プロローグ
「もう、このまま永遠の眠りに付きたい……」
そう言って、少女は毛布に顔を埋めました。
「ターリア! ここ、開けて!」
ドンドンドン!
扉をノックする音が聞こえましたが、枕で耳を塞ぎます。
ターリアは失恋のショックで、何も考えられずに居ました。
ずっと大好きだった年上の彼。
彼が結婚すると聞いて、小さな胸は張り裂けそうです。
もう丸一日、自室に閉じ籠もっていました。
「ターリア、いい加減、出てこいよ。何か食べないと病気になるぞっ」
扉の外からは、変わらず幼なじみのコナーの声。
彼が心配しているのは分かっていましたが、今は……。
「お願いだから、放っておいて!」
叫んで、また彼女は悲しみの涙に沈みます。
ああ、このまま、この痛みも悲しみも忘れて、眠って……幸せな夢だけみていたい。
「なら、その願い、叶えてあげましょうか?」
ふふ、ふふふふふふ。
歌うような声が聞こえて、ターリアは泣き腫らした瞳を開き、声の聞こえた方へ顔を上げました。
何時開いたのか、バルコニーへ続く扉が開かれて、カーテンが夜風に揺れています。
いえ、揺れているのはカーテンだけではありません。
白い美しいドレスのスカートが、風に舞うようにヒラヒラと。
「あなたは、だれ?」
「私達が、貴方を救ってあげる」
やはり歌うように告げられた言葉。
ふわりと栗色の長い髪が揺れて、栗色の瞳が夢見るように細められます。彼女は純白のウェディングドレスを身に纏っていました。
「私を、救う?」
瞬きするターリアの前へ、可愛らしいジャックオーランタンの仮装をした子供らしき何かが現れ、駆け寄ってきました。
『トリック・オア・トリート』
差し出された飴を、ターリアは訝しげに見つめます。
「それを食べたら……貴方の願い、叶えられるわ」
戸惑うターリアを後押しするように少女が微笑み、ターリアは……。
「ターリア!? 誰かそこに居るのかッ!」
扉の向こうで異変を感じたコナーは、意を決して扉へ体当たりを始めます。
ドン! ドン!
頑丈な扉でしたが、決死のコナーの突撃により何とか開きます。
「ターリア!」
そこでコナーが見たものは、真っ白なウェディングドレスに身を包んだ少女とジャックオーランタン、そしてターリア。
「ターリア、そいつらから離れろ!」
コナーはそう叫びましたが、
「私の願い、叶えて」
ターリアは、ジャックオーランタンから飴を受け取り、それを口に含んだのです。
「ターリア……!」
コナーの意識は、そこで途切れました。
※
ターリアの側に落ちていた絵本を、ウィンクルム達は手に取りました。
表紙には『眠れる森の美女』の文字。
被害者は、ターリアという少女と、コナーという少年の二人です。
ウィンクルム達は二人を救うべく、本を通して、夢の中へと向かいます。
ウィンクルム達の眼前には、生い茂る茨に支配された城がありました。
「あれは……!」
一人が城の門らしき場所を指差します。
そこには、茨に絡み取られた状態で、意識を失っているコナーの姿。
彼は王子を連想させる服装でした。
ウィンクルム達は彼を救うべく、駆け出したのですが……。
『来ないで。誰も私に近寄らないで!
そっとしておいてよ!』
そんな叫びが聞こえた気がしました。
刹那。
突如現れた無数の茨が、触手のようにウィンクルム達に襲い掛かり、神人達が捉えたのです。
彼女らを捕まえた茨は、瞬く間に彼女達の全身に絡みつき、その周囲を覆う巨大な檻となって、神人達を閉じ込めたのでした。
※
「ふふ、ふふふふふふ。彼女は起きたくないのよ。そんな子を無事に連れ戻せるかしら?」
とある建物の屋上に、二人の男女が居ました。
「どう思う? リオネル」
栗髪を揺らし、青年の黒い瞳を見上げて少女が微笑みます。
「お手並み拝見、だ」
リオネルと呼ばれた青年は笑みを返すと、少女の手を取ります。
「行こうか、エステル」
解説
助ける方法は、以下二種類。
1.トラオム・オーガを倒す。
2.お話をハッピーエンドで終わらせる。
スタート時点で、神人さん達はそれぞれ茨に囚われています。
精霊さん各自で、神人さん達を助ける事が必要です。
トラオム・オーガは「世界を覆い尽くす茨」と化しています。
力自体は弱いのですが、以下の力を行使します。
・茨に囚えた人のマイナス思考を読み取り、それを具現化して攻撃する。
このため、茨の檻を破り、神人さんを助けようとする精霊さんへ、以下のような精神攻撃が襲い掛かります。
・神人さんのニセモノが現れ(正体は茨)、精霊さんへの日頃の恨みや不満を爆発させる。
・神人さんの過去のトラウマ、または苦手なもの、恐怖するものが具現化。(正体は茨)
どのような攻撃が精霊さんを襲うか、プランに明記頂けますと幸いです。
(記載がない場合、雪花菜が適当に演出する事となるため、お勧めは致しません)
なお、神人さんの意識はあるので、精霊さんの奮闘ぶりなどはバッチリ目撃出来ます。
また、今回のみ、夢の中での特例として、神人さんが茨に囚われる前にトランス化していた場合、
神人さんが意識を失わない限り、トランス状態は持続致します。
茨自体は大して強くはないため、攻撃スキルが無くても、トランス化した精霊さんなら簡単に倒せるでしょう。
神人さん達を救い出す事で、茨の力は弱まります。
<登場NPC>
ターリア(16)…失恋のショックで、夢から覚めたくないようです。資産家の令嬢。
コナー(17)…ターリアの家の使用人の息子。ターリアに好意を持っていますが、身分違いと諦めています。
トラオム・オーガ…世界を覆い尽くす茨。触手のように動き、薙ぎ払いや巻き付き攻撃をしてきます。物語をハッピーエンドにしないよう、行動します。
※以下は展開により、出たり出なかったり。
エステル(16)とリオネル(21)…オーガを崇拝する狂信者教団【マントゥール教団】に所属する兄弟。
ゲームマスターより
ゲームマスターを務めさせていただく『絵本とか童話大好き!』な方の雪花菜 凛(きらず りん)です。
おのれ、文字数!(解説欄がギチギチ状態に)
どの童話にしようか悩んだのですが、茨にときめいた結果、『眠れる森の美女』を選んでみました!
眠りに囚われた二人を、皆様のお力で助けていただけたらと思います。
皆様の素敵なアクションをお待ちしております!
リザルトノベル
◆アクション・プラン
マリーゴールド=エンデ(サフラン=アンファング)
○茨の精神攻撃 幽霊 ○行動(スキル:会話術使用) 何が起こるか分かりませんので 本に入る前にトランス状態に ゆゆゆ幽霊がいますわよサフラン! うー、どっか行ってですわー! サフラン早く何とかして下さいなっ 茨から脱出したらサフランにお礼を言いつつ コナーさんの救出へ向かいましょう お姫様を助けるのは王子様の役目ですわっ コナーさんがターリアさんの元に辿り着けるよう 茨から守りましょう コナーさん救出時にも 精神攻撃が現れるかもしれませんわね 何がコナーさんにとって怖いのか覚えておき ターリアさん説得の際に少しサポートします ○エステル、リオネルが登場したら 以前聞きそびれた 「オーガだけが助けてくれた」 という言葉の理由を尋ねます |
七草・シエテ・イルゴ(翡翠・フェイツィ)
恋に破れてしまった為にターリアさんは塞ぎ込んでしまった。 けれども、ターリアさんの恋はこれで終わりなのでしょうか? これが茨からの妨害・・・・・・けど、これは昔の花嫁姿の私。 と・・・・・・あの人(昔の婚約者)?そんな!どうしてここに!? この記憶(結婚式式場)、この姿(婚約者のタキシード姿) そして、あの婚約指輪は! 救出後 ・ごめんなさい、本来の目的を忘れる所でした。 とりあえず、大声で叫んだりして仲間の皆さんと連絡し、合流しましょう。怪我してる方がいましたら、救急セットで手当。 「ターリアさん、恋って意外と近くにあるそうですよ。 その時、貴方の傍にいる人が貴方を好きだとしたら、どういう風に答えたいですか?」 |
シャルル・アンデルセン(ノグリエ・オルト)
神人の不満 ノグリエさんが私を思ってくれるのは嬉しいんです。でも私にはそんな風に思われる『理由』が分からないんです。貴方が好きなのは過去の私なんじゃないかって…だから…ちゃんと過去を思い出してノグリエさんに思ってもらうのに相応しい人間になりたいんです。 それでもノグリエさんは何も教えてくれないんですか? ノグリエさんが私の思いに応えてくれるのなら…もう茨なんてなくなってしまうよね。 私にもこんな風に思ってくれる人がいる。 ターリアさんのすぐ近くにも思ってくれてる人がいるんです。コナーさんっていう素敵な人が。 夢にまで着てくる人が。 だから目を覚ましましょう『眠れる森の美女』はハッピーエンドのお話なんだもの。 |
アマリリス(ヴェルナー)
お姫様を迎えにくるのはいつだって王子様… それが、一番自然な事ですわよね 様子を眺めつつ徐々に遠い目 ふ、本物も手を焼いているのです 偽者如きの手に負える相手ではありませんわ ああ、わたしの王子様はどこにいるのかしら このままではどこぞの騎士に攫われてしまうわ まあ、それも、いいかもしれないけれど …なんてね にっこりと笑って 遅いですわ 救出されたら他の仲間の様子確認しコナーの救助に向かう こうなった経緯やこれまでの事情確認 説得補佐 ターリアの気が立っているようなら声を掛け落ち着かせる これは夢ですわ だから人目も身分も何もかも気にする必要などありませんの 今のうちに自分に正直になってみてはいかがですか? |
クリスタル・スノーホワイト(キース・ゴルドリオン)
恐怖するものが具現化 キースおじさまが、にがそうな顔をしてぎゅーっとしてくれるから 赤ちゃんみたいに泣いちゃいました おじさまにお嫁さんがこなかったら、ボクが責任とります…! 王子さま(コナー)を助けるのに オルガスコープでオーガと判った茨を、コネクトハーツでチクチク おじさまの役に立つですよ 無事助け出せたら お姫さま(ターリア)がこうなった原因を知ってるか 王子さまに聞いてみます もし 王子さまの嘘でお姫さまを悲しませた&お姫さまの事が好きなら 諦めるのはいつでもできるけど 今は、本当の気持ちを伝えて、お姫様の話も聞いてほしいです。 コナーさんのせいじゃなくて、助けたいと願っているなら キースおじさまと一緒に支援です! |
●1.
茨が巻き付き、身動きが取れない。
「サフラン!」
マリーゴールド=エンデは、パートナーの名前を呼び身を捩った。
「あッ……」
ギチギチと茨が拘束を強め、彼女の纏っているローブへと食い込む。
「マリー、動くな!」
いつもより固く強い声がした。
茨に覆われた向こう側に、マジックブックを開いたサフラン=アンファングが見える。
「必ず助けるから、動くな」
ポゥッとマジックブックが深い蒼い輝きを放って、大きなクマのぬいぐるみが姿を現した。
愛くるしい瞳が、サフランと一緒にマリーゴールドを拘束して囲う茨を睨む。
マリーゴールドは頷いた。
(大丈夫、絶対に助けてくれますわ……!)
「行くぞ」
サフランの声を合図に、クマは大きく手を上げて、茨の檻へと突撃する。
もふもふの肉球パンチは、見た目を裏切る強力さで茨の檻を突き破った。
キラキラした光を纏ったクマが消え、サフランはその光へ導かれるように、マリーゴールドの元へと駆ける。
その彼の前に、ゆらゆらと白い影が見えて、マリーゴールドは思わず声を上げた。
「ゆゆゆ幽霊がいますわよ、サフラン!」
サフランの行く手を阻むように、幾つもの白い影が彼を取り囲む。
人の形をしたそれは、輪郭は朧気で、二つの空洞のような落ち窪んだ瞳が不気味に光っていた。
「うー、どっか行ってですわー!」
気付けばマリーゴールドの周囲にも白い影が幾つも飛んでいる。
「サフラン早く何とかして下さいなっ」
「分かったから、動くなよ、マリー。茨が食い込む」
そう言うなり、サフランの手で再びマジックブックが光った。
「怖かったら、目を瞑ってろ」
マリーゴールドはぎゅっと瞳を閉じる。
それを確認してから、サフランはマジックブックを飛翔させた。マジックブックは、風を切って白い影に次々と体当たりする。
一つまた一つと白い影は消えて、千切れた茨が地面へと落ちた。
「ラスト!」
そんなサフランの声が聞こえたかと思ったら、急に身体が軽くなる。
「きゃ……!」
拘束していた茨が解けて、落ちる身体を温かい腕が支えた。
「サフラン!」
瞳を開ければ、直ぐ近くにサフランの顔がある。
「怪我は?」
「全然平気ですわっ」
「……よかった」
地面へ下ろして貰い、マリーゴールドは微笑んで彼を見つめた。
「有難う御座います、サフラン」
「どーいたしマシテ」
コツンと、サフランの拳がマリーゴールドの額に触れる。
「ハロウィンは大好きで大丈夫なのに、幽霊はダメって不思議だね」
彼はそう微笑んだ。
「アマリリス、様?」
ヴェルナーは大きく瞬きをして、眼前に突然現れた『彼女』を見つめた。
「……」
ファサッと長い髪を掻き上げて、彼女――アマリリスの姿をしたそれは、ヴェルナーを睨んでくる。
そこにはいつもの彼女の嫋やかな微笑みはなく、鋭い刺を含んだ笑みがあった。
「この、顔だけ男」
「……は?」
自分の事だろうか?
ヴェルナーは首を傾けて、彼女の刺々しい視線が間違いなく自分に向いている事を確認する。
そして、
「ありがとうございます」
戸惑いつつもそう応えて一礼した。
顔だけでも褒められたのだ。褒められる所が無いよりは良い。
ざわりと『アマリリス』の髪が逆立った。
「訓練ばか!」
「今後も精進いたします」
(いや、思いっ切り貶してるでしょ!)
「堅物!」
「今後共守備力アップを目指します」
(意味が違うし!)
「鈍感!」
「多少の傷では動じないよう、これからも研磨を重ねます」
(どーしてそうなった!)
茨に囚われているアマリリスは、心でツッコミを入れながら、思わず遠い目になる。
全くもって彼らしくて……。
「このッ……ど天然!!」
「ありがとうございます」
天然=自然のままと解釈したらしい。
(ふ、本物も手を焼いているのです。偽者如きの手に負える相手ではありませんわ)
アマリリスは自然と口元が緩むのを感じる。
瞳を伏せて、一つ溜息。
「ああ、わたくしの王子様はどこにいるのかしら。このままではどこぞの騎士に攫われてしまうわ」
ゆるりと瞳を開けると、彼の瞳が真っ直ぐにこちらを見ていた。
「まあ、それも、いいかもしれないけれど」
(……なんてね)
次の瞬間、彼は偽者へ向けて盾を構えた。
「姿は同じでも、偽者であれば容赦はしません」
盾から青白い光が発せられる。
「私の神人はただ1人だけ」
片手斧を手に、ヴェルナーは躊躇せず踏み込んだ。
迷いなど微塵もない。
偽者が投げてきたナイフは全て盾が弾いた。
斧を振り切れば、それは千切れた茨となり消滅する。
「失礼します」
アマリリスの元へ駆け寄ったヴェルナーが、更に斧を一閃すると、拘束していた茨が落ちた。
落下する彼女の身体を、彼はしっかりと受け止める。
「遅いですわ」
にっこりと微笑み、アマリリスは彼の耳元へ囁いたのだった。
●2.
(ターリアさんの恋はこれで終わりなのでしょうか?)
七草・シエテ・イルゴは、自分を拘束する茨を見つめそう思った。
恋に破れ塞ぎ込む……彼女の心情は痛いくらいに分かる。
(けれど……)
これで終わりだとは思わない。
シエテは知っている。
一つの恋が終わって、それでどんなに傷付いたとしても。
「シエ! どこだー!?」
呼ぶ声に、シエテは顔を上げた。
「翡翠さん!!」
力の限り叫ぶ。
『傍に居たい』と言ってくれた彼へ。私はここに居ますと。
「……え?」
しかし、次の瞬間、息を呑んだ。
視界に、白いレース。ふわりと膨らむドレスのスカート。
見覚えのあるフォルムと、良く知っている顔。
「私……?」
(こんな所で離れ離れになっている内に、夢が終わっちまったらどうなるんだ?)
翡翠は焦る自分を感じながら、茨の檻を斧で砕いた。
(閉じ込められるなんて、願い下げだぞ!?)
幾重にも張り巡らされていた茨を全て斬り落とすと、ようやく茨に阻まれていた視界が開ける。
「ここは……?」
思わず足が止まった。
視界に広がるのは――チャペルだ。
幸せを願い奏でられる音楽。
優美なドレスと溢れる微笑み。
婚礼衣装を身に纏った一組のカップルが、チャペルに居る。
「……シエ?」
ヴェール越しに大事な女(ひと)の眼差しを見付け、翡翠は一歩踏み出した。
すると、翡翠の横をふわりと風が横切ったかと思うと、カップルの間へ一人の女性が割って入る。
「どういう、事だ……?」
花婿が割って入った女性の肩を抱き、花嫁へ背を向けた事に、翡翠は目を見開いた。
ポロポロと花嫁の瞳から、大粒の涙が零れ落ちる。
けれど、花婿は花嫁を振り返りもしない。
「こいつ、まさかシエの……女まで居やがったのか!?」
これはきっとシエテの過去の記憶だ。
確信した翡翠は、ギリッと奥歯を噛む。
「……・許さねぇ! お前なんかのせいでシエは……シエは!」
この記憶、この姿、そして、あの婚約指輪。
シエテは思わずぎゅっと瞳を閉じた。
薄れた筈の痛みが、全身を叩くようで。
ああ、どうして、今更……!
「悪夢は、全て消えろ!!」
一陣の突風が吹いた。
シエテは瞳を開けて。それから、泣きそうになる自分を感じた。
「翡翠さん!」
彼を中心に風が渦巻いて、鋭く振りかぶった斧が全てを薙ぎ払う。
悪夢は茨へ戻り、バラバラに砕け散った。
「シエ!」
駆け寄ってきた彼が斧を一閃すると、シエテを拘束していた茨も解けて落ちる。
「翡翠……さん!」
彼に抱き留められて、安心するその温もりにシエテは嗚咽を漏らした。
目の前には、己と同じ顔。
「俺……?」
茨の檻を破って突入したキース・ゴルドリオンは、立ち塞がった影に眉を潜めた。
苛立たしげな表情を隠そうともせず、見つめてくるもう一人の己の後ろに、茨に囚われたパートナー、クリスタル・スノーホワイトの姿が見える。
(これは……罠か?)
確かめるように一歩踏み出すキースに、もう一人のキースが銃を向けた。
「タダでは通してくれないらしいな」
キースもまた銃を構える。
それを見て、偽者が口元を歪めた。
「助けるのか? あいつを」
顎でクリスタルを示し、不愉快そうに眉根を上げる。
「助ける必要なんて、ないだろう?」
「俺のパートナーだ」
「パートナー?」
偽者は不愉快そうに復唱した。
「お前だって本当は、身寄りの無い子供を引き取るなんて迷惑な話だと思ってるんだろ?」
言い放ち、険しい視線が茨に囚われているクリスタルへ向けられた。
「……ッ……」
ビクリとクリスタルの肩が跳ねる。
「もっと自分のやりたい事をやって、自由気ままに暮らせるはずが……やれメシの支度だ着替えの世話だ……うんざりなんだよ!」
吐き捨てられた言葉に、クリスタルの身体が小刻みに震える。
ギチギチと茨が拘束を強めた。
「……」
己の偽者と、クリスタルを交互に見て、キースは銃を持つ手に力を込める。
確信と共に、彼女へ問い掛けた。
「こんなのが、お前が怖がってるものなのか……?」
苦い、とても苦い表情で。
「……っ」
クリスタルが全身を震わせた。
「さぁ、自由になろうぜ!」
「黙れ」
躊躇なく発射された弾丸は、偽者の眉間を撃ち抜き、偽者は消えた。
茨の残骸を踏んで、キースは真っ直ぐにクリスタルの元へと向かう。
彼女を拘束する茨を取り払うと、その小さな身体を抱き締めて、キースは苦い表情で微笑んだ。
「馬鹿だな」
「キース、おじさま……!」
クリスタルは泣いた。彼の胸の中、声を上げて、赤ん坊のように。
ずっと不安だった。
でも、そんな必要は無かったのだ。
彼の苦い優しい表情が、温かい身体が、ここに居ていいんだと教えてくれていた。
「おじさまにお嫁さんがこなかったら、ボクが責任とります……!」
「ぶはッ!?」
突然の彼女の宣言に、思わずキースは噴き出してから、クリスタルの頭をグシャグシャと撫でたのだった。
●3.
金色の瞳が、真っ直ぐにこちらを見ている。
ノグリエ・オルトは、掌にじっとりと汗を掻くのを感じながら拳を握った。
「ノグリエさんが私を思ってくれるのは嬉しいんです」
目の前の彼女は、そう言って眼差しを強める。
「でも、私にはそんな風に思われる『理由』が分からないんです」
シャルル・アンデルセンの姿をしたその何者かは、確かにシャルルの言葉を紡いでいた。
茨に囚われているシャルルは、固唾を呑んで、もう一人の自分が告げる言葉と、ノグリエの反応を見守る。
ずっと言いたかった、聞きたかった事。
もう一人の自分が、彼へ問い掛けている。
「貴方が好きなのは『過去の私』なんじゃないかって……」
シャルルが失っている過去の記憶。
ノグリエはそれを知っているようだが、決して語ろうとはしない。
彼は優しい。
惜しみなく与えられる温かな愛情の理由を、シャルルは知りたかった。
(そして、その愛情の源が『過去の自分』であるのなら、私はその人になりたい)
「だから……ちゃんと過去を思い出して、ノグリエさんに思ってもらうのに相応しい人間になりたいんです」
『シャルル』の潤んだ金の目が、ノグリエを映す。
「それでも、ノグリエさんは何も教えてくれないんですか?」
震えるように告げられた言葉に、ノグリエは深く息を吐き出した。
ふっと自嘲の笑みが浮かぶ。
彼女が何より大事だ。
だから、過去など必要ない。彼女が今を笑顔で生きていけるのなら、教えるべきではないと思ってきた。
(キミは強くなった)
真っ直ぐな眼差しを見つめ返し、ノグリエは口を開く。
「キミの過去は……色々と悲しい事が多いから、覚えていないなら――それを無理に思い出す必要はないと思ってたんだ……」
指を伸ばし、不安そうに揺れる瞳に浮かぶ涙を拭う。
「けれど、それがキミを不安にさせてたんだね」
ノグリエは一つ息を吸い込むと、胸の奥へ隠していた事をゆっくりと語った。
「ボクの中には、キミが記憶喪失になった事を喜んだボクもいる」
キミが傷付く姿を見たくない。
忘れてさえいれば、キミが傷付く事はないから。
「キミがボクに相応しい人間になんてならなくていい」
どうして?と、揺れるシャルルの瞳に微笑む。
「ボクがキミに相応しい人間にならなくちゃいけない」
そして、ノグリエは小指を差し出した。
「少しずつでいいかな? 過去の事を話していくと誓うよ」
小指を絡めた瞬間、もう一人のシャルルは茨となって消えた。
シャルルを囚えていた茨も一斉に解ける。
「シャルル!」
落下してくるシャルルへノグリエが両手を広げ、シャルルもまた両手を広げた。
「……約束、ですよ」
ぎゅっとノグリエを抱き締めて、シャルルが涙に濡れた声で囁く。
「ええ、約束」
そして、いつか嫌われてしまうその時までは、傍に居させて――。
●4.
無事神人達を救い出し再び集結したウィンクルム達は、怪我をシエテの救急セットで手当すると、コナーが囚われている茨の前にやって来た。
「また精神攻撃か?」
うようよと現れた茨が何かを形作るのに、翡翠は身構える。
茨は幾人の見知らぬ人の形となると、次々に悪意の篭もる言葉を吐き出し始めた。
『身分の低い子供が、お嬢様と一緒に居るなんて』
『身の程をわきまえなさい』
『お嬢様が、本気でお前の相手をする訳がない』
『自分の立場を考えなさい』
「これが、コナーさんにとって怖いもの……?」
マリーゴールドが目を見開いて呟く。
「そーみたいダネ」
サフランはマジックブックを構えた。光と共に本が飛翔して、お喋りを続ける人形(ひとがた)へ体当たりを始める。
「ヴェルナー、お願いしますわ」
「畏まりました」
アマリリスに力強く頷き、ヴェルナーは盾を前に敵前へ飛び出した。
「翡翠さん、行きましょう!」
「ああ!」
シエテと翡翠も背中合わせに、小刀と斧で応戦する。
「ノグリエさん、足元にも茨が!」
「シャルル、キミは下がっていて」
オルガスコープで敵を見つけたシャルルに頷き、ノグリエのマジックブックが光って飛翔した。
「キースおじさま、きっとアレが統率してるものです!」
クリスタルもオルガスコープで一番強い数値を示した茨へ向け、コネクトハーツで斬り掛かる。
「よし!」
キースが狙い定めた弾丸が、クリスタルの攻撃に続いて茨を撃ち抜いた。
茨は力を失くして崩れ、コナーの拘束が解ける。地面に崩れ落ちる身体を、駆け寄った翡翠が支えた。
「翡翠さん、コナーさんの怪我は?」
「外傷はないみたいだ」
救急セットを手に問い掛けたシエテに、翡翠はそう答える。
ぶるっと睫毛を震わせて、コナーの瞳が開いた。
「……ここは? ……貴方達は?」
「ここは、ターリアさんの夢の中ですわ」
アマリリスが掻い摘んで状況を説明し、
「こうなった経緯を教えていただけませんか?」
コナーにそう尋ねると、彼は瞳を揺らした。
「俺のせい、なんです」
大きく息を吐き出し、コナーは首を振る。
『私、コナーの事が好きよ』
『……え?』
『お父様やお母様がなんと言おうと関係ないわ。貴方が好きなの。私を連れて逃げて』
「けれど、俺じゃアイツを幸せには出来ない……」
裕福な家で不自由なく育った彼女。その家を捨てて、それで本当に彼女は幸せになれるのか?
ずっと考えていた事だった。
「だから、嘘を吐いたんです。俺には結婚相手が居る。お前の気持ちは受け入れられないって」
コナーは瞳を伏せる。
「……事情は分かった。けど、コナーの兄さん、アンタはそれでいいのか?」
翡翠がじっとコナーを見た。
「それで諦めて、本当にいいのか? ターリアの嬢ちゃんは、アンタが好きなんだ」
「だネ。その姿、ターリアにとっての王子様ってことデショ?」
サフランがコナーの服装を指差す。
クリスタルもまた、コナーを真っ直ぐに見た。
「お姫さまの事が好きなら……諦めるのはいつでもできるけど、今は本当の気持ちを伝えて、お姫様の話も聞いてほしいです」
「……」
コナーは迷うように城を見上げる。
「これは夢ですわ」
アマリリスが後押しするように微笑んだ。
「だから、人目も身分も何もかも気にする必要などありませんの。今のうちに自分に正直になってみてはいかがですか?」
「後悔だけはしないよう、今を生きてください」
ヴェルナーもアマリリスに続いて背中を押す。
「けど……」
「コナーくん」
コナーに視界の高さを合わせ、ノグリエがゆっくりと語り掛けた。
「ボクもね、少し勇気を出す事にしたんだよ。大切な人の為に」
踏み出す力をくれたのも、大切な人だ。
「恐れて口にしないままでいては、キミも後悔してしまうよ。好きだという言葉は――きっと今のままでは、キミを雁字搦めにして苦しませてしまうから。想いは伝えなくては……」
「俺……」
ぎゅっとコナーが拳を握った。
「ターリアを助けたい。皆さん、力を貸して下さい……!」
「勿論ですわ!」
マリーゴールドの返事に、ウィンクルム達は一斉に力強く頷いた。
●5.
茨の支配する城の奥に、姫の眠る寝室はあった。
茨の妨害を掻い潜り、ついにウィンクルム達とコナーはそこへ辿り着いた。
「コナーの兄さん、先に行け!」
「私達で道を作ります! ターリアさんをお願いします!」
襲い掛かる茨を剣と斧で斬り付け、シエテと翡翠がコナーの背中を押す。
ターリアの眠るベッドへ、コナーが一歩踏み出すと、するすると集まってきた茨が人の形を作った。
『貴方と結ばれて、私が幸せになれると思うの?』
ターリアの形となったそれは、邪悪な微笑みで問い掛ける。
『無理だわ。貴方なんかと一緒になって、幸せになれるもんですか』
コナーの足が止まる。
「王子様! それはお姫様じゃないのです!」
茨に斬り付けながら、クリスタルが叫んだ。
「見失うな! 本物のターリアを見ろ!」
銃で茨を撃ち落としつつ、キースもコナーに叫ぶ。
『貴方は王子様なんかじゃない』
「いいえ! ターリアさんの王子様はコナーさんですわ!」
「偽者は引っ込んでてくれるカナ!」
マリーゴールドが剣で切り開いた所から、サフランがマジックブックを飛ばす。
偽者のターリアは、マジックブックの体当たりで消えた。
「お姫様を助けるのが王子の役目で役得。しっかりやんな」
コナーは頷き、再び走ろうとする。
が、次の瞬間、また茨がターリアの形となり立ち塞がる。
「コナーくん、行きなさい!」
ノグリエのマジックブックが、コナーを拘束しようとする茨に噛み付いた。
「邪魔はさせません!」
シャルルの剣も茨を一閃する。
「行って下さい!」
ヴェルナーはアプローチⅡを発動し、周囲の茨へオーラを放った。
影響を受けた茨が一斉にヴェルナーに向く。
「今の内に早く!」
アマリリスの声に、コナーは前を見据えた。そして、
「ターリア、俺はお前が好きだ!!」
進路を塞ぐ偽物を体当たりで躱し、彼女の眠るベッドへと駆け出す。
「嘘吐いて、ごめんな。……大好きだ」
二人の影が重なった瞬間、世界を埋め尽くしていた茨が煙のように消えた。
「コナー?」
ターリアの瞳が開く。
「今の……本当?」
「ああ、本当だ……」
「嬉しい……!」
抱き合う二人を祝福するように、暗かった空に光が差し、世界が明るい色へと染まる。
ウィンクルム達は、微笑んで二人を見守った。
「つまらない結末になったわ」
不意に響いた声に、一同は振り返った。
窓枠に、一組の男女が腰を掛けていた。
「……エステルさんとリオネルさん?」
目を見開いたマリーゴールドの問い掛けに、少女は艶やかに微笑む。
彼女のウェディングドレスの膝の上には、ジャックオーランタンの仮装をした子供らしき何かが居る。
その頭を撫でながら、エステルは歌うように口を開いた。
「ずっと眠っていたいって言ったのに、その程度で起きちゃうんだ」
栗色の瞳が細められる。
「願い事、叶えてあげなきゃよかったわね」
「貴方が彼女を――……」
アマリリスの眼差しに、エステルはにこりと笑った。
「そろそろ夢から覚めちゃうわ。また、会いましょう?」
辺りの風景が白くなっていく感覚。
「待ってください!」
マリーゴールドは叫んだ。
「『オーガだけが助けてくれた』と貴方は言いました! それはどういう意味なのですかっ?」
「言葉通りよ。『人』は私達を助けてくれなかった。助けてくれたのはオーガ様だけ」
エステルの栗色の長い髪が靡く。
「だから、『人』はキライ」
ふふ、ふふふふふふ。
彼女の笑い声と共に、夢の世界への旅は終わりを告げたのだった。
Fin.
依頼結果:大成功
MVP:
エピソード情報 |
|
---|---|
マスター | 雪花菜 凛 |
エピソードの種類 | アドベンチャーエピソード |
男性用or女性用 | 女性のみ |
エピソードジャンル | イベント |
エピソードタイプ | ショート |
エピソードモード | ノーマル |
シンパシー | 使用不可 |
難易度 | 普通 |
参加費 | 1,000ハートコイン |
参加人数 | 5 / 2 ~ 5 |
報酬 | 多い |
リリース日 | 10月17日 |
出発日 | 10月23日 00:00 |
予定納品日 | 11月02日 |
参加者
- マリーゴールド=エンデ(サフラン=アンファング)
- 七草・シエテ・イルゴ(翡翠・フェイツィ)
- シャルル・アンデルセン(ノグリエ・オルト)
- アマリリス(ヴェルナー)
- クリスタル・スノーホワイト(キース・ゴルドリオン)
会議室
-
2014/10/22-23:07
お返事遅くなりました。
お問い合わせの方も出来なくて、すみません。
スタンプの押印通り、プランは提出しています。
私達は救出された後、私はターリアさんから、翡翠さんはコナーさんから話を聞く予定です。
ターリアさんにとっての幸せが何なのかは、私にもわからないです。
茨の妨害は、精霊の方達に対策してもらった方がいいかもしれませんね。 -
2014/10/22-22:51
-
2014/10/22-22:43
あ、下の方でコナーさんが失恋の相手かも?って書いてますけど
勘違いだったらいけないので
コナーさんが失恋の相手じゃない場合のことも書いておきますね! -
2014/10/22-20:10
遅くなりました(><)
大まかな流れは了解しました。
ターリアさんを思ってくれるコナーさんに気付いてもらえればハッピーエンドにつながると信じたいです。 -
2014/10/22-09:16
うふふっそうですわねっ
コナーさんがターリアさんの王子様になれるよう、頑張りましょうっ
事情聴取と説得、頼もしいですわっ
私達は、コナーさん救出後は、ターリアさんの説得を少しお手伝い出来たらと思います。
コナーさんを救出する時にも茨の精神攻撃が現れると思いますので、
その時に出てきたもの次第で、ターリアさん説得をサポートできるかもしれませんわ。 -
2014/10/22-02:35
わたくしもその流れで問題ないと思います。
やはりお姫さまを助けにくるのは王子さまですわよね。
神人救出後は茨の勢力も弱まっているでしょうから、初期よりはターリアさんに接近できそうですね。
何かあっても精霊が守りながらなら問題なくコナーさんが説得も行えるかと。
わたくしはまずはコナーさんの説得と事情聴取。
ターリアさんの説得はコナーさんに任せるつもりですが、気が高ぶっているようなら落ち着けて冷静に話ができるようお手伝いする予定でいますわ(メンタルヘルス2)。 -
2014/10/21-21:37
茨が弱った時にコナーさんを助けられたら、事件がおこる前の日に
お姫さまとの間に何があったかきけるかも。ですね。
もし、お姫さまを悲しませたのがコナーさんだったら
お姫さまを説得してもらうまえに、コナーさんもちょっぴり
説得する必要あるかもしれないです?
きょうはちょっとこの後そうだんに参加できないので、とりあえず
キースおじさまに助けてもらったあと、コナーさんの救出に参加するですよ。
眠り姫を茨の森からつれだすのは王子さま!なハッピーエンドにしたいので
お姫さまのせっとくは、コナーさんにおねがいするのに賛成です!
コナーさんにじじょうを聞くプランは、ボクの方でも書いておきますね。 -
2014/10/21-19:27
そう言えば、確かにコナーさんもターリアさんより年上ですわね…!
もし想い人がコナーさんだったとしたら、何かお互いに思い違いがあるのかもしれませんわね。
はいです!私もハッピーエンドを望みたいですわっ
『眠れる森の美女』の本も、最後はハッピーエンドですもの。
ターリアさんやコナーさんにもそうであって欲しいですわねぇ。
コナーさんは救出後、事情を説明すれば協力が得られると思いますし、
彼から呼びかけて貰った方が声が届くかなと思いますの。
あと、ターリアさんの城に近づくにつれて、やっぱり茨の妨害も増えるかしら? -
2014/10/21-00:34
ごきげんよう、アマリリスと申します。
パートナーはロイヤルナイトのヴェルナーですわ。
よろしくお願いしいたします。
考える事としては最初は各自精霊に助けて貰うとして、どうやって夢から助け出すかでしょうか。
ハッピーエンドかトラオム・オーガを倒すかがありますが、わたくしはハッピーエンドに一票ですわ。
その方が後味がいいというのもありますが、トラオム・オーガが世界を覆い尽くす茨なので神人を救い出せば弱るといっても規模を把握しかねるので大変そうかと。
皆さんが仰るよう示唆するものはありますし、コナーさんが想い人というのは充分ありえそうですわ。
となるとハッピーエンドを目指す場合は、コナーさんを目覚めさせたのち二人を和解させる方向でしょうか? -
2014/10/20-21:46
クルスタル・スノーホワイトとパートナーのキースおじさまです
よろしくお願いするです。
>シエテおねえさま
おぼえててくれて嬉しいです!よろしくお願いしますね(ぺこり)
トラオム・オーガは
私たちを精霊さんたちが助けてくれることで弱るみたいですけど
茨姫のものがたりをハッピーエンドにするためには
お姫様と王子様をハッピーにする必要があるですかね……?
王子様のかっこうをしてるですし、お姫様がずっと好きだった年上の男の子
ってコナーさんのことでしょうか? -
2014/10/20-13:02
こんにちは、シャルル・アンデルセンです。
パートナーはトリックスターのノグリエ・オルトさんです。
よろしくお願いします。
私達は囚われの身ですのでほとんど精霊さん達が頼りです。
精霊さん達に頑張っていただかないと…ですね。
コナーさんへの思い…どこかに助けてくれる王子様なのかもしれないという気持ちがあるのかもしれませんね。
心配して駆けつけてくれたのはコナーさんでしたから…。 -
2014/10/20-12:34
-
2014/10/20-10:12
ごきげんよう、マリーゴールド=エンデと申します。
皆様、今回もよろしくお願いします!
そうですね、私達も茨で身動きが取れなくなっていますし、
まずは精霊にそれぞれ助けて貰う感じでしょうか?
茨の精神攻撃は、私の場合はお化けが出てきそうかしら……。
うー、出てくるな、ですわー!
コナーさんも茨に囚われていますわね。
王子のような服装という事は、ターリアさんの心のどこかに
コナーさんへのそういう想いもあるのかしら……。 -
2014/10/20-00:50
茨の遮り、精神的な意味で恐ろしいですね。
七草・シエテ・イルゴです。アマリリスさんは、初めまして。
マリーゴールドさん、シャルルさん、クリスタルさん、カジノ以来ですね。
今回もよろしくお願いします。
各自、精霊が助けに行くそうですが、
細かいところがあればお問い合わせしたほうがいいようですね。