わがままお嬢様ドロシーとの別れ(木乃 マスター) 【難易度:普通】

プロローグ

◆青天の霹靂
「ご無沙汰様している、ダウズウエル家息女・ドロシーお嬢様の執事をしているジョセフだ」
「あー……なるほどね、だから俺に交代させられたのね」
バトラーコートをキッチリ着こなし、漆黒の髪を撫でつけて整えている清潔感がある容姿に反して
不遜な態度で腕を組み、膝を組んで座っている青年を見て面倒くさそう頭をボリボリと掻いて男性職員は呟いた。

ドロシー・ダウズウエルは数ヶ月前に何度かA.R.O.A.に無茶な依頼をしてきた
中流階級の令嬢で、年は13歳。
見た目ははちみつ色のウェーブヘアが印象的なお人形のような可愛らしさがあるのだが、性格は世間知らずで超がつくほどのわがままだ。

受付にやってきた青年、ジョセフはドロシーの専属執事だ。
先代の祖父から跡を継いでドロシーの世話をするのが彼の勤めである。

「ずいぶん前の依頼で怪我したって聞いてたけど、それからどうなったの?元気にしてんのか?」
「肉体的にはもう健康そのものだ、それよりも頼みがあるのだが聞いてはくれないか」

ドロシーは前回の依頼で崖から足を滑らせて負傷。
数日とかからず退院はできたものの、内心憧れていたウィンクルムの対応は彼女の理想とは大きく異なっていたようだ。
ダウズウエル卿は担当したウィンクルムのせいではなく、ドロシーの怠慢が事故につながったと判断し
あれから自邸宅内からの外出を一切禁止にしていたそうだ。
……以前にもデミ・コボルトに襲われかかっていたことも要因としては大きい。

「自業自得とも言えるし、やり過ぎとも言えるが……頼みってなによ」
「ドロシーお嬢様をこの春から地方にある全寮制の女学院へ編入させると、旦那様が決められた。
 だから最後に……ウィンクルムと思い出作りを、させてはくれないか」
ジョセフは組んでいた腕と足を崩し、姿勢を正すと職員の目をまっすぐ、射抜くようにみつめる。

「あんたらには関係ないのだろうが、今のお嬢様はウィンクルムに対して懐疑的だ。
 市民の味方を謳いながら脅すような口振りは俺も感心出来るとは思えない。
 ……どうせこれで会うのは最後になるだろう、少しばかり相手をしてくれ」
「……場所は?」
「タブロスから少し離れた場所に花畑がある、護衛がてらそこで少し話をしてくれればいい」

馬車は俺が運転する、最後の頼みだと思って協力してくれ。
ジョセフは複雑そうな表情で頭を下げた。

職員は『デミ・オーガからの護衛』という扱いで依頼を公開し、参加者のみに内容を詳しく伝えることにした。

解説

目的:
デミ・オーガからの護衛……ではなく、ドロシーの思い出づくりに協力
(護衛任務自体は職員が協力して伏せた扱いです)

ドロシー・ダウズウエル:
超がつくほどのわがままお嬢様、13歳。
はちみつ色のウェーブヘアを持つ人形のような美少女。
世間知らずなせいか人付き合いが苦手、ジョセフとも余り仲は良くないようだ。

本音はウィンクルムに憧れがあるようですが、現在は懐疑的です
ヒーロー願望があることが起因しています

ジョセフ:
ドロシーのお付き執事で精悍なポブルス。19歳。
バトラーコートを着こなすものの、ドライな性格で不遜に見える。
ドロシーのことも実は心配している。

まだウィンクルムにはなっていない。

場所:
タブロスから少し離れた場所にある野草の花畑で、森の中にシロツメクサが咲き乱れています。
かなりの広さで、リスやうさぎなどの温厚な野生動物も居ます。
※オーガはいません、デミ・オーガもいません

移動についてはジョセフが馬車を操縦します。

諸注意:
・この依頼はロールプレイ重視です、レベルは一切関係しません
・自分がされて嫌なことは避けましょう、嫌なことをされれば当然ながら相手も嫌な気持ちになります
・大事なことは『思いやり』です、思いやりを大事にしたプランを設計しましょう

ゲームマスターより

木乃です。
途中で止まっておりましたが、わがままお嬢様最終話です。

このエピソードはレベルが一切関係ありません、プランでのロールプレイ勝負です。
(会議室ではメタな予想はしても大丈夫ですよ!)

ドロシーの気持ちを考えることが最善です。
彼女はダークなヒーローも、力を誇示する大人も、冷たい対応も望んでいません。
キャラの立場になって優しさと思いやりを出せるかどうかが
このエピソードでも重要な鍵となります。

それでは皆様のご参加をお待ちしております。

リザルトノベル

◆アクション・プラン

篠宮潤(ヒュリアス)

  ドロシーさんが先を行ったのを確認。こっそりジョセフさんへ
「…僕たちと同行、ドロシーさんには何て伝えた、んです、か?」
デミから護衛・思い出作り、どちらでどう了承したのか
聞いたら皆に耳打ちで伝令
ジョセフさんの言葉によってはドロシーさんの表情見て気合入れ直し

ドロシーさんや他神人さんに花輪作り教わりつつ
「この間、ね、ショコランドっていう場所で皆で戦って…」
カガヤさんのお話の合間
お菓子の国、3王子の事
具体的戦いの話は避けてお話

「防具、付けて、みる?」
ゾンビアーム貸し
僅かな興味も満たしてあげたい

「オーガの事で、何かあったら…必ず駆けつける、から」
今すぐは無理でも、いつかもう一度その目で見つめ直してくれたら


手屋 笹(カガヤ・アクショア)
  潤さんがジョセフさんへドロシーさんに
どのようにお伝えしているのか
確認してくださるので内容に合わせて行動しましょう。

方針1:思い出作りと伝えている場合
→護衛任務と聞いて来た事はドロシーさんに秘密。

方針2:ウィンクルムの護衛付きで外出と伝えている場合
→ドロシーさんに思い出作りが目的である事は内緒。

わたくし達はドロシーさんと初対面なので
自己紹介しましょう。

花輪作りでドロシーさんに気楽にして頂くとして…

今疑念が浮かんでいるからには
元々ウィンクルムに期待があったと思っていいのでしょうか?
「ドロシーさんがウィンクルムに
憧れた切欠って何かあるのですか?」
と問いかけます。
この後はカガヤにお願いします。


七草・シエテ・イルゴ(翡翠・フェイツィ)
  (今まで私、ドロシーさんに失礼な事を言ってきましたね。
だから、今日だけは彼女に楽しかったと言える思い出にします)

ドロシーさんと神人達でシロツメグサで花輪作りをします。
その時、私は聞き役をしつつ、彼女の顔色や体調を様子見。
もし、花輪作り自体を断ったり、途中で飽きたら、
ドロシーさんに何をして遊びたいか尋ねてみます。

「ドロシー・ダウズウェル様」
お別れの際、ドロシーさんを呼び止め、
急ぎでなければ少しだけ時間を下さいと尋ねる。
今まで私は貴女に失礼な事を言っただけでなく、
憧れていたウィンクルムの夢まで壊しました。
だから……1人の神人として謝りたいと思います。
「ごめんなさいね」
(そう言って、深く頭を下げる)


ペディ・エラトマ(ガーバ・サジャーン)
  ドロシーさんと話す時は、少し腰を屈めて視線を合わせて話します

「綺麗な場所ですね。一緒にシロツメ草で花輪を作って遊びませんか?」

気が向かないようなら、小動物と一緒に遊ぶなど他のことを。
危険がない限りは相手の意向に合わせます。

一緒に花輪を作ってくれるなら花輪を作りながら、そうでないなら落ち着いて話せる機会を探して
好きな遊びとか、最近読んだ本のこととか、当たり障りのない話題から会話のきっかけをつかみたいですね。
自分の事を話すよりは傾聴を心がけます。
潤さんが言葉に詰まったり、ドロシーさんが機嫌を悪くするような場合にはフォローに回ります。

「私はウィンクルムになって日が浅くて、できることが少ないんです」




◆隠れた気遣い
「言っていないが」
「え?」
篠宮潤はポブルスの執事・ジョセフの返答に目を丸くした。
ドロシーにどう伝えていたか、という質問にジョセフは『ウィンクルムの同行は一切伝えていない』と言う。
護衛……否、ドロシーの思い出作りはジョセフが極秘に考案したのだ。
故にウィンクルムとの合流も内密に、直前まで隠し、これから伝えると。
……直前に、オーガが出たかもしれないと言えばドロシーも納得せざるを得ない。
軟禁状態が続いているドロシーからしてみれば、再び部屋に戻る方が苦痛なのだ。

「どうし、て?」
「……事前に同行を許可するほど、今は気を許していない」
精悍な体躯と表情を殆ど変えないジョセフに、潤は印象だけで気圧されながら問い質すとジョセフは自嘲気味に笑みを浮かべる。
憧れていた故に、その心の受けた衝撃の反動は大き過ぎた。
「外へ連れ出すまでは協力する。そこから先は依頼だ、上手くやってくれ」

馬車の前で待っていろ、と告げるジョセフは主人を連れ出すべくドロシーの元へ向かった。
一抹の不安を抱えながら潤は皆に伝えようと踵を返す。

◆わがままお嬢様、再々来
「ジョセフ、これは一体どういう事でしょう」
「直前にオーガ出没の疑いが出ました故、急遽依頼させて頂きました」

蜂蜜色のウェーブヘアを揺らし、フリルとリボンを使った薄桃色のワンピースを着た愛らしい少女は、
外出する為に屋根付き馬車の待つ屋敷の外へ出て、待ち構える8人の姿を見るや露骨に不機嫌な表情へ変わる。
傍らに立つ青年執事は平静に、簡潔に求められた説明をまとめる。
(初対面にここまで威圧的になれるのも凄いな)
ガーバ・サジャーンは怒気の溢れる年下の少女を冷静に分析していた。

「驚かせてしまい申し訳ございません、同行させて頂く手屋 笹と申します」
「カガヤ・アクショアだ、今日はよろしくな」
まずは自己紹介が必要だと、笹はドロシーを見つめ名を名乗ると頭を下げ、カガヤもそれに倣う。
「……ドロシー・ダウズウエルですわ、ご足労頂いた事は御礼申し上げます」
ムスっとした表情は変えなかったものの、無視することは貴族としての自尊心が許さなかったのだろう。
渋々ながら笹の自己紹介に言葉を返す。

(貴族であるからこそ礼儀に重んじていらっしゃるのね)
「ペディ・エラトマです、こちらはファータのガーバです」
ペディは一連のやりとりを見て礼には礼で相対せば良いと察し、目線を合わせようと身を屈めてガーバと自己紹介を済ませる。
「幼児相手のように身を屈めて、無礼ですわよ!わたくしは13歳ですわ!」
身を屈めるぺディにドロシーは遺憾の意を示し、ぺディの鼻先をビシッと指差すと子供扱いをするなと言い放つ。
ドロシーは中学生相当の女子である、18歳のぺディが子供扱いするには年が近すぎた。
「失礼しました」
「全くもって失礼な方が多いですわね!」
謝罪の言葉を口にしながらペディは姿勢を正す。
(気難しいというより、ちゃんとレディ扱いした方がいいわね)

「篠宮潤、だ、よ。よ、よろしく、ね」
潤はドロシーの威圧的な態度にトラウマが脳裏を過ぎり声が少し震えた。
(ウルはこの調子で大丈夫なのかね)
パートナーの挙動に内心不安を抱きつつヒュリアスは会釈だけ返す。

「……長々と立ち話をするのは好みませんわ。ジョセフ、早く行きますわよ!」
ドロシーは早く外へ出たいのか、一方的に会話を切りあげ馬車の方へ足を運ぶ。
(今まで私、ドロシーさんに失礼な事を言ってきましたね。だから、今日だけは彼女に楽しかったと言える思い出にします)
神妙な面持ちで様子を見ていた七草・シエテ・イルゴは決意を胸にドロシーの背中に視線を向ける。
翡翠・フェイツィもシエテの心情を察して、背筋を正す気持ちで表情を引き締める。

一行は馬車の荷台に乗り込んだ、ジョセフが用意したであろうクッションも人数分用意されている。
ドロシーは御者の座る前席に乗車し、ジョセフも座ると馬車馬に手綱を打ち出発する。
今日は青空に暖かな風が吹く行楽日和だ。

◆馬車が往く
移動中の馬車内は静かだった。
ジョセフの隣に座るドロシーが不機嫌オーラを出し、無言を貫く様子はかえって恐ろしい。
(あんなに、嫌われてるなんて……でも、ジョセフさん、どうにかしたい、って思ってる……僕達が、頑張らない、と)
潤は青ざめた表情で先ほどのドロシーから受けた視線を思い出す。
嫌悪をまとった視線。一方的な怒り。身に覚えのない敵意。苛めのトラウマを想起し肩が震える。
「ウィンクルムに思い入れがあるのでしょうか」
笹は心に引っかかる疑問を小さく呟いた。
「心に寄り添えられれば、教えてくれるかもしれないわ」
出鼻をくじかれたペディだが、気を取り直して花畑でドロシーとの交流をどうするか思案する。

「なぜ郊外の花畑なのでしょう?」
シエテはわざわざ市街の外まで出る方が危険ではなかろうかと口に出す。
「俺だったらずっと家に閉じ込められて、急に違う土地に連れて行かれるのは辛いぜ?」
カガヤは両手を頭の後ろで組み馬車の天井に視線を向けていた。
ドロシーは今日まで邸宅に軟禁状態だった、突然の新天地への移動は移送される囚人と何が違うのだろう。
「ジョセフさんなりの気遣いではないか?自分の生まれた地の花を嫌う女性はいないだろう」
ガーバはこれまでのジョセフの行動を思い返し、ジョセフが場所を選んだのではないかと予想。
「ドロシーの嬢ちゃんも誘われたって考えれば妥当か、危険さえなければいいけど」
翡翠は自身の顎を撫でながら心配そうにあれやこれやと思索する。

ほどなくして、馬車は動きを止める。
「着いたぞ」

◆野の花園
「タブロス近郊にもこんな場所があったのですわね」
御者席から降りていたドロシーは腰に手を当てて白い絨毯のように広がるシロツメクサを見つめていた。
「お嬢様、俺は馬車馬が暴れないように管理せねばなりません……後は護衛の者に任せますが、よろしいですね?」
「……仕方ありませんわね、徒歩で帰るのは御免ですわ。大人しく馬車でお待ちあそばせ」
後ろ手でドロシーはジョセフに指示を出すと、花畑に向かって歩を進める。

(花に思い入れは特になさそうだが、嫌いではなさそうだ……ウル、不安だろうが心を解きほぐすには会話が必要なのだよ)
ヒュリアスの予想とは違ったものの口には出さず、横目で潤を見やる。
潤は真一文字に口を結び、目には並ならぬ想いが感じられた。
「花はなるべく踏まぬように、無為に踏み潰すこともなかろう」
「了解した。念のため周囲の巡回も行おう」
ヒュリアスの提案にガーバと翡翠は頷くと、そのまま周辺の森にデミオーガが居ないか確認に回った。

当然、デミオーガは居ない。
男性職員が『A.R.O.A.の正式な依頼として受諾するためについた方便』なのだから。

その場に残るは4人の神人とカガヤ。
ジョセフの依頼である『ドロシーの思い出作り』の本番はここからだ。

◆見極めるべき真意
「怪しい気配はなかったな、安心していいだろう」
「護衛依頼は完全に偽装して扱わないといけないけどね」
通信機も笛も『必要ない』と職員から申請を全て取り下げられ、3人で見回りをした翡翠達。
先にも出たが、男性職員の方便なのだ。居るはずもない。

「心外だな、主を危険な場所へ連れ出すような執事だと思われていたとは」
ヒュリアス達の声が聞こえたのであろう、ジョセフが冷淡な反応で声をかける。
「安全な場所を選ぶに決まっているだろう、いらぬ警戒をして仕事を疎かにされては困る」
刺のある物言いには釈然としないものの、本来の目的を間違えてはいけない。
「安全確認も仕事の内だと思ってくれたまえ、もう戻るとしようかね」
ヒュリアスの言葉にガーバも頷いて、花畑の方へ向きを変えた。

……しかし翡翠だけは違った。もう一度森の方へ向かおうと踵を返す。
(もし怪しいものがあったらやはり回収しておいた方がいい、見つけたらドロシーの嬢ちゃんも珍しがって喜ぶかも)
しかし進めようとする前にジョセフが声をかけられる。
「待て!……依頼はキチンと把握しているよな?どこへ行くつもりだ」
「いや、怪しい物があったらゴミ袋に入れて回収しようかと」
「回収してどうするつもりだ、お嬢様を危険にさらすつもりなら依頼者としてこれ以上の行動は許可しない」

依頼人はドロシーの執事であるジョセフだ、そして危険物を自身の主に近づけ万が一のことが起きたらどうするのか。
使用人ならば主人が危険な目に遭うことを見逃せないし、その責任を問われるのも使用人だ。
それ以前に、本来は護衛として同行しているハズの翡翠がわざわざ依頼人の主人を危険に晒して良いものか。

「馬車で大人しくしないのなら、この件についてA.R.O.A.に報告する。馬車で待っていろ」
「俺はドロシーの嬢ちゃんを喜ばせようと……」
「喜ばせる為なら危険に晒してもいいのか?……もう一度言う、馬車で待っていろ」
怒気を込めた低く唸る声で、もう一度ジョセフは警告した。

「……解ったよ」
(これじゃ、名誉挽回どころか汚名挽回じゃないか)
ジョセフの依頼より、シエテと相談した内容ばかりが頭を巡っているのだろう。
翡翠は敢え無くジョセフの指示により馬車内での待機を命じられた。

◆花の輪
「お上手ですね、ドロシーさん」
ペディの提案により、笹達とドロシーはシロツメクサの冠作りをしていた。
意外にもドロシーはシロツメクサの編み込みをゆっくり丁寧に仕上げ、螺旋状に連なる白い花が美しい編み紐を作っていく。
最初は無言でちまちまと作業を進めていたが、ペディが何度も話しかけたことでようやく会話をするようになった。

「オホホ、数ヶ月もお家に籠っておりましたもの。レースや毛糸、刺繍の編み物をやる時間はたくさんありましてよ!」
褒められたことは素直に喜ぶ辺り、根は純粋なのだろう。高笑いを浮かべながら上機嫌な笑みを浮かべる。
「ど、どうやる、の?」
潤はぐしゃぐしゃになってしまったシロツメクサを握り締め、あわあわとドロシーに作り方を聞いてみた。
「神人の割に鈍臭いですわね!蔓を柔らかくほぐした方がいいですわよ!」
「あ、そ、そっか」
鈍臭いという言葉がグサッと刺さったものの、先ほどよりだいぶ雰囲気の柔らかくなったドロシーに潤はホッと安堵する。

「ところで、ドロシーさんの好きな遊びはなんですか?」
「楽しいことはなんでも好きですわよ!」
「では、お好きな本は?」
「冒険譚や御伽噺まで……って、わたくしばかり答えていますわ!貴方は面白いお話はないのですか?」
話の糸口を探そうとペディはあれこれ質問するが、ドロシーから質問返しをされるとは思わず
えっ、とペディの言葉が詰まる……このままでは会話が途切れてしまう。

「あの、なにかやりたい遊びなどはありますか?」
そこへ様子を見ていたシエテが何かしたいことがあるのかと訪ねてみる。
「? 今はお花を編んでいるところですわ、貴方こそ違うことがしたいのですか?」
ドロシーは今おこなっているシロツメクサの冠作りを続けたいらしい。
訝しげな表情を浮かべ、ドロシーは何がしたいのかと困惑している。

「なぁなぁ、冒険譚も好きなんだよな?」
そこへ助け舟を出したのがカガヤだ、冠作りをしている笹の様子を眺めつつ自分の出来そうなことをずっと考えていた。
「ドロシーさん、ウィンクルムとしての冒険って気になる?」
カガヤの言葉にドロシーの動きがピクッと止まり、カガヤをじーっと見つめる。
(じ、地雷だったかな?でも、一緒に冒険は出来ないけど、ウィンクルムになってからの出来事で何か話してあげたいし……)
カガヤもウィンクルムに憧れていた身、故にドロシーが懐疑的だと聞き密かに胸を痛めていた。

「……貴方がどうしてもお話したいというのなら、聞いて差し上げてもいいですわよ?」
意外にもドロシーはカガヤの話を聞く気があった。
花冠作りの手を止めるとカガヤの方へ体を向けて話を聞く体勢になる。
「それじゃ……俺の初めての冒険の話だよ。野苺畑を荒らすデミオーガが居たんだ」
カガヤは自身の思い出である、初めて依頼のことを話した。
笹と共にデミオーガの討伐に出た話を、身振り手振りをつけて聴かせるカガヤの話にドロシーは真摯に聴き入った。
「そ、それでどうしたのです?」
「野苺畑からデミオーガを誘き出して……剣を奔らせ、魔法を放ちそれぞれの力を活かして、見事デミオーガを討ち取りましたとさ!」
カガヤはまだ未熟者だった頃の話をするのは少し照れ臭かった。
聞いていたドロシーは神妙な面持ちを見せる。

「他に、ございませんの?」
「あのっ、このお話、どうかな……この間、ね、ショコランドっていう場所で、皆で戦って」
食いつきを見せるドロシーに潤も続けて話に加わる。
バレンタイン地方のこと、おかしなお菓子のこと。
アーサーやジャック、ヘイドリックの3王子など、御伽噺のような出来事をたどたどしく、懸命に聴かせた。
その懸命な姿勢はドロシーを聞き手にするには充分だった。

(ウィンクルムの冒険した話をここまで静聴していらっしゃる、やはりなにか思い入れがある)
様子を見ていた笹は、なにかあると確信するには充分だった。
「そ、そういった場所も実在するのですね。なかなか面白いですわ」
「聞いてくれて、ありがと、う」
明らかに話の釘づけになっていたドロシーはもっと聞きたい様子で潤の顔を見ており、潤も恥ずかしげに顔を伏せた。
話の区切りと同時に笹が口を開く。

「ドロシーさん、ウィンクルムに思い入れがあるのでしょうか」
笹の言葉にハッとしてドロシーはバツが悪そうな表情を浮かべる。
「……ほんの少し、憧れていただけですわ」
「ウィンクルムに憧れた切欠って何かあるのですか?」
物怖じせず、ただ純粋な疑問を笹はドロシーに投げかける。
ドロシーは一瞬言い淀んだが、握っていた花の編み紐を見つめながらポツポツと語り始めた。

「爺やですわ」
「爺や?」
「わたくしの前の執事ですの、ジョセフの祖父でもありますのよ。
爺やはロイヤルナイトとして神人と各地を巡った話をよく寝物語に聴かせてくれましたわ」
ペディが何者かと問うとドロシーは悲しげに目を伏せながら続ける。
(そういえばジョセフはポブルスだったな)
離れた場所で聞いていたヒュリアスもジョセフが精霊であることを思いだす。
「神人の戦線復帰が不可能になり爺やのウィンクルム活動は無期凍結。
その後ダウズウエル家の執事になったと聞きました……爺やは、本の中のお話のように聞かせてくれましたの。
 ……ただ、皆が皆そうではないと思い知らされましたわ」

「ウィンクルムになったからといって、完璧になれる訳じゃない。学び、経験し、省みる中で成長していくものだと思っている」
ヒュリアスの脇で聞いていたガーバがドロシーの話に言葉を返す、我々とて完璧ではないのだと。
「そんなの解りきってますわよ?自分のこの目で、耳で、心で全て受け止めておりますもの」
ガーバはドロシーが勘違いしていると思った、しかし実際は違う。
懐疑的になるのは、相手が完璧ではない……否、理想とはかけ離れていたと理解したからこそだ。

「ショックでしたわ、ウィンクルムは人を助けることが仕事ではなかったの?と」
人類の敵であるオーガを倒せる唯一の存在であるウィンクルム。
実際にヒーローのように思う者も多くいる……その事実に対しての認識が薄い者が、多いのかもしれない。

(ヒーローは、助けを求める市民に怖いことや酷い事を言ったりしませんね)
シエテは胸が締め付けられる想いだったが、聞くことから逃げてはいけないと一言一句耳を傾ける。
「でも、安心しましたわ。爺やと同じ志しの方も居ると知れました」
ドロシーはカガヤと潤に目を向ける。
「良いお話を聴かせて頂き、心より感謝いたします」

ドロシーの笑みは心の底から溢れたもので、出来た花冠をカガヤの頭にポンと乗せた。

◆花言葉は
馬車で待機していたジョセフ、翡翠と合流しダウズウエル邸に向かう一行。
空はオレンジ色の夕陽が見えており、ドロシーは馬車の中でペディ達と話が盛り上がっていた。
「お嬢様、到着いたしました」
邸宅前で馬車馬は脚を止める。
「あら、もうお別れの時間ですわね」
ドロシーはジョセフのエスコートで馬車を降りると、後を追うように飛び出す影が二つ。
シエテと翡翠だ。
飛び出す2人の鬼気迫る様子に驚いたカガヤ達も飛び出す。

「待って下さい!急ぎでなければ少しだけ時間を下さい」
尋常ではない様子にドロシーへ接近させないようにジョセフが手で制し、鋭い視線を向ける。
「ごめんなさい、どうしても伝えたくて」

シエテは深呼吸すると、考えていた言葉を口にする。
「今まで私は貴女に失礼な事を言っただけでなく、憧れていたウィンクルムの夢まで壊しました。だから……1人の神人として謝りたいと思います」
ごめんなさい、とシエテは深々と頭を下げる。
……ドロシーは怒るでもなく、悲しむでもなく、ただただ見つめた。
「俺からも」
「待て」
続いて言葉を続ける翡翠にジョセフが静止する……否、有無を言わせぬ怒気を込めていた。

「あんたら俺の依頼を理解してないだろう?なぁ、その謝罪は手前の都合だろ?
お嬢様を危険な目に合わせようとしたり、手前の都合ばかり考えてる事に気づいてるか?」
顔色一つ変えなかったジョセフが怒りに顔を歪ませた。
依頼よりも自分達の都合を優先させていたシエテ達に憤慨しているのだ。
数日前から潤達と相談し、どう動くかを決めていたハズなのに。

……ドロシーの思い出を苦いモノにする事は、ジョセフの願いではない。
依頼を反故しかけているシエテと翡翠をジョセフは睨みつけた。

「おやめなさい」
意外にも仲裁に入ったのはドロシーだ、ジョセフは舌打ちしながらドロシーの言葉を待つ。
「貴方、自分がやっている事を理解しておりますの?どのような指示を受けたのか存じませんが、相手を間違えておりますわよ……謝る相手は後ろの6人ですわ」

ドロシーは背を向けてから言葉を続けた。
「お父様に言われましたわ、お前は私事ばかり優先し周囲の者の気持ちを忘れていないかと。
 貴方は自分の考えに執着するにあまり、周りの声が聞こえていないと感じましてよ?周りの声に傾聴なさいませ」
今日だけで彼女は一体どれだけ学んだのだろう、凛とした声でドロシーは続ける。

「貴方は幸運ですわ、本来なら謝罪の場すら得られないのが現実です。
 その謝罪に対してわたくしは許すとは言いません、言葉ではいくらでも言えますのよ。
もし、どうしても謝罪したい心があるなら行動で示しなさいませ……シロツメクサの花言葉は、約束ですわよ」

「ドロシーさん!」
笹は気遣わしげに名を呼ぶ。
「今日は、楽しかった、よ」
潤も胸が熱くなる思いで言葉を続ける。
「わたくしも楽しかったですわ」
ドロシーは素直に気持ちを言葉に変える。

「私も、ウィンクルムとして頑張りますね」
「ペディ……」
まだ経験の少ないペディはせめてもの決意を伝える。
ガーバは複雑な面持ちでペディの横顔を見た。

「憧れは目標に変わる。それは人を成長させよう……」
「……あんたらも、注目される立場だってことを忘れるなよ。俺もいつか同じ立場になるんだからな」
ヒュリアスの言葉に憎まれ口が如く、ジョセフはため息混じりに返す。
彼はポブルスだ。いつか同じ戦地に赴くかもしれない。
「ドロシーさん!俺、すっごいウィンクルムになるからな!」
「……怪我にだけは、お気を付けあそばせ」
カガヤの言葉を返すドロシーの声が揺らぐ。


「……ありがとう。わたくしは……前向きに、旅立てそうですわ……ひっく」
背を向けたドロシーの声はすでに涙ぐんでいた。


この日はドロシーの転機だったのかもしれない、気づけるという事は実に幸運なことである。
シロツメクサの花言葉は『約束』……そして『幸運』だ。



依頼結果:成功
MVP
名前:手屋 笹
呼び名:笹ちゃん
  名前:カガヤ・アクショア
呼び名:カガヤ

 

メモリアルピンナップ


エピソード情報

マスター 木乃
エピソードの種類 アドベンチャーエピソード
男性用or女性用 女性のみ
エピソードジャンル 日常
エピソードタイプ ショート
エピソードモード ノーマル
シンパシー 使用不可
難易度 普通
参加費 1,000ハートコイン
参加人数 4 / 2 ~ 4
報酬 多い
リリース日 02月16日
出発日 02月23日 00:00
予定納品日 03月05日

参加者

会議室

  • こちらもひとまず、仕上げました。
    ドロシーさんへのお詫びは、お別れの際に出来ればと考えています。
    それ以外は、神人達のお話を聞きつつ、ドロシーさんのしたい事に合わせる予定です。

    翡翠は、ヒュリアスさんが遠くに離れる際に、通信機か笛を渡すそうです。
    何かあったら、知らせてほしいそうです。

    それと皆さん、今回は意見や質問をありがとうございました。
    もし、私自身謝れなくてもドロシーさんには楽しんでいただきたいので改めてよろしくお願いします。

  • [36]手屋 笹

    2015/02/22-23:39 

    出来ました!
    けど…これで無事ドロシーさんを元気にさせてあげられるかどうかは…
    神のみぞ知る…ですね…

  • [35]手屋 笹

    2015/02/22-23:38 

  • いえ……思い返せば何かあるとお問い合わせしていたので、
    潤さんや笹さんの意見を聞いて、時には自分から積極的に尋ねにいく事も必要でした。
    こちらこそ、お礼申し上げます。

    >ペディさん
    お気になさらないで下さい、私も思い込みから質問するのを躊躇っていました。
    わからない事は、どんどん聞いて下さった方がこちらも認識の違いを確認出来ますので。

  • [33]ペディ・エラトマ

    2015/02/22-22:31 

    >潤さん、笹さん
    そう言っていただけると、ほっとします。
    ありがとう。



    私も、プラン提出してきました。(スタンプ欲しいですね)
    ちゃんとしたプランが書けたか、とても不安なのですが;

    潤さん、笹さん、シエテさん。
    今回はご一緒できて楽しかったです。
    またご一緒できたときにはよろしくおねがいしますね。

  • [32]手屋 笹

    2015/02/22-22:13 

    ただいま戻りました。

    特に目立って追加は無さそうでしょうか?
    プラン仕上げに入りますね。

    >ペディさん
    リザルトが出てからああすれば良かったと後悔する事を減らせたと思えば、
    寧ろ疑問を口にしてくださった事を感謝しています。
    気になさらないでください。

  • [31]篠宮潤

    2015/02/22-19:45 

  • [30]篠宮潤

    2015/02/22-19:44 

    ペッッッ、ペディさ、ん・・・・!
    そそそれ、反省、なんて、しなくていい、ところ、だと…僕は、思う、よ…!?(焦)
    皆の認識合わせ、は、とっても大事、だと…っ

    ペディさん、が、勇気出し、て、疑問口にして、くれた、から
    こうしていっぱい会話、出来て、共通した考え、に、まとまったんだと、思う…し!
    僕、だと…プラン書き始める(つまり出発日当日←)まで、疑問、気づかず口にしなかった、かと…(もごもご。目が泳ぐ)

    だから、ありがとう、だよっ

    そんなに大きな変更点、は、出なそう、かな…
    僕も、最終確認、のために、覗きには来る、ねっ
    (あ…ち、ちなみに、動物と戯れること、は…字数、入らなかったよorz、と一応のご報告;)
    とりあえ、ず、僕の方、は………

  • [29]ペディ・エラトマ

    2015/02/22-18:14 

    >シエテさん
    ありがとうございました。
    私の読解力不足から、余計なお手間を取らせてしまってごめんなさいね。
    問い合わせはしないまでも、みんなで認識を合わせられればと思って相談させてもらったんですが、
    皆様にお手数を取らせる結果になってしまったことを反省しています。
    本当にすみません;

  • [28]手屋 笹

    2015/02/22-17:03 

    すみません、急用が入りました為、
    次に会議室を覗けるのが22時~辺りとなります。

    何かありましたら、
    会議室へお知らせ残して頂ければと思います。

  • [27]手屋 笹

    2015/02/22-13:56 

    >シエテさん
    お問い合わせありがとうございます。

    一切問い合わせてはいけないという事ではないと思いますが
    (表記ミスやマスター様、運営様の思わぬ見逃しもある為)
    返答を頂けなかった部分は攻略に関わる事なので
    頑張ってPLからのプランで答えを
    確かめて欲しいという事なのでしょう。

    ジョセフさんへの確認は当初の予定通り潤さんにお願いする事になりそうですね。
    お手数ですが改めて宜しくお願いします。

  • [26]篠宮潤

    2015/02/22-09:58 

    あ…っ。
    し、シエテさ、んっ、お問い合わせ、お疲れ様、だ!ありが、とう。

    ロールプレイ重視、って書いてある、し…
    足りない情報、は…基本、プランというか、本筋で聞いてく感じ…かと思ってた、んだけど…
    プラン、文字数も限られて、いるし、迷っている方、も、居たみたいだか、ら
    …うん。助かった、よ。

    じゃあ、僕の方で、は、変わらず、ジョセフさんにドロシーさんの事、先に聞いておく、よっ。
    ちゃん、と、それを皆に伝えて回す、ことも書いておく、から
    皆は、そこに字数、割かなくって大丈夫だから、ね。
    ドロシーさんをたくさん、楽しませて、あげられるよう、頑張ろう…っ
    ※(誤字いっぱいになっちゃって…一回削除した、よ;)

  • おはようございます。皆さんのプランが仕上がってるかわかりませんが、
    気になった所をいくつか問い合わせてみました。

    >・OPの末文にて、参加者のみに詳細を知らせたと書いているが、
    リザルトノベルではウィンクルム達は、それを知った上でドロシーを護衛するのか?
    →表向きはデミ・オーガからの護衛ですが、
    実際にデミ・オーガは確認されていない旨は、参加ウィンクルムには知らされています。

    >ドロシー側に、ウィンクルム達の事はどう知らされているのか?
    →ドロシーにはどう話されているかはプロローグ内に情報がございません。
     よって、どうドロシーが話を聞かされているかは、実際にドロシーに会うまで分かりません。

    >・ドロシーとは、最長どれくらい草原で時間を過ごせるか?
    →ジョセフから告げられている情報を元に考えますと、
    日帰りであり、食事を持参しなければならないほどの長時間ではないようです。
    またじっくり話す事(または触れ合う事)が目的ですので、短く切り上げてくる事もないでしょう。
    午前中いっぱい、ないし午後いっぱいと言ったところでしょう。

    >依頼を頼まれてから出発するまでの時間からして、お弁当などの持ち込みは可能か?
    →特に記されておりませんので、普通に準備する時間はあると思われます。

    以上です。
    ただ、それでも潤さんや笹さんが言ったように念のため、
    敵がいないか確認する事は、した方がいいのかなと思っています。

  • [23]ペディ・エラトマ

    2015/02/22-00:41 

    >七草さん
    まとめをありがとうございます。

    >翡翠さん
    確かにプランの文字数はかなり限られていましたね。
    根本的なところの指摘をありがとうございます。

  • 翡翠:
    >ペディの姉さん
    あまりしてほしい事を頼むと、姉さん達のプランが書ききれなくなるかもしれない。
    だから、花輪作りに誘ったり、ドロシーの嬢ちゃんと話すだけでも俺は十分だよ。
    代わりといっちゃあ何だけど、その分、なぜ花輪作りに誘いたいと思ったのかとか、
    ドロシーの嬢ちゃんに話したいことや伝えたい事に文字を割いてくれたらいいな。

    それと言い忘れた。
    シエは神人達の聞き役に回ったり、ドロシーの嬢ちゃんの様子に合わせて動く予定だ。
    謝罪するかは……今のところ躊躇っている。
    俺はガーバの兄さんとヒュリアスの兄さんの中間に立って、連絡網のような役割をする。
    基本は危険な動物や虫を排除したりして、安全な道を確保するつもりだけどね。

  • 皆さん、ご意見をありがとうございます。
    そしたら、具体的な行動としてはこんな感じでしょうか。

    ドロシーさん
    ・花輪作りに誘う、お話の相手→ペディ
    ・冒険談のお話をする→笹、カガヤ、潤、ヒュリアス(フォロー程度)
    ・神人達と共に見守る→ガーバ

    ジョセフさん
    ・ドロシーをどう連れて来たかの経緯を尋ねる→潤

    周辺
    ・森の見回り→ヒュリアス

  • [20]篠宮潤

    2015/02/21-21:05 

    ∑ アワワワッさささ、笹さ、ん!顔をあげて…っ;
    ぜんぜん、大丈夫!OK、だよ…!
    ジョセフさんに、確認、しておく、ねっ

  • [19]手屋 笹

    2015/02/21-19:49 

    >潤さん
    >ジョセフさんへ確認
    ぜひともお願いします(土下座)
    自分で書いていてちょっと自信が無くなって来てしまったのですが
    万が一の場合もあったらと思うと捨てきれない想いもあって…

    それぞれの場合に備えてプラン記入させて頂きますね。

  • [18]篠宮潤

    2015/02/21-19:31 

    僕…笹さ、ん【12】、の言ってくれてる事、も、一理ありそう…って思っちゃった…(頬ぽりぽり)

    で、も…、みんなと共通認識、は、
     ・「PCはオーガいないと知っている」
     ・「オーガいなくともドロシーさんの護衛仕事は担う」
    って、揃ってる、みたい、だから…基本的に、やることは変わら、ず、で大丈夫そう、かな?

    もし、不安なら、ドロシーさ、んと、話し出す前に、こっそりジョセフさん、に、
    「どう伝えて今日ドロシーさんを連れ出してくれたのか」って、聞いてみておく、とかかなぁ…出来る、のは。
    必要って思う方、いる、かな?もしいたら、僕の方、でプランに盛り込んで…みよう、か?
    (誰も居なかった、ら、書かない、かもだ)

    >護衛(>笹さん)
    どちらに、し、ろ、いつどこで、デミくらい、は居るか、分からない…から、
    ウィンクルムとして、ヒューリは普通に、周辺見回る予定、みたいだ、よ。
    そう、だね、緊迫感、は…変に纏わなくて、いいかも、だ。

    >役割分担
    ペディさ、ん、ドロシーさん、への、花輪お誘い、ありがとうっ、よろしく、だ。
    …却下、されちゃった時は、そのまま各々お話(冒険談)とか、で…よい、かなっ。

    僕、も、冒険談、加わらせて、もらう予定、だよ。カガヤさ、んの、お邪魔しないよう、気をつけながら
    お話、させてもらう、ねっ。

    ヒュリアス:
    俺は最初のうちは、神人殿たちやカガヤにドロシー嬢はお任せする予定。
    …あまり愛想がふりまけん性格なので、な。いきなり強面で怖がらせんよう、離れて森周辺を一通り見回っておこう。
    ウルが、話し中ドロシー嬢の切り返しに詰まる可能性がある故、後ろからフォローくらいは
    するかもしれんが。

  • [17]ペディ・エラトマ

    2015/02/21-17:29 

    役割としては
    私はまだウィンクルムとしての経験も浅くて、あまりお話できるような事はないので
    花輪作りに誘ったり、ちょっとした雑談でもして会話のきっかけを作る役割を引き受けたいと思います。
    他にも何か、私が担当したほうがいい事項はありますか?


    ガーバ:

    私は少し離れたところから、ペディとドロシーさんを見守ろう。
    トランスは、持続時間もそう長くはないし「何かあったらする」というスタンスで、
    しないまま見守りたいと思う。

    ヒーロー願望か…
    ヒーローとは少し違うかもしれないが、
    ウィンクルムとて未完成な存在で、常に精進が必要なのだと、そんな話はできるかもしれないな。

  • [16]ペディ・エラトマ

    2015/02/21-17:20 

    手屋さん、カガヤさんもはじめまして。
    よろしくお願いしますね。

    私の情けない疑問を一緒に考えてくれてありがとうございます。
    【10】の潤さんの考え方が、一番しっくり来るような気がしますね。

    結論としては、
    PC→デミオーガはいないと知っている
    ドロシーさん→デミオーガがいるかもしれないので、護衛がついていると思っている

    ドロシーさんは、デミオーガがいるから護衛が必要だと言われているから、
    ウィンクルム達に懐疑的になってしまっていても、一緒に行動することを承諾してくれてたのかもしれませんね。

    「護衛任務自体は職員が協力して伏せた」
    これは
    「護衛任務自体は、職員が協力して(思い出づくりという真意を)伏せた(嘘の依頼公開名である)」
    というふうに理解すればいいのかもしれませんね。

  • [15]手屋 笹

    2015/02/21-16:12 

    あら…気になったことをひとつ…

    もし護衛任務という振れこみをドロシーさんに伏せていた場合、
    あんまり護衛=警戒がドロシーさんに分かりやすいのも問題でしょうか…

    こっそり、ちらちらと危なくないかどうか見る、くらいの方が良さそうでしょうか…
    ご意見お伺いしたいです。
    連投になってしまって申し訳ありません…

  • [13]手屋 笹

    2015/02/21-15:50 

    次にわたくし達の行動予定です。
    警戒行動に関しては相談で進めていきますね。

    わたくし達は今まで受けた依頼の冒険譚をお話できたらと思います。
    どちらかというとカガヤが主体でやっていきたいと思います。
    後は…彼女がウィンクルムに憧れを抱いた発端を聞いてみたり出来たらと何となく。

    カガヤ:
    俺は…ウィンクルムに憧れちゃう気持ちはよく分かるしね…俺がそうだったし
    一方的にそう思ってあるだけだったら申し訳ないけど…(焦
    彼女の中のウィンクルムへの懐疑を取り払ってあげたいな…。

  • [12]手屋 笹

    2015/02/21-15:38 

    シエテさんの発言確認出来てますが、先にこちらを発言させて頂きます。
    次にわたくし達の予定を申し上げますね。

    >PCが花畑にオーガが居ないと知っているかどうか。
    どちらなのかはちょっと判別しづらいのですが、
    「居るかもしれない」と思って軽く警戒はしておく、
    【10】での潤さんの発言と同じように考えていました。

    >職員が護衛任務を伏せていた相手

    ジョセフの真意:ドロシーの思い出作り
    職員から詳細を聞く前の建前:デミ・オーガからの護衛

    ですよね…
    ドロシーさんに対して?でも少し疑問を感じてしまうレベルなのですが
    それ以外の方に護衛任務を伏せる意味も薄い気がしているのですよね…

    ドロシーさんに護衛任務が建前であった事を伏せた理由があるとしたら…

    ひょっとしてドロシーさんには思い出作りにウィンクルムと出かける機会を用意したと
    伝えられていて、今集まったメンバーが本来護衛任務という「仕事」で
    集まったと思わせない為だったのでしょうかとざっと想像を。

    彼女にはウィンクルムへの憧れ、ヒーロー願望があります。
    ただですらウィンクルムへの懐疑がある中、
    護衛任務で集まったウィンクルムと花畑まで、彼女自身に用事が無ければ
    同行してくれる気がしないのですよね…

    とわたくしは以上のように思いました。

  • 手屋さん、お久しぶりです。
    こちらこそ、よろしくお願いします。

    >ペディさん
    (PL:
    プロローグ最後の文からして、PC達は「本当はオーガがいない事を職員から知らされてるけど、それを知った上でドロシーさんを護衛する」という認識です。
    また、仮に今ここで相談している時は、PC達は知らない事になっていても、当日(リザルトノベル)、職員かジョセフさんから改めて説明する可能性も考えています。

    翡翠:
    ひとまず、纏めようか。

    ドロシーの嬢ちゃんと遊びたい事は、
    皆でシロツメグサの花輪を作りながら、和気藹々とお喋りする事
    でいい?

    皆で同じ事を書いても話が進まないから、
    ・花輪作りに誘う役
    ・ドロシーの嬢ちゃんと会話する役
    ・お弁当などの軽食を用意する役

    に分けようか?

    ところで俺達精霊側は、どうする?
    今、考えている事としては
    ・危険な動物(蜂や蛇など)を探して、神人やドロシーから守る
    ・ドロシーが万が一、怪我した際の応急手当
    ・予め、安全な道を確保したり、ドロシーが行きたい所の事前確認。
    ・神人とドロシーの見張り

    ぐらいしか考えていないけど。
    勿論、他にもっと安全な策や、それとは別に考えている事があれば、強制はしない。

  • [10]篠宮潤

    2015/02/20-19:28 

    わ、ぁ。笹さ、んっ、カガヤ、さん、初めまして、だっ。
    一緒に楽しみながら、頑張ろう、ね。

    う…ぼ、僕、も…お話、得意、ってワケではない…けど;
    (ヒュリアス:「どちらかというと大変不得意な部類ではな(もごぉ)……」←神人に口におにぎり押し込められた)
    ドロシーさん、が、興味、示してくれる、ならっ、ががががんばる、よ…っ

    >ペディさん

    あ…実は、僕も少し、だけ…考え込んでた、よ…;
    うん、参加者たちには、実はオーガ等は、いない、って、伝えられてるんじゃないかな、とは
    思ってる、んだけど…
    (=PC的にも『オーガはいない』と知ってる)
    ただ…ドロシーさん、は…もしかして知らないかも…?
    『デミやオーガから護衛する為にまた雇った』とか…聞いて、
    し、渋々…?;今回ご一緒してくれるのかなぁ…とか。
    もしそうな、ら、一応、ドロシーさんと楽しみながら、も、周囲を警戒、している、フリ?みたいなことも
    必要、なのかな…って。
    ジョセフさ、ん、も…「―護衛がてら――」って言ってる、みたいだ、し。

    あっ、あくまでっ、僕の考え、だから
    他の皆のご意見、も、聞きたい、な…っ

  • [9]手屋 笹

    2015/02/20-00:35 

    わたくし達で最後でしょうか?

    手屋 笹です。
    シエテさんお久しぶりです。

    潤さん、ペディさんは初めまして。
    皆様よろしくお願いします。

    ドロシーさんに楽しい時間を過ごして頂けるよう努めたいと思います。
    カガヤが彼女の今の状態が気に掛かっているようなので、
    良い思い出を作ってあげたいですね…

    とりあえず挨拶のみですみません。
    また覗きますね。

  • [8]ペディ・エラトマ

    2015/02/20-00:26 

    そうですね。
    いきなり要点を話し出すよりは、少し雑談でもして気持ちをほぐしてもらってからのほうが、相手の気持ちにも届きやすいですものね。
    まずは楽しい気持ちになってもらうことを第一に、それから、それぞれの思いを伝えられればいいですね。

    リスやウサギ…かわいいですから、一緒に遊べれば楽しそうですね。
    野生なので馴れてくれるかは分かりませんが、小動物なら見ているだけでも気持ちは和みますよね。
    私としては木陰でお昼寝でもしたいけれど…お仕事中だから我慢するわ。

    ウィンクルムとしての体験談…(ちょっと困ったようにガーバを仰ぎ見て)
    まだあまりお話できるようなことがないわ;
    でも、彼女を元気付けてあげられるような話ができるようにがんばってみるわね。


    ところで、ごめんなさい。
    私、少し分からないことがあって…。
    この任務、メタ的には「デミ・オーガはいません」ということになっているけれど
    PC的にはどうなるのかしら?

    『デミ・オーガからの護衛』という扱いで依頼を公開し、参加者のみに内容を詳しく伝えることにした
    とあるから、詳しい内容の部分で「オーガはいない」と伝えられているのかしら?
    それとも、詳しい内容として「護衛がてら思い出作りをしてね」と伝えられているのかしら?

    護衛任務自体は職員が協力して伏せたとあるけれど、
    これは職員が、目的は「思い出作り」であることを伏せて「護衛任務」としたという理解でいいのかしら?
    何だか「護衛任務」を伏せたようにも読めてしまって、少し混乱しているの。

    私の読解力が至っていないせいで、本当にごめんなさいね。
    PC的にオーガがいると思っているのか、いないと思っているのか、それで方向が変わってしまう気がして。
    本当、恥ずかしい質問なのだけれど、どちらなのか教えてもらえないかしら?

  • [7]篠宮潤

    2015/02/19-23:10 

    初め、まし、てっ。ペディ、さん、ガーバさ、ん…!
    どうぞ、よろしく、だっ。

    シエテさ、ん、お話、後でで…平気?うん、分かった、よ。気持ち、伝わると…いい、ね。

    わわわ…っ、お二人、とも…花輪、作れる、んだ、ねっ…ぅぅ、言いだしっぺなの、に、ごめん、だ;
    良かったら、…教えて、ほしい、かも……(恥ずかしそうにごにょごにょ)
    ハッ。そ、そうだよ、ねっ。
    うん、花輪作りなが、ら、雑談な感じ、のつもりだ、けど、
    ドロシーさん、が、飽きちゃったり、きゃ…却下、されちゃうこと、だってあるかも…だから、
    楽しく過ごせる、こと、どんどん、提案してあげた、方が、いいよね…っ

    動物、もいるみたい、だし…た、戯れたり、できる…かなぁ…
    あと、は、お話?
    日頃、の、面白かった事、とかの中に…ウィンクルムとして、の、冒険談、とか、楽しかった事、とか
    さり気なく…話せる、と、いいなって、思ってる、よ。

  • >潤さんヒュリアスさん
    かすていら侍では、お世話になりました。
    私も潤さん達とご一緒出来て嬉しいです。よろしくお願いします。

    そうですね……(思案しながら)、
    花輪なら私も作った事がありますので、教えられると思います。
    でも、ドロシーさんが途中で飽きたり、他のことに目を惹かれて
    花輪作りをほったらかしにしないかが心配ですね。

    お話したい事は、後に出来たらと考えています。
    簡潔に言いますと、言葉の節々にドロシーさんを不快にさせただけでなく、
    憧れていたウィンクルム像にも傷をつけてしまった……なのでお詫びをしたいのです。

    とはいえ、今回の主旨はドロシーさんに良い思い出を作ってもらう事ですから、
    もし、お詫びが出来なくても、ドロシーさんが楽しかったと言って下されば、
    それだけでも私は十分です……。

    >ペディさんガーバさん
    初めまして。七草シエテと精霊の翡翠です。
    皆で野草の花輪を作るのは、良い提案だと思います。賛成させていただきますね。

  • [5]ペディ・エラトマ

    2015/02/19-14:40 

    こんにちわ。私はペディ。パートナーはガーバよ。
    篠宮さんとヒュリアスさん、それから七草さんと翡翠さん、はじめまして。
    まだウィンクルムになったばかりで…慣れないことも多いけど、よろしくお願いします。

    花輪を作りながらお話をしたら気持ちもなごみそうね…。
    子供のころはよく作ったから、篠宮さんにも教えられると思うわ。

    私はそういうのは好きだけどドロシーさんは好きかしら。
    わがまま、とあるからいくつか案を用意しておいたほうがいいかもしれませんね。

  • [4]篠宮潤

    2015/02/19-11:14 

    改め、て、篠宮潤、と、パートナーのヒュリアス、だよ。
    シエテ、さん、またご一緒、嬉しい、よ(照れ笑い)

    僕、は、ドロシーさん、と、初めて会うんだけ、ど…
    シエテ、さん、なにか、とっても気にされて、る、みたいだし、
    お話したい、こと、先に、話…す?後の方、がいい?
    同時、に、色々話されて、も、ドロシーさ、ん、たじたじ…に、なっちゃう、かな…って。

    花畑、あるみたいだ、し、
    そこで先に少し、みんなで花輪、とか、作りながら、ドロシーさんにちょっとでも和んで、もらえたらなって
    思うけど……、…
    (ヒュリアス:「…ウルよ。花輪なんぞ作れるのかね?」)
    うっ; シ、シエテさ、ん、か、ドロシーさんに…お、教えてもらいなが、ら…
    (手間を増やす残念な神人)

  • [3]篠宮潤

    2015/02/19-11:07 

  • ……ドロシーさんとのご一緒は今回で三度目になりますね。
    七草シエテと、精霊の翡翠・フェイツィです。

    私、
    ドロシーさんに初めてお会いした時も、ハーブの図鑑を借りる時も失礼な事を言っていました。
    だからドロシーさんがウィンクルムに不信感を持つようになったのも、私のせいだと思っています。

    なので、お別れする今回だけは彼女に

    翡翠:
    やめなよ、シエ。参加したい人が入りにくくなるじゃない。

    シエテ:
    そうですね、それでは改めて……



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