プロローグ
ノースガルドのスノーウッドの森で、二人組のゴブリンが一つの白い大きな袋を担いで走っている。
「オレら、ダイカツヤクだし」
赤い服のゴブリンが悪気ない様子でいった。彼の名はレドド。
「人間、きっとヨロコブです」
白い服のゴブリンは無邪気に笑う。彼の名はホワワ。
帽子や手袋で肌を隠しており、注意しなければゴブリンだとは思われないだろう。
レドドとホワワは不思議な力を宿した袋を持っていた。
見た目はサンタクロースの袋のようなのだが、実際は大違い。魔法の袋は、人間の心を吸い取る。
ゴブリンたちが袋に吸い取っていくのは、一般的に悪いとされている要素だ。
怒りっぽい。泣き虫。優柔不断。などなど……。
「欠点がないのは、イーコトだし!」
「イー人間、どんどこ増やすです!」
ゴブリン二人に悪意はなく、むしろ自分たちは良いことをしていると思い込んでいるらしい。
だが不思議な袋からは、ハッキリとは正体がわからないものの、時折邪悪なオーラを感じる。
欠点を吸い取られた本人は心の一部を奪われたことにまったく気づいていない様子だ。しかし周りの人々は違和感を持つ。特に、親しい間柄であればなおさらだ。
そう。ウィンクルムの中にも、パートナーの急な変化を感じた者たちがいた。何かがおかしいと感じたウィンクルムたちは、A.R.O.A.に相談し自発的に調査に乗り出した。
聞き込みや調査の結果、ついにこの二人組のゴブリンの所業を突き止めたというわけだ。
魔法の袋に欠点を吸い取られたパートナーは、やたらキラキラとした完全無欠の聖人君子の善男善女で……。薄っぺらな善良さで塗り固められた無個性人間と化し、すっかり本人らしさを失っている。まるで人形のようだ。
ふと、ゴブリンたちにヌッと近づく二つの影があった。
Dスケールオーガ、ヤグナムと不気味な老婆だ。オーガと行動を共にしていることから、おそらく老婆はマントゥール教団の関係者なのだろう。
「オババー!」
「ボクらメチャがんばったです」
「ご苦労。ホレ、褒美だよ。お前らの脳みそはちっぽけだが、手駒にしてこき使うにはこれぐらい哀れな脳みその方が、何かと都合が良いもんだ」
老婆は乱暴にチョコやビスケットを投げ捨てた。レドドとホワワは深く考えず、地面に投げられたお菓子を三秒以内に拾い上げ、モグモグと食べる。
「欠点! 心に一つの闇も曇りもない奴なんて、そうそういやしないのさ。たとえそれが、ウィンクルムであろうとね」
老婆はヤグナムにむけて、へつらいの笑みを浮かべる。
「ヤグナムさま。家畜どもの絶望を集める作戦は順調でございます。ウィンクルムの奴ら! 何が絆だよ、笑わせるねぇ」
老婆は白い袋を骨ばった手で持ち上げた。
「ふふん。パートナーの心は、この中に封じてあるっていうのにねぇ」
「レドド、オババのお話の意味、わかるです?」
「チンプンカンプンだし!」
「ボクもです。ゴブリンのノーみそはたりらりら~んなのです?」
老婆は舌打ちをすると、白い袋を二人組のゴブリンにむけて投げた。
「鬱陶しいね。お前たち、もう一仕事しておいで!」
現時点では、ゴブリン二人、ヤグナム、老婆はウィンクルムの存在に気づいてはいない。
問題の白い袋は、レドドとホワワが持っている。その袋に、パートナーの心が閉じ込められているらしい。
さあ、パートナーを元に戻そう。どんな欠点でも、それが彼や彼女の魅力でもあるのだから。
解説
!重要!
このエピソードは納品日程が通常とは異なります。
クリスマスイブの12月24日に、お客さまの元へリザルトがお届けされます。
・ナゾの袋
レドドとホワワが持っている袋。人の心を吸い取る力があるようだ。
漠然とだが、邪悪なオーラを感じる。
・パートナーの異変
白々しいほどに善良な人物と化している。
トランス状態への移行、スキルの使用なども普段どおりにおこなえる。
……それでもどことなく、虚ろで上の空な印象を受ける。
・レドドとホワワ
二人組のゴブリン。サンタクロースのマネをするように、白い大きな袋を持っている。
自分たちは良いことをしてると思い込んでいる模様。無邪気で人間への悪意はない。
人間の子供程度には言葉を理解する。
・老婆
とても怪しい。確実にマントゥール教団員だと思われる。
・ヤグナム
豚の頭部を持つオーガ。
動きは鈍いが頑丈で、カウンターで反撃することもある。
ヤグナムの雄叫びは、聞いた者に悪影響を及ぼす魔力を帯びている。この雄叫びは広範囲にまで届く。
・地形
雪が少し積もっており、やや動きづらいが徒歩で移動可能。
・道具の貸し出しについて
雪上での移動を補助するもの(スキー、ソリなど)は、貸し出せない。
ゲームマスターより
山内ヤトです!
心を吸い取られたのは神人か精霊のどちらなのか、プランにてご指定ください。
パートナーは精神だけの状態となって、魔法の袋の中で長い長い悪夢を見ている状態です。
プラン文字数に余裕があれば、キャラの欠点に基づく悪夢の内容、つらい思いをしたパートナーへの対応などを織り込むのも良いと思います。
リザルトノベル
◆アクション・プラン
ひろの(ルシエロ=ザガン)
取られた欠点: 協調性の無さ、消極的、自分本位、怖がり、無関心 変化: 精霊呼び捨て、常時敬語、薄い笑顔。 行動: 説得組。 ヤグナムと老婆に察知されぬようゴブリンを追跡。 脅かさぬよう少し離れ、袋の対処完了まで動向を注視。 囲める位置に立ち逃亡を防ぐ。 心が戻った後は無言で待機。 悪夢:過去の記憶 保育所時代、外見に合わない口調を先生に否定された。 風邪引いても優先されるのは一つ下の弟。「ちょっと待っててね」お母さん、いつもそう。 「反応しなさいよ、気持ち悪い」同級生。何を言えばいいの。 駄目らしいから直した。 姉はそういうものらしいから我慢した。 同級生は、今でもわからない。 少しずつ否定される。 私は、いない方がいい……? |
リオ・クライン(アモン・イシュタール)
どうしてこんな事に!? まともにしてほしいと思ってはいたが、流石にこれは・・・。 心を取られた・精霊 装備・耳栓付インカム、笛 ◎行動 ・朝起きて、精霊の変貌に吃驚 ・ふと「もし、このまま私の知ってるアモンが戻ってこなかったら・・・?」と不安に駆られてしまう ・アモン、神人達とゴブリンを説得 ・ヤグナムの雄叫び範囲を100m超えてから接触開始 ・接触したら討伐組に合図する(インカムが使えない場合、笛で合図) ・「確かに欠点は悪い物だと思う。それでも、私達にとっては大切な物なんだ」 「そのままの姿でいいんだ。それだけで・・・幸せなんだ」 ・心を返してもらったらその場で待機、アモンの無事を喜ぶ 「良かった・・・」(涙ぐむ) |
吉坂心優音(五十嵐晃太)
アドリブ可 笛×2 欠点 ・克服済みの極度な人見知りと引っ込み思案 ・幼少時の虐めとSTK被害時の心 ・疑心暗鬼 ・孤独感 ・晃太への依存症 現在 ・やる気無い ・面倒臭がり屋 ・語尾~です 行動 ・別行動直前トランス ・ゴブリンが充分に離れたら接触し説得 ・接触後笛で討伐組に合図 ・心戻ったら待機 説得 「ねー袋の中見せて欲しいです 何が入ってるか気になるです オババがあたし達に見せなさいって言ってたです」 袋 「…もう人なんか信じない… 信じたら裏切られる… 晃ちゃんと家族しか信じない… 晃ちゃ…?いやっ行かないでっ! あたしを一人にしないでぇっ! 一人はもう嫌なの! 晃ちゃんっ!」 ケア 「本当?晃ちゃんいなくならない? ずっと一緒にいてくれる?」 |
アマリリス(ヴェルナー)
吸われた欠点:虚栄心、見栄っ張り 謙虚気味に 分担前にトランス どうか無理はなさらないで 危険ならば逃げても構いませんのよ 連絡用に耳栓付きインカム 緊急用に笛、説得開始時と緊急時に使用 気づかれないようゴブリンの後を追う 来た道を戻りそうになった場合声を掛けて阻止 ある程度オーガから離れたら声を掛け説得 スキル活用で優しく諭す 欠点がないだなんて素晴らしい事ですわよね でも、あの人は喜んでくれませんの わたくしそれなら欠点があっても構いませんわ だから返してくださらない? 問われて何を言ってるんだと胡乱な目 貴方から盾と頑丈さを取ったら一体何が残るというのかしら やる気がないのなら帰ったらいかが? 待ちなさい、なぜ礼を言ったの |
クラリス(ソルティ)
■欠点 自己中心的で自由奔放な言動 過去への執着心 ■悪夢 昔、ソルが初めて両親の為に作ったクリスマスケーキを 私が台無しにしたっけ。でも皆笑って許したわ 私はいつも迷惑ばかりで、何も返せない… ゴブリン説得組に同行 別行動前にトランス ソルお兄ちゃん、どうか気を付けて ゴブリン追跡。十分離れたらインカム(不可なら笛)で接触する合図を ヤグナムの声に興味を示さないよう 服装を褒めたり子供が興味を惹く話題を振る 小さな子供に話すように腰を落とし視線を合わせながら対話 何であれ奪うのは良くない事です それを大切に想っている人たちがいるの あたしは何を… お人好し…ホント、過保護すぎよ …迷惑掛けて悪かったわ、いつも有難う(小声) |
●状況分析
パートナーの異変を感じて独自に調査をはじめたウィンクルムたちは、スノーウッドの森にたどり着いた。現在手元にある道具は、特殊な機能はない普通のインカム、連絡用のホイッスル、ロープだ。
サンタごっこのゴブリンをそそのかしていた黒幕は、マントゥール教団らしき老婆だった。そのかたわらには豚頭のDスケールオーガ、ヤグナムがいる。ちょうど老婆に指示され、白い袋を持ったレドドとホワワはこの場から移動しようとしているところだ。
自分たちの置かれた状況を分析し仲間同士で話し合った結果、ここはゴブリンを説得するチームとヤグナムと戦うチームに別れることになった。
敵に気づかれる前に、ウィンクルムたちはすみやかにトランス状態に移行する。
「我が信念を以て……全てを破壊する!」
そうインスパイアスペルを唱える『クラリス』の声には、彼女本来の勇ましさや覇気が感じられない。普段よりも大人しくて弱々しい印象だ。
「ソルお兄ちゃん、どうか気を付けて」
「お兄ちゃんはやめて……いや嬉しいけどっ集中出来ないから!」
『ソルティ』としては複雑な心境だった。
「誓いをここに」
『ひろの』は薄い笑みを絶やさず、『ルシエロ=ザガン』にトランスのキスをした。
反応を試すかのように、ルシエロはひろのに触れてみた。彼女に変化はない。その体は微動だにせず。
「あ、ルシエロ。オーガとの戦い、頑張ってください」
ルシエロは形の良い眉を不快そうに歪めた。
「善意だろうが何だろうが。余計な事をしてくれる」
「汝の身は我が下に、我が命運は汝の剣に」
『リオ・クライン』は、笑顔が眩しい爽やかイケメンへと変貌した『アモン・イシュタール』を見て困惑した。
「まともにしてほしいと思ってはいたが、流石にこれは……」
精霊の異変に気づいたのは、爽やか笑顔で朝食作りをしている彼の姿を発見した時だ。「おはよう! 今日はお寝坊さんだな☆」と、彼らしからぬ挨拶まで飛び出して。
このまま自分が知ってるアモンが戻ってこなかったら……。そう考えると、リオは不安に駆られた。
「汝、誠実たれ」
トランスの口づけを終えた『アマリリス』が、ごく控えめな態度で騎士に告げる。
「どうか無理はなさらないで。危険ならば逃げても構いませんのよ」
そういわれた『ヴェルナー』は少し戸惑ったように、自分のパートナーの姿を見つめる。
「何が違うのか分からないですが何か物足りないような……」
何かが変だ。だが、その何かがハッキリとはわからない。
「さぁ真実を解き明かそう」
トランスの後、『吉坂心優音』は貼り付けたような笑顔を浮かべたまま、心底面倒くさそうな声で。
「です」
と付け加えた。
「ここは俺がしっかりせんとあかんなぁ」
まったくやる気のない心優音の様子を見て、『五十嵐晃太』はそう決意を固めた。
ゴブリンサンタの説得を任されたのは、クラリス、ひろの、リオとアモン、アマリリス、心優音の六人。ヤグナムとの戦闘に挑むのはソルティ、ルシエロ、ヴェルナー、晃太の四人の精霊だ。
戦闘組は、説得組から連絡がくるまでジッと息を潜める。インカムあるいは笛で、説得組から合図がくる手はずだ。
また、敵が説得組のいる方に向かうといった緊急事態が起きた場合などにも、笛を吹いて説得組へ危険をしらせようと、ヴェルナーは考えていた。
説得組はゴブリンサンタ二人組の進行方向へと先回りする。森の中でパートナーの居場所を完全に見失ってしまわぬよう、注意を払って。
●レドドとホワワ
二人のゴブリンを追跡するのは、それほど難しくはなかった。レドドとホワワは気ままに遊びながら歩いており、周囲への注意も散漫だ。
リオはヤグナムの雄叫びの範囲をかわせる100mの距離をとろうと考えた。
「だいたいこの辺りで100m……だろうか?」
断言できないのは、100mを測る具体的な行動まではとれなかったからだ。ヤグナムからどれだけ離れたか、漠然とした感覚でしかわからない。
ただ、精確な計測こそできなかったものの、距離を意識したリオの慎重な思考自体はプラスに作用した。
「こんにちは」
レドドとホワワの二人組に、最初に声をかけたのはアマリリスだ。
ゴブリンの反応はというと……。
「チィーッス」
「ドーモです」
いたって友好的だ。ゴブリンといっても武器らしきものは持っておらず、不意打ちしてくる様子もない。
「ソルお兄ちゃん? 接触成功!」
さっそくクラリスはインカムで連絡する。特に問題なく通信できたと思うが、少しノイズが混じった。
「じゃあ面倒だけど、一応笛も吹いておくです」
念を入れて心優音が笛の合図を送った。スノーウッドの森は、魔法的に磁場がおかしくなっている場所も多いという。その影響でインカムが正常に作動しない事態を考慮しての行動だ。
ひろのは、それとなくゴブリンを囲める位置に移動した。逃亡を防ぐためだ。必要以上にプレッシャーを与えないよう、少し離れた場所を選んでいる。
心優音がこう切り出した。
「ねー袋の中見せて欲しいです。何が入ってるか気になるです。オババがあたし達に見せなさいって言ってたです」
「あ、ソーなんだし?」
ちょっと強引で真実味に欠けるウソだったが、レドドとホワワを騙すのには充分効果があった。
あっけないぐらいにたやすく、ウィンクルムたちは白い袋を手にした。心優音は袋の中を覗いてみる。彼女の目には、どんなものが映ったのだろう……?
「あれ? あたしが中にいる、です。一人……、一人きり? やだ……。晃ちゃん? 晃ちゃんっ!?」
様子がおかしい。このままでは心優音が大変なことになる。ひろのは直感でそう感じた。薄い笑顔のまま、心優音の手から白い袋を払い落とす。
雪の上に袋がポトリと落ちた。どことなく、邪悪で不気味な気配が漂う
心優音は何事もなかったかのように、また面倒くさそうな態度に戻った。
「ヤなこと全部投げ捨てりゃ、オキラクに生きれるし?」
「ゲンダイシャカイが抱える心の闇とはバイバイです?」
レドドとホワワは、人間の心の欠点を吸い取ることは良いことだと思っている。
頭が良くないので、難解な理屈を並べても理解することはできない。
自分たちが正しいと思っている以上、叱責も関係を悪化させるだけだろう。
説得を成功させるには、わかりやすい言葉でレドドとホワワの考えを変化させる必要がある。
●雄叫び
説得組からの合図を受け、戦闘組は行動を開始した。
「なっ、なんだいお前たちはっ?」
老婆とヤグナムは、精霊たちに完全に不意をつかれた形だ。
「ヴェルナー・カートライトがお相手する!」
敵の注意を引くため、騎士として名乗りを上げる。ヴェルナーはプロテクションとアプローチⅡを発動させた。スカルナイト・シールドを構え、気合のオーラを放つ。
彼の行動によって、ヤグナムの敵意に満ちた視線はヴェルナー一人に釘付けとなった。ヤグナムのムチのような腕が叩きつけられる。重たい一撃だったが、ヴェルナーはなんとか盾で攻撃をしのぐ。
長い腕が伸びきった瞬間、ルシエロは一気に間合いを詰めた。オスティナートで高速攻撃を繰り出す。
「ブゴォッ!?」
固い守りを誇るヤグナムの皮膚が、双剣「ダイヤモンドダスト」によって切り裂かれた。ルシエロが身につけている軍服正装「フレーダーマオス」シリーズの高いオーガ威嚇効果もあり、ヤグナムは怯んだ。
その隙を晃太は見逃さなかった。シュリケン・パンプキンローズをヤグナムの顔を狙って飛ばす。
ソルティは冷静に戦況を観察し、射撃で味方の援護をおこなっている。
ヤグナムは鼻息を荒くして、ついに雄叫びを上げた。不気味な法螺貝のような音がスノーウッドの森に響いた。
ソルティ、ヴェルナー、晃太の三人はとっさの対応が間に合わず、雄叫びの魔力をもろに受ける。
オーガが叫ぶ様子を見せたら耳を塞ぐ、そう意識しながら戦っていたルシエロは悪影響を最小限に抑えていた。
魔力で精霊三人の動きが鈍くなる。ヤグナムはムチのような腕を振り上げ、反撃に転じた。
●説得の言葉
ヤグナムの雄叫びは、離れた位置にいる神人たちには影響を及ぼさなかった。
「今なんかヘンテコな声、聞こえたし?」
「えー? 気のセーじゃないです?」
「ねえっ、二人とも! その服、クリスマスにピッタリね」
突然クラリスが話題を振る。服装を褒めて、ヤグナムの鳴き声から気を逸らすつもりだ。彼女の機転の効いたアイディアは功を奏し、レドドとホワワはクラリスの会話に引きつけられた。
「ははっ。子供は無邪気で可愛いな☆」
子供好きなアモンも楽しそうに雑談に加わる。
同意を求めるようにアモンが振り向く。だがリオは賛同できなかった。このゴブリン二人には悪気こそないものの、その無邪気さからの勝手なお節介のせいで、アモンや仲間の神人たちはそれぞれの個性を奪われてしまったのだから。
「確かに欠点は悪い物だと思う。それでも、私達にとっては大切な物なんだ」
リオの言葉に、レドドとホワワはキョトンとしている。
「それって、欠点イコール悪いイコール大切……ってことだし? うーん、フクザツなナゾだし」
「とても難しいサンスーです。頭コンガラガリです」
ひろのと心優音は、静かに成り行きを見守っている。
クラリスは腰を落とし、小さなゴブリンと視線を合わせた。
「お! こうするとタイトーな雰囲気だし!」
「なんだかセージツな心意気を感じるです!」
彼女が目線を合わせたことで、レドドとホワワはおバカなりに真剣にウィンクルムの話に耳を傾ける気になったらしい。
オババは立ったままで偉そうに命令をする。だがクラリスは違う。わざわざ屈んで、視線を合わせてくれた。
「何であれ奪うのは良くない事です。それを大切に想っている人たちがいるの」
リオが続ける。
「そのままの姿でいいんだ。それだけで……幸せなんだ」
優しく諭すように、アマリリスが語りかける。
「欠点がないだなんて素晴らしい事ですわよね」
「……うん。オレらもソー思ってたし……?」
「もしかして、人間はソーじゃないんです?」
アマリリスの顔に貼り付いている微笑が、ほんの少しだけ寂しそうに見えた。
「でも、あの人は喜んでくれませんの。わたくしそれなら欠点があっても構いませんわ。だから返してくださらない?」
レドドとホワワは、奪った心を返すと約束した。ウィンクルムたちの説得が通じたのだ。
ちょうどその頃。
ルシエロの斬撃を受けて、ヤグナムの体はグラリと傾いた。雪の上にズシンと倒れ、もう二度と起き上がることはない。
「これで豚の方は片付いたな」
ヤグナムの雄叫びによって一度は戦況が不利になったものの、精霊たちはオーガ討伐を完了した。
「こっ、小僧どもめぇっ!」
精霊たちを小僧呼ばわりし、マントゥール教団の老婆が悪あがきをしてナイフを取り出す。
すぐさまソルティの持つナブサ・M206ジャイロライフル「マリーナ」が火を吹いた。老婆の足元の地面を的確に撃ち抜く。牽制としての効果は抜群だ。
「ひいっ!」
老婆は尻もちをついた。恐怖で顔面蒼白だ。歴然とした力の差をはっきりと認識したらしい。観念したようにうなだれて、ポトリとナイフを手放した。
「教団員の捕縛も上手くいったね」
ソルティは持っていたロープで、マントゥール教団員の老婆を縛った。
「説得は上手くいっているでしょうか?」
ヴェルナーは構えていた盾をおろし、警戒を解く。
「どうしとるかなぁ。気がかりやわ」
晃太は、説得組のいる方向に視線を向けた。
●悪夢からの目覚め
クラリスは、幼い頃のクリスマスのワンシーンを眺めていた。
かつて暮らしていた港町。両親がまだ生きていた時の記憶だ。
ソルティはクラリスの家の養子だった。幼いソルティが、一生懸命にケーキを作っている。だが悪夢を見ているクラリスには、この後ケーキがどうなってしまうのか、よくわかっていた。
「昔、ソルが初めて両親の為に作ったクリスマスケーキを私が台無しにしたっけ」
そのとおりだ。しかしクラリスは家族から責められなかった。皆笑って許したからだ。罪悪感で胸がぎゅうっと締め付けられる。
「私はいつも迷惑ばかりで、何も返せない……」
保育所にいた頃、先生から外見に合わない口調を否定された。駄目らしいから直した。
ひろのは四人兄弟の二番目で長女だ。母は一つ下の弟ばかり優先していた。
「ちょっと待っててね」
お母さん、いつもそう。不満を感じたが、姉はそういうものらしいから我慢した。
「反応しなさいよ、気持ち悪い」
そういったのは同級生。何を言えばいいの。今でもわからない。
こうして少しずつ否定されてきた。
私は、いない方がいい……? ひろのはそう独り言をこぼそうとしたが、不思議なことに少しも声にならない。かすれ声すら出せない。
自分の手に視線を落とす。何も見えない。そこに手なんてない。
夢の中でひろのの体はどんどん透明になっていく。そのまま世界から消えてなくなりそうだった。
少年時代のアモン。彼の目の前に、男が倒れている。
どこからともなく、声が聞こえてきた。
「人殺し」
アモンの手にあるのは、血に濡れたナイフ。
「人殺しだ」
「気をつけろ、人殺しがいるぞ」
「アイツだ。アイツが人を殺したんだ」
人殺し、という言葉が次々に聞こえてくる。たくさんの言葉がアモンを責め立て、追い詰めようとする。
「ち、違う……」
首を横に振り、アモンは否定する。
「こんなつもりじゃ……っ!」
悲痛な声で彼は叫んだ。
アマリリスの欠点は虚栄心。彼女の家は裕福で、大切に育てられてきた。
白い袋が見せる夢の中、アマリリスは一人で道を歩いている。
「フン! あの子って、見栄っ張りでナマイキよね」
すれ違いざまに聞こえてくる陰口。
「本当は計算高いんだから」
「猫かぶってるのよ」
低レベルなヒソヒソ話だ。アマリリスは平気な顔で歩き続けた。
だがこの悪夢はどこまでも終わる気配はない。陰口はエスカレートし、次第にかなり悪質な誹謗中傷まで飛び交うようになった。
ふと疑問が浮かぶ。いつまでこうして平気な顔で毅然と歩き続ければ良いのだろう……?
だんだんと罵倒の声は大きくなり、それに伴い足取りが重くなってくる。それでもアマリリスは見栄を張り続ける。平然を装うことをやめられなくなっていた。
過去のトラウマは克服したつもりだった。だが完全に消滅したわけではなく、心優音の中に封印されていただけだったのかもしれない。
「……もう人なんか信じない……。信じたら裏切られる……」
心優音は体を小さく丸め、しゃがみこんでいた。
「もう晃ちゃんと家族しか信じない……」
そうつぶやいた心優音の耳に、自分から遠ざかっていく靴音が届いた。間違いない。この靴音の主は、生まれた時からずっと一緒に過ごしてきた親しい幼馴染だ。
「晃ちゃ……? いやっ行かないでっ! あたしを一人にしないでぇっ! 一人はもう嫌なの! 晃ちゃんっ!」
心優音がどれだけ必死に頼んでも、彼は戻ってきてはくれなかった。
邪悪な魔法がかかった白い袋の中には、閉じ込められた心たちの苦しみや悲しみで満ちていた。悪夢はいつまでも続く地獄のように思われた。
その時だ。
暗澹とした精神世界に、まばゆい光が差し込んだのは。
●あるべき心
「あたしは何を……」
「クラリス!」
ソルティが雪の森の中を駆け寄ってくる。
「怪我は? 何処か苦しいとか……平気?」
「お人好し……ホント、過保護すぎよ」
真面目な顔でソルティがクラリスに話しかける。
「……俺は善良で慎ましい女性よりも、我儘で自由奔放だけど不器用で優しいいつものクラリスじゃないとダメなんだ」
真剣な声だった。
「……迷惑掛けて悪かったわ、いつも有難う」
小声でポツリとお礼の言葉。
ソルティは優しく微笑んだ。
「帰ったら一緒にケーキ作ろうか。クリスマスだしね」
ルシエロは呆然とたたずんでいるひろのの姿を見つけた。彼女は無言でその場に待機していた。
「ヒロノ」
声をかければ目が合った。ひろのはビクリとして、すぐに俯いてしまう。
その反応を見て、ルシエロは彼女に心が戻ったことを確信する。
どことなく沈んだ口調で、ひろのが何かをいいかける。
「ルシェも……」
続かない言葉。意味深な沈黙。
立ち尽くすひろのを抱きかかえ、ルシエロはただ一言だけ。
「帰るぞ」
心が戻ったアモンはひどく動揺した。
(クソッ、忘れようとしてたのによ!)
白い袋が悪夢として彼に見せた忌々しい光景。血に濡れたナイフ。倒れた男。人殺しだと責める声。
「……アモン?」
「ああ? なんだよ、お嬢様」
乱暴に返事をすれば、リオの顔に喜びがあふれ、それから彼女は涙ぐんだ。
「良かった……」
ポロポロと嬉し泣きの涙。
「泣くなよ! ったく、慰める方の身にもなれよな」
悪態をつくものの、リオの姿を見て話をするうちに、アモンは自分の心が落ち着いていくのを感じていた。
本当に元に戻っているのだろうか。緊張しながら、ヴェルナーはある質問をパートナーに投げかける。
「私が危険なので戦いたくないと言ったらどう思いますか」
アマリリスは、何を言ってるんだとばかりに胡乱な目をした。
「貴方から盾と頑丈さを取ったら一体何が残るというのかしら。やる気がないのなら帰ったらいかが?」
「それでこそアマリリス様です、ありがとうございます!」
「待ちなさい、なぜ礼を言ったの」
問い詰めても明確な答えは出ない。
ヴェルナーにも不思議なのだ。欠点がある方がアマリリスらしいというのはどういう事だろう、と密かに首傾げる。
雪を踏む足音が、だんだんと心優音の方へ近づいてくる。
「みゆ!」
悪夢ではない。ここは現実だ。
心優音が落ち込んでいることに気づき、晃太は真っ直ぐで温かな言葉をかける。
「なぁみゆ、人間誰しも欠点あるで、完璧な人間なんぞ世の中にはおらん。欠点なんぞ少しづつ克服すりゃ良い」
励ますように心優音の肩を叩く。
「それに欠点も含めて心優音、お前なんや。みゆらしく生きればえぇ。俺はどんなみゆでも愛おしく大好きや」
「本当? 晃ちゃんいなくならない? ずっと一緒にいてくれる?」
「絶対に一人にせぇへんずっと一緒にいたる」
こうして心は無事に持ち主の元へ返された。
依頼結果:成功
MVP:
名前:アマリリス 呼び名:アマリリス |
名前:ヴェルナー 呼び名:ヴェルナー |
名前:クラリス 呼び名:クラリス |
名前:ソルティ 呼び名:ソル・ソルティ |
エピソード情報 |
|
---|---|
マスター | 山内ヤト |
エピソードの種類 | アドベンチャーエピソード |
男性用or女性用 | 女性のみ |
エピソードジャンル | イベント |
エピソードタイプ | ショート |
エピソードモード | ノーマル |
シンパシー | 使用不可 |
難易度 | 普通 |
参加費 | 1,000ハートコイン |
参加人数 | 5 / 2 ~ 5 |
報酬 | 少し |
リリース日 | 12月06日 |
出発日 | 12月13日 00:00 |
予定納品日 | 12月23日 |
参加者
会議室
-
2014/12/12-23:57
-
2014/12/12-23:51
-
2014/12/12-21:38
ソルティ:
説得組は待機だね、了解
じゃあ当初の予定通りインカムと、念のため笛も用意しておくね
[27]の晃太くんの案をベースに、老婆の対応はヴェルナーさんの[29]で
プランを組んで提出するよ
23時くらいまでなら手直しできると思うから追加案があれば追加するから言ってね -
2014/12/12-21:14
晃太:
>ヴェルナーさん
あっそやったん?
でもヴェルナーさんのおかげで両手武器の際のインカム使用とか考える事が出来たから気にせんでえぇよ
取り敢えず今回は当初通りで皆大丈夫か? -
2014/12/12-20:59
>インカム
あ、申し訳ありません。
自己解決していたのですが消すのを忘れていました。
自分なりに耳栓付きインカムについて調べてみたのですが、
スイッチの場所だったり、通話するにはスイッチを押し続ける必要があるのかどうかや
1人がオンにすれば全員オンになり聞こえるのかなど仕様がいまいち不明だったので
手の拘束規模はどのくらいだろうと思った次第でして。
過去に使用した依頼を見てきましたが、
特に不便そうだった描写はなかったので別にそこまで考える必要はなさそうかという結論に至りました。
当初の通りインカム申請で問題ないと思います。
お騒がせして申し訳ありません。 -
2014/12/12-20:52
晃太:
>リオ
あぁぁぁぁぁああああああああ!忘れとったぁぁぁぁぁああああああああ!
すまんすっかり頭になかったわ!!
せやな、それでえぇよ
直ぐに合流は難しいと思うし、その場で待機!
ゴブリンと話でもしててえぇんやないか(微笑) -
2014/12/12-19:45
遅くなってすまない。
晃太、まとめてくれてありがとう(微笑)
思ったのだがゴブリン達を説得して心を返してもらった場合、パートナー達の状態の事もあるし合流するよりその場で待機していた方がいいか? -
2014/12/12-16:23
晃太:
>インカム
多分平気とは思うんやけど、もしもたついてしもうたらとか考えたらインカムや無い方がいい気もするし…
うがー(頭ガシガシ
どっちかにしないとモ=ジスウに襲われるからなぁ(汗)
でもヘッドフォンだとしても申請通るかどうかも分からへんし…
やっぱインカムがえぇのかなぁ… -
2014/12/12-15:49
ソルティ:
>インカム
両手が塞がっていた場合か…
うーん…スイッチもそんな難しい動作じゃないから大丈夫じゃないかな?
安易だったらごめんね(苦笑)
結局インカムが使えなかった場合は両手で耳を塞ぐ必要があるしね…
>笛
了解したよ
討伐組、説得組共に笛は持たせるようにプランに入れておくね -
2014/12/12-13:37
晃太:
>インカム
やっぱ任務によって使える場合もあるんやなぁ…
んで両手武器使っとるのを配慮に入れとらんかったわ(汗)
ほんならいっそのことインカム止めにしてヘッドフォンで耳栓替わりにするんどやろ?
ヘッドフォンでも存外ある程度は遮ってくれるんかと思うてん
ギリギリでの考えて申し訳ないんやけど…(汗)
連携とかは声を掛け合ってとか…
安易やったらすまん
>連絡手段
ほな笛で合図にしよか
笛の音が聞こえたら瞬時に耳栓又はヘッドフォン着用
タイミングもそれでえぇと思うで
>老婆
確かに足も速くないし尚且つ雪も積もってるしな
この際老婆はソルティさんの牽制だけで腰抜かしそうや
一応俺も牽制で手裏剣投げようか思うてるけど
最悪逃がすのもありか…
その場合笛で合図して知らせれば…
うんそれで行ってみるのもえぇかも知れへん…
>オーブ
一応警戒しとくんがえぇな
任務書には書いとらんかったけどね…
-
2014/12/12-03:25
まとめありがとうございます。
>インカム
同じスノーウッドの森の「【封印】石を殴る簡単なお仕事」では問題なくインカムが使用できたようですが、
GMや細かい位置も違いますし今回も大丈夫とは言い切れなそうですね。
耳栓に関してはあれば助かりますがなくても不利にはなりますが負ける訳ではないので、
準備が難しそうな場合は割り切るしかなさそうですね。
それと、ふと思ったのですが両手が武器などで塞がっている人はインカムのスイッチを押すのが難しそうですね。
待機中はともかく、戦闘中は特に。
>連絡手段
私もインカムが使用不可の場合は笛で問題ないと思います。
その場合は耳栓を着用するタイミングをはかる必要がありそうですね。
笛を使うタイミングは説得班は説得を開始した時、討伐班は老婆の逃亡など説得班に危険が向くかもしれない時でしょうか。
>老婆
老婆ならばそこまで足が速いとも思えませんし、雪も少し積もっている事もありさほど機動力はないものと考えています。
ソルティ様の牽制などでだいぶ行動は制限できるかと。
ゴブリンが離れてから各自行動開始な事を踏まえると、止めるのが難しい場合は逃がしてしまっても問題がない気もします。
すぐに説得班に連絡できれば距離もありますし、接触する前に隠れるなり警戒するなりの行動を取れるものと思います。
確保できれば最善とは思いますがオーガとゴブリン対応に比べれば優先度は低いと考えています。
そういえば教団員となるとオーブでも持っているのでしょうか。
それを何とかできればこちらが多少有利にはなりそうですが。 -
2014/12/11-16:51
ソルティ:
晃太くん、分かりやすい纏めありがとう!
>インカム代替案
インカムが使えなかった時か…
『笛』がいいんじゃないかな。
積雪のある場所で火を使うとなるとロケット花火は手間取る可能性もありそう
>ゴブリン
アモンさんが子供好きスキルがあるなら是非、説得はアモンさんとリオさん中心にお願いしたいな
爽やかアモンさん+子供好きスキルなら心強いよね
>老婆
うーん…ごめんね、挟み撃ちくらいしか出てこないなぁ…
SIの晃太くんなら背後取れるかなって安易な考えが(笑)
あ、牽制なら俺がお婆ちゃんに被弾しないように足元狙えばお役に立てるかも
もうちょっと考えてみるよ -
2014/12/11-15:25
晃太:
取り敢えず今の所出ている提案をまとめてみるわ
☆目的
・ヤグナム討伐
・心を取り戻す
☆神人が心取られた組
【ルシエロ】【ソルティ】【晃太】【ヴェルナー】
☆精霊が心取られた組
【リオ】
☆持ち物
・耳栓付インカム(もしかしたら磁場の狂いが影響され使えない場合有)
・他の連絡手段
☆作戦
・二手に別れる
【ゴブリン説得組(リオ、アモン、アマリリス、ひろの、クラリス、心優音)】
【ヤグナム討伐組(ルシエロ、ソルティ、ヴェルナー、晃太)】
☆ゴブリン説得組
・ヤグナムの雄叫び範囲100m超えてから接触開始
・ゴブリンと接触したら何らかの手で討伐組へ合図する(ロケット花火や笛等の音の出る物
・もしヤグナムの雄叫びが聞こえて、ゴブリンが向かおうとしたら注意を引きつけて行かせないようにする
☆ヤグナム討伐組
・ゴブリン説得組から合図が来たら討伐開始
・ヴェルナーのアプローチを活かしヤグナムを引き付けている間に残った3人で攻撃
・頑丈なので柔らかい場所を重点的に(顔等
・RNが敵を引き付けTDが掻き回しSIがじわじわ削り止めはPGをイメージ
☆老婆
・多分老婆はヤグナムの近くにいる筈なので、討伐組が老婆を牽制
・妨害される可能性大
・妨害や逃亡も防ぐがどんな風にやるか
☆トランス
・別行動する直前にする
★考える事
・老婆の牽制、逃亡、妨害をどうやって防ぐか
・インカム申請が通らなかった場合の戦闘
っと今の所こんくらいか?
少し付け足した所もあるけど…
長くなってすまん(苦笑)
抜けていたり変なのがあったら遠慮なく言うてな! -
2014/12/11-14:08
>ゴブリン
約に立つかわからないが、うちのアモンは子供好きスキルがレベル1でよければあるが?
音の出るもの・・・笛とかか?
>インカム
あらかじめインカムと他の通信手段を用意して、インカムが駄目だったら他の物を使うとか?
沢山案が出てきたな・・・。
誰か、まとめてくれたら助かる。 -
2014/12/11-12:51
晃太:
>ゴブリン
説得組からの合図で討伐開始…
そうなると、インカムでの合図が手っ取り早いんやけど…
もしかしたら使えん場合もあるから…
合図はロケット花火や音の出るもんがえぇな
携帯と言う手もあるんやけど、電波障害になる可能性が高いねんな…
いや、ヤグナムの雄叫びは範囲100mらしいねん
せやから100m超えた場所でやったら雄叫びの影響は出ぇへん気がするんよ
>ヤグナム
俺もソルティさんと同じ認識やったけど、そうか…
ルシエロさんが言うてんのも一理ある…
取り敢えずインカムは人数分申請してみるわ
耳栓付に出来るか分からんけど…
>インカム
おぅふ、マジか…
インカムに影響出るかは分からんけど、使えん場合も考えといた方がえぇな
どうすっかなぁ…(悩
>老婆
やっぱアカンか…
ほんならロープも止めとくわ… -
2014/12/11-11:56
ルシエロ=ザガン:
>ゴブリン
十分に距離が離れてから行動だな。
わかった。その方向で動かせて貰う。
>ヤグナム
プロローグを読む限りでは、
『聞き込みや調査の結果、ついにこの二人組のゴブリンの所業を突き止めた』
この時点でわかってるのは、ゴブリンについてだけだ。
そのゴブリンを追って辿り着いた先に、老婆とヤグナムがいた。
此方はそう認識している。
つまり、森に行ってから老婆とヤグナムについて知ったのであり。
ゴブリンの後を追う段階ではヤグナムの存在までは察知できていないと判断していた。
耳栓付のインカムが使えるかどうかは、他のインカムが丁度無かったとかか?
耳栓付でなくとも、森の中ではぐれた時の為にインカムを用意するのは大丈夫だとは思うが。
>インカム
方位磁石「デューンの呼び声」の説明文に
『スノーウッドの森は魔法的に磁場が狂っている場所が多い』とある。
インカムが磁場の影響を受けるかはわからんが、最悪インカムが使えない場合も考えた方がいいだろう。 -
2014/12/11-10:23
>ゴブリン
ゴブリン君たちが十分に離れるまでは接触はせず、説得組の接触の合図があってから戦闘開始すれば安全かな
ヤグナムの雄叫びにゴブリン君たちが興味を示すようなら、
説得組にゴブリン君たちの気を引いてもらうのはどうだろう
人間の子供のような子たちなら、別の興味を惹くような事があれば簡単に食いついてくれるかなって…
>老婆
出来れば無傷で捕縛したいところだよね…
お婆さんといえど、教団員なんだし早々にヤグナムを置いて逃亡する事はないと思うけど
むしろヤグナム戦の妨害をしてきそうな…挟撃して逃亡を阻止しながらヤグナムを先に倒した方が良さそう?
>ヤグナムの情報
『現時点では、ゴブリン二人、ヤグナム、老婆はウィンクルムの存在に気づいてはいない』とあるから
こちらは把握している認識だったよ
PL情報という特筆も無いからPC情報と考えていいんじゃないかな
-
2014/12/11-02:44
二手に別れる旨と組み分け承知いたしました。
>ゴブリン
説得のタイミングは私も離れてから行う方がよいと思います。
ヤグナムの雄叫びがありますのでゴブリンにどう影響するかわかりませんし、なるべく離れたほうがいいでしょう。
範囲は広いようですが距離が遠くなれば多少は影響が減るかと。
ゴブリンにインカムを渡すというのもありますが、若干使い方を理解してくれるかに不安があります。
>老婆
ゴブリンとの距離次第ですが、基本的にはオーガ付近にいそうですね。
手刀などの力技に関しましては、後遺症が残る可能性が高いため避けた方が安全かと思います。
ちなみに説得にしろ討伐にしろどちらもゴブリンがある程度離れてから行動を起こすの認識で大丈夫でしょうか?
すぐに戦闘を始めると、気づいたゴブリンが引き返してくる可能性もあるかと思いましたので。
>ヤグナム
アプローチ使用で引き付けで異論ありません。
もう一つはプロテクションをセットしていく予定です。
ちなみにメタな疑問なんですが「この二人組のゴブリンの所業を突き止めた」とありますが、
これは老婆とヤグナムの存在も判明していて、PC情報となっているという意味で受け取っていいのでしょうか?
耳栓付きインカムとなるとヤグナムがいるとはっきりしていない限りはあまり申請しないものだと思うので、
この辺り皆様の認識をお聞かせ願えたらと思います。 -
2014/12/10-23:25
晃太:
>リオ
あぁ今の所そんな感じや
間違っとらんで -
2014/12/10-23:05
つまり今のところ、
説得組・・・私、アモン、他神人。
討伐組・・・晃太、ルシエロ、ヴェルナー、ソルティさん
・・・といった感じか? -
2014/12/10-22:34
晃太:
遅うなってすまん!!
別件が立て込んどったわ(汗)
>ゴブリン
ほんなら、ある程度離れたところで接触して説得やね
老婆は逃亡防ぐ…
なんならロープとかで括り付けとくか?←
それか手刀で気絶とかさせてロープでぐるぐる巻きとか…
>トランス
俺も皆のタイミングに合わせるで
それに別行動するなら直前でせぇへんとな
>対ヤグナム
俺は双葉Ⅱをセットしていくつもりや
胴体が頑丈なら柔らかい顔を重点的に狙うのも一つ手かも知れへん
まぁ顔迄頑丈やったら意味ないけど -
2014/12/10-14:03
>ゴブリン
うーん…ある程度ゴブリン君たちが離れたところで説得組に接触してもらう方がリスクは低いかなー…
討伐組がお婆さんの逃亡を防ぎつつヤグナム討伐にあたればアモンさんたちの危険も少しは減るよね
>トランス
俺たちも別行動する直前にトランスするつもり
皆のタイミングに合わせるよ
>対ヤグナム
ヴェルナーさんのアプローチで注意を引きつけてもらって隙を作る作戦に賛成だよ
ヤグナムの硬さは相当厄介みたいだね…(報告書読み)
PGには不利な相手だけど…援護を基本に皮膚の柔らかい箇所や皆が付けた傷を集中的に狙っていこうと思ってる
積雪もあって動きづらいみたいだし、俺は『ダブルシューターⅡ』をセットしていくね
積雪で動きづらいのは敵も一緒だといいんだけど…(苦笑) -
2014/12/10-12:28
>ゴブリン
老婆の台詞からして、離れたというよりは『これから離れる』と認識していた。
懐いているという程ではないだろうが、老婆の指示に従って動いてはいる。
ゴブリンの説得中に老婆が横槍を入れてくる可能性は高い。
ゴブリンが離れたところで、分断するように割って入るか。
もしくはある程度離れたところで説得組がゴブリンに話しかけるか。
ああ。トランスは、此方が討伐と説得で別行動する前でいいか? -
2014/12/10-11:16
晃太:
>ソルティさん
確かに信じてえぇなら、ゴブリン達は袋持って離れた…
それなら神人達とアモンでなんとかなりそうやけど…
深読みするなら
【現時点では、ゴブリン二人、ヤグナム、老婆はウィンクルムの存在に気づいてはいない。】と書いとるけどそれは、直ぐ近くに俺らがおるのか、又は別なウィンクルムの調査隊がおるのか…
まぁだとしても、説得組はゴブリン達が充分に老婆とヤグナムから引き離した直後追いかけて説得すれば問題あらへんか…
それならアモンと神人達だけで行けるはずや
そうなれば、ヴェルナーのアプローチで引きつけてもらってる間に俺ら3人で攻撃出来る…
どないやろか? -
2014/12/10-09:19
二手に別れる案、了解したよ
依頼書を読み直したんだけど、ゴブリン君たちはヤグナム&お婆さんの元から離れて
また誰かの心を奪いに行った感じだよね…
これを信じて良いなら、ゴブリン君たちは別行動している
ゴブリン君たちだけならアモンさん+神人さんたちでもいけそう、かな
もしどうしても不安だったら俺も説得班に入るよ
あ、クラリスも神人さんたちと一緒に行かせるね
クラリス:
皆さん宜しくお願いしますね
パートナーさん方が困っているのは放っておけないもの
私は私の出来る事を精一杯致しますわ(微笑) -
2014/12/09-23:34
晃太:
えぇよえぇよ、気にせんと
女の子は涙よりも笑顔の方がかわえぇからな(ニカッ
了解、リオ達は説得組やな
となると、もう1組説得組におった方がエェよな…
ロイナルナイトのアプローチで敵の注意引きつけてもらってる間にTDとPGが攻撃するのが良いのか?
それとも当初の作戦…?
>ルシエロさん
ほんなら神人の心取られた組の神人全員説得の方へ行かせるか…?
みゆもだるるんやけど、なんとかなるやろ
そうすればヴェルナーさんも入れた精霊4人で立ち回れば…
でもそうなるとアモン一人で守るんはキツい気がするが…
あの状態で任せられるか不安やし、やっぱもう一人説得組へ精霊行かせたほうがえぇのかな…(悩)
心優音:
えー私が説得するんです?
面倒臭いですー
晃太:
みゆ、説得しなくても逃亡を防ぐのは出来るやろ?
お願いや
心優音:
考えとくですー…
晃太:
……取り敢えずみゆも説得組へ行かせるな(苦笑) -
2014/12/09-23:19
ルシエロ=ザガン:(再投稿)
ヤグナムと対峙することに異論は無い。
説得だが、するのならヒロノもそっちに回したい。
説得の役には立たなくても、逃亡を防ぐ事はこの状態でも可能だろう。
ひろの「私は問題無いです。いいですか」
ヒロノ、今は下がれ。 -
2014/12/09-22:48
すまない、晃太・・・少し落ち着いた。
どうやら精霊がおかしくなったのは私達だけの様だな。
私としては、ゴブリンの説得の方に行きたいのだが・・・。
-
2014/12/09-21:46
ヴェルナー:
ロイヤルナイトのヴェルナーと申します。
今回はよろしくお願い致します。
こちらはアマリリ…、ええと、神人が被害にあったようです。
いつも通りに見えるのですが、何か違和感があるというか…(考え込み)
用件のみになりますが、取り急ぎご報告まで。 -
2014/12/09-20:49
晃太:
ア、モン…?ホンマにアモンかいな…(汗ダラダラ)
滅茶苦茶キャラ崩壊しとるやんけ!!
リオ、泣きそうになるんやない
一刻も早よ戻したいんやったら踏ん張りどころやで
さてと、後はヴェルナーさん達がどうなっとるか…
あんな、考えたんやけど今回はヤグナム組とゴブリン(老婆)説得組と二手に別れへんか?
今の所、神人がおかしなったんが
【ルシエロさん】【ソルティさん】【晃太】の3組
精霊がおかしなったんが
【リオ】
んでもしヴェルナーさん所が神人がおかしくなったんじゃなく、精霊のヴェルナーさんが心を取られたんなら3:2で別れられる
3組の俺らがヤグナム退治に行き、2組のリオ達がゴブリンの説得へ行ける
ほんでな、ゴブリンの説得なんやけど…
もしかしたら老婆が一緒におるかも知れへんやろ?
一緒におってゴブリンに変な入れ知恵されとったら説得どころじゃ無くなる
せやから老婆も牽制しながらか、引き離さなして説得にせなアカン
まぁ老婆やし心理戦か悪態とか付けばえぇんやないか?
ほら老婆やって人間やし言われたらムカつくやろ?
んでヤグナム組は今のままで行けるなら、TD・PG・SIや
TDのルシエロさんが掻き回し、SIの俺がじわじわ削って止めはPGのソルティさん!
って考えたんやけど、ヤグナムは頑丈や
持久戦になりそうな予感が…(汗)
まぁまだヴェルナーさん達がどうなっとるか分からんし、作戦も違ってくるからな…
取り敢えず俺のは一作戦として考えといてくれ(苦笑)
それと長くなってすまんな(汗) -
2014/12/09-17:24
リオ:みんな、久しぶりだな。 リオ・クラインだ。
アモン:パートナーのアモンだ。 また会えて嬉しいよ(爽やか~)
リオ:・・・見ての通り、心を奪われたのはアモンだ。 朝起きたらコレだったからホント驚いた・・・(汗)
後はアマリリス達だけだな。
もし、このまま私の知ってるアモンが戻ってこなかったら・・・?
そしたら、私・・・(泣きそうな表情で震える)
(誤字により修正、再投稿しました) -
2014/12/09-16:37
晃太:
今の所神人達がそうなっとるんやな
後は、アモンの所がどうなっとるんかで決まってくるな
心優音:
あの晃太くんつまらないです、私帰りたいです…
でも帰るのに歩くの面倒臭いです…
晃太くん帰りはおんぶして欲しいです…
晃太:
みゆ、まだ話し合い終わっとらんからもう少し待っとり
終わったらおんぶでもなんでもして帰ったるから
それまで他の神人達と話しとき
心優音:
面倒臭いですけど、晃太くんが言うなら仕方が無いです…
分かったです…
晃太:
(心優音が向こうへ行ったのを確認し)
っとすまんな、どういう訳かやる気の無い人形みたいになってしもうてな…
みゆに欠点なんぞ無いと思うてたんがアダになってもうたわ(苦笑)
>ゴブリン
確かにあの2匹は悪意を持ってやっとらんから説得出来れば素直に袋を渡してくれそうや
引き離すのをどうやるかによるが…
二手に別れると言っても今回は状況がちゃうから無理やろうし…
どうすっかなぁ… -
2014/12/09-14:50
ひろの:
皆さんお久しぶりです。
心優音さんと晃太さんとは、戦闘任務でご一緒するのは初めてですね。
ひろのと。こちらはパートナーのルシエロ=ザガン。テンペストダンサーです。
今回の任務、よろしくお願いします。(薄く笑ってお辞儀
ルシエロ=ザガン「ヒロノ、少し下がっていろ」
わかりました。
ルシエロ=ザガン:
今回はよろしく頼む。
見ての通り、オレのところはヒロノだ。
ゴブリンの説得か。
『現時点では、ゴブリン二人、ヤグナム、老婆はウィンクルムの存在に気づいてはいない。』
という一文から、オレ達は敵側の状況を把握できていると認識できる。
説得をするということは、ゴブリンがヤグナムや老婆から離れたところで声をかけるということになるな。
-
2014/12/09-14:33
ソルティ:
晃太くんと見事にタイミングが被っちゃったから連投します、ごめんね(頬を掻き)
>スイッチ式の耳栓付インカム
うん、過去の報告書でも効果的だったみたいだし賛成だよ
>ヤグナム戦
ヤグナムの雄叫びに釣られてゴブリン君たちが来ちゃったら俺たちを完全に敵と見做して
妨害してこないか少し不安なんだよね。俺の考え過ぎだったら良いんだけど…
それと悪い子たちじゃないみたいだからあまり戦闘に巻き込みたくないなっていうのもあるんだよね…甘いかな(苦笑)
>心を奪われたパートナー
晃太くんたちと同じく、俺たちも神人のクラリスが奪われたみたいだ
きっと精霊さんが奪われているペアもあるかもしれないし、フォローし合えたらいいよね -
2014/12/09-13:57
クラリス:
皆さんこんにちは、クラリスです(微笑)
ひろのさん、リオさんはお久しぶりね。心優音さん、アマリリスさんは初めまして
皆さんとご一緒出来てとっても嬉しいわ
皆さんの足を引っ張らないよう努めますね。どうぞ宜しくお願いします(深々と礼)
ソルティ:
クラリスのパートナーをしてます、プレストガンナーのソルティです。
えーと…ま、まさかクラリスがこんな事になるなんて…調子狂うよ(苦笑)
早くゴブリン君たちに皆の心を返して貰わないとね
そうだなぁ…現状、まだ敵には俺たちの存在は気付かれていないようだし、
可能ならいきなりヤグナム戦よりは先にゴブリン君たちを説得したいかな
彼らに悪意がないなら尚更。悪い子たちじゃなさそうだから話せばわかってくれそうだよね -
2014/12/09-13:56
晃太:
ルシエロさん達とアモン達は久しぶりやな!
ヴェルナーさん達とソルティさん達は初めまして!
改めてよろしゅうな!(ニカッ
最近みゆがおかしいと思うたらこういう事やったか…
取り敢えず先ずはヤグナムを倒してからゴブリンへ移行した方がえぇよな?
ヤグナムは頑丈やけど動きは鈍い、そして雄叫びに注意か…
雄叫びは耳栓付きインカムを申請すればえぇやろ
マイクで話すときだけスイッチオン・オフ切り替えのがあった筈や
それを使えば、対処出来ると思う…
……所で皆さんはどっちが袋に心を取られました?
それによって変わってくると思うんやけど…
俺ん所はさっきも言ったように心優音や -
2014/12/09-13:33