プロローグ
女性同士で会話に花が咲くと、自然と突っ込んだ話に行きがちである。
もちろんパートナーに相談できないようなかなりディープな内容にだって展開される。
タブロス市内の喫茶店に集まっている神人達も束の間の休日に集まって会話を楽しむ日だってある。
そしてガールズトークの中でついつい悩みを漏らしてしまうこともある。
『新しい下着買おうと思うんだけど、皆ってどんな下着を選ぶの?』
下着といえば、女性の見えないオシャレの代表格である。
色だけでも女性らしいピンクや水色から、機能性を重視したベージュやホワイト、色っぽさを意識できるワインレッドにブラック。
更にはレースやフリル、花や蝶の刺繍にプリーツやギャザーの入ったデザイン。
サテンにコットン、シルクなどの素材にこだわる人も居るかもしれない。
もしかしたら合わせてロングキャミソールやガーターベルトを買ってる人も……?
……下着も元を正せば『衣類』だ。
使い続ければ寿命が来て新しい物に買い換えなければならない。
いい機会だし他の神人の話も聞いてみようかな……
***
そんな神人達のいる、仕切りで遮られた隣の席。
幸か不幸か、自分達のパートナーが普段身につけているランジェリーについて話そうとしている。
精霊だって男、女性同士の話に興味がないと言えば嘘だ。
……しかも絶対に面と向かって聞けるような話ではない。
ここで耳をそば立てずして、いつ立てるんだ!?
精霊たちは、神人達のガールズトークに耳を澄ませ始める……
解説
神人達のランジェリートークを精霊達が聞き耳しております。
カフェのケーキセットで300Jr消費します。
(神人と精霊の2人分です)
●プランにこんな内容が書いてあると反映しやすいです。
好きな色・デザイン・素材
選ぶときの基準、デカいか小さいか(バスト的な意味で)
※実際のブランド名は改変しますのでご了承下さい。
精霊の好みとしても上部の内容があると、精霊の妄想もはかどるでしょう。
なお、精霊の皆さんは神人に見つかったら後が怖いので
キチンと見つからないように万全の対処をします。
探したりすると、親密度が上がらないので止めて差し上げましょう。
ゲームマスターより
木乃です。趣味です、自重はしません!
ガールズトークならではのぶっちゃけに精霊はどんなリアクションを見せるでしょうか?
ディープなトークに精霊達も興味津々です。
それでは皆様のご参加お待ちしております。
リザルトノベル
◆アクション・プラン
リゼット(アンリ)
よりによって今日はくまさんのショーツ ほんとはもっと大人っぽいうさぎさんのだってあるのに! ちょっと大胆にいちごのだって持ってるんですからね ブラはスポーツタイプ…これから大きくなるんだから! ちょっと控えめなだけなんだもん… そんなに薄かったり小さかったりしてお腹痛くなったりしないんですか? 私はお腹の下くらいまでないと… やっぱり私もそういうのを着けた方がいいのかしら 別に誰かに見られたりするものじゃないけど 好きな人にはいつか見られる? そんな…えーっと…私はそういうのないです! ないったらないですー! もしよかったら今度一緒にお店に見に行ってもらえませんか? 一人だと結局いつもと同じものを買ってしまいそうなので |
クロス(オルクス)
アドリブ可 色 青系 デザイン ベビードール フリル 桜柄 ガーターベルト 素材 シルク 選ぶ基準 恋人が好きそうな物 セクシーだけど可愛い物 バスト D75 「今まで職場の女友達が買って来てくれてたし宿舎は男だらけだし男装だとサラシだし自分で買うなんて事つい最近だから参考になんかならんぞ!?(焦」 「俺が持ってんのはセクシーだけど可愛い系が多いな 色は青が多いけど黒も持ってる 選ぶ時はオルクが好きそうな奴、かな(照 前着替えを見られた時透けてるのが好きって言ってたから次はそれを… あぁたまにオルクと鉢合わせや部屋に来るんだ 最初は怒ったけど、俺達宿舎で一緒に住んでて恋人(小声)だし慣れたと言うか… それにオルクの洗濯は俺がやるし…」 |
楓乃(ウォルフ)
私は白色で花とか細かい刺繍が入ってたり、フリルやレースがついたものが好きなの。 選ぶときはチューブトップのものを選んで買っているわ。胸元も隠れるし、その、動いてもあんまり揺れないし…。 ショーツもウエストフリルを選んで買うわ。 リゼットちゃんはくまさんなのね。可愛いわ!! クラリスさんは、ソルティさんに選んでもらってたの?!…ソルティさんって…偉大ね…! クロスちゃんはセクシー系かぁ。 実は私紫色も好きで、こっそり濃い紫色の下着も持っているんだけど、ちょっとセクシーすぎて。 私には早いかなってタンスの奥に隠しているの。 ウォルフにバレちゃったりしないか、ちょっとヒヤヒヤしているわ。 ※アドリブ大歓迎です!!! |
クラリス(ソルティ)
▼好み ・セクシー系 ・赤系統 ・薄い素材 ・基準:大きいサイズで動きやすい事 話を興味津々に聴きながら皆に積極的に絡む 沢山あって選ぶの面倒だから、ソルティと一緒に下着屋さんに行って選んで貰ってたんだけど 「もう立派な大人の女性なんだから自分で選びなさい」って言われたの ホント困っちゃうわ…皆はどんなの着てるの? 胸のサイズが一番問題!大きいサイズってなかなか可愛いの無いわよねぇ 最近はファスナーブラがお気に入りよ 真ん中のファスナーを上げると…なんと簡単に綺麗な谷間が! これならリゼットちゃんも着れると思うわ! いろんな下着があるのねぇ…皆に教えて貰った物を着てみたいわ ふふ、着て見せたらソルはどんな反応するかしらっ |
◆女子会inカフェ
麗しい女性達の午後のティータイム。
その席に一石を投じたのはクラリスだった。
「実はさ、ソルティと一緒に下着屋さんに行って選んで貰ってたんだけど『もう立派な大人の女性なんだから自分で選びなさい』って言われたの」
ホント困っちゃうわ、と溜め息を吐くクラリス。
テーブルに両手で頬杖を付く彼女の水蜜桃のような胸もテーブルに乗ってふにゅっと形を歪める。
「ソルティさんって、偉大ね……!」
そんな言葉を呟きながら慄き驚愕の表情を浮かべるのは楓乃。
おっとりした印象の彼女も隠されたグラマラスボディの持ち主、クラリスにとっては一番助言を受けやすい相手かもしれない。
尤も、服装から察するに好みの違いがありそうなのが難点か。
「クロスちゃんはどうなんですか!?」
「お、俺も今まで職場の女友達が買って来てくれてたし宿舎は男だらけだし男装だとサラシだし自分で買うなんて事つい最近だから参考になんかならんぞ!?」
楓乃は隣で硬直していたクロスに話を振ると、クロスも慌ててわたわたと両手を振り早口で誤魔化そうとする。
彼女も軍服の下に引き締まった肢体をもつが、着込んだ服に隠れている胸には女性らしいD級胸部装甲(カップ)を持っている。
賑やかな年長組を見つめるリゼットは、心の中でこう叫んでいた。
《下着くらい、自分で買いなさいよ……!!》
渾身のツッコミを声に出さなかったのは、良心が働いたからかもしれない。
***
仕切りの向こう側。
かしましく騒ぐ楓乃達に漢(not誤字)達が戦慄して目を見開く。
ある者はフォークを落とし、ある者は口の端から飲んでいたコーヒーが漏れている。
「ソルティに、選んで……?!」
わなわなと声を震わせたじろぐウォルフがチラリと横目でソルティを見やる、いつもと変わらぬ物腰穏やかな笑みだが明らかに目が笑ってない。怖いよ!
「……わかった、悪かった。だからそんな冷たい笑顔を向けるなソルティ」
小さく震えてウォルフが視線を仕切りに戻す、相変わらずクロス達の賑やかな雰囲気が伝わってくる。
「美人が揃って下着の話とは、この耳はこういう時のためについていたんだな」
そう呟いてニヤリと笑みを浮かべるアンリ、しかし女性の下着トークを盗み聞きしている時点でだいぶカッコ悪い。
顔が今までに見たことないレベルで真剣なのがシュールな雰囲気を増していく。
「まさかこんな所で別々で逢うなんて奇遇だな。しかも興味深い内容だ」
両手を組んでテーブルに肘をつくオルクスも狼耳をピンと立てて耳をそば立てる。
タブロス市内の電力を全て搾取してでも完遂してやろうという気迫すら感じられる。
何が彼をそこまで駆り立てるか。
「バレたら、俺達の未来がどうなるか……解ってるね?」
真剣味を帯びたソルティの言葉に全員がゴクリと生唾を飲み、大きく頷く。
《イメージ図:下着の話を盗み聞き→パートナーにバレる→『ち、違うんだこれにはワケが(ry』
→『どんなワケよ、この変態!』→変態として扱われる→周囲に変態として認知される→人生オワタ》
このような結末は絶対に避けなければならない!
勇敢なる漢達の心は一つになった。
『決して騒いだり暴れたりして、我々の存在を気取られてはならない』
ウォルフ達は息を潜めると、仕切りの向こうで起きている女性達の密やかな事情に耳を傾ける。
◆基準は大事
「あの、皆はどんな下着を使ってるのですか?」
うちひしがれていたリゼットだが、よく考えてみればタイプの違う3人の同性がいる訳で。
滅多にない機会だ、改めて皆の愛用品について聞いてみることにした。
「あたしは赤系でセクシーなのが多いわね、動きやすければ尚良し?だから薄手の総レースとか結構使うかも」
豊乳を強調するように腕組みしてクラリスは自身の下着について思い出してみる。
「厚手の奴だと動きにくいし、服に形がびたーって浮き出ちゃうしさ」
「うーん、服に響くのはちょっとな」
クラリスが飲みかけの紅茶をスプーンでくるくるとかき混ぜながらため息混じりに呟くとクロスも眉を顰める。
「でも胸のサイズが一番問題!大きいサイズってなかなか可愛いのが無いのよね」
自慢のG級胸部装甲は彼女の悩みでもあるようだ、デザインが大味になりやすいというのも女性としては気になる所。
「わ、解ります!小振りだから可愛いって思えるデザインって多いですよね」
「ねー!しかも値段とか同じデザインでもかなり違ったりするのよ」
楓乃もクラリスの意見にぐっと拳を握りしめて共感する、どうやら探す時に同じような悩みがでるようだ。
(私は、ちょっと控えめなだけだもん……!)
グラマラスな女性陣の悩みにリゼットはなんとも言えずプルプルと小鹿のように震える。
「ク、クロスはどんな物を使いますの?」
現状、理解しがたい悩みにリゼットは表情を引き攣らせながら同じく聞いていたクロスに同じ話題で聞いてみる。
「俺が持ってんのはセクシーだけど可愛い系が多いな。柄もサクラとか、色は青が多いけど黒も持ってるぞ」
「いいですね、サクラ柄!私も今度探してみようかなぁ」
ケーキセットに付いてきたコーヒーを飲みながらクロスも自分の下着を思い出す、ぽやんと楓乃もイメージを浮かべる。
「あと肌触りがいいシルクも最近はお気に入りだな」
「素材でも選んでいるのですね、確かに肌触りがイイと着心地も良さそう」
素材も考慮するという意見にリゼットも『なるほど』と感心する。
「じゃあデザインより素材で選んでるの?」
「え!?いや、その」
クラリスの素朴な疑問にクロスの反応が急にぎこちなくなる。
「……選ぶ時はオルクが好きそうな奴、かな」
『!?』
――女性陣に電流走る。
***
「リズも居たのか、不憫な奴」
アンリは聞き慣れている少女の声に気付き、おどけるように独りごちる。
やはり大人の女性(うち2人はグラマーボディ)相手ではまだまだ力不足だろうなどと思いつつ。
(しょげて帰ってきたらお菓子でも与えておこう)
なんのかんので、傷心した際のケアも考慮する辺り実は紳士なのかもしれない。別の意味もあるかもしれないが。
「女性用の下着屋に付き添うのは色んな意味でキツイんだよね……」
ソルティはクラリスの話が始まると視線を窓の外に見える遠い空へと向けられる。
「けど、すげーなオマエ。尊敬するぜ……」
好奇の目を向けられると知りつつも女の園へと向かっていた猛者にウォルフは尊敬の眼差しを向ける。
(おかげでスリーサイズは94/61/89って暗記済だけどね、こればかりは内緒にしておこう)
遠い目をしながらソルティはニンマリとほくそ笑んでいた。
そして女性陣の話はクロスの話に切り替わっていた。
『……選ぶ時はオルクが好きそうな奴、かな』
「「!?」」
『前に着替えを見られた時、透けてるのが好きって言ってたから、次はそれを……』
「「……」」
クロスの話にオルクスへ冷たい視線が3方向から向けられる。
「一緒に住んでて恋人だから、ほら、色々……な?」
「ガッデム!!」
意味深に呟くオルクスにアンリの拳が音速を超えて抉り込むように打ち込まれる。
「ウボァーッ!」
オルクス、暁(喫茶店の名前)に散る。
「アンリさん、落ち着いてっ」
「連れがお子様だから、そういうのご無沙汰なんだよ……!」
ソルティがなだめるもののアンリの言葉に切実さが痛いほどこもっているせいでなんと言っていいものか。
流石にウォルフも言葉に詰まる。
―なお、ソルティもウォルフも家事を任されているせいで見る機会があったりする。
「さ、最初は殴りかかって来たが今じゃ普通だぞ、オレの洗濯もクー担当だしな」
脇腹を抑えながら口から流れる吐血を拭いつつ、オルクスはドヤ顔で言葉を続ける。
「つか見たことあるんじゃねーかよ!詳しく!そこんとこ詳しく!」
「アンリ落ち着け、バレるから!!」
暴走するアンリをなだめようと漢達は躍起になる。
――その間も女性達の甘やかな話は進んでいく。
◆秘密兵器
「ク、クロスちゃんもセクシー系なんですね……男の人はそういうのが好きなのかなぁ」
漢達が躍起になっている間、クロスの刺激的な惚気話に夢中になっており騒ぎには誰も気づいていなかった。
楓乃はセクシー派が多いのかな、とケーキを一口食べながら耽る。
「楓乃さんはあんまりセクシーって感じじゃないよな」
「ピンクとか水色が多そう、どんなの使ってるの?」
クロスとクラリスは自分達についての話を聞いていた楓乃の下着について予想を立てる。
リゼットも楓乃の下着についてまだ聞いていなかったので興味津々だ。
「私は白色で花とか細かい刺繍が入ってたり、フリルやレースがついたものが好きなの。
選ぶときはチューブトップのものを選んで買っているわ」
楓乃は頬を染めて恥じらいつつも、自身の下着のこだわりについて語る。
「なんでチューブトップなのですか?」
「胸元も隠れるし、その、動いてもあんまり揺れないし……」
リゼットが選ぶ基準について聞くと、楓乃は顔を更に赤らめていき赤くなるにつれ声も小さくなっていく。
胸の谷間はどうしても視線を集めやすい。
チラリズムの基本といえども見られた本人は堪ったものではない、
胸の揺れも見る者の至福を満たしてくれるが当事者にとって痛みが伴う(物理)と言うのは本人にしか解らないことだろう。
「俺もサラシを付けてた頃は外したとき気になった」
「走ってる時とか揺れて痛いことあるわよね」
うんうんと深々頷くクロスとクラリス。
「あ!で、でもね……実は、私紫色も好きで、こっそり濃い紫色の下着も持っているんだけど、ちょっとセクシーすぎて」
「ホントに!?」
「うわ、意外ね」
コソコソと耳打ちするように楓乃が3人にこっそり伝えるとリゼットが驚きのあまりガタッと椅子から立ち上がりクラリスも目を見開く。
「えへへ。タンスの奥に隠してるんだけどウォルフにバレちゃったりしないか、ちょっとヒヤヒヤしているわ」
「いわゆる勝負下着だしな、使い時も大事にしないと」
照れ笑いを浮かべる楓乃にクロスも心情を察して相槌を打つ。
***
「揺れ……っ!?」
ウォルフが楓乃の口から予想外の言葉が出て思わず水を吹き出す……正面にいたアンリが水も滴るイイ男となった。
隣ではソルティも驚いたのか、コーヒーを飲んでいる途中でむせている。
「わ、悪い……アンリ」
宥めてようやく落ち着いたアンリは無言でお絞りを使って吹きかけられた水を拭う。
「なぁ、皆」
滴る水を拭い落としたアンリが静かに3人に声をかける。
「俺としては女にはフリフリのついた可愛いやつを付けて欲しいな、下着は脱がせる為にあるとは言え」
「アンリ、マジで落ち着け」
アンリは唐突に自身のこだわる女性の下着について語り出す、ウォルフが思わずツッコミを入れる。
「オレはクーに似合うなら何でもいい。透けてるのも好きだし胸も大きさなんぞ関係ない」
「オマエも落ち着け」
オルクスも真顔で語りだしウォルフがパシッとはたく。
「クラリスなら可愛い系の下着も似合いそうだなぁ」
「ソルティ、頼むから戻ってこい」
最早この流れに乗るしかないと考えたとしか思えないソルティも続けて呟く中、ウォルフのツッコミもキレがよくなる。
『……実は、私紫色も好きで、こっそり濃い紫色の下着も持っているんだけど、ちょっとセクシーすぎて』
「セ、セクシーだとぉぉぉ!?」
《スパパパーンッ!!》
楓乃の爆弾発言に過敏に反応してしまったウォルフは健全な想像力を以てしてイメージしてしまったのだろう、
将来、そのような如何わしい格好をしてしまうのかと堪え切れずに絶叫したところを3人が一斉にツッコミを入れる。
――ウォルフ、暁(喫茶店の名前)に散る。
「悪いな、同志」
「ここでバレたら身の安全は保障出来ないぞ」
同じ犬耳をもつオルクスとアンリがニヒルに決め、ソルティも無言で居た堪れない顔になる。
……格好つけているが、彼らがしているのは女性の下着トークの盗聴である。
◆なんやて、くどう
(わ、私と少ししか違わないのに……楓乃、恐ろしい人だわ!)
リゼットにとって楓乃の勝負下着はかなり衝撃的だったようで、もし背景効果がつくとしたら雷光がピシャーン!と轟いていたことだろう。
「ところで、リゼットはどんな下着を使ってるんだ?まだ聞いてないし気になるな」
衝撃を受けている様子も露知らず、クロスがふとリゼットの話を聞いていないと話題を振ってくる。
楓乃とクラリスも興味津々という風に話を聞く態勢に。
「わ、私は……」
クロス達の視線に気圧されつつリゼットはポツポツと語っていく。
「ブラはスポーツタイプで、ショーツもくまさんとか……」
「くまさん!可愛いわ!!」
楓乃は興奮気味にリゼットに抱きつくとスリスリと頬ずりし始める。
「ちゃ、ちゃんといちご柄とか大胆なのだって、私も持ってますからね!」
(微笑ましいなぁ)
さりげなく自身も勝負下着はあると主張するリゼットにクロスは意味深な微笑みを浮かべる。
「でも、薄かったり小さかったりしてお腹痛くなったりしないんですか?」
「日頃から鍛えているからな、問題ないぞ」
「あたしも慣れかな?気にした事ないわ」
全員の話を一通り聞いて、やはり気になるのは自身と違う物を身につける人物の体験談だ。
薄手の素材を愛用するクロスとクラリスにリゼットが疑問を投げかけるが当人達は問題ないらしい。
「なるほど……やっぱり私もそういうのを着けた方がいいのかしら」
「オススメはあたしの最近のお気に入りでもあるファスナーブラなんだけど、真ん中のファスナーを上げると……なんと簡単に綺麗な谷間が!」
クラリスはキュッとファスナーを寄せる仕草をしてから胸を寄せあげるように手で押し上げる。
胸の形がより強調され、存在感を強める。
「これならリゼットちゃんも着れると思うわ!」
「た、谷間……!」
クラリスの言葉にリゼットが戦慄く、自分にも遂に谷間が出来てしまうのか!と。
***
「ぷぷぷ、リズはやっぱお子様パンツでやんの」
お似合いだと言わんばかりにアンリがニヤニヤと笑みを浮かべる。
「くまさんパンツか、クラリスもそんな時期があったよなぁ」
ソルティは幼い頃のクラリスを思い出して恍惚としていた。
スカートが潮風でめくれ、プリントされたくまさんが見えてしまうなんて事は日常茶飯事だったのだろう。
「まぁ、大胆なスケスケパンツとかはかれても……悪かねぇな?」
しかしキッチリと自分好みの格好をしているリゼットのイメージも忘れないアンリ。まさに紳士の鑑である。(意味深)
「甘いな、アンリ……至極甘い」
三段タンコブを頭にこさえて気絶しているウォルフを尻目に、再び両手を組んで肘をつくウォルフがふっと鼻で笑う。
「ほう、オルクス。それは一体どういう意味だ?」
「まだ第2次性徴期ではない、という仮説をたてるとしよう……この世には個人差というモノがあってだな、10代半ばになってから急激に身体が変化する者もいるのだ」
実際、高校に入ってから身長が急激に伸びたとか、体型に大幅な変化が生じたという者はそれなりに居る訳で。
――つまりオルクスの仮説が正しければリゼットも大化けする可能性は……充分ある。
「ま、まさか……数ヵ月後にはセクシーダイナマイツになっている可能性がある、だと……!?」
驚きのあまり死語を通り越して古代語を口走るアンリに、オルクスは黙ったままゆっくりと大きく頷いた。
「あはは、リゼットさんならもう少ししたらきっと美人さんになると俺も思うよ」
ソルティも妹のように可愛がっていたクラリスの変化を見ていたからだろう、オルクスの主張に同意する。
(お、大人の女になったリズ……くっ、全く想像出来ない!……はぁ、早くでかくなんねぇかなぁ、あいつ)
近い将来か遠い未来か、アンリはパートナーの変化に想いを馳せるのだった。
「ハッ!……あれ?オレ、何してたんだっけ?」
ガバッとウォルフが跳ね起きた……どうやらツッコミの影響でメンタルダメージは解消されているようだ。
◆次の予定
「聞いてみるといろんな下着があるのねぇ……皆に教えて貰った物を着てみたいわ」
「わ、私も……いつもと違う下着、探してみようかしら」
いつもはソルティに選ばせて試着をする形で買っていたクラリスは、目から鱗のような話ばかりだった。
――結果的にソルティ好みの下着を着けさせられていたのは、知る由もないだろう。
楓乃も刺激的な話題に終始ドギマギしていたが、ちょっとした人生勉強になったようだ。
「まぁ、恋人が好きそうな下着は一着あると良いと思うぞ。いつ見られるか解らないし」
クロスはアクシデントでオルクスに着替えている所を見られてしまった事をほんのり思い出す、
最初は恥ずかしくて穴があったら入りたいほど忘れたかったが今ではイイ思い出である。
「好きな人に、いつか見られる?そんな……えーっと、私はそういうのないです!ないったらないですー!!」
クロスの言葉に一瞬きょとんとしたリゼット……何故か脳裏にはアンリの姿が浮かび、無性に恥ずかしさがこみ上げてくる。
ハッとしてリゼットは振り払うように首を振る。
(す、好きな人かぁ)
楓乃は顔も分からぬ精霊に思いを馳せようとする……しかし、顔も分からぬ相手に想像も出来ず。
(うーん、ウォルフならお洗濯の時に見てびっくりしちゃうかな?)
家事を任せているウォルフのことがぼんやり出てきていた。
「好きな人、好きな人かぁ……全然想像つかないわね」
クラリスも頬杖をつきながら最後に取っておいたケーキの苺をパクリと口に含む、口の中一杯に甘酸っぱさが広がっていく。
(でも、特別な一着ね……あって損はないかも)
恋い慕う相手は居ずとも願掛けに一枚もってもいいかな、とクラリスは密かに思った。
「もし、よかったら今度一緒にお店に見に行ってもらえませんか?」
リゼットは紅茶を飲んで一息落ち着いたところでクロス達に今度買い物に行かないか誘ってみた。
「一人だと結局いつもと同じものを買ってしまいそうなので」
「いいわね、あたしもソルティに内緒で買ってみようかと思ってたところよ……ふふ、着て見せたらソルはどんな反応するかしらっ」
このあたしが自分で選んで買うなんて予想外だろうと、驚く顔を思い浮かべてニシシとクラリスは笑う。
「俺も皆が好む物を実際に見てみたいし……(オルクが好きそうな奴、あるといいなぁ)」
自分から見せるのは恥ずかしいが、いつか恋人を喜ばせる為の下着を用意しておこうと謎の決意を固めるクロス。
「くまさんパンツ……可愛いと思うのですが、リゼットちゃんが開拓に挑むなら私も一緒に行きますっ」
楓乃は何故か残念そうに眉をハの字に下げながらも応援したい気持ちはある、早速いつ買い物に行こうかと話を進めるのだった。
***
「過激なのは……洗濯するのは俺だし、色々困るというか……これを機に恥じらいをもってもらえると良いんだけど」
まずは自分で買いに行こうと決めたクラリスに安堵しつつも、次なる試練が確実に迫っていると予感するソルティ。
(兄である以前に、俺も男なんだからな?)
……お兄ちゃんは複雑な心境である。
「全然思い出せねぇ。何でか紫色って言葉だけが頭に残ってるぜ……何でだ?!」
「楓乃とリズの髪がどっちも紫色だなって話してたからだろ」
気絶させられたウォルフは楓乃の爆弾発言の確信を忘れてしまったが、色だけを覚えていたらしい。
アンリがなんとも言えない表情で誤魔化したせいで今は思い出す様子はない。
(リズも大人の階段を昇るかぁ……イイ女にいつなるかな)
まだ幼さを感じさせるリゼットだが、如何様な成長を遂げるのだろうか。
――そう遠くない日にアンリが見惚れる日が来るかもしれない。
「さて、そろそろオレ達も撤退しよう。いつクー達が帰り支度するか解らないしな」
オルクスの言葉にソルティ達は頷くと、こっそりレジの方へと向かう。
見えないお洒落は苦労も多い。
4人の漢達はパートナーの見えない努力をひっそり知るのだった。
依頼結果:大成功
MVP:
名前:楓乃 呼び名:楓乃、バカ楓乃 |
名前:ウォルフ 呼び名:ウォルフ |
名前:クラリス 呼び名:クラリス |
名前:ソルティ 呼び名:ソル・ソルティ |
エピソード情報 |
|
---|---|
マスター | 木乃 |
エピソードの種類 | ハピネスエピソード |
男性用or女性用 | 女性のみ |
エピソードジャンル | コメディ |
エピソードタイプ | ショート |
エピソードモード | ノーマル |
シンパシー | 使用不可 |
難易度 | 簡単 |
参加費 | 1,000ハートコイン |
参加人数 | 4 / 2 ~ 4 |
報酬 | なし |
リリース日 | 11月10日 |
出発日 | 11月17日 00:00 |
予定納品日 | 11月27日 |
参加者
会議室
-
2014/11/16-23:10
-
2014/11/16-22:46
-
2014/11/16-22:20
-
2014/11/16-22:15
-
2014/11/14-23:17
※PL:
そうですね!
アクションにバレるような行動はかかず、
神人達はひたすらキャッキャウフフとディープなトークを繰り広げましょう~♪
楽しみですね!プランまとめておきます~!
-
2014/11/14-12:24
(PL:
なる程…それもそうですよね…
ではアクションにはバレるような行動を書かないでおきますね!
それにモ=ジスウ的に書ききれないと思われますしね(苦笑)
ではそのようにプランを書かせて頂きます!
ご返答ありがとうございました(お辞儀) -
2014/11/14-12:15
※PL:
背後で失礼致します。
バレそうになった時にどのような方向性で対処をするか等を簡単にでも記載した上で
GM様が調整して下さる認識でおりました…。
基本的にはアンリさんの発言にもありますが、あえてバレるようなアクションを書かなければ
問題ないかと思います! -
2014/11/14-11:29
オルクス:
まさか別々で集まるなんてな…
取り敢えずウォルフ、息はしても良いが騒ぐなよ…?
騒いだら終わりだ…殺される…(ゲンドウポーズ
クーの下着はセクシー系やガーターベルトとか持っていたな
オレ的には透けてるのも好きなんだがな
まぁクーなら何でも似合うしクーが着るから良いんだよな
兎に角バレないよう最善の注意を払っておこう…
(背後:そう言えば解説に【キチンと見つからないように万全の対処をします。】と書いてあるので多分GMさんが対処してくれるんじゃないかと思うのですが…どうでしょう?
一応此方でも対処しといた方が良いですよね?) -
2014/11/14-11:21
ソルティ:
うん、了解。バレないようにトーンを落として話すようにするよ
早くも動揺しているウォルフ君が心配だし、叫びそうだったら抑えこんであげるね
もし、誰かがバレそうな事をしたら遠慮せずに黙らせていくかもしれない
女性から変態扱いだけはされたくないからね
任せて。俺、命中率だけは高い方だから(にっこり)
※
恥知らずな神人のおかげで鍛えられた鉄壁の理性をもってフォローに回るつもりです。
コーヒーを吹き出したりはするかもしれませんが、基本的に冷静に穏やかに、
全力で盗み聞きする気満々でいきます!
-
2014/11/14-09:53
ウォルフ:
………………(固まっている)
…はっ!
ソルティ、アンリ、オルクスの兄貴……。
お、オレどうしたら…。
わ、わかった。とりあえずバレねーように、静かにしてる…!
※
うちの子、堪え切れずに途中で「だぁぁぁ」とか「わぁぁぁ」とか言いだしそうになると思うので、騒ぎ出しそうだったら口塞ぐなり、叩くなりしてやって沈めてくださいませ…!
ウォルフのせいで神人に気付かれそうになるところを、精霊の皆さんが静かにぶちキレるのも面白r…
もちろんそうゆうの無しで!ということでしたらプランには書きませんので、
遠慮なしに言ってくださいませ。 -
2014/11/14-09:41
みんな久しぶりー!皆色々違うのね~
くまぱんつ…!リゼットちゃん可愛いっ!(ぎゅっ)
クラリスさんはそのサイズだと探すの大変そうね…!
大きいと可愛らしいデザイン少なかったりするし。
クロスちゃんはセクシー系なんだねぇ~イメージ通りっ。
そうだね、私はどっちかっていうと可愛い系かなぁ。
フリルとかレースがついたチューブトップの白系統の下着が多いかも。
紫色も好きだから、実はこっそり濃い紫色の下着も持っているんだけど、
ちょっとセクシーすぎて、、まだ私には早いかなってタンスの奥に隠しているの。
さすがにウォルフにバレることは無いと思うんだけど、
一緒に暮らしているし、いつかバレちゃったりしないかヒヤヒヤしてるわ。
-
2014/11/14-09:29
アンリ:
なんだわかってんじゃねぇかソルティ。男ならそうこねぇとな!
リズはどうせおこさまぱんつに決まってるけどよ。
変装とかそういうことしちまうと逆に目立つかもしれん。
向こうに声をかけたり、でかい音たてたり、目線をやったりしないようにして
こっちの存在を意識させないのがいいだろうな。
ちょっと落したぐらいのトーンでこっちで話す分には問題ないだろ。
喫茶店でツレとの話に夢中になってるときは
よっぽどのことがない限り周りのことなんて気にしねぇからな。
(ぶっちゃけアクションに神人が精霊を見つけて怒る、みたいなことを書かなければ
大体やり過ごせるんじゃないかな、などと思っています) -
2014/11/14-08:21
ソルティ:
アンリ君、オルクスさん、ウォルフ君お久しぶり。
えーと…なんというか、凄いタイミングで居合わせてしまったね…
クラリスが他の女の子と、そのー…そういう話題をしているところなんて見た事ないし
ちょっと気になるかな、なんて…
あっ、でも本人には絶対にバレたくないから何か対策考えないとね
出来る限り小声で話すようにするけど…何かいい案ないかな?
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2014/11/13-13:26
クロス:
皆久しぶりだな!
今回も宜しくな(微笑)
クマパンツ…可愛いなぁ…
普段男装する時はサラシだからあまり自分で買ったことは無いな
ブラッドクロイツにいる女友達が買ってきてくれるし…
俺が持ってるのは青や黒系統のセクシーなランジェリーかな
あぁ分かる
動きやすい方が良いよなぁ!
クラリスならセクシー系統が似合うんじゃね?
リゼットと楓乃は可愛い系統かな♪
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2014/11/13-11:43
みんなお久しぶりね!クラリスよ。宜しく!
リゼットちゃん、くまさんパンツなのっ?!可愛いー!
あたしのサイズもあれば欲しいわー。探してみようかしら…
あたしの場合は特にこれといってこだわりは無いのだけれど…厚手よりは薄手の下着が好きよ
動きやすく寝やすい、薄手の下着って楽なのよねぇ~
今までは面倒だからソルティに選んでもらってたんだけど、
「もう立派な大人の女性なんだから自分で選びなさい」って言われちゃって…
皆のオススメとか聞けたら嬉しいわっ
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2014/11/13-10:37
リゼットよ。よろしくお願いね。
下着?今日は上はスポーツブラ、下は…白に…くまさんのプリントの…
た、たまたまよ!たまたま他のを洗濯に出していただけなのよ!
そうよ、だから新しいものを買いに行こうと思っていたのよ、そうなのよ…!
参考までにどんなものがあるのか教えてもらえるかしら。
し、知ってるけど!あくまでも参考にね! -
2014/11/13-10:35