戦え!新米ウィンクルム(上澤そら マスター) 【難易度:普通】

プロローグ

「すまねぇんだが、ちと頼まれてくれねぇかな」
 強面の中年AROA職員が声をかけてきた。その表情はなんとも複雑そうだ。
「簡単に言っちまえば、普通に仕事の依頼なんだがよ。森で、薬草になる葉っぱを摘んできてほしい」
 なんともオーソドックスな依頼。
「本来は一般人でも取りに行けるもんなんだがよ。しかしまぁ、揺れる木の下で角の生えかけた犬がいた、という目撃証言があってな。更に自然動物とは思えない足跡みてぇなもんもあったそうだ。だもんでよ、念のためウィンクルムに頼みたいってこった」
 職員は地図を広げ、場所を示す。タブロス近郊のちょっとした森だ。
「葉っぱを摘んで、デミオーガ、もしくはネイチャーがいるかの調査、発見できたら退治ってとこだな。まぁ敵がいたとしてもたいした脅威じゃねぇだろう。ただ…」
 おっさん職員はそう言うと己のもじゃもじゃした髭を触る。
「本来はそれだけの依頼なんだが…ここからは、あまり大きな声じゃ言えねぇが、個人的な依頼なんだわ」
 おっさんがコショコショと小声で内容を語る。

 どうやらおっさんの友人の子供である神人がウィンクルム契約を結んだらしい。
 そのウィンクルム達が今回、この仕事を初依頼として受けることになった。
 そして心配性な友人が、『どうか息子たちを導いてくれる素敵なウィンクルムと一緒に依頼を受けさせてほしい』という願いを出してきたらしい。

「まったく、過保護なこった…。そんなんじゃウィンクルム勤まらねぇぞ?って友人に俺も言ったんだがよぉ。……俺もあいつの息子、ガキの頃から知ってるヤツだからな、まぁ最初だけだぞ、と」
 そう言うと、おっさんは『俺も甘ぇよな』と自嘲する。
「すまねぇが、どうか頼まれてくんねぇかな?ウィンクルムの心構えとか、色々教えてやってほしいんだ。お、話をすれば……」
 おっさんの視線の先に、一組のウィンクルムがやってくるのが見えた。
「おい、タロ、ジョン、ちょっとこっち来いや!」
 おっさんが声を上げ、手招きすると二人が此方へ向かってきた。
「おめぇら、今度依頼で一緒になるウィンクルムだ。挨拶しろ」
 そう言うと、黒髪の小柄な少年がアワアワとお辞儀をする。
「あ、あの、僕、神人のタロって言います」 
 初々しい雰囲気を持つ穏やかそうな少年。
「初めての依頼でご迷惑おかけするかもしれませんが、頑張りますのでよろしくお願いします」
 そう言うと恥ずかしそうに笑むタロ。
 そんなタロの隣にいるのは金髪で目つきの鋭い少年。面倒そうな雰囲気を全身に出している。
「おい、ジョンおめぇもだ」
 おっさんの言葉に金髪少年がやっと口を開く。
「俺はジョン。ディアボロのハードブレイカー」
 目も合わさず、必要最低限しか喋らないジョンにタロが代わって『すいません』と苦笑し謝る。
「まー、あれだ。ピクニック気分で皆で仲良く行ってきてくれや。頼んだぞ」
 おっさんがバシバシとタロとジョンの背中を叩いた。
 イテテ、と言いながら去っていく二人に。
「すまねぇが、俺がこんな頼みをしたのは内緒にしてくれ、なっ」
 手を合わせウインクをしてくる強面のおっさんであった。

 初々しい彼らに自分の新米時代を思い出すもよし。
 初々しい仲間として共に戦うもよし。
 それいけ!戦え!ウィンクルム!

解説

●流れ
 タブロス近郊の森の入り口からスタート。
 ピクニック気分で葉っぱ摘んだりしつつ、新米さんと交流深めてみたり、アドバイスやらしてみてください。
 ちなみに葉っぱは特殊な形だそうですぐ見つかります、ワサワサ生えてます。

●敵
 目撃証言はあれど、真意は不明。あまり周りが荒らされていないことから
 大した敵ではないだろう、という認識。
 何が出るかはお楽しみ。
 とりあえず、油断なさらず!です。

●同行
 神人、タロ。16歳。黒髪で小柄な少年。真面目で正義感あるお坊ちゃま。
 頑張ろうと思う新米。親の差し金なんぞ露知らず。
 装備は初期装備のウィンクルムソードやら支給品。

 精霊、ジョン。16歳。金髪細マッチョ。ディアボロのハードブレイカー。
 めんどくさがり、気性は荒い。適合したから仕方なくウィンクルム契約。
 スキルはフロントアタック。 武器は片手剣「カットラス」
 
 ウィンクルム契約が初対面、初依頼につき親密度ゼロ。

●タロの悩み
 戦いでの神人の立ち回り方とは?
「なんだか僕、足手まといな気がして……」
 精霊との仲良く仕方とは?など不安でいっぱいな模様。
「もっとジョンと仲良くなりたい、って思うんだけど……どうしたらいいのかな、って」

●他
 葉っぱ摘む、敵を見つけ倒すのも成功条件ではありますが、
 タロさんジョンさんが「これからもガンバロー」と少しでも思えることも
 比重は小さいですが成功条件です。

ゲームマスターより

お世話になっております、まだまだ若葉マークな上澤そらと申します。
へなちょこですが何卒よろしくお願いいたします。

新米ウィンクルムとオーソドックスな冒険に出掛けてやってください。
自分の新米の頃を思い出してみるもよし。
「黙って俺の背中見ておけ!感じろ!」でもよし。
例えばこれからご新規さんが増えた場合、どんな風に接されるのかな、という勝手な妄想。

上級者様でも、中級者様でも、
そして「僕も依頼経験少ないぜ!一緒に頑張ろう!」な初心者様も大歓迎!です。
おーるうぇるかむ。何卒よろしくお願いいたします。

リザルトノベル

◆アクション・プラン

スウィン(イルド)

  初めまして、神人のスウィンよ。よろしくぅ♪
(ジョンって何だかイルドに似てるわね~)

■表記
二人=タロとジョン

■薬草
タロと共に採取役
採取前にハイトランスオーバー
「これがハイトランスオーバーよ
神人が特にパワーアップするの
まだ出来るようになったばかりなのよ」

■タロへ
仲良くなるにはデーt…(こほん)
二人で出かけてお互いを知っていけばいいわよ
仲良くなればそれだけ強くもなれるわ
おっさん達がしたハイトランスオーバーもそのおかげね
二人が同じ強さになるジェミニもあるわ

■採取後
調査:足跡等の痕跡
索敵

■戦闘
前衛・スカルナイトナックルで攻撃を受け流しつつ攻撃
二人が危険な場合援護

■帰り
お疲れ様!これからも頑張ってね!



柊崎 直香(ゼク=ファル)
  仲良くとか僕のとこ参考にならないからにゃー
精霊をいかに罠にはめるか騙すかなら常日頃研究してるけど
なんてね
要は人それぞれ。焦ることないよ

敵はデミワイルドドッグと予想し対策
任務中はタロくんにくっ付いとく。お兄ちゃんよろしくね
万一の護衛も兼ねて。

採取・警戒に分かれる前にトランス
僕は葉っぱ摘み。依頼の葉かよく確認
視界にゼクの姿は常に捉え

敵が来たらゼクと合流
索敵、詠唱中のゼクの護衛はいつものことだけど、
今回は新米二人も注視。必要あればタロくんの助太刀。
一人で戦場に立ってるんじゃないんだよ。彼の背中、誰が守るの。

終了後、職員に二人の様子を率直に報告
親御さんへ報告時の塩分糖分の匙加減はおじさんでするだろうし


柳 大樹(クラウディオ)
  首の痕は、マフラーで隠しておく。

出発前に薬草のサンプルがあれば確認。
その方が早く見つけられるだろうし。

俺も契約してから半年しか経ってないけど。振り返れば随分と濃い半年だわ。
今は、少しは認めてやってもいいかな。(クラウディオの事
神人の役割とか聞かれたら「神人と精霊の身体能力の差を認識して、無理な行動しないってぐらい」
それに、戦ってる精霊の代わりに周囲の警戒は神人でも出来るよ。

採取した薬草は10個ずつ束ねて袋に入れる。

調査はクロちゃん任せ。

敵が多いなら俺も前に出て牽制する。
味方の邪魔をしないように位置取りに注意する。

敵が少なければ、戦闘に意識を割きつ周囲の警戒。

持参:束ねる用の麻紐、鋏、ビニール袋



●ピクニック?
 ゼク=ファルの眉間には、深い皺が刻まれていた。
 どうして。なぜ。彼の中で後悔だけが渦巻く。
 空は青く、冬だというのに日差しは照り、暖かさを感じる。
 爽やかな風は木々を揺らし、森はサワサワと音を立てる。
 なんともピクニックをするのに最適だろう。……ピクニック依頼だったならば。
「……何が『皆でピクニック行くからお弁当よろしく』だ……!」
 ゼクさんの眉間の皺が痕に残ってしまわないか心配なこの頃である。

 彼はパートナーである柊崎 直香に今日はピクニック、と聞かされていたのだ。
 朝、早起きし(仕方ないな……)と思いつつ8人に十分な量のお弁当を用意した。
 まだ寝ている直香を起こさないよう、出来るだけ静かに。
 卵焼き、良い焼き色が付いた、とご機嫌になりながら。
 お弁当も完成し、さて直香を起こそう……とゼクが思うと、珍しく直香が起きてきた。
 そして完成したお弁当を見て呟く。
「おはよ、ゼク……お弁当、気合入ってんね」
「あぁ。今日初めて会う者もいるんだろう?どの位食べるかわからないからな。念のため多く用意した」
 欠伸をしながら直香が注意を促す。
「食べる前にデミオーガに踏み潰されないよう気を付けなきゃねー」
「あぁそうだな。って……はぁ?」
 直香が爽やかに微笑んだ。
「え?今日は至極真っ当なお仕事依頼だよ?」
「……ッッッ!」
 膝から崩れ落ちるゼクさん。今朝も二人は通常運営だ。 

 せっかくだし持っていきなよー!との言葉に、二人きりではどうせ食べきれないだろう、とゼクはお弁当を持ってきた。
 そしてただひたすらに、直香だけに依頼説明を受けさせたことに後悔するのであった。

●準備
「えーと、はさみにビニール袋に、あと束ねる用の麻紐と……」
 柳 大樹が準備したものを鞄に仕舞い込んでいく。そして一枚の葉っぱを手に取った。
「ね、クロちゃん。みてみて。この葉っぱハート型」
 大樹は傍に居た彼のパートナー、クラウディオの視界に入り、目の前でヒラヒラと葉っぱを振ってみる。
 薬草となる葉っぱを見たい、と言ったところサンプルとして一枚渡されたのだ。
 そんな葉をクラウディオは一瞥し。
「見たことない種類だ」
「そうだねー」
 表情を変えずクラウディオが言えば、大樹も同意する。
 赤くてハート型のこの葉っぱは、紅葉でもないのに一年中この色、この形らしい。
「なんだか紅葉狩りみたい。本当にピクニックになるかも」 
 大樹が今度は自分の目の前で葉をヒラヒラと動かす。
「ピクニックというのは気軽に楽しむ事を言うようだが。任務をどう気軽に行うのだ」
 クラウディオは表情を変えず呟いた。
 大樹は(クロちゃんらしいな)と心の中で思いつつ。
「よし、これで準備完了」
 マフラーを手に取り、己の首に巻いた。
 クラウディオは大樹の首に視線を送る。いつものように、何を考えているのかわからない、感情を表さないクラウディオの切れ長の瞳。
 しかし。
 少しずつ、物凄く少しずつだけど、彼の目にうつる表情の欠片がわかってきた。かもしれない。多分。恐らく。
「……与えられた任務は真剣にこなすよ」
 大樹がクラウディオに伝えれば、相変わらずの無表情。
(あ、なんか『大樹は何を言っている?当然だろう』って言ってる気がする)
 勝手に脳内のクラウディオと会話して、クスリと笑う大樹だった。

●はじめまして
 僕の名前はタロ。
 つい最近、神人として顕現し、ディアボロのジョンと契約した新米ウィンクルムだ。
 今日はジョンと初めての依頼。
 たまたま、A.R.O.Aに知り合いがいて、僕に合うようなお仕事を教えてくれたんだ。

 他にも一緒に参加するウィンクルムは3組。
 待ち合わせ場所に行くと、もうすでに2組が待っていた。
「こっちよぉー!」
 明るい声が森の入り口から響いてくる。
 見れば、クセのある黒髪のオネエ……じゃない、お兄さんが笑顔で僕らに手を振っていた。
 駆け足で急ぐと、お兄さんの隣にはディアボロのお兄さん。
 う……僕らが来るのが遅いから、目つきが怖いよ。怒らせちゃったかなぁ……。
 無言の圧力に怯えていると、更に左目に眼帯をしたお兄さんに声をかけられた。
「はじめましてー。俺は柳 大樹」
 ひらひらと手を振る大樹さんに、僕は頭を下げ自己紹介。
 抑揚のない言葉に聞こえるけれど、ちゃんと目を見て話してくれるから僕は少し安心した。
「初めまして、神人のスウィンよ。よろしくぅ♪」
 そして先程声をかけてくれたクセッ毛のお兄さんが更に笑顔を見せてくれた。面倒見の良さそうなスウィンさんに僕もつられて微笑む。
 しかし、相変わらずな僕のパートナー、ジョン。
「ほら、ジョン。挨拶っ」
「ジョンだ。……よろしく」
 無愛想なジョンに僕は肩を落とし、ペコペコと謝れば。
「いいのよぉ。色ーんな人間や精霊がいるんだから」
 スウィンさんが明るく笑う。
 そしてそのまま隣のお兄さんの方へ目を向けた。
「ね、イルド?」
「……ハードブレイカーのイルドだ……よろしく」
 スウィンさんに促されて、イルドさんが声を発した。
 物凄く頬の筋肉を使おうと努力しているようだけれど……笑みには到底及ばない挨拶。
 よ、よかった。ひとまず、別に怒っているわけじゃなさそうだ。
「よろしくお願いします、イルドさん!」
 僕は満面の笑みで挨拶をした。ジョンも「よろしく」と呟く。すると大樹さんが隣にいる口元を隠したお兄さんに挨拶を促す。
「ほら、クロちゃんも」
「……クラウディオだ」
 表情と鋭い目つきは変わらないながらも、クラウディオさんの声を聞くことが出来た。
 スウィンさんの言う通り、本当に色んなウィンクルムがいる、と実感した僕だった。

「直香とゼクはどうしたのかしらねぇ」
 スウィンさんが頬に人差し指を添えて考え込む仕草をすれば、ちょうどそこに
「お待たせーー!」
 と声がかかった。
 やってきたのは長身で大荷物の男性と、可愛い女の子。え?女の子?
 隣にいたジョンも珍しく目を丸くしている。
「直香くん、おひさー」
「やぁっだ、どしたの?ゼクったら。凄い荷物ねぇ。ピクニックでも行くつもりー?」
 そう言うと、ゼクと呼ばれたお兄さんは渋い顔をして
「直香にピクニックだと伝えられた……」
 と呟いた。そんなゼクさんを見て直香さんはケラケラと笑う。
「せっかくだからお弁当持ってきたよー!……あ!」
 直香さんは僕とジョンに視線を向けた。
「タロくんにジョンくんかな?僕はクキザキ・タダカ!そしてこっちのでっかいのがゼク!よろしくねー」
「……女かと思った……」
 隣にいたジョンが珍しく呟けば
「そんなに褒めないで欲しいにゃー」
 と、直香さんがシナを作り悪戯な笑みを浮かべる。
「別に褒めてるわけじゃないと思うぞ」
「俺もそう思う」
 即座にゼクさん、イルドさんが突っ込む。
 皆さん顔見知り、そして仲が良さそうで僕も自然と笑顔になる。
 しかし、クラウディオさんはそんな話をまったくや気に留めず、あたりを見回す。
「あ、そういえば、あの」
 僕には謝りたいことがあったんだ。
「会議室に顔を出せなくて申し訳ございませんっ」
 深々と頭を下げる僕に、直香さんの声がかかった。
「うんうん。わかるよータロくん」
 その言葉に顔を上げれば。
「威圧感のある精霊3人がいたら入りたくても入れないよね、わかるわかる」
 その言葉にスウィンさんが吹き出しながら横目でイルドさんを見る。イルドさんは
「目つきが悪いのは生まれつきだ」
「あ、いえ、別にそんなことないですよっ。此方の事情と言うか……」
 僕は慌ててフォローした。
「直香の言うことは気にするな……」
 ゼクさんが溜息を交じりに額を押さえている。
 初めてのお仕事、和やかな雰囲気。いい先輩に恵まれたな、と僕は思った。

「大樹」
「あぁ、そろそろ行動しないとねー。とりあえず薬草のサンプル貰ってきたよー」
 阿吽の呼吸の大樹さんとクラウディオさん。大樹さんが薬草の現物を見せてくれた。
 ……真っ赤でハート型の葉っぱ。
「なぁに、これ。惚れ薬でも作る気かしら?」
 スウィンさんが笑えば
「俺もそう思った」
 と、大樹さんが同意する。
「まぁ、ひとまず摘んで帰りましょう。それで、採取の際の動きなんだけど……」
 スウィンさんが地図を広げ、計画を共有する。
 神人が葉っぱの採取。その四方を精霊たちが警戒する。。
 まずは採取の前にトランスを済ませるスウィンさん達と直香さん達。
『燃え上がれ炎』
『事、総て、成る。』
 それぞれにオーラが纏わり、先程よりも更に神々しく見えた。
 僕もインスパイアスペルを唱え、ジョンの頬に口を寄せた。
 ジョンは相変わらず素っ気なかった。僕の唇はきっと震えていただろう。
「回数をこなしたら少しは慣れるのかな……」
 僕の呟きに、隣にいたゼクさんが
「……たしかに最初の頃に比べたらこれにも慣れたな」
 と僕の目は見ずに呟き返す。だから安心しろ、と言っているようでなんだか嬉しかった。
 そして僕らのファーストキスを暖かく見守っていたスウィンさんが、イルドさんを呼び寄せた。
 何が始まるのだろう?と思うと、今度はイルドさんがスウィンさんの頬へと口づける。すると、赤く発するオーラが更に輝きを増した。
「これがハイトランスオーバーよ。神人が特にパワーアップするの」
 僕だけでなく、大樹さんや直香さん達もおぉ、と声をあげる。
「おっさん達もまだ出来るようになったばかりなのよ」
 ふふ、とスウィンさんが笑った。

 こうして僕らはトランスを済ませ、森へと入っていく。
 クラウディオさんが先頭に立ち、冷静に森を進んでいった。
 殿にはゼクさんが。周りを警戒し、来た道を忘れないよう小さなマークをつけているようだった。
(やっぱり、依頼になれば皆さん真剣な表情だな……)と僕は強張った表情でこっそり思った。
「緊張してる?お兄ちゃん、よろしくね」
 傍に居た直香さんが可愛い笑顔を向けてくれた。此方こそ、よろしくお願いします!と頭を下げる。
 直香さんは僕より年下に見えるし、無邪気な表情を見せてくれるけれど、きっと今までたくさんの依頼をこなしてきたのだろう。僕も頑張ろう、と力が入る。
「あら、あれじゃない?」
 スウィンさんの指さす方に目を向ければ、森の一角だけ赤い葉っぱが群生しているのが見えた。

 僕らはトランスしていることもあり、早急に葉っぱを摘む。
 心の繋がりでトランスの継続時間は変わるらしいけど、きっと今の僕とジョンでは皆さんに比べて時間は短いだろう。
 葉っぱを摘みながらも、ふと周りの様子を見れば。
 警戒に立つクラウディオさんは時折大樹さんを見ているのがわかった。
 それに、直香さんもゼクさんを常に視界に入れているのがわかる。
 僕もジョンを見てみるけど……あたりを見回し、こちらに意識はないようだ。でも、ちゃんと役割をこなしているようで安心はできた。
「僕らも、仲良くなれるのかな……」
 僕がジョンの背中を見ながら呟くと、スウィンさんの明るい声がかかった。
「タロちゃん、仲良くなるにはデー……」
 デ?と僕が首を傾げれば、スウィンさんはコホン、と咳払いを一つ。
「まだジョンと出会ったばかりなんでしょ?二人で出かけてお互いを知っていけばいいわよ」
 僕を安心させるように笑みを浮かべた。
「おっさん達もまだ1年位……かしら。初めて一緒に出掛けた日のこと、今でもすぐ思い出せるわねぇ」
「俺も契約してから半年しか経ってないけど。振り返れば随分と濃い半年だわ」 
 器用に葉っぱを10枚ずつに束ねて、大樹さんも懐かしむように呟く。
「今は、少しは認めてやってもいいかな」
 そう言い、クラウディオさんの姿を見る視線は暖かい。
「おっさん達がしたハイトランスオーバー、それに二人が同じ強さになるジェミニもあるわ。仲良くなればそれだけ強くもなれるのよ」
 スウィンさんの言葉に、黙々と葉っぱを摘んでいた直香さんが
「仲良くとか僕のとこ参考にならないからにゃー」
 と頬を掻く。あら、そお?そんなことないでしょ、とスウィンさんが視線を向ければ。
「精霊をいかに罠にはめるか騙すかなら常日頃研究してるけど。なんてねっ」
 直香さんが可愛らしくウインク。
「それ、冗談に聞こえない」
 と大樹さんも笑いながら頷く。
「要は人それぞれ。焦ることないよ、タロくん」
 直香さんは葉っぱでいっぱいになった袋を持ち、立ち上がった。
 和やかに葉っぱ摘みは終わり。心配していた敵の出現はなかった。

 しかし、足跡の話もあるし僕らは調査を続行する。
 このまま本当にピクニックになればいいのに、と不謹慎にも僕はゼクさんの大荷物……の元であるお弁当を見つつ願った。
 クラウディオさんが真剣な眼差しで木の幹や地面を見て痕跡を探す。
 スウィンさんも先程の笑顔とは打って変わって真剣な表情。
「話を聞く限り、デミ・ワイルドドッグっぽいよね」
 直香さんの言葉に、クラウディオさんも同感だ、と短く呟いた。
 ザワザワと木が揺れる音がする。
 ゼクさんが木の上や頭上にも注視する。

 そんな中、イルドさんがジョンに声をかけているのを見た。僕はこっそり聞き耳を立てる。
「お前もディアボロのハードブレイカーだよな」
「そう」
 視線を地面に向けながらジョンは返事をする。ジョン、せっかく話しかけてくださってるんだから、と僕はヒヤヒヤする。
 しかしイルドさんはそんな反応を見越していたように
「おまえのそれ、なんか拘りあんのか?」
 ジョンが腰に差している片手剣カットラスを指さした。
「別に」
「片手剣に拘りがあるなら仕方ねーが……」
 と、イルドさんは前置きをし
「変えてもいいならハードブレイカーにあう両手武器…剣か鈍器か斧に変えた方がいい。それ以外だと威力が落ちる」   
 そう言うと、ジョンはカットラスを握りしめる。
 あ。
 僕は思った。あのカットラスは僕がジョンに渡したもの。彼は文句も言わず、何も言わず、それを使おうとしていた。
「両手武器だと威力が高いぞ……強くなりたくねーか?俺達は殆ど前衛だ、依頼の報酬で防具も揃えていけ」
 ジョンは無言で頷いた。
「あとは……そうだな。ゼクの魔法の詠唱は少しだが時間がかかる。ゼクの詠唱時間を稼げ」
「そういうわけで、よろしく頼む」
 己の名を呼ばれたことに気付いたのか、ゼクさんも話に加わる。
「時間はかかるが、その分火力はあるつもりだ。仕留め損なっても安心しろ」
 そう言うと、ジョンはあぁ、気が楽になった、と答えていた。
「尤も、俺の出番は無くても構わんが」
 ゼクさんが悪戯に笑みを浮かべれば、イルドさんもニヤリと笑う。そして二人はジョンの肩をポン、と叩き捜索へ戻った。

 僕は1人になったジョンのもとへ行く。
「ごめんよ、ジョン、武器……」
「なんだ、聞いてたのか」
 僕が喋り終わる前に、ジョンが相変わらずの無表情で言葉を発した。
「……俺は、斧がいい」
 そう言うと、ジョンは捜索に戻っていく。
 ……そうやって希望を言ってくれるということは……一緒にいてもいいってことだよね、ジョン。
 ホッと安心した、その時。
「あら、向こうからきてくれたみたいね。美味しい香りでもしたのかしら?」
 スウィンさんが声を上げた。
「それじゃ、クロちゃん」
 大樹さんがクラウディオさんを呼び寄せる。
『在るがままに在れ』
 そしてふわりと下から風が吹き、二人は白銀のオーラを纏った。トランス、完了。

 僕達の視線の先には三体のデミ・ワイルドドッグ。
 ぐるるるぅぅぅ、とそれぞれが低い唸り声を上げている。
 ササッと前衛に出るスウィンさんとイルドさん。イルドさんからの視線を受け、ジョンも片手剣を握りしめ前へと進む。
 ゼクさんが詠唱の準備に入れば、直香さんがゼクさんを守るように前に立つ。
 クラウディオさんが手裏剣を構え、鋭い視線を送る。
 その隣で大樹さんは片手剣「破邪」を握りしめる。
 僕は、支給品のウィンクルムソードを握りしめ……震えが止まらなかった。
「神人と精霊の身体能力の差を認識して、無理な行動しない」
 そんな僕に、大樹さんの声がかかった。
 まるで僕の不安な気持ちを察しているかのように
「それに、戦ってる精霊の代わりに周囲の警戒は神人でも出来るよ」
 大樹さんの視線はデミ・ワイルドドッグに向けたまま。
 僕に、できること……。
 更に直香さんが言葉を続けた。
「一人で戦場に立ってるんじゃないんだよ。彼の背中、誰が守るの」
 その言葉は暖かく感じる。
「僕が……守っていきます」
 僕の頷きと同時に、皆が一斉に動き出した。

●戦
 ジョンに向かい、飛びかかろうとした敵の一体。
 しかし彼に近寄る前にクラウディオの手裏剣『水帆』が鋭く放たれ、敵の進路を妨げた。  
 一瞬できた間を使い、ジョンがカットラスの一撃を叩きこむ。
「そう、その動きだ。せっかくだから見ておけ」
 火力が足りなかったため致命傷には至らなかったが、イルドがジョンに見せるように続けて攻撃を叩き込んだ。
 全身を回転させ、側面から攻撃を叩き込む、トルネードクラッシュⅡ。
 神人の能力になっていると言えども、十分に重たい一撃。鈍い音がし、デミワイルドドッグは息絶えた。
「ハイトランスオーバーの実験台にもならないわねぇ」
 そう言いながらスウィンは向かってくるデミ・ワイルドドッグの突進を余裕で受け流し、そのままスカルナイトナックルで思い切り殴りつけた。
 ぐごがぁ、っと悲鳴を上げそのまま動かなくなった。
「凄い……」
 とタロが息をのむ。
「タロくんも戦闘の雰囲気わかっただろうし、ちゃちゃっとやっちゃうよ。ゼクさんのお弁当、皆で食べよ」
 そう言い、残りの一体に向かって大樹が駆け出せば、首に巻いたマフラーが風に乗りたなびく。
 そんな大樹の動きに合わせ、直香が短剣『クリアライト』を空にかざした。
「よーいしょ、っと」
 すると、大樹に向かっていたデミ・ワイルドドッグの目にクリアライトの刀身から反射する光が当たった。
 眩しい光に一瞬怯むデミ・ワイルドドッグ。そして大樹の片手剣「破邪」がワイルドドッグの腹を捉えた。そしてピクピク痙攣をするも、反応がなくなった。
「やっぱり皆さん、凄いです……!」
 タロが拍手をしようとした時、クラウディオの手裏剣が両の手から放たれる。
 そして、タロへ向かっていた木の枝をスパッと切り落とす。
 戦いは終わった、と思っていたジョンは目をパチクリとさせ、枝元の木を見る。
「油断するな」
 クラウディオは短く呟く。ゼクは今も詠唱を続けている。
「あれとあれ、敵だから」
 大樹が敵を指し示す。タロとジョンが大樹の指先を見れば……揺れる木が2つ。それは、デミ・トレントだった。
「ゼク、充填完了ー!」
 直香から声が上がると、ゼクが持つ両手杖「賢者ボルオールの意志」から乙女の恋心Ⅱが発せられた。
 それは一直線に一体のデミ・トレントへ向かい、体内に熱を持たせ、体の中心から炎が発せられる。
 内側からメラメラと燃え盛り、デミトレントの動きが止まった。
 そして、もう一体のデミ・トレントの長い枝が、タロに向かっていく。
「タロを守れ!敵を後衛のとこへ行かせるな!」
 イルドがジョンに向かって激を飛ばせば、反射的にジョンはタロに向かう枝を切り落とす。
「上出来。それじゃ、とどめだ」
 イルドがスウィンを見れば、スウィンも頷き……イルドのグラビティブレイク、それに続いてスウィンのナックルが叩き込まれた。
 二人の連携に、デミ・トレントの体にスッポリとした穴が開く。そして崩れ落ちていくのだった。

 かくして。タロとジョンの初めての依頼は幕を閉じた。

●ご報告
「それでね、皆でゼクの作ったご飯食べてお腹いっぱいになって帰ってきたよ!」
 直香は本部の職員の元へやってきていた。
 率直に二人の行動を報告し、思ったことを伝える。ついでに結局ピクニックをしてきたことも。
「おぅ、ありがとな、かわいこちゃん」
 髭親父な職員は猫耳フード越しに直香の頭をワシャワシャ撫でた。
「出発前より、帰る時の方が二人ともいい顔になってたかにゃあ。相変わらずあんまり会話なさそうだけど」
「ま、いきなり仲良くなれ!も難しいからな。また何かあったらあいつらを頼むわ」
 直香は「気が向いたらねー」と笑みを浮かべ、外で待つゼクの元へと向かっていった。



依頼結果:成功
MVP
名前:スウィン
呼び名:スウィン、おっさん
  名前:イルド
呼び名:イルド、若者

 

メモリアルピンナップ


エピソード情報

マスター 上澤そら
エピソードの種類 アドベンチャーエピソード
男性用or女性用 男性のみ
エピソードジャンル 冒険
エピソードタイプ ショート
エピソードモード ノーマル
シンパシー 使用不可
難易度 普通
参加費 1,000ハートコイン
参加人数 3 / 2 ~ 3
報酬 通常
リリース日 12月17日
出発日 12月24日 00:00
予定納品日 01月03日

参加者

会議室

  • [12]柊崎 直香

    2014/12/23-23:47 

  • [11]スウィン

    2014/12/23-22:15 

    プラン提出完了よ。ぎりぎりまで修正はできるわ。お疲れ様、うまくいくといいわね。

  • [10]柳 大樹

    2014/12/23-10:38 

    >トランス
    俺達は戦闘直前かなー?
    スウィンさんのところは、採取前でも大丈夫な気がするけど。

  • [9]スウィン

    2014/12/21-23:22 

    ■アドバイス
    あら、意外と皆言葉にはしないで「黙って俺の背中見ておけ!感じろ!」派?
    じゃあおっさん達は[5]で言った感じでいこうかね。

    ■採取・警戒
    タロとジョンの事、返答ありがとね。プランに入れておくわ。
    モ=ジスウは調整するから大丈夫よ。
    トランス…おっさん達も直香達と同じタイミングにしようかな?
    継続時間はたぶん大丈夫、よね。

  • [8]柊崎 直香

    2014/12/21-23:08 

    あんまり戦闘依頼行ってな……むにゃむにゃ。
    1号はタロくん、ジョンくん? 会議室に来ない理由を推理したっ。

    アドバイス関連。
    僕は特に言葉には出さず、平気な顔して任務に挑んでおけばいいかなと。
    自分より小さく見える僕が役割ちゃんとこなしてるんだーって見えれば
    しっかりしようって思ってくれるかなと期待。
    そんなわけで任務中は真面目です。はい。

    ゼクの詠唱時間は毎度ね……。
    イルドくんに乗っかって、ゼクにはジョンくんに「宜しく頼む」とか
    頼りにしてるぞアピールな声掛けさせようかなと思ってる。

    ゼクの詠唱、ご返答感謝。
    トランスは……相手によらず今回はするとして。
    すぐに詠唱始めると考えると、タイミングどうしよう。
    うちは現場到着後、採取・警戒に分かれる前にトランスしといた方がいいかな。

    タロくんとジョンくんの役割はそれで僕もいいと思うけど、
    スウィンさんはモ=ジスウ討伐大丈夫?

  • [7]柳 大樹

    2014/12/21-21:57 

    タロは採取で、ジョンが警戒。
    うん、それで問題無いと思うよ。

    >アドバイス
    まあ、俺は聞かれたら最初に言ったように
    「神人と精霊の身体能力の差を認識して、無理な行動をしようとしない」って答えるくらいかな。

    クロちゃんも積極的に喋るほうじゃないし。(言って肩を竦める

    >戦闘
    俺も、ゼクさんが直ぐ詠唱始めてもいいと思う。
    エンドウィザードの人と組むときの戦闘経験は、これからの役にも立つだろうしさ。

  • [6]スウィン

    2014/12/21-21:33 

    ■採取・警戒
    問題なければ、タロは採取・ジョンは警戒でおっさんのプランに入れるわよ~

  • [5]スウィン

    2014/12/21-20:53 

    新人って…直香はかなり経験積んでると思うけどねぇ。ってか1号って誰(ケラケラ)
    タロは素直そうだけど、ジョンは気を付けないといけないかもね。
    何かイルドとジョンって似てるのよね~。親近感感じちゃう。

    ■アドバイス
    ふふ、年の功ってやつかしら。おっさんはタロに、イルドはジョンにアドバイス予定。
    内容は今のところ仮だけど、
    「仲良くなれば強くなる事(トランス継続時間やディスペンサの説明は無し)・
    仲良くなるにはお出かけしてお互いを知っていく事(プレゼント~は無し)・
    ハイトランスをやってみせる」

    「武器を変えた方がいい事・防具も揃える事・タロを守る事(義務~とかは無し)・
    敵を後衛のとこに行かせない事・ゼクの詠唱時間を稼ぐ事」

    になりそう?被るとこがあれば変更はできるわ。モ=ジスウ強い。

    ■採取・警戒
    問題なければおっさんが採取、イルドが警戒って考えてるわ。

    ■戦闘
    「敵が複数の場合タロとジョンに一匹任せて、おっさん達が他を倒したら手助け」でりょーかい。
    手加減も必要ないかしら?ゼクはすぐ詠唱開始で問題ないと思うわよ。

  • [4]柊崎 直香

    2014/12/21-17:24 

    スミマセン新人2号です、遅くなりました!
    1号は精霊3人の威圧感で会議室入ってこれないそうです!

    はい、クキザキ・タダカです。よろしくお願いします。
    精霊はディアボロのエンドウィザード、ゼク=ファルといいます。
    足を引っ張らないよう付いて行きますね!

    うにゃーん。

    えーと、アドバイスかー。向かないような?
    しかも外見年下だからね、僕。逆効果にならないよう気をつける。
    ただ二人の行いを肯定する感じで会話しようかなとは思ってるよ。
    自信付けてあげなくちゃね。
    というかスウィンさんのアドバイス完璧すぎてむしろ僕が聞き入りました。

    採取と索敵の流れは了解。
    僕のところは僕が採取、ゼクを索敵に立たせようかなーと。
    敵があればすぐに詠唱開始はさせといていいだろか。
    情報から考えて、オーバーキルになりそうな気もするけど。
    出番無かったら無かったで新人諸君を褒める流れだ!

  • [3]柳 大樹

    2014/12/21-14:46 

    そうだね。面倒見るってのは内緒だからね。
    俺それとなくってどうも苦手だから、聞かれたら答える形になると思う。

    >採取中の警戒
    視界がそこまで悪くないなら、2人ペアで警戒してもいいと思うけど。
    まあ、念の為に四方のほうが良いか。

    >戦闘
    不意打ちで他にも来たら困るし、数が少ないときは戦闘中は周囲に気を配っとくよ。
    クロちゃんのスキルは「双葉」の予定。

    敵が複数の場合は、タロくんとジョンくんが相手してるの以外倒してたら。
    手助けしていいんじゃないかな?
    他全部倒し終わってるのに、自分の行動じっと見られてるの。俺なら嫌だし。

  • [2]スウィン

    2014/12/21-00:43 

    大樹達も直香達もおひさ~♪スウィンとイルドよ。今回もよろしくぅ。

    二人の面倒を見るように言われてるのは内緒だから、1から10まで教えるのは変だろうけど
    違和感を感じさせないくらいに、被らない感じでアドバイスしたいわね。
    誰が何を言うかは後で決めるとして、おっさんが思い浮かんだのは…

    ■親密度系アドバイス
    二人が仲良くなっていけばそれだけ強くなる
    (トランス継続時間の延長・ディスペンサ・ハイトランス)
    仲良くなるにはデーt…二人でお出かけして、お互いを知っていけばいい。
    時々プレゼント何かもいいかも?誕生日とか。

    ■戦闘系アドバイス
    神人は「まずは自分の身を守る事優先。戦闘以外でやる事(一般人の避難とか)がある場合
    戦闘は精霊に任せてそっちを頑張るといいかも。余裕がある時は精霊の戦闘補佐」

    精霊は「片手剣に拘りがあれば仕方ないけど、武器を変えてもいいなら
    ハードブレイカーの得意武器である両手剣・両手鈍器・両手斧のどれかに変えた方がいい。
    得意武器以外では威力が落ちるし、両手武器は威力が高いから殲滅力が上がる。
    ハードブレイカーは殆ど前衛で、
    攻撃以外に後衛を守る盾になる必要も出てくるから防具も大事。
    エンドウィザードの攻撃の事等を考え、
    敵をまとめたり時間を稼いだりするサポートが必要な事もある。
    神人を守る事。最初は義務みたいに感じるかもしれないけど
    二人の相性が悪くなければいずれ守る事が自然だと思うようになる…かも」

    ■採取・調査・索敵
    採取してから調査・索敵でいいと思うわ。採取中周囲警戒役を置くのも賛成。
    タロは採取、ジョンは警戒を担当してもらいたいわね。
    おっさんとイルドはどっちでもいいわよ。
    警戒役は四方で4人くらい?四方に立つと警戒役同士が話し辛いかもしれないけど。

    ■戦闘
    敵は確かにデミ・ワイルドドッグっぽいわね。トランスは直前でいいかね?
    トランス継続時間が長い人は先にやっとくのもありかも。
    まだハイトランスオーバーをやった事ないからそれやってみるつもり。
    二人に見せるって意味もあるわね。
    ディスペンサをやって見せるのもいいかもね。

    おっさんもイルドも前衛。イルドのスキルはトルネードクラッシュⅡとグラビディブレイク予定。

    敵が複数いたらタロとジョンに一匹任せたいわね。
    最後まで二人にやらせるのか、1ターン任せた後おっさん達で倒すのか。
    敵が弱めの場合、気付かれないように手を抜く事は必要か。この辺は相談次第ね。

  • [1]柳 大樹

    2014/12/20-10:24 

    スウィンさん達も、直香くん達もお久ー。(右手をひらひら振る
    柳大樹とクラウディオ、依頼受けさせていただきした、っと。

    アドバイスとか、俺全然浮かばないや。
    「神人と精霊の身体能力の差を認識して、無理な行動をしようとしない」ぐらい?
    それに仲良く、って。
    俺、クロちゃんと仲良くしようと思ったことないからわかんないわ。

    >薬草摘み
    何人で周囲警戒して貰って、ある程度摘んじゃうのがいいかな?

    >調査、索敵
    摘み終わってからの方がいいよね。たぶん。
    角の生えた犬っていうなら、デミ・ワイルドドッグ?だっけ。それっぽいけど。

    >戦闘
    タロくんと、ジョンくんに経験させてあげた方がいいのかねー。
    それとも、戦闘の空気を知って貰う感じ?

    クロちゃんは、前衛のサポートかなあ。
    数が多いなら俺も前に出るけど。


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