プロローグ
考古学者のモリオ教授が、ウィンクルムの協力を求めてA.R.O.A.に訪れた。
「私は、とある遺跡を調査していました」
最近、新たな遺跡が発見された。その地区ではこういった古代文明の痕跡が多く点在しており、この遺跡の存在自体は特に世間を揺るがすニュースにはなっていない。考古学好きの人間ならしっているかもしれない、という程度だ。
「しかし! 私はその遺跡で大発見をしたのです!」
遺跡の中に広い空間があり、その壁面には記号が整然と彫り込まれていたのだ。一連の記号からは古代の象形文字のような印象を受ける。
モリオ教授は、その興味深い記号のある部屋を碑文の間と呼ぶことにした。またその部屋の中央には、何かの装置のようなものもある。
だが、碑文の間の調査は中断を余儀なくされた。
「碑文の間の調査中に、奇妙な怪物に襲われたのです」
その怪物は斧を携えた3mの巨漢で、そして何より……。獣の頭部と、二本の角を持っていた。
A.R.O.A.職員は、現在存在が確認されているDスケールオーガの写真資料をモリオ教授に見せてみる。
資料を確認した後で、教授は首を横に振った。
「いえ、この中に同じ怪物はいないようです」
既存のDスケールオーガとは同定できなかったものの、怪物の特徴はオーガのものに酷似している。
危険な怪物が出没した遺跡だが、教授はまだ調べたいものが残っているという。
「あの碑文に記された内容がとても気になります。学術的に大きな発見になるかもしれません。どうかウィンクルムの皆さんには、碑文の間を調査する際の護衛を引き受けていただきたいのです」
解説
A.R.O.A.がまとめた資料。
ウィンクルムは、これらの情報を自由に閲覧可能。
・古代遺跡
人工的な雰囲気の遺跡。
出入口から碑文の間までは、モリオ教授が最短ルートを記した地図を持っている。
日光が届かないため、探索を円滑におこなうには光源を持ち込む必要があるだろう。
通路は入り組んだ迷路状になっている。高さは3m以上、横幅は約2m。全員が自由に戦うことは難しい。
碑文の間と仮称された広い空間。東西南北の四方向の通路に通じている。
壁面にはナゾの碑文、部屋の中央には奇妙なオブジェクトが設置されている。
部屋の中に怪物が隠れていられるようなスペースはない。
全員で戦っても問題のない広さ。
・目撃された怪物
碑文の間に現れた。身長3mはある巨体。斧を武器にしていた。
獣の頭部をしており、角が生えている。
遺跡内部に充分な照明がなかったことと、教授が恐怖で動転しており、これ以上の詳細な事前情報は得られない。情報不足のため、この怪物の強さや特性は不明である。
・モリオ
考古学を研究している教授。語学や暗号解読は専門外。
碑文の間に到着したら、まずは壁面の碑文全てを写真に撮ろうと思っている。
彼は普通の人間で、オーガと戦う力はない。安全面に関しては、彼はウィンクルムの指示に協力的に対応する。
・依頼の目的
遺跡調査をするモリオ教授の護衛。
碑文の解読が最優先。モリオ教授が解読に挑戦するが、護衛に支障が出なければウィンクルムが碑文を調べるのも歓迎される。
・道具の貸出について
遺跡内部に光源がないため、最低限必要な照明器具の貸出要請は比較的受理されやすい。
暗視スコープなどは用意することはできない。
ゲームマスターより
山内ヤトです!
遺跡探索での護衛の依頼です。
碑文の解読に挑戦するPCの能力値ジャッジによって、遺跡に関する結末が変わります。
解読の成否は、PCの知性をベースにダイスで判定されます。考古学、語学、暗号解読などのスキルも有効です。
解読に挑戦するPCの人数は任意です。ただし、一度解読判定をおこなったPCは再度判定することはできません。
リザルトノベル
◆アクション・プラン
手屋 笹(カガヤ・アクショア)
【持ち物】 マグナライト、ランプ(申請) カガヤは手が空かないので わたくしが移動時、戦闘時、警戒時、解読時、 マグナライトで前を照らすようにします 【手段】 教授の仰っていた怪物の特徴…ゴームノンでしょうか… (参加エピ44交戦)要警戒ですね… 碑文の間に着いたらトランスします 通路移動中は教授の後ろに立ち進みます。 進行途中で怪物が出現した場合教授の安全を確保する為 手を掴んで後ろに下がってもらいます 【解読番】 解読能力が高い人、碑文を撮影される方を優先 待機中は四方の通路の1箇所を照らし カガヤと一緒に警戒しています 怪物の姿が見えたら皆様に叫んで伝えます 解読の順番は後となります (解読はランプ使用、知性の能力値のみ) |
ハロルド(ディエゴ・ルナ・クィンテロ)
【トランス・ハイトランス】 遺跡に入った直後にトランスもハイトランスも済ませる 【碑文の間に行くまで】 ディエゴのちょっと後ろに控えて索敵 (ホロケウの殺気感知効果使用) 敵に遭遇したら他のメンバーにも声を大きくして知らせる 【碑文の間での戦闘】 怪物の斧で壁が傷つかないようじりじりと移動して誘導 怪物が攻撃する前に腕に鞭を絡ませ拘束を狙う 拘束成功後鞭を引っ張り、こちらが引きずられないよう踏ん張る。 【碑文解読】 最低二組交代で教授の護衛に回る 気配察知がある為、最後に碑文の解読に挑戦 時間があれば暗号解読・語学等の専門知識がある人に 碑文の読み解き方を教えてもらい、碑文と中央の謎の装置についての関連性を調査 |
日向 悠夜(降矢 弓弦)
●心情 古代の遺跡に碑文の間、そして謎の怪物…わくわくするね! ◆事前に教授へ撮影手伝いの為にカメラを1つ多く持ってきてもらえるか連絡 怪物に遭遇時又は碑文の間到着時にトランス 通路では隊列の後方で教授の護衛と警戒を カンテラを手に持ち移動 碑文の間に到着したらカンテラを部屋に設置し、教授の撮影を手伝いたい 撮影が終わったら教授と同じタイミングで弓弦さんと一緒に解読したい 挑戦後は警戒及び戦闘に回る 遺跡の壁へ被害が出ない為に部屋の真ん中で戦う様に気を付ける 戦闘時は教授の傍で盾を構え待機 教授が狙われた場合避ける様に誘導指示するが間に合わない場合は教授の前に出て盾でかばう ●スキル 撮影 語学 ◆申請 カンテラ2つ 応急道具 |
テレーズ(山吹)
カンテラ持参 通路ではマグナライトも使用 通路移動では最後尾 後方警戒 碑文の間に着いたら光源をバランスよく設置 入る前に中に何もいないかカンテラ掲げ確認か促す 写真撮影中は邪魔にならないよう配慮 その間に通路をマグナライトで照らして見張り怪物が現れていないか警戒 ●怪物と遭遇時 精霊のMP切でディスペンサ ・通路 速やかに教授と後退し別ルートから碑文の間へ ・碑文の間 遭遇次第トランス 教授を庇うよう立ち武器を構え護衛 声を掛け安心させる(メンタルヘルス 解読作業に集中しているようなら行わない 周囲警戒 ●解読 スキル 語学1、暗号解読2 教授の手伝い オブジェクトの確認が終わってから碑文の解読を試してみる 分かった事気になった事は共有 |
ひろの(ルシエロ=ザガン)
人工的な雰囲気の遺跡に。たぶん、いきなり出てきた敵。 ……遺跡を護ってるのかな。 首から下げる照明を2つ申請。事前にディエゴさんとハロルドさんに渡す。 トランスは碑文の間で戦うときに行う。 味方の目を潰さないように、注意してマグナライトを使う。移動中は通路を、碑文の間では壁を照らす。 戦闘は後ろに下がり、味方が見やすいように敵の足元付近を照らす。 敵を照らす為、笹さんとは少し離れた場所に立つ。 教授より前に出て、精神的負担を下げる。 碑文の間到着後、敵がいなければ、中央のオブジェクトを教授に断ってから調査。 何か判れば全員に伝える。 自分の調査後、解読の邪魔にならない近くで周囲を警戒。 敵を発見したら、全員に連絡。 |
●入り組んだ通路
考古学者モリオ教授の依頼を請け、五組のウィンクルムが遺跡調査の護衛をすることになった。
「Semper fidelis」
遺跡に足を踏み入れた直後にハイトランス・ジェミニへの移行を済ませたのは『ハロルド』と『ディエゴ・ルナ・クィンテロ』のペアだ。
正体不明の敵がいつ襲ってくるのか予測困難な状況のため、ウィンクルムたちはそれぞれの判断でトランスのタイミングを意図的にずらしていた。狭い通路を移動する際に先頭になるディエゴたちは、怪物との遭遇に備えてトランスをしておく必要がある。
隊列の先頭に立つディエゴとそのやや後方に控えるハロルド。二人の首からは小型の照明が吊り下げられていた。仲間が貸し出しを申請してくれた道具だ。
前進しながらハロルドは索敵をおこなう。彼女が装備しているカムイノミ―ホロケウには殺気感知の能力が宿っている。
教授はハロルドの横で、迷宮の道案内をしていた。
「教授の仰っていた怪物の特徴……ゴームノンでしょうか……」
『手屋 笹』は思案げに眉を寄せる。遺跡に出没した怪物の特徴は、以前交戦したゴームノンと合致する。
「要警戒ですね……」
パートナーの精霊、『カガヤ・アクショア』も頷いた。
「ああ。笹ちゃんのいうように、ゴームノンだった場合、超重力の魔法を使ってくるはず」
気を引き締めて、武器を握る。
「……遺跡を護ってるのかな」
口の中で消えていくほどの小さな声で、『ひろの』がポツリとつぶやいた。
「さあな」
ごく小さなひろのの声を聞き取った『ルシエロ=ザガン』は、尊大に応えた。偉そうな態度だが、遺跡内を移動する際にひろのが転ばないようにと、さり気なく彼女に近い位置をとっている。
「古代の遺跡に碑文の間、そして謎の怪物……わくわくするね!」
興味津々といった様子で『日向 悠夜』は遺跡内部を観察している。
「古代の歴史を紐解けるかもしれない……心躍る依頼だね」
考古学の知識を持つ『降矢 弓弦』も、遺跡に強く興味を引かれているようだ。
「これから先何度か調査に入る事を考えると怪物を倒しておきたいが……ともかく、護衛優先だね」
彼の言葉に、悠夜もまた頷いた。
隊列の最後尾の守りを担うのが『テレーズ』のペア。
「興味深いですが色々とあるようですし気を抜かずいきましょう」
そういったのは『山吹』だ。
事前に山吹の発案で、教授に遺跡の地図を見せてもらっている。碑文の間への最短ルート以外の経路も、地図に記された範囲内でなら確認済みだ。狭い通路で怪物と遭遇したケースに備え、山吹はこうした具体的な対策をとっていた。
また解読の順番もすでに決めている。遺跡に入る前に、次のような話し合いをした結果だ。
「護衛が疎かと思われないよう一度に解読を行う人数を決めておく必要がありそうです」
安全に配慮した山吹の考え。ただ肝心の、では一度に解読を実行する人数を実際に何人までにするのかということに関して、彼は自分の意見を述べなかった。
「最低二組交代で教授の護衛に回る。それでどうですか」
落ち着いた声でハロルドが提案する。
異議はない、と示すようにひろのがコクリと頷く。
「解読能力が高い人、碑文を撮影される方を優先しましょう」
笹の発言で、解読に挑戦する順番が大まかに決まっていく。
「それじゃあ撮影を終えた後、私が最初に解読するよ」
カメラを手にした悠夜は、知的好奇心で目を輝かせている。
「私は最後を希望します。殺気感知ができるので」
ハロルドは自分の順番を最後にしてほしいと仲間に伝えた。
という相談で、解読の順番は決定された。
遺跡通路。ディエゴの後ろでナビをおこなっていたモリオ教授が、ウィンクルムたちに告げる。
「次の通路を右に曲がれば、後は碑文の間へと一直線です。調査の間、私は夢中になって注意が疎かになるかもしれません。ウィンクルムの皆さん、護衛と警戒、どうぞよろしくお願いします」
ウィンクルムたちは改めて敵の気配を探ってみる。明確な殺気や敵意を感じたメンバーは誰もいない。
未記入の部分も残る地図を見ながら、モリオ教授がいう。
「この遺跡は広いですからね。怪物は遠くにいるのかもしれません」
敵の気配を感じない。それが安全を意味しているのか、または予測不能の奇襲を暗示しているのか。判別できる手段はない。
●解読と調査
ここまではなんのアクシデントもなく、無事に碑文の間に到着した。
テレーズは中に何もいないか確認しようと、カンテラを掲げる。
「私が見た限りでは、怪物らしきシルエットはありませんね」
トランスのタイミングを碑文の間到着時に定めていた笹ペアと悠夜ペアが、トランスをおこなう。
「私達の全ては、ただ潰滅の為にある」
「友よ、共に進もうぞ」
これでトランス状態のウィンクルムは三組になった。
遺跡内部は深い闇に包まれている。碑文の間も例外ではない。悠夜と弓弦は、皆が持ってきたカンテラやランプを要所要所に設置していった。借りてきた照明器具もちゃんと光源としての役目を果たしているが、やはり懐中電灯「マグナライト」が一番光が強い。
ひろのは碑文が刻まれた壁面を「マグナライト」で照らす。彼女は光で味方の目を潰さないように注意を払っていた。ルシエロ、笹、テレーズも、この高性能の懐中電灯を所持している。暗闇の中でこれほど強い光があるのは頼もしい。
照明の設置を終えると、ウィンクルムたちは警戒にあたる。東西南北の四方向の通路、それに中央のオブジェクトも気がかりだ。
モリオ教授と悠夜が、壁面の碑文の撮影にとりかかった。撮影手伝いの為にカメラを一つ多く持ってきてもらえないかと悠夜は事前に連絡しておいたのだ。本来なら教授はやんわりと断るつもりだった。だが悠夜に写真撮影の技術があると説明され、教授は彼女の手伝いの申し出を歓迎することにした。
実際、教授よりも迅速かつ的確に、悠夜は壁面の碑文をカメラに記録していく。
調査が想定以上に長引けば長引くほど、早めの段階でトランスをした味方は時間経過によるトランス解除の可能性が高まってくる。仮にそうなれば仲間全体の戦力が格段に低下する。そういった面でも、悠夜が手際良く碑文の撮影を完了させたことは意味があった。
ひろのが教授に声をかける。
「中央のオブジェクトを見たいです。構いませんか……?」
「ええ。観察ならどうぞ」
さっそくオブジェクトの観察にとりかかる。
明らかに人工物だ。それも複雑な構造をしている。磨かれた石のパネルが規則正しく並んでいた。一見ただの装飾のようだが、動かして操作できるようになっているらしい。試しに動かしてみるのは……やめておいた方が良さそうだ。
観察してわかったことをひろのは仲間たちに伝えた。中央のオブジェクトは、なんらかの装置らしいと。
「なんのための装置までかは……、そこまではわからないけど」
碑文の内容を読み解けば、この装置の意味も判明するのだろうか。
まずはモリオ教授と一緒に、悠夜と弓弦が碑文の解読に挑む。悠夜にはかなり高度な語学の知識があり、弓弦には考古学と暗号解読の基礎知識があった。
「どうやら象形文字みたいだね。とすると、この文字が示しているものはこうだと推測できるから……」
まだ考えこんでいる弓弦の隣で、悠夜はニッコリと微笑みを深める。
「はい。見張りを代わるよ」
通路を「マグナライト」で照らし怪物が接近してこないか見張っていたテレーズに、悠夜が声をかける。次に碑文の解読をするのはテレーズと山吹の番だ。語学と暗号解読の才を駆使して、テレーズは碑文の解読に取り組む。
「なるほど……。このように解釈すれば、矛盾なく文章として意味が成り立ちますね」
テレーズは手応えを得たようだ。山吹は首を横に振り、次の仲間を呼びにいくことにした。
ディエゴは教授の傍で警戒していた。用心するような視線は中央の装置にそそがれている。自分の順番が回ってきたことを山吹から教えられ、碑文の刻まれた壁の前へと移動した。しばらく思考したが、軽くため息をつき周囲の警戒へと戻った。
次の挑戦者は笹とカガヤだ。二人とも真剣に熟考したのだが、古代文字を解読するのは難しい。
ルシエロの番が回ってきた。碑文をザッと眺めた後、彼は肩をすくめて壁面の前から立ち去った。
最後はハロルドの番だ。
「ああ、これは……。じっくり考える時間をください。もう少しで何かがわかりそうなので」
考古学や語学などの専門知識こそないものの、彼女の基礎的な知性は高い。ひらめきという運の要素にも恵まれたようだ。
悠夜、テレーズ、ハロルドの三名は確信に満ちた顔をしていた。
悠夜が口を開く。
「この遺跡は、古代人がミノタウロスを封印するために作り上げたカラクリ迷路なんだよ。いわゆるラビリンスっていうものなのかな? 古代王の意向と宗教的な理由が絡んで、古代人はミノタウロスを殺害できずに封印する道を選んだって」
ミノタウロス。現時点でA.R.O.A.が存在を確認しているネイチャーモンスターの中では、最も危険で強力な部類に含まれる。
「碑文によれば、遺跡が密室であることを条件に、限定的な時間停止魔法がかかるそうです。遺跡の一部が崩れて外部との出入り口ができた今、その魔法は解除されてミノタウロスは休眠状態から目覚めて活動していると考えて良さそうですね」
テレーズが説明した。教授を襲った怪物の正体も、このミノタウロスだったと予想される。
「中央の装置は、遺跡を再封印するための緊急装置とのことです。起動させれば遺跡内部に設置された大掛かりなカラクリが作動し通路部分がふさがって、遺跡を密室状態に戻す仕組みになっています。装置を起動させた後すぐに脱出できれば、封印に巻き込まれることはありません」
そうハロルドがまとめる。
「……そうなんだ。でもそれじゃ、今後この遺跡の調査は続けられなくなるね」
遺跡の装置や碑文に軽く視線を向けてから、ひろのが静かにいった。
「古代の人々はミノタウロスを倒せなかったようですが、わたくしたちならどうでしょうか?」
仲間の顔ぶれを見渡してから、笹は自信あり気に微笑んだ。
「そうか。怪物の正体はミノタウロスだったのか」
対ゴームノン戦を想定していたカガヤは腕を組む。
ルシエロも同様に、敵が魔法を使う可能性を考慮して戦法を練っていた。
「可能性は低いと思うが、ミノタウロスが魔法を使ってくることはないのか?」
仲間たちの疑問を受けて、悠夜は碑文の内容を再度確認する。解読に成功したメンバーの中でも一番精確に古代文字を理解できたのが悠夜だった。
「ええと。少なくとも古代人の記述では、ミノタウロスが魔法を詠唱してくるとは書かれてないよ」
その時だ。西側の通路から、重々しい足音と獣じみた息遣いが聞こえてきたのは。
●伝承の半人半獣
「誓いをここに」
「全ては未来のために」
トランスを温存していたひろのペアと、テレーズペアも、戦闘を前にしてインスパイアスペルを唱えた。こうして全てのウィンクルムがトランス状態に移行した。
「ディエゴさん。短期決戦でいきましょう」
すでに長時間のトランスを続けていたため、ハロルドたちにはそろそろタイムリミットが近づいていた。遺跡に入った直後にハイトランスをし、通路の移動時も碑文の間の調査中もずっとその状態を維持してきたのだ。
やがてゆっくりとした足取りで、斧を携えたミノタウロスが暗闇の中からぬぅっと姿を現した。
ウィンクルムたちは遺跡が戦闘の余波で損傷しないよう、碑文や中央の装置からは離れた場所で敵を待ち構えていた。
仲間の内で最も素早い者から行動に移る。
ウィップ「ローズ・オブ・マッハ」を操り、ハロルドはミノタウロスの腕を拘束する。斧を持つ右腕の拘束には成功したが、体重差では巨漢のミノタウロスの方が上だ。一方的に引きずられないように、細い体で必死で踏ん張るしかなかった。
プレストガンナーのディエゴは通常でも二回の行動ができるが、さらに迅雷の衣「グローム」の追加攻撃効果が加わり、三発の弾丸を放った。喉元そして足元に。
ミノタウロスの鎖骨に弾丸がめり込む。足を撃たれたことでその体は大きくふらつく。鞭で繋がっているハロルドも、その影響で大きく引っ張られる。ミノタウロスは無様にたたらを踏みつつも、武器である長柄の斧をとっさに杖代わりにして、どうにか転倒せずに持ちこたえた。
「……トランス維持、限界のようです」
ディエゴが弾丸を撃ち切った後で、ギリギリの状態だった二人のトランスがついに切れる。
ハイトランスの力がなくなったハロルドは、ミノタウロスにとって噴き上げる怒りをぶつける絶好の獲物に映った。怪物の腕が伸ばされる。
一欠片の慈悲も容赦もない暴力が振るわれようとした、まさにその瞬間。笹の持つ「マグナライト」の強烈な光がミノタウロスの顔面に照りつけた。
「援護します! 安全な場所まで退避してください」
そしてカガヤのロングソード「ヒュッテガルド」が、直線的な突きの攻撃で怪物の皮膚を貫いた。遺跡の崩壊など避けるため、あえて高レベルのハードブレイカーの大技は使用しない。それでもインプロージョンの分で威力は増している。
「お前の相手は俺だ!」
攻撃を終えたカガヤは、教授と怪物の間に位置を取った。
ミノタウロスは怒りの矛先をカガヤへと変更した。猛然と斧を振りかぶる。
その腕に、弓弦がパルパティアンで放った矢が突き刺さる。弓弦はミノタウロスの出現を確認した時点で、対角線上へと移動を開始していた。
「グォオッ!」
咆哮と金属音が遺跡内に反響した。腕の痛みに耐えかねて、ミノタウロスが戦斧を取り落としたのだ。
敵に大きな隙ができた。ルシエロは素早い動きで敵に近づき、双剣「ダイヤモンドダスト」でアナリーゼによる連続攻撃を繰り出す。
後方では、ひろのが味方が戦いやすいようにと敵の足元付近を照らしサポートをしていた。ひろのが装備している愛の女神のワンド「ジェンマ」もその効果を発揮し、パートナーであるルシエロに力を与えている。また、ひろのは教授よりも少し前に出ていた。戦う力を持たない教授の精神的な負担を下げようという配慮だ。
教授や神人たちは、ライフビショップの山吹が作り出したシャイニングアローⅡによって守られていた。
さらにテレーズがモリオ教授をかばうように立ち、短剣「クリアライト」を構えて護衛をしている。
「大丈夫ですよ。落ち着いてください」
「え、ええ! ウィンクルムの皆さんの強さを、し、信じていますから……っ」
メンタルヘルスの技術でモリオ教授を安心させる。
ミノタウロスは、傷ついているにも関わらずだんだんと凶暴になっていくようだった。状況を観察していたひろのがある推論を出す。
「もしかして……自分の流した赤い血を見て獰猛になってる……?」
牛は赤いものを見ると興奮するという俗説がある。ミノタウロスには、そんな特性があるのかもしれない。
「そうだとしても、攻撃をやめたり、赤いものが目に映らないように光を消すのは危険すぎます。このまま実力で押し切るのが得策でしょう」
笹がいうように、実力者ぞろいのウィンクルムを相手に敵は苦戦している。ミノタウロスが息絶えるのは時間の問題だ。
血を流したミノタウロスが怒りに目をむいた。この者たちを引き連れてきたのはお前か、といわんばかりに、ミノタウロスは血走った目で教授を睨みつける。そして一度取り落とした斧をつかんだ。
強烈な殺意。教授はプレッシャーで思わず後ずさる。
……皮肉なことに、恐怖のあまり後ろに下がりすぎたことで、教授は山吹のシャイニングアローⅡの範囲から外れてしまった。ライフビショップのジョブスキルの詳しい効果を教授がしらなかったということも、この不注意な行動へと繋がった。
ミノタウロスは怒号に似た咆哮をあげ、長柄の戦斧を槍のように投擲した。憎むべき考古学者に向けて。
「危ないっ!」
盾を構えた悠夜が教授の前に飛び出し、かろうじて攻撃をさばいた。盾を構えた腕がジーンとしびれる。
武器を手放したミノタウロスに、フロントアタックでカガヤがトドメをさした。
「す、すみません……っ! 自分自身の不注意で危うく命を落とすところを救っていただきました」
顔面蒼白のしどろもどろになりながら、モリオ教授は何度も謝罪を繰り返した。
「悠夜さんっ! ケガは?」
心配そうな表情で駆け寄る弓弦。
「平気! まだ少し腕がしびれてるけど大きなケガはしてないよ」
悠夜も教授も他の仲間も、重症を負った者は誰もいないようだ。
「あ、ああ……。私が怯えてしまったせいで余計な苦労をおかけして、申し訳ありませんでした。皆さんがご無事でホッとしております」
モリオ教授は護衛任務を担当したウィンクルムたち全員に、深々と頭を下げた。
「ところで教授。あのミノタウロスは倒してしまって良かったのですか」
ディエゴがそう確認する。
「古代遺跡に封じられていた怪物となれば、学術的にかなりの価値を持つのでは?」
「たしかにそうですね。しかしどのみち共存できない以上は……こうして倒すしかなかったでしょう」
ウィンクルムたちは、遺跡の床に倒れ伏したミノタウロスの死体をそれぞれの思いを抱えて見つめた。
●遺跡の結末
後日、A.R.O.A.にモリオ教授からの手紙が届いた。ウィンクルムへの感謝の言葉が丁寧にしたためられている。
ミノタウロスはあのまま放置しても、遺跡調査の大きな支障となったり、最悪のケースでは遺跡を抜け出して近隣への被害を出すことも予見された。討伐したことを咎める者はいない。
また、かなりの精度で解読が成功したことで、その後の遺跡調査もとても順調に進んでいるという。ミッドランドの考古学の発展に、今回のウィンクルムたちの活躍が大きく貢献したといえるだろう。
依頼結果:成功
MVP:
名前:ハロルド 呼び名:ハル、エクレール |
名前:ディエゴ・ルナ・クィンテロ 呼び名:ディエゴさん |
名前:日向 悠夜 呼び名:悠夜さん |
名前:降矢 弓弦 呼び名:弓弦さん |
エピソード情報 |
|
---|---|
マスター | 山内ヤト |
エピソードの種類 | アドベンチャーエピソード |
男性用or女性用 | 女性のみ |
エピソードジャンル | 冒険 |
エピソードタイプ | ショート |
エピソードモード | ノーマル |
シンパシー | 使用不可 |
難易度 | 普通 |
参加費 | 1,000ハートコイン |
参加人数 | 5 / 2 ~ 5 |
報酬 | 通常 |
リリース日 | 12月27日 |
出発日 | 01月03日 00:00 |
予定納品日 | 01月13日 |
参加者
会議室
-
2015/01/02-23:51
-
2015/01/02-23:49
遅くなりましたー。
プラン提出です。
解読と護衛が成功しますように。 -
2015/01/02-23:35
-
2015/01/02-23:35
プラン、提出しました!
護衛と碑文解読が上手くいきます様に! -
2015/01/02-23:04
すみません、プラン提出スタンプ押しましたが変更がありましたので再度投稿しました。
通路での接敵後、後退が前提の場合、先頭のディエゴさんはともかく
わたくし達がトランスをしている意味が薄い気がしましたので
碑文の間に着いてからのトランスに変更しています。
お知らせでした。 -
2015/01/02-22:59
-
2015/01/02-22:25
-
2015/01/02-20:38
-
2015/01/02-16:52
中々会議に参加出来なくてごめんね
>照明
多い方が良いと思うから、私たちもカンテラを2つ申請しておくね。
後、事前に教授に連絡をしてカメラを一つ多めに持ってきてもらおうと思うよ。教授の資料になるからね。
>トランス
怪物遭遇時又は碑文の間に入った時にしようと思っているよ。
>碑文解読
私たちはなるべく早い順番で行うね。
カメラで撮影後、教授と同時に行いたいと思っているんだけれど…いいかな?
>警戒
解読挑戦後、警戒に回らせてもらうね。 -
2015/01/02-16:25
ハロルドさんのも、ですね。
わかりました。大丈夫です。 -
2015/01/02-16:20
>ひろの
ああ、文字数が許せばハロルドのも頼む
すまない
-
2015/01/02-15:44
>トランス
私たちは碑文の間で戦うことになったときに、する予定です。
>首から下げる照明の申請
じゃあディエゴさんのだけ申請します。
ハロルドさん、は。いらないですか?
>照らす部位
なら私は敵の足元付近を主に、照らそうと思います。 -
2015/01/02-14:54
>首提げの灯り
こちらはカガヤ自身が戦闘になると近接で動く事になる事を考えると
わたくしが敵を照らしてサポートした方がいいかもと思いましたので
大丈夫です。
持ち込みの灯りはマグナライトとランプ予定です。
>トランスのタイミング
やはり通路で出会った時に対処が遅れると厳しい気がしたので
遺跡に入る前にトランス予定でした。
探索にどの程度かかるか不明なのは確かに心配ですね…
遺跡に入る前にトランスをしておく組、怪物出現時事前トランス組が怪物を抑えている間に
トランスする組など分けた方が良さそうでしょうか。
>教授引っ張り
モジスウ入りそうでしたら入れてみます。
ディエゴさん、ハロルドさんは先頭お願いしますね。 -
2015/01/02-14:00
>教授
すまないが隊列は俺達の後ろにしたい
ナビが必要だからだ
遭遇時には教授の後ろにいる組が引っ張るなどして移動させても良いと思うが…それも文字数が←
>トランス
通路遭遇時を考えて、俺は遺跡突入直後にトランス予定
数値的に途中で消えることは無さそうだが…少し悩むな
>ひろの
ありがとう、宜しく頼む
(誤字有再投稿しました) -
2015/01/02-13:23
>隊列
おお、殺気感知はよさげですね!
最前列よろしくお願いしまーす。
では私達は最後尾にいって後方警戒してますね。
教授の位置は後方よりの中央がいいかなと思うので挟んでおこうかと。
そういえばトランスのタイミングって各自どうします?
全員そんなすぐに切れるという事はなさそうですが、大体どれくらい解読に時間がかかるか不明なので。
私は碑文の間で遭遇した時にのみトランスって事にしておきますね。
>光源
じゃあ私達は1こずつの計2個カンテラ持っていきますね。
あとはマグナライト持込です。
首かけタイプは大丈夫ですよー。
>解読
となると撮影→オブジェクト→碑文解読ですかね?
山吹さんはスキルないですが私と一緒に早めに壁画の解読を行っておこうかと思います。 -
2015/01/02-12:03
えと。
ディエゴさんの『首から下げるタイプの照明』は、私が申請できます。
ディエゴさんの分だけです、か?
他の人の分も……いります?(会議室をチラリと見渡す -
2015/01/02-01:32
すまん、プランは大かた書けたんだが…
文字数が足りなくて照明のことが書けそうにない
誰か首から下げるタイプの照明を申請してもらって良いか?
通路の最前列を行く際の俺の照明が必要だ。 -
2015/01/01-22:26
反応まで間が開きましてすみません。
>灯り
通路では先を見通すのに懐中電灯、碑文の間での探索&戦闘の際用に手を空ける為にランプかカンテラで良さそうですね。承知しました。
>通路での戦闘
怪物がどこで出現するか分からない以上想定しておかねばなりませんね…
ディエゴさんの懸念通りカガヤの武器では狭い範囲で戦うのはかなり厳しい気がします。
通路での戦闘、碑文の間でも碑文やオブジェクトに気をつける事を踏まえ、
武器は「ヒュッテガルド」に持ち替え、ジョブスキルはインプロージョンとフロントアタックをセットしようかと考えています。他のスキルよりは直線的に攻撃出来るスキルのはずなので、
多少狭い範囲にも対応できるかと。
相手の両手斧を落とせるならフロントアタックよりグリップビートかとも思っていますが、これはまだ悩んでおきますね。
>碑文解読
わたくしもカガヤも推奨されているスキルを持っていませんので
素の知性の数値での判定となりますね。順番はいつでも良いです。
解読を待機している間四方の通路の1箇所の警戒を担っていますね。
わたくしはマグナライトで通路先を照らし、
カガヤに武器を構えていてもらう予定です。
あと何となく解読が優先になる事を思うと碑文の撮影をする悠夜さん達も
早い手番の方が良いかもしれないと思いました。 -
2015/01/01-13:54
碑文の間での戦闘になった場合
ハロルドがまず鞭で怪物の腕の拘束を試してみようと思う
あいつの腕力が通用するかどうかはわからないが…まあ、成功したら怪物の攻撃は少し遅れる
その間に全員で攻撃を叩きこめばいいんじゃないか。
>解読順番
そうなると
ひろの
↓
↓
↓
ディエゴ&ハロルド&ルシエロ
になるわけか?(矢印の数は適当です)
-
2015/01/01-13:27
ルシエロ=ザガン:
遺跡の怪物って辺りに、倒す事が可能なのか。むしろオレとしては生物なのかも気になってるんだが。
まあ。碑文の間に既に敵がいた場合、壁に近ければ。
攻撃して引き付けて、壁から離すように戦うように行動しよう。
碑文の間についたときに敵がいなければ、先にヒロノがいったように、中央のオブジェクトをヒロノが先に調べてもいいか?
オブジェクトを調べた後は、護衛に回ろう。
オレが解読するとしても、最後に余裕があればさせて貰う。
>隊列
気配察知は便利そうだ。
ディエゴが最前列で此方としては問題無い。
>解読の順番
最低2組が警戒につけば、敵の不意打ちを食らう事は無い気がするが。 -
2014/12/31-12:43
そうだな…
不確定要素が多く断定した作戦は危険かもしれない
手分けしてさまざまなシチュエーションに対応したプランを書いた方が安全そうだ
碑文の間へ向かう間の隊列…最前列は俺達に任せてもらって良いか?
殺気感知がついたアイテムを神人も俺も持っているし、殺気はなくとも、まぁ、気配を察知するくらいはできると思う
もし通路で遭遇したとしても、パルパティアンを撃ちながら後退できるしな
これに反対がなければ、通路内での遭遇時プランは俺が担当しようかと。
>暗号解読
できれば、敵を倒してからゆっくり解読したいところだがな
俺達は…専門の知識はないから最後の方に解読の手伝いが良さそうか
気配の察知もあるしな…
該当スキルがあるものは、良ければ事前に碑文の解読方法を簡単にでも教えてもらえるとありがたい、
-
2014/12/31-02:18
怪物がどこで出てくるかは向こう次第ですものね。
情報がなさすぎるので、行動や思考パターンもはっきりしませんから誘導も難しそうですし。
ここで戦いましょうというよりかは、ここで会ったらこう!みたいに穴埋めで作戦立てた方が安心でしょうか?
ざっと考えて遭遇するパターンは3つかなと。
1.行き、帰りの通路
2.碑文の間の中に到着時既に中にいた
3.碑文の間で解読作業中に出現
行きの通路で遭遇した場合なんですが、その時はもう即効でUターンして別ルート迂回でいいんじゃないかなと思います。
ざっくり考えて碑文の間に通路は東西南北で4つあるので、最低でも4通りのルートはありそうですし。
倒せたとしても死骸で道が塞がれてしまいそうなので、結局迂回するのなら最初から避けて歩ければなと。
碑文の間で戦闘の場合は確かに壁を傷つけられないよう注意しなきゃですね。
オブジェクトも避けつつ中央寄りで、な感じでしょうか。
>調査
語学1、暗号解読2なので私も教授のお手伝いをしようかなと思ってます。
山吹さんはジョブ的にもそのまま教授の近くで護衛しつつお手伝いかなぁと。
スキルはシャイニングアローとシャインスパークの予定です。
解読を行う順番については
>護衛に支障が出なければウィンクルムが碑文を調べるのも歓迎される。
とあるので少人数ずつかわりばんこで行って、護衛が疎かと思われない範囲で行えればなーと。 -
2014/12/30-16:36
日向 悠夜です。
皆、よろしくお願いするね。
>光源
設置可能で広域を照らせるカンテラを持っていくのは賛成だよ。
戦闘もあるから、数が必要になるかな…
マグナライトは心強いね!強力らしいから、なんにでも役立ちそうだね。
…遺跡は光源の無い真っ暗な場所だから、怪物がちゃんとした「生き物」の場合…目つぶしになりそうだよね。
>奇妙なオブジェクト
確かに、気になるね…
オブジェクト、4方の通路…どれから現れるのか…
ひろのさんがオブジェクトを調べても怪物がまだ現れなかったら、怪しいと判定された方をより警戒するというのはどうかな。
判定に失敗した場合を考えて「一応どちらも警戒する」という形をとるとか、「怪しい方を精霊が警戒しもう一方を神人が警戒する」という形をとったりするのはどうかな。
>調査
一応撮影スキルを持っているから、碑文の判定とは別に教授を手伝おうかなと考えているよ。
碑文解読も語学スキルにはそれなりに自信があるから、挑戦するね。
弓弦さんは…とても気になっているけれど、護衛が手薄になってはいけないから…と迷っているみたい。
碑文解読は1度にどの位の人数で挑戦するかも、遺跡から早く脱出するには大切だと思うんだ…ウィンクルム単位で行うのがいいのかな? -
2014/12/30-15:16
どこで戦うか…は本当に厄介だな
広場で戦うならできれば敵は中心付近にとどめておきたい
ただ、どういう状況で敵が現れたのかもわからないのではな。
>「碑文の間の調査中に、奇妙な怪物に襲われたのです」
>部屋の中に怪物が隠れていられるようなスペースはない。
この辺りの記述から、いきなり現れたような印象を受けた
奇妙なオブジェクトが気になるな… -
2014/12/30-13:27
ひろの、と。ルシエロ=ザガンです。
えと、よろしくお願いします。(軽く頭を下げる
光源は、マグナライトを持ってるので。持って行きたいと思います。
戦うときは、後ろに下がって怪物を照らそうと、思ってます。
テレーズさん、の言うように。床に置ける明かりがあると、便利です。(頷く
碑文の間では、教授が壁の写真を取り終わるまで周囲警戒の予定です。
私は、碑文の間にある『奇妙なオブジェクト』が気になるので。
怪物がすぐに現れないなら、オブジェクトに対して判定を使うつもりです。
ルシェは、余裕があれば碑文の共通点を判定したいらしいです。
碑文の間で戦うなら、ディエゴさんの言うとおり。碑文への傷が気になります。
最低でも、写真を撮り終わるまでは。
壁に傷がつかないように、注意が必要になると、思います。
廊下で敵遭ったときは。敵の体長と廊下の高さが同じだから……、通せんぼされ、ます。
どうするのがいいかな……。(小さく呟く -
2014/12/30-03:42
よろしくたのむ
怪物が出ていると思われるエピソードを読んでみた
成程、確かに特徴は一致するな
これだとしたらかなり厄介だがな、超重力とやらの魔法が。
戦うとしたら…広間はどうだろうな
俺は逆に通路で戦ったほうが良いように思える
巨体に加えて両手斧、思うように動くのは難しいんじゃないか?
魔法が範囲攻撃なのだとしたら広間は危ない気もするし…何より壁の碑文が傷つかないか心配だ。
ただ…カガヤの得物も通路にはあまり向かない武器だが…どうするかだな。
碑文解読は全員がやるってことで良いのか?
俺たちは…まあ、そういう知識はないがやるだけやってみようと
知識をもつものに解読の仕方を教われば、サポートくらいはできるんじゃないかと思う。 -
2014/12/30-02:37
テレーズと申します。
今回もよろしくお願いしまーす。
護衛と碑文の解読が最優先ですね。
頑張りましょー。
流れ的には地図を頼りに碑文の間まで行って護衛しつつ解読でしょうか?
怪物がどのタイミングで出現するかが不明ですし、ちゃちゃっと碑文の間に向かいたいですね。
通路の規模からして、通路で鉢合わせちゃうとすり抜けるとかは不可っぽいですし。
一応近道以外のルートも確認しておいた方が安全かなと。
碑文の間を陣取って迎撃姿勢を取り、警戒しつつ解読に集中できればなーと思います。
まあ碑文の間に着いた瞬間ご対面の可能性もありますが。
怪物は確かにゴームノンの特徴とばっちりみたいですね。
ヤギ頭みたいなので角が生えててもおかしくはないですし。
正体が何にしろ体格と武器から火力高めっぽいですね。
光源は広い部屋のようですし、ランプやカンテラといった設置もできるものがあると便利かなーと思います。 -
2014/12/30-00:42
手屋 笹です。
皆様、今回もよろしくお願いします。
教授の護衛を主軸に相談するとして…
教授が見たという怪物が気になります。
…オーガ以外で教授の仰っていた特徴を持つ存在に心当たりがあるのですが…
クラックのゴームノンではないかと…
とはいえ決めうちは危険なので、あらゆる可能性を考えておきたいですね。
それでは改めてよろしくお願いします。