【聖夜/鐘の守護】澄んだ音を風にのせて(まめ マスター) 【難易度:簡単】

プロローグ

その日は曇天の空だった。
A.R.O.A本部に珍しいお客様が現れた。

「はじめまして。私はホワイト・ヒルの教会に務めるシスター・マリエッタと申します」

 修道服に身を包んだその女性は、凛とした態度でそこに立っていた。
生憎の天気で鬱蒼としていた室内は彼女の周りだけ澄んでいるようにさえ感じられる。
受付の男性職員は彼女の纏う美しいオーラに釘付け状態だ。

「お願いします。どうかウィンクルム達のお力で、教会を救ってください!」
「……詳しいお話をお聞かせください」

 彼女の涙ぐんだ瞳にどきりとした男性職員は、彼女の両手を掴んで強く頷いた。
この職員、美人にはめっぽう弱いらしい。
戸惑うマリエッタ。その手はとても柔らかかった。

とはいえこのままでは彼女の話を聞くこともできない。
渋々とマリエッタの手を解放すると、彼女の持ってきた依頼書に目を通す。
教会直属の依頼ともあって、その依頼書はとても厳かな雰囲気で、言葉の言い回しも堅く読み辛い。

要約するとつまりはこうゆう事だった。

『 
  ホワイト・ヒルの教会『ウィンド・ベル』の鐘が、何者かによって盗まれてしまいました。
  ウィンド・ベル教会では、毎年クリスマスの日の夜に鐘を鳴らしてクリスマスを祝う風習があります。
  この鐘の音はとても澄んで美しく、風に乗って遠く離れた所まで音が届くと言う性質から、
  愛する者同志が一緒に鐘を鳴らすと、その二人は愛と信頼に結ばれいつまでも一緒にいることができる。
  ……という言い伝えもあるほどです。
  どうか鐘を探して、クリスマスの幸せな日を取り戻してください。 ウィンド・ベル教会
 』

 教会の鐘が盗まれた……。
そういえば最近、ホワイト・ヒルで教会の鐘が盗まれるという事件が多発しているという報告書があがってきていた。
男性職員は袖机から報告書の束を取り出すと、ペラペラと捲りお目当てのページを開いた。

当初はただの盗難事件として、ホワイト・ヒルの地元警察が調査をしていたが、調査の段階でデミ・オーガによる妨害が発生。
よってこの事件は組織だって行われている可能性が高い。
そして教会の鐘の音は『邪』を払うとされ、オーガも嫌う傾向がある。

今回のウィンド・ベル教会の事件も、この報告書に関連した事件であるのは間違いないだろう。
……だが。

「ありがとうございます。……ちなみになのですが、鐘がどこへ盗まれていったのか何か手がかりや思い当たることなどはありませんか?」
「……すみません。生憎その時は皆、近くの孤児院へお菓子を配りに出掛けていたもので、何もわからないんです……」

 これは困った。
鐘を探せと言われても、場所の検討がつかなければどうすることもできない。
一つ一つ怪しそうな場所を虱潰しに探すとしたって、ホワイト・ヒルは広いのだ。
他にも沢山の教会があるし、ウィンド・ベルの鐘がどれか見つけ出すのは一筋縄ではいかなそうだ。

「ウィンド・ベルの鐘なら、見つけ出す方法が一つだけあります」
「その方法とは?」

 シスター・マリエッタのその言葉で一筋の光明が差す。
そんな画期的な方法があるのならば、他の教会の事件も解決することができるかもしれない。
男性職員はずずいと彼女に顔を寄せた。
いちいち馴れ馴れしい気がするのは何なのだろうか。

シスター・マリエッタは一瞬迷ったような表情を浮かべたが、戸惑いながらもその方法を語りだした。

「ほんの少しでも盗まれた鐘の音が鳴れば、なのですが……。教会で飼っている『ホワイティ』という犬がいまして、
 ウィンド・ベルの鐘の音が大好きで、音が聞こえればすぐにその音に向かって走り出してしまうんです」
「犬……ですか」

 がくりと肩を落とす男性職員。
その様子にシスター・マリエッタは顔を赤らめると、瞳に涙を浮かべながら男性職員に訴えかけた。

「本当なんです……!信じてください……!」
「ええ!信じましょうとも!」

美人の涙にもめっぽう弱い。

「ありがとうございます……!それではまずはウィンド・ベル教会にお越しください。ホワイティを紹介します」

 そんな犬を人みたいに……と思った男性職員だったが、ノースガルドでは、かぶったら動物の話を聞けるという
魔法のような道具『ルンプルの帽子』が存在していたことを思い出す。
それならば動物も人のように感じるのかもしれない。

「鐘を取り戻せたら、まず一番にウィンクルムの皆さんに鐘を鳴らしていただきたいです。皆さんにも幸せのお裾分けです」

 シスター・マリエッタは修道服の端っこを両手でつまんで丁寧にお辞儀をすると、眩しい笑顔でそう答えた。







……それから数時間後。

ホワイト・ヒルから少し離れた森の中では、異様な恰好をした者達の姿があった。
怪しい教団服を身にまとって歩く二人のすぐ後ろには、ヤギの頭を持つ巨体な生き物「ゴームノン」が二体。
体高3mはあろうかという巨漢で、両腕にはガッチリとした逞しい筋肉がついている。

そのゴームノン二体は肩に木材を組み合わせて作った桶のような物を担いでいた。
桶は人一人が簡単に入ってしまうほど大きく、重く、巨漢のゴームノン二体で以ってしても運ぶのには一苦労していた。

不意に一体がバランスを崩し、桶がガランと音を立てて崩れ落ちる。
その拍子に中から零れ落ちたモノが、辺りに清く澄んだ音を響かせた……。


解説

●目的
ウィンド・ベル教会の鐘を取り戻す

目的はウィンド・ベル教会の鐘を取り戻すこと。
そして、クリスマスの夜に鐘を鳴らすことが目的です。

●敵の正体
鐘を盗んだ者の正体は、マントゥール教団の教団員でした。
教団員の二人とそれに協力する謎の生き物「ゴームノン」二体が敵になります。

・教団員×二人
戦闘力はほとんどありませんが、光の玉を発生させて目晦ましなどをしてきます。
ゴームノン二体が倒されると、ウィンクルム達と戦っても勝ち目はないと判断し逃げていきます。

・ゴームノン×二体
ヤギの頭を持つ巨体(体高3m)の巨漢です。
知性は人間にやや劣る(子供程度)ですが、人語を操れますし、戦闘の駆け引きなども心得ています。
腕力に自信があるため、両手斧による攻撃を得意とします。

●目的地までの道案内
教会で飼っている『ホワイティ』という犬が道案内をしてくれます。
『ルンプルの帽子』を被れば、ホワイティと正確なコミュニケーションが取れると思います。
パーティ人数分貸し出されますので、うまくコミュニケーションを取ってみてください。

ホワイティは見た目はスピッツ犬のようなもふもふとした犬です。
尻尾ももふもふ、肉球もぷにぷにです。
白いからホワイティという安直な理由でシスター・マリエッタに名づけられました。
ウィンド・ベルの鐘の音が大好きで、決まった時間に鐘の音が聞こえないと、尻尾をしょんぼりと下げて項垂れます。
教会を救うことは同時にホワイティを救うことにもなります。


ゲームマスターより

白羽瀬GM主催の連動企画【聖夜】とクリスマスイベの【鐘の守護】の混合エピソードになります。
折角のクリスマスということでアドエピとハピエピを掛け合わせたような、もふもふしたお話にしてみました。

皆で鐘を探すワン!

リザルトノベル

◆アクション・プラン

リチェルカーレ(シリウス)

  教会についたらシスターとホワイティに挨拶

よろしくねホワイティ
鐘の所まで案内してちょうだい
私もウィンド・ベルの鐘の音を聴いてみたいの

少しでも鐘泥棒の不意をつけるよう 鐘に近づいたら教えてくれるようお願い
奇襲の形がとれるように

戦闘前にトランス
ホワイティに離れているよう声をかけ 自分は後ろに下がる
後方で他の神人と守りを固めながら 弓で精霊たちの援護を
ゴームノンの目や足を狙う
近づき過ぎないよう一定の距離を
教団員の動きに注意
光の玉を使いそうなら手元を狙う 阻止できるよう
ノアさんに近づけさせないよう牽制

鐘を取り戻せたら シリウスと鳴らす
澄んだ音に耳をすませ
来年もよろしく、ね?
彼を見上げ笑顔



エリー・アッシェン(ラダ・ブッチャー)
  心情
愛する者同士……ですか。あいにく、私とラダさんは恋人ではありません。でも友情や信頼といった、広い意味での愛情はあるつもりです!

行動
ホワイティに挨拶。ルンプルの帽子で「危険な相手がいるかもしれないので気をつけて」「相手に先に気づかれないよう、なるべく静かに行動しましょう」と伝えます。
道案内に従い移動します。
戦闘時トランス。後方で守備待機。ゴームノンとは初めて戦うので、警戒しながら観察します。
敵を撃退後、鐘を発見したと教会に報告。
うふふ……、クリスマスに教会の鐘を鳴らせるなんて特別な体験ですね。ウィンド・ベル教会の鐘の音を聞きながら「これからもラダさんと共に戦っていきたいです」とお祈りします。


リセ・フェリーニ(ノア・スウィーニー)
  ウィンド・ベルの鐘はどんな音がするの?
きっと素敵な音色なんでしょうね。私もぜひ聞いてみたいわ
他にもきっと鐘が戻るのを待っている人たちがたくさんいる
必ず取り戻してみせるから、手伝ってくれるかしら
というより、あなたが鐘を見つけるのをお手伝いさせて、というべきかしら

ホワイティが鐘の場所を特定してくれたらトランス
戦闘中は後方でホワイティの保護を優先
怯えて動けなくなってしまっていれば抱えて逃げたり
鐘に向かっていくようなことがあれば静止する

敵がこちらを狙ってきた際
ノアの意識が向いていなかったら注意を促す

大丈夫よ。私達の精霊は必ず鐘を取り戻してくれるから
そうでしょノア?鐘の音色、必ず私にも聞かせてちょうだい


アンダンテ(サフィール)
  そんな大切なものを盗む人がいるなんて悲しい事ね
なんとしても取り返しましょう

ルンプルの帽子があるのなら意思の疎通も取れる事だし心強い味方ね
最初によろしくねと挨拶して必ず鐘を取り戻すって約束するわ
丁度良く音が鳴ってくれればいいわね
遅れないよう後をついて行くわ

戦闘前にトランス
少し恥ずかしい気もするけど…
きっとみんな通る道なのよね、恥ずかしがっている場合じゃないわ

戦闘中は後方で他の神人さん達と一緒にいるわ
戦況をよく見て敵の動向に気を配っておきましょう
こちらに接近するようなら早めの回避行動を心がけるわね

クリスマスになったら鐘を鳴らしてみたいわ
恋人同士じゃなきゃだめって訳でもないようだし、大丈夫じゃない?



●名犬「ホワイティ」

分厚い雲に覆われた寒空が広がるその景色の真ん中にポツンと建てられた教会。
そこがウィンド・ベル教会だった。
尖った屋根の中心部分にはあるべきはずの物が無くなっており、そのことがより一層寒さを感じさせる。
その虚空を見上げて、リセ・フェリーニはぽつりと呟いた。
「ウィンド・ベルの鐘はどんな音がするのかしら?……きっと素敵な音色なんでしょうね」
「こんな大切なものを盗む人がいるなんて悲しい事ね」
 リセの隣に立っていたアンダンテは悲しげな声で囁いた。
それにしても、と後ろで声が聞こえたので振り向くと、同じように見上げながら顎に手を当て首を捻るサフィールの姿。
「鐘を持ち運べるような敵となると中々の強敵でしょうか」
 鐘一つとはいえかなりの重さがあるはずだ。
「それに複数人の犯行である可能性が高いだろう。注意していた方がいい」
 サフィールの言葉に同意するようにシリウスも頷く。
運ぶことを考えると2人掛りで、道具を使ってやっとという所か。
「初戦からこれとは荷が重いですが出来うる限り頑張らせて頂きます」
 先輩とも言えるシリウスの助言を受け、サフィールは肩を竦めながら答えた。
今回の依頼がアンダンテとサフィールにとっては初めての戦闘となる。
頼もしいメンバーに囲まれていると頭では判っていても、自然と体が硬くなってしまう。
まだ見ぬ敵の影に思案を巡らす一行だったが、視線の下にあった扉がゆっくりと開いたことでその思考は途切れた。
「皆さん来てくださったのですね!」
 そこから姿を現したのは、今回の依頼主のシスター・マリエッタだった。
彼女は眩しい笑顔で皆を迎える。
そして僅かに開いた扉の隙間から白い毛の塊か飛び出した。
その塊はリチェルカーレの足元まで近づくと、後ろの細長い毛を左右にぱたぱたと振る。
「こんにちはシスター。そしてあなたがホワイティね。よろしくね」
 リチェルカーレは優しく微笑んでその場にしゃがみ込むと、ホワイティの胸元をそっと優しく撫でる。
羊毛のようなその毛は、リチェルカーレの手を包み込んでしまうほどに柔らかい。
リチェルカーレがシリウスに視線を送ると、それを受けたシリウスはマリエッタに黙礼する。
続いて足元の存在へと視線を移すと、少し目元を和ませながらホワイティの頭を軽く撫でてやる。
「僕も動物は好きだよぉ。ホワイティ、よろしくぅ!」
 シリウスの後ろからひょっこり顔を出したラダ・ブッチャーは、手をひらひらと振ってホワイティに挨拶をする。
同じ獣耳同志で通ずる物があるのか、ホワイティはラダに向かって「ワン!」と一吠えでそれに答えた。
「その様子ではラダさんにはこれは必要ないかもしれませんね」
 そう言ってエリー・アッシェンは手にした帽子をラダに見せる。
今回の事件解決の鍵が犬にあるということから、本部に手配してもらった『ルンプルの帽子』。
見た目はとても可愛らしく鹿のような耳がついている。
被ると動物達と話ができるようになるという帽子で、緊急度の高さからパーティーメンバー分貸し出されていた。
ルンプルの帽子を被ると、エリーはホワイティに軽く会釈をして挨拶をした。
ホワイティはそれに答えるように「ワン!」と一鳴きする。
帽子を被ったエリーにだけその声は届いたようで、彼女は少し目を見開いてホワイティを見つめていた。
「犬と話せるなんてすごいものがあるんだねぇ」
 その光景を見ていたノア・スウィーニーは面白そうに笑って帽子を被る。
「ルンプルの帽子があるのなら意思の疎通も取れる事だし心強い味方ね」
 それに続いてアンダンテも帽子を被ろうとするが、たわやかなベールが邪魔をしてしまう。
「アンダンテは帽子を被れなさそうなので代わりに私が」
 アンダンテの手から帽子をひょいと掴み取ると、サフィールは自身の頭へと被せる。
サフィールの頭の上で鹿のような耳がぴょこりと揺れた。
その可愛らしさにアンダンテは目を輝かせている。
「似合っているわ!」
「似合ってるといわれても……。何か複雑ですね」
 2人の微笑ましいやりとりを見て、くすりと微笑んだリチェルカーレも続いて帽子を被る。
リセは皆が帽子を被ったことを確認すると、ホワイティに向き直り強く言葉を発した。
「貴方の他にも鐘が戻るのを待っている人たちがたくさんいる。必ず取り戻してみせるから、手伝ってくれるかしら?……というより、あなたが鐘を見つけるのをお手伝いさせて、というべきかしら」
 その言葉に頷いてアンダンテも続く。
「そうですね。私たちがお手伝いするという言い方が正しいのかもしれませんね。でも私も同じ気持ちです。必ず鐘を取り戻すって約束するわ」
『任せておけ。お前達は俺がちゃんと連れていってやる』
 返ってきたのは予想外の渋い声。何よりセリフが渋い。
一同は思わず唖然とした顔になる。ただ一人エリーを除いて。
「私も先ほど言葉を交わした時は驚きました」
 見た目は可愛らしい道先案内人に驚きはしたものの、対した問題では無いだろう。
「丁度良く鳴ってくれればいいわね。遅れないようしっかりと後をついて行くわ。絶対鐘を取り戻しましょうね」
 一足先に平静さを取り戻したアンダンテはホワイティにそう告げる。
『戦闘に関しては俺は役には立たぬからな。期待している』
 戦闘という言葉に反応して、リチェルカーレはホワイティに提案を持ちかける。
「ねぇ、ホワイティ。少しでも敵の不意をつけるように、鐘に近づいたら事前に教えてくれる?」
『奇襲……ということだな?承知した』
 リチェルカーレの提案に続いて、今度はエリーとノアがホワイティに助言をする。
「危険な相手がいるかもしれないので気をつけてくださいね。相手に先に気づかれないようなるべく静かに行動しましょう」
「そうそう。鐘の音が聞こえたら、走り出す前にまず俺達に教えてね?」
『そちらも承知した』
「ありがとう!盗んでいった奴らを懲らしめないといけないからさ。クリスマスに教会で鐘の音が聞けるように一緒にがんばろうね」
 ノアがそう言って微笑んだ時だった。
ホワイティの白い体がびくりと揺れる。
ウィンクルム達には聞こえなかった澄んだ鐘の音がホワイティの耳に届いたのだ。
『皆、準備はいいな?』


●トランスの力

ホワイティの後を追って辿り着いた場所は、教会から少し西へと進んだ森の中だった。
いくつもの落葉樹が覆い被さり薄暗い。
森の中に入って数分進んだ先で、前を歩くホワイティの足がぴたりと止まる。
『何かに遮られているようだがこの先から鐘の音がする。リチェルカーレ、奇襲の準備を頼む』
 リチェルカーレは静かに頷いて答えると、全員に奇襲準備の合図をする。
皆は近くの木や茂みに体を隠しそれぞれトランスを始める。

「この手に宿るは護りの力」
 リチェルカーレがシリウスの頬へと口付けをし、小さな声でインスパイアスペルを発する。
その瞬間、辺りにふわりと暖かく柔らかな光が広がる。
2人の間に羽のような光が揺れて舞い降り、そして、そっと消えた。

「身は土塊に、魂は灰に」
「勝利の美酒を私に」

 続いてエリーとラダ、リセとノアがトランスを終える。
残ったアンダンテとサフィールは、皆のトランス光景にすっかり目を奪われてしまっていた。
「トランス手段って、なんでコレなんでしょうか」
 サフィールの言うコレとは『口付け』のことである。
トランスの仕方はもちろん知っているのだが、なんせ初めてのトランスである。
この行為はなかなか恥ずかしく抵抗感がある。

「少し恥ずかしい気もするけどきっとみんな通る道なのよね、恥ずかしがっている場合じゃないわ」
 照れているサフィールの頬にそっと手を添えると、アンダンテは震える唇で口付けた。
「星の導きのままに」
 2人の周りに光が集まる。
「これがトランスなんですね……!」
 サフィールは自身の中に集まる不思議な力を実感し、感嘆の声をあげる。
『トランスというものを初めて見るが凄いものだな』
「ホワイティは危ないから少し離れていてね」
 リチェルカーレはそう告げると、シリウスに目で合図をする。
合図を受けたシリウスは身体を低くすると、身を潜めて茂みから茂みへと移動する。
敵の気配は感じたものの、まだ姿は確認出来ていない。
まずシリウスが前方へと移動し、続いてラダ、サフィール、ノア、そして神人達が後を続く。
この大人数で奇襲をかけるには、慎重に行動を行わなくてはならない。
シリウスの額から一筋の汗が伝い落ちる。
再度、前へと移動をしようとしたところでシリウスの瞳に怪しい影が映る。
目を凝らして確認すると、陣形を組んで歩く4人の敵の姿があった。
やはり複数人の犯行だった。それも4人。
シリウスは瞳を閉じ、心を落ち着かせるように小さく息を吐いた。
敵の陣形は、怪しい服を纏った2人の教団員が縦に並び、その後ろに何かを2人掛かりで運ぶ巨漢の姿。
その巨漢は体高3m程の大男で、頭はヤギ、両腕にはガッチリとした筋肉、そしてその背中にはクロスするように斧が2つ括り付けられている。
教団員と行動を共にするということは知性もありそうだ。
もし操られているならば……。

「まずは教団員から倒すことにしよう」
 全員それに賛同して、小さく頷いた。
「俺が奇襲をかける。ラダ、お前には俺が教団員を倒すまで、あの巨漢の牽制役を頼みたい」
「わかったよぉ。あの2体を抑えておく事は大変そうだけど、頑張ってみるよぉ」
「すまない。サフィール、お前はラダの後ろに付いてくれ。陣形が整い次第、あの巨漢に狙いを定めて詠唱を開始してくれ」
「わかりました」
「ノアには神人達の護衛をお願いしたい」
「了解!」
「リチェ達は一か所にまとまり守りを固めておいてくれ」
 全員に作戦を伝えた後、シリウスは再度敵の状況を確認する。
どうやらまだこちらに気付いている気配は無い。
「行動開始だ」


●奇襲開始!

「はぁ。鐘を盗むまでは楽だったけど、これを運ぶのは楽じゃないな」
「全くだ。あいつら「ゴームノン」だっけ?力自慢のゴームノンに持たせてもまだこの距離しか進めてない。儀式まで時間がないっていうのに」
 前方を歩く教団員2人は、愚痴を言いながらもゆっくりと歩を進めていた。
後ろの巨漢、ゴームノンも疲れ始めているのか、徐々に歩くスピードが遅くなってきている。
「仕方ない。ここらで一度休憩をはさむか」
 そう言って後ろのゴームノンに鐘の入った桶を下ろすよう指示をする。
ゴームノン達はしゃがみ込んで鐘を地面へと置く。

その一瞬を突いて、シリウスはスキル「アルペジオⅡ」の発動と共に茂みから飛び出した。
回転に乗った剣筋が教団員の一人を容赦無く切りつける。
「うわっ!なんだお前は!……ぐあっ!!」
 突然のことに対処しきれず、攻撃を受けた教団員はその場に沈み込んだ。
「くそ!もう追手が……!」
 隣にいたもう一人の教団員は後ろへ飛びのいて、シリウスから一定の距離をとると光の魔法詠唱を開始した。
回転を続けるシリウスの剣先は教団員を捕えることが出来ず、空を切る。
教団員の手にした杖に光が集まっていく。
(これは……!目晦ましか?!)
 体勢を整えるも、敵の胸元へ踏み込むには時間が足り無い。
シリウスは目を細めて敵の攻撃に構える。
「ぎゃっ…!!」
 だが光が集まりきる前に、後方から飛んできた矢が教団員の手をかすめる。
リチェルカーレの撃った矢だ。
その衝撃で教団員の手から杖が落ちた。
「シリウス……!!いって!」
「リチェ!すまない!!」

杖を慌てて拾おうとする教団員を、シリウスの剣が切りつける。
「ぐあぁぁ……!」
 その場に倒れる教団員。
もし操られているのならばこれでゴームノン達を解放することが出来るのだが。
シリウスが顔をあげたその時、目の前には既にゴームノンが立ち構えていた。
(もうこちらに……!)
 教団員2人を一撃で仕留められなかったことでゴームノンの接近を許してしまった。
シリウスにゴームノンの斧が容赦無く襲い掛かる。
一撃目を寸でで交わし、シリウスはもう一体のゴームノンへと視線を向ける。
ラダがゴームノンと後衛部隊を分断するように、手にしたハンマーを横に大きく振り牽制していた。
さすがに2体同時に抑えることは難しかったようだ。
教団員を倒してもなおこちらを攻撃してくるということは、ゴームノン自身も意志を持って行動していることになる。
再度、ゴームノンの斧がシリウスを叩きつけるように振ってきた。
それを横に飛んで交わすが、ゴームノンは振り下ろしたその斧を横に振り抜き、シリウスを斧の側面で叩きつけた。
「ぐっ……!!」
 勢いよく後方に吹き飛び、地面へと倒れ込むシリウス。
さらなる攻撃を仕掛けるゴームノン。
ラダはスキル「ブラッディローズ」を発動して自身が牽制していたゴームノンに背を向け彼の元へと駆け寄った。
手にしたハンマーを勢いよく横に振り、シリウスとゴームノンの間を分断する。
「ウヒャァ!シリウスを一撃で吹っ飛ばすなんてすっごい力持ちだねぇ~」
 その背中をもう一体のゴームノンの斧が襲い掛かる。
「でもさぁ、こうゆう事もできるんだよぉ~?アヒャヒャ!」
 ラダの発動した「ブラッディローズ」によって、ゴームノンの攻撃をカウンターではじき返し、大きなダメージを与えた。
「ぐぉぉぉ……!」
 低い唸り声を発して、ゴームノンはその場にしゃがみ込む。
「シリウス!今のうちに下がって!!」
 後方からノアの叫びを受け起き上がったシリウスは、自身の前に立つゴームノンに警戒をしつつ後ろへと下がる。
しゃがみ込んだゴームノンの横を駆け、ノアのスキル範囲内へと移動する。
「いくよ!」
 ノアの回復魔法「サンクチュアリⅠ」が発動し、シリウスの傷を癒してゆく。

「次はこちらの番ですね」
 長い詠唱が完了し、今度はサフィールが杖を構える。
杖の先でプラズマ球がバチバチと音を立てて光輝いていた。
「いけぇ!!」
 杖から放たれたプラズマ球が放物線を描いて飛び、しゃがみ込むゴームノンの頭上を越え、後方のゴームノンに直撃する。
「ぎゃぁぁぁぁ!!」
 辺りに響き渡る悲鳴を上げ、ゴームノンが地面へと倒れ込む。
光属性であるサフィールの攻撃は、闇属性であるゴームノンへ大ダメージを与えることに成功したのだった。
残るゴームノンはラダのカウンターでダメージを負った一体のみ。
正面に立つラダはスキル「ブラッディローズ」の効果が持続しており、隙は無い。
立ち上がったゴームノンは両手で斧を構えると、片方を頭上へと振り上げた。
カウンターを狙うラダはその場で守りを固めたのだが、ゴームノンは予想外の行動に出た。
先程ラダを攻撃すると自身もダメージを負うことを理解したゴームノンは、斧を振り上げた体制のままラダの横を通り過ぎて行く。
「わわっ、そっちは……!」
 ラダは駆け抜けたゴームノンを振り返るも、体高3mもある巨体で走り抜けられては追いつくことは出来ない。
ゴームノンが狙うはその後ろで再詠唱に入ったサフィールだった。

「ノア!!」
 後方で敵の様子を伺っていたリセは、ノアに向かって叫んだ。
その声に反応してノアが前へと踊り出る。
「少しでも時間を稼げれば……!」
 懐に隠していた仕込み刀を持って。
後ろから駆けつける気配に気づいたサフィールは、迫りくるゴームノンを前に怯まず詠唱を続ける。
サフィールの前に辿りついたゴームノンは、左足に重心を掛けて踏ん張ると振り上げた斧を持つ手に力を込める。
その足を駆けつけたノアが小型の刀で切りつける。
ダメージは与えられなかったが、重心の足を傷つけられたゴームノンは体勢を崩したことで大きく斧を空振りする。
その斧はサフィールとノアのすぐ真横の地面に突き刺さった。
不自由になった腕を狙い撃つは、遅れて駆けつけたシリウスの双剣。
スキル「エトワール」を発動し、流れるような動きでゴームノンを切りつけるとゴームノンは悲鳴と共に斧を手放した。
「ラダ!」
「まかせてよぉ~!」
 ノアのとっさの行動で追いつくことに成功したラダは、後ろからゴームノンに飛びかかると背中をハンマーで叩きつける。
「ぐあぁぁぁぁ!!」
「これで止めです……!!」
 2度目の詠唱が完了し、サフィールはよろけるゴームノン目掛けてスキル「小さな出会い」を放つ。
杖から弾け飛んだプラズマ球はゴームノンの顔面に直撃し、ゴームノンは激しい悲鳴をあげてその場に倒れ込んだ。


●ウィンド・ベルの鐘の音

「皆さん、本当にありがとうございました!この教会でまたこの鐘の音を聞くことが出来るのは、皆さんのおかげです!」
 エリーの報告にマリエッタは輝くような笑顔で喜ぶ。
そして直ぐにでも皆に鐘の音を聴かせたいと準備に入った。
『皆に一番に鐘を鳴らしてもらう』それが今回の依頼の報酬でもあった。
 マリエッタが去った後、一行は暖かな教会の中でのんびりと過ごしていた。
「うふふ……、クリスマスに教会の鐘を鳴らせるなんて特別な体験ですね」
「一体どんな音がするんだろうねぇ~、アヒャヒャ楽しみぃ~!あ、ホワイティ!」
 ラダの元にゆっくりと寄ってきたホワイティは、ラダの手の甲をペロペロと舐めた。
帽子はもう外してしまっているので言葉は判らないが、感謝の気持ちを伝えてくれているのだろう。
「ウヒャァ、くすぐったい!」
 ラダは無邪気に笑い声をあげると、反対側の手でホワイティの頭を優しく撫でてやった。
それから数十分後、マリエッタが戻って来た。
「皆さん、鐘の準備が出来ました。さぁ、こちらへ」
 マリエッタはそう言うと、皆を教会の奥へと案内する。

案内された場所は、とても神秘的な場所だった。
壁に施された装飾は美しく、決して豪華では無いが不思議と心を落ち着かせるような雰囲気を醸し出していた。
街から離れたウィンド・ベル教会だが、この雰囲気の中愛する人と鐘を鳴らすということであればわざわざ足を運ぶのも頷ける。
「さぁ、どうぞ」

 マリエッタの合図を受け、まずはエリーとラダが前に出る。
鐘から伸びる縄を2人で掴み、その縄を一緒に引くと、頭上から鈴の音のような澄んだ音がリーンと響き渡った。
その音は高い音でありながら優しく、体の奥底にじんわりと染み渡る様な音だった。
エリーは鐘の音を聞きながら「これからもラダさんと共に戦っていきたいです」と、静かに祈って目を閉じた。

エリー達が後ろへ下がると、次はリチェルカーレとシリウスが前へと出る。
縄を掴み一緒に引くと、先程の美しい旋律が教会内に響き渡った。
シリウスは澄んだ音にうっとりと耳をすませるリチェルカーレを柔らかな目で見つめる。
「来年もよろしく、ね?」
 見上げて笑顔を浮かべたリチェルカーレに僅かに肩を竦めると、シリウスは小さく頷いた。

2人が後ろに下がると今度はリアとノアが前に出る。
鐘の縄を一緒に掴んで引くと、澄んだ鐘の音が響き渡る。
鐘の音が引くと、リアはノアに小さい声で囁いた。
「ありがとう。ノア。約束守ってくれて。」
「どういたしまして。リアちゃんのその笑顔が見たかったからね」
「な……!もう!知らない!」
 リアはそう言って先に後ろに下がってしまう。
それを笑いながら追うノア。

最後にアンダンテとサフィールが前に出る。
「……確かこの教会にはジンクスがあるようですが」
 愛する者が一緒に鐘を鳴らすと2人はいつまでも結ばれるというジンクスを思い出し、サフィールは少し戸惑った様子でアンダンテを見つめる。
「恋人同士じゃなきゃだめって訳でもないようだし、大丈夫じゃないかしら?」
 あっけらかんとした様子で縄に手を掛けるアンダンテ。
大人びた雰囲気を持ちながら、時々からっとした発言をする彼女に苦笑を浮かべると、サフィールも縄を掴んだ。
「そうですね。鳴らしていいと言われていますし構わなそうですね」
 一体彼女はいくつなのか。
鐘の音をに耳を澄ませながら、サフィールはぼんやりとそんなことを考えたのだった。




依頼結果:成功
MVP

メモリアルピンナップ


エピソード情報

マスター まめ
エピソードの種類 アドベンチャーエピソード
男性用or女性用 女性のみ
エピソードジャンル 戦闘
エピソードタイプ ショート
エピソードモード ノーマル
シンパシー 使用不可
難易度 簡単
参加費 1,000ハートコイン
参加人数 4 / 2 ~ 4
報酬 通常
リリース日 12月08日
出発日 12月15日 00:00
予定納品日 12月25日

参加者

会議室

  • [17]リチェルカーレ

    2014/12/14-23:45 

    教団員を倒したらシリウスもすぐにゴームノン側に回るようにしますね。
    ゴームノンとの距離には気をつけるようにします。
    足元狙って、少しでも動きを鈍らせるように攻撃してみます。

  • [16]リセ・フェリーニ

    2014/12/14-22:12 

    一応狙われた場合は神人には俺より更に後方へいくようにお願いするとしてみたんだけど
    こんな時間になっちゃってごめんねぇ…
    俺の回復は前衛がダメージを受けたタイミングでサンクチュアリⅠに使用としておいたから
    疲れちゃったら少し下がってきてくれるといいかも。

    戦闘の手が足りない方が深刻だったら俺もサブ武器で加勢するつもりだけど
    そうならないようバックアップするからね。

  • [15]エリー・アッシェン

    2014/12/14-21:53 

    >ゴームノンが前衛を突破
    はい。そういう危険性もあると思います。
    前衛壁役担当ですがラダさんはシンクロサモナーで、ロイヤルナイトのように敵の注意を引くジョブスキルは持っていないんです。
    プラン内容などの工夫で努力はしますが、ロイヤルナイトなど防御の専門職ほどの確実性はないです。

  • [14]リセ・フェリーニ

    2014/12/14-21:35 

    後方で神人がまとまるのはいいと思うんだけど
    もし的にされてしまった場合は
    何人かずつに分かれて散ったほうがいいかもしれないね。
    今の俺じゃ常時防御できるわけじゃないから…
    敵の構成からして狙ってくるのは基本的には教団員位だと思うけど
    ゴームノンが前衛を突破してきた時のことも気にしておかなくちゃね。

  • [13]リセ・フェリーニ

    2014/12/14-20:53 

    ホワイティに敵の位置を教えてもらうのはいい案ね。
    シリウスさんは教団員の相手をするのが厳しくなってきた場合は
    無理せず下がってくださいね。
    完全に倒れてしまう前であれば微力ながらノアに回復させますから。

    神人からの攻撃の支援は
    おそらく遠距離攻撃のないゴームノンへ向けるのがいいかしら。
    あまり攻撃が活発すぎると前衛を突破してこちらを狙ってくる可能性もあるけれど。

  • [12]リチェルカーレ

    2014/12/14-19:50 

    ホワイティに鐘の近くまで案内してもらったら敵の様子を伺い、できるだけ不意を打つ形で敵の間合いに飛び込み攻撃する予定です。
    神人は後方で守りを固める、ですね。わかりました。
    弓を使えば後ろから精霊の皆さんの援護ができるかしら。

  • [11]アンダンテ

    2014/12/14-19:38 

    エリーさんお返事ありがとう!
    それじゃあこちらはゴームノン狙いでいくわね。

    私も神人で集まって守りを固めるの認識だったわ。

  • [10]エリー・アッシェン

    2014/12/14-01:20 

    ラダさんの戦闘での行動はこんな感じです。
    ・シリウスさんが動くタイミングに合わせ行動開始
    ・ゴームノンと後方組の間に移動し、前衛の壁役となる
    ・サフィールさんの魔法発動まで、敵を引きつける


    私はトランスを済ませた後、後方へ退避する予定です。
    その時神人たちは一箇所で守りを固める、というイメージなのですが、他の皆さんと認識が違ってないでしょうか?
    ライフビショップのノアさんもいらっしゃることですし。

  • [9]エリー・アッシェン

    2014/12/13-01:17 

    >サフィールさんは最初からゴームノンに狙いを定めた方がいいかしら?
    はい。私もそう思います。
    エンドウィザードのジョブスキルは破壊力抜群ですからね!

  • [8]アンダンテ

    2014/12/13-00:58 

    リセさんも初めまして。よろしくね。

    教団員から対応ね、了解よ。
    ゴームノンの攻撃が強烈な分、目晦ましを受けてしまうとより危険だものね。

    詠唱完了まで守ってもらえるのならとっても心強いわ!
    こちらスキルは1個だけしかないから小さな出会いをセットしていくわね。

    シリウスさんを主軸に教団員の相手をするなら、
    詠唱に時間がかかるし範囲攻撃という訳でもないから、
    サフィールさんは最初からゴームノンに狙いを定めた方がいいかしら?

  • [7]リチェルカーレ

    2014/12/12-23:57 

    リセさん、よろしくお願いします。これで人数が揃いましたね。

    では、シリウスが教団員の対応を主軸に考えますね。敵の不意をついて先手が取れるといいのですが…。ホワイティに案内してもらう時に、敵(鐘)に近づいたら教えてとお願いできないかしら。できるにしても無理にしても、速攻で敵に近づき2人を倒せるよう考えます。

  • [6]エリー・アッシェン

    2014/12/12-21:32 

    リセさん、仲間が増えて心強いです!
    ライフビショップの力があると、とれる戦法が広がりますね。



    ラダさんには、サフィールさんの詠唱完了まで、ゴームノンの引きつけ役を頼むつもりです。
    シンクロサモナーのカウンタースキルを発動した状態で、スタン効果のある武器で攻撃をおこないます。

  • [5]リセ・フェリーニ

    2014/12/12-10:30 

    遅ればせながら参加させてもらうわね。
    パートナーはライフビショップのノア。よろしくお願いするわ。

    教団員から倒していくのであれば
    攻撃回数の多いテンペストダンサーであるシリウスさんを主軸に
    手早く対応してもらえるとありがたいかしら。
    ゴームノンは知性がそれなりにあるようだから
    全員前衛を突破はなかなかさせてもらえないでしょうし。

    その間に他のメンバーでゴームノンを引きつけつつ
    サフィールさんの詠唱時間を稼ぎたいわね。

    ノアは今回はカウンター攻撃はあまり望めそうにないので
    回復と防御に回そうと考えているわ。
    ホワイティも放っておくわけにはいかないでしょうし。

  • [4]エリー・アッシェン

    2014/12/12-00:54 

    うふふ……。
    リチェルカーレさん、アンダンテさん、改めてよろしくお願いしますね!



    *敵の正体に関してはPCが知り得ないPL情報だと思いますが、作戦を立てるために必要な情報なので、会議掲示板では話題に出させてもらいます。



    敵は妨害役の教団員2人とパワータイプのゴームノン2匹ですね。
    ゴームノンの強さも気になりますが、個人的に教団員の妨害も厄介だと思っています。
    たとえば、教団員の光の玉の目晦ましで精霊たちが視界を奪われている間に、ゴームノンのパワフルな攻撃がくる、とか……。これは避けたい事態です。

    なので私は先に教団員二人を倒してから、ゴームノンを相手に戦うのが良いのではないかと考えています。
    皆さんの意見もお聞きしたいです。

  • [3]アンダンテ

    2014/12/11-23:03 

    初めまして、アンダンテです。
    パートナーはエンドウィザードのサフィールさんよ。
    依頼は初めてだけど精一杯頑張らせてもらうわ。
    よろしくね。

  • [2]リチェルカーレ

    2014/12/11-20:52 

    リチェルカーレと言います。パートナーはマキナのテンペストダンサー、シリウスです。
    ご一緒する皆さんはどうぞよろしくお願いします。
    教会の鐘を見つけられるよう、頑張りましょう。

  • [1]エリー・アッシェン

    2014/12/11-01:59 

    エリー・アッシェンと申します。うふふ……、皆さん、どうぞよろしくお願いします。
    パートナーの精霊は、火属性のシンクロサモナーのラダさんです。


PAGE TOP