プロローグ
――ああ、我らの存在を呪うと言うなら呪うが良い。
眩い陽光に焼き尽くされ、例えこの身が灰になるさだめだとしても。青ざめた月光の元で、まやかしの生にしがみ付く存在だとしても。
我は禁断の叡智を得しもの。闇に足を踏み入れ、深淵を覗き込み――魔と呼ばれる超越者と、密やかに契約を結ぶ。
或いは、我は永遠の刻を生きしもの。古き棺で微睡みながら、夜毎に純潔の契りを交わし――溢れる血を飲み干して常夜を彷徨う。
蝋燭が揺らめく大広間で、さあ、今宵も秘密の夜会が始まろうとしている。蝙蝠と黒猫に招かれて、ふわりと夜風になびく黒衣。その来訪者の手に握られたのは、甘美な紅の雫を満たした杯と薔薇のブーケ。
果たして、闇を愛する者たちの孤独は満たされるのか。永遠の一瞬、そのひとときを鮮やかに彩ることが出来るのだろうか――。
一年で、最も魔が強くなる月とされる10月。その為に人々はハロウィンの祭りを行い、古来より魔を鎮めて来た。そして――具現化した『魔』である、公園に現れた巨大カボチャや、夢に潜むトラウム・オーガ。彼らの力を抑えることも、ハロウィンの祭りならば可能なのだ。
「そんな訳で……ここに一通の招待状があるのですが」
そう言ってにこやかに微笑んだのは、A.R.O.A.職員の女性で。彼女が取り出したのは、古めかしい意匠を凝らし、精緻な飾り文字で彩られた招待状だった。
――差出主は『クレール・ドゥ・リュヌ』。それはタブロス郊外にある山の手の、由緒あるレストランの名前だった。
「ハロウィン期間の特別な夕べに、是非ウィンクルムの皆さんをご招待したいとおっしゃっていまして。秘密の夜会を是非盛り上げ、そして楽しんで頂きたいそうですよ」
職員が説明するには、『クレール・ドゥ・リュヌ』は期間中、ハロウィンを模した内装――怪奇趣味と言うかゴシックじみた――に飾られて、それにちなんだ夜会が開催されるらしい。
訪れるのは男女で一組ずつ。彼らは其々、魔女と吸血鬼に扮し、闇の住人になりきって宴に参加する。それらしい振る舞いや、軽いお芝居なども交え、ハロウィンの夜を盛り上げてほしいと言うのだ。
「なりきってと言うのは……それぞれに仮装して、皆さんで考えた設定と言うか、物語を語らったりとかでしょうね。即興で他の参加者の皆さんと関係を作っていって、劇のように夜会を演出してみたりするのもいいかもしれません」
衣装や小道具は店で借りる事が出来る。ウィンクルム同士、普段とは違う自分になりきって、一夜のお芝居を楽しむというのも素敵な体験になるだろう。
「あ、勿論ディナーも期待していいと思いますよ。ただ、ハロウィンにちなんで、メニューも血が滴るレアステーキや、秘薬を交えた香草のサラダとか、秘密の隠し味を加えたパンプキンスープなど、少し変わったものですけれど」
尚、ディナーでは一品だけ、事前に好きなメニューをオーダー出来る。ただ、ハロウィンにちなんだ少し変わったものでなければ駄目だとか。凝った名前と一緒に、考えてみるのも一興だろう。
「そして、最後に……男性は『永遠』を意味する真紅の杯を。そして女性は『純粋』を意味する白薔薇のブーケを、それぞれ交換するんです」
――純粋で無垢な白を、永遠の紅で染め上げて欲しい、そんな意味があるのだろう。その契りをもって、夜会は終了となる。
「如何でしょう? 闇に親しむような秘密の夜会、興味があったら是非楽しんできてくださいね。運命に導かれた魔女と吸血鬼さま?」
解説
●クレール・ドゥ・リュヌの夜会
タブロス郊外、山の手にある由緒正しいレストラン。今回ハロウィンのお祭りのイベントとして、秘密の夜会を企画しました。男女ペアで参加、男性は吸血鬼・女性は魔女の仮装をして夜のひとときを過ごします。特別なディナーを味わって、普段の自分とは違う闇の住人になりきって楽しんで下さい。
●仮装のあれこれ
衣装や小道具は貸し出ししますので、お好きなコーデをどうぞ。皆さんの考える魔女や吸血鬼に扮してなりきりましょう。
過去の背景(聖女と呼ばれていたけれど、無実の罪を着せられて魔女になった。残虐非道な城主として畏れられ、闇に堕ちて吸血鬼となったなど)、お互いの設定(見初められて禁断の恋に落ちた。元々は狩るものと狩られるものの宿敵同士だったなど)を考えれば盛り上がります。
また、他の参加者さん同士と関係を作って、即興でお芝居をするのもいいですね(実は○○さんとはきょうだい、もしくはライバルとか)。なりきってノリノリで楽しむことをオススメします。
●ディナー
ハロウィンの雰囲気にちなんだ料理が振る舞われます。一品、好きなメニューをオーダー出来ますので、それっぽい名前の料理を指定できます。
●最後の誓い
夜会の締めに、男性からは赤ワイン『エテルネル』(未成年の場合、葡萄ジュース)、女性からは白薔薇のブーケ『ピュール』を交換します。決め台詞と共にどうぞ!
●参加費
ディナーや衣装代込みでお一人様400ジェール消費します。
ゲームマスターより
柚烏と申します。ハロウィンにちなんで、仮装でなりきってお芝居をしながらディナーをいただくという、秘密の夜会のお誘いです。
闇の住人を演じ、ちょっぴり耽美で禁断のひとときを過ごしてみて下さい。普段とは違う自分になれる機会ですので、ぜひともノリノリで、非日常のハロウィンの夜を楽しんで頂ければと思います。
どんなドラマが生まれるのか楽しみです。それでは、良い思い出を作れますよう、宵闇のレストランにてお待ちしております。
リザルトノベル
◆アクション・プラン
ミサ・フルール(エミリオ・シュトルツ)
お芝居で何をするか迷っていたら不思議な女の人が台本をくれたの 台本を貰った時からエミリオさんの様子が変…心配だよ 設定 お菓子な魔法が得意な魔女 クロスの王国で働くメイド長 リオとは友人 劇 私は王女様達に仕える身 王国に害を成す者は排除しなければならない けれど私は貴方を愛してしまった さぁ、ここから逃げ…!? (精霊の異変に気づき) 『動揺しちゃダメ演技を続けなきゃ(メンタルヘルス使用)』 大丈夫、怖がらないで 私はずっと貴方の傍にいるから(想いを込めて精霊の頬にキス) 終劇 よかった元に戻って 覚えて…ないの? ううん何でもない さぁディナーを楽しもう 最後の誓いもしないとね! ディナー お菓子なメニュー 誓い 絆を繋ぎ、想いを紡ごう |
淡島 咲(イヴェリア・ルーツ)
頑張って設定を作ってきました! 私の衣装は黒のドレスに黒のベールの魔女。 イヴェさんは黒中心の貴族服といった感じでしょうか。 イヴェさんは黒薔薇の君という美しい吸血鬼。 私はもともとは病弱な村娘だったのですが黒薔薇の君と契約を交わして魔女になりました。 魔女になったおかげで長い気が出来る様になったわけですね! この契約の時にできたのが首筋の黒薔薇の紋章です。(黒薔薇タトゥーシール) 魔女は黒薔薇の君に心酔していますので「黒薔薇の君」って呼んでるんですよ! 考えたら結構浮かぶものですね! 白薔薇のブーケの交換の決め台詞ですか? 「もう一度貴方色に染めていただけますか?」 黒薔薇の君。ハロウィンを楽しみましょうね? |
八神 伊万里(アスカ・ベルウィレッジ)
衣装: 紫リボンをあしらったミニウィッチドレスの上に白衣 設定: クロスの妹で魔女界の第二王女 魔女狩りを止めるためアスカに協力していたが ある時禁忌の科学に手を染め闇堕ちしたマッドサイエンティスト メニュー: 魔女と吸血鬼の絵入りクッキーの乗ったチョコ&イチゴアイスプレート 『共犯者の密会』 き、禁断の恋? いえ、やるからには全力でなりきります ここまで来てしまったのねアスカ君 そうだね、どうせなら貴方の手で終わりにして 私はどうしてもアスカ君と結ばれたくて禁忌を犯した でもそれは私の独りよがり だからもう…え、嘘…それじゃあ私達は… (演技に熱入りすぎて瞳が潤む) ジュースが口から零れ白薔薇に滴る これで私は貴方のもの…だね |
クロス(オルクス)
アドリブ絡み歓迎 セクシー魔女服 蒼色桜ブレス お化け栗ケーキ(モンブラン 魔女界の王女 伊万里の姉でリオの師匠 ミサの親友 仲間思いで護る為に時には吸血鬼と戦うが実は手を取り合って互いに歩みたいと思っている ある日仲間を助ける為代わりに捕まるがオルクスに助けられ密かに愛を育む禁断の恋 「セクシー過ぎだろこの服! だが伊万里やミサ達に逢えるなら良い そうか、共に歩んで行く為に必要な事… 今宵だけは平和に終われば良いのだが… 分かってる(頭撫でられ恥ずかしがる オルク有難う! 俺好きなんだ! あー… おいひぃ(蕩ける笑顔」 誓い 「当たり前だろ、誰が離すもんか… おっ覚えていたのか!? 嬉しい…(照 オルク有難う、大切にするな(微笑」 |
リオ・クライン(アモン・イシュタール)
芝居は初めての経験だが・・・楽しみだな 素晴らしい設定だ!まるで禁断の愛を描いた物語の様・・・(キラキラ) 衣装はゴスロリをイメージした黒いドレス姿 魔女の釜シチューを注文 クロスの弟子で「お師匠様」と慕っている貴族令嬢 幼い頃からクロスを慕い、尊敬している よく城に出入りしているので、伊万里とミサとも面識がある ミサとは茶飲み友達でもある(お菓子関係) 魔女でありながら、人々を脅かす悪しき者達を祓う使命を持つ 吸血鬼に対しては多少敵対視しているが、アモンと接する内に徐々に考えを改めていき後にクロスの考えに賛同し協力しながら暗躍していく 最後の誓いの台詞は「私に永遠の忠誠を」 公演後は感極まって涙ぐんでしまったり。 |
●宵闇の開演
魔が騒ぎ出し、闇の住人たちが厳かに目覚める夜。星屑煌めく夜空の下、青ざめた月に照らされて、彷徨う孤独な魂は惹かれ合う。
「ああ、呪われし……けれど哀しき闇の住人よ」
真紅のカーテンが翻り、ぼぅと燭台の炎が膨れ上がって。妖しい笑みを浮かべるのは、ずらりと並べられたお化け南瓜のランタンたち。
「幾多の血が流され、繰り返されてきた争いの歴史。けれど我らが今宵、其れに終止符を打とう」
にゃあ、と宝石のような目をした黒猫が広間を過ぎった。壁に並ぶのは、不吉めいた黒塗りの棺たち。骸骨のオブジェが、まるで嗤うようにカタカタと鳴って――隣に立てかけられた魔女の箒は、今にも空を飛びそうだ。
「此処に集いし十人。魔に魅入られ、甘美な血に酔いし者なれど……共に手を取り、歩んで行く為に」
精緻な意匠が施されたテーブルには、優美な十の椅子が用意されている。その上には、湯気の立つ豪華なディナーが準備されており――両開きの扉を開けて広間へ入って来た闇の住人たちは、口々に「ああ」と溜息を零す。
――何故ならば。此処に集った者達は、皆浅からぬ因縁を抱え、何かに導かれるようにしてやって来たのだと理解したからだ。
「さあ、始めよう。一夜限りのパーティーを。我らの未来の為、互いに誓いを交わそう」
その呪われし闇の住人は、魔女たる乙女と吸血鬼たる青年。これは、そんな存在に扮したウィンクルムたちの、あるハロウィンの一夜に起こった、とっておきの秘密のお芝居。
「芝居は初めての経験だが……楽しみだな」
リオ・クラインが紅の瞳を揺らして、すぅと小さく深呼吸をする。次に彼女が、ゆっくりと顔を上げた時、そこに居たのは美しく高貴な魔女だった。
――さあ、幕が上がる。魔女たちの夜会が、始まる。
それは、遠く遥かな昔。今よりも闇が深く、人々が得体の知れぬ迷信に怯えていた頃のこと。黄昏の地平を越え、蒼い月が降り注ぐ夜の腕に抱かれた地に、魔女と吸血鬼が住んでいた。
共に闇に愛された者同士だと言うのに、その地では古くから、吸血鬼による魔女狩りが横行していた。何故ならば――魔女の血は彼らにとって、とてつもないご馳走であったからだ。その一滴は、ひととは比べものにならぬ位に甘く深く、数々の病すら癒す不死の霊薬にも例えられたほど。
それが、悲劇を生んでしまった。魔女は追われ、狩られて。ある者は奴隷となり、ある者は売られ、戯れに生き血を啜られる暮らしを余儀なくされた。
――けれど。吸血鬼にとっての至上の血とは、己の愛する者の血に他ならない。しかし両者の間に広がった溝は、愛と言う感情を抱くには余りにも深くなっていった。
果たして、一夜の夜会で彼らの想いは通じ合うのであろうか。その答えは、夜空に輝く月さえも知らぬ――そう、この館に集った者達にも、分からぬことだった。
●悪戯な運命
「オルク……遂にこの夜が来てしまったんだな」
妖艶な魔女服を纏い、粛々と歩みを進めるクロスが、傍らのオルクスをそっと見上げた。しゃん、と蒼色桜のブレスレットが澄んだ音を立てて、大胆なスリットから覗くすらりとした脚が絨毯を踏みしめる。
「ああ、今日は共に歩んで行く為に必要な宴だ」
王者の威厳を放ちながら、豪奢なマントを翻したオルクスが、静かな声で告げた。クロスを見つめる紅の瞳は穏やかだが、その裡に残虐で冷酷な一面を秘めている事をクロスは知っている。何故ならば、彼こそが吸血鬼たちの王であるのだから。
(それなのに……俺たちは惹かれ合ってしまった)
何という運命の悪戯か、クロスは魔女たちの国の王女であり。魔女狩りで捕まった仲間を助ける為に、その身を吸血鬼の国の王であるオルクスに差し出したのだった。
けれど、彼は供物である魔女の姫――クロスに一目惚れをした。最初は気まぐれのはずだったのに、以来オルクスはクロスを王命で傍に置き、密かに愛を育んできたのである。それは、ひどく儚い禁断の恋だったけれど。ふたりの想いが、今宵ふたつの種族を変えようとしていた。
「そうか、共に歩んで行く為に必要な事……今宵だけは平和に終われば良いのだが……」
「大丈夫だ。今宵だけはオレの命令で魔女狩りは一切禁止にしてあるし、破れば重い罰が下される」
朗々と紡がれる芝居の台詞。しかしクロスはそこで、少し顔を赤らめて魔女服の胸元を押さえる。
(って、セクシー過ぎだろこの服!)
(クー、似合ってるぞ)
思わず素の表情で自分の姿にツッコミを入れるクロスだが、そんな彼女にもオルクスは普段通りの笑みを浮かべ――気を取り直したふたりは、集った仲間たちへと視線を巡らせた。
「それにアスカもいるし、そう心配するな」
そう言ってクロスの頭を撫でたオルクスに、彼女は「分かってる」と頷いて。オルクスは、冷ややかな刃のような雰囲気を放つ己の弟――アスカ・ベルウィレッジを頼もしそうに見つめた。黒のインバネスコートの中に、ベルトを幾重にも巡らせた衣装を纏うアスカは、ハンターとして名を馳せている。
「安心しろ兄貴。魔女を狙う同族は、俺が狩る」
血のように赤い瞳を細めて、アスカは冷然と告げた。そう、彼は魔女狩りを行う吸血鬼を狩る者、同族狩りとして恐れられており――そして。
「……ついに見つけたぞ、伊万里」
「ここまで来てしまったのね、アスカ君」
かつて、魔女狩りを止めようと協力し合っていた、八神 伊万里と再会を果たしたのだった。けれど、今の伊万里はかつての彼女ではなかった。その愛らしくも凛々しい風貌は変わらないが、紫のリボンをあしらったミニウィッチドレスの上に羽織っているのは――白衣。
「……私は、堕ちたのよ」
「伊万里……そんな」
その声に言葉を失ったのはアスカだけではなく、クロスも同じだ。伊万里は魔女の国の第二王女、つまりクロスの妹なのだ。しかし、由緒正しい魔女の血族に生まれながら、伊万里は闇に堕ちた。魔術とは相反する、禁忌の科学に手を出し――マッドサイエンティストになったのだ。
追い続けて、やっと再会出来たふたり。けれど、夜会を前に、彼らは己の心と向き合わねばならない……!
(何だ、この設定考えたはいいけどむずむずする)
少し所在なさげにアスカはあらぬ方向を見上げるも、このお芝居のテーマは『禁断の恋』と言う事なので、精一杯頑張ろうと決意する。一方の伊万里も、普段とは違う境遇に少々戸惑っていたものの――禁断の恋だろうが何だろうが、腹を括る事に決めたようだ。
(いえ、やるからには全力でなりきります)
(素晴らしい設定だ! 禁断の愛を描いた物語……それを演じられるとは)
そんな中、瞳をきらきらと輝かせて広間を見渡すのはリオ。ゴスロリ調の黒いドレス姿に相応しく、彼女の役柄は魔女の貴族令嬢だ。クロスを『お師匠様』と慕う娘だが、その秘めた力は強大であり――魔女でありながら、人々を脅かす悪しき者たちを祓う使命を持つ。
(ウチのお嬢様が熱中しすぎて怖いんだが……)
(……何か?)
いえ何も、と汗を拭って、精霊のアモン・イシュタールは乱暴に髪をかき上げた。その姿はゴシックめいたスーツを着崩した感じだが、その出で立ちが不思議と画になっているから素晴らしい。
「マスターの仰せのままに」
因みに、アモンはリオを狙うも返り討ちに遭い、殺されない代わりに従者兼使い魔になっているという設定だ。
「……と、ミサも来ていたのか」
「うん、また一緒にお茶を飲みたいね」
リオににこりと微笑むのは、お菓子の魔法が得意なミサ・フルール。城のメイド長をしており、王女たちのお世話係と言う事もあって仲が良い。そんなミサに手を引かれてやって来たのは、何処か陰のある青年――エミリオ・シュトルツだった。
「……何故、俺はここに……」
「エミリオさん……」
額に手を当て苦悩するエミリオを抱き締め、ミサは心配そうにその身体を支えた。彼は魔女の国の地下牢に囚われた罪人であり、クロスによって捕らえられたのだとミサは聞いていた。それ以来、彼女はエミリオの世話をしており、その身を蝕む呪いを抑えようと魔力を注いできていたのだ。
「まさか……アモン、か」
そして――嗚呼、偶然にもエミリオは、生き別れの弟であるアモンとこの夜会で再会を果たしたのである。彼は知っていただろうか――アモンがエミリオを探し、家を飛び出した所でリオと出会ったのだと言う事を。
「何てことだ……どういう運命の悪戯だ?」
天を仰いで、アモンが溜息と共に呟きを漏らした時。最後の一組が皆の前に姿を見せた。彼らは、魔女と吸血鬼の争いが無い、穏やかな場所からやって来たのだと言う。オルクスは告げた――彼らこそが、二種族の在るべき姿を体現する客人なのだと。
「今宵はお招き下さり、ありがとうございます」
優しい瞳をしたその魔女は、淡島 咲と名乗った。黒いドレスに黒のヴェール、そこから覗くふんわりとした髪も黒。その中で海の色のような瞳が澄んだ輝きを放っている。ほっそりとした首筋には、刻印のように黒薔薇の紋章が刻まれていた。
「こちらの御方は黒薔薇の君……私が共に、悠久の時を歩むと誓った方です」
咲のたおやかな手を優雅に取ったのは、黒薔薇の君と言う名の吸血鬼に扮するイヴェリア・ルーツ。普段の恰好とは違う、洋風の貴族服を纏った彼は――なるほど、高貴で美しいと咲は思う。
(こういう趣向のものは初めてだから、少し困惑してしまうな)
整った貌を微かに険しくして、イヴェリアがそっと咲だけに聞こえる声で囁く。しかし、咲は大丈夫、というように頷き、その口元に笑みを浮かべた。
(頑張って設定を作ってきましたし、大丈夫ですよ)
(……ああ、面白いとは思うのだが、上手く演じられなかったらすまない)
どこまでも真面目なイヴェリアに、咲はそんな所が彼らしいと思いながらも――折角の夜だから、思い出に残るような夜会になるようにと、芝居がかった調子で優雅に一礼をする。
「黒薔薇の君、ハロウィンを楽しみましょうね?」
●ふたつの想い
「正直、私は吸血鬼を多少敵視していた」
其々が席に付き、静かに晩餐が始まって。先ず会話を切り出したのは、悪しき者を祓う使命を持つリオだった。一瞬夜会の雰囲気が緊張に包まれるが、しかし――とリオは微かに微笑んで先を続ける。
「……アモンと接している内に、徐々に考えが変わってきて。今は、お師匠様と同じように、共に歩めれば良いと思っている」
お嬢、じゃなくてマスターと、アモンが呟いた。熱々の魔女の釜シチューを食べるリオを見つめ、「俺も」とアモンは乱暴に、銀のフォークをお化けかぼちゃのミートパイに突き刺す。
「現状に不満がないでもないが、なんとなくマスターからは目が離せなくてな。からかって遊ぶのもいいかと思っている所だ」
その為に、リオはこの夜会を実現させるべく、クロスたちと暗躍してきたのだろう。お前はそれでいいのか、と問いかけるエミリオへ、アモンは弟として――不器用に笑ってみせた。
「エミリオさん……私は、王女様達に仕える身。王国に害を成す者は排除しなければならない」
そこでミサが立ち上がり、静かにエミリオの元へと向かう。そして彼の手を取り、そっと此処から逃げるようにと扉を指差した。
「何故罪人に手を差し伸べる? この両手は血に染まりすぎた」
恐らく、ミサは同族や魔女たちに裁かれる前に、エミリオを助けようとしているのだろう。ああ、とミサは切ない吐息を零し、溢れる想いを唇に乗せる。
「けれど、私は貴方を愛してしまった。さぁ、ここから逃げ……!?」
「愛される資格などないというのに、どうして……っ!?」
紅の瞳が揺れて、想いが弾けたと同時――エミリオの耳には、聞こえる筈のない声が聞こえてきた。
『殺せ、その女を殺せ』
まるで正気を失ったかのように、エミリオはふらつく身体でミサを抱き締め、その首筋に歯を立てる。ちくり、という微かな痛みにミサが顔をしかめるも、エミリオはそのまま強引に彼女の肌に噛みついていた。
(殺して……お前を俺だけのものに)
演技なのか本当なのか分からないほどに、エミリオはミサを求め――その異変に気付いたミサは、動揺せずに演技を続けようと、感情を落ち着けた。
「大丈夫、怖がらないで……私はずっと、貴方の傍に居るから」
慈しむように優しく、ミサの唇がエミリオの頬に触れる。鈍く輝くエミリオの瞳に、光が戻ったのはその時だった。
「ミサ……? 俺は一体何を……」
「覚えて……ないの? ううん、何でもない」
エミリオの相貌に、微かな動揺が見て取れたから。ミサは努めて明るく振る舞うと、お芝居でしたと言うように皆を見渡して笑みを浮かべた。
「さぁ、ディナーを楽しもう。最後の誓いもしないとね!」
魔女のお菓子の家を模したスイーツを指差して、ミサは軽やかに自分の席へと戻って行く。さて、次のお芝居を演じるのは、伊万里とアスカだ。
「伊万里……どうしてこんなことを。もう魔女狩りの時代も終わる。この夜会はその為のものだ」
真摯な表情で説得を続けるアスカへ、ふっと伊万里は遠い目をし、「そうだね」と頷いた。
「……どうせなら、貴方の手で終わりにして」
「伊万里……!」
「私はどうしてもアスカ君と結ばれたくて禁忌を犯した。でもそれは、私の独りよがり」
魔術では、魔女の身では限界を感じたから。伊万里は科学という力に縋ったのだろう。しかし、それを納得できないアスカは更に説得を重ねようとし――その瞳が訝しむように細められる。
「だからもうそんなことする必要は……違うのか? 俺の、ため……? 俺達二人とも同じ気持ちだったなんて」
ついぽろりとアスカの口から零れた言葉に、覚悟を決めていた伊万里も虚を突かれたような顔になって。結ばれたいと思っているのは相手も同じ、という事はつまり。
「だからもう……え、嘘……それじゃあ私達は……」
演技に熱が入りすぎて、伊万里の瞳が潤む。そしてふたりが手を伸ばしたのは、魔女と吸血鬼の絵が描かれたクッキーの乗った、チョコとイチゴのアイスプレート。その名も『共犯者の密会』だ。
「素敵ですね、この夜会は成功といった所でしょうか」
ふふ、と可憐に微笑む咲を見て、クロスは尋ねる。二人はどういう経緯で惹かれ合ったのかと。
「……私は、もともとは病弱な村娘でした。でも、黒薔薇の君と契約を交わして魔女になりました」
「咲の衣装は、契約の証という事だろうな」
成程、と頷くイヴェリアは、咲のヴェールとドレス姿を見て、まるで黒のウェディングドレスだと吐息を零した。露出も少なくて好感も持てる――とは、流石にストレート過ぎて咲が照れるだろうと思い、言わずにおいたが。
「魔女になったお陰で長生きが出来るようになったわけですね! この契約の時に出来たのが、首筋の黒薔薇の紋章です」
因みにその紋章はタトゥーシールを貼ったもの。そんな風ににこやかに告げる咲には、闇に生きる者の悲壮感などはなく。こんな風に生きて行けるのなら、どんなに生は楽しく素晴らしいものであろうかと皆は思った。
「あぁ、でもその分黒薔薇のタトゥーをした首筋は良く目立ってその……色っぽい、と思う」
「え、その……イヴェさん!?」
つい素直に感想を口にしたイヴェリアに、お芝居の事も忘れて咲が顔を赤らめた。魔女が心酔している黒薔薇の君にこんな事を言われたら、もう胸がときめいてどうしたらいいのか分からない。
「え……っと、考えたら設定って結構浮かぶものですね!」
だから咲は、これもお芝居の設定なのだと思うことにして、高鳴る胸を必死に抑えたのだった。そして――互いに想いを確かめ合い、禁断の恋を乗り越えた皆を祝福したクロスとオルクスは。
「ほら、コレ好物だろ? クーの為に頼んどいたんだ」
「オルク有難う! 俺好きなんだ!」
お化け栗ケーキのモンブランを、仲睦まじく分け合っていた。フォークでつまんだ欠片を、オルクスはクロスの口元まで運んでいきながら――。
「ほれあーん……美味いか?」
「あー……おいひぃ」
蕩ける笑顔を浮かべた、それはそれは幸せそうな王と王女がそこには居た。
●永遠の誓い
迫真の演技を見せ、見事にハロウィンの夜を盛り上げたウィンクルムたち。夢のような時間はあっという間に過ぎ去り、ディナーの皿が静かに片付けられると――今宵最後の儀式が待っていた。
吸血鬼に扮する精霊に手渡されたのは、『永遠』を意味するエテルネル。それは杯に注がれた、まるで生命の鼓動を思わせる紅の雫。
そして、魔女に扮する神人に手渡されたのは、『純粋』を意味するピュール。それは甘い芳香を放つ、無垢なる白薔薇のブーケ。
「もう一度、貴方色に染めていただけますか?」
咲の手にしたブーケが甘い香りを運び、イヴェリアの手の中にある葡萄ジュースがゆらりと揺れる。
「そんな事を言ってしまっても大丈夫か? 後悔してもしらないぞ」
――確か、黒薔薇の君との契約は、首筋の紋章にキスをするのだったか。結構凝った設定を考えるんだな、とイヴェリアは思った。
(……いや、サクが楽しければそれでいい。ハロウィンをこんな風に楽しむのは初めてだが、楽しいものだな)
ゆっくりと、イヴェリアの唇が咲の首筋に近付き――その直前、彼は咲の耳元で静かに囁いた。
「では、もう一度契約をしよう」
互いに向き合い、ミサは柔らかな微笑みを浮かべてエミリオを見上げた。ずっとそばにいる、と誓った――彼の過去も今も全てを受け止め、共に未来へ向かって生きていこう。
紅と白が、静かに混じり合う。お芝居のように幸せな結末を、いつか迎えられる事を祈って。そんな二人が紡ぐ誓いの言葉は、ふたりがウィンクルムたる証――インスパイア・スペル。
「絆を繋ぎ、想いを紡ごう」
「クー、一生オレの傍にいてくれ……願わくば、この身が亡びるまで……」
「当たり前だろ、誰が離すもんか……」
クロスとオルクスが語り合う様は、まるでお芝居の続きのようで。杯とブーケを交換する際、オルクスはそっと、クロスにプレゼントを手渡した。
「それと遅くなったが、誕生日おめでとう」
――それは蒼の装飾の、桜柄をした簪だった。
「おっ覚えていたのか!? 嬉しい……」
照れたようにおずおずと受け取るクロスは、やがて幸せそうな微笑を浮かべて。
「オルク有難う、大切にするな」
一方、アスカはまだお芝居の余韻が抜けないのか――伊万里の首筋を噛む振りをして、その手の杯に満たされた葡萄ジュースを、手ずから伊万里に飲ませた。
「あ……」
その唇から葡萄色の雫が零れ、白薔薇に滴っていく。それは正に謂れの通り、純粋な白を永遠の紅で染め上げるかのようで――知らず知らず、アスカの想いは高まっていった。
「これで私は貴方のもの……だね」
ああ、ならば。もう少し余韻に浸って、お芝居を続けよう。
「ダメだと分かっているのに、もう抑えられない。伊万里の血が欲しい……!」
最後にゆっくりと、リオのブーケとアモンの杯が交わされる。広間に響くように朗々と、リオの澄んだ声が響き渡っていく。
「私に永遠の忠誠を」
「イエス、マスター?」
……そのアモンの言葉が最後で、この夜会は終わったのだと分かったから。不思議な夜を、魔女と吸血鬼になって過ごし――無事に演じきったという安堵感からか、リオの瞳に薄らと涙が滲んだ。
「あー……泣くな、お嬢様」
「……泣いてなど、いない」
――純粋さを表し、永遠を与え。この紅と白の交換をもって、夜会は終わり――ふたつの種族はこれから共に、禁忌を乗り越え愛をもって結ばれるだろう。
依頼結果:成功
MVP:
エピソード情報 |
|
---|---|
マスター | 柚烏 |
エピソードの種類 | ハピネスエピソード |
男性用or女性用 | 女性のみ |
エピソードジャンル | ロマンス |
エピソードタイプ | ショート |
エピソードモード | ノーマル |
シンパシー | 使用不可 |
難易度 | 簡単 |
参加費 | 1,000ハートコイン |
参加人数 | 5 / 2 ~ 5 |
報酬 | なし |
リリース日 | 10月05日 |
出発日 | 10月13日 00:00 |
予定納品日 | 10月23日 |
参加者
会議室
-
2014/10/12-23:02
-
2014/10/12-22:59
-
2014/10/12-22:57
-
2014/10/10-15:59
オルクス:
※【11】のリオ&アモン設定更新
リオ→クロスの弟子で「お師匠様」と慕っている貴族令嬢で幼い頃からクロスを慕い尊敬している。よくお城に出入りしているので、伊万里とミサとも面識がある。ミサとは茶飲み友達でもある(お菓子関係)。魔女でありながら、人々を脅かす悪しき者達を祓う使命を持っている。吸血鬼に対しては多少敵対視しているが、アモンと接する内に徐々に考え改めていき、後にクロスの考えに賛同し協力しながら暗躍していく。
アモン→エミリオの生き別れた弟。家が貴族とは思えないほどやんちゃでゴロツキな問題児だったとか。魔女狩りについては中立的だが、やむを得ない状況の場合は仕方がないと思っている。表には出さないが兄思いの為、生き別れた兄を探して家を飛び出しリオと出会う。当初はリオを狙っていたが返り討ちにあい、彼女に殺さない代わりに従者(兼使い魔)にされ現在に至る。現状を不満に思っているが、なんとなくリオから目が離せずリオをからかって遊んだりしている。リオの事は「マスター」と呼んでいる。実は先代に対して邪念を抱いている -
2014/10/10-15:55
オルクス:
>リオ
了解した、んじゃ早速変えとくな!
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2014/10/10-13:55
すみませんが、少し付け加えと変更を希望しますね。
リオ→よくお城に出入りしているので、伊万里とミサとも面識がある。ミサとは茶飲み友達でもある(お菓子関係)。
アモン→魔女狩りについては中立的だが、やむを得ない状況の場合は仕方がないと思っている。表には出さないが兄思い。
「色々あって現在は彼女の従者(兼使い魔)」にの所は「返り討ちにあい、彼女に殺さない代わりに従者(兼使い魔)にされ現在に至る」に変更で。 -
2014/10/10-12:31
オルクス:
ミサ→クロスの王国で働くメイド長。王女達のお世話係。昔はクロスと伊万里と3姉妹と言われる程仲良し。今でも公私共に仲は良いが、闇堕ちした伊万里を心配している。空からキャンディを降らせたり、家具をお菓子に変えるという妙な魔法を好んで使う。ある日クロスに魔女を虐殺した罪で捕まったエミリオの世話をするようお願いされ続けるうち、彼の存在が気になっていき…。そしてクロスからエミリオの呪いを緩和する様に言われエミリオに己の魔力を分け与えて抑えている
エミリオ→アモンの生き別れの兄。ある日、クロスによって捕まり地下牢へ投げ込まれる。先代から「殺戮を繰り返さなければ生きられない」という呪いを受けているせいで血にとても飢えている事を王女に知られ、世話係のミサに伝えられ呪いはミサの魔力によって抑えられているが、またいつ暴走するか分からない状態。お人よしのミサを利用して地下牢から脱獄しようと試みるが…。実は幼い頃オルクスに逢った事がある。密かに風の噂で、生き別れた弟・アモンが兄である自身を探していると耳にし会いたいと願うが、色々葛藤している為中々会う勇気がでない…。
大体こんな所か…
長くなってすまんな
少し付け加えてみたが、何か違ってたり等あれば遠慮なく言ってくれ(微笑)
イヴェリア達の設定が分かったら又改めて更新するな -
2014/10/10-12:30
オルクス:
リオ→クロスの弟子で「お師匠様」と慕っている貴族令嬢で幼い頃からクロスを慕い尊敬している。魔女でありながら、人々を脅かす悪しき者達を祓う使命を持っている。吸血鬼に対しては多少敵対視しているが、アモンと接する内に徐々に考え改めていき、後にクロスの考えに賛同し協力しながら暗躍していく。
アモン→エミリオの生き別れた弟。家が貴族とは思えないほどやんちゃでゴロツキな問題児だったとか。生き別れた兄を探して家を飛び出しリオと出会う。当初はリオを狙っていたが、色々あって現在は彼女の従者(兼使い魔)に。現状を不満に思っているが、なんとなくリオから目が離せずリオをからかって遊んだりしている。リオの事は「マスター」と呼んでいる。実は先代に対して邪念を抱いている
伊万里→魔女王国王女クロスの妹。姉妹仲は良好で姉を慕い尊敬している。メイド長のミサとも仲良しで昔はよく、3姉妹と言われて周りをほのぼのさせていた。魔女狩りを止めようと研究しながらアスカに陰で協力していたが、ある時禁忌の科学に手を出し闇落ちしたマッドサイエンティスト。アスカが追ってきている事は知っているが…。
アスカ→オルクスの弟で吸血鬼の王子でありながら魔女狩りする吸血鬼達を狩る吸血鬼ハンター。同族殺しと恐れられている。闇落ちした元パートナーの伊万里を追ってきた。伊万里に密かに恋心を抱いているので、吸血鬼本来の本能と葛藤しながらもハンターとしての仕事を行っている。オルクスに対して若干コンプレックスを抱いている
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2014/10/10-11:55
オルクス:
エミリオ、大丈夫か?
顔色が悪い気がするが…
あまり無理すんなよ?(頭ぽふ
んじゃ恒例のまとめタイム行くか←
今出てる人達だけだが一応まとめとかないと…
背景設定:
『時は中世時代辺り
そこは魔女と吸血鬼が住んでいた
しかし魔女の血は吸血鬼達に取って途轍もないご馳走であり、人間よりも美味しく色々な病も治ると言われている秘薬でもある
そんな事から昔から吸血鬼の間で魔女狩りが流行っており今でも魔女狩りはやっている
一度捕まると奴隷か魔女売買の人生を歩む事になると言われている
だが吸血鬼の最大のご馳走は【愛する者の血】だったりする
しかし今宵は魔女狩りを禁止し、互いに手を取り合い歩み寄る事を目的とした一夜限りのパーティー
その思惑には、密かに織り成す禁断の恋模様が……あるとかないとか←』
詳しい各自設定:
クロス→魔女界の王女で伊万里の姉。姉妹仲は良好、闇堕ちした伊万里を心配している。リオとは師匠と弟子の関係。メイド長のミサとは長年の親友の如く公私共に仲が良い。エミリオを捕まえた張本人でもあり、呪いをいち早く感知しミサに世話を任せた。仲間思いで護る為に時には吸血鬼と戦う時もある。実は手を取り合って互いに歩みたいと思っており、後にオルクスと協力し暗躍する。ある日捕まった仲間を助ける為、代わりに捕まるがオルクスに助けられそこから始まる禁断の恋
オルクス→吸血鬼界の王でアスカの実兄。兄弟仲は良好、弟の恋を見守り応援しているらしい。エミリオとアモン兄弟とは幼い頃逢った事があり、エミリオに対する呪いを施した父親に怒りを抱いている。仲間思いで王としての素質があるので皆から慕われている。しかし時には残虐な冷酷な一面も垣間見える。だが国民に内緒で魔女狩りを廃止しようと暗躍しており、後にクロスと協力しながら魔女と互いに歩め無いか思っている。ある日仲間の代わりに捕まったクロスを助け一目惚れし傍に置いとく宣言(人はそれを職権乱用と言う)し古株の大臣達から反感を買っている。そこから始まる禁断の恋
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2014/10/10-07:42
エミリオ:
お邪魔するよ。
なかなか顔を出せずにすまない。
最近 背後の寝落ちが酷くて(苦笑)
アモンが俺の弟か…ふっ、嬉しいな(アモンを見上げ柔らかく笑う)
提案どうも有難う、クライン。
さて、背後が考えた俺達の設定のリストがあるから読み上げるね。
ミサ→クロスの王国で働くメイド長。王女達のお世話係。
空からキャンディを降らせたり、家具をお菓子に変えるという妙な魔法を好んで使う。
魔女を虐殺した罪で捕まったエミリオの世話を続けるうち、彼の存在が気になっていき……。
エミリオ→アモンの生き別れの兄。
先代から「殺戮を繰り返さなければ生きられない」という呪いを受けているせいで血にとても飢えている。
呪いはミサの魔力によって抑えられているが、またいつ暴走するか分からない状態。
お人よしのミサを利用して地下牢から脱獄しようと試みるが……。
…………。(体を抱えて俯く)
はっ、ごめん、ぼーっとしてた。
今のところ俺達の設定はこんな感じでいこうと思っているよ。 -
2014/10/08-19:54
クロス:
>リオ
そっそうか…?(照れ)
そう言ってもらえて嬉しいよ、ありがとな(微笑)
リオが俺の弟子…勿論大歓迎だ!
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2014/10/08-13:05
ご挨拶遅れました、八神伊万里です。
リオさん達ははじめまして、皆さんよろしくお願いします。
私達の設定はクロスさんの仰ったものに乗っかって
伊万里→クロスの妹で魔女狩りを止めようと研究しながらアスカに陰で協力していたが、ある時禁忌の科学に手を出し闇落ちしたマッドサイエンティスト
アスカ→オルクスの弟で吸血鬼の王子でありながら魔女狩りする吸血鬼達を狩る吸血鬼ハンター。同族殺しと恐れられている。闇落ちした元パートナーの伊万里を追ってきた
こんな感じで行きたいと思っています。
ちゅうに全開で恥ずかしい…けど、せっかくの機会なので頑張ってなりきります! -
2014/10/08-12:49
クロス様・・・いえ、クロスさん!素晴らしい設定です!
まるで禁断の愛を描いた小説の様・・・(キラキラ)
なら、私達の設定は・・・。
リオ→クロスの弟子で「お師匠様」と慕っている。魔女でありながら、人々を脅かす悪しき者達を祓う使命を持っている。吸血鬼に対しては多少敵対視しているが、アモンと接する内に徐々に考え改めていく。
アモン→エミリオの弟(ディアボロ繋がりで)。当初はリオを狙っていたが、色々あって現在は彼女の従者(兼使い魔)に。現状を不満に思っているが、なんとなくリオから目が離せない。リオの事は「マスター」と呼んでいる。 -
2014/10/08-12:48
こんにちは!
お芝居楽しみだね♪
私達も設定考え中なの。
仕事から帰ったらゆっくり考えようと思っているよ。 -
2014/10/08-12:44
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2014/10/08-11:47
こんにちは、淡島咲とパートナーのイヴェリア・ルーツさんです。
ご存知の方ばかりで安心しています。
お芝居?の様なことは初めてなのでまだどうなるか分かりませんが。
イヴェさんと設定考え中です。
皆さんで楽しみましょうね! -
2014/10/08-11:31
クロス:
全員見知った人達ばかりだな、皆久しぶり!
改めて、俺はクロス。
パートナーはオルクスだ、宜しくな(微笑)
リオ、俺の事は様付けしなくて良いぞ?
なんか歯痒いからさ(苦笑)
俺は今回、魔女界の王女で伊万里の姉設定だよ
オルクは逆に吸血鬼界の王で、アスカの実の兄設定だ
背景設定:『魔女の血は吸血鬼達に取って途轍もないご馳走であり、人間よりも美味しく色々な病も治ると言われている秘薬でもある
そんな事から昔から吸血鬼の間で魔女狩りが流行っており今でも魔女狩りはやっている
一度捕まると奴隷か魔女売買の人生を歩む事になると言われている
しかし吸血鬼の最大のご馳走は【愛する者の血】だったりする』
(詳しい人物設定:
クロス→魔女界の王女 伊万里の姉 仲間思いで護る為に時には吸血鬼と戦う時もある 実は手を取り合って互いに歩みたいと思っている ある日捕まった仲間を助ける為、代わりに捕まるが吸血鬼王に助けられそこから……
オルクス→吸血鬼界の王 アスカの実兄 魔女狩りを廃止しようと暗躍している 密かに魔女と互いに歩め無いか思っている 仲間の代わりに捕まったクロスを助け一目惚れし傍に置いとく そこから始まる恋……)
こんな感じを考えているんだ!
この劇団に入りたい人は遠慮なく言ってくれ!
大歓迎だからな(微笑)
(背後:横から失礼、この話は禁断の恋をイメージしてたりしますが…
他の人達との絡みでシリアス、ギャグ、切ない甘さ等が出来たら嬉しいなぁと思っていたり←
良かったら是非とも劇団らぶてぃめに入団してくださいね!←) -
2014/10/08-08:21
芝居は初めてなのだが・・・楽しみだな。
リオ・クラインとパートナーのアモンだ。
ミサ、咲、クロス様・・・見知った顔ばかりで嬉しい(微笑)
伊万里は初めましてだな。
他の参加者達との関係はどうする?
面白そうだから作ってみるのもいいと思うが。