プロローグ
クリスマスが近づく『ある日』
ノースガルドの『古代の森の中』
あなたは『クマさんに』出会いました。
ただしそのクマさんの頭には、角が3本ありましたとさ。
ミットランドの北にある雪深い地域。ノースガルド。
その大半を覆うスノーウッドの森の中心部『古代の森』の入り口に、あなた達は来ていた。
クリスマスツリーの原木である『メリーツリー』の育つこの森。
神聖な場所であるこの場所は、今、炎龍王とその部下達が成した障壁に覆われている。
本来ならばメリーツリーに宿るはずの聖なる力。それを、炎龍王達がこの障壁により闇の力に変えているらしい。
このままでは闇の力を得た炎龍王が、更なる力を手に入れてしまう可能性がある。
そこで、この障壁を破壊すべく、あなた達がA.R.O.A.からこの森へと派遣されてきたのだ。
森の中をしばらく歩いたあなた達は、やがて少し開けた広場のような場所にたどり着いた。
この場所には、障壁の基礎となっているの『封印石』がある。
『封印石』は高さ1mほどの円柱形の石で、それが大人の膝くらいの高さに浮かんでいる。
A.R.O.A.の情報によれば、封印石はさほど丈夫でもなく、硬いもので打撃を与えれば壊すことができるらしい。
が、ここに3っつの問題がある。
一つ目は封印石を守る防御バリア。
色ガラスのようなバリアが封印石を守っているのである。
しかもこのバリア。どうやら周囲の者達の感情によって色や強度を変えるらしい。
瘴気の元、つまり恐怖や怒りのような負の感情が高まれば高まるほど、硬くなってしまうようだ。
しかし、戦闘が始まれば自分達や敵から何らかの負の感情が発される事は避けられないだろう。
二つ目は神人の喉。
森に満ちる瘴気のためか、或いは森に生息する未知の植物の芳香のためか。
詳しい理由は分からないが、ここに来るまでの道のりの中で、何故か神人の声が出なくなってしまったのである。
森に入る前にトランスを済ませていた事は幸いだったが、意思疎通の手段を奪われたのは痛手だった。
三つ目は封印石の前に立ちふさがるデミ・ベアー。
3本角のクマさん。デミ・ベアーである。
元はヒグマのようなものだったのだろうか……。黒っぽい毛皮に覆われた巨体のクマ。体長は2.5mくらいありそうだ。
肉に執着があるらしく、周囲には動物の破片と見られるものがいくつか散らばっている。
これら3っつの問題を乗り越えて『封印石』を破壊する。
それが今回のあなた達に課せられた任務だ。
解説
●目的
複数ある封印石を破壊することで、古代の森に張られた障壁を消滅させることができます。
今回破壊するのは、その一つです。
バリアを破り、封印石を破壊してください。
●封印石
高さ1m程、直径50cm程の石の円柱です。
硬い武器などで力いっぱい叩けば、さほどの難はなく壊すことができます。
●封印石を守るバリア
一見すると薄い色のついたガラスの板のように見えます。
性質もガラスに似ており、封印石と同様、打撃を与えることで破壊できます。
周囲に居る者の感情により、色合いと強度を変えます。恐怖や怒りが増せば、その分強度が増します。
バリアが反映する感情にはウィンクルム達だけでなく、デミ・ベアーの感情も含まれます。
●声が出せない神人
原因は不明ですが、今回のエピソードでは神人は声を出すことができません。
喋ることのできない神人達でどう連携をとっていくのか、また神人と精霊の意思疎通をどうするか。
上手い方法を考えていただければと思います。
(基本的には、このエピソードが終了すれば声は元に戻ります)
目的を達成した後、神人から精霊への労いも忘れないでくださいね!
●デミ・ベアー
野生のクマがデミ・オーガ化したものです。
頭に3本の短い角があり、全身が黒っぽい剛毛に覆われています。
体長2.5m程。体重は400kg程と推定されています。イメージとしてはシロクマくらいの大きさです。
普通のクマは雑食ですが、デミ・ベアーはお肉が大好きです。
凶暴化していますが、食べ物以外の基本的な性質や能力は普通のクマと同じです。
●ロケーション
森の中ですが、封印石の周りは木々がなく少し開けた広場のようになっています。
広さは小規模な公園ほどで、中央に封印石があります。
●その他メタ的補足
敵はデミ・ベアー1体しかいませんので、安心(?)してください。
ゲームマスターより
プロローグを読んで下さってありがとうございます。
今までのドタバタコメディー系アドベンチャーエピソードから一転、強敵が現れました。
クマって怖いですよね。
あんなに怖い獣が、どうしてあんなに可愛いぬいぐるみになって親しまれているのか、謎です。
熱く、激しく、そして楽しい(?)戦闘エピソードにできたら嬉しいです。
ご参加、お待ちしています。
リザルトノベル
◆アクション・プラン
手屋 笹(カガヤ・アクショア)
服装:厚手の服、防寒具 (持ってない人の分も用意) 声が出なくなってしまうなんて厄介な… 皆さんと離れて行動するのは危険ですね… 戦闘時は熊から目を離さないようにしつつ 精霊さん達の後ろに隠れていましょう。 広場まで出ず樹の影に隠れて戦闘の様子を見ます。 必ずクロスさんと行動します。 熊が精霊さん達を避けて神人側へ来るようならば 距離を取り回避に徹します。 動物の破片が散らばっていない箇所へ移動。 戦闘終了後はカガヤの肩を軽く叩くなどして 戦闘の余韻を晴らしましょう。 伝わるか分かりませんがお疲れ様ですという気持ちで。 バリアへの影響が残らないようにします。 わたくしもフライパンを構えて バリアと封印石を思いっきり叩きます。 |
クロス(オルクス)
アドリブ可 防寒具×2 目的 ・バリアと封印石撃破 行動 ・声が出ないので戦闘は精霊に全て任せる ・基本的にデミと直接対峙せず、精霊の後方に控える(広場まで出ず、樹の影などに隠れる ・デミに対しては距離を取り、狙われても回避に徹する ・動物の破片が少ない場所を見極めて移動 ・神人同士で一塊となってまとまり、あるいは2組で行動(笹と組む ・精霊が無茶をしないか心配しながらも影で応援 ・戦闘後、バリアと封印石を破壊 ・破壊する前に休憩をし精霊を労わる ・その後破壊 「あー…あー アレ?声が出る? っしゃ戻ったぜ! っとオルク大丈夫か!? 怪我とかしてねぇ!? ばぁか、何言ってんだ! ったく心配して損した… でもまぁ無事で良かったよ(微笑」 |
アマリリス(ヴェルナー)
声がでないとなると不便ですわね 精霊方に頑張って貰うほかないでしょうか 封印石には守護者がいると仮定し作戦を立ててから出発した 防寒具など基本的な事は出発前に対応の体 声が出ない事での対応は道中に気づいた時点で取り決め 声も出ないわたくし達神人が狙われるのは避けたいです 注意を引かないよう後方に固まり控えます こちらに向かってきた場合は回避に専念 逃げる際はユラさんと 回避しきれない場合は盾で衝撃緩和をはかるが そうならないよう最初から充分距離を取る 精霊から離れすぎず対応して貰いやすいように移動 討伐完了後一旦休憩 お疲れ様でしたの気持ちを込めて微笑む そのうち治るでしょうと手の平に文字を書く 落ち着いたら封印石破壊 |
ユラ(ルーク)
申請:救急セット あー・・・やっぱり声でないね 困る・・・あれ、困ることあるかな?不便だけど話したいこともないし、大丈夫だよ 会話が必要な場合は基本手に書くか口パク ■戦闘中は樹の影などに隠れ、邪魔にならぬよう後方に下がっておく デミがこちらに向かってくるなら、回避優先 その際可能ならアマリリスさんと2組分かれるように行動 ■戦闘後は休憩を挟み、怪我人がいるようなら応急処置 ルー君も怪我してないかな…うん、却下だよ。脱げ(口パク) お疲れさま、ありがとう…って声出ないんだった うーん・・・・・・よしよし(頭を撫でる) バリアと封印石の破壊はお手伝い 感情に左右されるなら、なるべく楽しい事考えながらやった方がいいのかな |
●ある日森の中
最初にそれに気づいたのは誰であったか。
神人の誰かが何かを言おうとして、声が出なくなっている事に気づいた。
「神人さん達声出なくなっちゃったの?」
カガヤ・アクショアの言葉に神人達は互いに顔を見合わせ、何かを伝えようと口を開いてみるが、やはりそれは音にならない。
「声出ないって……病気とかじゃないんだよな?」
体調が悪かったりするならば、任務を一旦中断して帰還することも選択肢に入れねばならない……と神人達の様子を伺うルーク。
だが声以外には何の不調もなく、また、神人達だけが一斉にということから何らかの病気が原因であるとは考えにくかった。
「声は気になりますが今は役割を果たしましょう」
ヴェルナー・カートライトの決断の言葉に全員が頷いた。
だが、声が出ないままでは作戦に支障が出る恐れがある。そこで彼らは一旦立ち止まり、今後の対応を決めることとなった。
精霊達が中心となって話し合いを進め、神人達は身振り手振りや、パートナーの手のひらに指で字を書くことでそれに加わる。
(声がでないとなると不便ですわね。精霊方に頑張って貰うほかないでしょうか)
ヴェルナーのかたわらでアマリリス・ノールは、そのたおやかな表情を少し曇らせながらそう思った。
(声が出なくなってしまうなんて厄介な……皆さんと離れて行動するのは危険ですね)
そう考えた手屋 笹は、話し合いに参加しているパートナーのカガヤのすぐ側に控えている。
そして、クロス・テネブラエはパートナー精霊であるオルクス・シュヴェルツェを相棒として深く信頼しているためか、特に動揺するなどの様
子は見せずに、ただ静かにオルクスの隣で話し合いの行方を見守っている。
そんな中、ユラがだけが話し合いの輪から一歩離れた場所にいた。
一人だけ割とのん気な表情をして「あー」とでも言うように暗い森に向かって口を開いている。
(やっぱり声でないね。困る)
が、ふと別の考えが浮上してきてユラは首を傾げた。
(あれ、困ることあるかな?不便だけど話したいこともないし)
困るような困らないような……。でもきっとなんとかなる。
そんな感じで落ち着いたらしいユラの横顔を盗み見たルーク。
(本人困ってなさそうだし、だったら、とりあえず置いといていいか)
納得しかけたが……。
(……いいのか?)
やはり疑問が残った。
ほどなくして話し合いが結論へと至る。
これまで森の中を進んできた時よりも、それぞれの距離を短くして8人は封印石があると言われている場所へと向かった。
●クマさんに出会った
暗い森の不気味な静寂をかぎ裂きに引き裂く獣の咆哮。それはデミ・ベアーの雄たけびだった。
精霊達と封印石の間に立ちふさがるデミ・ベアー。
後ろ脚で立ち上がったその大きさは、長身のヴェルナーですら胸のあたりにようやく届かという程である。更に高さだけでなく、申し分のない
幅と厚みを伴っているのだ。
ウィンクルムとして戦いの経験を積んでいる彼らであっても、その威圧感の前には戦慄を禁じえない。
一方、声の出ない神人達は開けた場所までは出ては来ず、風下の木々の中で一塊となって戦いの様子を見守っている。
万が一デミ・ベアーが神人達に向かってきてしまった時のため、クロスと笹、ユラとアマリリスがそれぞれペアになっていた。
不安、心配、そして信頼。それらの混ざるまなざしの先。一番最初に仕掛けたのはオルクスだった。
引き絞られた両手弓『迅雷のグリューン』から放たれた一本の矢。それはまさに戦いの嚆矢となりフィールドを駆け抜ける。
デミ・ベアーの脇を通り越えた矢。オルクスが狙ったものはデミ・ベアーの後ろ、封印石を護っているバリアだった。
黒っぽい色ガラスのようなバリアの表面を矢が直撃し、破砕音が耳に突き刺さる。
けれどもバリアには傷ひとつ生じなかった。地面に落ちたのは、鏃を砕かれ真っ二つに折れた矢だけである。
やはりそう簡単には行かない、封印石とバリアの破壊には、デミ・ベアーを倒してからじっくりと取り掛かる必要があるだろう。
そんな精霊達の考えに呼応するようにデミ・ベアーが再び咆哮を上げた。
「グオオォォォ……!!」
地面も周辺の木々も震わせる圧倒的な音量。
自分のものに手を出されたデミ・ベアーの怒りに反応したのだろう、バリアの色が赤黒く変化する。
「ここから先へは行かせません」
スキル『プロテクション』と『アプローチⅡ』を展開しつつ『シマエナガ』を構えるヴェルナー。
暗い森を、盾が放つ青白い光と、ヴェルナーから立ち上がる銀色のオーラが照らした。
「グ……?」
銀色のオーラに鼻先を微かに焼かれたデミ・ベアーがヴェルナーを見下ろす。
次の瞬間。
「……!!」
それはまさに衝撃だった。
重量のあるデミ・ベアーの左前脚が、驚くべき速さでヴェルナーに向かって振り下ろされる。
バチィ!!
デミ・ベアーの太い爪が盾に当たり、静電気の放電を何万倍にも強くしたような音が響いた。
青白い光の破片を撒き散らしながらヴェルナーが盾ごと横に吹っ飛ばされる。
動物の残骸が散らばる地面の上を激しく転がるヴェルナー。
「……!!」
木陰で見守っていたアマリリスが声にならぬ悲鳴を上げて両手で口元を覆った。
「……っ。こんなに飛ばされるとは……不覚でした」
盾越しとはいえデミ・ベアーの攻撃をまともに受けた腕と、地面を転がったときにぶつけた肩が痛み、すぐには起き上がれないヴェルナー。
効果を持続している『アプローチⅡ』に引かれ、デミ・ベアーが倒れたままのヴェルナーを追おうとする。
「隙あり……だっ!」
他の精霊達に体側を向けた、その隙をとらえようとロングソード『ギル』を振りかぶって飛び上がるルーク。
空中から『スパイラルクロー』を浴びせるつもりだった。
しかし、ルークのロングソードが振り下ろされるよりも早く、デミ・ベアーが前脚を振るう。
それはまるで、人が空中の羽虫を振り払うかのような無造作な所作だった。
「うぐっ!」
回避の構えの取れぬ空中でデミ・ベアーの裏拳を横腹に喰らい、いとも容易く弾き飛ばされるルーク。
ルークとて決して非力な訳ではないが、己の体重の7倍はあろうかという獣が相手では、そのパワーの差はいかんともし難い。
先程のヴェルナーよりはいくらかマシだが、ルークもまた、叩きつけられた地面の上を土や動物の残骸を撒き散らしながら滑っていった。
そして、吹っ飛ばされたルークと入れ違いにデミ・ベアーの間合いに入り込んだ者がいた。
ロングソード『ヒュッテガルド』を構えたカガヤである。
デミ・ベアーの脚をめがけ、両手で持った剣を突き刺すように振り下ろすカガヤ。
分厚く硬い毛皮を切り裂いてデミ・ベアーの太腿を切り裂きながら『グラビティブレイク』が発動した。
まるで着衣着火でも起こしたかのように青白い炎がデミ・ベアーの体を走る。毛の焼ける独特の匂いが周囲に立ち込めた。
デミ・ベアーの後ろで赤味を増すバリア。
「ゥガアァァ!!」
怒りの咆哮と共にデミ・ベアーが丸太よりも更に太い前脚をカガヤに向かって振り下ろす。
クレーンのフックのような爪を肩に受け、地面に叩きつけられるカガヤ。
「くっ……」
衝撃が全身を貫き、逃れようにも思うように身体を動かすことができない。
そんなカガヤを喰らおうと、デミ・ベアーが大きく口を開けた時……。
「あなたの相手はこちらです!!」
凛とした声が響いた。先程のダメージから何とか立ち直ったヴェルナーの声である。
白銀に輝くヴェルナーの『アプローチⅡ』のオーラ。
敵を強く引き付けるそのオーラにひかれ、デミ・ベアーが足元に転がるカガヤからヴェルナーへと視線を移した。
そしてヴェルナーに向けて足を踏み出す。
ズシン、ズシンと地を震わせる歩み。
しかしそれが数歩を数えた時だ……。
「ゥガアアァァーーー!!」
不意にデミ・ベアーが天に向かって叫んだ。
森全体がビリビリと震え、封印石を護るバリアがドス黒い黄色に染まる。
膝を折り前脚を地面につくデミ・ベアー。その後脚には一本の矢が深々と突き刺さっていた。
デミ・ベアーがヴェルナーへと向かい、カガヤとの距離が離れた瞬間を狙って、オルクスが矢を放ったのである。
『ラピットファイア』により精度を上げられた矢は、狙いを過たず、デミ・ベアーの足を射った。
「グオオォ!!」
デミ・ベアーの咆哮に呼応するように赤銅に輝くバリア。
ヴェルナーとからオルクスに視線を転じたデミ・ベアーが、無事な三足で地を蹴り、オルクスに飛び掛かろうとする。
後方に飛び退りながら、スキル『パルパティアン』で矢を放つオルクス。それはデミ・ベアーの肩に突き刺さった。
だが、デミ・ベアーは止まらない。
勢いのままオルクスを突き倒し、倒れたオルクスを鋭い爪のある手で殴ろうとする。
ゴンッ……!!
そんなデミ・ベアーの後頭部に湿っぽいボロ雑巾のような何かがぶつかった。
ぶつかった衝撃で壊れバラバラになって地面に落ちる動物の残骸。
「……グ?」
デミ・ベアーがグルリと首を回し、残骸が飛んできた方向を睨む。
そこにいたのはルークだった。
デミ・ベアーに弾き飛ばされたダメージからようやく立ち上がったところ、オルクスが危機的な状況にあったため、咄嗟に足元の動物の屍骸を
投げたのである。
通常、クマというものは自分の食べ物というものに対して非常な執着を見せる。
食事の途中で一旦去ったかと思いきや、また戻ってきて、食べかけていた餌を執拗に探す行為も頻繁に見られるそうだ。
残骸とはいえ自分の食べ物に手を出されたデミ・ベアー。当然のことながら、その怒りは頂点に達する。
「グオオォ!!」
組み敷いていたオルクスを放り出し、デミ・ベアーは咆哮と共にルークに向かって突進した。
しかし、後脚の片方と前脚に続く肩に傷を負っているためか、そのスピードは先程までと比べて桁違いに遅い。
向かってくるデミ・ベアーを落ち着いて見据えるルーク。
『ギル』を振りかぶり、デミ・ベアーが間合いに入り込む瞬間に合わせて渾身の力を込めて振り下ろす。
「ガァァァアァァ……!」
左眼から胸のあたりまでをザックリを切り裂かれ、デミ・ベアーが絶叫した。
地面に倒れ、苦痛にのた打ち回る。
不規則に暴れる巨体に、ルークは次の攻撃の糸口を掴むことができなかった。
断末魔の叫びを上げ赤黒い液体を垂れ流しつつ、やがてデミ・ベアーは己の身体を引きずるようにして封印石のほうへと移動しはじめる。
墨よりも夜空よりも、黒く黒く染まってゆくバリア。
「もう終わりにしましょう」
静かに歩み寄ってきたヴェルナーが『イタズラ棍棒』を振りかぶる。
それは真っ直ぐにデミ・ベアーの頭部へと振り下ろされ、森に静寂が戻った。
●あら精霊さん、ありがとう
立ち上がり、背中についた土を払っているオルクスに駆け寄るクロス。
『オルク大丈夫か!?怪我とかしてねぇ!?』
口の動きだけで何を言おうとしたのかが大体分かったのだろう、オルクスがニッと歯を見せて笑う。
「平気だ クーが無事なら良いさ それにオレは必ずクーの所へ戻って来るからな」
その言葉にクロスが軽く目を見開いた。「ばぁか」とでも言うようにオルクスの背中を軽く叩く。
「っつ……イテテ」
小さく漏れたオルクスの呻きにクロスははっとしてオルクスの顔を覗きこんだ。
「いや大丈夫だ」
デミ・ベアーに突き飛ばされた胸と、その際に地面に打った背中が痛んだが、この程度の痛みならば、きっとそれほど酷くはないだろう。
再び笑みを見せたオルクス。
(心配して損した……でもまぁ無事で良かったよ)
相手の肩に自分の肩を軽く押して当てて、クロスはオルクスに微笑み返した。
真っ黒に染まっていた封印石のバリアが桃色を流したように少し薄まる。
『ルー君も怪我してないかな』
剣を納めたルークの顔を覗きこみ、口だけでそう言うユラ。
デミ・ベアーに叩き落とされた時に爪が掠めただろう『フォックスアーマー』の脇腹のあたりが裂けそこから微かに血が滲んでいる。
「大した怪我じゃねぇし、これくらい舐めとけば治る」
袖口でその血をぬぐいながらルークはそう答えた。しかしユラは……。
『うん、却下だよ』
そしてニコリと、実に良い笑みを浮かべる。
『脱げ』
「はぁ!?」
不幸にもユラの口の動きを読み取ってしまい、ぎょっとするルーク。
「脱げ?今、脱げって言った!?」
動揺するルークとは裏腹に携行用の救急キットを手にしたユラはニコニコと笑っている。その笑顔がルークには恐ろしい。
『 ぬ げ 』
デミ・ベアーを倒すことはできても、ユラには勝つことのできないルークであった。
バリアに流れ込む水色の色彩。
未だ戦闘の余韻の冷めやらぬヴェルナーにアマリリスが品の良い笑みを向ける。
(お疲れ様)
声こそないが、そんな気持ちが聞こえてくるような優しい表情であった。
「声は大丈夫ですか?」
訊ねるヴェルナーの手をそっと取るアマリリス。
白魚のような指が、武器を持ち慣れたヴェルナーの硬い手の平に文字を綴る。
『そのうち治るでしょう』
本当に元に戻るのか不安は残ったが、アマリリスの穏やかな微笑みを見ているとなんだかその通りになるような気がしてきた。
手に書かれた文字を信じてヴェルナーは頷く。
ゆっくりと息を吐きながら昂ぶりの余韻を鎮めていたヴェルナーの肩にアマリリスの手が伸びてきた。
したたかに打った肩を気遣うまなざし。
「そのうち治ります」
わざと先程のアマリリスと同じ言葉を返したヴェルナーに、アマリリスが声を出さずにクスリと笑う。
バリアの色がまた一つ薄くなった。
笹に手を貸してもらい、何とか身体を起こすカガヤ。
太く硬いデミ・ベアーの爪に肩を切り裂かれ『スーツ・オブ・トワイライト』が紅く染まっている。
地面に座ったカガヤの背中に手を添えて笹はその顔を覗きこんだ。
「大丈夫だ」
笹を安心させるかのように笑みを浮かべてみせるカガヤ。だが、痛みのためかその顔色は優れない。
(応急処置を……)
確か誰かが救急キットを持っていたはずだと笹は周囲に目を走らせる。
その視線に気づいたユラが手を挙げて笹の注意を引き、手にしていた救急キットを掲げてみせた。
オルクスは背中と胸、ルークは脇腹、ヴェルナーとカガヤは肩。
何だかんだで全員が上半身にまとっていた防具と衣類を引っぺがされ、寒さに震えつつ応急処置を受けた。
手当てが終わり衣類を整えた彼らは、封印石とそれを護るバリアの周囲に集まった。
●お嬢さんお持ちなさい
最初は薄い黒、戦闘中は黒っぽい赤や黄に染まり、最後には真っ黒になっていたバリアは、今は半透明な乳白色へと色を変えている。
『ヒュッテガルド』を鞘から抜こうとしたカガヤ。
そのカガヤの前に腕を出して、笹はカガヤを押しとどめた。そしてバトルフライパン『新婚さん』を手にニコリと笑ってみせる。
(私がやるよ)
そういう意思表示のはずなのにカガヤの背中を冷たいものが流れたのは、きっと『新婚さん』というフライパンのせいだ。
旦那様をフライパンで殴るような女性なら、デミ・ベアーの方が怖くない……かもしれない。
進み出た笹に誘われるようにクロスが、ユラが、そしてアマリリスが、それぞれ己の武器を構える。
先程の戦いでは精霊達が前に出て、神人達が後ろに控えていたが、今度はそれが逆となった形だ。
精霊達のダメージや疲労を考えれば、きっとそれが妥当な選択だろう。
精霊達が念のため周囲を警戒している中、まずはクロスが氷の剣『ブリザートデビル』で力いっぱいバリアを叩く。
一番最初にオルクスが矢で射った時と同様ガラスが砕けるような音が響いたが、バリアには何の変化もない。
思うようにバリアが破れなかった事に対して、クロスが微かな不満を感じたのだろう、バリアの色がほんの少しだけ黒味を帯びる。
「……」
平常心平常心……とでも言うように胸の前で両方の手の平を下に向けるクロス。一斉に頷く残りの神人。
続いて笹がフライパンで、ユラが剣で、アマリリスがワンドで、それぞれ力いっぱいバリアを叩いた。
そしてもう一度クロスが剣でバリアを叩いた時。
パァァーーーン!!
それは風船が割れる音を何十倍にも大きくしたような音だった。
乳白色だったバリア全体に細かい亀裂がびっしりと走り、バリアがが真っ白になる。
そしてそれはクリスタルの小石を撒き散らしたかのように地面に散らばった。
残るは封印石ただ一つ。
バトルフライパンを振りかぶった笹が、封印石に向けて『新婚さん』を力いっぱい振り下ろした。
フライパンの形状は何となくラケットに似ている。
けれども実際に武器として使用するならばラケットのように面で叩くのではなく、フライパンを縦に持ち、フチで叩いたほうが攻撃力は増す。
封印石の先端に脳天チョップのように突き刺さるフライパン。
そして封印石は音もなく真っ二つに割れて地面に落ちた。
●花咲く森の道
その後、ヴェルナーの提案により彼らはデミ・ベアーの犠牲となった動物達の残骸を一箇所にまとめて地に埋めた。
いつの間にか、どこかから花を見つけてきたアマリリスが、それを動物達に被せた土の上に置く。
これで任務は無事に終了した。
封印石があと何個残っているのかは不明だが、障壁を消滅させる事に貢献できたのは間違いないだろう。
『お疲れさま、ありがとう』
森の中、帰路を辿りながらルークを振り返ったユラの口がそう動く。
(って声出ないんだった)
少し困ったように眉を寄せるユラ。手の平に文字が書けるよう手を差し出しつつルークは訊ねた。
「ん?何か言いたいことあるのか?」
ルークに向かって伸びるユラの手。しかしそれはルークの手ではなく頭へと向かった。
(よしよし……)
まるで身体の大きな弟を可愛がるような仕草でユラはルークの頭を撫でる。
「子供じゃないんだから、別に嬉しくねぇし……」
ほのかに頬を染めてそっぽを向くルーク。
もしもそこにバリアがあったなら、きっとそれは桃色に変わったに違いない。
依頼結果:成功
MVP:
名前:アマリリス 呼び名:アマリリス |
名前:ヴェルナー 呼び名:ヴェルナー |
エピソード情報 |
|
---|---|
マスター | 白羽瀬 理宇 |
エピソードの種類 | アドベンチャーエピソード |
男性用or女性用 | 女性のみ |
エピソードジャンル | 戦闘 |
エピソードタイプ | ショート |
エピソードモード | ノーマル |
シンパシー | 使用不可 |
難易度 | 普通 |
参加費 | 1,000ハートコイン |
参加人数 | 4 / 2 ~ 4 |
報酬 | 通常 |
リリース日 | 11月28日 |
出発日 | 12月05日 00:00 |
予定納品日 | 12月15日 |
参加者
会議室
-
2014/12/04-23:28
-
2014/12/04-23:26
-
2014/12/04-23:11
-
2014/12/04-21:55
間があいてしまい申し訳ありません。
現在の流れに異論ありませんわ。
ではプランを仕上げてきます。 -
2014/12/04-21:43
遅くなってごめんなさい。
私もプランはほぼ完了してます。
>二手
状況によるから特定しない方がいいかなぁと思っていたんだけど、
いざというときに迷って動けなくても困りますもんね。声でないし・・・
私も図の通りで大丈夫ですよー。
>封印石&バリア破壊
解説にも「労りを忘れないように」とあるので、そこは意外と重要なポイントなのかも。
こちらも休憩を挟む方向に修正しておきますね
>パルパティアン
2手3手先を考えての具体的な対策はいくらあっても困ることではないので、
ぜひお願いしたいです。もちろんルー君にも頑張ってもらわなきゃいけないんだけど
>防寒具
モ=ジスウに邪魔されてるので入りそうにないです・・・
着てきていることを願います。
あと数時間かぁ・・・皆さん、がんばりましょうね -
2014/12/04-16:17
クロス:
>笹
脚か…それは考えてなかった…!
サンキュ!そっちに切り替えるわ!
-
2014/12/04-16:06
>クロスさん
どこか体一部を狙うなら脚を射て機動力を減らす方が個人的にはお勧めです。
あと申し訳ありませんが、
この後23時頃まで会議室を覗く事が出来ません。
何かありましたら書き残して頂ければ締め切り前にも対応しますのでよろしくお願いします。 -
2014/12/04-15:42
クロス:
あぁ!言い忘れてた!
すまん!!
オルクの武器今回は弓矢なんだ
パルパティアン使うなら弓の方が当たれば攻撃力+されるからさ
そんで、プランにデミ・ベアーの目を最初に狙うよう書いといた
目潰ししとけば大分ダメージ大きいだr……
待って、目潰し出来たらもっと興奮して俺達の方へ来る可能性が…大きくないかこれ!?
いやでも来ないか…?
いやいや来る事を想定してやっぱり目潰しは止めておこう…
皆の足を引っ張りたくないしな…
騒がしちまってゴメンな(苦笑)
でも意見があったら遠慮なく言ってくれ!
-
2014/12/04-15:17
クロス:
俺もなんとかプランは書けた(苦笑)
>笹
了解した
ならもう少しプラン煮詰めるか…
分かりやすい様に具体的に書かないと…
>二手
あぁそれを考えるの忘れていた!
んー手っ取り早く決めるなら図の様にするか
俺と笹、アマリリスとユラだな
俺は良いぞ(微笑)
>封印石&バリア破壊
そうだなぁ
そうするか…
少し休憩入れて労わってから破壊
プランに修正しとくよ(微笑)
>防寒具
寒いからあった方良いよな…
風邪ひいちまうし…
入りきれるかな…モ=ジスウ… -
2014/12/04-14:34
あ、あともうひとつ。
防寒具があった方がよいでしょうか。
元々着てきている事に出来るかちょっぴり疑問でしたので、
一応当日の服装として入れておこうかと思いました。 -
2014/12/04-14:00
一通りプラン記入できました。
>パルパティアン
各々で熊を後ろに通さないよう対策はしていると思いますが、
移動しながらの射撃(パルパティアン)いいと思います。
本来なら前衛の動きで後衛まで敵を通さないのが理想なので
カガヤにも頑張るよう伝えておきますね。
おおまかには熊がサイドをすり抜けようとするなら
すぐに神人と熊の間を取るように移動するという感じです。
>神人の動き
いざという時は2組に分かれるという事でしたが、
誰と組むか分けておいた方がよさそうでしょうか。
簡単にクロスさんの図に合わせて
笹&クロスさん
アマリリスさん&ユラさん
でよいでしょうか。
>封印石&バリア破壊
戦闘での相談がメインになってしまっているのでこちらも忘れずに。
あとバリアの破壊に関して戦闘直後だと感情の影響が出るかもしれませんので
少し休憩を入れる、神人から精霊へ労いを入れるなどがある方が良いかもと思いました。
突っ込み諸々ありましたらお願いします。
-
2014/12/03-15:43
クロス:
連投すまない
>戦闘
ヴェルナーがアプローチⅡで引き付けている際、万が一ベアが側面をすり抜けてしまった時があるかも知れねぇだろ?
考えたんだが、その場合オルクが後ろに控えてはいるんだがジョブスキル・パルパルティアンで敵の注意を引き付けられる事が出来ると思うんだ
勿論攻撃も出来る
アプローチじゃないけど、役に立てると思うんだが…どうだろうか? -
2014/12/03-15:10
クロス:
遅くなったな、すまない(苦笑)
>戦闘
あぁ今回は全面的に精霊達に任せるほかないよなぁ…
その方が安全だもんな
それと、ヴェルナーも前衛っと…
了解した
改めて図にすると
石
デミ・ベアー
↑進行方向↑
◆◆◆ ←前衛(カガヤ、ルーク、ヴェルナー)
◇ ←中後衛(オルクス)
※各自攻撃する
↓遠くに避難↓
●● ←クロス、笹
●● ←ユラ、アマリリス
こうなる訳か…
>神人
確かに盾で防ぐのは些か危険な行為だったな…
すまない、安易な発言をしてしまった…
今回は回避を重点に置いてプランを書く事にするよ
はぐれそうになったら二手に別れて、だな
その方が安心もするか… -
2014/12/03-14:34
>戦闘
それではカガヤはヴェルナーさんが引き付けてくださっている間の隙を狙って
デミベアーへ攻撃を仕掛けてもらうようにします。
>神人の動きまとめ
・基本的に熊と直接対峙せず、精霊の後方に控える。
(広場まで出ず、樹の影などに隠れる)
・熊に対しては距離を取り、狙われても回避に徹する。
・動物の破片が少ない場所を見極めて移動。
・神人同士で一塊となり、まとまってあるいは2組程度で行動。
神人の行動をまとめるとこのようなところでしょうか。
>救急セット
元々戦闘があるであろう事は予想できると思いますので大丈夫だと思います。
よろしくお願いしますね。 -
2014/12/03-09:14
>戦闘
今回は精霊達に任せて、私達は下がっている方が安全だよね。
クマさんの視界に入らないように、いっそ森の中?傍?まで逃げてしまうとか。
敵もこちらを認識しているだろうけど、特別神人を狙うわけではなさそうですし
精霊は前へ、私達は後ろへ下がれば敵の注意は精霊の方に向くんじゃないかな。
戦闘の流れとしてはアマリリスさんの言う通り各自攻撃で良いと思う。
>神人
盾持ちは心強いけれど、私も回避に専念した方がいいと思うなぁ。
ばらばらになりそうな時はせめて2組ずつになれるように。
なんにしろ神人の行動としては戦闘後のバリアと封印石の破壊がメインになりそうかな。
救急セットを申請してみようと思うけど、それくらいなら事前準備しててもおかしくないよね。 -
2014/12/03-02:00
>戦闘
相手が一体だけで場所も開けていますし、特別考えなければならない事というのはなさそうですわね。
オードソックスにヴェルナーがアプローチⅡでデミの気を引いて盾になり、各自攻撃の流れかしらと。
クロスさんの図ですと、そこの前衛にヴェルナーも入る配置で問題ないと思います。
側面をすり抜けていかれないよう注意ですわね。
封印石とデミに遭遇した状態から開始のようなので、向こうはこちらを認識している状態と考えられるでしょうか。
そこから動物の破片を利用する場合、拾うのは神人が行わなければならなそうですね。
それで神人に目を付けられると困りますので今回は利用しない方がと思いますわ。
神人が待機する場所は、そういったものがあまりない場所の方が比較的安全かもしれません。
>神人
声が出ないとなると緊急時に自分の居場所も伝えられませんし、一塊でいた方がよさそうです。
でも正直な所、大まかな作戦が決まっている場合は不測の事態でも起きない限りそこまで支障はなさそうな気もしますね。
デミの行動も精霊が4人もいれば精霊同士で声を掛け合って把握できそうですし。
盾を掲げる件ですが、これは受け止めるよりかは全員回避か接近される前に距離を取るを徹底した方がよいかと思います。
オーガではなくデミとはいえ相手はシロクマ級との事ですから、神人が受け止めると致命傷になりえるかと。
今回の敵は1体のようですし、距離を取り近づかれないよう注意して自衛に専念した方がよさそうです。
こちらに来てしまった場合は、ばらばらにならないよう逃げる方向を示し合わせておくなどで対処したい所です。 -
2014/12/02-18:07
クロス:
わー!遅くなってすまん!!
了解、手順は1だな
>バリア
なる程、強度確かめるのは良いな
んでその役目がオルクだな、了解した
>神人の声
そこが問題なんだよな…
取り敢えず精霊の後ろにいるしかないよなぁ…
あっなら俺が3人を守るように前に出ておくよ
盾持ちながらだったらベアが来ても対処位出来るだろうし…
って、甘いかなそんな考え…(苦笑)
因みに図に表すとこんな感じ?
石
デミ・ベアー
↑進行方向↑
◆ ◆ ←前衛(カガヤ、ルーク)
◇ ◇ ←中後衛(オルクス、ヴェルナー)
● ←クロス
●●● ←ユラ、アマリリス、笹
どうかな?おかしなことがあったら遠慮なく言ってくれ(微笑) -
2014/12/02-13:05
それでは手順は1で行きましょうか。
わたくしも事前に把握できてる情報はアマリリスさんの仰ってる内容だと思います。
・出発前情報
イベント共通情報(封印石の破壊、障壁の破壊、封印石周辺をオーガが守っている)
・現場(森に入る~広場到着)で把握した情報
今回の3つの問題(感情で強度を増すバリア、守りに付くデミベアー、神人の声が出ない)
現場で把握した情報に対しては出発前準備は出来ないという認識で良さそうでしょうか。
>一度バリアの強度を確かめる
封印石にバリアがあるかどうかは依頼毎に変わってくるようなので、
今回のものはどうなのか確認を行うのは良いと思います。
戦闘前にそれであっさり壊れるようなら御の字ですしね。
戦闘はデミベアー1体のみという事なので熊の行動特性を意識して、
精霊全員で対処に当たればそれほど難しくはないでしょうか。
その辺に散らばっているという動物の破片を使って引きつける事はできるかもですね。
今の所神人の声が出ない件に関しては神人はあまり前には出ず、
必ず熊を視界に入れながら精霊の後ろに居る事くらいしか思いつきませんね…。 -
2014/12/02-01:24
ごきげんよう、アマリリスと申します。
パートナーのヴェルナー共々よろしくお願い致します。
わたくしも手順1で問題ないと思います。
今回の目的は封印石の破壊ですから確実に壊せる状況を作りたいですわね。
バリアに感情が反映されるにしても、特に悪影響を与えそうなのはデミ・ベアーでしょうし。
ですのでバリアですが、プレストガンナーのオルクスさんがいらっしゃいますし、
戦闘前に一度封印石を攻撃して頂いてバリアの硬度を確かめてみるのはいかがでしょうか?
比較的影響の薄そうな戦闘直後でも破壊できないのかどうかは気になります。
打撃を与える、ともありますので直接殴らなくてはいけないのかもしれませんが、試してみる分には問題ないかしらと。
>事前情報
クマと判明しているかは怪しそうですわね。
ですが封印石には守護者がいるというのは定説になっているようなので、
わたくしも何がいるにしろ対策は立てて森に入った状態だと想定していましたわ。
声についても、
「ここに来るまでの道のりの中で、何故か神人の声が出なくなってしまったのである。」
とありますので、道中に声がでなくなったのならばその時点で打ち合わせはできそうだとも思いますわ。
道中誰も喋っておらず、いざという時に声が出ないと気づいたパターンの場合はその限りでもないですが…。 -
2014/12/01-23:33
どうも、ユラです。
笹さん・アマリリスさん達はお久しぶりです。
クロスさん達は初めまして・・・だよね?
まぁとにかく、皆さんよろしくお願いします。
私も1の作戦が良いと思います。
「敵はクマさんしかいない」とのことですから、わざわざ戦力を割く必要もなさそうかなぁと。
ところで・・・クマさんのことは事前情報に含まれてるのでしょうか?
トランス済みだったので、クマさんへの対策や作戦はある程度決まった状態で
森に入ったと思っているのですが。
それなら声が出なくても、そんなに困らないんじゃないかなぁと思ってたんだけど・・・
突然出会ったのなら、私達の声が出ないのは痛手ですよね。 -
2014/12/01-14:58
クロス:
全員逢った事あるな(微笑)
カガヤ、笹、交錯では世話になった
今回も頑張ろうな!
俺は1の作戦が良いんじゃないかと…
確実に石を叩くならそっちが良いと思うんだ
デミベアの感情等が影響するならさっさと倒しておきたいしな。
俺達の声が出なくなるのは突然だろ?
森に入ってから…
つまり事前情報ではない
難しいな…
事前情報だったら最初からメモ帳とか持ってこれてたんだがな…
まぁそれでも連携は難しいか…
さてさてどうしたものか… -
2014/12/01-14:47
-
2014/12/01-14:38
皆さん一度はお会いした方ばかりですね。
改めまして手屋 笹と精霊のカガヤです。
今回もよろしくお願いします。
声が出ない神人、封印石の破壊、バリアの破壊、デミベアーの対処…
色々考えるべきものがありますね…
順に考えていきましょう。
おおまかに手順は2通りでしょうか。
1.全員でデミベアーを討伐後、バリア、封印石の破壊を試みる。
バリアの強度にデミベアーの感情も影響を与える事を考慮し先にデミベアーを倒して
その影響をなくし確実にバリア、封印石を破壊する。
2.デミベアーをウィンクルム2組程度で引き付け、残りの2組でバリア、封印石を破壊する。
手早く行くならこちらかと。ただし今回時間制限は特別設けられていないので
どうしても早くという必要は無さそう。
封印石の破壊を確実に目標にするなら1かなと考えました。
これ以外でも皆さんのご意見をお待ちしています。