プロローグ
●贈り物
よく晴れた昼、少女は息を切らして走る。
柳で編んだバスケットを持って、整備されていない、でこぼこな坂を駆け上る。
坂を上りきると前方の斜面に墓地が見えた。少女はいくつもの墓の間を通り、奥まった場所にある墓の前で立ち止まる。
「着いた!」
荷物を置いたあと、墓地と森の境に建てられた小屋に向かった。
木造の小さな小屋には、墓を掃除するための道具が一通り揃っている。
鍵は掛けられておらず、管理は山の麓にある村の人々の善意によって行われていた。
「んしょ、と……」
バケツと雑巾を持ちだし、小屋の脇にある沢で水を汲む。
墓の前に戻ると、水で濡らした雑巾で、丁寧に墓石のよごれを拭き取った。
太陽が真上から西側に、少しだけ傾く。墓の掃除を終えた少女は、手を綺麗に洗ってすとんと腰を下ろした。
「今日はね、プレゼントもってきたの」
少女はバスケットを開くと、中から白い花を結んで作った花飾りを取り出してみせる。
「はじめて作ったの! お母さん、お花好きでしょ?」
朗らかな声で言うと、少女は墓に花飾りをのせた。瑞々しい花弁が、墓の上でふわりと風に揺れる。
ふわり、と揺れたと同時、ピンク色の花弁が少女の視界を舞った。
「……桜、きれい。こんどは桜で作ろうかなあ」
ここは、美しい桜の木々に囲まれた、魂の眠る場所。少女は瞳を閉じ、風の音に耳を澄ませる……。
●意志
「デミオーガだっ! デミオーガが出たぞ!!」
花飾りを墓の上にのせた翌日、事件は起こった。
夕方、少女が父親と共に、村市場での買い物を終えたときのことだった。
「なんだって! どこに!?」
顔面蒼白で地面に膝を付いた村の男に、村の人々はざわめき立つ。
少女も手に持った買い物袋を握り締め、男を食い入るように見つめた。
「ぼ、墓地だ……」
男は、墓地がある山の方向を指さしながらブルブルと震えた。
怯えきった男に、果物屋の主人が声をかける。
「お前、よく逃げて……」
「供え物の菓子を投げて、その隙に逃げてきた!」
デミオーガが食べ物に釣られている間に、何とか逃げてきたらしい。
「供物が目当てか?」
「カラス対策に容器に入れるようにしてるとはいえ、相手はデミオーガ……荒らされるだろうな、確実に……それに、村にもおりてくるかもしれない」
「とにかく、みんな家の中に避難して、A.R.O.A.に連絡を……」
集まった村人たちが慌ただしく言葉を交わした。
……荒らされる。
大人たちの言葉に、少女の脳裏にあるイメージが呼び起こされる。
母への贈り物が、想いを込めて作った花飾りが、食いちぎられ、ズタズタに引き裂かれた、無残な姿が。
小ぶりのリンゴが数個入った買い物袋が、ガサリと大きな音を立てる。
「エリ?」
「……家にかえってる」
父親の問いかけに、エリと呼ばれた少女はいつもと変わらぬ口調で告げる。
袋を持ったまま家の方向に走り出し、角を曲がって……そこでくるりと方向を変えた。
道を迂回し、父親に気付かれぬよう、母の元へ。「行ってもいいか」と聞けば、ダメだと言われることは、その場の空気で理解していた。
「お母さんの花かざり、こわれちゃう」
6歳の少女は、デミオーガの恐ろしさを知らなかった。
●行方
「タブロスから南西、数時間行った先にあるアルパス高地の村に、デミオーガが出現しました」
知らせを受け集まったウィンクルムたちの前で、A.R.O.A.職員は深刻な顔で資料をめくる。
職員は写真が貼られたページで手を止めると、全員に見えるように資料をテーブルに置いた。
「目撃情報から推測するに、恐らくデミ・ワイルドドックであると思われます。野良犬がデミオーガ化し、群れを成したのでしょう。皆さんには、この狂犬たちを駆除してもらいます」
資料の写真には、デミ・ワイルドドックが群れを成している様子が写っている。
凶暴な光を瞳に宿らせ、鋭い牙と爪を剥き出している。
次いで職員は、地形や村の位置などが記された地図と、墓地の見取り図を広げた。
指を地図上に置き、村のある位置から墓地のある位置まで、スッと指先を走らせる。
「これが出現した墓地周辺の地図です。現状、村の南……山の中腹にある墓地をうろついているそうですが、放置しておけば村にも被害が及ぶでしょう」
職員の言葉に、ウィンクルムたちは墓地の見取り図に視線を落とした。
等間隔に並んだ墓石が80近く設置され、奥には沢と管理所があるようだ。墓地の周辺は森に覆われている。
「墓地で戦うことになると思いますが、なるべく、墓石は傷付けないようにしてください。……あと」
資料をめくる職員の険しい表情が、さらに曇る。
「気になる情報が。出現報告があった日から、少女が1人行方不明になっています。父親の話では、もしかしたら墓地に向かったかもしれない、とのことです」
職員は資料に載せられた、金髪の少女の写真と文書を、ジッと見つめた。
「何でもオーガが出る前日、母親の墓に花飾りを添えたとかで……とても喜んでいたそうです」
資料を閉じて、職員は顔を上げる。
「デミオーガとの関与は確定していませんが、デミオーガに襲われたのであれば救助……もしくは、遺体があるのであれば、家族の元に送り届けなければなりません」
職員の瞳には、どこか縋るような色が宿っていた。
「慣れない任務かと思いますが、ウィンクルムである貴方たちなら、解決可能なはずです。……気を引き締めて、行ってきてください」
私にはできないことですから。職員はそう静かに呟いて、資料をギュッと握り締めた。
解説
■依頼
1.デミ・ワイルドドックの駆除
2.少女の捜索(デミオーガが出現した墓地周辺のみ)
■成功条件
1.デミ・ワイルドドックをすべて駆除する
2.少女を捜索し、見つけ出す。生きていれば救助、死亡時は遺体を家族に届ける
※少女が死亡していた場合も、第一の目的『デミ・ワイルドドック』の駆除が完了すれば、
成功条件は達成されたことになります。
■デミ・ワイルドドックについて
数:目撃情報によると、7、8匹程度です。
特徴:鋭い牙や爪を駆使し、単体、もしくは集団で襲ってきます。
1匹はそれほど強くありませんが、油断は禁物です。
■村と墓地について
村から墓地までの距離:徒歩で1時間半程度掛かります。
墓地の広さについて:100程度、墓を建てられるくらいの広さです。
墓石の間隔について:墓石と墓石の間は、だいたい1.5メートル程度の間隔があいています。
ゲームマスターより
はじめまして、還源水(かんげんすい)と申します。
今回は、デミオーガを退治していただくことになります。
相手はオーガではありませんので、ジョブスキルがない方でも
倒すことができます。また、トランス状態となるための誓いの口付けも
必要ございません。(したい方もいるかもしれませんが……!)
デミオーガ相手でもジョブスキルを使いたい、トランス状態になりたい方は
プランにて記載をお願いします。何も記載がなかった場合は、
トランス状態ではない通常戦闘となります。
ただし、トランス状態を描写できるのは、ゲームルール上、
ジョブスキルが使えるようになるレベル2以上の方のみとなります。
どうかご理解いただきますよう、よろしくお願い致します。
それでは、ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
皆様のご参加を、心よりお待ちしております!
リザルトノベル
◆アクション・プラン
田口 伊津美(ナハト)
(伊津美としては契約していないことになっているので結寿音と名乗っています) アドリブ歓迎 【心情】 6歳で父親を欺くなんてちょっと将来が心配だよ とにかく、反省してもらうためにも早急に撃破だね お母さんの目の前でなんて後味悪いし… 【行動】 食べものに食いついてる間に逃げた人もいたそうなので、デミ・オーガとかケモノが好きそうな肉を用意 これで集められないかな? 広範囲スキルはないけどトランス状態のナハトなら殺ってくれるっしょ 私も微力ながらに戦ってあげるし 今回は怪我しないようにね?治療費ってただじゃないんだから エリちゃんの保護は他の人に任せる そのためにも私達が囮にならないとね おもいっきり目立って引き寄せるんだ! |
結城 早耶(キイ・カムイ)
●心情 エリさんが心配です 出来る限り早く討伐と救出をせねばなりませんね 村のためにも確実に討伐をしなくては エリさんとお母様との思い出を壊すような真似はさせません 墓地で戦います お墓を荒らさないように気をつけましょう ●作戦 結寿音さん、葵さんウィンクルムと共に敵の誘引にまわります 気を引くために肉などの食べ物を使います 「いるのなら出てきなさい」 声を上げて敵を集め、その間にエリさんの捜索を任せます 救護班のほうに敵がいかぬよう気をつけます 戦闘では引き付けて頂いている間に敵の隙をついて、攻撃致しましょう また一体ずつ集中狙い、各個撃破致します エリさんの無事が確認でき次第捜索班と合流、一気に攻めていきましょう |
月野 輝(アルベルト)
※心情 少女が怖い思いをしてると言うなら一刻も早く助けに行ってあげないと アル、お願い力を貸して エリちゃんをどうしても助けたいの ※行動 戦闘に関しては頼りになる方が多いし、私はエリちゃん探しに専念するわ 村の人に、お母さんのお墓の場所と、子供が隠れられそうな場所がないか聞いてみましょう 物置とか穴とかあるかもよね 管理事務所って普段鍵はかかってるのかしら? 念のため沢と周辺の森の中も確認して… 途中、戦闘班の目から逃れたデミオーガがいたら頑張って戦うわ 絶対負けない! ※移動手段 徒歩だとちょっと遠いわね 馬とか借りる事はできないかしら? アル、馬乗れるわよね? ※エリちゃんと一緒に花飾りを作ってお供えできるよう頑張るわ |
葵(レント)
デミ・ワイルドドッグと戦う組を担当します 斑目さん、月野さんに近づけないように敵を引きつけ できるだけ二人を視線に入れさせないように心がけます 二人に危険な位置を知らせるように また、エリちゃんが間違えて近づいてこないように 「こっちにいっぱいいます、気をつけて」 「危ないから離れて」 などと、大きな声で警戒の呼び掛けもしながら動きます 位置取りとしてはレント君からあまり離れないように 努めて後ろに位置取ってヒットアンドアウェイを心がけます 戦闘が早めに終わった場合には月野さんたちに合流して 現況を聞きながら捜索に加わります |
班目 循(チェスター)
村から、皆と同行。 …ハァハァ…こんなに歩くとは……現地に着いただけで疲れてしまったよ… 僕は戦闘は苦手だ。それに人命救助を優先させたい。オーガ駆逐の方がのちの被害を減らせ人助けに繋がるのは理解できるが目の前の命を助けてあげたいな。うーん、我ながら感情的かな? だから僕は月野輝と一緒に少女の捜索をメインに手伝おうと思う。 幸い戦闘希望者も三組いるしね。 現地に着いたら僕の直感を信じて探し回る。と言っても体力には自信がないし、デミオーガと鉢合わせるのも嫌だから慎重にね。 一応、鉢合わせた際の為に戦闘の心構えはしている。けど…ちょっと怖いね…戦い方もよく解らないしチェスター頼みかな?墓の影に隠れやり過ごそう |
●墓場の狂犬
タブロスを馬車で出発してから数時間後、ウィンクルムたちは目的の村に到着した。
新緑の山々の麓に、ひっそりとその村は存在している。到着を聞き付けた村人たちが、彼らを出迎えた。
「エリちゃんのいそうな場所や、墓地について教えていただけませんか?」
月野輝は、すぐさま情報収集を開始する。村人から、エリの母親の墓の位置や管理所の情報、行方不明になる前のエリの様子など、様々な情報を得ることができた。
どうやらエリは、果物屋で買ったリンゴを持ったまま消えたらしい。
「ああ、あと、管理所には鍵が掛かってないから、簡単に入れると思うよ」
「ありがとうございます! ……これだけ集めれば十分かしら」
情報をメモに書き留めつつ、確認するように輝は連れの精霊、アルベルトに問う。
「そうですね。これ以上時間をかけても日が落ちてしまいますし、このくらいでいいかと」
輝の問いにアルベルトは頷いて、冷静な口調で言葉を返した。
情報を共有し、一同は村長が準備した馬車に乗りこむ。他人を乗せられるような馬は人数分おらず、十人乗れる程度の大きめの馬車を提供してもらったしだいだ。
途中からは足場が悪く道幅も狭いため、馬車は入れない。墓地に続く坂道の手前でおりて、残りは徒歩で移動する。
「このようなときでなければ、森林浴でも楽しめたかもしれませんね」
木漏れ日を見つめながら結城早耶が呟いた。早耶の言葉に、キイ・カムイが黒い尾を揺らす。
「これじゃ森林浴というより登山だがな」
数十分ほど坂を上ったところで、墓地の入り口が見えてきた。手前で一度足を止め、一同は用心深く周囲を見渡した。
「だいぶ歩いたね……なかなかハードな道だったよ」
班目循が肩で息をしながら額の汗を拭う。
「循様、汗が……」
すかさずポケットからハンカチを取り出すチェスター。循の額の汗を、慣れた手つきで拭き取った。循は丸めがねをくいと上げ、しっかりと前を見据える。
「このくらい……まだまだ、これからだよ」
視線を上げた先には、墓地の風景が映り込んだ。供え物のほとんどが、ぐちゃぐちゃに荒らされている。
「酷い状態ですね……」
広小路・葵は、汚された墓石に心を痛めた。
「葵さん、気を付けて」
彼女の前に立ち、レントは周囲を警戒している。
皆がデミ・オーガの気配を探る中、田口伊津美はナハトを木陰に引っ張って行った。
「さっさと済ませるよ。屈んで」
伊津美は命令口調で、ナハトに屈むように促す。
「……わかった」
ぽつりと呟き、言うとおりに屈むナハトの頬に、伊津美は軽く唇を触れさせた。「It is show time」と小さく唱えた瞬間、二人は淡く発光し薄いオーラを纏う。
伊津美とナハトがまさに作業的にトランス状態へと移行したあと、墓地に犬の鳴き声が響き渡った。
「葵さん!」
レントの鋭い声に、葵はレントに寄り添った。
「レント君、頼みましたよ」
今度はきっと、守って見せる。共にスペルを紡ぎ、葵はレントの頬へと口付けた。二人を包む光はオーラとなり、全身に行き渡る。
森の茂みがガサガサと不穏な音を立てた。
「いるのなら出てきなさい」
早耶の凛とした声に、茂みの奥から赤い瞳がギラリと光る。
「さっそくお出ましだね、こっちだよ!」
木陰から飛び出した伊津美が、用意していた骨付き肉を取り出して墓地の一角、管理所などがある方向とは逆へと投げる。
黒い体毛を生やしたデミ・ワイルドドックたちが物影から一斉に飛びだし、骨付き肉へと喰い付いた。数は八匹。依頼書に書かれていたとおりだ。
「今のうちに、エリさんを頼みます!」
剣を構えて敵を睨み据えながら、早耶が輝や循に告げる。
「ありがとう! アル、行きましょう」
「ええ。ここは頼みましたよ」
アルベルトは長い剣をスラリと抜刀し、輝と共に走り出した。
「チェスター、僕たちも行くよ! 少女を探さないとね」
「仰せのままに」
チェスターも急襲に備えて刀を構えつつ、循に追従した。数匹の敵が肉から視線を外し、走り出す四人のあとを追おうとする。
「こっちを見るんだ!」
レントが気合いを込めて声を張り上げた。アプローチで敵の注意を引き付けることで、四人に向いた視線を自分に向けさせる。
唸り声を上げてにじり寄る敵に対し、牽制するように剣と盾をしっかりと構えた。
「こっちにいっぱいいます、気をつけて!」
レントのすぐうしろで、葵が大きく息を吸い込んで言い放った。エリがこちらへと来ないようにと願いつつ声を出す。
一方、肉を貪る敵を前にして、ナハトは無表情のままダガーを鞘から引き抜いた。
「……殺す」
風のように接近し、敵の横腹を斬り裂く。一見無感情に見える瞳には、暗い殺意の色が色濃く浮かんでいる。
アルペジオによる回転力が斬撃を高速化し、繰り返し敵を斬り刻んだ。
「ギャウウ!!」
仲間を殺され激怒したのか、一匹の敵がナハトの背後に回り込み飛びかかろうとする。
「危ないっ!」
レントがナハトと敵の間に入り、敵を盾で弾き飛ばした。衝撃に一瞬よろけるも、地を踏みしめて持ち堪える。
盾に弾かれ地面に転がる敵を、伊津美が剣で斬り付けた。
「前ばっか見てないでうしろも注意して!」
「……ごめん」
鋭く言い放つ伊津美に、ナハトは一瞬だけ殺気を和らげて短く謝罪する。
「謝る暇があるならさっさと殺っちゃって」
「わかった」
素っ気ない伊津美の言葉に頷き、ナハトは再び敵に殺意を向けた。
「防御は僕に任せて、皆さんは攻撃に集中を!」
敵の連撃を受け止めながら、レントが叫ぶ。骨付き肉を食いつくした敵が、レントに襲いかかろうとする。
一人で複数からの攻撃を防ぐのは至難の技だ。爪が掠め、レントの頬に赤い線が走った。
直後、敵の背中にさらに鮮烈な赤い線が踊る。キイが刀で敵の背を引き裂き、息の根を止めたのだ。
「騒がしい犬っころには灸据えてやらねぇとな」
死角を突いた素早い刀捌きに、敵は警戒するようにレントから距離を置いた。身を低くして、キイの姿を捉えようとする。
「ガルル!!!」
一匹がキイをまっすぐに睨み付け跳躍した。キイはギリギリのところで身を翻し、敵の攻撃を回避する。
たまたま墓石の裏に位置取ったところで、敵が追撃を繰り出すべく方向転換する。
「ちィ……!」
このままでは墓石を巻き込む。キイが避けたとしても、敵が墓石に激突すれば墓石を壊してしまうかもしれない。墓石は壊さぬように。脳裏に過ぎる早耶の言葉に、キイは刀を構え直した。
迫る敵の牙に緊張が走る。敵が墓石に接触する直前、キイは前に飛び出し、敵の頭部に無理やり刃を突き立てた。敵は痛々しい叫びを上げ、地面に崩れ落ちる。
瀕死でもがく敵に止めを刺すように、早耶が剣を振り下ろした。
「キイ、大丈夫ですか?」
「……フン、これくらい朝飯前だぜ」
指にできた掠り傷は無視して、キイは強い口調で告げると、刀に付いた血を払い落とした。
残る敵は半数……四匹だ。畳みかけるように、六人は総攻撃を仕掛けた。
オーガを滅する力を駆使し、ナハトは止めどなく剣術で敵を捌く。レントも盾で阻んだ敵の横腹に剣撃を叩き込み、敵の体力を奪っていった。
トランス状態になれないまでも、キイも持てる力を使い、ナハトやレントが動きやすいよう敵の目を撹乱する。
ナハトが最後の一匹の喉元を切り裂き、騒がしかった空気は動きを止めた。
「お前は、壊されたということを理解すらできないだろうな」
崩れ落ちる敵を見下ろしながら、ナハトはダガーを鞘に収める。
「……、全部処理できた?」
決め台詞に思うところはあったが敢えて突っ込まず、伊津美は確認するように問いかけた。ナハトはぐるりと見渡して、ほんの一瞬だけ、僅かに眉を顰める。
「二匹、足りない」
「なんだって? ……本当だ、死体が六つしかない」
レントが数を確認して、焦りの表情を見せた。戦闘が始まった段階で、敵は八匹いたのだ。
「逃げられたか……!」
キイが悔しそうに唇を噛み締める。葵は管理所がある方向に目を向けつつ、思案するように目を細めた。
「まずは、捜索班と合流しましょう。敵はそちらへ行ったかもしれません」
「そうですね。急ぎましょう」
葵の言葉に早耶が頷き、気を引き締めるように剣を握り直す。
「まさか二匹仕留め損ねるなんてね……。捜索班、無事だといいけど」
軽く息を付き、伊津美は複雑な面持ちで呟くのだった。
●エリの行方
墓石の間を通り抜け、捜索班の四人は墓地の奥へと走る。
「エリちゃん、いたら返事して!」
途中、森に向かって輝が呼びかけた。声は茂みに吸い込まれ消えていく。森の中から返ってくる声はない。
「まずは管理所に行ってみよう。逃げ込むとしたら、そこの可能性が高いんじゃないかな」
「そうね、管理所に行ってみましょう」
循の言葉に、管理所への道を慎重に移動し始める。戦闘班が引き付けているとはいえ、敵が襲ってくる可能性は否定できない。
管理所に到着すると、扉は開け放たれたままであった。管理所の傍には、沢の水がさらさらと流れている。
「先頭は私が。輝、うしろに」
隣にいたアルベルトが、スッと輝の前に出る。
「わかったわ」
輝はアルベルトのうしろに位置取り、剣の柄を強く握りしめた。
アルベルトを先頭に、管理所の中へと入る。窓ガラスや壁は無事なようだ。しかし、床に散らばった掃除用具が、何者かが暴れた形跡を残していた。
「荒らしたあと、ですか。敵の気配はないようですが」
周囲の気配に感覚を集中し、チェスターが静かに答える。
「少女が逃げ込み、奴らがあとを追ったか、あるいは……」
床に転がる障害物に気を付けつつ、循は慎重に室内を探る。どこか隠れられる場所はないだろうか。ぐるりと四方に視線を巡らせて……とある一点で留める。
「あれは……?」
部屋の奥、光が届かない暗く湿った場所に、何かのシミが広がっていた。輝もシミへと目を向けて、ハッとしたように息を呑む。
「……輝、大丈夫ですか」
アルベルトの言葉に、輝は緊張した面持ちで頷いた。
「近付いて、確認を……」
嫌な予感に躊躇いつつも、一歩足を踏み出そうとした刹那。
四人以外の気配が急速に近付き、狂った唸り声を上げる。獰猛な瞳をギラつかせた狂犬が、入口の前で一匹身構えていた。
「敵……!」
剣を構え、輝は敵に向き直る。そんな彼女を制するように、アルベルトが彼女と敵の間に割り込み手を広げた。
「下がってください」
「一緒に戦うわ!」
「駄目です。もしあなたが怪我をしたら、誰が少女を助けるのですか」
アルベルトの鋭い声が、輝の胸に突き刺さるように響いた。輝は己の目的を思い直し、アルベルトのうしろへと静かに下がる。
「循様もお下がりください。ここは僕たちが」
アルベルトの隣に並び、チェスターが刀をしっかりと構える。循は迷いなく頷き、ささっと物影に身を潜めた。
「任せた! しっかりやれよ!」
「わかりました」
チェスターの言葉と同時、敵が牙をむいて襲いかかる。凶暴な眼光は、まっすぐにアルベルトへと向けられた。
アルベルトは、ロングソードで牙を受け止める。ギリギリと嫌な金属音が室内に木霊した。
「単純ですね」
敵の背後へと、チェスターが回り込んだ。体を捻らせ、回転するように敵の背を斬り付ける。
敵は悲鳴にも似た鳴き声を上げた。剣を噛む力が緩み、床へと落下する。
「……終わりです」
アルベルトは解放された剣を振り下ろした。魂の波動が剣に宿り、より正確な刃となる。美しい銀の閃きが、敵の胴体を貫いた。か細い叫びを上げ、敵は絶命する。
「見事な剣捌きですね」
刀を鞘に収めながら、チェスターがにこりと微笑んだ。
「そちらこそ、見事な一撃でした」
剣に付着した血を払いつつ、アルベルトも爽やかな笑みを返す。アルベルトのうしろで一部始終を見ていた輝が、ひっそりと肩に入った力を抜いた。
「……終わった?」
物影に隠れていた循がひょっこりと顔を出す。
「はい、循様。処理いたしました」
「そうか。よかっ……」
循がホッと胸を撫で下ろしかけた瞬間、窓を盛大に突き破る音が響き渡った。飛び散る破片に紛れ、黒い塊が降ってくる。
「まっ、まだ敵がいたのか……!」
「グルルルル!」
黒い塊……傷を負った狂犬は、唸り声を上げながら360度見回した。まるで、逃げ道を探すように。
「逃げるな」
破られた窓から、もう一つの影が飛び込む。敵が一瞬前までいた場所に、ミシリと亀裂が入った。床にはダガーが深く突き刺さっている。
そのダガーを、もう一つの影……ナハトが引き抜いた。複数の足音が外から聞こえてくる。戦闘班が駆け付けたのだ。
ナハトはどす黒い殺気をはらんだ瞳で、敵を射抜いた。敵は怯えたように尻尾を下げて、出入り口から逃げ出そうと駆ける。
「通さない!」
出入り口前にレントが立ちはだかった。敵は牙を剥きだしつつも、怯えたように床に縮こまる。
「観念しな」
キイがレントの脇を通り抜け敵に接近し、胸部を刀で貫いた。痙攣するようにビクビクと震えたあと、敵は完全に動きを止める。
「すみません、二匹取り逃がしてしまって。お怪我はありませんか?」
管理所の外側から早耶が顔を出し、心配そうに声をかけた。
「あれだけ数がいたんだ、謝る必要はないよ。それに怪我人もいない」
循の言葉に、早耶は安心したように息を付く。
「ったく……逃げるとか、手間かけさせないで欲しいよね」
敵の亡骸を、伊津美が冷めた視線で見下ろした。ナハトはと言うと、先ほどの殺気はどこへ行ったのか、ぼんやりとした目で室内を眺めている。
「……終わった」
ボソリと呟いて、ナハトはダガーを鞘に収めた。
「皆さんが無事で良かったです。エリちゃんの手掛かりは見つかりましたか?」
葵が室内を見回しながら、捜索班に問う。
「さっき、床に妙なシミを見つけたんだ。敵が来たから、まだ調べてないんだけど」
「シミ……」
循の言葉に嫌な予感がよぎったのか、伊津美が静かに呟いた。最悪の事態も想定しつつ、シミがあったという場所に皆で移動する。
暗がりにあるため、よく見なければ色がわからない。そっと近づき、ジッと目を凝らす。
チェスターが身を低くしてシミを見つめ、ふと気付いたように顔を上げた。
「……元は透明な液体でしょうか。若干、甘酸っぱい匂いもします」
その言葉に、レントも鼻を近づけて確かめる。
「本当だ。何だろう……果物のような」
「このシミは果物の汁ということでしょうか」
葵は考え込むように顎に手を当てた。ふいに、キイが床から何かを拾い上げる。
「おい。これ、リンゴの芯だぜ」
キイの手には、リンゴの芯がつまみ上げられていた。それを見て、輝がハッと目を見開く。
「そういえば、エリちゃんは消える前、果物屋で買ったリンゴを持ってたって……」
「みんな見てくれ。ここ、床下に通じてるみたいだ」
循が物影に隠れた床に、八十センチ四方くらいの戸があるのを発見した。取手を掴むと、意外にも簡単に開く。
内側……床下の暗がりに、少女が一人うずくまっていた。食べかけのリンゴが一個だけ入った袋を抱えている。
「……故意か偶然か、リンゴを落として、それに敵が気を取られている間に、逃げ込んだのですね」
メタルフレームの奥にある瞳を細め、アルベルトが呟くように言葉を紡いだ。輝は少女に向かって、そっと手を伸ばす。
「エリちゃん、もう大丈夫よ。助けに来たわ」
輝の声に、弱々しく顔を上げるエリ。差し込む光に瞳を潤ませながら、輝の手をギュッと掴んだのだった。
●村でのひととき
デミ・オーガを駆除した一同は、エリを連れて村へと戻る。帰りを待っていた村人たちが、祝福ムードで出迎えてくれた。無論、エリの父親も一緒だ。
「エリ……!」
父親の声に、チェスターに背負われていたエリはその背から飛び降りて、父の元へ駆け寄る。
「お父さんに嘘付いて、危険な場所に行くのはこれでやめにするんだよ?」
伊津美の言葉に、エリはこくこくと頷く。
「うん……ごめんなさい、おねえさんたち、お父さん」
震える声で謝罪するエリの手には、ボロボロになった花飾りが握られていた。
「エリちゃんが無事で良かったわ。……帰りまでまだ時間があるから、新しい花飾り、一緒に作り直しましょう?」
輝が優しく話しかけると、エリは無邪気な笑みを浮かべる。
「……うん」
輝はエリに微笑み返したあと、ふと思い出したようにアルベルトへと目を向けた。
「アル、今日はありがとうね。正しい判断をしてくれて」
感謝の言葉にアルベルトは一瞬だけ間を置いたあと、軽く息を付いて答える。
「貴女と契約した精霊として、当然のことをしたまでです」
素っ気なく告げるアルベルトだが、エリと笑いあう輝を見る目は、どこか温かかった。
一方、輝とエリのやり取りを眺めながら、循が空に向かって、満足げに伸びをする。
「少女も助けられたし良かったな。これにて一件落着、といったところだろうか」
「そうですね、循様。今日はよく頑張りましたね」
循の横に控えながら、チェスターは子どもを褒めるときのような声で紡ぐ。
「仕事はきっちりこなすからな。……って、その言い方、なんか馬鹿にしてないか?」
ジト目で循がチェスターを見上げると、チェスターは品の良い笑顔を浮かべた。まさにキラキラとした、執事スマイル。
「そのようなことは一切ございません」
「釈然としないんだが……」
「気のせいですよ。それより、帰りが来るまで室内で休憩しましょう。ここは冷えます」
さらりと受け流すチェスターに、循はむすりとしながらも頷いた。迎えが来るまで、村の宿屋で休憩してもいいという許可が下りている。
宿屋の待合室では、葵がレントの傷の手当をしていた。
宿屋から借りた救急箱から、消毒液を取り出す。ガーゼにふきかけると、頬の擦り傷を軽くおさえた。
「レント君、怪我は大丈夫ですか?」
「大丈夫……いたっ」
ズキリと傷が痛み、レントは思いきり眉を寄せる。
「今日はお疲れ様でした。とても格好良かったですよ」
薬を塗って別のガーゼを貼ったあと、葵はレントの柔らかな茶色の髪を優しく撫でた。
「……ありがとう……」
どこかスッキリしない表情で呟くレントに、葵は首を傾げる。
「……? 他に痛いところでも?」
「あっ、いや、何でもない! 何でもないんだ!」
レントは慌てた様子で首をブンブンと横に振った。
「葵さん、救急箱お借りしてもよろしいですか?」
手当てが終わったところで、早耶が葵に話しかける。
「どうぞ、持っていってください」
葵から救急箱を受け取り、早耶はキイの元に戻る。
「キイ、手を見せてください」
早耶の言葉に、キイはフンと鼻を鳴らして言葉を返す。
「これくらいどうってことないぜ」
「少しの傷でも、ばい菌が入ったら悪化するかもしれません」
早耶が心配そうな表情でジッとキイを見つめる。キイは落ち着かなげに目を泳がせたあと、深く息を吐いた。
「……しかたねぇな。そんなに言うなら」
しぶしぶ手を出すキイに、早耶はふわりと花が綻ぶような微笑を浮かべる。
「ふふ、今日は素敵でしたよ」
早耶の笑みと柔らかな声音に、キイは照れくさくなり思わず顔を背けた。
手当の光景を遠目に眺めつつ、伊津美がちらりと隣にいるナハトに目を向ける。ナハトは窓際の長椅子に座り、無言で飴を舐めていた。
「馬鹿ロボット。あんた、怪我とかしてないでしょうね?」
「してない」
伊津美の問いに、ナハトは首を横に振る。
「ならいいけど。これからも怪我しないでよね。お金かかるし」
釘を刺すように言うと、ナハトは一瞬だけ飴を舐める手を止めた。
「わかった」
飴をくわえたまま、ナハトはぼんやりと窓から赤い夕空を見上げる。
ちゃんと聞いているのかいないのか、よくわからないナハトに、伊津美は静かに溜め息を付いた。
村や山々を赤く染め上げながら、太陽は少しずつ西の地平線へと沈んでいく。ウィンクルムたちの活躍によって、再び安息の日々が戻ったのであった。
依頼結果:成功
MVP:
エピソード情報 |
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---|---|
マスター | 還源水 |
エピソードの種類 | アドベンチャーエピソード |
男性用or女性用 | 女性のみ |
エピソードジャンル | 戦闘 |
エピソードタイプ | ショート |
エピソードモード | ノーマル |
シンパシー | 使用不可 |
難易度 | 普通 |
参加費 | 1,000ハートコイン |
参加人数 | 5 / 2 ~ 5 |
報酬 | 通常 |
リリース日 | 03月11日 |
出発日 | 03月19日 00:00 |
予定納品日 | 03月29日 |
参加者
会議室
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2014/03/18-23:50
もう少しで出発ね。
無事に依頼を成功させられる事を祈って。
良い結果が出るといいわね。 -
2014/03/17-22:51
うーん…そうですね、ダメージを与える罠ってなるとちょっと難しいのかも…
引きつけてその隙に戦闘組と捜索組が素早く分かれる、とかの目的でなら
少し離れたところに食べ物を投げたらOKですよね。
あんまり効果は期待できないのかな…?
戦闘組として気をつけることとしては、
捜索組と十分距離をとることと、エリちゃんを近づかせないことがあると思うので
大きく警戒を呼び掛ける声を出しながら戦いたいと思ってます。
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2014/03/17-18:25
早耶さんに葵さん、初めまして、一緒出来て嬉しいわ。
よろしくお願いね。
私も戦闘任務初めてだし、戦闘希望の方が3名いるなら、
循さんと一緒にエリちゃん探しに専念するわ。
1匹くらいなら遭遇しても何とか…なると思うし。
■罠ついて
時間が掛からず手軽に仕掛けられる物なら、ピアノ線かしらね。
エサを捲いて、それを取り囲むようにピアノ線を張り巡らせておけば、
引っかかってくれればちょっとはダメージ与えられるかしら、と。
ただ、これ、こちらも動きにくくなっちゃうかもしれないわね…。
いらなければ剣ですぐ切る事もできるとは思うけど…。 -
2014/03/17-18:04
おお!気づいたら三名も増えていたぞ。
では改めて……僕は班目循だ。よろしく。
そうだな。私は戦闘には自信がないし、そこの僕の精霊もまだレベル1だ。
僕たちは基本、迷子の搜索と保護に当たらせてもらうからそのつもりで頼むよ。
僕のパラメータを見てもらえるとわかると思うけど直感は人一倍あるつもりだ。
そんな感じで上手く見つけられるように頑張ってみるさ。 -
2014/03/16-23:03
となると、エリちゃん2の対オーガ3かな?
オーガを早急に殲滅できればいいに越したことはないしー
アプローチ使えるなら百人力だ!ありがたい!
簡単に作れてわりと開けたお墓に設置できるもの…
動く戦闘タイプだからナハトが引っかかりそうだ(
罠に関しては完全にお任せする方向かなー、そういうの苦手だし -
2014/03/16-22:29
挨拶遅れちゃってごめんなさい、葵って言います、よろしくお願いしますね。
私もデミ・ワイルドオーガの抑えで行ったほうが良いかな、とか。
精霊もロイヤルナイトですし、アプローチで引きつけるのにも向いてると思うんです。
あと戦う方にエリちゃんを近づけないように、こっちは危ないってアピールしながら
戦えたら良いかな、と思います。
罠の方は、罠っていうか、すぐ作れる簡単なものがあるようなら、
試してみる価値はあると思います。
気をそらして攻撃のスキを作る、とか、
エリちゃんを探す組の人が離脱するタイミングを計る、とかの目的でならっ -
2014/03/16-18:40
最後のひと枠で参加させていただきました。
初めまして、結城 早耶と申します。みなさん、よろしくお願い致します。
初の戦闘任務となりますが、精一杯がんばりますね。
エリさんを探し保護する間、私達はデミ・ワイルドドックの抑えにまわりましょう。
エリさんは6歳だそうですし、大人の足で村から一時間半かかる場所の墓地付近にいるとなると相当疲弊してらしてる可能性があります。敵を倒し、一刻も早く救出しませんと -
2014/03/16-17:16
そうね、確かに。
到着した途端に襲ってこられる可能性の方が高そうだし、
のんびり罠仕掛けてる場合じゃないわね。
今ここに来てみたら5人で確定になってるし、
この人数なら普通に戦っても大丈夫そうかしら?
あと、村から墓地まで…
できたら徒歩じゃなくてもっと早い移動手段が欲しいわね。
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2014/03/16-16:24
状況を見るに、罠仕掛けてる時間ないんじゃないかな…
ことは一刻を争いそうだよ
なんだったら私たちがデミ・オーガを集めて防御重視で時間を稼ぎ、他のみんなは女の子の保護に回ってもらって無事保護できたら一気に攻めかかるとかどうかな?
あと私達は一応レベル2…癪だけど(ぼそっと)トランス状態にもなれるしスキルも扱えるからそう簡単に集まったぐらいじゃやられないよ!
…ま、まぁ回避型なんでほっとかれると普通に死んじゃうからもしこの作戦やるなら早く助けて!
あと一人来てくれたら女の子捜索を3組、オーガ引き寄せを2組でバランスいいかなと思うけど…どうかな? -
2014/03/16-11:45
もう…300文字なんて、文字数制限キツいわね、ここ……。
全部書けなかったわ。連投ごめんなさい。
■エリちゃん
そうね、お母さんのお墓の場所は聞いておかないとよね。
あと、墓地に子供が隠れられそうな場所がないかも聞いておきたいわ。
墓守さんの小屋とか物置とか、そう言うのないかしら? -
2014/03/16-11:44
わ、気付いたらお二人も!嬉しいわ。
えっと、循さんと伊…結寿音さんね。初めまして、よろしくね。
循さん、私と同じで初戦闘なのね。一緒に頑張りましょう。
結寿音さんはもう実戦経験があるのね。頼もしいわ。頼りにしてるわね。
■作戦
エリちゃんを捜索するためにも、デミオーガを速やかに排除したいところよね。
結寿音さんが言うように、エサで誘き寄せるの、いいと思うわ。
エサを置いた場所に簡単な罠を仕掛けてみる、なんてどうかしら?
すぐに壊されるかもしれないけど、隙はできると思うのよね。
あと、あまりたくさんの数を一辺に相手にすると危ないと思うの。
できれば各個撃破がいいと思うのだけど……無理かしらね。
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2014/03/16-07:28
初めまして!結寿音です!
(本名を偽ってそう名乗っています。プランでもこの呼び方でお願いしたいです)
この前デミオーガと戦ったけど精霊が怪我したんだよねー、今回はそのようなことがないようにしたいね
村人さんの話でもある通り、食物でデミ・オーガを集めるとかも試してみようかな
肉だったらもっと釣れそうだし
皆がエリちゃんをさがすなら私達は撃破優先で動こうかな
数を減らせば安全性が上がることに越したことはないし…
お母さんのお墓の場所の目星とか村の人から聞けないかな? -
2014/03/16-00:19
こんばんは。僕は班目循。
僕たちもこれが初出動になる。まあよろしく頼む。
相手はデミオーガ。油断はできないがこの程度でまごついていられないからね。
迷子の救出は第二目標だけど、僕としては優先して助けてあげたいな。
墓地周辺としかわからないけど……頑張って探したいね
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2014/03/14-21:06
こんばんは。
まだ一人だけど、とりあえず挨拶しておくわね。
私は月野輝と言うの。
パートナーはマキナのアルベルト。
これが初出動になるので、今少し緊張気味。
今のところ、デミオーガ退治はもちろんだけど、
エリちゃんも無事に助け出してあげたいと思ってるの。
だから捜索にも力入れたいなと思うわ。
一緒して下さる方がいらしたら、どうぞよろしくね。