プロローグ
トラオム・オーガの仕業で、眠りから冷めない人々が続出している。芸術学校の音楽学部の女子生徒、ピアニストの卵のジェルマも悪夢の世界に捕らわれた眠り人の一人だ。
彼女はここしばらく学校を休学していた。
「眠りに落ちる数日前、ジェルマは悩みを打ち明けてくれました」
ジェルマの友人フレンダが静かな口調で話す。ジェルマの悩みを勝手に明かしてしまうことに罪悪感を持ちつつも、ウィンクルムたちにジェルマの心情を把握してもらえば、救出の手がかりになるはずだ。そう信じて。
「ジェルマは自分の音楽の才能の限界に気づいた、っていっていました。慰めや励ましでどうにかなるような、そんな軽い悩みではありませんでした。ついには、あれだけ好きだった音楽を憎むようにさえなって……」
フレンダは、ふと気づいたように顔を上げた。
「あ、私はジェルマとは別の学校に通ってます。私、音楽の世界には詳しくないんです。でも私が音楽の素人だから、ジェルマも悩みを吐き出してくれたんだと思います」
ジェルマは真剣に音楽の道を志していたのだろう。それが、自分の才能の限界に気づくことで、大きな壁にぶつかってしまった。不安定な心を狙うかのように、トラオム・オーガが彼女を悪夢の世界に誘い込んだ。
夢の内容は『ブレーメンの音楽隊』。
絵本を介して、ジェルマの夢の世界へとウィンクルムたちが入り込む。
そこは小さな家の中。テーブルの上には様々な料理が並べられている。おそらく『ブレーメンの音楽隊』の盗賊のアジトだ。元の話と少し違うのは、小屋の中に一台のピアノが置いてあること。
どうやら夢の世界では、ウィンクルムたちは盗賊団の一員になっているらしい。盗賊といっても隠された古い財宝を探すトレジャーハンターで、人々のお金を盗んでいる泥棒ではない。
「さ、皆。ご馳走を食べよう」
少し寂しげな笑顔を浮かべた盗賊少女が宴の采配をとる。彼女がジェルマだ。
「きらめく財宝を追いかけて、冒険するのはもうおしまい。これからは普通に生きていこう」
その言葉がジェルマの本心でないのは、作り笑いから明らかだった。だが、夢を追いかけることに限界を感じていることも同じぐらい明白であった。
眠り人のジェルマが盗賊になっている。……とすると、ブレーメンの音楽隊はいったい何者なのだろう?
ふと、小屋の外から奇妙な気配がした。低く唸るような、獣たちの奇怪な鳴き声。
ジェルマがしゃがみこんで、耳を覆う。
「ヤダ! もう音楽は嫌い! 消えて!」
窓に、動物たちが組み合わさった異様な影が映る。下から順に、ロバ、犬、ネコ、ニワトリと重なっているようだ。ひやかすような歌が聞こえてくる。
「ない。ない。才能がない」
「ない。ない。居場所がない」
「ない。ない。仕方がない」
「ない。ない。逃げ場がない」
動物たちの目が光り、ウィンクルムたちに不気味な眼差しをむける。
目が合った瞬間、自分とパートナーしかいない不思議な空間に閉じ込められていた。
誰だって、嫌な記憶や心の傷があるものだ。真っ白な空間では、心をえぐる内容の歌が延々と続いていく。いつまでも、いつまでも……。邪悪な歌声が止むことはない。
ジェルマを救う前に、まずは自分たちがこの空間から脱出しなくては。
解説
A.R.O.A.がまとめた資料。
ウィンクルムは、これらの情報を自由に閲覧可能。
・ジェルマ
眠り人。夢の内容は『ブレーメンの音楽隊』。
ピアニストを目指して専門の学校に通っていたが、自分の才能の限界を感じて挫折中。
・夢での活動
セットしているジョブスキルやバトルコーディネイト中のアイテムは、夢の中でも使用可能。
夢の中にいるトラオム・オーガを倒すか、夢をハッピーエンドに導けば、眠り人は目を覚ます。
ゲームマスターより
山内ヤトです!
エピソードは、ウィンクルムごとに歌の呪縛に捕らわれたシーンからはじまります。
呪縛にかかるのは神人か精霊のどちらか片方となります。
プランには、トラウマやコンプレックスの内容と、どうやって歌の呪縛を克服するかの記載をお願いします。
エピソードモチーフは『ブレーメンの音楽隊』(出典:グリム物語)です。
この童話は「ハッピーエンドってなんだろう?」って考えさせられますね。音楽隊になるためにブレーメンを目指していたはずの動物たちは、偶然見つけた家を乗っ取り、結局ブレーメンの町には一歩も足を踏み入れていませんし。
このエピソードでも眠り人ジェルマにとって何がハッピーエンドなのかは、難しい問題です。幸福の価値観は千差万別。どんな結末でも「ジェルマ本人が納得している」ならそれで良いのでしょう。
リザルトノベル
◆アクション・プラン
淡島 咲(イヴェリア・ルーツ)
コンプレックス 私は「お姉ちゃん」じゃなきゃいけないの。たった一人の妹の為なら「お姉ちゃん」でいられた。でもたった一度好意を持ってた人に妹と間違えられた…それだけで私は妹を憎く思ってしまったの。みんなみんな花ちゃんの妹の方が魅力的なんでしょう? その取り乱してしまってすみません。まずはジェルマさんとの会話をしてみますね。 一度でも大好きになった音楽を。才能がないって理解しても音楽を嫌うのはきっと違うと思うの。音楽の存在を嫌わないで。貴方が好きだったのは上手く弾くことだった? 貴女が音楽を好きでいられるならピアノを奏でてほしいこの悪い夢から覚めましょう。あんな歌、素敵なピアノでかき消しちゃいましょう! |
ハロルド(ディエゴ・ルナ・クィンテロ)
【トラウマ】 記憶喪失の原因であるレース中の落馬事故から 意識朦朧の中聞いた言葉や音がトラウマ 入院時には厩舎のスタッフ等、身内にも色々言われていた 「才能があるからって…調子に乗りすぎ」 「いい気味よね」 一番傷ついたのは両親の言葉 「お前を騎手にする為にいくらかかったと思っているんだ!」 【行動分担】 呪歌解放後 ハロルドはジェルマの説得へ ディエゴは説得成功まで音楽隊の妨害 「よくわからないですけど…技術云々じゃなく、継続する力が才能です あなた、今のままで悔しくないんですか?」 説得成功時に合図にジェルマさんにピアノを弾いてもらう 演奏が楽しいと思える心で、呪歌に本当の意味で対抗できるのはジェルマさんのピアノ |
ラブラ・D・ルッチ(アスタルア=ルーデンベルグ)
『私の分まで生きて下さい』 『何故彼女が死ななければいけなかったんだ!』 優しい声と怒鳴り声が聞こえる 精霊の話を黙って聞く でもアス汰ちゃんは逃げなかったじゃない 怖くても絶対にそこから逃げなかったよ 自分に出来る事を頑張ってた それはウィンクルムとして大切な事じゃないのかな アス汰ちゃんはウィンクルムになって正解だったと思うよ 誰かを護りたいって気持ち、私も同じよ これからも私達が出来る精一杯の事をやっていきましょう それが平和な未来に繋がると信じて 耳を塞ぐ 脱出 メンタルヘルス使用 辛いわね でも足元ばかり見ていては何も得られないわ 真っ直ぐ先を見て 自分の夢を見失わないで 貴女が本当に望む事は何かよく考えてみて |
上巳 桃(斑雪)
珍しいな はーちゃんが私を起こすんじゃなくって、逆のシチュとか まあ、そんな暢気なこと言ってる場合じゃなさそうだけど はーちゃん、私いつも言ってるでしょ そんなにがんばらなくていいよって 別に私もいなくなったりしないし はーちゃんにいいお嫁さん見付かるまで傍にいるって、このまえ言ったっしょ おーい、はーちゃん訊いてる-? ジェルマさんも、そんなに考えすぎなくてもいいのに 『トレジャーハンター』として言うけど、夢が叶わなくても私は楽しいよ? ごはんはおいしいし おふとんあったかいし プラスして、いろいろドキドキあるしね って、私みたいな素人がなに言ったって慰めにもならないけど 全部なしにしなくてもいいんじゃない? |
ロゼ(ベルナルト)
今まで頑張ってきたのに、悲しいわね どうにかまたピアノを弾く気になってもらえたら嬉しいのだけど トラウマ お母さんはここで待っていてと言ったきり戻ってこなかった お婆さんは少し横になると言って、そのまま目覚めなかった 私、いつも一人ぼっちだわ みんな私を置いていくの …そうね、今は1人じゃないわね 未来の事なんてわからないけど、少なくとも今は 起きたらジェルマを説得 つらいなら辞めればいいんじゃないかしら? 貴方の人生だもの 選ぶ権利は貴方のものよ でも、音楽が好きだからこそそこまで苦悩したんじゃないかしら 私貴方の事が知りたいわ 初めてピアノに触れたのはどんな時? 貴方が奏でる音色はどんなものなのか聞いてみたいわ |
●心えぐる呪歌
『ラブラ・D・ルッチ』と『アスタルア=ルーデンベルグ』は奇妙な空間にいた。
「私の分まで生きて下さい」
「何故彼女が死ななければいけなかったんだ!」
優しい声と責める声。アスタルアのトラウマを掘り返すように、空虚な声がこだまする。彼が好意を抱いていた女性は目の前でオーガに殺された。
「彼女、ウィンクルムだったんです。僕をオーガから庇って亡くなりました」
ラブラに背を向け、アスタルアがポツリとつぶやく。
「それは過去……。もう自分の中でも整理はつきましたよ」
拳を握る。彼の手は震えていた。
「契約出来て嬉しかった。もう逃げるだけじゃない。今度こそ立ち向かってオーガを倒すんだって決意しました。なのにっ! オーガは未だに怖いし、ビビってばっかりで、オーガに傷を与えることも出来ない。情けない……。僕はウィンクルムになるべきじゃなかった!」
アスタルアは悔恨に満ちた言葉を連ねる。
「いい気味よね」
「才能があるからって……調子に乗りすぎ」
ヒソヒソ、コソコソと。
「……あ」
悪意ある言葉が容赦なく『ハロルド』へ降り注ぐ。
トドメを刺すかのように、一際大きな罵声。
「お前を騎手にする為にいくらかかったと思っているんだ!」
「嫌ぁあっ!」
崩れ落ちるハロルド。その体を『ディエゴ・ルナ・クィンテロ』が受け止める。
「ハル!」
ハロルドはエクレール・マックィーンという騎手と同一人物だ。レース中の落馬事故が原因で、この間まで彼女は重度の記憶喪失にかかっていた。
彼女のトラウマは事故の際に意識朦朧とした中で聞いた、心ない言葉の数々だった。
『上巳 桃』の前で、『斑雪』はずっと体育座りで落ち込んでいる。
「拙者もっとクールな男になりたいです」
斑雪が弱音をこぼすと、まるで彼の悩みをバカにするかのように滑稽な音楽が鳴った。悪意ある冷やかしだ。これも呪歌の効果だろう。
斑雪はギュッと歯を喰いしばり、すぐにこぼれそうになる涙をこらえる。
「でもすぐはしゃいだり泣いたり……これじゃ、主様に迷惑かけてしまいます」
「はーちゃん、私いつも言ってるでしょ。そんなにがんばらなくていいよって」
斑雪は首を横に振る。
「別に私もいなくなったりしないし、はーちゃんにいいお嫁さん見付かるまで傍にいるって、このまえ言ったっしょ。おーい、はーちゃん訊いてるー?」
「今日御一緒になった精霊の皆様みたいに、立派なマキナになりたいです」
『淡島 咲』には双子の妹がいた。妹は大切な家族だ。姉妹の仲も良い。
「私は『お姉ちゃん』じゃなきゃいけないの。たった一人の妹の為なら『お姉ちゃん』でいられた」
だが、トラオム・オーガの呪歌に捕らわれた今、妹のことを話す咲の口調は暗澹としている。
「でもたった一度好意を持ってた人に妹と間違えられた……それだけで私は妹を憎く思ってしまったの」
罪悪感にさいなまれる咲を見て、『イヴェリア・ルーツ』も心を痛める。
「みんなみんな花ちゃんの妹の方が魅力的なんでしょう?」
『ロゼ』の心を反映した世界で、女性の声がした。
「ここで待っていて」
ロゼの母はそう言ったきり、戻ってこなかった。
「少し横になるよ」
母に捨てられたロゼを育ててくれた老婆はそう言って、そのまま目覚めなかった。
「みんな私を置いていくの」
いつもは明るく気丈なロゼが、『ベルナルト』の目にはひどく弱々しく映った。彼女は孤独感に押し潰されそうになっている。
「……ロゼ?」
置き去りにされる孤独。それがロゼが抱えていた心の傷。
ベルナルトは驚いた。彼女は普段、そんな様子を微塵も見せなかったから。
●呪歌からの脱出
トラオム・オーガが奏でる呪歌。邪悪な歌は人の心の隙につけ入り、忘れがたいトラウマや拭い切れないコンプレックスを探り出して刺激する。
けれどもウィンクルムの絆は、オーガたちが思っているほど脆弱ではなかった。
「でもアス汰ちゃんは逃げなかったじゃない」
それまで黙って話を聞いていたラブラが口を開く。
「怖くても絶対にそこから逃げなかったよ。自分に出来る事を頑張ってた。それはウィンクルムとして大切な事じゃないのかな」
パートナーのことを思いながら、ラブラは一つ一つ大切に言葉をかけていく。
「アス汰ちゃんはウィンクルムになって正解だったと思うよ」
背を向けていたアスタルアが振り返る。
「誰かを護りたいって気持ち、私も同じよ。これからも私達が出来る精一杯の事をやっていきましょう。それが平和な未来に繋がると信じて」
神人の言葉で、彼は今やるべきことを思い出した。
「ラブさん! ここから抜け出しますよ。耳、ふさいでください!」
スッと息を吸い込んで、アスタルアは腹の底から思いっ切り叫んだ。
「しっかりしろ!」
卒倒したハロルドを言葉の矢から守ろうと、ディエゴは彼女を自分のコートで優しく包み込んだ。
「大丈夫だ」
意識のないハロルドに、ディエゴはひたすら声をかけ続ける。
「今は俺の言葉だけ聞いてくれ」
ディエゴは力強く彼女の手を握った。
「俺がそばにいるから……エクレール」
硬く閉ざされていた青と黄色の双眸が、パチリと開く。
「拙者、自分が情けなくなります」
斑雪はすっかり意気消沈していた。
「私もはーちゃんいないと、ダメダメなんだけどなあ。じゃ、一緒に強くなろうよ」
斑雪が顔を上げた。
「どういう意味ですか?」
「一緒にいっぱいがんばろ。で、御褒美にパフェ食べに行こうよ」
「パフェ……。パフェは大好きです!」
斑雪の顔が明るく輝く。
桃もニコッと微笑み返す。
「主様がいてくだされば、拙者百人力ですよ!」
咲がこんな苦しみを抱えていたことをイヴェリアははじめてしった。彼女の助けになりたい。そんな思いが心から湧き上がる。
「貴方も妹を好きになるの?」
悲しげな目をした咲が問いかける。
「それはありえないな」
イヴェリアは真っ直ぐにその目を見て宣言する。
「俺はサクだから好きなんだよ。大丈夫。俺はサクが一番好きだ」
イヴェリアは最初に咲に会った時から、彼女に恋心を抱いていた。いわゆる一目惚れだ。
「たとえ妹がどんなに似てても俺は間違ったりしない」
ずっと一人で寂しかった。それがロゼのトラウマであるのなら。
「僕は置いていったりしないよ」
パートナーであるベルナルトはそういった。
「ウィンクルムだし、確実な保証はできないけど……」
断言できないのは彼の誠実さの表れだ。ウィンクルムである以上、危険に直面する機会が多いのは事実なのだから。ベルナルトは、不確実な約束をその場しのぎでするような男ではなかった。
「少なくとも僕はそんなに早く死ぬ予定はないから」
それでもいっしょにいられるよう努力することはできる。
「大丈夫だよ、ロゼ」
子供に語りかけるような柔らかな雰囲気で、ベルナルトは魔女と呼ばれてきた彼女の名前を優しく呼んだ。
●復活と反撃
まばゆい光に包まれ、ウィンクルムたちは盗賊のアジトへと戻ってきた。
「人の心の傷をえぐるなんて、ずいぶんと悪趣味ね~。お仕置きされる覚悟はできているかしら~?」
ラブラの言葉に合わせて、アスタルアは不敵な笑みで眼鏡をクイッと上げる。
「……う、ここは……どこ、ですか? 何がどうなって……!?」
まだ記憶が曖昧なハロルド。その手をディエゴがつかんだ。彼は手短に状況を説明する。
「はーちゃん、戦いの後には勝利のパフェが待ってるよー。そういうわけで、ファイトっ」
憧れている桃からの声援で、斑雪は闘志をみなぎらせてやる気を出した。
「その取り乱してしまってすみません。私はもう大丈夫です、イヴェさん」
咲は心の平静を取り戻して、笑顔をイヴェリアにむけた。
「……そうね、今は一人じゃないわね。未来の事なんてわからないけど、少なくとも今は」
ロゼは静かにつぶやいて、傍らにいるベルナルトの横顔を眺めた。
盗賊の小屋では、ジェルマはロープで縛られて部屋の片隅に転がされていた。
トラオム・オーガたちはというと、すっかりウィンクルムを制圧したつもりになり、テーブルの上のご馳走を食べて宴会モードだった。敵は隙だらけ。ウィンクルムたちにとっては好都合だ。
「ウィンクルムたちが復活してるーっ!?」
ネコ型トラオム・オーガが悲鳴を上げる。笛を吹くので肺活量があるのだろうか。声がデカイ。
「なんということ。食事などしている場合ではありませんな」
ロバは器用にナフキンで口元をぬぐった。蹄なのに……。しかもこの蹄でギター担当だ。
「はわわー、ヤバイよー。呪歌アンコールいっとくー?」
垂れ耳の犬は、タイコを叩くように前足でテーブルをペチペチと連打している。
「よし! もう一度ウィンクルムの奴らをトラウマ地獄に突き落とすんだ!」
ニワトリに化けているトラオム・オーガがムダに良い美声で宣戦布告。
だが、すっかり油断しきっていたオーガたちが態勢を整えるよりも、ウィンクルム全員がトランスを完了する方が早かった。
「埋葬しましょうか」
「ネクタル」
「貴方にすべてを捧げる」
「頑張ってね」
他の四組からやや遅れて、ぎこちなくインスパイアスペルを唱える神人が一人。
「覚悟を決めろ」
呪歌世界から逃れた後も、記憶が欠落し錯乱状態に陥っていたハロルドは、ディエゴの説得によってなんとかトランスを成功させた。
精霊たちは戦闘配置につく。
後衛位置で詠唱を開始したのはエンドウィザードのベルナルトだ。
ディエゴは両手銃「リボリングガン」を構え、神人たちの説得が完了しピアノの音色が聞こえる時に備えている。タイミングを見計らい、強力なジョブスキルを使う予定だ。
イヴェリアのHS・32口径リボルバー「ビリースペシャル」の銃口は静かに標的を狙っている。彼はダブルシューターで仲間の攻撃を援護する手はずだ。
アスタルアは、チャクラム「タラクスパイダー」で後方から牽制の攻撃を仕掛ける。
戦闘にまだ不慣れだという自覚を持つ斑雪は他の精霊たちに従いながらも、自分にできる役目を果たそうと頑張っている。他の仲間たちは後衛での攻撃に適した武器を装備しており、接近戦を担うのは斑雪だ。この戦闘における斑雪のポジションは、彼が思っている以上に重要なものとなった。
精霊たちは敵を倒すことよりも呪歌の妨害に徹して動いている。彼らの目的は、神人たちがジェルマを説得するまでの時間稼ぎだ。
●彼女たちの強い心
ロゼがジェルマのそばにしゃがみ込んで、縄を解く。
「音楽を憎んでいるのはしっているわ。それでも貴方にしかできないことを頼みたいの」
その言葉に咲も頷く。
「音楽を好きでいられるならピアノを奏でてほしい。この悪い夢から覚めましょう。あんな歌、素敵なピアノでかき消しちゃいましょう!」
「これは悪い夢……? で、でも私には音楽の才能がないの! だからもうピアノなんて弾きたくないっ!」
「ジェルマさんも、そんなに考えすぎなくてもいいのに」
まずは肩の力を抜いてみるように桃がうながす。
「つらいわね。でも足元ばかり見ていては何も得られないわ」
メンタルヘルスの知識を持つラブラは、相手の感情を汲み取りながら話す。
まだ膝を抱えているジェルマに、ロゼがこう切り出す。
「つらいなら辞めればいいんじゃないかしら? 貴方の人生だもの、選ぶ権利は貴方のものよ」
突き放すようにそういった後で、優美に微笑みながら。
「でも、音楽が好きだからこそそこまで苦悩したんじゃないかしら」
夢の世界では、ウィンクルムたちは冒険生活を諦めて解散する寸前のトレジャーハンターの一団になっている。夢の設定を踏まえつつ桃が意見を述べる。
「『トレジャーハンター』として言うけど、夢が叶わなくても私は楽しいよ? ごはんはおいしいし、おふとんあったかいし、プラスして、いろいろドキドキあるしね。って、私みたいな素人がなに言ったって慰めにもならないけど……全部なしにしなくてもいいんじゃない?」
「よくわからないですけど……技術云々じゃなく、継続する力が才能です。あなた、今のままで悔しくないんですか?」
継続する力が才能。それがハロルドの信条だ。記憶が不確かになっても、その考えは彼女の中に息づいていた。
「っ!」
ハロルドの発言は相手を煽って怒らせる危険性もはらんでいたが、今はプラスに働いた。それまで力なく座り込んでいたジェルマが、自分の意志で立ち上がったのだから。
「真っ直ぐ先を見て。自分の夢を見失わないで。貴女が本当に望む事は何かよく考えてみて」
ラブラからのアドバイス。
「私貴方の事が知りたいわ。初めてピアノに触れたのはどんな時? 貴方が奏でる音色はどんなものなのか聞いてみたいわ」
ロゼは明るい表情でジェルマに話しかけた。
「一度でも大好きになった音楽を。才能がないって理解しても音楽を嫌うのはきっと違うと思うの。音楽の存在を嫌わないで」
最後に咲がこんな問いを投げかける。
「貴方が好きだったのは上手く弾くことだった?」
その言葉に、ジェルマはハッと顔を上げた。忘れかけていた大切な何かを気づかされたように。
「そうだ。私が好きだったのは……」
慰めや励ましでどうにかなるような軽い悩みではなかったと、ジェルマの友人は事前にそう説明していた。上辺の言葉だけでジェルマの悩みを解決するのは難しい。
けれど、神人たちの言葉にはそれぞれ重みがあった。上辺の言葉などではない。邪悪な呪歌が支配する空間を打ち破り、自分やパートナーの心の傷に向き合った者がいう言葉には強い力があった。
●夢の結末
精霊の妨害によって、ブレーメンの音楽隊は苦戦していた。最初にウィンクルムを閉じ込めたような大技を出すほどの余裕はない。それでも簡略化された弱めの呪歌は操れるようで、ブレーメンの音楽隊は奇怪な音波を発して反撃している。
だが、その抵抗も精霊たちの予測範囲内だ。高威力の魔法で攻撃をおこなうエンドウィザードのベルナルトは、神人たちの説得完了前にトラオム・オーガを倒してしまわないよう、敵の体力の消耗具合などもしっかりと観察していた。
精霊たちが音楽隊を足止めしている間に、ジェルマはアジトの片隅に置かれていたピアノの前へとむかう。
「敵の歌をピアノの音でかき消せないか、試してみる!」
神人たちが見守る中、ジェルマの手がピアノに触れた。ブレーメンの呪歌を打ち消そうと、激しく鍵盤を叩き自分の一番得意な曲を弾く。
結果は……大音量の不協和音。
呪歌の効果と相まって頭痛がしてきそうだ。
騒音の中でピアノの音を聞き取った斑雪は忍法霞を使い、安全な位置まで素早く退避した。
顔をしかめながらも、ディエゴは事前の打ち合わせどおりグレネード・ショットを敵にむけて放つ。精神力を込めた弾丸は命中すると激しい炸裂を起こし、周囲2m以内の対象全てに襲いかかる。強力なプレストガンナーの技だ。
「……ダメだ」
ジェルマは自分のピアノが、まったく役に立たずにいることを実感する。
その挫折と絶望感をピンチのトラオム・オーガは見逃さなかった。動物たちの目が鮮烈な赤い眼光を宿し、力をどんどん蓄えていく。
「これはまずいわね。皆、視線をそらして!」
ラブラが叫ぶ。
とっさの判断で、再び白い空間に送り込まれる最悪の事態は防がれた。しかし、それまでウィンクルム側が有利に立っていた戦況は、トラオム・オーガが眠り人ジェルマの負の感情という強力な追い風を得たことで一変してしまった。
トラオム・オーガを殲滅せんと全力で攻撃する精霊たちだが、敵が倒れる気配はない。
逆境の中、ジェルマはまだピアノの前に立っていた。
自分の失敗で、助けにきてくれたウィンクルムたちが窮地に追いやられる結果になった。今までの彼女なら、きっと泣いて悔やむだけだった。しかし神人の言葉によって、ジェルマの心は以前よりも強くなっていた。沈んだ気持ちを奮い立たせる。
「こんな私のピアノに……希望を持って信じてくれた人たちがいる。温かい言葉や励ます言葉だってかけてくれた。その人たちを裏切りたくない!」
鍵盤を滑るようにして弾く技法、だいたんなグリッサンドで新たに仕切り直す。
ジェルマの指が動いた。迷いなく、精密に。
より大きな音でかき消そうとするのではなく、今度は敵であるブレーメンの音楽隊の演奏に合わせるようにピアノを弾く。前は二つの不協和音だったものが、今は一つの音楽になって完全に調和している。
ひたすら陰鬱で悲壮だった曲にジェルマが少しアレンジを加えたことで、悲しくもどこか切ない美しさに仕上がった。
やがて敵であるブレーメンの音楽隊の演奏さえも、少しずつ穏やかで優しい響きになっていき……。
「って、こっちまで楽しく演奏してどうすんのーっ!?」
「ふむ。悪夢を見せるプロでありながら、人間の小娘のピアノに息を合わせることになろうとは。夢にも思わぬ展開ですな」
「あうー。やっぱりウィンクルムたちの方が一枚上手だったー」
「しまった! トラオム・オーガが音楽で感動するなんて! それじゃこの夢の結末は……」
ブレーメンの音楽隊はグラグラと不安定に揺れていく。
「ハッピーエンドじゃないかーっ!」
四匹そろった見事なハモり。これがトラオム・オーガたちの賑やかな断末魔になった。
●夢から現へ
悪夢から覚めたジェルマは、ウィンクルムたちに何度も何度も感謝の言葉を伝えた。音楽を憎む気持ちはなくなり、今後も大切な趣味としてピアノを続けていくつもりだという。
「一時はどうなることかと思ったけど、丸く収まったわね~」
「災い転じて福となす、ってやつですね」
ラブラとアスタルアはそんな話をして笑い合う。
トラオム・オーガがもたらした災いは、アスタルアを成長させた。
「見てて下さい。僕もいつか貴女のように……!」
今は亡き人に思いを馳せながら、アスタルアは力強くつぶやいた。
ハロルドはぎこちない動作で仲間たちを見回した。
「解決した所でなんですが、ここはどこですか? 貴方達は?」
「まだ記憶が戻っていないのか……?」
不思議そうな目でディエゴの姿を眺めるハロルド。
「貴方……どこかで会いましたっけ? ごめんなさい、覚えてなくて」
依頼そのものは一件落着したが、このペアにだけは大きな爪痕が残されたようだ。
「すごい、すごいー! はーちゃん頑張ったねー」
「いえ、そんなことはありません」
そう謙遜するが、斑雪は持てる力の限りトラオム・オーガに対抗した。後衛での戦闘を得意とするメンバーが集まった中、唯一前衛で動くことになった斑雪は、戦いに大きく貢献していた。
「約束どおり、いっしょにパフェ食べにいこー」
「承知しました! 主様!」
「良かったです。ジェルマさんがまた音楽を好きになって」
咲はホッと胸をなでおろす。
「夢の世界は不安定で、現実では起きないようなことも起こりえるんだな」
イヴェリアは咲たちの説得が上手くいくと信じて、トラオム・オーガと対峙していた。咲の顔を見ながら、イヴェリアは感慨深くささやく。
「神人たちが心を込めて説得をしたから、トラオム・オーガを改心させるなんてことができたんだと思う。ありがとう、サク」
ロゼの秘めた孤独をしるベルナルトは、彼女が無理をしているのではないかと気がかりだった。
パチパチと軽快にロゼが拍手を送る。
「またピアノを弾く気になってもらえて、めでたしめでたし、といったところね」
明るく楽しげなロゼの言動には、呪歌空間で見たような寂寥感はなく。
「楽しそうだね、ロゼ」
晴れ晴れとしたロゼの笑顔を見ている内に、ベルナルトの不安はいつのまにやら消えていたのだ。
依頼結果:大成功
MVP:
名前:淡島 咲 呼び名:サク |
名前:イヴェリア・ルーツ 呼び名:イヴェさん |
エピソード情報 |
|
---|---|
マスター | 山内ヤト |
エピソードの種類 | アドベンチャーエピソード |
男性用or女性用 | 女性のみ |
エピソードジャンル | イベント |
エピソードタイプ | ショート |
エピソードモード | ノーマル |
シンパシー | 使用不可 |
難易度 | 普通 |
参加費 | 1,000ハートコイン |
参加人数 | 5 / 2 ~ 5 |
報酬 | 通常 |
リリース日 | 10月11日 |
出発日 | 10月19日 00:00 |
予定納品日 | 10月29日 |
参加者
会議室
-
2014/10/18-15:10
私もプランできたよん♪
細かいところはもうちょっと詰める予定だけど。 -
2014/10/18-13:56
間が開いてごめんなさいね。
ディエゴさんはまとめありがとう。
こちらはスキルは回数重視で小さな出会いをセットしていくわ。 -
2014/10/18-13:32
-
2014/10/17-12:28
ご助言ありがとうございます(ぺこり)
そのように伝えておきますねー。
(スキルはダブルシューター使用します)
皆さん頑張りましょうね。 -
2014/10/16-23:06
ディエゴさん、どうもありがとう!
私達も出来る事を精一杯やらせてもらうわ。
アス汰ちゃんのスキルは「双葉」をセットしていくつもりよ。
-
2014/10/16-22:33
はーい、こちらも了解っ。
戦闘はまだまだ心許無いけど、よろしくおねがいしまーす。>ディエゴさん
このまえも書いたけど、夢の設定通り、トレジャーハンターとしてジェルマさんに話し掛けるつもり。
まだ全然かける言葉が練れてないけど。
音楽とか私も結局さっぱりだもんねー。
トレジャーハンターもさっぱりだけど。 -
2014/10/16-20:48
私的な考えだが、ダブルシューターを推す
スナイピングの発動条件の厳しさからだ
どんなフィールドで戦うのかはわからないが、足場が悪いとも限らない
取り回しのよさはダブルシューターだと思う。 -
2014/10/16-18:48
作戦内容了解しました。
そのように進行させてもらいますね。
あとイヴェさんから…。
「今回スキルを使用するのならスナイピングとダブルシューターのどちらが有利か助言があると助かる」
と言う伝言を預かっています。よろしければご助言いただければと思います。 -
2014/10/15-00:23
よろしく頼む
>斑雪
心配するな
戦闘はできる限り先導する
では一旦確認をする
呪歌解放はそれぞれ行動すると思うのでそちらは省かせてもらう
【ジェルマ説得】
ハロルド
咲
ラブラ
ロゼ
桃
(説得内容は各々)
【オーガ呪歌妨害】
ディエゴ
イヴェリア
アスタルア
斑雪
ベルナルト
(ジェルマ説得までは呪歌の妨害、ジェルマ説得時にピアノを弾いてもらいそれを合図にオーガ殲滅開始)
殲滅開始時なんだが
開始直後に俺が最前線に出てオーガ達めがけて【グレネード・ショット】を二回、か一回使おうと思う
これは範囲攻撃でオーガ達に有効打を与えられるはず、その後に各個撃破をすれば対複数だろうと遅れは取らないだろう。
もし、この中で範囲攻撃スキルのものがいれば俺の後に(俺が後退した後)使用してほしい。
このスキルはどうやら味方も巻き込むらしいので少々危ない。
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2014/10/15-00:05
ロゼさん、初めましてーー♪
というか、殆どの人がはじめましてなんだけど。
あ、私、夢はハッピーエンドでなくてもいいやって思ってた。
夢の記憶があるなら、オーガを倒して「起きてから」ゆっくりおはなししたほうがいいかなって。
でも……やっぱり、夢のピアノは達成してきたくなっちゃった。
じゃあやっぱりトレジャーハンターとしての自分の言葉を考えたほうがいいよね。
戦闘は、すいません、はーちゃん自信ないっていってます。 -
2014/10/14-23:26
こんばんは。途中からだけど参加させてもらうわね。
私はロゼ。パートナーはエンドウィザードのベルナルトさんよ。
よろしくね。
今までの話は確認したわ。
では私はジェルマさん、ベルさんには音楽隊の方に行ってもらうわね。
夢から覚める条件はハッピーエンドでもオーガを倒す事でもいいみたいだけど、どうせならどちらも達成したいわよね。
目が覚めた後も悩みが続くようじゃなんだかもやもやするもの。
私もディエゴさんが述べたような流れで問題ないと思うわ。 -
2014/10/14-21:01
呪歌の解放からジェルマ及びオーガの対応という認識は俺も同じだ
メタ的な話だが
どちらか一方の条件を達成するのではなくジェルマを納得させたうえで、オーガも倒したいなと考えている
ジェルマを説得しても直ぐにハッピーエンドにはならないんじゃないかと
そして呪歌に本当に対抗できうるのは、ジェルマが心から楽しいと感じて弾くピアノの音色だと個人的にそう考えている。
ジェルマの説得が終わるまではオーガの演奏を妨害する戦いをして
説得が終わり次第ジェルマにピアノを弾かせ、それを合図にしてオーガの殲滅を始める…というのはどうだろう。 -
2014/10/14-19:58
あら、ほんとうにマキナの方が多いですねー(^^)
>班分け
そうですね…精霊さん達に音楽隊を。
神人がシェルマさんとの担当する方がいいと思います。
シェルマさんも女性の方が接しやすいかな?
もとのお話にはないピアノも何かの役に立つかもしれません。
>音楽隊
あ、呪歌によって神人もしくは精霊がトラウマ、コンプレックスを思い出す状態からはじまるんですね…それぞれ克服の仕方は違うでしょうし…解けた時点で↑の対応でいいですか?
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2014/10/14-19:20
ごめんなさい、途中で発言してしまったみたい。
>班分け
今のところ、私達はジェルマさんを説得する方に立候補しておくね。
それとも 精霊の皆にオーガを担当して貰って神人の方はジェルマさんを担当の方が良いかしら?
説得に関してはもう少し考えてみるね。
こういう時、どんな言葉をかけてあげれば良いのかしら……。
私がメンタルヘルス1を持っているの。まだ頼りないけれど精一杯頑張るわ!
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2014/10/14-19:10
ハロルドちゃん達はお久しぶりね~
桃ちゃんと咲ちゃんは初めまして!ラブラ・Dです。どうぞ宜しくお願いしますね
そうね、私もジェルマさんに声をかけてあげたいなって思っているわ。
オーガも出来れば何とかしたいところだけど……。 -
2014/10/14-18:39
ジョーシ・モモとハダレでっす。
まだまだレベル低いですが、よろしくおねがいしまっすっ。
マキナが多くて、うちのはーちゃんがなんだかwkwkしてます。
で、そのはーちゃんを私が起こしに行く予定。
起きたら、はーちゃんが動物担当で、私がジェルマさんの方行こうかなーって思ってるんだけど、だいじょうぶかな。
特になにか作戦があるわけじゃないけど、私が動物のほう行っても、役に立ちそうにないし。
そんで、ジェルマさんフォローできればいいかなって。
咲さんと同じで、具体的にこう言いたいってのがあるわけじゃないけど…なんとなく。 -
2014/10/14-18:30
宜しく
プロローグをもう一回読み込んでみたんだが
きちんと話を聞いてもらうには動物たちの音楽を何とかしたほうが良さそうだな
あの呪歌がジェルマのコンプレックスを刺激しているんだろう。
そうだとしたら、オーガの呪歌を妨害する班と説得する班に別れたほうが良いかもしれない
眠りに誘い込んだ者をそうやすやすと目覚めさせられるわけにはいかないだろうしな、あちらも。
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2014/10/14-18:22
こんにちは、淡島咲です。
パートナーはブレストガンナーのイヴェリア・ルーツさんです。
よろしくお願いします(ぺこり)
音楽隊を倒してもお話は終了してしまうのですよね。
私はできるならジェルマさんの心境の変えてあげたいなと思うんですが…。
才能がないことを受け入れきれず音楽を嫌ってしまっては目覚めたあとも彼女にとって音楽は苦痛なものでしかないでしょうから。
ピアノを弾くことがなくなってもせめて心境だけは…と思っています。
まだ具体的な案もなく生ぬるい事を言っているのも分かっているのですが。
皆さんにもご一考いただければと思います。 -
2014/10/14-08:50
…と、思ったんだが
倒した時点で依頼は終了するみたいだな
…正直、技術はどうあれ音楽を続けていこうとする気持ちがイコール才能だと思うので
俺にはジェルマをどんな言葉で説得したら良いのかわからない。 -
2014/10/14-08:47
宜しく頼む
歌の呪縛をそれぞれの手段で開放するところまでは皆同じだろう
そこからどうするかだな…
動物たちはオーガとみて間違いは無いんだろうか?
そうなら、オーガを倒してからジェルマを説得するなりした方が良いように思う
どんな方法でジェルマに接するにしろ呪歌を止めねば邪魔になるしな。 -
2014/10/14-00:58