んだウィンクルム達もいる。
瑞希は自身の恐怖を押さえ込むべく、大きく深呼吸をした。
怖い、けれど。戦わなくてはいけない、彼女はそのことをよく理解していた。
「シレーヌさんは私達と共に、このまま。
デミ・コボルドが近づいてくるかもしれませんが、フェルンさんとライトさんが応戦してくれるので心配は要りません。
それと、奇声を上げる敵がいるので合図をしたら耳を塞いで下さい」
「はい」
エリーが指示を出すと、シレーヌは素直に返事をした。
するとエリーの眉が僅かに跳ね上がる。決してシレーヌの返事に不満があったからではない。
エリーは言葉にこそしなかったが、瑞希にはその理由がよく分かった。
『シレーヌの言葉が聞こえてしまったから』だ。大きな声を出しているわけでもない、普通の大きさの声なのに、だ。
精神を掻き乱すヤグナムの奇声――その対策としてティッシュを耳栓代わりにしたのだが、これでは焼け石に水にもならない。
後方に控える神人達なら多少はマシかもしれないが、至近距離で聞くことになる精霊達への効果は到底期待出来そうもなかった。
「デミ相手とは言え、姑息な相手ですから充分気を付けて」
ハイトランスするつもりでいたが、輝の準備が出来ていなかった。
その為、輝に言い置いてすぐにアルベルトは駆け出した。アルベルトの後をルシエロとラダが追う。
三人はこちらへ向かってくるオーガ達の中でもデミ・コボルド達は無視し、ヤグナム一体のみに狙いを定めた。
逆にデミ・コボルド達は、自身の事を気にかけていない精霊は無視し、真っ直ぐに神人達の元へ向かう。
が、それをフェルンとライトが阻んだ。
「俺達が相手だ!」
気迫を込め、フェルンが叫ぶ。
敵を引き付けるロイヤルナイトの技――アプローチの発動。
デミ・コボルド達はフェルンを無視することが出来ず、盾を構える彼の元へ殺到する。
狙い通り、とはいかなかった。
フェルンの『声』が聞こえる範囲には、オーガがもう一体。
「っ、こいつ!」
駆け抜けようとするヤグナムの進路にルシエロが立ち塞がる。
剣舞のような流麗な動きでありながら、ルシエロは『避ける』為に動くのではなく『当たる』為に動くしかなかった。
ヤグナムにもアプローチが作用されてしまったからだ。
『言葉を耳にした対象』全てに大なり小なりの影響を与える、アプローチの欠点が出たのである。
眼鏡のレンズが光を反射しているせいで表情は窺えないが、アルベルトは眉を顰めていた。
仲間が攻撃しやすいように引き付ける――リーチの長い武器を持ち、手数の少ない彼がそれを行おうとすれば、仲間と距離を開けざるを得ない。
そのことも相まって突破されかけてしまったのだ。
アルベルトは今一度ヤグナムの前に立ちはだかり、その身に花を咲かせる。
食人植物の花と蔓がアルベルトの身を覆う。
ラダも同様に、禍々しい鮮血の薔薇を憑依させる。
「アヒャヒャ」
好物のチョコチップクッキーを前にしたかのように、ラダはべろりと唇を舐めて見せた。
けれど、爛々と輝くその目は真っ直ぐにヤグナムへと向けられていた。
ライトはフェルンに群がるデミ・コボルドへと剣を振るう。
毛皮ごと肉を裂く感触が刃越しに伝わってくるが気にしてなどいられない。
デミ・コボルド達は彼の盾に爪を振るうことは無く、一心不乱にフェルンへと攻撃を繰り出している。
フェルン自身はデミ・コボルド達の攻撃を凌ぎ、敵の隙をついて攻撃を仕掛けている。
「……埒が明きませんね」
ライトは盾を下げ、攻撃への比重を上げることにした。
フェルンがデミ・コボルド達の攻撃を引き受けている以上、ライトまでも防御の意識を高く持ってしまえば悪戯に時間が過ぎていく。
いくらフェルンがアプローチにより防御力を上げているとはいえ、相手は三体。持久戦に持ち込むわけには行かない。
突如、二人の横をじゃかじゃかと喧しい音と共にオ・トーリ・デコイが走り去って行った。
瑞希がデミ・コボルド達の隙を作る為に放ったものだ。狙い通り、デミ・コボルド達はアヒル形の囮に気を取られる。
その隙を逃さず、輝はデミ・コボルド達との距離を詰めて槍を繰り出す。キャンと甲高い悲鳴を上げるデミ・コボルド。
輝自身、オ・トーリ・デコイを放ち、デミ・コボルドの気を逸らしてから回り込むつもりだったのだ。
しかし、慎重過ぎたかもしれない、と槍を引き戻しながら思う。
仮に全てのデミ・コボルドをフェルンが引き付けられなかったならば、囮で気を引くよりも先に接近して進路を防いだ方が良かっただろう。
結果的に瑞希の一手が輝の行動を大きく短縮してくれた。
その瑞希はと言えば吹き出た汗を拭っている。暑さからではなく恐れから出たものだ。
シレーヌから一度距離を取ってから、デミ・コボルド達の死角から囮を放った彼女は再びシレーヌの横に戻った。
攻撃手が仕掛ける隙を作る為の彼女の行動は、瑞希が狙った通りの効果を発揮した。
「瑞希、大丈夫?」
シレーヌを挟んで反対側にいるニッカが瑞希に声をかける。瑞希はびくり、肩を震わせながらも頷いた。
フェルンが完全にデミ・コボルド達を引き付けるという現状であった為、瑞希の一手は非常に有効だった。
けれど、もしフェルンが、引き付け切れていなかったならば――
一瞬とはいえシレーヌを守る為の輪に穴を開けたということも忘れてはならない。
ヤグナムの口目掛けて繰り出したアルベルトの大剣は、表皮を掠めるのみ。
奇声を阻止する為の攻撃だったが、彼自身の命中力は動く敵、しかも大きくない部位を狙えるほどのものではない。
もとより、そういった攻撃に向いている武器でもない。
確かに、特定部位を狙う攻撃はあらゆるものをひっくり返す可能性を持つ。
しかし、相手の技量だけでなく自身の技量と状況までよくよく考慮しなくては、手数を消費するだけだ。
撓るヤグナムの腕がアルベルトの肩を叩くが、彼の身を守る蔦がバシンと音を立てて行方を阻む。
カウンターの攻撃に対し、カウンターで返すことは出来ないが敵の攻撃による消耗は抑えることが出来る。
その様を見ていたルシエロも、咽を狙うつもりだった攻撃を胴へと切り替える。
アルベルトよりも命中精度は高いが、頭部よりもさらに狙いにくい喉へとなると、結果はやはり同じだろう。
元より無理をする気はなかったが。
けれど、そんな二人の前で非常に美しい――というには荒々しいが、素晴らしい一打が放たれた。
「ヒャッハーッ!」
勝ち鬨を上げながらラダがヤグナムの胴へと繰り出した一打。
胴を抉るように振り上げられたハンマーは、ラダの狙い通りにヤグナムの呼吸を乱すことに成功して見せた。
グェと嘔吐くような呻き声を上げるヤグナム。しばらくは奇声を上げることは出来ないだろう。
彼自身の命中精度は低い。
しかし、振りかぶる武器であるハンマーの特性を活かしただけでなく、最も狙いやすい部位への攻撃を最大限のものへと変えてみせたのだ。
ただただ見事としかいえない一打に敬意を。
「まずは一体!」
フェルンの一振りがデミ・コボルドの一体を切り伏せた。
まだ二体いるが、輝とライトの攻撃によりそちらの消耗も大きい。
ちらと状況を把握する為にヤグナムを見れば、ラダが見事な一撃を見舞ったところだった。
ああいう戦い方があるのかと向上心が疼くも、今は眼前の敵の方が重要。
一瞬の間もなく輝が狙っているデミ・コボルドへと彼も仕掛けた。
ライトが攻撃しているデミ・コボルドの方が先に倒れることは一目瞭然だったから。
案の定、二人よりも先にライトの一撃がデミ・コボルドを絶命させた。
振るわれた剣とともに舞う鮮血が、その場に小さくも毒々しい赤い池を作り上げた。
その様を見たニッカの肩が僅かに強張っていることにシレーヌは気付いたのだろう。
囁くようにニッカへ問い掛けた。
「大丈夫?」
予想もしていなかった問いかけにニッカは目を丸くする。
戦うことが怖いとは思っていない。剣を振るうかもしれないことも、怖くは無い。
けれど、大量の血を見ることには慣れていないのだ。
「貴方は、怖くないの?」
「守ってもらってるけど、ちょっと。でも、私の我侭だから、私はちゃんと見ていないと」
「……そうなの?」
「ええ、そうなの。……でも、やっぱり怖いからちょっと手を繋いでもらってもいいかしら。良ければ、貴方も」
シレーヌが瑞希にも声をかければ、やはり跳ねる肩。
ニッカは迷い無く、瑞希は躊躇いを見せながらおずおずと手を差し出す。
シレーヌは二人の手を緩く握り、小さくありがとうと呟いた。
いつでも離せるようなそんな手の繋ぎ方。
ほんのりと伝わるシレーヌの体温が、今の二人には心強かった。
肩越しに聞こえてきた会話に、ひろのは内心ほっとしていた。
初陣の二人――特に瑞希の緊張が酷いことに彼女は気付いていた。いや、彼女だけでなく輝とエリーも。
しかし、三人とも精神安定の技術を持っている訳でもなく、また、気遣ってやれる余裕も無かった。
自身の経験も踏まえ、慣れるしかない事を三人はよく理解していた。けれど、それによって精神を磨耗することも、知っている。
そのことに不安を感じていたが、シレーヌが気遣ってくれたようだ。
緩やかな動作で盾と杖を構えなおす。
いざという時はここで止めるというひろのの覚悟を表すように、杖の先端を彩るクリスタルがキラリと煌いた。
一方、シレーヌの背を守りながら、エリーの目は油断無く周囲を窺っていた。
見晴らしのいい場所とは聞いていたが、相手は姑息だというデミ・コボルド。
罠があるのかもしれないと疑っていたが、その心配は無さそうだ。
元より、デミ・コボルドの知能は高く無い。犬の頭部と同じように、知能も犬並みだ。
罠を作る技術どころか知識も持っていない。
杞憂に過ぎなかったと判断はしたが、やはりデミ・コボルドへの注意は怠らない。
フェルンが引き付けているとはいえ、姑息な行動は警戒しておくべきだと考えたからだ。
例え、残り一体となっていても、だ。
同じ腕を狙い続けることを諦めたルシエロの斬撃が虹色の軌跡を描く。
特定部位のみを狙い続けることにより消費した手数のことを歯噛みする彼の心情と相反するような鮮やかさ。
早々に削るが上策という思考と、一本でも腕を封じたいという行動が矛盾していたと思い知らされたところだ。
裁き終えた足がざりと音を立てて砂を踏んだかと思えば、すぐさまルシエロは跳ねた。
襲い掛かってきた右腕をその跳躍で避けた彼の視界に、青白い輝きが飛び込んでくる。
「アルベルト!」
「頼むよぉ!」
「ええ!」
ルシエロとラダの言葉に応じるようにアルベルトの両手剣に現れるのは青白く輝く狼の頭部。
狼の遠吠えめいた風斬り音と共にヤグナムへと叩き込まれる。
ヤグナムが最後に見たのは青白い狼の姿であった。
●青の瞳
戦いを終え、戻ってくる精霊達をシレーヌは頭を下げて出迎えた。
潮風で髪が乱れることに構う様子もない。
「本当に……ありがとうございます」
「これも仕事だ」
「そうそう。それにー今日はシレーヌの大事な日だからねぇ」
ラダとルシエロが言葉を返すもシレーヌは動かなかったが、「ねえ」とニッカが声をかけてようやく頭を上げる。
シレーヌと目が合うと、ニッカは若さと純真さで率直に切り出した。
「今日は、シレーヌの大事な人の命日なのよね?私も、一緒に祈っていいかしら?」
ニッカの言葉にシレーヌが戸惑ったのをライトは見逃さなかった。
「お嬢さん」
「何よ」
「やめておきなさい。人にはそれぞれ事情があるものです」
ライトがニッカを止めると、シレーヌはほっとしたように息を吐いてライトに目礼した。
ニッカはどうしてといわんばかりの表情を浮かべている。
「今日は……彼と、私の為に歌いたいから」
護衛を頼んだ以上、こちらの好意を無碍にすべきではないとシレーヌは思ったのだろう。
だから彼女は自分で断れなかったのだ。
「目的地はもう少し先ですね。近くまではお供します」
エリーがセイレーン岬へ進もうと促す。
全員が応じるように足を踏み出した。
「……あとは、多分、大丈夫、です。だから、一人に、なっても……いい、はずです」
シレーヌと目を合わせぬまま、たどたどしくひろのは言葉を紡ぐ。
集まってくれた全員の顔を見つめてから、シレーヌは立ち止まってもう一度、深く頭を下げた。
高く、低く、強く、低く。
シレーヌの歌がセイレーン岬に響き渡る。
離れた所で見守りながら、輝は小さく手を合わせた。
輝の隣には寄り添うようにアルベルトが立っている。
輝はそっとアルベルトの手を握った。
さりげない、ごくごく自然な流れで。けれど、強く。
アルベルトはその手をしっかりと握り返した。
先に逝ったりはしない――離れているとはいえ恋人をなくした女がいる前で口にするのは憚られたから、その代わりに。
「あの時と違う歌。……鎮魂曲ですね」
「シレーヌは変われたんだねぇ……」
聞こえてくる旋律は過去に聞いたものと同じもの。
けれど、こめられたものが違うことはラダとエリーにはすぐに分かった。
かつては彷徨い、嘆き、求めていた女の歌だった。
けれど、今は――
嗚呼、どうか、どうか
優しい貴方
私の為に歌って頂戴
何よりも愛しい、歌声で
私が傍に立つその時まで、ずっと、ずっと
いつか、貴方にまた巡り合う時の標とする為に
嗚呼、どうか、どうか
依頼結果:成功
MVP:
名前:エリー・アッシェン 呼び名:エリー |
名前:ラダ・ブッチャー 呼び名:ラダさん |
エピソード情報 |
|
---|---|
マスター | こーや |
エピソードの種類 | アドベンチャーエピソード |
男性用or女性用 | 女性のみ |
エピソードジャンル | 冒険 |
エピソードタイプ | ショート |
エピソードモード | ノーマル |
シンパシー | 使用不可 |
難易度 | 普通 |
参加費 | 1,000ハートコイン |
参加人数 | 5 / 2 ~ 5 |
報酬 | 多い |
リリース日 | 03月11日 |
出発日 | 03月18日 00:00 |
予定納品日 | 03月28日 |
参加者
会議室
-
2015/03/17-22:43
-
2015/03/17-22:42
もう変更はない感じかしら?
それじゃあ、後の人が寝落ちしちゃう前に挨拶させて貰うわね。
皆さん、相談お疲れ様でした。
上手くいくといいわね。
>ニッカさん
スタンプ納品おめでとうございます。
とっても可愛いわね♪ -
2015/03/17-20:29
作戦概要確認しました。
神人4人でシレーヌさんを囲む、ですね。
ミュラーさんは、アプローチで
デミ・コボルトをひきつけ
ライトさんと協力し
敵対応に当たるつもりです。
では皆さん、ご武運を! -
2015/03/17-20:25
あ、そうよね。シレーヌさんには手で耳を塞いでて貰えればいいわよね。
エリーさん、ありがとう、説明よろしくお願いします。
プランの提出は一応完了しました。
輝:
・サイバースノーヘッドのスイッチを切って耳栓代わりに
・ハイトランス後ロイヤルナイトのお二人と反対方向で女性陣の護衛
・RKのお二人の相手から漏れたデミに囮用アヒルを向かわせ、隙を突いて攻撃
アルベルト:
・トランス後、ブラッディローズ発動
・ヤグナムの気を引き付けるように正面から向かい、他の人の攻撃する隙を作る
・口を開けたら口に、開けてなければ足を薙ぎ払って攻撃、少しでも傷が付いたらそこを集中攻撃
ザッとこんな感じね。
出発までちょこちょこ見に来ますので、何かあれば言ってね。 -
2015/03/17-19:56
神人四人でシレーヌさんを囲む形ですね。プランに書いておきました。
こんばんは。
私達のプランは、こんな感じになっています。
エリー
・シレーヌさんへの説明(神人と共に後方にいること。三体のデミ・コボルトは接近してくる可能性があること。ロイヤルナイトの精霊さんが守ってくれること。奇声をあげる敵がいるので耳を塞ぐことを推奨)
ラダ
・トランスした後にティッシュを耳に詰めておく。
・対ヤグナム。両手鈍器装備で腹部を狙う。 -
2015/03/17-18:09
プラン、提出完了よ!
-
2015/03/17-18:09
-
2015/03/17-18:06
あたしもそれを考えてたの!
月野さんすごいわ!
どこに付くと詳しく話し合ってる時間はないから、4人でシレーヌさんを囲むようにと書いておけば大丈夫かしらね。
ライト:
私はミュラーさんと横に並んでの護衛+戦闘になるということでいいですね?
書き足しておきます
-
2015/03/17-17:59
えと、神人のみんななんだけど、ちょうど4人でシレーヌさんの護衛なのよね。
だからシレーヌさんを真ん中に、四方をみんなで囲む形にした方がいいんじゃないかしら。
敵がどっちから来るか判らないので。
つまり、えっと……
○
○□○
○ ○→神人、□→シレーヌさん
こんな感じ?図がずれてないといいのだけど……。
私はロイヤルナイトのお二人と別方向で女性陣の護衛の位置づけとしてプラン書いておくわね。 -
2015/03/17-17:34
そうですね、シレーヌさんには何かあった時にすぐに動けるよう、耳栓はしないで貰った方がいいかもしれませんね。
私はアーマードマスターでマイナス値を修正して動けるようにして、女性陣の前に立ち、デミ・コボルトの相手というプランで動きます。
あとは耳栓も忘れずに持参しますね。
ニッカ:
シレーヌさんの護衛部隊に参加ね、隊列などは決めなくても大丈夫なのよね?
前に立つと書いておけばいいのかしら?
背中側にも付いた方がやっぱり安心かしら?
疑問、質問ばかりでごめんなさいね(汗
ひろのさんは盾を持って行くのね。
あたしお金がなくて買えなかった(泣)から弱いけど剣を装備していくわ。
怖いけど、何かあったら振り回すわね!
それから あたしも耳栓ね。
忘れてるものないかしら? -
2015/03/17-17:32
回避……。
そう、ですね。シレーヌさんには、いらない、かも。
コボルトがロイヤルナイトの二人を、抜けて来た場合に。
私は盾で、コボルトを止めようと思ってます。 -
2015/03/17-13:48
雄叫びの効果は、命中と回避の低下なので、戦闘しない人には耳栓いらないかも。
むしろシレーヌさんにこちらの指示が聞こえなくなる方が都合悪い気が。
なので私はシレーヌさんの耳栓はいらないと思うのだけど……使って貰った方がいいかしら? -
2015/03/17-08:45
あの。
シレーヌさんの分の、耳栓も必要、ですか?
誰も書いてないなら、私が書こうと思うんです、けど。 -
2015/03/16-21:56
ルシエロ=ザガン:
ふむ。
なら、ヤグナムの近くでエトワールで攻撃を避けて通常攻撃。
奇声を上げる様子を見せたら、斬り込んでオスティナートを使わせてもらおう。
防御を上げられると厄介なのは確かだからな。 -
2015/03/16-21:37
>ルシエロさん
斬り込みはやってみてもいいのではないかと。
護衛対象の方には神人達と、デミを警戒しながらとはいえロイヤルナイトのお二人もいらっしゃいますし。
妨害できればそれに越した事はないかと思います。 -
2015/03/16-21:33
おお! これはわかりやすいです。月野さん、ガイド引用&ご説明ありがとうございます。
そのルールであれば、精霊の耳にティッシュを詰めて耳栓にするのは、特に問題なく実行できそうですね。良かったです。
長く遊んでいるとだんだん慣れや油断から、ワールドガイドに記載されている基本的なルールを忘れてしまうことがあります。反省しなくては。 -
2015/03/16-21:15
>『申請』
これは、『A.R.O.A.に対する、アイテムの貸し出し申請』の事かなって思ってたわ。
ワールドガイドに
●エピソード内でのアイテムの扱いについて
①らぶてぃめっとには「アイテム」というものが存在し、
原則、そのアイテム以外の物品を、依頼に持っていくことはできませんが、
コンビニエンスストアで、簡単に購入できる程度のアイテムについては
アイテムを保持していなくても自分が「持っている」ものとして、依頼で使用することができます。
と、あるから、自分が持ってた耳栓を持っていって使用する分には問題ないと思ったの。
タブロスのコンビニには精霊さん用の耳栓、ちゃんと売ってるらしいし。
『インカム貸して下さい』は明らかに×だとは思うんだけど。
持ち物が全て×なら『装備欄以外のアイテムは使用できません』と注意書きされるんじゃないかなって。
と言っておいて何だけど、持ち物全般×だったら怖いので、対策をする分には止めないわ。
イザとなれば、ティッシュ丸めて耳に詰めたっていいかもしれないものね。 -
2015/03/16-20:36
ルシエロ=ザガン:
ヤグナムに向かえばいいのか。
そうだな、オレは「エトワール」でヤグナムの攻撃を回避して。
「オスティナート」で攻撃、といったところか。
ヤグナムの奇声は耳栓が使えなければ、耳を塞ぐだけでも大分違うだろうからな。
エリーの言うように、字数に余裕があれば通らなかった場合の対策を書くのも手だろう。
奇声を上げようとした場合に切り込んで妨害を試したいところだが。
護衛対象がいるなら、あまり冒険しない方がいいか。 -
2015/03/16-20:01
心配するだけで、それに対するアイディアや意見を出してなかったですね。
私としては、アイテムなしの前提で鳴き声への対策をした上で、耳栓が使えるようならありがたく使う、というスタンスでいこうと思っています。 -
2015/03/16-19:52
ひろのさん、瀬谷さん、こんばんは。
参加メンバーが増えて嬉しいです!
耳栓はヤグナム対策としてあると心強いアイテムですよね。ただ、このプロローグの解説で
>アイテム申請は一切通しません
と書いてるのが気がかりです。
簡単な耳栓なら、A.R.O.A.に申請しなくても自力で入手できると思います。
ただ、これがもしバトルコーデで装備しているアイテム以外は一切使用不可、という意味なら、簡易な耳栓さえ用意できないんじゃないかと、ちょっと心配です。
-
2015/03/16-19:50
……そういえば、ニッカさんとは貸し衣装で、一緒でした。
今回も、よろしくお願いします。(お辞儀
瑞希さん達も、はじめまして。よろしくお願い、します。
私は、護衛ですね。
大丈夫です。えと、なら盾を持って行きますね。 -
2015/03/16-19:43
わ、満員になってるわね、良かった。
ひろのちゃん、ルシェさん、お久しぶり。瑞希さんとフェルンさんは初めまして。
みんな、どうぞよろしくね。
人数が増えたとなると少し考え直した方がいいかもしれないわよね。アル?
アルベルト:
「そうですね、人数が増えたと言う事は選択肢が増えたと言う事になりますし。
そうなると、ブッチャーさんにはやはりヤグナムの方へ最初から来て頂いた方が良い気がします。
・シレーヌさんの護衛にはコットンさん、アッシェンさん、瀬谷さん、それとひろのさんもでしょうか。
・ヤグナムをルシエロさんとブッチャーさん、私で相手。
・ロイヤルナイトのお二人には女性陣の周りを警戒しつつデミの相手をして頂ければ。
特にミュラーさん、アプローチが使えますよね。アプローチでデミを引き付けて頂けると有難い。
・女性陣の護衛に輝を配置、様子見しつつデミを倒しに。
・戦闘する者は耳栓を装備
こんな感じで如何でしょうか。
あとは戦闘の連携についてもう少し詰められたらと思いますが……
とりあえず私は今のところ、ブラッディローズでカウンターを狙いつつ口へ剣を叩き込もうかと思っています」 -
2015/03/16-19:12
こんばんは、瀬谷瑞希です。
パートナーはロイヤルナイトのミュラーさんです。
アドベンチャーエピソードは初めてです。
ご指導、よろしくお願いします。
私達でできる事はシレーヌさんの護衛かと考えています。
耳栓は持っていきます。
-
2015/03/16-18:23
ひろのさん、ね。
この間、貸し衣装店『ソレル・ルージュ』でご一緒したわよね?
あたし戦闘は初めてだから緊張気味なんだけど、出来ることを精一杯頑張るわ。
今回もよろしくお願いします(ぺこり
アルベルトさんの意見にあたしは賛成だけど、ひろのさん方が参加されたからまた変わるかしら?
どちらにしても、私は護衛に回れるのね。
ちょっとだけ緊張がほぐれた気がするわ。
ライト:
女性である月野さんをお守り出来ないのは騎士としは気がかりではありますが・・・
シラーさんの仰るように私はデミ・コボルトに付きましょう。
ダメージを与えるというよりはダメージを止めるスタイルになりますが。 -
2015/03/16-09:18
ニッカ、さん達は、はじめまして。
輝さん達と、エリー・アッシェンさん達は、お久しぶりです。
ひろのと、テンペストダンサーのルシエロ=ザガン、です。
よろしくお願い、します。 -
2015/03/16-08:00
ふむ……
そうなると、ヤグナムの所へ行くのは、最初は私のみと言う事になりますか。
ヤグナムは動きが遅いはずですし、デミが倒されるまでの間抑えるくらいなら何とかなりますかね……
デミは三体ですし、ファウンテンさん、ブッチャーさん、輝で一体ずつ相手をすれば早めに倒せそうではありますし。
では、敵と遭遇後
・シレーヌさんの護衛にコットンさんとアッシェンさん
・デミ・コボルドの相手に、ファウンテンさん、ブッチャーさん、輝
・その間のヤグナムの相手をアルベルト
・デミを倒し次第、戦える者はヤグナムの所へ
と言う事では如何でしょうか。
デミ・コボルドの『姑息な性格』ですが、女性を狙いに行く可能性が高いのでは、と思っていました。
なので、先に輝がファウンテンさんには女性陣の護りをと言ってましたが、デミを釣る為に女性のみにした方がいいかなと言う気もしています。
その場合は、輝を護衛に置こうと思いますが。
輝:
「私は、戦うならハイトランスするつもりなので、危険とかその辺は考えなくて大丈夫よ」 -
2015/03/15-17:44
よろしくお願いします!
私は神人スキルなどがないので、自衛も兼ねて後方でシレーヌさんの護衛ができれば、と思っています。
ラダさんがどう動くかで、ちょっと悩んでいます。最初にヤグナムにいくか、デミ・コボルトにいくかで……。
目的の一つとして挙げられているのは、全てのオーガの討伐。憶測ですが、姑息な性格ということからデミ・コボルトは不利になったら逃げ出しそうな気がします。
今の参加人数ならば、ラダさんにはデミ・コボルトの数減らしをお願いしようと考えています。 -
2015/03/15-09:09
おはようございます。人増えてるわね、良かった。
エリーさんとラダさんはウィッグの時以来ね。よろしくお願いしますね(にこっ
以前の依頼書は、友人が参加してたのもあって一通り読んだわ。
オーガが複数で大変だったわよね。お疲れ様でした。
>戦闘
ヤグナムとデミの数を合わせると精霊さん達よりも数が多いし、シレーヌさんの護衛は必須よね。
なのでニッカさんが護衛に付くのいいわよね。
ライトさんは更にその前で守りを固めて貰ったらどうかと思うの。
ヤグナムの相手をアルとラダさんにして貰ったとして、デミまで手が回らないかもだし、
精霊さんが一人は付いてた方がいいんじゃないかなって。
(PL:メタ発言になりますが、精霊の手が回らない隙に神人を狙われる……と言うパターンが結構見られるので)
私はどうしようかしら……シレーヌさんをニッカさん達が護衛してくれるなら
積極的にデミを倒しに行こうかしら。
その方がヤグナムの相手をする精霊さん達が集中できそうだと思うし。
エリーさんとラダさんはやりたい事あります? -
2015/03/15-07:51
月野さん!またお会い出来て嬉しいわ!(にこっ
アッシェンさんは初めましてね、あたしはニッカ=コットンよ、よろしくね。
戦闘だなんてドキドキするわ、まだ武器を持って戦ったことなんてないんだもの。
レベルは低いけど、出来ることを精一杯やるわね。
今回は、あたしは護衛をさせてもらえればと思ってたわ。
ライトはどうかしら・・・ ロイヤルナイトなんだけどレベル低いし盾として役に立つのかしら?
シレーヌさんと、護衛メンバーの前に立って盾になってもらうのもアリかしら?
耳栓ね、わかったわ、用意しなくちゃね。 -
2015/03/14-20:13
ニッカ=コットンさん、月野 輝さん、こんばんは。
エリー・アッシェンです。
目的は、シレーヌさんの護衛と、全てのオーガの討伐ですね。
以前セイレーン岬関係の依頼を請けた時は、実力不足で敵を取り逃がしてしまいました……。うふぅ……。
今回の依頼では、ちゃんとオーガを殲滅したいところです! -
2015/03/14-15:10
ニッカさん、ライトさん、こんにちわ。
先日のドレスの時はお世話様でした。またお会いできて嬉しいわ。
今度はオーガ退治、頑張りましょうね。
アルベルト:
「改めまして、アルベルト・フォン・シラーです。今回は宜しくお願いします。
もう少し人数が増えてくれると楽なのですが、とりあえずはこの人数で出来る事を考えてみようかと思います。
今考えられる手は、
1.精霊二人でヤグナム・デミコボルトの相手、神人二人でシレーヌさんを護衛
2.私達二人がヤグナムとデミの相手、シレーヌさんとニッカさんの護衛をライトさんが担当
と言う所でしょうか。
どちらにしても、私にはヤグナムの相手をさせて頂ければと。
それからヤグナムの雄叫び対策として、耳栓を用意する事を提案します。
アイテムの申請は通らないとなってますが、耳栓は申請しなくても自分で用意できる物ですし大丈夫ではないかと思いますので」
輝:
もちろん、他の作戦でも問題ないので、遠慮無く言ってね。 -
2015/03/14-10:47
神人のニッカに変わってご挨拶致します。
ライト=ヒュージ=ファウンテンと申します。
アドベンチャーエピソードには初の参加となります
色々と教えていただければ有難いです
よろしくお願い致します。