プロローグ
氷の張った地面の上に、赤黒く淀んだ円筒形の石が、ゆっくりと回転している。よく見ると石は、地面から30センチメートルほど浮いている。
一目でそれが異様な力を持つ石であるとわかる。
「一体いつまでここにいればいいんだ?」
男の声が響く。
「エンリューオー様?」
インプが、声の主を炎竜王と呼んだ。彼が本物の炎竜王であるか否かはわからない。だが彼は、インプに自分が炎竜王だと名乗っていた。
「つまらん。退屈だ。飽きた。何か楽しいことはないか」
苛立った声で『炎竜王』はインプに問う。
その場にいた4匹のインプと2匹のグレムリンが顔を見合わせる。
もともと悪戯好きのインプだ。何か思いついたらしく、すぐにヒッヒッと奇妙な笑い声をあげる。
「メイキューの子供、まどわせましょう」
ここは「樹氷の迷宮」と呼ばれる場所に近い。スノーウッドの森に冬の間だけ現れる樹氷の迷宮には冒険好きの子供が遊びに来ることも多いのだ。
「メイキューとこの場所、つなげて。子供、おびき寄せましょう」
「子供、脅かす。子供、怯える。大人、困り果てる。楽しい、楽しい」
インプがケケケと笑う。
くだらない悪戯だ。しかし、それも悪くないかもしれないと『炎竜王』は思った。
子供たちを騙してこの場所に連れてきたら、インプの言う通り、子供は怯え、大人たち子供が家に帰らないことに焦り不安を募らせるだろう。その怯えや不安が瘴気となり、封印石にさらなる力を与えるに違いない。
『炎竜王』はにやりと笑った。
「面白そうだな。子供たちは、飽きたら食ってしまってもいいだろうしな」
それを聞いてグレムリンたちが歓喜し跳び上がった。
「うわー、すげぇっ」
白い息を吐きながら、3人の少年は感嘆の声をあげる。
きらきら輝く樹氷が絡まり、奥へと誘う門のように形成されている。
「クラウス、お前はここ来るの初めてだったっけ?」
クラウスと呼ばれた少年が頷く。
「なんだ、じゃあ今日は俺たちが案内してやらないとな」
「ここには雪の精がいるって本当?」
クラウスが訊くと、2人の少年は大きく頷く。
「本当さ。雪の精は人間をからかうのが大好きだからな。騙されないように気をつけろよ」
「ま、俺たちくらいになれば、騙されたりなんかしないけどな。クラウスはまだ素人だからな」
2人の少年は笑い、クラウスは少しむっとする。
「君たちは雪の精に会ったことはあるの?」
2人の少年は顔を見合わせ口ごもる。
「いや、直接会ったことは……。でも、猟師のロンさんが、昔会ったって言ってたぜ。気に入った人間は、歌や踊りで歓迎してくれるんだ」
「お、俺、声なら聞いたことあるぞ!雪の精の声!もしかしたら、今年は雪の精の広間に案内してもらえるかも!」
「声を聞いたの?じゃ、もしかしたら気に入られてるんじゃない?」
「やった!会えるんじゃない?」
「よし、行ってみよう!」
少年たちは興奮し、迷宮の中へと駆けていった……。
迷宮の中は、しぃんと静まり帰っていた。自分たちの呼吸と足音だけがやけに大きく聞こえる。
本当に雪の精などいるのだろうか。少年たちが不安に思い始めたころ。
「こっち、こっちにおいでよ……」
細く、高い声が耳に届いた。
「!」
「今の!」
少年たちは瞳を輝かせる。
きっと、雪の精だ。
3人は一斉に、声のした方向へと駆け出した。
「あそぼう、いっしょに。こっちに、おいで」
声に導かれ、どのくらい走っただろう。
気が付くと、樹氷の迷宮を抜け開けた場所に出ていた。
「ここ……雪の精の広間?」
クラウスが呟くように訊く。想像していたのと、何かが違う。
広間というより、完全に迷宮の外。枯れ木と岩がぽつぽつとこの場所を取り囲んでおり、その中央には、禍々しい雰囲気の、宙に浮く石。
「こっちに、来てよ」
声が、石の後ろから聞こえる。
「い、行ってみよう」
「行くの?」
クラウスの戸惑いをよそに、2人の少年は足を踏み出す。
「ねえ、ちょっと待ってよ」
クラウスは進みたくなかったが、この場に取り残されるほうがもっと嫌だった。仕方なしに2人の後をついていく。
その途端、足を滑らせ、尻餅をつく。上着のボタンが外れ、氷が張った地面の上をツーッと滑っていった。
「あ、待って」
クラウスは這うようにしてボタンを追いかける。途中、異様な空気を感じて顔をあげる。
その先の木の影に、グレムリンが潜んでいるのを、クラウスは見た。
「わああっ」
悲鳴をあげ、両手両足を滑らせながらもなんとか立ち上がり、一緒に来た少年たちの方へ……行こうとして、足がすくむ。
彼らを4匹のインプと1匹のグレムリンが取り囲もうとしていた。
クラウスは無我夢中で樹氷の迷宮に戻る。
クラウスの耳に、囁きが聞こえる。
「どこにいくの。そっちはだめだよ。こわいオバケが出るよ」
クラウスは叫んで耳を塞ぎ、迷宮の中を滅茶苦茶に走った。
どこをどう走ったのか、いつのまにか、樹氷の迷宮の入口に出ていた。
空はどんより暗くなり初めていた。待てども待てども、少年2人は戻って来ない。
星が瞬くころになって、村の大人たちが少年たちを探しに来た。
クラウスは泣きながら、迷宮の中で起きたことを、大人たちに話した……。
「なるほど、それは『封印石』の可能性がありますね」
村人から報告を受けたA.R.O.A支部職員は、村人の話と最近スノーウッドで起こっている数々の異変の報告とを照合し、この結論を出した。
「場所は樹氷の迷宮付近。子供たちと同じように、迷宮を通っていくのが一番確実でしょう。雪の精の協力を得られれば良いのですが……。目的は、子供たちの救出及び封印石の破壊。確認されている敵はインプ4匹、グレムリン2匹。炎竜王もしくはその分身が存在する可能性も高いですね。以上を考慮したうえで、適任のウィンクルムを要請します」
解説
成功条件は子供たちの救出と封印石の破壊です。
迷宮を素早く抜けるには、雪の精の協力が必要です。人間をからかうのが好きな雪の精に、少しつきあってあげれば協力してくれるかもしれません。
敵はそれほど強くありませんが、最低でも6体と多めですので、連携が大事になってくるかと思います。
任務にあたって必要なものは、A.R.O.A.支部から借りられるものもあります。
ただし、A.R.O.A.支部からは、
1、武器は借りられません
2、消耗品、汚損するものは実費がかかります(医療品はかかりません)
3、日用品は、各自の自宅にあるものを持参してください
とさせていただきます。
ゲームマスターより
レジャーで訪れるのなら楽しい迷宮ですが、今回は事情が違いますね。
できるだけ早く子供たちを救出してあげてください。
『炎竜王』の言うように、子供たちの恐怖の心が瘴気となり、封印石の力を増してしまうのでしょうか。真実はわかりませんが、もしそうだとしたら……一刻も早く解決しなければ!
リザルトノベル
◆アクション・プラン
リチェルカーレ(シリウス)
どうか 子どもたちが無事でありますように 首から下げる懐中電灯準備 雪の精が現れたら視線を合わせ 優しく話しかける ここを男の子たちが通らなかった? 私たち その子たちのところへ行きたいの 案内してくれないかしら? 雪遊びをしたり 一緒に歌を歌ったりして遊ぶ スキル子ども好き,歌唱 使用 迷宮にたどり着いたらトランス 今回は別行動 怪我をしないで 小さな声で彼へ囁いて 精霊たちが敵を引きつける間に 子どもたちの方へ向かう 子どもと保護役の二人を護るように位置取り 刀を構える 子どもたちは返してもらいます 敵を引きつけるよう 積極的に攻める 子どもへの射線は防ぎ 攻撃は盾に 子どもの保護と封印石破壊が完了したら撤退 |
ニーナ・ルアルディ(グレン・カーヴェル)
雪で濡れてもいいようにタオル持ってきました、 魔法瓶の温かいお茶も体冷えたらどうぞ! 雪の精ですか… 大丈夫、そういうのはグレンですっかり鍛えられ… グレン、雪の精と一緒にからかってきたりしませんよね? アメリアさんと子供達の保護に向かいます。 木の陰などに敵が隠れていないか気をつけないとです… もう大丈夫、あなた達は私達が守るから 村まで皆で一緒に帰りましょうね? 軽く怪我がないか確認してから、敵に見られないように 物陰に身を隠しながら出口へ向かいます。 子供が動けないようなら背負いましょう。 足元が滑りそうなので要注意。 途中攻撃されることがあれば子供を庇います。 昔こうして庇われたことがあるような…ないような…? |
アリシエンテ(エスト)
まず猟師の人が知っているという時分から、子供の耳に入るに至るまでの間、存在していた迷宮で 立ち入り禁止の文字もなかったという事から、既にこの遺跡は立ち入り調査済みではないのかと思われるの その為、上記の理由を踏まえてこの迷宮の地図を借りられないか相談してみるわっ 即子供を食べ尽くした訳ではないなら、喋っている声が聞こえると思う 元はとても静かな場所のようだから耳を澄まして様子を伺うわ 辿り着いたら、炎龍王の攻撃に巻き込まれないようにしつつ、敵のかく乱 エストのダブルシューターⅡのターゲットがうまく封印石を狙えるように敵を誘導、攻撃するわっ 倒し終えたら、撤退!子供達を戦闘に巻き込まれない安全なところへ逃す! |
月野 輝(アルベルト)
■事前 雪の精って何が好きか詳しい方はいないかしら いたらお話聞いてみたいわ ■持物 発煙筒2本(自前で購入100Jr使用 ■迷宮 他の皆と楽しそうに歌ったりお喋りをしながら進み雪の精の興味を引けないか試す 道を覚えておく 「雪の精さん、一緒に遊ばない?」と呼びかける 悪戯やからかいには大袈裟にならない程度にびっくりしてあげる 子供達の居場所を知らないか聞き、案内して貰えないか丁寧にお願いする ■戦闘 迷宮を抜けたらトランス 子供達がどこにいるか確認 敵が全部精霊の方へ行ったら 子供と敵の間で敵が戻らないように食い止め 見張りが残ってる時 「女が相手でも怖いの?弱虫ね」 と挑発して引き付け子供達から引き離す 撤退時に発煙筒投げつけ |
アメリア・ジョーンズ(ユークレース)
ホッカイロとチョコ持ってくわ。 子供の空腹は厄介だから。 雪の精がからかって来るの? そんなのユークの無自覚の嫌がらせとか、バカな言葉よりかはマシよ! 力になるなら別だけど。 敵に見つからないようにニーナと子供助けるわ。 ニーナが襲われないように、周りを警戒しながら行くわ。 そう言えば、ニーナってグレンとお揃いのペアリングしてるのね。 随分仲がよろしいことで~…って、そんな可愛い反応しないでよ! 調子狂うわね~…もう!先進むわよ! まず子供に会ったら、軽はずみに行動するなって叱ってやるんだから…軽くね。 はぁ?足下が不安定で動けない!? あーもうどんくさいわね! みんなまとめて抱えてあげるわよ! (米俵のように運びます) |
●樹氷の迷宮へ
「寒…っ、さっさと終わらせて帰ろうぜ…!」
グレン・カーヴェルが白い息を吐く。
「保温容器で温かいお茶を持ってきましたから、体が冷えたらどうぞ!」
ニーナ・ルアルディが笑う。
「子供たちが無事だといいのですが」
「そうだな」
リチェルカーレとシリウスは、樹氷の迷宮の奥を見つめる。この寒さの中、子供たちが無事なら良いのだが。
「寒さだけじゃなく、お腹もすいているでしょうね」
ユークレースも子供たちを気遣う。
「簡易懐炉とチョコを持ってきたわよ。子供の空腹は厄介だからね」
アメリア・ジョーンズが豊かな胸を張る。
「私は、迷宮の地図がないか、村の人に聞いてみたわ」
と、アリシエンテ。皆が、「どうだった?」と言うように彼女の顔を見る。
「残念ながら、地図はなかったの。樹氷の迷宮は毎年、気象状況によりその形が変わるみたい」
「しかし、今年の迷宮がどのような形になっているのか情報収集し主要な通路の大まかな位置は把握しました。あとは、実際に中を歩きながら通った道筋と、目に入った迷宮の道々をすべて記憶していきましょう」
記憶力のスキルを持つエストには可能であろう。
「雪の精の力も借りられるといいですね」
リチェルカーレが言うと、
「そちらは私たちが情報を集めてきたわ」
と輝。アルベルトと共に、雪の精と出会ったという猟師のロンを訪ねたのだ。
「雪の精は一緒に遊んでくれる人が好きだそうです。突然からかわれることもあるので、それに乗ってあげると喜ぶと聞きました」
と、アルベルト。
「雪の精がからかってくる?そんなのユークの無自覚の嫌がらせとか、バカな言葉よりかはマシよ!」
アメリアが笑う。
「雪の精、ですか」
ニーナが呟く。
「大丈夫、そういうのはグレンですっかり鍛えられ……」
そこでニーナは、はっとしてグレンを見る。
(グレン、雪の精と一緒にからかってきたりしませんよね?)
「無性にからかいたくなるときってあるよな」
ニーナの不安を知ってか知らずか、にやりとするグレン。
「そうですね、ありますよね」
同意するのはアルベルト。
「ニーナの奴、嘘とか正直に信じるからからかい甲斐があるんだよな」
「そうなんですか。実は輝も……」
「アル、楽しそうに何のお話をしているのかしら」
アルベルトの言葉は輝に遮られる。輝の目は笑っているが若干の殺気が籠っているような。
「さて、そろそろ出発しましょうか」
と、アルベルトははぐらかした。
●雪の精
大まかな位置を把握しているアリシエンテとエストを先頭に、迷宮を進む。
「雪の精は現れるでしょうか」
ニーナが言うと、
「そうね、楽しくおしゃべりしたり歌ったりしていたら、雪の精の興味を引けるかもしれないわ」
と、輝。
「歌うのなら大好きです」
リチェルカーレがにっこり笑い、歌唱スキルを使って歌いだす。
「ふふ、確かに、歌いながらだと楽しい気持ちになるわね」
アリシエンテが微笑んだ。そこへ。
ぱしゃり。
「きゃっ?」
首筋に冷たさを感じアリシエンテが声をあげる。うなじ付近の髪が雪で濡れている。
「雪が落ちてきたみたいですね」
アリシエンテの雪をほろいながら、エストが頭上を見上げる。張り巡らされた樹氷の枝には、雪が積もっている。風などの影響で、それが落ちてきたのだろう。
しかし。
「ひゃ!?」
「冷たっ」
アメリアと輝も短く叫ぶ。2人の頭には雪の塊が。そして2人は、それぞれの自分の後ろにいたパートナーを睨む。
「え?僕、何もしてないですよ」
「輝、私がそんな子供みたいないたずらをするとでも?」
ユークレースとアルベルトは同時に否定する。
「子供みたいないたずら……?もしかして……、って、グレンは何をしているんですか?」
ニーナの視線の先には、地面の雪をすくいあげ雪玉を作りはじめるグレンの姿。
「え?ここは、こういう流れかな、と思って」
「どういう流れですか、もう!」
それを見ていた他の面々が笑うと、どこからか子供のような笑い声が……。
雪の精が近くにいる。そう思った輝が
「雪の精さん、一緒に遊ばない?」
と呼びかけてみると、きゃはははは、という楽し気な笑い声と共に、真っ白な子供の姿をした雪の精が2人、樹氷の上から降りてきた。
「まあ、私たちに雪を落としたのも、あなたたちね」
アリシエンテは雪の精を軽く睨む。しかしその口元は笑っている。
「こんにちは、雪の精さん」
リチェルカーレは雪の精の前でしゃがみ、視線を合わせると微笑んだ。すると、雪の精もはにかむように笑った。
「いたずらっ子だけど、いい子たちですよ。シリウスも、挨拶してあげて」
リチェルカーレに促され、シリウスも雪の精の前で膝を折る。
雪の精たちはリチェルカーレに「いい子」と言われて喜んでいるようで、「いい子?」「いい子!」「いい子いい子、して!」と口々に言いシリウスの周りをピョンピョン跳ねる。シリウスは無表情ながらもぎこちなくわしゃわしゃと雪の精の頭を撫でた。
木々の向こうから、何人もの雪の精が現れ、ウィンクルムたちにじゃれつきはじめる。
「ねぇ、さっきの歌、また歌って」
ある雪の精はリチェルカーレの手をとり。
「雪玉遊びしよう」
また違う雪の精はグレンとシリウスに雪合戦を申し入れ。
「そりレースしよう」
と、アルベルトの袖を引っ張る雪の精や、
「雪だるま作りを手伝って」
とエストに頼む雪の精も。
ウィンクルムたちは、しばし、雪の精の相手をすることにした。
「なんだかいい匂いがする」
雪の精の1人が、アメリアのそばで鼻を鳴らす。
「あ、チョコかな」
「チョコ」
雪の精は顔を輝かせるが、
「ごめんね、これ、子供たちのために持ってきたチョコなんだよ」
と、アメリアは謝る。
「子供たち?」
雪の精は聞き返した。
「ここを男の子たちが通らなかった?私たち、その子たちのところへ行きたいの」
リチェルカーレが雪の精に訊く。
「もし知っていたら、教えてもらえないかしら」
輝も雪の精にお願いする。
雪の精たちは遊ぶ手を止め、顔を見合わせる。
「男の子……」
「3人組でこの迷宮に遊びに来たのだけれど、そのうち2人がまだ帰っていないのよ」
アリシエンテが事情を説明する。
「その子たちは見ていないけれど」
「もしかしたら、あの場所のことかな」
雪の精たちが口々に言う。
「何か知っているんですか」
リチェルカーレが訊くと、雪の精たちは自分たちが知っていることを教えてくれた。
数日前、樹氷の迷宮に、今まで見たこともない通路が出現したこと。
通路の先にはインプやグレムリンが出現するので、雪の精たちも近づけないこと。
インプは人に悪戯をし、惑わせることがあるということ。
「子供たちは、その通路の先にいる可能性が高いわね」
アリシエンテが呟く。
「ねぇみんな、その通路の入口まででいいわ。案内してもらえると助かるのだけど。お願いできるかしら」
輝が頼むと、雪の精は、
「通路の先にはいけないよ。怖いもん」
「でも、そこまででいいなら……」
と請け負ってくれた。
●封印石
通路への入口まで来ると、雪の精たちは
「本当に、行くの?」
と不安そうに言う。
「そりゃそーよ。子供たちが待ってるもんね」
「心配してくださってありがとうございます」
アメリアとニーナが笑う。
気を付けて、と手を振る雪の精と別れ、通路の先へと進む。
先ほどよりも樹氷が密集し空を隠している。リチェルカーレとシリウスは携行していた懐中電灯で行く先を照らす。
「インプたちが即子供を食べ尽くした訳ではないなら、喋っている声が聞こえると思うわ。耳を澄まして様子を伺いながら行きましょう」
アリシエンテが言う。
通路は多少蛇行してはいるものの、基本的に一本道であったため、迷うことはなかった。
やがて、遠くからすすり上げるような弱々しい声が聞こえてくる。
「声が聞こえるわ……」
「目的の場所が近いようですね」
アリシエンテとエストは頷く。
注意深く進むと、その先に開けた場所が見えてきた。樹氷の影に身を隠しながらその場所に近づく。
「あれは、封印石ですね」
「子供たちも!」
アルベルトと輝が囁き合う。
視線の先には不気味な封印石、それに寄りかかるようにして、ぐったりした2人の子供。
そして、4匹のインプと2匹のグレムリンが子供と封印石を取り囲んでいる。
「子供たちを救助し、あの封印石を破壊、か」
シリウスが呟く。
「今のところ、炎竜王の姿は見えませんね」
様子を伺うユークレース。
「けど油断はできないぜ。あまり奥へ行くと、突然退路を断たれるかもな」
と、グレン。
「エスト、あなたなら奥まで足を踏み入れることなく、遠くから封印石を狙えないかしら」
アリシエンテに言われ、エストは頷く。
「できると思います」
「まず、子供たちを封印石から離さないと」
輝が言うと、アメリアが
「じゃあ、あたしたちがぱーっと行って子供たちをこっちに連れて来ようよ」
と。
「それは危険ですよ」
うろたえるユークレースだが、
「ユークが得意の手品で奴らの気を引いておいてくれればいいのよ」
と強気のアメリア。
「私も、子供たちを助けに行きます」
ニーナが決心した表情で告げる。
「仕方ないな。俺が全力で敵を引きつけておいてやるぜ」
グレンは心配する気持ちを押し隠して言う。
子供たちの救助へは、アメリア、ニーナ、リチェルカーレ、輝で向かうことになった。
アリシエンテは、封印石の破壊という重要な役割のエストを補助するため、残ることに。
「今回は、別行動ですね」
「……」
リチェルカーレとシリウスは見つめ合う。
シリウスはそっとリチェルカーレの顎に触れ、頬に口づけた。
「この手に宿るは護りの力」
インスパイアスペルを唱えると、ふわりと柔らかく暖かい風と光が広がって羽根のようにちらちらと光がふたりの間を舞い降り、消えた。
他のウィンクルムたちも次々とトランスする。
「皆、準備はいいわね」
輝が言うと、全員が頷き、精霊たちが武器を構える。
「怪我をしないで、ね」
リチェルカーレが耳元で囁くと、シリウスは頷き、「無茶をするなよ」と返す。
精霊たちは一斉に敵の視界に飛び込んでいく。
「マジックショーはいかがです?」
ユークレースは悪戯っぽく言うと、手の先から火花を散らす。もちろん、タネも仕掛けもある手品であるため、攻撃能力はない。しかし、敵の視線を一気に集めるには充分だった。
「ダレダ」
「カエレ!カエレ!」
インプたちがキーキーとまくし立てる。
「はー、うるさいなぁ。騒ぐしか能がないのかよ」
グレンが耳に人差し指を突っ込んで言う。
「……遊んでやる。来いよ」
シリウスが薄く笑みを浮かべる。挑発されたインプとグレムリンが精霊たちに襲い掛かる。
「今よ、子供たちのところへ行くわよ」
輝が神人たちに声をかける。
封印石の元には、精霊に恐れをなしたのか、それとも見張りなのか未だ1匹のインプが残っているが、そいつが離れるまで待っていたら、救助の機会を逃してしまう。神人4人は躊躇することなく走りだした。
もちろん敵もそれに気付いたが、
「よそ見厳禁ですよ」
とユークレースがスキル「パペットマペット」を発動。
クマ・イヌ・ネコ……動物の可愛らしいぬいぐるみが出現し敵を取り囲む。
ぬいぐるみはあっという間に粉砕されたが、敵の視線を神人たちから逸らすことはできた。
「お前たちの相手はこっちだよ」
なおも神人を追おうとするインプ2匹をシリウスが蹴り倒す。
シリウス、ユークレース、グレンの前衛組が戦う後ろで、アルベルトは周囲への警戒を怠らない。
(炎竜王の分身……いつ出て来るかわかりません)
救助に向かった神人たちの先には、見張りインプが1匹。
「あのインプは、私がなんとかするわ」
「わ、私も……!」
と、輝とリチェルカーレ。
2人は子供たちの元へたどり着く前に足を止め、見張りインプに向かって輝が言う。
「女が相手でも怖い?弱虫ね」
インプの小さく醜悪な瞳が2人を捕える。
「子供たちは、返してもらいます!」
リチェルカーレは刀を構え、懸命に相手を睨む。
その隙に、ニーナとアメリアは駆け出す。
見張りインプは輝とリチェルカーレの2人だけならば分があると踏んだのだろう、槍を突き出し低空飛行で襲ってくる。
輝とリチェルカーレはそれを寸手でかわす。インプの攻撃力はさほど高くはない。しかし油断は禁物だ。
輝とリチェルカーレがインプを引きつけている間に、ニーナとアメリアは子供たちの元へ辿りつく。
子供たちは憔悴した目で2人を見上げた。
「もう大丈夫、あなた達は私達が守るから。村まで皆で一緒に帰りましょうね?」
ニーナが優しく話しかける。
「軽はずみに行動するからこんなことになるんだからねっ」
と言いつつアメリアも、ニーナと共に子供たちに怪我がないか確認する。
ひとまず、外傷はないようだ。
「立てる?向こうまで、歩けるかしら」
ニーナが子供たちを立たせる。
「はぁ?足下が不安定で動けない!?あーもうどんくさいわね!」
アメリアは、なんと2人の子供を米俵でも担ぐかのように抱え上げた。
「急ぐわよ」
ニーナはアメリアの力に驚きながらも頷く。
ニーナは子供を抱えているアメリアの脇を守るようにして一緒に走る。
「ア!シマッタ!」
見張りインプがニーナたちに気付き、ふわりと飛びあがる。
「行かせません!」
リチェルカーレが刀を振るうが、それはインプの尻尾を削ぎ落しただけで、本体は痛みに叫びながらもアメリアに向かって滑空する。
「ダメ!」
アメリアは子供を抱えていて自由に動けない。咄嗟にインプとアメリアの間に立つニーナ。
(……昔こうして庇われたことがあるような……ないような……?)
ニーナの胸の奥で、埋もれていた記憶が頭をもたげるが、
「きゃっ!」
インプの槍が肩を掠め、何かを思い出すどころではなくなった。
「ニーナ!」
「大丈夫よ、掠っただけ」
ニーナは肩を押さえる。装備している慈愛のドレス「月光のテンプルム」の力で、多少の怪我も少しずつ回復する。
駆けつけた輝がインプに背後から一撃を加える。それは見事にクリーンヒットし、インプはその場で気絶する。
「さあ、戻るわよ!」
ニーナ、アメリア、リチェルカーレ、そして輝は子供たちを抱え走りだす。
子供たちが無事救助されたのを見たアリシエンテは、
「エスト、早急に封印石を破壊するのよ」
と指示する。
しかし、離れた場所から封印石を狙うには、戦闘の混乱をなんとかしなければならない。
エストはスキル「ダブルシューターⅡ」を発動する。
長弓「ダークムーン」から放たれた矢の雨が、インプとグレムリンの両側から迫る。
矢を逃れようとしたインプとグレムリンは、自然と一か所に集まる。
その中へ、グレンが飛び込んでいき、スキル「トルネードクラッシュⅡ」を発動させた。
インプ3匹は地に落ちそのまま倒れる。
グレムリンはダメージを受けながらも尚もグレンに爪を振るう。
そこへアルベルトとシリウスが駆けつけ、それぞれグレムリンにとどめの一撃を与えた。
「これで落ち着いて狙えるわね」
アリシエンテが言い、エストが弓を構えた。
「?」
その時、妙な違和感を覚えアルベルトは顔をあげる。
こちらに駆けて来る神人たち。その右後方の木々の間から、ゆらりと何かの『影』が近づく。
アルベルトは駆け出す。
「アル?」
驚く輝に、早く戻るようせかす。
『影』の正体が姿を現した。
「炎竜王……本体か、それとも分身さんでしょうかねぇ」
アルベルトは神人と『炎竜王』の間に立つ。
「俺が本物か分身か、お前に何の関係がある」
『炎竜王』は苛立たしげに言い放ち、足元に転がっている、気絶中のインプを蹴飛ばした。
「ウギャッ?」
意識を取り戻すインプだが、怒りをあらわにしている『炎竜王』に気付くと、その場で地面に頭をこすりつけた。
「うるさいと思って来てみれば、この有様だ」
『炎竜王』の手から炎が放たれる。
アルベルトは炎を潜り抜け、スキル「ウルフファング」を発動する。
シリウスも駆けつけ加勢する。
「エスト、早く封印石を!」
アリシエンテの言葉にエストは頷き長弓の先に集中する。
ひゅん、と矢が弧を描き飛ぶ。
『炎竜王』が矢に向けて炎を放とうと手を挙げるが、アルベルトとシリウスが身を挺してそれを止める。
ぱあん、と音がして封印石が砕けた。
「やったわ!あとは、『炎竜王』ね」
アリシエンテが意気込むが、
「いえ、ここは一度撤退した方が良さそうです」
とエスト。
「炎龍王は今回の目標じゃねーからな。相手に背を見せるのは正直気は向かねーが『炎竜王』についての情報が少なすぎる。有利とは言えないぜ」
グレンも撤退に賛成の様子だ。
そこへ、救助に向かった神人たちが帰ってくる。
「ニーナ!」
駆け寄るグレンにニーナは気丈な微笑みを返す。
子供たちの疲労も激しい。精霊のみならず、神人も傷を負っている。この状況で、勝てるかどうか……。
「わかったわ、今回はエストに従うわ」
険しい表情で決断するアリシエンテ。
「では、戻りましょう」
と言って、ユークレースはマジックブック「眩暈」の力を発動する。
『炎竜王』が頭を押さえ膝を付く。
アルベルトとシリウスに
「撤退です!」
と大声で知らせるユークレース。
アルベルトとシリウスは未だ「眩暈」で動けない『炎竜王』の元から退き皆の元へ戻る。
「逃がすか……!」
「子供たちを、先に!」
エストはそう言い、『炎竜王』に向かいスキル「パルパティアン」を発動した。
「ぐぁっ!」
矢は、『炎竜王』の左腕に刺さる。
『炎竜王』が怯んだ隙に、子供たちを連れたアメリアとニーナ、リチェルカーレを先に樹氷の迷宮に続く通路へと逃がす。
「殿は私が務めますから、皆さんも早く」
アルベルトが武器を構え通路の入口に立つ。
怒りに顔を歪めた『炎竜王』が近づいてくる。
「持ってきておいて良かったわ!」
輝が思いきり、発煙筒2本を投げつけた。
煙がアルベルトと『炎竜王』の間に濃い幕を作る。
アルベルトは全員が通路の奥へ走り去ったのを確認すると、自分も煙に紛れ、その場を去った。
「逃げられた、か……」
煙が晴れ、静まり返った中で『炎竜王』が呟く。
空から羽音が聞こえてきた。
やってきたのは、ディアブロとよく似た外見の青年。しかし、その背にはコウモリのような羽を有している。
炎龍王の側近、炎龍王の補佐であるリックスだ。
「所詮『分身』といったところですね」
リックスは悠然と微笑む。
炎竜王の分身はリックスを睨みつけた。が、リックスは冷酷に
「このことは、炎竜王様に報告しておきますね」
と告げ、羽音と共に去っていった。
●温かい家へ帰ろう
迷宮を出るころには、アメリアの懐炉とチョコのおかげで、子供たちにも元気が戻ってきていた。
「そりゃあね、冒険や探検は楽しいけど、調子に乗っちゃダメだよ」
アメリアの軽い叱責に「ごめんなさい」と笑顔を返す。
輝は、出て来たばかりの樹氷の迷宮を振り返り、
「樹氷の迷宮……普通に遊びに来たら楽しそうなのに」
と残念そうだ。
「じゃあ、今度また来ましょうか」
アルベルトがにっこりとほほ笑む。
「おっと、デートの約束してる!う、羨ましくなんかないもんっ」
と言うアメリアに、
「ユークレースさんとはデートしないんですか?」
と無邪気に訊くニーナ。
「それより、ニーナはどうなのよ?」
にやりとしてニーナに詰め寄るアメリア。
「見たわよ~。首に提げてる指輪!」
ニーナの首に、鎖に通した指輪がかけられているのを、アメリアは見逃していない。
「あ、えっと、これは……」
「グレンさんも同じ指輪持ってますよね」
ユークレースが会話に加わる。
「実は、作戦前から気になっていたんですよ~」
「へぇ~、お揃いねぇ」
にやにやとニーナを見るアメリア。
「ということは、ペアリング……」
「ぺ、ペア?いえ、私、そんなつもりじゃ……」
慌てふためくニーナ。
そこへ、皆の帰りを待っていた村人たちがやってきて、子供たちと数時間ぶりの再会を果たした。
「子供たちを温かい家に帰すことができましたね」
リチェルカーレが微笑む。
「私たちも、帰りましょうか」
アリシエンテが言い、皆頷いた。
依頼結果:成功
MVP:
名前:月野 輝 呼び名:輝 |
名前:アルベルト 呼び名:アル |
エピソード情報 |
|
---|---|
マスター | 木口アキノ |
エピソードの種類 | アドベンチャーエピソード |
男性用or女性用 | 女性のみ |
エピソードジャンル | イベント |
エピソードタイプ | ショート |
エピソードモード | ノーマル |
シンパシー | 使用不可 |
難易度 | 簡単 |
参加費 | 1,000ハートコイン |
参加人数 | 5 / 2 ~ 5 |
報酬 | 通常 |
リリース日 | 11月27日 |
出発日 | 12月05日 00:00 |
予定納品日 | 12月15日 |
参加者
- リチェルカーレ(シリウス)
- ニーナ・ルアルディ(グレン・カーヴェル)
- アリシエンテ(エスト)
- 月野 輝(アルベルト)
- アメリア・ジョーンズ(ユークレース)
会議室
-
2014/12/04-23:31
-
2014/12/04-23:29
-
2014/12/04-23:28
-
2014/12/04-23:28
氷とかあって濡れそうなので、タオル持っていきますね。
あと魔法瓶に暖かいお茶を淹れてますので、
寒くなったらいつでも言ってくださいね。 -
2014/12/04-23:09
一応プランは出来たわ!
まだちょっと時間残ってるから、最後まで気を引き締めていきましょ! -
2014/12/04-22:50
>持ち物
私も何か──!!と思ったけれども、地図交渉によりモ・ジスウの高い壁が立ちはだかったわ! く…っ!(白いハンカチかキィィ!としつつ)
最低限は全て詰め込んでみた次第だけれども、こちらによる手落ちが無いことを祈る限り……どうか、出発まで宜しくお願いするわねっ! -
2014/12/04-22:49
-
2014/12/04-22:31
>持ち物
じゃああたしは、チョコとホッカイロ持って行こうかな。
空腹と寒さは、子供にとっては大敵だし。
それにゆっくりしてる時間は無いし、チョコなら食べさせながら行動出来るからね。
暗いところ?そんなの、朝日登る前から牧場やら畑仕事してたら、全然…べ、別にしてない!してないんだから!(慌てて否定してる) -
2014/12/04-20:50
そうね…子供が普通に遊びに行く場所だし大丈夫かなとは思うんだけど……
とりあえず私は冒険携帯品にマグナライトがあるので、もし暗くても何とかなるかなって思うわ。
懐中電灯は敵の目眩ましにも使えそうだし、あるに越した事はないかもしれないわね。
>3、日用品は、各自の自宅にあるものを持参してください
ってあるので、申請と言うか、家にある懐中電灯を持ってきた、で大丈夫じゃないかしら? -
2014/12/04-19:36
ぎりぎりでごめんなさい。もしかして、迷宮の中が暗いとかそういうことはないかしら、と急に不安になってきました。
首から下げるタイプの懐中電灯とか持っていけないかしら…。
いらなかったらそれでもいいし、ダメ元で何とかプランに書き込んでみようと思います。 -
2014/12/03-22:08
ニーナさん、ドンマイ!読み間違えとか私もよくやるわ。大丈夫、みんな同じ!
>リチェさん
そうね、子供達を囲むのは無理よね。
できるだけ三人で派手に動いて、ニーナさんとアメリアさんを目立たなくさせるといいのかなって思うわ。
特に子供の側に敵が残ってた場合よね。ヘタに動くと子供達に危害が及ぶかもだし……
「女相手にビビってるの?弱虫ね」って感じで挑発しようと思ってるわ。
>アメリアさん
最初はみんなそうよ、大丈夫!依頼こなしてる内に慣れてくると思うわ。
こちらもそちらへ敵をやらないように踏ん張るわね(ぐっ
>持ち物
一応、武器はきちんと装備していくつもりだけど、持ち物として発煙筒を申請してみようと思ってるわ。
煙で敵の目を眩ませられれば御の字かなって思うの。
ホームセンターで購入できるものだから、ジェール使用で申請したら通るんじゃないかなって。
私、50jr使用で購入してみるわね。 -
2014/12/03-21:33
ありがとう輝。
ごめんね、あたしこーゆーの慣れて無くて…理解するまで時間掛かるのよぉ。
こうやってアドバイスくれるの、本当ありがたいわ。
>役割
判ったわ、あたしとニーナで子供の保護やるわ。
敵の方はみんなに任せるわ。
あ、足手まといにだけはならないよう、頑張る…。
>信頼
し、信頼なんてしてないわよ!
こんなただの手品師、信用なんか出来るもんですか!
ただ…怪我されて看病させられるのが嫌なだけよ! -
2014/12/03-20:42
ニーナさん、お気になさらず。私の書き方もわかりにくかったです。
ええと、アメリアさんさえよければお願いしたいです。
子どもたちを守れるように囲む…のは3人では難しいですね。敵との間に壁になるように位置取れるといいのかなと思います。 -
2014/12/03-11:05
(おもいっきり読み間違えてたことに気づいた恥ずかしい)
一緒なのはアメリアさんでしたね…っ -
2014/12/03-08:00
>役割
今希望が出てるのが、
・引き付け役:リチェさん、アリシエ、輝
・保護役:ニーナさん
ね。
そうなると必然的にアメリアさんは保護役になっちゃう訳だけど、私はその方が良いかなと思うわ。
アメリアさん、戦闘任務はこれが初みたいだし、敵と対峙する役割はキツイと思うの。
>アメリアさん
ごめんなさい、判りにくかったかしら。
簡単に言うと
・迷宮内で雪の精に協力を請う。
↓
・敵の所へ辿り着いたら
精霊達→敵を引き付ける、封印石破壊を狙う
神人達→子供の保護→子供の元へ行く人2人、敵を食い止める(引き付ける)人3人
↓
・子供の保護と封印石破壊ができたら撤退、炎龍王の分身は無理に相手をしない
こんな感じになるかなって。
これで大丈夫かしら? -
2014/12/03-00:49
>流れ
感謝よ、輝っ。とても素敵だと思うっ。
この中で気をつけなければならないのは、
・>エストさんは神人の護衛のフリして後方から封印石破壊狙い。
・エストにパルパティアンで撤退をかねての威嚇ダメージ狙い。
現象、この二つ位かしらね。
では、私は引きつけ役として暴れつつ、エストがダブルシューター、通常攻撃で封印石を狙いやすいように動くわっ。
その間にエストは神人の護衛(の、振り)をして封印石と神人の間に立つ形かしらね。
子供達の保護、お願いするわねっ!(ぐっ)
>信頼……
疑いようが無い程信頼してしてはいるわ……っ。現実という結果には反映されないけれども……orz -
2014/12/02-23:50
大体の流れ把握したのです、ありがとうございます。
>子供の保護
一緒に来ていただけるのならとても心強いです!
リチェルカーレさん、よろしくお願いしますねっ!
>アメリアさん
月野さんとアリシエンテさんと引き付け役でいいと思うのですよー
…心配してないのです?
お互いに信頼し合ってるのですね、素敵です!(真に受けた) -
2014/12/02-23:29
あたしも、今回は封印石の破壊に賛成。
無理して怪我なんかしたら大変だし…べ、別にアンタを心配してるわけじゃないわよユーク!
>担当
今のところ、引きつけ役、子供を保護する、精霊と交渉と分かれてるのね…。
えっと…あたし何処に入ればいいかな…引きつけ役かな…(実はまだ理解しきれず思わず小声) -
2014/12/02-20:34
【分身】私も無理して倒さないということで、異論無く。子どもたちの保護と封印石の破壊が第一ですものね。
【流れ】輝さんありがとう、わかりやすいです。あげてもらっている感じでいいと思います。子どものところへ向かう神人は私も2人でいいと思います。子どもも2人いますし、手を引くとか前後で挟むとかしてあげられそうですし。一人はニーナさんですね。よろしくお願いします。私も引きつけ役に立候補を。役立つかわかりませんが、土耐性減の「長月」を持っていくつもりです。
【仲良し】ほうこく、ですか?(どんな話が方向されたんだろうとどきどきした顔) -
2014/12/02-18:29
>戦闘、救出
子供達がどんな状況かと敵の動きが判らないので、臨機応変に対応できるように考えてみたの。
穴は多いと思うので、「これどうなの?」って思ったら遠慮無く指摘してね。
・敵の所へ辿り着いたら、まず子供達の位置を確認。
・エストさん以外の精霊は前へ出て敵を挑発したりして思いっ切り引き付ける。
アルには炎龍王への警戒をして貰いながらの攻撃を頼んでおくわ。
放置しとくのは危険だと思うし、スタン武器が役に立つ事がこの間判ったの。
いざとなったらコスモノバと言う手もあるんだけど…動けなくなったら足手纏いになりそうなので、最終手段にしておくわね。
・エストさんは神人の護衛のフリして後方から封印石破壊狙い。
・神人は目立たないように後ろの方でこっそり行動。
・敵が全部精霊の方へ向かうようなら神人は即座に子供達の方へ向かう。
この際、二人が先行して子供達を保護、他の三人は敵が戻ってきた時に供えておく。
・子供達の側に見張りが残るようなら→
敵引き付け要員三人が敵を引き付ける。その際子供達に「大丈夫、今助けてあげるからね」等と声を掛けるといいかも?
その隙に子供保護係りは陰から子供達を確保、即座に逃げる。
・子供の保護と封印石の破壊が完了したら撤退。
なんなら殿はアルにやって貰おうと思ったけど、エストさんが援護射撃してくれるなら心強いわ。
こんな感じでどうかしら?
子供の所に向かう神人は、一人だと危ないかもなので二人の方がいいかなと思ったので、そうなってるわ。
一人の方が良いと思う時は言ってね。
とりあえず、子供の所に向かう一人はニーナさんって事で大丈夫かしら?
私は引き付け役を希望しておくわ。
そうね、盾とスタン効果のあるバトルフライパンを装備していきましょうか。
精霊さん達は、敵を倒して余裕が出来たら神人の方へ応援に来て貰えればと思うわ。
>アリシエ
冷やかされるって……べ、別にアルとはそんな関係じゃ…ないものっ(赤くなってそっぽ向き -
2014/12/02-14:58
>雪の精
ふふん。こちらは何と言う事ではないわっ。
輝は、からかわれるという名目で雪の精達にひやかされない事を祈るばかりねっ(にまにま)
>戦闘
なるほど、レベル上位2人がかり……(しばし口元に手を当てて思案)
──そうね、倒すのは諦めて子供達を助けたら撤退しましょう。
エストにはダブルシューターとパルパティアンを装備させていくわ。撤退時の足止めを出来るかもしれない。
ダブルシューター:敵を蹴散らしつつ、中央にターゲッティングした封印石を狙う。
パルパティアン:撤退の際の炎龍王の足止め
このような形かしらねっ。 -
2014/12/02-01:23
仲良しなのはいいことなのですっ(にこにこ)
>戦闘
分身を倒すのは目的ではないですし、無理せず撤退に賛成です。
仮に戦闘が長引いたり不利になると子供達もいるので心配ですし…
レベル上位2人がかりでですか…分身さん、強いですねぇ…(呆然)
>子供の保護
えっとですね…子供のところに行くの、私立候補してみます!
戦い慣れて(レベル的に)アメリアさんあたりどうだろうとも考えてはみたんですが、
仮に子供達の近くに敵が向かったり隠れてたりしたら一人だと大変そうですし、
それなら月野さん達の近くにいた方が安心かなーとか…っ
あのっ、他に立候補される方がいたらそれでも全然大丈夫ですっ! -
2014/12/01-20:52
アメリアさん、晩御飯の時以来ね。今回もよろしくお願いね。
…………どうしてみんなにまでからかわれてるのかしら、私(汗)
仲良しって言ったら、みんなだってそうじゃない。
報告書、色々読んでるわよ。ねーえ、アリシエ?リチェさん?(にっこり)
>雪の精
それじゃあ一応、私の方で詳しそうな方に話を聞いてみるってプランに入れておくわね。
話を聞けなかった場合に供えて、雪合戦とかみんなで歌ってみるとかを試してみるって事でどうかしら?
もしかしたら単純に「雪の精さん、遊びましょ~♪」で出てきてくれたりは……無理かしらね。
アリシエは遊ぶの苦手って言ってたけど、大丈夫、みんなでキャーキャー楽しそうにしてたら何とかなるわよ♪
(雪玉を投げつける気充分のようです←)
>子供の保護
それじゃあ神人達で向かって……エストさんが最初警戒しててくれるのいいかもって思ったんだけど、
そうね、封印石に集中して貰った方がいいかしら。
敵6匹に精霊が5人……エストさんの役目考えると4人。
素早いテンペストダンサーやシノビの方がいるし何とかなるかしらね。
一応、神人も敵を引き付ける役と子供の所へ走る役を分担した方がいいと思うんだけど、どうかしら?
子供の所へ1人、残った4人で敵を引き付けておく……がいいんじゃないかなって。
>戦闘
もし炎龍王の分身に向かうならアルが適役かなと思うわ。
水属性だから、たぶん攻撃受けても一番効きにくいはずだし。
ただ、今回は封印石破壊して子供を助けたら撤退した方がいいかなって思うの。
昨日、前に受けた依頼の報告書が返ってきたんだけどね、レベル上位トップ2のお二人がいてやっと倒せた感じなのよね。
だから倒せなくても逃げた方がいいかなって。皆さん、どう思います? -
2014/12/01-10:18
アメリアさんは初めまして。アリシエンテというわっ。どうぞ宜しくっ(深々と一礼して)
(皆さんウィンクルムの仲の良さにこの上なく、にまにましてから)
は…っ! こ、こほんっ(汗)
>子供優先
子供優先……っと。デミ化していないけれども神人だけで戦い守るのは不安が残るかしらと思ったけれども、多数意見ならばそれに従った方が安全よねっ。頑張りましょうっ!
それでは、エストには初期案通りに、敵の隙の合間を縫って封印石の破壊に集中してもらいましょう。
迷宮がどのような造りをしているか分からない以上、スナイピングだけに頼るのは危険であるから、ダブルシューターⅡも所持していく予定よっ。 -
2014/11/30-22:40
アメリアさん先程ぶりですーっ!
>子供と封印石
私も精霊の皆さんには分身や敵の相手に専念して欲しい気もします。
子供達、とっても不安でしょうし
出来ることなら早く安全なところまで連れて行ってあげたいですね…
封印石を壊すのと子供達を連れて帰ってあげるのが目的ですし、
壊せるのだったらそちらも一緒に、早めに壊しておきたいですね。
>雪の精
雪を使った遊びをするんだったら、タオル必要になりそうですね…
一応持っていきましょうか。
>仲良し?
仲良く…
そうですね、以前に比べてば大分仲良くなれてはいると思いますし
素直に嬉しいといえば嬉しいんですけど…
ただ突然心臓にからかい方してくるのだけはご遠慮願いたいですっ! -
2014/11/30-21:26
ギリギリ参加!アメリアよ!みんなよろしく!
輝とニーナはこの間ぶりね!べ、別にまた会えて嬉しいとかじゃ、な、ないんだからね…!
子供達にからかわれるかぁ…ここはユークの出番ね!
え?違う?あたしの出番…?(ユークは首を振りアメリアを指さす)
バカ言わないでよ!あたしはそんなキャラじゃない!
と、とにかく、みんなよろしくお願いね! -
2014/11/30-18:58
改めまして。ニーアさんも宜しくお願いするわねっ。
>地図
畏まったわっ。それでは地図の辺りはこちらで。
>子供の保護
そうね、こちらは神人が向かえば良いと思うわ。ただ、念の為にというのもあるから……ん~、射程に自由の利くエストで最初そちらを警戒して、問題無さそうならば戦闘の隙をついて結界石を狙うというのはどうかしらっ?
炎龍王は相手にしていてもまず倒せないから時間が惜しいけれども、防御が高い方が牽制に当たって、攻撃の手を止めさせる分には良いと思うわ。
攻撃力がかなり高かった場合に、全員に食らっては本当に厄介でもあるし。
>仲良し
そうね、お二人とも本当にパートナーと仲良し(こちらは口に手を当てて、にまにま)
-
2014/11/30-17:40
ニーナさんも輝さんも、パートナーと仲良しさんですね(にぱ、と笑う)。
雪の精の好きなこと…やっぱり雪を使った遊びかしら?雪合戦とか、雪だるま作りとか。輝さんの言うように、歌や踊りも好きそうですね。
【子どもの保護】うん、私たち神人が迎えばその分精霊の皆さんが敵と向き合えそう。炎竜王の分身も警戒しなくちゃいけないでしょうし…私たちで子どもたちを保護できたらって思います。 -
2014/11/30-16:11
連投ごめんなさい。
戦闘の作戦、よく考えたら、近接の精霊さん3人が敵の相手をして引き付けてる間に、私達神人が子供達の保護に行ってもいいのよね。
グレムリンとインプって事はオーガやデミじゃないし、私達でも何とかなる…かも、と思ったの。
皆さん、どう思います? -
2014/11/30-15:44
アリシエ、ニーナさん、お久し振り。またご一緒できて嬉しいわ。
よろしくお願いしますね。
まだ満員ではないけれど、話してればどなたかいらっしゃるかもだし、話進めましょうか。
>地図
あるならとても助かるわよね。
クラウス少年はめちゃくちゃに走って逃げたらしいから、覚えてない可能性もあるけど
ダメ元で言ってみるのはいいと思うわ。アリシエにお願いしていいかしら?
>雪の精
からかうって言うのが、どんな風なのかが判らないのよね。
ちょっと悪戯をされるとかなら、大袈裟にビックリしてあげるとかで喜んでくれるかしら。
もちろん、わざとらしいのはダメだと思うけど。
(ニーナさんを見て)
……私もある意味からかいには慣れてるわね。誰かさんのおかげで。
アル「誰の事でしょう?(笑顔)」
アルしかいないでしょ!
……って、そうね、こういう反応すれば喜ぶのかしら、もしかして。
あとね、雪の精って何か好きなものとかないのかしら?
詳しい方(猟師のロンさんとか?)がいれば話を聞いてみたいんだけど……
ちょっと考えたのは、歌や踊りが好きなのかなと言う事と、
アイスクリームとか持っていったら喜んでくれないかなって。
>戦闘
少なくとも6匹、+もしかしたら炎龍王の分身が相手となると、結構大変そうよね。
こちらの戦力は今のところ、ハードブレイカー、テンペストダンサー、プレストガンナー、シンクロサモナー、よね。
パッと思い付いたのが、近接3人のうち2人が敵へ切り込んでいって相手をしてる間に残る1人が子供達の所へ走り、
エストさんには敵が近接の方に気を取られてる隙に封印石破壊を狙って貰う、と言うものなのだけど。
分身にも誰か一人向かった方がいいかしらね。
成功条件は子供達の救出と封印石の破壊だから、分身はほっといた方がいいのかしら…。 -
2014/11/30-12:04
し、失礼しまーす…(こそこそ)
皆さんお久しぶりですっ、精一杯頑張るのでよろしくお願いしますねっ!
か、からかわれるのは慣れてるので平気ですよっ!?(グレンを見ながら)
子供達、怪我したりしてないといいんですけど…
見つけたらまず安心させてあげないとです。 -
2014/11/30-10:27
輝さん、アリシエンテさん、ご一緒できて嬉しいです。
よろしくお願いします。
地図、あるといいですね。
前からある遺跡ですし、子どもたちが覚えているところまででもわかれば嬉しいな。
雪の精霊…子どもの相手をする感じかしら?
小さい子は好きです。一緒に遊んだら、道案内してくれるかしら? -
2014/11/30-10:06
お邪魔するわっ。お二人とも、今回も宜しくお願いするわねっ!
しかし……3人だと出来る事が限られてきてしまうわね。
まず迷宮の地図は借りられないかしら?
大人や子供達が入れる遺跡物が放置されているとは思い難いし、危険かどうかや過去の遺物で探査隊が過去に入っていると思われるので、それをプランと共に書きながら。駄目もとで。
許諾を頂けるようであれば、こちらでプランに入れるわっ。
雪の精のからかいに付き合う……(しばらく悩んで)
付き合えるかしら……遊びにしろ、何にしろ……どうも、そういうものは苦手で(困り) -
2014/11/30-00:28
こんばんは、リチェさん花の迷宮ではお世話様でした。
今回もよろしくお願いね。
とは言え。
まだ2人だし、戦闘の連携についての詳しい話し合いはもうちょっと人が増えてからの方がいいかしら?
とりあえず雪の精さん達にどうやって協力して貰うか考えておくわね。