プロローグ
ブンチャッチャ、ブンチャッチャ……。
美しく飾られた大広間に流れる生演奏のワルツ。
あー……。これはいわゆるアレね、格闘漫画とかで主人公達が戦う……。
……それは武闘会。
じゃなかった。犬とか猫を2匹以上で飼う……。
……それは多頭飼い。
違った違った。秋の味覚の代名詞、ワインの原料になる……。
……ブドウかい!!
コホン。大変失礼ました。
これはお城で開かれるダンスパーティー。
そう舞踏会。
あなたは今、舞踏会に招かれているのです。
別にシンデレラのように「私もお城の舞踏会に行きたいわ……」と願ったわけではありません。
ウィンクルムとして『眠り続ける人』を助けようと入ってきた夢の中、それが舞踏会だったのです。
事の発端はA.R.O.A.に寄せられた一つの依頼だった。
「妻のエレナが倒れて目を覚まさない。どうか助けて欲しい」
そう言って本部に駆け込んできた男。
A.R.O.A.職員が確認したところ、エレナのそばには術の仕掛けられた『白鳥の湖』の絵本が落ちており、
彼女はトラオム・オーガにより夢の中に囚われた『眠る人』であることが分かった。
エレナを助けるためには、エレナの見ている夢、つまり『白鳥の湖』をハッピーエンドで終わらせるか、
夢の中に潜むトラオム・オーガを打ち倒すしかない。
「見て。あちらが王子様よ」
ドレス姿の娘が示すほうを見れば、一際豪華な衣装を身にまとった若い男性が、着飾った女性とダンスを踊っています。
「今日は王子様の花嫁を選ぶための舞踏会なのよ。でも、王子様はあまり気がお進みにならないようね」
娘が言う通り、王子様は心ここにあらずといった様子で、花嫁候補の女性には全く興味を示しません。
「でも私には分かるわ。王子様のあの目は、恋をする者の瞳よ」
うふふと笑いながら楽しげにそう言う娘。
そう。『白鳥の湖』はそんなお話でした。
王子様は、昨日の夜に誓いを交わした
そして確かこの辺で……。
ほら来た。
悪魔ロットバルトと黒鳥です。
オデットに化けている黒鳥に駆け寄る王子様。
王子様の周囲にピンク色のハートが乱れ飛んでいるのではないかと思えるほどの浮かれっぷりです。
(いやいや、それオデットじゃないから……)
それだけではありません。
貴族の身なりをしているロットバルトも、オデットそっくりの黒鳥も、いかにも邪悪な笑みを浮かべていますが
恋に浮かれる王子様はもちろん、周りの人々もその邪悪な気配には気づいていないようです。
そうこうしているうちに、ふとある音があなた達の耳に飛び込んできました。
ゴツッゴツッ!!ガンガン!
見れば、一羽の立派な白鳥がバルコニーに続く大きな観音開きのガラス戸を、その口ばしで激しく突いているではありませんか。
怒りにつり上がってはいますが、白鳥の目元は眠っていたエレナの目元によく似ています。
どうやらエレナはオデットに姿を変えられているようです。
やがて何かの拍子にガラス戸が開き、白鳥が大広間の中に飛び込んできました。
白い弾丸のように大広間を突き抜け、今にも王子様の口づけを受けようとしていた黒鳥に猛然と襲い掛かる白鳥。
招待客達の悲鳴が響き、食器類は床に落ちて割れ、白鳥の羽根は飛び散り……もはや阿鼻叫喚の地獄絵図です。
そういえば……。
『眠り続ける人』となってしまったエレナは、実は以前はかなり気性の激しい女性だったそうです。
数年前に旦那の浮気騒動があった際には、本当に刃傷沙汰寸前の大喧嘩をしたのだと、
あなた達をエレナの元まで案内したA.R.O.A.職員が話していました。
その後、旦那……つまりA.R.O.A.に助けを求めてきた男が心から反省したことにより仲直りをし、
気性の激しさを見せることも少なくなっていたそうですが……。
(まさか……その時の怒りがよみがえっている?)
オデット=エレナの怒りの猛攻の前には、トラオム・オーガが化けているらしいオディールもタジタジです。
エレナを助けるためには、夢の中に潜むトラオム・オーガを倒すか、この物語をハッピーエンドで終わらせなくてはなりません。
エレナの夢の中に入って来る前に、エレナの枕元で読んだ絵本の内容は次のようなものでした。
===========
むかしむかし、ある国に、まだ誰も愛したことがない王子様がいました。
王子様は、誰も好きになれないのでずっと結婚せずにいましたが、とうとう花嫁を選ぶ舞踏会が開かれることになりました。
「結婚なんていやだ」
舞踏会の前の日、王子様はお城を抜け出し、夜の森の湖へと逃げ出しました。
湖にはそれは美しい白鳥がいました。
王子様が白鳥に見とれていると、なんと目の前で白鳥はお姫様に変わったのです。
「なんて美しい姫。どうか名前を教えてください」
「わたしは、のろわれた姫、オデット」
オデット姫は、悪魔ロットバルトの呪いにより、夜の湖でしか元の姿に戻れないと泣きました。
「どうすればその呪いは解けるのですか?」
王子がたずねると、オデット姫は答えました。
「まだ誰も愛したことのない人からキスしてもらえれば呪いは解けます」
王子様は喜びました。
「私はまだ誰も愛したことがありません」
さあキスを、と王子様が進み出たとき、朝日が昇り、オデット姫は白鳥に戻ってしまいました。
「明日の舞踏会に来てください。皆の目の前でキスをして、あなたを救いましょう」
王子様は飛び立っていく白鳥に叫び、はれやかな気持ちでお城へと帰っていきました。
舞踏会の日、女王様が呼んだたくさんのお妃候補が踊りますが、王子様は見向きもしません。
すると、誰も見たことのない立派な貴族が、娘を連れて舞踏会に現れました。
その娘を見て、王子様は喜びました。
「オデット姫!」
娘は昨夜見たお姫様そっくりだったのです。
「姫、来てくれたのですね!」
王子は娘に駆け寄り、キスをしました。
「あなたを愛しています!」
すると、貴族と娘はフクロウと黒鳥に変わり、王子様を笑いました。
「まんまとだまされたわね。私は悪魔ロットバルトの娘オディールよ」
「王子はオディールを愛してしまった。これでオデットはもう戻れない!」
笑いながら城から飛び去る二羽を、怒った王子様は追いかけます。
悪魔に王子様の裏切りを知らされ泣くオデット姫のいる湖の前で、悪魔においついた王子様は、必死に戦い、とうとう悪魔を倒しました。
でも、やっぱりもうオデット姫の呪いは解けません。
オデット姫と王子様は泣きながら湖に身を投げるのでした。
===========
つまり、トラオム・オーガであるロットバルトとオディールを倒すか、
王子様にオデット=白鳥であると気づかせて、エレナにキスをさせるか、
エレナを救う方法はこの二つになるようです。
さて……この修羅場をどう納めるのか。ウィンクルム達の腕の見せ所です。
解説
●目的
『眠り続ける人』となってしまったエレナを助けてください。
方法は
・トラオム・オーガであるロットバルトとオディールを倒す
・王子様にオデット=白鳥であると気づかせて、エレナにキスをさせ、物語をハッピーエンドに導く
どちらかを選んでも構いませんし、両方を選んでも構いません。
もちろん別の方法で解決していただくのも大歓迎です。
●登場人物
・オデット=白鳥=エレナ
気性が激しく、王子様に手を出した黒鳥を攻撃しています
・オディール=黒鳥=トラオム・オーガ
強力な個体ではありませんが、エレナがつつき回しているので攻撃を仕掛けるのが困難です
・ロットバルト=悪魔=トラオム・オーガ
オディールに比べると戦闘能力が高めです。
王子様などのように訓練を受けていない者から見れば強力ですが、戦い慣れたウィンクルムであれば難なく倒せます。
但し『悪魔』ですので、オデットに王子様の裏切りを知らせたように、
ウィンクルム達の仲を危うくするような言葉を放つ可能性があります。
・その他(舞踏会の他の参加者)
物語の中の人物達ですので、怪我などをさせてしまっても困るということはありませんが、
やはり人の形をしていますので、あまり手荒には扱わないほうがいいでしょう。
●衣装と持ち物
夢の中にアイテムや武器を持っていくことは可能ですが、防具や衣装については舞踏会用のローブデコルテとタキシードに変わっています。
●大広間
幅10m程、奥行き50m程の細長い広間です。
壁際には装飾の施された燭台、料理の載せられたテーブル、分厚いカーテンなどがあります。
また舞踏会の参加者も多くおり、派手な立ち回りをするのは難しい状況になっています。
●注意事項
夢の中では、死んでしまっても、夢世界をハッピーエンドにすることができれば目覚めることができますが
バットエンドになってしまった場合は「トラオム・オーガ」に生命力を吸われて石になってしまいます。
ゲームマスターより
プロローグを読んで下さってありがとうございます。
そして、ふざけた出だしでスミマセン。
今回はハロウィン×GM連動企画ということで、白鳥の湖の舞踏会が舞台です。
皆様のプランにより、どういう方向に転がるのか楽しみにしています。
どうぞよろしくお願いします。
リザルトノベル
◆アクション・プラン
日向 悠夜(降矢 弓弦)
●心情 お伽話の舞踏会…素敵だけれど、とんだ修羅場になっちゃったね ハッピーエンドを目指して頑張ろう! …降矢さん、あんまり舞い上がらない様にね? 先ず、騒ぎが起こる前に出入り口の近くで待機したいな 騒ぎが起こったら直ぐに出入り口の確保をして、衛兵に避難誘導を手伝ってもらうようお願いするね 戦闘に巻き込んだら大変だし、説得の邪魔をされちゃ困るからね? 皆さん!落ち着いて衛兵の誘導に従って進んでください! 誘導完了したら割れてしまった窓から悪魔と黒鳥が逃げない様にするよ ついでに敵が飛んで逃げる事も考えてカーテンを少し拝借…投げれば視界や動きを制限出来ると思うんだ ハッピーエンドの定番、キスで終わってくれるといいね |
八神 伊万里(アスカ・ベルウィレッジ)
持ち物:メモ帳とペン、ボイスレコーダー(なければ携帯) 家の仕事で何度も見ましたねこういうの どう行動しても戦闘は起こるでしょうから準備はしないと トランス後白鳥に語りかけて黒鳥と引き離しに 感情的になっては駄目、怒った時こそ冷静に まずは不貞の証拠を掴むんです (持ち物を取り出し) 怪しい言動は日記に書き、録音して証拠が揃ったら弁護士に相談です そう…私達が弁護士として、黒鳥に有責の証に然るべき慰謝料(物理)を支払わせます! そして有利な条件で再構築しましょう 説得後黒鳥に接近、コネクトハーツで攻撃し即離脱 説得失敗ならアスカ君に投げてもらう 王子が気付いてキスをするハッピーエンドの前に 王子、土下座(穏やかな笑顔) |
桜倉 歌菜(月成 羽純)
伊万里さんが白鳥さん、ユラさんが王子様の説得 悠夜さんが周囲の参加者を誘導してくれている間 ロットバルトを抑えておこう トランス化して、シャイニングアローをセットした羽純くんに前に出て貰い、敵の攻撃は反射です 精神攻撃なんて、全然効かないんだから だって、私と羽純くんはその…パートナーであって恋人ではないし… (言ってて悲しくなって来た!何て事を言わせるんでしょう…ムカムカ) 絶対に許さないんだからーッ 伊万里さん達が攻撃へ移ったら、羽純くんに引き続き、王子・白鳥・客達を守って貰う 状況次第ではオーガ優先だけど 物語のハッピーエンドを目指したい エレナさん怒りの猛攻は愛故に 愛で強くなる女性って格好良いな でも程々にね |
ユラ(ルーク)
女の子って怖いよねぇ・・・ あぁ、そうだった とりあえず私達は王子様へ事情を説明しにいかなきゃね 何が起こってるか分かってないだろうし せっかくの舞踏会を騒がさせて申し訳ないけど とりあえず話を聞いてほしい 悪魔が貴方を騙そうとしていて、本物のオデットはそこで暴れ・・・ 勇敢に立ち向かっている白鳥の方なんです 悪魔は私達が相手をしますので、それまで巻き込まれないよう 下がっていてもらえませんか? 突然こんなこと言われても戸惑うかもしれないけど、 今はどうか私達の言葉を信じてほしい ・・・そして今度こそ彼女の呪いを解いてあげてください 大丈夫 きっとハッピーエンドにするから だってそのためにここに来たんだもの |
●避難とかけてハロウィンと解く。そのこころは『おかし』です
ハロウィン用のお菓子は悠夜の腰のポーチ……ではなく、ドレスに合ったパーティーバックの中に入っているが、避難に必要な『おかし』はバックの中には入っていない。
押さない、駆けない、喋らない、の頭文字をとった『おかし』。それは今から自分達が口頭で周知しなければならないものだ。
白鳥が黒鳥を追い回す阿鼻叫喚の地獄絵図が展開される大広間の中、日向 悠夜はパートナーである降矢 弓弦を伴ってメインの出入り口に向かって急いでいた。
「お伽話の舞踏会……素敵だけれど、とんだ修羅場になっちゃったね」
会場に目を配りつつ、てきぱきと動く悠夜の隣では、降矢がどことなく浮かれたような表情をしている。
「本の世界を体験できるだなんて、トラオム・オーガとはなんて素晴らし……じゃなかった。なんて恐ろしいオーガなんだ……!」
本の虫である降矢にとっては物語の世界を体験できるというのは、この上もない幸せになるらしい。
「……降矢さん、あんまり舞い上がらない様にね?」
そんな降矢の手を引きつつ、そっとささやく悠夜。
「そうだね。幸せな結末とオーガ討伐を目指して頑張ろうか」
頷きはしたものの、降矢の表情はやはりどこか夢見ているようだ。
「降矢さん、衛兵にも避難誘導を手伝ってもらうようお願いしよう。戦闘に巻き込んだら大変だし、説得の邪魔をされちゃ困るからね?」
「じゃあまずは衛兵と交渉しに行こう」
悠夜と降矢が出入り口に向かっている頃、八神 伊万里とアスカ・ベルウィレッジは舞踏会の参加者達を掻き分けながら白鳥の元へと向かっていた。二人は既にトランスを済ませている。
「恋人を見間違えるなんて……そりゃキレて当然だよな。というか偽物の表情でバレバレだろ……」
半ばあきれたような表情で言うアスカ。頷く伊万里。
「家の仕事で何度も見ましたねこういうの」
「伊万里が白鳥を引き離しにかかる間、俺が悪魔と黒鳥から伊万里を庇う」
「分かった。行くよ、アスカ君」
伊万里とアスカの行く手では、なおも白鳥が猛然と暴れている。
「女の子って怖いよね……」
自分も女でありながら他人事のようにそんな事を言うユラ。
「……なんつーか、もうアイツ一人でなんとかなるんじゃないか?」
突っ込むことも忘れて、ユラの意見に同意するルーク。
そういえば、実は白鳥は猛禽類も真っ青な獰猛さを持ち合わせていると聞いたことがあるような、ないような……。
「……っと、俺達は王子のところだ」
「あぁ、そうだった。とりあえず私達は王子様へ事情を説明しにいかなきゃね、何が起こってるか分かってないだろうし」
とりあえずは渦中に飛び込まねば話が始まらない。
人ごみに飲み込まれぬよう、手に手を取り合って二人は王子の元へと向かった。
「茜さす」
少しだけ背伸びをして桜倉 歌菜は月成 羽純の頬に口づける。
阿鼻叫喚の大騒ぎの中でも、その一瞬、その二人の周辺だけは神聖な空気に包まれるようだった。
「王子や白鳥に攻撃が行かないよう、説得を邪魔されないよう、ロットバルトを俺達で引き付けるんだ」
「うん!でもどうやって?」
「……細かい事ぁいいんだよ。行くぞ」
作戦を伝えるのが面倒になったらしい羽純が歌菜の手を引いて歩き出す。その行く手では、二人が纏う茜色のオーラとは対照的な禍々しいオーラを纏ったロットバルトが修羅場と化した舞踏会の会場を見て笑っていた。
「ちょっといいかな?」
出入り口を守っていた衛兵に穏やかに声を掛ける降矢。
「このままだと危ないと思うんだ。みんなを避難させるのを手伝ってくれる?」
はっとした表情で降矢を見返す衛兵。どうやら予想外の事態に完全に思考が停止していたらしい。
「そ……そうですね!招待客を前室に誘導しましょう」
コクコクと頷く衛兵に今度は悠夜が訊ねる。
「他の衛兵にも協力を頼めないかな?」
「分かりました!伝えてきます」
カッと踵を打ちつけて敬礼をしてから他の衛兵達のところに走ってゆく衛兵。この非常事態にぼんやりとしていて衛兵が務まるのかと疑問に思わなくもないが、とにかく衛兵達がすぐにその気になってくれたなら有難い。
衛兵達が動き出し舞踏会の参加者達の避難が始まる。
「皆さん!落ち着いて衛兵の誘導に従って進んでください!」
参加者達に声をかける悠夜の隣で、降矢が落ち着いた調子で言った。
「他の子達が相手をしているから大丈夫だろうけれど……避難中の人に紛れて黒鳥と悪魔が逃げようとしていないか見張っておこうか」
「そうだね降矢さん。そうしよう」
●浮気とかけて政治家と解く。そのこころは『弁がたつ』です
街弁とか闇弁とか……略称に『弁』が使われることがある弁護士。それは揉め事の強い味方である。
「感情的になっては駄目、怒った時こそ冷静に。まずは不貞の証拠を掴むんです」
一瞬の隙をついて、伊万里とアスカは白鳥と黒鳥の間に割って入った。
驚きにひるむ白鳥。
オデットに化けていた黒鳥は、髪型もドレスもくっちゃくちゃに乱れ、ほうほうの態でロットバルトの方に逃げていく。
一瞬黒鳥を追いかけようとした白鳥の前に立ち、腕を広げて伊万里は言った。
「怪しい言動は日記に書き、録音して証拠が揃ったら弁護士に相談です」
まるで肩で息をするように大きく羽根を羽ばたかせ、ようやく攻撃の口ばしを止める白鳥。
「そう……私達が弁護士として、黒鳥の有責の証に然るべき慰謝料を支払わせます!」
「……」
じっと、値踏みをする目で白鳥が伊万里を見つめた。
「有利な条件で再構築しましょう」
伊万里の自信に満ちた言葉が響いたのだろう、猛っていた表情が落ち着きを取り戻す。
伊万里と向かい合ったまましばしの間考えをめぐらせる白鳥。ややあって白鳥は同意を示すようにこっくりと頷いた。
キラリと光る底冷えのする白鳥の目が恐ろしい。
(ケツの毛一本……っていうか、羽根の一本も残さずにむしり取りそう……)
何やら冷たいオーラが立ち上がっているように見える白鳥の姿にアスカはそんな事を思う。でも白鳥よりも伊万里よりも、伊万里の母である副所長の笑顔の方がアスカには恐ろしい。
女って怖い。
と、その時だ。
「お前ならば見間違えぬか?見失わないと言い切れるのか?」
タールのような声音がアスカの耳元でささやいた。ロットバルトだ。
向き直ると同時にグレートソード『バーリー』を横薙ぎに払い、ロットバルトと距離を取るアスカ。
「俺は決して伊万里を見間違えないし見失わない!俺達の絆は決して揺らがない!!」
にらみ合うアスカとロットバルト。
そこに羽純の声が飛び込んで来た。
「ロットバルト!俺が相手だ!!」
横合いから仕込み刀『時雨』でロットバルトに切りつけ、ロットバルトが羽純の方に向き直ると誘うように間合いを切る。
羽純の策略に乗せられ、ターゲットを羽純に変更するロットバルト。
十分に距離が離れたことを確認すると、伊万里とアスカは白鳥を大広間の隅へと避難させた。
パーティーバックからメモ帳とペンを取り出した伊万里が白鳥に訊ねる。
「お相手の行動が怪しいと思い始めたのは、いつ頃ですか?」
白鳥はしばしの間、口ばしを開いたり閉じたりしていたが、やがて伊万里と己の姿を交互に見つめ瞳を曇らせた。
その様子を観察していたアスカが伊万里にささやく。
「ひょっとして白鳥のままじゃ喋れないんじゃないか?」
「なるほど……では他の皆さんがロットバルトと黒鳥をどうにかする間、少し待っていてください」
伊万里の提案に長い首を上下に振って白鳥が頷いた。
実際に不貞の事実を調査するかどうかは別として、まずは白鳥を落ち着かせて黒鳥から引き離すという目的は達成できたらしい。
ふと大広間を見渡すと、避難誘導が順調に進んでいるらしく、少しずつ戦況が見やすくなってきていた。
伊万里達からさほど離れていない場所ではユラがジークフリート王子に声を掛けていた。
「せっかくの舞踏会を騒がさせて申し訳ないけど、とりあえず話を聞いてほしい」
事態にすっかり混乱し、またいきなり話しかけられたことに目を白黒させている王子。
それに詰め寄るルーク。
「お前、エレ…オデットに惚れてるんだろ!?だったら浮かれてねぇで目の前の相手が誰なのか、しっかり見てろよ!」
「君達は一体……それにこれはどういう事なんだ?」
落ち着け……というようにルークの背中をポンポンと軽く叩いてユラが話を変わった。
「私はユラ、こっちはルーク。突然こんなこと言われても戸惑うかもしれないけど、今はどうか私達の言葉を信じてほしい。悪魔が貴方を騙そうとしていて、本物のオデットはそこで暴れ……」
淡々と説明をしていたユラが不意に言葉を途切れさせる。
「……勇敢、に立ち向かっている白鳥の方なんです」
この後オデットにキスをしてもらわなければならないのに、オデットの印象を悪くするのは得策ではない。そう判断しての、とっさの言い直しだったが、それが良かったようだ。
「そうだったのか……!!オデットが……。まさか、僕を守ろうとしてくれたのか……」
ついさっきまで黒鳥を見ていたのと同じ熱のこもったまなざしで、王子は伊万里に制止されている白鳥を見つめる。
言っては何だがこの王子、頭が少々アレだ。将来一国の王となるには一抹の不安が残る。
「悪魔は私達が相手をするので、巻き込まれないよう下がっていてもらえませんか?」
「わ……わかった」
あっさりと納得した王子を伴って、人の減り始めた大広間を戦闘の邪魔にならない場所へと移動するユラとルーク。
大広間の隅に立たせた王子を背中に守りながらルークが言った。
「ちゃんと見てろ、よ……失くしてから気付いたって、遅いんだからな」
何気ない一言であったが、王子からは見えないその顔には苦渋の色が浮かんでいる。その表情に気づいたユラがそっとルークの腕に触れた。
「大丈夫。きっとハッピーエンドにするから。だってそのためにここに来たんだもの」
奥歯を噛み締めるようなルークの言葉と、それを気遣うユラの行動。
そんな二人をジークフリート王子がじっと見つめていた。
●Y染色体とかけてクライマックスと解く。そのこころは『雌雄を決し』ます
一方、ロットバルトを担当している歌菜と羽純のところでは熱戦が広げられていた。
ロットバルトの手の平から黒い雷が放たれる。それをシャイニングアローで反射させて返す羽純。
弾かれた黒い光が床に落ちていた皿に当たると、その皿がぐにゃりと輪郭を歪め陶器の猫の置物へと形を変えた。
「これが……呪いの力?」
床の上に転がった猫の置物。その尾の先が小さく欠けていることに気づいた歌菜が、少しおびえたように羽純の方へと身を寄せる。
「……そうやって隠れて。そんなことで強くなれるのか?足手まといのくせに恋人でいられると思うのか?」
夜闇のような暗く冷たい笑みを浮かべたロットバルトの言葉。
羽純のタキシードの裾をぎゅっと握って歌菜は言い返した。
「精神攻撃なんて、全然効かないんだから!! だって、私と羽純くんはその……パートナーであって恋人ではないし……」
が、威勢が良かったのは最初の方だけ。後半は尻すぼみになって、うつむき加減になった目には今にも涙が浮かびそうである。
(言ってて悲しくなって来た!何て事を言わせるんでしょう……ムカムカ)
しかし、その表情は次第に怒りへと変わりはじめ……
「絶対に許さないんだからーッ!」
歌菜の剣幕にクスリと笑いを漏らす羽純。
自分とは恋人ではないと言う歌菜に僅かにイラッとしていたのだが、自分で言って自分で傷付いて、さらに怒り出す歌菜の姿を見ていたら、そんな苛立ちはどこかへ行ってしまったようだ。
「随分と姑息な真似をするものだな」
武器を構え、歌菜を背中に庇ったまま羽純はロットバルトに向かって言う。
「黒鳥の器量に自信があれば、わざわざオデットに化けなくても王子を誑かす事が出来ただろうに。余程、自分の娘に自信が無かったとみえる」
わざと皮肉な笑みを浮かべてみせるのは、ロットバルトを引きつけるためだ。
「ああ……娘は親に似るというし、仕方ない事かな」
「なにを……!」
激昂したロットバルトが手をかざし、羽純が攻撃に備えてシャイニングアローを構える。
ロットバルトの手の平から黒い雷が放たれたその時だ。白鳥の猛攻から逃れてきた、オデットの姿の黒鳥がロットバルトの前に飛び出してきた。
「あっ……!」
歌菜のさけび声。
ロットバルトの雷に打たれた黒鳥が大理石の床の上に倒れ伏す。ぐにゃりと歪む作り物のオデットの輪郭。
そうしてそれは黒いミミズクへと姿を変えた。
起き上がり、一度ロットバルトへと目をやった黒ミミズク、もとい黒鳥が翼を広げて飛び立つ。向かう先は、白鳥のままのオデットが入ってきた大きな窓だ。
(しまった……!逃げられる!)
羽純と歌菜がそう思った時だった、今まさに窓をくぐらんとしていた黒鳥の行く手を大きな布が阻む。
悠夜が窓にかかっていたカーテンを、まるで漁師の網のように振り広げたのだ。
「良かった……」
歌菜がほっと息をついた。
時はほんの数秒前にさかのぼる。
避難誘導がほぼ一段落したのを見届けた悠夜と降矢は白鳥が飛び込んできた大窓の近くへと移動していた。
「ロットバルトって確かフクロウだよね?飛んで逃げる事も考えてカーテンを少し拝借……。投げれば視界や動きを制限出来ると思うんだ」
とはいえ大窓のカーテンレールはとても高い位置にあり、簡単には取り外せそうにない。
「物語の中だし、いいか……」
ボーンナイフでカーテンを切り取りはじめる悠夜。それを手伝いつつ他のウィンクルム達の様子を傍観していた降矢がポツリと呟く。
「いやあ……みんな色々言っているねぇ……。若いのに、色々あるんだね……」
何だかまるで、ここだけが日当たりの良い日本家屋の縁側のようだ。あぁお茶が美味しい……。
が、しかしやはりここは修羅場の舞台の大広間。
降矢の発言により局地的にまったりとしていた空気を切り裂いて、ミミズクとなった黒鳥が突っ込んできた。
すかさず切り取ったカーテンを投げる悠夜。
重厚なカーテンに絡め取られ、床に落ちた布の中で黒鳥がもがいている。それを降矢が長弓『ダークムーン』でカーテンごと射抜いた。
ポン……!
まるで紙風船が割れるような乾いた音がして黒鳥が姿を消す。そしてその後には飴やビスケットなどが散らばっていた。
「備えておいてよかったね」
溜め息をつきつつ笑う悠夜に降矢が散らばったお菓子を拾いながら言う。
「これ、普通に食べられるのかな?持って行く?」
「大丈夫じゃない?もらっておこうかな」
「残るはロットバルト!お前だけだ!」
再び黒い雷を放つロットバルト。しかしそれはシャイニングアローの光の輪に弾かれる。
一足でロットバルトの間合いへと飛び込み、仕込み刀『時雨』で居抜きざまに斬りつける羽純。
確かな手応えを伴って『時雨』が振り抜かれた。
ポン……!
それはロットバルトの禍々しさからはとても想像できないほど、軽い音だった。
ロットバルトの姿が消え、まるで両手ですくって投げた後のようにチョコレートやキャンディーが降ってくる。
これでトラオム・オーガは全て片付いた。
●長女と次女とかけて王子様のキスと解く。そのこころは『しまい』です
白鳥の内側から白い光が溢れ出す。
降り始めの雪のように舞い散っては消えてゆく、白銀に輝く羽根。
白鳥の形をしていた光が上下に伸び、それはやがて人の形となった。
「ああ……愛しのオデット!!」
ルークの後ろから出てきたジークフリート王子が、人の姿に戻った白鳥、オデットになったエレナに歩み寄る。
しかし……
「……」
キッという音が聞こえてきそうなほどキツイ目で王子を睨むオデット。その表情に王子は足を止めた。
下手な事を口にしては、かえって事態を悪化させそうな予感がして、ウィンクルム達も思わず無言になる。
そこだけ局地的にブリザードが吹き荒れているのではないかと思いたくなるような、冷たい空気。
「……どういう事よ。あんな女に鼻の下を伸ばして」
そんな空気よりも更に冷たいオデットの言葉。
「違うんだオデット!!これは悪魔が……」
型通りな言い訳のセリフを言いかけた王子が、ふと言葉を途切れさせた。
ルークの顔を見て、それからユラの顔を見て、少し視線を落として戸惑い気味に口を開く。
「……いや、違う。私が見間違えたのだ、あなたを。ちゃんと見ていなかった。もう少しで失うところだった……」
ルークの言葉は、背中越しではあったけれど王子に届いていたらしい。
悄然とした様子の王子に、今度はオデットが歩み寄った。ほんの少しではあるが、尖った気配が緩んでいる。
「そうね。あなたは間違えた……よりによって私とあの女を」
王子の反省は伝わってはいるようだが、怒りが収まりきらぬ様子のオデット。
二人の様子を黙って眺めていた伊万里がすかさず言った。
「王子、土下座」
いくら物語りの中とはいえ、仮にも王子に土下座を要求するとは……と言おうとしたアスカだったが、伊万里の口元に浮かぶ不気味なほどに穏やかな笑みを見てしまい、何も言えなくなる。きっと他のウィンクルム達も同じ気持ちだったに違いない。
土下座を要求された王子はというと、しばしの間迷ったようだったが、オデットの前にその膝を折った。
正座をするのではなく、片膝を床につけもう片方の膝を立てたあのポーズである。
片手を自分の胸に当て、もう一方の手でオデットの手を取りながら王子は言った。
「すまない、オデット。私があなたを傷つけた。どうか今、もう一度、改めてあなたにキスをすることを許してもらえないだろうか?」
オデットが王子の目をじっと見つめる。
「もう二度と傷つけないと誓ってくれるなら……」
「誓います。必ず」
「それなら……許すわ」
「ありがとう」
感謝の言葉を述べながら王子はオデットの手の甲にくちづける。
それから立ち上がると、オデットの肩を優しく抱いてその唇にそっとキスをした。
悪魔ロットバルトと黒鳥は倒され、オデットの呪いは解けた。
少々抜けたところのある王子も、人の言葉から学び正していく能力はあるらしい。
きっとオデットと二人で幸せに国をまもってゆくのだろう。
めでたしめでたし。
だがここにハッピーエンドとは裏腹に、一人頭を抱える者がいた。アスカである。
(最後の伊万里の笑顔、怒った時の副所長そっくりだった。将来絶対尻に敷かれるな、俺……)
座布団にされる、そんな将来がアスカには目に見えるようであった。
これにておしまい。またいつか。
依頼結果:大成功
MVP:
名前:ユラ 呼び名:ユラ |
名前:ルーク 呼び名:ルーク、ルー君 |
エピソード情報 |
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マスター | 白羽瀬 理宇 |
エピソードの種類 | アドベンチャーエピソード |
男性用or女性用 | 女性のみ |
エピソードジャンル | イベント |
エピソードタイプ | ショート |
エピソードモード | ノーマル |
シンパシー | 使用不可 |
難易度 | 簡単 |
参加費 | 1,000ハートコイン |
参加人数 | 4 / 2 ~ 4 |
報酬 | 通常 |
リリース日 | 10月10日 |
出発日 | 10月18日 00:00 |
予定納品日 | 10月28日 |
参加者
会議室
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2014/10/17-23:24
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2014/10/17-23:24
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2014/10/17-22:26
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2014/10/17-22:26
プラン提出したよ!
改めて、頑張ろうね!そして… -
2014/10/17-21:33
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2014/10/16-21:14
今回の流れと、状況次第でオーガを優先…了解したよ。
ハッピーエンドを目指して頑張ろう!
あ、参加者の誘導についてだけれど、白鳥を会場に居るであろう衛兵に取り押さえられない様に、
衛兵には参加者の誘導を優先してもらう様に説得してみるね。 -
2014/10/16-00:10
>今回の流れ
了解しました!
>纏め
凄く分かりやすいです!
伊万里さん、有難う御座いますっ
ハッピーエンド目指して、頑張りましょうっ♪ -
2014/10/15-22:45
現在での役割分担は
■王子の説得・護衛
ユラ、ルーク
■ロットバルトを抑える
歌菜、羽純
■白鳥、黒鳥の対処
伊万里、アスカ
■参加者の誘導
悠夜、弓弦
(※敬称略)
で、きれいに分かれましたね。
まずはそれぞれで分担したことをやって、それからオーガ退治、という風になりそうですね。
ハッピーエンドとオーガ退治、基本的には両方達成を目指して
状況次第でオーガを優先、了解です。
というか、私も王子には言いたいことがあるし…
オーガを倒すと即目覚めるとかでなければ、
倒してから改めて王子とオデットのキスシーンでしめられたら綺麗かなとは思いますね。
なので私から王子への言葉は、もしそういう流れになったらということにしておきますね。 -
2014/10/15-22:16
ルーク:
>説得の方針
王子の方はユラが事情を説明するって言ってたぜ。
「悪魔が王子を騙そうとしていて、本物のオデットは
そこにいる白鳥の方だ」ってな。
王子はオデット=白鳥ってことは知ってるわけだから、
こっちの説得は比較的楽なんじゃねぇかな。
俺としては一言ガツンと言ってやりてぇと考えてるが……
ったく、惚れた相手を間違えるなんて情けねぇっつーの。
王子の護衛も兼ねるつもりだから、オーガは伊万里達に
任せることになるが、もし手が必要だったら言ってくれ。
説得自体はユラ一人で十分だからな。
>今回の流れ
できれば同時成功を目指したいが、オーガを逃がすわけにも
いかねぇし、状況次第ではオーガ優先でいいと思うぜ。 -
2014/10/14-12:04
あ、抜けがありました!すみませんっ(土下座)
黒鳥さんは、伊万里さん達の攻撃で何とかなりそうなので、
この部分は、舞踏会の参加者さん達の護衛に回ろうと思いますっ -
2014/10/14-12:01
>説得の方針
全くノープランでぼんやりとしか思い付かない状況です…!(土下座)
白鳥さんの説得は伊万里さんにお任せして、
私と羽純くんはちょっと行動変更しようと思います。
伊万里さんが白鳥さん、ユラさんが王子様の説得
悠夜さんが周囲の参加者を誘導して下さっている間、
ロットバルトを抑えておき、
伊万里さんが白鳥さんを説得終了後は、
黒鳥さんのお相手に移ろうと思いました。
スキルは「シャイニングアロー」で、相手の攻撃を反射しつつ舞踏会の参加者への被害を抑えられたらなって。
問題あれば、行動変更じゃんじゃん致しますので、ご指摘頂けたら幸いです!
なお、今回は「物語をハッピーエンド」と、「オーガを倒す」同時成功を目指す流れで良いのでしょうか?
この場合は、オーガを倒すタイミングを合さないとですねっ -
2014/10/14-09:58
おはようございます。
ええっと、皆さんは説得の方針や何を言うかって決まってますか?
私は白鳥、つまりオデットではなくエレナさんの方に沿った内容をと考えています。
『白鳥の湖』の世界観や雰囲気を壊してしまうかもしれませんが…
それから、もし説得が失敗したら、アスカ君に黒鳥を投げ飛ばしてもらって白鳥と引き離すつもりです。
アスカ君はスポーツスキルが4レベルあるので、柔道や合気道の要領でできないかな、と。
それで私の方に投げてもらって、コネクトハーツで攻撃→アスカ君の攻撃と言う流れを考えています。
なので悠夜さんの『大立ち回り出来るように誘導する』案、いいですね!非常に助かります。 -
2014/10/13-20:24
こんにちは。日向 悠夜って言います。
パートナーはプレストガンナーの降矢 弓弦さん。
伊万里ちゃん、ユラさん、桜倉さん、今回もよろしくお願いするね!
私たちは何をするか特に決めていないんだけれど…
ユラさんが王子様に、桜倉さんや伊万里ちゃんが白鳥の説得に周るなら、
周囲の参加者を誘導して、大きな立ち回りもできる様にしようかな。 -
2014/10/13-13:06
桜倉 歌菜と申します。
パートナーはライフビショップの羽純くんです。
伊万里さん、はじめまして!
ユラさんと悠夜さん、大食い大会以来ですねっ
宜しくお願い致します!
私も白鳥(エレナ)さんを、落ち着かせる為、何かできないかなと思ってます。
王子様がその気になっても、白鳥さんが暴れてたらキス出来ないかもって。
※誤字があったので再投稿しました!(土下座) -
2014/10/13-12:56
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2014/10/13-12:12
こんにちは、ユラと精霊のルークです。
皆さん、会ったことある人ばかりだね。
またご一緒できて嬉しいです。よろしくお願いします。
私たちは王子の説得の方に回ろうかなーと思ってるよ。
といっても今のところノープランだけど。
白鳥の気性の荒さに王子が引いてなければいいんだけどな(笑) -
2014/10/13-08:35
アスカ:
わーっ!何やらせるんだよ!?
…えっと、アスカだ。皆よろしく…(真っ赤)
まあ、確かに過去の依頼でそう言う啖呵は切ったし本当にそう思ってるけど
後になればなるほど恥ずかしくなる諸刃の剣だから、おすすめはしないぞ… -
2014/10/13-08:32
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2014/10/13-08:32
八神伊万里です。パートナーはハードブレイカーのアスカ君。
歌菜さんは初めまして。
悠夜さんとユラさんはカレーの件依頼ですね。
今回もよろしくお願いします。
さて、トラオム=オーガを倒すか王子を説得(?)するか、ですが…
どちらにするにしても、戦闘は起こると思うので、私達は戦闘の方を担当したいと思っています。
私はとりあえず、白鳥を落ち着けて黒鳥から離れるよう説得…というか、訴えかけてみたいと思います。
その間アスカ君には悪魔を抑えておいてもらい、可能なら撃破してもらおうかと…
黒鳥の撃破は、その後でも遅くはないんじゃないかと考えています(白鳥につつかれているわけですから)
…あ、結局戦闘のことばかりになってしまいましたが
王子を説得する方の邪魔はしないようにしますね。
それから悪魔の行動の、
>ウィンクルム達の仲を危うくするような言葉を放つ可能性があります。
についてですが、これは私達は大丈夫だと思います。なぜなら…